JP4502067B2 - 液体収容容器 - Google Patents
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Description
このようなインクジェット式記録装置における記録ヘッドは、熱や振動を利用してインク滴の噴射を制御するもので、インクカートリッジがインク切れになり、インクが供給されない状態でインク吐出動作を行う空打ちが発生すると、故障する可能性がある。
また、例えば、フルカラーの写真印刷を主用途とする場合と、単色のテキスト印刷等を主用途とする場合とのように、使用条件が異なると、消費するインク液の色や量に差異が生じる。そこで、最近のインクジェット式記録装置では、使用条件に応じて、装置に装着されている複数個のインクカートリッジの一部を、使用条件に適したインクカートリッジに変更可能にしたものがある。このようなインクジェット式記録装置の場合は、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジが新品のものか、以前に使用していたものが再装着されたものかなど、使用履歴等を管理することも必要になる。
そして、インクカートリッジを設計する際には、例えば、残量検出手段としての回路チップ上に装備されるチップ接点を、金属板製の接続端子板を使って他回路(例えば、情報記憶手段としての回路チップ)のチップ接点に導通接続して、組み立て時における配線等の手間を省略する工夫が要求される。
ここに示した導通構造は、下記特許文献1に開示された導通構造と同一のものである。センサチップ1は、偏平な直方体状のチップ本体1aが振動板となっており、チップ本体1aの上面が、前記一対のチップ接点2a,2bが配置される平坦な接続用外面1bとなっている。このチップ本体1aの中央には、圧電素子としてのピエゾ素子6が配置され、該ピエゾ素子6の上下に配置された上部電極3a及び下部電極3bが、それぞれ前記チップ接点2a,2bに接続されている。
一対のチップ接触片5a,5bは、金属板のプレス成形によりそれぞれ形成される接続端子板の一部であり、先端には接続用外面1bの一側から接続用外面1bの上に延出する舌状部5cが形成されている。これら一対のチップ接触片5a,5bは、図14(a)に示すように、基端側を弾性変形させた状態で先端の舌状部5cを各チップ接点2a,2bに接触させることで、チップ接点2a,2bとの導通接続を果たす。
一つは、各部品の組付け誤差や寸法公差等により発生するチップ接触片5a,5bの位置ずれが、チップ接触片5a,5bにおける舌状部5cの接続用外面1b上への延出長が増大する方向(図14(b)の矢印Xと反対方向)に発生するように、各部品の位置決めや、公差の設定を規制する対応である。
他の一つは、各部品の公差を小さくしたり、或いは各部品の取り付け後に組付けを微調整したりすることで、組付け精度を向上させて、位置ずれの発生自体を防止するという対応である。
一方、後者の対応の場合は、各部品の加工コストの増大や、組付け位置の微調整作業の手間による生産性の低下のために、インクカートリッジの製造コストが大幅に増大する虞があった。
前記容器本体の所定位置に位置決めされるチップ本体の平坦な接続用外面に一対のチップ接点が設けられた回路チップと、
前記容器本体における前記回路チップの周辺に位置決めされると共に、対応する前記チップ接点に接触するチップ接触片と、他回路の接点に導通接続される他回路接続部とを有し、前記チップ接点と前記他回路の接点とを導通接続させる一対の接続端子板と、を備える液体収容容器であって、
前記各チップ接触片は、対応する前記チップ接点の長手方向に沿って互いに同一の側から前記接続用外面の上に延出し、
前記各チップ接点は、対応する前記チップ接触片に接触する側の端縁であって互いに同一の側の端縁に、前記長手方向に延出し前記接続用外面の縁部に達する延長部を有し、
前記延長部が達した縁部に対向する前記接続用外面の対辺の縁部と、前記チップ接点の前記延長部を有する端縁に対向する端縁との間に所定の離間距離が確保されていることを特徴とする液体収容容器により達成される。
また、本発明の上記目的は、液体消費装置に供給する液体を収容して前記液体消費装置の容器装着部に着脱自在に装着される容器本体と、
前記容器本体の所定位置に位置決めされるチップ本体の平坦な接続用外面に一対のチップ接点が設けられた回路チップと、
前記容器本体における前記回路チップの周辺に位置決めされると共に、対応する前記チップ接点に接触するチップ接触片と、他回路の接点に導通接続される他回路接続部とを有し、前記チップ接点と前記他回路の接点とを導通接続させる一対の接続端子板と、を備える液体収容容器であって、
前記各チップ接触片は、対応する前記チップ接点の長手方向に沿って互いに逆側から前記接続用外面の上に延出し、
前記各チップ接点は、対応する前記チップ接触片に接触する側の端縁であって互いに逆側の端縁に、前記長手方向に延出し前記接続用外面の縁部に達する延長部を有し、
前記延長部が達した縁部に対向する前記接続用外面の対辺の縁部と、前記チップ接点の前記延長部を有する端縁に対向する端縁との間に所定の離間距離が確保されていることを特徴とする液体収容容器により達成される。
そこで、回路チップや接続端子板を容器本体に組み付けた際の部品相互の組付け誤差や、各部品の寸法公差等により、チップ接触片の位置がチップ本体の接続用外面上へのチップ接触片の延出長が減少する方向に位置ずれし、チップ接触片の先端側が接続用外面の縁部上に位置する場合でも、チップ接触片の先端は確実に回路チップの延長部に接触することができる。
従って、一枚のウェハ上に隣接する形態で板取りした多数の回路チップを、チップ相互の切り離しをする前に、一括で分極処理する製法を採用して、回路チップの生産を効率化することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体収容容器としてのインクカートリッジが装着されたインクジェット式記録装置の全体斜視図である。
容器本体35の前端面の下部には、図4にも示すように、センサユニット50を収容するためのセンサ収容凹部35aが開口している。そして、このセンサ収容凹部35a内には、センサユニット50と、該センサユニット50をセンサ収容凹部35aの下方に付勢してセンサ収容凹部35aの底部に開口しているインク流路に密着させるセンサ押圧バネ60とが挿入装着される。
封止カバー70の前面の略平板状の窪み71には、ICチップ基板80が組み付けられる。このICチップ基板80は、インクの種別や残量や使用履歴等の情報を読み書き可能な情報記憶手段としてのICチップを平板状の回路基板81の裏面に搭載したもので、回路基板81の前面にはICチップをカートリッジ装着部18側の接続端子に導通接続する基板接点83が装備されている。
チップ本体111の下面中央には、センサ収容凹部35aの底部に開口するインク流路が連通する凹部113が形成されている。この凹部113の形成により、振動板であるチップ本体111の上面中央部は、薄肉化されている。
本実施形態の特徴であるチップ接点116a,116bの構造は、後で詳述する。
ユニットベース130の凹所131の中央付近には、センサベース120の孔121,122を介してチップ本体111の凹部113に連通する2つの孔133,134が貫通形成されている。これらの各孔133,134は、センサ収容凹部35aの底部に開口するインク流路に連通する。
従って、容器本体35内のインク流路にインクが残留するとき、そのインク流路内のインクは各孔121,122,133,134をインク流路として流れて凹部113に流入し、センサチップ110から振動が印加された時にインク中の気泡の有無に応じて振動特性が変化する振動系を形成する。
ユニットベース130の上面の4隅には、一対の接続端子板160,160及び押えカバー170を支持するための支柱136が立設されている。
また、基板接触片163は、上記回路基板81の裏面のセンサ用接点(不図示)に接触した際に、弾性変形して必要な接触圧を得ると同時に寸法誤差を許容し得るように、傾斜して設けられている。
更に詳述すると、本実施形態の場合、各チップ接点116a,116bへのチップ接触片162の延出方向が互いに逆向きとなっているため、各チップ接点116a,116bに形成される延長部119は、対向するチップ接点116a,116bとは逆側に延出して接続用外面114の対辺の縁部115a,115bに達している。
そして、図8に示したように、対向する各チップ接点116a,116bの各延長部119の位置が、各チップ接点116a,116bの対向方向(図8中左右方向)に重ならないように設定されている。
従って、一枚のウェハ上に隣接する形態で板取りした多数のセンサチップ110を、チップ相互の切り離しをする前に、一括で分極処理する製法を採用して、センサチップ110の生産を効率化することができる。
図11及び図12は、チップ本体111上へのチップ接触片162の延出方向を変えた場合の本発明の第2実施形態及び第3実施形態に係るインクカートリッジのセンサユニットを示している。
そして、各接続端子板260のチップ接触片262は、図11(b)に示すように、互いに逆側からチップ本体111上の各チップ接点216a,216bの長手方向に沿って接続用外面114上に延出している。
そして、各接続端子板360のチップ接触片362は、図12(b)に示すように、同一の側(図中上側)からチップ本体111上の各チップ接点316a,316bの長手方向に沿って接続用外面114上に延出している。
液体消費装置としては、液体収容容器が着脱可能に装着される容器装着部を備え、前記液体収容容器に貯留されている液体が装置に供給される各種の装置が該当し、具体例としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等が挙げられる。
Claims (2)
- 液体消費装置に供給する液体を収容して前記液体消費装置の容器装着部に着脱自在に装着される容器本体と、
前記容器本体の所定位置に位置決めされるチップ本体の平坦な接続用外面に一対のチップ接点が設けられた回路チップと、
前記容器本体における前記回路チップの周辺に位置決めされると共に、対応する前記チップ接点に接触するチップ接触片と、他回路の接点に導通接続される他回路接続部とを有し、前記チップ接点と前記他回路の接点とを導通接続させる一対の接続端子板と、を備える液体収容容器であって、
前記各チップ接触片は、対応する前記チップ接点の長手方向に沿って互いに同一の側から前記接続用外面の上に延出し、
前記各チップ接点は、対応する前記チップ接触片に接触する側の端縁であって互いに同一の側の端縁に、前記長手方向に延出し前記接続用外面の縁部に達する延長部を有し、
前記延長部が達した縁部に対向する前記接続用外面の対辺の縁部と、前記チップ接点の前記延長部を有する端縁に対向する端縁との間に所定の離間距離が確保されていることを特徴とする液体収容容器。
- 液体消費装置に供給する液体を収容して前記液体消費装置の容器装着部に着脱自在に装着される容器本体と、
前記容器本体の所定位置に位置決めされるチップ本体の平坦な接続用外面に一対のチップ接点が設けられた回路チップと、
前記容器本体における前記回路チップの周辺に位置決めされると共に、対応する前記チップ接点に接触するチップ接触片と、他回路の接点に導通接続される他回路接続部とを有し、前記チップ接点と前記他回路の接点とを導通接続させる一対の接続端子板と、を備える液体収容容器であって、
前記各チップ接触片は、対応する前記チップ接点の長手方向に沿って互いに逆側から前記接続用外面の上に延出し、
前記各チップ接点は、対応する前記チップ接触片に接触する側の端縁であって互いに逆側の端縁に、前記長手方向に延出し前記接続用外面の縁部に達する延長部を有し、
前記延長部が達した縁部に対向する前記接続用外面の対辺の縁部と、前記チップ接点の前記延長部を有する端縁に対向する端縁との間に所定の離間距離が確保されていることを特徴とする液体収容容器。
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