JP4500443B2 - 使用者に興味のあるテレビジョン番組の始まりを自動的に選択し表示するテレビジョン信号処理装置 - Google Patents

使用者に興味のあるテレビジョン番組の始まりを自動的に選択し表示するテレビジョン信号処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、受信手段で受信可能な少なくとも1つの受信チャンネルに少なくとも1つのテレビジョン信号を受信し、少なくとも1つの情報信号を受信する前記受信手段と、1つ以上の情報信号に含まれ、少なくとも1つの受信可能な受信チャンネルのテレビジョン番組に関するテレビジョン番組情報を決定及び記憶し、テレビジョン信号を前記受信手段で現在受信しているテレビジョン番組の検出されたテレビジョン番組情報を含む表示信号を自動的に生成する表示信号生成手段を有するテレビジョン番組情報決定手段とを有するテレビジョン信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冒頭に規定されたような型式のこのようなテレビジョン信号処理装置であって、テレビジョン装置に含まれるものは、ヨーロッパ特許出願公開第EP 0 337 336 A2号公報から既知である。該既知のテレビジョン装置は、テレビジョン信号を受信可能にする受信手段を有し、受信したチャンネルにおける例えばARD、ZDF又はCNNのようなテレビジョン局から接続可能なテレビジョン装置にテレビジョン番組として再生する受信手段を有する。入力されたテレビジョン信号は該テレビジョン装置の表示スクリーン(viewing screen)上でテレビジョン番組として表示することができる。
【0003】
上記受信手段は、更に、テレビジョン信号のブランキング期間において送信される情報信号を入力するようにもなっている。該情報信号は、VPS情報(ビデオ番組システム)及びテレテキスト情報を含むデジタルデータを伝送する。テレビジョン信号として入力された各テレビジョン番組は、付与されたVPS情報により識別される。VPS情報はテレビジョン信号を識別するテレビジョン信号識別情報も含み、該情報により、テレビジョン信号を利用可能にすると共に該信号を送信するテレビジョン局を識別することができる。テレビジョン信号のテレテキスト情報は、例えば次の週内に受信することができる1以上の受信チャンネルのテレビジョン番組に関するテレビジョン番組情報を含むことができる。該テレビジョン番組情報は、テレビジョン番組のテレビジョン信号識別情報、日付、開始及び終了時間、題名及びVPS情報を表すデジタルデータにより形成することができる。
【0004】
既知のテレビジョン装置は、前記情報信号に含まれるテレビジョン番組情報を決定及び記憶するテレビジョン番組情報決定手段をさらに有する。このために、このテレビジョン番組情報決定手段は、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムを使用し、これにおいて、ブランキング期間に情報信号を含むテレビジョン信号が受信される各々受信可能な受信チャンネルが、テレビジョン番組のテレビジョン信号をできる限り受信可能にするテレビジョン番組情報を決定及び記憶するために、規定時間に前記受信手段によって連続的に入力可能となる。
【0005】
既知のテレビジョン装置は、テレビジョン装置において、受信手段で現在受信するVPS情報とテレビジョン番組情報決定手段で決定及び記憶したVPS情報とを比較し、この受信手段で現在受信するテレビジョン番組のテレビジョン番組情報を決定する。よって、表示信号生成手段は、テレビジョン信号で現在受信するテレビジョン番組の題名を表示するために、テレビジョンのオンスクリーンディスプレイとしてテレビジョン装置の表示スクリーン上に再生される表示信号を自動的に生成する。この既知のテレビジョン装置の使用者は、このテレビジョン装置で受信される各テレビジョン番組の始めに、テレビジョン番組の題名に関する情報が示される。
【0006】
その上、既知のテレビジョン装置の遠隔制御装置のキーの操作によって、テレビジョン装置がテレビジョン番組の題名及び開始時間並びにこれらテレビジョン番組が現在又は直ぐに受信することができるテレビジョン局のテレビジョン信号識別情報を含むような受信推奨のリストを表示することができる。前記受信手段が例えば40個の受信チャンネルに40個の別々のテレビジョン信号を受信するとき、上記受信推奨のリストは、例えば遅くとも30分以内に始まり、各受信チャンネルに与える現在受信可能なテレビジョン番組と、直ぐに受信可能なテレビジョン番組とを80行まで有する。この受信推奨のリストの助けによって、使用者はチャンネルアップキー又はチャンネルダウンキーの操作によって各受信チャンネルの現在受信可能な各テレビジョン番組を手短に見ることなく、現在又は直ぐに受信可能な興味のあるテレビジョン番組を選択することができる。
【0007】
既知のテレビジョン装置に関し、現在受信している受信チャンネルのテレビジョン番組の題名の自動表示は、使用者に非常に有益であるが、これはテレビジョン番組が他の受信チャンネルにおいて現在受信可能である又はテレビジョン番組が他の受信チャンネルにおいて直ぐに受信可能であるかに関するどの様な指示も供給しない。結果的に、使用者は、すごく興味のあるテレビジョン番組が同時に他の受信チャンネルで受信可能な間に、使用者には普通の興味しかないテレビジョン番組をよく見るだろう。
【0008】
この問題は、既知のテレビジョン装置の遠隔制御装置のキーの操作によって表示される受信推奨のリストを用いても解決されない。テレビジョン番組の始まりを逃さないために必要であるにもかかわらず、正確に30分毎ではない使用者の興味があるテレビジョン番組を採り上げるために夕方の始まりに1度に、使用者に興味があるテレビジョン番組を選ぶために、使用者が多分この受信推奨のリストを読むが、この受信推奨のリストは非常に多くの行を持つからである。その上、コンピュータリストに似た受信推奨のリストのスクロールがコンピュータに詳しくない使用者には厄介なことである。このために、受信推奨のリストは既知のテレビジョン装置の使用者によってまれにしか使用されない。
【0009】
【発明の目的及び概要】
本発明の目的は、前述の問題点を解消し、冒頭で規定されたような形式の改良されたテレビジョン信号処理装置を提供することである。冒頭で規定されたような形式のテレビジョン信号処理装置において、本目的は、少なくとも1つのテレビジョン番組を選択する選択手段が具備され、前記検出されたテレビジョン番組情報に含まれる前記少なくとも1つのテレビジョン番組の題名情報が少なくとも1つの所与のキーワードを含み、前記少なくとも1つのテレビジョン番組が前記受信手段によって現在受信される受信チャンネル以外の受信チャンネルにおいてテレビジョン信号として前記受信手段によって現在受信又は直ぐに受信可能であり、前記表示信号生成手段は、前記少なくとも1つの選択されたテレビジョン番組のテレビジョン番組情報を含む表示信号を自動的に生成することを達成することである。従って、テレビジョンのディスプレイとして再生可能な表示信号が例えばテレビジョン装置に含まれるテレビジョン信号処理装置によって自動的に表示され、この表示信号は現在始まっているテレビジョン番組の題名及びテレビジョン信号識別情報又は受信チャンネルを表示し、これにおいて、他の受信チャンネルにおけるテレビジョン信号を現在受信しているとき、テレビジョン装置の受信手段が受信可能となる。上記テレビジョンのディスプレイが例えば5秒間表示される。これは、テレビジョン番組の開始に使用者の注意を向けるという利点がある。さもなければ使用者がテレビジョン番組を逃してしまうかもしれない。他の受信チャンネルに異なるテレビジョン信号識別情報を持つテレビジョン信号を受信するためにテレビジョン装置が同調してしまっているからである。
【0010】
他の利点は、この題名が使用者の興味のある分野の特色である少なくとも1つのキーワードを含むこれらテレビジョン番組を使用者に思い出させるだけである。この結果、使用者が興味のあるテレビジョン番組の始まる適当な時間に使用者は、自動的に思い出す。
【0011】
請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項2に記載の構成をとると有利であることが分かった。これは使用者がこのテレビジョン番組に興味があるので、テレビジョン信号処理装置を用いて使用者によって受信されるテレビジョン番組の各々の題名が、使用者の興味のある分野の特色を示している少なくとも1つのキーワードを決定するのに用いられるという利点が生じる。有利なことに、キーワードは使用者が介入することなく自動的に決定される。
【0012】
請求項2に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項3に記載の構成をとると有利であることが分かった。自動的に決定されるキーワードの全てが記憶され、よって、使用者が見るテレビジョン番組及び使用者が興味を持ちそうな後のテレビジョン番組に関する使用者の興味の特徴を非常に正確に再現するキーワードのデータベースが得られるという利点がある。したがって、その題名が記憶されたキーワードを少なくとも1つ有するテレビジョン番組の受信推奨を与える、選択手段によって並べられたリストは、使用者が興味のあるテレビジョン番組の大多数を含むだろう。他方では、受信推奨のリストが使用者に興味のあるテレビジョン番組だけを与え、受信推奨のリストが数の行を制限するという利点を持つ。
【0013】
請求項3に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項4に記載の構成をとると有利であることが分かった。この結果、前記選択手段は、題名が既に比較的頻繁に決定され、よって使用者に特別な興味があるキーワードを含むこれらのテレビジョン番組を選択するだけで達成される。例えば“マグナム”なるテレビ続き物がこれ以上受信されない場合、例えば“マグナム”として、キーワードが発生する回数は増大しないので、使用者の興味の変化が自動的に考慮される。
【0014】
請求項4に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項5に記載の構成をとると有利であることが分かった。結果として、まれにしか決定されないキーワードだけが定期的に、例えば月に1度、キーワードのメモリから削除され、よって、このキーワードメモリの記憶容量が効率良く利用されることが達成される。その上、それ程昔ではないときに決定されたキーワードのみが、使用者に興味がありそうなテレビジョン番組を決定するのに使用される。
【0015】
請求項2に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項6に記載の構成をとると有利であることが分かった。よって、これらが例えば3キャラクタ以下からなり、複数のワードにおいて他の意味も引き起こし、よって使用者の興味の分野を示すのに適さない場合、題名に用いられ、例えば“the”、“as”又は“in”等の題名片情報を形成するワードがキーワードを決定するのには用いられないことが達成される。
【0016】
請求項2に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項7に記載の構成をとると有利であることが分かった。よって、例えば“when”又は“maybe”の題名片情報を形成するあるワードは、これらワードが使用者の興味の分野を示すのに適さないので、キーワードとして規定されないことが達成される。
【0017】
請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項8に記載の構成をとると有利であることが分かった。よって、テレビジョン番組情報を含む情報信号が、テレビジョン信号処理装置によって、例えばインターネット、ケーブルTV又はデータリンクを介するようなコンピュータデータネットワークからコンピュータへ入力される。
【0018】
請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置においては、請求項9に記載の構成をとると有利であることが分かった。よって、テレビジョン番組情報が1つ以上のテレビジョン信号のテレテキスト情報からも抽出できるという利点が得られる。その上、使用者はテレテキストページにおける題名片情報を形成するワード又はキャラクタ列をマークし、よってキーワードとして選択される。手動でキーワードを選択するこの方法は、アルファベットのキャラクタがこれらキーに割り当てられた遠隔操作キーの操作によってキーワードを挿入するよりもかなり簡単である。
【0019】
請求項10に記載の記録装置に請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置を含むことが有利であることが分かった。記録装置に含まれるテレビジョン信号処理装置の場合において、この記録装置によって記録されるテレビジョン番組の題名の題名片情報を形成するキャラクタ列のみがキーワードとして規定されるという利点を生じ、これは使用者の興味のある分野であることを特徴とすることを保証する。
【0020】
請求項10に記載の記録装置においては、請求項11に記載の構成をとると有利であることが分かった。使用者はこの記録装置の推奨プログラミングキーを操作可能であり、表示信号生成手段に記録推奨のリストを再生する表示信号を生成可能にし、この信号が記録推奨のリストとして表示される。マーキングキーの操作によって、記録推奨のリストに与えられた選択されたテレビジョン番組の1つが使用者によって手動でマークされ、この記録装置はよってマークされたテレビジョン番組を記録するためにプログラムされる。これが選択されたテレビジョン番組を記録するために、記録装置をプログラムする特定の簡単な方法を生じる。
【0021】
更に、既知のテレビジョン装置はVPS情報を送信するテレビジョン局からのテレビジョン番組情報の検出しか可能でなく、その結果、受信推奨のリストは比較的少数のテレビジョン局からのテレビジョン番組しか表示することができない。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、記録装置を構成するビデオレコーダ1を示している。該ビデオレコーダ1の出力端子2からは、該出力端子2に接続された表示手段を形成するテレビジョン装置3に表示信号Aを供給することができる。表示信号Aは、テレビジョン装置3の表示スクリーン4上にテレビジョン番組として表示することが可能なテレビジョン信号Fと、適用可能なら、表示スクリーン4上に所謂オンスクリーン表示5として表示することができると共にテキスト情報を含むOSD信号とを有している。
【0023】
放送局6は送信信号Uを送信することができ、該信号は受信アンテナ7により受信することができる。送信信号Uは異なるテレビジョン局からの複数のテレビジョン信号Fを有し、これら信号は各々受信チャンネルEを介して伝送される。送信信号Uの周波数帯域により識別される受信チャンネルEは、例えば、テレビジョン局ORF1からのテレビジョン番組を伝送し且つテレビジョン信号識別情報FKIにより識別されるテレビジョン信号Fを伝送する。テレビジョン局ORF2、ARD、ZDF及び他のテレビジョン局からのテレビジョン番組を伝送し、且つ、それらの幾つかは他のテレビジョン信号識別情報FKIにより識別されるテレビジョン信号Fは、他の受信チャンネルEを介して伝送される。
【0024】
放送局6により送信されるテレビジョン信号Fの幾つかにおいて、情報信号Iは該テレビジョン信号Fのブランキング期間において伝送され、該ブランキング期間においては画像又は音声情報は伝送されない。情報信号Iは、VPS(ビデオ番組システム)情報及びテレテキスト情報を含むデジタルデータを伝送する。テレビジョン信号Fとして受信される各テレビジョン番組は、与えられたVPS情報により識別される。更に、情報信号Iの該VPS情報は、当該テレビジョン信号Fを識別するテレビジョン信号識別情報FKIも含んでいる。テレテキスト情報TIは、略30ないし60秒毎に繰り返す同一内容を持つ順次の受信サイクルにおいて、テレテキスト頁として知られているデータブロックの形態のデータブロック情報として受信することができる。テレビジョン信号Fのテレテキスト情報TIは、例えばニュース情報、気象情報及び、なかでも、1以上のテレビジョン局からのテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIのような多数の情報を含むことができる。上記テレビジョン番組情報FPIは、所与のテレビジョン番組の日付、開始時間及び終了時間、題名を表す題名情報並びにVPS情報のようなテレビジョン信号識別情報FKIを含むような情報であり得る。規則として、テレテキスト情報TIは、例えば次の週にテレビジョンチャンネルEを介してテレビジョン信号Fとして受信することが可能なテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIを含むものとし、該テレビジョン信号はテレテキスト情報TI内に含まれるテレビジョン信号識別情報FKIにより識別される。受信アンテナ7により受信される送信信号Uは、当該ビデオレコーダ1の入力端子8に供給することができる。
【0025】
コンピュータ9は、他のテレビジョン番組情報FPIを含む他の情報信号Iをコンピュータデータネットワークのデータリンク10を介して当該ビデオレコーダ1の情報信号端子11に供給することができる。この場合、コンピュータ9は、インターネットに接続されると共に多数のテレビジョン局からのテレビジョン番組に関する現在のテレビジョン番組情報FPIをデジタルの形態で記憶する所謂サーバを形成する。該コンピュータ9に記憶されたテレビジョン番組情報FPIは、当該ビデオレコーダ1によりデータリンク10を介して情報信号Iとして取り出すことができる。この目的のため、ビデオレコーダ1は呼び出し情報ABを情報信号端子11からコンピュータ9を識別するインターネットアドレスに対して伝送することができる。呼び出し情報ABが現れた場合、コンピュータ9は、該コンピュータ9に記憶されたテレビジョン番組情報FPIを、データリンク10を介して当該ビデオレコーダ1の情報信号端子11に伝送するようになされる。
【0026】
ビデオレコーダ1はテレビジョン信号処理装置12と、記録手段13とを有している。テレビジョン信号処理装置12は、入力端子8において受信される送信信号U及び情報信号端子11に供給される情報信号Iを処理すると共に、受信された情報信号Iから独立してテレビジョン番組情報FPIを導出するように構成されている。該テレビジョン信号処理装置12は、チューナ15とインターフェース手段16とにより形成される受信手段14を含んでいる。該受信手段14のインターフェース手段16は、情報信号端子11に接続されると共に、先に説明したように、コンピュータデータネットワークから情報信号Iを受信するようになっている。
【0027】
チューナ15は、入力端子8に接続され、受信手段14により受信可能な少なくとも1つの受信チャンネルを介して送信信号Uに含まれる少なくとも1つのテレビジョン信号Fを受信すると共に、テレビジョン信号Fのブランキング期間において伝送される情報信号Iを受信するように構成されている。該情報信号はデータブロック情報を含むデータブロックを有すると共に、反復する受信サイクルにおいて受信することができる。この場合、上記データブロック情報はテレテキスト情報TIにより形成され、上記データブロックはテレテキスト頁により形成される。
【0028】
所謂チューナ電圧TUは、チューナ入力端17及び18を介してチューナ15に供給することができる。チューナ電圧TUが現れた場合、送信信号Uにおいて該チューナ電圧により規定される受信チャンネルを介して伝送されるテレビジョン信号Fが、該テレビジョン信号Fに含まれ得る情報信号Iと共に、チューナ15のチューナ出力端19に供給される。
【0029】
記録手段13は記録信号処理段20を含み、該記録信号処理段にはチューナ出力端19に供給された受信テレビジョン信号Fを供給することができる。該記録信号処理段20において処理された受信テレビジョン信号Fは、当該記録手段13の制御段21に供給することができる。記録手段13は、更に、当該ビデオレコーダ1を制御するための複数のキーを有するキーパッド22を含んでいる。これらキーは、記録駆動信号AIを制御段21に供給して当該ビデオレコーダ1の記録モードを活性化することができる記録キー23を含んでいる。記録手段13は、記録モードにおいて、テレビジョン番組の受信され且つ処理されたテレビジョン信号Fを記録するように構成されている。この目的のため、制御段21からの受信され且つ処理されたテレビジョン信号Fは、記録及び再生ライン24を介して磁気テープカセット26の磁気テープ25上に記録することができる。VHS規格に準拠した螺旋走査記録及び再生法に従って受信且つ処理されたテレビジョン信号Fを記録及び再生することができる斯様な記録及び再生ライン24は、古くから知られている。
【0030】
キーパッド22は、ここではショウビュー(Show-View)プログラミングキー27として表すキーを有し、該キーにより記録手段13は、後の時点で受信することができるテレビジョン番組を記録するために周知のショウビュープログラミング法に従ってプログラムすることができる。該ショウビュープログラミング法によれば、テレビジョン番組の日付、開始及び終了時間及びテレビジョン信号識別情報FKIを識別する所与の数値組合せを、該テレビジョン番組を記録すべく記録手段13をプログラムするように入力することができる。ショウビュープログラミングキー27により記録プログラミング情報APIとして入力された数値組合せは、記録手段13の記録プログラミング段に供給することができる。図1には図示しない態様で、記録プログラミング段28は、計画されたテレビジョン番組を記録するために、この計画されたテレビジョン番組がビデオレコーダ1により受信される正確な時点で記録駆動信号AIを制御段21に供給するように構成されている。
【0031】
キーパッド22は、更に、ここでは推奨プログラミングキー29として示されたキーを有し、該キーは以下に更に詳細に説明するように、簡単な態様でテレビジョン番組を記録のためにプログラミングするのを可能にし、該テレビジョン番組に関しては題名が表示スクリーン4のオンスクリーン表示5上に表示され、該テレビジョン番組は当該ビデオレコーダ1のユーザにより印を付けられる。
【0032】
キーパッド22は、更に、ここではマーキングキー30として示されるキーを有し、該キーにより、以下に更に詳細に説明するように、オンスクリーン表示5上に示されたテキスト情報のキャラクタ列に印を付けることができる。
【0033】
キーパッド22は、更に、ここでは受信チャンネル選択キー31として示されるキーを有し、該キーにより図1には図示しない態様でチューナ電圧TUを発生させてチューナ15のチューナ入力端17に供給することができる。該受信チャンネル選択キー13の操作は、当該ビデオレコーダ1のユーザが、受信チャンネルEを介して送信信号Uで伝送されるテレビジョン信号Fから1つのテレビジョン信号Fを選択することを可能にし、該テレビジョン信号はチューナ15のチューナ出力端19に得られる。
【0034】
チューナ出力端19上のテレビジョン信号F及び該テレビジョン信号Fのブランキング期間に存在し得る情報信号Iは、当該テレビジョン信号処理装置12のデコーダ段32に供給することができる。該デコーダ段32は、上記情報信号I中に存在し得るVPS情報を検出するように構成されている。
【0035】
チューナ出力端19上のテレビジョン信号F及び該テレビジョン信号Fのブランキング期間に存在し得る情報信号Iは、更に、所謂テレテキストICにより形成される情報検出段33にも供給することができる。該情報検出段33は、受信情報信号Iの各受信サイクルにおける所与のデータブロックアドレスにより識別されるデータブロック情報を検出し、かくして該情報信号Iに含まれるテレテキスト情報TIを検出するように構成されている。情報検出段33は、テレテキスト頁番号TSNにより形成されるデータブロックアドレスを用いてプリセットすることができ、その際には、該情報検出段33は、受信される情報信号Iの受信サイクルにおいて、該テレテキスト頁番号TSNにより識別されるテレテキスト頁及び該テレテキスト頁に含まれるテレテキスト情報TIを検出するように構成される。
【0036】
テレビジョン信号処理装置12は、更に、少なくとも1つの受信可能なチャンネルEのテレビジョン送信におけるテレビジョン信号Fに関して1以上の情報信号Iに含まれるテレビジョン番組情報FPIを検出及び記録し、かくして上記情報検出段33により検出されたデータブロック情報に含まれるテレビジョン番組情報FPIを検出するテレビジョン番組情報決定手段34を有している。該テレビジョン番組情報決定手段34は、更に、情報信号Iに含まれる他のテレビジョン番組情報FPIを検出するために情報検出段33に対して少なくとも1つの他のデータブロックアドレスをプリセットするようにも構成されている。この目的のため、デコーダ段32により検出されるVPS情報及び情報検出段33により検出されるテレテキスト情報TIは、テレビジョン番組情報決定手段34に供給することができる。
【0037】
テレビジョン番組情報決定手段34は番組情報決定アルゴリズムを使用し、該アルゴリズムによりテレビジョン番組情報FPIを、情報検出段33によりテレビジョン番組情報決定手段34に供給されるテレテキスト情報TIから決定することができるが、該アルゴリズムは後で図2に示すフローチャートを参照して説明する。テレビジョン番組情報決定手段34はスイッチング段36を含み、該スイッチング段は、上記テレビジョン番組情報決定アルゴリズムの実行の間に、前記受信手段14をテレビジョン信号Fのブランキング期間において少なくとも1つの他の情報信号Iを受信するように独立して切り換えることができ、これにより他のテレビジョン番組情報Iを当該テレビジョン信号処理装置12により独立して決定することができるようにする。この目的のため、スイッチング段36はチューナ15のチューナ入力端18に接続されると共に、該チューナ15を制御するチューナ電圧TUを供給することができるようになっている。この構成は、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムの説明において詳述する。
【0038】
テレビジョン信号処理装置12は更にデータブロックアドレスメモリ37を有し、該メモリは受信されたテレビジョン信号Fを識別するテレビジョン信号識別情報FKI又は受信チャンネル識別情報EKIの少なくとも1つの項目を、受信チャンネルEを介して受信されたテレビジョン信号Fに含まれる情報信号Iのデータブロックを識別する少なくとも1つの関連するデータブロックアドレスと共に記憶することができる。チューナ15により受信することが可能な各受信チャンネルEは、受信チャンネル識別情報EKIにより識別される。例えば、現在市販されているビデオレコーダにおいては、99の受信チャンネルEを、その番号が受信チャンネル識別情報EKIを形成する所謂番組位置に記憶することができる。データブロックアドレスメモリ37は、テレビジョン信号Fを受信することが可能な受信チャンネルを識別する受信チャンネル識別情報EKIの各項目に対してテレテキスト頁番号TSNにより形成されるデータブロックアドレスを記憶することができる。ビデオレコーダ1の製造の間に、受信チャンネル識別情報EKIの各項目に対してテレテキスト頁番号TSN=301がデータブロックアドレスメモリ37に記憶される。何故なら、このテレテキスト頁番号TSNは、現在知られている情報信号Iに対して非常にしばしばテレビジョン番組情報FPIを含むテレテキスト情報TIを識別するからである。ビデオレコーダ1の製造の間に、テレビジョン番組情報FPIを含むテレテキスト情報TIに関係するテレテキスト頁番号TSNが、テレビジョン信号識別情報FKIを含むような情報信号Iのテレビジョン信号識別情報FKIと相関されて、データブロックアドレスメモリ37に記憶される。テレビジョン番組情報決定手段34は、受信されたテレビジョン信号Fに対する記憶されたテレテキスト頁番号TSNを、デコーダ段32により決定されたテレビジョン信号Fのテレビジョン信号識別情報FKIとデータブロックアドレスメモリ37に記憶されたテレビジョン信号識別情報FKIとを比較することにより決定するように構成されている。この構成はフローチャート35を参照して明らかにされるであろう。
【0039】
テレビジョン信号処理装置12は更に追加情報メモリ38を含み、該メモリには情報信号Iに関する追加情報ZUが、テレビジョン信号Fのテレビジョン信号識別情報FKI又は受信チャンネルEの受信チャンネル識別情報EKIと相関されて記憶することができる。斯かる追加情報は、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムにおいて受信チャンネルEを介して受信されたテレビジョン信号Fの情報信号Iから既に導出されており、後のテレビジョン番組情報決定アルゴリズムのために有利に使用することができる。該追加情報ZUは、例えば、VPS情報、VPT情報又は時間情報が既にテレテキスト頁のテレテキスト情報TIにおいて見つかっているという情報か、又はテレテキスト頁がテレテキスト副頁を有するかについての情報であり得る。テレテキスト副頁は、情報信号Iの各受信サイクルにおいては受信することのできないテレテキスト情報TIを含んでいる。テレテキスト頁番号TSN=301を有するテレテキスト頁は、例えば、2つのテレテキスト副頁を有している。この場合、テレテキスト副頁301/1のテレテキスト情報のみが情報信号Iの1以上の受信サイクルにおいて受信され、続いて、テレテキスト副頁301/2のテレテキスト情報TIのみが1以上の受信サイクルにおいて送信される。追加情報ZUは、どのテレテキスト頁番号TSNが情報信号Iで送信されたかを示す送信情報とすることもできる。
【0040】
ビデオレコーダ1の製造の間に、テレビジョン信号識別情報FKIを含む情報信号Iに関する追加情報ZUが、該テレビジョン信号識別情報FKIと相関されて追加情報メモリ38に記憶される。テレビジョン番組情報決定手段34は、受信されたテレビジョン信号Fに関する記憶された追加情報ZUを、デコーダ段32により検出されたテレビジョン信号Fのテレビジョン信号識別情報FKIと追加情報メモリ38に記憶されたテレビジョン信号識別情報FKIとを比較することにより決定するよう構成されている。情報信号Iに関する追加情報ZUは、前記テレビジョン番組情報決定アルゴリズムにおけるテレビジョン番組情報FPIの決定を容易化すると共に高速化する。このことは、フローチャート35を参照して、より詳細に説明されるであろう。
【0041】
テレビジョン信号処理装置12は更にテレビジョン番組メモリ39を含み、該メモリには受信された情報信号Iから導出されるテレビジョン番組情報FPIを記憶することができる。該テレビジョン番組情報は、例えば次の週に1以上の受信チャンネルEを介して1以上のテレビジョン局から受信することができるテレビジョン番組に関するものである。
【0042】
以下、テレビジョン番組情報決定手段34において実行されるテレビジョン番組情報決定アルゴリズムをフローチャート35を参照して説明する。フローチャート35に従う処理は、ブロック40において、例えば毎日の午前9:00に、開始する。この時間には殆どの受信チャンネルEが既にテレビジョン信号Fを受信することができ、この時間にはビデオレコーダは殆ど使用されないことが知られている。先に既に説明したように、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムはビデオレコーダ1がユーザにより使用されいない場合にのみ実行され、結果として、テレビジョン信号処理装置12は該テレビジョン番組情報決定アルゴリズムをフローチャート35に従って独立に実行することができる。
【0043】
ブロック40に続いて実行されるブロック41においては、ビデオレコーダ1が待機モードであるか、又はビデオレコーダ1がユーザにより例えば記録されたテレビジョン番組をカセット26から再生するために使用されているか、が確かめられる。ビデオレコーダ1が待機モードでない場合は、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムはブロック42において終了される。逆に、ビデオレコーダ1が待機モードである場合は、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムはブロック43に進む。
【0044】
ブロック43においては、スイッチング段36がチューナ電圧TUをチューナ入力端18に供給し、これによりチューナ15が、受信チャンネルE=1を介して受信することができるテレビジョン信号Fをチューナ出力端19に伝送するようにする。
【0045】
ブロック43に続いて実行されるブロック44においては、チューナ出力端19に得られた上記テレビジョン信号Fが該テレビジョン信号Fのブランキング期間にテレテキスト情報TIを含んでいるかが確かめられる。この場合、テレビジョン番組情報決定手段34は頁要求情報SAを情報検出段33に供給し、該情報検出段33がテレテキスト情報TIを検出することができるかをチェックする。該テレビジョン信号Fにおいて情報信号Iが伝送されていないため情報検出段33がテレテキスト情報TIを検出することができない場合は、フローチャート35の処理はブロック45で継続される。
ブロック45においては、スイッチング段36がチューナ電圧TUをチューナ入力端18に供給し、これによりチューナ15が、受信チャンネルE=2を介して受信することができるテレビジョン信号Fをチューナ出力端19に伝送するようにする。
【0046】
ブロック45に続いて実行されるブロック46においては、フローチャート35による処理において、テレビジョン信号Fを受信するために選択することができる全ての受信チャンネルEが既に選択されたかが確かめられる。テレビジョン信号Fを受信するための全ての受信チャンネルEが既に選択されている場合は、当該処理はブロック42で終了する。逆に、チューナ15により選択することが可能な全ての受信チャンネルEが未だ選択されていない場合は、処理はブロック44で継続される。
【0047】
ブロック44において、情報信号Iが受信チャンネルE=2を介して受信されたテレビジョン信号Fにおいて伝送され且つチューナ出力端19に供給されたことが分かった場合は、当該処理はブロック47に進む。ブロック47においては、テレビジョン番組情報決定手段34は、受信された情報信号Iに対して情報検出段33のスイッチング段36により規定された優先テレテキスト頁番号VTSNにより形成される所与の優先データブロックアドレスをプリセットすることができる。このような優先テレテキスト頁番号VTSNは、例えばORF1、ORF2又はARDのようなテレビジョン局により情報信号Iで送信され、例えば所謂“基本TOPテーブル”、“マルチ頁テーブル”又は“雑誌目録頁”として知られている。ビデオレコーダ1の製造の間に、優先テレテキスト頁番号VTSNは追加情報メモリ38にテレビジョンチャンネル識別情報FKIと相関されて記憶される。ブロック47の実行の間に、この優先テレテキスト頁番号VTSNを含む頁要求情報SAが情報検出段33に供給され、該情報信号Iの受信サイクルの終了の際に、又は所与の期間が経過すると、テレテキスト情報TIが情報検出段33により検出されたかがチェックされる。情報検出段33によりテレテキスト情報TIが検出された場合は、この検出されたテレテキスト情報TIからテレテキスト頁番号TSNを導出することができる。これら頁番号は、テレビジョン番組情報FPIが含まれるような情報信号Iのテレテキスト情報を識別する。本例においては、検出されたテレテキスト頁番号は、情報検出段33に頁要求情報SAとして覚えさせることができる。更に、例えばテレテキスト頁のテレテキスト副頁の数のような追加情報ZUを、優先テレテキスト頁番号TSNにより識別されるテレテキスト情報TIから導出することができると共に、追加情報メモリ38に、選択された受信チャンネルEの受信チャンネル識別情報EKIと相関させて記憶することができる。次いで、フローチャート35による処理はブロック48に進む。
【0048】
ブロック47において、所与の優先テレテキスト頁番号に対するテレテキスト情報TIを情報信号Iから導出することができない場合は、フローチャート35による処理はブロック49に進む。ブロック49においては、スイッチング段36による受信手段14の切り換えの後、テレビジョン番組情報決定手段34は情報検出段33を、データブロックアドレスメモリ37に記憶され且つテレビジョン信号識別情報FKI又は受信されたテレビジョン信号Fを識別する受信チャンネル識別情報EKIに割り当てられたデータブロックアドレスに自律的にプリセットし、これにより該データブロックアドレスにより識別されるデータブロック情報を決定する。ブロック49が実行されるにつれて、テレテキスト頁番号TSNがデータブロックアドレスメモリ37から読み出される。該番号は受信チャンネルの番号E=2と相関されて記憶されており、その場合に受信チャンネル識別情報EKIを構成し、該番号からはテレビジョン番組情報FPIが先行するテレビジョン番組情報決定アルゴリズムにおいて既に導出されている可能性があるか、又は該番号はビデオレコーダ1の製造の間に受信チャンネルE=2を介して受信されるテレビジョン信号識別情報FKIと相関されて記憶されている。データブロックアドレスメモリ37から得られたテレテキスト頁番号TSNが情報検出段33にプリセットされた後、フローチャート35による処理はブロック48に進む。
【0049】
ブロック48においては、情報検出段33により検出されるテレテキスト情報TIがテレビジョン番組情報FPIを含んでいるかがチェックされる。このチェックの第1ステップで、該検出されたテレテキスト情報TIがVPT規格(テレテキストによるビデオレコーダのプログラミング)に準拠しているか、及び、更にVPT情報を含んでいるかが検証される。該テレテキスト情報TIがVPT規格に準拠する場合は(これは、例えば、テレビジョン番組情報FPIを識別する隠された又は可視のVPT情報がテレテキスト情報TIに含まれているようなテレビジョン局ORF1、ORF2、ARD又はZDFにより送信される情報信号の場合である)、該テレビジョン番組情報FPIは特に信頼性のある態様で決定することができる。
【0050】
ブロック48のチェックにおける上記第1ステップにおいて、検出されたテレテキスト情報TIがVPT規格による隠されたVPT情報を含んでいないことが分かった場合は、該チェックの第2ステップにおいて、上記所与のテレテキスト頁番号TSNに関連付けられた隠されたテレテキスト情報TIが所謂“パケット26”に含まれているかが検証される。これは、テレテキスト頁番号TSNにより識別されるテレテキスト情報TIにおけるテレビジョン番組情報FPIを特徴付けるものである。“パケット26”に含まれる情報は、PDC規格(番組配信コード)で定義されている。
【0051】
ブロック48の上記チェックにおける第2ステップにおいて、“パケット26”がテレテキスト頁番号TSNにより識別されたテレテキスト情報TI内のテレビジョン番組情報FPIの識別のための隠された情報も含んでいないと分かった場合は、第3ステップにおいて、時間情報に対応するテレテキスト情報TIが情報検出段33により検出されたテレテキスト情報TIに含まれているかがチェックされる。この目的のため、テレテキスト情報TIは、例えば“XX:XX”又は“XX.XX”なるフォーマットに従うキャラクタ列を有するか調査され、ここで、“X”は“0”ないし“9”の数であり、最初の“X”は“0”ないし“2”の数でなければならず、3番目の“X”は“0”ないし“5”の数でなければならない。これらのフォーマットは、例えば、“13:20”又は“13.20”のような通常の時間表現フォーマットに対応する。これらのフォーマットに従うキャラクタ列が、テレテキスト頁にテレビジョン番組の複数の開始時間及び題名を表示する場合に通常そうであるように、テレテキスト情報TIにおいて所与の時間期間で反復する時間情報として検出される場合は、最初の時間情報はテレビジョン番組の開始時間として解釈され、該数値に続くキャラクタは該テレビジョン番組の題名として解釈され、該テレテキスト情報TI内の後続の時間情報は該テレビジョン番組の終了時間として解釈される。
【0052】
ブロック48における前記チェックの第1ステップにおいてテレビジョン番組情報FPIが既に検出されている場合は、該チェックの後続のステップは実行されない。同様に、ブロック48における前記チェックの第2ステップにおいてテレビジョン番組情報FPIが検出される場合は、該チェックの第3ステップは実行されない。
【0053】
ブロック48における上記チェックの3つの全てのステップにおいて、情報信号検出段33により検出されたテレテキスト情報TIにテレビジョン番組情報FPIが含まれていないことが分かった場合は、フローチャート35による処理はブロック50に進む。逆に、ブロック48におけるチェックの3つのステップの1つにおいて、テレテキスト情報TI内でテレビジョン番組情報FPIが検出された場合は、フローチャート35による処理はブロック51に進む。
【0054】
ブロック51においては、テレビジョン番組情報決定手段34により決定されたテレビジョン番組情報FPIがテレビジョン番組メモリ39に記憶される。ブロック51においては、テレビジョン番組情報決定手段34は、データブロック情報がテレビジョン番組情報FPIから成功裏に導出された後に、最後にプリセットされたデータブロックアドレスをデータブロックアドレスメモリ37に、テレビジョン信号識別情報FKI又は受信されたテレビジョン信号Fを識別する受信チャンネル識別情報EKIと関連させて自律的に記憶するようになっている。この場合、情報検出段33がプリセットされたテレテキスト頁番号TSNはデータブロックアドレスメモリ37に、チューナ15により受信された受信チャンネルEの番号に相関されて記憶される。この場合、該番号は受信チャンネル識別情報EKIを形成する。次いで、フローチャート35による処理はブロック50に進む。
【0055】
ブロック50においては、データブロックアドレスメモリ37から得られた最初のデータブロックアドレスのプリセット後の第1のステップにおいて、テレビジョン番組情報決定手段34は、データブロック情報を決定するために、最初のデータブロックアドレスに対して交互に増加及び減少する番号を有するような他のデータブロックアドレスを順次プリセットするようになっている。例えば、データブロックアドレスメモリ37から得られた最初のテレテキスト頁番号TSN=301のプリセットの後、テレビジョン番組情報決定手段34はテレテキスト頁番号TSN=302をプリセットし、フローチャート35のブロック50における次の操作ではテレテキスト頁番号TSN=300をプリセットするようになっている。このように、最初のテレテキスト頁番号の周囲のテレテキスト頁番号により識別されるテレテキスト情報TIが、既にテレビジョン番組情報FPIを識別しているテレテキスト情報TIが以前のテレビジョン番組情報FPIを決定する処理で導出されているものから決定される。
【0056】
ブロック50の第2のステップにおいては、テレビジョン番組情報決定手段34は、追加情報メモリ38が受信された情報信号Iに関しプリセットされたテレテキスト頁番号がテレテキスト副頁番号を有することを示す追加情報ZUを記憶しているなら、上記第1のステップにおいてプリセットされたテレテキスト頁番号のテレテキスト副頁番号をプリセットするようになっている。
【0057】
ブロック50の第3ステップにおいては、テレビジョン番組情報決定手段34は、追加情報メモリ38が受信された情報信号Iで伝送されたテレテキスト頁番号TSNに関する送信情報を形成するような追加情報ZUを記憶しているかを検証し、答えが肯定的な場合はブロック50の第1ステップにおいてプリセットされたテレテキスト頁番号TSNが情報信号Iで実際に伝送されたかをチェックし、答えが否定的な場合は他のテレテキスト頁番号TSNをプリセットするようになっている。この結果として、データブロック情報の検出に関し、情報検出段33は受信される情報信号Iで実際に伝送されるデータブロックに関係するデータブロックアドレスのみにプリセットされるようになる。これは、情報検出段33が情報信号Iで伝送されないデータブロックアドレスに設定された場合に発生するであろう待ち時間を防止する。
【0058】
ブロック50の第4ステップにおいては、テレビジョン番組情報決定手段34は、追加情報メモリ38に記憶された追加情報ZUの評価により当てはまるなら、受信チャンネルEを介してチューナ15により受信された情報信号Iに対し、テレビジョン番組情報FPIを導出することができるようなテレテキスト情報TIを情報信号Iにおいて識別する全てのテレテキスト頁番号TSNが既にプリセットされているかをチェックするようになっている。このような追加情報ZUが記憶されていない場合は、情報信号Iで伝送される全てのテレテキスト頁を走査して、これら頁のテレテキスト情報TIに含まれるテレビジョン番組情報FPIを探すことも可能である。ブロック50において、テレビジョン番組情報FPIが成功裏に導出することができるであろうようなテレテキスト情報TIを識別するテレテキスト頁番号TSNが見つかった場合は、当該処理はブロック52で継続される。
【0059】
ブロック52においては、ブロック50において決定されたテレテキスト頁番号TSNが情報検出段33に頁要求情報SAとして供給され、該情報検出段33により検出されたテレテキスト情報TIは、前述したように、ブロック48においてチェックされる。
【0060】
ブロック50において、テレビジョン番組情報FPIが成功裏に導出することができるであろうようなテレテキスト情報TIを識別するテレテキスト頁番号TSNが検出されない場合は、当該処理はブロック45に進む。フローチャート35による処理を、以下に、一例を参照して更に詳細に説明する。
【0061】
記録手段13の制御段21は、該記録手段13が記録モードに設定されている場合に、記録モード情報ABIをテレビジョン番組情報決定手段34に供給する。記録モード情報ABIが発生する場合、テレビジョン番組情報決定手段34は、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムの間においてテレビジョン番組メモリ39に記憶されているテレビジョン番組情報FPIを決定するように構成されており、該テレビジョン番組情報FPIは記録手段13によりその時点で記録されるテレビジョン番組情報に割り当てられるべきである。この目的のため、テレビジョン番組決定手段34は、記録されるテレビジョン番組を識別し且つデコーダ段32により検出されたVPS情報をテレビジョン番組メモリ39に記憶されているVPS情報と比較するように構成されている。検出されたVPS情報と記憶されたVPS情報とが一致する場合は、該記憶されたVPS情報を含むテレビジョン番組情報FPIをテレビジョン番組メモリ39から読み出すことができる。
【0062】
テレビジョン信号処理装置12は更にタイミング段53を含み、該タイミング段は現在の時間を表す時間情報ZIをテレビジョン番組情報決定手段34に供給することができる。この場合、タイミング段53の時間を初期化するための時間情報ZIは、情報検出段33により決定されるテレテキスト情報TIから導出することができるか、又はビデオレコーダ1のユーザにより図1には図示しない態様で設定することができる。記録モード情報ABIが発生している場合、VPS情報が伝送されていないようなテレビジョン番組のテレビジョン信号Fが記録される場合は、テレビジョン番組情報決定手段34は、テレビジョン番組メモリ39に記憶され且つ記録手段13により現在記録されているテレビジョン番組に関するテレビジョン番組情報FPIを、タイミング段53により当該手段に供給される時間情報ZIと受信された受信チャンネルEとに基づいて決定するように構成されている。
【0063】
テレビジョン信号処理装置12は、更に、記録手段13により受信され且つ処理されたテレビジョン信号Fとして記録されるテレビジョン番組の題名情報における題名片情報の少なくとも1つの項目を決定するキーワード検出手段54を有している。この目的のため、キーワード検出手段54は記録手段13により記録されるテレビジョン番組の題名を受信するように構成されており、該題名はテレビジョン番組情報決定手段34により決定されていると共に前記テレビジョン番組情報に題名情報として含まれている。題名情報は、ワード又はワードの部分により形成されると共にキーワード検出手段54によりキーワードとして決定することができるような題名片情報に分解される。このことは、後に記載する一例を参照して更に詳細に説明する。
【0064】
テレビジョン信号処理装置12は、更に、キーワード検出手段54によりキーワード情報SWIとして決定された少なくとも1つのキーワードを記憶するためのキーワードメモリ55を有している。これにより、全ての自動的に決定されたキーワードが記憶され、かくしてユーザにより記録されたテレビジョン番組に関するユーザの興味の概要及びどの様な将来のテレビジョン番組に該ユーザが興味を持ちそうであるかを非常に正確に表すキーワードのデータベースが得られるという利点が得られる。これについては、後に記載する一例を参照して更に詳細に説明する。
【0065】
キーワードメモリ55にはキーワードの発生のカウントを記憶することができ、該カウントは該キーワードがキーワード検出手段54により見付けられる後の各時点においてインクリメントされると共に記憶することができる。この場合、キーワード及び関連する反復カウントはキーワードメモリ55に図3に示すようなキーワードテーブルとして記憶することができる。その反復カウントが最少しきい値より小さな値を有するようなキーワードは、キーワード検出手段54によりキーワードメモリ55から定期的に消去することができる。キーワード検出手段54は、題名片情報を、最小数のキャラクタを有する場合は、キーワードとしてのみ規定するように構成されている。このことは、後に一例を参照して、より詳細に説明する。
【0066】
テレビジョン信号処理装置12は、更に、キーワード検出手段54によりキーワードとして除外されるべき少なくとも題名片情報を記憶するように構成された除外メモリ57を有している。ビデオレコーダ1の製造の間に、例えば“もし”又は“多分”又は“対”のようなテキスト情報は除外メモリ57に記憶される。何故なら、これらワードはユーザの興味分野を特徴付けないからである。
【0067】
テレビジョン信号処理装置12は、更に、テレビジョン番組情報FPIに含まれる題名が少なくとも1つの所与のキーワードを含み、且つ、現在受信されている受信チャンネルEとは別のものを介してテレビジョン信号Fとして現在若しくは直ぐに受信可能であるか又は受信可能となるであろう少なくとも1つのテレビジョン番組を選択するための選択手段58を有している。この目的のため、選択手段58はキーワードメモリ55に記憶されたキーワード情報をテレビジョン番組メモリ39に記憶されたテレビジョン番組題名情報と比較するように構成されている。この比較に応答して、選択手段58は受信推奨又は記録推奨のリストを発生するようになっており、該リストは、受信手段14により現在受信されている他の受信チャンネルEのテレビジョン信号Fとして現在若しくは直ぐに受信することができ又は受信することができるであろうテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIを含む。選択手段58は、その反復カウントが、キーワードメモリ55に記憶された反復カウントの少なくとも1つの他の値に依存する選択しきい値よりも大きな値を有するようなキーワードのみをプリセットすることができる。このことは、後に例を参照して更に詳細に説明する。
【0068】
テレビジョン信号処理装置12は、更に、OSD挿入手段59を含んでいる。OSD挿入手段59は、チューナ15のチューナ出力端19に得られるテレビジョン信号Fを入力するように構成されている。OSD挿入手段59は、磁気テープ25から記録及び再生ライン24を介して再生されたテレビジョン信号FWを入力するようにも構成されている。OSD挿入手段59は、更に、テキスト情報を、選択手段58により発生された記録推奨のリストから選択手段58により決定されたテレビジョン番組情報FPIの形態で入力するようにも構成されている。選択手段58からOSD挿入手段59に供給されるテキスト情報が発生すると、該OSD挿入手段は、該テキスト情報を含む表示信号Aを発生すると共に該表示信号を出力端子2に供給するようになっている。このように、選択手段58及びOSD挿入手段59は、そのテレビジョン信号が現在受信手段14により受信されているテレビジョン番組の検出されたテレビジョン番組情報FPIを含むような表示信号Aを自動的に発生することが可能な表示信号発生手段60を形成する。更に、表示信号発生手段60は、選択手段58により選択された少なくとも1つのテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIを含む表示信号Aを自動的に発生するようにも構成されている。
【0069】
推奨プログラミングキー29を操作することにより、推奨起動情報VAIを記録プログラミング段28と選択手段58とに供給することができる。推奨起動情報VAIが発生すると、このように手動により起動された表示信号発生手段60は、選択されたテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIを表す表示信号Aを発生するようになっている。表示信号発生手段60により発生される表示信号Aはテレビジョン装置3により形成される表示手段に供給され、これにより選択されたテレビジョン番組を含む記録推奨のリストAVLを表示することができる。ここで、記録プログラミング手段は、推奨プログラミングキー29として表されたキーにより、マーキングキー30により、記録プログラミング段28により及び表示信号発生手段60により形成される。該記録プログラミング手段の助けにより、選択され且つ表示されたテレビジョン番組のうちの1つのテレビジョン番組情報FPIがユーザにより手動でマーク付けすることができ、これによりビデオレコーダ1を斯様にマーク付けされた選択されたテレビジョン番組を記録するようにプログラムすることができる。
【0070】
情報検出段33により検出されたテレテキスト情報TIは、OSD挿入手段59に供給することができる。OSD挿入手段59に供給されるテレテキスト情報TIが現れると、該手段はテレテキスト情報TIを含む表示信号Aを発生すると共に、該表示信号Aを、テレテキスト情報TIを図1には図示しない態様で起動することができるテレテキスト表示モードで表示することができるテレビジョン装置3に供給するようになっている。ビデオレコーダ1により、ユーザはテレテキスト情報TIの表示された項目の少なくとも題名片情報を手動でマーク付けすることができ、これにより該情報をキーワードとして定義すると共に該キーワードをキーワードメモリ55に記憶する。
【0071】
ビデオレコーダ1、従って記録手段13は、選択手段58により選択されたテレビジョン番組を自動的に記録するように構成されている。この目的のために、選択手段58は記録プログラミング情報APIを記録プログラミング段28に供給することができる。記録プログラミング情報APIは、選択手段58により選択されたテレビジョン番組の記録をプログラムするのに要する全てのテレビジョン番組情報FPIを含んでいる。
【0072】
以下、ビデオレコーダ1の利点を一例を用いて説明する。ここで、ビデオレコーダ1の受信手段14は、受信チャンネルE=1においてテレビジョン局ORF1からのテレビジョン信号Fを、受信チャンネルE=2においてテレビジョン局VOXからのテレビジョン信号Fを、受信チャンネルE=3においてテレビジョン局NED1からのテレビジョン信号Fを、受信チャンネルE=4においてテレビジョン局RTLからのテレビジョン信号Fを、及び受信チャンネルE=5においてテレビジョン局C+からのテレビジョン信号Fを受信することができるものと仮定する。また、情報信号Iはテレビジョン局ORF1、NED1及びRTLからのテレビジョン信号のブランキング期間において送信され、テレビジョン局ORF1からの情報信号Iは優先テレテキスト頁番号TSN=1F0(16進)において該情報信号Iに関する追加情報ZUを伝送し、並びにテレビジョン局NED1は所謂“パケット26”を及びテレビジョン局ORF1はVPT情報を情報信号内のテレビジョン番組情報FPIを識別するために送信することに注意されたい。テレビジョン局RTLも、その情報信号Iでテレビジョン番組情報FPIを送信するが、この情報はVPT情報、“パケット26”内の情報又は他の隠された情報によっては識別されない。
【0073】
更に、ビデオレコーダ1に設定された時間(例えば午前9:00)に到達し、該時点においてテレビジョン番組情報決定手段34は図2に示したフローチャートに従って処理を開始し、これにより情報信号Iに含まれるテレビジョン番組情報FPIを決定すると仮定する。既に前述したように、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムはブロック40において開始する。ブロック41においては、ビデオレコーダ1が待機モードに設定されていることが分かり、かくしてフローチャート35による処理はブロック43に進む。
【0074】
ブロック43においては、テレビジョン番組情報決定手段34はチューナ電圧TUをチューナ入力端18供給して、受信チャンネルE=1を介して受信可能なテレビジョン局ORF1からのテレビジョン信号Fがチューナ出力端19で受信されるようにする。
【0075】
ブロック44では、前述したように、テレビジョン局ORF1からのテレビジョン信号Fのブランキング期間において情報信号Iが送信されていることが検出され、その結果、フローチャート35による処理はブロック47に進む。この場合、該テレビジョン信号Fを識別するテレビジョン信号識別情報FKIを含むVPS情報も、テレビジョン番組情報決定手段34に供給される。
【0076】
ブロック47においては、デコーダ段32により決定されたテレビジョン信号識別情報FKIと追加情報メモリ38に記憶されたテレビジョン信号識別情報FKIとの比較と、選択された受信チャンネルEの番号により形成される受信チャンネル識別情報EKI=1と追加情報メモリ38に記憶された受信チャンネル識別情報EKIとの比較とにより、テレビジョン局ORF1からのテレビジョン信号Fに関して優先テレテキスト頁番号VTSNが記憶されているかがチェックされる。この場合、テレビジョン番組情報決定手段34は、ビデオレコーダ1の製造の間にテレビジョン局ORF1のテレビジョン信号識別情報FKIと相関させて追加情報メモリ38に記憶された優先テレテキスト頁番号VTSN=1F0(16進)を検出する。次いで、テレビジョン番組情報決定手段34は、該優先テレテキスト頁番号VTSN=1F0(16進)を含む頁要求情報SAを情報検出段33に供給するようになる。情報検出段33により検出されるテレテキスト情報TIから、テレビジョン番組情報決定手段34は情報信号Iがテレテキスト頁番号TSN=311により識別されるテレテキスト情報TIにテレビジョン番組情報FPIを含むことを知り、該テレテキスト頁番号TSNは受信チャンネル識別情報EK=1と相関されて追加情報メモリ38に追加情報ZUとして記憶される。これらのテレテキスト頁番号TSNにより識別されるテレテキスト情報TIから、テレビジョン局ORF1により送信されるテレビジョン番組に関するテレビジョン番組情報FPIを、フローチャート35による後続の処理の間に導出することができる。これにより、テレビジョン番組情報の決定を特別に高速且つ信頼性をもって実行することができるという利点が得られる。何故なら、テレビジョン番組情報FPIは、テレビジョン局ORF1により優先テレテキスト頁に定義されたテレテキスト頁から直接導出されるからである。
【0077】
情報検出段33により検出され且つ優先テレテキスト頁番号VTSNにより識別されるテレテキスト情報TIからは、更に、例えばテレテキスト頁番号TSN=315が2つのテレテキスト副頁番号TSN=315/1及びTSN=315/2を有することが分かる。テレビジョン番組情報決定手段34は、この情報も、追加情報メモリ38に受信チャンネル識別情報EKI=1と相関させて追加情報ZUとして記憶する。これは、テレビジョン番組情報FPIを決定する場合に、テレビジョン番組情報FPIをテレテキスト副頁に関するテレテキスト情報TIから特別に高速に且つ信頼性をもって決定することができるという利点を有している。何故なら、優先テレテキスト頁番号VTSNにより識別されるテレテキスト情報TIから、どのテレテキスト頁番号に関してテレテキスト情報TIがテレテキスト副頁について利用可能であるかが明らかとなるからである。一方においては、この結果として、テレテキスト頁が如何なるテレテキスト副頁も有さないことを知るために1以上の受信サイクルを待つ必要がなく、他方においては、テレテキスト副頁からのテレテキスト情報TIがテレビジョン番組情報FPIの決定の際に見過ごされるのを防止する。
【0078】
更に、送信情報が優先テレテキスト頁番号VTSNにより識別されるテレテキスト情報TIから導出され、該送信情報は、どのテレテキスト頁番号に関しテレテキスト情報TIが情報信号Iで送信されるかを規定する。これらのテレテキスト頁番号TSNも、追加情報メモリ38に、受信チャンネル識別情報EKI=1と相関されて追加情報ZUとして記憶される。この結果として、テレビジョン番組情報決定手段34は、後では、情報信号Iで実際に送信されるテレテキスト頁番号TSNにより形成される頁要求情報SAのみに情報検出段33をプリセットする。このようにして、情報検出段33が情報信号Iで実際に送信されないテレテキスト頁番号に設定された場合に発生するであろうような待ち時間を防止することができるという利点が得られ、斯かる事実はさもなければ情報信号Iの1以上の受信サイクルの後にのみ検出することができる。
【0079】
最終的に、ブロック47においては情報検出段33はテレテキスト情報TIを検出するために頁要求情報SAにプリセットされ、該頁要求情報は、例えば、優先テレテキスト頁番号VTSNのテレテキスト情報TIから導出されるテレテキスト頁番号TSN=313を含む。
【0080】
追加情報メモリ38を設けたこと及び該追加情報メモリ38における受信チャンネルEにおいて受信可能なテレビジョン信号Fの情報信号Iについての追加情報ZUの記憶により、情報信号Iに関する追加情報ZUが一旦導出されると、該情報が、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムの一層速い実行のために、これら情報信号Iからのテレビジョン番組情報FPIの後の各導出の間で使用されるという利点が得られる。
【0081】
ブロック48においては、テレテキスト頁番号TSN=313に対して決定されたテレテキスト情報TIが、優先テレテキスト頁番号VSTNにおいて定義されたように、実際にテレビジョン番組情報FPIを含んでいるかがチェックされる。前述したように、ブロック48におけるチェックの第1ステップにおいては、検出されたテレテキスト情報TIにVPT情報が含まれているかが確かめられるが、これはテレビジョン局ORF1からの検出されたテレテキスト情報TIの場合である。
【0082】
例えば同日の午後にテレビジョン局ORF1からのテレビジョン信号Fにおいて受信可能であろう例えば該テレビジョン局ORF1の4つのテレビジョン番組に関し、斯様にして決定されるテレビジョン番組情報FPIはブロック51においてテレビジョン番組メモリ39に記憶される。これにより、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムが完了すると、異なるテレビジョン局の多数のテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIがテレビジョン番組メモリ39に記憶され、後に、これらのテレビジョン番組の個々のものを選択手段58により選択することができると共にテレビジョン装置3の表示スクリーン4上に表示することができるという利点が得られる。更に、テレビジョン番組メモリ39の記憶容量は、特別に効率的に使用される。何故なら、テレビジョン番組情報FPIがテレテキスト情報TIから導出され、該テレビジョン番組情報FPIのみがテレビジョン番組メモリ39に記憶されるからである。
【0083】
更に、ブロック51においては、テレテキスト頁番号TSN=313が、データブロックアドレスメモリ37に受信チャンネル情報EKI=1と相関されて記憶される。これは、それらの情報信号Iで優先テレテキスト頁を送信しない例えばテレビジョン局NED1又はRTLからのもののような情報信号Iの場合に、ブロック49におけるテレビジョン番組情報FPIの決定が、それらのテレテキスト情報TIからテレビジョン番組情報FPIが最後に成功裏に決定されたようなテレテキスト頁番号TSNで開始されるという利点を有している。これは、テレビジョン番組情報FPIが送信されるテレテキスト情報TIを識別する最初のテレテキスト頁番号TSNをその都度再び決定する必要がないという利点を有している。結果として、テレビジョン番組情報FPIは特別に高信頼度で且つ高速で決定することができる。
【0084】
ブロック50においては、テレビジョン番組情報FPIを含むテレテキスト情報TIを検出するためにテレテキスト頁番号TSNが次のような態様で情報検出段33にプリセットされる。即ち、最初のテレテキスト頁番号TSN=313がプリセットされた後、テレビジョン番組情報決定手段34はテレテキスト情報TIを決定するために、続いて、情報検出段33を、番号が上記最初のテレテキスト頁番号TSN=313に対して交互に増加及び減少するようなテレテキスト頁番号TSN=314、TSN=312、TSN=315及びTSN=311にプリセットする。これは、テレビジョン番組情報FPIが成功裏に導出されたテレテキスト情報TIを識別するような最初のテレテキスト頁番号TSNから開始して、テレビジョン番組情報FPIを得るために、隣接するテレテキスト頁が系統だって走査されるという利点を有している。
【0085】
尚、テレビジョン番組情報決定手段34は、例えばTSN=315、TSN=311、TSN=317及びTSN=309のように、異なる態様で交互に増加及び減少するようなテレテキスト頁番号TSNにプリセットすることもできることに注意されたい。
【0086】
ブロック48、51、50及び52は、多分テレビジョン番組情報FPIを含むようなテレテキスト情報TIを識別する全てのテレテキスト頁からテレビジョン番組情報FPIが導出されたことがブロック50において検出されるまで、実行される。これが検出された場合は、ブロック45において、受信チャンネルE=2でテレビジョン局VOXからのテレビジョン信号Fを受信するようにチューナが切り換えられる。ブロック44においては、テレビジョン局VOXからのテレビジョン信号Fでは情報信号Iが送信されていないことが分かり、この理由により、フローチャート35による処理はブロック45において継続される。
【0087】
ブロック45では、チューナは、受信チャンネルE=3でテレビジョン局NED1からのテレビジョン信号Fを受信するように切り換えられる。テレビジョン局NED1により供給される情報信号Iからは、前述したようにテレビジョン番組情報FPIが導出され、ブロック47においては、該情報信号Iにおいては優先テレテキスト頁が送信されていないことが分かる。ブロック49においては、データブロックアドレスメモリ37に受信チャンネル識別情報EKI=3と相関されて記憶され、そのテレテキスト情報TIから当該フローチャート35による先行する処理の間にテレビジョン番組情報FPIを成功裏に導出することができたようなテレテキスト頁番号TSN=201が決定される。これにより、テレビジョン番組情報FPIをテレビジョン局NED1からの情報信号Iから特別に高速で導出することができるという利点が得られる。
【0088】
ブロック49に続くブロック48においては、該ブロック48における前記チェックの第1ステップにおいて、情報検出段33により検出されたテレテキスト情報TIがVPT情報を含まないことが分かる。
【0089】
ブロック48の該チェックにおける第2ステップにおいては、検出されたテレテキスト情報TIのテレビジョン番組情報FPIが所謂“パケット26”に含まれる情報により識別されることが分かる。ブロック51、50、52及び48の後の反復実行の間に、全てのテレビジョン番組情報FPIがテレビジョン番組メモリ39に記憶される。“パケット26”に関連する全てのテレテキスト頁からテレビジョン番組情報FPIが導出された後、フローチャート35による処理はブロック45において継続される。
【0090】
ブロック45においては、テレビジョン番組情報決定手段34は、チューナ15を受信チャンネルE=4を介してテレビジョン局RTLからテレビジョン信号Fを受信するように設定する。更なるブロック46、44、47及び49は、前述したように実行される。ブロック48における前記チェックの第1ステップにおいては、情報検出段33により検出されたテレテキスト情報TIがVPT情報を含まないことが分かり、該チェックの第2ステップにおいては、該テレテキスト情報TIが“パケット26”情報を含まないことが分かる。ブロック48における上記チェックの第3ステップにおいては、前述したように、テレビジョン番組情報FPIを、テレテキスト情報TIから時間情報を導出することにより得ることができることが分かる。続いてブロック48、51、50及び52において決定されるテレビジョン番組情報FPIは、テレビジョン番組メモリ39に記憶される。
【0091】
テレビジョン番組情報FPIが送信されるテレテキスト頁についての追加情報ZUをテレビジョン局RTLからの情報信号Iに関して見付けることができず、且つ、如何なる斯様な追加情報ZUも追加情報メモリ38に記憶されていないので、ブロック48、51、50及び52は、ブロック50において情報信号Iで送信される全てのテレテキスト頁番号TSNが一度情報検出段に供給されたことが分かるまで繰り返される。続いて、ブロック45において、テレビジョン局C+からのテレビジョン信号Fが受信される受信チャンネルE=5が選択される。ブロック44においては、該テレビジョン局C+からのテレビジョン信号Fにおいては情報信号Iが送信されていないことが分かり、その理由により、ブロック45において受信チャンネルE=6が選択される。ブロック46においては、該受信チャンネルE=6においてはテレビジョン信号Fが受信されないことが分かり、結果として、フローチャート35による該テレビジョン番組情報決定アルゴリズムはブロック42において終了される。
【0092】
ビデオレコーダ1の利点を説明する該例においては、更に、テレビジョン局VOX及びC+のテレビジョン番組に関するテレビジョン番組情報FPIが、インターネットサーバを形成するコンピュータ9に記憶されると仮定されている。テレテキスト情報TIからテレビジョン番組情報FPIを決定するフローチャート35による処理の完了後、テレビジョン番組情報決定手段34は、インターネットに接続されたコンピュータからテレビジョン番組情報FPIを得るようになっている。この目的のため、テレビジョン番組情報決定手段34は、当該ビデオレコーダ1の製造の間に追加情報メモリ38に記憶されたインターネットアドレスを読み出し、斯様にして読み出されたインターネットアドレスをインターフェース手段16に伝送するように構成されている。既に前述したように、この場合、インターフェース手段16は、供給されるインターネットアドレスにより識別されるコンピュータ9へ呼出情報ABを伝送するように構成されている。呼出情報ABの発生に応じてコンピュータ9により供給される情報信号Iは、当該ビデオレコーダ1の情報信号端子11及びインターフェース手段16を介してテレビジョン番組情報決定手段34に供給される。該情報信号Iに含まれるテレビジョン局VOX及びC+のテレビジョン番組情報FPIはテレビジョン番組情報決定手段34により決定され、テレビジョン番組メモリ39に記憶される。これは、テレビジョン番組情報FPIを含む情報信号Iをインターネットのようなコンピュータデータネットワークから又は、例えば、TVケーブルシステムからも受信することができ、斯様にして受信された情報信号Iからテレビジョン番組情報FPIを導出することができるという利点を有している。
【0093】
ビデオレコーダ1の利点を説明するために記載された上記例においては、図3に示すキーワードテーブル56がキーワードメモリ55に記憶されていると仮定する。キーワードメモリ55は、例えば“子供”、“サッカー”又は“ダイアナ”のような題名片情報を形成するキーワードを記憶する。ユーザがテレビジョン番組を記録する毎に、該テレビジョン番組の題名からキーワードが導出され、これが以下に詳述するように題名情報を形成する。テレビジョン番組を記録することにより、ビデオレコーダ1のユーザは、このテレビジョン番組に興味があることを示しているので、これらのテレビジョン番組の題名から導出されるキーワードは、該ユーザの興味分野の特徴である。キーワードテーブル46におけるキーワードに関連付けられた反復カウントは、所与のキーワードが既に何回検出されたかを示している。このキーワードテーブル56から明らかなように、“サッカー”、“マグナム”、“ダイアナ”及び“ニュース”なるキーワードは、当該ユーザにより記録されたテレビジョン番組の題名で非常に頻繁に検出されている。これは、“サッカー”、“マグナム”なるテレビ続き物、“ダイアナ”に関する報道及び“ニュース”に関する該ユーザの興味を示している。
【0094】
選択手段58は、将来受信することができ且つユーザに興味のあるテレビジョン番組を自動的に決定するように構成されている。この目的のため、選択手段58は、キーワードメモリ55に記憶された例えば“マグナム”なるキーワードのようなキーワードを読み出すと共に、テレビジョン番組メモリ39に記憶され且つ該キーワード“マグナム”を含むような題名のテレビジョン番組に関係するようなテレビジョン番組情報FPIを決定するように構成されている。次いで、例えば、該続き物“マグナム”の他の編が、どのテレビジョン局により何時受信可能であるかが決定される。このようにして決定された該続き物“マグナム”の後続編のテレビジョン番組情報FPIは、テレビジョン装置3の表示スクリーン4上にオンスクリーン表示5として表示することができる。これにより、当該ビデオレコーダ1のユーザの注意が、該ユーザにとり多分興味のあるテレビジョン番組に向けられ、かくして、該ユーザは、これら番組を逃すことはないであろう。
【0095】
選択手段58は、キーワードメモリ55に記憶された反復カウントの最も大きな3つの値の和を形成すると共に(図3に示すキーワードテーブルによれば、これらは値12+7+7=26である)、この和を数10により除算することにより(26/10=2.6)選択しきい値を決定するように構成されている。該選択手段は、それ以降、ユーザが興味を持つであろうテレビジョン番組を決定するために、上記のように決定された2.6なる選択しきい値を越える値を持つような反復カウントのキーワードのみを使用するようになされる。この結果として、選択手段58は、それらの題名が既に比較的頻繁に検出されたキーワードを含み、従って当該ユーザにとり特に興味のあるテレビジョン番組のみを選択するようになるという利点が得られる。このようにして、ユーザの興味分野の変化は自動的に見込まれる。何故なら、例えば“マグナム”のようなキーワードの反復カウントは、該続き物“マグナム”の続編が最早記録されなくなると、インクリメントされないからである。
【0096】
尚、選択しきい値を決定する他の方法も可能であることに注意されたい。
【0097】
ユーザにとり興味があり且つ選択手段58により選択されたテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIは、ビデオレコーダ1の第1及び第2の使用状況では自動的に且つ所与の時間にわたりオンスクリーン表示5上に表示することができ、第3の使用状況ではユーザによる推奨プログラミングキー29の操作によりオンスクリーン表示5上に記録推奨のリストとして表示することができる。第1の使用状況を説明するために、ユーザは受信チャンネル選択キー31を操作することによりチューナ15を、受信チャンネルE=4を介してテレビジョン局RTLからのテレビジョン信号Fを受信するように設定していると仮定する。前述したように、選択手段は、テレビ続き物“マグナム”の続編がテレビジョン局ORF1により例えば開始時間としての18:00時に送信され、結果として、受信チャンネルE=1を介して受信することができることを検出している。選択手段58は、該手段に供給される時間情報ZIを該選択手段58により選択されたテレビジョン番組の開始時間と比較するように構成されている。例えば、17:59時に上記の選択されたテレビジョン番組“マグナム”が受信チャンネルE=1を介してテレビジョン局ORF1からのテレビジョン信号Fとして受信可能であり、且つ、チューナが受信チャンネルE=4を介してテレビジョン局RTLからのテレビジョン信号Fを受信するように設定されていたとすると、表示信号発生手段60は、この選択されたテレビジョン番組“マグナム”のテレビジョン番組情報FPIを含む表示信号を自動的に発生するようになっている。このように、例えば17:59時において例えば5秒にわたりテレビジョン装置3の表示スクリーン4上にオンスクリーン表示5が表示され、これにより受信チャンネルE=1を介してのテレビジョン局ORF1のテレビジョン続き物“マグナム”の他の編の開始が示される。かくして、有利にも、当該ビデオレコーダ1のユーザの注意は、或るテレビジョン局のテレビジョン番組を見ながら、該ユーザにとり多分興味のある他のテレビジョン局からのテレビジョン番組の開始に、このテレビジョン番組の開始の僅か前にオンスクリーン表示5により惹かれることになる。この結果として、ユーザは、自動的に且つ適当な時間に、該ユーザにとり興味のあるテレビジョン番組の開始を思い出される。
【0098】
第2の使用状況においては、表示信号発生手段60は、テレビジョン装置3の表示スクリーン4上にオンスクリーン表示5を可能にするように表示信号Aを発生するようになっており、該オンスクリーン表示は当該ビデオレコーダ1の開始直後、例えば20秒の間にわたり、ユーザに該ユーザにとり興味があり且つその時点で受信することができるか又は直ぐに受信することができるようなテレビジョン番組を通知する。これは、ビデオレコーダ1がオンされた直後に、ユーザの注意が該ユーザにとり興味のあるテレビジョン番組に向けられるという利点を有している。
【0099】
次ぎに、テレビジョン装置3の表示スクリーン4上に選択手段58により選択されたテレビジョン番組Fを表示することができるような第3の使用状況を説明する。推奨プログラミングキー29の操作により、選択手段58により選択されたテレビジョン番組情報FPIを記録推奨のリストの形で示すオンスクリーン表示5がテレビジョン装置3の表示スクリーン4上に得られる。テレビジョン番組情報決定手段34により決定され且つテレビジョン番組メモリ39に記憶されたテレビジョン番組情報FPIに応じて、上記記録推奨のリストは、例えば次の週の間にテレビジョン局ORF1、NED1、RTL、VOX及びC+から受信することが可能なテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIを含む。マーキングキー30の操作により、該オンスクリーン表示5内に示されるカーソルの位置を変化させることができ、かくして、選択され且つ表示されたテレビジョン番組のうちの1つをユーザによりマークすることができる。選択され且つ表示されたテレビジョン番組のうちの1つがユーザによりマークされると、このテレビジョン番組のテレビジョン番組情報FPIが選択手段58から記録プログラミング段28に伝送され、次いで、ビデオレコーダ1は該テレビジョン番組を記録するようにプログラムされる。これにより、選択されたテレビジョン番組を記録するようにビデオレコーダ1をプログラムする特別に簡単な方法が得られるという利点が得られる。
【0100】
ビデオレコーダ1の利点を説明するために、該ビデオレコーダ1により記録されたテレビジョン番組の題名情報からキーワードを自動的に決定する一例を以下に述べる。ここで、ビデオレコーダ1のユーザが、“サッカー世界選手権:オーストリア対ドイツ”なる題名のテレビジョン番組を記録するためにビデオレコーダ1を起動したと仮定する。この記録のために、ビデオレコーダ1は、例えばショービュープログラミングにより、VPTプログラミングにより又は記録キー23の操作により直接的に等の任意のプログラミング法により起動されたものとすることができる。前述したように、記録されるテレビジョン番組の題名は、記録モード情報ABIの発生に際してテレビジョン番組情報決定手段34において決定され、キーワード検出手段54に伝送される。該キーワード検出手段54により、題名情報を形成する上記題名“サッカー世界選手権:オーストリア対ドイツ”は、題名片情報“サッカー”、“世界”、“選手権”、“オーストリア”、“対”及び“ドイツ”に分解される。次いで、キーワード検出手段54は、上記題名片情報項目の1つが除外メモリ57に記憶されているかを判定する。この場合、キーワード検出手段54は、題名片情報“対”が除外メモリ57に記憶されていることを検出する。何故なら、この題名片情報はユーザの興味を満足に特徴付けるには適していないからである。この結果、この題名片情報“対”は、キーワード検出手段54によってはキーワードとして解釈されない。
【0101】
続いて、キーワード検出手段54は、各題名片情報項目が少なくとも4つの最小数のキャラクタを有しているかをチェックする。これは、例えば“the”、“as”又は“in”等の題名片情報項目がキーワード検出手段54によりキーワードとして解釈されないという利点を有している。何故なら、これらもユーザの興味を充分に特徴付けないからである。
【0102】
このようにしてキーワード検出手段54により決定されたキーワードは、キーワードメモリ55に記憶される。キーワード検出手段54は、例えば“サッカー”等の検出されたキーワードが既に検出されており、結果として既にキーワードメモリ55に記憶されているかを判定する。図3に示すキーワードテーブル56から明らかなように、キーワード“サッカー”は既に7回検出されており、その結果、該キーワード“サッカー”の反復カウントの値は値8にインクリメントされ、キーワードメモリ55に記憶される。同様に、以前に検出されたキーワード“世界”、“選手権”及び“オーストリア”の反復カウントの値もインクリメントされ、記憶される。キーワード“ドイツ”は始めて見つかったので、このキーワードは反復カウントの値“1”と共にキーワードテーブル56に入力され、次いでキーワードメモリ55に記憶される。このようにして自動的に決定されるキーワードは、有利にも、ユーザの興味と非常に正確に一致する。ユーザの興味分野の変化は、これら反復カウントの値により検出することができ、前述したように、ユーザにとり興味のあるテレビジョン番組の前記選択手段58による決定に際して考慮に入れることが可能である。
【0103】
キーワードメモリ55に記憶された全てのキーワード及びそれらの反復カウントは、キーワード検出手段54により、例えば月に一度、定期的にチェックされる。この場合、それらの反復カウントが最少しきい値より小さい値を持つキーワードは、キーワード検出手段54によりキーワードメモリ55から消去される。これにより、まれにしか検出されないキーワードはキーワードメモリ55から定期的に除去され、かくしてキーワードメモリの記憶容量が有効に利用されるという利点が得られる。更に、あまり昔にではなく且つ充分に頻繁に検出されたキーワードのみが、ユーザにとり興味がありそうなテレビジョン番組の決定に使用されるようになる。
【0104】
ビデオレコーダ1は、更に、選択手段58によるテレビジョン番組の自律的及び自動的選択のために使用されるべきキーワードをユーザ自身が手動で選択するのを可能にする。この目的のために、前述したように、情報検出手段33により決定されたテレテキスト情報TIは、ビデオレコーダ1のテレテキスト表示モードにおいてテレビジョン装置3の表示スクリーン4上に表示することができる。マーキングキー30の操作により、表示スクリーン4上に示されるカーソルの位置は変化させることができ、表示されたテレテキスト情報の題名片情報は手動でマークすることができると共に、次いで、図1には図示せぬ態様においてキーワード検出手段54によりキーワードメモリ55に記憶される。キーワードを手動で選択する該方法は特別に簡単であり、ユーザが、個人的に選択されたキーワードをキーワードメモリ55に記憶して付加的に該ユーザの興味分野を規定するのを可能にする。
【0105】
テレビジョン装置に設けられるテレビジョン信号処理装置は、実際に受信されたテレビジョン番組の題名情報からキーワードを決定するように構成されるようなキーワード検出手段を含むことができることに注意されたい。これは、ユーザの興味分野が、該ユーザにより選択された実際に受信されたテレビジョン番組の題名情報から導出されるという利点を有している。
【0106】
該ビデオレコーダは、前記選択手段によりユーザにとり興味の可能性のあるものとして選択されたテレビジョン番組を、磁気テープカセット26の磁気テープ25上に自動的に記録するように構成することもできることに注意されたい。このようにして、ユーザは、日中に記録され且つ殆どが該ユーザにとり興味のあるようなテレビジョン番組の選択群から、例えば夜に選択をすることができるようになる。ユーザにとり興味のあるテレビジョン番組の斯様な自動的な記録は、例えばデジタル記録装置等の、テレビジョン番組を記録するための非常に大きなメモリ(例えば、磁気又は光ディスク)を有する記録装置に特に有利に使用することができる。
【0107】
尚、図1に示す実施例におけるテレビジョン装置3により形成される表示手段は、ビデオレコーダに設けられる表示器により形成することもできることに注意されたい。
【0108】
また、前記テレビジョン番組情報決定手段により決定されたテレビジョン番組情報の記憶のためにテレビジョン番組メモリを設ける必要はないことに注意されたい。しかしながら、ユーザにとり興味があり且つ各々が所与のキーワードを含む題名情報を有するようなテレビジョン番組を決定するためには、その都度、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムを実行することが必要である。
【0109】
また、情報検出段は、前記情報信号の各受信サイクルに関し1つのテレテキスト頁番号TSNにより形成されるテレテキスト情報TIを検出するようにのみ構成されているのではないことに注意されたい。該情報検出段が各受信サイクルにおいてテレテキスト情報TIを検出するために少なくとも2つのテレテキスト頁番号TSNにプリセットすることができると有利であることが分かった。この点に関しては、テレビジョン番組情報決定アルゴリズムにおいて、テレビジョン番組情報決定手段が上記情報検出段を、優先テレテキスト頁から得られる、データブロックアドレスメモリに記憶されたテレテキスト頁番号及び受信された情報信号のテレテキスト頁番号にプリセットすることができると特に有利であることが分かった。これにより、テレビジョン番組情報FPIを2つのテレテキスト頁のテレテキスト情報TIから並行して導出することができ、これによりテレビジョン番組情報を特別に高速に決定することが可能となる。
【0110】
本発明によるテレビジョン信号処理装置は、例えば、テレビジョン装置内に設けることもできることに注意されたい。このようなテレビジョン装置は、デジタルテレビジョン信号(DVB、DTTV)を受信するように構成することもできる。
【0111】
キーワードの改善された定期的な消去を可能にするために、各キーワードに対して、該キーワードの最後の検出日付をキーワードテーブルに記憶することも可能であることに注意されたい。
【0112】
また、自動的に決定されたキーワードを用いることにより、ユーザにとり興味があると共に前記テレテキスト表示モードにおいて表示することが可能であるようなテレテキスト頁を選択することも可能であることに注意されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、記録装置を構成するビデオレコーダのブロック図であり、このビデオレコーダは、該ビデオレコーダのユーザの興味分野を示すキーワードとしての題名のキャラクタ列を決定するキーワード検出手段を有するテレビジョン信号処理装置を含んでいる。
【図2】図2は、当該テレビジョン信号処理装置のテレビジョン番組情報決定手段において処理されるテレビジョン番組情報決定アルゴリズムを説明することが可能なフローチャートである。
【図3】図3は当該ビデオレコーダのキーワードメモリに記憶することができるキーワードテーブルを示している。
【符号の説明】
1 ビデオレコーダ
3 テレビジョン装置
4 表示スクリーン
5 オンスクリーン表示
6 放送局
9 コンピュータ
12 テレビジョン信号処理装置
13 記録手段
14 受信手段
15 チューナ
32 デコーダ段
33 情報検出段
34 テレビジョン番組情報決定手段
36 スイッチング段
37 データブロックアドレスメモリ
38 追加情報メモリ
39 テレビジョン番組メモリ
54 キーワード検出手段
55 キーワードメモリ
58 選択手段
59 OSD挿入手段

Claims (10)

  1. 受信手段で受信可能な受信チャンネルのテレビジョン番組を受信し、情報信号を受信する前記受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記情報信号に含まれ、前記受信手段で受信可能な受信チャンネルのテレビジョン番組に関するテレビジョン番組情報を記憶するテレビジョン番組情報記憶手段と、
    前記受信手段で現在受信しているテレビジョン番組のテレビジョン番組情報を含む表示信号を自動的に生成する表示信号生成手段とを有するテレビジョン信号処理装置において、
    前記テレビジョン番組情報記憶手段に記憶され且つテレビジョン番組情報に含まれる題名情報に少なくとも1つの所与のキーワードを含む選択テレビジョン番組情報であって現在受信中の受信チャンネルとは異なる他の受信チャンネルのテレビジョン番組のテレビジョン番組情報である前記選択テレビジョン番組情報を自動的に選択する選択手段が具備され、
    前記表示信号生成手段は、前記選択テレビジョン番組情報を含む表示信号を、前記選択テレビジョン番組情報に対応するテレビジョン番組の開始前に自動的に生成することを特徴とする、テレビジョン信号処理装置。
  2. 前記受信手段で受信されるテレビジョン番組の題名情報の題名片情報の少なくとも1項目をキーワードとして検出するキーワード検出手段を有し、
    前記キーワード検出手段で検出されたキーワードが、前記選択手段で前記所与のキーワードとして使用されることを特徴とする、請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置。
  3. 前記キーワード検出手段で検出されたキーワードを少なくとも1つ記憶するキーワードメモリが設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のテレビジョン信号処置装置。
  4. 前記キーワードメモリは、前記キーワード検出手段によるキーワードの検出毎に増大する反復カウントをキーワード毎に記憶し、
    前記選択手段が、少なくとも1つの反復カウントに依存する選択しきい値を超える反復カウントを持つキーワードのみを適用することを特徴とする、請求項3に記載のテレビジョン信号処理装置。
  5. 最小の選択しきい値より低い反復カウントを持つキーワードが、前記キーワード検出手段によって前記キーワードメモリから定期的に消去されることを特徴とする、請求項4に記載のテレビジョン信号処理装置。
  6. 前記キーワード検出手段でキーワードとして除外すべき少なくとも題名片情報を記憶する除外用メモリが設けられることを特徴とする、請求項2に記載のテレビジョン信号処理装置。
  7. 前記受信手段は、コンピュータデータネットワークから前記情報信号を受信することを特徴とする、請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置。
  8. 前記受信手段は、受信されたテレビジョン番組のテレビジョン信号のブランキング期間に前記情報信号を受信し、
    前記情報信号は、表示手段に表示可能なテレテキスト情報を含み、
    前記テレテキスト情報の少なくとも題名片情報が、手動でマークされることによってキーワードとして定められることを特徴とする、請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置。
  9. 受信して処理されるテレビジョン番組のテレビジョン信号を記録する記録手段を有する記録装置において、
    請求項1に記載のテレビジョン信号処理装置が設けられ、
    当該記録装置で少なくとも1つのキーワードとして記録される受信して処理されるテレビジョン信号として受信されるテレビジョン番組の題名情報の題名片情報の少なくとも1項目を検出するキーワード検出手段が設けられ、
    前記キーワード検出手段で検出されたキーワードが、前記選択手段によって所与のキーワードとして用いられることを特徴とする、記録装置。
  10. 前記表示信号生成手段は、前記選択テレビジョン番組情報を再生する表示信号を生成するために、手動でも活性化し、前記表示信号は、前記選択テレビジョン番組情報を含む記録推奨のリストを表示手段に与え、
    選択及び表示された前記選択テレビジョン番組情報が記録プログラム手段によって手動でマークされ、これによって当該記録装置がこのようにマークされた前記選択テレビジョン番組情報を記録するのにプログラム可能であることを特徴とする、請求項9に記載の記録装置。
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