JP4500208B2 - 放電灯駆動回路及び放電灯の駆動方法 - Google Patents

放電灯駆動回路及び放電灯の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、水銀ランプ等の高輝度放電灯(HIDランプ:High Discharge Lamp)に用いて好適な放電灯駆動回路及び放電灯の駆動方法に関する。
一般に、HIDランプは以下のような効果を有する。
(1)ランプ1灯当たりの光束が大きく、大規模空間の照明に適する。
(2)白熱電球やハロゲン電球に比べ、発光効率に優れるため,導入施設の省エネルギ化を図ることができる。
(3)長寿命のため、ランニングコスト、メンテナンスコストを軽減できる。
そして、このようなHIDランプ等の放電灯を駆動する回路としては、例えば図36に示すような駆動回路1(例えば特許文献1参照)が知られている。
この駆動回路1は、直流電源2、直流−直流変換回路3、直流−交流変換回路4、起動回路5、制御回路7を備えている。
直流−直流変換回路3は、直流電源2からの直流入力電圧を受けて所望の直流電圧に変換するものであり、電圧共振型のフライバック式DC−DCコンバータが用いられる。
直流−交流変換回路4は、直流−直流変換回路3の出力電圧を交流電圧に変換した後で起動回路5を介して放電灯6に供給するために設けられている。例えば、4つの半導体スイッチング素子を用いたブリッジ型回路とその駆動回路を備えており、2組のスイッチング素子対を相反的にオン/オフ制御することによって、交流電圧を出力するものである。
起動回路5は、放電灯6に対する起動用の高電圧パルス信号(起動用パルス)を発生させて当該放電灯に起動をかけるために設けられており、当該信号は直流−交流変換回路4の出力する交流電圧に重畳されて放電灯6に印加される。
制御回路7は、放電灯にかかる電圧や当該放電灯に流れる電流又はそれらに相当する電圧や電流についての検出信号を受けて放電灯6に投入する電力を制御すると共に直流−直流変換回路3の出力を制御するものである。
特開2003−272887号公報
ところで、最近では、HIDランプを自動車のヘッドライト用光源として利用するケースもあり、駆動回路に対する小型化の要請がある。
しかしながら、特許文献1のような従来の駆動回路1は、直流−交流変換回路4に加えて起動回路5が必要であることから、小型化には限界が生じる。
また、HIDランプは、高温を必要とすることから、電源スイッチを入れてから明るさが安定するまでに4〜8分程度かかり、また、消灯直後でも電源スイッチを入れてから再び点灯するまでに5〜15分程度かかるという問題がある。特に、自動車のヘッドライトのような電装品にHIDランプを入れた場合、再始動時間が長くなる傾向がある。
従って、HIDランプに関し、小型化と再始動時間の短縮化が解決できなければ、自動車のヘッドライト用光源として普及させることは難しいと思われる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、HIDランプ等の高輝度放電灯において、その駆動回路を小型化することができ、しかも、始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができ、高輝度放電灯の例えば自動車のヘッドライトへの普及を促進させることができる放電灯駆動回路及び放電灯の駆動方法を提供することを目的とする。
本発明に係る放電灯駆動回路は、正極性のパルスと負極性のパルスとを連続して出力し、放電灯を点灯駆動する放電灯駆動回路において、直流電源部の両端に直列接続されたトランスと少なくとも1つの半導体スイッチとを有し、前記放電灯に対して高電圧パルスを出力するパルス発生回路と、前記半導体スイッチをON/OFF制御するための駆動パルスを供給する制御回路とを具備し、前記トランスの二次巻線の両端に前記放電灯が接続され、前記制御回路は、第1の期間に、前記駆動パルスを制御して、前記高電圧パルスを第1の周波数で出力して前記放電灯にて初期放電を行わせ、前記第1の期間後の第2の期間に、前記駆動パルスを制御して、前記高電圧パルスを前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で出力して前記放電灯での放電をほぼ定常状態にすることを特徴とする。ここで、初期放電とは、最初に行われる放電のほか、放電を一旦停止した後、再び放電を開始する際に行われるいわゆる再起動時の放電も含む。
本発明においては、例えば特許文献1における直流−交流変換回路4と起動回路5を簡素化して1つの回路にした形態となるため、駆動回路自体を小型化することができる。
また、第1の期間では、第1の周波数による高電圧パルスによってアーク放電が発生し、金属蒸気が管内を満たすにつれてインピーダンスが低下する。続く第2の期間での第2の周波数でアーク放電を維持しながら一定の電力を放電灯に供給することで、安定した放電状態を維持する。つまり、電力投入を制御することで、放電の安定状態に移行するまでの時間が短縮することが可能となり、始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができる。
このように、本発明においては、HIDランプ等の高輝度放電灯に好適な駆動回路の小型化並びに始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができ、高輝度放電灯の例えば自動車のヘッドライトへの普及を促進させることができる。
そして、前記構成において、前記制御回路は、前記第2の期間の初期段階において、前記パルス発生回路に流れる電流値及び/又は前記パルス発生回路にて発生する電圧値を検出する検出回路と、前記検出回路にて検出された値に基づいて、前記第2の期間における前記放電灯での放電をほぼ定常状態に制御する放電制御回路とを有するようにしてもよい。
この場合、前記放電制御回路は、前記駆動パルスの出力周波数である前記第2の周波数を設定する周波数設定回路を有し、前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値が所定のしきい値以下である場合、あるいは前記検出回路にて検出された前記電圧値が所定のしきい値以下である場合、あるいは前記検出回路にて検出された前記電流値及び前記電圧値に基づく電力値が所定のしきい値以下である場合に、前記高電圧パルスの周波数として、前記第2の周波数よりも低い周波数が設定されるように、前記駆動パルスの出力周波数を設定し、その後、前記低い周波数が前記第2の周波数に移行するように前記駆動パルスの出力周波数を設定するようにしてもよい。
また、前記放電制御回路は、前記駆動パルスの出力周波数を設定する周波数設定回路を有し、前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値が規定電流値となるように、あるいは、前記検出回路にて検出された前記電圧値が規定電圧値となるように、あるいは、前記検出回路にて検出された前記電力値が規定電力値となるように、前記駆動パルスの出力周波数を制御するようにしてもよい。
また、前記放電制御回路は、前記半導体スイッチのON/OFFの比率である前記駆動パルスのデューティ比を所定のデューティ比に設定するデューティ比設定回路を有し、前記デューティ比設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値が所定のしきい値以下である場合、あるいは前記検出回路にて検出された前記電圧値が所定のしきい値以下である場合、あるいは前記検出回路にて検出された前記電流値及び前記電圧値に基づく電力値が所定のしきい値以下である場合に、前記所定のデューティ比よりもONの期間を長くしたデューティ比に設定し、その後、前記ONの期間を長くしたデューティ比を前記所定のデューティ比に移行させるようにしてもよい。
また、前記放電制御回路は、前記直流電源部の直流電圧を所定の直流電圧に設定する電圧設定回路を有し、前記検出回路にて検出された前記電流値が規定電流値と異なる場合に、前記電流値が前記規定電流値になるように前記直流電圧を制御する、あるいは前記検出回路にて検出された前記電圧値が規定電圧値と異なる場合に、前記電圧値が前記規定電圧値になるように前記直流電圧を制御する、あるいは前記検出回路にて検出された前記電圧値及び前記電流値に基づく電力値が規定電力値と異なる場合に、前記電力値が前記規定電力値になるように前記直流電圧を制御するようにしてもよい。
また、本発明において、前記パルス発生回路は、前記直流電源部の両端に直列接続された前記トランス、第1の半導体スイッチ及び第2の半導体スイッチとを有し、前記トランスの一次巻線の一端は、前記第1の半導体スイッチのアノード端子が接続され、前記一次巻線の他端は、ダイオードを介して前記第1の半導体スイッチのゲート端子に接続され、前記ダイオードは、前記一次巻線の他端側をカソード、前記第1の半導体スイッチのゲート端子側をアノードとして接続され、前記制御回路は、前記第2の半導体スイッチをON/OFF制御するための前記駆動パルスを供給するようにしてもよい。
この場合、前記第2の半導体スイッチのターンオンによる前記第1の半導体スイッチの導通に伴う前記トランスへの誘導エネルギの蓄積と、前記第2の半導体スイッチのターンオフによる前記第1の半導体スイッチのターンオフに伴う前記放電灯での放電の発生とが行われることになり、例えば特許文献1における直流−交流変換回路4と起動回路5を簡素化して1つの回路にする具体的な回路構成として提供することができる。
また、本発明においては、前記トランスの一次巻線にタップ接続点を有し、前記パルス発生回路は、前記直流電源の−端子と前記タップ接続点との間に接続され、前記一次巻線に流れる電流を前記直流電源部側に引き込む第1の半導体スイッチと、前記一次巻線の一方の端子と前記直流電源の+端子との間に接続された第2の半導体スイッチと、前記一次巻線の他方の端子と前記直流電源の+端子との間に接続された第3の半導体スイッチとを有し、前記制御回路は、前記第2の半導体スイッチ及び前記第3の半導体スイッチをON/OFF制御するための前記駆動パルスを供給するようにしてもよい。
あるいは、前記パルス発生回路は、前記直流電源の+端子と前記タップ接続点との間に順方向接続されたダイオードと、前記一次巻線の一方の端子と前記直流電源の−端子との間に接続され、前記直流電源部からの電流を前記タップ接続点から前記一方の端子に向けて流す第1の半導体スイッチと、前記第1の半導体スイッチのON/OFFを制御する第2の半導体スイッチと、前記一次巻線の他方の端子と前記直流電源部の−端子との間に接続され、前記直流電源部からの電流を前記タップ接続点から前記他方の端子に向けて流す第3の半導体スイッチと、前記第3の半導体スイッチのON/OFFを制御する第4の半導体スイッチとを有し、前記制御回路は、前記第2の半導体スイッチ及び前記第4の半導体スイッチをON/OFF制御するための前記駆動パルスを供給するようにしてもよい。
これらのパルス発生回路においては、正方向及び負方向の双方向に高電圧パルスが連続して出力されることになるため、アーク放電を起こさせるのに必要な高電圧パルス波形になるまでの時間を短縮することが可能となり、始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができる。しかも、例えば特許文献1における直流−交流変換回路4を省略することができ、駆動回路の小型化及び低コスト化を図ることができる。
次に、本発明に係る放電灯の駆動方法は、直流電源部の両端に直列接続されたトランスと少なくとも1つの半導体スイッチとを有し、前記放電灯に対して高電圧パルスを出力するパルス発生回路と、前記半導体スイッチをON/OFF制御するための駆動パルスを供給する制御回路とを具備した放電灯駆動回路を用い、前記放電灯を前記トランスの二次巻線の両端に接続して、該放電灯を点灯駆動する放電灯の駆動方法であって、第1の期間に、前記高電圧パルスを第1の周波数で出力して前記放電灯にて初期放電を行わせる第1のステップと、前記第1の期間後の第2の期間に、前記高電圧パルスを前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で出力して前記放電灯での放電をほぼ定常状態にする第2のステップとを有することを特徴とする。
これにより、HIDランプ等の高輝度放電灯に好適な駆動回路の小型化並びに始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができ、高輝度放電灯の例えば自動車のヘッドライトへの普及を促進させることができる。
そして、前記方法において、前記第2のステップは、前記第2の期間の初期段階において、前記パルス発生回路に流れる電流値及び/又は前記パルス発生回路にて発生する電圧値を検出する検出ステップと、前記検出された値に基づいて、前記第2の期間における前記放電灯での放電をほぼ定常状態に制御する放電制御ステップとを有するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る放電灯駆動回路及び放電灯の駆動方法によれば、HIDランプ等の高輝度放電灯において、その駆動回路を小型化することができ、しかも、始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができ、高輝度放電灯の例えば自動車のヘッドライトへの普及を促進させることができる。
以下、本発明に係る放電灯駆動回路及び放電灯の駆動方法を例えばHIDランプ用の駆動回路に適用した実施の形態例を図1〜図35を参照しながら説明する。
まず、第1の実施の形態に係る駆動回路10Aは、図1に示すように、パルス発生回路12と、制御回路14とを有する。
パルス発生回路は、直流電源16(電源電圧Vdc)と高周波インピーダンスを低くするコンデンサ18とを有する直流電源部20と、該直流電源部20の両端22及び24に直列接続されたトランス26、第1の半導体スイッチ28及び第2の半導体スイッチ30とを有する。
トランス26は、一次巻線32と二次巻線34とを有し、二次巻線34の両端から高電圧が取り出されるようになっている。二次巻線34の両端には、例えば高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、水銀ランプ等の高輝度の放電灯36が接続される。トランス26の一次巻線32の一端38aには、第1の半導体スイッチ28のアノードが接続されている。
また、第1の半導体スイッチ28のゲートと一次巻線32の他端38b間にダイオード40が接続されている。該ダイオード40は、アノードが第1の半導体スイッチ28のゲートに接続され、カソードが一次巻線32の他端38bに接続されている。また、ダイオード40に並列に抵抗41が接続されている。
なお、第1の半導体スイッチ28に対して並列にダイオード42が接続されている。つまり、ダイオード42は、そのアノード及びカソードが、第1の半導体スイッチ28のカソード及びアノードに接続され、第1の半導体スイッチ28に対して逆並列接続されている。
図1の例では、第2の半導体スイッチ30が直流電源部20の負極端子24側に設けられているが、正極端子22側に設けても同じ効果をもたらすことはいうまでもない。また、出力もトランス26からではなく、第1の半導体スイッチ28の両端から取り出すようにしてもよい。
第2の半導体スイッチ30は、自己消弧形あるいは転流消弧形のデバイスを用いることができるが、この例では、アバランシェ形ダイオード44が逆並列で内蔵された電力用金属酸化半導体電界効果トランジスタ46を使用している。第2の半導体スイッチ30のゲートとソース間には、制御回路14に含まれるスイッチング制御回路50からのスイッチング制御信号Scが供給されるようになっている。
スイッチング制御信号Scは、例えば図4Cに示すように、複数のスイッチングパルスPc(第2の半導体スイッチ30をオン/オフ制御するためのパルス)を含み、これらスイッチングパルスPcの各パルス幅の期間(高レベルの期間)において第2の半導体スイッチ30がオンとなる。
第1の半導体スイッチ28は、電流制御形のデバイス又は自己消弧形あるいは転流消弧形のデバイスを用いることができるが、この実施の形態では、ターンオフ時の電圧上昇率(dv/dt)に対する耐量が極めて大きく、且つ、電圧定格の高いSIサイリスタを用いている。
なお、このパルス発生回路12は、後述するように、一方向(例えば正方向)について高電圧パルスPoが出力されることから、パルス発生回路12から出力される高電圧パルスPoは、スイッチングパルスPcの周波数と同じ周波数で出力されることになる。
一方、制御回路14は、上述したスイッチング制御回路50に加えて、周波数設定回路52を有する。周波数設定回路52は、入力される電圧(制御電圧dVi)を周波数信号Sfに変換する電圧−周波数変換回路54と、例えばメモリ56に記録され、単位時間当たりの入力電圧Viの変化データが格納された周波数情報テーブル58と、該周波数情報テーブル58から順次データを読み出すデータ読出し回路60と、読み出されたデータに基づいて入力電圧Viを変調して制御電圧dViとして出力する電圧制御回路62とを有する。
スイッチング制御回路50は、スイッチングパルスPcの出力タイミングを電圧−周波数変換回路54からの周波数信号Sfの周波数に同期させてスイッチング制御信号Scとして出力する。
周波数情報テーブル58に格納される入力電圧の変化データは、例えば図2Aに示す第1のデータ特性や図3Aに示す第2のデータ特性等がある。
第1のデータ特性は、図2Aに示すように、第1の期間T1に対応するアドレスにおいては、一定の電圧値V1(第1の周波数f1に対応する電圧値)であり、第2の期間T2の初期段階T2aに対応するアドレスにおいては、電圧値が、一定の電圧値V1から最大値V2(第2の周波数f2に対応する電圧値)に向かって、単位時間当たり、一定の割合で増加する特性を有する。
第2のデータ特性は、図3Aに示すように、第1の期間に対応するアドレスにおいては、一定の電圧値V1(第1の周波数f1に対応する電圧値)であり、第2の期間T2の初期段階T2aに対応するアドレスにおいては、電圧値が、一定の電圧値V1から最大値V2(第2の周波数f2に対応する電圧値)に向かって、定期的にあるいは不定期に階段状に増加する特性を有する。
なお、周波数情報テーブル58から最大値V2が読み出された段階で、データ読出し回路60は、それ以降、この最大値V2のみを読み出して電圧制御回路62に供給する。
従って、スイッチング制御回路50から出力されるスイッチング制御信号Scに含まれるスイッチングパルスPcは、図2Aや図3Aのデータ特性に準じた周波数で出力されることになる。
すなわち、図2Aに示す第1のデータ特性を採用した場合は、図2Bに示すように、第1の期間T1においては、第1の周波数f1でスイッチングパルスPcが出力され、第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって、スイッチングパルスPcの周波数が、単位時間当たり、一定の割合で増加し、第2の周波数f2となった段階で、該第2の周波数f2を維持することとなる。
図3Aに示す第2のデータ特性を採用した場合は、図3Bに示すように、第1の期間T1においては、第1の周波数f1でスイッチングパルスPcが出力され、第2の期間T2の初期段階T2においては、第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって、スイッチングパルスPcの周波数が、定期的にあるいは不定期に階段状に増加し、第2の周波数f2となった段階で、該第2の周波数f2を維持することとなる。
次に、この第1の実施の形態に係る駆動回路10Aにおけるパルス発生回路12の回路動作について図1の回路図と図4A〜図5Cの波形図とを参照しながら説明する。図4A及び図5Aは二次巻線の両端の出力電圧Voの波形を示し、図4B及び図5Bは二次巻線に流れる電流Ioの波形を示し、図4C及び図5Cはスイッチング制御信号Scの波形を示す。
まず、この第1の実施の形態に係る駆動回路10Aでは、第1の期間T1において、第1の周波数f1のスイッチングパルスPcを第2の半導体スイッチ30に供給することで、放電灯36に対して第1の周波数f1の高電圧パルスPoを出力することにより、放電灯36にアーク放電を起こさせて放電灯36内のインピーダンスを低下させ、その後、第2の期間T2において、上述した初期段階T2aを経た後、第2の周波数f2のスイッチングパルスPcを第2の半導体スイッチ30に供給することで、放電灯36に対して第2の周波数f2の高電圧パルスPoを出力することにより、放電灯36にアーク放電を起こさせて、該放電灯36を発光させる。
最初に、スイッチングパルスPcの周波数が第1の周波数f1(10kHz〜100kHz)である場合の動作について図4A〜図4Cを参照しながら説明する。
まず、時点t0において、第2の半導体スイッチ30のゲート−ソース間に、スイッチング制御信号Scに含まれる高レベルのスイッチングパルスPcが供給されることによって、第2の半導体スイッチ30がオンになる。
このとき、ダイオード40と並列に接続された抵抗41を介して、第1の半導体スイッチ28は、ゲート及びカソード間に正に印加される電界効果によりターンオンする。第1の半導体スイッチ28のアノード電流の立ち上がりは、トランス26により抑制されるため、電界効果だけでも、正常なターンオンが行われる。
このようにして、時点t0で第2の半導体スイッチ30及び第1の半導体スイッチ28が導通すると、トランス26に直流電源部20の電源電圧Vdcとほぼ同じ電圧が印加され、トランス26の一次巻線32に流れる電流は一定の勾配で時間の経過に伴って直線状に増加する。
そして、第1の半導体スイッチ28がオンとなっている期間Tonにおいて、二次巻線34の両端には、一定の負極性の電圧(負極性パルスPn)が出力される(図4A参照)。この負極性パルスPnの値は例えば−85Vである。また、この期間Tonにおいては、放電灯36のインピーダンスが極めて高いため、二次巻線34にはほとんど電流Ioは流れず、ほぼ0Aが維持される(図4B参照)。
その後、時点t1において、第2の半導体スイッチ30のゲート−ソース間に供給されていたスイッチングパルスPcが低レベルになることにより(図4C参照)、第2の半導体スイッチ30がターンオフし、第1の半導体スイッチ28のカソードからの電流もゼロ、つまり、開放状態となるため、一次巻線32に流れていた電流は遮断され、一次巻線32は残留電磁エネルギによって逆誘起電圧を発生させようとするが、ダイオード40が作用し、一次巻線32の電流は、第1の半導体スイッチ28のアノード→第1の半導体スイッチ28のゲート→ダイオード40のアノード→ダイオード40のカソードで構成される経路に転流する。
そして、上述した一次巻線32の電流の還流によって、第1の半導体スイッチ28内のキャリアがなくなると、第1の半導体スイッチ28は急速にオフ状態に移行する。このとき、放電灯36への高電圧パルスPoの発生が開始されると共に、トランス26に発生する誘導起電力によって高電圧パルスPoの電圧レベルが急峻に上昇する。第1の半導体スイッチ28がオフになって、一次巻線32の電流がゼロになった時点t2で、高電圧パルスPoがピークとなり(図4A参照)、これに幾分遅れて二次巻線34に流れる電流Ioもピークとなる(図4B参照)。
高電圧パルスPoのピーク値は、トランス26の巻数比をn、トランス26の一次インダクタンスをL、トランス26の一次巻線32を流れる電流の遮断速度を(di/dt)としたとき、nL1(di/dt)であり、例えば18〜20kVである。これは、第1の半導体スイッチ28のアノード−カソード間電圧VAKとしたとき、高電圧パルスPoのピーク値はnVAKとなり、第1の半導体スイッチ28のアノード−カソード間電圧VAKの耐量以上の電圧となる。また、第1の半導体スイッチ28の電気容量の等価容量をCとすると、高電圧パルスPoのパルス幅Tpは、
Figure 0004500208
となる。
この第1の周波数f1による高電圧パルスPoが放電灯36に供給されることで、放電灯36ではアーク放電が生じ、放電灯36内に金属蒸気が発生し、インピーダンスが低下する。
次に、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2(100kHzを超える周波数)である場合の動作について図5A〜図5Cを参照しながら説明する。
まず、図2Bあるいは図3Bに示すように、第2の期間T2の初期段階T2aにおいて、スイッチング制御信号Scに含まれるスイッチングパルスPcの周波数が第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって線形的にあるいは段階的に増加することとなる。このときの動作は、上述したt0〜t2までの動作とほぼ同じではあるが、特に、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2となった段階では、図5Cに示すように、スイッチングパルスPcが高レベルである期間(第2の半導体スイッチ30がオンになっている時間)が短くなることに伴い、第1の半導体スイッチ28がオンになっている時間も短くなることから、第1の半導体スイッチ28がオンとなっている期間にトランス26に蓄積される電磁エネルギの量も第1の周波数f1の場合よりも少なくなり、第1の半導体スイッチ28がオフとなった時点での高電圧パルスPo並びに二次巻線に流れる電流Ioのピークも低くなる。
例えば、放電灯36のインピーダンスをRとすると、電流遮断時の放電灯36への印加電圧は電流Io×Rとなる。第2の半導体スイッチ30がオンとなっている時間とオフになっている時間の比率が同じ、すなわち、スイッチングパルスPcのデューティ比が50%で、Io×Rが放電灯電圧になるように回路定数を設定してやれば、放電灯36への印加電圧は正負に同じような電圧を出力できる。つまり、電流Ioと放電灯36のインピーダンスRの積がトランス26の昇圧比nと直流電圧の積と同じになるようにしてやればよい。こうすることで、放電灯36内部の電極の消耗を軽減し、放電灯36の長寿命化を図ることができる。
また、制御回路14から第2の半導体スイッチ30へのスイッチング制御信号Scの供給を停止して、放電灯36の発光を停止し、その後、再び制御回路14から第2の半導体スイッチ30に対してスイッチング制御信号Scの供給を再開した場合、上述と同様に、まず、最初の段階で第1の周波数f1のスイッチングパルスPcで高電圧パルスPoを発生させて、放電灯36にアーク放電を起こさせて金属を蒸発により放電灯36内のインピーダンスを低下させ、その後、第2の周波数f2のスイッチングパルスPcで電力制御を行うことで、放電灯36をアーク放電を持続し、放電灯36の再始動発光を実現させることができる。
このように、第1の実施の形態に係る駆動回路10Aにおいては、例えば特許文献1における直流−交流変換回路4と起動回路5を簡素化して1つの回路(パルス発生回路12)にした形態となるため、駆動回路10A自体を小型化することができる。
特に、第1の期間T1では第1の周波数f1による高電圧パルスPoによってアーク放電を起こさせて金属を蒸発により放電灯36内のインピーダンスを低下させ、続く第2の期間T2での第2の周波数f2で電力制御を行うことで、放電灯36をアーク放電を持続し、安定した放電を維持する。つまり、第2の周波数f2で動作時に制御回路14による周波数制御によって電力制御を行うことで安定した放電状態までの時間が短縮することが可能となり、始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができる。
従って、第1の実施の形態に係る駆動回路10Aにおいては、HIDランプ等の高輝度放電灯に好適な駆動回路10Aの小型化並びに始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができ、高輝度の放電灯36の例えば自動車のヘッドライトへの普及を促進させることができる。
上述の例では、スイッチングパルスPcの周波数(すなわち、高電圧パルスPoの周波数)を第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させる例を示したが、その他、第1の周波数f1から瞬時に第2の周波数f2に変化させるようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態に係る駆動回路10Bについて図6〜図9Bを参照しながら説明する。
この第2の実施の形態に係る駆動回路10Bは、上述した第1の実施の形態に係る駆動回路10Aとほぼ同様の構成を有するが、制御回路14が、上述した周波数設定回路52に加えて、デューティ比設定回路70を有する点で異なる。ここで、デューティ比とは、スイッチングパルスPcのパルス周期に対するスイッチングパルスPcが高レベルとなっている期間(第2の半導体スイッチ30がオンとなる期間)の割合をいう。
デューティ比設定回路70は、例えばメモリ56に記録され、単位時間当たりのデューティ比の変化データが格納されたデューティ比情報テーブル72と、該デューティ比情報テーブル72から順次データを読み出すデータ読出し回路74と、読み出されたデータに応じたデューティ比制御信号Sdを生成して出力するデューティ比制御回路76とを有する。
スイッチング制御回路50は、周波数設定回路52からの周波数信号Sfに基づいてスイッチングパルスPcの周波数を制御すると共に、デューティ比設定回路70からのデューティ比制御信号Sdに基づいてスイッチングパルスPcのデューティ比を制御して出力する。
このデューティ比設定回路70のデューティ比情報テーブル72に格納されるデータは、上述と同様に、例えば図7Aに示す第1のデータ特性や図7Bに示す第2のデータ特性等がある。
第1のデータ特性は、図7Aに示すように、第1の期間T1に対応するアドレスにおいては、第1のデューティ比D1(例えば80%)を示すデータであり、第2の期間T2の初期段階T2aに対応するアドレスにおいては、第1のデューティ比D1を示すデータから第2のデューティ比D2(例えば50%)を示すデータに向かって、単位時間当たり、一定の割合で減少する特性を有する。
第2のデータ特性は、図7Bに示すように、第1の期間に対応するアドレスにおいては、第1のデューティ比D1(例えば80%)を示すデータであり、第2の期間T2の初期段階T2aに対応するアドレスにおいては、第1のデューティ比D1を示すデータから第2のデューティ比D2(例えば50%)を示すデータに向かって、定期的にあるいは不定期に階段状に減少する特性を有する。
そして、デューティ比情報テーブル72から第2のデューティ比D2を示すデータが読み出された段階で、データ読出し回路74は、それ以降、この第2のデューティ比D2を示すデータのみを読み出してデューティ比制御回路76に供給する。
従って、スイッチング制御回路50から出力されるスイッチング制御信号Scに含まれるスイッチングパルスPcは、図2Aや図2Aのデータ特性に準じた周波数及び図7Aや図7Bのデータ特性に応じたデューティ比で出力されることになる。
例えば周波数設定回路52が図2Aの第1のデータ特性を採用した場合を想定したとき、デューティ比設定回路70が図7Aに示す第1のデータ特性を採用した場合は、図8A及び図8Bに示すように、第1の期間T1においては、第1の周波数f1であって、且つ、第1のデューティ比D1のスイッチングパルスPcが出力され、第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、スイッチングパルスPcの周波数が、第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって、単位時間当たり、一定の割合で増加すると共に、スイッチングパルスPcのデューティ比が、第1のデューティ比D1(例えば80%)から第2のデューティ比D2(例えば50%)に向かって、単位時間当たり、一定の割合で減少し、スイッチングパルスPcが第2の周波数f2及び第2のデューティ比D2となった段階で、該第2の周波数f2及び第2のデューティ比D2を維持することとなる。
デューティ比設定回路70が図7Bに示す第2のデータ特性を採用した場合は、図9A及び図9Bに示すように、第1の期間T1においては、第1の周波数f1であって、且つ、第1のデューティ比D1のスイッチングパルスPcが出力され、第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、スイッチングパルスPcの周波数が、第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって、単位時間当たり、一定の割合で増加すると共に、スイッチングパルスPcのデューティ比が、第1のデューティ比D1から第2のデューティ比D2に向かって、定期的にあるいは不定期に階段状に減少し、スイッチングパルスPcが第2の周波数f2及び第2のデューティ比D2となった段階で、該第2の周波数f2及び第2のデューティ比D2を維持することとなる。
このように、第2の実施の形態に係る駆動回路10Bにおいては、上述した第1の実施の形態に係る駆動回路10Aと同様に、駆動回路10B自体を小型化することができる。また、放電灯36内のインピーダンスが安定するまでの電力制御を制御回路14による周波数制御とデューティ比制御によって短縮することが可能となり、始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができる。
上述の例では、スイッチングパルスPcのデューティ比を第1のデューティ比D1から第2のデューティ比D2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させる例を示したが、その他、第1のデューティ比D1から瞬時に第2のデューティ比D2に変化させるようにしてもよい。
次に、第3の実施の形態に係る駆動回路10Cについて図10〜図13Bを参照しながら説明する。
この第3の実施の形態に係る駆動回路10Cは、上述した第1の実施の形態に係る駆動回路10Aとほぼ同様の構成を有するが、直流電源部20と制御回路14の構成が以下のように異なる。
すなわち、直流電源部20は、直流電源16と、高周波インピーダンスを低くするコンデンサ18と、これら直流電源16とコンデンサ18との間に接続されたDC−DCコンバータ80とを有する。このDC−DCコンバータ80は、制御端子82に供給された直流電圧制御信号Svのレベルに応じて出力電圧(直流電圧Vdc)が変化するようになっている。
制御回路14は、上述した周波数設定回路52に加えて、直流電圧設定回路84を有する。
直流電圧設定回路84は、例えばメモリ56に記録され、単位時間当たりの直流電圧の変化データが格納された直流電圧情報テーブル86と、該直流電圧情報テーブル86から順次データを読み出すデータ読出し回路88と、読み出されたデータに応じた直流電圧制御信号Svを生成して出力する直流電圧制御回路90とを有する。
スイッチング制御回路50は、周波数設定回路52からの周波数信号Sfに基づいてスイッチングパルスPcの周波数を制御し、DC−DCコンバータ80は、直流電圧制御回路90からの直流電圧制御信号Svのレベルに応じた直流電圧Vdcを出力する。
この直流電圧設定回路84の直流電圧情報テーブル86に格納されるデータは、上述と同様に、例えば図11Aに示す第1のデータ特性や図11Bに示す第2のデータ特性等がある。
第1のデータ特性は、図11Aに示すように、第1の期間T1に対応したアドレスにおいては、第1の直流電圧Vdc1を示すデータであり、第2の期間T2の初期段階T2aに対応したアドレスにおいては、第1の直流電圧Vdc1を示すデータから第2の直流電圧Vdc2を示すデータに向かって、単位時間当たり、一定の割合で減少する特性を有する。
第2のデータ特性は、図11Bに示すように、第1の期間T1に対応したアドレスにおいては、第1の直流電圧Vdc1を示すデータであり、第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、第1の直流電圧Vdc1を示すデータから第2の直流電圧Vdc2を示すデータに向かって、定期的にあるいは不定期に階段状に減少する特性を有する。
なお、直流電圧情報テーブル86から第2の直流電圧Vdc2を示すデータが読み出された段階で、データ読出し回路88は、それ以降、この第2の直流電圧Vdc2を示すデータのみを読み出して直流電圧制御回路90に供給する。
従って、スイッチング制御回路50から出力されるスイッチング制御信号Scに含まれるスイッチングパルスPcは、図2Aや図3Aのデータ特性に準じた周波数で出力され、DC−DCコンバータ80からは、図11Aや図11Bのデータ特性に応じた直流電圧が出力されることになる。
例えば周波数設定回路52が図2Aの第1のデータ特性を採用した場合を想定したとき、直流電圧設定回路84が図11Aに示す第1のデータ特性を採用した場合は、図12A及び図12Bに示すように、第1の期間T1においては、第1の周波数f1のスイッチングパルスPcが出力されると共に、DC−DCコンバータ80から第1の直流電圧Vdc1が出力され、第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、スイッチングパルスPcの周波数が、第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって、単位時間当たり、一定の割合で増加すると共に、DC−DCコンバータ80から出力される直流電圧Vdcが、第1の直流電圧Vdc1から第2の直流電圧Vdc2に向かって、単位時間当たり、一定の割合で減少する。
そして、スイッチングパルスPcが第2の周波数f2となり、DC−DCコンバータ80から第2の直流電圧Vdc2が出力された段階で、該第2の周波数f2及び第2の直流電圧Vdc2が維持されることとなる。
直流電圧設定回路84が図11Bに示す第2のデータ特性を採用した場合は、図13A及び図13Bに示すように、第1の期間T1においては、第1の周波数f1のスイッチングパルスPcが出力されると共に、DC−DCコンバータ80から第1の直流電圧Vdc1が出力され、第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、スイッチングパルスPcの周波数が、第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって、単位時間当たり、一定の割合で増加すると共に、DC−DCコンバータ80から出力される直流電圧Vdcが、第1の直流電圧Vdc1から第2の直流電圧Vdc2に向かって、定期的にあるいは不定期に階段状に減少する。
そして、スイッチングパルスPcが第2の周波数f2となり、DC−DCコンバータ80から第2の直流電圧Vdc2が出力された段階で、該第2の周波数f2及び第2の直流電圧Vdc2が維持されることとなる。
また、放電を安定させる上で電圧や電流、電力を制御する必要があるが、バッテリ電圧の変動により放電灯36への印加電圧が変動することがある。第3の実施の形態は、バッテリ電圧の変動等の外乱に対し、放電灯への電圧、電流及び電力を制御させることができる。
このように、第3の実施の形態に係る駆動回路10Cにおいては、上述した第1の実施の形態に係る駆動回路10Aと同様に、駆動回路10C自体を小型化することができる。また、放電灯36内のインピーダンスが安定するまでの時間を制御回路14による周波数制御と直流電圧制御によって短縮することが可能となり、始動時間並びに再始動時間の短縮化を図ることができる。
上述の例では、DC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1から第2の直流電圧Vdc2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させる例を示したが、その他、第1の直流電圧Vdc1から瞬時に第2の直流電圧Vdc2に変化させるようにしてもよい。
もちろん、制御回路14に、上述したスイッチング制御回路50、周波数設定回路52、デューティ比設定回路70(図6参照)及び直流電圧設定回路84(図10参照)を含めるようにして、スイッチングパルスPcの周波数を第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させると共に、スイッチングパルスPcのデューティ比を第1のデューティ比D1から第2のデューティ比D2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させ、さらに、DC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1から第2の直流電圧Vdc2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させるようにしてもよい。
また、パルス発生回路12としては、図1、図6及び図10に示す回路構成のほか、図14に示す第1の変形例に係るパルス発生回路12A、図17に示す第2の変形例に係るパルス発生回路12B並びに図20に示す第3の変形例に係るパルス発生回路12Cを採用することができる。
すなわち、第1の変形例に係るパルス発生回路12Aは、図14に示すように、直流電源部20と、該直流電源部20の両端に直列接続されたトランス26と第2の半導体スイッチ30とを有する。
ここで、第1の変形例に係るパルス発生回路12Aの回路動作を図15A〜図16Cを参照しながら説明する。
最初に、第1の周波数f1の高電圧パルスPoを出力する場合について説明すると、まず、時点t10から第2の半導体スイッチ30がオンになっている期間Tonにおいて、二次巻線34の両端には、一定の負極性の電圧(負極性のパルスPn)が出力される(図15A参照)。この期間Tonにおいては、二次巻線34にはほとんど電流Ioは流れず、ほぼ0Aが維持される(図15B参照)。
その後、時点t11において、第2の半導体スイッチ30をオフにすると、トランス26に発生する誘導起電力によって出力電圧Voが急峻に上昇し、正電圧値をピークとする逆極性(正極性)の電圧(正極性のパルスPo)が出力される。これに幾分遅れて二次巻線34に流れる電流Ioもピークとなる。
そして、高電圧パルスPoの周波数を第2の周波数f2に移行させた場合は、図16A〜図16Cに示すように、第2の半導体スイッチ30がオンになっている時間が短くなることから、第2の半導体スイッチ30がオンとなっている期間にトランス26に蓄積される電磁エネルギの量も第1の周波数f1の場合よりも少なくなり、第2の半導体スイッチ30がオフとなった時点での高電圧パルスPoのピークも低くなる。
例えば、本実施の形態に係るパルス発生回路12と同様に、第2の半導体スイッチ30がオンとなっている時間とオフになっている時間の比率が同じ、すなわち、スイッチングパルスPcのデューティ比が50%で、一次巻線32に流れる電流Ioと放電灯36のインピーダンスRの積が放電灯電圧になるように回路定数を設定してやれば、放電灯36への印加電圧は正負に同じような電圧を出力できる。こうすることで、放電灯36内部の電極の消耗を軽減し、放電灯の長寿命化をはかることができる。
例えばスイッチングパルスPcのデューティ比が50%である場合を想定したとき、高電圧パルスPoの周波数が第2の周波数f2になった段階からある程度の時間が経過した時点で、高電圧パルスPoの負のピーク値と正のピーク値の絶対値がほぼ同じになり、この時点でアーク放電の環境(電流や温度等)にあればいわゆる放電の定常状態となり、アーク放電に移行することとなる。アーク放電に移行することで、放電灯36は安定に発光することとなる。
次に、第2の変形例に係るパルス発生回路12Bについて図17〜図19Dを参照しながら説明する。
この第2の変形例に係るパルス発生回路12Bは、図17に示すように、トランス26の一次巻線32にタップ接続点100を有する。そして、直流電源16と、該直流電源16の−端子と一次巻線32のタップ接続点100との間に接続され、且つ、一次巻線32に流れる電流を直流電源16側に引き込む第3の半導体スイッチ102と、一次巻線32の一端38aと直流電源16の+端子との間に接続された第4の半導体スイッチ104と、一次巻線32の他端38bと直流電源16の+端子との間に接続された第5の半導体スイッチ106とを有する。
第3の半導体スイッチ102としては、例えば実施の形態に係るパルス発生回路12における第1の半導体スイッチ28と同様の半導体スイッチ(例えばSIサイリスタ)を使用することができ、第4及び第5の半導体スイッチ104及び106としては、実施の形態に係るパルス発生回路12における第2の半導体スイッチ30と同様の半導体スイッチ(例えばアバランシェ形ダイオード44が逆並列で内蔵された電力用金属酸化半導体電界効果トランジスタ46)を使用することができる。
また、第3の半導体スイッチ102のカソードとアノード間に、第のダイオード108が、第3の半導体スイッチ102のアノード側がカソード、第3の半導体スイッチ102のカソード側がアノードとなるように接続され、第3の半導体スイッチ102のゲートと一次巻線32の一端38a間に、第2のダイオード110が、一次巻線32の一端38a側がカソード、第3の半導体スイッチ102のゲート側がアノードとなるように接続され、第3の半導体スイッチ102のゲートと一次巻線32の他端38b間に、第3のダイオード112が、一次巻線32の他端38b側がカソード、第3の半導体スイッチ102のゲート側がアノードとなるように接続されている。
さらに、第4の半導体スイッチ104のソースと一次巻線32の一端38aとの間に、第4のダイオード114が、第4の半導体スイッチ104のソース側がアノード、一次巻線32の一端38a側がカソードとなるように接続され、第5の半導体スイッチ106のソースと一次巻線32の他端38bとの間に、第5のダイオード116が、第5の半導体スイッチ106のソース側がアノード、一次巻線32の他端38b側がカソードとなるように接続されている。
第4及び第5の半導体スイッチ104及び106には、制御回路14からそれぞれ第1及び第2のスイッチング制御信号Sc1及びSc2が供給されるようになっている。
ここで、この第2の変形例に係るパルス発生回路12Bの回路動作を図18A〜図19Dを参照しながら簡単に説明する。
最初に、第1の周波数f1の高電圧パルスPoを出力する場合について説明すると、まず、図18Cに示すように、第1のスイッチング制御信号Sc1が高レベルとなって、時点t20から第4の半導体スイッチ104がオンとなっている期間tw1においては、図18Aに示すように、二次巻線34の両端には、一定の負極性の電圧(負極性のパルスPn)が出力される。この期間tw1において、二次巻線34にはほとんど電流Ioは流れず、ほぼ0(A)が維持される(図18B参照)。
時点t21において、図18Cに示すように、第1のスイッチング制御信号Sc1が低レベルとなって第4の半導体スイッチ104がターンオフすると、第3の半導体スイッチ102が開放状態となるため、一次巻線32に流れていた電流が遮断され、トランス26に発生する誘導起電力によって出力電圧Voが急峻に上昇し、時点t22において、正電圧値(例えば18〜20kV)をピークとした狭いパルス幅の正極性の高電圧パルスPoが出力される。
その後、時点t23において、図18Dに示すように、第2のスイッチング制御信号Sc2が高レベルとなって、第5の半導体スイッチ106がオンとなっている期間tw2においては、図18Aに示すように、二次巻線34の両端には、一定の正極性の電圧(正極性のパルスPp)が出力される。この期間tw2において、二次巻線34にはほとんど電流Ioは流れず、ほぼ0(A)が維持される(図18B参照)。
時点t24において、第5の半導体スイッチ106がターンオフすると、第3の半導体スイッチ102が開放状態となるため、トランス26の一次巻線32に流れていた電流Ioは遮断され、トランス26に発生する誘導起電力によって出力電圧Voが急峻に下降し、時点t25において、負電圧値(例えば−18〜−20kV)をピークとした狭いパルス幅の負極性のパルスPoが出力される。
そして、高電圧パルスPoの周波数を第2の周波数f2に移行させた場合は、図19C及び図19Dに示すように、第4及び第5の半導体スイッチ104及び106がオンになっている時間が短くなることから、第3の半導体スイッチ102がオンとなっている期間にトランス26に蓄積される電磁エネルギの量も第1の周波数f1の場合よりも少なくなり、第3の半導体スイッチ102がオフとなった時点での正極性及び負極性の高電圧パルスPoのピークも低くなる。
例えばスイッチングパルスPcのデューティ比が50%である場合を想定したとき、高電圧パルスPoは正方向にも負方向にも出力されていることから、高電圧パルスPoの周波数が第2の周波数f2になった段階で、放電灯36内のインピーダンスが低下し、高電圧パルスPoの負のピーク値と正のピーク値の絶対値がほぼ同じになる。その後、一定の電力制御を行い、ある時間が経過後に放電の定常状態となり、放電灯36は安定に発光することとなる。
すなわち、この第2の変形例に係るパルス発生回路12Bにおいては、高電圧パルスPoの周波数が第2の周波数f2になった段階から高電圧パルスPoの負のピーク値と正のピーク値の絶対値がほぼ同じになるまでの時間を大幅に短縮することができ、図1等に示すパルス発生回路12の場合よりも放電灯36が安定した発光に移行させるまでの時間を短縮させることができる。
また、制御回路14から第4及び第5の半導体スイッチ104及び106への第1及び第2のスイッチング制御信号Sc1及びSc2の供給を停止して、放電灯36の発光を停止し、その後、再び制御回路14から第4及び第5の半導体スイッチ104及び106への第1及び第2のスイッチング制御信号Sc1及びSc2の供給を再開した場合、上述と同様に、まず、初期段階で第1の周波数f1のスイッチングパルスPcで高電圧パルスPoを発生させて、放電灯36にアーク放電を起こさせて放電灯36内のインピーダンスを低下させ、その後、第2の周波数f2のスイッチングパルスPcで電力制御を行い、放電灯36に安定した放電をさせることで、放電灯36の再始動発光を実現させることができる。
なお、この第2の変形例に係るパルス発生回路12Bでは、実施の形態に係るパルス発生回路12における第2の半導体スイッチ30を2つ設けた形態(第4及び第5の半導体スイッチ104及び106)となるため、各半導体スイッチ104及び106に与えるスイッチングパルスPcの周波数を上述した実施の形態の場合よりも1/2の周波数で済ませることができる。
従って、この第2の変形例に係るパルス発生回路12Bに制御回路14を適用させる場合は、周波数情報テーブル58、デューティ比情報テーブル72、直流電圧情報テーブル86の各データをそれぞれ第1の周波数f1の1/2の周波数、第2の周波数f2の1/2の周波数に適用したデータに置き換えるようにしてもよいし、単に制御回路14と第4の半導体スイッチ104の間、並びに制御回路14と第5の半導体スイッチ106の間にそれぞれ1/2分周回路を挿入接続するようにしてもよい。
このように、この第2の変形例に係るパルス発生回路12Bにおいては、図1等に示すパルス発生回路12と異なり、正方向と負方向に高電圧パルスPoを出力することができるため、放電灯36が安定した発光に移行するまでの時間を大幅に短縮することができる。
しかも、高電圧パルスPoの周波数の1/2の周波数でスイッチングパルスPcを制御すればよいため、パルス発生回路12Bへの負担を軽減させることができる。
次に、第3の変形例に係るパルス発生回路12Cについて図20を参照しながら説明する。
この第3の変形例に係るパルス発生回路12Cは、図20に示すように、トランス26の一次巻線32にタップ接続点100を有する。そして、直流電源16と、該直流電源16の+端子と一次巻線32のタップ接続点100との間に順方向接続されたダイオード120と、一次巻線32の一端38aと直流電源16の−端子との間に接続され、かつ、直流電源16からの電流を一次巻線32のタップ接続点100から一端38aに向けて流す第6の半導体スイッチ122と、該第6の半導体スイッチ122のオン/オフを制御する第7の半導体スイッチ124と、一次巻線32の他端38bと直流電源16の−端子との間に接続され、かつ、直流電源16からの電流を一次巻線32のタップ接続点100から他端38bに向けて流す第8の半導体スイッチ126と、該第8の半導体スイッチ126のオン/オフを制御する第9の半導体スイッチ128とを有する。
第6及び第8の半導体スイッチ122及び126としては、例えば実施の形態に係るパルス発生回路12における第1の半導体スイッチ28と同様の半導体スイッチ(例えばSIサイリスタ)を使用することができ、第7及び第9の半導体スイッチ124及び128としては、実施の形態に係るパルス発生回路12における第2の半導体スイッチ30と同様の半導体スイッチ(例えばアバランシェ形ダイオードが逆並列で内蔵された電力用金属酸化半導体電界効果トランジスタ)を使用することができる。
また、第6の半導体スイッチ122のゲートとダイオード120のアノード間に、第6のダイオード130が、第6の半導体スイッチ122のゲート側がアノード、ダイオード120のアノード側がカソードとなるように接続され、第8の半導体スイッチ126のゲートとダイオード120のアノード間に、第7のダイオード132が、第8の半導体スイッチ126のゲート側がアノード、ダイオード120のアノード側がカソードとなるように接続されている。
この第3の変形例に係るパルス発生回路12Cの回路動作は、上述した第2の変形例に係るパルス発生回路12Bとほぼ同様であるため、その説明を省略する。
この第3の変形例に係るパルス発生回路12Cにおいても、高電圧パルスPoは正方向にも負方向にも出力されていることから、高電圧パルスPoの周波数が第2の周波数f2になった段階で、放電灯36内のインピーダンスが低下し、高電圧パルスPoの負のピーク値と正のピーク値の絶対値がほぼ同じになる。その後、一定の電力制御を行い、ある時間が経過後に放電の定常状態となり、放電灯36は安定に発光することとなる。
すなわち、このパルス発生回路12Cにおいても、高電圧パルスPoの周波数が第2の周波数f2になった段階から高電圧パルスPoの負のピーク値と正のピーク値の絶対値がほぼ同じになるまでの時間を大幅に短縮することができ、図1等に示すパルス発生回路12の場合よりもアーク放電に移行させるまでの時間を短縮させることができる。
ところで、高電圧パルスPoを第1の周波数f1から第2の周波数f2に切り替える際に、放電が安定しないため、発光にちらつきが生じたり、場合によると消灯したりする等の問題が生じる場合がある。
そこで、以下に示す第4の実施の形態に係る駆動回路10Dでは、図21に示すように、制御回路14に、検出回路140と放電制御回路142とを組み込む。図21では、簡単のために、パルス発生回路12を1つのブロックとして表記するが、該パルス発生回路12は、図1、図6及び図10に示すパルス発生回路12、図14に示す第1の変形例に係るパルス発生回路12A、図17に示す第2の変形例に係るパルス発生回路12B並びに図20に示す第3の変形例に係るパルス発生回路12Cを適用させることができる。
検出回路140は、第2の期間T2の初期段階T2aにおいて、パルス発生回路12に流れる電流値及び/又は前記パルス発生回路12にて発生する電圧値を検出する。
放電制御回路142は、検出回路140にて検出された値に基づいて、第2の期間T2における放電灯での放電をほぼ定常状態に制御する。
次に、検出回路140と放電制御回路142の具体例について図22〜図32Cを参照しながら説明する。
まず、検出回路140の第1の具体例である第1の検出回路140Aは、図22に示すように、直流電源部20のコンデンサ18に対して並列に接続された2つの抵抗150及び152の直列回路154と、これら2つの抵抗150及び152のうち、一方の抵抗152の両端電圧を検出する電圧検出回路158と、一次巻線32を流れるトランス電流を検出する電流検出回路160と、これら電圧検出回路158からの電圧値V1と電流検出回路160からのトランス電流値I1に基づいて第1の電力値P1を検出する電力検出回路162とを有する。もちろん、電圧検出回路158のみ、電流検出回路160のみでもよい。
次に、放電制御回路142の第1の具体例である第1の放電制御回路142Aは、図22に示すように、上述した周波数設定回路52と、比較回路164と、該比較回路164からの比較結果S1に基づいて、データ読出し回路60による周波数情報テーブル58からの読出しアドレスを変更するアドレス変更回路166とを有する。
比較回路164は、第1の検出回路140Aにおける電流検出回路160にて検出された電流値I1と所定のしきい値(電流値)I1thとを比較する、あるいは電圧検出回路158にて検出された電圧値V1と所定のしきい値(電圧値)V1thとを比較する、あるいは電力検出回路162にて検出された電力値P1と所定のしきい値(電力値)P1thとを比較する。
上述した所定のしきい値(電流値I1th、電圧値V1th、電力値P1th)は、放電灯36の規模やパルス発生回路12の回路定数、使用する第1の半導体スイッチ28及び第2の半導体スイッチ30の種類、特性等によって適宜選択することができる。
そして、図23A及び図24Aに示すように、第1の期間T1において、第1の周波数f1のスイッチングパルスPcを第2の半導体スイッチ30に供給することで、放電灯36にアーク放電を起こさせ、その後、第2の期間T2の初期段階T2aを経た後、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になった段階で、第1の検出回路140Aによる電流値I1、電圧値V1、電力値P1の検出が行われる。なお、図23A及び図24Aにおける第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、一例として第1のデータ特性に従った周波数の増加を示す。
このとき、比較回路164は、電流検出回路160からの電流値I1と所定のしきい値(電流値)I1thとを比較する、あるいは電圧検出回路158からの電圧値V1と所定のしきい値(電圧値)V1thとを比較する、あるいは電力検出回路162からの電力値P1と所定のしきい値(電力値)P1thとを比較する。
そして、図23Aに示すように、電流値I1が所定のしきい値I1thを超えている場合、あるいは電圧値V1が所定のしきい値V1thを超えている場合、あるいは電力値P1が所定のしきい値P1thを超えている場合は、アーク放電への移行が完了したとして、図23Bに示すように、正常信号S1g(例えば高レベル信号)を出力する。データ読出し回路60は、比較回路164からの正常信号S1gの入力に基づいて、現在の出力(第2の周波数f2を示す最大値の出力)を維持する。
一方、図24Aに示すように、電流値I1が所定のしきい値I1th以下である場合、あるいは電圧値V1が所定のしきい値V1th以下である場合、あるいは電力値P1が所定のしきい値P1th以下である場合は、アーク放電への持続が実現していないとして、図24Bに示すように、異常信号S1e(例えば低レベル信号)を出力する。アドレス変更回路166は、比較回路164からの異常信号S1eの入力に基づいて周波数情報テーブル58の読出しアドレスを、図24Aに示すように、第2の期間T2の初期段階T2aにおいて、周波数を第2の周波数f2に向かって増加させる過程におけるいずれかの周波数fnに対応した電圧値が格納されたアドレスに変更して、データ読出し回路60に供給する。もちろん、第1の周波数f1に対応した電圧値が格納されたアドレスに変更してもよい。
データ読出し回路60は、アドレス変更回路166から供給されたアドレスを周波数情報テーブル58に対する読出し開始アドレスとして、該周波数情報テーブル58から順次データを読み出して、電圧制御回路62に供給する。
これによって、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2となった段階でも、アーク放電への移行が進行しなかった場合に、上述の周波数情報テーブル58に対する読出し開始アドレスのアドレス変更によってスイッチングパルスPcの周波数が第1の周波数f1から第2の周波数f2に至るまでの任意の周波数fn、あるいは第1の周波数f1に戻り、それ以降、スイッチングパルスPcの周波数は第2の周波数f2に向かって増加していくこととなる(再トライ過程)。
そして、この再トライ過程を経て、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になった段階で、第1の検出回路140Aからの電流値I1が未だ所定のしきい値I1th以下、あるいは電圧値V1が未だ所定のしきい値V1th以下、あるいは電力値P1が未だ所定のしきい値P1th以下である場合には、上述した再トライ過程が繰り返されることになる。
上述した再トライ過程を経て、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になった段階で、第1の検出回路140Aからの電流値I1が所定のしきい値I1thを超えている場合、あるいは電圧値V1が所定のしきい値V1thを超えている場合、あるいは電力値P1が所定のしきい値P1thを超えている場合には、比較回路164から正常信号S1gが出力されることになるため、上述した再トライ過程は行われず、通常の第2の周波数f2を維持する処理が行われる。
次に、検出回路140の他の具体例について説明する。まず、検出回路140の第2の具体例である第2の検出回路140Bは、図25に示すように、上述した直列回路154と、該直列回路154の2つの抵抗150及び152のうち、一方の抵抗152の両端電圧を検出する電圧検出回路170と、二次巻線34と放電灯36との間に流れる負荷電流を検出する電流検出回路172と、これら電圧検出回路170からの電圧値V2と電流検出回路172からの負荷電流値I2に基づいて電力値P2を検出する電力検出回路174とを有する。
この第2の検出回路140Bを図22に示す制御回路14に適用する場合、図25に示すように、比較回路164は、電流検出回路172からの電流値I2と所定のしきい値(電流値)I2thとを比較する、あるいは電圧検出回路170からの電圧値V2と所定のしきい値(電圧値)V2thとを比較する、あるいは電力検出回路174からの電力値P2と所定のしきい値(電力値)P2thとを比較する。なお、第2の検出回路140Bは、電圧検出回路170のみでもよいし、電流検出回路172のみでもよい。
また、検出回路140の第3の具体例である第3の検出回路140Cは、図26に示すように、上述した直列回路154と、該直列回路154の2つの抵抗150及び152のうち、一方の抵抗152の両端電圧を検出する電圧検出回路176と、パルス発生回路12に流れる直流電流、例えば直流電源部20の−側端子とコンデンサ18との接続点との間に流れる直流電流を検出する電流検出回路178と、これら電圧検出回路176からの電圧値V3と電流検出回路178からの直流電流値I3に基づいて電力値P3を検出する電力検出回路180とを有する。
この第3の検出回路を図22に示す制御回路14に適用する場合、図26に示すように、比較回路164は、電流検出回路178からの電流値I3と所定のしきい値(電流値)I3thとを比較する、あるいは電圧検出回路176からの電圧値V3と所定のしきい値(電圧値)V3thとを比較する、あるいは電力検出回路180からの電力値P3と所定のしきい値(電力値)P3thとを比較する。なお、第3の検出回路140Cは、電圧検出回路176のみでもよいし、電流検出回路178のみでもよい。
これら第2及び第3の検出回路140B及び140Cを第1の検出回路140Aに代えて使用することで、上述と同様に、放電灯36の安定した放電までの時間を短縮させることができる。
次に、放電制御回路142の他の具体例について説明する。まず、放電制御回路142の第2の具体例である第2の放電制御回路142Bは、図27に示すように、上述した第1の放電制御回路142Aと、デューティ比設定回路70と、第1の放電制御回路142Aにおける比較回路164からの比較結果S1に基づいて、デューティ比設定回路70におけるデータ読出し回路74によるデューティ比情報テーブル72からの読出しアドレスを変更するアドレス変更回路182とを有する。
そして、図28A、図28B、図29A及び図29Bに示すように、第1の期間T1において、第1の周波数f1であって、且つ、第1のデューティ比D1のスイッチングパルスPcを第2の半導体スイッチ30に供給することで、放電灯36にアーク放電を起こさせて放電灯36内のインピーダンスを低下させ、その後、第2の期間T2の初期段階T2aを経た後、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になり、且つ、スイッチングパルスPcのデューティ比が第2のデューティ比D2になった段階で、第1の検出回路140Aによる電流値I1、電圧値V1、電力値P1の検出が行われる。なお、図28A及び図29Aにおける第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、一例として第1のデータ特性に従った周波数の増加を示し、図28B及び図29Bにおける第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、一例として第1のデータ特性に従ったデューティ比の減少を示す。
そして、図28A及び図28Bに示すように、電流値I1が所定のしきい値I1thを超えている場合、あるいは電圧値V1が所定のしきい値V1thを超えている場合、あるいは電力値P1が所定のしきい値P1thを超えている場合は、アーク放電への移行が完了したとして、図28Cに示すように、正常信号S1g(例えば高レベル信号)を出力する。周波数設定回路52のデータ読出し回路60は、比較回路164からの正常信号S1gの入力に基づいて、現在の出力(第2の周波数f2を示す最大値の出力)を維持し、デューティ比設定回路70のデータ読出し回路74は、前記正常信号S1gの入力に基づいて、現在の出力(第2のデューティ比D2を示す出力)を維持する。
一方、図29A及び図29Bに示すように、電流値I1が所定のしきい値I1th以下である場合、あるいは電圧値V1が所定のしきい値V1th以下である場合、あるいは電力値P1が所定のしきい値P1th以下である場合は、アーク放電への移行が完了していないとして、図29Cに示すように、異常信号S1e(例えば低レベル信号)を出力する。第1の放電制御回路142Aのアドレス変更回路166は、比較回路164からの異常信号S1eの入力に基づいて周波数情報テーブル58の読出しアドレスを、図29Aに示すように、第2の期間T2の初期段階T2aにおいて、周波数を第2の周波数f2に向かって増加させる過程におけるいずれかの周波数fnに対応した電圧値が格納されたアドレスに変更して、データ読出し回路60に供給する。もちろん、第1の周波数f1に対応した電圧値が格納されたアドレスに変更してもよい。
第2の放電制御回路142Bのアドレス変更回路182は、比較回路164からの異常信号S1eの入力に基づいてデューティ比情報テーブル72の読出しアドレスを、図29Bに示すように、第2の期間T2の初期段階T2aにおいて、スイッチングパルスPcのデューティ比を第2のデューティ比D2に向かって減少させる過程におけるいずれかのデューティ比Dnを示すデータが格納されたアドレスに変更して、データ読出し回路74に供給する。もちろん、第1のデューティ比D1を示すデータが格納されたアドレスに変更してもよい。
周波数設定回路52のデータ読出し回路60は、アドレス変更回路166から供給されたアドレスを周波数情報テーブル58に対する読出し開始アドレスとして、該周波数情報テーブル58から順次データを読み出して、電圧制御回路62に供給する。
デューティ比設定回路70のデータ読出し回路74は、アドレス変更回路182から供給されたアドレスをデューティ比情報テーブル72に対する読出し開始アドレスとして、該デューティ比情報テーブル72から順次データを読み出して、デューティ比制御回路76に供給する。
これによって、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2で、かつ、第2のデューティ比D2となった段階でも、アーク放電への移行が進行しなかった場合に、上述の周波数情報テーブル58に対する読出し開始アドレスのアドレス変更、及びデューティ比情報テーブル72に対する読出し開始アドレスのアドレス変更によって、スイッチングパルスPcの周波数が第1の周波数f1から第2の周波数f2に至るまでの任意の周波数fn、あるいは第1の周波数f1に戻り、さらに、スイッチングパルスPcのデューティ比が第1のデューティ比D1から第2のデューティ比D2に至るまでの任意のデューティ比Dn、あるいは第1のデューティ比D1に戻り、それ以降、スイッチングパルスPcの周波数は第2の周波数f2に向かって増加し、スイッチングパルスPcのデューティ比は第2のデューティ比D2に向かって減少していくこととなる(再トライ過程)。
そして、この再トライ過程を経て、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になり、且つ、スイッチングパルスPcのデューティ比が第2のデューティ比D2になった段階で、第1の検出回路140Aからの電流値I1が未だ所定のしきい値I1th以下、あるいは電圧値V1が未だ所定のしきい値V1th以下、あるいは電力値P1が未だ所定のしきい値P1th以下である場合には、上述した再トライ過程が繰り返されることになる。
上述した再トライ過程を経て、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になり、且つ、スイッチングパルスPcのデューティ比が第2のデューティ比D2になった段階で、第1の検出回路140Aからの電流値I1が所定のしきい値I1thを超えている場合、あるいは電圧値V1が所定のしきい値V1thを超えている場合、あるいは電力値P1が所定のしきい値P1thを超えている場合には、比較回路164から正常信号S1gが出力されることになるため、上述した再トライ過程は行われず、通常の第2の周波数f2及び第2のデューティ比D2を維持する処理が行われる。
次に、放電制御回路142の第3の具体例である第3の放電制御回路142Cについて説明する。この第3の放電制御回路142Cでの説明では、検出回路140として第3の検出回路140Cを用いた例を示している。
この第3の放電制御回路142Cは、図30に示すように、上述した第1の放電制御回路142Aと、直流電圧設定回路84と、第1の放電制御回路142Aにおける比較回路164からの比較結果S1に基づいて、直流電圧設定回路84におけるデータ読出し回路88による直流電圧情報テーブル86からの読出しアドレスを変更するアドレス変更回路184とを有する。
そして、図31A、図31B、図32A及び図32Bに示すように、第1の期間T1において、DC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1とし、第1の周波数f1のスイッチングパルスPcを第2の半導体スイッチ30に供給することで、放電灯36にアーク放電を起こさせて放電灯36内のインピーダンスを低下させ、その後、第2の期間T2の初期段階T2aを経た後、DC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcを第2の直流電圧Vdc2とし、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になった段階で、第3の検出回路140Cによる電流値I3、電圧値V3、電力値P3の検出が行われる。なお、図31A及び図32Aにおける第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、一例として第1のデータ特性に従った周波数の増加を示し、図31B及び図32Bにおける第2の期間T2の初期段階T2aにおいては、一例として第1のデータ特性に従った直流電圧の減少を示す。
そして、図31A及び図31Bに示すように、電流値I3が所定のしきい値I3thを超えている場合、あるいは電圧値V3が所定のしきい値V3thを超えている場合、あるいは電力値P3が所定のしきい値P3thを超えている場合は、アーク放電への移行が完了したとして、図31Cに示すように、正常信号S1g(例えば高レベル信号)を出力する。周波数設定回路52のデータ読出し回路60は、比較回路164からの正常信号S1gの入力に基づいて、現在の出力(第2の周波数f2を示す最大値の出力)を維持し、直流電圧設定回路84のデータ読出し回路88は、前記正常信号S1gの入力に基づいて、現在の出力(第2の直流電圧Vdc2)を維持する。
一方、図32A及び図32Bに示すように、電流値I3が所定のしきい値I3th以下である場合、あるいは電圧値V3が所定のしきい値V3th以下である場合、あるいは電力値P3が所定のしきい値P3th以下である場合は、アーク放電への持続が完了していないとして、図32Cに示すように、異常信号S1e(例えば低レベル信号)を出力する。
第3の放電制御回路142Cのアドレス変更回路184は、比較回路164からの異常信号S1eの入力に基づいて直流電圧情報テーブル86の読出しアドレスを、図32Bに示すように、第2の期間T2の初期段階T2aにおいて、DC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcを第2の直流電圧Vdc2に向かって減少させる過程におけるいずれかの直流電圧Vdcnを示すデータが格納されたアドレスに変更して、データ読出し回路88に供給する。もちろん、第1の直流電圧Vdc1を示すデータが格納されたアドレスに変更してもよい。
第1の放電制御回路142Aのアドレス変更回路166は、比較回路164からの異常信号S1eの入力に基づいて周波数情報テーブル58の読出しアドレスを、図32Aに示すように、第2の期間T2の初期段階T2aにおいて、周波数を第2の周波数f2に向かって増加させる過程におけるいずれかの周波数fnに対応した電圧値が格納されたアドレスに変更して、データ読出し回路60に供給する。もちろん、第1の周波数f1に対応した電圧値が格納されたアドレスに変更してもよい。
周波数設定回路52のデータ読出し回路60は、アドレス変更回路166から供給されたアドレスを周波数情報テーブル58に対する読出し開始アドレスとして、該周波数情報テーブル58から順次データを読み出して、電圧制御回路62に供給する。
直流電圧設定回路84のデータ読出し回路88は、アドレス変更回路184から供給されたアドレスを直流電圧情報テーブル86に対する読出し開始アドレスとして、該直流電圧情報テーブル86から順次データを読み出して、直流電圧制御回路90に供給する。
これによって、DC−DCコンバータ80の出力電圧Vdcが第2の直流電圧Vdc2となり、且つ、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2となった段階でも、アーク放電への移行が進行しなかった場合に、上述の周波数情報テーブル58に対する読出し開始アドレスのアドレス変更、及び直流電圧情報テーブル86に対する読出し開始アドレスのアドレス変更によって、スイッチングパルスPcの周波数が第1の周波数f1から第2の周波数f2に至るまでの任意の周波数fn、あるいは第1の周波数f1に戻り、さらに、DC−DCコンバータ80の出力電圧Vdcが第1の直流電圧Vdc1から第2の直流電圧Vdc2に至るまでの任意の直流電圧Vdcn、あるいは第1の直流電圧Vdc1に戻り、それ以降、スイッチングパルスPcの周波数は第2の周波数f2に向かって増加し、DC−DCコンバータ80の出力電圧Vdcは第2の直流電圧Vdc2に向かって減少していくこととなる(再トライ過程)。
そして、この再トライ過程を経て、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になり、且つ、DC−DCコンバータ80の出力電圧Vdcが第2の直流電圧Vdc2になった段階で、第3の検出回路140Cからの電流値I3が未だ所定のしきい値I3th以下、あるいは電圧値V3が未だ所定のしきい値V3th以下、あるいは電力値P3が未だ所定のしきい値P3th以下である場合には、上述した再トライ過程が繰り返されることになる。
上述した再トライ過程を経て、スイッチングパルスPcの周波数が第2の周波数f2になり、且つ、DC−DCコンバータ80の出力電圧Vdcが第2の直流電圧Vdc2になった段階で、第3の検出回路140Cからの電流値I3が所定のしきい値I3thを超えている場合、あるいは電圧値V3が所定のしきい値V3thを超えている場合、あるいは電力値P3が所定のしきい値P3thを超えている場合には、第3の検出回路140Cから正常信号S1gが出力されることになるため、上述した再トライ過程は行われず、通常の第2の周波数f2及び第2の直流電圧Vdc2を維持する処理が行われる。
上述した第3の放電制御回路142Cに、第2の放電制御回路142Bを含めるようにして、再トライ過程において、スイッチングパルスPcの周波数を第1の周波数f1から第2の周波数f2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させると共に、スイッチングパルスPcのデューティ比を第1のデューティ比D1から第2のデューティ比D2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させ、さらに、DC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcを第1の直流電圧Vdc1から第2の直流電圧Vdc2に向かって線形的にあるいは段階的に移行させるようにしてもよい。
上述の第1〜第3の具体例では、再トライ過程を行う例を示したが、その他、検出回路140からの検出値と規定値とを比較し、その比較結果に基づいて、スイッチングパルスPcの周波数を制御し、検出値が規定値に整定するようにフィードバック制御するようにしてもよい。この例を以下の第4〜第6の具体例に基づいて説明する。
まず、放電制御回路142の第4の具体例である第4の放電制御回路142Dは、図33に示すように、上述した第1の放電制御回路142Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、比較回路164に代えて差分検出回路190を有する。この差分検出回路190は、第1の検出回路140Aからの検出値と規定値との差分値dSを出力する回路であって、例えば電流検出回路160にて検出された電流値I1と電流規定値I1bとの差分値dSI、あるいは電圧検出回路158にて検出された電圧値V1と電圧規定値V1bとの差分値dSV、あるいは電力検出回路162にて検出された電力値P1と電力規定値P1bとの差分値dSPを出力する。
上述した規定値(電流規定値I1b、電圧規定値V1b、電力規定値P1b)は、放電灯36において安定にアーク放電を維持したときに、第1の検出回路140Aにて検出された電流値I1、電圧値V1、電力値P1が選ばれ、もちろん、放電灯36の規模やパルス発生回路12の回路定数、使用する第1の半導体スイッチ28及び第2の半導体スイッチ30の種類、特性等によって適宜設定することができる。
周波数設定回路52内の電圧制御回路62は、上述したように、データ読出し回路60によって読み出されたデータに基づいて入力電圧Viを変調して制御電圧dViとして出力するほか、差分検出回路190からの差分値dS(dSI、dSV、dSP)に基づいて入力電圧Viを変調して制御電圧dViとして出力する。
つまり、この第4の具体例においては、第1の検出回路140Aからの検出値と規定値との差分値dSに基づいて、スイッチングパルスPcの周波数が制御されることで、検出値が規定値に整定するようにフィードバック制御され、放電灯36は安定にアーク放電を維持することとなる。
次に、放電制御回路142の第5の具体例である第5の放電制御回路142Eは、図34に示すように、上述した第2の放電制御回路142Bとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、比較回路164に代えて差分検出回路190を有する。この差分検出回路190は、第4の放電制御回路142Dにおける差分検出回路190と同様であるので、その説明を省略する。
周波数設定回路52内の電圧制御回路62は、上述したように、データ読出し回路60によって読み出されたデータに基づいて入力電圧Viを変調して制御電圧dViとして出力するほか、差分検出回路190からの差分値dS(dSI、dSV、dSP)に基づいて入力電圧Viを変調して制御電圧dViとして出力する。
また、デューティ比設定回路70内のデューティ比制御回路76は、上述したように、データ読出し回路74によって読み出されたデータに応じたデューティ比制御信号Sdを出力するほか、差分検出回路190からの差分値dS(dSI、dSV、dSP)に応じたデューティ比制御信号Sdを出力する。
つまり、この第5の具体例においては、第1の検出回路140Aからの検出値と規定値との差分値dSに基づいて、スイッチングパルスPcの周波数とデューティ比が制御されることで、検出値が規定値に整定するようにフィードバック制御され、放電灯36は安定にアーク放電を維持することとなる。
次に、放電制御回路142の第6の具体例である第6の放電制御回路142Fは、図35に示すように、上述した第3の放電制御回路142Cとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、比較回路164に代えて差分検出回路190を有する。この差分検出回路190は、第4の放電制御回路142Dにおける差分検出回路190と同様であるので、その説明を省略する。
周波数設定回路52内の電圧制御回路62は、上述したように、データ読出し回路60によって読み出されたデータに基づいて入力電圧Viを変調して制御電圧dViとして出力するほか、差分検出回路190からの差分値dS(dSI、dSV、dSP)に基づいて入力電圧Viを変調して制御電圧dViとして出力する。
また、直流電圧設定回路84内の直流電圧制御回路90は、上述したように、データ読出し回路88によって読み出されたデータに応じた直流電圧制御信号Svを出力するほか、差分検出回路190からの差分値dS(dSI、dSV、dSP)に応じた直流電圧制御信号Svを出力する。
つまり、この第6の具体例においては、第3の検出回路140Cからの検出値と規定値との差分値に基づいて、スイッチングパルスPcの周波数とDC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcが制御されることで、検出値が規定値に整定するようにフィードバック制御され、放電灯36は安定にアーク放電を維持することとなる。
上述した第6の放電制御回路142Fに、第2の放電制御回路142Bを含めるようにして、フィードバック制御において、検出値が規定値になるように、スイッチングパルスPcの周波数と、スイッチングパルスPcのデューティ比と、DC−DCコンバータ80の直流電圧Vdcをそれぞれ制御するようにしてもよい。
なお、本発明に係る放電灯駆動回路及び放電灯の駆動方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る駆動回路を示す構成図である。 図2Aは周波数情報テーブルに格納されたデータ列の第1のデータ特性を示す説明図であり、図2Bは第1のデータ特性に基づいた周波数設定回路によるスイッチングパルスの周波数の変化を示す説明図である。 図3Aは周波数情報テーブルに格納されたデータ列の第2のデータ特性を示す説明図であり、図3Bは第2のデータ特性に基づいた周波数設定回路によるスイッチングパルスの周波数の変化を示す説明図である。 図4Aは第1の周波数のスイッチングパルスによって放電灯に供給される高電圧パルスの波形を示す図であり、図4Bは同じく放電灯に供給される電流の波形を示す図であり、図4Cはスイッチング制御信号の波形を示す図である。 図5Aは第2の周波数のスイッチングパルスによって放電灯に供給される高電圧パルスの波形を示す図であり、図5Bは同じく放電灯に供給される電流の波形を示す図であり、図5Cはスイッチング制御信号の波形を示す図である。 第2の実施の形態に係る駆動回路を示す構成図である。 図7Aはデューティ比情報テーブルに格納されたデータ列の第1のデータ特性を示す説明図であり、図7Bはデータ列の第2のデータ特性を示す説明図である。 図8Aは第1のデータ特性に基づいた周波数設定回路によるスイッチングパルスの周波数の変化を示す説明図であり、図8Bは第1のデータ特性に基づいたデューティ比設定回路によるスイッチングパルスのデューティ比の変化を示す説明図である。 図9Aは第のデータ特性に基づいた周波数設定回路によるスイッチングパルスの周波数の変化を示す説明図であり、図9Bは第2のデータ特性に基づいたデューティ比設定回路によるスイッチングパルスのデューティ比の変化を示す説明図である。 第3の実施の形態に係る駆動回路を示す構成図である。 図11Aは直流電圧情報テーブルに格納されたデータ列の第1のデータ特性を示す説明図であり、図11Bはデータ列の第2のデータ特性を示す説明図である。 図12Aは第1のデータ特性に基づいた周波数設定回路によるスイッチングパルスの周波数の変化を示す説明図であり、図12Bは第1のデータ特性に基づいた直流電圧設定回路によるDC−DCコンバータの出力電圧の変化を示す説明図である。 図13Aは第のデータ特性に基づいた周波数設定回路によるスイッチングパルスの周波数の変化を示す説明図であり、図13Bは第2のデータ特性に基づいた直流電圧設定回路によるDC−DCコンバータの出力電圧の変化を示す説明図である。 第1の変形例に係るパルス発生回路を示す構成図である。 図15Aは第1の変形例に係るパルス発生回路において、第1の周波数のスイッチングパルスによって放電灯に供給される高電圧パルスの波形を示す図であり、図15Bは同じく放電灯に供給される電流の波形を示す図であり、図15Cはスイッチング制御信号の波形を示す図である。 図16Aは第1の変形例に係るパルス発生回路において、第2の周波数のスイッチングパルスによって放電灯に供給される高電圧パルスの波形を示す図であり、図16Bは同じく放電灯に供給される電流の波形を示す図であり、図16Cはスイッチング制御信号の波形を示す図である。 第2の変形例に係るパルス発生回路を示す構成図である。 図18Aは第2の変形例に係るパルス発生回路において、第1の周波数のスイッチングパルスによって放電灯に供給される高電圧パルスの波形を示す図であり、図18Bは同じく放電灯に供給される電流の波形を示す図であり、図18C及び図18Dはスイッチング制御信号の波形を示す図である。 図19Aは第2の変形例に係るパルス発生回路において、第2の周波数のスイッチングパルスによって放電灯に供給される高電圧パルスの波形を示す図であり、図19Bは同じく放電灯に供給される電流の波形を示す図であり、図19C及び図19Dはスイッチング制御信号の波形を示す図である。 第3の変形例に係るパルス発生回路を示す構成図である。 第4の実施の形態に係る駆動回路を示す構成図である。 第4の実施の形態に係る駆動回路の構成、特に、第1の検出回路と第1の放電制御回路の構成を示すブロック図である。 図23Aは比較回路から正常信号が出力された場合の第1の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図23Bは比較回路から出力される正常信号を示す波形図である。 図24Aは比較回路から異常信号が出力された場合の第1の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図24Bは比較回路から出力される異常信号及び正常信号を示す波形図である。 第2の検出回路をパルス発生回路と比較回路と共に示す構成図である。 第3の検出回路をパルス発生回路と比較回路と共に示す構成図である。 第4の実施の形態に係る駆動回路の構成、特に、第1の検出回路と第2の放電制御回路の構成を示すブロック図である。 図28Aは比較回路から正常信号が出力された場合の第1の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図28Bは第2の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図28Cは比較回路から出力される正常信号を示す波形図である。 図29Aは比較回路から異常信号が出力された場合の第1の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図29Bは第2の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図29Cは比較回路から出力される異常信号及び正常信号を示す波形図である。 第4の実施の形態に係る駆動回路の構成、特に、第3の検出回路と第3の放電制御回路の構成を示すブロック図である。 図31Aは比較回路から正常信号が出力された場合の第1の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図31Bは第3の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図31Cは比較回路から出力される正常信号を示す波形図である。 図32Aは比較回路から異常信号が出力された場合の第1の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図32Bは第3の放電制御回路の動作を示す波形図であり、図32Cは比較回路から出力される異常信号及び正常信号を示す波形図である。 第4の実施の形態に係る駆動回路の構成、特に、第1の検出回路と第4の放電制御回路の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る駆動回路の構成、特に、第1の検出回路と第5の放電制御回路の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る駆動回路の構成、特に、第3の検出回路と第6の放電制御回路の構成を示すブロック図である。 従来例に係る駆動回路を示すブロック図である。
符号の説明
10A〜10D…駆動回路
12、12A〜12C…パルス発生回路
14…制御回路 20…直流電源部
26…トランス 28…第1の半導体スイッチ
30…第2の半導体スイッチ 32…一次巻線
34…二次巻線 36…放電灯
40…ダイオード 50…スイッチング制御回路
52…周波数設定回路 70…デューティ比設定回路
80…DC−DCコンバータ 84…直流電圧設定回路
140…検出回路
140A〜140C…第1〜第3の検出回路
142…放電制御回路
142A〜142C…第1〜第3の放電制御回路
190…差分検出回路

Claims (18)

  1. 正極性のパルスと負極性のパルスとを連続して出力し、放電灯を点灯駆動する放電灯駆動回路において、
    直流電源部の両端に直列接続されたトランスと少なくとも1つの半導体スイッチとを有し、前記放電灯に対して高電圧パルスを出力するパルス発生回路と、前記半導体スイッチをON/OFF制御するための駆動パルスを供給する制御回路とを具備し、
    前記トランスの二次巻線の両端に前記放電灯が接続され、
    前記トランスの一次巻線にタップ接続点を有し、
    前記パルス発生回路は、
    前記直流電源の−端子と前記タップ接続点との間に接続され、前記一次巻線に流れる電流を前記直流電源部側に引き込む第1の半導体スイッチと、
    前記一次巻線の一方の端子と前記直流電源の+端子との間に接続された第2の半導体スイッチと、
    前記一次巻線の他方の端子と前記直流電源の+端子との間に接続された第3の半導体スイッチとを有し、
    前記制御回路は、前記第2の半導体スイッチ及び前記第3の半導体スイッチをON/OFF制御するための前記駆動パルスを供給し、
    前記制御回路は、第1の期間に、前記駆動パルスを制御して、前記高電圧パルスを第1の周波数で出力して前記放電灯にて初期放電を行わせ、前記第1の期間後の第2の期間に、前記駆動パルスを制御して、前記高電圧パルスを前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で出力して前記放電灯での放電をほぼ定常状態にすることを特徴とする放電灯駆動回路。
  2. 正極性のパルスと負極性のパルスとを連続して出力し、放電灯を点灯駆動する放電灯駆動回路において、
    直流電源部の両端に直列接続されたトランスと少なくとも1つの半導体スイッチとを有し、前記放電灯に対して高電圧パルスを出力するパルス発生回路と、前記半導体スイッチをON/OFF制御するための駆動パルスを供給する制御回路とを具備し、
    前記トランスの二次巻線の両端に前記放電灯が接続され、
    前記トランスの一次巻線にタップ接続点を有し、
    前記パルス発生回路は、
    前記直流電源の+端子と前記タップ接続点との間に順方向接続されたダイオードと、
    前記一次巻線の一方の端子と前記直流電源の−端子との間に接続され、前記直流電源部からの電流を前記タップ接続点から前記一方の端子に向けて流す第1の半導体スイッチと、
    前記第1の半導体スイッチのON/OFFを制御する第2の半導体スイッチと、
    前記一次巻線の他方の端子と前記直流電源部の−端子との間に接続され、前記直流電源部からの電流を前記タップ接続点から前記他方の端子に向けて流す第3の半導体スイッチと、
    前記第3の半導体スイッチのON/OFFを制御する第4の半導体スイッチとを有し、
    前記制御回路は、前記第2の半導体スイッチ及び前記第4の半導体スイッチをON/OFF制御するための前記駆動パルスを供給し、
    前記制御回路は、第1の期間に、前記駆動パルスを制御して、前記高電圧パルスを第1の周波数で出力して前記放電灯にて初期放電を行わせ、前記第1の期間後の第2の期間に、前記駆動パルスを制御して、前記高電圧パルスを前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で出力して前記放電灯での放電をほぼ定常状態にすることを特徴とする放電灯駆動回路。
  3. 請求項1又は2記載の放電灯駆動回路において、
    前記制御回路は、前記第2の期間の初期段階において、前記パルス発生回路に流れる電流値及び/又は前記パルス発生回路にて発生する電圧値を検出する検出回路と、
    前記検出回路にて検出された値に基づいて、前記第2の期間における前記放電灯での放電をほぼ定常状態に制御する放電制御回路とを有することを特徴とする放電灯駆動回路。
  4. 請求項記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記駆動パルスの出力周波数を設定する周波数設定回路を有し、
    前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値が所定のしきい値以下である場合に、前記高電圧パルスの周波数として、前記第2の周波数よりも低い周波数が設定されるように、前記駆動パルスの出力周波数を設定し、その後、前記低い周波数が前記第2の周波数に移行するように前記駆動パルスの出力周波数を設定することを特徴とする放電灯駆動回路。
  5. 請求項記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記駆動パルスの出力周波数を設定する周波数設定回路を有し、
    前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値が規定電流値となるように、前記駆動パルスの出力周波数を制御することを特徴とする放電灯駆動回路。
  6. 請求項記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記駆動パルスの出力周波数である前記第2の周波数を設定する周波数設定回路を有し、
    前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電圧値が所定のしきい値以下である場合に、前記高電圧パルスの周波数として、前記第2の周波数よりも低い周波数が設定されるように、前記駆動パルスの出力周波数を設定し、その後、前記低い周波数が前記第2の周波数に移行するように前記駆動パルスの出力周波数を設定することを特徴とする放電灯駆動回路。
  7. 請求項記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記駆動パルスの出力周波数を設定する周波数設定回路を有し、
    前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電圧値が規定電圧値となるように、前記駆動パルスの出力周波数を制御することを特徴とする放電灯駆動回路。
  8. 請求項記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記駆動パルスの出力周波数である前記第2の周波数を設定する周波数設定回路を有し、
    前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値及び前記電圧値に基づく電力値が所定のしきい値以下である場合に、前記高電圧パルスの周波数として、前記第2の周波数よりも低い周波数が設定されるように、前記駆動パルスの出力周波数を設定し、その後、前記低い周波数が前記第2の周波数に移行するように前記駆動パルスの出力周波数を設定することを特徴とする放電灯駆動回路。
  9. 請求項記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記駆動パルスの出力周波数を設定する周波数設定回路を有し、
    前記周波数設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電力値が規定電力値となるように、前記駆動パルスの出力周波数を制御することを特徴とする周波数設定回路を有することを特徴とする放電灯駆動回路。
  10. 請求項のいずれか1項に記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記半導体スイッチのON/OFFの比率である前記駆動パルスのデューティ比を所定のデューティ比に設定するデューティ比設定回路を有し、
    前記デューティ比設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値が所定のしきい値以下である場合に、前記所定のデューティ比よりもONの期間を長くしたデューティ比に設定し、その後、前記ONの期間を長くしたデューティ比を前記所定のデューティ比に移行させることを特徴とする放電灯駆動回路。
  11. 請求項のいずれか1項に記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記半導体スイッチのON/OFFの比率である前記駆動パルスのデューティ比を所定のデューティ比に設定するデューティ比設定回路を有し、
    前記デューティ比設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電圧値が所定のしきい値以下である場合に、前記所定のデューティ比よりもONの期間を長くしたデューティ比に設定し、その後、前記ONの期間を長くしたデューティ比を前記所定のデューティ比に移行させることを特徴とする放電灯駆動回路。
  12. 請求項のいずれか1項に記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記半導体スイッチのON/OFFの比率である前記駆動パルスのデューティ比を所定のデューティ比に設定するデューティ比設定回路を有し、
    前記デューティ比設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値及び前記電圧値に基づく電力値が所定のしきい値以下である場合に、前記所定のデューティ比よりもONの期間を長くしたデューティ比に設定し、その後、前記ONの期間を長くしたデューティ比を前記所定のデューティ比に移行させることを特徴とする放電灯駆動回路。
  13. 請求項12のいずれか1項に記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記直流電源部の直流電圧を所定の直流電圧に設定する電圧設定回路を有し、
    前記電圧設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電流値が規定電流値と異なる場合に、前記電流値が前記規定電流値になるように前記直流電圧を制御することを特徴とする放電灯駆動回路。
  14. 請求項12のいずれか1項に記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記直流電源部の直流電圧を所定の直流電圧に設定する電圧設定回路を有し、
    前記電圧設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電圧値が規定電圧値と異なる場合に、前記電圧値が前記規定電圧値になるように前記直流電圧を制御することを特徴とする放電灯駆動回路。
  15. 請求項12のいずれか1項に記載の放電灯駆動回路において、
    前記放電制御回路は、
    前記直流電源部の直流電圧を所定の直流電圧に設定する電圧設定回路を有し、
    前記電圧設定回路は、前記検出回路にて検出された前記電圧値及び前記電流値に基づく電力値が規定電力値と異なる場合に、前記電力値が前記規定電力値になるように前記直流電圧を制御することを特徴とする放電灯駆動回路。
  16. 直流電源部の両端に直列接続されたトランスと少なくとも1つの半導体スイッチとを有し、前記放電灯に対して高電圧パルスを出力するパルス発生回路と、前記半導体スイッチをON/OFF制御するための駆動パルスを供給する制御回路とを具備した放電灯駆動回路を用い、前記放電灯を前記トランスの二次巻線の両端に接続して、該放電灯を点灯駆動する放電灯の駆動方法であって、
    前記パルス発生回路として、前記直流電源の−端子と前記トランスの一次巻線におけるタップ接続点との間に接続され、前記一次巻線に流れる電流を前記直流電源部側に引き込む第1の半導体スイッチと、前記一次巻線の一方の端子と前記直流電源の+端子との間に接続された第2の半導体スイッチと、前記一次巻線の他方の端子と前記直流電源の+端子との間に接続された第3の半導体スイッチとを有する回路を使用し、
    前記制御回路として、前記第2の半導体スイッチ及び前記第3の半導体スイッチをON/OFF制御するための前記駆動パルスを供給する回路を使用し、
    第1の期間に、前記高電圧パルスを第1の周波数で出力して前記放電灯にて初期放電を行わせる第1のステップと、
    前記第1の期間後の第2の期間に、前記高電圧パルスを前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で出力して前記放電灯での放電をほぼ定常状態にする第2のステップとを有することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  17. 直流電源部の両端に直列接続されたトランスと少なくとも1つの半導体スイッチとを有し、前記放電灯に対して高電圧パルスを出力するパルス発生回路と、前記半導体スイッチをON/OFF制御するための駆動パルスを供給する制御回路とを具備した放電灯駆動回路を用い、前記放電灯を前記トランスの二次巻線の両端に接続して、該放電灯を点灯駆動する放電灯の駆動方法であって、
    前記パルス発生回路として、前記直流電源の+端子と前記トランスの一次巻線におけるタップ接続点との間に順方向接続されたダイオードと、前記一次巻線の一方の端子と前記直流電源の−端子との間に接続され、前記直流電源部からの電流を前記タップ接続点から前記一方の端子に向けて流す第1の半導体スイッチと、前記第1の半導体スイッチのON/OFFを制御する第2の半導体スイッチと、前記一次巻線の他方の端子と前記直流電源部の−端子との間に接続され、前記直流電源部からの電流を前記タップ接続点から前記他方の端子に向けて流す第3の半導体スイッチと、前記第3の半導体スイッチのON/OFFを制御する第4の半導体スイッチとを有する回路を使用し、
    前記制御回路として、前記第2の半導体スイッチ及び前記第4の半導体スイッチをON/OFF制御するための前記駆動パルスを供給する回路を使用し、
    第1の期間に、前記高電圧パルスを第1の周波数で出力して前記放電灯にて初期放電を行わせる第1のステップと、
    前記第1の期間後の第2の期間に、前記高電圧パルスを前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で出力して前記放電灯での放電をほぼ定常状態にする第2のステップとを有することを特徴とする放電灯の駆動方法。
  18. 請求項16又は17記載の放電灯の駆動方法において、
    前記第2のステップは、
    前記第2の期間の初期段階において、前記パルス発生回路に流れる電流値及び/又は前記パルス発生回路にて発生する電圧値を検出する検出ステップと、
    前記検出された値に基づいて、前記第2の期間における前記放電灯での放電をほぼ定常状態に制御する放電制御ステップとを有することを特徴とする放電灯の駆動方法。
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