JP4499228B2 - プロジェクション溶接装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、溶接箇所として裏面側に爪状の突起部(プロジェクション)を有する、溶接ナット(以下、プロジェクション部品と称する)をワークに溶接取付するためのプロジェクション溶接装置に係り、詳しくは、プロジェクション部品をワークに溶接取付する際、取付不良を事前に検出する機能を備えたプロジェクション溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の溶接ナットをワークに溶接する装置として、固定電極と可動電極との間で溶接ナットを加圧して電流を流し、抵抗溶接法により溶接するプロジェクション溶接装置が知られている。すなわち、図7に示すように、固定電極1上にワーク2を配置し、ナットフィーダから供給されてきた、溶接ナット3を固定電極1の中央部に設けられたガイドピン4に嵌合させ、上下動する可動電極5で溶接ナット3を加圧し、両電極1、5間に電流を流すことにより、溶接ナット3の裏面側に設けられた4箇所の爪状の突起部3aが溶融されてワーク2に溶接されるようになっている。なお、可動電極5の内部には、水の循環流路6が設けられており、溶接により発生させる熱を水で冷却するようになっている。
【0003】
ところが、ナットフィーダから供給される溶接ナット3は、常に正しい位置にセットされるとは限らず、ガイドピン4から外れた位置にセットされる場合も起こり得る(ナットの位置ずれ)。このような場合、この不備に気がつかずに、このまま溶接してしまうと、使用不能の欠陥製品が製造されることになる。
【0004】
そこで、従来、このような不都合を解消する手段として、特開平05−188157号公報に記載のナットの検出装置が提供されている。同公報記載の検出装置では、図8に示すように、ワーク(板材)2の他方の片面側に、ワーク2に設けられた挿通孔2aと軸心を共通にする態様で、溶接ナット3を位置決め配置し、配置された溶接ナット3の雌ねじ孔3b内に、空気通路7aが設けられたガイドピン7を挿入し、このガイドピン7の周面部に設けられた噴出口7bから圧縮空気を噴射し、この際の噴射抵抗を空気圧センサ8で検出して、圧力が高いときには、噴出口7bが雌ねじ孔3bの内周壁に閉塞されるので、溶接ナット3が有ると判断し、一方、圧力が低いときは、噴出口7bが開放状態であるので、溶接ナット3が無いと判断する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の従来技術では、溶接ナット3の有無については確実に検出できるものの、図9に示すように、溶接ナット3の表裏(正逆)の向きについてまでは、検出することができないため、溶接ナット3は確実に溶接取付されてはいるが、表裏が逆向き、つまり、爪状の突起部3aが上向きになっている(姿体異常)、という事態の発生を回避できない、という問題があった。このため、溶接ナット3が、同図(b)に示すように、逆向きにセットされたことに気がつかず、このまま自動溶接してしまうと、溶接不良となり、欠陥製品が製造されることになる。とりわけ、自動車のフレームにこの種の溶接不良があると、大変危険である。
【0006】
この発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、溶接ナット等のプロジェクション部品をワークに溶接取付する際、溶接ナットの姿態異常を事前に検出する機能を備えたプロジェクション溶接装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、固定電極と可動電極との間にワークを供給し、ワークの被溶接箇所に穿設されたボルト挿通孔に、前記固定電極の前記可動電極と相対向する端面に設けられた凹部から、スプリングバネを介して、上下動自在に突出するガイドピンを嵌め込んで位置決めすると共に、前記ワークの前記ボルト挿通孔から突出する前記ガイドピンに、突起した被溶接部位を裏面に複数有する溶接ナットを遊びがある状態で嵌め込んでセットし、前記溶接ナットと前記ワークとを前記固定電極と可動電極とで挟着状態にして溶接するプロジェクション溶接装置に係り、前記可動電極の前記固定電極側の少なくとも先端部に設けられ、該先端部の端面に空気流出口を有し、前記溶接ナットが正常にセットされたときは、前記溶接ナットの雌ねじ孔を経由して空気を流出させる一方、前記溶接ナットが前記ワークの被溶接箇所にセットされていない部品レスのときは、前記空気流出口から前記ガイドピンを挿入させる構成の空気通路と、前記可動電極を前記溶接ナットに当接して溶接する際に、前記可動電極に設けられた前記空気通路に圧力空気を供給する空気供給手段と、前記空気通路内の空気圧を検出するための空気圧センサと、該空気圧センサによって検出された検出圧力値に基づいて、当該溶接の中止/実行を制御する制御手段とを備え、前記ワークの被溶接箇所にて、前記溶接ナットの位置決め不良又は姿態不良を判定するための空気圧に関する第1の基準値と、前記溶接ナットが、前記ワークの被溶接箇所にセットされていない部品レスの状態を判定するための空気圧に関する第2の基準値とが予め設定され、前記制御手段は、前記空気圧センサによって検出された前記検出圧力値が、予め設定された前記第1の基準値よりも低いときは、当該溶接を中止すると共に、前記空気圧センサによって検出された前記検出圧力値が、予め設定された前記第2の基準値よりも高いときも、当該溶接を中止することを特徴としている。
【0008】
また、請求項記載の発明は、請求項記載のプロジェクション溶接装置に係り、前記溶接ナットの前記位置決め不良とは、溶接ナットが位置ずれした状態でセットされている状態を意味し、前記溶接ナットの前記姿態不良とは、表裏逆向きにセットされた状態を意味することを特徴としている。
【0009】
請求項記載の発明は、請求項記載のプロジェクション溶接装置に係り、前記制御手段が、前記溶接を中止したときは、表示又は音声による警報を出す構成になされていることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
図1は、この発明の一実施例であるプロジェクション溶接装置の構成を示す側面図、図2は、同溶接装置を構成する固定電極及び可動電極部分の詳細を示す縦断面図、図3は、同溶接装置を構成するナットフィーダの作動状態を説明するための説明図、図4は、同溶接装置を構成する制御部の動作処理手順を示すフローチャート、また、図5及び図6は、同溶接装置の動作(溶接ナットの取付位置・姿態不良検出動作)を説明するために、取付位置、取付姿態の態様を示す図で、詳しくは、図5(a)は、溶接ナットが位置ずれでセットされている状態、図5(b)は、溶接ナット9が表裏逆向きにセットされている状態、図6(c)は、溶接ナット9がセットされていないナットレスの状態、また、図(6d)は、溶接ナット9が正常姿態、正常位置にセットされている状態をそれぞれ示す図である。
【0015】
この例のプロジェクション溶接装置は、溶接ナット9を自動車部品に溶接取付する装置に係り、図1又は図2に示すように、機体10と、この機体10にそれぞれ取り付けられ、上下に相対応する態様で前方に張り出す下部フレーム11及び上部フレーム12と、下部フレーム11側に取り付けられ、ワーク13が載置される固定電極14と、上部フレーム12側に取り付けられ、上下動可能な可動電極15と、溶接ナット9をワーク13上の溶接箇所に供給配置するためのナットフィーダ16と、後述するように、可動電極15の下部内部に設けられた空気通路15c内の空気圧を測定するための空気圧センサ17と、この空気圧センサ17の出力に基づいて,溶接ナット9の位置決め不良・姿態不良を判定する制御部18とから概略構成されている。
【0016】
上記固定電極14は、図1に示すように、下部フレーム11に固着された固定電極取付部19の先端に縦向きに固定されている。この固定電極14の上端面中央部には、凹部20が設けられていて、この凹部20には、スプリングバネ21を介して、溶接ナット9を位置決めするための、ガイドピン22が、上下動自在に突設されている。
【0017】
上部フレーム12の先端にはエアシリンダ23が取り付けられ、このエアシリンダ23のピストンに連結されて上下に駆動される可動体24に可動電極15が縦向きに固定されている。可動電極15と固定電極14とは軸心を共通にして相対向して配置されていて、固定電極14と可動電極15間に、図示せぬ電気回路を通じて通電することにより、後述のようにプロジェクション溶接を行う構成となっている。
【0018】
可動電極15は、図2に示すように、電極先端部15aとシャンク部15bとからなっていて、シャンク部15bの下部を除く内部には冷却水通路15が設けられている。また、可動電極15の下部(すなわち、シャンク部15bの下部から電極先端部15aの領域)には、内部に空冷用及び溶接ナット9の姿態検出用の空気圧通路15cが形成されている。シャンク部15bの側面に、空気圧通路15cの流入口が、また、電極先端部15aの底面に、空気圧通路15cの流出口が設けられており、空気圧通路15cの流入口には、管継手25を介して、エアホース26が接続されている。
【0019】
このエアホース26は、図1に示すように、三方の管継手27に接続され、この管継手27からレギュレータ28に接続され、かつ管継手27から供給管29を介してエア源30に接続されている。この管継手29の途中には空気圧センサ17が設けられている。この空気圧センサ17は、例えば圧電センサ等を有してなり、可動電極15の下部に穿設された空気通路15c内の空気圧Pを検出して、検出圧力信号(電気信号)Pとして出力する構成となっている。
【0020】
この例の制御部18は、CPU(中央処理装置)や、ROM、RAM等のメモリからなるソフトウェア構成からなり、CPUは、ROMから読み込まれた制御プログラムに制御されて、溶接ナット9の位置決め不良・姿態不良を判定する処理を実行する。すなわち、制御部18では、予め設定された第1の基準圧力PL又は第2の基準圧力PH(PH>PL)と、空気圧センサ17から入力される検出圧力信号Pとを比較することで、ワーク13上に供給配置された溶接ナット9の位置決め不良・姿態不良を判定する。
【0021】
次に、ナットフィーダ16は、固定電極14の斜め上方に設けられていて、溶接ナット9を下降させてワーク13上の溶接箇所に供給する固定シュート16aと、この固定シュート16aの外周に摺動(スライド)自在に外嵌されて、固定シュート16aからもらった溶接ナット9をワーク13上の溶接箇所に配置するための可動シュート16bと、可動シュート16b及び固定シュート16aのそれぞれの一端側に取着された一対の連結プレート16c,16cと、これらの連結プレート16c,16c間に設置されたピストン16d及びシリンダ16eとから構成されている。
【0022】
可動シュート16bの先端部は、溶接ナット9が縦方向に整然と供給されるように、略水平を向くように湾曲されていて、かつ、この先端部には、溶接ナット9を落とし込む落下孔16fが設けられている。この落下孔16fは、可動シュート16bが、スライドダウンして、伸張したとき、固定電極14の上端面に設けられているガイドピン22の直ぐ上方に、かつ、軸心を共通にして配置されるようになされている。
【0023】
次に、図3乃至図6を参照して、この例の溶接装置の動作について説明する。
まず、固定電極14上に、ワーク(例えば自動車のフレーム部材)13を載せ、ワーク13のナット溶接位置に穿設されたボルト挿通孔に、固定電極14の上端面から突出するガイドピン22を嵌め込んで位置決めする(図2参照)。次に、図3(a),(b)に示すように、ナットフィーダ16の可動シュート16bをスライドダウンさせてから、可動シュート16bに沿って溶接ナット9を下降させて、可動シュート16b先端部の落下孔16fから、固定電極14上面のガイドピン22に落とし込む。
こうすると、溶接ナット9の雌ねじ孔9bがガイドピン22に嵌合して、ワーク13のナット溶接位置に位置決めされる。
【0024】
次に、エア源30から供給管29及びエアホース26を介して、可動電極15下部の空気通路15cに空気を供給しながら、可動電極15を下降させて、固定電極14上の溶接ナット9に当接させて、溶接準備が完了する(図4のステップSP1)。
【0025】
溶接準備が完了したら、制御部18は、ステップSP2へ進み、空気圧センサ17によって検出された空気圧Pが、予め設定された第1の基準値PLを越えているか否かを判定する。
【0026】
図5(a)に示すように、溶接ナット9がガイドピン22から外れた位置にセットされたときは、空気通路15cの真下に溶接ナット9がないため、空気通路15cは大きく開放されて,空気抵抗が比較的小さくなるので、空気圧センサ17では、比較的低い圧力値Pa(PL>Pa)が検出される。制御部18は、ステップSP2において、空気圧センサ17から入力される検出圧力信号Paと第1の基準圧力PLとを比較判定する。同図(a)の例では、PL>Paの判定結果が得られるので、制御部18はステップSP3の処理に進んで、直ちに、溶接作業の続行を中断する。これにより、可動電極15と固定電極14との間に溶接電流が流れることが、阻止されて、溶接不良の発生が事前に回避される。
【0027】
また、同図(b)に示すように、溶接ナット9の表裏が逆向きにセットされたときは、溶接ナット9の裏面側に設けられた4箇所の爪状の突起部9aに可動電極15の下端面が当たるので、可動電極15と溶接ナット9との間に隙間26ができ、ここから空気が流出するため、この場合も、空気圧センサ17では、比較的低い圧力値Pb(PL>Pb)が検出される。制御部18は、ステップSP2において、空気圧センサ17から入力される検出圧力信号Pbと第1の基準圧力PLとを比較判定する。同図(b)の例では、PL>Pbの判定結果が得られるので、制御部18はステップSP3の処理に進んで、直ちに、溶接作業の続行を中断する。これにより、可動電極15と固定電極14との間に溶接電流が流れることが、阻止されて、溶接不良の発生が事前に回避される。
【0028】
次に、図6(c)に示すように、溶接ナット9がガイドピン22にセットされないナットレスの状態となったときは、可動電極15の下端面がワーク13に直接当接するするため、可動電極15の空気通路15cが塞がれて、空気抵抗が高い状態となり、このため、空気圧センサ17では、比較的高い圧力値Pc(Pc>PH>PL)が検出される。
【0029】
制御部18は、まず、ステップSP2において、空気圧センサ17から入力される検出圧力信号Pcと第1の基準圧力PLとを比較判定する。同図(c)の例では、Pc>PLの判定結果が得られるので、制御部18はステップSP4の処理に進んで、今度は、空気圧センサ17から入力された検出圧力信号Pcと第2の基準圧力PHとを比較判定する。
【0030】
同図(c)の例では、Pc>PHの判定結果が得られるので、制御部18は、直ちに、ステップSP5に移って、溶接作業の続行を中断する。これにより、可動電極15と固定電極14との間に溶接電流が流れることが、阻止されて、溶接不良の発生が事前に回避される。
【0031】
次に、同図(d)に示すように、溶接ナット9の位置決め及び向きが、正常状態のときは、溶接ナット9の雌ねじ孔9がガイドピン22に嵌まっていて、溶接ナット9の爪状の突起部9が、ワーク13に接触し、可動電極15の下端面と溶接ナット9の表面が当接する状態となっている。この状態のときは、可動電極15の空気圧通路15c内の空気は、雌ねじ孔9とガイドピン22との間の隙間、及び溶接ナット9の爪状の突起部9aとワーク13との間の隙間を通って抜けるので、空気抵抗は、図5(a)の位置ずれ及び図5(b)の表裏逆向きの状態のときよりは大きく、一方、図6(d)のナットレスの状態のときよりは小さくなる。
【0032】
したがって、空気圧センサ17では、適正の圧力値Pd(PH>Pd>PL)が検出される。制御部18は、まず、ステップSP2において、空気圧センサ17から入力される検出圧力信号Pdと第1の基準圧力PLとを比較判定する。図6(c)の例では、Pc>PLの判定結果が得られるので、制御部18はステップSP4の処理に進んで、今度は、空気圧センサ17から入力された検出圧力信号Pdと第2の基準圧力PHとを比較判定する。
【0033】
同図(c)の例では、PH>Pcの判定結果が得られる。つまり、この状態のときは、取付姿態及び取付位置が正常であるため、ステップSP6へ進んで、可動電極15と固定電極14との間に溶接電流を流す(溶接実行)。この結果、爪状の突起部の箇所で、溶接ナットとワーク13とが強く溶接される。
【0034】
このように、この例の構成によれば、溶接ナット9をワーク13に溶接取付する際、溶接ナット9の取付位置不良を検知することができるだけでなく、溶接ナット9の逆向きセット(姿態異常)を事前に検出することができる。また、可動電極15の下部に穿設された空気通路15cによって、可動電極を冷却できるので、水冷に較べて、装置の手入れが、一段と楽である。
【0035】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、プロジェクション部品は、溶接ナットに限定されず、電気接点、プラグ、リング、その他の突起のあるものである限り、この発明を適用できる。
【0036】
また、上述の実施例では、固定シュートと可動シュートとからなるナットフィーダを用いたが、これに限定するものではなく、串刺し案内方式の供給ロッドを用いるもの、磁石保持式の供給ロッドを用いるもの、あるいは、これら以外のものでも良い。
また、溶接ナットの姿態異常・位置不良の判定手段としては、ソウフトウェア構成であると、ハードウェア構成(シーケンサによる制御、リレー制御)であるとを問わない。
【0037】
また、また、セットされた溶接ナットが姿態異常・位置不良と判定されたときは、表示装置にメッセージ表示したり、音声による警報を出して異常を作業員に知らせるようにしても良い。
なお、図5及び図6には示されていないが、溶接ナット9の形状に異常がある欠損品の場合も、可動電極15と溶接ナット9との間に大きな隙間ができるため、異常を検出できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、プロジェクション部品(溶接ナット)をワークに溶接取付する際、プロジェクション部品の取付位置不良を検知することができるだけでなく、プロジェクション部品の逆向きセット(姿態異常)を事前に検出することができる。また、可動電極の下部に穿設された空気通路によって、可動電極を冷却できるので、水冷に較べて、装置の手入れが、一段と楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるプロジェクション溶接装置の構成を示す側面図である。
【図2】同溶接装置を構成する固定電極及び可動電極部分の詳細を示す縦断面図である。
【図3】同溶接装置を構成するナットフィーダの作動状態を説明するための説明図である。
【図4】同溶接装置を構成する制御部の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図5】同溶接装置の動作(溶接ナットの位置決め不良・姿態不良検出動作)を説明するための説明図である。
【図6】同溶接装置の動作(溶接ナットの位置決め不良・姿態不良検出動作)を説明するための説明図である。
【図7】従来のプロジェクション溶接装置を説明するための概略縦断面図である。
【図8】従来の別のプロジェクション溶接装置を説明するための概略縦断面図である。
【図9】同従来技術の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
9 溶接ナット(プロジェクション部品)
9a 爪状の突起部(突起した被溶接部位)
9b 雌ねじ孔
13 ワーク
14 固定電極
15 可動電極
15a 電極先端部(先端部)
15c 空気通路
16 ナットフィーダ
17 空気圧センサ
18 制御手段(制御部)
30 エア源(空気供給手段)
P,Pa,Pb,Pc,Pd 検出圧力信号(検出圧力)
PL 第1の基準圧力(第1の基準値)
PH 第2の基準圧力(第2の基準値)

Claims (3)

  1. 固定電極と可動電極との間にワークを供給し、ワークの被溶接箇所に穿設されたボルト挿通孔に、前記固定電極の前記可動電極と相対向する端面に設けられた凹部から、スプリングバネを介して、上下動自在に突出するガイドピンを嵌め込んで位置決めすると共に、前記ワークの前記ボルト挿通孔から突出する前記ガイドピンに、突起した被溶接部位を裏面に複数有する溶接ナットを遊びがある状態で嵌め込んでセットし、前記溶接ナットと前記ワークとを前記固定電極と可動電極とで挟着状態にして溶接するプロジェクション溶接装置であって、
    前記可動電極の前記固定電極側の少なくとも先端部に設けられ、該先端部の端面に空気流出口を有し、前記溶接ナットが正常にセットされたときは、前記溶接ナットの雌ねじ孔を経由して空気を流出させる一方、前記溶接ナットが前記ワークの被溶接箇所にセットされていない部品レスのときは、前記空気流出口から前記ガイドピンを挿入させる構成の空気通路と、
    前記可動電極を前記溶接ナットに当接して溶接する際に、前記可動電極に設けられた前記空気通路に圧力空気を供給する空気供給手段と、
    前記空気通路内の空気圧を検出するための空気圧センサと、
    該空気圧センサによって検出された検出圧力値に基づいて、当該溶接の中止/実行を制御する制御手段とを備え、
    前記ワークの被溶接箇所にて、前記溶接ナットの位置決め不良又は姿態不良を判定するための空気圧に関する第1の基準値と、前記溶接ナットが、前記ワークの被溶接箇所にセットされていない部品レスの状態を判定するための空気圧に関する第2の基準値とが予め設定され、
    前記制御手段は、
    前記空気圧センサによって検出された前記検出圧力値が、予め設定された前記第1の基準値よりも低いときは、当該溶接を中止すると共に、
    前記空気圧センサによって検出された前記検出圧力値が、予め設定された前記第2の基準値よりも高いときも、当該溶接を中止する
    ことを特徴とするプロジェクション溶接装置。
  2. 前記溶接ナットの前記位置決め不良とは、溶接ナットが位置ずれした状態でセットされている状態を意味し、前記溶接ナットの前記姿態不良とは、表裏逆向きにセットされた状態を意味することを特徴とする請求項1記載のプロジェクション溶接装置。
  3. 前記制御手段が、前記溶接を中止したときは、表示又は音声による警報を出す構成になされていることを特徴とする請求項1記載のプロジェクション溶接装置。
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