JP4499121B2 - ひき違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置 - Google Patents

ひき違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置 Download PDF

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本発明は、引き違いサッシ戸(引き違い方式で開閉操作するように建て付けられたアルミサッシ戸をいう)に備えられるクレセント錠の開閉装置に関する。
引き違いサッシ戸は、わが国の一般住家において最も普及している窓形成部材である。引き違い方式による開閉は、本来和風の開閉方式であり、西洋由来のドアを開閉する場合のような大きな作動スペースを必要としないことが特徴である。このため、和室における引き違いサッシ戸には、障子戸が並設されることも多い。また、好ましいことではないが、居住スペースと家具配置のやりくり上、引き違いサッシ戸に面して大型家具が配置されることも稀ではない。
引き違いサッシ戸における一対のサッシ戸の配置は、室内からの観察において、屋外側のサッシ戸が向かって左手に配置され、室内側のサッシ戸が右手に配置されるのが建付け上の慣例である。そして、引き違いサッシ戸における戸締りには、締切り状態において屋外側となるサッシ戸の右側の縦かまちに固定するフックと、締切り状態において室内側となるサッシ戸の左側の縦かまちの左側面に取り付けるクレセント金具との組合せからなるクレセント錠を使用することが事実上の業界標準となっている。
クレセント錠におけるフックは、先端部を基部側に向けてU字形に折り返すとともに、基部にねじ孔を設けた簡単な金具であって、先端部を締切り操作方向に向けて屋外側サッシ戸の縦かまちにねじ止めして使用される。一方、クレセント金具は、2種類のラッチ斜面を備えるクレセント爪と、クレセント爪に突設される操作レバーと、サッシ戸の縦かまちにねじ止めされるベース金具とからなる。クレセント金具は、フックの前方位置において操作レバーを介して回動操作可能に取り付けて使用される。
すなわち、クレセント錠のクレセント金具は、操作レバーをサッシ戸のガラス面に直交する面に沿って回動操作することによって縦かまちの側面に沿って部分的な回転運動をすることができる。クレセント錠における操作レバーは、一般に、操作レバーを上方に押し上げた場合にフックとクレセント爪とが掛合してクレセント錠がロック状態となり、操作レバーを引き下げた場合にクレセント錠が解除される操作方向が採用されている。そして、操作レバーを押し上げた状態と引き下げた状態においては、クレセント金具は、完全に縦かまちの側面の範囲内に収まってしまう状態となる。なお、ロック状態におけるクレセント爪の2種類のラッチ斜面は、フックと掛合することによって一対のサッシ戸を互いに閉じる方向と密着させる方向とに付勢し、気密性を確実にするように機能する。
上記クレセント錠に関しては、従来、いくつかの問題が指摘されている。そのひとつは、引き違いサッシ戸の内側に障子戸が並設される場合に惹起される。例えば、向かって右側のサッシ戸を幾分か透かして外気を取り入れようとする場合、まず、障子戸を開いてサッシ戸のクレセント錠を開錠する必要がある。このとき、外気を取り入れようとする右側の障子戸を安易に開いたとすると、クレセント錠を開錠することができないこととなる。
つまり、クレセント錠のクレセント金具は、右側のサッシ戸の左側の縦かまちの左側面に位置しており、この位置は、右側の障子戸を開き切った場合においても、左側の障子戸の縦かまちの背後に位置し、手を入れることができないからである。この結果、目的を達成するためには、一旦、開いた右側の障子戸を閉めた後、左側の障子戸を開き切ってからクレセント錠を開錠し、さらに、右側に開き切った一対の障子戸を左に移動させた上で、右側のサッシ戸を操作するという極めて煩雑で無駄の多い作業を必要とする。また、このような煩雑さは、クレセント錠を施錠する場合にも同様である。さらには、左側の障子戸の前面に大型家具が配置されている場合において、家具の幅寸法が戸幅を上回る場合には、家具を移動させない限り、サッシ戸を開閉操作すること自体が不能となることもある。このことは、単に不便であるに止まらず、火災等の事故発生に際しての緊急避難を困難とする重大な危惧がある。
和室におけるサッシ戸のクレセント錠に関する上記問題に対しては、下記特許文献1,2のような提案がなされてはいるものの、有効な解決策がないのが実情である。
実開昭62−149567号公報 実開平1−170763号公報
上記特許文献1に示される提案は、クレセント金具をサッシ戸の縦かまちの左側側面と右側側面との双方に縦かまちを貫通する連動軸によって連動する一対の操作レバーを設け、いずれの方向からでも操作可能にしようとするものであるが、右側側面から操作しようとする際に障害となるガラスの存在が無視されていると思われる。上記特許文献2に示される提案は、クレセント錠を操作するための操作レバーの中間位置を側方に屈曲させ、側方に屈曲させた部分サッシ戸の縦かまちを貫通させた状態で設けることによって、縦かまちの左右双方から操作可能とするものであるが、縦かまちに操作レバーを作動させるための円弧状のスリットを形成する必要があるため、縦かまちの強度を確保することができないという問題がある。また、いずれの提案においても、既設のクレセント錠については適用することができない。つまり、後付けすることができないものである。
サッシ戸のクレセント錠に関する上記問題に対して有効な解決策が示されないのは、クレセント錠が、サッシ戸用の室内施錠装置について求められるところの例えば、サッシ戸に簡単に後付けできる、ワンタッチで開閉できる、低コストである、施錠装置としての防犯機能の他に気密機能が必要とされる等の諸要求を高い次元でバランスさせているからである。
本発明は、上記クレセント錠の利点を減殺することなく、サッシ戸に障子戸が並設されたり、家具が配置される場合等の必要に応じて、既設のクレセント錠に組み合わせるようにサッシ戸の縦かまちに後付けすることによって、既設のクレセント錠の操作レバーを縦かまちの右側方からも操作可能とする引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置は、引き違いサッシ戸の縦かまちの左右のうちの一方側のクレセント錠を開錠したり施錠したりするサッシ戸のクレセント錠の開閉装置において、引き違いサッシ戸の縦かまちに固定するケースと、先端部にクレセント錠の操作レバーを把持するレバー把持部を設けた連結リンクアームと、中間部に前記ケースに固定する揺動支点を有し前記連結リンクアームの基端部に連結する操作アームとを備え、前記操作アームは、サッシ戸の縦かまちの左右のうちの他方側から操作することによって、前記連結リンクアームを介してクレセント錠の操作レバーの開錠動作と施錠動作をするように駆動することを特徴とする。そして、前記クレセント錠は、引き違いサッシ戸における室内側の縦かまちの一方側である左側に配され、前記ケースは、前記操作アームが室内側のサッシ戸の縦かまちの他方側の右側に突出してほぼ水平姿勢となるとともに、前記連結リンクアームがクレセント錠の操作レバーの前方にほぼ直立姿勢となるように位置決めして室内側のサッシ戸の縦かまちの前面に固定され、前記操作アームは、室内側のサッシ戸の縦かまちの右側から縦かまちの前面に沿って上下方向に操作することによって、前記連結リンクアームを介してクレセント錠の操作レバーを室内側のサッシ戸の縦かまちの左側面に沿って開錠動作と施錠動作をするように駆動することを特徴とする。
上記構成を有するクレセント錠の開閉装置において、操作アームは、室内側のサッシ戸、すなわち、締切り状態において右手に位置するサッシ戸の縦かまちの右側にほぼ水平姿勢で突出している。したがって、例えば、左手に位置する屋外側のサッシ戸の前面に障子戸や家具が配置されている場合においても操作アームの一端を上下させるように操作することが可能である。この操作アームは、中間部に揺動支点を有し、一端を上下に操作すると操作アームの他端は、操作方向と逆方向に上下する。したがって、操作アームの他端にほぼ直立姿勢で連結されている連結リンクアームは、その姿勢を維持しながら上下動するように駆動される。連結リンクアームは、その先端部に設けたレバー把持部を介してクレセント錠の操作レバーを把持している。したがって、上下方向に駆動される連結リンクアームは、クレセント錠の操作レバーを引き下げ又は押し上げる向きに駆動し、所定の施錠動作または開錠動作を実現することができる。なお、クレセント錠の手前に障害物がない場合においては、クレセント錠は、本発明のクレセント錠の開閉装置を取り外すことなく、直接にクレセント金具の操作レバーを操作して支障なく作動させることができる。
本発明の請求項3に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置は、連結リンクアームと操作アームとが、操作アームに形成する長孔と連結リンクアームに固定するリンク軸との組合せによって、連結リンクアームの水平動成分を吸収するように連結することを特徴とする。
上記構成を有するクレセント錠の開閉装置は、連結リンクアームの上下運動を円滑化することができる。クレセント錠の操作レバーを引き下げ又は押し上げるために要求される連結リンクアームの運動方向は、上下運動であるが、連結リンクアームを駆動する操作アームの端部の運動は、その揺動支点を中心とする円弧運動である。したがって、連結リンクアームには、不必要な水平動成分も幾分か伝達されることになり、連結リンクアームの上下運動が円滑を欠くこととなる。そこで、両者を連結する際に、操作アームに長孔を設けるとともに、連結リンクアームにリンク軸を固定し、長孔の範囲内でリンク軸がスライドするように組み合わせることによって、操作アーム端部の水平動成分のみを連結リンクアームに伝達しないようにすることができるのである。
本発明の請求項4に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置は、連結リンクアームにおけるレバー把持部は、ゴムバンドによって形成され、クレセント錠の操作レバーの作動に伴う姿勢変化をゴムバンドの変形によって吸収することを特徴とする。
上記構成を有するクレセント錠の開閉装置は、クレセント錠を開錠または施錠する際の操作アームの操作力を軽減することができる。クレセント錠のクレセント金具は、軸を中心とする回転運動によって開錠動作と施錠動作をするように構成されている。したがって、その操作レバーは、円弧運動をし、操作レバーの角度は、操作位置によって大きく変化する。そこで、連結リンクアームのレバー把持部をゴムバンドによって形成し、操作レバーの姿勢変化をゴムバンドの変形によって吸収することによって、操作アームに対する操作力を軽減することができる。
本発明の請求項5に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置は、連結リンクアームにおけるレバー把持部が、連結リンクアームに対して首振り動作可能に設けられていることを特徴とする。
上記構成を有する引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置は、操作アームから連結リンクアームを介して操作レバーを駆動した場合の操作レバーの姿勢変化をレバー把持部の首振り動作によって吸収することができるので、操作アームに対する操作力を軽減することができる。
本発明の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置は、向かって右手のサッシ戸の縦かまちの左側面に配置される既設のクレセント錠の操作レバーを連結リンクアームと縦かまちの右側に突出させるように配置する操作アームとを介して連結し、縦かまちの右側から既設のクレセント錠の操作レバーを駆動することができるので、左手のサッシ戸の前面に障子戸が引き寄せられ、または大型家具等配置されている場合においても、障子戸を左右に複数回往来させる手数を要することなく、または、家具等を移動させる手数を要することなくサッシ戸の開閉をすることができるとともに、障子戸や家具等の障害物がない場合には、既設のクレセント錠の操作レバーを直接に操作することもできるので極めて便利である。
以下、図面を引用しながら本発明の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置(以下単に「開閉装置」という)の実施の形態を説明する。
引き違いサッシ戸は、締切り状態において右手に位置する右サッシ戸5Rと、左手に位置する左サッシ戸5Lとの一対からなり、クレセント錠30は、全体として右サッシ戸5Rの縦かまち51の左側面52に配置されている(図1)。このような引き違いサッシ戸およびクレセント錠30の配置関係は、安定した建築慣行に従うものであり、例外はないといって差し支えない。
クレセント錠30は、左サッシ戸5Lの縦かまち51に固定されるフック56と、右サッシ戸5Rの縦かまち51の左側面52に固定されるクレセント金具とからなり、クレセント金具は、右サッシ戸5Rの縦かまち51にねじ止めするベース金具31と、ベース金具31に回動操作可能に取り付けるクレセント爪32とからなる。このクレセント爪32には、施錠時にフック36に掛合するラッチ斜面33と、開錠および施錠操作用の操作レバー35が一体成形されている。クレセント錠30は、操作レバー35を押し上げる操作によって施錠され、操作レバー35を引き下げる操作によって開錠することができる。
本発明の開閉装置20は、いずれもステンレススチールの板材を板金加工してなるケース21と、ケース固定金具22と、操作アーム23と、先端部にレバー把持部26を取り付けた連結リンクアーム24とからなる(図1,図2)。ステンレススチールを用いるのは、室内環境においても窓近傍が格別結露等の影響を受け易いことから、防錆による美観の維持に配慮したものである。なお、ステンレルスチールを用いない場合には、サッシ戸と質感を統一することができるアルミニウム合金を用いることが好ましい。
ケース21は、浅い角皿状に形成され、ケース21の上面には、角孔H1が成されるとともに、ケース21の前面には、上下一対の長孔A2,A2が設けられている。操作アーム23および連結リンクアーム24は、帯板状に形成されている。ケース21の前面のほぼ中央位置には、揺動支点J1が設けられ、操作アーム23は、一端をケース21の外部に突出させた状態で揺動支点J1に揺動自在に取り付けられている。操作アーム23の他の一端には、長孔A3が設けられ、操作アーム23は、ケースの角孔H1の下方に至っている。揺動支点J1は、操作アーム23のほぼ長さ中間位置に位置し、操作アーム23は、ケース21から外部に突出している一端を上下に操作することによって、他の一端を上下運動させることができる。
連結リンクアーム24の基端部は、ケース21の角孔H1を通して操作アーム23の先端部に揺動自在に連結されている。両者は、連結リンクアーム24の基端部に取り付けるリンク軸J2を操作アーム23の長孔A3を通過させた状態で組み合わされ、連結リンクアーム24の基端部は、長孔A3の範囲内で水平方向に自由運動することを許容される。
連結リンクアーム24は、その基端部が操作アーム23に連結されることよって位置決めされるとともに、その中間部がケース21の角孔H1によって上下動自在に拘束されることによって直立姿勢を維持することができる。連結リンクアーム24の上半部分には、適度な円弧形に曲げ加工され、連結リンクアーム24の先端部には、ヒンジ軸J3を介してレバー把持部25が首振り動作可能に取り付けられている。レバー把持部25は、クレセント錠30の操作レバー35を挿通することができる角枠状に形成され、内側面には、滑り止めのためのゴムシート26がライニングされている。
ケース固定金具22は、ケースをサッシ戸に取り付け付けるための、いわば、アダプタである。ケース固定金具22は、浅いCチャンネル形の断面形状に形成され、背面には上下一対の上下方向の長孔A1,A1が形成されている。また、ケース固定金具22の上下に分断された前面には、ケース21の前面に設けた水平方向の長孔A2,A2に対応するねじ孔が配置されている。なお、ケース固定金具22は、背面に両面粘着テープ27を伴うことができる(図2に2点差線で示す)。
開閉装置20は、以下の要領で既存のクレセント錠30に連結することができる(図1ないし図3)。先ず、連結リンクアーム24のレバー把持部25内に施錠状態のクレセント錠30の操作レバー35を通し、この状態において操作アーム23が最も下方に揺動した状態となるようにケースの概ねの上下位置を決定し、右サッシ戸5Rの縦かまち51にマーキングをする。そして、マーキングした位置にケース固定金具22を取り付ける。ケース固定金具22は、ねじ止めまたは両面粘着テープのいずれかの方法で取り付けることができるが、ここでは、ねじ止めを採用する場合について説明する。
縦かまち51のマーキング位置にケース固定金具22を位置決めし、上下の長孔A1,A1の長さ中央位置に下孔を明け、タッピングねじを用いてケース固定金具22を仮止めする。ついで、仮止めしたケース固定金具22に対してケース21の前面側から水平方向の長孔A2,A2を介して子ねじを挿通してケース21を仮止めする。そして、ケース21の上下位置が適当であれば、一端ケース21を取り外してタッピングねじを増締めしてケース固定金具22を完全に固定する。
完全に固定したケース固定金具22に再度ケース21を仮止めし、ケース21の水平方向の位置を決定する。水平方向の位置決めは、ケース固定金具22に対して水平方向の長孔A2,A2を介してケース左右に移動させ、連結リンクアーム24が完全に直立姿勢となるようにし、その位置で小ねじを締め切ることによって簡単に終了する。
開閉装置20と組み合わせたクレセント錠30は、通常のクレセント錠30と同様に、左サッシ戸5Lの前方から操作レバー35を直接に操作して施錠または開錠することができるほか、右サッシ戸5Rの縦かまち51の右側方から開閉装置20を介して施錠または開錠操作することもできる(図2,図3)。クレセント錠30の施錠状態においては、開閉装置20の操作アーム23は、最も下げられた位置に設定されている(図1,図3(A))。この操作アーム23を引き上げる向きに操作すると、直立姿勢に連結リンクアーム24は直立姿勢のまま下方に駆動され、レバー把持部25を介して把持していたクレセント錠20の操作レバーを引き下げる向きに駆動し、したがって、クレセント錠30を開錠することができることとなる(図3(B))。
クレセント錠30は、通常、クレセント爪32が90度程度回転した位置でラッチ斜面33がフック36から外れ、引き違いサッシ戸の開閉操作が可能となる。なお、この際には、クレセント錠30の操作レバー35の角度姿勢が90度程度変化することとなるが、レバー把持部25が首を振ることによって操作レバー35の姿勢変化に追従することができる。
引き違いサッシ戸に障子戸が並設されている場合において、上記実施の形態に示す開閉装置20は、極めて便利である(図4)。例えば、右サッシ戸5Rを開閉しようとする際には、その前提として、右障子戸6Rを左に引き寄せるのが自然な操作といえるが、この自然な操作を実行した場合、既設のクレセント錠30は、左右の障子戸の縦かまち61,61の背後に位置することとなり開錠することができなくなってしまう。しかし、クレセント錠30に開閉装置20を組み合わせてある場合には、右サッシ戸5Rの縦かまち51の右側に突出している操作レバー23を操作することによってクレセント錠30を開錠することができるのである。このことは、左サッシ戸5Lの前方に家具が配置されている場合も同様である。
連結リンクアーム24に付属するレバー把持部25は、ゴムバンドを用いた簡易な構成とすることができる(図5)。連結リンクアーム24の先端部は、施錠状態のクレセント錠30の操作レバー35の姿勢に沿うように後方に向けて曲げ加工され、この部分に環状帯形のゴムバンドによるレバー把持部25が座金とともにねじ止めまたはリベット止めされている。連結リンクアーム24は、レバー把持部25内に操作レバー35を通してセットする(図5(A))。クレセント錠30を開錠するために連結リンクアーム24を引き下げた場合の操作レバー35の姿勢変化は、レバー把持部25の弾性変形によって吸収されることとなる(図5(B))。なお、このような動作においては、摩擦係数が大きいゴムの物性が大きく寄与している。したがって、施錠操作においても、滑ることなく連結リンクアーム24を介してクレセント錠30の操作レバー35を押し戻すことができる。
本発明の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置の取付け状態を示す斜視図である。 本発明の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置の分解斜視図である。 本発明の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置の取付け状態を示す側面図である。 本発明の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置の取付け状態を示す平面図である。 本発明の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置の要部の他の実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
5R 右サッシ戸、
5L 左サッシ戸、
51 縦かまち、
J1 揺動支点、
A3 長孔、
20 引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置、
21 ケース、
23 操作アーム、
24 連結リンクアーム、
25 レバー把持部、
30 クレセント錠、
35 操作レバー

Claims (5)

  1. 引き違いサッシ戸の縦かまちの左右のうちの一方側のクレセント錠を開錠したり施錠したりするサッシ戸のクレセント錠の開閉装置において、
    引き違いサッシ戸の縦かまちに固定するケースと、先端部にクレセント錠の操作レバーを把持するレバー把持部を設けた連結リンクアームと、中間部に前記ケースに固定する揺動支点を有し前記連結リンクアームの基端部に連結する操作アームとを備え、
    前記操作アームは、サッシ戸の縦かまちの左右のうちの他方側から操作することによって、前記連結リンクアームを介してクレセント錠の操作レバーの開錠動作と施錠動作をするように駆動することを特徴とする引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置。
  2. 前記クレセント錠は、引き違いサッシ戸における室内側の縦かまちの一方側である左側に配され、
    前記ケースは、前記操作アームが室内側のサッシ戸の縦かまちの他方側の右側に突出してほぼ水平姿勢となるとともに、前記連結リンクアームがクレセント錠の操作レバーの前方にほぼ直立姿勢となるように位置決めして室内側のサッシ戸の縦かまちの前面に固定され、
    前記操作アームは、室内側のサッシ戸の縦かまちの右側から縦かまちの前面に沿って上下方向に操作することによって、前記連結リンクアームを介してクレセント錠の操作レバーを室内側のサッシ戸の縦かまちの左側面に沿って開錠動作と施錠動作をするように駆動することを特徴とする請求項1に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置。
  3. 前記連結リンクアームと操作アームとは、操作アームに形成する長孔と連結リンクアームに固定するリンク軸との組合せによって、前記連結リンクアームの水平動成分を吸収するように連結することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置。
  4. 前記連結リンクアームにおけるレバー把持部は、ゴムバンドによって形成され、クレセント錠の操作レバーの作動に伴う姿勢変化をゴムバンドの変形によって吸収することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置。
  5. 前記レバー把持部は、前記連結リンクアームに対して首振り動作可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引き違いサッシ戸のクレセント錠の開閉装置。
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