JP4499015B2 - 磁石探知機 - Google Patents

磁石探知機 Download PDF

Info

Publication number
JP4499015B2
JP4499015B2 JP2005294074A JP2005294074A JP4499015B2 JP 4499015 B2 JP4499015 B2 JP 4499015B2 JP 2005294074 A JP2005294074 A JP 2005294074A JP 2005294074 A JP2005294074 A JP 2005294074A JP 4499015 B2 JP4499015 B2 JP 4499015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
sensitivity
detection result
value
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005294074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007101451A (ja
Inventor
寿幸 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mirai Kogyo KK
Original Assignee
Mirai Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mirai Kogyo KK filed Critical Mirai Kogyo KK
Priority to JP2005294074A priority Critical patent/JP4499015B2/ja
Publication of JP2007101451A publication Critical patent/JP2007101451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4499015B2 publication Critical patent/JP4499015B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

本発明は、建築物の壁材等の隠蔽材の裏側に配設された配線用ボックス等の配設体に設けられた磁石を隠蔽材の表側から検知して、前記配設体の位置を探知する磁石探知機に関する。
従来、建築物の壁に取り付けられるスイッチ等の配線器具は、壁材の裏側に配設された前面に開口を有する有底四角箱状をなす配線用ボックスに取り付けられる。配線用ボックスは、前記壁材がその開口側に配置される前、当該開口側が、前記壁材の裏面に臨むように柱等の構造体に取り付けられる。配線用ボックス本体に取り付けられた後、配線用ボックスの開口側に前記壁材が設置され、配線用ボックスが壁材の裏側に隠蔽配設される。そして、配線用ボックスにスイッチ等の配線器具を接続する際は、壁材の表側から配線用ボックスの位置を探し、その位置の壁材に孔をあけて配線用ボックスを壁材の表側へ露出させ、その配線用ボックスに配線器具を取り付ける。
配線用ボックスの位置を壁材の表側から探し出す作業を容易に行うために、配線用ボックスには磁石が配設され、その磁石を探知することで隠蔽物(配線用ボックス)を検出する検出装置が使用されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の検出装置は、磁石から生じる磁束線(磁力)を検知する磁石センサと、その磁石センサの検知結果に基づき、磁石があると判断されるとそれを使用者に示す表示手段とより構成されている。磁石センサは磁束線が通過すると電圧を発生させるホール素子が使用されている。そして、壁材の表側から、壁材に沿って検出装置を移動させる。磁束線の通過により磁石センサが発生させる電圧は小さいため増幅回路により増幅させ、その電圧が任意に設定される基準電圧より大きくなったとき、表示手段を表示させるようになっている。また、前記増幅回路により増幅される電圧は、その増幅する増幅率により検出することができる磁束線の強度(磁石を検出する範囲)を変化させ、感度を変化させている。そして、磁石が遠くにある場合(磁束線の強度が小さい場合)には、増幅率を上げ感度を高くし、広い範囲に及んで磁石を検知できるようにしている。一方で、磁石が近くにある場合(磁束線の強度が大きい場合)には、増幅率を下げ感度を低くし、検知する電圧の感度オーバを防止している。そして、前記検出装置では、検知する磁束線の強度に合わせて前記増幅回路の増幅率を自動で変更し、適切な感度で磁石を検出するようにしている。
特許第3644120号公報
しかしながら、特許文献1に記載の検出装置では、例えば、感度を高くして(増幅率を増加させて)電圧を検出している場合、広い範囲に及んで磁束線を検知しており、複数の磁石からの磁束線又は磁石以外の磁束線の影響を受けている可能性がある。このため、現在の感度で電圧が感度オーバを起こした場合、感度を低い感度(増幅率を減少させて)に切り換えて電圧を検出するため、検出していた電圧が小さくなってしまい、低い感度では電圧を検出できなくなってしまう可能性があった。すなわち、1つの感度で電圧を検知しているため、感度オーバを起こす毎に感度の切り換えが必要となり、切り換え時に検出していた対象を見失ってしまう事態が起こっていた。また、感度が切り換わる瞬間では、検出していた電圧が急激に低下する(一度、略零になってしまう)ため、電圧を検知できなくなる場合があった。このような事態(電圧を検知できない事態)になった場合、特許文献1では、数秒経過後に感度を高くし再度磁束線を広い範囲で検知するようにしている。しかし、数秒経過しないと感度が切り換わらない、又は次に設定する感度をどの感度に設定するかに時間を要すこととなり、前記検出装置では、磁束線を検知できない時間が発生していた。
この発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数種類の感度を用いて磁石を探知する場合であっても、感度の切り換えによって磁石を見失うことなく探知することができる磁石探知機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、建築物の壁材等の隠蔽材の裏側に配設された配線用ボックス等の配設体に設けられる磁石を前記隠蔽材の表側から探知する磁石探知機において、前記磁石の磁力を複数種類の感度で検出し、当該感度毎に検出した前記磁力の強度に基づく前記感度毎の電圧を発生する磁石検出手段と、前記磁石検出手段が発生する前記感度毎の電圧値の中から前記感度毎の複数の電圧値を用いて常に前記磁石の探知結果を導出する探知結果導出手段と、前記探知結果導出手段によって導出された前記探知結果を報知し、前記磁石を探知したか否かを使用者に認知させる認知手段とを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の磁石探知機において、前記探知結果導出手段は、前記磁石検出手段が発生する前記感度毎の電圧値の和又は差を演算し、その演算値をもとに前記磁石の探知結果を導出することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の磁石探知機において、前記探知結果導出手段は、前記感度毎の電圧値が前記探知結果に及ぼす影響を考慮して当該探知結果を導出することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の磁石探知機において、前記探知結果導出手段は、前記感度毎の電圧値に対して予め定めた定数を加算又は乗算するとともに、前記定数を加算した後の電圧値又は前記定数を乗算した後の電圧値の和又は差を演算し、前記定数は、前記探知結果に対して前記感度毎の検出結果が及ぼす影響に応じて定められていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の磁石探知機において、前記磁石検出手段は、1つの磁石センサと当該磁石センサが発生する電圧を増幅させる増幅手段とからなり、前記増幅手段による前記電圧の増幅率を複数種類に変更することによって前記複数種類の感度に常に切り換えながら、前記磁力の強度に基づく前記感度毎の電圧値が測定されることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の磁石探知機において、少なくとも3組の前記磁石検出手段を有し、各磁石検出手段を構成する前記磁石センサは、隣り合う磁石センサ間の距離が等距離となるように配設されていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の磁石探知機において、前記探知結果導出手段は、前記磁石検出手段毎に前記演算値を演算し、各演算値を比較して得られる比較結果をもとに前記探知結果として前記磁石センサに対する前記磁石の位置を特定し、前記認知手段は、前記探知結果導出手段が特定した前記磁石の位置を、使用者が探知操作を行った位置に対する磁石の位置として報知することを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の磁石探知機において、少なくとも4組以上の組数からなる前記磁石検出手段を有し、前記組数は、前記磁石センサを直交する縦方向と横方向の各直線上に当該各直線を基準として線対称となるように配置した場合に、前記縦方向に配置した前記磁石センサの数と前記横方向に配置した前記磁石センサの数とが同数となる数とされており、前記認知手段は、複数個の発光体をマトリックス状に配置して構成され、各行及び各列の発光体の個数が前記縦方向及び前記横方向の各方向に配置された前記磁石センサの数をN個とした場合に(2N−1)個に設定されており、前記探知結果導出手段は、前記縦方向に配置された前記磁石センサの検出結果と前記横方向に配置された前記磁石センサの検出結果をもとに前記探知結果として前記磁石センサに対する前記磁石の位置を特定し、前記認知手段は、前記探知結果導出手段が特定した前記磁石の位置に対応する前記発光体を発光させることにより、使用者が探知操作を行った位置に対する磁石の位置を報知することを要旨とする。
本発明によれば、複数種類の感度を用いて磁石を探知する場合であっても、感度の切り換えによって磁石を見失うことなく探知することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9に基づき説明する。なお、以下の説明において、配線用ボックス11及び磁石探知機23の「上」「下」「左」「右」「表(前)」「裏(後)」は、図1に示す矢印Z1の方向を上下方向とし、矢印Z2の方向を左右方向とし、矢印Z3の方向を表裏(前後)方向とする。
まず、配設体としての配線用ボックス11について説明する。
図1に示すように、合成樹脂製の配線用ボックス11は、四角板状をなす底壁13と、当該底壁13の四側周縁から立設された四側壁12(12a〜12d)とからなるボックス本体14を備え、一面(図1では前面)に開口を有する有底四角箱状に形成されている。なお、前記開口を前面にした状態において、上下に対向する一対の側壁を上側壁12a及び下側壁12bとし、左右に対向する一対の側壁を左側壁12c及び右側壁12dとする。
前記上側壁12a及び下側壁12bには、図示しないケーブルを配線貫通可能な配線貫通部15が形成されている。底壁13にはボックス本体14の開口側へ突出する円筒状をなす支持部16が形成されている。この支持部16におけるボックス本体14の開口側(前面)には永久磁石(以下、単に磁石と称す)17が取付固定され、その磁石17がボックス本体14の開口側へ露出するようになっている。
ボックス本体14の左側壁12cには、左側壁12cを貫通して取付孔19が複数形成されている。そして、図1に示すように、建築物を構築するための構造体としての柱20に対して、前記取付孔19からねじ21をねじ込むことにより、配線用ボックス11を柱20に取り付けることができるようになっている。柱20に取り付けられた配線用ボックス11の開口側には、隠蔽材としての壁材22が配置され、配線用ボックス11は壁材22の裏側に隠蔽配設される。
次に、磁石探知機23について説明する。
磁石探知機23の外郭を構成する収容ケース24は、合成樹脂材料により四角箱状に形成されている。収容ケース24は、一面(図1では後面)に開口を有する有底四角箱状に形成されたケース24aと、一面(図1では前面)に開口を有する有底四角箱状に形成されたケース24bとから構成されている。すなわち、収容ケース24は、ケース24aとケース24bの開口面同士を対向させて組み付けて構成されている。
また、図2(a)に示すように、ケース24aの上側には、複数個(本実施形態では49個)の同じ大きさの透孔hが形成されている。49個の透孔hよりなる透孔群Tでは、49個の透孔hが7行×7列のマトリックス状をなすように配列されている。また、左右方向に隣り合う透孔h間の間隔及び、上下方向に隣り合う透孔h間の間隔は、等しく形成されている。ケース24aにおいて、49個の透孔hからなる透孔群Tの下側には、電源用透孔26bが形成されている。また、ケース24aにおいて、電源用透孔26bの下側には貫通孔27bが形成されている。
ケース24a内には、図2(b)に示す複数個(本実施形態では49個)のLEDランプ(発光体)L及び1個の電源用LED26aが配設されたLED基板28が配設されている。LED基板28は、図示しないねじによりケース24aに取り付けられている。
図2(b)に示すように、49個のLEDランプLよりなるLEDランプ群Rは、49個のLEDランプLが7行×7列のマトリックス状をなすように配列されている。なお、以下の説明では、LED基板28に配設された49個のLEDランプLを、符号「L」に行数と列数を表す2桁の数字を付して示す。そして、符号「L」に付した1桁目の数字はLEDランプ群Rにおける上からの行数を表し、2桁目の数字はLEDランプ群Rにおける左からの列数を表しており、符号「L」と2桁の数字の組み合わせによりLEDランプLの配置を特定している。例えば、LEDランプL21の表記は、当該LEDランプL21が、LEDランプ群Rにおいて上から2行目で、かつ左から1列目に配置されていることを意味する。
また、LED基板28には、LEDランプL77の下側に電源用LED26aが配設されている。さらに、LED基板28には、電源用LED26aの下側に電源スイッチ27aが配設されている。また、LED基板28には、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と示す)33が搭載されている。マイコン33は、各LEDランプL及び電源用LED26aの点灯及び消灯を制御する。
各LEDランプLは、LED基板28がケース24a内に配設された状態において、ケース24aに形成された透孔hに各別に対応するように配置されている。このため、各LEDランプLは、透孔hを介して視認可能となっている。本実施形態の磁石探知機23では、49個のLEDランプL(L11〜L77)からなるLEDランプ群Rによって認知手段が構成される。
また、電源用LED26aは、ケース24aの電源用透孔26bの位置に対応するようになっている。このため、電源用LED26aは、電源用透孔26bを介して視認可能となっている。また、電源スイッチ27aは、貫通孔27bに挿通されてケース24a外へ突出し、磁石探知機23の使用時に押下操作可能とされている。
また、図3及び図4に示すように、収容ケース24におけるケース24bには、センサ基板29が配設されている。センサ基板29は、図示しないねじによりケース24bに取り付けられている。センサ基板29には、複数個(本実施形態では8個)のホール素子(磁石センサ)X1〜X4,Y1〜Y4が配設されている。各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4は、磁束線が通過すると(磁力を検出すると)電圧を発生する。さらに、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が発生する電圧は、通過する磁束線の強度(磁力の大きさ)に比例して大きくなる。また、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4では、発生する電圧の大きさが温度差等により異なるようになっているが、磁束線の強度に対する電圧の変化量は予め定められている。
本実施形態においてホール素子X1〜X4は、図4に示すように、センサ基板29の左右方向(横方向)に一直線状に延びるように配置されている。また、ホール素子Y1〜Y4は、図4に示すように、センサ基板29の上下方向(縦方向)に一直線状に延びるように配置されている。このため、ホール素子X1〜X4の中心を通る直線を仮想線K1とし、ホール素子Y1〜Y4の中心を通る直線を仮想線K2とすると、仮想線K1上のホール素子X1〜X4と仮想線K2上のホール素子Y1〜Y4は直角に交わるようにセンサ基板29に配置されていることとなる。また、仮想線K1上の4つのホール素子X1〜X4は、隣り合うホール素子同士の間隔が等しくなるように配置されている。具体的に言えば、ホール素子X1とホール素子X2の間隔、ホール素子X2とホール素子X3の間隔、及びホール素子X3とホール素子X4の間隔は、全て等間隔となっている。また、仮想線K2上の4つのホール素子Y1〜Y4は、隣り合うホール素子同士の間隔が等しくなるように配置されている。具体的に言えば、ホール素子Y1とホール素子Y2の間隔、ホール素子Y2とホール素子Y3の間隔、及びホール素子Y3とホール素子Y4の間隔は、全て等間隔となっている。
また、仮想線K1と仮想線K2の交点を中心点Cとしたとき、ホール素子X2,X3,Y2,Y3は、中心点Cから同じ距離r1離れた位置に配置されている。このため、ホール素子X2,X3,Y2,Y3は、中心点Cを中心とし、距離r1を半径とする仮想円K3上に配置されている。また、ホール素子X1,X4,Y1,Y4は、中心点Cから同じ距離r2離れた位置に配置されている。このため、ホール素子X1,X4,Y1,Y4は、中心点Cを中心とし、距離r2を半径とする仮想円K4上に配置されている。そして、本実施形態の磁石探知機23では、ホール素子X1,X2とホール素子X3,X4は、仮想線K2を中心として左右対称(線対称)に配置されている。また、ホール素子Y1,Y2とホール素子Y3,Y4は、仮想線K1を中心として上下対称(線対称)に配置されている。
また、センサ基板29には、複数の増幅部32a〜32hが搭載されている。本実施形態において増幅部32a〜32hは、8つ搭載されており、ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4と同じ個数だけ搭載されている。各増幅部32a〜32hは、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の発生する電圧を増幅するようになっている。本実施形態では、増幅部32a〜32hが増幅手段として機能し、ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4と増幅部32a〜32hによって磁石検出手段が構成される。
また、図3に示すように、収容ケース24内(ケース24b)には、磁石探知機23を作動させるための乾電池30が収容され、当該乾電池30は、接続線31によりLED基板28及びセンサ基板29に接続されている。そして、磁石探知機23は、電源スイッチ27aをオンする(押下される)ことによって乾電池30から作動用の電力が供給されるようになっている。なお、磁石探知機23を作動させるための動力源としては、乾電池30に代えて充電池やバッテリでも良い。
また、図3に示すように、ケース24bの裏側には、マーキング用の円形のスタンプSが配設されている。スタンプSは、ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4によって形成される仮想円K3及び仮想円K4の中心点Cに当該スタンプSの中心が位置するように配設されている。また、スタンプSには、図示しないキャップが設けられており、磁石探知機23を使用しない場合には、スタンプSがキャップにより保護(封止)されるようになっている。
以下、本実施形態の磁石探知機23の電気的構成をさらに詳しく説明する。
LED基板28に搭載されたマイコン33には、メモリMが設けられている。メモリMには、磁石17を探知するための制御プログラムが記憶されており、当該制御プログラムに基づき各種演算が行われる。また、マイコン33には、電源用LED26aと電源スイッチ27aが接続されている。
また、マイコン33には、センサ基板29に配設された各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が各増幅部32a〜32hを介して接続されている。各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4と各増幅部32a〜32hは、各別に接続されている。具体的に言えば、ホール素子X1と増幅部32aが接続され、ホール素子X2と増幅部32bが接続されるというように、各増幅部32a〜32hは、各1つのホール素子X1〜X4,Y1〜Y4と接続されている。
各増幅部32a〜32hは、図6に示すように、1つの増幅器OPと1つの切換スイッチSWとから構成されている。切換スイッチSWは、増幅器OPの増幅率を切り換えるためのものであり、増幅器OPは、切換スイッチSWによって設定された増幅率にしたがってホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が発生する電圧を増幅する。本実施形態では、切換スイッチSWによって複数種類の増幅率が設定可能となっている。具体的に言えば、50倍、20倍、10倍の3種類の増幅率が設定可能となっている。以下の説明では、増幅率50倍を高感度、増幅率20倍を中感度、増幅率10倍を低感度と示す場合もある。
切換スイッチSWは、マイコン33からの切換信号によって3種類の増幅率の何れかを設定する。以下の説明では、増幅率を設定すること(又は切り換えること)を、感度を設定する(又は切り換える)という場合もある。そして、増幅器OPは、ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が発生する電圧を切換スイッチSWによって設定された増幅率にしたがって増幅し、マイコン33に出力する。なお、図6には、ホール素子X1と増幅部32aのみを図示したが、各ホール素子X2〜X4,Y1〜Y4と接続される各増幅部32b〜32hにおいても、1つの増幅器OPと1つの切換スイッチSWとから構成され、各ホール素子X2〜X4,Y1〜Y4が発生する電圧を増幅するようになっている。
本実施形態の磁石探知機23では、磁束線の通過に伴い通過する磁束線の強度に比例した電圧を各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が発生するようになっている。そして、磁束線の強度は、磁石17から離れるほど弱くなる。すなわち、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4と磁石17との距離が近ければ近いほど、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の発生する電圧は大きくなる。一方、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4と磁石17との距離が遠ければ遠いほど、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の発生する電圧は小さくなる。このため、磁石探知機23による磁石17の探知時においては、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4がオフセット電圧を基準として大きい電圧を発生するほど磁石17に近いと言える。そして、本実施形態の磁石探知機23では、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が発生する電圧が微小であることから、より正確に磁束線の強度を把握するために増幅部32a〜32hにて電圧を増幅するようにしている。
本実施形態の磁石探知機23のように高感度、中感度及び低感度を用いて探知を行う場合、高感度での磁束検出は、電圧の増幅率が他の感度(中、低感度)に比べて大きいため、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の微小な磁束の通過を検出することができる。また、磁石探知機23では、感度が高→中→低となるにつれて大きな磁束の通過を検出するようになっている。このため、高感度での磁束検出では、他の感度に比べて広い範囲に亘って磁束線を検出可能となっている。
以下、本実施形態の磁石探知機23において、メモリMに記憶される制御プログラムに基づき、マイコン33が実行する処理を説明する。
磁石探知機23のマイコン33は、電源スイッチ27aの押下操作によって電源が投入されると、制御プログラムにしたがって最初に初期処理を実行し、当該初期処理の終了後に図8に示す磁石探知処理を実行する。
最初に、初期処理について説明する。
初期処理は、電源投入時のみに行われる処理である。各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4は、磁束線を検出していない場合でも微量の電圧(オフセット電圧)を発生している。このため、初期処理では、磁石17の探知を開始する前に各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4のオフセット電圧による測定値のばらつきを補正するための補正値Aを算出するようになっている。補正値Aは、ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4毎に算出される。
初期処理においてマイコン33は、ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4毎に式(1)を用いて演算値E1を算出する。
E1=(S1/4)+(S2/5)+(S3/4) ・・・(1)
式(1)において「S1」は高感度での測定値、「S2」は中感度での測定値、「S3」は低感度での測定値である。したがって、マイコン33は、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4に接続される増幅部32a〜32hの切換スイッチSWの切換制御によって増幅率を順次設定し、増幅器OPの出力である高感度、中感度及び低感度での各測定値S1〜S3をホール素子X1〜X4,Y1〜Y4毎に取得する。各測定値S1〜S3は、増幅器OPで増幅された電圧値である。そして、マイコン33は、ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4毎に取得した各測定値S1〜S3に対して予め定めた定数を乗算し、乗算後の値を加算してホール素子X1〜X4,Y1〜Y4毎に演算値E1を算出する。本実施形態では、式(1)及び後述する式(2)に基づき演算値E1及び後述する演算値E2を算出し、その結果を探知結果として磁石17の有無及び磁石17の位置を特定するようにしている。
本実施形態では、式(1)に示すように、高感度の測定値S1に乗算する定数を「4分の1」、中感度の測定値S2に乗算する定数を「5分の1」、低感度の測定値S3に乗算する定数を「4分の1」に定めている。これらの各定数は、各感度(高感度、中感度、低感度)で測定された測定値S1〜S3が磁石17の探知結果に及ぼす影響を考慮し、定められている。そして、本実施形態では、探知結果に高感度及び低感度で測定した結果が大きく反映されるように定数を定めるとともに、中感度で測定した結果が大きく反映されないように定数を定めている。
本実施形態では、中感度での測定値S2には、低感度での測定値S3に比較して小さい値を乗算し、低感度での測定値S3が演算に考慮されるようになっている。例えば、中感度で電圧を測定しているホール素子と、中感度と低感度でホール素子を測定しているホール素子では、測定値をそのまま演算した場合には、その演算結果に含まれる中感度の測定値S2の方が低感度の測定値S3に比較して大きい測定値となる。このため、ホール素子間での測定値の差が低感度での測定値S3にある場合には、これらホール素子間での測定値の差を得ることが困難となる。したがって、中感度での測定値に低感度よりも小さい値を乗算することで、低感度での測定値による演算値の差が顕著になるようにしている。
続いて、演算値E1を算出したマイコン33は、ホール素子X1〜X4の各演算値E1を比較し、最も大きい演算値E1となるホール素子を特定する。そして、マイコン33は、特定したホール素子の演算値E1を基準として、その他のホール素子の演算値E1の相対値をそれぞれ算出し、その算出した各相対値をホール素子X1〜X4の補正値AとしてメモリMの所定の領域に記憶する。同様に、マイコン33は、ホール素子Y1〜Y4の各演算値E1をもとに補正値Aを算出し、メモリMの所定の領域に記憶する。その後、マイコン33は、初期処理を終了し、以降、磁石探知処理(図8に示す)を電源が遮断される迄の間実行する。なお、マイコン33は、初期処理が終了すると、磁石17の探知を行うことが可能な状態となったことを使用者に認知させるため、電源用LED26aを点灯させる。
次に、磁石探知処理について図8にしたがって説明する。
マイコン33は、図8に示す磁石探知処理において、低感度で各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の発生する電圧を測定するために、増幅部32a〜32hの切換スイッチSWを制御し、低感度での電圧を測定する(ステップS11)。続いて、マイコン33は、中感度で各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の発生する電圧を測定するために、増幅部32a〜32hの切換スイッチSWを制御し、中感度での電圧を測定する(ステップS12)。また、マイコン33は、高感度で各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の発生する電圧を測定するために、増幅部32a〜32hの切換スイッチSWを制御し、高感度での電圧を測定する(ステップS13)。そして、ステップS11〜S13において、マイコン33は、各感度(低感度、中感度、高感度)で測定した測定値S1〜S3をメモリMに順次記憶(設定)する。
続いて、マイコン33は、メモリMからステップS11〜S13で記憶した測定値S1〜S3を読み出し、式(2)に基づき各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の演算値E2を算出する(ステップS14)。
E2=(S1/4)+(S2/5)+(S3/4)+A ・・・(2)
式(2)は、式(1)に対して初期処理で算出した補正値Aを加算する式となっている。式(2)においてマイコン33は、各感度での測定値S1〜S3の和(各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の発生する感度毎の電圧値の和)によって演算値E2を算出している。この演算値E2は、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4について算出され、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4で検知した磁束線の強度に対する値として取り扱われる。本実施形態では、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4に対する8つの演算値E2が算出される。また、マイコン33は、ステップS14で算出した各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の演算値E2をメモリMに記憶(設定)する。
本実施形態のマイコン33は、磁石17の探知を開始してから、常時、各感度(高感度、中感度、低感度)を切換スイッチSWで切り換えて磁束線に対する電圧を把握(測定)している。また、常に電圧値が測定されているので、図7に示すように、演算値E2も常に算出されている。図7には、演算値E2を縦軸、磁束線の強度を横軸として磁束線に対する演算値E2の関係を直線Hで示している。
例えば、高感度での測定値S1が感度オーバした場合、従来の磁石探知機であれば、感度を中感度に切り換えていた。しかし、本実施形態の磁石探知機23では、高感度での測定値S1が感度オーバした場合でも、感度オーバした高感度での測定値S1と、中感度及び低感度での測定値S2及び測定値S3により演算値E2を算出している。このため、図7のように、磁束線の強度に対し常に演算値E2の値が算出されていることとなる。すなわち、高感度で測定値S1が感度オーバを起こしても、磁石17を見失うことがない。
そして、ステップS14で各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の演算値E2を算出したマイコン33は、各演算値E2をもとに磁石17が存在する方向を特定する(ステップS15)。ステップS15において、マイコン33は、ステップS14でメモリMに記憶した各ホール素子X1〜X4の各演算値E2を読み出し、当該読み出した演算値E2を比較し、その比較結果に基づきホール素子X1〜X4の中で演算値E2の大きさが最大であるホール素子を特定する。そして、マイコン33は、最大であると特定した演算値E2の値を最大値MXとしてメモリMに記憶(設定)する。すなわち、演算値E2(各感度の測定値)を利用して、磁石17との距離が近いホール素子X1〜X4がいずれであるかを判定する。
また、ホール素子Y1〜Y4においても、演算値E2の大きさが最大であるホール素子を特定し、最大であると特定された演算値E2を最大値MYとしてメモリMに記憶(設定)する。そして、マイコン33は、ホール素子Y1〜Y4において、ホール素子X1〜X4と同様にして磁石17との距離がいずれのホール素子Y1〜Y4が近いかを判定する。マイコン33は、この判定結果に基づき、後述する処理において、LEDランプLの点灯によって磁石17の存在する方向を使用者に認知させる。その場合、LEDランプL44を基準として、いずれの方向のLEDランプLが点灯しているかにより、いずれの方向に磁石17が存在しているかを使用者に認知させる。すなわち、LEDランプL44が使用者の位置を示し、点灯しているLEDランプLが磁石17の方向を示す。
具体的には、ホール素子X1の演算値E2の大きさが最大値MXの場合、当該ホール素子X1が磁石17から最も近くに位置していることとなる。さらに、磁石17がホール素子X2側にあるか否か(ホール素子X2の反対側にないか否か)を判定するため、ホール素子X1を基準とするホール素子X2との演算値E2の差を算出する。本実施形態では、ホール素子X1の演算値E2が最大であるが、前記差が予め定める判定値の範囲内で同じであれば、ホール素子X1とホール素子X2の磁石17の距離が同じであるとする。すなわち、前記差が前記判定値の範囲内であれば、LEDランプ群Rの左から2列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「2」であるLEDランプL)を特定する。また、前記差が前記判定値の範囲外であれば、LEDランプ群Rの左から1列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「1」であるLEDランプL)を特定する。なお、前記判定値は、ホール素子X2〜X4を基準とする演算値E2の差においても、同様の効果を示す。
また、ホール素子X4の演算値E2の大きさが最大値MXの場合、当該ホール素子X4が磁石17から最も近くに位置していることとなる。さらに、磁石17がホール素子X3側にあるか否か(ホール素子X3の反対側にないか否か)を判定するため、ホール素子X4を基準とするホール素子X3との演算値E2の差を算出する。前記差が前記判定値の範囲内であれば、LEDランプ群Rの左から6列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「6」であるLEDランプL)を特定する。また、前記差が前記判定値の範囲外であれば、LEDランプ群Rの左から7列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「7」であるLEDランプL)を特定する。
また、ホール素子X2の演算値E2の大きさが最大値MXの場合、当該ホール素子X2が磁石17から最も近くに位置していることとなる。さらに、磁石17がホール素子X1又はホール素子X3のどちら側に存在するかを判定するため、ホール素子X1とホール素子X3の演算値E2の大きさを比較する。ホール素子X1の演算値E2の方が大きい場合、ホール素子X2を基準とするホール素子X1との演算値E2の差を算出する。そして、前記差が前記判定値の範囲内であればLEDランプ群Rの左から2列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「2」であるLEDランプL)を特定する。また、前記差が前記判定値の範囲外であれば、LEDランプ群Rの左から3列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「3」であるLEDランプL)を特定する。
一方、ホール素子X3の演算値E2がホール素子X1の演算値E2に比較して大きい場合、ホール素子X2を基準とするホール素子X3との演算値E2の差を算出する。そして、前記差が前記判定値の範囲内であればLEDランプ群Rの左から4列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「4」であるLEDランプL)を特定する。また、前記差が前記判定値の範囲外であれば、LEDランプ群Rの左から3列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「3」であるLEDランプL)を特定する。
また、ホール素子X3の演算値E2の大きさが最大値MXの場合、当該ホール素子X3が磁石17から最も近くに位置していることとなる。さらに、磁石17がホール素子X2又はホール素子X4のどちら側に存在するかを判定するため、ホール素子X2とホール素子X4の演算値E2の大きさを比較する。ホール素子X2の演算値E2の方が大きい場合、ホール素子X3を基準とするホール素子X2との演算値E2の差を算出する。そして、前記差が前記判定値の範囲内であればLEDランプ群Rの左から4列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「4」であるLEDランプL)を特定する。また、前記差が前記判定値の範囲外であれば、LEDランプ群Rの左から5列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「5」であるLEDランプL)を特定する。
一方、ホール素子X4の演算値E2がホール素子X2の演算値E2に比較して大きい場合、ホール素子X3を基準とするホール素子X4との演算値E2の差を算出する。そして、前記差が前記判定値の範囲内であればLEDランプ群Rの左から6列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「6」であるLEDランプL)を特定する。また、前記差が前記判定値の範囲外であれば、LEDランプ群Rの左から5列目に配列するLEDランプL(符号「L」の2桁目の数字が「5」であるLEDランプL)を特定する。また、ホール素子Y1〜Y4においても、同様にしてLEDランプ群のLEDランプLを特定する。
本実施形態の磁石探知機23では、ホール素子X1〜X4でLEDランプL44を基準として左右方向のどの位置に磁石17が存在するかを特定し、ホール素子Y1〜Y4でLEDランプL44を基準として上下方向のどの位置に磁石17が存在するかを特定している。そして、特定した左右方向及び上下方向の交差する場所において、マイコン33によって1つのLEDランプLが特定される。特定されたLEDランプLの方向には、LEDランプL44を基準として磁石17が存在していることとなる。例えば、ステップS15でLEDランプL21が特定された場合には、LEDランプL44を基準として左斜め上方に磁石17が存在している。そして、マイコン33は、ステップS15で1つのLEDランプLを特定するとステップS16に移行する。
ステップS16に移行したマイコン33は、メモリMから最大値MX及び最大値MYを読み出し、当該各最大値が予め定める基準値以上であるか否かを判定する(ステップS16)。基準値とは、本実施形態の磁石探知機23で磁石17を探知した場合、磁石17の存在を確認できるとする値である。磁石探知機23では、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4で磁石17以外(例えば地磁気など)の磁束線を検出する可能性がある。このため、マイコン33は、ステップS16を経由することにより、磁石17以外を探知することを排除している。
続いて、ステップS16の判定結果が肯定(最大値MX及び最大値MY基準値以上)の場合、マイコン33は、ステップS15で特定したLEDランプLを点灯させる制御をする(ステップS17)。そして、マイコン33は、磁石探知処理のステップS11から再び処理を実行する。
一方、ステップS16の判定結果が否定(最大値MX及び最大値MYが基準値未満)の場合、マイコン33は、磁石17を探知していないので、いずれのLEDランプも点灯させないように消灯させる制御をする(ステップS18)。そして、マイコン33は、磁石探知処理のステップS11から再び処理を実行する。
本実施形態の磁石探知機23では、磁石探知処理(ステップS11〜ステップS18)を電源投入がされ初期処理の終了後、所定の周期で行っている。このため、時間が経過する毎に情報は更新され、LEDランプLの点灯及び消灯が行われる。また、本実施形態では、LEDランプL44を基準として、点灯しているLEDランプLにより磁石17の存在する方向と、距離とを使用者に把握(認知)させている。LEDランプL44により近いLEDランプLが点灯することで、使用者(磁石探知機23)に磁石17に近づいたことを認知させている。そして、使用者は、中心であるLEDランプL44が点灯するように磁石探知機23を移動させる。最終的に、LEDランプL44が点灯した場合には、磁石探知機23の真下に磁石17が存在しているということを使用者に認知させる構成となっている。本実施形態において、マイコン33が探知結果導出手段として機能する。
次に、磁石探知機23の使用方法及びLEDランプ群Rの表示態様について、図9に基づき説明する。
図9(a)〜(c)には、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4とLED基板28に配設されるLEDランプLを示す。また、図9の(a)〜(c)では、最大値MX及び最大値MYとなるホール素子を斜線で示し、磁石探知処理で点灯されたLEDランプを斜線で示している。また、破線で示す四角は磁石17を示している。そして、図9では、(a)〜(c)の順に磁石17に近づいて行く様子を示している。
まず、磁石17が各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4に探知されないように、壁材22から所定距離だけ離す。各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4のオフセット電圧の測定時、磁束線の影響を受けないように壁材22から離しておく。そして、電源スイッチ27aが押下操作され電源投入がされ、初期処理が行われる。続いて、当該初期処理が終了すると、電源用LED26aが点灯し、使用者に磁石17を探知可能な状態であることを認知させる。そして、探知したい配線用ボックス11が配置された壁材22面に磁石探知機23の裏面を向け、表面を使用者の方向へ向ける。この状態において、磁石17が図9(a)に示す位置に存在する場合、ホール素子X3とホール素子Y1とが、最大値MXと最大値MYとなる。また、磁石探知機23では、LEDランプL13が点灯される。このため、使用者は、LEDランプL44を中心として左上方に磁石17が存在することを認知することができる。
そして、使用者は、LEDランプL44が点灯するように磁石探知機23を左上方に移動させる。そして、磁石17が図9(b)に示す位置に存在する場合、ホール素子X2とホール素子Y3とが、最大値MXと最大値MYとなる。磁石探知機23では、LEDランプL35が点灯される。このため、使用者は、LEDランプL44を中心としてやや右下方に磁石17が存在することを認知することができる。
そして、使用者は、LEDランプL44が点灯するように磁石探知機23を右下方に移動させる。そして、磁石17が図9(c)に示す位置に存在する場合、ホール素子X2とホール素子Y3とが、最大値MX、最大値MYとなる。磁石探知機23では、LEDランプL44が点灯される。このため、使用者は、磁石探知機23の真下に磁石17が存在することを認知することができる。そして、使用者は、磁石探知機23を壁材22に押し当てスタンプSで印を付け、磁石17を探知するとともに、配線用ボックス11の位置を特定する。そして、使用者は、そのスタンプSで記した場所を中心にして配線用ボックス11に相当する孔を形成する。そして、その孔から配線用ボックス11を露出させ、当該配線用ボックス11に配線をすることができる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)マイコン33は、感度毎(高感度、中感度、低感度)で各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が発生する電圧を把握しており、どの感度でどれだけの磁束線を検出しているかを監視している。また、マイコン33では、各感度で各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4が発生する電圧の複数(本実施形態では3種類全て)を用いて演算値E2が導出される。このため、マイコン33で導出される演算値E2には、3種類の感度での測定値S1〜S3が加味されている。例えば、3種類の中で1つの感度において、検出される磁束線に対する電圧が感度オーバを起こした場合でも、感度オーバを起こした以外の感度でも常に磁束線は検出されている。すなわち、感度オーバを起こす感度が存在していても、感度オーバをしていない感度によって磁束線を検出しているため、探知していた磁石17を見失うことがなくなる。したがって、複数種類の感度を用いて磁石17を探知する場合であっても、感度の切り換えによって磁石17を見失うことなく探知することができる。
(2)また、マイコン33の演算値E2に基づきLEDランプLで使用者に磁石17を探知したか否かを認知させるようにした。このため、使用者は、磁石17を探知している場合には、磁石17を探知したか否かをLEDランプLの確認によって認知することができる。したがって、磁石17の探知に係る作業効率を向上させることができる。
(3)マイコン33は、3種類の感度で測定した電圧を加算することによって演算値E2を算出するようにした。このため、乗算や除算に比較して、検出された電圧を演算値E2に顕著に反映させることができる。また、加算することで、特に、乗算する場合に比較して、演算値E2の大きさが大きくなることを防止することができる。
(4)マイコン33には、演算できる限界が予め定められており、その限界を超えるような演算に対しては、演算の精度が悪くなってしまう。このため、例えば、測定値を乗算して演算値E2を算出する場合に比べ、演算値E2の算出結果を小さくすることができる。したがって、演算の制度が悪くなることを防止することができる。
(5)また、マイコン33において、演算の限界が高くより精度良く演算値E2を算出できるマイコンを用いる場合には、当該マイコン33が装着される磁石探知機23自体の重量も重くなる可能性があるため、磁石探知機23の軽量化にも貢献することができる。
(6)感度毎に測定された電圧値(測定値S1〜S3)に対して、予め定めた定数を乗算する。また、この定数は、演算値E2に対して感度毎の測定値S1〜S3が及ぼす影響に応じて定められるようにした。このため、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の測定値S1〜S3が、演算値E2に影響を及ぼす度合いに応じて定数を設けることで、3種類の感度毎での測定値S1〜S3の影響を均等にすることができる。
(7)3種類の増幅率(50倍、20倍、10倍)により各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4から発生される電圧を増幅し、増幅率を異ならせて電圧値を測定することで3種類の感度が設定される。すなわち、増幅率を変更するのみで、3種類の感度で電圧値を測定することができる。このため、容易に広い範囲から狭い範囲において、磁石17の探知を行うことができるとともに、増幅率を変更することで磁石17を探知する範囲を自由に変更できる。
(8)ホール素子を少なくとも3組(本実施形態では8個)設けた。このため、ホール素子を1つ及び2つ設ける場合に比較して、磁石17の位置をより正確に探知することができる。特に、ホール素子が1つの場合には、磁石17があるか否かしか使用者に認知させることができない。すなわち、本発明によれば、磁石17があるか否かとともに、磁石17の位置に関する情報をより多く得ることができる。
(9)また、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4は、隣り合うホール素子間の距離が等距離となるように配設される。このため、不規則にホール素子を配設する場合に比較して、磁石17が存在する場所を予め定めることができる。そして、ホール素子毎の測定値S1〜S3及び演算値E2に基づき前記場所を予め対応させておくことで、磁石17の大凡の位置を使用者に認知させることもできる。
(10)隣接するホール素子間の距離を全て等しくなるように配置した。また、円環状にホール素子X2,X3,Y2,Y3が配置されているため、最終的に磁石17の位置を特定する場合、使用者によってその円の中心に磁石17のあることが特定させれば良い。したがって、最終的に磁石17の位置を確実に使用者に認知させることができる。
(11)マイコン33が算出する演算値E2を各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4に比較した比較結果をもとにして、磁石17の位置を特定するようにした。そして、磁石17の位置を特定した場合、LEDランプLでは、マイコン33の特定した磁石17の位置を、使用者の位置に対する(LEDランプL44を基準とする)磁石17の位置として報知するようにした。このため、マイコン33によって磁石17の位置が特定された場合、使用者は、LEDランプLで当該使用者(LEDランプL44)からどの方向に磁石17が存在するのかを認知することができる。したがって、使用者に容易に磁石17の位置を認知させ、磁石17の探知を容易化することができる。
(12)マイコン33は、測定値S1〜S3に基づく演算値E2が基準値を超えた場合に、LEDランプLで磁石17を探知したことを使用者に認知させるようにした。また、基準値には、所定範囲内で磁石17が存在する場合に各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4で測定される測定値S1〜S3から算出されるものに設定した。このため、磁石17以外からの磁束線の影響で磁石探知機23が反応することを防止することができる。すなわち、好適に磁石17から発生している磁束線を検出し、磁石17を探知することができる。
(13)合計8個の各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4は、ホール素子X1〜X4が仮想線K1上(横方向)に等間隔に4個(N=4)配置され、ホール素子Y1〜Y4が仮想線K2上(縦方向)に等間隔に4個(N=4)配置されている。また、LEDランプLは、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4に対応する位置及びホール素子とホール素子の中間に、横方向に7個((2N−1)個(N=4)))配置され、縦方向に7個((2N−1)個(N=4)))配置される。このため、磁石17の位置を各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4のいずれに近い位置に存在しているかを特定するとともに、さらに、近いと特定されたホール素子を基準としてどの方向に磁石17が存在しているかを特定することができる。したがって、より正確に使用者に磁石17の位置を認知させることができる。
(14)また、LEDランプLは、7行((2N−1)行(N=4)))と7列((2N−1)列(N=4)))のマトリックス状に配置されるようにした。このため、左右方向(横方向)及び上下方向(縦方向)の比率を同率にすることができる。したがって、上下方向及び左右方向に磁石17を探知する場合、同じ要領で磁石17を探知することができる。また、LEDランプLは、マトリックス状に配置されるため磁石探知機23上のスペースを無駄なく使用することができ、より広い範囲に亘って磁石17の有無及び方向を特定することができる。
尚、上記実施形態において、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、ホール素子と増幅部とを一体構成としても良い。この場合、ホール素子自体が感度の異なる電圧をマイコン33へ出力する。また、増幅部とマイコン33とを一体構成としても良い。この場合、感度の切り換えをマイコン33自身で行うことができる。このため、マイコン33と増幅部32a〜32hとを接続する接続線を省略することができ、制御構成を簡素化することができる。
・上記実施形態において、マイコン33が初期処理及び磁石探知処理のステップS14で行う演算では、各感度での測定値S1〜S3を減算、又は乗算することによって演算値E1や演算値E2を求めるようにしても良い。また、ただ単に、各感度で測定された測定値S1〜S3を加算するのみで算出しても良い。
・上記実施形態において、感度の種類は任意に変更しても良く2種類、4種類以上であっても良い。例えば、4種類以上にする場合には、磁石探知処理で各感度での測定値S1〜S3に乗算する定数の値も変更する。
・上記実施形態において、増幅率は任意に変更しても良く70倍、30倍、15倍などの組み合わせにしても良い。例えば、大まかに磁石17を探知する場合に、増幅率を比較的大きく設定し、より正確に磁石17を探知する場合には増幅率を比較的小さく設定するようにする。こうすることで、用途に応じた磁石探知機23を作成することができる。この場合、増幅率に合わせて測定値に乗算する定数の値も変更する。
・上記実施形態において、ホール素子の個数は、3個、4個、9個以上など任意に変更しても良い。例えば、9個以上ホール素子を設けるように、実施形態より多くのホール素子を設けることでより正確に磁石17の位置を探知できるようになる。
・上記実施形態において、LEDランプの数は任意に変更しても良い。また、例えば、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4と同じ位置と、中心に合計9個のLEDランプを配置するようにしても良い。LEDランプの個数及び配置方法は、最終的に磁石17の位置が特定できる個数及び配置であれば良い。
・上記実施形態において、3種類の感度で検出された電圧のうち2つの電圧を使用し、演算値E2を算出するようにしても良い。また、4種類以上の感度で電圧を検知し、その中の一部(2種類以上)の感度で検出された電圧を使用し、演算値E2を算出するようにしても良い。
・上記実施形態において、感度ごとの電圧値に対して乗算又は加算する数は、演算値E1及び演算値E2の演算結果に基づき、変動する変数にしても良い。すなわち、演算値E1及び演算値E2の演算結果に対し、適した変数を設定することで適した探知結果を導出することができる。また、各感度に乗算又は加算する数の比率は固定であっても変動するようにしても良い。例えば、磁石17が磁石探知機23から離れている場合には、低感度の変数を小さくし、ある程度近づいた場合に低感度の変数を大きくするようにしても良い。
・上記実施形態において、液晶型ディスプレイによって認知手段を構成し、該液晶型ディスプレイの表示内容により、磁石17の存在する方向を使用者に認知させるようにしても良い。この場合、前記ディスプレイでは、上記実施形態のように、LEDランプLを模した表示によって磁石17の方向を使用者に認知させたり、単に磁石17の方向を矢印などで使用者に認知させるようにしても良い。
・上記実施形態において、基準値を設定せず、磁石探知処理において、ステップS16及びステップS18の処理を省略しても良い。こうすることで、マイコン33の磁石探知処理に係る負担を軽減することができる。
・上記実施形態において、各ホール素子X1〜X4,Y1〜Y4の配置方法は、例えば、全て一直線状に配置するなど任意に変更しても良い。
・上記実施形態において、複数個の電球やランプなどにより認知手段を構成しても良い。
・上記実施形態において、磁石17の存在する位置を特定した場合、複数個のLEDランプLによって磁石17の存在する方向を使用者に報知するようにしても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記探知結果導出手段は、前記演算値が前記磁石の存在していることを示す基準値を超える場合、前記認知手段で使用者に前記磁石の位置を認知させる一方で、前記演算値が前記基準値を超えない場合には、前記認知手段で使用者に前記磁石の位置を認知させないことを特徴とする請求項7に記載の磁石探知機。
磁石探知機の使用状態を示す部分破断斜視図。 (a)は、ケース前面を示す正面図。(b)は、LED基板を示す正面図。 ケース後面を示す正面図。 センサ基板を示す正面図。 制御構成を示すブロック図。 増幅部の構成を示すブロック図。 磁束線と演算値の関係を示すグラフ。 磁石探知処理を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、磁石探知機の使用方法を説明する説明図。
符号の説明
X1〜X4,Y1〜Y4…ホール素子(磁石検出手段、磁石センサ)、E2…演算値、L…LEDランプ(発光体)、R…LEDランプ群(認知手段)、OP…増幅器(増幅手段)、SW…切換スイッチ(増幅手段)、11…配線用ボックス、17…磁石、22…壁材、23…磁石探知機、32a〜32h…増幅部(磁石検出手段、増幅手段)、33…マイコン(探知結果導出手段)。

Claims (8)

  1. 建築物の壁材等の隠蔽材の裏側に配設された配線用ボックス等の配設体に設けられる磁石を前記隠蔽材の表側から探知する磁石探知機において、
    前記磁石の磁力を複数種類の感度で検出し、当該感度毎に検出した前記磁力の強度に基づく前記感度毎の電圧を発生する磁石検出手段と、
    前記磁石検出手段が発生する前記感度毎の電圧値の中から前記感度毎の複数の電圧値を用いて常に前記磁石の探知結果を導出する探知結果導出手段と、
    前記探知結果導出手段によって導出された前記探知結果を報知し、前記磁石を探知したか否かを使用者に認知させる認知手段とを備えたことを特徴とする磁石探知機。
  2. 前記探知結果導出手段は、前記磁石検出手段が発生する前記感度毎の電圧値の和又は差を演算し、その演算値をもとに前記磁石の探知結果を導出することを特徴とする請求項1に記載の磁石探知機。
  3. 前記探知結果導出手段は、前記感度毎の電圧値が前記探知結果に及ぼす影響を考慮して当該探知結果を導出することを特徴とする請求項2に記載の磁石探知機。
  4. 前記探知結果導出手段は、前記感度毎の電圧値に対して予め定めた定数を加算又は乗算するとともに、前記定数を加算した後の電圧値又は前記定数を乗算した後の電圧値の和又は差を演算し、
    前記定数は、前記探知結果に対して前記感度毎の検出結果が及ぼす影響に応じて定められていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の磁石探知機。
  5. 前記磁石検出手段は、1つの磁石センサと当該磁石センサが発生する電圧を増幅させる増幅手段とからなり、前記増幅手段による前記電圧の増幅率を複数種類に変更することによって前記複数種類の感度に常に切り換えながら、前記磁力の強度に基づく前記感度毎の電圧値が測定されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の磁石探知機。
  6. 少なくとも3組の前記磁石検出手段を有し、
    各磁石検出手段を構成する前記磁石センサは、隣り合う磁石センサ間の距離が等距離となるように配設されていることを特徴とする請求項5に記載の磁石探知機。
  7. 前記探知結果導出手段は、前記磁石検出手段毎に前記演算値を演算し、各演算値を比較して得られる比較結果をもとに前記探知結果として前記磁石センサに対する前記磁石の位置を特定し、
    前記認知手段は、前記探知結果導出手段が特定した前記磁石の位置を、使用者が探知操作を行った位置に対する磁石の位置として報知することを特徴とする請求項6に記載の磁石探知機。
  8. 少なくとも4組以上の組数からなる前記磁石検出手段を有し、
    前記組数は、前記磁石センサを直交する縦方向と横方向の各直線上に当該各直線を基準として線対称となるように配置した場合に、前記縦方向に配置した前記磁石センサの数と前記横方向に配置した前記磁石センサの数とが同数となる数とされており、
    前記認知手段は、複数個の発光体をマトリックス状に配置して構成され、各行及び各列の発光体の個数が前記縦方向及び前記横方向の各方向に配置された前記磁石センサの数をN個とした場合に(2N−1)個に設定されており、
    前記探知結果導出手段は、前記縦方向に配置された前記磁石センサの検出結果と前記横方向に配置された前記磁石センサの検出結果をもとに前記探知結果として前記磁石センサに対する前記磁石の位置を特定し、
    前記認知手段は、前記探知結果導出手段が特定した前記磁石の位置に対応する前記発光体を発光させることにより、使用者が探知操作を行った位置に対する磁石の位置を報知することを特徴とする請求項5に記載の磁石探知機。
JP2005294074A 2005-10-06 2005-10-06 磁石探知機 Active JP4499015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294074A JP4499015B2 (ja) 2005-10-06 2005-10-06 磁石探知機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294074A JP4499015B2 (ja) 2005-10-06 2005-10-06 磁石探知機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007101451A JP2007101451A (ja) 2007-04-19
JP4499015B2 true JP4499015B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=38028528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005294074A Active JP4499015B2 (ja) 2005-10-06 2005-10-06 磁石探知機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4499015B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005052028A1 (de) * 2005-10-31 2007-05-03 Robert Bosch Gmbh Anzeigevorrichtung zur Positionierung eines Werkzeugs an einem Werkstück
JP5164584B2 (ja) * 2008-01-22 2013-03-21 日本電子技術株式会社 着磁物位置検出ユニット、及びこれを用いた着磁物位置検出装置
JP5250331B2 (ja) * 2008-08-05 2013-07-31 株式会社電幸社 配線ボックス等の検出器
JP5572983B2 (ja) * 2009-04-13 2014-08-20 株式会社大林組 着磁表示装置
JP7144350B2 (ja) * 2019-03-27 2022-09-29 未来工業株式会社 探知具
JP7004788B1 (ja) 2020-11-05 2022-01-21 住友金属鉱山シポレックス株式会社 埋込金物位置探知方法、及び、埋込金物位置探知装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09257406A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Matsushita Electric Works Ltd 埋設物の位置検出装置
JP2000292549A (ja) * 1999-04-08 2000-10-20 Mirai Ind Co Ltd 磁石探知器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09257406A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Matsushita Electric Works Ltd 埋設物の位置検出装置
JP2000292549A (ja) * 1999-04-08 2000-10-20 Mirai Ind Co Ltd 磁石探知器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007101451A (ja) 2007-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4499015B2 (ja) 磁石探知機
US7100439B2 (en) Balance control system for weight scales
US7193405B2 (en) Electronic multi-depth object locator with self-illuminating optical element warning and detection
ATE370430T1 (de) Vorrichtung zur bestimmung der position und des verstärkungsfaktors
EP2756755A3 (en) Bedbug detection, monitoring and control techniques
US20090173549A1 (en) Platform Scale
WO2011131938A8 (en) Smoke detector
RU2011128005A (ru) Электронный сфигмоманометр
WO2008059019A3 (de) Vorrichtung mit einer modular aufgebauten messwandlerschaltung
EP1949023A1 (en) Magnetic field position sensor and method of use
JP5401594B2 (ja) インフルエンザ情報表示装置及びインフルエンザ情報/熱中症情報表示装置
US20070193047A1 (en) Mobile terminal with horizontality display function
KR20060078312A (ko) 휴대용 가스감지장치
US7339154B2 (en) Level detector
KR101282277B1 (ko) 골프 정보 제공 장치
WO2012106977A1 (zh) 一种带有提示功能的水平尺
JP2019074390A (ja) ハンディ型の物理量測定装置
JP2005297133A (ja) 締付け工具およびボルト軸力の測定方法
JP7057600B2 (ja) ガス検出装置
JP5211846B2 (ja) ケーブル磁界測定器
JP2008020214A (ja) 水準器
JP3582214B2 (ja) 埋設物の位置検出装置
JP2006145467A (ja) 反発式ポータブル硬度計
CN112379043A (zh) 一种气体检测系统及方法
JPH067114B2 (ja) 自動較正器付き酸素濃度警報器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4499015

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250