JP4498588B2 - 溜池付き組立てマンホールの組立方法 - Google Patents
溜池付き組立てマンホールの組立方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4498588B2 JP4498588B2 JP2000342257A JP2000342257A JP4498588B2 JP 4498588 B2 JP4498588 B2 JP 4498588B2 JP 2000342257 A JP2000342257 A JP 2000342257A JP 2000342257 A JP2000342257 A JP 2000342257A JP 4498588 B2 JP4498588 B2 JP 4498588B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- manhole
- reservoir
- assembly
- vertical pipe
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sewage (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホール本体内に、内部に設けられた螺旋案内路によって流下する下水が減衰される自然流下式の縦管を垂直状態で配置するように組み立てることができる溜池付き組立てマンホールの組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、マンホール内に自然流下によって下水を流入させる際に、自然流下する下水を減衰させるために、例えば特開平8−41915号公報に開示されているように、マンホール内に下水用縦管(ドロップシャフト)を配置する方法が実施されている。
【0003】
この方法では、図7に示すように、下水用縦管cの内部に、下水が直線的に流下しないように屈曲させる螺旋案内路gが設けられており、この螺旋案内路gに沿って下水が流下することにより、下水は減衰される。減衰された下水は下水用縦管cの下端部の流出管eからマンホールb内に流出する。従って、マンホールbの底部等に、流下する下水が強く衝突するおそれがなく、マンホールbの底部の摩耗が抑制される。
【0004】
マンホールb内に垂直状態で配置された下水用縦管cは、マンホールb内に水平状態で進入した流入管aの端部に接続されるようになっている。前記公報においても、マンホールb内に配置された下水用縦管cの上部が流入管aと十字状の管継手dによって接続されている。
【0005】
しかしながら、このような方法では、十字状の管継手dによって流入管aに下水用縦管cの上部を接続する必要があるために、接続のためのスペースが必要であり、下水用縦管cをマンホールbの壁際に寄せることができないため、マンホールbの寸法が大きくなってしまうという問題点があった。
【0006】
又、別の接続方法として、コンクリート製マンホール内の下水流入部に溜池を設けて、その底から縦管に下水を落下させるようにするものも考えられる。しかしながら、この方法の場合には、施工現場にて、マンホール壁につながる鉄筋を組み込み、型枠で囲った後にコンクリートを打設するようにして、溜池を構成する堰と底壁を打設しなければならず、非常に手間のかかる作業と、施工工期が長くなるという問題点があり、実際には採用されるには至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消し、縦管をマンホール本体の壁際に寄せるように施工することができて、マンホール径を小さくすることができ、施工現場にて、コンクリートの打設を要することなく、容易に組み立て施工することができる溜池付き組立てマンホールの組立方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
上部に下水を流入させる流入管が設けられたマンホール本体と、該マンホール本体内に垂直状態で配置され、内部に設けられた螺旋案内路によって流下する下水が減衰されるようにされ、マンホール本体内の略底部まで延びた縦管とからなる溜池付き組立てマンホールの組立方法であって、
工場にて、前記マンホール本体に、前記流入管の流入口の周囲を囲うような堰と底壁とからなる溜池を設け、該溜池の底壁に、前記縦管の上端部が接続される貫通孔を設け、該貫通孔の壁面にゴム輪を装着し、施工現場にて、該貫通孔に、前記縦管を挿通した後、該縦管の上端部を前記ゴム輪を介して接続することを特徴とする溜池付き組立てマンホールの組立方法である。
【0009】
【作用】
本発明の溜池付き組立てマンホールの組立方法は、工場にて、前記マンホール本体に、前記流入管の流入口の周囲を囲うような堰と底壁とからなる溜池を設け、該溜池の底壁に、前記縦管の上端部が接続される貫通孔を設け、該貫通孔の壁面にゴム輪を装着し、施工現場にて、該貫通孔に、前記縦管を挿通した後、該縦管の上端部を前記ゴム輪を介して接続することにより、縦管をマンホール本体の壁際に寄せるように施工することができて、マンホール径を小さくすることができ、又、溜池付きマンホール本体を工場で製作することができるので、施工現場にてコンクリートを打設してマンホール内に溜池を設けるような煩雑な作業を行う必要がなく、設置した溜池付きマンホール本体内に縦管を装着するだけの作業で施工することができるので、施工性に優れており、施工工期を短縮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の溜池付き組立てマンホールの一例の組立て後の状態を示す断面図であり、図2は図1に示す溜池付き組立てマンホールに使用されるマンホール本体の要部を示す断面図であり、図3は図1の要部を示す断面図である。
【0011】
図1に示すように、この例の溜池付き組立てマンホールは、マンホール本体1と縦管2とからなる。縦管2は、縦管本体部21と、空気芯筒23と、螺旋案内路22,22′とからなる。縦管本体部21の上部内には、略中心部に、内部が中空とされた空気芯筒23が、その上端部から突出するように立設されている。
【0012】
縦管本体部21の上部の内周面と、空気芯筒23の外周面との間には、第1の螺旋案内路22が配設されている。第1の螺旋案内路22の内周面は空気芯筒23の外周面に接合されている。第1の螺旋案内路22の外周面は縦管本体部21の内周面に接合されている。
【0013】
縦管本体部21の下端には流出管25が設けられており、流出管25の管頂のやや上方の縦管本体部21の内部には、第2の螺旋案内路22′が配設されている。第2の螺旋案内路22′の外周面は縦管本体部21の内周面に接合されている。第2の螺旋案内路22′には、空気芯筒は取り付けられておらず、中心は空洞とされている。縦管本体部21内の第1の螺旋案内路22と第2の螺旋案内路22′との間には、螺旋案内路は配設されていない。
【0014】
図2にも示すように、マンホール本体1には、その上部に流入管11が設けられており、流入管11の流入口111の周囲を囲うような堰121と底壁122とからなる溜池12が設けられている。溜池12の底壁122には、縦管本体部21の上端部が接続される貫通孔122aが設けられ、貫通孔122aの壁面にはゴム輪122bが装着されている。そして、図3に示すように、マンホール本体1の貫通孔122a中に、縦管2を挿通するだけで、縦管2の上端部をゴム輪122bを介して接続することができるようにされている。
【0015】
溜池12を構成する堰121の形状としては、図4に示すように、平面視略U字状とされていてもよいし、図5に示すように略角状とされていてもよいし、図6に示すように、略平板状とされていてもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明の溜池付き組立てマンホールの組立方法は、上記のとおりの構成とされているので、縦管をマンホール本体の壁際に寄せるように施工することができて、マンホール径を小さくすることができ、又、溜池付きマンホール本体を工場で製作することができ、施工現場にて、設置した溜池付きマンホール本体内に縦管を装着するだけで容易に組み立てることができるので、施工性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溜池付き組立てマンホールの一例の組立て後の状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す溜池付き組立てマンホールにおけるマンホール本体の要部を示す断面図である。
【図3】図1に示す溜池付き組立てマンホールの要部を示す断面図である。
【図4】本発明の溜池付き組立てマンホールにおけるマンホール本体の溜池を構成する堰の形状の一例を説明する断面図である。
【図5】本発明の溜池付き組立てマンホールにおけるマンホール本体の溜池を構成する堰の形状の別の例を説明する断面図である。
【図6】本発明の溜池付き組立てマンホールにおけるマンホール本体の溜池を構成する堰の形状の更に別の例を説明する断面図である。
【図7】従来のマンホール内に下水用縦管を配置した状態を説明する一部断面図である。
【符号の説明】
1 マンホール本体
2 縦管
11 流入管
12 溜池
21 縦管本体
22,22′ 螺旋案内路
23 空気芯筒
111 流入口
121 堰
122 底壁
122a 貫通孔
122b ゴム輪
Claims (1)
- 上部に下水を流入させる流入管が設けられたマンホール本体と、該マンホール本体内に垂直状態で配置され、内部に設けられた螺旋案内路によって流下する下水が減衰されるようにされ、マンホール本体内の略底部まで延びた縦管とからなる溜池付き組立てマンホールの組立方法であって、
工場にて、前記マンホール本体に、前記流入管の流入口の周囲を囲うような堰と底壁とからなる溜池を設け、該溜池の底壁に、前記縦管の上端部が接続される貫通孔を設け、該貫通孔の壁面にゴム輪を装着し、施工現場にて、該貫通孔に、前記縦管を挿通した後、該縦管の上端部を前記ゴム輪を介して接続することを特徴とする溜池付き組立てマンホールの組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000342257A JP4498588B2 (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-09 | 溜池付き組立てマンホールの組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000342257A JP4498588B2 (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-09 | 溜池付き組立てマンホールの組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002146894A JP2002146894A (ja) | 2002-05-22 |
JP4498588B2 true JP4498588B2 (ja) | 2010-07-07 |
Family
ID=18816849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000342257A Expired - Fee Related JP4498588B2 (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-09 | 溜池付き組立てマンホールの組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4498588B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101307676B1 (ko) * | 2012-12-26 | 2013-09-12 | 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 | 종관 구조의 시공 방법 |
CN106284111B (zh) * | 2016-08-30 | 2019-07-02 | 重庆中设工程设计股份有限公司 | 一种既有箱涵接入管线的方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6053883U (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-16 | 日本ゼニスパイプ株式会社 | 組立式落差用マンホ−ル |
JPH08270056A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Sekisui Chem Co Ltd | 下水道装置 |
JPH1172180A (ja) * | 1997-06-24 | 1999-03-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 縦管の流入管接続方法 |
-
2000
- 2000-11-09 JP JP2000342257A patent/JP4498588B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6053883U (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-16 | 日本ゼニスパイプ株式会社 | 組立式落差用マンホ−ル |
JPH08270056A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Sekisui Chem Co Ltd | 下水道装置 |
JPH1172180A (ja) * | 1997-06-24 | 1999-03-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 縦管の流入管接続方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002146894A (ja) | 2002-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100804125B1 (ko) | 프리캐스트 콘크리트 부재의 연결장치, 이를 이용한 조립식교각 구조물 및 그 시공방법 | |
JP4832079B2 (ja) | 小型旋回流発生継手 | |
CN101139841B (zh) | 地下水排水装置 | |
KR20050112519A (ko) | 건축용 슬리브 | |
JP4498588B2 (ja) | 溜池付き組立てマンホールの組立方法 | |
KR20100066857A (ko) | 후타설 앵커부재에 의한 결합방식을 이용한 기둥부재와 현장타설 콘크리트 말뚝의 연결구조 및 그 시공방법 | |
KR200417094Y1 (ko) | 원형맨홀 | |
JP3592658B2 (ja) | 排水路の形成方法および排水路装置 | |
JP4721528B2 (ja) | 建物の基礎における排水管路 | |
KR200178968Y1 (ko) | 조립체 맨홀 | |
KR100451145B1 (ko) | 길이 조절이 가능한 옹벽용 배수 슬리브 | |
KR100823218B1 (ko) | 인버트 타설일체형 맨홀 | |
KR100733583B1 (ko) | 맨홀거푸집 | |
KR20170003164U (ko) | 조립식 교량집수장치 | |
KR20030086471A (ko) | 욕실용 배수트랩과 배수트랩받침구의 결합구조 | |
KR200277682Y1 (ko) | 길이 조절이 가능한 옹벽용 배수 슬리브 | |
JP4761645B2 (ja) | 流入桝および流入桝の設置方法 | |
JP4219073B2 (ja) | 補修桝 | |
KR101371151B1 (ko) | 밸브실 | |
JP3431896B2 (ja) | 小口径マンホールとその製造方法 | |
JP2001279696A (ja) | 小型マンホールの構造 | |
JP4598332B2 (ja) | 縦管への流入管の接続方法 | |
JP3094202U (ja) | コンクリート構造物用の導水管 | |
KR100976398B1 (ko) | 하수의 배수처리장치 | |
JPH0728232Y2 (ja) | 組立式マンホールのポンプ台版 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070718 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090805 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091028 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100301 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100324 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100414 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |