JP4498112B2 - 車両用スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、エンジンやモータ等の車両の発動機を起動させ、又は停止させるためのスタータスイッチ等に適用される車両用スイッチに関する。
エンジンやモータ等の車両の発動機を起動させたり、停止させたりするためのスイッチとしては、所謂「イグニッションスイッチ」が多用されている。イグニッションスイッチは、例えば、車両のステアリングホイールの近傍に設けられたキーシリンダを備えている。キーシリンダには、車両外部から車両のドアをロックするためのキーとしても用いるイグニッションキーの挿し込みが可能とされており、キーシリンダにイグニッションキーを挿し込んで、キーシリンダの軸周りに一定角度以上イグニッションキーを回動させることで、例えば、セルモータが駆動されて、エンジンが起動する構造になっている。
一方で、近年ではドアに設けられたキーシリンダにイグニッションキーを挿し込まなくても、ドアのロックを解除できる所謂キーレスエントリシステムが採用されており、その一例が下記特許文献1に開示されている。
キーレスエントリシステムは、電波の送受信が可能なコントローラが車両に接近すると、コントローラから送信された固有のIDコードを含んだ電波が車両に設けられた送受信機に受信され、コントローラから発信された電波が、当該車両に対応した電波(すなわち、当該車両用のコントローラから発信された電波)だと判定された場合には、ドアのロックを解除する。
このようなキーレスエントリシステムを採用した車両では、コントローラを所持していれば、コントローラやイグニッションキーを鞄や衣服のポケットから出さなくてもよく、円滑にドアの開閉を行なうことができると言うメリットがある。
このようなキーレスエントリシステムを更に発展させ、コントローラを所持した状態で車両に乗車すると、コントローラからの電波を受信した車両側の送受信機が車両のエンジンを起動可能な状態にし、エンジン起動可能状態では、車両室内に設けられたスイッチを押圧操作するだけで、エンジンを起動できるようなシステムも考案されている。
このようなシステムでは、車両に乗車してエンジンを起動して走行し、更にエンジンを停止して降車するまでコントローラやイグニッションキーを鞄や衣服のポケットから出さなくてもよい。
特開2004−132042公報
このように、イグニッションキーをキーシリンダに挿し込んだり、コントローラを操作せずに車両の発動機を起動させるためには、上記のように車両の室内、例えば、運転席前方のインパネに設けられたスタータスイッチを押圧操作することになる。
このようなスタータスイッチを含めて車両のインパネに設けられた各種操作用のスイッチには、インジケータ等が施されており、スイッチそのものや、スイッチの極近傍が発光して、スイッチの場所等を乗員にガイドする構造になっている。
ここで、上記のようなシステムで単純にスタータスイッチを発光させる構造とした場合には、スタータスイッチと共に他のスイッチ等のインジケータが点灯してしまうと、スタータスイッチの存在感が薄くなってしまい、スタータスイッチの判別そのものが難しくなる。
本発明は、他の発光部等に比べて十分に存在感を示すことができる車両用スイッチを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用スイッチは、車両室内側へ向けて一端が開口した中空筒状に形成されると共に、他端側への全体的な変位により所定の装置を操作可能な筒状部と、前記筒状部の一端に設けられて前記筒状部の一端を閉止する底部と、前記筒状部の内周部近傍に設けられ、当該内周部に沿って前記筒状部の一端側へ向けて前記筒状部の内側に光を発する光源と、を備え、更に、前記筒状部の一端側から他端側への向きに互いに重ね合わされ、各々が光を透過すると共に各々の外周部から前記光源の光が入射され、入射した光を内側に屈折させると共に内部に入射した光の一部を表面にて反射する複数の板状部材と、前記複数の板状部材のうち、前記筒状部の一端側から他端側への向きに沿って最も他端側に位置する板状部材における前記筒状部の他端側の端面に施されたマークと、を含めて前記底部を構成している。
請求項1に記載の本発明に係る車両用スイッチでは、車両室内側である筒状部の一端部に設けられた底部を押圧して、筒状部をその他端側へ移動させると、車両に搭載された所定の装置が操作される。
また、本発明に係る車両用スイッチには光源が設けられており、光源が発光して筒状部の内側を光が通ると、筒状部の車両室内側の端部を閉止している底部を構成する板状部材の外周部から板状部材の内部に光が入射する。板状部材の内部に入射した光は板状部材の内部で屈折しつつ透過する。これにより、板状部材の内部が光り、複数の板状部材のうち、筒状部の一端側から他端側への向きに沿って最も他端側に位置する板状部材における他端側の端面に施された所定のマークが映し出される。
さらに、上記のように、板状部材は筒状部の貫通方向に沿って複数重ね合わされている。このため、上記の所定のマークにて反射した光が全ての板状部材を透過することで車両室内側からマークを視認することができる。
ここで、マークにて反射した光の一部はマークが形成された板状部材を透過して、筒状部の他端側から2番目の板状部材に入射される。この2番目の板状部材に入射した光もこの2番目の板状部材を透過するが、光の一部は2番目の板状部材を透過せずに、2番目の板状部材の一方の表面(すなわち、筒状部の一端側での板状部材の表面)にて反射する。さらに、この2番目の板状部材の一方の表面にて反射した光は、その一部が2番目の板状部材の他方の表面(すなわち、筒状部の他端側での板状部材の表面)にて更に反射される。
このような反射を各板状部材にて繰り返されながら車両室内側へ透過する。このように各板状部材の内部で光が反射することで、鏡面を互いに対向させた所謂合わせ鏡状態になる。この状態では、筒状部の内側で他端側へ向けて漸次小さくなる複数のマークの像が並んでいるかの如く、マークが立体的に見える。
これにより、単に底部が光ってマークを視認できることよりも遥かにマークが目立ち、本車両用スイッチの存在感が増す。
請求項2に記載の本発明に係る車両用スイッチは、請求項1に記載の本発明において、前記板状部材の外周部を前記筒状部の貫通方向に対して直交した前記板状部材の内外方向外方に対して前記筒状部の他端側へ傾斜させた、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る車両用スイッチでは、板状部材の外周部は筒状部の貫通方向に対して直交した板状部材の内外方向外方に対して、筒状部の他端側へ傾斜している。このため、板状部材の外周部にて入射した光が確実に上記の内外方向内方側へ屈折される。これにより、確実に板状部材の内部を光らせることができると共に、上記のようにマークでの反射光や、板状部材内での反射光により形成されるマークの像を明確に形成できる。
以上説明したように、本発明に係る車両用スイッチは、底部の内側が光ってマークが表示されるのみならず、筒状部の他端側へ向けて漸次小さくなる複数のマークが表示されることで、マークに立体感が生まれ、これにより、他の発光部に比べてその存在感を十分に増すことができる。しかも、このように、マークに立体感が生まれるため、意匠的にも向上する。
<第1の実施の形態の構成>
図3には本発明の第1の実施の形態に係る車両用スイッチを、車両の発動機の一態様であるエンジンのスタータスイッチ10(以下、単に「スイッチ10」と称する)の外観が斜視図によって示されており、図2には本スイッチ10の要部の構成が断面図によって示されている。
これらの図に示されるように、本スイッチ10はスイッチ本体12を構成する筒状部としての筐体14を備えている。筐体14は略車両前後方向に沿った両端が開口した略筒状に形成されている。図2に示されるように、筐体14は車両16のインスツルメントパネル18の裏面側に配置されている。図2及び図4に示されるように、インスツルメントパネル18にはスイッチ本体12を設置するための開口部20が形成されている。
また、図2に示されるように、開口部20に対応してインスツルメントパネル18の裏面側には筒状の取付部22が形成されている。取付部22の内周形状は、筐体14の一方の開口端側の外周部に形成されたフランジ部24の外周形状よりも極僅かに大きく、筐体14は少なくともその一部が取付部22の内側に収容されている。
一方、スイッチ本体12は底部26を備えている。底部26は各々が円板状に形成された複数の板状部材27を備えている。各板状部材27は、例えば、透明の合成樹脂材や硝子により形成されている。これらの板状部材27は、筐体14の開口方向に沿って並び、且つ、互いに隣合う一方の板状部材の一方の表面27Aと他方の板状部材27の他方の表面27Bとが接した状態で重なり合っている。
また、これらの板状部材27は、車両の室内側に位置するほど漸次外径寸法が大きくなるように設定されている。このように、複数の板状部材27により形成されている底部26は、底部26は筐体14の一方の開口端にて筐体14の内側に嵌め込まれている。
筐体14の外表面28は筐体14の開口方向外方側へ張り出すように湾曲しており、その曲率半径は筐体14の開口方向外方側のフランジ部24の端面の曲率半径に略等しく、フランジ部24の外周縁から外表面28中央側へ向けて一定の曲率で自然に湾曲している。
さらに、外表面28の略中央部は、インスツルメントパネル18の車両室内側の表面の延長上に位置しており、底部26がインスツルメントパネル18から車両室内側に突出しないものの、乗員が外表面28に触れる際には、インスツルメントパネル18に干渉されることなく、容易に触れることができるようになっている。
また、筐体14の内側には基板30が設けられている。基板30はその厚さ方向が筐体14の開口方向に沿うように筐体14の内周部近傍に配置されており、その厚さ方向底部26側の面には光源としてのLED32が取り付けられている。LED32は、流れる電流の大きさを変化させることで光量(輝度又は明るさ)を調節でき、図2の矢印Lで示されるように、電流を印加することで概ね底部26へ向けて光を発する。
さらに、上記のLED32に対応して底部26を構成する各板状部材27には斜面34が形成されている。斜面34は底部26の外周部に形成されており、筐体14の開口方向に沿った他端側(すなわち、LED32の側)に対して筐体14の内周部側へ傾斜している。このため、LED32から発せられた光は、斜面34から底部26に入射し、更に、斜面34にて光が入射することで光は底部26の中央側へと屈折させられる構造になっている。
また、筐体14の内側における底部26の内底面36は、上記の斜面34を除いて筐体14の開口方向他端側へ向いた平面とされている。さらに、図2の円Aの部分を拡大した一点鎖線の円Bに示されるように、斜面34を除いた内底面36には、反射膜38が取り付けられている。反射膜38は底部26の内底面36よりも外表面28側からの光を外表面28側へ反射できるようになっている。
さらに、反射膜38と内底面36との間には文字や所定のデザインを有するマーキング40が施されており、底部26の外表面28側からマーキング40の文字や所定のデザインを見ることができる。
以上のような構造の筐体14の他方の開口端(すなわち、底部26とは反対側の開口端)からはコネクタ42が嵌挿されており、筐体14は自らの開口方向に沿って一定範囲スライド可能にコネクタ42に支持されている。
コネクタ42は底部26とは反対側へ向けて開口した有底の接続孔44が形成されている。接続孔44の底部には複数本の接続端子46が接続孔44の開口側へ向けて立設されている。コネクタ42の接続孔44はインスツルメントパネル18の裏面側に設けられる図示しない車体側コネクタが嵌合し、車体側コネクタにコネクタ42が嵌合することで車体側コネクタの接続端子に接続端子46が電気的に接続される。
また、コネクタ42には固定接点48が設けられており、更に、固定接点48に対応して筐体14には可動接点50が設けられている。上記のように筐体14はコネクタ42に対して自らの開口方向に沿って一定範囲スライド可能であり、筐体14がインスツルメントパネル18の裏面側(すなわち、コネクタ42側)へ向けて所定量スライドすると、可動接点50が固定接点48に接触して導通する。
さらに、図2における図示は省略するが、代わりに図1に示されるように、筐体14又はコネクタ42(すなわち、スイッチ本体12)には送信回路52及び受信回路54が設けられている。送信回路52及び受信回路54はスイッチ本体12に設けられた制御手段としての制御部56に電気的に接続されている。
送信回路52は制御部56からの制御信号に基づいて送信アンテナ58からドア開放リクエスト信号やエンジン起動許可リクエスト信号等の所定の電波(無線信号)を出力する。また、受信回路54は、操作手段としてのコントローラ60に設けられた送信回路62から送信アンテナ64を介して出力されたドア開放IDコード信号やエンジン起動許可IDコード信号等の所定の電波(無線信号)を受信アンテナ66によって受信し、これらの電波に対応した電気信号を制御部56に入力する。
コントローラ60は、例えば、車両16の乗員が片手で所持でき、更には、乗員の衣服のポケット等に収納できる程度の大きさで、コントローラ60には送信回路62の他に受信回路68及び制御部70を備えている。
コントローラ60の制御部70は、送信回路62に対してID出力制御信号を出力する。ID出力制御信号が入力された送信回路62は、上記のドア開放IDコード信号やエンジン起動許可IDコード信号等の所定の電波(無線信号)を送信アンテナ64から出力する。
また、受信回路68は送信回路52から出力されたドア開放リクエスト信号やエンジン起動許可リクエスト信号等の所定の電波(無線信号)を受信アンテナ72により受信し、受信した電波に応じた電気信号を制御部70に入力する。
また、コントローラ60にはトランスポンダ74が設けられており、このトランスポンダ74に対応してスイッチ本体12には、制御部56に電気的に接続された送受信回路76が設けらている。
さらに、制御部56は電流制御回路78に電気的に接続されている。電流制御回路78は図示しないバッテリーに電気的に接続されていると共に、上記のLED32に電気的に接続されており、制御部56から出力された互いに異なる発光制御信号に基づいて、互いに大きさ(電流値)が異なる電流I1、I2の2段階の電流の何れかをLED32に流す。
なお、これらの電流I1、I2の大きさは、電流I1よりも電流I2が大きい。したがって、LED32は、電流I1が流された場合よりも電流I2が流された場合の方が明るく光る。
さらに、制御部56は車両16に設けられたエンジン制御装置80に電気的に接続されている。エンジン制御装置80は車両16のエンジンやエンジン起動用のセルモータを駆動させるドライバ等(何れも図示省略)に電気的又は機械的に接続されており、例えば、セルモータ用のドライバに対して駆動信号を出力すると、セルモータが駆動してエンジンが起動する。
また、制御部56は車両16に設けられたドアロック装置82に電気的に接続されている。ドアロック装置82は、車両16のドアパネル84の外周一部に対応して車両16に設けられたラッチを駆動させるためのモータやソレノイド等の駆動部を備えており、制御部56から開放信号が出力されると、ドアロック装置82は駆動部を作動させてドアパネル84のロックを解除する。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態に係るスイッチ10の作用並びに効果について説明する。
本スイッチ10では、車両16から乗員が降車しており、更に、ドアパネル84がロックされた状態で、制御部56から送信回路52に対して制御信号が出力され、送信回路52ではドア開放リクエスト信号が生成されて送信アンテナ58から出力される。
この状態で、例えば、コントローラ60を所持している乗員が、車両16の外部で車両16に対して所定の範囲内に接近すると、コントローラ60の受信アンテナ72でドア開放リクエスト信号が受信される。受信アンテナ72がドア開放リクエスト信号を受信すると、受信回路68はドア開放リクエスト信号に対応した電気信号を出力する。
この電気信号が制御部70に入力されると、制御部70は送信回路62に制御信号を出力する。この制御信号が入力されると送信回路62はドア開放IDコード信号を生成して送信アンテナ64から出力する。
送信アンテナ64から出力されたドア開放IDコード信号は、受信アンテナ66にて受信され、更に、受信回路54からドア開放IDコード信号に対応した電気信号が出力される。この電気信号は制御部56に入力され、予め制御部56に設定された車両16固有のドア開放IDと、コントローラ60の制御部70に予め設定された固有のドア開放IDとが制御部56にて照合される。
コントローラ60側のドア開放IDと、制御部56のドア開放IDとが整合していれば、制御部56は開放信号をドアロック装置82に対して出力し、ドアパネル84のロックを解除して解錠状態にする。
また、このように、コントローラ60側のドア開放IDと、制御部56のドア開放IDとが整合していれば、電流制御回路78に対して解錠状態に対応した制御信号を出力する。この制御信号が入力された電流制御回路78は、電流I1をLED32に流す。
これにより、LED32が発光し、LED32から発せられた光は底部26を構成する各板状部材27の斜面34に入射する。斜面34に入射した光は屈折する。このように屈折した光は各板状部材27の一方の表面27Aや他方の表面27B等で反射しつつ底部26の中央側へ向かう。これにより、底部26の全体が光る。
上記のような解錠状態ではドアパネル84を回動させて車両16の乗降口を開放でき、開放した乗降口から乗員が車両16の室内に乗り込むことができる。
なお、仮に、コントローラ60の送信回路62から送信アンテナ64を介して出力されたドア開放IDコード信号が受信アンテナ66にて受信されても、予め制御部56に設定された車両16固有のドア開放IDと、コントローラ60の制御部70に予め設定された固有のドア開放IDとが整合しない場合には、制御部56からドアパネル84のロックを解除するための開放信号が出力されない。
したがって、例えば、車両16の車種が同じであっても、車両16の所有者が異なる場合等には、仮に、コントローラ60を所持している人が車両16に接近しても、ドアパネル84のロックが維持される。
ここで、ドアパネル84のロックが解除され、乗降口を開放して車両16に乗員が乗り込んだ状態では、上記のように、スイッチ本体12の底部26が光っており、更に、底部26が光ることでマーキング40に施された文字やデザインを容易に視認できる。これにより、車両16に乗り込んだ乗員は、エンジンを起動させるためのスイッチ10の位置を容易に認識できる。
次いで、上記のように車両16に乗員が乗り込むことで、送信アンテナ64に対して受信アンテナ66が一定の範囲内に位置すると、制御部56から出力された制御信号に基づいて送信回路52で生成されて送信アンテナ58から出力されるエンジン起動許可リクエスト信号が受信アンテナ72にて受信され、このエンジン起動許可リクエスト信号に対応した電気信号が受信回路68から制御部70に入力される。
この電気信号が入力された制御部70は所定の制御信号を出力する。この制御信号が入力された送信回路62は、エンジン起動許可IDコード信号を生成して送信アンテナ64から出力する。
エンジン起動許可IDコード信号を受信アンテナ66で受信した受信回路54は、エンジン起動許可IDコード信号に対応した電気信号を出力する。この電気信号が入力された制御部56では、予め制御部56に設定された車両16固有のエンジン起動許可IDと、コントローラ60の制御部70に予め設定された固有のエンジン起動許可IDとが制御部56にて照合される。
コントローラ60側のエンジン起動許可IDと、制御部56のエンジン起動許可IDとが整合していれば、制御部56はエンジン起動許容状態になる。このエンジン起動許容状態で、乗員が底部26を押圧して筐体14を移動させ、これにより、可動接点50が固定接点48に接触して導通すると、制御部56から駆動信号が出力される。
制御部56から出力された駆動信号はエンジン制御装置80のドライバに入力される。駆動信号が入力されたドライバはエンジン起動用のセルモータを駆動させ、これにより、エンジンが起動される。
なお、仮に、コントローラ60の送信回路62から送信アンテナ64を介して出力されたエンジン起動許可IDコード信号が受信アンテナ66にて受信されても、予め制御部56に設定された車両16固有のエンジン起動許可IDと、コントローラ60の制御部70に予め設定された固有のエンジン起動許可IDとが整合しない場合には、筐体14がスライドして可動接点50が固定接点48に接触して導通しても、制御部56から駆動信号が出力されることはない。
これにより、上記のように、予め制御部56に設定された車両16固有のエンジン起動許可IDと、コントローラ60の制御部70に予め設定された固有のエンジン起動許可IDとが整合するコントローラ60、すなわち、従来のイグニッションキーとしての機能を有するコントローラ60を所持していれば、上記のようにエンジンを起動させて車両16を発進させることができる。
これに対して、予め制御部56に設定された車両16固有のエンジン起動許可IDと、コントローラ60の制御部70に予め設定された固有のエンジン起動許可IDとが整合しないコントローラ60、例えば、運転手以外の乗員に所持させる乗車専用のコントローラ60を所持していれば、車両16に乗車することはできるがエンジンを起動させることはできない。
これにより、例えば、乗車専用のコントローラ60を所持することで、運転手が車両16から遠ざかっていても乗車専用のコントローラ60を所持している乗員が車両16に乗車することができる。しかも、この乗車専用のコントローラ60ではエンジンの起動はできないため、仮に、乗車専用のコントローラ60を所持した者が車両16に乗車した際に、底部26を押圧してもエンジンが起動することはない。
また、上記のように、コントローラ60側のエンジン起動許可IDと、制御部56のエンジン起動許可IDとが整合した場合には、電流制御回路78に対してエンジン起動許容状態に対応した制御信号を出力する。この制御信号が入力された電流制御回路78は、電流I2をLED32に流す。
これにより、電流I1が流されていた状態よりもLED32が更に明るく発光する。LED32から発せられた光は底部26の斜面34に入射する。これにより、底部26全体が斜面34に入射した光は屈折して上述したように底部26の中央側へ向かう。これにより、電流I1がLED32に流されていた状態よりも更に明るく底部26の全体が光る。
このように、解錠状態よりもエンジン起動許容状態で底部26が明るく光る。すなわち、車両16の状態が解錠状態からエンジン起動許容状態に切り替わり、これに応じて、発光パターンが解錠状態での発光パターンから変化する。これにより、車両16の乗員はエンジン起動許容状態になったことを容易に認識できる。
さらに、仮に、ドア開放時に底部26が光ったことを車両16に乗り込んだ乗員が気が付かなくても、エンジン起動許容状態で解錠状態よりも底部26が更に明るく光ることで、乗員はスイッチ本体12の位置を容易に確認でき、円滑に底部26の押圧操作、すなわち、エンジンの起動操作をすることができる。
また、例えば、従来の押圧部の近傍に設けられた発光体等だけが光る構成に比べて、本実施の形態は、押圧部分である底部26が光る構成である。このためエンジンを起動させる際の押圧位置を更に容易に認識でき、この意味でも円滑にエンジンの起動操作をすることができる。
さらに、本スイッチ10では、上記のように複数の板状部材27を重ね合わせて底部26を構成している。ここで、上記のように、各板状部材27の斜面34に入射した光は更に各板状部材27の両表面27A、27Bで反射するのみならず、板状部材27を透過して隣り合う他の板状部材27に入射される。これにより、反射膜38が形成されていない板状部材27からも反射膜38が形成されている板状部材27に光が入射され、反射膜38での反射光が増加する。
さらに、反射膜38での反射光は、反射膜38が形成された板状部材27を透過して、隣り合う他の板状部材27に入射される。この他の板状部材27に入射された反射膜38での反射光は、この板状部材27を透過するが、反射光の一部は板状部材27の一方の表面27Aにて反射される。さらに、表面27Aにて反射された反射光は、表面27Bにて反射され、この板状部材27を透過する。
このような反射光の板状部材27の表面27A、27Bでの反射の繰り返しは、あたかも合わせ鏡での光の反射の繰り返しと同じ状態を形成している。このため、底部26の外表面28側からマーキング40の文字や所定のデザインを見ると、図5に示されるように、マーキング40の文字やデザインが、筐体14の奥へ向けて複数並んで見えるうえ、このように見える複数のマーキング40の文字やデザインは筐体14の奥へ向けて漸次小さくなる。
これにより、マーキング40の文字やデザインが立体的に見え、マーキング40の文字やデザインの存在感、すなわち、本スイッチ10の存在感を大きく増すことができ、スイッチ10の位置を十分に乗員に認知させることができる。
しかも、上記のように、マーキング40の文字やデザインが立体的に見えることで、意匠的にも向上する。
なお、本実施の形態では、解錠状態とエンジン起動許容状態とでLED32に流す電流値を変え、これにより変化するLED32の明るさ(輝度)を解錠状態及びエンジン起動許容状態の各々での発光パターンとしていた。
しかしながら、解錠状態及びエンジン起動許容状態での各々の発光パターンは、このような明るさ(輝度)の変化に限定されるものではない。例えば、解錠状態では連続してLED32を発光させ、エンジン起動許容状態ではLED32を点滅させる等、発光と消灯を組み合わせや、更には、時間的な発光間隔と消灯間隔との変化を発光パターンとしてもよい。また、発光した際の色彩が異なる複数種類のLED32を設け、解錠状態とエンジン起動許容状態とでLED32の発光時の底部26の色彩を変化させる構成、すなわち、底部26の色彩を発光パターンとしてもよい。
また、上記のように、本実施の形態は、LED32に電流I1、I2の2段階の電流が解錠状態やエンジン起動許容状態で流れる構成であった。しかしながら、LED32に流す電流の電流値が2段階に限定されるものではない。例えば、夜間等で車両16の室内が暗いこと(すなわち、一定の明るさ未満であること)をセンサ等で検出した場合や、室内のランプが点灯されたり、ヘッドランプスイッチが操作された場合等に、施錠状態で電流I2よりも大きな電流I3をLED32に流し、エンジン起動許容状態で電流I3よりも大きな電流I4をLED32に流す等、LED32に流す電流の電流値を2段階よりも多くの段階に設定してもよい。
さらに、本実施の形態では、上記のように解錠状態とエンジン起動許容状態とで発光パターンを変化させるだけの構成であった。しかしながら、例えば、音声ガイドシステムを制御部56に接続し、解錠状態からエンジン起動許容状態に変化した際に、発光パターンを変化させると共に、エンジン起動許容状態に変化したことを音声でガイドする等、発光パターン以外のガイドシステムを組み合わせてもよい。
さらに、本実施の形態は、本発明に係る車両用スイッチをエンジンのスタータスイッチ10として用いた構成であったが、本発明がエンジンのスタータスイッチ10に限定されるものではなく、他のスイッチとして本発明を適用しても構わない。
<第2の実施の形態の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態を説明するうえで、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図6には、本発明の第2の実施の形態に係る車両用スイッチを、車両の発動機の一態様であるエンジンのスタータスイッチ110(以下、単に「スイッチ110」と称する)の要部の構成が断面図によって示されている。
この図に示されるように、本スイッチ110はハーフミラー112を備えている。ハーフミラー112は外周形状が底部26の外周形状に略等しくは底部26の外表面28に貼着されている。このように、本スイッチ110では、底部26の外表面28にハーフミラー112を貼着していることで、LED23の光が板状部材27内に入射されて底部26が発光しない限り、底部26の内底面36を車両室内側から見ることができない。
このため、マーク40の文字やデザインはLED23の発光状態でのみ車両室内側から確認することができる。このように、LED23が発光した場合でのみマーク40の文字やデザインがあたかも浮き上がるように表示されるため、一層存在感を増すことができ、しかも、意匠性を向上できる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用スイッチの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用スイッチのスイッチ本体の構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用スイッチの外観を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用スイッチを適用した車両の室内を示す斜視図である。 複数のマークが重なり合っている状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用スイッチを適用した車両の室内を示す斜視図である。
符号の説明
10 スタータスイッチ(車両用スイッチ)
14 筐体(筒状部)
16 車両
26 底部
27 板状部材
27A 表面
27B 表面
32 LED(光源)
110 スタータスイッチ(車両用スイッチ)

Claims (2)

  1. 車両室内側へ向けて一端が開口した中空筒状に形成されると共に、他端側への全体的な変位により所定の装置を操作可能な筒状部と、
    前記筒状部の一端に設けられて前記筒状部の一端を閉止する底部と、
    前記筒状部の内周部近傍に設けられ、当該内周部に沿って前記筒状部の一端側へ向けて前記筒状部の内側に光を発する光源と、
    を備え、更に、
    前記筒状部の一端側から他端側への向きに互いに重ね合わされ、各々が光を透過すると共に各々の外周部から前記光源の光が入射され、入射した光を内側に屈折させると共に内部に入射した光の一部を表面にて反射する複数の板状部材と、
    前記複数の板状部材のうち、前記筒状部の一端側から他端側への向きに沿って最も他端側に位置する板状部材における前記筒状部の他端側の端面に施されたマークと、
    を含めて前記底部を構成した車両用スイッチ。
  2. 前記板状部材の外周部を前記筒状部の貫通方向に対して直交した前記板状部材の内外方向外方に対して前記筒状部の他端側へ傾斜させた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用スイッチ。
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