JP4496938B2 - 不揮発性メモリ書き込み回路、携帯型情報端末及び不揮発性メモリのデータ書き込み方法 - Google Patents

不揮発性メモリ書き込み回路、携帯型情報端末及び不揮発性メモリのデータ書き込み方法 Download PDF

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本発明は、携帯電話機やPDA等の携帯型情報端末及びこれらに搭載される不揮発性メモリ書き込み回路に関し、特に、不揮発性メモリに保存されたデータを保護する手段を備えた不揮発性メモリ書き込み回路、携帯型情報端末及び不揮発性メモリのデータ書き込み方法に関する。
電源を供給しなくても記憶したデータを保持することができ、かつ、電気的にデータの書き込みや消去を行えるようにした不揮発性メモリには、EEPROM、フラッシュメモリ等がある。特に、フラッシュメモリは、EEPROMに比べて書き込み回数の制約が少なく、大容量化に適しているという特徴がある。このような特徴を備えるフラッシュメモリは、機器サイズ、消費電力等の制約からハードディスクなどの他の記憶装置が使用できない携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)及びデジタルカメラ等の携帯型情報端末において、制御プラグラム等を保存するために従来から使用されている。
また、携帯電話機、PDA等の携帯型情報端末の高機能化に伴って、メール等のテキストデータ、写真等の画像データ及び様々なアプリケーションプログラムをフラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納する必要が生じている。このため、不揮発性メモリにおけるデータ管理を効率よく行うためにファイルシステムを導入し、これらの携帯型情報端末が備える不揮発性メモリをファイルデータの保存が可能な記憶媒体として利用するようになっている。
ここで、ファイルシステムとは、データをファイル形式によって保存し、ディレクトリ構造によるデータ管理、アクセス権の管理等を行うものである。図6にファイルシステムによるデータ管理の一例を示す。フラッシュメモリ60に保存するデータにはファイル管理情報が付与され、フラッシュメモリ60の保存領域は、ファイル管理情報を保存するファイル管理領域61と、ファイルデータ自体を保存するファイル格納領域62に区画して使用される。例えば、ファイル格納領域62においてクラスタ#1乃至#3に分割して保存されたファイルデータは、ファイル管理領域61にファイルエントリ#1として保存されたファイル管理情報によって管理されており、ファイルエントリ#1に保持されたクラスタ#1乃至3を指し示すポインタ情報を参照することによって、ファイルデータの読み出し等が可能となる。
一方、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに対してデータ書き込みを行っている最中に、バッテリの異常な取り出し又は低電圧等の電源異常があった場合は、正しくデータを書き込めないことになる。特に、ファイルシステムを用いて不揮発性メモリにファイルデータを保存している場合には、書き込もうとしていたデータが消失するだけでなく、ファイルシステムの整合性が失われることによってファイルシステム自体が破壊されるおそれがある。ファイルシステムが破壊されると、不揮発性メモリに書き込み中であったデータだけでなく、これ以外の保存されていたデータの読み出しも不可能となる。通常、携帯電話機やPDA等の携帯型情報端末はバッテリ駆動されていることから、上述した電源異常が発生する可能性が高い状況にあるため、データ消失を防ぐための装置、方法等が従来から提案されている。
上述したようなデータの消失、ファイルシステムの破壊を回避するための手法として、バッテリの異常な取り出しが行われる前に携帯型情報端末の電池蓋の開閉を検知し、電池蓋が開いているときには不揮発性メモリへのデータ転送を中断するといったものが提案されている(特許文献1参照)。しかし、一般的には、通常時の電源である主電源の異常発生に備えて、主電源をバックアップする補助電源を設ける構成が採用されている(例えば特許文献2参照)。
携帯型情報端末の具体的な構成では、主電源に一次電池やリチウムイオン蓄電池等の蓄電池(二次電池)が用いられ、補助電源に二次電池やコンデンサが用いられることが多い。補助電源の二次電池やコンデンサを主電源により充電可能な構成とし、不揮発性メモリへのデータ転送に先立ってこれらを充電しておくこととすれば、主電源に異常が発生した際のバックアップが可能となる。
特開2000−41972号公報 特開平7−93060号公報 特開平4−289952号公報
特許文献2等に開示された補助電源によるバックアップを行う従来のメモリ書き込み回路等の構成は、データ書き込み中であるか否かに関わらず常に補助電源によるバックアップを行うもの、又は、データ書き込みを行わない時には補助電源によるバックアップを行わないが、データ書き込みを行う場合は常時バックアップを行うものであった。このような構成の場合、少なくともデータ書き込みが行われている間は常に補助電源によるバックアップが行われるため、データ書き込み中は常に補助電源として用いられる二次電池やコンデンサ等が通電された状態となる。補助電源であるコンデンサ等には、誘電体による損失、電極及び配線の損失等の損失成分が存在するため、通電された状態では常に電力を消費し、主電源である一次電池等が消耗することになる。
携帯電話機、PDA等の携帯型情報端末では、機器サイズの制約によって主電源となるバッテリのサイズも制約を受ける。このため、限られた電池容量のもとで長時間の使用を可能とするためには、極力消費電力を低減する必要がある。したがって、上述したファイルシステムを用いてフラッシュメモリ等の不揮発性メモリにファイルデータを保存する場合であっても、ファイルシステムの破壊を回避しつつ極力消費電力を削減できることが望ましい。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであって、本発明は、電源異常によるファイルシステムの破壊を防ぐ場合に消費電力の低減が可能な不揮発性メモリ書き込み回路、携帯型情報端末及び不揮発性メモリのデータ書き込み方法を提供することを目的とするものである。
本発明にかかる不揮発性メモリ書き込み回路は、不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対する書き込みを制御する制御部と、前記不揮発性メモリと前記制御部に対して電源供給を行う主電源部及び補助電源部とを備える。前記不揮発性メモリは、少なくとも、ファイル管理情報を格納するファイル管理領域とファイルデータを格納するファイル格納領域とに区画して使用されるものである。さらに、前記不揮発性メモリに前記ファイル管理情報を書き込む際は、前記主電源部及び前記補助電源部による電源供給を可能とし、前記不揮発性メモリに前記ファイルデータを書き込む際は、前記補助電源部による電源供給を停止して、前記主電源部による電源供給を行うことを特徴とする。
ファイルシステム自体が破壊されることを防ぐためには、少なくとも不揮発性メモリに対するファイル管理情報の書き込みが電源異常などにより妨害されることを防げばよい。ファイル管理情報が正常に保たれていれば、ファイル格納領域中のファイルデータの一部が消失しても、ファイル管理情報に基づいてファイル管理情報と保存データの不整合を修復することができるためである。本発明にかかる不揮発性メモリ書き込み回路は、上述した構成により、ファイル管理情報の書き込み時は補助電源部によるバックアップを行ってファイル管理情報の書き込みを正常に行うことができる。さらに、補助電源部によるバックアップをファイル管理情報の書き込み中に限定するため、従来の補助電源部に常時通電する構成及び不揮発性メモリへのデータ書き込み時は常に補助電源部に通電する構成に比べて、補助電源部で消費される電力を低減することができる。
なお、上述した本発明にかかる不揮発性メモリ書き込み回路は、前記主電源部の異常及び異常の回復を検出する検出手段をさらに備え、前記検出手段が前記主電源部の異常を検出した場合は、前記不揮発性メモリに対する前記ファイル管理情報の書き込みを中断し、前記検出手段が前記主電源部の異常の回復を検出した場合は、前記ファイル管理情報の書き込みを中断した時点から書き込み処理を再開することとしてもよい。
このような構成により、主電源部に電圧降下等の異常が発生している状態では、不揮発性メモリに対するファイル管理情報の書き込みを安全に停止し、主電源部の異常回復後に書き込みを再開することができる。このため、不揮発性メモリに構成されているファイルシステムをより強固に保護することができる。
なお、前記ファイル管理情報の書き込みを中断する場合には、少なくとも、未書き込みのファイル管理情報、ファイルデータ、中断の有無を示すフラグ情報及び書き込み処理の履歴情報を前記制御部のワーク領域である揮発性メモリに保持することとすればよい。
また、前記補助電源部が充電可能な二次電池である場合は、前記ファイル管理情報を前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記主電源部から前記補助電源部に通電して、前記補助電源部を充電し、前記ファイルデータを前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記補助電源部に対する前記主電源部からの通電を停止することが望ましい。
このような構成により、主電源部から補助電源部に対する通電期間を不揮発性メモリへのファイル管理情報の書き込み時に限定することができるため、従来の補助電源部に常時通電する構成及び不揮発性メモリへのデータ書き込み時は常に通電する構成に比べて、消費電力を低減することができる。
一方、本発明にかかる携帯型情報端末は、上述した本発明にかかる不揮発性メモリ書き込み回路を備えたことを特徴とするものである。
さらに、本発明にかかる不揮発性メモリのデータ書き込み方法は、ファイル管理情報を格納するファイル管理領域とファイルデータを格納するファイル格納領域とに区画して使用される不揮発性メモリに対するデータ書き込み方法であって、前記不揮発性メモリに書き込むデータが前記ファイル管理情報であるか否かを判定し、前記ファイル管理情報を前記不揮発性メモリに書き込む際は、主電源部及び補助電源部による電源供給を可能とした後に、前記不揮発性メモリの書き込みを行い、前記ファイルデータを前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記補助電源部による電源供給を停止して、前記主電源部による電源供給により、前記不揮発性メモリの書き込みを行うものである。
このような方法により、ファイル管理情報の書き込み時には補助電源部によるバックアップ行うため、主電源部に異常が生じてもファイル管理情報の書き込みを正常に行うことができる。さらに、補助電源部によるバックアップをファイル管理情報の書き込み中に限定するため、従来の補助電源部に常時通電する構成及び不揮発性メモリへのデータ書き込み時は常に補助電源部に通電する構成に比べて、補助電源部で消費される電力を低減することができる。
なお、上述した本発明にかかる不揮発性メモリのデータ書き込み方法は、前記主電源部の異常を検出した場合は、前記不揮発性メモリに対する前記ファイル管理情報の書き込みを中断し、前記主電源部の異常の回復を検出した場合は、前記ファイル管理情報の書き込みを中断した時点から書き込み処理を再開することとしてもよい。これにより、主電源部に電圧降下等の異常が発生している状態では、不揮発性メモリに対するファイル管理情報の書き込みを安全に停止し、主電源部の異常回復後に書き込みを再開することができる。このため、不揮発性メモリに構成されているファイルシステムをより強固に保護することができる。
上述したように、法発明にかかる不揮発性メモリ書き込み回路、携帯型情報端末及び不揮発性メモリのデータ書き込み方法は、不揮発性メモリの書き込み中に発生した電源異常によるファイルシステムの破壊を防止する際に、主電源のバックアップに要する電力を低減することができる。
本発明により、ファイルシステムの破壊を防ぐ場合に消費電力の低減が可能な不揮発性メモリ書き込み回路、携帯型情報端末及び不揮発性メモリのデータ書き込み方法を提供することができる。
発明の実施の形態1.
本実施の形態にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10の構成を図1に示す。不揮発性メモリ書き込み回路10は、CPU11、RAM等の揮発性メモリ12及びフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ13、これらに電源を供給するための主電源14、主電源をバックアップする補助電源15並びに補助電源15による電源供給のON/OFFを切り替えるスイッチ16を備えている。
CPU11は、不揮発性メモリ13に対する書き込み処理に関しては、書き込み処理を制御する制御部として機能する。揮発性メモリ12はCPU11のワークエリアとして制御部の一部として利用されるものであり、CPU11が不揮発性メモリ13にデータ書き込みを行う場合には、書き込みデータをいったん揮発性メモリ12に格納した後に、不揮発性メモリ13に格納される。不揮発性メモリ13は、上述したようなファイルシステムを用いたデータ管理が行われるものであり、不揮発性メモリ13の保存領域は、ファイル管理情報を保存するファイル管理領域と、ファイルデータ自体を保存するファイル格納領域に区画して使用される。
また、主電源14は、一次電池又はリチウムイオン蓄電池等の二次電池である。一方、補助電源15は、主電源14の電圧降下、電源断等の異常が発生した場合にこれをバックアップして、CPU11、揮発性メモリ12及び不揮発性メモリ13に電源を供給する電源である。補助電源15は一次電池であってもよいが、主電源14によって充電可能な二次電池やコンデンサを用いてもよい。なお、スイッチ16は、CPU11が出力するON/OFF制御信号に応じて動作するものであり、ON制御信号の入力によって、主電源14と不揮発性メモリ13等を接続する給電線に補助電源15を接続し、OFF制御信号の入力によって、補助電源15を給電線から切り離すよう構成される。
次に、図2のフローチャートを用いて本実施の形態にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10の動作を説明する。図2は、CPU11が揮発性メモリ12から不揮発性メモリ13に対してファイル管理情報又はファイルデータの書き込みを行う際の動作を示したものである。ステップS201では、CPU11が、不揮発性メモリ13に書き込みを行うデータがファイル管理情報であるか否かの判定を行う。ファイル管理情報の書き込みと判定された場合、CPU11はスイッチ16に対してON制御信号を出力する。ON制御信号を受信したスイッチ16は、主電源14と不揮発性メモリ13等を接続する給電線に補助電源15を接続した状態(以下、ON状態と呼ぶ)となるよう動作する(ステップS202)。CPU11の制御によりスイッチ16がON状態となると、補助電源15からCPU11、揮発性メモリ12及び不揮発性メモリ13に対する給電が可能な状態となる。さらに、補助電源15が二次電池又はコデンサ等である場合は、主電源14によって補助電源15が充電される。
一方、ステップS201において、ファイルデータの書き込みと判定された場合、CPU11はスイッチ16に対してOFF制御信号を出力する。OFF制御信号を受信したスイッチ16は、主電源14と不揮発性メモリ13等を接続する給電線から補助電源15を切り離した状態(以下、ON状態と呼ぶ)となるよう動作する(ステップS203)。CPU11の制御によりスイッチ16がOFF状態となると、補助電源15からCPU11、揮発性メモリ12及び不揮発性メモリ13への給電が停止されるとともに、補助電源15が二次電池又はコデンサ等である場合は、主電源14による補助電源15の充電が停止される。
ステップS204では、不揮発性メモリに対するデータの書き込みを行う。上記のステップS201乃至S204の動作は、不揮発性メモリ13に対する全データの書き込みが終了するまで繰り返し行われる(ステップS205)。
このような動作によって、ファイル管理情報を不揮発性メモリ15に書き込む際には補助電源15によるバックアップが行われ、ファイル管理情報の書き込み時に主電源14に電圧降下、電源断等の電源異常が生じても、補助電源15からの給電によって、不揮発性メモリ13に対するファイル管理情報の書き込みを正常に行うことができる。このため、ファイル管理情報を保護し、ファイルシステムの破壊を防止することができる。
一方、ファイル管理情報を除くファイルデータの書き込み中は補助電源15によるバックアップを行わないため、主電源14に電源異常が発生すると、不揮発性メモリ15に対する書き込み不良が生じ、ファイルデータを消失することとなる。しかしながら、ファイル管理情報が正常であるため、ファイル管理情報の内容をマスタとして、ファイル管理情報とファイル格納領域のファイルデータの整合を確認することにより、ファイルシステム自体の破壊を免れることができる。つまり主電源14の電源異常に伴う不揮発性メモリ13の書き込み不良の影響を、ファイルデータのみの破壊に限定することができる。
このように、ファイル管理情報の書き込み時のみ、補助電源15によるバックアップを行うことによって、不揮発性メモリ13に対する書き込み中に主電源14の電源異常が発生しても、ファイルシステムの破壊を防ぐことができる。
また、主電源14による補助電源15の充電を行う場合は、補助電源15の有する損失成分(コンデンサの誘電体損失、電極及び配線の損失等)によって電力を消費し、主電源14が消耗することになる。したがって、消費電力低減の観点からは、主電源14から補助電源15に対する通電時間を制限することにより、主電源14の消耗を抑えることが望ましい。本発明の構成であれば、主電源14から補助電源15に対する通電期間を不揮発性メモリ13へのファイル管理情報の書き込み時に限定することができるため、従来の補助電源15に常時通電する構成及び不揮発性メモリ13へのデータ書き込み時は常に通電する構成に比べて、消費電力を低減することができる。
なお、補助電源15が充電を要しない一次電池である場合にも、ファイル管理情報の書き込み中のみ補助電源15によるバックアップが可能となるようスイッチ16を切り替えることにより、従来の補助電源15に常時通電する構成及び不揮発性メモリ13へのデータ書き込み時は常に通電する構成に比べて、補助電源15の消耗を抑えることができる。
このように、本実施の形態にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10は、不揮発性メモリ13の書き込み中に発生した電源異常によるファイルシステムの破壊を防止する際に、主電源のバックアップに要する電力を低減することができる。
本実施の形態にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10を適用した携帯型情報端末の一例を図3に示す。図3の携帯電話端末20は、不揮発性メモリ書き込み回路10の構成に加えて、液晶パネル等の表示部21、無線送受信を行うRF部22及びアンテナ23を備えるものである。CPU11は、携帯電話端末20の全体制御を行うものであり、上述した処理に加えて、ベースバンド信号処理、表示部21の表示制御、RF部22との無線送受信データの転送制御等を行うものである。このような構成により、携帯電話端末20は、不揮発性メモリ13の書き込み中に発生した電源異常によるファイルシステムの破壊を防止し、補助電源で消費される電力を低減することができる。
発明の実施の形態2.
本実施の形態にかかる不揮発性メモリ書き込み回路40の構成を図4に示す。不揮発性メモリ書き込み回路40は、発明の実施の形態1にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10の構成に加えて、電圧降下/回復検出手段41を備えている。なお、不揮発性メモリ書き込み回路10と共通する構成要素については同一の番号を付与して説明を省略する。
電圧降下/回復検出手段41は、主電源11の電圧が所定の閾値電圧を超えて低下したこと、及び主電源11の電圧が所定の閾値電圧まで回復したことを検出し、検出信号をCPU11に対して出力する。電圧降下/回復検出手段41は、主電源11の電圧が低下した場合や、主電源11に相当する一次電池等の取り外しによる電源断等の異常が発した場合にもこれらの異常が検出できなければならない。このため、主電源11が正常な場合は常に検出信号が出力されることとし、検出信号の断絶によって主電源11の異常をCPU11に通知することとしても良い。また、電圧降下/回復検出手段41は、補助電源15から給電されるよう構成してもよい。
次に、図5のフローチャートを用いて本実施の形態にかかる不揮発性メモリ書き込み回路40の動作を説明する。図5は、CPU11が揮発性メモリ12から不揮発性メモリ13に対してファイル管理情報又はファイルデータの書き込みを行う際の動作を示したものである。なお、ステップS201乃至S203の動作は、発明の実施の形態1において説明した図2のフローチャートの同一記号が付与された処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS501では、補助電源14のバックアップを行いながら不揮発性メモリ13に対するファイル管理情報の書き込みを行う。ファイル管理情報の書き込み中に、電圧降下/回復検出手段41が主電源14の電源異常を検出した場合(ステップS502)、CPU11は、まだ不揮発性メモリ13に転送されていないファイル管理情報、ファイルデータ及び未実施の書き込み処理に関する中断情報を揮発性メモリ12に保存し、不揮発性メモリ13に対する書き込みを中断する(ステップS503)。ここで、揮発性メモリ12に保持される中断情報とは、中断の有無を示すフラグ情報、未実施の書き込みの内容を示す処理履歴を含むものである。
その後、電圧降下/回復検出手段41が主電源14の電源回復を検出するまで中断状態を継続し(ステップS504)、電源回復を検出した場合に、CPU11は揮発性メモリ12に保持された中断情報を参照し、揮発メモリ12に保持されたファイル管理情報及びファイルデータの書き込み処理を、ステップS503において中断した時点に引き続いて再開する(ステップS504及びステップS505)。
なお、ファイルデータの書き込みの際は、発明の実施の形態1にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10と同様に、補助電源14によるバックアップを行わずに不揮発性メモリ13に対する書き込みを行う(ステップS506)。上記のステップS201乃至S203及びステップS501乃至506の動作は、不揮発性メモリ13に対する全データの書き込みが終了するまで繰り返し行われる(ステップS507)。
このような動作によって、ファイル管理情報を不揮発性メモリ15に書き込む際には補助電源15によるバックアップを行い、ファイル管理情報の書き込み時に主電源14に電圧降下、電源断等の電源異常が生じた場合には、不揮発性メモリ13への書き込みが終了していないデータを揮発性メモリ12に安全に退避し、不揮発性メモリ13に対する書き込み処理を中断することができる。
主電源14に異常が発生している状態のままファイル管理情報の書き込みを継続した場合に、さらに補助電源15の電源異常が発生すると、ファイル管理情報の書き込み不良が発生してファイルシステムの破壊を招くことになる。このため、本実施の形態にかかる不揮発性メモリ書き込み回路40は、主電源14に異常が発生している状態では、不揮発性メモリ13に対するファイル管理情報の書き込みを安全に停止し、主電源14の異常回復後に書き込みを再開する。これにより、ファイルシステムをより強固に保護することができる。
一方、ファイル管理情報を除くファイルデータの書き込み中は補助電源15によるバックアップを行わないが、このような動作によってファイルシステム自体の破壊を免れることができる点は、発明の実施の形態1にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10と同様である。
発明の実施の形態1にかかる不揮発性メモリ書き込み回路10の構成図である。 不揮発性メモリ書き込み回路10の動作を示すフローチャートである。 本発明にかかる携帯電話端末20を示す構成図である。 発明の実施の形態2にかかる不揮発性メモリ書き込み回路40の構成図である。 不揮発性メモリ書き込み回路40の動作を示すフローチャートである。 ファイルシステムを説明するための図である。
符号の説明
10、40 不揮発性メモリ書き込み回路
11 CPU
12 揮発性メモリ
13 不揮発性メモリ
14 主電源
15 補助電源
16 スイッチ
41 電圧降下/回復検出手段

Claims (9)

  1. 不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリに対する書き込みを制御する制御部と、
    前記不揮発性メモリと前記制御部に対して電源供給を行う主電源部及び補助電源部とを備え、
    前記不揮発性メモリは、少なくとも、ファイル管理情報を格納するファイル管理領域とファイルデータを格納するファイル格納領域とに区画して使用され、
    前記制御部は、前記主電源部が正常であるときに前記不揮発性メモリに前記ファイル管理情報を書き込む際は、前記主電源部及び前記補助電源部による電源供給を可能とした状態で前記不揮発性メモリへの書き込み処理が行われるよう制御し
    前記制御部は、前記主電源部が正常であるときに前記不揮発性メモリに前記ファイルデータを書き込む際は、前記補助電源部による電源供給を停止し、かつ前記主電源部による電源供給を可能とした状態で前記不揮発性メモリへの書き込み処理が行われるよう制御する、
    不揮発性メモリ書き込み回路。
  2. 前記主電源部の異常及び異常の回復を検出する検出手段をさらに備え、
    前記不揮発性メモリへの前記ファイル管理情報の書き込み中に前記検出手段が前記主電源部の異常を検出した場合、前記制御部は、前記不揮発性メモリに対する前記ファイル管理情報の書き込みを中断し、
    前記検出手段が前記主電源部の異常の回復を検出した場合、前記制御部は、前記ファイル管理情報の書き込みを中断した時点から前記不揮発性メモリに対する書き込み処理を再開する請求項1に記載の不揮発性メモリ書き込み回路。
  3. 前記制御部のワーク領域である揮発性メモリをさらに備え、
    前記ファイル管理情報の書き込みを中断する場合には、少なくとも、未書き込みのファイル管理情報、ファイルデータ、中断の有無を示すフラグ情報及び書き込み処理の履歴情報を前記揮発性メモリ保持する請求項2に記載の不揮発性メモリ書き込み回路。
  4. 前記補助電源部は、充電可能な二次電池であり、
    前記ファイル管理情報を前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記主電源部から前記補助電源部に通電して、前記補助電源部を充電し、
    前記ファイルデータを前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記補助電源部に対する前記主電源部からの通電を停止する請求項1乃至3のいずれかに記載の不揮発性メモリ書き込み回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の不揮発性メモリ書き込み回路を備えたことを特徴とする携帯型情報端末。
  6. ファイル管理情報を格納するファイル管理領域とファイルデータを格納するファイル格納領域とに区画して使用される不揮発性メモリに対するデータ書き込み方法であって、
    前記不揮発性メモリに書き込むデータが前記ファイル管理情報であるか否かを判定し、
    前記主電源部が正常であるときに前記ファイル管理情報を前記不揮発性メモリに書き込む際は、主電源部及び補助電源部による電源供給を可能とした状態で前記不揮発性メモリの書き込みを行い、
    前記主電源部が正常であるときに前記ファイルデータを前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記補助電源部による電源供給を停止し、かつ前記主電源部による電源供給を可能とした状態で前記不揮発性メモリの書き込みを行う不揮発性メモリのデータ書き込み方法。
  7. 前記不揮発性メモリへの前記ファイル管理情報の書き込み中に前記主電源部の異常を検出した場合は、前記不揮発性メモリに対する前記ファイル管理情報の書き込みを中断し、
    前記主電源部の異常の回復を検出した場合は、前記ファイル管理情報の書き込みを中断した時点から前記不揮発性メモリに対する書き込み処理を再開する請求項6に記載の不揮発性メモリのデータ書き込み方法。
  8. 前記ファイル管理情報の書き込みを中断する場合には、少なくとも、未書き込みのファイル管理情報、ファイルデータ、中断の有無を示すフラグ情報及び書き込み処理の履歴情報を前記不揮発性メモリとは異なる揮発性メモリに保持する請求項7に記載の不揮発性メモリのデータ書き込み方法。
  9. 前記補助電源部は、充電可能な二次電池であり、
    前記ファイル管理情報を前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記主電源部から前記補助電源部に通電して、前記補助電源部を充電し、
    前記ファイルデータを前記不揮発性メモリに書き込む際は、前記補助電源部に対する前記主電源部からの通電を停止する請求項6乃至8のいずれかに記載の不揮発性メモリのデータ書き込み方法。
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