JP4493703B2 - 円筒状ジャック - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末で、オーディオ信号、その他の種々の信号、或いは電源の授受に用いられる円筒状ジャック、特に折り畳み式携帯端末のヒンジ部に挿入配置される円筒状ジャックに関する。
携帯端末に於いて、イヤホンジャックその他のジャック類は一般的に端末本体の側部に搭載されて来た。そのため、端末本体の厚さが厚くなりがちであり、またユーザーが端末本体を手で持った場合に、該ジャックに挿入したプラグが邪魔になる場合が多い。そこで、折り畳み式の携帯電話等の携帯端末では、このような問題点を解決する趣旨で、その折り畳みのために利用されている蝶番部の軸部にジャックを挿入配置することが検討される余地がある。
特許文献1は、折りたたみ式携帯無線機に関するものであり、第1のボディと第2のボディを折り畳み自在に結合するヒンジ部と同軸上にイヤホン用ジャックを設けたものである。
この特許文献1には、その効果として、無線機本体への容量や実装面での圧迫無くイヤホンジャックを取り付けることが可能である旨の記述はある。しかし構成に関しては、上記の記述に加えて、ヒンジ部のヒンジ軸と同軸上にイヤホンジャックが設けてあると思われる図が示されているのみである。このような場合のイヤホンジャックの構成等に関しては何も明らかにしていない。
特許文献2は、携帯電話機に関するものであり、電話機用操作部と表示パネルとを有し、電話機の機能を備えている第1の半体部と、
裏面に電子式情報管理処理装置用操作部を有し、電子式情報管理処理装置の機能を備えている第2の半体部と、
該第1の半体部と該第2の半体部とを繋いでいるヒンジ部とよりなり、
通常は、該第2の半体部が該第1の半体部に重なって閉じられた状態にあり、この状態で使用可能であるスピーカ部とマイク部とを有し、
該第2の半体部が上記ヒンジ部に関して回動されて開かれて、上記電話機用操作部及び上記電子式情報管理処理装置用操作部が露出された状態とされる構成とし、
前記ヒンジ部の上部側の内部にアンテナを収容し、
前記ヒンジ部の下部側に、電源用プラグが差し込まれるジャックを有する構成としたものである。
この特許文献2でも、明細書中には、ヒンジ部の下側部にはジャックが設けてあるとの記述があるが、殆ど詳しい説明はない。最も詳しく示したと思われるのが、図12であるが、これを見ても単にヒンジ部の末端にジャックを埋め込んだように見えるのみである。ジャックをヒンジ部に挿入配置する場合に生じる種々の問題に関しては何も述べるところがない。
実開平5−11604号公報(請求項1、2、明細書及び図面) 特開平11−252226号公報(請求項4、段落0007、0022、0044、0045、0058、図1、図12)
本発明は、携帯電話等の携帯端末本体の厚さを薄くする観点及び携帯端末本体の側部にジャックを配した場合に該ジャックに挿入したプラグが該端末を手で持ったユーザの邪魔になる問題を解決する観点等から、前記のように、ジャックを折り畳み式端末のヒンジ部に配置することとし、その場合に生じる種々の問題の内、該位置にジャックを挿入する都合上、そのハウジングを円筒状に構成することとした場合に、新たに生じる接片部材の構成上の種々の問題及びこれに伴ってハウジングに新たに生じる取付構造上の種々の問題を解決した円筒状ジャックを提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、携帯端末の分体相互を折り畳み可能に結合するヒンジ部にその軸心に沿って挿入配置する円筒状ジャックであって、
正面に開口し、軸心に沿って延長するプラグ挿入孔と、周側部に形成した周側部側接片部材の取付片及びコンタクト片を配するための取付凹部であって、その一部から該コンタクト片を該プラグ挿入孔に導入するコンタクト片導入口を備えた取付凹部と、前記プラグ挿入孔の後部側に構成した後部側接片部材を取り付けるための係止部とを備え、かつ絶縁性部材で構成した円筒状のハウジング、
前記取付凹部に配して該ハウジングに固定するための取付片と、該取付凹部から前記コンタクト片導入口を通じてプラグ挿入孔に導入延長し、該プラグ挿入孔に挿入されたプラグの対応する電極に接触するコンタクト片とを備え、かつ導電性バネ材で構成した周側部側接片部材、
及び前記ハウジングのプラグ挿入孔の後部側に構成した係止部に取り付ける後部側接片部材、
で構成した円筒状ジャックである。
本発明の2は、本発明の1の円筒状ジャックに於いて、前記周側部側接片部材の取付片を、前記ハウジングの周側部表面から突出しないように、前記取付凹部に配するように構成したものである。
本発明の3は、本発明の1又は2の円筒状ジャックに於いて、前記取付凹部を、端子部を配するための端子部用凹部と、該端子部用凹部からハウジングの周方向に延びる、周側部側接片部材の取付片を配するための取付片用凹部と、ハウジングの周方向に延びる周側部側接片部材のコンタクト片を配するためのコンタクト片用凹部であって、その一部にコンタクト片のコンタクト部をプラグ挿入孔に臨ませるためのコンタクト片導入口を備えたコンタクト片用凹部と、で構成し、
前記周側部側接片部材を、端子部と、該端子部から前記ハウジングの周側に沿って延びる取付片と、該端子部の一部からプラグ挿入孔に臨むべく、前記コンタクト片導入口から前記プラグ挿入孔内に導入可能なように構成したコンタクト片と、で構成したものである。
本発明の4は、本発明の1又は2の円筒状ジャックに於いて、前記取付凹部を、周側部側接片部材の端子部を配するための端子部用凹部と、該端子部用凹部のハウジングの周方向の両側両端から各々周方向に延び、先端で相互に対面する方向に曲がる周側部側接片部材の取付片を配するための取付片用凹部と、該端子部用凹部のハウジングの周方向の両側中央部から各々周方向に延び、その先端で、該取付片用凹部の先端より該端子部用凹部寄りの位置に開口したコンタクト片導入口を備えたコンタクト片用凹部と、で構成し、
前記周側部側接片部材を、中央部の端子部と、該端子部の両側両端から各々前記ハウジングの周側を抱えるべく延長し、かつ各々同方向に延長した相互の先端に対面する方向に突出する係止片を形成してなる各二本の取付片と、該端子部の両側の各二本の取付片の間からプラグ挿入孔を挟むように延長し、前記コンタクト片導入口から前記プラグ挿入孔内に導入延長するコンタクト片と、で構成したものである。
本発明の5は、本発明の1、2、3又は4の円筒状ジャックに於いて、前記係止部を、前記プラグ挿入孔の後部側に周方向180度の角度間隔で構成した後部側接片部材の二つのコンタクト片の先端を係止する二つの先端係止部と、該二つの先端係止部を結ぶ仮想線と交差する他の仮想線上に位置する位置関係でプラグ挿入孔の後部側に形成した後部側接片部材の二つの取付片の各々を挿入する二つの取付溝であって、プラグ挿入孔側に開口する保持用突部導入口を備えた二つの取付溝と、で構成し、
前記後部側接片部材を、各々プラグ挿入孔の内周に沿って延長し、その途中に該プラグ挿入孔内に膨出するコンタクト部を形成し、かつその先端を前記係止部の先端係止部に係止するように構成した二つのコンタクト片と、各々該プラグ挿入孔の長さ方向に延長し、該プラグ挿入孔側に膨らむ保持用突部を備え、かつ前記取付溝に装入可能に構成した二つの取付片と、で構成したものである。
本発明の6は、本発明の1、2、3又は4の円筒状ジャックに於いて、前記係止部を、前記プラグ挿入孔の後部側内周に周方向180度の角度間隔で構成した二つの先端係止部であって、後部側接片部材の二つのコンタクト片の先端を、各々該プラグ挿入孔内へは移動不能とし、外方へは移動自由とするように係止する二つの先端係止部と、該二つの先端係止部を結ぶ仮想線と交差する他の仮想線上に位置する位置関係でプラグ挿入孔の後部側に形成した後部側接片部材の二つの取付片の各々を挿入する二つの取付溝と、で構成し、
該二つの取付溝(9)は、それぞれ前記プラグ挿入孔側に開く態様の、両側の側板状スリット部(9c)とその間を繋ぐ底板状スリット部(9d)からなる外広がり態様の樋状スリットに構成し、かつ該底板状スリット部(9d)には、後部側接片部材(4)の底板部(4b1)に構成した保持用突部(4b4)をプラグ挿入孔側に突出させるべく、該プラグ挿入孔側に開口する保持用突部導入口(9b)を開口し、
前記後部側接片部材を、ハウジングの背面側で前記プラグ挿入孔の軸心と交差する面内に位置する中央基部と、該中央基部の両側辺から各々該プラグ挿入孔の内周に沿って延長し、その途中を該プラグ挿入孔内に膨出させたコンタクト部に形成し、それらの先端を前記係止部の二つの先端係止部に係止させるように構成した二つのコンタクト片と、前記中央基部の該両コンタクト片を設けた辺と交差する向きの隣接する他の二辺から各々前記二つの取付溝(9)に挿入可能にすべく該プラグ挿入孔の長さ方向に延長して構成した二つの取付片(4b)とで構成し、
該二つの取付片(4b)は、前記取付溝(9)の側板状スリット部(9c)に挿入可能な側板(4b2)と、該取付溝(9)の底板状スリット部(9d)に挿入可能な底板部(4b1)とからなる、該プラグ挿入孔側に開く外広がり態様の樋状部材に構成し、かつ該底板部(4b1)には、各々他の取付片(4b)の底板部(4b1)の保持用突部(4b4)と共に該プラグ挿入孔に挿入されたプラグを保持する、該プラグ挿入孔側に膨らむ保持用突部(4b4)を構成したものである。
本発明の7は、本発明の6の円筒状ジャックに於いて、前記取付片の両側板の間の角度を、前記取付溝の両側板状スリット部の間の角度より小さい角度に構成し、該取付片を該取付溝に挿入した場合に、該取付片の両側板間が、その角度差分だけ開くことになり、その底板部がプラグ挿入孔側に膨らむこととなるように構成したものである。
本発明の8は、本発明の3又は4の円筒状ジャックに於いて、前記周側部側接片部材を、二つ以上採用する場合に、その端子部を前記ハウジングの長さ方向に沿って直線状に配列することとしたものである。
本発明の1の円筒状ジャックによれば、ハウジングの周側部に取り付ける周側部側接片部材は、該ハウジングの周側部に形成した取付凹部に容易に配設し得、かつ確実に配設され得る。従って周側部側接片の所定の部位とプラグ挿入孔に挿入されたプラグとの安定した接触動作を確保することができる。
本発明の2の円筒状ジャックによれば、前記周側部側接片部材の取付片が、前記ハウジングの周側部表面から突出することがないので、折り畳み可能な携帯端末のヒンジ部の軸部に挿入して用いる場合に極めて好都合である。
本発明の3の円筒状ジャックによれば、周側部側接片部材は、端子部からハウジングの周方向に沿って取付片を延長してこれにより円筒状のハウジングを抱えるように構成し、必要に応じて、該取付片の先端や該周側部側接片部材の該取付片の先端と反対側に当たる部位にそれぞれハウジングへの固定手段を構成し、これによって取付片によるハウジングの抱持状態を確実に維持できるようにし得る。
また、このように取付片によるハウジングへの取り付けが確実になることにより、コンタクト片導入口を通じてプラグ挿入孔に導入されたコンタクト片によるプラグとの接触も安定した確実なものとなり得る。
本発明の4の円筒状ジャックによれば、周側部側接片部材は、端子部の両側から取付片を延長してこれらにより円筒状のハウジングを抱えるように構成したものであるが、更にそれらの各先端の係止片を取付凹部の曲がった部分の壁面に係止させることで、該取付片によるハウジングの抱持状態を確実に維持できるようにしたものである。
ハウジングが正面視四辺形である場合は、例えば、取付片で該ハウジングを抱えることとすると、その取付片はその先端部をハウジングの下端の両側の角部に係止することで確実な取付状態を容易に確保することができる。従ってこの場合は取付片の先端をハウジングの下面側に長く延長した構成にする必要はない。しかし、ハウジングが円筒状の場合には、取付片を適切に係止させる部分がないので、確実な取り付けのためには、該取付片は該ハウジングの全周又はそれに近い状態まで抱える必要がある。そこで、取付片をこのように構成すると、今度は、取付片をハウジングに取り付けるために開くと、現在一般にこの種の用途に用いられているバネ材では弾性限界を越えてしまう可能性があり、そのように構成することが無理であることが分かる。
本発明の4の円筒状ジャックでは、両側の取付片は、これらを弾性限界を越えない範囲に開いてハウジングに取り付け得るようにその長さ(抱持範囲)を限定すると共に、不足する取り付け力を、各々同方向に延長した二つの取付片の先端に、相互に対面する方向に突出する係止片を構成し、これらを、前記のように、取付凹部の曲がった部分の壁面に係止させることで補うようにしたものである。
また、云うまでもなく、本発明の4の円筒状ジャックでは、端子部は端子部用凹部に、取付片は取付片用凹部に、コンタクト片はコンタクト片用凹部に、それぞれ配され、それぞれは、ハウジングの周側外面より外方に突出しないようになっている。またコンタクト片用凹部に配されたコンタクト片は、その先端側が、前記のように、コンタクト片導入口を通じてプラグ挿入孔内に延長導入されており、プラグ挿入孔に挿入されるプラグの対応する電極に接触可能になっている。
本発明の5の円筒状ジャックによれば、後部側接片部材の二つのコンタクト片と、二つの取付片とは、各々相互に交差状態となっている仮想線上に位置するものであり、該コンタクト片の対面する二つのコンタクト部と、同様に対面する取付片の二つの保持用突部とにより、プラグ挿入孔に挿入されたプラグの先端付近は挟持状態に保持されることになる。プラグのより確実な保持を確保することができる。
本発明の6の円筒状ジャックによれば、後部側接片部材の二つのコンタクト片は、各先端部が前記先端係止部に係止され、前記のように、適切な動きに規制されているものであり、その途中にはプラグ挿入孔内に膨らむコンタクト部が構成されているため、それらのコンタクト部で、プラグ挿入孔に挿入されたプラグの対応する電極(チップ電極)に確実に接触し、かつこれを保持することができる。またこれらのコンタクト片は、これらと交差する位置関係で配された取付片が取付溝に配されることでハウジングに確実に取り付けられ、また両取付片の底板部に保持用突部を膨出させ、これを前記保持用突部導入口を通じてプラグ挿入孔内に突き出させることにより、プラグ挿入孔に挿入されたプラグの対応部位をそれらの保持用突部で挟持状態に接触し、二つのコンタクト片のコンタクト部による保持と相まってより確実な保持を確保することができる。
本発明の7の円筒状ジャックによれば、前記のように、前記取付片の両側板の間の角度を、前記取付溝の両側板状スリット部の間の角度より小さな角度に構成し、該取付片を該取付溝に挿入した場合に、その角度差分だけ、取付片の両側板間が開き、これによって該取付片の底板部がプラグ挿入孔側に膨らむように構成したため、底板部は取付溝のプラグ挿入孔から遠い方の壁面から浮いた状態となり、前記底板部の一部を膨出させて構成した前記保持用突部はプラグ挿入孔内に適切に進入し得、かつ適切な弾力を確保することができる。それ故、二つの対面する保持用突部は、該プラグ挿入孔に挿入されたプラグを両側から適切な弾力で挟持し、適切な保持力を確保することができる。<BR>
本発明の8の円筒状ジャックによれば、前記周側部側接片部材を、例えば、リングバネ及びスリーブバネとして採用する場合のように、二つ以上採用することとした場合は、各々の端子部を前記ハウジングの長さ方向に沿って直線状に配列することとしたものであるため、一定のパターンで構成した接続手段等による一括の電気的接続が可能になったものである。
発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づき、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施例1の円筒状ジャックは、基本的に、図1〜図3に示すように、プラグ挿入孔1、スリーブバネ(周側部側接片部材)2及びリングバネ(周側部側接片部材)3を配する取付凹部並びにチップバネ(後部側接片部材)4を取り付けるための二種類の係止部を備えた円筒状のハウジング5と、該ハウジング5の二つの取付凹部に配するスリーブバネ2及びリングバネ3と、該ハウジング5の二種類の係止部に取り付けるチップバネ4とで構成したものである。
前記ハウジング5は、前記し、図1(a)、(c)、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)及び図4(a)、(c)に示すように、基本的に、円筒状をなし、絶縁性素材で構成した部材である。折り畳み自在な携帯端末のヒンジの一部、より具体的には、ヒンジのヒンジピンを挿入する部位の一部に挿入可能にする趣旨で円筒状に構成したものである。該ハウジング5は、云うまでもなく、絶縁性の素材で成形したものである。
前記プラグ挿入孔1は、図1(a)、図2、図3(a)、図4(a)、(c)及び図5に示すように、該ハウジング5の正面に開口し、その概ね軸心に沿って背面側まで延長したほぼ円柱状の空間である。該プラグ挿入孔1は、この実施例では、同図に示すように、背後方向にも開口している。なお、該プラグ挿入孔1の正面側の開口部は、プラグpの挿入をスムーズに行えるようにする趣旨でその周縁部を小テーパ状に面取りしてある。
前記取付凹部は、前記したように、スリーブバネ2用及びリングバネ3用のそれがあるが、基本的な構成は全く同様である。スリーブバネ2用の取付凹部を、ハウジング5の正面側寄りの周側に配置し、リングバネ3用のそれを該スリーブバネ2用のそれより後方寄りに配置して、各々に配されたスリーブバネ2のコンタクト片2aのコンタクト部2apがプラグ挿入孔1に挿入されたプラグpのスリーブ電極psに接触し、リングバネ3のコンタクト片3aのコンタクト部3apがリング電極prに接触できるようにしてある。
以上のように、前記取付凹部は、スリーブバネ2用及びリングバネ3用のいずれも構成は全く同様で、位置関係が異なるのみであるので、まずスリーブバネ2用のそれについて説明し、リングバネ3用のそれについては、その後に略述する。
前記スリーブバネ2用の取付凹部は、先に述べ、特に図4及び図5に示すように、ハウジング5の周側部の正面側寄りの位置に構成する。該取付凹部は、同図に示すように、該スリーブバネ2の端子部2bを接合状態に配置するための端子部用凹部6aと、該端子部用凹部6aの両側両端から各々該ハウジング5の周方向に延びる各一対の抱持片(取付片)2c、2c…を接合状態に配置する各一対の抱持片用凹部(取付片用凹部)6b、6b…と、該端子部用凹部6aの両側中央部から各々ハウジング5の周方向に延びるコンタクト片2a、2aを接合状態に配置するコンタクト片用凹部6c、6cとで構成したものである。
端子部用凹部6a、抱持片用凹部6b、6b…及びコンタクト片用凹部6c、6cは、スリーブバネ2の端子部2b、抱持片2c、2c…及びコンタクト片2a、2aが、ハウジング5の周側外面より外方に突出しない深さとする。
前記各一対の抱持部用凹部6b、6bは、図4(b)、(e)及び図5(a)に示すように、その先端で相互に対面する方向に折曲し、相互の凹部を連続する先端連続凹部6bcを備えたものとする。
前記コンタクト片用凹部6c、6cは、図4(b)、(d)及び図5(a)に示すように、周方向に延長したその先端部で、該各一対の抱持片用凹部6b、6bの先端連続凹部6bcより前記端子部用凹部6a寄りの位置に、プラグ挿入孔1に連通するコンタクト片導入口6chを開口させてあり、コンタクト片2aの先端側をこれを通じて該プラグ挿入孔1内に進出させることができるようになっている。該コンタクト片導入口6chは、図2(a)及び図5(a)に示すように、前記開口位置から、前記端子部用凹部6aの中心とプラグ挿入孔1の軸心を結ぶ仮想線に平行に延長させ、その最下部はプラグ挿入孔1の内周を僅かに掘り下げた状態に構成し、最下部のプラグ挿入孔1側の縁をコンタクト片2aの先端を係止する先端掛止部6chrとする。
スリーブバネ2用の取付凹部は、以上の通りであり、前記リングバネ3用の取付凹部は、図4(b)、(d)、(e)及び図5(b)、(c)、(d)に示すように、ハウジング5の周側部のスリーブバネ2用の取付凹部より後部側寄りの位置に構成する。該リングバネ3用の取付凹部は、スリーブバネ2用の端子部用凹部6aに対応する端子部用凹部7aと、抱持片用凹部6b、6b…に対応する抱持片用凹部(取付片用凹部)7b、7b…と、コンタクト片用凹部6c、6cに対応するコンタクト片用凹部7c、7cとで構成したものであり、各一対の抱持片用凹部7b、7bは、スリーブバネ2用のそれと同様の先端連続凹部7bcを備え、コンタクト片用凹部7c、7cは、やはりスリーブバネ2用のそれと同様に、先端にコンタクト片導入口7chを備えている。また該コンタクト片導入口7chは、これもスリーブバネ2用のそれと同様の構成であり、最下部のプラグ挿入孔1側の縁がコンタクト片2aの先端を係止する先端掛止部7chrとなっている。前記し、かつ以上に説明したように、リングバネ3用の取付凹部は、位置が異なる他は、スリーブバネ2用の取付凹部と同一構成である。
また前記チップバネ4を取り付けるための二種類の係止部は、図4(b)、(c)及び図5(c)、(d)に示すように、前記プラグ挿入孔1の後部側内周に周方向180度の角度間隔で構成した二つの先端係止部8、8と、該二つの先端係止部8、8を結ぶ仮想線に交差する仮想線の両端の位置関係で該プラグ挿入孔1の後部内周に構成した取付溝9、9とに構成したものである。該先端係止部8、8は、チップバネ4のコンタクト片4a、4aの先端を係止し、取付溝9、9は、チップバネ4の取付片4b、4bを挿入係止するものである。
前記先端係止部8、8は、後方を向き、かつ後方に向かって若干プラグ挿入孔1内に傾いた板状の部位であり、その一方を、図2(d)及び図5(d)に示すように、この実施例では、前記スリーブバネ2用の取付凹部及びリングバネ3用の取付凹部の端子部用凹部6a、7aとハウジング5に於ける周方向の角度関係を一致させて、その後部側内周に位置させ、他方の先端係止部8を、前記のように、該一方の先端係止部8と180度の角度間隔で、同様にハウジング5の後部側内周に位置させたものである。
前記先端係止部8、8には、図2(d)及び図5(d)に示すように、コンタクト片4a、4aを最後部から該先端係止部8、8まで案内する案内部8a、8aと、コンタクト片4a、4aの先端の外方への動きを許容する、該先端係止部8、8の外側の余裕空間8b、8bとを備えてある。なお、該案内部8a、8aは、同図に示すように、ハウジング5の最後部では、該ハウジング5の後端より後方に突出した部位の内面側に構成されている。また前記余裕空間8b、8bの外周側は、この実施例では、ハウジング5外に開く切欠となっている。
前記取付溝9、9は、図4(c)に示すように、チップバネ4の二つの取付片4b、4bの各々を挿入する側板状スリット部が外広がりとなった断面外広がりの樋状のスリットをなす溝であり、その底板状スリット部には、取付片4b、4bの底板部4b1が、両側の側板状スリット部には、側板部4b2、4b2が挿入されるようにしてある。なお、同図に示すように、該取付溝9、9は、溝の開口部がプラグ挿入孔1側を向くように構成してある。
また該取付溝9、9には、図2(c)及び図5(c)に示すように、各々の底板状スリット部の外面側に前記取付片4b、4bに後ろ向きに切り起こし形成した固定片4b3、4b3を係止する固定穴(固定部)9a、9aを形成する。該固定穴9a、9aはその後部側の縁に前記固定片4b3、4b3の先端を当接させて、これを係止固定するものである。また該取付溝9、9には、同図に示すように、各々の底板状スリット部の内面側に、保持用突部導入口9b、9bを開口する。この保持用突部導入口9b、9bは、同図に示すように、前記固定穴9a、9aより後方側で、プラグ挿入孔1内に開口するように構成し、取付片4b、4bに膨出形成した保持用突部4b4、4b4をプラグ挿入孔1内に進入させようとする趣旨のものである。この保持用突部導入口9b、9bは、この実施例では、ハウジング5の後端まで開口する状態に構成したので、穴と云うより後部に開いた切欠状となっている。
前記スリーブバネ2は、導電性の板バネ材で構成したものであり、図6(a)〜(f)に示すように、中央部の板状の端子部2bと、該端子部2bの両側両端から各々前記ハウジング5の周側を抱えるべく延長した各一対の抱持片2c、2cと、該端子部2bの両側の各一対の抱持片2c、2cの間から各々同方向に延長した各一本のコンタクト片2aとで構成したものである。
前記端子部2bは、図6(a)、(b)、(c)、(e)、(f)に示すように、この実施例では、その中央部で僅かに内側に膨らむ膨出部を形成したものである。
また該端子部2bの両側に突出させた各一対の抱持片2c、2cは、図6(c)、(e)に示すように、円筒状のハウジング5を抱持すべく部分円弧状に構成してあり、更にそれらの先端には、各一対毎の相互の先端側部から対面する方向に突出する係止片2cf、2cfを構成してあるものである。
更に又前記端子部2bの両側中央部から一本ずつ突出させた各コンタクト片2a、2aは、同図に示すように、該端子部2bから突出する部分で前記抱持片2c、2c…より曲率を小さく折り曲げてあり、その先端直前には内側に向かって膨出した突部であるコンタクト部2apが形成してある。該コンタクト部2apは、コンタクト片2aの先端が、前記コンタクト片導入口6chに導入され、最下部の先端掛止部6chrに係止した状態で、プラグ挿入孔1内に適切に進出した状態になるようにその膨出状態が設定されている。
前記リングバネ3は、スリーブバネ2と全く同様の構成であり、図6(a)〜(f)にスリーブバネ2と兼用して示してあるように、スリーブバネ2の端子部2bに対応する端子部3bと、抱持片2cに対応する抱持片3cと、コンタクト片2aに対応するコンタクト片3aと、抱持片2cの係止片2cfに対応する係止片3cfと、コンタクト片2aのコンタクト部2apに対応するコンタクト部3apとで構成したものである。
前記チップバネ4は、導電性の板バネ材で構成したものであり、図7に示すように、中央基部4cと、該中央基部4cの両側辺から該中央基部4cの属する面と直交する方向に延長した相互に対面するコンタクト片4a、4aと、該中央基部4cの両コンタクト片4a、4aを設けた辺に隣接する他の二辺から各々中央基部4cの属する面に直交する方向に延長した二つの取付片4b、4bとで構成したものである。
前記二つのコンタクト片4a、4aは、図7(a)、(g)、(h)に示すように、先端直前に向かって相互を近接させる方向に延長し、先端直前で外方に後退すべく屈曲することにより、それぞれ先端直前に突出部であるコンタクト部4ap、4apを構成し、更にその先端に向かって対面するコンタクト片4a、4aが相互に若干近接するように屈曲させたものである。
前記取付片4b、4bは、図7に示すように、各々底板部4b1とその両側の側板部4b2、4b2とからなっており、各々は、相互の開口部が対面状態となっている樋状を基本とする形状の構成要素であり、側板部4b2、4b2は、同図に示すように、外開きとなっている。なお、これらの両側の側板部4b2、4b2が作るその間の角度は、前記取付溝9、9の両側の側板状スリット部が作るその間の角度より若干小さな角度とする。また該取付片4b、4bには、同図に示すように、その底板部4b1、4b1の先端側から半分程の位置までに後ろ向きに、かつ外向きに切り起こした固定片4b3、4b3が形成してあり、加えて該底板部4b1、4b1には、該固定片4b3、4b3より後部側に内側に膨らむ保持用突部4b4、4b4が形成してある。
従って前記スリーブバネ2は、図1(b)、(d)、(e)、図2(a)、(c)、(d)及び図3に示すように、ハウジング5のそれ用の取付凹部に容易に取り付け得ると共に、該ハウジング5の外周面外に突出させないようにすることができる。スリーブバネ2の両側の各一対の抱持片2c、2c…は、これを若干開いた状態とした上で、ハウジング5の該当する取付凹部の両側の抱持片用凹部6b、6b…の外側にこれを抱え得る位置関係で配置し、拡開させていた外力を除けば、それぞれ該抱持片用凹部6b、6b…中に装入配置され、ハウジング5を抱持した状態になる。各抱持片2c、2c…の先端の係止片2cf、2cf…は、このとき、抱持片用凹部6b、6bの先端の先端連続凹部6bc中に配置され、その上側の縁に係止して該スリーブバネ2の外れ止めとなる。
このように抱持片2c、2c…を抱持片用凹部6b、6b…に装入する際に、前記両側のコンタクト片2a、2aは、その先端が各々両側の対応するコンタクト片用凹部6c、6cに当接し、これを滑りながら拡開し、最終的には、該コンタクト片用凹部6c、6cの先端に位置するコンタクト片導入口6ch、6chに進入する。該コンタクト片2a、2aの先端が更に進入下降して、その先端が該コンタクト片導入口6chの最下部に到達し、プラグ挿入孔1側の縁である先端掛止部6chrに係止するに至る。この状態で、該コンタクト片2a、2aの先端直前の突部であるコンタクト部2ap、2apはプラグ挿入孔1内に側方から適切に進出した状態になる。なおこのコンタクト部2ap、2apのプラグ挿入孔1内への進出位置は、云うまでもなく、これらのコンタクト部2ap、2apが、挿入されるプラグpのスリーブ電極psに適切に接触し得る位置である。
以上のように該スリーブバネ2を配置操作すると、その端子部2bは、ハウジング5の端子部用凹部6a中に接合状態に配置されることになる。
前記リングバネ3は、前記のように、以上のスリーブバネ2と全く同様の構成であり、リングバネ3用の取付凹部の構成も、スリーブバネ2用の取付凹部と、ハウジング5上の位置が異なるのみで、全く同様の構成であるから、リングバネ3は、スリーブバネ2をそれ用の取付凹部に取り付けるのと全く同様の操作でリングバネ3用の取付凹部に取り付けることができる。
従ってそのように操作して、図1(b)、(d)、(e)、図2(c)、(d)及び図3に示すように、リングバネ3は、その抱持片3c、3c…が抱持片用凹部7b、7b…に装入配置状態となり、それらの先端の係止片3cf、3cf…は、抱持片用凹部7b、7bの先端の先端連続凹部7bc中に装入配置状態となる。該係止片3cf、3cf…は先端連続凹部7bcの上縁に係止して該リングバネ3の外れ止めとなる。他方、コンタクト片3a、3aは、その端子部3b寄りの部位がコンタクト片用凹部7c、7c中に配され、その先端側がコンタクト片導入口7chを通じてプラグ挿入孔1中に進入し、その先端がコンタクト片導入口7chの最下部の先端掛止部7chrに係止し、その直上の突部であるコンタクト部3ap、3apがプラグ挿入孔1内に側方から適切に進出した状態に配置される。この進出位置は、云うまでもなく、該コンタクト片3a、3aのコンタクト部3ap、3apが、挿入されるプラグpのリング電極prに適切に接触し得る位置である。また、該リングバネ3の端子部3bは、ハウジング5の端子部用凹部7a中に接合状態に配置される。
前記チップバネ4は、その向きを定めてハウジング5の背後から挿入して取り付ける。
そのコンタクト片4a、4aの先端部の各々を前記案内部8a、8aの後端の位置に対応させ、同時に取付片4b、4bの先端部を前記取付溝9、9の入口に対応させる。こうした上で、該チップバネ4を該ハウジング5の背後から押し込む。そうすると、コンタクト片4a、4aの先端は、前記案内部8a、8aの内面側を通って、それぞれ先端係止部8、8の直前の位置まで至り、この時点で必要に応じて該コンタクト片4a、4aを若干外方に広げながら更に押し込むと、該コンタクト片4a、4aの先端はそれぞれ該先端係止部8、8の外方側に進入することとなり、該コンタクト片4a、4aに加えていた外力を除去すると、その先端は、図2(d)に示すように、各々該先端係止部8、8に係止し、そのコンタクト部4ap、4apはプラグ挿入孔1内に進出した状態になる。
他方、前記取付片4b、4bも、該チップバネ4の該ハウジング5の背後からの押し込み動作に伴って、先端から前記取付溝9、9に進入する。取付片4b、4bは、単に押し込み状態の進展に伴って、図2(c)に示すように、その固定片4b3、4b3が前記固定穴9a、9aの後部側の縁に当接係止することとなり、保持用突部4b4、4b4はそれぞれ保持用突部導入口9b、9bを通じてプラグ挿入孔1内に進出状態となる。なお、該チップバネ4の中央基部4cは、図1(c)及び図3(b)に示すように、ハウジング5の後部中央に位置する状態となる。
従ってこの実施例1の円筒状ジャックによれば、ハウジング5の周側部に取り付けるスリーブバネ2及びリングバネ3は、該ハウジング5の周側部にそれぞれ形成した対応する取付凹部に配設され、そのいずれの部分も周側部外面から外部に突出することがない。また該ハウジング5の後部側に配されるチップバネ4は、該ハウジング5の背面側からプラグ挿入孔1の後部内周に沿って挿入配置されるものであり、これも該ハウジング5の周側部外面より外部に突出する部分が存在しない。従って折り畳み可能な携帯端末のヒンジ部の軸部に挿入して用いる場合に極めて好都合である。
前記スリーブバネ2及びリングバネ3は、以上のように、周側部の対応する取付凹部に配されるものであるが、それぞれの抱持片2c、2c…、3c、3c…は、各先端の係止片2cf、2cf…、3cf、3cf…が、抱持片用凹部6b、6b…、7b、7b…の先端の先端連続凹部6bc、6bc、7bc、7bc中に装入配置状態となり、前者が後者の上縁に係止して該スリーブバネ2及びリングバネ3の良好な外れ止めとなる。
またこの実施例1の円筒状ジャックでは、先に述べたように、スリーブバネ2、リングバネ3及びチップバネ4のいずれの部位もハウジング5の周側より外方に突出しないが、それぞれの端子部2b、3b及び中央基部4cも当然そのようになっている。該端子部2b、3bにはリード線等を接続し、必要な電気的接続ができるようになっているのは云うまでもない。該中央基部4cも端子として使用することも可能であるが、チップバネ4に関しては、前記固定穴9aに固定状態になって露出している一方の取付板4bの側板部4b2を端子部に兼用して用い、ここにリード線等を接続して必要な電気的接続をすることができる。
この実施例1では、前記スリーブバネ2とリングバネ3の端子部2b、3bを前記ハウジング5の長さ方向に沿って直線状に配列したものであるため、一定のパターンで構成した接続手段による電気的接続が可能になる。
この実施例1のスリーブバネ2及びリングバネ3のコンタクト片2a、2a、3a、3aは、前記のように、適切な位置関係で配置されているため、スリーブバネ2のコンタクト片2aのコンタクト部2ap、2apは、プラグ挿入孔1に挿入されたスリーブ電極psに接触し、リングバネ3のコンタクト片3aのコンタクト部3ap、3apは、リング電極prに適切に接触することになる。
またチップバネ4の二つのコンタクト片4a、4aは、各先端部が、前記先端係止部8、8に外方への後退が可能な状態で係止され、その途中に位置するコンタクト部4ap、4apはプラグ挿入孔1内に進出した状態になっている。そのため、該コンタクト部4ap、4apは、プラグpがプラグ挿入孔1に挿入されると、必要なだけ後退が可能であり、そのバネ力により、そのチップ電極pcに確実に接触し、かつこれを保持することができる。
更に又チップバネ4の取付片4b、4bは、前記のように、取付溝9、9に挿入状態となって保持固定されるものであるが、該取付片4b、4bの両側板部4b2、4b2の作るその間の角度は、該取付溝9、9の両側の側板状スリット部が作るその間の角度より若干小さな角度に構成してある。そのため、該取付片4b、4bは、該取付溝9、9への挿入に伴って、該両側板部4b2、4b2はその間の角度が広げられ、底板部4b1、4b1の外面側が該取付溝9、9の底板状スリット部の対応する面から浮いた状態になり、前記保持用突部4b4、4b4のプラグ挿入孔1内への進出量を若干増加させ、かつプラグpがプラグ挿入孔1に挿入され、該保持用突部4b4、4b4がその周側面に当接した場合に必要量だけ後退する余地を作り出している。即ち、該保持用突部4b4、4b4の可動空間を確保すると共に、取付片4b、4bをそのバネ性が発揮し得るように配したものである。それ故、二つの対面する保持用突部4b4、4b4は、該プラグ挿入孔1に挿入されたプラグpをチップ電極pcの位置で両側から適切な弾力で挟持し、適切な保持力を確保することができる。
この実施例2は、実施例1のスリーブバネ2及びリングバネ3並びにこれに対応するハウジング5の取付凹部と異なるスリーブバネ12及びリングバネ並びにこれに対応するハウジング15の取付凹部を有する例に関する。実施例1との違いは以上の点のみである。従ってこれらの点に関してのみ説明する。
この実施例2のスリーブバネ(周側側部側接片部材)12は、導電性の板バネ材で構成したものであり、図8(a)、(b)に示すように、端子部12aと、その一側両端から前記ハウジング15の周側を抱えるべく延長した一対の抱持片(取付片)12b、12bと、該端子部12aの他側を延長してその内部に開口した係止穴12cと、該抱持片12b、12bの先端間を接続する帯状部内に開口した他の係止穴12dと、該抱持片12b、12bの先端間を接続する帯状部の係止穴12dより内側の部分から前記端子部12a側に延長するコンタクト片12eとで構成したものである。
前記端子部12aは、図8(a)、(b)に示すように、この実施例では、その中央部で僅かに内側に膨らむ膨出部を形成したものである。
また前記一対の抱持片12b、12bは、図8(b)に示すように、円筒状のハウジング15を抱持すべく側方から見て部分円弧状に構成してあり、更にそれらの先端間には、図8(a)、(b)に示すように、前記係止穴12dの外側の辺を兼ねる係止片12d1が構成してあり、ハウジング15の後述する抱持片用凹部16bの先端の先端連続凹部16bcの上側の縁に係止して該スリーブバネ12の外れ止めの作用を果たすものとなる。
前記端子部12aの抱持片12b、12bの接続する側と反対側に構成した係止穴12cの外側の辺を兼ねる部位は、抱持片12b、12bの先端側の係止穴12dのそれと同様に、係止片12c1となっており、ハウジング15の後述する端子部側延長部用凹部16dの先端の先端連続凹部16dcの上側の縁に係止して、他方の係止片12d1の作用と相まって該スリーブバネ12の外れ止めの作用を果たすものとなる。
前記コンタクト片12eは、図8(a)に示すように、前記端子部12a側に延びる縦帯状部と先端の横帯状部からなる、平面から見て概ねT字状をなす部材であり、図8(b)に示すように、側面から見て、該縦帯状部が谷折り状態に折曲してあり、内側に向かって最も膨らんだ部分がコンタクト部12epとなり、先端の横帯状部の更に先端部が当接部12etとなる。該コンタクト部12epは、後記コンタクト片導入口16chを通じてプラグ挿入孔に進入し、該プラグ挿入孔に挿入されたプラグpのスリーブ電極に接触するようになっている。また該当接部12etは、その両端付近が、図8(b)に示すように、前記抱持片12b、12bの内面側にスライド自在に当接するようになっている。
前記リングバネは、以上のスリーブバネ12と全く同様の構成であり、スリーブバネ12の端子部12aに対応する端子部と、抱持片12bに対応する抱持片と、コンタクト片12eに対応するコンタクト片と、抱持片12bの係止片12d1に対応する係止片と、他の係止片12c1に対応する係止片と、コンタクト片12eのコンタクト部2epに対応するコンタクト部と、コンタクト片12eの当接部12etに対応する当接部とで構成したものである。
前記ハウジング15は、前記したように、スリーブバネ12及びリングバネ用の取付凹部を除いては、実施例1のハウジング5と同様である。
前記取付凹部は、前記したように、スリーブバネ12用及びリングバネ用のそれがあるが、当然に、基本的な構成は全く同様である。スリーブバネ12用の取付凹部を、ハウジング15の正面側寄りの周側に配置し、リングバネ用のそれを該スリーブバネ12用のそれより後方寄りに配置して、各々に配されたスリーブバネ12のコンタクト片12eのコンタクト部12epがプラグ挿入孔1に挿入されたプラグpのスリーブ電極psに接触し、リングバネのコンタクト片のコンタクト部がリング電極prに接触できるようにしてある。
以上のように、前記取付凹部は、スリーブバネ12用及びリングバネ用のいずれも構成は全く同様で、位置関係が異なるのみであるので、スリーブバネ12用のそれについてのみ説明し、リングバネ用のそれについては、省略する。
前記スリーブバネ12用の取付凹部は、特に図8(b)に示すように、ハウジング15の周側部の正面側寄りの位置に構成する。該取付凹部は、同図に示すように、該スリーブバネ12の端子部12aを接合状態に配置するための端子部用凹部16aと、該端子部用凹部16aの一側両端から各々該ハウジング15の周方向に延びる一対の抱持片(取付片)12b、12bを接合状態に配置する一対の抱持片用凹部(取付片用凹部)16b、16bと、前記係止穴12dより内側の部分から前記端子部12a側に延長するコンタクト片12eの基部付近を接合状態に配置するコンタクト片用凹部16cであって、その先端部と前記端子部用凹部16aの対応する側との間に開口したコンタクト片導入口16chを備えたコンタクト片用凹部16cと、端子部用凹部16aの他側両端から延長した端子部側延長部用凹部16d、16dと、その先端側を相互に対面する方向に折曲して連続させる先端連続凹部16dcと、前記抱持片用凹部(取付片用凹部)16b、16bの先端側を相互に対面する方向に折曲し、相互の凹部を連続する先端連続凹部16bcとで構成する。
前記端子部用凹部16a、抱持片用凹部16b、16b及びコンタクト片用凹部16cは、スリーブバネ12の端子部12a、抱持片12b、12b及びコンタクト片12eが、ハウジング15の周側外面より外方に突出しない深さとする。
従って前記スリーブバネ12は、図8(b)に示すように、ハウジング15のそれ用の取付凹部に容易に取り付け得ると共に、該ハウジング15の外周面外に突出させないようにすることができる。スリーブバネ12は、これを若干開いた状態とした上で、ハウジング15の該当する取付凹部の抱持片用凹部16b、16b、先端連続凹部16bc、16dc等の外側に該ハウジング15を抱え得る位置関係で配置し、拡開させていた外力を除けば、抱持片12b、12bは、それぞれ該抱持片用凹部16b、16b中に装入配置され、前記係止片12d1、12c1は、それぞれ先端連続凹部16bc、16dcに挿入状態となって該先端連続凹部16bc、16dcの上側の縁に係止することになる。こうしてスリーブバネ12は、ハウジング15に固定状態となる。
同時に端子部12aは、端子部用凹部16aに配置状態となる。また前記コンタクト片12eは、その基部がコンタクト片用凹部16cに配置状態となり、図8(b)に示すように、コンタクト部12ep及びその前後はコンタクト片導入口16chを通じてプラグ挿入孔1内に進入した状態となる。またコンタクト片12eの当接部12etは、その両端付近が、前記抱持片12b、12bの内面側にスライド自在に当接状態となっている。
なおこのコンタクト部12epのプラグ挿入孔1内への進出位置は、云うまでもなく、これらのコンタクト部12epが、挿入されるプラグpのスリーブ電極psに適切に接触し得る位置である。
前記リングバネも、前記のように、以上のスリーブバネ12と全く同様の構成であり、リングバネ用の取付凹部の構成も、スリーブバネ12用の取付凹部と、ハウジング15上の位置が異なるのみで、全く同様の構成であるから、リングバネは、スリーブバネ12をそれ用の取付凹部に取り付けるのと全く同様の操作でリングバネ用の取付凹部に取り付けることができる。
従ってこの実施例2の円筒状ジャックによれば、ハウジング15の周側部に取り付けるスリーブバネ12及びリングバネは、該ハウジング15の周側部にそれぞれ形成した対応する取付凹部に配設され、そのいずれの部分も周側部外面から外部に突出することがない。それ故、折り畳み可能な携帯端末のヒンジ部の軸部に挿入して用いる場合に極めて好都合である。
前記スリーブバネ12及びリングバネは、以上のように、周側部の対応する取付凹部に配されるものであるが、それぞれ、前記したように、前記係止片12d1、12c1等が、それぞれ対応する先端連続凹部16bc、16dc等に挿入状態となって該先端連続凹部16bc、16dc等の上側の縁に係止することになる。こうしてスリーブバネ12は、ハウジング15に良好な固定状態となる。
またこの実施例2の円筒状ジャックでは、先に述べたように、スリーブバネ12及びリングバネのいずれの部位もハウジング15の周側より外方に突出しないが、それぞれの端子部12a等も当然そのようになっている。該端子部12a等にはリード線等を接続し、必要な電気的接続ができるようになっているのは云うまでもない。
この実施例2では、前記スリーブバネ12とリングバネの端子部12a等を前記ハウジング15の長さ方向に沿って直線状に配列したものであるため、一定のパターンで構成したフレキシブル基板等の接続手段による電気的接続が可能になる。
(a)は実施例の円筒状ジャックの正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は(b)の上から見た図、(e)は(b)を下から見た図。 (a)は図1(b)のA−A線断面図、(b)は図1(b)のB−B線断面図、(c)は図1(b)のC−C線断面図、(d)は図1(d)のD−D線断面図。 (a)は実施例の円筒状ジャックの正面側斜め方向から見た斜視図、(b)は実施例の円筒状ジャックの背面側斜め方向から見た斜視図。 (a)は実施例の円筒状のハウジングの正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は(b)の上から見た図、(e)は(b)を下から見た図。 (a)は図4(b)のE−E線断面図、(b)は図4(b)のF−F線断面図、(c)は図4(b)のG−G線断面図、(d)は図4(d)のH−H線断面図。 (a)は実施例のスリーブバネ及びリングバネの正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)右側面図、(e)は(d)のI−I線断面図、(f)は斜視図。 (a)は実施例のチップバネの正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は(a)のJ−J線断面図、(g)は(a)のK−K線断面図、(h)は斜視図。 (a)はスリーブバネの展開図、(b)はハウジングのスリーブバネを取り付けた部位に於ける断面図(チップバネ等を省略)。
符号の説明
1 プラグ挿入孔
2 スリーブバネ(周側側部側接片部材)
2a スリーブバネのコンタクト片
2ap スリーブバネのコンタクト片のコンタクト部
2b スリーブバネの端子部
2c スリーブバネの抱持片
2cf スリーブバネの抱持片の係止片
3 リングバネ(周側側部側接片部材)
3a リングバネのコンタクト片
3ap リングバネのコンタクト片のコンタクト部
3b リングバネの端子部
3c リングバネの抱持片
3cf リングバネの抱持片の係止片
4 チップバネ(後部側接片部材)
4a チップバネのコンタクト片
4ap チップバネのコンタクト片のコンタクト部
4b チップバネの取付片
4b1 取付片の底板部
4b2 取付片の側板部
4b3 固定片
4b4 取付片に膨出形成した保持用突部
4c 中央基部
5 ハウジング
6a スリーブバネ用の端子部用凹部
6b スリーブバネ用の抱持片用凹部
6bc スリーブバネ用の抱持片用凹部の先端連続凹部
6c スリーブバネ用のコンタクト片用凹部
6ch スリーブバネ用のコンタクト片用凹部のコンタクト片導入口
6chr スリーブバネ用のコンタクト片用凹部のコンタクト片導入口の先端掛止部
7a リングバネ用の端子部用凹部
7b リングバネ用の抱持片用凹部
7bc リングバネ用の抱持片用凹部の先端連続凹部
7c リングバネ用のコンタクト片用凹部
7ch リングバネ用のコンタクト片用凹部のコンタクト片導入口
7chr リングバネ用のコンタクト片用凹部のコンタクト片導入口の先端掛止部
8 先端係止部
8a 案内部
8b 先端係止部の外側の余裕空間
9 取付溝
9a 固定穴(固定部)
9b 保持用突部導入口
9c 側板状スリット部
9d 底板状スリット部
p プラグ
ps スリーブ電極
pr リング電極
pc チップ電極
12 スリーブバネ(周側側部側接片部材)
12a スリーブバネの端子部
12b スリーブバネの抱持片(取付片)
12c 抱持片の先端側と反対側の係止穴
12c1 係止片
12d 抱持片の先端側の係止穴
12d1 係止片
12e スリーブバネのコンタクト片
12ep コンタクト片のコンタクト部
12et 当接部
15 ハウジング
16a 端子部用凹部
16b 抱持片用凹部(取付片用凹部)
16bc 抱持片の先端側の先端連続凹部
16c コンタクト片用凹部
16ch コンタクト片導入口
16d 端子部側延長部用凹部
16dc 端子部側延長部用凹部の先端の先端連続凹部

Claims (8)

  1. 携帯端末の分体相互を折り畳み可能に結合するヒンジ部にその軸心に沿って挿入配置する円筒状ジャックであって、
    正面に開口し、軸心に沿って延長するプラグ挿入孔と、周側部に形成した周側部側接片部材の取付片及びコンタクト片を配するための取付凹部であって、その一部から該コンタクト片を該プラグ挿入孔に導入するコンタクト片導入口を備えた取付凹部と、前記プラグ挿入孔の後部側に構成した後部側接片部材を取り付けるための係止部とを備え、かつ絶縁性部材で構成した円筒状のハウジング、
    前記取付凹部に配して該ハウジングに固定するための取付片と、該取付凹部から前記コンタクト片導入口を通じてプラグ挿入孔に導入延長し、該プラグ挿入孔に挿入されたプラグの対応する電極に接触するコンタクト片とを備え、かつ導電性バネ材で構成した周側部側接片部材、
    及び前記ハウジングのプラグ挿入孔の後部側に構成した係止部に取り付ける後部側接片部材、
    で構成した円筒状ジャック。
  2. 前記周側部側接片部材の取付片を、前記ハウジングの周側部表面から突出しないように、前記取付凹部に配するように構成した請求項1の円筒状ジャック。
  3. 前記取付凹部を、端子部を配するための端子部用凹部と、該端子部用凹部からハウジングの周方向に延びる、周側部側接片部材の取付片を配するための取付片用凹部と、ハウジングの周方向に延びる周側部側接片部材のコンタクト片を配するためのコンタクト片用凹部であって、その一部にコンタクト片のコンタクト部をプラグ挿入孔に臨ませるためのコンタクト片導入口を備えたコンタクト片用凹部と、で構成し、
    前記周側部側接片部材を、端子部と、該端子部から前記ハウジングの周側に沿って延びる取付片と、該端子部の一部からプラグ挿入孔に臨むべく、前記コンタクト片導入口から前記プラグ挿入孔内に導入可能なように構成したコンタクト片と、で構成した請求項1又は2の円筒状ジャック。
  4. 前記取付凹部を、周側部側接片部材の端子部を配するための端子部用凹部と、該端子部用凹部のハウジングの周方向の両側両端から各々周方向に延び、先端で相互に対面する方向に曲がる周側部側接片部材の取付片を配するための取付片用凹部と、該端子部用凹部のハウジングの周方向の両側中央部から各々周方向に延び、その先端で、該取付片用凹部の先端より該端子部用凹部寄りの位置に開口したコンタクト片導入口を備えたコンタクト片用凹部と、で構成し、
    前記周側部側接片部材を、中央部の端子部と、該端子部の両側両端から各々前記ハウジングの周側を抱えるべく延長し、かつ各々同方向に延長した相互の先端に対面する方向に突出する係止片を形成してなる各二本の取付片と、該端子部の両側の各二本の取付片の間からプラグ挿入孔を挟むように延長し、前記コンタクト片導入口から前記プラグ挿入孔内に導入延長するコンタクト片と、で構成した請求項1又は2の円筒状ジャック。
  5. 前記係止部を、前記プラグ挿入孔の後部側に周方向180度の角度間隔で構成した後部側接片部材の二つのコンタクト片の先端を係止する二つの先端係止部と、該二つの先端係止部を結ぶ仮想線と交差する他の仮想線上に位置する位置関係でプラグ挿入孔の後部側に形成した後部側接片部材の二つの取付片の各々を挿入する二つの取付溝であって、プラグ挿入孔側に開口する保持用突部導入口を備えた二つの取付溝と、で構成し、
    前記後部側接片部材を、各々プラグ挿入孔の内周に沿って延長し、その途中に該プラグ挿入孔内に膨出するコンタクト部を形成し、かつその先端を前記係止部の先端係止部に係止するように構成した二つのコンタクト片と、各々該プラグ挿入孔の長さ方向に延長し、該プラグ挿入孔側に膨らむ保持用突部を備え、かつ前記取付溝に装入可能に構成した二つの取付片と、で構成した請求項1、2、3又は4の円筒状ジャック。
  6. 前記係止部を、前記プラグ挿入孔の後部側内周に周方向180度の角度間隔で構成した二つの先端係止部であって、後部側接片部材の二つのコンタクト片の先端を、各々該プラグ挿入孔内へは移動不能とし、外方へは移動自由とするように係止する二つの先端係止部と、該二つの先端係止部を結ぶ仮想線と交差する他の仮想線上に位置する位置関係でプラグ挿入孔の後部側に形成した後部側接片部材の二つの取付片の各々を挿入する二つの取付溝と、で構成し、
    該二つの取付溝(9)は、それぞれ前記プラグ挿入孔側に開く態様の、両側の側板状スリット部(9c)とその間を繋ぐ底板状スリット部(9d)からなる外広がり態様の樋状スリットに構成し、かつ該底板状スリット部(9d)には、後部側接片部材(4)の底板部(4b1)に構成した保持用突部(4b4)をプラグ挿入孔側に突出させるべく、該プラグ挿入孔側に開口する保持用突部導入口(9b)を開口し、
    前記後部側接片部材を、ハウジングの背面側で前記プラグ挿入孔の軸心と交差する面内に位置する中央基部と、該中央基部の両側辺から各々該プラグ挿入孔の内周に沿って延長し、その途中を該プラグ挿入孔内に膨出させたコンタクト部に形成し、それらの先端を前記係止部の二つの先端係止部に係止させるように構成した二つのコンタクト片と、前記中央基部の該両コンタクト片を設けた辺と交差する向きの隣接する他の二辺から各々前記二つの取付溝(9)に挿入可能にすべく該プラグ挿入孔の長さ方向に延長して構成した二つの取付片(4b)とで構成し、
    該二つの取付片(4b)は、前記取付溝(9)の側板状スリット部(9c)に挿入可能な側板(4b2)と、該取付溝(9)の底板状スリット部(9d)に挿入可能な底板部(4b1)とからなる、該プラグ挿入孔側に開く外広がり態様の樋状部材に構成し、かつ該底板部(4b1)には、各々他の取付片(4b)の底板部(4b1)の保持用突部(4b4)と共に該プラグ挿入孔に挿入されたプラグを保持する、該プラグ挿入孔側に膨らむ保持用突部(4b4)を構成した請求項1、2、3又は4の円筒状ジャック。
  7. 前記取付片の両側板の間の角度を、前記取付溝の両側板状スリット部の間の角度より小さい角度に構成し、該取付片を該取付溝に挿入した場合に、該取付片の両側板間が、その角度差分だけ開くことになり、その底板部がプラグ挿入孔側に膨らむこととなるように構成した請求項6の円筒状ジャック。
  8. 前記周側部側接片部材を、二つ以上採用する場合に、その端子部を前記ハウジングの長さ方向に沿って直線状に配列することとした請求項3又は4の円筒状ジャック。
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