JP4491272B2 - 車両シートの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、車両シート及びその製造方法に関し、特にたとえば、競争用自動車の運転操縦者が座るシートである車両シート及びその製造方法に関する。
車両シートは、通常、車両の部品として取り付けられる。そのような車両シートは、例えば、運転操縦者の腰部が当たる範囲や、腸骨稜または大腿部が当たる範囲において調節可能な部品を備えて設計されており、あるいは、運転操縦者に適応させることによってシートの快適性を向上させるべく、長さ調節器又は高さ調節器が設けられている。
特許文献1に記載の発明は、上記のような、運転操縦者に適応した車両シートを製造する方法である。車両シートは、シート部分及び/又は背凭れにクッションを有し、前記クッションが、製造時に運転操縦者に対して適応するように製造されることを特徴とする車両シートである。この発明による車両シートの製造方法は、前記クッションを、製造時に運転操縦者に対して適応させるので、その仕様と運転操縦者の希望とに合わせて人間工学的に快適、且つ個別的な形態で適応するように、車両シートを製造することができるとしたものである。
また、車両シートは、その車両シートのフレームを構成している背凭れ部や着座部だけでなくシートの快適さを向上させるために、例えば、副装着部品であるパッド及びカバーを備えている。そのような副装着部品は、多少大きめに設計されており、複数の車種に使用できるようになっている。
特許文献2に記載の発明は、副装着部品が、選択的に取り付け可能なモジュールとして準備されており、フレームに対して、そのフレームを改造することなく製造者の設計思想や使用者個人の意思によって取り付けられることを特徴としたものである。
特開2001−104113号公報 特開2001−213210号公報
しかしながら、特許文献1に記載された車両シートの製造方法では、運転操縦者の身体形状を計測し、その計測したデータをデジタルデータとして記録をする際に、CCDビデオ・カメラ等を使用した3Dレーザー技術を利用した計測器を使用していることから、大きくコストがかかるため、容易に行えないという問題がある。加えて、記録されたデジタルデータをコンピュータ処理し、その処理されたデータに従って、例えば、多軸CNCミリングマシンによって発泡体材料を機械加工する工程に対しても、大きく手間とコストがかかるという問題がある。
また、特許文献2に記載された車両シートの製造方法では、車両シートのフレームに取り付けられる副装着部品が、その車両シートにおける快適さを向上させるために取り付けられるものであるとしながらも、その副装着部品は、各個人の身体形状に合わせて決定したものではないという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡易に、且つ運転操縦者もしくはこの車両シートの使用者たるユーザの個別的身体的特徴に適合した車両シート及びその製造方法を提供することである。
この発明にかかる請求項1に記載の発明は、シート全体の形状を形作るシエル構造で、背凭れ部、着座部及びサイドプロテクタ部により構成され、運転操縦者が座る側の表面が副装着部品を取り付け可能な状態に形成され、取り付け台に取り付けられるフレームと、運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、前記フレームに選択的に取り付けられる副装着部品とを備える、車両シートの製造方法であって、前記フレームの背凭れ部は、運転操縦者の背を支持する部位で、運転操縦者の背中の高さに略相当する高さを備え、運転操縦者の背幅に略相当する幅を備え、前記フレームの着座部は、運転操縦者の臀部及び大腿部を支持する部位で、前記背凭れ部の下端部に連続して形成され、運転操縦者の臀部の背中側表面から大腿部の中頃まで達する長さを備え、運転操縦者の臀部及び大腿部の外側に略相当する幅を有し、背凭れ部の上部に、ヘッドレスト部が上方に向けて凸設され、その高さが、運転操縦者の頭部の頂点から更に上部に突き出る長さを備え、前記フレームのサイドプロテクタ部は、前記ヘッドレスト部の中央近傍から背凭れ部及び着座部のそれぞれの両端部に沿って着座部の先端に至るまでそれぞれの左右の両側部に延設され、外側端に、湾曲部が形成され、前記副装着部品は、ショルダパッド、サイドパッド、ウエストパッド、サイサポートパッド及びヘッドレストを含み、運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、車両シートに運転操縦者が着座した場合に、運転操縦者にかかる荷重を支え、且つその荷重を吸収できるような態様を保持できるように、選択的に取り付け、前記副装着部品のショルダパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の肩部を左右から挟むようにして、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部の上部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者の肩部を固定するように、運転操縦者の背肩幅の計測値に基づいて選択され、ショルダパッドの接続面は、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成されており、該ショルダパッドを、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付け、前記副装着部品のサイドパッドは、フレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状にウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の胴体部の左右側面及び大腿部の左右側面を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、背肩部を保持する背肩保持部、背肩保持部に続いて形成されたウエスト部を保持するウエスト保持部及びウエスト保持部に続いて形成された太腿部を保持する太腿保持部から形成され、前記大腿保持部は、ベルト用穴が形成され、前記ウエスト保持部と大腿保持部は、運転操縦者が座った状態の体勢に合わせて屈曲した形状に形成され、それぞれの部位は、運転操縦者にかかる横向きの荷重を支持できるように形成され、運転操縦者の身長、体重及びヒップの計測値に基づいて選択されており、該サイドパッドを、運転操縦者の胴体部及び大腿部を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部に取り付け、前記副装着部品のウエストパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者のウエスト部を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者のウエスト部を固定するように、前記運転操縦者の胸囲及びウエストの計測値に基づいて選択され、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるフレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成されており、該ウエストパッドを、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付け、前記副装着部品のサイサポートパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成されており、該サイドパッドを、運転操縦者の脚部を支持するように、運転操縦者のまた下高の計測値に基づいて選択されており、該サイサポートパッドを前記着座部の前方においてフレームに取り付けることを特徴とする、車両シートの製造方法である。
この発明にかかる請求項2に記載の発明は、前記サイドパッドが、前記ユーザの胴体部の左右側面及び大腿部の左右側面を左右から挟むように固定されるもので、予め複数のパターンの前記サイドパッドが準備され、前記ユーザの身長、体重及びヒップの各計測値に基づいて、前記ユーザを前記フレームに固定するための厚みを備えた前記サイドパッドを前記フレームの前記サイドプロテクタ部に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の車両シートの製造方法である。
この発明にかかる請求項3に記載の発明は、前記副装着部品が、前記ユーザの脚部を支持する機能を有するサイサポートパッド含み、前記サイサポートパッドが、前記ユーザのまた下高の計測値に基づいて選択され、フレームの着座部におけるシートクッションの前部に連続するように取り付けられることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両シートの製造方法である。
この発明にかかる請求項4に記載の発明は、前記サイサポートパッドが、前記ユーザの脚部における膝の略内側部分を支持するもので、予め複数のパターンの前記サイサポートパッドが準備され、前記ユーザのまた下高の計測値に基づいて、前記ユーザの脚部を支持するための高さを備えた前記サイサポートパッドを前記フレームの前記着座部の前方に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両シートの製造方法である。
この発明にかかる請求項5に記載の発明は、前記副装着部品が、前記ユーザの頭部を支持する機能を有するヘッドレストを含み、前記フレームの前記背凭れ部に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両シートの製造方法である。
この発明にかかる請求項6に記載の発明は、前記フレームの前記背凭れ部の下端部に略120°の角度で前記着座部が連続して形成された車両シートであって、前記サイサポートパッドは、水平な平面、大腿部支持面、鉛直面および側面により形成され、前記水平な平面および前記大腿部支持面の高さは、鉛直面に向かうにしたがって低くなるように形成され、前記水平な平面と大腿部支持面とは、12.5°以上20°以下の角度で形成され、前記サイサポートパッドは、前記車両シートの取り付け面から前記ユーザの大腿部と胴部の回転中心点までの鉛直方向距離と前記車両シートの取り付け面から前記サイサポートパッドの最頂点までの鉛直方向距離の比が、1:1.1から1.2の範囲内で前記フレームの前記着座部の前方に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両シートの製造方法である。
この発明にかかる請求項7に記載の発明は、シート全体の形状を形作るシエル構造で、背凭れ部、着座部及びサイドプロテクタ部により構成され、運転操縦者が座る側の表面が副装着部品を取り付け可能な状態に形成され、取り付け台に取り付けられるフレームと、運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、前記フレームに選択的に取り付けられる副装着部品とを備える、車両シートであって、前記フレームの背凭れ部は、運転操縦者の背を支持する部位で、運転操縦者の背中の高さに略相当する高さを備え、運転操縦者の背幅に略相当する幅を備え、前記フレームの着座部は、運転操縦者の臀部及び大腿部を支持する部位で、前記背凭れ部の下端部に連続して形成され、運転操縦者の臀部の背中側表面から大腿部の中頃まで達する長さを備え、運転操縦者の臀部及び大腿部の外側に略相当する幅を有し、背凭れ部の上部に、ヘッドレスト部が上方に向けて凸設され、その高さが、運転操縦者の頭部の頂点から更に上部に突き出る長さを備え、前記フレームのサイドプロテクタ部は、前記ヘッドレスト部の中央近傍から背凭れ部及び着座部のそれぞれの両端部に沿って着座部の先端に至るまでそれぞれの左右の両側部に延設され、サイドプロテクタ部の外側端に、湾曲部が形成され、前記副装着部品は、ショルダパッド、サイドパッド、ウエストパッド、サイサポートパッド及びヘッドレストを含み、運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、車両シートに運転操縦者が着座した場合に、運転操縦者にかかる荷重を支え、且つその荷重を吸収できるような態様を保持できるように、選択的に取り付けられ、前記副装着部品のショルダパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の肩部を左右から挟むようにして、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部の上部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者の肩部を固定するように、運転操縦者の背肩幅の計測値に基づいて選択され、ショルダパッドの接続面は、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成され、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付けられ、前記副装着部品のサイドパッドは、フレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状にウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の胴体部の左右側面及び大腿部の左右側面を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、背肩部を保持する背肩保持部、背肩保持部に続いて形成されたウエスト部を保持するウエスト保持部及びウエスト保持部に続いて形成された太腿部を保持する太腿保持部から形成され、前記大腿保持部は、ベルト用穴が形成され、前記ウエスト保持部と大腿保持部は、運転操縦者が座った状態の体勢に合わせて屈曲した形状に形成され、それぞれの部位は、運転操縦者にかかる横向きの荷重を支持できるように形成され、運転操縦者の身長、体重及びヒップの計測値に基づいて選択され、運転操縦者の胴体部及び大腿部を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部に取り付けられ、前記副装着部品のウエストパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者のウエスト部を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者のウエスト部を固定するように、前記運転操縦者の胸囲及びウエストの計測値に基づいて選択され、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるフレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成され、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付けられ、前記副装着部品のサイサポートパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の脚部を支持するように、運転操縦者のまた下高の計測値に基づいて選択され、前記着座部の前方においてフレームに取り付けられたことを特徴とする、車両シートである。
この発明にかかる請求項8に記載の発明は、前記サイサポートパッドが、水平な平面、大腿部支持面、鉛直面及び側面により形成され、水平な平面及び大腿部支持面の高さは、鉛直面に向かうにしたがって低くなるように形成され、大腿部支持面は、鉛直面の上部において接続され、大腿部支持面は、鉛直面とは反対方向に向かうにしたがって高くなり、最頂点から湾曲面を形成しながら水平な平面に接続されていることを特徴とする、請求項7に記載の車両シートである。
この発明にかかる請求項9に記載の発明は、前記サイドパッドが、複数の計測値を総合的に判断することにより選択される2パターンの第1サイドパッド及び第2サイドパッドを含み、第1サイドパッドと第2サイドパッドとの選択の条件として、身長(cm)−体重(kg)の値とヒップの計測値とを使用し、身長(cm)−体重(kg)の値が、110以下で、且つヒップの計測値が940mmよりも大きい場合は、サイドパッドが選択され、身長−体重の値が、110より大きく、且つヒップの計測値が940mm以下の場合は、サイドパッドが選択され、両条件にも当てはまらない場合は、身長−体重の値の当てはまる条件がヒップの値の条件よりも優先して選択されることを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の車両シートである。
この発明にかかる請求項10に記載の発明は、前記サイドプロテクタ部が、車体に車両シートを取り付けるときの取り付け用穴が、サイドプロテクタ部の下部における前後に形成され、取り付け用穴を利用することにより取り付け台に取り付けられ、取り付け台は、前後にスライドすることで、微調整ができるように取り付けられることを特徴とする、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の車両シートである。
この発明にかかる車両シートの製造方法によれば、運転操縦者などのユーザの身体形状に関して必要最小限の計測箇所における計測値に基づいて副装着部品が選択され、その選択された副装着部品をフレームに取り付けることにより車両シートが製造されるので、簡易に、且つ運転操縦者などのユーザの身体的特徴に適合した車両シートを製造することができる。
また、この発明にかかる車両シートの製造方法により製造された車両シートは、上述したように、車両シートの使用者たるユーザの身体的特徴に適合した車両シートであるので、体幹(脊椎)の屈曲などにより着座姿勢保持の困難な身体障害者等が着座し、安定的な姿勢を保つことのできる、例えば身体障害者等の輸送車両における座位保持装置としても使用することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
以下、図面を参照して本発明にかかるレース用自動車における車両シートの製造方法を説明する。図1は、この発明にかかる車両シートの一例を示す斜視図であり、図2及び図3は、この発明にかかる車両シートにおける副装着部品の取り付け位置を示した正面図及び側面図である。また、図4は、身体形状を特定するために計測される計測箇所を示した図である。
この車両シート10は、全体の形状を形作るフレーム12と、シートに座る運転操縦者の体型に合わせるためにそのフレーム12に取り付けられる複数の副装着部品14よりなる。
フレーム12は、シート全体の形状を形作る骨組みシェル構造で、例えば、強度を保持し、且つ軽量化を図るために、ガラス繊維が混入されたFRPにより作製される。フレーム12は、運転操縦者が座る側の表面が副装着部品14を取り付け可能な状態で作製される。
フレーム12は、背凭れ部16、着座部18及びサイドプロテクタ部20により構成されている。
背凭れ部16は、運転操縦者の背を支持する部位で、その高さは、運転操縦者の背中の高さに略相当する高さを備え、その幅は、運転操縦者の背幅に略相当する幅を備える。
着座部18は、運転操縦者の臀部及び大腿部を支持する部位で、前記背凭れ部16の下端部に連続して形成され、その運転操縦者側の表面は、略120°の角度をもって接続されている。そして、その長さは、運転操縦者の臀部の背中側表面から大腿部の中頃まで達する長さを備え、その幅は、運転操縦者の臀部及び大腿部の外側に略相当する幅を有する。
背凭れ部16の上部には、ヘッドレスト部22が上方に向けて凸設され、その高さは、運転操縦者の頭部の頂点から更に上部に突き出る長さを備える。
背凭れ部16は、運転操縦者の臀部付近から肩甲骨の中央辺りに至るまで略その幅は同一に形成され、その上部は肩に至るまでやや上方に向かうにしたがって広がる幅広に形成されている。
背凭れ部16の上部に凸設されたヘッドレスト部22は、上部に至るにしたがってその幅が狭くなるように形成されている。
フレーム12の背凭れ部16には、アッパパッド16a、バックレスト16b、ランバサポート16cが取り付けられている。そして、フレーム12の着座部18において、運転操縦者の臀部が接する領域には、シートクッション18aが取り付けられている。ランバサポート16cは、運転操縦者の背骨をS字に保つために取り付けられる。アッパパッド16a、バックレスト16b及びシートクッション18aは、例えば、ウレタンにより作製され、ランバサポート16cは、例えば、チップウレタンにより作製される。
ウレタンは、軽く、クッション性、耐久性に優れ、衝撃吸収性、断熱性、耐熱性が良い。また、裁断や接着等の種々の加工が容易であるという特徴がある。運転操縦者がウレタンを使用した車両シートに着座した場合、ウレタンは、運転操縦者による荷重に対して静かに変形する特徴があることから、運転操縦者にウレタンが密着することとなる。その状態で運転操縦者に対して自動車の加速度による荷重が働いたとき、ウレタンの特徴である衝撃吸収性の特徴により、その荷重を効率よく受け止め、さらに吸収する効果が働く。また、ウレタンは軽量であることから車両シートに取り付けられる各パット類をウレタンにすることにより、車両シート自体を軽量化することができることから、自動車の燃料効率を向上させることができる。チップウレタンは、ウレタンと同様の性質を持っているが、ウレタンよりも硬質である。
サイドプロテクタ部20は、ヘッドレスト部22の中央近傍から背凭れ部16及び着座部18のそれぞれの両端部に沿って着座部18の先端に至るまでそれぞれの左右の両側部に延設されている。そして、サイドプロテクタ部20の外側端には、湾曲部20aが形成されている。この湾曲部20aは、例えば、運転操縦者に対する保護機能を有するとともに、シートカバーを取り付けるために形成されている。
サイドプロテクタ部20は、運転操縦中のコーナリングにおける遠心力による横向きの荷重を運転操縦者の身体全体で受け止められるように、奥行きが深い形状となっている。これにより、運転操縦者に対して姿勢保持の効果があり、運転操縦者の身体の車両シート10に対するホールド性を高めることができる。
ヘッドレスト部22には運転操縦者の身体を固定するためのベルト(図示せず)を通すためのベルト用穴24が2箇所形成され、更に、ベルト用穴24が左右のサイドプロテクタ部20の着座部18付近、この実施の形態においては臀部付近に各々1箇所ずつ設けられている。
また、サイドプロテクタ部20には、車体に車両シート10を取り付けるときの第1取り付け用穴20b及び第2取り付け用穴20cが、サイドプロテクタ部20の下部における前後に各々1箇所ずつ形成されている。そして、製造された車両シート10は、第1取り付け用穴20b及び第2取り付け用穴20cを利用することにより取り付け台20d(車両のボディに取り付けられる)に、例えば、ネジにより取り付けられる。また、この取り付け台20dは、前後にスライドすることで、微調整ができるように取り付けられる。
フレーム12には、運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、副装着部品14が選択的に取り付けられる。副装着部品14は、例えば、ショルダパッド26、サイドパッド28、ウエストパッド30、サイサポートパッド32及びヘッドレスト34をそれぞれ含んだものにより構成されている。フレーム12に取り付けられる各々の副装着部品14は、例えば、図4に示すように、(1)身長、(2)胸囲、(3)ウエスト、(4)ヒップ、(5)背肩幅及び(6)また下高の各部位における長さと、体重とを加えた各計測値を利用することにより選択される。各副装着部品14を選択する際の条件は、車両シート10に運転操縦者が着座した場合に、各副装着部品14が運転操縦者にかかる荷重を支え、且つその荷重を吸収できるような態様を保持できるように、統計データとしての成人男子の日本人体型を示すJISL4004−1996を基に作成される。但し、ヘッドレスト34は、それら計測値に基づいて選択されるものではなく、運転操縦者の選択によって取り付けるかそうでないかの決定がなされる。ここで、(1)身長とは、運転操縦者が立った床面から頭頂点までの垂直距離を示し、(2)胸囲とは、上部胸囲、腋窩点の高さで体幹の水平周長を示し、(3)ウエストとは、胴の最も細い位置での周長を示し、(4)ヒップとは、腹部と臀部の突出点の水平周長を示し、(5)背肩幅とは、左右の肩峰点の間の体表長を示し、(6)また下高とは、股の高さ、つまり、大腿内側の最上位から床までの距離を示している。また、体重とは、裸体またはそれに近い着衣での身体の重さを示している。
ショルダパッド26は、運転操縦者の肩部を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定する機能を有するものであり、例えば、ウレタンにより作製される。ショルダパッド26は、例えば、縦150mm、横70mmの平面視矩形をしており、厚さは15mmで作製される。ショルダパッド26は、図5に示すように、背肩保持面26a及び接続面26bを形成しており、それら両面により均一な厚みを形成している。
ショルダパッド26は、運転操縦者の背肩幅の計測値に基づいて取り付けるかそうでないかの選択がなされる。例えば、背肩幅の値が400mm以下の場合は、ショルダパッド26が取り付けられるが、400mmより大きな値の場合は、取り付けは不要である。
ショルダパッド26を取り付ける場合は、フレーム12における左右のサイドプロテクタ部20の上部におけるサイドパッド28の内側面に運転操縦者の肩部を固定するように、それぞれ取り付けられる。ショルダパッド26の接続面26bは、図6に示すように、サイドプロテクタ部20上に取り付けられたサイドパッド28の内側面におけるサイドプロテクタ部20の形状に近似した平面形状に、両面粘着テープまたは接着剤等により取り付けられる。
サイドパッド28は、運転操縦者の胴体部の左右側面及び大腿部の左右側面を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定する機能を有するものであり、例えば、フレーム12のサイドプロテクタ部20の形状に近似した平面形状にウレタンにより作製される。サイドパッド28は、図7に示すように、背肩部を保持する背肩保持部28a、背肩保持部28aに続いて形成されたウエスト部を保持するウエスト保持部28b及びウエスト保持部28bに続いて形成された太腿部を保持する太腿保持部28cから形成されている。また、大腿保持部28cには、ベルト用穴28dが形成され、ウエスト保持部28bと大腿保持部28cとは、運転操縦者が座った状態の体勢に合わせて屈曲した形状に形成されている。それぞれの部位は、運転操縦者にかかる横向きの荷重を支持できるような機能を持っている。そして、サイドパッド28は、全面均一な厚みにより形成されている。
サイドパッド28は、運転操縦者の身長、体重及びヒップの計測値に基づいて選択される。本発明の実施例では、サイドパッド28は、図8に示すように、例えば、厚さの異なる15mm及び25mmの2パターンの第1サイドパッド280(図8(a))及び第2サイドパッド282(図8(b))が、準備されている。
サイドパッド28は、複数の計測値を総合的に判断することにより選択される。このことは、例えば、比較的体重が大きい場合でも、身長が高ければ痩せた人であると判断できる場合があり、ただひとつの計測値(この場合は、体重)のみでは、どちらの厚さのサイドパッド28が運転操縦者に対して適切であるか、といった判断ができないためである。
そこで、本発明においては、第1サイドパッド280と第2サイドパッド282との選択の条件として、身長(cm)−体重(kg)の値とヒップの計測値とを使用する。例えば、身長(cm)−体重(kg)の値が、110以下で、且つヒップの計測値が940mmよりも大きい場合は、サイドパッド280が選択される。また、身長−体重の値が、110より大きく、且つヒップの計測値が940mm以下の場合は、サイドパッド282が選択される。また、両条件にも当てはまらない場合は、身長−体重の値の当てはまる条件がヒップの値の条件よりも優先して選択される。例えば、具体的な数値として、身長−体重の値が100で、且つヒップの計測値が900mmの場合は、両条件にあてはまらないので、身長−体重の値による条件のみを使用することにより、第1サイドパッド280が選択されることとなる。
選択されたサイドパッド28は、フレーム12における左右のサイドプロテクタ部20に運転操縦者の胴体部及び大腿部を固定するように、それぞれ取り付けられる。サイドパッド28は、図9に示すように、サイドプロテクタ部20における所定の場所に、接着剤等により取り付けられる。
ウエストパッド30は、運転操縦者のウエスト部を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定する機能を有するものであり、例えば、ウレタンにより作製される。ウエストパッド30は、例えば、縦150mm、横70mmの平面視矩形をしており、厚さは15mmで作製される。ウエストパッド30は、図10に示すように、ウエスト保持面30a及び接続面30bを形成しており、両面により均一な厚みを形成している。
ウエストパッド30は、運転操縦者の胸囲とウエストのそれぞれの計測値の差(ドロップ値という)に基づいて取り付けるかそうでないかの選択がなされる。例えば、ドロップ値が100mm以上の場合は、ウエストパッド30が取り付けられるが、ドロップ値が100mmより小さい場合は、取り付けは不要である。
ウエストパッド30を取り付ける場合は、フレーム12における左右のサイドプロテクタ部20におけるサイドパッド30の内側面に運転操縦者のウエスト部を固定するように、それぞれ取り付けられる。ウエストパッド30の接続面30bは、サイドプロテクタ部20上に取り付けられたサイドパッド28の内側面におけるフレーム12のサイドプロテクタ部20の形状に近似した平面形状に、両面粘着テープまたは接着剤等により取り付けられる。
サイサポートパッド32は、運転操縦者の脚部を支持する機能を有するものであり、例えば、ウレタンにより作製される。サイサポートパッド32は、運転操縦者のまた下高の計測値に基づいて選択される。サイサポートパッド32は、そのサイサポートパッド32における長さ及び厚さの組合せにより形成される。サイサポートパッド32は、図11に示すように、水平な平面32a、大腿部支持面32b、鉛直面32c及び側面32dにより形成されている。水平な平面32a及び大腿部支持面32bの高さは、鉛直面32cに向かうにしたがって低くなるように形成される。そして、大腿部支持面32bは、鉛直面32cの上部において接続される。また、大腿部支持面32bは、鉛直面32cとは反対方向に向かうにしたがって高くなり、最頂点32eから湾曲面32fを形成しながら水平な平面32aに接続される。
このサイサポートパッド32は、運転操縦者の身体の体型、特に、運転操縦者の太腿の長さに合わせるために、図12に示すように、例えば、それぞれがその長さ、高さ及び厚さが異なる形状の第1サイサポートパッド320、第2サイサポートパッド322及び第3サイサポートパッド324という3パターンの形状のものが準備されている。
具体的には、第1サイサポートパッド320(図12(a))は、その長さが220mmと厚さが60mmであり、水平な平面32aからの高さは前端部が約60mmで後端部は30mmであって、後端に向けてその高さが低くなるように形成されている。
第2サイサポートパッド322(図12(b))は、その長さが220mmと厚さが80mmであり、水平な平面32aからの高さは前端部が約80mmで後端部は30mmであって、後端に向けてその高さが低くなるように形成されている。
第3サイサポートパッド324(図12(c))は、その長さが200mmと厚さが60mmであり、水平な平面32aからの高さは前端部が約60mmで後端部は30mmであって、後端に向けてその高さが低くなるように形成されている。
そして、第1サイサポートパッド320、第2サイサポートパッド322及び第3サイサポートパッド324は、いずれも、フレーム12の着座部18の幅と略同一の幅に形成されており、具体的にはその横幅は330mmである。
サイサポートパッド32を選択するに際して、例えば、また下高の計測値が680mm以上720mm以下の場合は、第1サイサポートパッド320が選択され、また下高の計測値が、720mmより大きい場合は、第2サイサポートパッド322が選択され、また下高の計測値が、680mmより小さい場合は、第3サイサポートパッド324が選択される。
選択されたサイサポートパッド32は、運転操縦者の脚部を支持するように、フレーム12の着座部18におけるシートクッション18aの前部に連続するように取り付けられる。結果、シートクッション18aとサイサポートパッド32により形成される略平面は、縦330mm、横480mmまたは500mmの大きさとなる。そして、サイサポートパッド32の湾曲面32fが、運転操縦者の膝の略内側部分を支持するように形成されている。また、サイサポートパッド32の大腿部保持面32bの水平な平面32aに対する傾斜角aは、12.5°≦a≦20°で形成されている。サイサポートパッド32がこの傾斜角aの範囲で形成されると、運転操縦者の脚部における大腿部が、車両取り付け面に対して上方に略20°の傾きで保持され、安定した運転姿勢を維持することができる。ここで、サイサポートパッド32における傾斜角aが、12.5°以下で形成されると、運転操縦者の大腿部を保持する角度が、略20°以下で保持されることとなり、逆に、20°以上で形成されると、運転操縦者の大腿部を保持する角度が、略20°以上で保持されることとなり、安定した運転姿勢を維持することが困難となる。
サイサポートパッド32は、例えば、図13に示した位置に取り付けられる。例えば、運転操縦者のアクセルヒールポイント100から運転操縦者の胴部106と大腿部104の回転中心点102までの水平方向距離Aは、811mmで取り付けられ、車体シート10の取り付け面から回転中心点102までの鉛直方向距離Bが253mmで取り付けられる。そして、この車両シート10の取り付け角度がcは、略8度傾斜した状態で取り付けられる。この状態において、車両シート10の取り付け面からサイサポートパッド32の最頂点32eまでの鉛直方向距離Cが282mmから302mmの範囲で、選択されたサイサポートパッド32は取り付けられる。このとき、運転操縦者の大腿部104は、車両取り付け面に対して上方に略20°の傾きで保持され、安定した運転姿勢を維持できることとなる。言い換えると、車両シート10の取り付け面から回転中心点102までの鉛直方向距離Bと車両シート10の取り付け面からサイサポートパッド32の最頂点32eまでの鉛直方向距離Cとの関係は、車両シート10の取り付け面から回転中心点102までの鉛直方向距離Bを基準とすると、1:1.1から1.2の範囲内で、サイサポートパッド32を取り付けることにより、運転操縦者の大腿部104は、車両取り付け面に対して上方に略20°の傾きで保持され、安定した運転姿勢を維持できることとなる。ここで、鉛直方向距離Bに対する鉛直方向距離Cの比率が1.1以下となると、運転操縦者の大腿部を保持する角度が、略20°以下で保持されることとなり、逆に、1.2以上となると、運転操縦者の大腿部を保持する角度が、略20°以上で保持されることとなり、安定した運転姿勢を維持することが困難となる。
図14は、サイサポートパッド32をフレーム12の着座部18に取り付ける方法を示した断面図である。サイサポートパッド32は、フレーム12における着座部18に取り付けられる前に、あらかじめシートカバー36がサイサポートパッド32全体に貼り付けられる。そして、サイサポートパッド32は、サイサポートパッド32の水平な平面32aの両端部において施されたシートカバー36上に貼り付けられた面ファスナ32dによって、フレーム12における着座部18に取り付けられる。
ヘッドレスト34は、運転操縦者の頭部を支持する機能を有するものであり、例えば、ウレタンにより作製される。ヘッドレスト34は、運転操縦者自身の選択によって、フレーム12のヘッドレスト部22の中央上部に取り付けられる。ヘッドレスト34は、図15に示すように、第1ヘッドレスト340及び第2ヘッドレスト342が準備されている。
第1ヘッドレスト340は、例えば、上底160mm、下底210mm、高さ130mmの平面視台形をしており、厚さは15mmで作製される。第1ヘッドレスト340は、頭部保持面340a及び接続面340bを形成しており、両面により均一な厚みを形成している。第1ヘッドレスト340の接続面340bは、ヘッドレスト部22の中央上部に運転操縦者が座る側の表面において両面粘着テープまたは接着剤等により取り付けられる。第1ヘッドレスト340は、運転操縦者の頭部を支持及び保護をする効果がある。
第2ヘッドレスト342は、例えば、上底220mm、下底280mm、高さ110mmの平面視略台形をしており、厚さは25mmで作製される。第2ヘッドレスト342は、保護面342a及び接続面342bを形成しており、両面により均一な厚みを形成している。第2ヘッドレスト342の接続面340bは、ヘッドレスト部22の中央上部に運転操縦者が座る側とは反対側の面において両面粘着テープまたは接着剤等により取り付けられる。第2ヘッドレスト342は、主に後部座席者に対する保護を行う効果がある。
この発明にかかる一実施例を示す。運転操縦者の各計測値の値が、身長:171cm、胸囲:86cm(860mm)、ウエスト:73cm(730mm)、ヒップ:85cm(850mm)、背肩幅:40cm(400mm)、また下高:70cm(700mm)そして、体重:60kgの場合における各副装着部品14の選択例を示す。
まず、背肩幅の計測値が400mmであるので、ショルダパッド26の取り付け条件である背肩幅の値が400mm以下であることから、ショルダパッド26は取り付けられることとなる。
次に、サイドパッド28は、身長(cm)−体重(kg)の値が、171cm−60kgから111と求められ、ヒップの計測値が、850mmであるので、条件である身長−体重の値が110より大きく、且つヒップの計測値が940mm以下なので、サイドパッド282が選択され、取り付けられることとなる。
また、ドロップ値(胸囲−ウエスト)が、胸囲(860mm)−ウエスト(730mm)から130mmと求められ、ウエストパッド30の取り付け条件であるドロップ値が100mmよりも大きいことから、ウエストパッド30は取り付けられることとなる。
そして、また下高の計測値が700mmであるので、条件であるまた下高の計測値が680mmから720mmの間にあることから、サイサポートパッド320が選択され、取り付けられることとなる。
選択された各副装着部品14は、以下のような順序によりフレーム12に取り付けられる。まず、選択されたサイドパッド28が、サイドプロテクタ部20の形状に近似した平面形状に接着剤等により取り付けられる。次に、選択されたショルダパッド26及びウエストパッド30のそれぞれの接続面26b及び30bが、サイドパッド28上に両面粘着テープまたは接着剤等により取り付けられる。そして、後に示すように第1シートカバー360が取り付けられた後、サイサポートパッド32が面ファスナ32dにより取り付けられる。
フレーム12には、シートカバー36が取り付けられる。シートカバー36は、例えば、ポリエステルにより作製される。また、ポリエステルにより作製されたシートカバー36の裏面には、ウレタンの特徴である耐熱性や断熱性の効果が利用できるように、厚さ5mmのウレタンが接着されている。シートカバー36の色は、例えば、ダークグレイ、レッド、ブルーの三色から選択することができる。
ここで、シートカバー36がフレーム12に取り付けられる前に、あらかじめフレーム12のヘッドレスト部22の中央上部には、上述した方法により第1ヘッドレスト340及び第2ヘッドレスト342が取り付けられ、フレーム12のサイドプロテクタ部22には、選択されたサイドパッド28が取り付けられている。
シートカバー36は、図16に示すような第1ヘッドレストカバー360及び第2ヘッドレストカバー362と、図17に示すような第1サイドカバー364及び第2サイドカバー366と、図18に示すような背凭れ着座カバー368とから構成されている。
第1ヘッドレストカバー360は、フレーム12におけるヘッドレスト部22の運転操縦者が座る表面側を覆うことができるような形状として形成されている。第1ヘッドレストカバー360における第1縫合部360a及び第2縫合部360bには、切れ込み部360cが数箇所形成されている。
第2ヘッドレストカバー362は、フレーム12におけるヘッドレスト部22の運転操縦者が座る裏面側を覆うことができるような形状として形成されている。第2ヘッドレストカバー362における第1縫合部362a及び第2縫合部362bには、切れ込み部362cが数箇所形成されている。そして、第2ヘッドレストカバー362の第2縫合部362bにおいて、袋状部362dが形成される。
第1サイドカバー364は、フレーム12におけるサイドプロテクタ部22の運転操縦者が座る表面側を覆うことができるような形状として形成されている。第1サイドカバー364における第1縫合部364a及び第2縫合部364bには、切れ込み部364cが数箇所形成されている。また、第1サイドカバー364における内縁部の裏面には、面ファスナ364dが取り付けられている。
第2サイドカバー366は、フレーム12におけるサイドプロテクタ部22に第1サイドカバー364が取り付けられるようにすることができるような形状として形成されている。第2サイドカバー366における第1縫合部366aには、切れ込み部366bが数箇所形成されている。また、第2サイドカバーにおける第1縫合部366aとは反対側の縁部には、袋状部366cが形成される。
背凭れ着座カバー368は、背凭れ部16から着座部18を覆うことができるような大きさを確保し、略矩形の形状をしている。そして、背凭れ着座カバー368の上面における両端縁には、第1サイドカバー364に取り付けられている面ファスナ364dの長さに相当する面ファスナ368aが取り付けられている。
続いて、シートカバー36のフレーム12への取り付け方法について説明する。まず、図19に示すようなシートカバー370が、第1ヘッドレストカバー360、第2ヘッドレストカバー362、第1サイドカバー364及び第2サイドカバー366がそれぞれ縫合されることにより作製される。図19(a)は、シートカバー370を運転操縦者の座る側からみた図であり、図19(b)は、シートカバー370を運転操縦者の座る反対側からみた図である。
より詳しく説明すると、第1ヘッドレストカバー360及び第2ヘッドレストカバー362は、第1ヘッドレストカバー360の第1縫合部360aと第2ヘッドレストカバー362の第1縫合部362aとが縫合されることにより、ヘッドレスト部22に被せることができるような袋状の形状に作製される。
また、第1サイドカバー364及び第2サイドカバー366は、第1サイドカバー364の第1縫合部364aと第2サイドカバー366の第1縫合部366aとが縫合されることにより、サイドプロテクタ部20に被せることができるような袋状の形状に作製される。
続いて、第1ヘッドレストカバー360の第2縫合部360bと第1サイドカバー364の第2縫合部364bが、図19に示すように縫合されることにより、シートカバー370が作製される。そして、第2ヘッドレストカバー362に形成されている袋状部362d及び第2サイドカバー366に形成されている袋状部366cには、ワイヤー370aが通される。
次に、シートカバー370及び背凭れ着座カバー368の取り付け方法について、図20にフレーム12の背凭れ部18における断面図を示す。また、図21に図20における拡大図を示す。
まず、背凭れ着座カバー368は、フレーム12の背凭れ部16及び着座部18上の運転操縦者の座る側の表面に接着剤等により貼り付けられる。
続いて、シートカバー370が、フレーム12におけるサイドプロテクタ部20、ヘッドレスト部22及び背凭れ着座カバー368に対して取り付けられる。シートカバー370を構成している第1サイドカバー364の内縁部の裏側に取り付けられた面ファスナ364dは、背凭れ着座カバー368の両縁部に取り付けられた面ファスナ368aの上面に重ね合わすことにより取り付けられる。そして、シートカバー370に通されているワイヤー370aを前方に向かって引き込むことにより、サイドプロテクタ部20の外側端における湾曲部20aに袋状部366cとともにワイヤ370aが収まり、シートカバー370が固定されることとなる。
そして、特に図示しないが、背凭れ部16に取り付けられるアッパパッド16a、バックレスト16b及びランバサポート16c、そして、着座部18に取り付けられるシートクッション18aをシートカバー36で覆った上で、それぞれ所定の場所に取り付けられる。最後に、シートカバー36で覆われたサイサポートパッド32が取り付けられる。
この車両シートの製造方法により製造された車両シート10によると、運転操縦者の身体形状に関して、必要最小限の計測箇所における計測値に基づいて副装着部品14が選択され、その選択された副装着部品14をフレーム12に取り付けることにより車両シート10が製造される。そのため、簡易に、且つ運転操縦者の身体形状に適合した車両シート10を製造することができる。
なお、上述の車両シート10では、サイドパッド28は、厚さの異なる2パターンを準備し、製造を行ったが、厚さをより細かく設定したサイドパッド28を準備することで、運転操縦者の身体形状に、より適合する車両シート10を製造することが可能である。
同様に、サイサポートパッド32についても、長さと厚さの組合せをより細かく設定したサイサポートパッド32を準備することで、運転操縦者の身体形状に、より適合する車両シート10を製造することが可能である。
また、上述の車両シート10に施されるシートカバー36は、実施例では、三色から選択するとしたが、その他の色を多数取り揃えることで、より運転操縦者の好みに合った車両シート10を提供することが可能である。
また、上述の実施例は、競争用自動車の車両シートにおける製造方法であるが、この発明にかかる車両シートの製造方法により製造された車両シート10は、車両シートの使用者の身体形状に適合した車両シートである。そのため、体幹(脊椎)の屈曲などにより着座姿勢保持の困難な身体障害者等が着座し、安定した姿勢を保つことのできる、例えば身体障害者等の輸送車両における座位保持装置として使用することも可能である。
この発明にかかる車両シートの実施形態を示す斜視図である。 この発明にかかる車両シートにおける副装着部品の取り付け位置を示した正面図である。 この発明にかかる車両シートにおける副装着部品の取り付け位置を示した側面図である。 この発明にかかる車両シートの服装着部品を選択する際の基準となる身体形状を特定するために計測される計測箇所を示す説明図である。 図1に示す車両シートに取り付けられるショルダパッドを示す斜視図である。 ショルダパッドの取り付け方法を示した図3におけるX−X断面図である。 図1に示す車両シートに取り付けられるサイドパッドを示す斜視図である。 予め作製される2パターンのサイドパッドの斜視図である。 サイドパッドの取り付け方法を示した図3におけるY−Y断面図である。 図1に示す車両シートに取り付けられるウエストパッドを示す斜視図である。 図1に示す車両シートに取り付けられるサイサポートパッドを示す斜視図である。 予め作製される3パターンのサイサポートパッドの斜視図である。 サイサポートパッドの取り付け位置を示した模式図である。 サイサポートパッドの取り付け方法を示した図3におけるZ−Z断面図である。 図1に示す車両シートに取り付けられるヘッドレストを示す斜視図である。 この発明にかかる車両シートに取り付けられるヘッドレストカバーを示す図である。 この発明にかかる車両シートに取り付けられるサイドパッドカバーを示す図である。 この発明にかかる車両シートに取り付けられる背凭れ着座カバーを示す図である。 ヘッドレストカバー及びサイドパッドカバーを縫合することにより作製されたシートカバーを示した図である。 シートカバーの取り付け方法を示した図2におけるX−X断面図である。 シートカバーの取り付け方法を示した断面図の拡大図である。
符号の説明
10 車両シート
12 フレーム
14 副装着部品
16 背凭れ部
18 着座部
20 サイドプロテクタ部
22 ヘッドレスト部
24 ベルト用穴
26 ショルダパッド
28 サイドパッド
30 ウエストパッド
32 サイサポートパッド
34 ヘッドレストパッド
36 シートカバー

Claims (10)

  1. シート全体の形状を形作るシエル構造で、背凭れ部、着座部及びサイドプロテクタ部により構成され、運転操縦者が座る側の表面が副装着部品を取り付け可能な状態に形成され、取り付け台に取り付けられるフレームと、
    運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、前記フレームに選択的に取り付けられる副装着部品とを備える、車両シートの製造方法であって、
    前記フレームの背凭れ部は、運転操縦者の背を支持する部位で、運転操縦者の背中の高さに略相当する高さを備え、運転操縦者の背幅に略相当する幅を備え、
    前記フレームの着座部は、運転操縦者の臀部及び大腿部を支持する部位で、前記背凭れ部の下端部に連続して形成され、運転操縦者の臀部の背中側表面から大腿部の中頃まで達する長さを備え、運転操縦者の臀部及び大腿部の外側に略相当する幅を有し、
    背凭れ部の上部に、ヘッドレスト部が上方に向けて凸設され、その高さが、運転操縦者の頭部の頂点から更に上部に突き出る長さを備え、
    前記フレームのサイドプロテクタ部は、前記ヘッドレスト部の中央近傍から背凭れ部及び着座部のそれぞれの両端部に沿って着座部の先端に至るまでそれぞれの左右の両側部に延設され、外側端に、湾曲部が形成され、
    前記副装着部品は、ショルダパッド、サイドパッド、ウエストパッド、サイサポートパッド及びヘッドレストを含み、運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、車両シートに運転操縦者が着座した場合に、運転操縦者にかかる荷重を支え、且つその荷重を吸収できるような態様を保持できるように、選択的に取り付け、
    前記副装着部品のショルダパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の肩部を左右から挟むようにして、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部の上部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者の肩部を固定するように、運転操縦者の背肩幅の計測値に基づいて選択され、ショルダパッドの接続面は、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成されており、該ショルダパッドを、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付け、
    前記副装着部品のサイドパッドは、フレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状にウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の胴体部の左右側面及び大腿部の左右側面を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、背肩部を保持する背肩保持部、背肩保持部に続いて形成されたウエスト部を保持するウエスト保持部及びウエスト保持部に続いて形成された太腿部を保持する太腿保持部から形成され、
    前記大腿保持部は、ベルト用穴が形成され、前記ウエスト保持部と大腿保持部は、運転操縦者が座った状態の体勢に合わせて屈曲した形状に形成され、それぞれの部位は、運転操縦者にかかる横向きの荷重を支持できるように形成され、運転操縦者の身長、体重及びヒップの計測値に基づいて選択されており、該サイドパッドを、運転操縦者の胴体部及び大腿部を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部に取り付け、
    前記副装着部品のウエストパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者のウエスト部を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者のウエスト部を固定するように、前記運転操縦者の胸囲及びウエストの計測値に基づいて選択され、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるフレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成されており、該ウエストパッドを、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付け、
    前記副装着部品のサイサポートパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成されており、該サイドパッドを、運転操縦者の脚部を支持するように、運転操縦者のまた下高の計測値に基づいて選択されており、該サイサポートパッドを前記着座部の前方においてフレームに取り付けることを特徴とする、車両シートの製造方法。
  2. 前記サイドパッド、前記ユーザの胴体部の左右側面及び大腿部の左右側面を左右から挟むように固定されるもので、予め複数のパターンの前記サイドパッドが準備され、前記ユーザの身長、体重及びヒップの各計測値に基づいて、前記ユーザを前記フレームに固定するための厚みを備えた前記サイドパッドを前記フレームの前記サイドプロテクタ部に取り付けられることを特徴とする、請求項に記載の車両シートの製造方法。
  3. 前記副装着部品、前記ユーザの脚部を支持する機能を有するサイサポートパッド含み、前記サイサポートパッド、前記ユーザのまた下高の計測値に基づいて選択され、フレームの着座部におけるシートクッションの前部に連続するように取り付けられることを特徴とする、請求項1または請求項に記載の車両シートの製造方法。
  4. 前記サイサポートパッド、前記ユーザの脚部における膝の略内側部分を支持するもので、予め複数のパターンの前記サイサポートパッドが準備され、前記ユーザのまた下高の計測値に基づいて、前記ユーザの脚部を支持するための高さを備えた前記サイサポートパッドを前記フレームの前記着座部の前方に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両シートの製造方法。
  5. 前記副装着部品、前記ユーザの頭部を支持する機能を有するヘッドレストを含み、前記フレームの前記背凭れ部に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の車両シートの製造方法。
  6. 前記フレームの前記背凭れ部の下端部に略120°の角度で前記着座部が連続して形成された車両シートであって、
    前記サイサポートパッドは、水平な平面、大腿部支持面、鉛直面および側面により形成され、
    前記水平な平面および前記大腿部支持面の高さは、鉛直面に向かうにしたがって低くなるように形成され、
    前記水平な平面と大腿部支持面とは、12.5°以上20°以下の角度で形成され、
    前記サイサポートパッドは、前記車両シートの取り付け面から前記ユーザの大腿部と胴部の回転中心点までの鉛直方向距離と前記車両シートの取り付け面から前記サイサポートパッドの最頂点までの鉛直方向距離の比が、1:1.1から1.2の範囲内で前記フレームの前記着座部の前方に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の車両シートの製造方法。
  7. シート全体の形状を形作るシエル構造で、背凭れ部、着座部及びサイドプロテクタ部により構成され、運転操縦者が座る側の表面が副装着部品を取り付け可能な状態に形成され、取り付け台に取り付けられるフレームと、
    運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、前記フレームに選択的に取り付けられる副装着部品とを備える、車両シートであって、
    前記フレームの背凭れ部は、運転操縦者の背を支持する部位で、運転操縦者の背中の高さに略相当する高さを備え、運転操縦者の背幅に略相当する幅を備え、
    前記フレームの着座部は、運転操縦者の臀部及び大腿部を支持する部位で、前記背凭れ部の下端部に連続して形成され、運転操縦者の臀部の背中側表面から大腿部の中頃まで達する長さを備え、運転操縦者の臀部及び大腿部の外側に略相当する幅を有し、
    背凭れ部の上部に、ヘッドレスト部が上方に向けて凸設され、その高さが、運転操縦者の頭部の頂点から更に上部に突き出る長さを備え、
    前記フレームのサイドプロテクタ部は、前記ヘッドレスト部の中央近傍から背凭れ部及び着座部のそれぞれの両端部に沿って着座部の先端に至るまでそれぞれの左右の両側部に延設され、サイドプロテクタ部の外側端に、湾曲部が形成され、
    前記副装着部品は、ショルダパッド、サイドパッド、ウエストパッド、サイサポートパッド及びヘッドレストを含み、運転操縦者の身体形状における計測値に基づいて、車両シートに運転操縦者が着座した場合に、運転操縦者にかかる荷重を支え、且つその荷重を吸収できるような態様を保持できるように、選択的に取り付けられ、
    前記副装着部品のショルダパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の肩部を左右から挟むようにして、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部の上部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者の肩部を固定するように、運転操縦者の背肩幅の計測値に基づいて選択され、ショルダパッドの接続面は、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成され、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付けられ、
    前記副装着部品のサイドパッドは、フレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状にウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の胴体部の左右側面及び大腿部の左右側面を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、背肩部を保持する背肩保持部、背肩保持部に続いて形成されたウエスト部を保持するウエスト保持部及びウエスト保持部に続いて形成された太腿部を保持する太腿保持部から形成され、
    前記大腿保持部は、ベルト用穴が形成され、前記ウエスト保持部と大腿保持部は、運転操縦者が座った状態の体勢に合わせて屈曲した形状に形成され、それぞれの部位は、運転操縦者にかかる横向きの荷重を支持できるように形成され、運転操縦者の身長、体重及びヒップの計測値に基づいて選択され、運転操縦者の胴体部及び大腿部を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部に取り付けられ、
    前記副装着部品のウエストパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者のウエスト部を左右から挟むようにして、シートに運転操縦者を固定するように、フレームにおける左右のサイドプロテクタ部におけるサイドパッドの内側面に運転操縦者のウエスト部を固定するように、前記運転操縦者の胸囲及びウエストの計測値に基づいて選択され、サイドプロテクタ部上に取り付けられたサイドパッドの内側面におけるフレームのサイドプロテクタ部の形状に近似した平面形状に形成され、サイドパッドの内側面にそれぞれ取り付けられ、
    前記副装着部品のサイサポートパッドは、ウレタン等のクッション性を有する衝撃吸収材により形成され、運転操縦者の脚部を支持するように、運転操縦者のまた下高の計測値に基づいて選択され、前記着座部の前方においてフレームに取り付けられたことを特徴とする、車両シート。
  8. 前記サイサポートパッドが、水平な平面、大腿部支持面、鉛直面及び側面により形成され、水平な平面及び大腿部支持面の高さは、鉛直面に向かうにしたがって低くなるように形成され、大腿部支持面は、鉛直面の上部において接続され、大腿部支持面は、鉛直面とは反対方向に向かうにしたがって高くなり、最頂点から湾曲面を形成しながら水平な平面に接続されていることを特徴とする、請求項7に記載の車両シート。
  9. 前記サイドパッドが、複数の計測値を総合的に判断することにより選択される2パターンの第1サイドパッド及び第2サイドパッドを含み、第1サイドパッドと第2サイドパッドとの選択の条件として、身長(cm)−体重(kg)の値とヒップの計測値とを使用し、身長(cm)−体重(kg)の値が、110以下で、且つヒップの計測値が940mmよりも大きい場合は、サイドパッドが選択され、身長−体重の値が、110より大きく、且つヒップの計測値が940mm以下の場合は、サイドパッドが選択され、両条件にも当てはまらない場合は、身長−体重の値の当てはまる条件がヒップの値の条件よりも優先して選択されることを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の車両シート。
  10. 前記サイドプロテクタ部が、車体に車両シートを取り付けるときの取り付け用穴が、サイドプロテクタ部の下部における前後に形成され、取り付け用穴を利用することにより取り付け台に取り付けられ、
    取り付け台は、前後にスライドすることで、微調整ができるように取り付けられることを特徴とする、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の車両シート。
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