JP4490752B2 - 映像オブジェクト抽出装置、映像オブジェクト軌跡合成装置、その方法及びそのプログラム - Google Patents
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そして、その映像オブジェクト抽出技術によって抽出した映像オブジェクトの位置情報を利用して、映像に特殊な効果を持たせることで、映像制作の幅を広げる試みが行われている。映像に特殊効果を持たせる一例としては、野球中継等で、ピッチャーが投げたボール(映像オブジェクト)を追跡し、その後に、ピッチャーの投球映像にボールの移動軌跡をCG(コンピュータ・グラフィックス)により合成するものがある。これによって、視聴者は、ピッチャーがボールを離した瞬間からキャッチャーがボールの捕球を完了するまでのボールの軌跡を視認することができる。
マスク領域設定ステップと、フィルタリングステップと、マスク領域判定ステップと、オブジェクト選択ステップと、作画ステップと、画像合成ステップと、を含んで実行することを特徴とする。
まず、図1を参照して、本発明に係る映像オブジェクト軌跡合成装置の構成について説明する。図1は、映像オブジェクト軌跡合成装置の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、映像オブジェクト軌跡合成装置1は、入力された映像から、追跡対象となる動きを伴うオブジェクト(映像オブジェクト)を抽出し、追跡するとともに、その映像オブジェクトの移動軌跡を映像上に合成するものである。なお、映像は、例えば1秒間に60枚のフィールド画像から構成されている。また、追跡対象の映像オブジェクトは例えばボールを前提としている。ここでは、映像オブジェクト軌跡合成装置1は、映像オブジェクト抽出装置10と、映像遅延手段20と、作画・画像合成手段30とを備えて構成されている。
映像遅延手段20は、入力された映像を遅延させて作画・画像合成手段30に出力するものである。
作画・画像合成手段30は、映像オブジェクト抽出装置10により抽出されたボールの位置に相当する場所に、CG(コンピュータ・グラフィックス)によりボールの軌跡を作画する作画手段31と、作画したボールの軌跡画像と映像遅延手段20により遅延された映像を構成する入力画像とを合成し合成画像を出力する画像合成手段32とを備えている。なお、作画・画像合成手段30は、映像オブジェクト抽出装置10がボールの抽出に失敗した場合に、ボールの軌跡を内挿により補間する補間手段(図示せず)を備えている。
マスク領域設定手段11は、図示しないマウス、キーボード等から入力されるマスク領域設定情報に基づいて、映像オブジェクトの抽出を実行しない領域であるマスク領域を入力画像(映像)上に設定するものである。このマスク領域設定情報は、マスク領域の位置及び形状に関するものである。なお、設定されるマスク領域の位置、形状、面積、個数は任意である。
探索領域移動手段123は、第2の探索領域を映像オブジェクトの動きに追従するように移動させるものであり、後記する位置予測手段17によって算出された次フィールド(次フレーム)でのボールの予測位置に、第2の探索領域を移動させる。
画像記憶部131,132は、例えば映像信号を1フィールド単位でデジタルデータとして記録し、各種の信号/画像処理をするためのメモリである。
画像記憶部131は、連続する3枚の入力画像のうち中間の位置(現在)の入力画像(奇数フィールドおよび偶数フィールド)を記憶する。ここで記憶される現在の入力画像はボール選定手段16(オブジェクト抽出手段)に出力される。
画像記憶部132は、連続する3枚の入力画像のうち最初の位置(過去)の入力画像(奇数フィールドおよび偶数フィールド)を記憶する。
差分画像生成手段134は、過去の入力画像を遅延させ、遅延させた過去の入力画像の輝度から、現在の入力画像の輝度を差し引くことによって差分画像2を生成し、生成した差分画像2を候補画像生成手段135に出力するものである。
なお、抽出条件情報には、面積フィルタ、輝度フィルタ、色フィルタ及び円形度フィルタの条件として、予め定めた初期値と、その許容範囲を示す閾値とを含めておく。これによって、各フィルタは閾値外の値(特徴)を持つ映像オブジェクトを抽出すべき映像オブジェクトの候補から外すことができる。
なお、抽出条件記憶手段14に設定されたパラメータ目標値は、抽出条件表示手段18に表示される。この抽出条件表示手段18は、パラメータ目標値を表示する以外に、入力映像、マスク領域設定手段11により設定されるマスク領域、探索領域設定手段12により設定される第1の探索領域及び第2の探索領域、抽出した映像オブジェクトの各パラメータの平均値等を表示する。
特徴量解析部162は、ラベリング部161で番号付けされた映像オブジェクトの候補毎に、映像オブジェクトの候補の位置座標や、映像オブジェクトの“面積、輝度、色及び円形度”等のパラメータの値を算出する。
なお、画像記憶部131に記憶された現在のフィールド画像(奇数フィールドおよび偶数フィールド)はボール選定手段16に出力されており、フィルタ処理部163は、入力画像を1フレーム(2フィールド)分遅らせた画像を参照画像としてフィルタ処理を「現在」のタイミングで行う。
この位置予測手段17は、線形予測としては、例えば、重心座標にカルマンフィルタ(Kalman filter)を適用することで、次フィールド画像(次フレーム)におけるボールの位置を予測し、探索領域を推定する。カルマンフィルタは、時系列に観測される観測量に基づいて現在の状態を推定する「濾波」と、未来の状態を推定する「予測」とを行う漸化式を適用することで、時々刻々と変化する状態を推定するものである。
まず、図2を参照(適宜図1参照)して、映像オブジェクト軌跡合成装置1の全体動作について説明する。
映像オブジェクト軌跡合成装置1は、ステップS202において、読込んだ命令が「設定モード」ではないと判別した場合には(ステップS202;NO)、続けて、読込んだ命令が「終了モード」であるか否かを判別する(ステップS203)。映像オブジェクト軌跡合成装置1は、「終了モード」であると判別した場合には(ステップS203;YES)、動作を終了する。一方、「終了モード」ではないと判別した場合には(ステップS203;NO)、読込んだ命令は「動作モード」なので、ボールの抽出、追跡及び画像合成処理である動作モード処理を実行し(ステップS204)、ステップS201に戻る。なお、このステップS204における動作モード処理の詳細な動作については、図3を参照して後で説明することとする。
映像オブジェクト軌跡合成装置1は、読込んだ命令が「マスク領域の設定」であると判別した場合には(ステップS205;YES)、図示しない入力手段によってマスク領域設定情報の入力を受け付け、マスク領域設定手段11によって、マスク領域を作成し(ステップS209)、ステップS201に戻る。一方、読込んだ命令が「マスク領域の設定」ではないと判別した場合には(ステップS205;NO)、続けて、読込んだ命令が「探索領域の設定」であるか否かを判別する(ステップS206)。
次に、映像オブジェクト軌跡合成装置1は、オブジェクト候補画像生成手段13に入力される画像を最新の入力画面に更新する(ステップS302)。続いて、映像オブジェクト軌跡合成装置1は、オブジェクト候補画像生成手段13によって、オブジェクト候補画像を生成する(ステップS303)。
Image2(x,y)< −T…(3)
なお、対象とする映像オブジェクトの輝度が背景画像の輝度よりも低い場合には、式(4)と式(5)とを同時に満たすことを条件とする。
Image2(x,y)> T…(5)
映像オブジェクト軌跡合成装置1は、ステップS303に続いて、ボール選定手段16によって、オブジェクト候補画像から、ボールを選定するボール選定処理を実行する(ステップ304)。なお、このステップS304におけるボール選定処理の詳細な動作については、図4を参照して後で説明することとする。
以上の動作によって、映像オブジェクト軌跡合成装置1は、映像として時系列に入力されるフィールド画像から、追跡対象となる映像オブジェクト(ボール)を逐次抽出、追跡し、映像オブジェクトの移動軌跡を入力画像に合成した合成画像を出力することができる。
ボール選定手段16は、ラベリング部161によって、オブジェクト候補画像の中で、映像オブジェクトの候補となる領域に対して番号(ラベル)を付す(ステップS401)。なお、以降の動作は、映像オブジェクトの候補に付された番号に基づいて、映像オブジェクトの単位で処理される。
ボール選定手段16は、ステップS403に続いて、マスク領域判定部164によって、マスク判定処理を実行する(ステップS404)。なお、このステップS404におけるマスク判定処理の詳細な動作については、図5を参照して後で説明することとする。
まず、マスク領域判定部164は、ラベル(番号)iの初期値を0に設定する(ステップS501)。次に、ラベルiを+1歩進する(インクリメントする)(ステップS502)。続いて、マスク領域判定部164は、ラベルiがオブジェクト候補画像の数以下の値であるか否かを判別する(ステップS503)。ラベルiがオブジェクト候補画像の数以下の値であると判定した場合には(ステップS503;YES)、続いて、i番目のオブジェクト候補画像の重心がマスク領域内に存在するか否かを判別する(ステップS504)。i番目のオブジェクト候補画像の重心がマスク領域内に存在すると判定した場合には(ステップS504;YES)、i番目のオブジェクト候補画像をボールの候補から除外し(ステップS505)、ステップS502に戻る。
一方、i番目のオブジェクト候補画像の重心がマスク領域内に存在しないと判定した場合には(ステップS504;NO)、マスク領域判定部164は、ステップS502に戻り、ラベルiをインクリメントする。また、ラベルiがオブジェクト候補画像の数を超えたと判定した場合には(ステップS503;NO)、処理を終了する。
なお、投球が開始されて、第1の探索領域601内でボールの抽出に成功すると、位置予測手段17によって予測されるボール位置を含むように第2の探索領域606が自動設定される。この第2の探索領域606の位置は、ボールに追従して移動され、自動更新される。第2の探索領域606は、第1の探索領域601と略同じ大きさであり、かつ、水平方向に高速で移動するボールに対応できるように横長(例えばアスペクト比2:1)の長方形の領域である。また、第2の探索領域を第1の探索領域601と同一の大きさ及び形状を有するものとしてもよい。
また、マスク領域603は、キャッチャーCTを中心に設定されており、キャッチャーCTの動きは抽出すべき映像オブジェクトの候補から除外される。また、マスク領域604は、ピッチャーPTの腕を中心に設定されており、ピッチャーPTの腕の動きは抽出すべき映像オブジェクトの候補から除外される。このマスク領域603,604によれば、合成映像にピッチャーPTおよびキャッチャーCTの腕の動き等の残像が表示されることを防止することができる。
なお、パラメータ目標値の表示方法は図6に示される文字表示に限定されずグラフによる表示でもよい。また、パラメータ目標値を音声で操作者に通知するようにしてもよい。
ピッチャーPTがキャッチャーCTに向けて投げたボールは、所定のタイミングで位置座標(図では10点)を抽出され、ボールM1乃至M10の位置を経てキャッチャーCTのミットに収められる。このとき、映像オブジェクト軌跡合成装置1は、位置予測手段17によって、当初は線形予測により、ボールの位置座標を予測する。曲線予測に十分な点数(例えば5点)の軌跡が抽出されると、位置予測手段17は線形予測から曲線予測に切り替える。ここで、図8に示すボールM6とボールM7の間には、左バッターBTが介在している。ボールが左バッターBTのユニフォームにかかると、ボールの輝度とユニフォームの輝度との差が僅少なためにボールがブラインドされ、ボールの抽出に失敗することがある。このような場合にも、映像オブジェクト軌跡合成装置1は、位置予測手段17により曲線予測を実行することによって、ボールM6から過去数点遡ったボールの移動軌跡によりボールM7の位置を予測することができる。したがって、動オブジェクト(左バッターBT)によりブラインドされてボールの抽出に失敗した場合であっても、左バッターBTを越えた後のボールの予測位置が、線形予測のみで行う場合に比べて前フィールド(前フレーム)から滑らかに接続されて正確なものになる。
10 映像オブジェクト抽出装置
11 マスク領域設定手段
12 探索領域設定手段
13 オブジェクト候補画像生成手段
14 抽出条件記憶手段
15 抽出条件設定手段
16 ボール選定手段(オブジェクト抽出手段)
17 位置予測手段
18 抽出条件表示手段
20 映像遅延手段
30 作画・画像合成手段
121 初期探索領域設定手段(第1の探索領域)
122 次期探索領域設定手段(第2の探索領域)
123 探索領域移動手段
161 ラベリング部
162 特徴量解析部
163 フィルタ処理部
164 マスク領域判定部
165 オブジェクト選択部
601 第1の探索領域
602〜604 マスク領域
605 パラメータ目標値表示領域
606 第2の探索領域
Claims (6)
- 時系列に入力される画像から構成される映像に含まれる映像オブジェクトの位置を抽出する映像オブジェクト抽出装置であって、
入力された画像から、前記映像オブジェクトの候補として抽出したオブジェクト候補画像を生成するオブジェクト候補画像生成手段と、
前記映像オブジェクトの抽出を実行しない領域であるマスク領域の位置及び形状に関するマスク領域設定情報に基づいて、前記入力された画像上に、前記マスク領域を少なくとも1つ設定するマスク領域設定手段と、
前記生成されたオブジェクト候補画像の中から、前記抽出すべき映像オブジェクトを特徴付ける特徴量の目標を示す所定の抽出条件に基づいて、抽出すべき映像オブジェクトの位置及び前記映像オブジェクトを特徴付ける特徴量を抽出するオブジェクト抽出手段と、
追跡中の映像オブジェクトの位置としてその重心座標を記憶する記憶手段と、を有し、
前記オブジェクト抽出手段は、
前記オブジェクト候補画像が前記抽出条件に合致する映像オブジェクトかどうかを判定することで、追跡対象となる映像オブジェクトを絞り込むフィルタ処理手段と、
前記絞り込まれたオブジェクト候補画像のうち、その重心座標が前記マスク領域内に存在するものを除いたオブジェクト候補画像の情報を出力するマスク領域判定手段と、
前記出力されたオブジェクト候補画像の情報を取得し、前記記憶手段に記憶された重心座標から予測される位置座標に最も近いオブジェクト候補を、前記追跡対象の映像オブジェクトとして選択し、前記選択した映像オブジェクトの位置を抽出し、前記記憶手段に書き込むオブジェクト選択手段と、
を備えることを特徴とする映像オブジェクト抽出装置。 - 前記入力画像中に、抽出すべき映像オブジェクトを探索するための探索領域を設定し、前記設定された探索領域の位置及び形状を、探索領域情報として前記オブジェクト候補画像生成手段へ出力する探索領域設定手段と、
前記オブジェクト選択手段によって過去に抽出され前記記憶手段に記憶された映像オブジェクトの位置およびその位置座標の個数に基づいて、動きベクトルを利用した線形予測、または、最小自乗法で求めた2次曲線による曲線予測を実行することで、次に入力される画像内における前記映像オブジェクトの位置を予測する位置予測手段と、をさらに備え、
前記探索領域設定手段は、
前記映像オブジェクトの最初の抽出位置を探索するために入力手段により位置及び形状が入力された第1の探索領域を入力画像上に設定する第1の探索領域設定手段と、
前記オブジェクト選択手段によって前記第1の探索領域内で前記映像オブジェクトの抽出に成功した場合に、前記位置予測手段により予測される位置を含むように第2の探索領域を入力画像上に設定する第2の探索領域設定手段と、
前記第2の探索領域内で前記映像オブジェクトの抽出に成功した場合に、前記第2の探索領域を設定した入力画像の後に時系列に入力される画像において、前記オブジェクト選択手段によって過去に抽出された映像オブジェクトの抽出位置に基づいて前記位置予測手段により予測される位置に、前記第2の探索領域を移動させる探索領域移動手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の映像オブジェクト抽出装置。 - 前記所定の抽出条件を記憶する抽出条件記憶手段と、
前記所定の抽出条件として、入力手段により入力された輝度差分閾値、面積、円形度、輝度及び色の少なくとも1つ以上の抽出条件を前記抽出条件記憶手段に設定する抽出条件設定手段と、
前記抽出条件記憶手段に記憶された抽出条件を表示する抽出条件表示手段と、
をさらに備え、
前記オブジェクト抽出手段は、
前記生成されたオブジェクト候補画像の中から、前記抽出条件記憶手段に記憶されている抽出条件に基づいて、抽出すべき映像オブジェクトの位置及び前記映像オブジェクトを特徴付ける特徴量を抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像オブジェクト抽出装置。 - 時系列に入力される画像から構成される映像に含まれる映像オブジェクトを抽出し、追跡すると共に、当該映像オブジェクトの移動軌跡を前記映像上に合成する映像オブジェクト軌跡合成装置であって、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の映像オブジェクト抽出装置と、
前記オブジェクト抽出手段で抽出された映像オブジェクトの位置に基づいて、時系列に入力される画像に対応した領域に前記映像オブジェクトを示す画像を作画することで、前記映像オブジェクトの移動軌跡を描画した軌跡画像を生成する作画手段と、
前記軌跡画像と前記時系列に入力される画像とを合成する画像合成手段と、
を備えていることを特徴とする映像オブジェクト軌跡合成装置。 - 時系列に入力される画像から構成される映像に含まれる映像オブジェクトを抽出し、追跡すると共に、当該映像オブジェクトの移動軌跡を前記映像上に合成する映像オブジェクト軌跡合成装置による映像オブジェクト軌跡合成方法であって、
前記映像オブジェクト軌跡合成装置は、
追跡中の映像オブジェクトの位置としてその重心座標を記憶する記憶手段と、オブジェクト候補画像生成手段と、マスク領域設定手段と、フィルタ処理手段と、マスク領域判定手段と、オブジェクト選択手段と、作画手段と、画像合成手段とを備え、
前記オブジェクト候補画像生成手段によって、入力された画像から、前記映像オブジェクトの候補として抽出したオブジェクト候補画像を生成するオブジェクト候補画像生成ステップと、
前記マスク領域設定手段によって、前記映像オブジェクトの抽出を実行しない領域であるマスク領域の位置及び形状に関するマスク領域設定情報に基づいて、前記入力された画像上に、前記マスク領域を少なくとも1つ設定するマスク領域設定ステップと、
前記フィルタ処理手段によって、前記オブジェクト候補画像が前記抽出すべき映像オブジェクトを特徴付ける特徴量の目標を示す前記抽出条件に合致する映像オブジェクトかどうかを判定することで、追跡対象となる映像オブジェクトを絞り込むフィルタリングステップと、
前記マスク領域判定手段によって、前記絞り込まれたオブジェクト候補画像のうち、その重心座標が前記マスク領域内に存在するものを除いたオブジェクト候補画像の情報を出力するマスク領域判定ステップと、
前記オブジェクト選択手段によって、前記出力されたオブジェクト候補画像の情報を取得し、前記記憶手段に記憶された重心座標から予測される位置座標に最も近いオブジェクト候補を、前記追跡対象の映像オブジェクトとして選択し、前記選択した映像オブジェクトの位置を抽出し、前記記憶手段に書き込むオブジェクト選択ステップと、
前記作画手段によって、前記抽出された映像オブジェクトの位置に基づいて、時系列に入力される画像に対応した領域に前記映像オブジェクトを示す画像を作画することで、前記映像オブジェクトの移動軌跡を描画した軌跡画像を生成する作画ステップと、
前記画像合成手段によって、前記生成された軌跡画像と、前記時系列に入力される画像とを合成する画像合成ステップと、
を含んで実行することを特徴とする映像オブジェクト軌跡合成方法。 - 時系列に入力される画像から構成される映像に含まれる映像オブジェクトを抽出し、追跡すると共に、当該映像オブジェクトの移動軌跡を前記映像上に合成するために、追跡中の映像オブジェクトの位置としてその重心座標を記憶する記憶手段を備えたコンピュータを、
入力された画像から、前記映像オブジェクトの候補として抽出したオブジェクト候補画像を生成するオブジェクト候補画像生成手段、
前記映像オブジェクトの抽出を実行しない領域であるマスク領域の位置及び形状に関するマスク領域設定情報に基づいて、前記入力された画像上に、前記マスク領域を少なくとも1つ設定するマスク領域設定手段、
前記オブジェクト候補画像が前記抽出すべき映像オブジェクトを特徴付ける特徴量の目標を示す前記抽出条件に合致する映像オブジェクトかどうかを判定することで、追跡対象となる映像オブジェクトを絞り込むフィルタ処理手段、
前記絞り込まれたオブジェクト候補画像のうち、その重心座標が前記マスク領域内に存在するものを除いたオブジェクト候補画像の情報を出力するマスク領域判定手段、
前記出力されたオブジェクト候補画像の情報を取得し、前記記憶手段に記憶された重心座標から予測される位置座標に最も近いオブジェクト候補を、前記追跡対象の映像オブジェクトとして選択し、前記選択した映像オブジェクトの位置を抽出し、前記記憶手段に書き込むオブジェクト選択手段、
このオブジェクト選択手段によって抽出された映像オブジェクトの位置に基づいて、時系列に入力される画像に対応した領域に前記映像オブジェクトを示す画像を作画することで、前記映像オブジェクトの移動軌跡を描画した軌跡画像を生成する作画手段、
この作画手段で生成された軌跡画像と、前記時系列に入力される画像とを合成する画像合成手段、
として機能させることを特徴とする映像オブジェクト軌跡合成プログラム。
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