JP4490587B2 - 酸素代謝を組織中で非侵襲的に検出するための装置 - Google Patents

酸素代謝を組織中で非侵襲的に検出するための装置 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、局所酸素の代謝回転、酸素消費量、酸素含有量および酸素の局所運搬量を、請求項1の前文に記載したような光センサを用いて灌流組織中にて求めることに関する。
【0002】
酸素は生体組織のほとんどすべての細胞にとって欠かすことのできないものである。灌流組織では、酸素は主に赤血球中のヘモグロビンと結合した形で肺から酸素を消費する細胞へと運搬される。肺で飽和した体循環の動脈血ヘモグロビンは、ほぼ100%酸素で飽和されている。この酸素は次に、周辺組織で毛細血管を通って細胞まで運ばれる。これに伴い、毛細血管静脈端の組織領域ならびに下流の細静脈や静脈でのヘモグロビンの酸素飽和度も低下していく。
【0003】
従来技術に基づいて組織の酸素含有量を非侵襲的に測定できるのは、NMR(核磁気共鳴)などの極めて複雑な方法を用いる場合に限られる。また、現在までのところ、NMR法を用いても酸素消費量を動的に測定したり組織呼吸による酸素の移動をモニタリングしたりすることはできない。
【0004】
細胞のエネルギ代謝は酸素の取り込みと密接に関連しているのであるが、この代謝については、組織または体液の試料を採取して生物研究所にて代謝産物を解析するという非侵襲的な方法でしか求めることができない。したがって、このような生物研究所での方法では、酸素消費量の動的な測定や長期にわたるモニタリングを行うことは不可能なのである。
【0005】
いわゆるパルスオキシメータを使用すれば、動脈系における動脈血ヘモグロビンの酸素飽和度SO2(%)を求めることはできるが、パルスオキシメータでは一般に、毛細血管−静脈血ヘモグロビンの酸素飽和レベルや測定体積でのヘモグロビン濃度、血流などを求めることはできない。パルスオキシメトリで利用される方法はキュベットでの測光法で得られる所見に基づくものであり、使用する波長がわずかしかないため、測定体積の変化や散乱時または吸収時の変化の記録を考慮することはできない。これは、上記の測定方法での測定がかなり不確実なものであることを意味する。今日までのところ、この機器の利点は極めて利便性が高く操作しやすいことにある。
【0006】
現在では、毛細血管静脈系におけるヘモグロビンの酸素飽和度SO2[%]と測定体積でのヘモグロビン量を求めるための分光分析的な方法や分光学的な方法がいくつか知られている(EMPHO、NIRO500、HemoSpecの他、最近ではAbTisSpecなど)。これらの系ではヘモグロビンの酸素飽和度SO2[%]の定量的な判定が可能な場合もある。一方、毛細血管静脈組織床に含まれる血液の量やヘモグロビン濃度について上記の系で得ることができるのは、相対的な数値としての測定値のみである。上記の方法は、検出領域や結果として光路との関連性がなく、深度の選択性に欠けるため、測定体積でのヘモグロビン濃度や組織に含まれる血液の量をこれらの方法で定量的に示すことはできない。
【0007】
光路と効果的な測定体積とを定量化できる可能性のある手法として、2つの方法すなわち、第1にいわゆるPMS(位相変調分光法)、第2にTRS(時間分解分光法)があげられる。ただし、時間分解法には、レーザ光源を使用する必要があるため数波長程度でしか機能しないという重大な欠点がある。ヘモグロビンのO2飽和度はスペクトル光の吸収の変化をみれば分かるものであるが、これを辛うじて、その上さらに極めてコストのかかるレーザによる方法で判定できるだけである。
【0008】
OptoFlowなどのレーザドップラー法を使用すれば、血流速度および血流量を相対的な大きさで得ることができる。このようにドップラー信号を評価する類の光学的な方法では、赤血球(erythrocyte;red blood corpuscle)の酸素負荷量や現在の測定体積を求めるための情報を得ることは不可能である。
【0009】
しかしながら、灌流組織における酸素供給状態を完全に表すためには、移動した血液(移動した赤血球)の量を測定を行って求める際にも用いられる血流速度のパラメータだけでなく、組織全血液量(ヘモグロビン濃度とも呼ばれる)および赤血球の酸素負荷量(ヘモグロビン酸素化度または飽和度SO2とも呼ばれる)が必要なのである。
【0010】
欧州特許出願公開第771 546 A2号には、生体組織の血流を非侵襲的に光学測定するための装置が開示されている。
【0011】
生物媒体、散乱用懸濁液、組織切片、無傷組織および無傷細胞構造を光がどのように伝搬するのかは、それぞれの光学特性によって決まる。また、光の伝搬は、光の吸収および散乱という2つの基本現象によっても変わってくる。光エネルギを一層高い波長の光に変換するという意味での光の吸収または減衰は、マクロ分子および単分子の細胞構造ならびに細胞以下の構造との相互作用によって発生する。可視領域の波長を強く吸収する分子には、たとえば、ヘモグロビン分子のヘム基がある。吸収によって、組織を通る光路上にある可視光の強度の一部が失われる。本発明の吸収測定は、主に、事実上すべての組織において可視波長領域を最大限に吸収する吸収体でもある、ヘモグロビンすなわち血色素に関するものである。
【0012】
これとは対照的に、弾性散乱では光エネルギの損失は起こらない。散乱中心と相互作用する入射電磁波が入射光線によって励起され、さまざまな空間角でエネルギを再輻射する。このとき、光の波長は維持され、光の伝搬方向だけが散乱中心によって変化する。分子レベルでは、入射光線によって散乱粒子が励起され、続いて同一波長でエネルギが放出されて空間に戻ることが物理的なプロセスであると考えられる。このため、光エネルギの輻射方向は、分子の電子殻の幾何学的性質、形状および電磁分布ならびに構造によって変わる。
【0013】
入射光線は、組織を通る光路上で発散光線に変化し、励起された散乱中心の前方散乱となる。散乱(場合によっては多重散乱)が起こると、入射光の強度がわずかに表面に戻る。すべての散乱中心から後方への放射が後方散乱となる。臓器表面の光導波路では、後方散乱し、かつ、光路上で吸収によって消光することなく残った光しか検出することができない。しかしながら、臓器表面上の光導波路で検出される光は、光導波路の開口内で後方散乱した光しかないのである。このような光伝搬の概念については、放射線輸送理論で明確に説明されている。
【0014】
本発明の目的は、ヘモグロビン酸素化度およびヘモグロビン濃度、さらにはこれらの値から派生的に得られる測定値を、測定を行うことによって求めることにあり、また、酸素含有量および関連のある他のパラメータ(表1参照)を測定するための機器を提案することにある。
【0015】
かかる目的は、請求項1に記載の特徴を有する装置によって本発明において達成される。従属請求項は、本発明の実施形態に関するものである。本発明による機器に適した名称は、AbTisSpec(absorption tissue spectrophotometerの頭文字)であろう。
【0016】
したがって、本発明によれば、組織表面に置かれる光センサを用いて、酸素含有量と、その値から派生的に得られるデータとを求める装置が得られる。かかる装置は、光ファイバを介してセンサに光を送る1つまたはそれ以上の光源と、組織から後方散乱した光を光ファイバを介して受光する1つまたはそれ以上の検出器と、後方散乱光から酸素含有量についての情報を得る評価部と、を備える。このタイプの装置は、たとえば欧州特許出願公開第771 546 A2号において、他の目的で説明されている(その開示内容全体ならびに機器の技術的な設計を本願明細書の趣旨とする)。
【0017】
光源としては、白色光源および/またはレーザ光源を使用すると好ましい。後方散乱した部分が以後のスペクトル解析の対象となる光を組織に導入するのが白色光源であるのに対し、後方散乱した部分に測定可能な周波数シフトがみられるため、ドップラー測定および速度測定が可能な単色光を導入するのはレーザ光源である。
【0018】
照射には白色光源(またはさまざまな広帯域LED)を使用する。照射野密度が高く、白色度および滑らかさが最大になるスペクトルが大きい光源が極めて重要である。組織から後方散乱した光をポリクロメータによってスペクトル解析し、増幅し、後に波長依存性光強度パターンとして評価に利用する。
【0019】
表面付近での測定には500〜650nm(VIS;可視光線)の波長範囲が特に適している。一方、深度選択的な測定には比較的高い深度であっても600nm〜900nm(NIR;近赤外線)の波長範囲が特に適している。これは、NIR波長範囲での光の有効透過深度が上述した波長範囲よりも大きいためである。また、照射間隔および検出領域を変えることで、センサの幾何学的性質ごとに異なる測定体積を指定する。このように、検出間隔と適切な波長範囲とをどのように組み合わせるかを明確に規定可能であるため、測定体積をそれぞれ明確に区別することができる。飽和度値の算出には、形状認識/合成法によってスペクトル波形の形状を評価するか、あるいは拡散方程式の近似値を評価する。本発明によって得られる測定値は、深度選択的に、毛細血管静脈組織床でのヘモグロビンのO2飽和度である。
【0020】
この測定体積については、新規な方法によって、すなわち、ドップラー測定値から吸収係数と散乱係数を求め、分光分析的な測定値を求めることに加えて、表面の強度勾配を測定することによって求める。
【0021】
ヘモグロビンの量を知るには、分光分析データを評価すればよい。A.Krugがエアランゲン−ニュルンベルグ大学の学位論文(1998)にてその基礎を明らかにしたのが初めてである方法を利用して、ヘモグロビンによる光の減衰が原因で生じる吸収を求める。
【0022】
酸素供給状態を完全に表すためには多くの測定値が必要である(表1参照)。動脈血酸素飽和度と、これとは別にヘモグロビンの毛細血管静脈飽和度とを求めなければならない。動脈血酸素飽和度と、毛細血管、細静脈および静脈でのヘモグロビンの飽和度との違いから、O2の代謝回転または酸素取込量を求めることができる。この差分量と血流値とを組み合わせることで研究対象の組織体積でのO2消費量が分かる。したがって、その値を局所的に得ることが可能である。
【0023】
要するに、局所的な酸素供給量を求めるには、
1.深度選択的に、動脈系のヘモグロビンの酸素飽和度SO2[%]測定し、
2.深度選択的に、毛細血管静脈系のヘモグロビンの酸素飽和度SO2[%]測定し、
3.深度選択的に、吸収係数から測定体積でのヘモグロビンの量を測定し、
4.表面勾配測定、散乱係数および異方性因子によって、あるいは拡散理論のモデルによって定まる測定体積の大きさを測定し、
5.深度選択的に、血流量および血流速度を測定し、
6.局所組織の温度を測定
しなければならない。
【0024】
同一エリアでの測定値が確実に得られる統合型センサによる検出と上記の測定量とを組み合わせることで、灌流組織における局所酸素の代謝回転を測定することができる。
【0025】
評価部として、スペクトロメータ、分光器、レーザドップラー分光器、組織分析計、組織分光器、パルスオキシメータおよび/または温度ゲージを、各々単独または所望の組み合わせで提供することが可能である。
【0026】
したがって、
a)局所酸素含有量
b)動脈/静脈混在組織における局所酸素消費
c)動脈/静脈混在組織における酸素消費率
d)全血液量
e)局所酸素運搬能
f)酸素の局所運搬量
g)動脈/静脈混在組織における酸素の代謝回転
h)動脈/静脈混在組織における酸素の代謝回転率および/または
i)灌流組織における局所組織の酸素分圧
を求めることが可能である。
【0027】
本発明の一実施形態では、波長範囲と検出器−送信器間分離物(separation)とを選択することによって、異なる深度から情報を得る。このように、組織表面と表面よりも深い位置にある領域の両方から測定値を得ることができる。
【0028】
本発明による装置は、ヘモグロビンならびにそこから派生的に得られる測定値の検出のみならず、シトクロム、ミオグロビン、メラニン、ビリルビンなどの組織色素または組織中に含まれる他の色素の含有量ならびにそこから派生的に得られるデータを測定する目的にも適している。この目的で組織に載せる目的でも同じ光センサを用いることができる。同様に、光ファイバを介してセンサに光を送る1つまたはそれ以上の光源。また、組織から後方散乱した光を光ファイバを介して受光し、これを評価部に送る1つまたはそれ以上の検出器。評価部は、受信したデータを適宜処理し、色素の含有量、その分布またはその移動を測定する。
【0029】
この装置に使用できる光源も白色光源および/またはレーザ光源である。
【0030】
同様に、評価部として、スペクトロメータ、分光器、レーザドップラー分光器、組織分析計、組織分光器、パルスオキシメータおよび/または温度センサを、各々単独または所望の組み合わせで提供することが可能である。
【0031】
波長範囲と検出器−送信器間分離物とを選択することによって、異なる深度からの情報を得ることができる。
【0032】
本発明のもう1つの実施形態では、記録した測定値の二次元画像を生成できるように、センサから検出器またはCCDカメラなどのカメラまで光ファイバ束を設けてもよい。これによって、組織の端部におけるヘモグロビンの二次元分布および/または酸素飽和度および/または表1に示すような酸素のパラメータおよび/または他の色素の分布についての極めて鮮明な画像を生成することが可能になる。
【0033】
別の深度選択性センサまたは深度選択的評価を利用すると、記録した測定値の三次元画像を生成することができる。これによって、臓器または組織の内部を「覗き込み」、関連するデータを層のように表示することが可能になる。
【0034】
本発明によるこれらの光学的測定に重要なのが、センサと臓器表面とを直接接触させることである。反射光などの代わりに後方散乱光を測定するには、これ以外に方法はない。センサを接触させた場合に限って深度選択的な測定を行うことができ、センサを接触させなければ測定体積に関する測定となる。言うまでもなく、微小循環を測定するのであれば、表面付近の毛細血管層においても微小循環を損なうことのない適切な機械的アプリケータを構築することが極めて重要である。
【0035】
多数の例示的な実施形態に関する図面を参照しての下記の説明から、本発明の別の利点、特徴および用途が明らかになろう。この点について、以下に説明する特徴はすべて、下記の説明または特許請求の範囲中での記載の有無にかかわらず、単独または任意の組み合わせで本発明の一部をなすものである。
【0036】
図1は、本発明による装置に使用できるものとしての統合型センサSすなわち測定用ヘッドの単なる一例としての一実施形態を、下から見た状態すなわち組織から見た状態で模式的に示したものである。ここでは、かかる実施形態には、照射用の白色光源Wと、レーザ光源Lと、複数の検出器(DDはドップラー信号用の検出器を示し、DRは後方散乱強度用の検出器を示す)とが含まれる。図示の直線的な配置は単なる一例である。欧州特許出願公開第771 546 A2号に記載されているように、組織のさらに内側にある領域まで達してそこで後方散乱した光を、光源Wから一層離れた位置にある検出器DRで受光する、他のさまざまな配置が可能である。さらに、温度センサDTも図示されている。
【0037】
本発明によれば、コヒーレントな単色光源Lからの光子と、好ましくはさらに、1つまたはそれ以上の広帯域白色光源Wからの光子を、統合型センサシステムSによって、第1の領域内の組織に照射する。再出現してくる光子を第1の領域からさまざまな距離で検出する(DD、DR)。空間変化では、レーザドップラーでの評価および分光学的または分光分析的な評価用の光が検出される。統合型センサの設計を一例として図1に示す。
【0038】
欧州特許出願公開第771 546 A2号に記載されているような装置を用いて、深度選択的なレーザドップラー測定を実施することができる。
【0039】
本発明によれば、図2は、特に胃腸領域での内視鏡測定に利用されるアプリケータの具体的な形態を示す。このようなファイバ配置にすることで、小型で幾何学的性質を容易に再現できるという利点が得られる。上述したように、Wは白色光源での照射点を示し、Lはレーザ光源での照射を示す。空間変化では、レーザドップラーでの評価DDおよび分光学的または分光分析的な評価DR用の光を検出する。このセンサを用いることで、それぞれの例について2通りの検出深度で測定を行うことができる。任意に、センサの中央に温度センサDTを設けてもよく、あるいは、別のファイバを設けてもよい。
【0040】
図3は、レーザドップラーでの測定DDは2つの分離物でなされ、分光分析的および/または分光学的測定の評価DRは1つの分離物でなされるが、3本の検出ファイバの強度を含むがゆえに全体の断面が大き目の用途にあわせて、本発明によって図2をわずかに変更した配置を示す。図2には、白色光源Wおよびレーザ光源Lが示されている。
【0041】
図4に示すファイバの配置は、組織分析計によって得られる、動脈血酸素飽和度、ヘモグロビンの局所酸素飽和度および局所ヘモグロビン濃度に関する一次信号を求め、さらには表3から各種パラメータを求めるための本発明による装置を示している。この配置は、6つの白色光源W(ここでは一例として示す)によって中央のエリアが均質に照射されるため、反射センサとして利用できるという特に大きな利点がある。この装置は、照射用のファイバWが検出器のファイバDRの周囲に円形をなして設けられている点が特徴である。光はセンサSへの1つまたはそれ以上の光源を介して各ファイバWに送られる。
【0042】
上述したものと用途は同一であるが透過深度を大きくして測定を行うべく図4に示す装置を本発明によって変更した一形態を図5に示す。送信器−検出器間分離物が大きいため透過深度も大きくなる。また、円形の配置で時間または波長に関して照射源を交互に使用するのであれば、2つの装置(図5および図4)を併用することも可能である。
【0043】
図6は、それぞれの例で、各分離物について少なくとも2本のファイバからなる線全体の代わりに1本のファイバが配置されるように図1に示す基本センサを変更した形態である。このセンサを用いることで、一層大きなエリアでの測定値を統合することができる。図1に示すセンサの深度選択性は事実上維持される。
【0044】
図7は、組織光度計または組織分析計の構造を大筋で示したものである。広帯域光源Wと、組織を照射するためにセンサSに向かう方向に配置された光ファイバと、組織から後方散乱した光をスペクトル解析して検出するためにセンサSから離れる方向に配置された光ファイバとが核になる構成要素である。検出部は、光をスペクトル解析し、かつ、検出された強度を波長依存的な方法で定量化するポリクロメータを備える。このため、組織光度計では、以後のスペクトル情報の具体的な評価に後に利用される色のスペクトルが初期値として得られるようになっている。図7に示す設計では、ポリクロメータと並列に接続され、限られた波長範囲または単一の波長で、一層高速かつ高い選択性で、検出した後方散乱強度が得られるようにする分光学的受光部も設けられている。この検出部は、動脈血でのヘモグロビンの飽和度を求めるなどの目的で拍動血流信号を評価する上で重要なものである。
【0045】
照射には白色光源(またはさまざまな広帯域LED)などを使用する。照射野密度が高く、白色度および滑らかさが最大になるスペクトルが大きい光源が極めて重要である。組織から後方散乱した光をポリクロメータによってスペクトル解析し、増幅し、後に波長依存性光強度パターンとして評価に利用する。
【0046】
表面付近でのヘモグロビンレベルを検出するために必要な検出部は、可視光の波長範囲での選択性が特に高い。ヘモグロビン吸収値によって、500〜650nmの波長帯で深度4mmまでヘモグロビンレベルを求めることができる。
【0047】
本発明にしたがって、2通りの波長範囲を定義して区別する。
【0048】
表面付近での測定には500〜650nm(VIS)の波長範囲が特に適しており、深度および体積が大きくなっても、深度選択的な測定には580〜900nm(NIR)の波長範囲が特に適している。これは、NIR波長範囲での光の有効透過深度が上述した波長範囲よりも大きいためである。ヘモグロビンレベルを大きな体積で検出するには、近赤外の波長範囲での選択性が特に高い検出部が必要である。600〜900nmの波長範囲でのヘモグロビン吸収値は、可視光の波長範囲での場合と比べて10分の1乃至20分の1である。光の減衰量が少なくなるため、原理的には組織への有効透過深度を大きくすることが可能である。また、照射間隔および検出領域を変えることで、センサの幾何学的性質ごとに異なる測定体積を指定する。このように、検出間隔と適切な波長範囲とをどのように組み合わせるかを明確に規定することができ、測定体積をそれぞれ明確に区別することができる。
【0049】
本発明によれば、第1に、500〜650nmのいずれかの波長範囲と2mm未満の光導波路分離物とを組み合わせることで、表面付近での選択的な測定が可能である。第2に、650〜900nmの波長範囲と2mmを超える光導波路分離物との併用で、大きな体積かつ一層高い検出深度での測定が可能である。
【0050】
ポリクロメータを有する検出部が本発明による組織分析計の核である。できる限り高い量子収量を得て、これによって検出周波数を高くすることが望ましい。検出速度に対する要求が最も厳しいのは、この方法を心臓学分野に応用する場合である。生理学的な反応が最短で起こると思われるためである。ヘモグロビンの酸素飽和度SO2は、心拍に応じて心筋層で変動する。収縮時には心室圧が高くなり、心筋灌流が大幅に制限されるため、SO2臨界値は収縮期末にあると思われる。この領域での収縮期の収縮時間100msで心拍数は約1/秒である。結果として、この間隔を十分に分解できるようにするのに必要な、10msecという最大の走査周期が得られる。人体における他の生理学的なプロセスはいずれも相応に低い速度で起こるため、これよりも低い走査周期でも検出可能である。走査速度が高いことによるもう1つの利点は、「不鮮明な箇所のない」記録を行いつつ操作の安全性を高められることである。
【0051】
本発明による統合型センサ概念を使用すれば可能である、局所的な供給状態を表すための酸素のパラメータを下記の表にまとめておく。表中、対応する酸素のパラメータを求められるようにする上で、組織分析計の値、レーザドップラーデータ、パルスオキシメータの値または温度の値のいずれかからの信号が必要な箇所には、×印を入れてある。上述した局所的な酸素供給量の区分(definition)の詳細については後述する。
【0052】
【表1】
Figure 0004490587
【0053】
酸素のさまざまなパラメータが得られるが、本発明による方法との形式的な関係については後述する。
【0054】
血中酸素含有量を測定するには、研究対象の組織体積でのヘモグロビンの量を求め、存在するヘモグロビンの飽和度を求める必要がある。ヘモグロビンの量は常にこの体積の値に関連しているため、被照射組織体積を定量的に求められるようにすることも不可欠である。被照射体積または測定体積の大きさは、センサの幾何学的性質および組織の基本的な物理光学パラメータごとに一意に定まるが、これらのパラメータは、光源WおよびLで使用するスペクトル範囲での吸収係数μa(λ)および散乱係数μs(λ)の形で公式化できるものである。上述した関係を、定法によって数式の形で下記にて段階的に導く。
【0055】
このようにして、下記の式によって血中のO2含有量を定法によって求めることができる。
【数1】
Figure 0004490587
【0056】
このように、測定上の問題を、ヘモグロビンの量Hbamountを求める作業とヘモグロビンの酸素飽和度SO2を求める作業の2つの異なる作業に分ける。Hufnerの定数Hによって、ヘモグロビン含有量と最大酸素含有量との間の関係が分かる。ヘモグロビンの量の算出方法については後述する。
【0057】
組織における酸素の代謝回転または酸素消費は次のように表すことが可能である。
【数2】
Figure 0004490587
【0058】
連続方程式に基づき、動脈血および静脈血の量が一定であると仮定すると、上記の式を次のように簡略化することができる。
【数3】
Figure 0004490587
【0059】
組織の動脈血液量は一般に5%未満であることが文献によって知られている。したがって、大きな誤差を生じることなく毛細血管静脈系におけるヘモグロビンの量のみを求めれば十分である。
【0060】
消費されたO2の量を求めるのではなく、酸素消費率に限られてしまう場合は、判定用として動脈消費量と静脈消費量との比率を示す下記の式が得られる。
【数4】
Figure 0004490587
【0061】
以下に述べる方法と同じようにしてHbconc.を求めることができる。Hbconc.が特定の測定体積に対する消光(あるいは吸光度)に比例することは後述の説明から明らかである。
【0062】
組織では、測定によって得られる動脈血酸素飽和度とこれに関連する毛細血管静脈ヘモグロビン飽和度とを常に組み合わせることができるとは限らない。厳密に言えば、両方を組み合わせることができるのは、適当な組織体積で連続方程式が満たされる場合に限られるのである。したがって、動脈系と毛細血管静脈系の両方が検討対象とする測定体積内にあり、かつ、動脈脈拍が検出可能であることが重要である。
【0063】
しかしながら、組織体積ごとに、酸素の移動量または局所酸素運搬能と呼ばれる量を局所的に求めることができる。これらの量については、新規な統合型センサの概念を用いて測定できる。
【0064】
局所酸素運搬能は、局所的に存在する移動赤血球数とそのヘモグロビン含有量とによって求められ、研究対象エリアで局所的に移動するヘモグロビン濃度Hbconc.にHufnerの定数Hを乗じ、さらに赤血球の流速vbloodを乗じて表される。赤血球の速度をスペクトル分解するレーザドップラー機器でも移動赤血球数(amounterys,moving)が反映された信号が得られる。
【0065】
レーザドップラー機器では相対灌流血流に相当する値が算出されるため、近似解では相対値に下記の式を用いることも可能である。この場合の血流は、移動赤血球数にその速度を乗じた大きさを示すものであるため、要するに流量の大きさを表すことになる。結果は下記のとおりである。
【数5】
Figure 0004490587
【0066】
局所的に存在する赤血球数に赤血球の流速を乗じることによって、酸素の局所運搬量を求める。レーザドップラー機器では、上記の積が血流と呼ばれる値として算出される。血流にHufnerの定数Hを乗じ、ヘモグロビンの局所酸素飽和度を乗じると、研究対象のエリア内での酸素の移動量が求められる。
【数6】
Figure 0004490587
【0067】
酸素の代謝回転は、組織の特定エリアで消費されるO2の量に比例する。組織に移動する酸素の量(動脈)と静脈側で組織から移動してくる酸素の量との差に基づいてO2消費量が得られる。ここで、下記に示すようにして定量的な酸素の代謝回転を算出することができる。
【数7】
Figure 0004490587
【0068】
すでに上記にて想定したものと同一の仮定、近似および省略をここでも適用する。
【0069】
レーザドップラー機器では相対灌流血流に相当する値が算出されるため、近似解では相対値に下記の式を用いることも可能である。
【数8】
Figure 0004490587
【0070】
主な情報の算出方法は以下のとおりである。
【0071】
ヘモグロビン飽和度SO2を算出するには、たとえば、形状認識/合成法によってスペクトル波形の形状を解析することができる。得られる測定値は、毛細血管静脈組織床でのヘモグロビンのO2飽和度である(W.Dummler、エアランゲン大学の学位論文(1998)に記載されている)。
【0072】
組織測定によってHbスペクトルを求めるという特定の作業において、吸収Aは、基礎吸収Aoと、酸素化度が0%および100%のヘモグロビンの吸収部分を合成したものとから得られる合計値として表される。スペクトル吸収係数は、下記の式において酸素化Hbの比消光(specific extinction)係数とHbの脱酸素化消光係数とで表される。
【数9】
Figure 0004490587
【0073】
係数CoxおよびCdeoxは合成部分を示すが、この合成部分から酸素化度に応じて各測定スペクトルを得ることができるのである。
【0074】
第1の手法で、基礎散乱S0と波長依存性の散乱部分S1との線形結合からなる波長依存性一次関数として散乱Sを近似する。
【数10】
Figure 0004490587
【0075】
上述した方法を使用して、測定済みのスペクトルをA/Sの形態に当てはめ、模範的な手法と一致させる。下記の式の右側を参照のこと。
【数11】
Figure 0004490587
ニュートン法による反復および最小二乗法で係数、
【数12】
Figure 0004490587
を求め、商を得ることでヘモグロビン飽和度を求める。すなわち、下記の式のようになる。
【数13】
Figure 0004490587
【0076】
このため、ヘモグロビン飽和度は0%〜100%の値の範囲内にしか存在し得ないことになる。計算精度は組織モデルの品質に左右される。上記にて述べた組織モデルは随時拡張できるものであるため、基本吸収Aoの代わりに、臓器テーブルから得ることのできる組織特異的な基本スペクトルATissue(λ)を用いることも可能である。
【0077】
各測定の開始時に、スペクトロメータ値を改善すべくダークスペクトルを記録し、増幅器と検出部への外部からの光入射レベルとを電子的にゼロにしなければならない。次に、ランプ、センサおよび完全な検出部の機器関数が得られるように、白色標準でのスペクトルを記録する必要がある。スペクトロメータの品質次第では、たとえば水銀アルゴン校正光源を用いるなどの方法でスペクトル制御測定を行い、規定の時間間隔でスペクトル精度を得なければならない。本願明細書で述べる均衡点のスペクトル(balance spectra)を平均比率(以後の組織のスペクトルの少なくとも10倍)と共に記録しておくと好ましい。測定によって得られる全データを予備スペクトル処理する際に、ダークスペクトルおよび白色標準スペクトルにおける誤差が含まれてしまうためである。
【0078】
記録した粗スペクトルについては、評価に利用できるようにする前に必ず予備処理しなければならない。後方散乱スペクトルR(λ)は下記のように表される。
【数14】
Figure 0004490587
【0079】
この目的で、スペクトロメータで校正ルーチンを実施し、その間にダークスペクトルと白色標準スペクトルを記録する。スペクトルを予備処理することで、従来技術による機器の光学系の色誤差が排除される。
【0080】
VIS領域およびNIR領域におけるヘモグロビンの酸素化度を算出するには、完全に酸素化されたヘモグロビンのスペクトル、
【数15】
Figure 0004490587
と完全に脱酸素化されたヘモグロビンのスペクトル、
【数16】
Figure 0004490587
が必要である。これらのスペクトルについては、測定するスペクトルをデジタル化する際の波長分解能と同一の波長分解能で記録しなければならない。
【0081】
特定臓器のスペクトルAtissue(λ)がモデルに直接含まれるように、W.Dummler(エアランゲン大学の学位論文(1998))によって提示された組織モデルを本発明によって拡張する。
【数17】
Figure 0004490587
臓器ごとに、特定組織のスペクトルを、ヘモグロビンを含まない灌流時の一般的な平均スペクトルとして得ることができる。
【0082】
光源および検出器の送信部分で記録されるスペクトルに比して、ヘモグロビンの後方散乱スペクトルが赤血球によって歪む、特に、圧縮されることが、多くの測定結果から明らかになっている。各スペクトロメータ成分の比は上記の事象とは無関係である。ここで、反射部分で測定されるヘモグロビンのスペクトルの振幅がHb/HbO2基準スペクトルの振幅と同等になる。すなわち、ここでもそれぞれの場合に、好適かつ同程度のHb/HbO2基準スペクトルが必要だということである。スペクトルが圧縮される主な原因は、現段階で明らかになっていることによれば、さまざまなヘモグロビン吸収での測定体積の差にある。波長が540nm〜580nmの間にある光は、隣接する波長範囲の光よりも大きく減衰されるため、前者の光が組織の奥まで達する率は後者の場合よりも低い。これとは対照的に、ヘモグロビンのスペクトル波長に対する吸収率の低い光は組織のさらに奥まで達するため、絶対項では、消光によって直接生じる場合よりも減衰率が高くなる。二層モデルにおける透過深度の測定値から上記の関係を直接推論することが可能であった(A.Krug、エアランゲン大学の学位論文(1998)を参照のこと)。
【0083】
図8に、散乱用懸濁液(Intralipid(登録商標)、細胞または組織層など)からなる二層モデルを示す。このモデルは、たとえば厚さ数マイクロメートル程度のPVCフィルムで分離されたマーキングインキなどの吸収体全体の上に配置されており、2本の光導波路が懸濁液の中まで延在している。第1の光導波路は光を懸濁液の中に導入し、第2の光導波路は後方散乱光を取り出すためのものである。この配置は、検出深度とも呼ばれる透過深度90%を求めるのに用いられる。
【0084】
Intralipid懸濁液中での検出深度の測定結果の一例を表2にまとめておく。結果を比較すると、ヘモグロビンの吸収係数が波長ごとに異なるがゆえにヘモグロビンによって測定体積が変化した場合に、542nmで得られる検出深度が、628nmおよび760nmで得られる深度よりもかなり小さいことが分かる。
【0085】
【表2】
Figure 0004490587
【0086】
Hbの後方散乱スペクトルが歪むという問題を解決するにあたって、原理的には2通りの方法をとることが可能である。消光と有効測定体積とを1つずつ関連させ、測定したスペクトルの歪みをヘモグロビン濃度に基づいて正すか、ヘモグロビン濃度と歪みの度合いの異なる一連のHbO2基準スペクトルを生成し、これを評価アルゴリズムで使用できるようにする。キュベット測定によって得られる標準的なヘモグロビンのスペクトルを用いることができ、測定体積の値をさらにヘモグロビン濃度の定量的な計算に利用できるため、前者の解決方法が好ましい。
【0087】
ヘモグロビンの量については、文献に記載されているようにして、下記の式によって求める。
【数18】
Figure 0004490587
【0088】
ヘモグロビンの量を求めるためには、測定技術によってヘモグロビン濃度CHb(特にVISでの濃度)と測定体積VMEAS.の2つの値を求めて計算しなければならないことは、上記の式から明らかである。
【0089】
さまざまな理論的な手法を用いて、ヘモグロビンの量、特に測定体積を求めることができる。最も単純な例では、ランバート・ベールの法則(次式参照)を用いてヘモグロビン濃度を求める。
【数19】
Figure 0004490587
【0090】
物体から放出される光の強度Iと関連する、物体に照射された光の強度Ioの対数から消光Ext.を算出する。ランバート・ベールによれば、消光は、ヘモグロビン濃度CHbと、波長依存性吸収係数εHbと、キュベット路程dとに左右される。
【0091】
上述した方法と同じようにしてHbconc.を求める。Hbconc.
は特定の測定体積に対する消光(あるいは吸光度)に比例する。
【数20】
Figure 0004490587
【0092】
測定体積の求め方については後述する。
【0093】
あるいは、放射線輸送方程式を利用してヘモグロビン濃度を求められる可能性もある。ただし、汎用的な形態のままでは完全な解を得るのは不可能であるため、これを上手に使うことはできない。したがって、組織の分光分析には放射線輸送方程式の拡散近似が用いられることが多い。
【0094】
拡散近似に基づいて導出した式を以下に導入する。拡散近似を使用する場合、光導波路の反射部分のx勾配を定法によって求めると下記のようになる。
【数21】
Figure 0004490587
【0095】
この式から、2つの係数C1およびC2すなわち、
【数22】
Figure 0004490587
と、
【数23】
Figure 0004490587
とを集約することによって、勾配の内容を次のように集約することができる。
【数24】
Figure 0004490587
【0096】
次に、得られた係数C1およびC2から、μaおよびμsを求めることができる。係数μa(λ)は組織の吸収係数を表し、この係数から、適当な近似を用いて、あるいは組織に含まれる他の吸収体を無視した上で、組織におけるヘモグロビン濃度を求めることができる。
【0097】
後方散乱スペクトルを評価することで、極めて小さな体積での局所ヘモグロビン濃度を定量的に求めるのは、複雑な作業である。これまで、数々の研究グループがさまざまな組織の光学特性を研究してきた。その結果、吸収係数μaよりも散乱係数μsの方が少なくとも10倍大きいことが明らかになっている。つまり、光の後方散乱量は主に、研究対象とする組織の散乱特性によって決まるのである。
【0098】
機器関数のスペクトルIinst.(λi)、理想的な散乱体のスペクトルI´o(λi)および測定したヘモグロビンのスペクトルIm(λi)の3通りのスペクトルを図9に示す。
【0099】
ヘモグロビン濃度を算出するための以後の判定方法を開発する上で重要な2つの事項は以下のとおりである。
1.組織での散乱によって反射して戻ってくるのは組織表面で測定可能な光強度のみである。
2.組織中にヘモグロビンなどの吸収体が存在する場合は、散乱から次の散乱までの間の組織への光路上ならびに検出器の光導波路に戻る光路上で、吸収体によって光が減衰される。
【0100】
上記の2つの事項から、吸収が無視できる程度に小さい波長では、測定した光強度は後方散乱によってのみ定まると推論できる。吸収を無視することのできない他のすべての波長では、光は吸収体によって減衰されるため、得られる強度は歪みのない後方散乱によって得られる強度よりも低くなる。
【0101】
このため、本発明によって、組織のスペクトルのHb振幅を求めるための新規な評価方法を開発した。最初の部分はA.Krugの学位論文(1998、エアランゲン大学)においてすでに公表されている。ヘモグロビンの振幅を後方散乱スペクトルから抽出することによって、同一の測定点において、Hb判定の中間結果を第2の方法で説明する測定体積の値と関連させる方法は新規なものである。本発明によれば、この方法によって、ヘモグロビン濃度と現在の測定体積との間に継続的な関連性が得られることになる。拡散方程式の解からは、相対ヘモグロビン濃度の中間値も得られる。
【0102】
図9は、未補正のスペクトルを示している。曲線Iinst.(λi)は組織分析計の機器関数または光学誤差関数を示す。測定によって得られるスペクトルに機器固有の誤差が出るのを防ぐために、測定したすべてのスペクトルを上記のスペクトルと比較して補正しなければならない。曲線I´o(λi)は白色散乱体を用いて得られるスペクトルに相当する。曲線Im(λi)は、散乱用媒体中にて生理学的なヘモグロビン濃度で得られる、実際に測定したスペクトルに相当する。
【0103】
純粋な後方散乱強度I´o(λi)が分かっている場合は、純粋な後方散乱強度と測定した強度Im(λi)との差に基づいて、吸収体による光の減衰比を得ることができる。これを形式的に表すと下記のようになる。
【数25】
Figure 0004490587
【0104】
組織の吸収体濃度がゼロである場合は、減衰されていない後方散乱強度I´oが後方散乱測光時に得られる。すなわち、組織に散乱体が存在しさえすればよいのである。
【0105】
図10は、ヘモグロビンの振幅エリアを求めるべく混色法によって算出した、酸素化値0%〜100%のヘモグロビンのスペクトルIm(λi)を示している。ヘモグロビンによる吸収が無視できる程度に小さくなる波長が、640nmよりも高い波長域にあると想定する。絶対最小値のヘモグロビン消光波長が一層適していることもある。この波長は、酸素化ヘモグロビンであれば690nm、脱酸素化ヘモグロビンであれば850nmである。
【0106】
図10は、I´o(λi)とIm(λi)との間の差が、この波長での光の吸収に対応していることを示している。したがって、商、
log[I'o(λi)/Im(λi)]
も吸収に対応する。この商が分かれば、それがこの理想的な散乱用媒体での光の消光または吸収についての定量的な大きさを表すことになる。
【0107】
ヘモグロビン濃度すなわち、抽出したヘモグロビン振幅のエリアを統合し、そこからスペクトルごとの吸収を算出する。しかしながら、酸素化スペクトルの値と脱酸素化スペクトルの値について統合されるものは異なる。このため、開発の第2段階では、抽出したヘモグロビン振幅またはエリア吸収に対し、酸素化度依存性の補正を施した。この補正の基本的な考え方は、別々に酸素化されたスペクトルのエリアを求め、異なる酸素化レベルについて補正を行うことである。たとえば波長範囲500〜630nmで完全に酸素化されたHbスペクトルのエリアは、完全に脱酸素化されたスペクトルのエリアよりも16%大きいことが明らかになった(図10参照)。Assendelftの文献(1970)に記載されたスペクトルを用いて上記の補正値を得た。
【0108】
また、混色法を用いた計算によって、HbO2値0%〜100%の間でHb酸素化の中間レベルのエリアをすべて得ることも可能であった。ヘモグロビンの酸素化レベルとは無関係に正規化ステップでの処理を施した後、組織のスペクトルのエリアを得る。
【0109】
本発明による光学式酸素センサを温度センサと併用してイヤーセンサとして用いる応用例を図11に示す。図11には、この特別なセンサヘッドが挿入された耳道を鼓膜と共に示してある。衛生上の理由から、センサヘッドに透明の保護フィルムをかぶせておいてもよい。この衛生用キャップとセンサは、耳道に合う特別な形状をしており、鼓膜を破ってしまわないように一種の機械的な止め部が設けられている。機械的な止め部までのセンサの長さは約25mmである。図1〜図6または図21、そうでなければ図23に示すような光学式酸素センサがセンサヘッド内に設けられている。ここでは、平坦な構造をした鼓膜で酸素飽和度を測定する点が非常に重要である。温度センサとの併用によって、医師は自分に必要な情報を得ることができる。
【0110】
この場合に適しており、かつ好ましい温度測定法は、赤外線温度測定などの非接触法か、NTCによって閉じた耳道または内耳の空間内で温度を測定する方法または同様の温度測定法である。
【0111】
この応用形態では、二次元構造であるとみなし得る鼓膜の膜内でのみ光学式酸素センサでの測定が行われるため、この具体的な事例では、臓器表面で直接的に測定を行う場合と同様に、後方散乱測定ではなく反射測定を実施することが可能である。したがって、NTCセンサよりも非接触式の赤外線温度測定が好ましい。
【0112】
極めて小さな体積で灌流パラメータを光学的に測定するには、センサを確実に配置して組織と直接接触させ、かつ、組織での接触圧が高くなりすぎた場合にこれを判定することができる、適切なアプリケータを開発することが重要である。接触圧は一定のレベルを超えないようにしなければならない。一定のレベルを超えてしまうと、センサの圧力によって表面付近の毛細血管での灌流が阻害され、場合によっては誤った測定結果につながる可能性があるためである。
【0113】
好適な温度センサは、赤外線温度測定などの非接触法か、閉じた外耳またはNTCの空間内で温度を測定する方法または同様の温度測定法である。
【0114】
図11に示すアプリケータの実施形態では、アプリケータが鼓膜と接触していないため、反射測定しか行うことができない。反射測定には、組織分析計、拍動組織分析計、パルスオキシメータ、レーザドップラーおよび/または温度プローブを用いての単一チャネル測定で十分である。
【0115】
図21または図23に従って鼓膜の組織パラメータを画像化するために、イヤーストッパを延長し、これが鼓膜の表面に直接当たるようにしなければならない。2D画像化、特に3D画像化では、再び反射測定ではなく後方散乱測定を行う必要がある。
【0116】
図12は、新規なセンサヘッドの一実施形態を示している。これは、センサが組織と高信頼度で接触しているか、センサの接触圧が高すぎないかを同時に検出できるユニットに、図1〜図6、図21または図23に示すようなセンサヘッドを統合し、圧力インジケータをなすようにしたものである。
【0117】
このユニットを安全なセンサアプリケータと呼ぶことができる。このアプリケータには、幅1〜2mmの溝が設けられ、2対の光導波路が溝の両側に互いに対向して配置されている。すなわち、片方の側には送信用ファイバが2本、反対側には検出用ファイバが2本である。各送信用ファイバから送信される光に対し、それぞれ異なる周波数で振幅変調を施すと好ましい。この振幅変調によって、安全なセンサアプリケータを外部の光源から干渉される心配のないものとし、さらに、2本の送信用ファイバからの光強度を区別することができる。
【0118】
センサに正しい圧力が印可されると、チャネル1では光の減衰のみ測定されるが、チャネル2にはまだ検出可能な減衰がない。接触圧が高すぎて組織が極端に変形すると、皮膚または組織表面の膨らみが増してセンサの溝に入り込み、チャネル2でも光の送信に減衰が発生する。このような減衰によって、印可圧が高すぎることが分かる他、測定条件が容認できないレベルであることも証明される。また、毛細血管の灌流が減少することもある。
【0119】
図13は、5通りのHb濃度での計算によって得られる相対消光(O.D.)を示している。
【0120】
図14は、懸濁液のヘモグロビン濃度と計算によって得られる平均相対消光(O.D.)との間の関数関係を示している。
【0121】
図13および図14の2枚の図面は、実験結果をまとめ、本願明細書に示す方法の有効性を文書化したものである。これらの結果から、懸濁液に滴下したHbの濃度と酸素化度依存性の補正Hb消光との関係が分かる。あらゆるヘモグロビン濃度レベルに対する酸素化度依存性の補正の精度を、HbO2酸素化度0%〜100%での変化について、図13から読み取ることができる。最も大きな差が読み取れるのは1.0g/dlの部分である。
【0122】
可視光の波長範囲に対して開発されたものと同様にして、NIRにおける相対ヘモグロビン濃度Hbconcを算出するための方法を設計する。ただし、NIRでの特定のスペクトル特性を重視しなければならない。フィットのアルゴリズムを用いた計算には、考慮対象とする波長範囲の選択肢が非常に重要である。フィットのアルゴリズムはヘモグロビンの酸素化度に応じて適切な特性のスペクトル差がある場合にしか適用できないためである。NIR波長範囲での測定には波長範囲600〜900nmが特に適していることが明らかになっている。
【0123】
後方散乱強度の送信器−検出器間分離物に対する依存性(x勾配)と透過深度に対する依存性(z勾配)とを図15に示す。図16に示すような散乱用キュベットにおいて、マーキングインキを使用せずに、送信器−検出器間分離物の関数としての後方散乱強度のx勾配ならびにz勾配を求めることができる。
【0124】
図16に示すユニットによって、本願明細書では検出深度とも呼ぶ有効透過深度を求めることができる(A.Krug、エアランゲン−ニュルンベルグ大学の学位論文(1998)を参照のこと)。
【0125】
図16には、区分用のマーキングインキと散乱用懸濁液とを充填した散乱用キュベットを走査方向と共に示してある。それぞれの場合に新たな光導波路分離物zをマイクロメータネジで設置し、これをx方向に走査した。走査を行うことで、光導波路からマーキングインキすなわち「ブラックホール」までのさまざまな距離の光強度が得られる。
【0126】
図17は、760nmで評価した、さまざまなIntralipid懸濁液中にてさまざまな分離物を用いて閾値90%で検出深度を算出した結果を示す実測図(survey picture)である。
【0127】
次に、VISおよびNIRにおける現在の測定体積を算出する、本発明による新規な方法について説明する。表面強度勾配の測定値から測定体積Vmeans.を求めることができる。また、特定の組織について実験的に求めなければならない伝達関数が必要である。
【0128】
図18から明らかなように、伝達関数を使用することで、測定技術によって定めることが可能な表面での強度の勾配と、組織の奥であるため測定できない強度の勾配との関係が得られる。図15に示すように、後方散乱強度の勾配が90%減衰した体積を有効測定体積とみなす。伝達関数を定法によって示すと下記のようになる。
Iz勾配(z)=伝達関数−1×Ix勾配(x)
【0129】
図19は、散乱組織への照射時に光導波管によって形成される測定体積を示す半楕円に、判定値a、bおよびcの区分を示したものである。
【0130】
測定体積については、x方向およびz方向に検出深度を求めた結果から、ほぼ本発明によって得ることが可能である(図15参照)。
【0131】
測定体積が半楕円形であると仮定し、図19に従って有効測定体積を求めると下記のようになる。
【数26】
Figure 0004490587
【0132】
強度勾配から有効透過深度を算出することによって、楕円a、bおよびcの判定値が得られる。照射は回転対称であるため、有効透過深度xeffを、
a=b=xeff,
横方向に定めることができる。この有効透過深度から横断方向に深度cが求められ、さらに、有効透過深度によってz方向に、
c=zeff
が求められるが、これは直交方向に組織に投射される。半楕円形体積の3つのパラメータは整数であるため、これに関連する測定体積が求められる。
【0133】
A.Krug[Krug、学位論文、エアランゲン−ニュルンベルグ大学、1998]による研究では、吸収体の濃度が上昇するにつれて測定体積が減少する旨が提示された。それぞれの場合で測定して得られる後方散乱消光を小さめの測定体積まで補正すれば、散乱性の高い媒体を用いたとしても、散乱用懸濁液中の吸収体の量と現在の測定体積に関連する消光との間に直線的な関係が得られる点を示すことは可能である。
【0134】
あらゆるスペクトル情報を含む動脈血酸素飽和度を広帯域組織分析計によって求めるための方法を、本発明に従って提案する。
【0135】
第1の手法では、通常のパルスオキシメータ法によって少なくとも2波長を評価して、動脈血でのヘモグロビンの飽和度を求める。このとき、心拍の脈拍同期的な差分信号が生成される。これらの波長については、上記の動脈値を深度選択的に求めることも可能であり、単色光源および広帯域光源の出力がこれらの波長で付加的に有効なものとなるように選択すると好ましい。第1の手法では、統合型センサヘッドに従来のパルスオキシメータ法を含めてある。
【0136】
本発明による新規な手法は、組織光度計の広帯域後方散乱スペクトルから動脈血酸素飽和度を求めることである。組織光度計は、ヘモグロビン飽和度の求め方について上述した方法によって、測定体積における現在のヘモグロビン飽和度を算出できるようにするものである。特に高速な光度計を使用すれば、飽和度の脈拍同期的な変化を検出することが可能である。この光度計の走査時間は1つの値について1〜10msである。組織光度計は常に、動脈飽和度および毛細血管静脈飽和度の体積混合率に適した平均値を検出する。
【0137】
本発明によれば、レーザドップラー信号を評価して動脈脈拍を検出し、これを用いて組織分析計を始動させる。
【0138】
最大血圧では組織の血流および血液量が増加する。パルスオキシメトリに関する理論によれば、収縮期で血液量が増加している間に、完全に飽和した「新鮮な」動脈血が組織内に押し流される。この結果、組織光度計の測定体積における血液の飽和度がトータルで見て高くなる。収縮期における血液量の増加について、拡張期の血液量と収縮期および拡張期の間の飽和度とが求められていない場合は、整頓しなおした混合式で動脈血酸素飽和度を求めることができる。
【数27】
Figure 0004490587
【数28】
Figure 0004490587
【0139】
2つのスペクトルの例を図20に示す。80%飽和スペクトルは収縮期末の状態に対応しているが、この状態のときに拡張期のゆっくりした灌流時よりも新鮮な酸素を豊富に含む血液の含有量が高くなる。拡張期の間は、飽和度は実質的に毛細血管静脈飽和度に相当する。収縮期末および拡張期末の時点での血液とヘモグロビンの量の差分から、血液量ΔHbamount,art.が形成される。ここでも上述したヘモグロビン判定方法を用いる。上述した方法と同様にして、組織のスペクトルの曲線を評価することで飽和度SO2 syst.およびSO2 diast.を求める。
【0140】
しかしながら、大幅に拡張されたスペクトルデータベースによって有効な結論を導き出すことができるようにするために、脈拍同期差分信号として設定された分光分析データからパルスオキシメータによる方法も求めなければならない。この差分信号を毛細血管静脈の基底値と関連させることができ、結果として動脈血酸素飽和度をはじめて定量的に求めることが可能(図20参照)になったため、分光分析データの差分信号を評価することに対して特に関心がもたれている。
【0141】
図20は、測定体積におけるヘモグロビン濃度が一定であると仮定した場合の、2つの吸収スペクトルと、スペクトルが脈拍同期的に変化している間に得られる各スペクトルの差分信号を示す。
【0142】
本発明のもう1つの実施形態では、画像化方法によって、局所酸素のパラメータ(表1に示す)を二次元画像化および三次元画像化する。
【0143】
本発明についてのここまでの説明は、レーザ光源、LEDまたは白色光源のいずれかで構成される照射源付近での点測定に関するものである。
【0144】
しかしながら、医療の分野では、X線フィルムを使用するものに始まって、超音波画像、磁気共鳴画像上でのもの(医師の訓練された目で見れば極めて容易に利用できる)に至るまで、多くの画像化方法に需要がある。さらに、画像の形にまとめられた情報によって、多量の情報を高次数で送信できる可能性が極めて高くなる。上述したセンサで測定可能な酸素のパラメータについての局所分布の二次元画像を最初に記録し、次いでその三次元画像を記録するための方法が本願明細書にて提供される。
【0145】
表1に列挙したような局所酸素のさまざまなパラメータを記録するためのセンサ技術については上述したとおりであり、この技術がここでの基本となる。酸素のパラメータを点検出する上述したセンサ技術とは異なり、主に二次元画像化する新規な方法について以下において説明する。
【0146】
図21は、酸素のパラメータを二次元画像化するための本発明による記録装置のデザインを大筋で示したものである。この変形例では、センサの核になる部分が、画像情報を体内から外に送る目的ですでに内視鏡やカテーテルに用いられているようなイメージング光導波路(イメージング束とも呼ばれる)で構成されている。イメージング光導波路は単一のファイバを束にしたものであるが、これらのファイバは、画像情報を保持できるように配置されている。このようなイメージング光導波路を機器と物体表面の測定点との間に配置する。測定機器において、上述したように物体に直接載せた点測定プローブでイメージング光導波路を走査する。このように配置することで、すべての稼働部品を測定機器内に取り付けることができ、センサ(ここではイメージング光導波路の端部)を測定対象となる表面に直接固定できるため、非常に大きな利点が得られる。新規なイメージングセンサについては一度しか固定する必要がない。機器内での走査はすなわち、スキャナの動きそのものが原因で物体の位置が変わったりはしないことを意味するため、イメージング光導波路の機器側の平らな表面を走査するだけでよい。走査に対する機械的な条件を機器内で一層良好に規定できるため、表面を一層高速に走査することが可能である。
【0147】
イメージング光導波路の各ファイバの直径が点測定プローブの断面以下だということが非常に重要である。このようにしておくことで、イメージング光導波路によって得られるセンサの幾何学的性質を、ポイントセンサによって事前に直接規定されるものと常に等しくすることができる。ファイバのパッキング密度を高くし、イメージング光導波路の各ファイバの厚さを小さくするにつれて、ポイントセンサのイメージング精度が向上する。第2の方法として、それぞれの場合で、ポイントセンサの各ファイバをイメージング光導波路の厳密に1本ずつのファイバに対して正確に1:1でカップリングすることも可能ではあるが、かなり複雑になってしまう。
【0148】
本発明によれば、複数のポイントセンサを同時に使用することもできる。これには、多チャネル方式の照射源と多チャネル方式の検出部とが必要である。これによって、完全な画像のための時間を削減することが可能になる。ポイントセンサをたとえばy方向に横並びにして配列した場合、x方向には半分の数の走査を行うだけでよい。
【0149】
イメージング光導波路の代わりとして、あるいは、スキャナと完全な検出部に代わるものとして、検出した情報の直接的なスペクトル解析を可能にするためのユニットが別に設けられた、CCDカメラなどの他のカメラを使用することが可能である。このようにカメラに別のものを設けても、現在までのところ適切にスペクトル分解を行うことはできないのであるが、技術がさらに進歩すれば、いずれは実現可能になると思われる。
【0150】
ヘモグロビン飽和度の局所的な分布状態が明示された、灌流肝臓表面の走査画像を図22に示す。この方法は依然として複雑であって、ポイントセンサを肝臓表面まで直接導入する。ポイントセンサと臓器表面との間にPVCフィルムを配置し、このフィルムによってセンサの動きを臓器表面から切り離した。画像は、単離した灌流肝臓表面でのヘモグロビン飽和度の分布画像である。表1に示す光学的な方法の集合によれば、表3に示す他の組織の色素および酸素の他のパラメータの画像を得ることも可能である。
【0151】
これらの実験から、酸素パラメータの分布を画像化するための空間分解能にとっては、センサの幾何学的性質が非常に重要であるということが明らかになった。したがって、ファイバの直径、開口および繊維材料によって、研究対象の組織の形態学的構造に合った適当なセンサ分解能を選択する必要がある。
【0152】
局所酸素のパラメータを画像化するための三次元記録方法を、二次元の記録方法を踏まえた上で構築する。図23に示されるように、図21に示すものと同様のタイプのイメージング光導波路(画像化束とも呼ぶ)を利用する。ただし、図21とは対照的に、本発明による当該イメージング光導波路は、適当なスキャナによって、図1の深度選択性センサを用いて機器内で走査される。ドップラー測定と後方散乱強度の検出の両方について分離物を変え、複数のチャネルを有するセンサを使用して酸素のパラメータを深度選択的に記録する作業と二次元画像化とを併用する。
【0153】
本発明の一実施形態によれば、上述した分光分析的測定法を用いて組織の他のパラメータを求めることも可能である。
【0154】
発色団ヘモグロビンの他に、たとえば、シトクロム、ミオグロビン、メラニンおよびビリルビンなどの、組織に発生する他の色素(表3にまとめてある)を分光分析によって求めることも関心の的である。
【0155】
生理学的な組織条件下では、ヘモグロビンによる吸収によって、上述した他の色素のスペクトルが完全に消失してしまうため、ヘモグロビンと同時に他の色素を測定するのは極めて困難である。 しかしながら、ヘモグロビンに加えて上述した組織の色素を判定することは、生理学的および臨床的な関心の的である。ヘモグロビンを含まない灌流臓器や、病理学的に変化した状況では、上述した組織の色素の判定が可能である。本発明によれば、ヘモグロビンのない状態で、臓器移植時に、たとえばシトクロムのレドックス状態を測定することが可能である。また、骨格および心筋におけるミオグロビンの酸素飽和度および濃度を調べることもできる。
【0156】
組織分析計および/またはレーザドップラーおよび/またはパルスオキシメータおよび/または温度センサからの信号を組み合わせることによって組織レベルから得られる、表1に示す酸素のパラメータおよび/または表3に示す派生的なパラメータの二次元画像および三次元画像を生成するための方法は、特に、複数の方法の併用という点で新規なものである。
【0157】
これらの組織物質を監視することの重要性は、これによって細胞内酸素供給状態を直接調査できるようになる可能性が開けることにある。完全に還元したシトクロムと完全に酸化させたシトクロムの基準スペクトルを与えることで、研究対象であるシトクロムのレドックス状態の計算に上述したフィットのアルゴリズムを転用することが可能である(図24参照)。図24は、ミトコンドリアの懸濁液中において測定した、シトクロムのスペクトル、すなわち酸化シトクロムおよび還元シトクロムのスペクトルを示している。
【0158】
完全に酸素化させたミオグロビンと完全に脱酸素化させたミオグロビンのスペクトルを与えれば、上述したフィットのアルゴリズムによって、同様の方法でミオグロビンの酸素飽和度を算出することができる。
【0159】
後方散乱スペクトルからヘモグロビン濃度を求める本発明によるスペクトル法を、本願明細書にて述べる組織の色素に同様にして適用し、シトクロム、ミオグロビン、メラニンおよびビリルビンの細胞内濃度を求めてもよい。
【0160】
上述した方法でシトクロムおよびミオグロビンのレベルを求めるのであれば、500〜650nmの波長範囲が特に適している。この波長範囲であれば、これらの細胞吸収体のもともと低い値の吸収係数が最高値になることが比較的多いためである。したがって、この波長範囲では、最も鮮明な吸収スペクトルを最も良い信号対雑音比で得ることができる。
【0161】
皮膚の色素であるメラニンと、ヘモグロビン分解産物であるビリルビンは、スペクトル曲線の形状の特徴がシトクロムの場合よりも少ない。したがって、ミオグロビンおよびヘモグロビンについては、具体性および明白さに欠ける状態でしか定量的な測定を行うことができない。
【0162】
もちろん、組織中に存在する吸収体の濃度を求めるための方法を、人工的に注入した染料にまで拡張することも可能である。したがって、組織中において直接に、色彩の流入(influx)曲線および流出(efflux)曲線を非侵襲的かつ局所的に測定することができる。
【0163】
【表3】
Figure 0004490587
【0164】
このように、以下の測定および計算を本発明による装置で実施すること
が可能であり、かつそれが好ましい。
【0165】
酸素含有量を求めるには、広帯域組織後方散乱スペクトロメータの出力信号のみを評価すればよい。組織のスペクトルから色情報によって酸素飽和度(SO2)を求め、光の減衰からヘモグロビン濃度(Hbconc.)を求める。さまざまな分離物で測定する多チャネル方式の組織分析計の信号によって、組織レベルを深度選択的に測定し、オンラインで求める対応の測定体積と関連させることが可能である。多チャネル方式のスペクトロメータ測定を使用すると、SO2値および/またはHbconc.値を測定体積と関連させることができるため、この測定構成は非常に重要である。測定体積については、勾配測定と、これに続く吸収判定および散乱判定とによって求める。信号と特定の測定体積との間の関係が確実に得られるようにするには、同一のセンサ(図1参照)によって同一部位で同時に測定を行う点が非常に重要である。
【0166】
動脈/静脈混在組織における酸素消費量を求めるには、組織分析計の出力信号を、パルスオキシメータまたは高速組織分析計のいずれかから得られる拍動信号と一緒に評価する。拍動組織分析計による測定の場合は、動脈血によるものだけを区別できるようにするために、一心臓周期の間で最大飽和度値を示差的に評価する。動脈循環の脈拍を検出できるようにするには、データ取得速度が高いことが非常に重要である。脈を区別しなければ、動脈血O2飽和度のみを求めることは不可能である。Hbconc.判定のレーザドップラー信号および/または時間分解信号から、動脈判定での測定時間点のトリガー機能を定める。動脈血酸素飽和度を求めるための上述したような革新的な算出方法は、高速広帯域組織分析計(クロック周期あたり<20ms)からの信号を評価することおよび/またはレーザドップラー部の信号によるトリガー機能を利用したものである。信号と特定の測定体積との間の関係を確実に得られるようにするには、同一のセンサ(図1参照)によって同一部位で同時に測定を行う点が非常に重要である。
【0167】
組織ヘモグロビンの総量とも呼ばれる全血液量を求めるには、分離物を変えて同時に多チャネル方式の組織分析計の信号を評価する。この場合、広帯域組織後方散乱スペクトルから測定体積に対するヘモグロビン濃度を求める。ヘマトクリット値および平均血球ヘモグロビンに関する実験室パラメータも含めて、上記の濃度から測定体積における全血液量を得る。
【0168】
酸素運搬能については、多チャネル方式の組織分析計での測定による出力信号およびヘモグロビン濃度信号と、レーザドップラー法による血流出力信号とを併用して求める。信号と特定の測定体積との間の関係が確実に得られるようにするには、同一のセンサ(図1参照)によって同一部位で同時に測定を行う点が非常に重要である。
【0169】
酸素運搬能を求められるようにするには、2つの方法を一緒に用いる点が重要である。赤血球のヘモグロビン含有量について、さらには酸素結合および運搬能について示すには、血流量だけでは不十分である。また、ヘモグロビン濃度だけからでは、赤血球の移動や速度に関する情報は何ら得られない。
【0170】
酸素の局所運搬量を求めるには、精度を最大限に高めるべく、ここでも、組織分析計から得られる多チャネル方式の出力信号、酸素飽和度信号、ヘモグロビン濃度、レーザドップラーからの出力信号および血流速度または血流を併用しなければならない。このように比較対象にできる組織分析計の信号とレーザドップラー信号とを得るには、これらの信号を、同一のプローブによって測定体積にて同一部位で同時に判定することが非常に重要である。信号と特定の測定体積との間の関係が確実に得られるようにするには、同一のセンサ(図1参照)によって同一部位で同時に測定を行う点が非常に重要である。
【0171】
動脈/静脈混在組織における酸素消費率は、Hbconc.およびSO2と測定体積との間に絶対的な関係はない、相対的な数字による測定値である。したがって、ここでも単一チャネルのスペクトロメータおよびパルスオキシメータでの測定を実施することができる。組織分析計の出力信号(SO2およびHbconc.)と、パルスオキシメータ信号または組織分析計の拍動差分出力信号(動脈SO2)とを組み合わせ、同期的に評価する。信号と特定の測定体積との間の関係を確実に得られるようにするには、同一のセンサ(図1参照)によって同一部位で同時に測定を行う点が非常に重要である。
【0172】
酸素の代謝回転を求めるには、広帯域組織分析計の一次信号(SO2およびHbamount)、拍動組織分析計の一次信号、パルスオキシメータの一次信号(SO2art.)および/またはレーザドップラーの一次信号(vblood、Amounterys,moving)を多チャネル方式で評価し、これらの値と測定体積および/または深度選択性との関係を得られるようにする。酸素の代謝回転は、動脈で運搬されるO2の流量と静脈に移動したO2の流量との差を示している。信号と特定の測定体積との間の関係を確実に得られるようにするには、同一のセンサ(図1参照)によって同一部位で同時に測定を行う点が非常に重要である。また、量を測定して得られる数字とジョイント測定体積(joint measured volume)とを関連させるには、スペクトル強度勾配による測定体積の判定が非常に重要である。
【0173】
動脈/静脈混在組織における酸素の代謝回転率を求める際は、測定体積との定量的な関係は不要である。酸素の代謝回転率を求める目的で必要なのは、単一チャネル方式または多チャネル方式の組織分析計の信号(SO2)と、単一チャネル方式または多チャネル方式の拍動組織分析計の信号および/またはパルスオキシメータ信号(SO2 art.)および単一チャネル方式または多チャネル方式のレーザドップラー信号(血流)である。
【0174】
局所組織酸素分圧(pO2)を求めるには、組織分析計(SO2)の一次信号と温度(T)、実験室パラメータ(pCO2および2,3 BPG)を、同一部位で同時に求める必要がある。局所pO2については、毛細血管静脈SO2と動脈SO2 art.とを区別することによって、毛細血管静脈および/または動脈で供給された組織でほぼ定めることが可能である。
【0175】
組織のスペクトルから局所ヘモグロビン濃度を求めるための方法も本発明によるものである。このとき、図9に示すように、抽出したHb振幅から算出されるHbamountをセンサの対応する測定体積と関連させて、基本組織の近似スペクトルに対して同時に正規化する。図24に示すような伝達関数を求めるおよび/または拡散理論に影響されるあらゆる波長の吸収および散乱係数(これらに対してHbamount値を関連させる)を求めるために、スペクトル的に評価される光強度勾配から測定体積を求めた。
【0176】
高速広帯域組織分光分析を併用して、図20に示すような時間分解スペクトルの後方散乱信号を微分的に評価することによって動脈血酸素飽和度を求めるための方法も本発明によるものである。また、最大限にすなわち、動脈で飽和度を与えて、酸素飽和度を求めるための動脈脈拍時間点を誘導するレーザドップラーシステムと組み合わせることも可能である。このように組み合わせることによる利点は、現在必要な組織分析計のスペクトル記録速度が比較的低くてよいことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 統合型センサを示す図である。
【図2】 センサの応用形態すなわち、レーザドップラーおよび組織分析計の統合について示す図である。
【図3】 センサの応用形態すなわち、レーザドップラーおよび組織分析計の統合について示す図である。
【図4】 センサの応用形態すなわち、組織分析計および/またはレーザドップラーの統合について示す図である。
【図5】 センサの応用形態すなわち、組織分析計および/またはレーザドップラーの統合について示す図である。
【図6】 センサの応用形態すなわち、レーザドップラーおよび組織分析計の統合について示す図である。
【図7】 組織分析計を示す図である。
【図8】 二層モデルを示す図である。
【図9】 組織の粗スペクトルを示す図である。
【図10】 0%〜100%酸素化したヘモグロビンのスペクトルを示す図である。
【図11】 イヤーセンサ
【図12】 安全なセンサ
【図13】 ヘモグロビン濃度および酸素化の関数としての消光を示す図である。
【図14】 単離時に灌流した組織におけるヘモグロビン濃度の関数としての消光を示す図である。
【図15】 x方向およびz方向への後方散乱関数を示す図である。
【図16】 散乱用キュベットを示す図である。
【図17】 検出深度を示す図である。
【図18】 勾配xからzまでの伝達関数を示す図である。
【図19】 測定体積のモデルを示す図である。
【図20】 2つの吸収スペクトルを示す図である。
【図21】 測定値の二次元分布を記録するための装置を示す図である。
【図22】 測定値の二次元分布を示す図である。
【図23】 測定値の三次元分布を記録するための装置を示す図である。
【図24】 ミトコンドリアの懸濁液中において測定した、シトクロムすなわち酸化シトクロムと還元シトクロムのスペクトルを示す図である。

Claims (17)

  1. 灌流組織における酸素供給を非侵襲的に求めるための装置であって、
    組織に載せるための光センサ(S)であって、それにより、組織が、白色光源(W)およびレーザ光源(L)の光によって照射されることができる、光センサ(S)と、
    組織により後方散乱した光を受光する1つまたはそれ以上の検出器(DD、DR)と
    後方散乱した白色光を分光学的および/または分光分析的に評価すると共に、後方散乱したレーザ光を用いてレーザドップラーでの評価を行うように構成された評価部と
    備える、装置。
  2. 光センサ(S)が、白色光源(W)、レーザ光源(L)および複数の検出器(DD、DR)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 白色光源(W)およびレーザ光源(L)が、光ファイバを介してセンサ(S)に光を送り、複数の検出器(DD、DR)が、組織により後方散乱した光を光ファイバを介して受光することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. レーザドップラー分光器と、スペクトロメータおよび/または分光器および/または組織分光分析計および/またはパルスオキシメータと、が評価部として設けられていることを特徴とする、請求項13のいずれか1項に記載の装置。
  5. 温度プローブ(DT)が設けられ、温度測定器が評価部として設けられていることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  6. 光ファイバが、中央のファイバまたは温度プローブ(DT)の周囲に円形に配置されていることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  7. 白色光源(W)およびレーザ(L)はそれぞれファイバ1本ずつであり、それぞれの場合において少なくとも2本の検出ファイバ(DR、DD)が照射源から一定の距離をあけて円の弧上に配置され、前記検出ファイバの各々に別々の評価結果が供給されることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  8. 検出ファイバ(DR)が一緒に評価されることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  9. 白色光源および/またはレーザ光源用の被照射ファイバが、中央のファイバのすぐ周囲で円の開いた弧または閉じた弧上にあり、1つまたはそれ以上の光源によって照射され、中央のファイバで後方散乱信号および/またはレーザドップラー信号の検出が行われることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  10. 被照射ファイバ(W)および/または(L)が、円のさらに大きな半径および/または異なる半径で配置され、同期的におよび/または交互に照射されることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  11. 評価信号の二次元画像を生成することができるよう、センサ(S)から検出器またはカラーCCDカメラなどのカメラまで延在する光ファイバ束を特徴とする、請求項3〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 記録した測定値の三次元画像を生成することができるよう、さらなる深度選択性センサ(S)または深度選択的評価を特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 分離距離xiの複数のファイバを一緒に照射および/または評価することを特徴とする、請求項に記載の装置。
  14. 互いに対向する複数の光導波路および/または光入出射領域によって圧力インジケータ信号が生成され、センサの適用による組織の変形および/または膜の変形を示すことを特徴とする、請求項3〜13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 灌流組織における酸素供給を非侵襲的に求めるための装置であって、
    耳道内に導入可能であり、導入された状態で鼓膜から離れている光センサ(S)であって、該光センサを通して、組織が、白色光源(W)およびレーザ光源(L)の光によって照射されることができる、光センサ(S)と、
    組織により反射した光を受光する1つまたはそれ以上の検出器(DD、DR)と、
    反射した白色光を分光学的および/または分光分析的に評価すると共に、反射したレーザ光を用いてレーザドップラーでの評価を行うように構成された評価部と、
    を備える、装置。
  16. 灌流組織における酸素供給を非侵襲的に求めるための方法であって、
    光センサ(S)を組織に載せ、センサ(S)によって、組織に白色光源(W)およびレーザ光源(L)の光を照射し、組織から後方散乱した光を検出し、白色光の後方散乱した成分を分光学的および/または分光分析的に評価すると共に、レーザ光の後方散乱した成分を用いてレーザドップラーでの評価を行う、方法。
  17. さらに組織の温度を測定して評価することを特徴とする、請求項16に記載の方法。
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