JP4488583B2 - シート状パック剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状パック剤に関するものであり、より詳しくは整肌及び美容のために用いられる医薬部外品又は化粧品として使用されるシート状パック剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パック剤としてはポリビニルアルコール等の水溶性高分子を含有するO/W型エマルジョン状若しくはゼリー状の皮膜形成能を有するパック剤が市販されている。この種のパック剤は使用量を手に取り、顔に塗布することでパック剤中の成分を補給し、乾燥後剥離することで皮膚の汚れや老化した角層を除去するものである。しかしながら、この種のパック剤は塗布時に手が汚れるという問題点や、剥離時に後残りが生じ易く、また、乾燥に長時間を要し、簡便さに欠けるという問題点があった。
【0003】
そこでこれらの問題点を改善するためにポリアクリル酸塩、多価アルコール及び水を主成分とした保水性に優れた低剥離力のパック剤(特開昭54−49334号公報)や、ポリアクリル酸塩、賦形剤を主成分として含有し賦形性に富み保水性に優れたパック剤(特公昭63−15243号公報)や、架橋型含水ゲルを基材としたシート状パック剤(特公平1−46485号公報、特公昭63−60724号公報、特開昭58−180408号公報、特開昭61−260007号公報)が開示されており、更には天然成分由来保湿剤を配合した使用感に優れた皮膚外用剤(特開平5−301812号公報)や、天然由来半合成成分を保湿剤及び増粘剤として配合したシート状パック剤及びパップ剤(特開平5−295004号公報、特開平8−188527号公報)が開示されている。
【0004】
しかしながら、シート状パック剤の粘着剤(基剤)中には水分が多く含有されているため、上記従来のシート状パック剤においては粘着剤に積層される支持体部分へ水分等が染み込んでいくという、いわゆる染み出し現象が起きるという問題があった。そこで、特開平11−130664号公報には、染み出しを防止するために特定の合成繊維からなる支持体を備えたシート状パック剤が開示されているが、この場合においても染み出しを十分に防止するには至っておらず、未だ十分なものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、粘着剤層中における水分含量が多いにも関わらず、粘着剤から支持体への水分等の染み出しが十分に防止され、かつ粘着剤層と支持体との接着性に優れており、しかも粘着剤層の有する優れた可撓性が支持体によって阻害されることなく使用感に優れたシート状パック剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の比率で水溶性高分子、多価アルコール及び水を含有する粘着剤を用いれば、粘着剤層と支持体との接着性が優れているため、粘着剤層を比較的多く支持体中に染み込ませてそれらの間の接着性を確保する必要がなくなり、したがって従来使用されてきた支持体よりも薄くかつ目付けが大きく、破断強度に優れた不織布を使用することが可能となり、それによって粘着剤から支持体への水分等の染み出しが十分に防止され、しかも粘着剤層の有する優れた可撓性が支持体によって阻害されないことを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明のシート状パック剤は、支持体と該支持体上に積層された粘着剤層とを備えたシート状パック剤であって、
前記粘着剤層が、該粘着剤層の質量に対して5質量%〜15質量%の水溶性高分子、5質量%〜20質量%の平均分子量150〜500のポリエチレングリコール、及び65質量%〜90質量%の水を含有し、かつ前記水溶性高分子と前記平均分子量150〜500のポリエチレングリコールとの質量比が1:3〜1:1の範囲内にあるものであり、
前記粘着剤層が、前記水溶性高分子として、0.5質量%〜5質量%のゼラチンと2質量%〜14.5質量%のポリアクリル酸塩とを含有し、かつ
前記支持体が、目付けが60g/m2〜110g/m2でかつ厚みが0.4mm〜0.9mmであり、破断強度が20N/50mm〜70N/50mmである不織布からなるものである、
ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のシート状パック剤においては、前記不織布が水流絡合法により製造された不織布であることが好ましく、かかる不織布としてはポリエステル不織布が好ましい。
【0009】
なお、ここでいう「破断強度」とは、JIS L1085 5.4において記載されている試験法に従い測定した値をいう。すなわち、縦5cm×横20cmの試験片をそれぞれ5枚採取し、つかみ幅を10cm、引張り速度を毎分30±2cmとした条件下で切断強さを測り、その平均値で表した値を「破断強度」という。
【0011】
更に、本発明のシート状パック剤は、冷感剤として、L−メントール、L−イソプレゴール、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、パラメンタン−3,8−ジオール、ハッカ油及びカンフルからなる群から選択される少なくとも1種の化合物が前記粘着剤層に更に含有されていてもよく、また、皮膚美白物質として、アスコルビン酸、アスコルビン酸モノパルミテート、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン酸ステアレート、アスコルビン酸モノエチルヘキサノエート、アスコルビン酸ジエチルヘキサノエート、アスコルビン酸モノオクタノエート、アスコルビン酸ジオクタノエート、アスコルビン酸モノイソステアレート、アスコルビン酸ジイソステアレート、アスコルビン酸ホスフェートマグネシウム塩、アスコルビン酸ナトリウム塩、コウジ酸、コウジ酸誘導体、糖アミン類、ハイドロキノン類、グルタチオン、システイン、ブチレンハイドロキシトルエン、ブチレンハイドロキシアニリン、ガリック酸プロピルエステル、メチオニン、レシチン、N−アセチル−L−チロシン、ボタンピ、カッコンからなる群から選択される少なくとも1種の化合物が前記粘着剤層に更に含有されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態についてさらに詳しく説明する。
【0013】
図1は本発明のシート状パック剤の好適な実施形態を示す模式断面図であり、シート状パック剤1は支持体2の表面に粘着剤層3を積層してなるものであり、使用時には剥がされる離型フィルム4が更に積層されていてもよい。そして、本発明のシート状パック剤1においては、粘着剤層3が、粘着剤層の質量に対して5質量%〜15質量%の水溶性高分子、5質量%〜20質量%の多価アルコール、及び65質量%〜90質量%の水を含有し、かつ前記水溶性高分子と前記多価アルコールとの質量比が1:3〜1:1の範囲内にある。
【0014】
本発明にかかる粘着剤に使用する水溶性高分子としては、ゼラチン、ポリアクリル酸塩、寒天、アルギン酸、マンナン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、メチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコールが挙げられ、中でもゼラチン、ポリアクリル酸塩が好ましい。かかるポリアクリル酸塩としては、ポリアクリル酸の金属塩(例えばナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩)が好ましく、またその平均重合度は1000〜100000のものが好適に用いられる。水溶性高分子の配合量は、粘着剤層の質量に対して5質量%〜15質量%であり、好ましくは5質量%〜13質量%、より好ましくは5質量%〜10質量%である。水溶性高分子の配合量が5質量%未満では粘着剤の粘着性、凝集性、保型性、吸水能等が低下し、粘着剤層の不均一化、作業性の低下及び使用感の低下を招く。他方、水溶性高分子の配合量が15質量%を超えると粘着剤の粘着性、凝集性、保型性に欠けると共に製造中に過度に粘性が増し、粘着剤層の不均一化、作業性の低下及び使用感の低下を招く。
【0015】
なお、上記水溶性高分子は、各々単独で使用しても又はこれらを配合して使用してもよいが、ゼラチンとポリアクリル酸塩とを併用することが好ましく、前記粘着剤層が0.5質量%〜5質量%のゼラチンと2質量%〜14.5質量%のポリアクリル酸塩とを含有することがより好ましい。ゼラチンの配合量が上記下限未満では保型性の低下、粘着剤層のべたつき、貼付剤の使用後における粘着剤層の後残り、及び作業性の低下が生じ易くなる傾向があり、他方、上記上限を超えると粘着剤層の粘着性の低下、貼付剤の安定性の低下、及び作業性の低下が起こり易くなる傾向にある。また、ポリアクリル酸塩の配合量が上記下限未満では粘着剤層が固まりにくくなって保型性を保ちにくくなり、染み出しが生じ易くなる傾向があり、他方、上記上限を超えると粘着剤層の粘性が増して使用後における粘着剤層の後残りが生じ易くなる傾向にある。
【0016】
本発明にかかる粘着剤に使用する多価アルコールとしては、2〜7価のアルコールが挙げられる。2価のアルコールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブタンジオール、ペンタジオール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、バチルアルコール、キミルアルコール、サリチル酸アルコール等が挙げられ、3価以上のアルコールとしてはグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール等が挙げられる。これらの中でも本発明においては2価のグリコール類が好ましく用いられる。かかるグリコール類は可塑剤としても作用し、水の放出性や揮散性を促進させることができる傾向にある。このようなグリコール類としては、ポリエーテルの構造を有するものが好ましく、具体的には平均分子量が150〜500のポリエチレングリコールや平均分子量500〜3000のポリプロピレングリコールがより好ましく、前者が特に好ましい。このようにポリエーテルの構造を有するグリコール類は、低分子量の多価アルコールと比較して水酸基が少ないために親水性が劣るので、この性質を利用することにより水を除いた粘着剤層の成分の臨界相対湿度を低下させることができ、使用時においてより多くの水を外部に放出させることができる傾向にある。その結果として肌に潤いを与え、また外部に水を揮散することにより気化熱を奪い、顔の火照りや炎症を抑えると同時に心地よい清涼感を与えるのである。また、かかるグリコール類は、低分子量の多価アルコールと比較して粘度の温度依存性が小さく、粘着剤中に配合したときも環境変化に左右されない安定な保型性を示すことができる傾向にある。なお、このような多価アルコールは、1種で使用しても又は2種以上を配合して用いてもよい。
【0017】
多価アルコールの配合量は、粘着剤層の質量に対して5質量%〜20質量%であり、5質量%〜15質量%が好ましく、5質量%〜12質量%がより好ましい。多価アルコールの配合量が5質量%未満では粘着剤の粘着性、凝集性、使用前の保水性及び保型性の低下やゲルの不均一化、作業性の低下、使用時及び使用後の使用感の低下を招く。他方、多価アルコールの配合量が20質量%を超えると粘着剤の粘着性、凝集性、使用前の保水性及び保型性が低下し、また作業性の低下や使用時及び使用後の使用感の低下を招く。
【0018】
また、本発明のシート状パック剤においては、粘着剤層中における上記水溶性高分子と多価アルコールとの質量比が1:3〜1:1の範囲内にあることが必要である。多価アルコールの量が上記の比率よりも多いと、多価アルコール自体の染み出しが起こり、パック剤を顔面等に接触させた際に過剰に水分を接触された感覚が生じ、さらに粘着剤層と支持体との間の接着性が低下する。他方、多価アルコールの量が上記の比率よりも少ないと、パック剤を顔面等に接触させた際に好ましいしっとり感が得られず、製造時の作業性が低下し、さらに粘着剤層と支持体との間の接着性が低下する。したがって、水溶性高分子と多価アルコールとの質量比を上記範囲内とすることによって、水分を通常の湿布剤等よりも多く含有するパック剤において、有効に染み出し現象が防止され、顔面等に粘着剤層を接触させた際に好ましい触れ心地が得られ、さらに粘着剤層と支持体との間の優れた接着性が達成される。
【0019】
本発明にかかる粘着剤に使用する水としては、精製水や滅菌水、天然水が用いられる。かかる水は水溶性高分子や下記に示す架橋剤、冷感剤、皮膚美白成分、美肌成分等の分散、溶解剤として作用し、また使用時及び使用後の使用感を著しく向上させるものである。かかる水の配合量は、粘着剤層の質量に対して65質量%〜90質量%であり、70質量%〜85質量%が好ましい。このように多量の水を粘着剤層に含有させることよりパック剤自体の相対湿度を高めることができ、先に述べた臨界相対湿度との差をより大きくすることができるため、使用時により多くの水を効率よく外部に排出することが可能となり、結果として肌に潤いを与え、また外部に水が揮散することにより気化熱を奪い、顔の火照りや炎症を抑えると同時に心地よい清涼感を与えることができる。水の配合量が65質量%未満では、配合剤の種類にもよるがパック剤の粘着性や使用前の保水性の低下、作業性の低下、使用時及び使用後の使用感の低下を招く。他方、水の配合量が90質量%を超えると粘着性や凝集性が阻害され、また使用前の保型性が低下する。
【0020】
本発明のシート状パック剤の粘着剤層においては、上記の水溶性高分子、多価アルコール及び水に加えて、架橋剤、防腐剤、酸化防止剤、粘着付与剤、溶解剤、色素、界面活性剤、無機充填剤、pH調整剤等が適宜配合されてもよい。
【0021】
このような架橋剤としては、水難溶性アルミニウム化合物や多官能性エポキシ化合物が単独で又はこれらを配合した配合剤として好適に用いられ、水難溶性アルミニウム化合物と多官能性エポキシ化合物とを併用することがより好ましい。このように水難溶性アルミニウム化合物と多官能性エポキシ化合物とを併用する場合、水難溶性アルミニウム化合物(a)と多官能性エポキシ化合物(b)との配合比(質量比)はa/b=500/1〜1/10の範囲内であることが好ましい。この条件を満たす配合剤を用いることにより、未使用時の保水性、保型性及び粘着剤物性の経時安定性がより向上する傾向にある。このような水難溶性アルミニウム化合物としては、水酸化アルミニウム、含水ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、カオリン、酢酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を配合して用いることができる。また、このような多官能性エポキシ化合物としては、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を配合して用いることができる。
【0022】
粘着剤層中の架橋剤の配合量としては、0.01質量%〜10質量%が好ましく、0.03質量%〜8質量%がより好ましい。架橋剤の配合量が0.01質量%未満では、粘着剤の凝集性、保型性、吸水能の低下、粘着剤物性の経時安定性の低下、作業性の低下、肌への安全性の低下及び使用感の低下を招く傾向がある。他方、架橋剤の配合量が10質量%を超えると、粘着性、凝集性、保型性の低下、製造中の過度の粘度増加、ゲル化による粘着剤層の不均一化、作業性の低下、肌への安全性の低下及び使用感の低下を招く傾向がある。
【0023】
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、4−イソプロピル−3−メチルフェノール、2−イソプロピル−5−メチルフェノール、フェノール、ヒノキチオール、クレゾール、2,2,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニール、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を配合して用いることができる。
【0024】
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、没食子酸プリピル、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアヤレチン酸、トコフェロール、酢酸トコフェロール等を配合することができる。
【0025】
粘着付与剤としては、カゼイン、ブルラン、寒天、デキストラン、アルギン酸ソーダ、可溶性デンプン、カルボキシデンプン、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンイミン等を配合することができる。
【0026】
溶解剤としては、ベンジルアルコール、ハッカ油、ミリスチン酸イソプロピル、クロタミトン等を配合することができる。
【0027】
色素としては、赤色2号(アマランス)、赤色3号(エリスロシン)、赤色102号(ニューコクシン)、赤色104号の(1)(フロキシンB)、赤色105号の(1)(ローズベンガル)、赤色106号(アシッドレッド)、黄色4号(タートランンジ)、黄色5号(サンセットエローFCF)、緑色3号(ファストグリーンFCF)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)、青色2号(インジゴカルミン)等の法定色素を配合することができる。特に色素については限定されないが、製剤イメージについて大きな影響を与え、使用感や肌の活性感向上につながるものである。
【0028】
界面活性剤としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルサルフェート塩、2−エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、ノルマルドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンドデシルモノメチルアンモニウムクロライド等の陽イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミネート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、グリセロールモノステアレート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン等の非イオン界面活性剤等を配合することができる。
【0029】
無機充填剤としては、酸化チタン、タルク、酸化亜鉛、含水シリカ、炭酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイソウ土、無水ケイ酸、ベントナイト等を配合してもよい。
【0030】
pH調整剤としては、酢酸、蟻酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、安息香酸、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、塩酸、硝酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、モノエタノールアミン、モノメタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリメタノールアミン、トリプロパノールアミン等を配合してもよい。
【0031】
さらに、本発明のシート状パック剤の粘着剤層においては、上記の配合剤の他に、冷感剤、皮膚美白成分、美肌成分、保湿成分等を添加することが好ましい。
【0032】
このような冷感剤としては、L−メントール、L−イソプレゴール、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、パラメンタン−3,8−ジオールが好適に使用され、中でもL−メントールが特に好ましい。このような冷感剤は1種又は2種以上を配合して用いることができる。また、かかる冷感剤は、粘着剤層中に粘着剤層の質量に対して0.001質量%〜0.01質量%含有されることが好ましい。このようにシート状パック剤にL−メントール等の冷感剤を含有することにより、スポーツ、レジャー等の後に生じる顔の火照り等を効果的に抑制することが可能となる。
【0033】
皮膚美白成分としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸モノパルミテート、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン酸ステアレート、アスコルビン酸モノエチルヘキサノエート、アスコルビン酸ジエチルヘキサノエート、アスコルビン酸モノオクタノート、アスコルビン酸ジオクタノエート、アスコルビン酸モノイソステアレート、アスコルビン酸ジイソステアレート、アスコルビン酸ホスフェートマグネシウム塩、アスコルビン酸ナトリウム塩、コウジ酸、コウジ酸誘導体(好ましくは炭素数5〜20のアルキル基が付加されたコウジ酸誘導体)、糖アミン類(好ましくはグルコースアミン、ガラクトースアミン、マンノースアミン)、ハイドロキノン類(好ましくはハイドロキノン、ハイドロキノングルコサイド、ハイドロキノンベンジルエーテル)、メルカプト基(−SH基)含有化合物(好ましくはグルタチオン、システイン)、ブチレンハイドロキシトルエン、ブチレンハイドロキシアニリン、ガリック酸プロピルエステル、メチオニン、レシチン、N−アセチル−L−チロシン、植物抽出物質(好ましくはボタンピ、カッコン)が好適に使用され、中でもコウジ酸、炭素数5〜20のアルキル基が付加されたコウジ酸誘導体、N―アセチル−L−チロシン、ボタンピ、カッコンが特に好ましい。このような皮膚美白成分は1種又は2種以上を配合して用いることができる。また、かかる皮膚美白成分は、粘着剤層中に粘着剤層の質量に対して0.01質量%〜1質量%含有されることが好ましい。上記皮膚美白物質を含有する本発明のシート状パック剤を顔等に所定時間貼付することにより、皮膚美白成分が十分に皮膚へ浸透し、日焼け、しみ等を効果的に抑制することが可能となる。
【0034】
美肌成分としては、水溶性プラセンタエキス、アラントイン、レシチン、アミノ酸類、コウジ酸、コウジ酸誘導体(好ましくは炭素数5〜20のアルキル基が付加されたコウジ酸誘導体)、タンパク質、ホルモン類、各種生薬エキス(アロエ、ヘチマ、カンゾウ等のエキス)、海草エキス、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等)、カフェイン、塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、タンニン酸ジフェンヒドラミン、塩酸トリプロリジン、メキタジン、マレイン酸クロルフェニラミン、d−マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸クレマスチン、塩酸プロメタジン、トラニラスト、クロモグリク酸ナトリウム、ケトチフェン、アリルスルファターゼB、ブフェキサマック、ベンダザック、フルフェナム酸ブチル、イブプロフェン、インドメタシン、アスピリン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ピロキシカム、2−ピリジンメチルフェナム酸、5,6−デヒドロアラキドン酸、エスクレチン、ユーバチリン、4−デメチルユーバチリン、カフェイン酸、ベノキサプロフェン等が好適に使用され、中でも水溶性プラセンタエキス、アラントインが特に好ましい。また、カフェインや海草エキス等は脂肪を分解する作用もあり、顔、顎等の脂肪を減少させたい場合は有効である。このような美肌成分は1種又は2種以上を配合して用いることができる。また、かかる美肌成分は、粘着剤層中に粘着剤層の質量に対して0.01質量%〜20質量%含有されることが好ましい。
【0035】
保湿成分としては、アシル化ケフィラン水溶液、麦芽エキス等が好適に使用される。このような保湿成分は1種又は2種以上を配合して用いることができる。また、かかる保湿成分は、粘着剤層中に粘着剤層の質量に対して0.01質量%〜20質量%含有されることが好ましい。
【0036】
本発明のシート状パック剤は、上述の粘着剤層を支持体に積層してなるものであり、本発明にかかる支持体は目付けが60g/m2〜110g/m2でかつ厚みが0.4mm〜0.9mmであり、破断強度が20N/50mm〜70N/50mmである不織布(好ましくはポリエステル不織布)からなるものである。
【0037】
本発明にかかる粘着剤層は、上述のように特定の比率で水溶性高分子、多価アルコール及び水を含有しており、粘着剤層と支持体との接着性に優れているため、粘着剤層を比較的多く支持体中に染み込ませてそれらの間の接着性を確保する必要がなくなり、したがって従来使用されてきた支持体よりも薄くかつ目付けが大きく、破断強度に優れた上記不織布を使用することが可能となり、それによって粘着剤から支持体への水分等の染み出しが十分に防止され、しかも粘着剤層の有する優れた可撓性が支持体によって阻害されないこととなる。以下、この点も含めて支持体についてより詳細に説明する。
【0038】
本発明にかかる不織布の目付けは60g/m2〜110g/m2であり、65g/m2〜95g/m2であることが好ましい。目付けが60g/m2未満では、支持体が軟らかくパック剤を貼付しづらくなると共に、粘着剤から支持体への水分等の染み出しが十分に防止されない。他方、目付けが110g/m2を超えると、支持体が硬くなり使用時に肌に引きつり感が生じて使用感が悪くなり、粘着剤層の有する優れた可撓性が支持体によって阻害される。
【0039】
また、本発明にかかる不織布の厚みは0.4mm〜0.9mmであり、0.5mm〜0.8mmであることが好ましい。厚みが0.4mm未満では、支持体が軟らかくパック剤を貼付しづらくなると共に、粘着剤から支持体への水分等の染み出しが十分に防止されない。他方、厚みが0.9mmを超えると、支持体が重くなり使用時に肌に引きつり感が生じて使用感が悪くなり、粘着剤層の有する優れた可撓性が支持体によって阻害される。なお、かかる厚みの測定値は、20g/cm2の荷重をかけてシッネスゲージで測定した値である。
【0040】
更に、本発明にかかる不織布の破断強度は20N/50mm〜70N/50mmであり、30N/50mm〜60N/50mmであることが好ましい。従来、湿布剤等の貼付剤においては、粘着剤層を比較的多く支持体中に染み込ませてそれらの間の接着性を確保する必要があるため、目が粗くかつ繊維の絡合が十分ではない破断強度が20N/50mm未満の不織布が使用されている。それに対して、本発明にかかる粘着剤層は支持体との接着性に優れているため、粘着剤層を比較的多く支持体中に染み込ませてそれらの間の接着性を確保する必要がなく、したがって目が細かくかつ繊維が十分に絡合している破断強度が20N/50mm以上の不織布が使用される。このように破断強度が20N/50mm以上の不織布を使用すると、粘着剤層が支持体中に実質的に染み込むことがなく、粘着剤から支持体への水分等の染み出しが十分に防止される。他方、本発明にかかる粘着剤層を破断強度が20N/50mm未満の不織布に積層すると、粘着剤層が比較的多く支持体中に染み込み、粘着剤から支持体への水分等の染み出しが発生する。また、不織布の破断強度が70N/50mmを超えている場合は、シート状パック剤の使用時にツッパリ感が生じ、場合によっては剥離し易くなり、粘着剤層の有する優れた可撓性が支持体によって阻害される。
【0041】
また、本発明のシート状パック剤においては、前記不織布(好ましくはポリエステル不織布)が水流絡合法により製造された不織布であることが好ましい。不織布の製造法としては、ニードルパンチ法と水流絡合法等があるが、従来から湿布剤等の貼付剤としては伸縮性に富むニードルパンチ法によって得られた不織布が用いられてきた。しかしながら、ニードルパンチ法によって得られた不織布は目が粗くかつ繊維の絡合が十分ではないため、本発明にかかる粘着剤層をニードルパンチ法によって得られた不織布に積層すると、粘着剤層が比較的多く支持体中に染み込み、粘着剤に含まれる水分等が不織布側に染み込む、いわゆる染み出し現象が生じ、使用時に粘着剤層中の成分が手に付着したりして使用感が悪化する傾向にある。また、この場合は、美白、美肌、冷感剤等の各成分の皮膚への浸透性も悪くなる傾向にある。
【0042】
それに対して、水流絡合法により製造された不織布は、ニードルパンチ法で製造された不織布よりも、ほぼ同一の目付けを有する場合であっても目が細かく、繊維が十分に絡合して繊細な状態に仕上がっている。したがって、このように水流絡合法により製造された不織布を使用すると、水分を過剰に有する粘着剤から支持体への水分等の染み出し現象が十分に防止されると共に、粘着剤層中に含有される成分が効果的に皮膚に浸透し、しかも顔等に貼付するパック剤として繊細で肌触りのよい風合いを有する傾向にある。
【0043】
なお、本発明のシート状パック剤の支持体は、上記のごとくポリエステル不織布が最も好ましいが、上記不織布と同様な物性を有する不織布であれば特に限定されず、例えばポリエチレン、ポリプリピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、レイヨン等のポリエステル以外の合成繊維からなる不織布も使用可能であり、また、ポリエステル不織布を用いる場合でもそれが上記合成繊維やセルロース等の天然繊維を部分的に含むものであってもよい。また、本発明にかかる支持体は、上記不織布と合成樹脂フィルム、布、紙、セロファン等との積層体であってもよい。
【0044】
本発明のシート状パック剤において支持体上に積層する粘着剤層の厚み(塗工厚)は、0.1mm〜3mmが好ましい。粘着剤層の厚みが上記上限を超えると、パック剤の剛軟性が上がり、皮膚への密着感が減少する傾向があり、さらにパック剤の重量が重くなって使用時に剥がれ落ち易くなる傾向にある。他方、粘着剤層の厚みが上記下限未満では、皮膚への十分な保湿効果が得られにくくなる傾向にある。
【0045】
また、本発明のシート状パック剤においてはその粘着剤層の表面に離型フィルム(剥離性シート)が更に積層されていてもよいが、このような離型フィルムは特に制限されず、例えば剥離処理が施された樹脂フィルム、紙などが適宜選択される。そして、使用時まで粘着剤層の表面を離型フィルムで被覆しておき、使用時に離型フィルムを剥離して露出した粘着剤層を顔面等に貼付するようにすると便利である。
【0046】
なお、本発明のシート状パック剤を貼付する部位は、特に顔に限定されるものではなく、顎、首等の顔の付近、さらにはひじ、かかと、脹脛等の体の一部であってもよい。また、本発明のシート状パック剤は、その貼付部位に応じて打ち抜き等によって好適な形状に加工しておくと使用しやすく好ましい。
【0047】
また、本発明にかかる支持体の色は特に限定されないが、パック剤のイメージに大きく影響を与え、使用感や肌の活性化感の向上につながるため、白色、肌色、黄色、赤色、橙色、緑色、ピンク色、水色等に着色しておくことが好ましい。
【0048】
本発明のシート状パック剤の製造方法も特に制限されず、例えば、粘着剤を構成する諸成分の均一な混合物を得、この混合物を直接支持体上に展延した後に離型フィルムで覆った後に所望の形状に切断するか、あるいは一旦この混合物を離型フィルム上に展延した後に支持体上に被せて混合物を支持体上に圧着転写させた後に所望の形状に切断しても良い。
【0049】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明のシート状パック剤について更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0050】
実施例1
精製水77.7質量%に合成ケイ酸アルミニウム4質量%を分散させ、これにゼラチン1質量%、ソルビトールポリグリシジルエーテル0.05質量%、水溶性プラセンタエキス2質量%、アラントイン0.1質量%、メチルパラベン0.2質量%を加えて溶解し、更にポリアクリル酸ナトリウム7質量%及びポリエチレングリコール200(平均分子量200)8質量%の混合物を加え、均一になるまで攪拌して粘着剤を得た。次に、水流絡合法により製造されたポリエステル不織布(目付け:70g/m2、厚さ:0.5mm、破断強度:55N/50mm)に、上記で得られた粘着剤を厚みが約1.4mmになるように展延し、更にその上に剥離フィルムを貼着した後、顔の形に対応した形状に裁断してシート状パック剤を得た。
【0051】
実施例3〜8及び比較例1〜9
表1及び表3に示す組成を有する粘着剤及び表2及び表4に示すポリエステル不織布を用いた以外は実施例1と同様にしてシート状パック剤を得た。
【0052】
(染み出し確認試験)
実施例1、実施例3〜8及び比較例1〜9で得られたシート状パック剤をアルミニウムの包装袋に入れ、ヒートシールにより密封した後、40℃の条件下で6ヶ月保管した。そして、6ヶ月後にシート状パック剤を取り出し、染み出しの有無を目視にて確認した。評価は、少しでも支持体側に粘着剤成分が染み出していた場合は染み出し有りとし、全くない場合は染み出し無しとした。得られた結果を表2及び表4に示す。
【0053】
(使用感についての官能試験)
実施例1、実施例3〜8及び比較例1〜9で得られたシート状パック剤を成人女性20人に顔面に貼付してもらい、その使用感(貼付のしやすさ、肌触り、風合いを総合的に評価)を下記の評価基準にしたがって点数により評価した。得られた結果(20人の平均値)を表2及び表4に示す。なお、「非常に悪い」又は「悪い」と評価された理由の大半は風合い及び/又は肌触りに基づく理由であった。
【0054】
(粘着剤層と支持体との接着性試験)
上記官能試験を行なった後、各パック剤を剥離して除去し、その際に皮膚上に粘着剤が後残りしたかどうかを指標として粘着剤層と支持体との間の接着性を評価した。すなわち、粘着剤層と支持体との間の接着性が良好であれば粘着剤は支持体に伴われて皮膚から剥がれるため粘着剤の後残りはなく、他方、粘着剤層と支持体との間の接着性が弱いと粘着剤が支持体から離れて皮膚上に後残りすることとなる。なお、支持体と粘着剤層との接着性の評価は以下の基準にしたがって行ない、平均値を求めた。
・接着性が良好であり、剥離後に粘着剤が後残りしない:3点、
・パック剤の周辺部に若干の粘着剤の皮膚上への残留が認められた:2点、
・接着性が悪く、パック剤のほぼ全面に粘着剤の皮膚上への残留が見られた:1点。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
表1〜表4に示した結果から明らかなように、実施例1、及び実施例3〜8で得られた本発明のシート状パック剤においては、粘着剤から支持体への水分等の染み出しはなく、粘着剤層と支持体との間の接着性が優れており、しかも優れた使用感が達成されていた。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシート状パック剤によれば、その粘着剤層中における水分含量が多いにも関わらず、粘着剤から支持体への水分等の染み出しを十分に防止することが可能となる。更に、本発明のシート状パック剤においては、粘着剤層と支持体との間の接着性が優れており、しかも粘着剤層の有する優れた可撓性が支持体によって阻害されることなく優れた使用感が達成されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状パック剤の好適な実施形態を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…シート状パック剤、2…支持体、3…粘着剤層、4…離型フィルム。
Claims (5)
- 支持体と該支持体上に積層された粘着剤層とを備えたシート状パック剤であって、
前記粘着剤層が、該粘着剤層の質量に対して5質量%〜15質量%の水溶性高分子、5質量%〜20質量%の平均分子量150〜500のポリエチレングリコール、及び65質量%〜90質量%の水を含有し、かつ前記水溶性高分子と前記平均分子量150〜500のポリエチレングリコールとの質量比が1:3〜1:1の範囲内にあるものであり、
前記粘着剤層が、前記水溶性高分子として、0.5質量%〜5質量%のゼラチンと2質量%〜14.5質量%のポリアクリル酸塩とを含有し、かつ
前記支持体が、目付けが60g/m2〜110g/m2でかつ厚みが0.4mm〜0.9mmであり、破断強度が20N/50mm〜70N/50mmである不織布からなるものである、
ことを特徴とするシート状パック剤。 - 前記不織布が、水流絡合法により製造された不織布であることを特徴とする請求項1に記載のシート状パック剤。
- 前記不織布がポリエステル不織布であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状パック剤。
- 前記粘着剤層が、冷感剤として、L−メントール、L−イソプレゴール、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、パラメンタン−3,8−ジオール、ハッカ油及びカンフルからなる群から選択される少なくとも1種の化合物を更に含有することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のシート状パック剤。
- 前記粘着剤層が、皮膚美白物質として、アスコルビン酸、アスコルビン酸モノパルミテート、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン酸ステアレート、アスコルビン酸モノエチルヘキサノエート、アスコルビン酸ジエチルヘキサノエート、アスコルビン酸モノオクタノエート、アスコルビン酸ジオクタノエート、アスコルビン酸モノイソステアレート、アスコルビン酸ジイソステアレート、アスコルビン酸ホスフェートマグネシウム塩、アスコルビン酸ナトリウム塩、コウジ酸、コウジ酸誘導体、糖アミン類、ハイドロキノン類、グルタチオン、システイン、ブチレンハイドロキシトルエン、ブチレンハイドロキシアニリン、ガリック酸プロピルエステル、メチオニン、レシチン、N−アセチル−L−チロシン、ボタンピ、カッコンからなる群から選択される少なくとも1種の化合物を更に含有することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のシート状パック剤。
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