JP4487905B2 - 引戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、閉じた状態で各引戸が段差無く一列に面一となる引戸装置に関し、詳しくは、閉状態において各引戸の対向する突き合わせ面間の隙間を隠すための技術に関するものである。
従来から、3枚引戸の場合、各引戸が各々平行に直進移動して閉状態と右開き状態又は左開き状態となる引き違い式の引戸装置が知られている。
ところが、上記の従来例では、閉状態では手前側から後方にかけて各引戸が段差状となるため、外観上の見栄えが悪いだけでなく、各引戸ごとに上レールの長手方向と直交する前後方向に3本のレール部を並設する必要があり、このため上レールの全体の見込み寸法(奥行き)を大きくとる必要が生じるなど、施工自由度が小さいという制約もあった。
また、親引戸の表面側に子引戸を開閉方向に移動自在に取付け、親引戸の裏面側に別の子引戸を開閉方向に移動自在に取付け、一方の子引戸を親引戸の表面側に、他方の子引戸を親引戸の裏面側に重ねることで開いた時に大きく開口させることができるようにした引戸装置が特許文献1に示してある。
この特許文献1に示された従来例のものは2枚引戸であり、レールも2枚引戸に対応した前後2列のレールが必要であり、この2枚引戸、前後2列のレールという関係をそのまま3枚引戸には適用できない。
また従来からは、閉じた状態で3枚引戸を段差無く面一となるように並置するようにした引戸装置は存在していない。また閉じた状態で3枚引戸を段差無く面一となるように並置する引戸装置においては、3枚引戸の突き合わせ面間の隙間から内部が見えてしまうという問題が生じ得る。つまり、3枚引戸の開閉をスムーズに行なうためには引戸の閉状態で突き合わせ面間に所定の隙間を確保しておく必要があり、この隙間によって閉状態にある3枚引戸の外観性が損なわれるという問題が生じ得る。
特開平11−229703号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、閉状態では面一となり且つ開状態では前後に並ぶように誘導される3枚引戸を実現し、且つこの3枚引戸の閉状態での外観性と開閉時の操作性の両方を向上させることができる引戸装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、閉じた状態で中央引戸1cと、中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとからなる3枚引戸1と、3枚引戸1を誘導する誘導機構19とからなり、上記誘導機構19は、3枚の引戸を走行自在にガイドする上レール5に、上レール5の長手方向と直交する前後方向に並んで、一方引戸1aと他方引戸1bの各上端部にそれぞれ設けた左右2個の上ランナー21、22を走行自在にガイドする共用レール部7と、中央引戸1cの上端部に設けた左右2個の上ランナー23を走行自在にガイドする中央引戸用レール部8とが設けられ、上記共用レール部7は、上レール5の長手方向と平行に延びた前側直進レール部9と、前側直進レール部9の長手方向の両端側から後方に延びた左右2個の外側曲進レール部11と、前側直進レール部9の長手方向の両端側よりも内側に寄った2箇所からそれぞれ分岐して後方に延びた左右2個の内側曲進レール部12とを備え、上記中央引戸用レール部8は、上記前側直進レール部9と平行な後側直進レール部10と、後側直進レール部10における上記左右2個の内側曲進レール部12と対向する位置よりもそれぞれ内側に寄った2箇所から前側に向って半円形状に湾曲した左右2個の湾曲レール部13とを備え、閉状態では、一方引戸1aの各上ランナー及び他方引戸1bの各上ランナー21、22のうち一方の組のランナーがそれぞれ左側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12にそれぞれ入り込むと共に、他方の組のランナーがそれぞれ右側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12にそれぞれ入り込み、且つ中央引戸1cの各上ランナー23が左右2個の湾曲レール部13の各前端部にそれぞれ入り込むことで、各引戸1が上レール5の長手方向Mと平行に段差無く一列になるように並置され、開状態では、上レール5の右端又は左端のいずれかにおいて3枚の引戸1が前後に重ねて並置されるように誘導する引戸装置であって、上記引戸1の閉状態で対向する突き合わせ面80間を遮蔽するための遮蔽部81を備え、該遮蔽部81は、対向する一方の突き合わせ面80の前端80a側から他方の突き合わせ面80の前端80a側に向かって延出した前側延出部81Aと、他方の突き合わせ面80の後端80b側から一方の突き合わせ面80の後端80b側に向かって延出した後側延出部81Bとからなり、引戸1の開閉時に誘導機構19による前側延出部81Aと後側延出部81Bの移動軌跡X,Y同士が干渉せず且つ引戸1の閉状態で前側延出部81Aと後側延出部81Bとが前後方向A,Bにオーバーラップするように構成し、上記引戸1の閉状態において前後方向A,Bにオーバーラップする前側延出部81Aと後側延出部81Bとの対向面間に中間スペース82aが形成され、前側延出部81Aの先端面とこれに対向する他方の突き合わせ面80の前端80a側との間に前側スペース82bが形成され、後側延出部81Bの先端面とこれに対向する一方の突き合わせ面80の後端80b側との間に後側スペース82cが形成され、中間スペース82aに対して前側スペース82bと後側スペース82cとが左右方向にずれて配置されると共に、上記前側延出部81A又は後側延出部81Bのいずれか一方の先端側から中間スペース82aを遮蔽する方向に隙間隠し用凸部88を突設したことを特徴としている。
このような構成とすることで、誘導機構19によって3枚の引戸1が閉じた状態で一列に面一となるように配置されるので、3枚の引戸1を閉じた状態で隣接する引戸1間に段差が生じることがなくて、一連の連続した壁面としての外観を呈することができる。また引戸1の閉状態で遮蔽部81を構成する前側延出部81Aと後側延出部81Bとが前後方向A,Bにオーバーラップすることで引戸1の突き合わせ面80間を視覚的に遮蔽できるようになる。さらに、引戸1の開閉時には前側延出部81Aと後側延出部81Bの誘導機構19による移動軌跡X,Y同士が干渉しないようにしたので、引戸1が前後移動して開閉する時に前側延出部81Aと後側延出部81Bとの衝突を防止できるようになる。
また、上記引戸1の閉状態において前後方向A,Bにオーバーラップする前側延出部81Aと後側延出部81Bとの対向面間に中間スペース82aが形成され、前側延出部81Aの先端面とこれに対向する他方の突き合わせ面80の前端80a側との間に前側スペース82bが形成され、後側延出部81Bの先端面とこれに対向する一方の突き合わせ面80の後端80b側との間に後側スペース82cが形成され、中間スペース82aに対して前側スペース82bと後側スペース82cとが左右方向にずれて配置されるので、引戸1の閉状態で中間スペース82aと前側スペース82bと後側スペース82cとが左右方向にずれることで、どの方向からも突き合わせ面80間の隙間から内部がみえなくなり、遮蔽効果が高められる。
また、上記前側延出部81A又は後側延出部81Bのいずれか一方の先端側から中間スペース82aを遮蔽する方向に隙間隠し用凸部88を突設したので、前側延出部81Aと後側延出部81B間に形成される中間スペース82aを大きくした場合であっても、隙間隠し用凸部88により遮蔽効果を高めることができる。
また、上記前側延出部81Aの後面コーナー部に後側延出部81Bの移動軌跡Yと略平行に湾曲した湾曲面86が形成されているのが好ましく、この場合、前側延出部81Aの後面コーナー部に設けた湾曲面86を後側延出部81Bの移動軌跡Y1と略平行に湾曲させたことによって、前側延出部81Aと後側延出部81Bとを双方の移動軌跡X,Yが干渉しない範囲で極力接近させることができ、遮蔽効果をより高めることができる。
また、上記後側延出部81Bの前面コーナー部に、後側延出部81Bの後端角部85bの移動軌跡Y2よりも後方Bに傾斜した傾斜面87が形成されているのが好ましい。
また、上記前側延出部81A又は後側延出部81Bのいずれか他方の先端側に上記隙間隠し用凸部88を逃がすための逃がし凹所89を凹設するのが好ましく、この場合、隙間隠し用凸部88を逃がし凹所89に逃がすことで、隙間隠し用凸部88を前側延出部81A(又は後側延出部81B)にできる限り接近させて配置できるので、隙間隠し用凸部88と前側延出部81A(又は後側延出部81B)との干渉を防止しながら遮蔽効果を一層高めることができる。
本発明は、閉じた状態で一列に面一となるように配置されまた、開いた状態で3枚の引戸を前後に重ねた状態にできる3枚引戸を実現できるものであり、さらにこの3枚引戸の閉状態では遮蔽部を構成する前側延出部と後側延出部とが前後方向にオーバーラップすることにより、引戸の突き合わせ面間を視覚的に遮蔽して内部が見えないようにでき、外観性を高めることができると共に、引戸の開閉時に前側延出部と後側延出部の移動軌跡同士が干渉しないようにしたことにより、外観性に加えて操作性にも優れた引戸装置を提供できるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本発明の引戸装置は、図2乃至図7に示すように3枚の引戸1を有し、閉じた状態で中央引戸1cと、中央引戸1cの一方の側方に配置される一方引戸1aと、中央引戸1cの他方の側方に配置される他方引戸1bとで構成され、図2(a)、図3(a)、図4に示すように閉じた状態で上記3枚の引戸1が一列に並ぶだけでなく3枚全体が段差なく面一となるように配置されるようになっていて、例えばクローゼットの扉として用いた場合、3枚の引戸1が段差無く面一に連続した一連の壁としての外観を呈することができるようになっており、見栄えが良好となる。
なお、以下の説明では、面一となるように3枚の引戸1を閉じた場合、図3に示すように正面(室内)から見て右側に位置する方の引戸1を一方引戸1a、左側に位置する引戸1を他方引戸1bと定義して説明する。以下の説明で左側とは全閉状態で正面から見て一方引戸1aが位置する方、右側とは全閉状態で他方引戸1bが位置する方を指す。なお、図2は上レール5部分を下方から見た下面図であるので、図3に示す平面図とは室内か見て左右が逆となるように作図している。また、図4は収納空間から見た斜視図であり、したがって、面一となるように3枚の引戸1を閉じた場合、作図上一方引戸1aが左側、他方引戸1bが右側に位置するように作図している。同様に、図5乃至図7においても正面から見た場合と左右が逆に作図している。
上記3枚の引戸1は、他方引戸1b側から一方引戸1a側に移動して開く際には該他方引戸1bを一方引戸1aの前方A(室内側)に誘導し且つ中央引戸1cを一方引戸1aの後方B(収納空間側)に誘導し、且つ、一方引戸1a側から他方引戸1b側に移動して開く際には該一方引戸1aを他方引戸1bの前方A(室内側)に誘導し且つ中央引戸1cを他方引戸1bの後方B(収納空間側)に誘導するための誘導機構19と、他方引戸1b側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを他方引戸1bに追従して開閉させ,且つ、一方引戸1a側の操作力を中央引戸1cに伝達して中央引戸1cを一方引戸1aに追従して開閉させるための連動機構15とを備えている。
先ず、誘導機構19について説明する。
誘導機構19は、引戸1の上部に各々取り付けられる上ランナー21〜23と、引戸1の下部に各々取り付けられる下ローラー27と、上記上ランナー21〜23、下ローラー27を走行自在にガイドする戸枠4に設けた上下レール5、6とで構成してある。
戸枠4は3枚の引戸1を開閉自在に取付けるための開口部に取付けられる矩形状の枠体であり、上下レール5、6と左右縦枠4aとで構成してある。図4乃至図7には上レール5を省略した状態が示してあり、図2、図8乃至図11はそれぞれ上レール5を下から見た下面図、下から見た斜視図、下から見た分解斜視図等が示してある。
上ランナー21〜23は図12乃至図15に示すようにそれぞれ引戸1の後面の上端部の左右方向の両端部に逆L字状をした逆L型金具28を介して取付けてあり、上ランナー21〜23は引戸1の上端部の後方に位置しており、上ランナー21〜23を後述の上レール5に走行自在に取付けた場合、上ランナー21〜23による上レール5の走行支持部分よりも前方にずれて引戸1が吊り下げされることになる。
上レール5は、図8乃至図11に示すように、躯体に固定される上レール本体50と、上レールカバー51(実施形態では上レールカバー51は長手方向の左右及び中間部に配置されて上レール本体50にネジ固定される主上レールカバー51aと、左右の主上レールカバー51aの外側端部に配置されて主上レールカバー51aにネジ固定され、また、隣合う主上レールカバー51a間に配置されて主上レールカバー51a又は後述の上レール本体50に固定される分岐部材18にネジ固定される板状をした副上レールカバー51bとで構成してある。
上レール本体50に上レールカバー51を取付けて構成した上レール5には、図10(a)、図11(b)に示すように、上レール5の長手方向Mと直交する前後方向A,Bに並んで、溝状の共用レール部7と溝状の中央引戸用レール部8とが並設されている。共用レール部7は、一方及び他方引戸1a、1b(すなわち正面から見て右側の引戸1a、左側の引戸1b)の各上端部の両端2箇所に設けた左右2個の上ランナー21、22をそれぞれ走行自在にガイドするものであり、中央引戸用レール部8は中央引戸1cの上端部に設けた左右2個の上ランナー23を走行自在にガイドするものである。
上記共用レール部7は、上レール5の長手方向Mと平行に延びた前側直進レール部9と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側からそれぞれ後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の外側曲進レール部11と、前側直進レール部9の長手方向Mの両端側よりも内側に寄った2箇所からそれぞれ分岐して後方Bに向って略L字状に屈曲した左右2個の内側曲進レール部12とを備えている。上記左右2個の外側曲進レール部11と左右2個の内側曲進レール部12の各先端部に前側直進レール部9と平行な端部直線レール部14を連出してある。
これら2本のレール部(共用レール部7、中央引戸用レール部8)で3枚引戸1をガイドすることで、上レール5全体の見込み寸法K(図18)を小さくすることが可能となり、例えばクローゼットの扉として用いた場合は収納量アップを図ることができると共に、仮りにクローゼット内で荷崩れが発生した場合でも、例えば、一方引戸1aは閉状態から他方引戸1b側に移動させることで、外側曲進レール部11、内側曲進レール部12に沿って前方に移動して前側直進レール部9に沿って開方向(他方引戸1b側)に移動して開くことが可能となる。
また、上記中央引戸用レール部8は、前側直進レール部9に平行な後側直進レール部10と、後側直進レール部10における左右2個の内側曲進レール部12と対向する位置よりもそれぞれ内側に寄った2箇所から前方Aに向って半円形状に湾曲した左右2個の湾曲レール部13とを備えている。
上記共用レール部7に設けた左右2個の外側曲進レール部11の後端部に連出した端部直線レール部14と、左右2個の内側曲進レール部12の後端部に連出した端部直線レール部14と、中央引戸用レール部8における左右2個の湾曲レール部13の前端部とは、前側直進レール部9、後側直進レール部10と平行な仮想直線上に位置している。また、左側の外側曲進レール部11の後端部に連出した端部直線レール部14の先端部と左側の内側曲進レール部12の後端部に連出した端部直線レール部14の先端部との間の距離は左側の引戸1(つまり他方引戸1b)の左右の上ランナー22間の距離に等しく、また、右側の外側曲進レール部11の後端部に連出した端部直線レール部14と右側の内側曲進レール部12の後端部に連出した端部直線レール部14の先端部との間の距離は右側の引戸1(つまり一方引戸1a)の左右の上ランナー21間の距離に等しく、更に、左右の湾曲レール部13の前端部間の距離は中央引戸1cの左右の上ランナー23間の距離に等しく設定してある。
ここで、閉状態では、図2(a)に示す他方引戸1bの各上ランナー22が左側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部から連出した端部直線レール部14にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの各上ランナー23が左右2個の湾曲レール部13の各前端部にそれぞれ入り込み、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部から連出した端部直線レール部14にそれぞれ入り込むことで、各引戸1が上レール5の長手方向Mと平行な同一平面となるように(つまり、3枚の引戸1が面一に連続するように)並置される。
一方、図16の左開き状態では、図2(c)のように一方引戸1aの各上ランナー21が右側に位置する外側曲進レール部11と内側曲進レール部12の各後端部から連出した端部直線レール部14にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの左右の上ランナー23が後側直進レール部10に移動し(この場合左側の上ランナー23が後側直進レール部10の右側の端部に移動する)、且つ他方引戸1bの各上ランナー22が前側直進レール部9の右側にそれぞれ移動することで、手前から順に他方引戸1bと一方引戸1aと中央引戸1cとが重ねて並置される。
また、図17の右開き状態では、他方引戸1bの各上ランナー22が左側に位置する外側曲進レール部11及び内側曲進レール部12の各後端部から連出した端部直線レール部14にそれぞれ入り込み、中央引戸1cの左右の上ランナー23がそれぞれ後側直進レール部10に移動し(この場合左側の上ランナー23が後側直進レール部10の左側の端部に移動する)、且つ一方引戸1aの各上ランナー21が前側直進レール部9の左側にそれぞれ移動することで、手前から順に一方引戸1aと他方引戸1bと中央引戸1cとが重ねて並置される。
これら左開き状態と右開き状態とは任意に選択できるようになっている。つまり、誘導機構19は、他方引戸1bと中央引戸1cと一方引戸1aとを前後に重ねた状態で、中央引戸1cを一方引戸1aと重ならない位置に移動して一方引戸1aと面一となるように誘導し、且つ他方引戸1bを一方引戸1a及び中央引戸1cとは重ならない位置に移動して中央引戸1cと面一となるように誘導する機能も兼ねている。
一方、各引戸1の上面の左右両側にはそれぞれ上ランナー21(又は上ランナー22、又は上ランナー23)が設けてある。この上ランナー21〜23は、図12乃至図15に示すように、一対の上ローラー26を備えたローラーブロック24と、ローラーブロック24の上面から上方に突出する複数個の補助ローラー25a(又は補助ローラ25b)とで構成されている。この補助ローラー25a(又は補助ローラ25b)は図8、図10(b)、図11(c)、図18に示す分岐部材18により曲進又は直進のいずれかに案内されるようになっている。
ここで、図12乃至図15、図18に示すように、一方引戸1a及び他方引戸1bの正面(室内)から見て各右側端部に設けられた上ランナー21(又は上ランナー22)の上面の後方側にずれた位置及び前側にずれた位置にそれぞれ高さの低い4個の補助ローラ25a(後方向にずれた位置に進行方向に2個、前方向にずれた位置に進行方向に2個、合計4個)が上方に向けて突設してあり、また、一方引戸1a及び他方引戸1bの各左側端部に設けられた上ランナー21(又は上ランナー22)の上面の前方側にずれた位置に高さの高い2個の補助ローラ25bが上方に向けて突設してあり、また、中央引戸1cの右側端部に設けられた上ランナー23の上面の後方側にずれた位置に高さの高い2個の補助ローラ25bにより構成される2連補助ローラ25bが上方に向けて突設してあり、また、中央引戸1cの左側端部に設けられた上ランナー23の上面の前方側にずれた位置及び後方向がずれた位置に高さの低い4個の補助ローラ25a(後方向にずれた位置に進行方向に2個、前方向にずれた位置に進行方向に2個、合計4個)が上方に向けて突設してある。
分岐部材18は、上レール本体50の下面部にネジ固定により取付けられるもので、図8乃至図11に示す外側曲進レール部11、内側曲進レール部12、湾曲レール部13の各分岐点に設けられた下方に開口した補助レールブロック18a〜18f(図9に拡大斜視図が示してある)で構成されている。図8乃至図11において、補助レールブロック18aは右側の外側曲進レール部11に対応した位置に配置してあって上レール本体50の下面部に取付けてあり、補助レールブロック18bは右側の内側曲進レール部12に対応した位置に配置してあって上レール本体50の下面部に取付けてあり、また、補助レールブロック18cは左側の外側曲進レール部11に対応した位置に配置してあって上レール本体50の下面部に取付けてあり、補助レールブロック18dは左側の内側曲進レール部12に対応した位置に配置してあって上レール本体50の下面部に取付けてあり、また、補助レールブロック18eは右側の湾曲レール部13に対応した位置に配置してあって上レール本体50の下面部に取付けてあり、補助レールブロック18fは左側の湾曲レール部13に対応した位置に配置してあって上レール本体50の下面部に取付けてある。
上記補助レールブロック18aは高さの低い補助ローラ25aをガイドするためのもので、図9(a)に示すように、右側の外側曲進レール部11の後側に沿った下方に開口した溝状の曲進ガイドレール部18a1を有している。該曲進ガイドレール部18a1の一端部の開口から一方引戸1aの右側端部に設けた上ランナー21の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aのうち後方向にずれた位置の2個の補助ローラ25aが挿入されることで、一方引戸1aの上ランナー21を右側の外側曲進レール部11に沿って導入するようになっている。この場合、上記上ランナー21の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aのうち前方向にずれた位置の2個の補助ローラ25aは補助レールブロック18aの下面部の上記曲進ガイドレール部18a1の下端よりも上方に凹んだ段落ち部18a2の下方を通過するように構成してある。
また、補助レールブロック18bは、高さの低い前後4個の補助ローラ25aが直進するようにガイドすると共に高さの高い2個の補助ローラ25bが曲進するようにガイドするためのもので、図9(b)に示すように、下方に開口した溝状の前後2列の直線ガイドレール部18b1、18b2と、下方に開口した溝状の曲進ガイドレール部18b3とが設けてある。前の直線ガイドレール部18b1の左側半部が曲進ガイドレール部18b3の左側半部を兼用しており、更に、曲進ガイドレール部18b3の平面視で傾斜した中間部が後の直線ガイドレール部18b2を横切っており、曲進ガイドレール部18b3の中間部及び右側半部が右側の内側曲進レール部12の前側に沿うように配設してある。
ここで、図9(b)に示すように、直線ガイドレール部18b1、18b2と、曲進ガイドレール部18b3とは下端の位置が同じ高さ位置であるが、曲進ガイドレール部18b3は高さの高い補助ローラ25bをガイドすることができるように溝深さが深い(上方への凹み深さが深い)ものであり、前の直線ガイドレール部18b1の左側半部は曲進ガイドレール部18b3の左側半部を兼用しているので溝深さが深いが右側半部は溝深さが浅い(上方への凹み深さが浅い)ものである。また、後の直線ガイドレール部18b2は曲進ガイドレール部18b3の中間部が横切っている部分は溝深さが深く、他の部分は溝深さが浅いものであり、これら溝深さの浅い部分の溝底(上底)は高さの高い補助ローラ25bの上端よりも下位置となるように設定してある。したがって、図20(b)のように曲進ガイドレール部18b3の前半部を兼用する前の直線ガイドレール部18b1の左側半部に入った高さの高い補助ローラ25bは直線ガイドレール部18b1の右側半部側には移動できず曲進ガイドレール部18b3の中間部に向かい、更に該中間部を通過する際、後の直線ガイドレール部18b2側にも移動できず、スムーズに後半部にガイドされる。また、図20(a)に示すように、前の直進ガイドレール部18b1は一方引戸1a及び他方引戸1bの各右側端部に取付けた上ランナー21の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aのうち前側の2個の高さの低い補助ローラ25aが直進するようにガイドするようになっており、後の直進ガイドレール部18b2は一方引戸1a及び他方引戸1bの各右側端部に取付けた上ランナー21の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aのうち後側の2個の高さの低い補助ローラ25aが直進するようにガイドするようになっている。
ところで、一方引戸1a、他方引戸1bの各右側端部に取付けた上ランナー21の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aは前後左右の4個の補助ローラ25aが曲進ガイドレール部18b3を同時に横切らないようになっており、どれかの高さの低い補助ローラ25aが曲進ガイドレール部18b3との交差部分を横切る際に少なくとも前後1個ずつの補助ローラ25aが前の直線ガイドレール部18b1、後の直線ガイドレール部18b2内に位置していて上記交差部分を通過する際に首振りすることなく直進するように構成してある。
また、補助レールブロック18cは高さの高い補助ローラ25bをガイドするためのもので、図9(f)に示すように、左側の外側曲進レール部11の前側に沿った下方に開口した溝深さが深い(上方への凹み深さが深い)溝状の曲進ガイドレール部18c1を有している。該曲進ガイドレール部18c1の一端部の開口から他方引戸1bの左側端部に取付けた上ランナー22の上面の前側に片寄って設けた2個の高さの高い補助ローラ25bが挿入されることで、他方引戸1bの上ランナー22を左側の外側曲進レール部11に沿って導入するようになっている。
また、補助レールブロック18dは、高さの高い前側に片寄った2個の補助ローラ25bが直進するようにガイドすると共に高さの低い前後4個の補助ローラ25aが曲進するようにガイドするためのもので、図9(e)に示すように、両端部及び下方に開口した溝状の直線ガイドレール部18d1を前側に設けると共に、一端が開口し且つ下方に開口した溝状の曲進ガイドレール部18d2を後側に設けてあり、曲進ガイドレール部18d2は左側の内側曲進レール部12の後側に沿うように配設してある。
ここで、図9(e)に示すように、曲進ガイドレール部18d2は直線ガイドレール部18d1の下端よりも下方に突出して形成してあり、曲進ガイドレール部18d2の下端は高さの低い補助ローラ25aの上端よりも上方に位置している。図22(b)のように、直線ガイドレール部18d1には他方引戸1b及び一方引戸1aの各左側端部に取付けた上ランナー21、22の上面の前側に片寄って設けた高さの高い補助ローラ25bが挿入されることになって他方引戸1b及び一方引戸1aの各左側端部に取付けた上ランナー21、22を直線走行させるようにガイドするようになっている。また、図22(a)のように、曲進ガイドレール部18d2には他方引戸1bの右側端部に取付けた上ランナー22の上面の後側に片寄って設けた2個の高さの低い補助ローラ25bが挿入されることで、他方引戸1bの上ランナー22を左側の内側曲進レール部12に沿って導入するようになっており、この場合、他方引戸1bの右側端部に取付けた上ランナー22の上面の前側に片寄って設けた2個の高さの低い補助ローラ25bは補助レールブロック18dの下面部の上記曲進ガイドレール部18d2の下端よりも上方に凹んだ段落ち部18d3の下方を通過するように構成してある。なお、直線ガイドレール部18d1の下端は上記段落ち部18d3の上底に開口しているため高さの低い補助ローラ25aが直線ガイドレール部18d1内に入り込むことはない。
また、補助レールブロック18eは、中央引戸1cの右側に取付けた上ランナー23の上面に設けた高さの低い前後4個の補助ローラ25aが直進するようにガイドすると共に左側に取付けた上ランナー23の上面に設けた高さの高い2個の補助ローラ25bが曲進するようにガイドするためのもので、図9(c)に示すように、両端及び下方に開口した溝状の前後2列の直線ガイドレール部18e1、18e2と、円弧状をした両端及び下方に開口した溝状の曲進ガイドレール部18e3とが設けてある。後の直線ガイドレール部18e2は左側部、右側部がそれぞれ曲進ガイドレール部18e3の左側部、右側部を兼用しており、更に、曲進ガイドレール部18e3の円弧状をした中間部の両端部の平面視で傾斜した部分がそれぞれ前の直線ガイドレール部18e2を横切っており、曲進ガイドレール部18e3の中間部が湾曲レール部13の前側に沿うように配設してある。
ここで、図9(c)のように、直線ガイドレール部18e1、18e2と、曲進ガイドレール部18e3とは下端の位置が同じ高さ位置であるが、曲進ガイドレール部18e3は高さの高い補助ローラ25bをガイドすることができるように溝深さが深い(上方への凹み深さが深い)ものであり、後の直線ガイドレール部18e1の右側部及び左側部は曲進ガイドレール部18e3の右側部及び左側部を兼用しているので溝深さが深いが直線ガイドレール部18e1の中間部は溝深さが浅い(上方への凹み深さが浅い)ものである。また、前の直線ガイドレール部18e2は曲進ガイドレール部18e3の中間部の両端部が横切っている部分は溝深さが深く、他の部分は溝深さが浅いものであり、これら溝深さの浅い部分の溝底(上底)は高さの高い補助ローラ25bの上端よりも下位置となるように設定してある。したがって、図20(d)のように、曲進ガイドレール部18e3の前側部及び後側部を兼用する後の直線ガイドレール部18e1の左側部又は右側部に入った高さの高い補助ローラ25bは直線ガイドレール部18e1の中間部には移動できず曲進ガイドレール部18e3の中間部に向かう。この場合、更に該中間部を通過する際、前の直線ガイドレール部18e2側にも移動できず、スムーズに中間部にガイドされる。また、図20(c)のように、後の直線ガイドレール部18e1は中央引戸1cの右側端部に取付けた上ランナー23の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aのうち後側の2個の高さの低い補助ローラ25aが直進するようにガイドするようになっており、前の直線ガイドレール部18e2は中央引戸1cの右側端部に取付けた上ランナー21の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aのうち前側の2個の高さの低い補助ローラ25aが直進するようにガイドするようになっている。
ところで、中央引戸1cの右側端部に取付けた上ランナー21の上面に設けた4個の高さの低い補助ローラ25aは前後左右の4個の補助ローラ25aが曲進ガイドレール部18e3を同時に横切らないようになっており、どれかの高さの低い補助ローラ25aが曲進ガイドレール部18e3との交差部分を横切る際に少なくとも前後1個ずつの補助ローラ25aが前の直線ガイドレール部18e2、後の直線ガイドレール部18e1内に位置していて上記交差部分を通過する際に首振りすることなく直進するように構成してある。
また、補助レールブロック18fは、中央引戸1cの左側に取付けた上ランナー23の上面に設けた高さの高い後側に片寄った2個の補助ローラ25bが直進するようにガイドすると共に右側に取付けた上ランナー23の上面に設けた高さの低い前後4個の補助ローラ25aが曲進するようにガイドするためのもので、図9(d)に示すように、両端部及び下方に開口した溝状の直線ガイドレール部18f1を後側に設けると共に、両一端が開口し且つ下方に開口した円弧状をした溝状の曲進ガイドレール部18f2を前側に設けてあり、直線ガイドレール部18f1が後側直進レール部10の後側に沿って配設してあると共に、曲進ガイドレール部18d2が左側の湾曲レール部13の前側に沿って配設してある。
ここで、曲進ガイドレール部18f2は直線ガイドレール部18f1の下端よりも下方に突出して形成してあり、曲進ガイドレール部18f2の下端は高さの低い補助ローラ25aの上端よりも上方に位置している。図21(d)に示すように、直線ガイドレール部18f1には中央引戸1cの左側端部に取付けた上ランナー23の上面の後側に片寄って設けた高さの高い補助ローラ25bが挿入されることになって中央引戸1cの右側端部に取付けた上ランナー23を直線走行させるようにガイドするようになっている。また、図21(c)に示すように、曲進ガイドレール部18f2には中央引戸1cの右側端部に取付けた上ランナー22の上面の前側に片寄って設けた2個の高さの低い補助ローラ25bが挿入されることで、中央引戸1cの右側に取付けた上ランナー23を右側の湾曲レール部13に沿って導入するようになっており、この場合、中央引戸1cの右側端部に取付けた上ランナー22の上面の後側に片寄って設けた2個の高さの低い補助ローラ25bは補助レールブロック18fの下面部の上記曲進ガイドレール部18d2の下端よりも上方に凹んだ段落ち部18f3の下方を通過するように構成してある。なお、直線ガイドレール部18f1の下端は上記段落ち部18f3の上底に開口しているため高さの低い補助ローラ25aが直線ガイドレール部18f1内に入り込むことはない。
次に連動機構15を説明する。
本例の一方引戸1a、他方引戸1b、中央引戸1cは、厚み、幅、高さの寸法が略同じものを用いており、各引戸1a〜1cは各々木製の引戸本体30の両側縁に長尺なアルミニウム製の中空筒状の縦縁材31を取付けて構成してある。縦縁材31の上端面にはエンドキャップ33が設けてある。本例の縦縁材31は後述する前側延出部81A及び後側延出部81Bとしても機能する。
一方引戸1aの右側の縦縁材31、他方引戸1bの左側の縦縁材31は前面中央を後方に凹ませて指掛部32gを形成している。また一方引戸1aの左側の縦縁材31、他方引戸1bの右側の縦縁材31は、縦縁材31の前部に後部よりも外側方に突出した指掛部32gを形成している。また中央引戸1cの左右両側の縦縁材31は外側半部の前面に引戸本体30の前面よりも後方に凹む凹段部32eを形成してあり、3枚の引戸1a〜1cを面一に閉じた状態においては、一方引戸1a及び他方引戸1bの縦縁材31の指掛部32gが凹段部32eに配されて中央引戸1cの縦縁材31の外側端部の前方に位置して重複するようになっている。そして上記各引戸1a〜1cの各縦縁材31は指掛部32gや凹段部32eに手指を掛ける等して引戸1a〜1cを開閉できるようになっており、把手を兼ねている。
ここで図11乃至図14に示すように中央引戸1cの左右両端部の夫々の上端面には前後に長い係合溝33cを形成している。また一方引戸1aの右側端部及び他方引戸1bの左側端部(即ち一方引戸1a及び他方引戸の夫々の閉じ方向側の端部)の上端からは係合溝33cに係合可能な係合部材35を後方に向けて突出している。そしてこれら係合溝33cと係合部材35によって連動機構15が構成されている。
一方引戸1aの係合部材35と他方引戸1aの係合部材35は左右対称であり、各係合部材35は縦片状の引戸取付部35aの上端から横片状の横片部35bを後方に突出した断面L字状の金具からなるアングル35cを備え、横片部35bに係合突部35dを突設して構成してある。アングル35cは引戸取付部75aを一方引戸1a及び他方引戸1bの夫々の上端部の後面にねじのような固着具34bで固着することで取付けられている。
アングル35cを一方引戸1a及び他方引戸1bに取付けるにあたって、一方引戸1aの右側端部の上端部の後面及び他方引戸1bの左側端部の上端部の後面には凹部32fを形成している。各凹部32fは縦縁材31の上端部の後面に形成した凹部32fからなる。凹部32fの底面は縦縁材31の後面よりも引戸取付部35aの厚み寸法以上前方に位置している。アングル35cは引戸取付部35aを凹部32fの底面に当てた状態で取付けてあり、これによりアングル35cの引戸取付部35aは凹部32f内に完全に収まるように収納されている。
一方引戸1aのアングル35cの横片部35bの後端部は左側方に突出し、また他方引戸1bのアングル35cの横片部35bの後端部は右側方に突出しており、各突出部分には前記係合溝33cに係合しつつ係合溝33cに沿って移動自在となる係合突部35dを下方に向けて突設している。係合突部35dは横片部35bに上下軸回りに回転自在に軸支したローラで構成されている。係合突部35dを構成するローラはゴム等の軟質材料で形成してあり、これにより係合溝33cに係合した連動時の衝撃を緩和でき、またこの連動時の生じる音を小さくできるようにしている。
中央引戸1cの右側に形成した一方引戸1a用の係合溝33cと左側に形成した他方引戸1b用の係合溝33cは左右対称であり、各係合溝33cは中央引戸1cの各縦縁材31のエンドキャップ33の上面に形成している。つまり本例ではエンドキャップ33を前記係合部材35の係合突部35dが係合する受け部材としている。
各係合溝33cは平面視で略L字状の溝からなり、左右方向と平行な溝状で一端が外側方(つまり右側の係合溝33cにあっては右側方であり、左側の係合溝33cにあっては左側方)に開口する突部挿入口33dと、突部挿入口33dの他端から前側に伸びるガイド溝部33eとで構成されている。ガイド溝部33eは前後方向と平行な直線状の溝であり、その前後方向の長さは中央引戸1cの引戸本体30の厚み寸法よりも長くなっている。ここで各係合溝33cのガイド溝部33eの内側の側面(つまり右側の係合溝33cにあっては左側の側面であり、左側の係合溝33cにあっては右側の側面)を押側ガイド面33fとし、且つ外側の側面(つまり右側の係合溝33cにあっては右側の側面であり、左側の係合溝33cにあっては左側の側面)を引側ガイド面33gとすると、押側ガイド面33f及び引側ガイド面33gは共に前後方向と平行な縦面となっている。
次に動作を説明する。
例えば図12(図2(a)、図3(a)、図4)に示す3枚の引戸1a〜1cを面一にして閉じた状態から図13、図14、図15と順に他方引戸1bを一方引戸1a側に向かって移動して他方引戸1bを中央引戸1cの前方側に重なるようにすると、他方引戸1bの上面の左側端部から後方に突出した位置に設けた係合突部35dが、図23のように中央引戸1cの上面の左側端部に設けた係合溝33cの後端部の中央引戸1cから後方に突出した位置にある突部挿入口33dに近接対向し、この状態で更に他方引戸1bを移動すると図24のように他方引戸1bと中央引戸1cとが概ね重なる段階で係合突部35dが突部挿入口33dから係合溝33cの後端部内に挿入されて係合溝33cの押側ガイド面33fの後端部(突部挿入口33dに対向する部分)に当たって係合し、他方引戸1bの係合突部35dで係合溝33cの押側ガイド面33fを押して他方引戸1bの移動に連動して中央引戸1cを右側に移動させながら係合突部35dが係合溝33cの前端側に移動し、図25のように他方引戸1bと中央引戸1cとが前後方向に離反する段階で、係合突部35dは係合溝33cの押側ガイド面33fの前端部に当たって係合した状態で停止する。これにより中央引戸1cは前記他方引戸1bと中央引戸1cとが概ね重なる段階から3枚の引戸1a〜1cを右側に寄せた全開状態となるまでは他方引戸1aと連動して一方引戸1b側に移動する。
また逆に図15に示す3枚の引戸1a〜1cを右側に寄せた全開状態から図14、図13、図12と順に他方引戸1bを閉じる方向に移動する時、他方引戸1bの係合突部35dは、中央引戸1cが中央の閉じ位置に移動する直前の段階まで図25のように係合溝33cの引側ガイド面33gの後端部に当たって係合した状態となり、この後、他方引戸1bと中央引戸1cとが前後方向に接近し始める段階で係合溝33cの引側ガイド面33gに当たって係合しつつ係合溝33cの前端側に移動し、この後、図24のように中央引戸1cが閉じ位置に完全に移動した段階(他方引戸1bと中央引戸1cの前後方向の接近が終了した段階)で係合溝33cの前端部に至る。これにより中央引戸1cは右側に寄せた全開状態からその閉じ位置である中央に移動するまでは他方引戸1bと連動する。そしてこの中央引戸1cが閉じ位置に完全に移動した段階に達すると、図23のように係合突部35dは係合溝33cの前端部に至って引側ガイド面33gへの当たりがなくなって係合が解除され、突部挿入口33dから外側方に向かって移動する。これにより他方引戸1bは単独で閉位置まで移動することとなる。
上記構成によれば、他方引戸1bと中央引戸1cとを連動機構15によって連動できるので、中央引戸1cを手で開閉する必要がなくなり、開閉操作がきわめて容易となる。
また図2に示すように、中央引戸1cの両端側にそれぞれ係合溝33cを設け、他方引戸1bの左端(把手側)、及び、一方引戸1aの右端(把手側)にそれぞれ係合部材35を設けたので、左開きと右開きのいずれの場合も連動機構15が働く構造となる。つまり、3枚の引戸1a〜1cが一列に段差なく面一に配置された全閉状態で、一方引戸1aを他方引戸1b側に向けて移動することで、他方引戸1b及び中央引戸1cと同様に、連動機構15により中央引戸1cを一方引戸1aに連動して移動できるようになっている。なおこの3枚の引戸1a〜1cを面一にして閉じた状態から一方引戸1aを他方引戸1b側に向かって移動する時、及び3枚の引戸1a〜1cを左側に寄せた全開状態から一方引戸1aを閉じる方向に移動する時には一方引戸1aの係合突部35dが中央引戸1cの右側の係合溝33cに係合するものであるが、この時の係合突部35dの係合溝33cへの係合は上記した他方引戸1b及び中央引戸1cのそれと同様のものであるので説明を省略する。
なお、各引戸1の下端部の中央の1箇所には下ローラー27が突設されている。下ローラー27はL形金具(図示せず)を介して引戸1〜3の各下端部の中央位置に取り付けられている。下ローラー27をガイドする下レール6には、図3乃至図7に示すように、共用レール部101の長手方向Mの両端側から後方Bに向って傾斜した左右の曲進レール部42,43がそれぞれ設けられ、曲進レール部42、43の端部から共用レール部101と平行な下端部直線レール部45が連設してある。共用レール部101と平行で後ろ側に位置する中央引戸用レール部102の中央部から前方Aに向って半円形状に湾曲した1つの湾曲レール部44が設けられている。
ここで、下レール6の左側の曲進レール部42の位置は、上レール5の左側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、下レール6の右側の曲進レール部43の位置は、上レール5の右側の外側曲進レール部11と内側曲進レール部12との中間位置に対向しており、また、下レール6の湾曲レール部44の位置は、上レール5の左右の湾曲レール部13,13の中間位置に対向している。
そして、各引戸1の上端部は左右2個の上ランナー21(22,23)で吊り下げ支持され、3枚の引戸1が面一となって閉じた状態で、一方引戸1aの下ローラー27が右側の曲進レール部43の後端部に連設した下端部直線レール部45に位置し、中央の引戸1cの下ローラー27が湾曲レール部44の前端部に位置し、他方引戸1bの下ローラー27が左側の曲進レール部42の後端部に連設した下端部直線レール部45に位置する。図15(c)の左開きの場合、一方引戸1aの下ローラー27が右側の曲進レール部43の後端部に位置し、他方引戸1bの下ローラー27が共用レール部101の直線部分の右端に位置し、中央の引戸1cの下ローラー27が中央引戸用レール部102の直線部分の右端に位置する。また、図16(c)の右開きの場合、他方引戸1bの下ローラー27が左側の曲進レール部42の後端部に連設した下端部直線レール部45に位置し、一方引戸1aの下ローラー27が共用レール部101の直線部分の右端に位置し、中央の引戸1cの下ローラー27が中央引戸用レール部102の直線部分の左端に位置する。
上記例において下端部直線レール部45を設けることで前述の上レールに端部直線レール部14を設けたのと同じ作用効果を奏し、一方引戸1a、他方引戸1bが全閉状態でいずれも前後方向において正規の位置になって段差が生じないようにでき、また、開いた状態でも、正常な位置に確実に位置させることができ、全開状態で一方引戸1a又は他方引戸1bが正規の位置よりも前側にずれていて他方引戸1b又は一方引戸1aが閉じる際に衝突したり、擦れたりせず、スムーズに正常な位置に確実に位置させて閉じることができる。
このように下端部は1個の下ローラー27で下レール6にガイドされる結果、各引戸1の走行の安定化を十分に図ることができると共に、1個の下ローラー27を用いることで、下レール6の溝形状を上レール5の溝形状よりも簡易にでき、下レール6のコスト低減を図ることができる利点もある。
次に、本発明の引戸1の突き合わせ面80の隙間を遮蔽する構造について説明する。
図1は本発明の基本構成であり、図1(a)に示すように、引戸1の突き合わせ面80が平面視略L字形の召し合せ框80Aと、平面視略逆L字形の召し合せ框80Bとで構成されている。召し合せ框80Aの前端80a側から他方の召し合せ框80Bの前端80a側に向かって前側延出部81Aが延出されており、他方の召し合せ框80Bの後端80b側から一方の召し合せ框80Aの後端80b側に向かって後側延出部81Bが延出されており、これら前側延出部81Aと後側延出部81Bとで、引戸1の閉状態において召し合せ框80A,80B間の隙間を遮蔽するための遮蔽部81が構成される。
ここで、引戸1の閉状態では前側延出部81Aと後側延出部81Bとが前後方向A,Bにオーバーラップしていると共に、前側延出部81Aと後側延出部81Bとの対向面間に中間スペース82aが形成され、前側延出部81Aの先端面と召し合せ框80Bの前端80a側との間に前側スペース82bが形成され、後側延出部81Bの先端面と召し合せ框80Aの後端80b側との間に後側スペース82cが形成されていると共に、中間スペース82aに対して前側スペース82bと後側スペース82cとが左右方向(図1の長手方向M)にずれた段差状に形成されており、これにより前方A(室内側)から該スペース82a〜82cを介して後方B(収納庫側)が見えない構造となっている。また本例では、誘導機構19による前側延出部81Aの後端角部84bの移動軌跡Xが、後側延出部81Bの先端角部85aの移動軌跡Y1よりも前方Aに位置しており、さらに前側延出部81Aの後面コーナー部には後側延出部81Bの先端角部85aの移動軌跡Y1と略平行に湾曲した湾曲面86が形成されており、一方、後側延出部81Bの前面コーナー部には、後側延出部81Bの後端角部85bの移動軌跡Y2よりも後方Bに傾斜した傾斜面87が形成されている。
しかして、引戸1の閉状態で前側延出部81Aと後側延出部81Bとが前後方向A,Bにオーバーラップし、且つ、中間スペース82aに対して後側スペース82cと前側スペース82bとが左右方向(長手方向M)にずれて位置するので、正面方向からだけでなく斜め方向からも内部が見えないようにでき、遮蔽効果が得られる。そのうえ、前側延出部81Aの湾曲面86が後側延出部81Bの移動軌跡Y1と略平行に湾曲し、後側延出部81Bの傾斜面87が後側延出部81Bの移動軌跡Y2よりも後方Bに傾斜しているので、前側延出部81Aと後側延出部81Bの移動軌跡X,Y1(Y2)が干渉しない範囲で双方を極力接近させることができ、遮蔽効果をより高めることができる。また本例の3枚引戸1を間仕切りに使用した場合は気密性及び遮音性も好適になる利点がある。さらに図1の例では中央引戸1cの両端の召し合せ框80Bに設けられる後側延出部81Bの移動軌跡Y1(Y2)が、一方引戸1a及び他方引戸1bの各召し合せ框80Aに設けられる前側延出部81Aの移動軌跡Xよりも後方Bに位置しているため、3枚引戸1の閉状態で一方引戸1aと他方引戸1bを動かさないで中央引戸1cだけを前後に移動させて開閉できる利点もある。
図26は本発明の実施形態の一例である。本例では、前側延出部81Aと後側延出部81Bとの対向面間の中間スペース82aの前後幅を図1の場合よりも幅広に設定した場合の一例を示している。他の構成は図1の基本構成と同様である。本例のように中間スペース82aの前後幅を広げることにより、例えば引戸本体或いは召し合せ框80A,80Bが反っていたり、変形している場合でも、前側延出部81Aと後側延出部81Bの移動軌跡X,Y1(Y2)同士の干渉を効果的に防止できる利点、及び、現場の建て付け調整(例えば、引戸1の傾き調整等)に対する水平方向の余裕が大きくなり、建て付け調整作業を容易に行なうことができる利点もある。
ところで図26のように中間スペース82aの前後幅を広げると、矢印Rで示す斜め方向から内部が見えてしまうことがある。
そこで、これを防止するために、他の実施形態として図27に示すように、後側延出部81Bの先端側から中間スペース82aを遮蔽する方向に向かって隙間隠し用凸部88を突設するのが望ましい。また本例では、前側延出部81Aの先端側に上記隙間隠し用凸部88を逃がすための逃がし凹所89を凹設している。この逃がし凹所89は指掛部32g(図23)としても機能する。さらに隙間隠し用凸部88の移動軌跡Y1と略平行に前側延出部81Aの湾曲面86を湾曲させている。なお、隙間隠し用凸部88を前側延出部81Aの先端側から後方Bに突出し、逃がし凹所89を後側延出部81Bの先端側に設けることも可能である。
しかして、中間スペース82aを大きく広げた場合であっても、隙間隠し用凸部88の存在によりどの方向からも内部が見えないようにできて遮蔽効果を高めることができる。しかも、逃がし凹所89の存在により、隙間隠し用凸部88を前側延出部81Aにできる限り接近させて配置できるので、隙間隠し用凸部88と前側延出部81Aとの干渉を防止しながら遮蔽効果が一層高められる利点がある。
図28は更に他の実施形態を示している。本例では、中央引戸1cの両端の召し合せ框80Bにそれぞれ設けられる隙間隠し用凸部88を後側延出部81Bの先端側から前方Aに向かって延出した薄肉リブ88aで構成している。一方、一方引戸1a及び他方引戸1bの召し合せ框80Aに設けられる前側延出部81AをL形枠81aで構成し、L形枠81aの先端屈曲部91を、上記薄肉リブ88aの先端部分92の移動軌跡Yよりも後方Bに突出させている。しかして薄肉リブ88aとL形枠81aの先端屈曲部91とで遮蔽効果を高めながら移動軌跡X1(X2),Y同士の干渉を防止できる利点に加えて、引戸1の閉状態で中央引戸1cの薄肉リブ88aが一方引戸1a及び他方引戸1bのL形枠81aの先端屈曲部91に当たるようになる。つまり引戸1の閉状態では薄肉リブ88aとL形枠81aの先端屈曲部91とが図28のSで示す範囲で当接する構造となるため、例えば、引戸1を勢い良く閉じた場合でも中央引戸1cが本来の停止位置よりも左右にずれてしまうのを防止でき、3枚引戸1の閉状態での外観性を良好に保つことができる利点もある。
図29は遮蔽部81の更に他例を示している。本例では、対向する一方の召し合せ框80Aの外側端をその後端80bよりも前端80a側を側方Qに延出させたテーパー状の前側延出部81Aを形成し、対向する他方の召し合せ框80Bの外側端をその前端80aよりも後端80b側を上記前側延出部81Aとは反対方向に大きく延出させて逆テーパー状の後側延出部81Bを形成している。しかして、テーパー形状の前側延出部81Aと逆テーパー形状の後側延出部81Bとが図29のDで示す範囲で前後方向A,Bにオーバーラップすることで遮蔽効果を高めながら、移動軌跡X,Y同士の干渉を防止できるようになり、さらに加えて、前側延出部81Aを有する召し合せ框80Aと後側延出部81Bを有する召し合せ框80Bをそれぞれ簡易な形状に形成できる効果もある。
なお、本発明に係る引戸装置は、クローゼットの扉以外に各種の開閉扉の分野にも広く適用できるものである。
(a)は本発明の基本構成を示し、3枚引戸の閉状態で引戸の突き合わせ面間を遮蔽部にて遮蔽した状態を説明する概略平面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 同上の引戸装置の開閉動作を示し、(a)は3枚の引戸を面一に閉じた状態を示す上レール部分を下から見た概略下面図であり、(b)は開閉途中の状態を示す上レール部分を下から見た概略下面図であり、(c)は3枚の引戸を前後に重ねた全開状態を示す上レール部分を下から見た概略下面図である。 同上の引戸装置の開閉動作を示し、(a)は3枚の引戸を面一に閉じた状態を示す概略平断面図であり、(b)は開閉途中の状態を示す概略平断面図であり、(c)は3枚の引戸を前後に重ねた全開状態を示す概略平断面図である。 同上の引戸装置の全閉状態の上レールを省略した後方から見た斜視図である。 同上の引戸装置の開閉途中の状態の上レールを省略した後方から見た斜視図である。 同上の引戸装置の更に開閉途中の状態の上レールを省略した後方から見た斜視図である。 同上の引戸装置の3枚の引戸を前後に重ねた全開状態の上レールを省略した後方から見た斜視図である。 同上の上レールの下方から見た分解斜視図である。 (a)(b)(c)(d)(e)(f)はそれぞれ補助レールブロック18a〜18fの下方から見た拡大斜視図である。 (a)は上レールの下方から見た斜視図であり、(b)は副上レールカバーを省略した状態の上レールの下から見た斜視図である。 (a)は上レールの下方から見た下面図であり、(b)は副上レールカバーを省略した状態の上レールの下から見た下面図であり、(c)は3枚の引戸の全閉状態の上レール部分を下方から見た斜視図である。 同上の図4のA部分の一部破断した拡大斜視図である。 同上の図5のB部分の一部破断した拡大斜視図である。 同上の図6のC部分の一部破断した拡大斜視図である。 同上の図5のD部分の一部破断した拡大斜視図である。 (a)(b)(c)は同上の右開きの操作順序を示す説明図である。 (a)(b)(c)は同上の左開きの操作順序を示す説明図である。 同上の上レールにおける補助レールブロックの位置と、3枚の引戸に設けたランナー、補助ローラの位置関係を示す説明図である。 同上の補助レールブロック18b、補助レールブロック18eと高さの低い補助ローラ及び高い補助ローラとの関係を示す説明図のための下方から見た下面図である。 (a)は図18のE−E線における高さの低い補助ローラと補助レールブロック18bの関係を示す説明図であり、(b)は図18のE−E線における高さの高い補助ローラと補助レールブロック18bの関係を示す説明図であり、(c)は図18のF−F線における高さの低い補助ローラと補助レールブロック18eの関係を示す説明図であり、(d)は図18のF−F線における高さの高い補助ローラと補助レールブロック18eの関係を示す説明図である。 同上の補助レールブロック18d、補助レールブロック18fと高さの低い補助ローラ及び高い補助ローラとの関係を示す説明図のための下方から見た下面図である。 (a)は図20のG−G線における高さの低い補助ローラと補助レールブロック18dの関係を示す説明図であり、(b)は図20のG−G線における高さの高い補助ローラと補助レールブロック18bの関係を示す説明図であり、(c)は図20のH−H線における高さの低い補助ローラと補助レールブロック18fの関係を示す説明図であり、(d)は図20のH−H線における高さの高い補助ローラと補助レールブロック18fの関係を示す説明図である。 同上の連動機構の開操作時における係合突部が係合溝に導入される直前の状態を示し、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。 同上の連動機構の開操作時における係合突部が係合溝の突部挿入口に導入された状態を示し、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。 同上の連動機構の開操作時における係合突部が係合溝の前端部に導入された状態を示し、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。 同上の3枚引戸の閉状態で引戸の突き合わせ面間を遮蔽する遮蔽部の他例の基本構成の説明図である。 本発明の実施形態の一例の説明図である。 同上の遮蔽部の更に他例の説明図である。 (a)は同上の遮蔽部の更に他例の説明図、(b)は(a)の要部拡大図である。
符号の説明
1 引戸
1a 一方引戸
1b 他方引戸
1c 中央引戸
5 上レール
7 共用レール部
8 中央引戸用レール部
9 前側直進レール部
10 後側直進レール部
11 外側曲進レール部
12 内側曲進レール部
13 湾曲レール部
19 誘導機構
21 ランナー
22 ランナー
23 ランナー
80 突き合わせ面
80a 前端
80b 後端
81 遮蔽部
81A 前側延出部
81B 後側延出部
82a 中間スペース
82b 前側スペース
82c 後側スペース
85b 後端角部
86 湾曲面
87 傾斜面
88 隙間隠し用凸部
89 逃がし凹所
X,Y 移動軌跡
A,B 前後方向
Q 側方

Claims (4)

  1. 閉じた状態で中央引戸と、中央引戸の一方の側方に配置される一方引戸と、中央引戸の他方の側方に配置される他方引戸とからなる3枚引戸と、3枚引戸を誘導する誘導機構とからなり、上記誘導機構は、3枚の引戸を走行自在にガイドする上レールに、上レールの長手方向と直交する前後方向に並んで、一方引戸と他方引戸の各上端部にそれぞれ設けた左右2個の上ランナーを走行自在にガイドする共用レール部と、中央引戸の上端部に設けた左右2個の上ランナーを走行自在にガイドする中央引戸用レール部とが設けられ、上記共用レール部は、上レールの長手方向と平行に延びた前側直進レール部と、前側直進レール部の長手方向の両端側から後方に延びた左右2個の外側曲進レール部と、前側直進レール部の長手方向の両端側よりも内側に寄った2箇所からそれぞれ分岐して後方に延びた左右2個の内側曲進レール部とを備え、上記中央引戸用レール部は、上記前側直進レール部と平行な後側直進レール部と、後側直進レール部における上記左右2個の内側曲進レール部と対向する位置よりもそれぞれ内側に寄った2箇所から前側に向って半円形状に湾曲した左右2個の湾曲レール部とを備え、閉状態では、一方引戸の各上ランナー及び他方引戸の各上ランナーのうち一方の組のランナーがそれぞれ左側に位置する外側曲進レール部と内側曲進レール部にそれぞれ入り込むと共に、他方の組のランナーがそれぞれ右側に位置する外側曲進レール部と内側曲進レール部にそれぞれ入り込み、且つ中央引戸の各上ランナーが左右2個の湾曲レール部の各前端部にそれぞれ入り込むことで、各引戸が上レールの長手方向と平行に段差無く一列になるように並置され、開状態では、上レールの右端又は左端のいずれかにおいて3枚の引戸が前後に重ねて並置されるように誘導する引戸装置であって、上記引戸の閉状態で対向する突き合わせ面間を遮蔽するための遮蔽部を備え、該遮蔽部は、対向する一方の突き合わせ面の前端側から他方の突き合わせ面の前端側に向かって延出した前側延出部と、他方の突き合わせ面の後端側から一方の突き合わせ面の後端側に向かって延出した後側延出部とからなり、引戸の開閉時に誘導機構による前側延出部と後側延出部の移動軌跡同士が干渉せず且つ引戸の閉状態で前側延出部と後側延出部とが前後方向にオーバーラップするように構成し、上記引戸の閉状態において前後方向にオーバーラップする前側延出部と後側延出部との対向面間に中間スペースが形成され、前側延出部の先端面とこれに対向する他方の突き合わせ面の前端側との間に前側スペースが形成され、後側延出部の先端面とこれに対向する一方の突き合わせ面の後端側との間に後側スペースが形成され、中間スペースに対して前側スペースと後側スペースとが左右方向にずれて配置されると共に、上記前側延出部又は後側延出部のいずれか一方の先端側から中間スペースを遮蔽する方向に隙間隠し用凸部を突設したことを特徴とする引戸装置。
  2. 上記前側延出部の後面コーナー部に後側延出部の移動軌跡と略平行に湾曲した湾曲面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の引戸装置。
  3. 上記後側延出部の前面コーナー部に、後側延出部の後端角部の移動軌跡よりも後方に傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の引戸装置。
  4. 上記前側延出部又は後側延出部のいずれか他方の先端側に上記隙間隠し用凸部を逃がすための逃がし凹所を凹設したことを特徴とする請求項1記載の引戸装置。
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