JP4487699B2 - 回折素子および光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回折素子およびCDやDVD等のディスクの厚さや記録密度の異なる光記録媒体(以下、「光ディスク」という)への情報の記録または光ディスクからの情報の再生を行う光ピックアップ装置に関する。
従来、光ディスクへの情報の記録または情報の再生(以下、「記録再生」という)、特に、具体的にはCDやDVD等の異なる種類の光ディスクに対して記録再生が可能な光ピックアップ装置が知られている。一般に、CDの記録再生には780nm付近の波長を持つレーザー光源が必要であり、DVDの記録再生には650nm付近の波長を持つレーザー光源が必要であることが知られている。
また、従来、使用する光の波長が異なる光ディスクに対して記録再生を行うことができるようにするため、発振波長の異なる2個のレーザーを搭載した、所謂、2レーザー方式の光ピックアップ装置が実用化されている。通常、この方式の光ピックアップ装置は、個別に製作されたレーザーを1つのピックアップ上に搭載するものである。ところが、近年、光ピックアップ装置の小型化および低価格化を図るため、発振波長の異なる複数のレーザーダイオードを単一基板上に一体集積した、所謂、ツインレーザーが開発され、実用化されている。
上記のような2レーザー方式の光ピックアップ装置、或いは、ツインレーザー搭載の光ピックアップ装置では、コリメーター、対物レンズ等の光学系を2つの波長において共通に使用するため、異なる位置に配置された光源から出射される2つの光束の光軸が、前記光学系の光軸に一致するように合波する必要がある。
そこで、このような光ピックアップ装置では、回折素子を用いて異なる位置に配置されたレーザーから出射される2つの光束の光軸が一致するように合波する方法として、一方の使用波長の光束を0次で透過させるとともに、他方の使用波長の光束を1次で回折させ、回折素子から出射されたそれぞれの光束の光軸を一致させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、上記の方法では回折効率が低いという問題があり、その問題を解消するために、偏光異方性ホログラムを用いる方法も提案されている(例えば特許文献2参照)。
以下、特許文献2に記載の従来の技術について説明する。
図5は、特許文献2に記載された光ヘッド装置に用いる光源装置の構成図である。
この光ヘッド装置では、光源装置の光源に2つの半導体レーザー51、52を備えるとともに、この光源の近傍に波長板53と偏光異方性回折素子54を設けている。2つの半導体レーザー51、52のうち、波長650nmの半導体レーザー51からはx方向に偏光した光束を出射する一方、波長780nmの半導体レーザーからは同じくx方向に偏光した光束を出射する。一方、波長板53は、波長650nmの光束に対してλ/2板として作用し、波長780nmの光束に対しては何も作用しないように設計されている。即ち、波長650nmの光束に対しては、偏光方向を90°回転させ、波長780nmの光束に対しては偏光方向の変換は行わない。また、偏光異方性回折素子54は、等方性基板の表面に鋸歯状の周期的な溝を形成し、その鋸歯状の溝を複屈折材料で充填した構造となっている。等方性基板と複屈折材料はy方向の屈折率が一致するように選定されており、y方向の偏光の光束は回折しないようになっている。
上記の構成により、半導体レーザー51から出射するx方向に偏光した波長650nmの光束は、波長板53の(λ/2)板の作用によりy方向の偏光光束となり、偏光異方性回折素子54では回折をすることなく透過する。また、半導体レーザー52から出射するx方向に偏光した波長780nmの光束は、波長板53で偏光方向が変化されず、偏光異方性回折素子54で回折する。このように半導体レーザー51から出射した光束は回折せず、半導体レーザー52から出射した光束は回折することで、それぞれの光束の光軸を一致させている。
特開平11−110785号公報 特開2002−15448号公報
しかしながら、このような特許文献2に開示された従来のものでは、偏光異方性ホログラムを用いて波長選択的に回折を行うため、偏光異方性ホログラムに入射する光束の偏光方向を所定の方向に設定する必要があり、波長板を用いているが、コスト高になるという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、入射する光束の偏光方向に依存することのない、異なる2波長に対して所望の回折効率を独立に設定可能な回折素子および光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明は、断面形状が周期的な凹凸状の第1の格子を表面に形成した第1の透明基板と、断面形状が周期的な凹凸状の第2の格子を表面に形成した第2の透明基板と、が、前記第1の格子と前記第2の格子とが対向するように配置され、前記第1の格子の凹凸および前記第2の格子の凹凸を充填する充填部材を有する回折素子であって、前記第1の格子の長手方向と前記第2の格子の長手方向とが等しく、前記第1の格子の格子ピッチと前記第の格子の格子ピッチとが等しく、さらに、第1の波長λの光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率または前記第2の格子の屈折率にほぼ等しく、第2の波長λ(λ≠λ)の光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率および前記第2の格子の屈折率と異なる回折素子を提供する。この構成により、入射する光束の偏光方向に依存することのない、異なる2波長に対して所望の回折効率を独立に設定可能な回折素子が実現できる。
また、断面形状が周期的な凹凸状の第1の格子を表面に形成した透明基板と、前記第1の格子の凹凸を充填するとともに、前記第1の格子と対向する側に断面形状が周期的な凹凸状の第2の格子を有する第1の充填部材と、前記第2の格子の凹凸を充填する第2の充填部材と、を有する回折素子であって、前記第1の格子の長手方向と前記第2の格子の長手方向とが等しく、前記第1の格子の格子ピッチと前記第の格子の格子ピッチとが等しく、さらに、第1の波長λの光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率または前記第2の格子の屈折率にほぼ等しく、第2の波長λ(λ≠λ)の光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率および前記第2の格子の屈折率と異なる回折素子を提供する。この構成により、請求項1とは異なる構成で、入射する光束の偏光方向に依存することのない、異なる2波長の光束に対して所望の回折効率を独立に設定可能な回折素子を実現できる。
また、前記第1の格子の断面形状と、前記第2の格子の断面形状のうち、少なくとも1つの断面形状が、鋸歯状または鋸歯状を階段状に近似した周期構造である上記の回折素子を提供する。この構成により、異なる2波長の光束に対して回折効率が高く、また、容易に製造可能な回折素子が実現できる。
また、前記第1の格子および前記第2の格子の断面形状がいずれも、鋸歯状または鋸歯状を階段状に近似した周期構造である上記の回折素子を提供する。この構成により、異なる2波長の光束に対して回折効率が高く、また、容易に製造可能な回折素子が実現できる。
また、前記波長λ および前記波長λ は、650nmと780nmとの組み合わせとなる上記の回折素子を提供する
また、本発明は、第1の使用波長の光束を出射する第1の光源と、前記第1の使用波長とは異なる第2の使用波長の光束を出射する第2の光源と、前記各光源が出射した光を光記録媒体へ集光する対物レンズと、前記対物レンズによって集光され前記光記録媒体により反射された光を受光する受光素子と、を備える光ピックアップ装置において、前記光源と前記対物レンズとの間の光路中または、前記対物レンズと前記受光素子との間の光路中に、上記の回折素子が設置されている光ピックアップ装置を提供する。この構成により、光軸の揃った高効率の2波長光ピックアップ装置を実現できる。偏光方向に依存しない回折素子を用いているため、この回折素子に入射する光束の偏光方向を変換するための波長板が不要となることに加えて、この回折素子回折後の光束に対しても偏光方向を変換するための波長板が不要であり、該装置の低コスト化が実現できる。
さらに、第1の使用波長の光束を出射する第1の光源と、前記第1の使用波長とは異なる第2の使用波長の光束を出射する第2の光源と、前記各光源が出射した光を光記録媒体へ集光する対物レンズと、前記対物レンズによって集光され前記光記録媒体により反射された光を受光する受光素子と、を備える光ピックアップ装置において、前記光源と前記対物レンズの間の光路中に、上記の回折素子が設置されているとともに、前記対物レンズと前記受光素子の間の光路中に、上記の回折素子が設置されている光ピックアップ装置を提供する。この構成により、光軸の揃った高効率の2波長光ピックアップ装置を実現できる。偏光方向に依存しない回折素子を用いているため、この回折素子に入射する光束の偏光方向を変換するための波長板が不要となることに加えて、この回折素子回折後の光束に対しても偏光方向を変換するための波長板が不要であり、該装置の低コスト化が実現できる。
本発明によれば、入射する光束の偏光方向に依存することのない、異なる2波長に対して所望の回折効率を独立に設定可能な回折素子を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る回折素子の断面の一部を示す断面図であり、この回折素子10は、第1の透明基板11と、第1の透明基板11に形成した断面形状が周期的凹凸状である第1の格子12と、第2の透明基板13と、第2の透明基板13に形成した断面形状が周期的凹凸状である第2の格子14と、充填部材15とを備えている。
本実施形態で使用する2つの波長を、第1の波長λ、第2の波長λとして、λに対する第1の格子12、第2の格子14、充填部15の屈折率を、それぞれ、n11、n12、n13、また、λに対する屈折率をn21、n22、n23とするとき、
13=n11、または、n13=n12
を満足するように材料を選択する。
例えば、n13=n11であるように各材料の屈折率を選択することで、波長λ1の光束に対しては、実質、n11とn12の2種類の材料が、第1の格子12の凹凸形状を形成した回折格子となる。そこで、波長λ1に対して、第1の格子12の凹凸の段差寸法を、回折効率が最大となるよう最適化する。そのとき、波長λ2に対しては通常、n21とn22とn23は全て異なるが、この3つの屈折率の組み合わせで、波長λ2に対して、回折効率最大となるように第2の格子14の段差寸法を決定する。
このように、2つの格子を用いて、それぞれの段差寸法を上記手順にて最適化することで、異なる2波長の光束に対して高効率な回折効率を有する回折素子が実現する。
なお、n13=n12の場合にも、上記の説明の第1の格子12と第2の格子14の役割が入れ替わるだけで、同様の効果が得られる。
[例1]
次に、本発明の回折素子の具体的な実施例について、以下に詳細に説明する。なお、本実施例において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図2は、「例1」に係る回折素子20の断面形状の一部を示す。図2において、回折素子20は、表面に格子がエッチングされた透明基板21(図1において説明した第1の透明基板11、およびこの表面に形成された第1の格子12を同一材料で作成したもの)と、第2の透明基板13(図1に示す第1の実施形態の第2の透明基板と同一のもの)と、第2の格子14(図1に示す第1の実施形態の第2の格子14と同一のもの)と、充填部材15(図1に示す第1の実施形態の充填部材15と同一のもの)とで構成される。
透明基板21および第2の透明基板13には、石英ガラスを用いた。
また、第2の透明基板13に設ける第2の格子14は、以下に示す材料を用いた。即ち、御国色素社製「CFレッドEX−2739」を85%、日本化薬社製「KAYARAD−DPHA」を12%、プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセテートを3%からなる混合物に、光重合開始材として、チバスペシャリティケミカルズ社製「イルガキュア907」を0.2%混合した組成物をスピンコートし、100℃で3分間保持し、紫外線照射後200℃で60分間保持し、膜としたものである。
また、充填部材15としては、以下の材料を用いた。
下記の[化1]で表される化合物、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィドにテトラブチルアンモニウムブロミドを0.1%添加し5分間攪拌したものを、モノマーの状態で充填する。この充填部材15を充填後、100℃で4時間過熱し硬化させる。
Figure 0004487699
上記の材料の使用波長での屈折率を、[表1]にまとめる。なお、上記充填部材15に用いる材料の屈折率は、硬化後の値である。
Figure 0004487699
この数値を用いて、格子の形状を決定する手順を説明する。
透明基板21の一部である第1の格子12と第2の格子14とは、ともに、32ステップの階段状格子として鋸歯状形状を近似して計算を行った。
使用波長650nmの光束に対しては、[表1]に示した第2の格子14の屈折率と充填材15の屈折率の違い0.001を無視して、共に屈折率1.704として、実質、図3に示すような回折格子と等価であると考える。即ち、第1の格子12の凹凸を充填材で充填した構成と考えることができる。
このような仮定で、まず、波長650nmの光束に対して、1次の回折効率最大という条件で第1の格子12の形状(図2に示す段差d1の値)を決定する。格子ピッチ10μmとして計算を行い、段差d1=2.60μmで1次の回折効率が最大(92%)となった。
次に、波長780nmの光束に対して、1次の回折効率最大という条件で第2の格子14の形状(図2に示す段差d2)を決定する。波長780nmの光束に対しては、第1の格子12、第2の格子14、充填部材15の3つの材料の屈折率が全て異なる回折格子となるが、波長650nmにおいて、第1の格子12の段差d1は決定しているため、波長780nmの光束に対して1次の回折効率が最大となるよう、第2の格子14の段差d2を決定する。計算により、段差d2=3.3μmにすることで1次の回折効率が最大(91%)となった。
このように、第1の格子12の段差d1と第2の格子14の段差d2をそれぞれ独立に決定できるため、異なる2波長に対してそれぞれ最適化が可能となる。
なお、先に、波長650nmで第2の格子14と充填部材15の屈折率の差を無視したが、上記の段差d1、d2を用いて、改めて波長650nmで[表1]に示した第2の格子14と充填部材15の屈折率の値を用いて回折効率の計算を行った。すると、先のd1の値で波長650nmの光束に対して、1次の回折効率92%であり、先の計算で問題ないことを確認した。
上記計算の結果を元に、第1の格子12の段差d1、第2の格子14の段差d2をそれぞれ2.6μm、3.3μmとして、回折素子を作成した。
透明基板21に設ける格子(第1の格子12)は、32段の階段状で近似された断面形状をもつ擬似ブレーズであって、石英ガラスからなる厚さ1mmの平行平面の基板表面をフォトリソグラフィ技術により加工して形成した。第2の格子14は、上記材料で説明した膜を第2の透明基板13に形成し、その膜をフォトリソグラフィ技術により加工して形成した。この透明基板21および第2の格子14を施した第2の透明基板13をそれぞれの格子が対向するように配置し、その間隙を充填部材15で充填し、その後、熱により硬化させた。
このようにして作成した回折素子に対して、波長650nmおよび波長780nmでの1次の回折効率を測定したところ、共に90%であった。
なお、透明基板21の格子部分の段差d1を含む厚さ、および第2の透明基板13の厚さは0.5mmとし、各透明基板21、13の格子を持たないほうの平面には、650nmおよび780nmに対する反射防止膜を施した。なお、例1では、格子を有する2枚の透明基板21、13を対向させ、間隙を充填部材15で充填する構成としたが、これに限らない。石英ガラスにエッチングで凹凸状の格子を形成し、その上に、第2の格子14に用いた材料を用いて膜を形成し、その膜をフォトリソグラフィ技術により加工して凹凸状の格子を設け、その上に前述の充填部材15で凹凸部分を充填し、カバーガラスで保護するような構成としてもよい。
[例2]
本例の光ピックアップ装置の光学配置は、図4に示すように、光源1を構成する、波長650nmの光束を発する第1の光源1Aおよび波長780nmの光束を発する第2の光源1Bと、それぞれの光源1A,1Bからの光束を合波するための第1の回折素子2(前述例1で示した回折素子を用いる)と、合波された光束を透過させ、また、光ディスク(光記録媒体)Dである第1または第2の光ディスクDA,DBの情報記録面(DA1またはDB1)で反射した戻り光を反射させる光学素子3と、コリメーターレンズ4と、絞り5と、対物レンズ6と、第1の光ディスクDAまたは第2の光ディスクDBの情報記録面(DA1またはDB1)で反射され上記光学素子3で反射された光束を分波するための第2の回折素子7(前述の例1で示した回折素子を用いる)と、受光素子8を構成する、分波された波長650nmの光束を受光する第1の受光素子8Aおよび分波された波長780nmの光束を受光する第2の受光素子8Bとからなる。
このような構成の本例の光ピックアップ装置は、波長650nmの光束と波長780nmの光束を、第1の回折素子2の1次回折を用いて合波し、また、光ディスクDからの戻り光に対しては第2の回折素子7の1次回折を用いて分波する。
格子ピッチの等しい第1、第2の回折素子2、7の2枚を往路と復路のそれぞれに設けることで、温度変化による波長変動で生ずる回折角の変化を相殺することが可能であるが、上記した例1のように2つの使用波長でそれぞれ最適化された回折素子を用いることで、光利用効率の高い光ピックアップ装置を実現できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。例えば、上記の「例2」では往路と復路のそれぞれに回折素子を用いたが、本発明の光ピックアップ装置はこれに限らない。往路のみに、光軸を一致させる素子として用いてもよいし、復路のみに、光軸を分離させる素子、或いは光軸を一致させる素子を用いてもよい。また、上記の「例2」では、光軸の一致或いは分離のために回折素子を用いたが、回折効率を適切に設定することで、トラッキングエラー信号を形成するために用いる3ビーム作成用の回折素子として用いることもできる。
本発明の回折素子は、入射光束の偏光方向に依存することなく、換言すれば、波長板等の偏光方向を制御するための素子を必要とすることなく、異なる2波長に対して回折効率の最適化がなされるため、簡単な構成で、低コストで、光利用効率の高い、記録再生用の光ピックアップ装置等に有用である。
本発明の実施形態に係る回折素子を示す概略構成図。 本発明の例1に係る回折素子の一部を示す概略構成図。 本発明の例1に係る回折素子に等価な回折素子の一部を示す概略構成図。 本発明の例2に係る光ピックアップ装置を示す概略構成図。 従来技術である、光源、回折素子からなる光源装置の概念図。
符号の説明
1 光源
1A 第1の光源
1B 第2の光源
2 第1の回折素子
3 光学素子
4 コリメーターレンズ
5 絞り
6 対物レンズ
7 第2の回折素子
8 受光素子
8A 第1の受光素子
8B 第2の受光素子
10 回折素子
11 第1の透明基板
12 第1の透明基板に形成した第1の格子
13 第2の透明基板
14 第2の透明基板に形成した第2の格子
15 充填部材
20 回折素子
21 第1の格子を直接刻んだ第1の透明基板
D 光ディスク(光記録媒体)
A、DB 光ディスク
A1、DB1 情報記録面

Claims (7)

  1. 断面形状が周期的な凹凸状の第1の格子を表面に形成した第1の透明基板と、断面形状が周期的な凹凸状の第2の格子を表面に形成した第2の透明基板と、が、前記第1の格子と前記第2の格子とが対向するように配置され、前記第1の格子の凹凸および前記第2の格子の凹凸を充填する充填部材を有する回折素子であって、
    前記第1の格子の長手方向と前記第2の格子の長手方向とが等しく、前記第1の格子の格子ピッチと前記第の格子の格子ピッチとが等しく、
    さらに、第1の波長λの光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率または前記第2の格子の屈折率にほぼ等しく、
    第2の波長λ(λ≠λ)の光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率および前記第2の格子の屈折率と異なる回折素子。
  2. 断面形状が周期的な凹凸状の第1の格子を表面に形成した透明基板と、前記第1の格子の凹凸を充填するとともに、前記第1の格子と対向する側に断面形状が周期的な凹凸状の第2の格子を有する第1の充填部材と、前記第2の格子の凹凸を充填する第2の充填部材と、を有する回折素子であって、
    前記第1の格子の長手方向と前記第2の格子の長手方向とが等しく、前記第1の格子の格子ピッチと前記第の格子の格子ピッチとが等しく、
    さらに、第1の波長λの光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率または前記第2の格子の屈折率にほぼ等しく、
    第2の波長λ(λ≠λ)の光に対し、前記充填部材の屈折率は、前記第1の格子の屈折率および前記第2の格子の屈折率と異なる回折素子。
  3. 前記第1の格子の断面形状と、前記第2の格子の断面形状のうち、少なくとも1つの断面形状が、鋸歯状または鋸歯状を階段状に近似した周期構造である請求項1または2に記載の回折素子。
  4. 前記第1の格子および前記第2の格子の断面形状がいずれも、鋸歯状または鋸歯状を階段状に近似した周期構造である請求項3に記載の回折素子。
  5. 前記波長λおよび前記波長λは、650nmと780nmとの組み合わせとなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の回折素子。
  6. 第1の使用波長の光束を出射する第1の光源と、前記第1の使用波長とは異なる第2の使用波長の光束を出射する第2の光源と、前記各光源が出射した光を光記録媒体へ集光する対物レンズと、前記対物レンズによって集光され前記光記録媒体により反射された光を受光する受光素子と、を備える光ピックアップ装置において、
    前記光源と前記対物レンズとの間の光路中または、前記対物レンズと前記受光素子との間の光路中に、請求項1から5のいずれか1項に記載の回折素子が設置されている光ピックアップ装置。
  7. 第1の使用波長の光束を出射する第1の光源と、前記第1の使用波長とは異なる第2の使用波長の光束を出射する第2の光源と、前記各光源が出射した光を光記録媒体へ集光する対物レンズと、前記対物レンズによって集光され前記光記録媒体により反射された光を受光する受光素子と、を備える光ピックアップ装置において、
    前記光源と前記対物レンズとの間の光路中に、請求項1から5いずれか1項に記載の回折素子が設置されているとともに、前記対物レンズと前記受光素子との間の光路中に、請求項1から5のいずれか1項に記載の回折素子が設置されている光ピックアップ装置。
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