JP4389658B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4389658B2 JP4389658B2 JP2004142355A JP2004142355A JP4389658B2 JP 4389658 B2 JP4389658 B2 JP 4389658B2 JP 2004142355 A JP2004142355 A JP 2004142355A JP 2004142355 A JP2004142355 A JP 2004142355A JP 4389658 B2 JP4389658 B2 JP 4389658B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- optical
- wavelength
- light source
- pickup device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Optical Head (AREA)
Description
また、前記平板型光学素子は、前記光学薄膜上に前記波長板が積層されてなる平板型光学素子である上記の光ピックアップ装置を提供する。
また、前記第一の波長は、DVD用の650nm帯の波長であり、前記第二の波長はCD用の780nm帯の波長である上記の光ピックアップ装置を提供する。
本願発明の光ピックアップ装置は、波長λ1の光束を出射する第一の光源1a、波長λ2の光束を出射する第二の光源1b、光記録媒体6または7(6aおよび7aはそれぞれの光記録媒体の情報記録面)、受光素子8、および前記2つの光源からの光束を回折透過させ、光軸を一致させて光記録媒体の情報記録面に照射する機能と、情報記録面で反射された戻り光を反射して受光素子8へ導く機能とを備える平板型光学素子2(以下、本願発明の平板型光学素子という)とからなる。
なお、上記第一の光源と第二の光源は別体に限られず、例えば共通パッケージ内に2個の半導体レーザーチップが共通基板上にマウントされているいわゆるハイブリッド型の2波長レーザー光源でもよい。あるいは、異なる波長を発光する2個の発光点を持ったモノリシック型の二波長レーザー光源でもよい。このような例として、特開2004−39898号記載の光源が挙げられる。
透過型ホログラムを用いると、単に前記2つの光源からの光束を回折透過させ、光軸を一致させるだけでなく、ホログラムの基板厚みによって生じる非点収差の補正機能をもつ素子としたり、受光素子にある収差量をもって光束を入射させたい場合に、その所望の量に収差量を制御する設計も可能である。また、非点収差法や3ビーム法により受光素子で読み取り信号以外にフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を得て、レンズを光軸方向に移動する機構(フォーカスサーボ)やレンズを光軸にほぼ垂直の方向に移動する機構(トラッキングサーボ)を実現することが可能である。
すなわち、位相関数:
φ=a10x+a01y+a20x2+a02y2
(a10、a01、a20、a02は各項の係数)
の各係数を最適化することによって、例えばCDおよびDVDの読み書きに用いられる2本の光束を1次回折させ、光軸方向を一致させて透過する機能と、これらの光束がホログラムが設けられた基板に対して斜に入射し、透過することによって発生する収差、特に非点収差を補正する機能とをあわせ持つホログラムを設計することができる。
前記光学薄膜は、前記透過型ホログラムに対して光源とは反対側の光記録媒体側に配設される。そのため、戻り光は前記ホログラムを再度透過することなく前記光学薄膜で反射されて受光素子へ導かれ、光記録媒体から受光素子に至る復路において波面形状の劣化を生じることがない。
すなわち、2つの光源から出射され、透明ホログラムで合波された光束は前記光学薄膜を透過し、前記波長板を透過して略円偏光となって光記録媒体に照射される。そして情報記録面で反射された戻り光は逆周りの略円偏光となって、前記波長板を透過して光源からの光束とは直交方向の直線偏光となるので、前記光学薄膜で今度は透過されずに反射され、受光素子へ導かれる。このようにして光源からの出射光束を有効に利用することができるためである。
波長板としては複数の複屈折性有機物薄膜をそれぞれの光軸を交差するように積層して所望の機能を有する波長板が好ましく用いられる。あるいは1枚の複屈折性有機物薄膜でもよいし、複屈折性を有する結晶材料を用いてもよい。
コリメーターレンズを用いる場合、平板型光学素子と光記録媒体との間には、コリメーターレンズ3、絞り4、対物レンズ5をこの順で設けることが好ましい。コリメーターレンズは、本願発明の平板型光学素子で回折透過させる光束を略平行光に変換する役割を持つ。
受光素子は、光記録媒体の情報記録面からの反射光を受け、当該情報記録面に記録された情報の、読み取り信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号の各信号を出力する機能を有する。受光素子の出力信号を用いて、光記録媒体の情報記録面に記録された情報の、読み取り信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が得られる。
なお、光ピックアップ装置としては、上記フォーカスエラー信号をもとに、レンズを光軸方向に移動する機構(フォーカスサーボ)、および上記トラッキングエラー信号をもとに、レンズを光軸にほぼ垂直の方向に移動する機構(トラッキングサーボ)を有するが、図1では省略している。
図1は本願発明になる光ピックアップ装置の構成を示す概略図であって、CDとDVDの読み取りにそれぞれ対応する780nm付近および650nm付近の波長を持ち、直線偏光であって偏光方向が同一方向に揃えられた2つのレーザー光源、コリメーターレンズ3、本願発明の一体化された平板型光学素子2、絞り4、対物レンズ5、光記録媒体6または7とを組み合わせてなる。また、図2は本願発明の平板型光学素子2の構成を示す断面図である。
光学薄膜10は、2つのレーザー光源から出射された2つの光束と同一方向の直線偏光(図2において紙面に垂直方向)を透過し、これと直交する方向の直線偏光(図2において紙面に平行方向)を反射する機能を有する。また、波長板11は前記2つの波長の光束に対して略1/4波長板の機能を持つ。
出射光束13は、コリメーターレンズ3、絞り4、対物レンズ5を介して光記録媒体6または7の情報記録面6aまたは7aに照射される。情報記録面からの戻り光は逆回りの円偏光となって、対物レンズ5、絞り4、コリメーターレンズ3を介して再度本願発明の平板型光学素子2に再入射し、波長板11の機能により図2において紙面に平行方向の直線偏光となるので、光学薄膜10により今度は透過せずに反射されて、受光素子8に導かれる。
例1における透過型ホログラムの代わりに、ホログラムが設けられていない厚さ1mmの石英ガラスからなる平行平面板を用いて、同じ入射角度45°で光束を入射させて透過させる構成の光ピックアップ装置を作製し、前記石英ガラスからなる平行平面板の特性を評価すると、780nmおよび650nmの波長に対する波面収差はRMS値で0.1λ前後であって例1と比較して大きく、また、回折限界から許される波面収差RMS値0.07λRMSを超えている。
1b:第二の光源
2 :平板型光学素子
3 :コリメーターレンズ
4 :絞り
5 :対物レンズ
6 :第一の光記録媒体
6a:第一の光記録媒体の情報記録面
7 :第二の光記録媒体
7a:第二の光記録媒体の情報記録面
8 :受光素子
9 :ホログラム
10:光学薄膜
11:波長板
12a:平板型光学素子2に入射する第一の波長の光束またはその入射方向
12b:平板型光学素子2に入射する第二の波長の光束またはその入射方向
13:合波され、波長板11によって円偏光に変えられた光束またはその出射方向
14:情報記録面で反射されて平板型光学素子に再度入射する戻り光の入射方向
15:平板型光学素子2で反射されて受光素子8に向かう戻り光またはその反射方向
Claims (5)
- 第一の波長の光束を出射する第一の光源と、
前記第一の波長とは異なる第二の波長の光束を出射する第二の光源と、
前記第一の光源からの光束および前記第二の光源からの光束を光記録媒体の情報記録面に照射し、前記情報記録面からの戻り光を受光素子に導く機能を有する平板型光学素子と、を備える光ピックアップ装置であって、
前記平板型光学素子は、前記平板型光学素子に対して斜め方向から入射する、前記第一の光源および前記第二の光源からの発散光束を回折透過させ、光軸を一致させるとともに、前記発散光束が透過することによって発生する非点収差を補正する透過型ホログラムを備える光ピックアップ装置。 - 前記平板型光学素子は、前記透過型ホログラム上に、第一の直線偏光を透過し、前記第一の直線偏光と直交する第二の直線偏光を反射する機能を有する光学薄膜が積層され、
前記光学薄膜と前記光記録媒体との間の光路中に波長板が備えられ、
前記第一の光源および前記第二の光源からの発散光束が、前記透過型ホログラム、前記光学薄膜の順番で透過し、次いで前記波長板を透過して前記情報記録面で反射された戻り光は、前記波長板を透過して、前記平板型光学素子の透過型ホログラムを再度透過することなく前記光学薄膜により反射されて、受光素子に導かれる請求項1記載の光ピックアップ装置。 - 前記波長板が、前記第一の波長の光と前記第二の波長の光に対して略1/4波長板の機能を有する請求項2記載の光ピックアップ装置。
- 前記平板型光学素子は、前記光学薄膜上に前記波長板が積層されてなる平板型光学素子である請求項2または請求項3記載の光ピックアップ装置。
- 前記第一の波長は、DVD用の650nm帯の波長であり、前記第二の波長はCD用の780nm帯の波長である請求項1〜4いずれか1項記載の光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004142355A JP4389658B2 (ja) | 2004-05-12 | 2004-05-12 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004142355A JP4389658B2 (ja) | 2004-05-12 | 2004-05-12 | 光ピックアップ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005327335A JP2005327335A (ja) | 2005-11-24 |
JP4389658B2 true JP4389658B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=35473578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004142355A Expired - Fee Related JP4389658B2 (ja) | 2004-05-12 | 2004-05-12 | 光ピックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4389658B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7848020B2 (en) | 2006-06-02 | 2010-12-07 | Jds Uniphase Corporation | Thin-film design for positive and/or negative C-plate |
EP1892706B1 (en) | 2006-08-23 | 2012-06-13 | JDS Uniphase Corporation | Optical pick-up unit |
JP2012079393A (ja) | 2010-09-10 | 2012-04-19 | Sharp Corp | 半導体レーザ装置、光ピックアップ装置および半導体レーザ装置の製造方法 |
-
2004
- 2004-05-12 JP JP2004142355A patent/JP4389658B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005327335A (ja) | 2005-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8081557B2 (en) | Optical pickup apparatus | |
JP2004355790A (ja) | ホログラム結合体およびその製造方法、ホログラムレーザユニットならびに光ピックアップ装置 | |
KR101416230B1 (ko) | 홀로그래픽 정보 기록/재생 장치, 기록/재생 방법 및홀로그래픽 정보 저장매체 | |
JP4970032B2 (ja) | 光記録再生装置用光ヘッド | |
WO2006022068A1 (ja) | 光集積ユニットおよびそれを備えた光ピックアップ装置 | |
US7230905B2 (en) | Optical pickup using two-wavelength light source module and method for correcting position difference | |
US7586827B2 (en) | Optical pickup apparatus | |
US8315140B2 (en) | Optical pickup apparatus | |
JP4389658B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2006309861A (ja) | 光集積ユニット及び光ピックアップ装置 | |
WO2005069287A1 (ja) | ホログラム素子を備える光集積ユニットおよび光ピックアップ装置 | |
JP2010020855A (ja) | 複数波長用反射型回折格子およびこれを備えた光ピックアップ装置 | |
JP2001155375A (ja) | 光ヘッド装置 | |
KR101046680B1 (ko) | 광픽업 및 광디바이스 | |
JP4321363B2 (ja) | 光ピックアップ装置および平板型光学素子の製造方法 | |
JP2001034996A (ja) | 光ピックアップ | |
KR100616104B1 (ko) | 광대역 위상지연판 및 이를 갖는 광학소자 및/또는광헤드장치 | |
JPH10106016A (ja) | 光ピックアップ | |
KR20040076328A (ko) | 위상이동 코팅막이 형성된 광학소자를 구비하는 광픽업장치 | |
JP4377253B2 (ja) | 光ピックアップおよび光情報再生装置または光情報記録再生装置 | |
JP4501609B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP4876826B2 (ja) | 位相差素子および光ヘッド装置 | |
US20050247855A1 (en) | Optical pickup apparatus | |
WO2006013897A1 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JPS62197933A (ja) | 光ピツクアツプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090602 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090915 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090928 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |