JP4486619B2 - 通信装置、通信システム、及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、他の装置との間で、フレーム化したデータを通信する通信装置、通信システム、及び通信方法に関する。
従来、携帯電話等の通信システムでは、例えば、無線制御装置と基地局との間でデータを送受信する伝送路において、ネットワークレイヤ及びその下位レイヤにおいて、一般的に、RFC792で規定されているICMP(Internet Control Message Protocol)のECHO REQUEST/Replyデータを送受信して、伝送路監視が行われている。(例えば、特許文献1参照)
具体的に、かかる通信システムでは、例えば、無線制御装置が、監視用送信データであるECHO REQUESTデータを基地局へ送信し、これを受信した基地局が、監視用応答データであるReplyデータを無線制御装置へ送信する。そして、無線制御装置は、当該Replyデータを受信する又はしないことを判定することで、伝送路に切断等の障害が発生しているか否かを監視するように構成されている。つまり、かかる通信システムでは、監視用送信データ及び監視用応答データを、往路と復路との双方向で送信し、伝送路監視を行っている。
特開2005−286458号公報
しかしながら、かかる通信システムでは、無線制御装置と基地局との間で、本来送受信されるデータデータとは別に、監視用送信データ及び監視用応答データ(ECHO REQUEST/Replyデータ)を双方向で送信するので、伝送路の帯域を圧迫する場合があった。さらに、例えば、無線制御装置が、複数の基地局と通信する場合、無線制御装置は、監視用送信データ及び監視用応答データの送受信処理における負荷が増加するという問題があった。また、例えば、無線制御装置では、監視用送信データに対する監視用応答データの受信を待ち受け、当該監視用応答データが、所定の期間受信されない場合、障害の発生を検出しているため、検出までに時間を要していた。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、通信システムの伝送路監視において、伝送路の帯域が圧迫されることを低減しつつ、送信元の装置及び受信先の装置における送受信処理負荷を低減すると共に、伝送路の障害検出をより迅速に行う通信装置、通信システム、及び通信方法を提供することを課題とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、他の装置との間で、フレーム化したデータを通信する通信装置であって、前記他の装置から、所定の周期で送信されたデータを受信する受信部と、前記他の装置との通信における通信品質を取得する取得部と、前記通信品質に応じて、所定の期間を設定する設定部と、前記データの受信間隔が、前記所定の期間を上回った場合、前記他の装置とのデータの伝送路を検出する検出部とを具備することを要旨とするものである。
第1の特徴に係る通信装置によれば、通信装置は、通信品質に応じて、所定の期間を設定すると共に、データの受信間隔が、所定の期間を上回った場合、他の装置とのデータの伝送路に障害が発生したとして検出する。よって、かかる発明によれば、通信装置は、従来技術で行われていた監視用送信データ及び監視用応答データを送受信せずに、他の装置とのデータの伝送路の障害を検出できるので、伝送路の帯域が圧迫されることを低減できると共に、送受信処理負荷を低減することができる。また、通信装置は、監視用応答データの受信を待ち受けることなく、伝送路の障害を検出できるので、伝送路の障害検出をより迅速に行うことができる。
また、本発明の第1の特徴において、前記通信品質は、正常に受信したデータと、正常に受信しなかったデータとの割合を示すフレームエラーレートであり、前記設定部は、前記フレームエラーレートが高いほど、前記所定の期間を長くなるように設定してもよい。かかる発明によれば、フレームエラーレートが高い(通信品質が低い)ことで、データの受信間隔が長くなった結果、伝送路を検出してしまうこと行うことを低減できるとともに、フレームエラーレートが低い(通信品質が高い)ほど、所定の期間を短く設定して、データの受信間隔に応じた伝送路の検出を行うことができる。
本発明の第2の特徴は、移動局と、当該移動局と無線通信する複数の基地局と、当該複数の基地局と通信する無線制御装置とを具備し、前記移動局と前記無線制御装置とが、前記複数の基地局を介して、フレーム化した同様のデータを通信する通信システムであって、前記基地局が、前記無線制御装置へ、前記移動局から受信したデータを、所定の周期で送信する送信部を具備し、前記無線制御装置が、各前記基地局から送信されたデータを受信する受信部と、前記複数の基地局との通信における各通信品質を取得する取得部と、前記通信品質に基づいて、所定の期間を、前記基地局毎に設定する設定部と、前記データの受信間隔が、前記所定の期間を上回った場合、当該データの伝送路を検出する検出部と、前記検出部において、検出された伝送路でデータを通信する前記基地局との通信を停止し、他の基地局とのみ通信する通信処理部とを具備することを要旨とするものである。
かかる発明によれば、無線制御装置は、通信品質に応じて、所定の期間を設定すると共に、データの受信間隔が、所定の期間を上回った場合、基地局とのデータの伝送路に障害が発生したとして検出する。よって、かかる発明によれば、無線制御装置は、従来技術で行われていた監視用送信データ及び監視用応答データを送受信せずに、基地局とのデータの伝送路の障害を検出できるので、伝送路の帯域が圧迫されることを低減できると共に、送受信処理負荷を低減することができる。また、通信装置は、監視用応答データの受信を待ち受けることなく、伝送路の障害を検出できるので、伝送路の障害検出をより迅速に行うことができる。また、障害が発生した伝送路でデータを通信する基地局との通信を、より迅速に停止し、他の基地局とのみ通信を行うことができる。
また、本発明の第2の特徴において、前記送信部は、送信する前記データがない場合、擬似データをフレーム化して送信してもよい。かかる発明によれば、データがない場合であっても、擬似データを送信するので、継続して、伝送路の障害発生を検出することができる。
本発明の第3の特徴は、他の装置との間で、フレーム化したデータを通信する通信装置における通信方法であって、前記他の装置から、所定の周期で送信されたデータを受信するステップと、前記他の装置との通信における通信品質を取得するステップと、前記通信品質に応じて、所定の期間を設定するステップと前記データの受信間隔が、前記所定の期間を上回った場合、前記他の装置とのデータの伝送路を検出するステップとを備えることを要旨とするものである。
本発明の第4の特徴は、移動局と、当該移動局と無線通信する複数の基地局と、当該複数の基地局と通信する無線制御装置とを具備し、前記移動局と前記無線制御装置とが、前記複数の基地局を介して、フレーム化した同様のデータを通信する通信システムにおける通信方法であって、前記複数の基地局が、前記無線制御装置へ、前記移動局から受信したデータを、所定の周期で送信するステップと、前記無線制御装置が、前記複数の基地局から送信されたデータを受信するステップと、前記複数の基地局との通信における各通信品質を取得するステップと、前記通信品質に応じて、所定の期間を、前記基地局毎に設定するステップと、前記データの受信間隔が、前記所定の期間を上回った場合、当該データの伝送路を検出するステップと、前記検出部において、検出された伝送路でデータを通信する前記基地局との通信を停止するステップとを備えることを要旨とするものである。
本発明によると、通信システムの伝送路監視において、伝送路の帯域が圧迫されることを低減しつつ、送信元の装置及び受信先の装置における監視用データの送受信処理負荷を低減すると共に、伝送路の障害検出をより迅速に行う通信装置、通信システム、及び通信方法を提供することができる。
次に、図を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
(本実施形態に係る通信システムの構成)
初めに、図1を参照しながら、第1実施形態に係る通信システム1の概略構成について説明する。図1の概略図に示すように、本実施形態に係る通信システム1は、移動局10と無線通信する複数の基地局110乃至130と、基地局110乃至130及び交換機300との間で通信する無線制御装置200とを具備する。
基地局110は、無線範囲C110を形成し、基地局120は、無線範囲C120を形成し、基地局130は、無線範囲C130を形成する。また、基地局110乃至130は、自局が形成する無線範囲C110乃至130内に存在する移動局10との間で、無線通信する。
また、本実施形態において、移動局10は、携帯電話機や、PDA(Personal Degital Assistant)や、ノート型コンピュータなどのモバイル機器を想定している。
また、移動局10は、複数の基地局110乃至130と、3ブランチ形式で通信するダイバーシチハンドオーバを行う機能を有しており、フレーム化した同様の上りデータを分配し、複数の基地局110乃至130を介して、無線制御装置200へ送信する。また、無線制御装置200は、フレーム化した同様の下りデータを複製して分配し、複数の基地局110乃至130を介して、移動局10へ送信する。
また、本実施形態において、基地局110は、データ11を、伝送路51を介して、無線制御装置200との間で送受信する。また、基地局120は、データ12を、伝送路52を介して、無線制御装置200との間で送受信する。また、基地局130は、データ13を、伝送路53を介して、無線制御装置200との間で送受信する。なお、基地局110乃至130と無線制御装置200との間において、ネットワーク層以下のレイヤにおけるプロトコルにより、通信が行われている。
ここで、図2(a)には、基地局110乃至130と無線制御装置200との間におけるデータフレームフォーマットの一例が示されており、図2(b)には、移動局10と、基地局110乃至130と、無線制御装置200との間におけるプロトコルスタックの一例が示されている。
図2(a)に示すように、データフレームフォーマットには、ヘッダー(Header)情報と、ペイロード(Payload)情報とが含まれている。また、図2(b)に示すように、移動局10と無線制御装置200との間では、RRC(Radio Resource Control)間で無線ベアラが形成されると共に、データ(User Data)間で、データコネクションが形成される。
なお、本実施形態において、無線制御装置200と基地局110乃至130との間の通信において、後述する各種機能は、主に、Iub FP(Frame Protcol)によって実施される。また、図2(a)乃至(b)に示されるデータフォーマット及びプロトコルスタックは、“3GPP TS25.427UTRAN Iub/Iur interface user plane protocol for DCH data streams (Release 6)”に記載されているので、詳細な説明は省略する。
また、無線制御装置200は、交換機300と接続し、当該交換機300から、移動局10に対して送信される下りデータを、3つのフレーム化したデータ11乃至13を複製して、基地局110乃至130へ送信する。また、無線制御装置200は、基地局110乃至130から送信されたデータ11乃至13を合成して、データ20を交換機300へ送信する。
交換機300は、無線制御装置200と接続し、当該無線制御装置200との間で、データ20を送受信する。
(本実施形態に係る無線制御装置の構成)
次に、本実施形態に係る無線制御装置200の構成について説明する。また、以下、本発明との関連がある部分について主に説明する。したがって、無線制御装置200は、無線制御装置200としての機能を実現する上で必須な、図示しない或いは説明を省略した機能ブロック(電源部など)を備える場合があることに留意されたい。
図3に示すように、無線制御装置200は、パラメータ記憶部210と、BS側通信処理部220と、通信品質取得部230と、送受信パラメータ設定部240と、データ監視部250と、障害検出部260と、合成・分配処理部270と、MSC側通信処理部280とを具備する。
パラメータ記憶部210は、パラメータテーブルT1を具備する。
具体的に、パラメータテーブルT1は、図4に示すように、基地局IDと、送信周期ΔTsと、予測受信期間ΔTrと、障害検出期間Tpとを関連付けて記憶する。
ここで、基地局IDは、基地局110乃至130を識別する情報であり、本実施形態では、基地局110の基地局IDを“BS110”とし、基地局120の基地局IDを“BS120”とし、基地局130の基地局IDを“BS130”として説明する。
また、送信周期ΔTsは、基地局110乃至130へ送信するデータの送信周期を示す情報であり、後述するBS側通信処理部220において、詳細を説明する。また、予測受信期間ΔTrは、基地局110乃至130から送信されたデータの受信間隔を予測した期間を示す情報であり、後述するデータ監視部250において、詳細を説明する。また、障害検出期間Tpはデータの通信を行う伝送路51乃至53で障害が発生したことを検出する際の基準となる期間を示す情報であり、後述する障害検出部260において、詳細を説明する。なお、上述した送信周期ΔTsと、予測受信期間ΔTrと、障害検出期間Tpとは、後述する送受信パラメータ設定部240によって、パラメータテーブルT1へ記憶される。
BS側通信処理部220は、基地局110乃至130との通信インターフェースとして機能しており、各基地局110乃至130から送信されたデータを受信する受信部として機能する。また、BS側通信処理部220は、各基地局110乃至130へ、所定の周期で、フレーム化したデータを送信する送信部として機能する。
また、BS側通信処理部220は、基地局110乃至130から受信したデータと、当該データの送信元の基地局110乃至130の基地局IDとを、後述する合成・分配処理部270及びデータ監視部250へ送信する。また、BS側通信処理部220は、合成・分配処理部270から、基地局110乃至130の基地局IDと、下りデータとを受信し、当該基地局IDに対応する基地局110乃至130へ、当該データを送信する。
また、BS側通信処理部220は、基地局110乃至130に対して、データを送信する際、パラメータテーブルT1を参照し、送信先の基地局110乃至130に対応する基地局IDに関連付けて記憶されている送信周期ΔTsで、当該データを送信する。また、BS側通信処理部220は、基地局110乃至130に対して、送信するデータがない場合、擬似データをフレーム化して送信する。具体的に、BS側通信処理部220は、予め擬似データ(ダミーデータ)を記憶しており、基地局110乃至130に対して送信するデータが無い場合、記憶する擬似データをフレーム化し、基地局110乃至130に対して送信する。
図5には、BS側通信処理部220が、基地局110乃至130に対して送信するデータのイメージが示されている。図5に示すように、BS側通信処理部220は、データDL#1乃至3を送信後、送信するデータがない場合、擬似データDL#4乃至5を生成して送信する。なお、この時、BS側通信処理部220は、パラメータテーブルT1を参照し、送信先の基地局110乃至130に対応する基地局IDに関連付けて記憶されている送信周期ΔTsで、当該擬似データを送信する。
通信品質取得部230は、複数の基地局110乃至130との通信における各通信品質を取得する。具体的に、通信品質取得部230は、BS側通信処理部220で受信された基地局110乃至130からのデータに基づいて、正常に受信したデータと、正常に受信しなかったデータとの割合を示すフレームエラーレート(以下、FER:Frame Error Rate)を、通信品質として取得する。なお、上述した通信品質は、ビットの誤り率を示すBER(Bit Error Rate)など、通信品質を示す他の情報であってもよい。
また、通信品質取得部230は、上述したFERを取得すると、当該FERと、当該FERを通信品質とする通信先の基地局110乃至130の基地局IDとを、後述する送受信パラメータ設定部240へ通知する。
送受信パラメータ設定部240は、通信品質に応じて、所定の期間を、基地局110乃至130毎に設定する。また、送受信パラメータ設定部240は、通信品質として通知されたFERが高いほど、所定の期間を長くなるように設定する。
具体的に、送受信パラメータ設定部240は、パラメータ判定テーブルT2を備えている。パラメータ判定テーブルT2は、図6に示すように、FER範囲と、送信周期ΔTsと、予測受信期間ΔTrと、障害検出期間ΔTpとを関連付けて、予め記憶している。ここで、本実施形態において、上述した所定の期間は、予測受信期間ΔTrと、障害検出期間ΔTpとを合わせた期間を示している。
また、送受信パラメータ設定部240は、通信品質取得部230から、FERと、基地局IDとが通知されると、FERの値が、予め記憶するFERの閾値QSh以上であるか否かを判別する。
また、送受信パラメータ設定部240は、FERの値が、FERの閾値QSh以上であると判別した場合、パラメータ判定テーブルT2を参照し、FERの範囲(QR≧QSh)に対応する送信周期“ΔTs2”と、予測受信期間“ΔTr2”と、障害検出期間“Tp2”とを、パラメータ記憶部210のパラメータテーブルT1へ記憶する。
また、送受信パラメータ設定部240は、FERの値が、FERの閾値QSh未満であると判別した場合、パラメータ判定テーブルT2を参照し、FERの範囲(QR<QSh)に対応する送信周期“ΔTs1”と、予測受信期間“ΔTr1”と、障害検出期間“Tp1”とを、パラメータ記憶部240のパラメータテーブルT1へ記憶する。
ここで、本実施形態では、送信周期ΔTsにおいて、上述した送信周期“ΔTs1”よりも送信周期“ΔTs2”の方が、長い周期(期間)を示す値である。また、予測受信期間ΔTrにおいて、予測受信期間“ΔTr1”よりも予測受信期間“ΔTr2”の方が長い期間を示す値である。また、障害検出期間Tpにおいて、障害検出期間“Tp1”よりも障害検出期間“Tp2”の方が、長い期間を示す値である。つまり、送受信パラメータ設定部240は、FERの値が大きいほど期間の長い、送信周期“ΔTs2”と、予測受信期間“ΔTr2”と、障害検出期間“Tp2”とをパラメータテーブルT1へ記憶する。
また、送信周期“ΔTs1”より予測受信期間“ΔTr1”の方が長い期間を示す値であり、予測受信期間“ΔTr1”よりも、障害検出期間“Tp1”の方が長い期間を示す値である。また、送信周期“ΔTs2”より予測受信期間“ΔTr2”の方が長い期間を示す値であり、予測受信期間“ΔTr2”よりも、障害検出期間“Tp2”の方が長い期間を示す値である。
なお、本実施形態では、送受信パラメータ設定部240において、予め記憶するFERの閾値QShが、一つである場合を例に説明するが、記憶する閾値QShの数は、これに限定されるものではなく、また、送信周期“ΔTs1乃至2”と、予測受信期間“ΔTr1乃至2”と、障害検出期間“Tp1乃至2”とのそれぞれの数も、これに限定されるものではない。
データ監視部250は、基地局110乃至130から、予測受信期間ΔTr内に、データが受信されているか否かを監視する。具体的に、データ監視部250は、内部にタイマーの機能を有しており、BS側通信処理部220から、基地局110乃至130から送信されたデータと、当該データの送信元の基地局110乃至130の基地局IDとを受信すると、当該基地局IDに関連付けて、タイマーを起動させる。
そして、データ監視部250は、パラメータテーブルT1を参照し、基地局IDに関連付けて記憶されている予測受信期間ΔTrを取得すると共に、取得した予測受信期間ΔTr内に、起動させたタイマーに対応する基地局IDと、当該基地局IDに対応する基地局110乃至130から、次のデータが受信されるか否かを判別する。
また、データ監視部250は、取得した予測受信期間ΔTr内に、次のデータが受信された場合、後述する障害検出部260へ、予測受信期間ΔTr内に、データが受信されたことを示す受信情報を送信する。なお、当該受信情報には、受信されたデータの通信先を示す基地局110乃至130の基地局IDが含まれている。
また、データ監視部250は、取得した予測受信期間ΔTr内に、次のデータが受信されなかった場合、後述する障害検出部260へ、予測受信期間ΔTr内に、データが受信されなかったことを示す未受信情報を送信する。なお、当該未受信情報には、受信されなかったデータの通信先を示す基地局110乃至130の基地局IDが含まれている。また、データ監視部250は、上述した受信情報及び未受信情報を送信後、タイマーをリセットする。
障害検出部260は、基地局110乃至130からのデータの受信間隔が所定の期間を上回った場合、基地局110乃至130とのデータの伝送路51乃至53を検出する。具体的に、障害検出部260は、内部にタイマーの機能を有しており、データ監視部250から未受信情報を受信すると、当該未受信情報に含まれる基地局IDと関連付けて、タイマーを起動させる。そして、障害検出部260は、パラメータテーブルT1を参照し、当該基地局IDに関連付けて記憶されている障害検出期間ΔTpを取得すると共に、取得した障害検出期間ΔTp内に、起動させたタイマーに対応する基地局IDを含む受信情報が、受信されるか否かを判別する。
また、障害検出部260は、障害検出期間ΔTp内に、起動させたタイマーに対応する基地局IDを含む受信情報が、受信されないと判別した場合、当該基地局IDに対応する基地局110乃至130との伝送路51乃至53に障害が発生していることを検出し、検出した伝送路51乃至53で通信する110乃至130の基地局IDを含む障害検出情報を、後述する合成・分配処理部270へ送信する。なお、かかる障害検出情報は、伝送路51乃至53に障害が発生していることを示す情報である。
また、障害検出部260は、障害検出期間ΔTp内に、起動させたタイマーに対応する基地局IDを含む受信情報が、受信されたと判別した場合、タイマーを停止すると共に、当該タイマーをリセットする。なお、障害検出部260は、起動していないタイマーに対応する基地局IDを含む受信情報が、受信された場合は、何も動作を行わない。
ここで、図6には、データ監視部250において、BS側通信処理部220から受信されたデータと、上述したデータ監視部250が受信情報及び未受信情報を送信するタイミングと、障害検出部260が障害検出情報を送信するタイミングとを、時系列上に示したイメージが示されている。
図6に示すように、データ監視部250は、データUL#1を受信してから、予測受信期間ΔTr内に、データUL#2乃至データUL#3を受信すると、受信した際に、障害検出部260へ受信情報を送信する。また、データ監視部250は、データUL#3を受信してから、予測受信期間ΔTr内に、データUL#4を受信せず、予測受信期間ΔTrが経過した際、障害検出部260へ未受信情報を送信する。そして、この後、障害検出部260は、データ監視部250から、受信情報が送信されず、障害検出期間ΔTpが経過した場合、障害検出情報を、合成・分配処理部270へ送信する。
合成・分配処理部270は、後述するMSC側通信処理部280から送信されたデータを、3つのデータに複製して分配し、BS側通信処理部220へ送信する。また、合成・分配処理部270は、BS側通信処理部220から送信された基地局110乃至130からのデータを合成し、MSC側通信処理部280へ送信する。
また、合成・分配処理部270は、障害検出部260において検出された伝送路51乃至53でデータを通信する基地局110乃至130との通信を停止し、他の基地局110乃至130とのみ通信する。具体的に、合成・分配処理部270は、障害検出部260から障害検出情報を受信すると、当該障害検出情報に含まれる基地局IDに対応する基地局110乃至130(例えば、基地局110)へのデータの複製を停止し、他の基地局110乃至130(例えば、基地局120乃至130)へのデータのみを複製して、分配する。また、合成・分配処理部270は、停止した基地局110乃至130に対応する基地局IDを、BS側通信処理部220へ通知すると共に、BS側通信処理部220に対して、停止した基地局110乃至130からのデータの受信を停止させる。
MSC側通信処理部280は、交換機300との通信インターフェースとして機能しており、交換機300から送信される下りデータを、合成・分配処理部270へ送信する。また、合成・分配処理部270から送信された上りデータを交換機300へ送信する。
(本実施形態に係る基地局の構成)
次に、本実施形態に係る基地局110乃至130の構成について説明する。また、基地局110乃至130の構成は、同様であるため、基地局110の構成について説明する。なお、以下、本発明との関連がある部分について主に説明する。したがって、基地局110は、基地局110としての機能を実現する上で必須な、図示しない或いは説明を省略した機能ブロック(電源部など)を備える場合があることに留意されたい。
基地局110は、無線制御装置200から送信されるデータの通信品質に基づいて、無線制御装置200へのデータを、所定の周期で送信すると共に、無線制御装置200からの下りデータの受信間隔が所定の期間を上回った場合、無線制御装置200との伝送路51を検出する。
具体的に、基地局110は、パラメータ記憶部111と、RNC側通信処理部112と、通信品質取得部113と、送受信パラメータ設定部114と、データ監視部115と、障害検出部116と、MS側通信処理部117とを具備する。
パラメータ記憶部111は、パラメータテーブルT3を具備する。なお、上述した無線制御装置200のパラメータテーブルT1では基地局IDを記憶していたが、パラメータテーブルT3では、基地局IDではなく無線制御装置IDを記憶している。具体的に、パラメータテーブルT3は、図9に示すように、無線制御装置200を識別する情報である無線制御装置IDと、送信周期ΔTsと、予測受信期間ΔTrと、障害検出期間Tpとを関連付けて記憶する。なお、上述した送信周期ΔTsと、予測受信期間ΔTrと、障害検出期間Tpとは、後述する送受信パラメータ設定部114によって、記憶される。
RNC側通信処理部112は、無線制御装置200との通信インターフェースとして機能しており、無線制御装置200から送信されたデータを受信する受信部として機能する。また、RNC側通信処理部112は、無線制御装置200へ、所定の周期で、フレーム化したデータを送信する送信部として機能する。また、RNC側通信処理部112は、無線制御装置200から受信したデータを、後述するMS側通信処理部117と、データ監視部115とへ送信する。
また、RNC側通信処理部112は、MS側通信処理部117から、無線制御装置200へ送信する上りデータを受信すると共に、無線制御装置200へ、受信した当該データを送信する。また、RNC側通信処理部112は、無線制御装置200に対して、データを送信する際、パラメータテーブルT3を参照し、記憶されている送信周期ΔTsで、当該データを送信する。
また、RNC側通信処理部112は、無線制御装置200に対して、送信するデータがない場合、擬似データをフレーム化して送信する。具体的に、RNC側通信処理部112は、予め擬似データ(ダミーデータ)を記憶しており、無線制御装置200に対して送信するデータが無い場合、記憶する擬似データをフレーム化し、無線制御装置200に対して送信する。
通信品質取得部113は、RNC側通信処理部112で受信された無線制御装置200からの下りデータに基づいて、正常に受信したデータと、正常に受信しなかったデータとの割合を示すFERを、通信品質として取得する。また、通信品質取得部113は、取得したFERを後述する送受信パラメータ設定部114へ送信する。
送受信パラメータ設定部114は、通信品質に応じて、所定の期間を設定する。また、送受信パラメータ設定部114は、通信品質として通知されたFERが高いほど、所定の期間を長くなるように設定する。具体的に、送受信パラメータ設定部114は、図6に示すパラメータ判定テーブルT2を備えている。また、送受信パラメータ設定部114は、無線制御装置200の送受信パラメータ設定部240と同様に、通信品質取得部113から、FERを通知されると、パラメータ判定テーブルT2を参照し、送信周期“ΔTs1又はΔTs2”と、予測受信期間“ΔTr1又はΔTr2”と、障害検出期間“Tp1又はΔTp2”とを、パラメータ記憶部111のパラメータテーブルT3へ記憶する。
データ監視部115は、RNC側通信処理部112から送信されるデータの受信間隔が、予測受信期間ΔTr内であるか否かを判別する。また、データ監視部115は、RNC側通信処理部112から送信されたデータと、パラメータテーブルT3に記憶されている予測受信期間ΔTrとに基づいて、受信情報又は未受信情報を障害検出部116へ送信する。なお、データ監視部115において、RNC側通信処理部112から受信したデータの受信間隔と、予測受信期間ΔTrとに基づいて、受信情報及び未受信情報を送信する機能は、無線制御装置200のデータ監視部250と同様であるため、詳細な説明は省略する。
障害検出部116は、無線制御装置200からのデータの受信間隔が所定の期間を上回った場合、無線制御装置200とのデータの伝送路51乃至53を検出する。具体的に、障害検出部116は、パラメータテーブルT3に記憶されている障害検出期間ΔTpと、データ監視部115から送信された未受信情報又は受信情報に基づいて、障害検出情報を後述するMS側通信処理部117へ送信する。なお、障害検出部116において、未受信情報又は受信情報に基づいて、障害検出情報を送信する機能は、無線制御装置200の障害検出部260と同様であるため、詳細な説明は省略する。
MS側通信処理部117は、移動局10との通信インターフェースとして機能しており、移動局10との間で、上りデータ及び下りデータを無線通信する。また、MS側通信処理部117は、障害検出部116から障害検出情報を受信すると、移動局10へのデータの送受信を停止する。また、MS側通信処理部117は、RNC側通信処理部112に対して、無線制御装置200との通信を停止させる。
(本実施形態に係る通信システムの動作)
次に、上述した無線制御装置200の動作について説明する。なお、本実施形態では、移動局10は、複数の基地局110乃至130と、3ブランチ形式で通信するダイバーシチハンドオーバを行う機能を有している。また、無線制御装置200は、フレーム化した同様の下りデータを分配し、複数の基地局110乃至130を介して、移動局10へ送信する。
まず、図10を参照して、本実施形態に係る無線制御装置200が、基地局110との間で通信を開始した際の動作について説明する。なお、無線制御装置200は、図10に示す動作を、各基地局110乃至130との通信別に実施する。ここで、本実施形態では、無線制御装置200と、基地局110との間で行われている通信に着目して説明する。
ステップS100において、基地局110のRNC側通信処理部112は、無線制御装置200へ、移動局10から受信したデータを、送信周期Tsで送信する。また、RNC側通信処理部112は、移動局から受信したデータが無い場合、擬似データを送信する。
ステップS110において、無線制御装置200のBS側通信処理部220は、基地局110から送信されたデータを受信する。
ステップS120において、通信品質取得部230は、BS側通信処理部220で受信されているデータから、FERを取得し、取得したFERと、データを送信した基地局IDとを、送受信パラメータ設定部240へ送信する。
ステップS130において、送受信パラメータ設定部240は、パラメータ判定テーブルT2を参照し、受信したFERが閾値QSh以上である場合、当該FERのデータで通信する通信先の基地局110乃至130の基地局IDと、送信周期ΔTs2と、予測受信期間ΔTr2と、障害検出期間Tp2とを設定する。また、送受信パラメータ設定部240は、FERが閾値QSh未満である場合、当該FERのデータで通信する通信先の基地局110乃至130の基地局IDと、送信周期ΔTs1と、予測受信期間ΔTr1と、障害検出期間Tp1とを関連付けて、パラメータテーブルT1へ記憶する。
ステップS140において、BS側通信処理部220は、パラメータテーブルT1を参照し、基地局110へ、データを、所定の送信周期で送信するフレーム送信処理を実施する。なお、当該フレーム送信処理については、詳細を後述する(図11参照)。
ステップS150において、データ監視部250と、障害検出部260と、合成・分配処理部270とは、パラメータテーブルT1を参照すると共に、基地局110からのデータの受信間隔に基づいて、基地局110とのデータの伝送路51において、障害が発生していないかを監視する受信監視処理を実施する。なお、受信監視処理については、詳細を後述する(図12乃至図13参照)。
(送信制御処理の動作)
次に、図11を参照して、本実施形態に係る無線制御装置200が、基地局110へ、データを送信する際に行う送信制御処理について説明する。
ステップS1401において、BS側通信処理部220は、パラメータテーブルT1を参照し、基地局110の基地局IDと送信間隔ΔTs1又はΔTs2を取得する。
ステップS1402において、BS側通信処理部220は、基地局110へ送信するデータがあるか否かを判別する。
ステップS1403において、BS側通信処理部220は、送信するデータがあると判別した場合、取得した基地局IDに対応する基地局110へ、当該基地局IDに関連付けて記憶されている送信周期ΔTs1又はΔTs2で、データを送信する。
ステップS1404において、BS側通信処理部220は、送信するデータがないと判別した場合、取得した基地局IDに対応する基地局110へ、当該基地局IDに関連付けて記憶されている送信周期ΔTs1又はΔTs2で、予め記憶する擬似データを送信する。
なお、上述したステップS1401乃至S1404の動作は、基地局110のRNC側通信処理部112においても実施される。
(受信監視処理の動作)
次に、図12を参照して、基地局110から送信されたデータに対する受信監視処理について説明する。なお、かかる受信監視処理は、データ監視部250と、障害検出部260と、合成・分配処理部270とによって実現される。
ステップS1501において、データ監視部250は、BS側通信処理部220から送信されたデータと、当該データの送信元である基地局110の基地局IDとを受信する。
ステップS1502において、データ監視部250は、受信した送信元の基地局IDと対応付けて、内部に備えられているタイマーの起動を開始する。また、データ監視部250は、パラメータテーブルT1を参照し、タイマーを起動した基地局IDに関連付けて記憶されている予測受信期間ΔTr1又はΔTr2を取得する。
ステップS1503において、データ監視部250は、取得した予測受信期間ΔTr1又はΔTr2内に、BS側通信処理部220から、基地局110からの次のデータ(又は擬似データ)が受信されたか否かを判別する。
ステップS1504において、データ監視部250は、データの受信があったと判別した場合、障害検出部260へ、受信があった基地局110の基地局IDを含む受信情報を送信する。また、データ監視部250は、受信情報を送信後、タイマーをリセットする。
ステップS1505において、データ監視部250は、受信が無いと判別した場合、障害検出部260へ、受信が無かった基地局110の基地局IDを含む未受信情報を送信する。また、データ監視部250は、未受信情報を送信後、タイマーをリセットする。
次に、図13を参照して、障害検出部260及び合成・分配処理部270の動作について説明する。
ステップS1511において、障害検出部260は、データ監視部250から送信された未受信情報を受信する。
ステップS1512において、障害検出部260は、当該未受信情報に含まれる基地局110の基地局IDと対応付けて、内部に備えられているタイマーの起動を開始する。また、障害検出部260は、パラメータテーブルT1を参照し、基地局110の基地局IDに関連付けて記憶されている障害検出時間ΔTp1又はΔTp2を取得する。
ステップS1513において、障害検出部260は、タイマーの起動を開始してから、取得した障害検出時間ΔTp1又はΔTp2内に、データ監視部250から受信情報を受信したか否かを判別する。
ステップS1514において、障害検出部260は、障害検出時間ΔTp1又はΔTp2内に、データ監視部250から受信情報を受信していないと判別した場合、合成・分配処理部270へ、基地局110の基地局IDを含む障害検出情報を送信する。
ステップS1515において、合成・分配処理部270は、障害検出情報を受信すると、当該障害検出情報に含まれている基地局IDに対応する基地局110に対するデータの分配を停止すると共に、BS側通信処理部220へ、基地局110との通信を停止するように通知する。また、この通知を受けたBS側通信処理部220は、基地局110との通信を停止する。
一方、ステップS1516において、障害検出部260は、障害検出時間ΔTp1又はΔTp2内に受信情報を受信したと判別した場合、基地局IDに対応するタイマーを停止させてリセットする。
なお、基地局110乃至130においても、無線制御装置200から受信したデータの受信監視処理とが実施される。
また、本実施形態では、無線制御装置200及び基地局110乃至130が、上述した送信制御処理及び受信監視処理を実施するように構成されていたが、一方が、送信制御処理を実施し、他方が、受信監視処理を実施するように構成されていればよい。具体的に、基地局110乃至130が、送信制御処理を実施し、無線制御装置200が、受信監視処理を実施するように構成されていれば、伝送路51乃至53において障害が発生したことを検出することが可能である。
(本実施形態に係る通信システムの作用・効果)
かかる発明によれば、無線制御装置200(又は基地局110乃至130)は、通信品質に応じて、所定の期間(予測受信期間及び障害検出期間)を設定すると共に、データの受信間隔が、所定の期間を上回った場合、基地局とのデータの伝送路に障害が発生したとして検出する。よって、かかる発明によれば、無線制御装置200は、従来技術で行われていた監視用送信データ及び監視用応答データを送受信せずに、基地局110乃至130とのデータの伝送路の障害を検出できるので、伝送路における通信帯域が圧迫されることを低減できると共に、監視用送信データ及び監視用応答データの送受信における通信処理負荷を低減することができる。また、無線制御装置200(又は基地局110乃至130)は、監視用応答データの受信を待ち受けることなく、伝送路の障害を検出できるので、伝送路の障害検出をより迅速に行うことができる。また、例えば、障害が発生した伝送路でデータを通信する基地局110との通信を、より迅速に停止し、他の基地局120乃至130とのみ通信を行うことができる。
具体的に、図14に示すように、従来技術に係る無線制御装置200では、基地局110乃至130から送信されたデータを合成し、合成したデータを交換機300へ送信する場合、CFN(Connection Fram Number)が“N”の時に、基地局110との伝送路51で障害が発生すると、無線制御装置200は、監視用送信データであるECHO REQUESTや、監視用応答データであるReplyを送受信し、伝送路に障害が発生していることを検出していた。従って、従来技術に係る無線制御装置200では、監視用応答データの応答を待ち受けるため、少なくとも固定的に設定されている遅延時間TL1の期間は、交換機300へ、上りデータが送信されなかった。
一方、本発明に係る無線制御装置200では、図15に示すように、障害を検出した伝送路51で通信する基地局110から送信されたデータを除き、基地局120乃至130から送信されたデータを合成し、遅延時間TL1よりも短い遅延時間TL2(障害検出期間Tp)で、合成したデータNを、交換機300へ送信することができる。
また、かかる発明によれば、送受信パラメータ設定部240は、FERが高いほど、所定の期間を長くなるように設定するので、FERが高い(通信品質が低い)ことで、データの受信間隔が長くなった結果、伝送路51乃至53に障害が発生したとして検出してしまうことを低減できる。また、送受信パラメータ設定部240は、FERが低い(通信品質が高い)ほど、所定の期間を短く設定するので、伝送路51乃至53を早期に検出する等、通信品質に応じた伝送路51乃至53における障害の検出を行うことができる。
また、かかる発明によれば、データがない場合であっても、擬似データを送信するので、継続して、伝送路51乃至53における障害発生を検出することができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
上述した実施形態では、本発明に係る無線制御装置200と基地局110とを例に挙げて、通信システムについて説明したが、図3に示すBS側通信処理部220(RNC側通信処理部112)、通信品質取得部230(通信品質取得部113)、送受信パラメータ設定部240(送受信パラメータ設定部114)、パラメータ記憶部210(パラメータ記憶部111)、データ監視部250(データ監視部115)、障害検出部260(障害検出部116)等の各機能は、無線制御装置200及び基地局110以外の装置に配置してもよい。例えば、これらの機能を、交換機300に配置することも可能である。つまり、本発明は、データ通信を行う様々な装置で適用することが可能である。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本実施形態に係る通信システムの全体構成を示す概略図である。 (a)本実施形態に係るデータフレームフォーマットを示す図である。(b)本実施形態に係るプロトコルスタックを示す図である。 本実施形態に係る無線制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るパラメータテーブルを示す図である。 本実施形態に係る無線制御装置から送信されるデータを示すイメージ図である。 本実施形態に係るパラメータ判定テーブルを示す図である。 本実施形態に係る無線制御装置における受信データを示すイメージ図である。 本実施形態に係る基地局の構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るパラメータテーブルを示す図である。 本実施形態に係る無線制御装置の動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る送信制御処理の動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受信監視制御処理の動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受信監視制御処理の動作を示すフローチャートである。 従来技術に係る無線制御装置が、基地局から受信したデータを交換機へ送信するイメージを示した図である。 本実施形態に係る無線制御装置が、基地局から受信したデータを交換機へ送信するイメージを示した図である。
符号の説明
ΔTp…障害検出期間、ΔTr…予測受信期間、ΔTs…送信周期
C110乃至C130…無線範囲、QSh…閾値、S100乃至S150…ステップ、S1401乃至S1404…ステップ、S1501乃至S1505…ステップ、S1511乃至S1516…ステップ、T1…パラメータテーブル、T2…パラメータ判定テーブル、T3…パラメータテーブル、Tp…障害検出期間、UL#1乃至6…下りデータ、DL#1乃至6…上りデータ、10…移動局、11乃至13…データ、20…データ、51乃至53…伝送路、110乃至130…基地局、111…パラメータ記憶部、112…RNC側通信処理部、113…通信品質取得部、114…送受信パラメータ設定部、115…データ監視部、116…障害検出部、117…MS側通信処理部
200…無線制御装置、210…パラメータ記憶部、220…BS側通信処理部、230…通信品質取得部、240…送受信パラメータ設定部、250…データ監視部、260…障害検出部、270…合成・分配処理部、280…MSC側通信処理部、300…交換機

Claims (6)

  1. 他の装置との間で、フレーム化したデータを通信する通信装置であって、
    前記他の装置から所定の送信周期で送信されるデータを受信する受信部と、
    前記他の装置との通信における通信品質を取得する取得部と、
    前記通信品質に応じて、前記他の装置との通信に用いる伝送路における障害の発生を検出するための検出期間を設定する設定部と、
    前記受信部で受信するデータの受信間隔が前記検出期間を上回った場合、前記伝送路における障害の発生を検出する検出部とを具備しており、
    前記設定部は、前記通信品質が所定品質よりも良好である場合に、前記検出期間として第1検出期間を設定し、前記通信品質が所定品質よりも劣悪である場合に、前記検出期間として第2検出期間を設定し、
    前記第2検出期間は、前記第1検出期間よりも長いことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信品質は、正常に受信したデータと、正常に受信しなかったデータとの割合を示すフレームエラーレートであり、
    前記設定部は、前記フレームエラーレートが所定閾値よりも低い場合に、前記検出期間として前記第1検出期間を設定し、前記フレームエラーレートが所定閾値以上である場合に、前記検出期間として前記第2検出期間を設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 移動局と、当該移動局と無線通信する複数の基地局と、当該複数の基地局と通信する無線制御装置とを具備し、前記移動局と前記無線制御装置とが、前記複数の基地局を介して、フレーム化した同様のデータを通信する通信システムであって、
    前記複数の基地局のそれぞれは、前記無線制御装置へ、前記移動局から受信したデータを、所定の送信周期で送信する送信部を具備し、
    前記無線制御装置は、
    前記複数の基地局のそれぞれから送信されたデータを受信する受信部と、
    前記複数の基地局のそれぞれとの通信における通信品質を取得する取得部と、
    前記通信品質に応じて、前記複数の基地局のそれぞれとの通信に用いる伝送路における障害の発生を検出するための検出期間を、前記伝送路毎に設定する設定部と、
    前記受信部で受信するデータの受信間隔が前記検出期間を上回った場合、前記伝送路における障害の発生を検出する検出部と、
    前記検出部によって障害の発生が検出された伝送路を用いる通信を停止する通信処理部とを具備しており、
    前記設定部は、前記通信品質が所定品質よりも良好である場合に、前記検出期間として第1検出期間を設定し、前記通信品質が所定品質よりも劣悪である場合に、前記検出期間として第2検出期間を設定し、
    前記第2検出期間は、前記第1検出期間よりも長いことを特徴とする通信システム。
  4. 前記送信部は、送信するデータがない場合、擬似データをフレーム化して送信することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 他の装置との間で、フレーム化したデータを通信する通信装置における通信方法であって、
    前記他の装置から所定の送信周期で送信されたデータを受信するステップAと、
    前記他の装置との通信における通信品質を取得するステップBと、
    前記通信品質に応じて、前記他の装置との通信に用いる伝送路における障害の発生を検出するための検出期間を設定するステップCと
    前記ステップAで受信するデータの受信間隔が前記検出期間を上回った場合、前記伝送路における障害の発生を検出するステップDとを具備しており、
    前記ステップCでは、前記通信品質が所定品質よりも良好である場合に、前記検出期間として第1検出期間を設定し、前記通信品質が所定品質よりも劣悪である場合に、前記検出期間として第2検出期間を設定し、
    前記第2検出期間は、前記第1検出期間よりも長いことを特徴とする通信方法。
  6. 移動局と、当該移動局と無線通信する複数の基地局と、当該複数の基地局と通信する無線制御装置とを具備し、前記移動局と前記無線制御装置とが、前記複数の基地局を介して、フレーム化した同様のデータを通信する通信システムにおける通信方法であって、
    前記複数の基地局のそれぞれが、前記無線制御装置へ、前記移動局から受信したデータを所定の送信周期で送信するステップAと、
    前記無線制御装置が、前記複数の基地局のそれぞれから送信されたデータを受信するステップBと、
    前記複数の基地局のそれぞれとの通信における通信品質を取得するステップCと、
    前記通信品質に応じて、前記複数の基地局のそれぞれとの通信に用いる伝送路における障害の発生を検出するための検出期間を、前記伝送路毎に設定するステップDと、
    前記ステップCで受信するデータの受信間隔が前記検出期間を上回った場合、前記伝送路における障害の発生を検出するステップEと、
    前記ステップEで障害の発生が検出された伝送路を用いる通信を停止するステップFと
    を具備しており、
    前記ステップDでは、前記通信品質が所定品質よりも良好である場合に、前記検出期間として第1検出期間を設定し、前記通信品質が所定品質よりも劣悪である場合に、前記検出期間として第2検出期間を設定し、
    前記第2検出期間は、前記第1検出期間よりも長いことを特徴とする通信方法。
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