JP4485644B2 - SwaI制限エンドヌクレアーゼのクローニングおよび精製のための方法 - Google Patents

SwaI制限エンドヌクレアーゼのクローニングおよび精製のための方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SwaI制限エンドヌクレアーゼおよび修飾メチラーゼをコードする組換えDNA、ならびに該組換えDNAからのSwaI制限エンドヌクレアーゼの製造に関する。SwaI制限エンドヌクレアーゼ(米国特許第5,158,878号)は元々はスタヒロコッカス・ワーネリ(Staphlococcuswarneri)から単離された。それは、DNA配列5’ATTTAAAT3’を認識し、該認識配列の2番目のAの5’側のホスホジエステル結合を切断して平滑末端を与える。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
II型制限エンドヌクレアーゼは、細菌中に天然に存在する酵素のクラスである。それらが他の細菌タンパク質から精製されている場合には、分子クローニングおよび遺伝子の特徴づけのための厳密な断片にDNA分子を切断するために、これらの制限エンドヌクレアーゼを実験室内で使用することができる。
【0003】
II型制限エンドヌクレアーゼは、DNA分子に沿ったヌクレオチドの特定の配列(「認識配列」)を認識しそれに結合することにより作用する。それらは、一旦結合すると、該DNA分子を特定の位置で切断する。異なる制限エンドヌクレアーゼは、異なる認識配列に対する親和性を有する。これまでに3000を超えるエンドヌクレアーゼが特徴づけられており、それらは、212個の異なる制限配列を認識する(Roberts,R.J.,Macelis,D.Nucleic Acids Res.26:338−350(1998))。
【0004】
制限エンドヌクレアーゼは、自然界において、細菌細胞の繁殖における防御的な役割を果たすと考えられている。制限エンドヌクレアーゼは、細菌がバクテリオファージ、プラスミドなどの外来DNA分子による感染に抵抗することを可能にし、もしそれが無ければ、細菌は該外来DNA分子に破壊されるか寄生されるであろう。制限エンドヌクレアーゼは、認識配列が見出されるたびに侵入性外来DNA分子を切断することにより抵抗性を付与する。生じる切断は、該感染遺伝子の多数を不能にし、該DNAを非特異的ヌクレアーゼによる更なる分解に対して感受性にする。
【0005】
細菌防御系のもう1つの成分は修飾メチラーゼである。この酵素は、制限エンドヌクレアーゼを補完するものであり、細菌がそれ自身のDNAを保護しそれを外来感染性DNAから識別するのを可能にする手段を与える。修飾メチラーゼは、対応する制限エンドヌクレアーゼと同じ認識配列を認識しそれに結合するが、該DNAを切断することなく、メチル基の付加により該配列内の標的ヌクレオチドを化学修飾する。メチル化後にはもはや、該認識配列は該制限エンドヌクレアーゼに切断されることはない。細菌細胞のDNAは、その修飾メチラーゼの活性により常に完全に修飾される。したがって、それは、内在性制限エンドヌクレアーゼの存在に対して完全に不感受性である。制限エンドヌクレアーゼの認識および切断に対して感受性なのは、未修飾であり従って識別されうる外来DNAだけである。
【0006】
遺伝子操作技術の出現に伴い、現在では、遺伝子をクローニングしたり、それがコードするタンパク質を、通常の精製技術で得られるより大量に生産することが可能である。制限エンドヌクレアーゼ遺伝子のクローンを単離する際に鍵となるのは、複雑な「ライブラリー」(すなわち、「ショットガン」法により誘導されるクローンの集団)内の該クローンを、それが10−3〜10−4の頻度でしか存在しない場合に同定するための簡便かつ信頼しうる方法を開発することである。好ましくは、望ましくない大部分のクローンが破壊され、望ましい希少クローンが生存するように、そのような方法は選択的であるべきである。
【0007】
II型制限−修飾系は、頻度の増加を伴いながらクローニングされている。クローニングされた最初の系では、制限エンドヌクレアーゼクローンを同定または選択する手段としてバクテリオファージの感染が用いられた(EcoRII:Kosykhら,Molec.Gen.Genet 178:717−719(1980);HhaII:Mannら,Gene 3:97−112(1978);PstI:Walderら,Proc.Nat.Acad.Sci.78:1503−1507(1981))。細菌内の制限−修飾系の存在により該細菌はバクテリオファージによる感染に抵抗することができるため、クローン化制限−修飾遺伝子を保持する細胞は、原則として、ファージにさらされたライブラリーから生存体として選択的に単離することができる。しかしながら、この方法は、限られた価値しか有していないことが判明している。特に、クローン化制限−修飾遺伝子は、選択的な生存性を付与するのに十分なファージ抵抗性を常に現すわけではないことが判明している。
【0008】
もう1つのクローニングアプローチは、プラスミドを保持することが初めに確認された系を大腸菌(E.coli)クローニングプラスミド内に導入することを含むものである(EcoRV:Bougueleretら,Nucl.Acid.Res.12:3659−3676(1984);PaeR7:GingerasおよびBrooks,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 80:402−406(1983);TheriaultおよびRoy,Gene 19:355−359(1982);PvuII:Blumenthalら,J.Bacteriol.164:501−509(1985))。
【0009】
ますます多数の系のクローニングに用いられているもう1つのアプローチは、活性メチラーゼ遺伝子に関する選択を含むものである(例えば、米国特許第5,200,333号およびBsuRI:Kissら,Nucl.Acids.Res.13:6403−6421(1985)を参照されたい)。制限遺伝子および修飾遺伝子はしばしば密接に連鎖しているため、両遺伝子は同時にクローニングできることが多い。しかしながら、この選択は、完全な制限系を常に与えるわけではなく、むしろメチラーゼ遺伝子のみを与えるにすぎない(BspRI:Szomolanyiら,Gene 10:219−225(1980);BcnI:Janulaitisら,Gene 20:197−204(1982);BsuRI:KissおよびBaldauf,Gene 21:111−119(1983);およびMspI:Walderら,J.Biol.Chem.258:1235−1241(1983))。
【0010】
メチラーゼ遺伝子およびエンドヌクレアーゼ遺伝子をクローニングするためのもう1つの方法は、DNA損傷に関する比色アッセイに基づくものである(米国特許第5,492,823号を参照されたい)。メチラーゼに関するスクリーニングの場合には、該プラスミドライブラリーをAP1−200などの宿主大腸菌(E.coli)株内に形質転換する。メチラーゼの発現は、McrA、McrBCまたはMrrである大腸菌(E.coli)株内でSOS応答反応を誘導するであろう。AP1−200株は、McrおよびMrr系に関して温度感受性であり、損傷で誘導されうる大腸菌(E.coli)dinD遺伝子座と融合したlac−Z遺伝子を含む。メチラーゼ遺伝子またはエンドヌクレアーゼ遺伝子をコードする組換えプラスミドの検出は、lacZ遺伝子の制限温度での誘導に基づく。メチラーゼ遺伝子をコードする形質転換体は、X−galを含有するLB寒天プレート上で青色コロニーとして検出される(Piekarowiczら,Nucleic Acids Res.19:1831−1835(1991)およびPiekarowiczら,J.Bacteriology 173:150−155(1991))。同様に、大腸菌(E.coli)株ER1992は、dinD1−Lac Z融合体を含有するが、メチル化依存性制限系McrA、McrBCおよびMrrを欠いている。この系(「エンドブルー(endo−blue)」法と称される)では、エンドヌクレアーゼが宿主細胞DNAを損傷してSOS応答を誘導する場合、該エンドヌクレアーゼ遺伝子は、その対応(cognate)メチラーゼの不存在下で検出されうる。SOSにより誘導された細胞は、X−galで補足されたLB寒天プレート上に濃青色のコロニーを形成する(Xuら,Nucleic Acids Res.22:2399−2403(1994))。
【0011】
直接的メチラーゼ選択方法は、種々の障害のため、メチラーゼ(および/またはエンドヌクレアーゼ)クローンを産生しないことがある。例えば、Lunnenら,Gene,74(1):25−32(1988)を参照されたい。制限−修飾遺伝子をクローニングする場合の1つの考えられる障害は、修飾による保護が未だなされていない宿主内にエンドヌクレアーゼ遺伝子の導入を試みることにある。メチラーゼ遺伝子およびエンドヌクレアーゼ遺伝子を単一のクローンとして一緒に導入する場合には、エンドヌクレアーゼが宿主DNAを切断する機会を得る前に、メチラーゼが宿主DNAを保護的に修飾しなければならない。したがって、場合によっては、まずメチラーゼ、ついでエンドヌクレアーゼというように該遺伝子を順次クローニングすることだけが可能かもしれない(米国特許第5,320,957号を参照されたい)。
【0012】
制限−修飾系をクローニングする場合のもう1つの障害は、いくつかの大腸菌(E.coli)株が、シトシンまたはアデニンの修飾とは逆の反応をすることが認められていることにある。それらは、メチル化シトシン(RaleighおよびWilson,Proc.Natl.Acad.Sci.,USA 83:9070−9074(1986))またはメチル化アデニン(HeitmanおよびModel,J.Bact.196:3243−3250(1987);Raleigh,TrimarchiおよびRevel,Genetics,122:279−296(1989),Waite−Reesら,J.Bacteriology,173:5207−5219(1991))を含有するDNAを破壊する系を有する。シトシン特異的またはアデニン特異的なメチラーゼ遺伝子を、それら単独で又はそれらの対応エンドヌクレアーゼ遺伝子と共にこれらの株内に容易にクローニングすることはできない。この問題を避けるためには、これらの系が欠損している大腸菌(E.coli)の突然変異株(McrAおよびMcrBまたはMrr)を使用する必要がある。
【0013】
もう1つの考えられる問題は、起源生物と大腸菌(E.coli)とで転写装置(例えば、プロモーターおよびリボソーム結合部位)が異なるため、いくつかの制限エンドヌクレアーゼ遺伝子およびメチラーゼ遺伝子が大腸菌(E.coli)内で発現されない可能性があることである。メチラーゼ選択技術においては、該メチラーゼが、該遺伝子を保持するプラスミドの少なくともいくつかを完全に保護するのに十分な程度で大腸菌(E.coli)内で発現されることが必要である。
【0014】
精製された制限エンドヌクレアーゼは、およびそれより低度ではあるが修飾メチラーゼは、実験室内で遺伝子を特徴づけるための有用な手段であるため、これらの酵素を大量に合成する細菌株を組換えDNA技術により得ることが商業的に要請されている。そのような株は、精製作業を単純化し、商業的に有用な量で製造する手段を提供するため、有用であろう。
【0015】
(発明の概要)
SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子を直接クローニングし、SwaIメチラーゼにより予め修飾された大腸菌(E.coli)株内で該遺伝子を発現させるために、独特の組合せの方法を用いた。SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子を直接的にクローニングするために、高度に精製された天然SwaI制限エンドヌクレアーゼのN末端アミノ酸配列を決定した。該N末端アミノ酸配列に基づき縮重プライマーを設計し、SwaIエンドヌクレアーゼタンパク質のアミノ末端をコードするDNA断片を増幅するためにPCR技術を用いた。該PCR産物を配列決定し、該情報を用いて逆PCR反応用のプライマーを設計した。逆PCRによる染色体歩行により、該エンドヌクレアーゼのオープンリーディングフレーム(swaIR)を推定した。逆PCRを継続することにより、該エンドヌクレアーゼ遺伝子に隣接したオープンリーディングフレームを見出した。Blast分析は、この遺伝子がアデニンメチラーゼ(draIIIM)をコードしていることを示唆した。
【0016】
新規発現ベクターpHKUV5を、SwaIメチラーゼを発現するように特別に操作した。SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子を、低コピー数T7発現ベクターpHKT7内にクローニングし、pHKUV5内にクローニングされたSwaIメチラーゼにより予め修飾された大腸菌(E.coli)宿主内に形質転換した。この組換え大腸菌(E.coli)株(NEB#1183)は、細胞1g当たり約2.0×10単位のSwaIエンドヌクレアーゼを産生する。組換えSwaIエンドヌクレアーゼの収量は、スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)由来の天然エンドヌクレアーゼの収量より10倍高い。
【0017】
(発明の詳細な記載)
スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からのSwaI制限エンドヌクレアーゼ遺伝子のクローニングは挑戦しがいのあることだと分かった。メチラーゼ選択法を試したが、メチラーゼ発現クローンは単離されなかった。好ましくはSwaI制限エンドヌクレアーゼを大腸菌(E.coli)内でクローニングし発現させる本明細書に記載の方法においては、以下の工程を行なう。
【0018】
1.ほぼ均一な状態へのSwaIエンドヌクレアーゼの精製およびN末端アミノ酸配列の決定
SwaIエンドヌクレアーゼタンパク質を精製するために、4個のクロマトグラフィーカラムを使用した。それらには、Heparin Hyper−Dカラム、Source(登録商標)−15Qカラム、Source(登録商標)−15SおよびHeparin TSK−Guardgelカラムが含まれた。該精製は、クーマシーブルー染色後にSDS−PAGEタンパク質ゲル上に約63kDaおよび28kDaの2つのタンパク質バンドを与えた。両方のタンパク質に関して、自動シークエンサー上での該精製タンパク質の連続的分解によりN末端アミノ酸残基を決定した。両方のタンパク質のN末端アミノ酸配列は同一であった。
【0019】
2.SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子の5’領域の増幅およびそれに続くプラスミド内へのクローニング
N末端アミノ酸配列に基づき縮重プライマーを設計し、これらのプライマーを使用して、該エンドヌクレアーゼ遺伝子の5’末端をPCR増幅した。PCR産物をプラスミドpCAB16内にクローニングし、配列決定した。ついでSwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子の5’末端に対応する99bpのPCR断片を、該クローン化DNAから推定したアミノ酸配列と該SwaIエンドヌクレアーゼタンパク質のN末端アミノ酸配列とを比較することにより同定した。
【0020】
3.SwaIエンドヌクレアーゼおよびメチラーゼ遺伝子を単離するための逆PCRによる染色体歩行
全SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子およびその対応DNAメチラーゼ遺伝子をクローニングするために、逆PCR技術を採用して、元の99bpのエンドヌクレアーゼ遺伝子断片に隣接するDNAを増幅し(Ochmanら,Genetics,120:621(1988),Trigliaら,Nucl.Acids Res.,16:8186(1988)ならびにSilverおよびKeerikatte,J.Cell.Biochem.,(Suppl.)13E:306,Abstract No.WH239(1989))、該増幅産物を配列決定した。合計4ラウンドの逆PCRを行なった。その時点で、2つのオープンリーディングフレーム(ORF)を同定した(図1)。681bpのエンドヌクレアーゼ遺伝子(swaIR)は、26,842の推定分子量(これは、観察されたSwaIエンドヌクレアーゼの分子量に合致する)を有する227アミノ酸のタンパク質をコードしている。1857bpのORF(swaIM)は、swaIR遺伝子に隣接して見出され、収束的に配向している。swaIM遺伝子から推定したタンパク質配列は、他のアデニンメチラーゼに対する有意な配列類似性を共有している。
【0021】
4.pHKUV5およびpHKT7プラスミドを使用するSwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子の発現
制限−修飾系をクローニングするための2工程法は米国特許第5,320,957号に記載されている。第1工程は、該メチラーゼ遺伝子を宿主細胞内に導入し、該細胞内で該遺伝子を発現させて、認識配列を予め修飾することにより対応するエンドヌクレアーゼ消化から該宿主細胞を防御することを含む。第2工程は、予め修飾された宿主細胞内に該エンドヌクレアーゼ遺伝子を導入し、ついでエンドヌクレアーゼを産生させることことを含む。
【0022】
swaIM遺伝子を発現させるために、新規プラスミドpHKUV5を使用した。pHKUV5は、Lacリプレッサー(LacI)結合部位を有さない強力な構成的UV5プロモーター(PUV5)により特徴づけられ、その結果、メチルトランスフェラーゼ遺伝子が高レベルで連続的に発現されることとなる(図4)。さらに、pHKUV5はまた、高コピー数の複製起点(ColE1)およびLacI遺伝子を保持する。LacI遺伝子は高コピー数プラスミド上に存在するため、それは高度に発現される。しかしながら、LacI結合部位が該プロモーターから欠失しているため、その大量のLacIはPUV5からのメチラーゼ遺伝子の発現を妨げないであろう。
【0023】
プラスミドpHKUV5はプラスミドpUC19(New England Biolabs,#304)から設計した。まず、合成オリゴヌクレオチドを使用して、−10配列をTATGTTから、より保存されたTATAATに変化させることにより、pUC19のP1acを、より強力なUV5プロモーターに変換した(図4)。その時点で、LacI結合部位を欠失させた。つぎに、LacI遺伝子を供与プラスミドからpHKUV5内にクローニングした。ついでswaIM遺伝子をプラスミドpHKUV5内にクローニングし、大腸菌(E.coli)細胞内に形質転換した。ついで該宿主細胞をpHKUV5−swaIM構築物により完全に修飾した。
【0024】
SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子を発現させるために、低コピー数ベクターpHKT7を使用した(図4)。プラスミドpHKT7は、LacIにより制御される誘導性T7プロモーターを含有する。該複製起点は、pHKUV5プラスミドに和合性のプラスミドp15Aに由来する。遺伝子発現の基底レベルは、pHKT7内にクローニングされた遺伝子に関しては2つの理由により非常に低い。第1に、T7プロモーターは低コピー数プラスミド上に存在するため、発現は減少する。第2に、高コピー数プラスミドpHKUV5から得た高レベルのLacIリプレッサーもまた、発現レベルを低く維持するように作用する。
【0025】
エンドヌクレアーゼ遺伝子swaIRをpHKT7内にクローニングし、ついでpHKUV5−swaIMを含有する大腸菌(E.coli)ER2566内に導入した。該培養を中期対数期まで増殖させ、ついで最終濃度0.4mMまでのIPTGの添加により誘導した。組換えSwaIエンドヌクレアーゼの収量は細胞1g当たり2.0×10単位であり、これはスタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)由来の天然エンドヌクレアーゼの収量より10倍高い。
【0026】
実施するのに現在好ましい本発明の実施形態を更に例示するために、以下に実施例を記載する。本実施例は例示にすぎず、本発明は、添付の請求の範囲に示されているものを除き、本実施例に限定されると解釈されるものではないと理解されるであろう。
【0027】
前記および後記に引用する参照文献を、参照により本明細書に組み入れることとする。
【0028】
【実施例】
実施例1
SwaIエンドヌクレアーゼの精製およびそのタンパク質配列の決定
1.スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からのSwaI制限エンドヌクレアーゼのほぼ均一な状態までの精製
スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)細胞を30℃で増殖させた。該細胞を、20時間の増殖の後で遠心分離により収穫し、使用するまで−70℃で保存した。451gの細胞を4℃で一晩融解し、ついで、50mM NaClおよび120mgのリソスタフィン(Sigma,St.Louis,Missouri)で補足された1.5LのバッファーA(20mM KPO,10mM BME,0.1mM EDTA,5%グリセロール,pH6.9)に再懸濁した。該再懸濁細胞を室温で攪拌プレート上でインキュベートした。8時間のインキュベーションの後、25mlのプロテアーゼ阻害剤カクテル(P8465;Sigma,St.Louis,Missouri)を加え、該攪拌プレート装置を該細胞と共に冷凍庫内に移し、該細胞を4℃で一晩攪拌した。翌朝、該細胞を室温で2時間インキュベートした。ついで全細胞タンパク質の約3.1%が遊離するまで該細胞を音波処理し、ついで該細胞をManton−Gaulinホモジナイザーで破壊した。該抽出物を14,000rpm、4℃で10分間遠心分離した。
【0029】
以下の操作のすべては氷上または4℃で行なった。該上清を、バッファーA.1(50mM NaCl,20mM KPO,pH7.0,0.1mM EDTA,10mM β−メルカプトエタノールおよび5%グリセロール)で平衡化された400mlのXK50/30 Heparin Hyper−Dカラム(BioSepra Inc.,Marlborough,MA)上にローディングした。該カラムを800mlのバッファーA.1で、ついでバッファーA(20mM KPO,pH7.0,0.1mM EDTA,10mM β−メルカプトエタノールおよび5%グリセロール)中の50mM NaClから1M NaClへの直線勾配(4L)で洗浄した。25mlの画分を集めた。画分をSwaI制限活性に関してM13mp19RF DNAでアッセイした。制限酵素活性のピークは、0.62〜0.71M NaClで該カラムから溶出することが判明し、それをプールした。SwaIエンドヌクレアーゼの量は11.0×10単位であると推定された。
【0030】
このHeparin Hyper−Dプールを、バッファーB(20mM Tris−HCl,pH8.0,0.1mM EDTA,10mM β−メルカプトエタノールおよび5%グリセロール,最終pH7.8)中の8Lの100mMNaClに対して透析した。該透析プールをバッファーBで最終濃度50mMNaClまで希釈し、バッファーB.1(50mM NaCl,20mM Tris−HCl,pH8.0,0.1mM EDTA,10mM β−メルカプトエタノールおよび5%グリセロール,最終pH7.8)中で平衡化された90mlのSource(商標登録)−15Qカラム(Pharmacia Biotech,Piscataway,NJ)に適用した。該カラムを200mlのバッファーB1で、ついでバッファーB中の50mM NaClから700mMNaClへの直線勾配(1L)で洗浄した。10mlの画分を集めた。画分をSwaI活性に関してM13mp19RF DNAでアッセイした。制限酵素活性の大部分は該カラムから流出した(8.6×10単位)。約960,000単位は該カラムに結合し、最初の15画分で溶出した。
【0031】
最初の15画分をプールし、0.5容積のバッファーAで希釈し、バッファーA.1で平衡化された8mlのHR 10/10 Source(商標登録)−15S FPLC(Pharmacia Biotech, Piscataway,NJ)上にローディングした。該カラムを10mlバッファーA.1で洗浄し、ついでバッファーA中の50mM NaClから800mM NaClへの90mlの直線勾配を行なった。1.5mlの画分を集めた。画分をSwaI活性に関してM13mp19RF DNAでアッセイした。非常に少量の活性が該カラムから流出し、544,000単位以上が画分17〜19で溶出した。
【0032】
画分17〜19を集め、バッファーB中で50mM NaClまで希釈した。ついで該希釈プールを、バッファーB1で予め平衡化された9mlのHR 10/10 Heparin 5PW TSK Guardgelカラム(TosoHaas)上にローディングした。該カラムを10mlのバッファーB1で、ついでバッファーB中の50mM NaClから1M NaClへの100mlの直線勾配で洗浄した。1.5mlの画分を集めた。画分をSwaI活性に関してM13mp19RF DNAでアッセイした。該酵素活性のピークは0.56M NaClで溶出した。200,000単位を超えるSwaI活性をほぼ均一になるまで精製した。20ulの該ピーク画分(46および47)をSDS−PAGEタンパク質ゲル上にローディングし、電気泳動に付した。該ゲルをクーマシーブルーR−250で染色し、SwaI制限エンドヌクレアーゼ活性に対応する約63kDaおよび28kDaの2つの顕著なバンドが認められた。
【0033】
2.SwaIエンドヌクレアーゼのN末端タンパク質配列の決定
前記のとおりに調製したSwaI制限エンドヌクレアーゼを電気泳動に付し、既に記載されているとおりに(Looney,Mら,Gene 80:193−208,(1989))修飾されたMatsudaira(Matsudaira,P.,J.Biol.Chem.262:10053−10038,(1987))の方法に従いエレクトロブロッティングした。該メンブレンをクーマシーブルーR−250で染色し、約63kDaおよび28kDaのタンパク質のバンドを切り出し、Applied BioSystems Division,Perkin−Elmer Corporation (Foster City,California)Model 407A気相タンパク質シークエンサー(Waite−Reesら,J.Bacteriol.173:5207−5219,(1991))上での連続的な分解に付した。両方のkDaのタンパク質バンドの最初の31残基は、M−N−F−K−K−Y−E−E−N−L−V−A−S−I−E−E−V−I−Q−X−I−I−D−D−K−X−X−P−N−I−I(配列番号5)に対応する。
【0034】
実施例2
SwaI制限−修飾遺伝子のクローニング
1.スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からのゲノムDNAの精製
スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)のゲノムDNAを調製するために、10gの細胞を20mlの25%ショ糖、50mM Tris(pH8.0)に再懸濁し、該溶液が均一になるまで混合した。10mlの0.25M EDTA(pH8.0)および新鮮に調製された6mlの10mg/mlリゾチーム(0.25M Tris−HCl(pH8.0)中)を加え、該溶液を4℃で一晩インキュベートした。リソスタフィンを該細胞に加え、該混合物を37℃で1時間インキュベートした。ついで24mlの溶解混合物(1% Triton−X−100,50mM Tris,62mMEDTA,pH8.0)および5mlの10% SDSを加え、該溶液を穏やかに混合した。該溶液を1容積の平衡化フェノール/クロロホルム(50:50, v/v)で抽出し、該水相を回収した。該水溶液を2Lの10mM Tris−HCl(pH8.0)、1mM EDTA(4回変更)に対して透析した。該透析溶液をRNアーゼA(100μg/ml)で37℃で1時間消化した。該DNAを、1/10容積の5M NaClおよび0.55容積の2−プロパノールの添加により沈殿させ、ガラス棒上に巻き取った。該DNAを風乾させ、5mlのTE(10mM Tris,1mM EDTA,pH8.0)に溶解して約655μg/mlの濃度とし、4℃で保存した。
【0035】
2.pCAB16内へのSwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子の5’領域のクローニング
BsaAIによるpCAB16の消化を、後記の条件で該ベクターを37℃で1時間インキュベートすることにより行なった。
【0036】
120μlのpCAB16(6〜12μg)
10μlのBsaAI(50U)
40μlの10X NEBバッファー#3
230μlのdH
【0037】
75℃で15分間インキュベートすることにより、該反応内のBsaAIを熱失活させた。ついで、消化されたベクター100μl(2μg)を100mM MgCl内の1単位のシュリンプアルカリホスファターゼと共に37℃で1時間インキュベートすることにより、該ベクターを脱リン酸化した。
【0038】
SwaI N末端タンパク質配列の以下のアミノ酸配列に基づき、縮重プライマーを設計した:1)N−F−K−K−Y−E−E(配列番号6)、および2)I−I−G−K−T。それらは、SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子の5’末端の周囲のDNAに対して収束的にハイブリダイズするように設計した。
【0039】
プライマー1:5’AAYTTYAARAARTAYGARGAG 3’(配列番号7)
プライマー2:5’NGTYTTNCCDATDAT 3’(配列番号8)
【0040】
これらのプライマーを合成し、200μlの反応容積中の100単位のT4ポリヌクレオチドキナーゼ、20μlの10X T4ポリヌクレオチドキナーゼバッファーおよび10μlの10mM ATPと共に10μgのプライマーを37℃で30分間インキュベートすることにより、それぞれをリン酸化した。該反応物を65℃で10分間インキュベートすることにより、該キナーゼを熱失活させた。
【0041】
該産物の増幅に成功した反応においては、以下のものを一緒にすることにより反応混合物を調製した:
150μlのTaq PCRバッファー(マグネシウム無し)
15μlの20mM dNTP溶液
75μlのリン酸化プライマー1(3.75ug)
75μlのリン酸化プライマー2(3.75ug)
15μlの1M MgCl
22.5μlの精製細菌DNA鋳型(〜15ug)
1140μlのdH
7μl(35単位)のTaq DNAポリメラーゼ
【0042】
該PCR増幅条件は、94℃で30秒間、35℃で30秒間および72℃で20秒間の35サイクルであった。PCR後に7.5ulのクレノウ(35単位、NEB#212)を加え、該反応物を室温で15分間、ついで75℃で20分間インキュベートした。該反応物をエタノールで沈殿させ、最終DNAペレットを60μlのdHOに再懸濁させた。該再懸濁化反応物を、TAEバッファー(40mM Tris−Acetate,pH8,1mM EDTA)中の3%低融点アガロースゲル(NuSieve Agarose,FMC BioProduct, Rockland, ME)上で電気泳動させた。99bpのDNAバンドを切り出し、該ゲル切片を65℃で10分間インキュベートした。ついで該温度を40℃に低下させた。2ulのβ−アガラーゼ(Agarase)(2単位)を加え、該インキュベーションを40℃で1時間継続した。ついで以下のものを37℃で一緒にすることにより、連結反応を行なった:
3μlの調製されたpCAB16(50ng)
5μlのPCR産物(50ng)
2.5μlの10X T4 DNAリガーゼバッファー
1μlの濃縮T4 DNAリガーゼ(2000単位)
13.5μlのdH
【0043】
該反応物を37℃で1時間、ついで25℃で1時間インキュベートした。ついでそれを、冷蔵庫内に位置する氷水で満たされた氷バケツ内に配置した。該反応物をそのまま一晩インキュベートした。この一晩反応させた連結反応物の10μlを100μlのコンピテント細胞(cat.#L2011,Promega,Madison,WI)内に形質転換した。これは、該DNAおよび細胞を一緒にし、氷上で10分間、42℃で45秒間インキュベートすることにより行なった。全容積をアンピシリンLBプレート上に配置し、37℃で一晩インキュベートした。成長したコロニーをプラスミド構築物の正しさに関して調べた。これは、Qiagen QIAprep Spin Plasmid Kitを使用して該プラスミドDNAを精製し、AseIで消化して、該PCR産物が該ベクター内にクローニングされているか否かを調べることにより行なった。
【0044】
5μlのミニプレップ
1.5μlの10X NEB #3
0.5ulのAseI
8μlのdH
【0045】
前記反応物を37℃で30分間インキュベートした。正しいサイズのインサートを含有するミニプレップを配列決定した。該DNA配列を6個のリーディングフレーム内で翻訳して、推定アミノ酸配列がSwaIタンパク質N末端配列に対応するか否かを調べた。
【0046】
3.SwaIエンドヌクレアーゼおよびメチラーゼ遺伝子を単離するための逆PCRによる染色体歩行
A)ゲノムDNAの調製
連続的な4個の逆PCR反応のために4個の鋳型(Sau3AI、RsaI、BstyIおよびDraI)を調製した。Sau3AIの場合には、50μlの反応容積中で最終濃度0.1mg/mlまでBSAで補足された1X Sau3AIバッファー中の100単位のSau3AI制限エンドヌクレアーゼで1.5μgの細菌DNAを消化した。RsaIの場合、50μlの反応容積中の1X NEBバッファー中の50単位のRsaI制限エンドヌクレアーゼで1.5μgの細菌DNAを消化した。50μlの反応容積中で最終濃度0.1mg/mlまでBSAで補足された1X BstyIバッファー中の50単位のBstyI制限エンドヌクレアーゼで1.5μgの細菌DNAを消化することにより、BstyI鋳型を調製した。最後に、50ulの反応容積内の1X NEBバッファー4中、100単位のDraI制限エンドヌクレアーゼで1.5ugの細菌DNAを消化することにより、DraIを調製した。全4個の反応物を最適温度で1時間インキュベートした。13ulの該消化反応物を1%アガロースゲル上で移動させることにより、該消化物を確認した。ついで該反応物を、70℃で20分間インキュベートすることにより熱失活させた。ついで500μlの反応容積内の1X T4 DNAリガーゼバッファー中、3000単位のT4 DNAリガーゼと共に残りの37μl(〜1μg)を16℃で一晩インキュベートすることにより、環化を行なった。ついでこの環化連結反応物の一部を、後続の逆PCR反応の鋳型として使用した。
【0047】
B)Sau3AI逆PCR
pCAB16内にクローニングされたSwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子の断片のDNA配列に基づき、逆PCRプライマーを合成した:
5’TTCTTCAATAGATGCTACTAG 3’(194−24)(配列番号9)
5’GTTATTCAACGCATTATAGA 3’(194−25)(配列番号10)
【0048】
プライマー194−24および194−25ならびに前記のSau3AI DNA鋳型を使用して、逆PCRを行なった。該Sau3AI環状鋳型PCR反応において、約850塩基対の産物が産生した。この産物をゲル精製し、30μlのdHOに再懸濁した。ついでABI 373自動配列決定系を製造業者の指示書に従い用いて該PCR産物を配列決定した。前記のPCRプライマーを配列決定用プライマーとして使用した。該Sau3AI逆PCR産物は約640bpのSwaI ORFを含有していた。
【0049】
C.RsaI逆PCR反応
ついで、該Sau3AI PCR産物から新たに読取られたエンドヌクレアーゼORF配列に相補的な2個の逆PCRプライマーを後記のとおりに合成し、逆PCR反応で使用した。Sau3AI連結ではなくRsaI連結により鋳型を作製する以外は前記のとおりに、鋳型の調製、逆PCR、精製およびDNA配列決定を行なった。1.1KbのPCR産物を得、配列決定した。該データは、残りのエンドヌクレアーゼORF配列とswaIM DNA配列の一部とを明らかにした。
【0050】
5’CACATTTAGAACTAGAGAAGAA 3’(195−5)(配列番号11)
5’GGTTCTGCTGCAATATTAACTTG 3’(195−6)(配列番号12)
【0051】
D.BstYI逆PCR反応
ついで、該RsaI PCR産物から新たに読取られた配列に相補的な2個の逆PCRプライマーを後記のとおりに合成し、逆PCR反応で使用した。逆PCR鋳型としてBstYI連結を用いる以外は前記のとおりに、鋳型の調製、逆PCR、精製およびDNA配列決定を行なった。1.7KbのPCR産物を得、配列決定した。858bpの新規配列はswaIM遺伝子のより詳細を明らかにした。
【0052】
5’TAATCTTTAACGAAGGAAGATTCC 3’(196−39)(配列番号13)
5’TAAACCAGAAACGGATTTTCAC 3’(196−40)(配列番号14)
【0053】
D.DraI逆PCR反応
ついで、該BstyI PCR産物から新たに読取られた配列に相補的な2個の逆PCRプライマーを後記のとおりに合成し、逆PCR反応で使用した。逆PCR反応においてDraI連結を用いる以外は前記のとおりに、鋳型の調製、逆PCR、精製およびDNA配列決定を行なった。2.0KbのPCR産物を得、配列決定した。該新規配列はswaIM遺伝子の残部を明らかにした。
【0054】
5’GGTATAAAATCATAATTTCGTATTA 3’(196−178)(配列番号15)
5’TAAAAACGTAAAAAATGGAAAA 3’(197−31)(配列番号16)
【0055】
実施例3
SwaI制限エンドヌクレアーゼの発現
1.和合性ベクター上でのSwaIメチラーゼのクローニング
SwaIメチラーゼ遺伝子(swaIM)の発現を、発現ベクターpHKUV5内の強力なUV5プロモーターの直下流に該遺伝子を挿入することにより行なった。これを行なうために、該DNA配列データを利用して2個のオリゴヌクレオチドプライマーを合成した。該フォワードオリゴヌクレオチドプライマーは、クローニングを容易にするためのPstI部位、lacZタンパク質の翻訳を終結させるための、lacZ遺伝子に対してインフレームの終結コドン、リボソーム結合部位(RBS)、およびハイブリダイゼーションのためのスタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)DNAに相補的な24ヌクレオチドを含有していた:
5’−AAAACTGCAGATAAGGAGGTGATCGTATGAAAAATTATAATTTAATAGAC−3’(198−140)(配列番号17)
【0056】
該リバースプライマーは、スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)DNAに該SwaI遺伝子の3’末端でハイブリダイズするように設計した。それは、クローニングを促進するためのBamHI制限部位、およびインビボSwaIメチラーゼ活性を試験するために使用するSwaI部位を含有していた。
【0057】
5’−CGCGGATCCATTTAAATCTAATTTGAATTAATATAGTTTTTA−3’(198−132)(配列番号18)
【0058】
これらの2個のプライマーを使用し、
10μlの10X Vent(登録商標)ThermoPolバッファー
10μlの2mM dNTP
0.5μl(300ng)のスタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)ゲノムDNA
1μlのプライマー198−140(75ng)
1μlのプライマー198−132(75ng)
75.5μlのdH
1μl(0.1単位)のDeep Vent(登録商標)ポリメラーゼ
1μlのTaq DNAポリメラーゼ(5単位)
を一緒にし、94℃で30秒間、50℃で1分間および72℃で2分間の25サイクルにわたり増幅することにより、スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)ゲノムDNAからswaIM遺伝子を増幅した。Promega Wizard PCR Prep Kitを使用して該増幅産物を精製した。500ngのpHKUV5ベクターおよび残りのPCR産物(〜2μg)の両方を、65μlの反応物中、1X NEB BamHIバッファー中の0.1mg/ml BSAで補足された20単位のBamHIおよび20単位のPstIで消化し、該反応物を37℃で1時間インキュベートした。該消化物を、TAEバッファー中、1%低融点NuSieveアガロースゲル上で移動させた。該PCRおよびベクターDNAバンドを切り出し、該ゲル切片をβ−アガラーゼ(Agarase)で40℃で1時間処理した。ついで該反応物を凍結・融解し、残りの固体ゲル片を、ミクロ遠心機を使用して迅速に遠心沈殿させた。該上清をエタノールで沈殿させ、最終的なDNAペレットを水に再懸濁させた。該DNA濃度をアガロースゲル上での目視検査により測定した。pHKUV5とswaIMとの連結を、以下のものを一緒にすることにより行なった:
5μlの調製されたpHKUV5(100ng)
5μlのメチラーゼPCR産物(500ng)
5μlの10X T4 DNAリガーゼバッファー
2μlのT4 DNAリガーゼ(800単位)
33μlのdH
【0059】
該反応物を37℃で1時間インキュベートし、10μlの該連結反応物を大腸菌(E. coli)株ER2566内に形質転換した。個々のコロニーを単離し、該クローニング酵素によるミニプレップの消化により分析して、該メチラーゼ遺伝子が実際に該ベクター内にクローニングされていることを確認した。
【0060】
7μlのミニプレップ
1.5μlの10X BamHIバッファー
1.5μlの1mg/ml BSA
0.5μlのPstI(10U)
0.5μlのBamHI(10U)
4μlのdH
【0061】
該消化物を37℃で1時間インキュベートした。
【0062】
ついで正しい構築物であるミニプレップをSwaIで消化して、メチラーゼの保護に関して調べた:
7μlのミニプレップ
1.5μlの10X NEBuffer 3
1.5μlの1mg/ml BSA
1μlのSwaI(10U)
4.5μlのdH
【0063】
該消化物を25℃で1時間インキュベートした。塩化カルシウムコンピテント細胞を得るために、SwaI消化に対して抵抗性である1μlのクローンをER2566細胞内に形質転換した。
【0064】
2.SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子のクローニングおよび発現
SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子(swaIR)の発現を、該遺伝子を発現ベクターpHKT7内の強力な誘導性T7プロモーターおよび保存されたリボソーム結合部位(RBS)の直下流に挿入することにより行なった。これを行なうために、該DNA配列データを利用して2個のオリゴヌクレオチドプライマーを合成した。該フォワードオリゴヌクレオチドプライマーは、クローニングを容易にするためのBamHI部位、SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子のATG開始コドン、、およびハイブリダイゼーションのためのスタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)DNAに相補的な24ヌクレオチドを含有していた:
5’−CGCGGATCCTAAGGAGGTGATCATATGAACTTTAAAAAATACGAAGAA−3’(195−152)(配列番号19)
【0065】
該リバースプライマーは、スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)DNAにswaI遺伝子の3’末端でハイブリダイズするように設計した。それは、クローニングを促進するためのXhoI制限部位を含有していた。
【0066】
5’−GCATCTCGAGTTAAATTGAGTTGTCATTAGAAT−3’(195−153)(配列番号20)
【0067】
これらの2個のプライマーを使用し、
30μlの10X Taq PCRバッファー(1.5mM Mg++を含有)
30μlの2mM dNTP
0.75μl(450ng)のスタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)ゲノムDNA
3μlのプライマー195−152(225ng)
3μlのプライマー195−153(225ng)
227.5μlのdH
3μl(0.3単位)のDeep Vent(登録商標)ポリメラーゼ
3μl Taq DNAポリメラーゼ(15単位)
を一緒にし、95℃で30秒間、50℃で1分間および72℃で2分間の25サイクルにわたり増幅することにより、スタヒロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)ゲノムDNAからswaIR遺伝子を増幅した。Promega Wizard PCR Prep Kitを使用して該増幅産物を精製した。1μgのpHKT7ベクターおよび残りのPCR産物(〜1ug)の両方を、50μlの反応物中、1X NEB BamHIバッファー中の0.1mg/ml BSAで補足された20単位のBamHIおよび20単位のXhoIで消化し、該反応物を37℃で1時間インキュベートした。該消化物を、TAEバッファー中、1%低融点NuSieveアガロースゲル上で移動させた。該PCRおよびベクターDNAバンド(それぞれ681bpおよび3500bp)を切り出し、該ゲル切片を65℃で10分間インキュベートした。温度を40℃に低下させ、該ゲル切片をβ−アガラーゼ(Agarase)で処理した。pHKT7とswaIRとの連結を、以下のものを37℃で一緒にすることにより行なった:
9.0μlの調製されたpHKT7(100ng)
7μlのエンドヌクレアーゼPCR産物(70ng)
5μlの10X T4 DNAリガーゼバッファー
2μlのT4 DNAリガーゼ(800単位)
27μlのdH
【0068】
該反応物を37℃で1時間インキュベートした。10μlの該連結反応物を、SwaIメチラーゼ遺伝子で予め修飾された大腸菌(E.coli)株ER2566内に形質転換した。形質転換体を分析したところ、すべてがswaIR遺伝子を含有していた。SwaIエンドヌクレアーゼの産生のために、このプラスミド構築物pHKT7−swaIRを選択した。pHKT7−swaIRおよびpHKUV5−swaIMプラスミドを含有する大腸菌(E.coli)株をNEB#1183と命名した。株NEB#1183からの組換えSwaIの収量は、細胞1g当たり約2.0×10単位であった。
【0069】
3.大腸菌(E.coli)ER2566 NEB#1183からの組換えSwaI制限エンドヌクレアーゼの産生
大腸菌(E.coli)ER2566 NEB#1183を、アンピシリン(100μg/ml)およびクロラムフェニコール(50μg/ml)と共にL−ブロス培地を含有する発酵槽内で中期対数期まで増殖させた。該培養を、IPTGを最終濃度0.4mMまで加えることにより誘導し、16時間増殖を継続した。該細胞を遠心分離により収穫した。該細胞は−70℃で保存するか、あるいは直ちに使用することができる。
【0070】
大腸菌(E.coli)NEB#1183からのSwaI制限エンドヌクレアーゼの精製は、前記実施例1に大まかに説明されているとおりアフィニティークロマトグラフィーまたはイオン交換クロマトグラフィーなどの標準的なタンパク質精製技術の組合せにより行なうことができる。この精製から得られたSwaI制限エンドヌクレアーゼは実質的に純粋であり、非特異的なエンドヌクレアーゼおよびエキソヌクレアーゼによる汚染を受けていない。
【0071】
pHKUV5−swaIMおよびpHKT7−swaIRプラスミドを含有する大腸菌(E.coli)ER2566 NEB#1183のサンプルは、ブダペスト条約の条項および条件に従いAmerican Type Culture Collectionに1999年4月23日付けで寄託されており、ATCC受託番号207227が付与されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、SwaI制限−修飾系の遺伝子体制を示す。swaIR:SwaIエンドヌクレアーゼ遺伝子、swaIM:SwaIメチラーゼ遺伝子。
【図2】図2は、swaIR遺伝子のDNA配列(配列番号1)およびそのコード化アミノ酸配列(配列番号2)を示す。
【図3A】swaIM遺伝子のDNA配列(配列番号3)およびそのコード化アミノ酸配列(配列番号4)を示す。
【図3B】swaIM遺伝子のDNA配列(配列番号3)およびそのコード化アミノ酸配列(配列番号4)を示す。
【図3C】swaIM遺伝子のDNA配列(配列番号3)およびそのコード化アミノ酸配列(配列番号4)を示す。
【図4】図4は、2つの発現ベクターpHKUV5およびpHKT7を示す。

Claims (4)

  1. 配列番号2により表されるアミノ酸配列を有するSwaI制限エンドヌクレアーゼをコードする単離されたDNA。
  2. 請求項1に記載のDNAが挿入されているベクターを含んでなる組換えDNAベクター。
  3. ATCC第207227号から入手可能な、SwaI制限エンドヌクレアーゼをコードする単離されたDNA。
  4. SwaI制限エンドヌクレアーゼの製造法であって、請求項2に記載のベクターで形質転換された宿主細胞を該エンドヌクレアーゼの発現に適した条件下で培養することを含んでなる製造法。
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