JP4484937B2 - 作業機のカセットガスボンベ取付構造 - Google Patents
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Description
ハンドルポストにカセットガスボンベを取り付けることで、カセットガスボンベからガスエンジンに燃料ガスを供給してガスエンジンを駆動することが可能である。
このため、カセットガスボンベを取り付ける際の取付け手順が複雑になり、カセットガスボンベの取付け操作に手間がかかっていた。
このスライダガイド部でスライダ部を支持することで、スライダ部を他方から浮き上がらせずに口金支え部に向けて摺動させることができる。
このように、スライダ部を摺動させるだけの簡単な操作で、ガスボンベケースを口金支え部に対して位置決めできるので、カセットガスボンベを簡単な操作手順で取り付けることができる。
これにより、ガスボンベケースにカセットガスボンベを収容する際に、フランジの切欠を位置決め突部に係合することで、カセットガスボンベを簡単に位置決めできる。
これにより、ケース搭載部の異物(砂、落葉など)を除去する保守(メンテナンス)の容易化を図ることができる。
ここで、本実施の形態では作業機のカセットガスボンベ取付構造として歩行型耕耘機を例示するが、作業機のカセットガスボンベ取付構造は歩行型耕耘機に限定するものではない。
作業機10は、作業機本体11の上端部に搭載されたガスエンジン(エンジン)12と、ガスエンジン12の下方に設けられた耕耘軸13と、耕耘軸13に設けられた複数の耕耘爪15と、作業機本体11に設けられた支持ブラケット16と、支持ブラケット16から後上方へ向けて延出されたハンドルコラム18と、ハンドルコラム18に設けられたカセットガスボンベ取付構造20と、カセットガスボンベ取付構造20に取り付けられたカセットガスボンベ21(図10参照)と、カセットガスボンベ取付構造20の周囲に設けられた運搬用のキャリーハンドル22と、ハンドルコラム18の上端部に設けられた操作ハンドル23とを備えている。
ガスエンジン12は、カセットガスボンベ21から供給された液状の燃料ガス(以下、燃料という)24(図10参照)を供給することで駆動するエンジンである。
カセットガスボンベ取付構造20は、ハンドルコラム18に設けられたレシーバ(ケース搭載部)25と、レシーバ25に着脱可能に設けられたガスボンベケース26とを備えている。
レシーバ25は、ハンドルコラム18に設けられたレシーバ本体31と、レシーバ本体31の先端部31aに設けられた取付ブラケット32と、レシーバ本体31の先端部31aに取付ブラケット32と共締めされた口金支え部/切替バルブ33と、取付ブラケット32に設けられたケース保持手段34と、ケース保持手段34に切替バルブ38を連動させるバルブ連動手段35とを備えている。
レシーバ25にガスボンベケース26を保持することで、カセットガスボンベ21が作業機10側に取り付けられた状態に保持される。
一方、保持ロッド41を掛止部42から外して開放位置P2(図3参照)に配置することで、レシーバ25からガスボンベケース26を外すことが可能である。
よって、ガスボンベケース26にカセットガスボンベ21(図8参照)を収容した状態で持ち運ぶことができる。
したがって、カセットガスボンベ21に衝撃や熱が加わったり、カセットガスボンベ21に塵埃などが付着することを防ぐことができる。
レシーバ25のレシーバ本体31は、平面視で略矩形状に形成された底部44と、底部44の先端部44aに設けられた左右の隆起部45,46と、左隆起部45から底部44の左側部に沿って後方に延ばされた左側壁47と、右隆起部46から底部44の右側部に沿って後方に延ばされた右側壁48と、底部44の基端部44bに設けられた装飾用カバー49と備えている。
また、底部44は、後半部に凹み部53が形成され、凹み部53の前側に第1凹部54が形成され、第1凹部54の前右端部に第2凹部55が形成され、第2凹部55の先端部55a(すなわち、右隆起部46の後側部)に排出用の異物排出口56が形成されている。
レシーバ本体31は前方に向けて下り勾配で配置されているので、第2凹部55の先端部55aは下部となる。
よって、異物排出口56は、底部44のうち最下部となる部位に設けられている。
これにより、レシーバ本体31の異物(砂、落葉など)を除去する保守(メンテナンス)の容易化を図ることができる。
これにより、レシーバ本体31の底部44から異物(砂、落葉など)を一層除去しやすくなる。
これにより、ハンドルコラム18にブラケット58を介してレシーバ本体31が固定されている(図6(a)参照)。
この状態で、ハンドルコラム18の上端部18aおよび操作ハンドル23の下端部23aが装飾用カバー49で覆われている(図2参照)。
図4に示すように、右内壁62は、先端部62a寄りの部位に右案内溝64が形成され、右案内溝64の前側に右前スライダガイド部(スライダガイド部)65が形成され、右案内溝64の後方(すなわち、右内壁62の基端部)に右後スライダガイド部(スライダガイド部)66が形成されている。
右案内溝64は、傾斜面64aを有し、下部が底部44に連結されている。
下ガイド部位65aおよび上ガイド部位65bは所定間隔をおいて設けられている。
右前スライダガイド部65に右前スライダ部82が差し込まれた状態で、右前スライダ部82が底部44から離れる方向に浮くことを上ガイド部位65bで阻止する。
よって、右前スライダ部82が右前スライダガイド部65に保持した状態に保たれる。
下ガイド部位66aおよび上ガイド部位66bは、右前スライダガイド部65と同様に所定間隔をおいて設けられている。
右後スライダガイド部66に右後スライダ部84が差し込まれた状態で、右後スライダ部84が底部44から離れる方向に浮くことを上ガイド部位66bで阻止する。
よって、右後スライダ部84が右後スライダガイド部66に保持した状態に保たれる。
すなわち、左側壁47は、図6に示すように、後半部47a(図5参照)が、左外壁71、左内壁72、左頂部73で断面略コ字状に形成されている。
左内壁72は、先端部72a寄りの部位に左案内溝74が形成され、左案内溝74の前側に左前スライダガイド部(スライダガイド部)75が形成され、左案内溝74の後方(すなわち、左内壁72の基端部)に左後スライダガイド部(スライダガイド部)76が形成されている。
下ガイド部位75aおよび上ガイド部位75bは所定間隔をおいて設けられている。
左前スライダガイド部75に左前スライダ部81が差し込まれた状態で、左前スライダ部81が底部44から離れる方向に浮くことを上ガイド部位75bで阻止する。
よって、左前スライダ部81が左前スライダガイド部75に保持した状態に保たれる。
下ガイド部位76aおよび上ガイド部位76bは、左前スライダガイド部75と同様に所定間隔をおいて設けられている。
左後スライダガイド部76に左後スライダ部83が差し込まれた状態で、左後スライダ部83が底部44から離れる方向に浮くことを上ガイド部位76bで阻止する。
よって、左後スライダ部83が左後スライダガイド部76に保持した状態に保たれる。
左右の後スライダガイド部76,66は、ガスボンベケース26の左右の後スライダ部83,84(図13参照)を口金支え部37(図3参照)に向けて摺動自在に支持可能な部位である。
そして、左右の前スライダガイド部75,65で左右の前スライダ部81,82を支持し、左右の後スライダガイド部76,66で左右の後スライダ部83,84を支持するようにした。
これにより、左右の前スライダ部81,82および左右の後スライダ部83,84を摺動させるだけの簡単な操作手順で、ガスボンベケース26(カセットガスボンベ21)を所定の取付位置に取り付けることができる(位置決めすることができる)。
これにより、ガスボンベケース26の取付け(位置決め)が容易になる。
これにより、ガスボンベケース26の耐振性を高めることができる。
なお、ガスボンベケース26をレシーバ本体31に着脱自在に取り付ける手順については図17〜図18で詳しく説明する。
レシーバ25の口金支え部/切替バルブ33は、口金支え部37および切替バルブ38が一体に形成された部材であり、左右の隆起部45,46に一対のボルト59(1個のみを図示する)で取り付けられている。
この口金支え部37は、カセットガスボンベ21のノズル87を受け入れるノズル収容凹部88を同軸上に備え、ノズル収容凹部88内にカセットガスボンベ21の座部90に当接するOリング91を備え、ノズル収容凹部88と同軸上にフランジ受部92を備えている。
座部90がOリング91に当接することで、ノズル87廻りのシール性がOリング91で確保される。
フランジ受部92を外周壁37aに沿って形成することで、フランジ受部92の半径Rが比較的大きく確保されている。
フランジ95は、口金部86の外周に沿って形成された半径が比較的大きな鍔部である。
カセットガスボンベ21のフランジ95を、半径Rが比較的大きなフランジ受部92に当接することで、カセットガスボンベ21をフランジ受部92で確実に支えることができる。
操作レバー98を燃料供給位置P3(図2参照)に配置することで、コック本体97内の流路を開くように弁体が配置される。
よって、切替バルブ38は、図1に示すガスエンジン12に燃料24(図10参照)を供給する燃料供給状態に保持される。
よって、切替バルブ38は、ガスエンジン12への燃料24の供給を停止する燃料遮断状態に保持される。
ロックばね部材105は、右脚部107の基端部および取付ブラケット32に係止され、保持ロッド41を保持位置P1に保持するコイルばねである。
左右のフック部108,109は、ガスボンベケース26の外側から中央に向けて延出されている。
左右のフック部108,109を中央に向けて延出することで、左右のフック部108,109をガスボンベケース26の掛止部42に掛け止めすることができる。
すなわち、図13に示す左右の前スライダ部81,82を左右の前スライダガイド部75,65(図6参照)に保持し、かつ、図13に示す左右の後スライダ部83,84を左右の後スライダガイド部76,66(図6参照)に保持した状態に保つことができる。
これにより、レシーバ25にガスボンベケース26を取り付けた状態に保持することができる。
このように、ガスボンベケース26をフランジ受部92に向けて付勢することで、カセットガスボンベ21のフランジ95をフランジ受部92に当接させることができる。
これにより、ガスボンベケース26に収容したカセットガスボンベ21を安定的に支えることができる。
座部90がOリング91に好適に当接することで、ノズル87廻りのシール性がOリング91で確保される。
よって、ガスボンベケース26の先端部26aが口金支え部37で拘束されない状態(いわゆる、フリーの状態)に保たれる。
したがって、カセットガスボンベ21のフランジ95をフランジ受部92に確実に当接させることができる。
なお、ガスボンベケース26の掛止部42については後で詳しく説明する。
グリップ部111を手で把持してロックばね部材105の付勢力に抗して保持ロッド41を保持位置P1から開放位置P2まで引き上げることができる。
従動突部114は、操作レバー98の上端部98aから上方に向けて延びた略L字状の部位117と、この部位117の先端部117a(図7参照)から保持ロッド41に向けて張り出された従動係止片118(図7も参照)とを備えている。
張出片121や駆動係止片122は、操作レバー98の従動係止片118に当接可能に形成されている。
この状態からカセットガスボンベ21の保持を解除する開放位置P2の方向に保持ロッド41を移動するとき、駆動突片116(駆動係止片122や張出片121)で従動係止片118を移動させて、操作レバー98を燃料遮断位置P4まで連動させることができる。
よって、ガスボンベケース26をレシーバ本体31から取り外す際に、切替バルブ38を個別に操作して燃料遮断状態に切り替える必要がないので、ガスボンベケース26を簡単な操作手順で取り外すことができる。
これにより、ガスエンジン12の始動時の作業者への意識高揚を図ることができる。
図9は本発明に係るカセットガスボンベ取付構造のガスボンベケースを示す斜視図、図10は本発明に係るガスボンベケースを示す断面図、図11は本発明に係るガスボンベケースを示す分解斜視図である。
ガスボンベケース26は、内部空間125にカセットガスボンベ21を収容した状態で、レシーバ25に着脱自在に取り付けることができるケースである。
ガスボンベケース26は、先端部26aに開口部126を備えている。開口部126は、カセットガスボンベ21の口金部86を外部に露出させる開口である。
このように、カセットガスボンベ21をガスボンベケース26内に収容した状態で、カセットガスボンベ21にキャップ128を着脱できるので使い勝手を高めることができる。
下半割ケース131にはコイルばね部材(弾性部材)133が設けられている。
コイルばね部材133は、カセットガスボンベ21を開口部126側に向けて付勢するばねである。
下中央周壁部146は、左右の側壁部位161,162および底部163(図15参照)で断面略コ字状に形成されている。
下前周壁部144の先端部144aに下前壁部147が設けられている。また、下後周壁部145の基端部145aに下後壁部148が設けられている。
下部空間149は、カセットガスボンベ21の下半部を収容する空間である。
上周壁部151、上前壁部152および上後壁部153で下方が開口した上部空間154が形成されている。
上部空間154は、カセットガスボンベ21の上半部を収容する空間である。
よって、下部空間149および上部空間154でガスボンベケース26の内部空間125が形成される。
この状態で、カセットガスボンベ21に備えたフランジ95の外周部95c(図8も参照)が、下半割ケース131および上半割ケース132で上下方向から挟み込まれている。
このカセットガスボンベ21は、容器89の先端部に口金部86を備え、口金部86の中央からノズル87が突出され、容器89内に略L字形の導入管135が設けられている。
導入管135は、ノズル87と同軸上に延びる第1導入管部136と、第1導入管部136の端部から略直交する方向に下向きに延びた第2導入管部137とで略L字状に形成されている。
第2導入管部137を下向きに延ばすことで、第2導入管部137の導入口137aは容器89の前下部周壁89a近傍に配置されている。
切欠141は、位置決め突部142に係合可能に形成されている。位置決め突部142は、ガスボンベケース26の内部(具体的には、開口部126近傍の内部)に形成されている。
これにより、第2導入管部137の導入口137aを下方に向けた正規の取付位置にカセットガスボンベ21を簡単に位置決めすることができる。
よって、容器89の前下部周壁89a近傍に第2導入管部137の導入口137aを配置することで、容器89内の全ての燃料24を導入口137aで取り込むことができる。
これにより、容器89内の燃料24を、容器89内に残すことなく完全に使い切ることができる。
これにより、カセットガスボンベ21を所定位置に位置決めしないでガスボンベケース26に収容することを確実に防止できる。
フランジ95の外周部位95aを開口部126の周縁126aに当接することで、カセットガスボンベ21をガスボンベケース26の内部に留めておくことが可能になる。
ここで、フランジ受部92は、半径R(図7参照)が比較的大きく確保されている。
よって、前述したように、カセットガスボンベ21のフランジ95をフランジ受部92に当接することで、カセットガスボンベ21をフランジ受部92で確実に支えることができる。
これにより、作業機10(図1参照)の振動でカセットガスボンベ21が振れることを抑え、フランジ受部92でカセットガスボンベ21を安定的に支えることができる。
下半割ケース131は、下前周壁部144の底部が、図12に示すように先端部144aが前方に向けて上り勾配で形成されている。
上り勾配で形成された先端部144aの頂部144b中央には、位置決め突部142が上方に向けて突出されている。
切欠141を位置決め突部142に係合させることで、第2導入管部137の導入口137aを下方に向けた正規の取付位置にカセットガスボンベ21を位置決めすることができる。
また、下前周壁部144の外面のうち、右周縁先端部144dに右ロック爪受部(ロック爪受部)157が設けられている。
よって、左ロック爪受部156の係止孔156aに左ロック爪158を差し込むことにより、左ロック爪158を左ロック爪受部156に係止できる。
また、右ロック爪受部157の係止孔157aに右ロック爪159を差し込むことにより、右ロック爪159を右ロック爪受部157に係止できる。
これにより、下半割ケース131および上半割ケース132が組み合わされた状態に保持される。
左側壁部位161の外面には、左周縁中央部161aに左ストッパ部(ストッパ部)165が設けられ、右側壁部位162の外面には、右周縁中央部162aに右ストッパ部(ストッパ部)166が設けられている。
左右のストッパ部165,166は、上半割ケース132に備えた左右の係止部(係止部)167,168にそれぞれ当接可能な後壁部165a,166aを備えている。
ズレ防止手段164は、掛止部42に保持ロッド41(図3参照)を掛止めした状態において、上半割ケース132が下半割ケース131に対して長手方向(前方に)にズレることを防ぐことができる。
これにより、左右のストッパ部165,166および左右の係止部167,168の簡単な構成で、上下の半割ケース132,131、すなわちガスボンベケース26を良好に保持することができる。
よって、左突条部171および下後壁部148で左嵌合溝部(嵌合溝部)174が形成され、右突条部172および下後壁部148で右嵌合溝部(嵌合溝部)175が形成されている。
基端部133aは、保持突起176に当接されている。よって、基端部133aが左右の嵌合溝部174,175から抜け出すことを保持突起176で防ぐことができる。
保持突起176は、下後壁部148の内面に形成されている。
これにより、ガスボンベケース26内にコイルばね部材133を簡単な構成で設けることができる。
さらに、カセットガスボンベ21をコイルばね部材133で付勢することで、作業機10の振動でカセットガスボンベ21が振れることを抑え、カセットガスボンベ21を安定的に支えることができる。
左右の前スライダ部81,82は、下中央周壁部146の底部163(図15参照)と面一に形成されている。
左右の後スライダ部83,84は、左右の前スライダ部81,82と同じ形状に形成されている。
また、左右の後スライダ部83,84は、先端部83a,84aの幅寸法が先端に向けて徐々に小さくなるようにテーパ状に形成され、さらに、先端部83a,84aの厚さ寸法が先端に向けて徐々に小さくなるようにテーパ状に形成されている。
左右の後スライダ部83,84は、図6に示すレシーバ本体31に設けられた左右の後スライダガイド部76,66に摺動自在に差し込み可能な突片である。
よって、図6に示すレシーバ本体31の左右の前スライダガイド部75,65や左右の後スライダガイド部76,66に左右の前スライダ部81,82や左右の後スライダ部83,84を円滑に差し込むことができる。
この下半開口部126bは、下半割ケース131の上半開口部126c(図11も参照)と組み合わされて開口部126(図9、図10参照)が形成される。
ヒンジロッド183は、下後壁部148に対して所定間隔をおいて配置されるとともに、下後壁部148に対して平行に配置されている。
よって、上下の半割ケース131,132をヒンジロッド183およびヒンジ受部184を連結した状態で、上半割ケース132をヒンジロッド183を軸にして開閉することが可能になる。
また、上半割ケース132は、上周壁部151の外面のうち、左周縁先端部151cに左ロック爪158が設けられている。
また、上周壁部151の外面のうち、右周縁先端部151dに右ロック爪159が設けられている。
左ロック爪158は、図15に示すように、上端部158aを支点にして左右方向に弾性変形可能で、下端部に張出爪部158bが形成されている。
右ロック爪159は、上端部159aを支点にして左右方向に弾性変形可能で、下端部に張出爪部159bが形成されている。
なお、左右のロック爪158,159を左右のロック爪受部156,157に係止する例について図15で詳しく説明する。
左係止部167が左ストッパ部165の後壁部165a(図13参照)に当接され、右係止部168が右ストッパ部166の後壁部166a(図13参照)に当接されている。
なお、左右の係止部167,168を左右のストッパ部165,166の後壁部165a,166aに当接する理由については図17(b)で詳しく説明する。
この上半開口部126cは、前述したように、下半割ケース131の下半開口部126b(図11参照)と組み合わされて開口部126(図9、図11参照)が形成される。
ヒンジ受部184をヒンジロッド183に係止することで、ヒンジロッド183にヒンジ受部184を回動自在に連結することが可能である。
よって、前述したように、上下の半割ケース131,132をヒンジロッド183およびヒンジ受部184を連結した状態で、上半割ケース132をヒンジロッド183を軸にして開閉することが可能になる。
掛止部42は、図10に示すように、左右の掛止部185,186を有している。
左掛止部185は、上周壁部151の中部左側部151hから外方に向けて山形に隆起された部位である。
左右の掛止部185,186に、図3に示す保持ロッド41(具体的には、左右のフック部108,109)をそれぞれ掛け止めることができる。
ここで、下半割ケース131の上辺191には、略矩形状全周に亘って下ケース段部(段部)192が形成されている。
また、上半割ケース132の下辺194には、略矩形状全周に亘って上ケース段部(段部)195が形成されている。
よって、下半割ケース131の上辺191および上半割ケース132の下辺194の合わせ部198を略クランク状に折り曲げられたラビリンス構造とすることができる。
これにより、合わせ部198の耐水性が高められ、ガスボンベケース26内に水が侵入することを防ぐことができる。
図17(a),(b)は本発明に係るレシーバにガスボンベケースを取り付ける手順を説明する図である。
なお、レシーバ25やガスボンベケース26は略左右対称の部材なので、図17においては右側部材について説明して左側部材の説明を省略する。
切替バルブ38は燃料遮断状態、すなわち燃料遮断位置P4に配置されている。
つぎに、ガスボンベケース26の右前スライダ部82を右案内溝64の傾斜面64aに沿わせて矢印Aの如く移動する。
同時に、ガスボンベケース26の右後スライダ部84を矢印Bの如く移動する。
同時に、右後スライダ部84が右後スライダガイド部66の差込口66c後方に位置する。
この状態で、レシーバ本体31の底部44にガスボンベケース26の底部163(図15も参照)が載置される。
同時に、右後スライダ部84が差込口66cから右後スライダガイド部66に矢印Dの如く進入する。
これにより、ガスボンベケース26のレシーバ25(レシーバ本体31)に対する位置決めが容易になる。
カセットガスボンベ21は、図9に示すように、フランジ95の切欠141が位置決め突部142に係合されることで正規の取付位置に位置決めされている。
よって、ガスボンベケース26を位置決めすることで、カセットガスボンベ21をレシーバ25(レシーバ本体31)に対して正確に位置決めすることができる。
左右のフック部108,109を掛止部42(左右の掛止部185,186)に掛け止める。
左右のフック部108,109を掛止部42(左右の掛止部185,186)に掛け止めることで、ガスボンベケース26が後方に移動しないように保持することができる。
これにより、レシーバ25にガスボンベケース26が取り付けられる。
よって、掛止部42に保持ロッドを掛止めした状態において、上半割ケース132が下半割ケース131に対して長手方向(前方に)にズレることを防ぐことができる。
これにより、上下の半割ケース132,131、すなわちガスボンベケース26を保持ロッド41で良好に保持することができる。
(a)において、左後スライダ部83が左後スライダガイド部76に保持した状態に保たれている。
また、右後スライダ部84が右後スライダガイド部66に保持した状態に保たれている。
また、右前スライダ部82が右前スライダガイド部65に保持した状態に保たれている。
これにより、ガスボンベケース26をレシーバ25(レシーバ本体31)に取り付けた状態に保持することができる。
切替バルブ38の操作レバー98を操作者が操作して、燃料遮断位置P4から燃料供給位置P3まで矢印Fの如く移動する。
これにより、切替バルブ38が、図1に示すガスエンジン12に燃料24(図10参照)を供給する燃料供給状態に保持され、ガスエンジン12の始動が可能になる。
この状態で、操作レバー98の従動係止片118が駆動突片116(駆動係止片122や張出片121)に上方から当接する。
これにより、ガスエンジン12の始動時の作業者への意識高揚を図ることができる。
図20(a),(b)は本発明に係る切替バルブを保持ロッドに連動させて燃料遮断状態に切り替える例を説明する図である。
(a)において、保持ロッド41を掛止部42から外して開放位置P2に向けて矢印Gの如く持ち上げる。
駆動突片116が保持ロッド41とともに矢印Gの如く移動する。
よって、駆動突片116で従動突部114(従動係止片118)を移動させて、操作レバー98を燃料遮断位置P4まで連動させることができる。
ガスボンベケース26を矢印Iの如く移動することで、ガスボンベケース26をレシーバ25のレシーバ本体31から取り外すことができる。
よって、図17に示すカセットガスボンベ21のノズル87を口金支え部37から外すときに、カセットガスボンベ21内の燃料24(図10参照)がノズル87から流出する虞がない。
これにより、レシーバ本体31からガスボンベケース26(カセットガスボンベ21)を取り外す際に、簡単な操作手順で取り外すことができ、使い勝手の向上を図ることができる。
Claims (3)
- 作業機本体に搭載されたエンジンに燃料を供給するカセットガスボンベをガスボンベケースに収容した状態で取付可能な作業機のカセットガスボンベ取付構造において、
作業機側に設けられ、前記ガスボンベケースが着脱自在に取り付けられるケース搭載部と、
前記ケース搭載部に設けられ、前記カセットガスボンベの口金部を支える口金支え部と、
前記ケース搭載部および前記ガスボンベケースのいずれか一方に設けられ、前記ケース搭載部および前記ガスボンベケースの他方に係止可能なスライダ部と、
前記ケース搭載部および前記ガスボンベケースの他方に設けられ、前記スライダ部を前記口金支え部に向けて摺動自在に支持可能なスライダガイド部と、
を備えたことを特徴とする作業機のカセットガスボンベ取付構造。 - 前記カセットガスボンベに備えた口金部のフランジに切欠が設けられ、
前記ガスボンベケースの内部に、前記切欠に係合可能な位置決め突部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の作業機のカセットガスボンベ取付構造。 - 前記ケース搭載部は、底部のうち最下部となる部位に異物を排出する異物排出口が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の作業機のカセットガスボンベ取付構造。
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