JP4484935B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明はパーソナルコンピュータやワークステーション等のディスプレイ装置、平面型の壁掛けテレビジョン、広告や情報等の表示用のディスプレイに使用して好適なプラズマディスプレイパネルの駆動方法及び装置に関する。
AC型プラズマディスプレイパネル(以下、プラズマディスプレイパネルをPDPと云う。)は、電極を誘電体層等によって被覆し、電荷をその誘電体上に蓄積して放電を制御し、放電により発生する紫外線で蛍光体を励起して画像を表示するデバイスである。一般的なAC型PDPは、1フィールド(1画面)を階調の異なる複数個のサブフィールドに分割し、その重ね合わせによって画像の階調を表現する。各サブフィールドは、画素(セル)内の電極近傍の誘電体及び蛍光体上に蓄積した電荷(壁電荷)を減少させると共に、放電のきっかけとなる空間電荷を形成し、これに続く書き込み放電を起こしやすくする予備放電期間、発光させるセルを選択する書き込み放電期間、発光表示を行う維持放電期間に分けられる。この駆動方法に於いて、各サブフィールドの予備放電期間の予備放電は、表示画像とは無関係な発光であり、コントラストや色再現性を悪くしていた。そこで、表示画像と無関係な発光を減らすため、立ち上りの鈍い高圧パルスで予備放電を行なう方法が、特開平8−160910号公報(従来例1)に開示されている。また、米国特許第5,745,086号公報(従来例2)では、立ち上りの鈍い高圧パルスで壁電荷を形成し、その壁電荷を利用して書き込み放電を行なう方法が開示されている。
特開平8−160910号公報 米国特許第5,745,086号公報
AC型PDPに於いて、コントラストが高く、特に低階調での色の再現性の良い画像の表示を行うためには、上記従来例に示されているように立ち上りの鈍い高圧パルスで予備放電を行う方法がある。しかし、従来例1では、この予備放電によって電極近傍の誘電体上にプラスまたはマイナスの電荷が形成される。この電荷は消去するか、或いは電極に合わせて極性を入れ替える必要がある。ところが、そのための放電も表示画像とは無関係な発光である。このように表示画像と無関係な発光を起こす放電としては、維持放電期間に形成された誘電体上の電荷を消去する放電と、書き込み放電を起こしやすくするための空間電荷を形成するプライミング放電と、プライミング放電で形成された誘電体上の電荷を消去する放電の3種類がある。コントラストを高くするにはこれらの放電を弱くする必要がある。
また、従来例2では、放電により形成される壁電荷量のばらつきが、性能のばらつきとなるためセルの均一性、及び放電の均一性が要求される。例えば、縦横480×640のテレビジョン並みのPDPでは約92万セル、1024×1280の高精細PDPでは約390万セル必要であるため、高精細PDPのように、セル数が多くなるほど、均一性を得ることは困難になる。
さらに、高精細PDPでは書き込み動作を行なうセル数が増えるため、1セルの書き込みに割り当てられる時間が短くなり、放電の遅れ時間が問題となる。すなわち、アドレスパルスの印加時間内に書き込み放電が行われない場合がある。そのため、プライミング放電の効果を十分に生かす必要が生じる。
本発明の目的はかかる表示画像とは無関係な発光を起こすすべての放電を弱くして表示画像とは無関係な発光を減らし、コントラストを高くして、色の再現性を向上させるプラズマディスプレイパネルの駆動方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は全てのセルを同じように高い電圧で放電させる予備放電を無くすことにより、回路に流れる電流を減らして回路負荷を低減するプラズマディスプレイパネルの駆動方法及び装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は書き込み放電期間の駆動電圧を下げ、プライミング効果を有効に利用して、短い書き込み時間でも安定に駆動できるプラズマディスプレイパネルの駆動方法及び装置を提供することにある。
本発明の目的を達成するために、本発明においては、第一の電極と、前記第一の電極と対をなす第二の電極と、前記第一の電極及び第二の電極と交差する第三の電極とを有し、複数のサブフィールドを用いて画像を表示するプラズマディスプレイの駆動方法であって、 前記第三の電極にアドレスパルスを印加することによりセルを選択するアドレス期間と、前記セルを放電させる維持放電期間とを有し、前記維持放電期間の後に前記第一の電極と前記第二の電極との間に時間とともに第1の方向に変化する第一のパルスを印加し、前記第一のパルスの印加後に、前記第一の電極と前記第二の電極との間に時間とともに前記第一の方向とは異なる第二の方向に変化する第二のパルスを印加し、前記第二のパルスの印加後に、前記第一の電極と前記第二の電極との間に時間とともに前記第一の方向に変化する第三のパルスを印加し、前記第三のパルスの印加後に前記アドレス期間が配置され、前記第二のパルスの印加時の第一の電極と第二の電極の電位差の絶対値は、前記第一のパルス印加時の第一の電極と第二の電極の電位差の絶対値および前記第三のパルス印加時の第一の電極と第二の電極の電位差の絶対値よりも大きく、前記第一のパルス、前記第二のパルスまたは前記第三のパルスが印加されているときに、前記第三の電極に前記アドレスパルスと同じ極性の電圧を印加し、前記第一のパルスが印加される期間と前記第二のパルスが印加される期間の間に前記第一の電極、前記第二の電極および前記第三の電極を全てグラウンド電位とする期間が設けられることを特徴とする
以下本発明に実施の形態について、幾つかの実施例を用い、図面を参照して説明する。
図1は本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆動波形の第1の実施例を示す波形図であり、図に示す波形図を用いて、本発明のPDPの駆動方法の一実施例について後述する。
図2は本発明を適用するプラズマディスプレイパネルの構造の一部を示す分解斜視図である。図に示すように、前面ガラス基板21の下面には透明なX電極22と、透明なY電極23が平行に交互に付設されている。また、X電極22とY電極23には、それぞれXバス電極24とYバス電極25が積層付設される。さらに、X電極22、Y電極23、Xバス電極24、Yバス電極25は誘電体26によって被覆され、その上にMgO等の保護層27が付設される。
一方、背面ガラス基板28の上面には、X電極22、Y電極23と垂直に立体交差する電極(以降アドレス電極と称す)29が付設され、アドレス電極29は誘電体30によって被覆されている、この誘電体30の上には隔壁31がアドレス電極29と平行に設けられている。さらに、隔壁31の壁面と誘電体30の上面には蛍光体32が塗布されている。
図3は図2において矢印Aの方向から見たプラズマディスプレイパネルの断面図であり、画素の最小単位であるセル1個を示している。この図に於いて、アドレス電極29は2つの隔壁31の中間に位置し、前面ガラス基板21と背面ガラス基板28、隔壁31に囲まれた放電空間33には放電を行わせるためのガスが充填されている。
図4は図2において矢印Bの方向からみたプラズマディスプレイパネルの断面図であり、1個のセルを示している。セルの境界は概略点線で示す位置であるが、実際には隔壁等によって区切られているわけではない。
図5は本発明を適用するプラズマディスプレイパネルの電極配置と回路構成を示す模式図である。図に示すように、X電極22はX駆動回路34に、Y電極23はY駆動回路35に、アドレス電極29はアドレス駆動回路36に接続され、それぞれの駆動回路により電圧が印加される。
図6は図2に示したプラズマディスプレイパネルに1枚の画を表示するのに要する1フィールドの構成を示す模式図である。本実施例に於いて、1フィールド40は8個のサブフィールド41乃至48に分割される。各サブフィールドは、セル内の電極近傍の誘電体及び蛍光体上に蓄積された電荷を減少させる予備放電期間41a〜48a、発光セルを規定する書き込み放電期間41b〜48b、規定されたセルを所定の明るさで発光させる発光表示期間41c〜48cから構成される。また、最後のサブフィールドの後には放電を行なわないブランク期間49がある。
図6に示すように、各サブフィールド毎に放電回数を変化させているため、発光表示を行う期間の長さが異なり、異なる明るさの表示ができる。この発光表示期間41c〜48cを選択的に発光させることにより、表示する画像の階調を表現する。
図6において、1フィールドを構成するサブフィールドはサステインパルス数が多い順に配置されているが、サブフィールドの並び順は任意でよい。
図1はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第1の実施例を示す波形図である。図において、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示しており、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光(例えば、波長が828nm近傍の赤外光)を示す。また、横軸は時間tを示す。
図1(a)に示す1本のX電極22に印加される電圧波形は、発光表示期間41c〜48cのサステインパルス1、サステインパルス列の最後でパルス幅を2μs以上にした最終サステインパルス2、予備放電期間41a〜48aで立ち上りが鈍く、放電を開始する電圧よりも高い電圧を印加するXプライミングパルス3、書き込み放電期間41b〜48bのXスキャンパルス4よりなる。
図1(b)に示す1本のY電極23に印加される電圧波形は、発光表示期間41c〜48cのサステインパルス5、予備放電期間41a〜48aにおいて発光表示期間41c〜48cで誘電体上に形成された電荷を消去するための立ち上りが鈍く、サステインパルス5と略同じ電圧を印加するY1消去パルス6、Xプライミングパルス3で誘電体上に形成された電荷を消去するための立ち上りが鈍く、サステインパルス5と略同じ電圧を印加するY2消去パルス7、書き込み放電期間41b〜48bのスキャンパルス8、発光表示期間41c〜48cの最初のサステインパルス5aよりなる。尚、最初のサステインパルス5aの幅は他のサステインパルスの幅と同等又は長く設定する。
図1(c)に示す1本のアドレス電極29に印加され電圧波形は予備放電期間41a〜48aと発光表示期間41c〜48cにおいて、X電極22またはY電極23に印加される正極性の電圧に合わせて印加される規制パルス10と書き込み放電期間41b〜48bにおいて発光するセルを規定するアドレス放電を起こすためのアドレスパルス9よりなる。
図1(d)に示す放電発光は、サステインパルス1、2、5、5aによるサステイン放電11と、Y1消去パルス6による1乃至複数回の弱い消去放電12と、Xプライミングパルス3による1乃至複数回の弱いプライミング放電13と、Y2消去パルス7による1乃至複数回の弱い消去放電14と、アドレスパルス9によるアドレス放電15による発光がある。この場合、発光しないサブフィールドでは、アドレスパルス9が無く、アドレス放電15が起こらないため、続くサステイン放電11と消去放電12も起こらない。
次に、駆動動作について説明する。
図7は発光表示期間の最終サステインパルスで放電が行われた後の第1の実施例におけるセル内の電荷の状態を示す模式図である。また、図8はXプライミングパルスで放電が行われた後の第1の実施例における電荷の状態を示す模式図である。図7に示すように、最終サステインパルス2の放電が終了すると、セル内には放電ガスが電離して正電荷38(プラスイオン)と負電荷39(電子)が生じる。最終サステインパルス2の電圧はX電極22に印加されるため、負電荷3
9はX電極22近傍の誘電体26上に集まり、正電荷38はY電極23近傍の誘電体26上に集まる。尚、誘電体26上には保護層27が設けられているが、この保護層27は厚さが1μm以下で有り、非常に薄いため、誘電体26の一部として説明を省略する。
このように、X電極22近傍の誘電体26上に負電荷39、Y電極23近傍の誘電体26上に正電荷38が集まった状態で、続く予備放電期間41a〜48aではY電極23に正電圧のY1消去パルス6が印加される。Y1消去パルス6は立ち上りが鈍いため、徐々に高くなる正電圧と、Y電極23近傍の誘電体26上の正電荷38で生ずる正電圧との和と、X電極22近傍の誘電体26上の負電荷39で生ずる負電圧との差が、放電開始電圧に達した時点で放電が起こる。この放電により空間に発生した正電荷38と負電荷39がそれぞれ誘電体26上の逆極性の電荷と引き合って中和消去し、誘電体26上の電荷が減少する。これにより、放電空間に生じる電圧差が小さくなって、放電が停止する。この時の放電は最小の電圧で起こる弱い放電であり、流れる電流は少なく、発生する紫外線量も少ない。この現象は1μs以下の短時間に起こる。この後、Y1消去パルス6の電圧がさらに上がると、再び放電が起こり、誘電体26上に残っている電荷を中和消去する。このようにY1消去パルス6によって、1回乃至数回の消去放電12が起こる。この放電12による電荷の消去作用が、1回乃至数回繰り返されて、誘電体26上の電荷を消去する。
続いてX電極22に立ち上りが鈍く、放電を開始する電圧よりも高い電圧を印加するXプライミングパルス3が印加される。Xプライミングパルス3は立ち上りが鈍いため、徐々に電圧が高くなり、Y電極23側との電圧差が放電開始電圧に達した時点で放電が起こる。この場合、誘電体26上には電荷が残っていないため、X電極22に印加する電圧が放電開始電圧を越える必要が有り、概略300V以上である。この放電により、空間に生じた電荷は、電極に印加されている電圧に従って、X電極22近傍の誘電体26上に負電荷39、Y電極23近傍の
誘電体26上に正電荷38が集まる。この電荷によって、放電空間に生じる電圧差が小さくなると放電は停止する。この後、Xプライミングパルス3の電圧がさらに上がると再び放電が起こり、X電極22近傍の誘電体26上に負電荷39、Y電極23近傍の誘電体26上に正電荷38が集まると共に放電も停止する。このように、Xプライミングパルス3によって、1回乃至数回のプライミング放電13が起こる。この放電13による電荷生成作用が、1回乃至数回繰り返されることによって、図8に示すように放電空間および誘電体26上に電荷が生成される。このうち、放電空間に残った電荷は続く書き込み期間のアドレス放電のきっかけとなり、電圧が印加されてから放電が始まるまでの遅れ時間(放電遅れ)を少なくする働きを持つ。以降、この効果をプライミング効果と呼ぶ。尚、この時の放電13は最小の電圧で起こる弱い放電であり、流れる電流は少なく、発生する紫外線量も少ない。また、この時の誘電体26上の電荷は図7に示す電荷状態と略同じである。
発光表示期間の最終サステインパルス2で放電が行われなかった場合には誘電体26上には電荷はなく、Y1消去パルス6での放電は発生しないが、Xプライミングパルス3の放電は発生する。
続いてY電極23には正電圧のY2消去パルス7が印加される。この際の誘電体26上の電荷状態とY2消去パルス7の波形は、Y1消去パルス6の場合と略同じである。従って、Y電極23にY2消去パルス7が印加されると、同様のメカニズムで1回乃至数回の消去放電14が発生して誘電体26上の電荷は中和消去される。
図9はY2消去パルスによって誘電体上の電荷が消去された後の第1の実施例におけるセル内の電荷状態を示す模式図であり、放電空間には放電開始のきっかけとなる電荷が生成されている。この放電でもプライミング効果があり、アドレス放電の放電遅れを少なくしている。
なお、規制パルス10はアドレス電極29側に正電荷が集まるのを防止するためにアドレス電極29に印加される。
以上の説明より明らかなように、Y1消去パルス6によって、発光表示期間に誘電体26近傍に集められた電荷(壁電荷)を消去させ、Xプライミングパルス3によって、空間に電荷を形成させ、Y2消去パルス7によって、Xプライミングパルス3による放電によって形成された壁電荷を消去して空間に電荷を形成している。このように、空間に電荷を形成することによって、スキャンパルス8及びアドレスパルス9によって、放電遅れを少なくしてアドレス放電15を発生させることができる。
以上のように黒表示のセルで発生する放電はXプライミングパルス3による放電とY2消去パルス7による放電だけであり、どちらも弱い放電であるため、発光量が少なく、コントラストが高くなる。また、放電電流が少なく、回路の負荷を低減することができる。
以上の実施例ではすべてのサブフィールドにおいて同じ電圧波形を印加しているが、サブフィールド毎に電圧波形を変えてもよい。1例として1乃至複数のサブフィールドにおいてXプライミングパルス3を印加しなくてもよい。これは、その直前のサブフィールドにおいて放電したセルではY1消去パルス6による放電で、アドレス放電のきっかけとなる放電空間の電荷を形成でき、放電しなかったセルではその前のXプライミングパルス3による放電空間の電荷が残留しているからである。但し、Xプライミングパルス3を印加しないサブフィールドが連続した場合、放電空間の電荷は時間とともに急速に減少するため、望ましくはXプライミングパルス3を印加しないサブフィールドは連続させない方が良い。これにより、さらに表示画像とは関係ない発光を減らし、コントラストを高くすることができる。
次に第2の実施例について、図10を用いて説明する。 図10はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第2の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示している。図において、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
本実施例においては、Xプライミングパルス51を除くと、図1に示す第1の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例において、Xプライミングパルス51はサステインパルス1、2と略等しい電圧までは短時間で立ち上り、その後、立ち上りを鈍くして放電開始電圧を越え、300V前後の電圧を印加する。尚、この電圧は、放電ギャップ、放電ガス組成、放電ガス圧力等の条件で変わるものであり、1例として上げたものである。本実施例においても、Xプライミングパルス51が印加される以前に誘電体26上の電荷は消去さ
れているため、サステインパルスと略等しい電圧では放電することはなく、第1の実施例と同じ動作が得られる上、Xプライミングパルス51の幅を短くすることができる。
次に図11を用いて、本発明により駆動電圧波形の第3の実施例について説明する。
図11はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第3の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示している。図において、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
本実施例においては、規制パルス52、53を除いて、図10に示す第2の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例においてアドレス電極29に印加される規制パルスは発光表示期間のサステインパルス列1、2、5、5aからY1消去パルス6まで続く規制パルス52とXプライミングパルス51からY2消去パルス7まで続く規制パルス53に分かれる。これにより、Y1消去パルス6とXプライミングパルス51の間にX電極22、Y電極23、アドレス電極29のいずれにも電圧を印加しない休止期間54を設ける。この、休止期間54はサステインパルスによる放電で、セル内に過剰に生成された電荷を中和消去する期間であり、略10μs以上が適当である。休止期間54を設けることにより、放電空間に過剰に残留した電荷によってXプライミングパルス51で誤った放電が起こるのを防止する。すなわち、この残留電荷によって、Xプライミングパルス51を印加すると、強い放電が起き、強く発光することがある。これを防ぐために、残留電荷を中和する休止期間54を設けている。
尚、この休止期間54はサブフィールド毎にその直前のサステイン放電の回数に応じて長さを変えてもよい。
次に、図12を用いて、第4の実施例について説明する。
図12はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第4の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示している。図において、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
本実施例においては、Xプライミングパルス55、56を除いて、図11に示す第3の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例において、Xプライミングパルス55は立ち下がりを鈍くしてグランド電位まで落ちる電圧降下部56を有する。X電極22およびY電極23近傍の誘電体上に電荷が集まっている場合、Xプライミングパルス55の立ち下がり電圧を急峻に降下させると、この立ち下がりで誤って放電する場合がある。この立ち下がりで放電すると、残留電荷が少なくなり、Y2消去パルス7で放電しなくなることがある。本実施例では立ち下がりを鈍くした電圧降下部56を設けることにより、この誤放電を防止している。この電圧降下部56は必ずしもこのような形状にする必要はなく、例えば徐々に立ち下がる直線であってもよいし、他の曲線であってもよい。
次に、図13をもちいて本発明の第5の実施例について説明する。
図13はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第5の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加する電圧波形を示している。図13において、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
本実施例においては、規制パルス57、58を除いて、図11に示す第3の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例においてアドレス電極29に印加される規制パルスは発光表示期間のサステインパルス列1、2、5、5aからY1消去パルス6まで続く規制パルス52と、Xプライミングパルス51の規制パルス57と、Y2消去パルス7の規制パルス58に分かれる。これにより、Xプライミングパルス51とY2消去パルス7との間にX電極22、Y電極23、アドレス電極29のいずれにも電圧を印加しない休止期間59を設ける。この、休止期間59はXプライミングパルス51による放電で、セル内に過剰に生成された電荷を中和消去する期間であり、略10μs以上が適当である。これにより、放電空間に過剰に残留した電荷により、Y2消去パルス7によって誤った放電が起こるのを防止する。
次に図14を用いて本発明の第6の実施例について説明する。
図14はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第6の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示している。図において、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
本実施例においては、Y電極23に印加する第1の幅広消去パルス60を除いて、図11に示す第3の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例において、第1の幅広消去パルス60は誘電体26上に電荷を有する場合に弱い放電を起こし、電荷を消去するように、略−150Vに設定されている。尚、この電圧は、放電ギャップ、放電ガス組成、放電ガス圧力等の条件で変わるものであり、1例として上げたものである。隣接セルからの電荷のクロストーク等により、Y電極23近傍の誘電体26上に負電荷39が集まるか、X電極22近傍の誘電体上に正電荷38が集まった場合、Xプライミングパルス51で強い放電が起こり、誤動作につながる場合がある。第1の幅広消去パルス60はこの誘電体上の電荷を放電61により消去し、Xプライミングパルス51での誤放電を防止する。
次に、図15を用いて本発明の第7の実施例について説明する。
図15はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第7の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示している。図において(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
本実施例においては、Y電極23に印加する第2の幅広消去パルス62を除いて、図14に示す第6の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例において、第2の幅広消去パルス62は誘電体26上に電荷を有する場合に弱い放電を起こし、電荷を消去するように、略−150Vに設定されている。尚、この電圧は、放電ギャップ、放電ガス組成、放電ガス圧力等の条件で変わるものであり、1例として上げたものである。隣接セルからの電荷のクロストークやY2消去パルス7が強く放電した場合等により、Y電極23近傍の誘電体26上に負電荷39が集まるか、X電極22近傍の誘電体26上に正電荷38が集まった場合、アドレスパルス9がなくても、スキャンパルス8によって、X電極22とY電極23間で誤放電が起こり、誤動作につながる場合がある。第2の幅広消去パルス62はこの誘電体26上の電荷を放電63により消去し、書込み放電期間での誤放電を防止する。
次に、図16を用いて、本発明の第8の実施例について説明する。
図16はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第8の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示している。図において、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
本実施例においては、Xプライミングパルス64とその放電65を除いて、図1に示す第1の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例においてXプライミングパルス64はグランド電位から時間に対して直線的に立ち上り、放電開始電圧を越えて略300V以上の電圧を印加する。これにより、セルの放電特性のばらつき、電荷の残留状態のばらつき等があっても、各セルが放電を開始してからの時間的電圧変化が一定であり、動作を均一にすることができる。すなわち、Xプライミングパルス64が放電開始電圧を超えて放電が開始されると、電荷が蓄積される。この電荷の蓄積が一定値を越えると放電が停止される。Xプライミングパルス64の電圧は上昇し続けるため再び放電が開始される。所が、Xプライミングパルス64の電圧は直線的に上昇するため、この放電開始から放電停止に至るサイクル、特に電荷の集積時間が略一定となるため、放電強度の変化を防ぐことができる。尚、Xプライミングパルス64の電圧は、放電ギャップ、放電ガス組成、放電ガス圧力等の条件で変わるものであり、1例として上げたものである。
本実施例において、Y1消去パルス6及びY2消去パルス7をパルス64に示すように時間に対して直線的に立ち上がるように構成してもよい。
以上のように、本実施例1から8では表示に関係ない黒部の発光を低減すると
共に放電電流を低減できる。
次に、図17、図18を用いて、本発明の第9の実施例について説明する。
図17はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第9の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加される電圧波形を示している。
図18はY2消去パルスによる放電後の第9の実施例におけるセル内の電荷状態を示す模式図である。
図17において、(a)は1本のX電極22に印加される電圧波形、(b)は1本のY電極23に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d)は放電による発光を示す。また、横軸は時間tを示す。
図17に示すように、本実施例においては、規制パルス66はY2消去パルス7の印加されている期間、グランドレベルに保たれる。Y2消去パルス7の放電67が異なることを除いて、図1に示す第1の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。本実施例においては、Y2消去パルス7での放電により生成された電荷は、X電極22およびY電極23近傍の誘電体26上の電荷を中和消去すると共に、アドレス電極29の電圧がグランド電圧であるために、図18に示すように、一部の正電荷38はアドレス電極29側の蛍光体上に蓄積される。このため、一部の負電荷39はY電極23近傍の誘電体26上に残り、X電極22側にも、正電荷38が残る。この、残留した電荷は、書き込み放電の際に各電極に印加する電圧の極性と同じであるため、電荷が残留しなかった場合より低い電圧のスキャンパルス8及びアドレスパルス9で放電を起こさせることができる。
次に、図19、図20を用いて、本発明の第10の実施例について説明する。 図19は本発明によるプラズマディスプレイパネルの電極配置と回路構成の一実施例を示す模式図である。
図に示すように、X電極は第1のX電極22a、第2のX電極22bの二つの群に分けられ、それぞれ、X駆動回路34a、34bに接続されている。Y電極も同様に第1のY電極23a、第2のY電極23bの二つの群に分けられ、それぞれ、Y駆動回路35a、35bに接続されている。尚、第1のX電極22aと第1のY電極23a、第2のX電極22bと第2のY電極23bはそれぞれ、同じセル内に配置され、これらの電極の間で放電を行なう。本実施例では第1の電極群は奇数行目のセルの電極であり、第2の電極群は偶数行目のセルの電極である。他の構成要素は図5に示す第1の実施例と同じであり、同一番号を付けて説明を省略する。
図20はプラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第10の実施例を示す波形図であり、略1つのサブフィールドとその直前の発光表示期間に各電極に印加する電圧波形を示している。図20において(a1)、(a2)はそれぞれ奇数行、偶数行の1本のX電極に印加される電圧波形、(b1)(b2)はそれぞれ奇数行、偶数行の1本のY電極に印加される電圧波形、(c)は1本のアドレス電極29に印加される電圧波形である。また、(d1)、(d2)はそれぞれ奇数行、偶数行のセルの放電による発光を示す。図において、4a、4bはXスキャンパルス、8a、8bはスキャンパルス、7a、7bはY2消去パルス、9a、9bはアドレスパルス、62a、62bは第2の幅広消去パルス、58aは規制パルス、14aはY2消去パルス7aによる放電、14bはY2消去パルス7bによる放電、63aは第1の幅広消去パルス62aによる放電、63bは第2の幅広消去パルス62bによる放電、15aはアドレスパルス9aによる書込み放電、15bはアドレスパルス9bによる書込み放電である
本実施例においては、Y2消去パルス7a、7bから最初のサステインパルス5aの前までの期間、すなわち、Y2消去パルス7a、第2の幅広消去パルス62a、及び書き込み放電期間のスキャンパルス8aを連続する期間の間に、第1電極群である奇数行目のセルの第1のY電極23aに印加し、第1のY電極23aにこれらのパルスを印加した後、Y2消去パルス7b、第2の幅広消去パルス62b、及び書き込み放電期間のスキャンパルス8bを第2のY電極23bに印加している。このように本実施例においては、第1の電極群である奇数行のセルの電極と第2電極群である偶数行のセルの電極とでパルスを印加する期間を変えている。
X電極及びY電極を第1の電極群及び第2の電極群に分けない場合、Y2消去パルス7で放電を行ない、プライミング効果を持つ電荷を空間に形成しても、空間の電荷は急速に減少するため、Y2消去パルス7印加時から最後のアドレス放電までの時間が長いと、空間に残留している電荷量が少なくなり、プライミング効果が薄れる。従って、Y2消去パルス7印加後から最後のアドレス放電までの時間は短い方が良い。例えば、縦に1000ラインあるパネルではスキャンパルスの幅を1.5μsにしても、最後のアドレス放電までの経過時間は1500μsである。これに対して、本実施例ではX電極及びY電極をそれぞれ第1、第2のX電極22a、22b群、第1、第2のY電極23a、23b群に分け、第1の電極群と第2の電極群とでY2消去パルス印加期間と書き込み放電期間の期間を分けて放電を行なっているため、半分のラインのアドレス放電を行えばよいので、最後のアドレス放電までの経過時間は半分の750μsである。従って、空間に残留している電荷の量も多いため、プライミング効果によって放電遅れが小さくなる。これにより、動作が安定する。さらに、上下を2分割して、上下の領域に同時にスキャンパルスを印加する方式では、上下のそれぞれの領域の電極を2群に分けることによって、最後のアドレス放電までの経過時間を1/4にできる。
本実施例においては、X電極及びY電極を2群に分けているが、3群以上に別けてもよい。
尚、Xプライミングパルス64も第1電極群である奇数行目のセルの電極と第2電極群である偶数行目のセルの電極で印加する期間を変える手段もあるが、この場合には、回路または回路とパネルをつなぐ線材の部分で隣り合うX電極間に300V以上の電圧が印加されることになり、線間の耐圧が問題となる。本実施例では隣り合うY電極間にかかる電圧はサステインパルスの電圧であり、この電圧は約180Vであり、低く押さえることができる。
以上述べたように、本発明によれば、プラズマディスプレイパネルのコントラストを向上させることができる。また、回路負荷を低減することができる。また、本発明によって、駆動電圧を低減したり、アドレス放電を安定に行なうことができる。
本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆動波形の第1の実施例を示す波形図である。 本発明を適用するプラズマディスプレイパネルの構造の一部を示す分解斜視図である。 図2において矢印Aの方向から見たプラズマディスプレイパネルの断面図である。 図2において矢印Bの方向からみたプラズマディスプレイパネルの断面図である。 本発明を適用するプラズマディスプレイパネルの電極配置と回路構成を示す模式図である。 図2に示したプラズマディスプレイパネルに1枚の画を表示するのに要する1フィールドの構成を示す模式図である。 発光表示期間の最終サステインパルスで放電が行われた後の第1の実施例におけるセル内の電荷の状態を示す模式図である。 Xプライミングパルスで放電が行われた後の第1の実施例における電荷の状態を示す模式図である。 Y2消去パルスによって誘電体上の電荷が消去された後の第1の実施例におけるセル内の電荷状態を示す模式図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第2の実施例を示す波形図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第3の実施例を示す波形図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第4の実施例を示す波形図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第5の実施例を示す波形図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第6の実施例を示す波形図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第7の実施例を示す波形図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第8の実施例を示す波形図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第9の実施例を示す波形図である。 Y2消去パルスによる放電後の第9の実施例におけるセル内の電荷状態を示す模式図である。 本発明によるプラズマディスプレイパネルの電極配置と回路構成の一実施例を示す模式図である。 プラズマディスプレイパネルを駆動する電圧波形の第10の実施例を示す波形図である。
符号の説明
1、5…サステインパルス、3…Xプライミングパルス、6…Y1消去パルス、7…Y2消去パルス、8、8a、8b…スキャンパルス、9、9a、9b…アドレスパルス、10…規制パルス、21…前面ガラス基板、22、22a、22b…X電極、23、23a、23b…Y電極、24…Xバス電極、25…Yバス電極、26…誘電体、27…保護層、28…背面ガラス基板、29…アドレス電極、30…誘電体、31…隔壁、32…蛍光体、33…放電空間、38…正電荷、39…負電荷、40…1フィールド、41〜48…サブフィールド、41〜48−A…予備放電期間、41〜48−B…書き込み放電期間、41〜48−C…発光表示期間、60…第1の幅広消去パルス、62、62a、62b…第2の幅広消去パルス。

Claims (13)

  1. 第一の電極と、前記第一の電極と対をなす第二の電極と、前記第一の電極及び第二の電極と交差する第三の電極とを有し、複数のサブフィールドを用いて画像を表示するプラズマディスプレイの駆動方法であって、
    前記第三の電極にアドレスパルスを印加することによりセルを選択するアドレス期間と、前記セルを放電させる維持放電期間とを有し、
    前記維持放電期間の後に前記第一の電極と前記第二の電極との間に時間とともに第1の方向に変化する第一のパルスを印加し、
    前記第一のパルスの印加後に、前記第一の電極と前記第二の電極との間に時間とともに前記第一の方向とは異なる第二の方向に変化する第二のパルスを印加し、
    前記第二のパルスの印加後に、前記第一の電極と前記第二の電極との間に時間とともに前記第一の方向に変化する第三のパルスを印加し、
    前記第三のパルスの印加後に前記アドレス期間が配置され、
    前記第二のパルスの印加時の第一の電極と第二の電極の電位差の絶対値は、前記第一のパルス印加時の第一の電極と第二の電極の電位差の絶対値および前記第三のパルス印加時の第一の電極と第二の電極の電位差の絶対値よりも大きく、
    前記第一のパルス、前記第二のパルスまたは前記第三のパルスが印加されているときに、前記第三の電極に前記アドレスパルスと同じ極性の電圧を印加し、
    前記第一のパルスが印加される期間と前記第二のパルスが印加される期間の間に前記第一の電極、前記第二の電極および前記第三の電極を全てグラウンド電位とする期間が設けられることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 前記維持放電期間の後、次のアドレス期間の間に前記第三の電極をグランド電位とする期間を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 前記第三の電極に印加されるアドレスパルスと同じ極性の電圧は、前記第一の電極または前記第二の電極に印加される電圧と同じタイミングで印加されることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 前記第二のパルスは壁電荷を形成し、前記第一のパルスおよび前記第三のパルスは形成された壁電荷を消去するパルスであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 前記第二のパルスは、前記第一の電極と第二の電極の間に放電開始電圧を超える電圧を印加するパルスであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 前記第二のパルスは、前記第一の電極と第二の電極の間に所定の電位を印加した後徐々に電位差を増加させるパルスであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 前記第二のパルスは、前記第一の電極と第二の電極の間に印加される維持放電パルスと同じ電位まで立ち上がった後、徐々に電位差を増加させるパルスであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  8. 前記第二のパルスは、アドレス放電を起こりやすくする空間電荷を形成するパルスであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  9. 前記第二のパルスは、少なくとも1つのサブフィールドにおいて省略されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  10. 前記第一のパルスおよび前記第三のパルスは維持放電期間におけるパルスの電圧値を越えない電圧を前記第一の電極と前記第二の電極との間に印加することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  11. 第一の電極と、前記第一の電極と対をなす第二の電極と、前記第一の電極及び第二の電極と交差する第三の電極とを有し、複数のサブフィールドを用いて画像を表示するプラズマディスプレイの駆動方法であって、
    発光させるセルを選択するアドレス期間と、選択されたセルを放電させる維持放電期間とを有し、
    前記維持放電期間の後であって、次のサブフィールドのアドレス期間の前に、前記第一の電極と前記第二の電極との間に時間とともに電圧値が変化する第一のパルス、第二のパルスおよび第三のパルスを順に印加し、
    前記第一のパルスおよび第三のパルスは、電圧の変化する方向が同一であり、前記第二のパルスは、前記第一のパルスおよび第三のパルスとは電圧の変化する方向が異なり、
    前記第二のパルス印加時に第一の電極と第二の電極に生じる電位差の絶対値は、前記第一のパルス印加時および前記第三のパルスの印加時に第一の電極と第二の電極に生じる電位差の絶対値よりも大きく、
    前記第三の電極に、前記アドレス期間に印加されるアドレスパルスと同極性の電圧が印加され、
    前記第一のパルスが印加される期間と前記第二のパルスが印加される期間の間に前記第一の電極、前記第二の電極および前記第三の電極を全てグラウンド電位とする期間が設けられることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  12. 前記維持放電期間の後、次のサブフィールドのアドレス期間の間に前記第三の電極をグランド電位とする期間を有することを特徴とする請求項11に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  13. 前記第三の電極に印加される電圧は、前記第一の電極または前記第二の電極に印加される電圧と同じタイミングで印加されることを特徴とする請求項11または12に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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