JP4484067B2 - 音場制御装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、複数のスピーカで音響信号を再生する際の音場を制御する音場制御装置及びプログラムに関する。
複数のスピーカによる音響再生装置で音像の位置をコントロールする、いわゆるサラウンド・パンポットが実用化されている。これは、複数のスピーカの配置された空間において、各スピーカから発音される楽音の音量や発音タイミングを制御することにより対象となる音響の音像を定位させ、音響に臨場感を与える技術である。
下記特許文献1には、標準配置でスピーカを配置(例えば、5.1chサラウンドであれば、低音効果用の補助チャンネルを除いて、中央、左前方、右前方、左後方、右後方の所定位置)した環境で、音場の回転、音場の拡大・縮小、及び音場の移動の3種類の音場制御を同時に行うことを可能にする装置が開示されている。具体的には、信号処理装置(DSP:Digutal Signal Processor)を備え、これによりマトリクスミキサの機能を実現している。マトリクスミキサは、複数チャンネルのサラウンドソースを出力チャンネル数に配分し、これらにCPUで算出されるDSP係数を乗じ、乗算結果の信号を出力チャンネル毎に加算して出力することにより出力チャンネルのレベルを制御し、音場の制御を実現するものである。信号処理装置に与えるDSP係数は、回転角θ、中心位置から音源までの距離r、及び中心位置の移動量(X,Y)から所定の数式で算出される。
回転角θは、リスナの正面をθ=0とし、時計回りに測った音場の回転角度を指定する値である。中心位置から音源までの距離rは、標準配置でスピーカが配置される円の中心位置からの距離Rの円周上に配置された音源を、中心位置から距離rへと仮想的に移動して、音場を拡大・縮小することを指示するときの指定量である。中心位置の移動量(X,Y)は、標準配置におけるリスナの位置である中心位置をXY座標系でどれだけ移動するかを指定する量である。これらの制御量の入力は、特許文献1では、GUI(Graphical User Interface)による方法と数値入力による方法が記載されている。GUIによる方法は、画面上で、(1)音場の正面方向を示す方向指示子をマウスでドラッグアンドドロップして所望の角度θに音場を回転させる、(2)スピーカ位置を示す円周をドラッグアンドドロップして所望の中心位置からの距離rを設定する、(3)音場位置を示す音場位置指示子をドラッグアンドドロップして所望の位置(X,Y)を設定する、というものである。数値入力は、θ、r、(X,Y)をそのまま数値入力する方法である。
特開2004−312355
上記特許文献1では、時間の経過にしたがって音場がある軌跡を描くように予めプログラムしておくことによって処理を実行させるプログラム制御を行うことも可能である、との記載がある(段落0074)。しかし、そのようなプログラム制御を指定するユーザインターフェースについての記載はなく、どのように設定して音場を自動的に動かすのか明らかではない。また、設定されているオートメーションによる動きを視覚的に確認することは全くできない。
この発明は、音場を自動的に変更していくオートメーションの設定を、手間をかけずに簡単な操作で、また直感的で分かりやすく、設定することができるようにするとともに、設定されているオートメーションによる動きを視覚的に確認することのできる音場制御装置及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、入力される複数チャンネルの音楽データの音場を制御し、当該入力される複数チャンネルと同数のチャンネルの音楽データとして出力する音場制御装置及びそのような音場制御装置を実現する音場制御プログラムであって、入力される音楽データの制御後の音場を規定するパラメータの値をカレントバッファに記録し、カレントバッファに記録されているパラメータの値に基づく場をメイン画面へ表示するようにする。また、音場を規定するパラメータの開始値と到達値及びその間の変化速度をオートメーションバッファに記録する。オートメーションバッファのパラメータに基づく音場はメイン画面とは別に設けられているオートメーション画面に表示する。またオートメーションの再生中は、前記オートメーションバッファに記録されているデータから単位時間あたりのパラメータの変化量を算出し、当該変化量に基づいてカレントバッファのパラメータの値を変更するとともに、当該変更後のカレントバッファのパラメータの値に基づく音場を前記メイン画面に表示する。また、前記オートメーションバッファに記録されているデータから単位時間あたりのパラメータの変化量を算出し、当該変化量をカレントバッファのパラメータの値へ反映せず、当該算出した変化量に基づく音場の変化を前記オートメーション画面にアニメーション表示する。
本発明によれば、オートメーション画面にオートメーションの音場の動きが常に表示されるので、設定されているオートメーションによる動きを簡単に視覚的に確認できる。また、メイン画面とは別の独立した画面で、常にオートメーションの動きを確認できる。音場制御装置の設定状態とオートメーションの動きとの両方を、簡単に認識できる。
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態である音場制御装置のハードウエア構成を示す。この音場制御装置は、中央処理装置(CPU)101、ランダムアクセスメモリ(RAM)102、リードオンリメモリ(ROM)103、外部記憶装置104、表示回路105、表示部106、検出回路107、操作子108、通信インターフェース(I/F)109、及びこれら各部を相互に接続する通信バス120を備える。
CPU101は、この音場制御装置全体の動作を制御する処理装置である。RAM102は、CPU101が実行するプログラムをロードしたり該プログラムの実行時に各種の変数領域やワーク領域を割り当てる揮発性メモリである。ROM103は、電源投入時のスタートアップルーチンや低レベルI/O処理を司るBIOS(Basic Input/Output System)およびCPU101が実行する制御プログラムなどを格納する不揮発性メモリである。外部記憶装置104は、例えばハードディスクやフラッシュメモリなどであり、CPU101が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。表示回路105は、CPU101からの指示に基づいて、与えられたデータを表示部106に表示する。表示部106は、LCDなどのディスプレイ装置である。操作子108は、ユーザがこの音場制御装置に各種の指示を与えるための操作子である。操作子108の操作は、検出回路107により検出され、その検出結果はCPU101に送られる。通信I/F109は、この音場制御装置で制御する対象である音場制御用信号処理装置110と接続するためのインターフェースである。
ここでは図示しないが、音場制御用信号処理装置110には、例えばDVDやHDなどの記憶媒体に記録されている音楽データを再生する再生装置と、5.1chの方式で標準配置されたスピーカが接続されている。音場制御用信号処理装置110は、DSPとADC(アナログディジタル変換器)とDAC(ディジタルアナログ変換器)を備えており、再生装置から入力した音楽データ(5.1chフォーマット)をADCでディジタル信号に変換し、DSPで実現するマトリクスミキサの機能により、入力した各チャンネルの信号を出力チャンネルに配分し、DACでアナログ信号に変換して5.1chの各チャンネルのスピーカに出力する。DSPは、特許文献1に記載のものと同様のものであり、本音場制御装置から与えられる回転角θ、中心位置から音源までの距離r、及び中心位置の移動量(X,Y)を入力し、これらのパラメータに応じて音場を制御するものである。本音場制御装置において、これらのパラメータは、次に説明するユーザインターフェースで設定されるものである。
なお、本実施形態では、PC(パーソナルコンピュータ)に本発明に係るソフトウェアをインストールして動作させることにより音場制御装置としての機能を実現している。そのPCには、音場制御用信号処理装置110としてディジタルミキサを外部接続している。本発明に係るソフトウェアで音場制御のパラメータを設定し、そのパラメータをディジタルミキサに渡すと、該ディジタルミキサのDSPがそのパラメータに従って音場制御を行うものである。ディジタルミキサは、各種の音響信号源からの音響信号を入力し、ミキシング処理、効果付与処理(その効果の1つとして音場制御がある)、及び音量レベル制御処理などを行い、処理後の音響信号をアンプやスピーカなどの各種の出力機器に出力するものである。PCはマウスなどのポインティングデバイスを備えているものとする。
図2は、図1の音場制御装置において表示部106に表示する上記のパラメータを入力する画面表示例を示す。ウインドウ200に、メイン画面210、パラメータスイッチ221〜223、オートメーション画面230、及びオートメーション設定領域240が表示されている。
メイン画面210において、中心位置211は、リスナの位置を示している。212Fはリスナの正面方向、212Rはその正面方向を0°としてそこから90°時計回りに回転した右方向、212Bは右方向212Rからさらに90°回転した後ろ方向、212Lは後ろ方向212Bからさらに90°回転した左方向、をそれぞれ示す。213は5.1chの標準配置として規定されたリスナから所定の距離Rの円周を示し、この円周上にスピーカ214C,214FR,214RS,214LS,214FLが配置される。特に、円周213上の正面方向(0°)212Fの位置に中央のスピーカ214Cが配置され、右前のスピーカ、右後ろのスピーカ、左後ろのスピーカ、左前のスピーカは、それぞれ、正面方向(0°)212Fから右回りに30°、120°、240°、330°の各位置に配置される。これが5.1chの標準配置(低音効果用の補助スピーカを除く)である。音場制御用信号処理装置110に接続される5.1chサラウンドの出力用スピーカは、リスナの位置を中心211として、214C,214FR,214RS,214LS,214FLの位置に配置されている。
この標準配置が中心位置211のリスナに対する基本的な音場を提供する。すなわち、5.1chで再生されることを前提として作成された音響データは、音場の制御をしなければ、この標準配置による基本的な音場で再生され、これによりその音響データの制作者が意図した通りの臨場感が再現できる。この標準的な音場に対して、本実施形態の音場制御装置では、音場の回転、音場の拡大・縮小、および音場の移動の音場制御を行うことができる。215はこれらの音場制御を施した音場を示している。メイン画面210には、現在カレントバッファに記録されている音場が215のように表示されるものである。カレントバッファに記録されているデータは、常に音場制御用信号処理装置110に送られて現時点の音場が規定される。
音場215の円周218は標準配置の円周213に対応し、中心位置216が中心位置211に対応している。217は中心位置216から正面方向の向きを示す。この音場215の円周218上に置かれているスピーカ218C,218FR,218RS,218LS,218FLは、それぞれ標準配置のスピーカ214C,214FR,214RS,214LS,214FLに順に対応している。
このような音場215は、メイン画面210において、例えば、中心位置211を位置216にドラッグし、その後、円周218をドラッグしてその半径を所望の通りに設定し、さらに正面方向217をドラッグして所望の角度まで回転させることにより、任意に設定することができる。その設定に応じて決まる、正面方向217の回転角θ、円周218の円の半径(中心位置216から音源までの距離)r、及び、中心位置216の移動量(X,Y)を、適宜加工して図1の音場制御用信号処理装置110に渡すことにより、音場215が実現される。
メイン画面210上で上述したようにドラッグにより音場を編集する方式では、細かな制御ができない。そこで、本実施形態では、パラメータスイッチ221〜223を用いて上記のパラメータを細かく設定できるようにしている。
パラメータスイッチ221は、編集対象の音場215の半径rの増減を行うスイッチである。221Aは半径を拡大させる方向に作用する拡大スイッチ、221Bは半径を縮小させる方向に作用する縮小スイッチである。拡大スイッチ221Aには半径が拡大されることを示すために大きめの丸が記載され、縮小スイッチ221Bには半径が縮小されることを示すために小さめの丸が記載されている。拡大スイッチ221Aを1回クリックすることにより、予め決められた所定量だけ、音場215の半径が拡大する。逆に、縮小スイッチ221Bを1回クリックすることにより、当該所定量だけ、音場215の半径が縮小する。その所定量は、ユーザが任意に設定できる。スイッチ221の下にある入力表示領域224には、現在設定されている半径rの数値が表示される。この入力表示領域224にカーソルをセットし、数値入力で音場215の半径rを設定することもできる。
222は、音場215の中心位置216の移動を行うためのオフセットスイッチである。オフセットスイッチ222として、上方向スイッチ222U、下方向スイッチ222D、右方向スイッチ222R、及び左方向スイッチ222Lの4つが設けられている。上方向スイッチ222U上には、このスイッチを押すと中心位置が上方向に移動することがイメージされるように、上向き三角印が表示される。同様に、下方向スイッチ222D上には下向き三角印、右方向スイッチ222R上には右向き三角印、左方向スイッチ222L上には左向き三角印が、それぞれ表示される。これらのスイッチの何れかを1回クリックすることにより、それぞれのスイッチに対応する方向に中心位置216が移動する。その移動量は予め決められた所定量である。その所定量は、ユーザが任意に設定できる。スイッチ222の下にある入力表示領域225には、現在設定されている中心位置216の左右方向の座標(X座標)が表示される。ここでは、中心位置211をXY座標の基準点0として、そこを通る正面及び後ろ方向の線分212F,212Bから右方向の位置はRを付けて表し、左方向の位置はLを付けて表す。例えば、入力表示領域225の「L19」は中心位置を通る線分212F,212Bから左方向に19離れた位置を示す。入力表示領域226には、現在設定されている中心位置216の上下(前後)方向の座標(Y座標)が表示される。ここでは、中心位置211を通る左右方向の線分212R,212Lから上方向の位置はFを付けて表し、下方向の位置はRを付けて表す。例えば、入力表示領域226の「R44」は中心位置を通る線分212R,212Lから下(後ろ)方向に44離れた位置を示す。これらの入力表示領域225,226にカーソルをセットし、数値入力で音場215の中心位置216の移動量(X,Y)を設定することもできる。
角度スイッチ223は、右回転スイッチ223Rおよび左回転スイッチ223Lからなる。右回転スイッチ223R上には、このスイッチを押すと正面方向の角度が右回り(時計回り)に回転することがイメージされるように、右回りの矢印が表示される。左回転スイッチ223L上には、このスイッチを押すと正面方向の角度が左回り(反時計回り)に回転することがイメージされるように、左回りの矢印が表示される。右回転スイッチ223Rを1回クリックすると、音場215の正面方向217が時計回りに所定角度だけ回転する。左回転スイッチ223Lを1回クリックすると、同様に正面方向217が反時計回りに所定角度だけ回転する。その所定角度は予め決められた角度量である。その角度量は、ユーザが任意に設定できる。スイッチ223の下にある入力表示領域227には、現在設定されている音場215の正面方向217の回転角度θが表示される。この入力表示領域227にカーソルをセットし、数値入力で音場215の正面方向217の回転角度θを設定することもできる。
なお、これらのスイッチ221〜223が操作されたときには、メイン画面210の音場215の表示も、その操作が反映されて再表示される。
これらのスイッチ221〜223は、ここで説明したものに限らず、別の態様のものを用いてもよい。また、ここでは音場制御用信号処理装置110側で受け付ける音場制御のパラメータの種類に応じて、メイン画面210やパラメータスイッチ221〜223を使って設定したパラメータを適宜加工して音場制御用信号処理装置110に送るようにしたが、音場制御用信号処理装置110側で受け付ける音場制御のパラメータが別の表現形式である場合は、それに合わせたスイッチの構成とするのがよい。要するに、設定できるパラメータの種類毎にスイッチ群を配置し、そのスイッチ群の中には、パラメータの種類に対応するパラメータの変更方向毎のスイッチを配置すればよい。
次に、オートメーション機能について説明する。オートメーションとは、音場制御の各パラメータの開始値と到達値及びその間の変化速度を設定することにより、音場を自動的に動かす機能である。MODE/SPEED設定領域240の左側の「KEY1」の下側の入力表示領域241は半径rに関するオートメーション開始値、MODE/SPEED設定領域240の右側の「KEY2」の下側の入力表示領域245は半径rに関するオートメーション到達値を示す。これらの入力表示領域241,245に直接数値入力することにより半径rの開始値と到達値を設定できる。つまみ253は、半径rの変化速度を指定するつまみである。つまみ253をドラッグすることにより、変化速度を−64から+64の範囲で指定できる。251は、再生時に、開始値から到達値まで1回変化させたらそこでオートメーションの処理を終了する「1回のみ実行モード」を指定するボタンである。252は、再生時に、開始値から到達値まで変化させたら再び開始値に戻って変化を繰り返す「反復実行モード」を指定するボタンである。
音場の中心位置の移動に関するオートメーションについても同様である。242は中心位置の左右方向の開始値、246は中心位置の左右方向の到達値、243は中心位置の上下方向の開始値、247は中心位置の上下方向の到達値を示す。「1回のみ実行モード」ボタン254、「反復実行モード」ボタン255、及び変化速度を指定するつまみ256も、半径の場合と同様である。また、音場の正面方向の回転角度の変化に関するオートメーションについても同様である。244は回転角度の開始値、248は回転角度の到達値を示す。「1回のみ実行モード」ボタン257、「反復実行モード」ボタン258、及び変化速度を指定するつまみ259も、半径の場合と同様である。これらのオートメーションに係る設定は、パラメータ毎に独立して行うことができる。従って、オートメーションの再生では、パラメータ毎に独立な変化速度で変化させることができる。もちろん、同期ボタンのようなものを設け、それがオンされているときは、ある代表パラメータの開始値から到達値までの変化に同期して、他のパラメータも開始値から到達値まで変化するような処理を行ってもよい。
このように各パラメータについて開始値と到達値と変化速度を設定すると、オートメーション画面230に、そのオートメーションの音場の変化が繰り返しアニメーション表示される。231はオートメーション開始時の音場、232はオートメーション到達時の音場を示す。実際に表示されるのは、開始時の音場231から徐々に変化して到達時の音場232に到るアニメーション表示である。
なお、メイン画面に表示される音場215は現在カレントバッファに記録されているものであるが、上述したオートメーションに係る設定値はこれとは別の領域(オートメーションバッファ)に記録されている。従って、オートメーションの設定を行っても、それだけでは現実の音場には反映されない。再生ボタン261をクリックすることにより、半径と中心位置の移動と回転角度の各パラメータについて、それぞれ指定された開始値から指定された変化速度で変化したときの値を順次計算し、その計算値がカレントバッファに設定されるので、これによりメイン画面の表示もオートメーションに同期するものである。262はオートメーションの停止ボタン、263は先頭の開始時の値に戻すことを指示するボタンである。
なお、メイン画面でマウスポインタやパラメータスイッチの操作で音場215を編集し、所定のボタンをクリックすると、その時点の音場215のパラメータがオートメーションの開始側のパラメータあるいは到達側のパラメータとして自動設定されるようにしてもよい。
図3(a)は、パラメータスイッチ操作の処理手順を示すフローチャートである。いずれかのパラメータスイッチ221〜223の操作を検出したとき、オートメーション再生中であるかを検出し、オートメーション再生中でなければ、本処理を起動する。
ステップ301で、操作されたパラメータスイッチの種類を検出する。図2で説明したように、パラメータスイッチの種類は、右回転、左回転、拡大、縮小、上方向、下方向、左方向、右方向の8つある。ステップ302では、当該操作に応じて変更すべきパラメータを決める。予めパラメータスイッチの種類毎に、制御の対象とするパラメータを規定(記録)しておくものとする。操作されたのが右回転または左回転のスイッチのとき対象パラメータは「角度」であり、拡大または縮小のスイッチのとき対象パラメータは「半径」であり、上方向・下方向・左方向・右方向のスイッチのとき対象パラメータは「中心位置」である。ステップ303では、規定量を読み出す。この規定量は1回のスイッチ操作で変更すべき量であり、予めパラメータスイッチの種類ごとに規定し、所定の領域に記録しておく。ステップ304では、カレントバッファにおいて、ステップ302で決めたパラメータの値をステップ303で読み出した前記規定量だけ変更する。カレントバッファには、角度、半径、及び中心位置を記録するものである。ステップ305で、変更後のカレントバッファの値に合わせて表示を変更する。表示の変更は、メイン画面210の現在の音場215の表示の変更と、パラメータの入力表示領域224〜227の数値の変更の両方を指すものである(以後の説明でも同じ)。ステップ306で、変更後の値を音場制御用信号処理装置110へ反映する。つまり、特許文献1に記載の方法により、カレントバッファの角度θと半径rと中心位置(X,Y)から、出力チャンネル毎の距離rと回転角θを求めて、それらから係数Hを求めて、音場制御用信号処理装置(DSP)110で音場を設定し直す。
図3(b)は、マウスのポインタ操作の処理手順を示すフローチャートである。マウス操作によるドラッグ&ドロップを検出したとき、オートメーション再生中であるかを検出し、オートメーション再生中でなければ、本処理を起動するものである。
ステップ311で、操作の方向と量を検出して、それらからパラメータの種類と変更量を決定する。すなわち、操作の方向から変更対象のパラメータの種類を決めて、そのパラメータの種類ごとに、操作の量から変更量を決定する。ステップ312で、カレントバッファに記録されているパラメータのうち、ステップ311で決定されたパラメータを、決定された変更量だけ変更する。ステップ313で、変更後の値に合わせて表示を変更する。ステップ314で、変更後の値を音場制御用信号処理装置110へ反映する。
数値入力の処理も同様に行えばよい。すなわち、新たな数値が入力されたことを検出したとき、オートメーション再生中であるかを検出して、オートメーション再生中でなければ、数値入力の処理を起動する。その数値入力の処理では、カレントバッファに記録されている入力の対象とされたパラメータの値を、入力された数値に変更する。また、変更後の値に合わせて表示を変更し、変更後の値を音場制御用信号処理装置110へ反映する。
パラメータ受信の処理も同様である。パラメータの変更値を外部から受信したとき、オートメーション再生中であるかを検出して、オートメーション再生中でなければ、パラメータ受信の処理を起動する。その処理では、カレントバッファに記録されている受信したパラメータの値を、受信した変更値で変更する。また、変更後の値に合わせて表示を変更し、変更後の値を音場制御用信号処理装置110へ反映する。
図4(a)は、オートメーションバッファ更新処理の手順を示すフローチャートである。図2の241〜259の各種表示部やスイッチによる、オートメーションに係る設定値の変更操作を検出したとき、オートメーション再生中であるかを検出して、オートメーション再生中でなければ、本処理を起動する。ステップ401で、オートメーションバッファの内容を、変更操作に合わせて更新する。オートメーションバッファには、パラメータごとの単位時間あたりの変化量を決定するためのデータを記録する。パラメータは、カレントバッファに記録されているパラメータと同じで、角度、半径、中心位置である。パラメータごとのデータとして、開始値、到達値、変化速度、を記録する。
図4(b)は、オートメーション画面表示の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、所定の単位時間毎に起動されるものである。ステップ411で、オートメーションバッファのデータからパラメータごとの、単位時間あたりの変化量を決定する。ステップ412で、パラメータごとの変化量だけ、パラメータの値を変更した音場の状態を、オートメーション画面に表示する。ここでは、カレントバッファと音場制御用信号処理装置110へは反映しない。これにより、オートメーション画面でのアニメーション表示が実現される。
図5は、オートメーション再生の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、再生ボタン261がクリックされてオートメーションの再生が開始されてから終了されるまでの間、所定の単位時間ごとに実行される処理である。ステップ501で、オートメーションバッファのデータからパラメータごとの単位時間当たりの変化量を決定する。ステップ502で、パラメータごとの変化量だけ、カレントバッファのパラメータの値を変更する。ステップ503で、変更後のカレントバッファの値に合わせて表示を変更する。ステップ504で、変更後のカレントバッファの値を音場制御用信号処理装置110へ反映する。
なお、本音場制御装置を実現するプログラムは、ROM103に記憶しておいてもよいし、HDやCD−ROMなどの外部記憶装置104にプログラムやデータを記憶させておいてそれをRAM102に読み込んだり、通信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続しサーバコンピュータから制御プログラムやデータをダウンロードすることで、ROMに制御プログラムやデータを記憶している場合と同様の動作をCPU101にさせるようにしてもよい。
実施形態の音場制御装置のハードウエア構成図 パラメータを入力する画面表示例を示す図 パラメータスイッチ操作の処理手順などを示すフローチャート図 オートメーションバッファ更新処理の手順等を示すフローチャート図 オートメーション再生の処理手順を示すフローチャート図
符号の説明
101…中央処理装置(CPU)、102…ランダムアクセスメモリ(RAM)、103…リードオンリメモリ(ROM)、104…外部記憶装置、105…表示回路、106…表示部、107…検出回路、108…操作子、109…通信インターフェース(I/F)、120…通信バス。

Claims (2)

  1. 入力される複数チャンネルの音楽データの音場を制御し、当該入力される複数チャンネルと同数のチャンネルの音楽データとして出力する音場制御装置であって、
    前記入力される音楽データの制御後の音場を規定するパラメータの値を記録するカレントバッファと、
    前記カレントバッファに記録されているパラメータの値に基づく音場を表示するメイン画面と、
    音場を規定するパラメータの開始値と到達値及びその間の変化速度を記憶するオートメーションバッファと、
    前記オートメーションバッファのパラメータに基づく音場を表示する、前記メイン画面とは別に設けられている、オートメーション画面と、
    オートメーションの再生中は、前記オートメーションバッファに記録されているデータから単位時間あたりのパラメータの変化量を算出し、当該変化量に基づいてカレントバッファのパラメータの値を変更するとともに、当該変更後のカレントバッファのパラメータの値に基づく音場を前記メイン画面に表示するメイン画面制御手段と、
    前記オートメーションバッファに記録されているデータから単位時間あたりのパラメータの変化量を算出し、当該変化量をカレントバッファのパラメータの値へ反映せず、当該算出した変化量に基づく音場の変化を前記オートメーション画面にアニメーション表示するオートメーション画面制御手段と
    を備えたことを特徴とする音場制御装置。
  2. 入力される複数チャンネルの音楽データの音場を制御し、当該入力される複数チャンネルと同数のチャンネルの音楽データとして出力する処理を行う音場制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記入力される音楽データの制御後の音場を規定するパラメータの値を記録するカレントバッファと、
    前記カレントバッファに記録されているパラメータの値に基づく音場を表示するメイン画面と、
    音場を規定するパラメータの開始値と到達値及びその間の変化速度を記憶するオートメーションバッファと、
    前記オートメーションバッファのパラメータに基づく音場を表示する、前記メイン画面とは別に設けられている、オートメーション画面と、
    オートメーションの再生中は、前記オートメーションバッファに記録されているデータから単位時間あたりのパラメータの変化量を算出し、当該変化量に基づいてカレントバッファのパラメータの値を変更するとともに、当該変更後のカレントバッファのパラメータの値に基づく音場を前記メイン画面に表示するメイン画面制御手段と、
    前記オートメーションバッファに記録されているデータから単位時間あたりのパラメータの変化量を算出し、当該変化量をカレントバッファのパラメータの値へ反映せず、当該算出した変化量に基づく音場の変化を前記オートメーション画面にアニメーション表示するオートメーション画面制御手段と
    を備えた音場制御装置として機能させることを特徴とする音場制御プログラム。
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