JP4483180B2 - 同期式映像再生システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一つの映像を分解して、1または複数のピクセルごとに携帯端末の表示器面上に表示させることによって大きな映像を表示する、同期式映像再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンサートやパレード,各種式典,スポーツの応援等の各種イベントにおいて、多数の観覧者が協同して大きな文字や模様等を表示しようとする場合には、多数の人が、それぞれ旗や帽子、又はパネル等を提示したり、あるいは夜間の場合は、それぞれペンライトや提灯等を用いて光点を表示したりすることによって、そのような表示を行う方法が多く用いられていた。
また、マスゲーム等のように、多数の出演者がそれぞれ色や模様の異なる複数のパネルを順次掲げることによって、ゲームの進行とともに変化する大きな映像を表示する方法も行われていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−016201
【特許文献1】
特開2002−108736
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように旗や帽子、ペンライトや提灯等を用いる方法では、表示できるのは単調な色彩に限られていた上、表示像の全体又は一部の明度を変えることも困難であって、一つのまとまった映像としての表示は不可能であった。
また、マスゲーム等のように、多数の出演者がそれぞれパネルを掲げることによって、順次変化する映像を表示しようとする場合には、表示しようとする映像に応じて、複数の異なる色や模様のパネルを用意しなければならないため、事前の準備が煩瑣であるとともに、多数の色や模様を揃えることも困難であり、さらにそれぞれの出演者が、各自の行う表示の順序を確実に記憶していることが必要であって、事前の周到な演習が必要である等、難しい点が多かった。
【0005】
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、多数人が協同して複数点の画像によって大きな文字や模様等を表す映像を表示しようとする場合に、表示すべき文字や模様等を構成する色の数や、明暗の選択の自由度が大きく、従ってバラエティに富んだ表現が可能な、同期式映像再生システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、空間に配置された複数の携帯端末と、サーバとを備え、各携帯端末は、映像表示手段と、前記サーバ及び他の複数の携帯端末との間で各種情報を送受信するための第1の無線送受信手段と、前記サーバから受信した映像データを保存するデータ保存手段と、押下により、前記映像データの再生表示を開始させる映像再生ボタンと、当該携帯端末の位置を検出する位置検出手段とを有して構成され、前記サーバは、前記各携帯端末がそれぞれの位置に応じて表示すべき映像データと表示タイミングの情報を含むプログラムを蓄積するデータ蓄積手段と、前記各携帯端末との間で各種情報を送受信するための第2の無線送受信手段と、前記各携帯端末からの要求に応じて、前記データ蓄積手段に格納されている前記プログラムを送出する制御を行う制御手段とを有して構成され、前記各携帯端末が前記第1の無線送受信手段を介して前記サーバに当該端末の種類を送信すると、前記サーバの前記制御手段が当該携帯端末の種別に応じた映像表示の前記プログラムを前記第2の無線送受信手段を介して当該携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記位置検出手段によって検出された映像再生時の位置を前記第1の無線送受信手段を介して送信すると、サーバの前記制御手段が前記位置に対応する映像データを前記第2の無線送受信手段を介して前記各携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記映像再生ボタンの押下タイミングで、前記プログラムに従って前記送信された映像データを、表示することで、各携帯端末の映像表示手段の大きさよりも大きな映像を空間的に同期して表示する同期式映像再生システムに係り、前記各携帯端末は、前記映像再生ボタンの押下から現在までの経過時間を、前記第1の無線送受信手段を介して、他の複数の前記携帯端末へ報知する一方、前記各携帯端末は、他の複数の携帯端末からそれぞれの映像再生ボタン押下後の経過時間データを受信して、取得した複数の前記経過時間データの中央値に合わせて自端末の経過時間を修正して、映像の表示ずれを防止する構成になされていることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、空間に配置された複数の携帯端末と、サーバとを備え、各携帯端末は、映像表示手段と、前記サーバ及び他の複数の携帯端末との間で各種情報を送受信するための第1の無線送受信手段と、前記サーバから受信した映像データを保存するデータ保存手段と、押下により、前記映像データの再生表示を開始させる映像再生ボタンと、当該携帯端末の位置を検出する位置検出手段とを有して構成され、前記サーバは、前記各携帯端末がそれぞれの位置に応じて表示すべき映像データと表示タイミングの情報を含むプログラムを蓄積するデータ蓄積手段と、前記各携帯端末との間で各種情報を送受信するための第2の無線送受信手段と、前記各携帯端末からの要求に応じて、前記データ蓄積手段に格納されている前記プログラムを送出する制御を行う制御手段とを有して構成され、前記各携帯端末が前記第1の無線送受信手段を介して前記サーバに当該端末の種類を送信すると、前記サーバの前記制御手段が当該携帯端末の種別に応じた映像表示の前記プログラムを前記第2の無線送受信手段を介して当該携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記位置検出手段によって検出された映像再生時の位置を前記第1の無線送受信手段を介して送信すると、サーバの前記制御手段が前記位置に対応する映像データを前記第2の無線送受信手段を介して前記各携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記映像再生ボタンの押下タイミングで、前記プログラムに従って前記送信された映像データを、表示することで、各携帯端末の映像表示手段の大きさよりも大きな映像を空間的に同期して表示する同期式映像再生システムに係り、各携帯端末は、前記映像再生ボタンの押下から順次表示される映像の現在のフレーム番号を、前記第1の無線送受信手段を介して、他の複数の携帯端末へ報知する一方、各携帯端末は、他の複数の携帯端末からそれぞれの映像再生ボタン押下後、順次表示される映像の現在のフレーム番号データを受信して、取得した複数のフレーム番号データの中央値に合わせて自端末の現在のフレーム番号を修正して、映像の表示ずれを防止する構成になされていることを特徴としている。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の同期式映像再生システムに係り、前記映像を形成するピクセル数と前記携帯端末の数とが等しいときは、各携帯端末が1ピクセルの画像を表示することを特徴としている。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の同期式映像再生システムに係り、前記映像を形成するピクセル数が前記携帯端末の数より多いときは、映像を前記携帯端末数に分割した各部の一部または全部に対応して、各携帯端末が複数ピクセルの画像を表示することを特徴としている。
【0010】
また、請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の同期式映像再生システムに係り、前記位置検出手段が、GPS(Global Positioning System )を備えて、その位置を測定することを特徴としている。
【0011】
また、請求項6記載の発明は、請求項1又は2記載の同期式映像再生システムに係り、前記各携帯端末が、自端末のみの位置に対応する映像データを前記サーバから取得して記憶することを特徴としている。
【0012】
また、請求項7記載の発明は、請求項1又は2記載の同期式映像再生システムに係り、前記各携帯端末が、すべての端末の位置に対応する映像データを前記サーバから取得して記憶し、当該携帯端末の位置に対応する映像データを選択して表示することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
図1は、本発明の一実施例である同期式映像再生システムの構成を示す図、図2は、本実施例の同期式映像再生システムにおける携帯端末の構成を示す図、図3は、本実施例の同期式映像再生システムにおけるサーバの構成を示す図、図4は、本実施例の同期式映像再生システムにおける携帯端末の動作を説明するシーケンス図、図5は、本実施例の同期式映像再生システムによる映像表示の一例を示す図、図6は、本実施例の同期式映像再生システムにおける映像表示の他の例を示す図である。
【0019】
この例の同期式映像再生システムは、図1に示すように、複数の携帯端末10と、サーバ20とから概略構成されている。
携帯端末10は、PDA(Personal Data Assistant )や、携帯電話等の携帯端末装置からなり、サーバ20と無線通信を行って、サーバ20から送られた映像を表示する。サーバ20は、映像の全体のデータを保持していて、携帯端末10からの要求に応じて、携帯端末10の位置に対応する、部分映像のデータを各携帯端末ごとに送信する。
【0020】
この例の携帯端末10は、図2に示すように、映像表示部101と、無線送受信部102と、映像再生ボタン103と、データ保存部104と、位置検出部105と、アンテナ106とから構成されている。
映像表示部101は、液晶表示器等からなり、映像再生ボタン103の押下時、データ保存部104に保存されているデータによって映像を可視表示する。無線送受信部102は、サーバ20との間で、制御情報を送受信し、サーバ20から映像データと表示タイミングの情報を含むプログラムを受信する。映像再生ボタン103は、押下時、映像表示の開始を各部に指示する。データ保存部104は、サーバ20から受信したプログラムを保存する。位置検出部105は、例えばGPS(Global Positioning System )からなり、当該携帯端末10の位置を検出する。アンテナ106は、無線送受信部102とサーバ20との間の無線信号の送受信を行う。
【0021】
この例のサーバ20は、図3に示すように、データベース201と、無線送受信部202と、制御部203と、アンテナ204とから構成されている。
データベース201は、各携帯端末がそれぞれの位置に応じて表示すべき映像データと表示タイミングの情報を含むプログラムを蓄積している。無線送受信部202は、各携帯端末との間で制御情報を送受信し、各携帯端末に対してプログラムを送信する。制御部203は、データベース201と無線送受信部202との動作を制御し、携帯端末からの要求に応じて、データベース201に格納されているプログラムを送出する制御を行う。アンテナ204は、無線送受信部202と携帯端末10との間の無線信号の送受信を行う。
【0022】
以下、図1乃至図6を参照して、この例の同期式映像再生システムの動作を説明する。
サーバ20には、イベント等において行うべき、携帯端末を用いた同期式映像再生のプログラムが、表示すべき映像の各点ごとに、予めそのデータベース201に格納されている。
【0023】
携帯端末10は、図4のシーケンスにおいて1で示すように、端末の種別を示すデータをサーバ20へ送信する。ここで端末の種類とは、主として、携帯端末が利用できる通信会社名や、携帯端末の機能の違いを示す機種名とを指している。
これに対して、サーバ20は、図4において2で示すように、携帯端末10の種別に応じて、端末が表示可能な画像サイズに対応するプログラムを送信する。この場合におけるプログラムは、例えば複数の映像を順次表示する場合の映像ごとに付されたフレーム番号と、映像の再生開始後の経過時間との関係を示すものである。
【0024】
プログラムを受信したのち、携帯端末10は、このプログラムを実行する。その際、図4において3で示すように、映像再生時の端末のおおよその位置を示すデータを携帯端末10に入力することによって、サーバ20へそのデータを送信する。この場合におけるおおよその位置は、例えば映像表示を行う競技場やコンサート会場の席の位置や番号等によって定められる。
これによって、サーバ20は、図4において4で示すように、当該携帯端末10の位置に対応する、全体の映像中の該当部分の映像データを携帯端末10へ送信する。映像データはフレーム番号ごとに送信され、例えば画像が1ピクセルからなる場合は、それぞれの場合の1ピクセルの画像の色や明度のデータであり、画像が2ピクセルからなる場合は、それぞれの場合の各ピクセルの画像の色や明度のデータである。画像が3ピクセル以上からなる場合も同様である。
【0025】
単一の携帯端末が表示すべき映像の縦横のピクセル数と端末の数とから定まるピクセル数は、縦,横とも、表示すべき映像のピクセル数以上であることが望ましい。なぜならば、端末数から定まるピクセル数が所要のピクセル数に満たない場合には、原映像情報に対して表示される映像情報に欠損が生じるからである。
図5は、端末数が所要のピクセル数を満たすために必要かつ十分である場合の、表示画像を例示したものであって、1端末ごとに1ピクセルの映像を表示する場合を示している。
図5に示された例においては、複数の端末501が、任意の色又は明度を有する1ピクセルの映像を表示可能な、同一の大きさの表示部を持つ端末からなっている。
【0026】
上述のように、端末数が所要のピクセル数を満たす数より少ない場合には、表示される映像情報に欠損が生じるが、この場合でも、1端末が2以上のピクセルを表示することを許容すれば、欠損なしに映像表示を行うことができる。
図6は、端末数が1端末1ピクセルとするために必要な数より少ない場合に、1端末において表示可能なピクセル数を複数とした端末を用いることによって、欠損のない映像を表示する場合を例示している。
【0027】
図6に示された例においては、各端末は、任意の色又は明度を有する1ピクセルの映像を表示可能な、同一の大きさの表示部を持つ端末601と、端末601と同じ大きさの表示部を2分割して、2ピクセルの映像を表示可能にした端末602と、端末601の場合と比べて横方向に複数倍の大きさを持つ表示部を有し、任意の色又は明度を有する複数ピクセルの映像を表示可能な端末603と、端末601の場合と比べて横方向と縦方向にそれぞれ複数倍の大きさを持つ表示部を有し、任意の色又は明度を有する背景部分と、これと異なる色又は明度を有する映像部分とによって、複数ピクセルからなる映像を表示可能にした端末604とからなっている。
この場合、各種端末601,602,603,604のそれぞれの数は任意であり、すべてが複数ピクセルを表示する端末であってもよいことはいうまでもない。
【0028】
逆に、表示すべき映像のピクセル数に対応する端末数よりも、使用する端末数が多いときは、画像の解像度を上げたり、又は画像を拡大することが必要になるが、この場合は、周囲のピクセル情報に基づいて新しいピクセルをつくり出す、バイリニア法やバイキュービック法によって、ピクセル数を変更するようにすればよい。
すなわち、バイリニア法では、平面上の近傍隣接の4点の画像濃度を用い、線型方程式を用いて1次近似を行うことによって、任意の座標位置の濃度を、対応する4点の近傍画素の濃度値から求めて補間して、新たなピクセルを作成する。また、バイキュービック法は3次補間法とも呼ばれるものであって、近傍隣接の複数点の画像濃度から、3次方程式による近似を行って補間して、新たなピクセルを作成する。
【0029】
この例の同期式映像再生システムでは、映像を表示すべき領域は、予め定めておくことが必要である。例えば競技場のフィールドやコンサート会場等のように広い場所では、そのうちの特定の領域を限定して、その範囲内で映像を再生するようにする。
【0030】
各携帯端末は、映像再生位置近辺で、映像再生ボタン103を同時に押下することによって、図5又は図6のように、端末の位置に応じた映像を、同期して表示することができる。
もしも、端末が最初に指定した映像再生位置が、例えば他の端末の映像再生位置と比較してずれがあった場合には、位置検出部105によって自端末の位置を検出し、検出された位置と最初に入力した位置との違いを示す差分のデータを算出してサーバ20に送信して、新たな現在位置に対応する画像データをサーバ20から取得することによって補正する。
位置検出は、位置検出部105にGPSを備えて、これによって自端末の位置を測定して行うのが代表的な手法である。
【0031】
なお、映像データを携帯端末の位置ごとにサーバ20から取得する代わりに、すべての位置の映像データを事前に取得しておき、各端末が自端末の位置に対応する指定位置の映像を選択して、映像再生ボタン103の押下後、プログラムのタイミング指示に応じて表示するようにしてもよい。
携帯端末において、データ保存部104の容量に余裕がある場合には、このように、事前にすべての位置の映像データを取得しておくことが望ましい。なぜならば、このようにすることによって、移動する端末の数が多い場合に、映像データの取得のためにサーバ20との間の通信帯域を占有する恐れがないとともに、サーバ20の送受信の負荷がないためである。なおこの場合は、図4に示されたシーケンス中における3の手順が不要となる。
【0032】
各端末は、映像再生ボタン103の押下を手動で行って映像表示を開始するため、映像再生ボタン103の押下タイミングの違いに基づいて、映像の各部で表示にずれが生じる恐れがあるが、これに対しては、以下の方法で補正を行うことができる。
すなわち、各携帯端末10は、映像再生ボタン103の押下から現在までの経過時間を、データ送受信部102を介して、他の各端末へ報知する。各携帯端末は、他の複数の端末からそれぞれの映像再生ボタン押下後の経過時間のデータを受信して、取得した複数の時間データの中央値に合わせて自端末の経過時間を設定して映像表示を行うことによって、各端末の映像表示のずれが補正される。
【0033】
この場合に報知すべき情報は、映像再生ボタン103の押下後の経過時間に限らず、順次表示される映像のフレーム番号等、一意に決定されるものであれば、他の情報であってもよい。
また、この場合の報知用データの送受信用として、端末のデータ送受信部102を使用することによって、端末・サーバ間の通信に支障をきたす恐れがある場合には、別にデータ送受信部を設けるようにしてもよい。
【0034】
このように、この例の同期式映像再生システムによれば、複数の携帯端末を空間的に配置して、映像を分割して、それぞれの端末によって1又は複数のピクセルごとに表示を行うので、携帯端末の表示部の大きさよりも大きな映像の表示が可能になる。
また、この例の同期式映像再生システムによれば、複数の携帯端末の所持者が、それぞれの端末において切り替えて表示すべき映像のデータと、表示切り替えのタイミングとを記憶している必要がないので、複数の携帯端末によって順次映像を表示して行うマスゲームの実行が容易になる。
【0035】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、複数の端末が持つ表示機能は、携帯電話等の携帯端末が持つ表示部に限らず、携帯端末に接続された液晶ディスプレイ,テレビ受像機,光ファイバを編み込んだ生地部分を有し、ネット経由で情報を受信する装置によって光ダイオードを点灯して、光ファイバを介して光ファイバを編み込んだ生地部分に映像等を表示するように構成された既知の衣服,高輝度LED(Light Luminescent Diode )を用いた残光表示器であるバーサライタ等を用いることも可能である。
また、携帯端末は、必ずしも映像再生ボタンを有しなくてもよく、例えば報知用サーバからの報知情報の受信に応じて映像の再生を開始するように構成することによって、映像表示の同期をとるようにしてもよい。また、携帯端末及びサーバの情報送受信部は、無線信号の送受信を行うものに限らず、例えば赤外線信号の送受信を行うものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の同期式映像再生システムによれば、複数の携帯端末を空間的に配置し、大きな映像を分割して、それぞれの端末によって1又は複数のピクセルごとに表示を行うようにしたので、携帯端末の表示部を用いて、広い空間における大きな映像の表示が可能になる。
また、この例の同期式映像再生システムによれば、複数の携帯端末の所持者が、それぞれの端末において順次表示すべき映像のデータと、表示切り替えのタイミングとを記憶している必要がないので、複数の携帯端末によって順次映像を表示して行うマスゲームの実行が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である同期式映像再生システムの構成を示す図である。
【図2】同実施例の同期式映像再生システムにおける携帯端末の構成を示す図である。
【図3】同実施例の同期式映像再生システムにおけるサーバの構成を示す図である。
【図4】同実施例の同期式映像再生システムにおける携帯端末の動作を説明するシーケンス図である。
【図5】同実施例の同期式映像再生システムによる映像表示の一例を示す図である。
【図6】同実施例の同期式映像再生システムにおける映像表示の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 携帯端末
101 映像表示部(映像表示手段)
102 無線送受信部(送受信手段)
103 映像再生ボタン
104 データ保存部(データ保存手段)
105 位置検出部(位置検出手段)
106 アンテナ
20 サーバ
201 データベース(データ蓄積手段)
202 無線送受信部(送受信手段)
203 制御部(制御手段)
204 アンテナ
Claims (7)
- 空間に配置された複数の携帯端末と、サーバとを備え、
各携帯端末は、映像表示手段と、前記サーバ及び他の複数の携帯端末との間で各種情報を送受信するための第1の無線送受信手段と、前記サーバから受信した映像データを保存するデータ保存手段と、押下により、前記映像データの再生表示を開始させる映像再生ボタンと、当該携帯端末の位置を検出する位置検出手段とを有して構成され、
前記サーバは、前記各携帯端末がそれぞれの位置に応じて表示すべき映像データと表示タイミングの情報を含むプログラムを蓄積するデータ蓄積手段と、前記各携帯端末との間で各種情報を送受信するための第2の無線送受信手段と、前記各携帯端末からの要求に応じて、前記データ蓄積手段に格納されている前記プログラムを送出する制御を行う制御手段とを有して構成され、
前記各携帯端末が前記第1の無線送受信手段を介して前記サーバに当該端末の種類を送信すると、前記サーバの前記制御手段が当該携帯端末の種別に応じた映像表示の前記プログラムを前記第2の無線送受信手段を介して当該携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記位置検出手段によって検出された映像再生時の位置を前記第1の無線送受信手段を介して送信すると、サーバの前記制御手段が前記位置に対応する映像データを前記第2の無線送受信手段を介して前記各携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記映像再生ボタンの押下タイミングで、前記プログラムに従って前記送信された映像データを、表示することで、各携帯端末の映像表示手段の大きさよりも大きな映像を空間的に同期して表示する同期式映像再生システムであって、
前記各携帯端末は、前記映像再生ボタンの押下から現在までの経過時間を、前記第1の無線送受信手段を介して、他の複数の前記携帯端末へ報知する一方、前記各携帯端末は、他の複数の携帯端末からそれぞれの映像再生ボタン押下後の経過時間データを受信して、取得した複数の前記経過時間データの中央値に合わせて自端末の経過時間を修正して、映像の表示ずれを防止する構成になされていることを特徴とする同期式映像再生システム。 - 空間に配置された複数の携帯端末と、サーバとを備え、
各携帯端末は、映像表示手段と、前記サーバ及び他の複数の携帯端末との間で各種情報を送受信するための第1の無線送受信手段と、前記サーバから受信した映像データを保存するデータ保存手段と、押下により、前記映像データの再生表示を開始させる映像再生ボタンと、当該携帯端末の位置を検出する位置検出手段とを有して構成され、
前記サーバは、前記各携帯端末がそれぞれの位置に応じて表示すべき映像データと表示タイミングの情報を含むプログラムを蓄積するデータ蓄積手段と、前記各携帯端末との間で各種情報を送受信するための第2の無線送受信手段と、前記各携帯端末からの要求に応じて、前記データ蓄積手段に格納されている前記プログラムを送出する制御を行う制御手段とを有して構成され、
前記各携帯端末が前記第1の無線送受信手段を介して前記サーバに当該端末の種類を送信すると、前記サーバの前記制御手段が当該携帯端末の種別に応じた映像表示の前記プログラムを前記第2の無線送受信手段を介して当該携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記位置検出手段によって検出された映像再生時の位置を前記第1の無線送受信手段を介して送信すると、サーバの前記制御手段が前記位置に対応する映像データを前記第2の無線送受信手段を介して前記各携帯端末に送信し、各携帯端末が、前記映像再生ボタンの押下タイミングで、前記プログラムに従って前記送信された映像データを、表示することで、各携帯端末の映像表示手段の大きさよりも大きな映像を空間的に同期して表示する同期式映像再生システムであって、
各携帯端末は、前記映像再生ボタンの押下から順次表示される映像の現在のフレーム番号を、前記第1の無線送受信手段を介して、他の複数の携帯端末へ報知する一方、各携帯端末は、他の複数の携帯端末からそれぞれの映像再生ボタン押下後、順次表示される映像の現在のフレーム番号データを受信して、取得した複数のフレーム番号データの中央値に合わせて自端末の現在のフレーム番号を修正して、映像の表示ずれを防止する構成になされていることを特徴とする同期式映像再生システム。 - 前記映像を形成するピクセル数と前記携帯端末の数とが等しいときは、各携帯端末が1ピクセルの画像を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の同期式映像再生システム。
- 前記映像を形成するピクセル数が前記携帯端末の数より多いときは、映像を前記携帯端末数に分割した各部の一部または全部に対応して、各携帯端末が複数ピクセルの画像を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の同期式映像再生システム。
- 前記位置検出手段が、GPS(Global Positioning System )を備えて、その位置を測定することを特徴とする請求項1又は2記載の同期式映像再生システム。
- 前記各携帯端末が、自端末のみの位置に対応する映像データを前記サーバから取得して記憶することを特徴とする請求項1又は2記載の同期式映像再生システム。
- 前記各携帯端末が、すべての端末の位置に対応する映像データを前記サーバから取得して記憶し、当該携帯端末の位置に対応する映像データを選択して表示することを特徴とする請求項1又は2記載の同期式映像再生システム。
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