JP4481159B2 - 通信制御装置、ダウンロードサーバ、通信端末および通信制御システム - Google Patents

通信制御装置、ダウンロードサーバ、通信端末および通信制御システム Download PDF

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Description

本発明は、通信端末上で動作するアプリケーションが行う通信を制御する通信制御技術に関する。
従来、特定のアプリケーションが行うパケット通信により発生する通信トラフィックを制御する技術が知られている。例えば、特許文献1で開示されている従来技術1では、TCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)が使用するボート番号や、各アプリケーション毎に定義されるサービスタイプあるいはトラフィックタイプを用いて通信制御を行っている。また、特許文献2で開示されている従来技術2では、各アプリケーションが指定するトラフィックタイプがリアルタイム形式である場合に、優先的に通信リソースを割り当てている。これらの従来技術1、2によれば、アプリケーションが実行する、特定のポート番号、特定のサービスタイプ或いは特定のトラフィックタイプの通信を制御することができる。
また、特許文献3で開示されている従来技術3では、従量課金制のパケット通信サービスを利用する通信端末が発生する全体のデータ通信量を当該通信端末内の専用アプリケーションによって計測し、ユーザが指定した通信料金の限度額を超過する場合に当該パケット通信を制限している。この従来技術3によれば、パケット通信が可能な携帯端末のパケット通信料金に基づいて、ユーザの判断によりパケット通信を規制することが可能である。
特開2001−298481号公報 特開2003−169363号公報 特開2003−102066号公報
しかし、上述した従来の通信制御技術では、定額制のパケット通信サービスを利用する通信端末が行うパケット通信を適切に規制することが困難であるという問題が生じている。
一般的に定額制のパケット通信サービスを利用する場合、ユーザは、一定の通信料金を支払えば、その有効期間内では通信料金の新たな負担が課せられないので、通信料金を気にかけることなく自由にパケット通信を行うことができる。このため、大容量のコンテンツデータの送受信など、通信リソースを大量に又は長時間に渡って占有するようなパケット通信の増加が予想される。
また、個々のユーザに適用される一般的な定額料金は、平均的な通信トラフィックモデルを基準とした一律料金となっている。しかしながら、実際には、ユーザが使用するアプリケーションによって発生される通信量や消費される通信リソースは、各アプリケーション毎に異なっている。このため、実際の通信量が定額料金に相当する水準に満たない場合であっても、ユーザは予め契約した額の料金を支払う必要が生じるというジレンマがあった。また逆に、定額料金に相当する水準以上の通信量を発生するユーザに対する制約はなく、結果として、一部のユーザが通信リソースを占有してしまう可能性を排除することができない。
このような状況において、通信事業者の観点からは、不必要な通信トラフィックや過剰な通信トラフィックの発生を適切に防止し、通信ネットワークの安定動作を確保することが要求される。また、個々のユーザが使用可能な通信リソース量(例えば、送受信データ量や回線占有時間など)を適切に制限することにより、各ユーザに対する公平性を確保することが要求される。さらに、個々のユーザが実際に使用する可能性がある通信リソース量に基づいて定額料金を変更可能とすることにより、料金収入の適正化を図ることが望ましい。一方、アプリケーションの提供者やそのユーザの観点からは、適用される通信トラフィック制御方法が、アプリケーションの使い勝手を損なわないものであることが要求される。
しかしながら、上述した従来技術1、2では、アプリケーションが使用するポート番号、或いはアプリケーションが属するサービスタイプやトラフィックタイプに基づき、アプリケーションの種類とは無関係に一律に通信トラフィックを制御している。このため、実際には問題にならない通信トラフィックを発生しているアプリケーションやそのユーザに対して無用な制限が課せられる恐れがあり、公平性が満足されなかったり、アプリケーションの使い勝手を損ねてしまうという問題が生じる。
また、上述した従来技術3では、通信端末が発生する全体のデータ通信量に基づいてパケット通信を制御するが、アプリケーションの種類に応じたきめ細かな制御を行うことはできない。このため、あるアプリケーションが送受信したデータ量だけで上限値を超過した場合、他のアプリケーションを利用することまでもが制限されてしまう。
また、上述した従来技術3によれば、送受信可能なデータ量の上限値に応じて異なる定額料金を適用する料金形態を実現することは可能であるが、上限値の選択はあくまでもユーザの意思により実行されることが前提である。このため、各ユーザが実際に使用する可能性がある通信リソース量を自動的に把握して、定額料金を自動的に変更可能とすることが望まれる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、通信端末が行うパケット通信を適切に規制することを可能とすることにより、定額制のパケット通信サービスの改善に寄与することができる通信制御装置、通信制御管理情報サーバ、ダウンロードサーバ、通信端末および通信制御システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信制御装置は、通信端末上で動作するアプリケーションが行う通信を制御する通信制御装置であって、前記アプリケーションが行う通信を制御するための通信制御条件を有し、該通信制御条件に基づいて前記通信を制御する通信制御手段と、前記アプリケーションと前記通信制御手段との対応関係を示す通信制御管理情報を有し、該通信制御管理情報に基づいて、前記アプリケーションと当該アプリケーションの通信を制御する前記通信制御手段との対応付けを管理する通信制御管理手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信制御装置においては、前記通信制御手段は、ソフトウェアアプリケーションとして実現されており、前記通信制御装置は、通信回線を介してダウンロードサーバから前記ソフトウェアアプリケーションをダウンロードすることを特徴とする。
本発明に係る通信制御装置においては、前記通信制御対象のアプリケーションは、前記通信制御手段を実現するソフトウェアアプリケーションとの組合せでパッケージ化されており、当該パッケージ単位で前記ダウンロードを行うことを特徴とする。
本発明に係るダウンロードサーバは、通信端末上で動作するアプリケーションが行う通信を制御する通信制御手段を実現するソフトウェアアプリケーションを有し、通信回線を介して、前記ソフトウェアアプリケーションのダウンロード要求に応じて前記ソフトウェアアプリケーションをダウンロードすることを特徴とする。
本発明に係るダウンロードサーバにおいては、前記通信制御対象のアプリケーションは、前記通信制御手段を実現するソフトウェアアプリケーションとの組合せでパッケージ化されており、当該パッケージ単位で前記ダウンロードを行うことを特徴とする。
本発明に係る通信端末は、前述の通信制御装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信制御システムは、前述の通信制御装置と、前述のダウンロードサーバとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、通信端末が行うパケット通信を適切に規制することができる。これにより、定額制のパケット通信サービスの改善に寄与することが可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の各実施形態について順次説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信端末1の構成を示すブロック図である。図1において、通信端末1は、M個のアプリケーション2と、通信処理手段3と、N個の通信制御手段11と、通信制御管理手段13とを有する。
アプリケーション2は、パケット通信を実行する機能を有する。例えば、Webブラウザアプリケーションや電子メールアプリケーション、IP(Internet Protocol)電話アプリケーション、通信対戦型ゲームアプリケーションなどである。アプリケーション2は、通信制御手段11を介して通信処理手段3にパケット通信を要求する。アプリケーション2が行うパケット通信は、その通信制御手段11によって制御される。アプリケーション2には、N個の通信制御手段11のうちのいずれが自己を受け持つものであるのかを示す情報が予め設定されている。アプリケーション2は、この情報により指定された通信制御手段11にアクセスしてパケット通信を行う。
通信処理手段3は、通信ネットワーク200に接続してデータを送受信する機能を有する。例えば、アプリケーション2からの要求に応じて、通信ネットワーク200に接続されるサーバ300との間で、通信ネットワーク200を介してパケットを送受信する。
通信制御手段11は通信制御条件12を有する。通信制御条件12は、アプリケーション2が行うパケット通信を制御するための条件である。通信制御条件12は、アプリケーションの種類に個別のもの、或いはアプリケーション個別のものである。したがって、一の通信制御手段11は、一のアプリケーション種類、或いは一のアプリケーションに個別の通信制御条件12を有するものである。通信制御手段11は、アプリケーション2が行うパケット通信を自己が有する通信制御条件12に従って制御する。これにより、一の通信制御手段11は、一のアプリケーション種類、或いは一のアプリケーションに対応してパケット通信を制御するものである。
通信制御管理手段13は通信制御管理情報14を有する。通信制御管理情報14は、アプリケーション2と通信制御手段11の組合せを示す情報である。具体的には、アプリケーション2を識別する情報と通信制御手段11を識別する情報の組合せから成る。通信制御管理手段13は、通信制御管理情報14に基づき、アプリケーション2と当該アプリケーション2のパケット通信を制御する通信制御手段11との対応関係を管理する。これにより、アプリーション2が行うパケット通信に適用する通信制御条件12が管理される。
次に、図2を参照して、上述した第1の実施形態の通信制御に係る動作を説明する。図2は、第1の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。
図2において、先ず、アプリケーション2が起動すると、アプリケーション2から通信制御手段11に通信制御実行要求が送信される(ステップS1)。通信制御手段11は通信制御実行要求を受信すると、通信制御管理手段13に実行要求通知を送信する(ステップS2)。
通信制御管理手段13は、実行要求通知を受信すると、通信制御管理情報14に基づき、要求元のアプリケーション2と実行要求通知元の通信制御手段11との対応を確認する(ステップS3)。ここで、要求元のアプリケーション2の識別情報は、実行要求通知元の通信制御手段11、或いはアプリケーションの実行を管理する手段(図1には図示せず)から取得する。
ステップS3の確認の結果、アプリケーション2と通信制御手段11の対応が間違っていれば、通信制御管理手段13は、実行要求通知元の通信制御手段11にエラー通知を返信する。通信制御手段11は、エラー通知を受信すると、自己が有する通信許可フラグを不可に設定し(ステップS4)、要求元のアプリケーション2にエラー通知を返信する。
一方、ステップS3の確認の結果、アプリケーション2と通信制御手段11の対応が正しければ、通信制御管理手段13は、実行要求通知元の通信制御手段11に実行要求応答を返信する(ステップS5)。通信制御手段11は、実行要求応答を受信すると、自己が有する通信許可フラグを可に設定し(ステップS6)、要求元のアプリケーション2が行うパケット通信の監視を開始する(ステップS7)。そして、当該アプリケーション2に実行要求応答を返信する(ステップS8)。これにより、アプリケーション2の起動が完了する。
次いで、アプリケーション2においてパケット通信が発生すると、アプリケーション2から通信制御手段11にデータ送受信要求が送信される(ステップS9)。通信制御手段11はデータ送受信要求を受信すると、通信許可フラグと通信制御条件の内容を確認する。具体的には、通信許可フラグが可であり、且つ、通信制御条件を満足していることを確認する(ステップS10)。
ステップS10の確認の結果、確認失敗ならば、通信制御手段11は、要求元のアプリケーション2にエラー通知を返信する。一方、確認成功ならば、通信制御手段11は、データ送受信要求を通信処理手段3に転送する(ステップS11)。そして、この応答を受信すると、要求元のアプリケーション2に転送する(ステップS12)。これにより、当該データの送信又は受信が実行される。
次いで、アプリケーション2において起動終了ならば、アプリケーション2から通信制御手段11に終了通知が送信される(ステップS13)。通信制御手段11は終了通知を受信すると、パケット通信の監視を停止する(ステップS14)。そして、当該アプリケーション2に終了通知応答を返信する(ステップS15)。これにより、アプリケーション2の起動が停止する。一方、アプリケーション2において起動継続ならば、次のパケット通信発生により新たなデータ送受信要求がアプリケーション2から通信制御手段11に送信される。
上述した第1の実施形態によれば、アプリケーションの種類に個別、或いはアプリケーション個別の通信制御条件に従って、アプリケーションが行うパケット通信が制御されると共に、アプリーションが行うパケット通信に適用する通信制御条件が管理される。これにより、アプリーションが行うパケット通信を、アプリケーションの種類ごと或いはアプリケーションごとに適切に規制することができる。
また、第1の実施形態によれば、通信端末内でアプリケーションに適用されるべき通信制御条件が、通信端末内に予め設定された通信制御管理情報の内容においてのみ管理される点に特長がある。この結果、通信制御を実施したい通信事業者は、通信端末内に1つ以上の通信制御手段を実装しておき、通信制御管理情報の内容を適切に設定することによって、アプリケーションの種類ごと或いはアプリケーションごとに適切な通信制御条件を適用することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。この図3において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図3に示される通信制御システムは、通信制御管理情報サーバ20を備えている。通信制御管理情報サーバ20はマッピング情報21を有する。マッピング情報21は、アプリケーション2と通信制御手段11との組合せを示す情報である。具体的には、アプリケーション識別情報と通信制御手段の識別情報(ID)の組合せから成る。通信制御管理情報サーバ20は、複数のアプリケーション2に係るマッピング情報21を有する。例えば、通信事業者等が配布する複数のアプリケーション2に係るマッピング情報21が設定される。これにより、通信制御管理情報サーバ20は、複数のアプリケーション2に関する通信制御手段11との組合せを管理する。
また、通信制御管理情報サーバ20は、通信ネットワーク200に接続されており、通信ネットワーク200を介して通信端末1とデータを送受信することができる。そして、通信端末1からの要求に応じてマッピング情報21をダウンロードする。通信端末1の通信制御管理手段13は、そのダウンロードされたマッピング情報21に基づき、通信制御管理情報14を更新する。
図4は、図3の通信制御システムに係るマッピング情報の更新手順を示すシーケンス図である。
図4において、通信制御管理情報サーバ20は、例えばアプリケーション2を配布する通信事業者等からの要求により、アプリケーション2と通信制御手段11のマッピング情報21を設定する(ステップS21)。通信制御管理手段13は、自通信端末1に新たなアプリケーション2がインストールされたことを検出すると(ステップS22)、通信制御管理情報サーバ20に対して当該アプリケーション2の識別情報を付加したマッピング情報要求を送信する(ステップS23)。
通信制御管理情報サーバ20は、マッピング情報要求を受信すると、該マッピング情報要求に付加されたアプリケーション識別情報に係るマッピング情報21を要求元の通信端末1に返信する(ステップS24)。
通信端末1は、通信制御管理情報サーバ20から受信したマッピング情報21を通信制御管理情報14に追加して保持する(ステップS25)。
上述した第2の実施形態によれば、通信制御管理情報の設定は、通信ネットワークに接続された通信制御管理情報サーバ上で実施可能である。この結果、アプリケーション配布者は配布対象のアプリケーションの動作を損なわない通信制御条件を選択して適宜に通信制御管理情報に設定可能となる。また、アプリケーションのインストール時には通信制御管理情報が自動的に更新されるので、個々の通信端末ごとにユーザや通信事業者等が更新作業を実施する必要がなく、莫大な数の通信端末に対し効率よく通信制御管理情報を更新できる。
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。この図5において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図5に示される通信端末1はアプリケーション実行環境30を有する。アプリケーション実行環境30は、通信ネットワーク200に接続されるダウンロードサーバからアプリケーションをダウンロードして実行する機能を有する。図5の通信端末1において、通信制御手段11は、ソフトウェアアプリケーションとして実現されており、アプリケーション実行環境30上で動作する。
また、図5に示される通信制御システムは、ダウンロードサーバ31を備えている。ダウンロードサーバ31は、ソフトウェアアプリケーションとして実現された通信制御手段11を有する。この通信制御手段11はダウンロード用としてダウンロードサーバ31に保持されている。ダウンロードサーバ31は、通信端末1からの要求に応じて、通信ネットワーク200を介して通信制御手段11をダウンロードする。
上述した第3の実施形態によれば、通信端末内に通信制御手段を外部からダウンロードすることが可能となる。この結果、新しい通信制御条件を適用すべきアプリケーションが出現した場合、該当する通信制御手段を適宜ダウンロードすることにより、アプリケーションの追加、変更等に柔軟に対応することができる。
[第4の実施形態]
図6は、本発明の第4の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。この図6において図5の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図5に示される通信制御システムは、ダウンロードサーバ31により、ソフトウェアパッケージとして、アプリケーション2と通信制御手段11の組を通信端末1にダウンロードする。図5のダウンロードサーバ31は、アプリケーション2と通信制御手段11が組み合わされたパッケージ40を有する。このパッケージ40はダウンロード用としてダウンロードサーバ31に保持されている。ダウンロードサーバ31は、通信端末1からの要求に応じて、通信ネットワーク200を介してパッケージ40をダウンロードする。
上述した第4の実施形態によれば、アプリケーションに適用する通信制御手段を、アプリケーション配布時に同一パッケージとしてダウンロードすることが可能となる。この結果、通信制御手段を効率的に配布することができる。
[第5の実施形態]
図7は、本発明の第5の実施形態に係る通信端末1の構成を示すブロック図である。この図7において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図7に示される通信端末1は制御条件管理手段50を有する。制御条件管理手段50は、アプリケーション2に適用されるべき通信制御条件12のパラメータを管理する。制御条件管理手段50は、各アプリケーション2に個別の通信制御条件パラメータ群52を保持している。具体的には、アプリケーション識別情報と通信制御条件パラメータ群52の組合せ51を有する。
図8は、第5の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。この図8において図2の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。以下、図8を参照して、上述した第5の実施形態の通信制御に係る特徴的な動作を説明する。
図8において、通信制御手段11は、実行要求通知(ステップS2)に対する実行要求応答(成功)を通信制御管理手段13から受信すると(ステップS5)、通信制御条件要求を制御条件管理手段50に送信する(ステップS51)。制御条件管理手段50は、通信制御条件要求を受信すると、通信制御実行要求元のアプリケーション2に対応する通信制御条件パラメータ群52を組合せ51の中から検索する(ステップS52)。ここで、要求元のアプリケーション2の識別情報は、通信制御条件要求元の通信制御手段11、或いはアプリケーションの実行を管理する手段(図7には図示せず)から取得する。
ステップS52の検索の結果、該当する通信制御条件パラメータ群52が存在しない、又は、該当する通信制御条件パラメータ群52は存在するがその内容が無効な場合には、制御条件管理手段50は、通信制御条件要求元の通信制御手段11にエラー通知を返信する。通信制御手段11は、エラー通知を受信すると、自己の通信許可フラグを不可に設定し(ステップS54)、要求元のアプリケーション2にエラー通知を返信する。
一方、ステップS52の検索の結果、該当する通信制御条件パラメータ群52が存在し、且つその内容が有効な場合には、制御条件管理手段50は、通信制御条件要求元の通信制御手段11に通信制御条件要求応答を返信する(ステップS55)。通信制御手段11は、通信制御条件要求応答を受信すると、自己の通信許可フラグを可に設定し(ステップS56)、通信制御実行要求元のアプリケーション2が行うパケット通信の監視を開始すると共に、当該アプリケーション2に実行要求応答を返信する(ステップS7、S8)。
上述した第5の実施形態によれば、個々の通信制御条件の詳細なパラメータを制御することが可能となる。この結果、アプリケーションに適用する通信制御条件に多様なバリエーションを実現することが通信制御手段の数を増やすことなく可能となり、通信端末のメモリ消費量を削減できる。
[第6の実施形態]
図9は、本発明の第6の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。この図9において図3及び図7の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図9に示される通信制御管理情報サーバ20は、通信制御条件リスト61とユーザ管理情報62とを有する。通信制御条件リスト61は、各種の通信制御条件パラメータ群52とその識別情報(通信制御条件識別情報)の組合せを有する。ユーザ管理情報62は、各ユーザごとに、ユーザの通信端末1が保有するアプリケーション2とそのアプリケーション2個別に適用される通信制御条件パラメータ群52の組合せを示す情報を有する。具体的には、ユーザ識別情報に対応付けられた、アプリケーション識別情報と通信制御条件識別情報の組合せから成る。
これにより、通信制御管理情報サーバ20は、各ユーザごとに、ユーザの通信端末1が保有するアプリケーション2に個別に適用する通信制御条件の詳細なパラメータを管理する。
図10は、第6の実施形態に係る通信制御条件の管理手順を示すシーケンス図である。
図10において、通信制御管理情報サーバ20は、例えば通信事業者等からの要求により、通信サービスの契約時にユーザ識別情報をユーザ管理情報62に登録する(ステップS61)。
ここで、初めに、通信端末1に新たなアプリケーション2がインストールされた場合を説明する。
制御条件管理手段50は、自通信端末1に新たなアプリケーション2がインストールされたことを検出すると(ステップS62)、アプリケーション識別情報をキーにして通信制御条件の管理領域を生成する(ステップS63)。この管理領域は上記した組合せ51を保持するための記憶領域である。次いで、制御条件管理手段50は、通信制御条件管理領域生成通知を通信制御管理情報サーバ20に送信する(ステップS64)。この通信制御条件管理領域生成通知には、自ユーザの識別情報と新たにインストールされたアプリケーション2の識別情報を付加する。
通信制御管理情報サーバ20は、通信制御条件管理領域生成通知を受信すると、該通信制御条件管理領域生成通知に付加されたアプリケーション識別情報をキーにして、適用可能な通信制御条件を検索する(ステップS65)。この検索は、通信ネットワーク200を介して行う。例えば、アプリケーション配布者のデータベースサーバにアクセスして検索を実行する。
ステップS65の検索の結果、適用可能な通信制御条件が唯一つならば、ステップS70に進む。一方、適用可能な通信制御条件が複数存在する場合には、通信制御管理情報サーバ20は、通信制御条件管理領域生成通知元の制御条件管理手段50に対して、通信制御条件選択要求を送信する(ステップS67)。この通信制御条件選択要求には、該適用可能な複数の通信制御条件のリストを付加する。
制御条件管理手段50は、通信制御条件選択要求を受信すると、該通信制御条件選択要求に付加された通信制御条件リストの内容を通信端末1の画面に表示する。この表示された内容から、ユーザは所望の通信制御条件を選択する(ステップS68)。制御条件管理手段50は、この選択された通信制御条件の識別情報を通信制御条件リストから取得して通信制御条件選択応答に付加し通信制御管理情報サーバ20に返信する(ステップS69)。
通信制御管理情報サーバ20は、通信制御条件選択応答を受信すると、該通信制御条件選択応答に付加された通信制御条件識別情報を取得する。そして、当該通信制御条件管理領域生成通知に付加されていたユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報により、該取得した通信制御条件識別情報をユーザ管理情報62に設定する(ステップS70)。なお、適用可能な通信制御条件が唯一つの場合には(ステップS66がNO)、その通信制御条件の識別情報と当該アプリケーション識別情報の組合せを当該ユーザ識別情報に対応付けてユーザ管理情報62に設定する。これにより、ユーザ管理情報62内の当該ユーザ識別情報配下には、アプリケーション識別情報と通信制御条件識別情報の新たな組合せが追加される。
次いで、通信制御管理情報サーバ20は、その追加された通信制御条件識別情報に基づいて通信制御条件リスト61から通信制御条件パラメータ群52を取得し、該取得した通信制御条件パラメータ群52を通信制御条件管理領域生成通知元の制御条件管理手段50に転送する(ステップS71)。
制御条件管理手段50は、その受信した通信制御条件パラメータ群52と、新たにインストールされたアプリケーション2の識別情報との組合せ51を上記生成した通信制御条件管理領域に保持する(ステップS72)。そして、通信制御条件転送応答を通信制御管理情報サーバ20に返信する(ステップS73)。
次に、通信端末1からアプリケーション2がアンインストールされた場合を説明する。
制御条件管理手段50は、自通信端末1からアプリケーション2がアンインストールされたことを検出すると(ステップS74)、アプリケーション識別情報をキーにして通信制御条件管理領域から該当する通信制御条件の組合せ51を削除する(ステップS75)。次いで、制御条件管理手段50は、通信制御条件管理領域削除通知を通信制御管理情報サーバ20に送信する(ステップS76)。この通信制御条件管理領域削除通知には、自ユーザの識別情報とアンインストールされたアプリケーション2の識別情報を付加する。
通信制御管理情報サーバ20は、通信制御条件管理領域削除通知を受信すると、該通信制御条件管理領域削除通知に付加されたユーザ識別情報及びアプリケーション識別情報に基づき、該ユーザ識別情報配下の該当するアプリケーション識別情報と通信制御条件識別情報の組合せをユーザ管理情報62から削除する(ステップS77)。
上述した第6の実施形態によれば、通信端末のユーザが使用するアプリケーションと、そのアプリケーションに適用する通信制御条件の対応を通信ネットワーク上のサーバにより管理することが可能となる。この結果、通信端末のユーザは、アプリケーションの利用形態に応じて適用すべき通信制御条件を任意に選択することが可能となり、ユーザが必要とするアプリケーションのユーザピリティを確保することができる。例えば、図9の例では、ユーザ識別情報“1”及び“2”のユーザは、双方ともにアプリケーション識別情報“1”のアプリケーションを有している。しかし、そのアプリケーションに適用される通信制御条件は、それぞれ異なっており、ユーザ識別情報“1”のユーザは通信制御条件識別情報“1”の通信制御条件を採用しているが、ユーザ識別情報“2”のユーザは通信制御条件識別情報“4”の通信制御条件を採用している。このように、各ユーザは、アプリケーションごとにそれぞれ自己の要求に適合する通信制御条件を選択し採用することができる。
[第7の実施形態]
図11は、本発明の第7の実施形態に係る通信制御管理情報サーバ20の構成を示すブロック図である。この図11において図9の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図11に示される通信制御管理情報サーバ20において、通信制御条件リスト61には料金情報71が設けられている。料金情報71は、通信制御条件パラメータ群52との組合せで設けられる。また、料金情報71は、一定の金額を示す。つまり、料金情報71は、自己と組み合わされた通信制御条件パラメータ群52に対して課金される定額料金を示す。
また、ユーザ管理情報62には、各ユーザごとに請求料金情報72が設けられる。請求料金情報72はユーザ識別情報に対応付けられている。請求料金情報72は、当該ユーザに対して請求する金額を示す。
これにより、通信制御管理情報サーバ20は、各ユーザごとに、ユーザの通信端末1が保有するアプリケーション2に個別に適用する通信制御条件に応じた定額料金及び当該ユーザへの請求料金を管理する。
図12は、第7の実施形態に係る定額料金の課金手順を示すシーケンス図である。
図12において、通信制御管理情報サーバ20は、ユーザ管理情報62に格納される通信制御条件識別情報の変更を検出すると(ステップS81)、その変更内容を確認する(ステップS82)。
ステップS82の確認の結果、通信制御条件識別情報の追加ならば、その追加される通信制御条件識別情報に対応する料金情報71を通信制御条件リスト61の中から検索し、発見した料金情報71が示す金額を当該ユーザ識別情報に対応付けられている請求料金情報72に合算する(ステップS83)。
他方、ステップS82の確認の結果、通信制御条件識別情報の更新ならば、その更新前の通信制御条件識別情報に対応する料金情報71を通信制御条件リスト61の中から検索し、発見した料金情報71が示す金額を当該ユーザ識別情報に対応付けられている請求料金情報72から減算する(ステップS84)。次いで、その更新後の通信制御条件識別情報に対応する料金情報71を通信制御条件リスト61の中から検索し、発見した料金情報71が示す金額を当該ユーザ識別情報に対応付けられている請求料金情報72に合算する(ステップS85)。
また他方、ステップS82の確認の結果、通信制御条件識別情報の削除ならば、その削除される通信制御条件識別情報に対応する料金情報71を通信制御条件リスト61の中から検索し、発見した料金情報71が示す金額を当該ユーザ識別情報に対応付けられている請求料金情報72から減算する(ステップS86)。
なお、上述した請求料金の計算方法は一例であり、本実施形態に限定されない。例えば、一定複数の通信制御条件が一ユーザに適用される場合には、一定の割引率或いは割引額を当該ユーザに対して適用するようにしてもよい。
上述した第7の実施形態によれば、通信端末のユーザが選択する通信制御条件毎に定額の通信料金を設定することができる。この結果、個々のユーザに課せられる通信料金は、そのユーザが使用する通信制御条件に応じてのみ差別化されるので、実際にユーザが使用するであろう通信リソースに応じた定額課金が可能となる。
[第8の実施形態]
図13は、本発明の第8の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。この図13において図9及び図11の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図13に示される通信制御管理情報サーバ20において、ユーザ管理情報62には、通信端末1の各ユーザごとに第1の通信停止情報81が設けられる。第1の通信停止情報81はユーザ識別情報に対応付けられている。第1の通信停止情報81は、当該ユーザに対して通信を停止するか否かを示す。
図13の通信端末1において、制御条件管理手段50は第2の通信停止情報82を有する。第2の通信停止情報82は、自通信端末1の通信を停止するか否かを示す。制御条件管理手段50は、第2の通信停止情報82に基づいて、自通信端末1の通信を許可するか否かを判断する。
図14は、第8の実施形態に係る通信停止の制御手順を示すシーケンス図である。
初めに、通信停止を設定する手順を説明する。
図14において、通信制御管理情報サーバ20は、通信事業者等からの要求によりあるユーザに係る第1の通信停止情報81が「停止」に設定されると(ステップS91)、該変更された第1の通信停止情報81に関するユーザ識別情報から通知先の通信端末1を特定する(ステップS92)。次いで、通信制御管理情報サーバ20は、該特定した通信端末1に通信停止情報変更要求を送信する(ステップS93)。この通信停止情報変更要求内容は「停止」に設定する。
通信端末1の制御条件管理手段50は、通信停止情報変更要求を受信すると、変更内容が「停止」であるか否かを確認し(ステップS94)、「停止」ならば第2の通信停止情報82を「停止」に設定する(ステップS95)。一方、「停止」でなければ、何も処理しない。なお、第2の通信停止情報82の初期値は、「停止」ではない。次いで、制御条件管理手段50は、通信停止情報変更応答を通信制御管理情報サーバ20に返信する(ステップS96)。
次に、第2の通信停止情報82に基づく通信制御手順を説明する。なお、図14において図8の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図14において、制御条件管理手段50は、通信制御手段12から通信制御条件要求を受信すると(ステップS51)、第2の通信停止情報82が「停止」であるか否かを確認する(ステップS97)。この確認の結果、「停止」ならば通信制御手段12にエラー通知を返信する。これにより、当該通信は禁止される。一方、「停止」でなければ、ステップS52に進み、上記図8と同様の処理を行う。
なお、通信制御管理情報サーバ20において、第1の通信停止情報81が「停止」の解除設定された場合についても、上記した手順と同様にして通信端末1の第2の通信停止情報82が「停止」の解除設定される。
上述した第8の実施形態によれば、遠隔操作により、通信端末の通信を禁止することができる。この結果、通信事業者は、通信料金の未払い発生や、通信端末の紛失時等に、適切に通信を禁止することができる。また、通信ネットワークの輻輳時に当該輻輳個所に在る通信端末の通信を一時的に禁止することにより、輻輳の早期解消を図るようにすることも可能である。
[第9の実施形態]
図15、図16は、本発明の第9の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。この図15、図16において図8の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図17は、通信制御条件パラメータ群52の具体例を示す図である。図17の通信制御条件パラメータ群52は、有効期間内の許容データ量及びその有効期間、実際のパケット通信によりこれまでに生じた累積データ量を有する。なお、これらのパラメータ以外にも、単位時間当たりの許容データ量、単位時間当たりの許容パケット数、1パケット当たりの最大サイズ、パケットの送信間隔及び受信間隔などのパラメータを用いるようにしてもよい。
以下、図15、図16を参照し、図17の通信制御条件パラメータ群52の例を用いて第9の実施形態の通信制御に係る特徴的な動作を説明する。
図15に示される処理は制御条件管理手段50が実行するものである。図15において、制御条件管理手段50は、通信制御手段11から通信制御条件要求を受信すると(ステップS51、図8参照)、通信制御実行要求元のアプリケーション識別情報をキーにして組合せ51の中から該当する通信制御条件パラメータ群52(図17)を検索し参照する(ステップS101)。また、現在時刻を取得する。
次いで、制御条件管理手段50は、通信制御条件パラメータ群52中の制御適用開始時刻および制御適用期間に基づき、現在時刻が有効期間内であるのかを判断する。具体的には、(1)式を計算して判断する。
現在時刻>制御適用開始時刻+制御適用期間 ・・・(1)
上記(1)式が満足されれば、有効期間外でありステップS104に進み、満足されなければ有効期間内でありステップS55に進む。
ステップS104では、通信制御条件パラメータ群52中の累積データ量をクリア(0に設定)する。次いで、通信制御条件パラメータ群52中の制御適用開始時刻を現在時刻に更新する(ステップS105)。この後、ステップS55に進む。
ステップS55では、通信制御条件パラメータ群52中の許容データ量および累積データ量を通信制御条件要求応答に付加して、当該要求元の通信制御手段11に返信する(ステップS55、図8参照)。
説明を図16に移す。
次いで、図16において、通信制御手段11は、アプリケーション2からデータ送受信要求を受信する(ステップS9)。このデータ送受信要求には、今回の送信又は受信により発生するデータ量を示す要求データ量がアプリケーション2によって付加される。次いで、通信制御手段11は、通信許可フラグを確認し、不可ならばエラー通知を要求元のアプリケーション2に返信し、一方、可ならばステップS102に進む(ステップS111)。
ステップS112では、通信制御手段11は、該要求データ量と、制御条件管理手段50から受信した累積データ量とを加算し、この加算結果の値を制御条件管理手段50から受信した許容データ量と比較する(ステップS112)。この比較の結果、加算結果の値が許容データ量以上である場合は、通信制御条件を満たさないので、エラー通知を通信制御実行要求元のアプリケーション2に返信する。一方、加算結果の値が許容データ量未満である場合は、通信制御条件を満たすので、データ送受信要求を通信処理手段3に転送する(ステップS11)。そして、この応答を受信すると(ステップS12)、当該送受信データ量をカウントし(ステップS113)、このカウント結果の値(送受信データ量)を現在の累積データ量に加算して新たな累積データ量を求める(ステップS114)。次いで、通信制御手段11は、送受信データ量を付加したデータ送受信応答を通信制御実行要求元のアプリケーション2に返信する(ステップS115)。
次いで、通信制御手段11は、アプリケーション2から終了通知を受信すると(ステップS13)、パケット通信の監視を停止する(ステップS14)。次いで、通信制御手段11は、上記求めた新たな累積データ量を付加した通信制御条件更新要求を制御条件管理手段50に送信する(ステップS116)。
制御条件管理手段50は、通信制御条件更新要求を受信すると、該通信制御条件更新要求に付加された累積データ量に基づいて該当の通信制御条件パラメータ群52中の累積データ量を更新する(ステップS117)。例えば、通信制御手段11から受信した累積データ量と通信制御条件パラメータ群52中の現在の累積データ量とを比較し、該受信した累積データ量の方が大きい場合に、通信制御条件パラメータ群52中の累積データ量を該受信した累積データ量に書き換える。
次いで、制御条件管理手段50は、通信制御条件更新要求元の通信制御手段11に通信制御条件更新応答を返信する(ステップS118)。通信制御手段11は、通信制御条件更新応答を受信すると、アプリケーション2に終了通知応答を返信する(ステップS15)。これにより、アプリケーション2の起動が停止する。
上述した第9の実施形態によれば、通信事業者は有効期間ごとにデータ送受信量に基づき、アプリケーション単位で柔軟かつ安定した通信制御を実現できる。
なお、上記図16の実施例では、通信制御手段11はアプリケーション2から終了通知を受信した後に、制御条件管理手段50に対して通信制御条件更新要求を行ったが、図18のシーケンス図に示されるように、データ送受信が実行される度に通信制御条件更新要求を行うようにしてもよい。
また、制御条件管理手段50は、上記累積データ量更新処理(ステップS117)を行う際、図19のシーケンス図に示されるように、上記図15と同様にして有効期間の確認を行うようにしてもよい。
[第10の実施形態]
図20は、本発明の第10の実施形態に係る通信端末1の構成を示すブロック図である。この図20において図7の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図20に示される通信端末1はリセット管理手段101を有する。リセット管理手段101は、リセットフラグ102と積算データ量103を保持する。リセットフラグ102は、自通信端末1のリセット発生の有無を示すものであり、リセット管理手段101によってその値が設定される。積算データ量103は、予め設定されている固定値である。
図21は、第10の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。以下、図20を参照して、第10の実施形態の通信制御に係る特徴的な動作を説明する。
図21において、リセット管理手段101は、自通信端末1のリセット発生を検出すると(ステップS131)、リセットフラグ102を有効(リセット発生あり)に設定する(ステップS132)。
次いで、制御条件管理手段50は、自通信端末1がリセット発生により再起動されたことを検出すると(ステップS133)、リセットフラグ参照要求をリセット管理手段101に送信する(ステップS134)。リセット管理手段101は、リセットフラグ参照要求を受信すると、リセットフラグ102の値及び積算データ量103を読み出してリセットフラグ参照応答に付加し制御条件管理手段50に返信する(ステップS135)。
制御条件管理手段50は、リセットフラグ参照応答を受信すると、該リセットフラグ参照応答に付加されたリセットフラグ値が有効を示すか否かを判断する(ステップS136)。この結果、無効ならば何も処理しない。一方、有効ならば、制御条件管理手段50は、通信制御条件パラメータ群52中の現在の累積データ量にリセットフラグ参照応答に付加された積算データ量を加算し、この加算結果の値を通信制御条件パラメータ群52中の新たな累積データ量として保持する(ステップS137)。これにより、通信制御条件パラメータ群52中の累積データ量には一定量が増量される。
次いで、制御条件管理手段50は、リセットフラグ更新要求をリセット管理手段101に送信する(ステップS138)。リセット管理手段101は、リセットフラグ更新要求を受信すると、リセットフラグ102を無効(リセット発生なし)に設定し(ステップS139)、リセットフラグ更新応答を制御条件管理手段50に返信する(ステップS140)。
上述した第10の実施形態によれば、リセット発生の度に一定量を累積データ量に上乗せすることにより、不正なリセット発生を抑止する効果が得られる。
なお、上述した各実施形態において、通信端末1は、メモリおよびCPU(中央演算処理装置)等により構成され、各機能を実現するためのプログラムをCPUが実行することによりその機能を実現させる。例えば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants:個人用情報機器)と称される携帯型の端末、コンピュータゲーム機などである。
また、各サーバ20、31は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、あるいはパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータシステムにより構成され、各機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した各実施形態では、本発明に係る通信制御装置を通信端末内に実装するようにしたが、通信端末の外部の装置に通信制御装置を実装するようにしてもよい。例えば、通信ネットワークにアクセスする際に経由するアクセス装置(ターミナルアダプタ(TA)やアクセスポイント装置等)に実装してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る通信端末1の構成を示すブロック図である。 同第1の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 同第2の実施形態に係るマッピング情報の更新手順を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る通信端末1の構成を示すブロック図である。 同第5の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。 本発明の第6の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 同第6の実施形態に係る通信制御条件の管理手順を示すシーケンス図である。 本発明の第7の実施形態に係る通信制御管理情報サーバ20の構成を示すブロック図である。 同第7の実施形態に係る定額料金の課金手順を示すシーケンス図である。 本発明の第8の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 同第8の実施形態に係る通信停止の制御手順を示すシーケンス図である。 本発明の第9の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。 本発明の第9の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。 通信制御条件パラメータ群52の具体例を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係る他の通信制御手順を示すシーケンス図である。 本発明の第9の実施形態に係る他の通信制御手順を示すシーケンス図である。 本発明の第10の実施形態に係る通信端末1の構成を示すブロック図である。 同第10の実施形態に係る通信制御手順を示すシーケンス図である。
符号の説明
1…通信端末、2…アプリケーション、3…通信処理手段、11…通信制御手段、13…通信制御管理手段、20…通信制御管理情報サーバ、30…アプリケーション実行環境、31…ダウンロードサーバ、50…制御条件管理手段、52…通信制御条件パラメータ群、101…リセット管理手段。

Claims (7)

  1. 通信端末上で動作するアプリケーションが行う通信を制御する通信制御装置であって、
    前記アプリケーションが行う通信を制御するための通信制御条件を有し、該通信制御条件に基づいて前記通信を制御する通信制御手段と、
    前記アプリケーションと前記通信制御手段との対応関係を示す通信制御管理情報を有し、該通信制御管理情報に基づいて、前記アプリケーションと当該アプリケーションの通信を制御する前記通信制御手段との対応付けを管理する通信制御管理手段と、を備え
    前記通信制御手段は、ソフトウェアアプリケーションとして実現されており、
    前記通信制御装置は、通信回線を介してダウンロードサーバから前記ソフトウェアアプリケーションをダウンロードすることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記通信制御対象のアプリケーションは、前記通信制御手段を実現するソフトウェアアプリケーションとの組合せでパッケージ化されており、当該パッケージ単位で前記ダウンロードを行うことを特徴とする請求項に記載の通信制御装置。
  3. 通信端末上で動作するアプリケーションが行う通信を制御する通信制御手段を実現するソフトウェアアプリケーションを有し、
    通信回線を介して、前記ソフトウェアアプリケーションのダウンロード要求に応じて前記ソフトウェアアプリケーションをダウンロードすることを特徴とするダウンロードサーバ。
  4. 前記通信制御対象のアプリケーションは、前記通信制御手段を実現するソフトウェアアプリケーションとの組合せでパッケージ化されており、当該パッケージ単位で前記ダウンロードを行うことを特徴とする請求項に記載のダウンロードサーバ。
  5. 請求項1又は2に記載の通信制御装置を備えたことを特徴とする通信端末。
  6. 請求項に記載の通信制御装置と、請求項に記載のダウンロードサーバとを備えたことを特徴とする通信制御システム。
  7. 請求項に記載の通信制御装置と、請求項に記載のダウンロードサーバとを備えたことを特徴とする通信制御システム。
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