JP4480828B2 - 線形イルミネーションシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の商業施設などにおいて流れる光の列によるイルミネーションを行うためのシステムに関し、とくに、線状に配列された多数のLED集合ランプをそれぞれ個別に発光駆動させるシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
さきに本出願人らは、特開平11−191494号公報に詳しく開示されている、つぎのような線形イルミネーションシステムを開発して実用化した。このシステムは、線状に配列された多数のLED集合ランプの点滅を1つ1つ独立して制御できるようにしたことを特徴としており、これによって従来よりも多彩なイルミネーションを実現できる。このシステムの概略的な構成図を図1に示す。短冊状の基体1aに4つのLED集合ランプ10を一定の間隔をおいて疎に配列するとともに、各LED集合ランプ10を個別に発光制御するための駆動制御回路系を実装してLEDイルミネーションユニット1を構成している。6個のユニット1を店舗の壁面に適当なレイアウトで連続して配置するとともに、隣り合うユニット1の入力コネクタ1bと出力コネクタ1cを接続することで全ユニット1を直列接続している。また、隣り合うユニット1の向かい合った電源コネクタ1cと電源コネクタ1eを接続することで、全ユニット1の電源ラインを直列接続している。さらに、直列接続された全ユニット1のうち一番端に位置するユニット1の入力コネクタ1bにシステムコントローラ2を接続するとともに、この一番端のユニット1の電源コネクタ1dに電源装置3を接続している。
【0003】
この線形イルミネーションシステムの発光制御は、コントローラ2から送り出される発光制御データにもとづいておこなわれる。1つの発光制御データは1つのLED集合ランプに対応しており、ある瞬間の発光パターンは全LED集合ランプ10の個数分(24個)の発光制御データで規定されることになる。これを1セットの発光制御データとよぶ。そして複数セット分の発光制御データを全ユニット1に向けて出力する順番に1セットごと連ねることでイルミネーション番組データが構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パチンコ店などを彩るイルミネーションは、店の前を通りかかる人が思わず入りたくような面白味のあるものでなくてはならない。そのために前述のイルミネーション番組データは、さまざまな特徴をもった光の流れを織りまぜて構成されている。しかし、1つの番組データによって表現されるイルミネーションは数秒でおわる短いものであることが多いため、これをただくり返していたのではその表現が単調で面白味のないものになってしまう。イルミネーションを多彩で面白味のあるものにするためには、それぞれ特徴の異なるいくつかの番組データを適宜に組み合わせるしかない。しかしこれは、たいへん骨の折れる作業である。なぜならば、イルミネーションを行う場所・季節・時間帯を考慮した上でもっとも適した組み合わせを見つけだす必要があるからである。このような組み合わせを伴う編集作業を効率よく行うには、選んだ番組の内容を迅速に把握できるようにしておく必要がある。こうしておくことであらゆる組み合わせを考慮した上での編集が可能になる。
【0005】
このような編集作業は、従来、番組ごとにつけられた名称にもとづいて行われていた。番組につけられる名称としては、たとえば疎に並んだ光の列が左から右へとつぎつぎに流れるような番組であれば「流星群」が適当であろう。また、中央に現れた1つの光が突然3つに分裂し、この3つの光がそれぞれ分裂して9つの光となり・・・とつぎつぎと分裂をくり返していくようなものであれば「花火」が適するだろう。また、右から左に進む1つの光が静止している光の集合に衝突し、進んできた光が静止する代わりに停止していた1つの光が右から左に進むものであれば「ビリヤード」が適するだろう。このように、番組の名称にはその発光パターンの経時変化を連想しやすいものが選ばれる。
【0006】
しかし、前述のような命名は番組作者自身の判断にゆだねられているため、作者以外の人がその名称だけをたよりに番組を正確にイメージすることは難しい。また、番組の数が多くなると、その作成者でさえもその番組を正確にイメージするのが難しくなる。番組を正確にイメージできないと、与えられた複数の番組の中から有効な組み合わせを発見するのに手間がかかってしまう。例えば、「流星群」「花火」「ビリヤード」という3つの番組について、「ビリヤード」→「花火」→「流星群」と「花火」→「流星群」→「ビリヤード」の2つの組み合わせ(順番)が候補としてあがったとする。この場合、このような名称のならびだけで優劣の判断をするのは難しい。判断を確実なものとするには、両者のイルミネーションを実際に見て確かめるしか方法がなかった。しかし、このように編集のたびにランプを発光駆動させたのでは、ランプを発光させるための電気代も高くつくし、その編集作業をランプが見える所で行わなくてはならないといった制約も生じる。また、編集対象となる番組ごとにあらかじめ設定された実行速度にて確認しなければならないため、編集にかかる時間にムダが多く、効率的でなかった。さらに、判断の対象となるものが光の流れであるため、そのようすをはっきりと頭にとどめておくことができない。そのため、判断の根拠があいまいになりがちで、ひいては編集のノウハウが蓄積できないという問題を招いていた。
【0007】
この発明はこのような問題を解決すべくなされたものであり、その目的は、それぞれ特徴の異なるイルミネーション番組の作成・編集・実行・管理を効率よく行えるとともに、設置場所・季節・時間帯に応じて変化する多彩で面白味のあるイルミネーションを具現化する線形イルミネーションシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る線形イルミネーションシステムは、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるものである。
(1)線状に配列される複数のランプと、ランプ駆動手段と、記憶手段と、イルミネーション制御手段と、モニタ制御手段と、ビデオRAMと、モニタ表示手段を備えた線形イルミネーションシステムであること
(2)ランプ駆動手段は、イルミネーション制御手段より与えられる各ランプ用の発光制御データに基づいて各ランプを発光させること
(3)記憶手段は、番組データを格納すること
(4)番組データは、1セット分の発光制御データ集合を複数セット分所定順番で配列した構成であること
(5)1セット分の発光制御データ集合は、各ランプに個別に与えるべき各発光制御データを所定順番で配列した構成であること
(6)イルミネーション制御手段は、番組データを構成する複数セット分の発光制御データ集合をその配列順番に従って順番に1セット分抽出する処理と、抽出した1セット分の発光制御データ集合の各発光制御データを各ランプ用としてランプ駆動手段に与えて各ランプを発光させる処理とを繰り返すこと
(7)モニタ制御手段は、記憶手段から番組データを読み出し、その番組データを構成している複数セット分の発光制御データ集合を二次元展開してビットマップ画像データとしてビデオRAMに書き込み、そのビットマップ画像データをモニタ表示手段に面の画像として表示させること
【0009】
この発明において、望ましくは上記の特定事項(1)〜(7)に加えて、モニタ制御手段は、さらに、ビデオRAM上のビットマップ画像データを構成している複数セット分の発光制御データ集合をその配列順番に従って順番に1セット分ずつ抽出してモニタ表示手段の画面上の線状モニタ窓に線状の画像として順次表示することとする。
【0010】
この発明において、望ましくは上記の特定事項(1)〜(7)に加えて、記憶手段は、複数の番組データを格納し、イルミネーション制御手段は、複数の番組データを1番組ずつ順番に処理することとする。
【0011】
この発明において、望ましくは上記の特定事項(1)〜(7)に加えて、記憶手段は、番組IDで区別される複数の番組データと、タイトルIDで区別される複数のタイトルを格納し、タイトルは、複数の番組IDの順列を含み、イルミネーション制御手段は、指定されたタイトルIDに該当するタイトルを記憶手段から読み出し、そのタイトルに含まれる複数の番組IDの順列に従って各番組IDに該当する番組データを順番に記憶手段から読み出して処理することとする(発明Aとする)。
【0012】
上記の発明Aにおいて、記憶手段は、さらに、タイムテーブルを格納し、タイムテーブルは、1日を複数に区分する時間枠と、タイトルIDとを対応付けし、イルミネーション制御手段は、タイムテーブルから現在の時間枠に対応付けされたタイトルIDを抽出し、そのタイトルIDに該当するタイトルを記憶手段から読み出し、そのタイトルに含まれる複数の番組IDの順列に従って各番組IDに該当する番組データを順番に記憶手段から読み出して処理する構成を採用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
===イルミネーションシステムの概要===
この発明の一実施例に係るイルミネーションシステムは、従来の技術で例示したのと同じシステム、すなわち図1に示したような4つのLED集合ランプを備えたイルミネーションユニット1を直列に6個接続して構成されるシステムである。このイルミネーションシステムの電気的構成のブロック図を図2に示す。このブロック図は、システムコントローラ2と電源装置3がそれぞれ接続された一番端のユニット1に関し、とくにそのユニット1の4つのLED集合ランプ10のうち最もコントローラ2(電源装置3)側に位置するLED集合ランプ10に関するものである。なお、そのほかのLED集合ランプ10についてもまったく同じ構成である。
【0017】
LED集合ランプ10は、直列に接続された2個の赤色LED10aと、直列に接続された2個の緑色LED10bと、直列に接続された2個の青色LED10cとを密集・混在させたものである。
赤色LED10aの電源ラインにはこれに通電して発光させる定電流型の赤色ドライバ11aが接続されている。これと同様に、緑色LED10bの電源ラインには定電流型の緑色ドライバ11bが接続され、青色LED10cの電源ラインには定電流型の青色ドライバ11cが接続されている。これらRGB各色のLEDの電源ラインはそれぞれ並列に接続されているとともに、全LED集合ランプ10に共通な電源ラインに接続されている。このように各色のLEDごとにドライバが接続されることで、各色のLEDを個別に発光駆動させることができる。
【0018】
その発光駆動を制御するのはシステムコントローラ2である。コントローラ2としては一般的なパーソナルコンピュータを利用できる。本体はCPU21とハードディスク装置22とメインメモリを備えている。また、この本体の他にキーボード・マウスなどの操作入力部23、およびディスプレイ24などの周辺機器を備えている。コンピュータ本体の拡張バスには直列接続された全イルミネーションユニット1にデータを転送するためのデータ転送回路25および転送メモリ26が結合されているとともに、ディスプレイ24に画像表示するためのビデオ制御回路27およびビデオRAM28が結合されている。この拡張バスには発光輝度の制御に必要な発振回路やクロックなども結合されている。
【0019】
===イルミネーション番組データの所在===
コントローラ2のハードディスク装置22は、RGB各色ごとのデジタルデータの集合としてのイルミネーション番組データを格納している。コントローラ2の操作入力部23が利用者による所定の入力指示を受け取ると、コントローラ2のCPU21は対応するイルミネーション番組データをハードディスク装置22から読み取り、適宜タイミングで全LED集合ランプ10に出力すべく所定の順番で展開してコントローラ2の転送メモリ26に書き込む。この実施例でのイルミネーション番組データの構成はつぎのようになっている。
1個のLED集合ランプ10を駆動する発光制御データはRGB各4ビットの合計12ビットのデータであり、これによって4096色のカラー表現が可能である。ある瞬間の全LED集合ランプ10による発光パターンを規定するために必要な1セット分(24個)の発光制御データは、288(=24×12)ビットのデータからなる。発光パターンの更新を5ミリ秒の間隔で行い、これを5秒間つづける場合、その番組データは100セット分の発光制御データ、つまり33600(=336×100)ビットのデータにより構成される。
【0020】
===イルミネーション番組データの転送===
システムコントローラ2のCPU21は、転送メモリ26に書き込まれた1番組分の発光制御データを4ビット単位で所定の順番で高速に出力し、データ転送回路25に送り込む。データ転送回路25には全LED集合ランプ10に対応する24個のデータ転送用シフトレジスタ12がデイジーチェーン接続されており、4ビット×3段×24個のシフトレジスタによるデータ転送ラインが構成されている。データ転送回路25は、このデータ転送ラインに全LED集合ランプ10に該当する1セット分(24個)の発光制御データを転送する。データ転送用シフトレジスタ12は、各12ビットの発光制御データを各4ビットごとの赤色輝度データ・緑色輝度データ・青色輝度データとして対応する赤色レジスタ13a・緑色レジスタ13b・青色レジスタ13cにそれぞれラッチする。
【0021】
===LED集合ランプの駆動制御===
この実施例ではLED集合ランプ10ごとの階調制御を周知のパルス幅変調方式によりおこなう。すなわち、レジスタ13a・13b・13cにラッチされた各4ビットの赤色輝度データ・緑色輝度データ・青色輝度データが、赤色LED10a・緑色LED10b・青色LED10cを発光駆動する駆動パルスのパルス幅を決定するデータとなる。RGB3色の駆動制御系はまったく同じ仕組みで動作するので、以下では3色を代表して赤色の駆動制御系について説明する。
【0022】
コントローラ2の発信回路によって十分に高い一定周波数のクロックパルスを連続的に発生させ、このクロックパルスによりコントローラ2のカウンタをインクリメントする。このときカウンタの4ビット計数値はオール“0”からオール“1”まで一定周期Tsで繰り返し変化される。この4ビット計数値と、レジスタ13aにラッチされた4ビットの赤色輝度データとをデジタルコンパレータ14aでそれぞれ大小比較することで、4ビット階調データに対応したパルス幅Twで周期が前記Tsの駆動パルスがコンパレータ14aから出力される。すなわち、赤色ドライバ11aはの駆動パルスのパルス幅Twの期間だけ赤色LED10aに一定の電流を流して発光させる。このパルス点灯を周期Tsで繰り返す。
【0023】
このようにしてコントローラ2から送り込まれた発光制御データにもとづいて全LED集合ランプ10が発光駆動される。そして、コントローラ2は5ミリ秒の間隔をおいて次の1セット分の発光制御データを出力する。これが100回くりかえされて5秒間のイルミネーション番組が表現される。
【0024】
なお、この実施例においてはカウンタと発振回路をそれぞれシステムコントローラ2に設けるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、システムコントローラ2のハードディスク装置22に格納された所定のプログラムを実行することで、これらと同等な機能を実現してもよい。
【0025】
===イルミネーション番組データの可視化===
この実施例では、前述したイルミネーション番組データを1つのビットマップ画像として視覚的に捉えることができる。
システムコントローラ2のCPU21は、前記イルミネーション番組データを構成している複数セット分の発光制御データを1セットごとに平面的に展開し、図3(a)に示すような(24×100)個の画素データからなるビットマップ画像データとしてビデオRAM28に書き込む。1つの画素データはRGB各4ビットの合計12ビットのデータで構成されており、4096色のカラー表現が可能である。つづいてCPU21から所定の信号が送出されると、ビデオ制御回路27はビデオRAM28に書き込まれた前記ビットマップ画像データを読み取ってディスプレイ24に表示する。以下、このビットマップ画像データの構成について前記イルミネーション番組データとの関係に言及しながら説明する。
【0026】
前記ビットマップ画像データの1行分(24個)の画素データは、前記イルミネーション番組データの1セット分の発光制御データに対応づけられている。このとき画素データの行方向の配列順は、実際のLED集合ランプ10の設置順に対応づけされており、行方向の画素データ列は物理的配列にあるといえる。これにより、ある瞬間における全LED集合ランプ10の発光パターンは、ディスプレイ24に表示されたビットマップ画像のある1行によって表現されることになる。また、前記ビットマップ画素データの列方向には、1セットごとの発光制御データがその出力順に並べられている。よって、前記ビットマップ画素データの列方向の配列順は時系列的であるといえる。このとき例えば、ビットマップ画像の3行目の画素データ列は、3周期目の発光パターンを規定している。
【0027】
つぎに、前述の「流星群」「花火」「ビリヤード」といったイルミネーション番組をこの実施例で画像化するとどうなるかを考えてみよう。各イルミネーション番組から作られる「物理的配列×時系列的配列」のビットマップ画像は、それぞれ図3の(b)(c)(d)のようになる。図3(b)の「流星群」は一定の傾きをもつ直線が等間隔でかつ平行に複数本ならべられて構成されたとてもシンプルなものである。図3(c)の「花火」は中央線が3本に枝分かれし、その3本の直線がさらに3本に枝分かれするといった対称性がある図形で表現されている。図3(d)の「ビリヤード」は3本の任意の傾きをもった直線が中央の太線を貫いてなりこれも大変にシンプルである。
【0028】
このようにイルミネーション番組を1枚のビットマップ画像としてディスプレイ24に表示することにより、1つの番組をつぎつきと流れる光の列といった漠然としたイメージとしてではなく、1つの画像としてはっきり捉えることができる。つまり、番組ごとの特徴を瞬時に捉えることができるので、たくさんの番組データの中から所望の番組データを探し出すのが容易になる。
【0029】
また、発光パターンの経時変化をビットマップ画像の列方向に目を走らせることで、任意の周期における発光パターンを把握することができるし、その前後関係もつかみやすい。このことから、いつくかの番組を連ねることで連続したイルミネーションを実現しようとした場合において、イルミネーションを行う場所・季節・時間帯にもっとも適した番組の組み合わせを選択することが可能になる。従来技術との比較のため、「ビリヤード」→「花火」→「流星群」と「花火」→「流星群」→「ビリヤード」の2つの組み合わせについて考えてみよう。ちなみに図3において前者は(d)→(c)→(b)であり、後者は(c)→(b)→(d)である。この場合「ビリヤード」→「花火」と「流星群」→「ビリヤード」のどちらの接続がスムーズに行えるかということが両者の優劣を決める。従来はこれを実際のイルミネーションを見て判断していたのであるが、この実施例においてはその必要がない。すなわちこの実施例では、ディスプレイ24に表示された図3(b)(c)(d)のビットマップ画像について、(d)の最下部と(c)の最上部とをつなぎ合わせた場合と、(b)の最下部と(d)の最上部をつなぎ合わせた場合について考えればよい。前者の場合を図4の(イ)に示し、後者を図4の(ロ)に示す。(イ)と(ロ)とを見比べると、(イ)の方がスムーズに接続できていることが瞬時にわかる。つまり「ビリヤード」→「花火」→「流星群」の順番のほうがよい。この判断において決め手となっているのは、図3の(c)と(d)の両者に備わる太線が図4の(イ)においてぴったりとつながっている点である。以上のことから、この実施例では適切な組み合わせを従来よりも迅速に発見することができるといえる。また、判断の根拠がしっかりしているでノウハウを蓄積できる。
【0030】
===画像編集によるイルミネーション番組の作成===
このようなイルミネーション番組データの可視化により、既存の番組をもとにして新しい番組を作成したり、既存の番組に修正を加えたりしてイルミネーションを改善したくなることが多々あるだろう。これを受けてこの実施例では、コントローラ2に一般的な画像編集手段(ペイントツール)を設けることでディスプレイ24の所定の画像編集窓に表示されたビットマップ画像についての編集を自由に行えるようにした。これにより例えば、図3において「流星群」の直線の本数とその間隔を微調整することにより、「花火」から「流星群」への接続をよりスムーズにするといったことが簡単に行える。
【0031】
===イルミネーション番組の動作確認===
この実施例では、イルミネーション番組の動作をディスプレイ24で確認できるようにした。そのためにコントローラ2のCPU21は、ディスプレイ24の前記画像編集窓に表示されたビットマップ画像の上端に画素抽出ラインを仮想設定して以下の処理をおこなう。
図5(a)に示すように、前記画素抽出ラインと前記ビットマップ画像とが重なる部分の画素データ列を抽出し、適宜なメモリ領域に抽出した画素データ列を一時記憶する。そして、ディスプレイ24に細長い線状に設定された線状モニタ窓に前記画素データ列により表現された線状画像を表示する。
図5(b)に示すように、前記画素抽出ラインを所定速度で平行移動させることを繰り返すことで、前記線状モニタ窓枠内に表示される線状画像に周期的な変化が与えられる(以下、この動画をパターンアニメとする)。
これにより、静止画ではイメージしにくい複雑な構成のイルミネーション番組についても、その確認作業が容易に行える。
【0032】
また、この実施例では、利用者が任意に前記画素抽出ラインの移動速度を可変設定できるようにしている。これにより、画像の図形のパターンが複雑な部分はゆっくりと移動させて、パターンが単純な部分は早く移動させる、といった緩急を使い分けての確認作業が可能になる。
【0033】
また、この実施例では、作成されるイルミネーション番組データにその確認の際に設定した移動速度を制御パラメータとして付帯させることができる。これによりイルミネーションの確認と編集を同時に行うことができる。
【0034】
さらに、この実施例では、前記線状モニタ窓枠内に表示される線状画像の輝度も利用者が任意に可変設定できるようにし、このとき作成されるイルミネーション番組データにその輝度設定を制御パラメータとして付帯させるようにした。
【0035】
===番組に関するデータベース===
システムコントローラ2のハードディスク装置22には、イルミネーション表示の対象となる多種類の画像データが番組ファイルという取り扱い単位で蓄積されてデータベース化されている(以下、これを番組マスターとする)。この番組マスターの中の各番組ファイルは番組IDをキーとして集約されている。各番組ファイルには、前述したイルミネーション番組データのほかに、その番組の内容を日本語文字で端的に表現した番組名称や、システムの属性(設置長・設置本数)などの諸パラメータが付帯している。
【0036】
イルミネーションの処理単位は前述の番組であるが、システム運用上の表示スケジュールの管理単位はイルミネーション番組セットである。この実施例においては、この番組セットのことをタイトルと称する。タイトルとは、集合化された複数の番組のIDの順列のことであり、あとで述べるように、その順列に従って各番組がサイクリックに表示されることになる。システムコントローラ2のハードディスク装置22には、集合化された複数の番組IDの順列をタイトルIDごとに対応づけしてテーブル化されたタイトルマスターが保存されている。
【0037】
また、この番組セットの編集作業の利便性を確保するため、この実施例では幾つかの番組セットを例えば各施設ごとに対応づけるなどして集合化した。これを「案件」とする。システムコントローラ2のハードディスク装置22には、この案件という単位ごとに対応づけしてテーブル化された案件マスターが保存されている。
【0038】
===案件の編集===
この実施例では、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)により前記イルミネーション番組データを効率よく作成できる。以下、その番組データの作成プロセスを説明する。コントローラ2を起動して操作入力部23にて所定の操作を行うと、前記案件マスターに登録されている各案件の名称を一覧表示した案件一覧画面が開く。この画面内の一覧表の中から任意の案件をカーソルで指定する。この状態で前記一覧画面内の編集ボタンをクリックすると、指定された案件についての編集画面が開く。一方、前記一覧画面内の新規ボタンをクリックすると、案件名およびシステムの設置長・設置本数を直接入力するためのテキストボックスを表示して入力待ち状態になる。利用者が前述のものを入力し終わって「OK」をクリックすると前記案件編集画面が開く。以下、図6を用いてその案件編集画面について詳しく説明する。
【0039】
図6の案件編集画面の上段には選択された案件の名称「パチンコ○×△」、およびその「パチンコ○×△」に対応するイルミネーションシステムの属性(設置本数、設置長、ドット数)が表示されている。画面左側の枠内には、前記タイトルマスターに登録されているタイトルのうち、「パチンコ○×△」に関連づけられたある1つのタイトルID、例えば「タイトル1」として集合化された複数の番組名称がすべて表示されている。このタイトルIDは左枠上方のタブによって選択切替ができる。一方、画面右側の枠内には、「パチンコ○×△」として関連づけられて前記番組マスターに保存された複数の番組名称がすべて一覧表示されている。
【0040】
前記右枠内の番組名称の一覧表示の中から任意の番組をカーソルで指定してから、中央の矢印ボタンをマウスでクリックすることで、その番組名称が左枠内にも表示される。これで、その番組が「タイトル1」に登録されたことになる。また、任意の番組を選択した状態にて「編集」ボタンをクリックすることで、その番組を編集・登録するための編集画面が開く。
【0041】
このようにして左枠内に任意に番組を登録し、さらに左枠の上方の方向キーにて任意の順番にて並べ替えることで、「タイトル1 」の内容を編集する。同様にして、「タイトル5」→「タイトル2」など、自由に複数のタイトルを編集することができる。
【0042】
以上のような操作で、「タイトル1」に新しく番組を加えたり、方向キーを用いて順番を入れ替えたり、不要な番組を削除したりする場合、下端に設けられた前記線状モニタ窓内に表示される前記パターンアニメを参照すると便利である。前記線状モニタ窓は2つあり、1つは前記右欄で選択された番組に対応しており、もう1つは前記左欄で選択された番組に対応している。なお、前述したようにこれらのパターンアニメは前記番組ファイルに付帯する前記発光パターン規定データおよび前記制御パラメータを反映したものになっている。
また、それぞれの枠内にて選択中の番組の情報(色数、1サイクルの時間、繰り返し回数など)が当該枠の下に表示されるので、これも編集の際の手助けとなる。
【0043】
ところで、「パチンコ○×△」に関連づけられた番組(前記右枠内に表示された番組)に新たな番組、例えば「新規番組1」を追加しようとした場合、前記右枠上方の「追加」ボタンをクリックする。すると番組を追加する手段の選択を即すメニュー画面が表示される。その手段としては「自由描画」「既存番組編集」「テンプレート編集」があり、利用者はこの3つの中から任意に選択できる。つぎに、これらの編集モードについて説明する。
【0044】
===自由描画===
自由描画モードを選択すると、前記画像編集窓内のビットマップ画像に自由に図形を描画するためのツールを備えたメニュー画面が開く。例えば、前記ペイントツールのうちペン先指定のボタンにポインタを合わせてクリックするとペン先の種類が確定し、そのペン先にて自由に描画できる。以下、代表的なペン先機能を例示しておく。
【0045】
a) 線描画…マウスで左クリックした位置が始点となり、ドラッグしている間は線形状のラバーバンドが表示され、ボタンを離すことで終点が決定する。Shiftキーと併用して使うと垂直、水平線が引ける。
b) 楕円描画…マウスで左クリックした位置が始点となり、ドラッグしている間は楕円形状のラバーバンドが表示され、ボタンを離すことで終点が確定する。Shiftキーと併用して使うと円が描ける。
c) 四角描画…マウスで左クリックした位置が始点となり、ドラッグしている間は四角形状のラバーバンドが表示され、ボタンを離すことで終点が確定する。Shiftキーと併用して使うと正方形が描ける。
d) 自由描画…マウスで左クリックした位置が始点となり、ドラッグしている間ドットが打たれる。つまりマウスのトレース形状が線描画される。
e) スポイト機能…イメージをマウスで左クリックすると左ボタンの色がクリックされた色に変更される。右も同様。
f) 塗りつぶし機能…イメージをマウスで左クリックすると左ボタンの色がクリックされた色を塗り替える。
【0046】
この自由描画モードの前記メニュー画面はシミュレーションボタンを備えており、このボタンをクリックすることにより、作成した番組に対応する前記パターンアニメが前記線状モニタ窓などに表現される。また、前記メニュー画面は登録ボタンを備えており、このボタンをクリックすることにより、作成した番組を前記番組マスターに登録することができる。
【0047】
===既存の番組による編集===
このモードでは、編集中の案件「パチンコ○×△」とはべつの案件に登録された番組データを取り込み、この案件に関連する前記案件マスターに登録することができる。
このモードを選択して表示されるメニュー画面には、その上段の表示窓にはそれぞれ案件名、番組名、番組タイプ、設置本数・設置長などがそれぞれ表示されている。これら表示窓の右横には検索ボタンがそれぞれ設けられている。メニュー下段には、入力した案件名に関連づけされた番組名称の一覧表が表示されており、さらに下段には前記線状モニタ窓がある。例えば、案件名に「○×パチンコ2号店」を入力してその検索ボタンを押すと、「○×パチンコ2号店」という案件を前記案件マスターから検索し、その案件に含まれる番組名称がすべて表示されるようになっている。なお、前述したように、これら案件ごとに設定されたパラメータは、前記番組マスターに一括して保存されている。
【0048】
また、前記一覧表から任意の番組を選択した上で前記メニュー画面内にある編集ボタンを押すことで、その選択した番組を下図とした新規編集画面が開く。これにより利用者はその編集画面上で新しい番組を作成し、その新規番組を前記番組マスターに登録することができる。
【0049】
なお、このモードにて取り込んだ任意の番組のサイズが編集中の案件の設定と異なる場合には、取り込んだ番組のサイズを編集中のものに適宜カスタマイズできるようにしてもよい。また、このモードによる取り込み可能な2次元グラフィクスファイルのファイル形式として、DXF(Drawing Interchange Format)やその他のファイル形式を採用してもよい。
【0050】
===テンプレート編集===
このモードでは、前記コンピュータの記憶部に用意された複数のテンプレートの中から所望のテンプレートを選択し、そのテンプレートのパラメータを適宜変更することによってパターンを生成する。この実施例では、(1)グラデーション、(2)三角、(3)三角変形、(4)山形、(5)バツ、(6)バツイチ、(7)ランダム、(8)ストライプ、(9)チェック、(10)斜めチェック、(11)山形変形、(12)ルクソールの12種類を用意する。
【0051】
以下、(1)と(7)について具体的に説明する。
(1)のグラデーションは、グラデーションをかける方向、およびグラデーションの色の2つのパラメータを指定することができる。方向の指定は、「上から下」「左上から右下」「右上から左下」の中から選択指定できるようになっている。色の指定は、前述のペン先の指定の色選択と同様に左ボタンと右ボタンの色をそれぞれ指定したのち、左ボタンで始点を指定するとともに右ボタンで終点を指定することにより、前述した方向指定に従って始点の色から終点の色に向かって段階的に変化するグラデーションが自動生成される。
【0052】
(7)のランダムは、ランダム発生関数を使ってビットマップ原画を生成する。そのため、発生させる色を複数色(赤、緑、青、黄色、水色、紫、白、ランダム)の中から選べる。また、点滅スピードを6種類(ゆっくり、ふつう、速い、だんだん速く、だんだん遅く)の中から選べる。さらに、密集度を5種類(たくさん、ふつう、少ない、だんだん増える、だんだん減る)の中から選べるようになっている。このすべての条件を選択設定したのち、登録ボタンを押すとその入力データが所定のデータベースに記録されるとともにメモリにその情報が保持される。また、シミュレーションボタンをクリックすることで、画面上に前記パターンアニメが実行される。
【0053】
===イルミネーションのスケジュール管理===
前記案件編集画面にて「タイムテーブル編集」ボタンをクリックすると、前記コンピュータの適当な記憶部に作成されているタイムテーブルが図7のような画面内に表示される。利用者はこのタイムテーブルを編集することでイルミネーションのスケジュール管理ができる。
【0054】
図7に示すように、タイムテーブルは1日分の枠組みが30分単位の枠組み(時間枠)に区分されている。タイムテーブルの左端のタイトル名称欄には、前記案件編集画面内のタブに振られたタイトルID(例えば「タイトル1」「タイトル2」)が表示されている。そして、各タイトルの番組表示をどの時間帯に実行するのかを、該当する時間枠のマス目に○印を記入することで設定する。(該当するマス目にカーソルを合わせてクリックすると○が付き、もう一度クリックすると○が消える。)
===データベースの更新===
以上のような案件編集が一通り完了したところで前記案件編集画面の「データ作成」ボタンをクリックすると、コントローラ2のハードディスク装置22に保存されたデータベースが更新される。このとき新規に追加した番組データには対応するユニット1の設置長および設置本数、発光色の階調、発光パターンの繰り返し周期、発光表示時間などのパラメータが付帯される。なお、ユニット1の設置長としては50cmと25cmが主流になっており、それぞれ4個、2個のLED集合ランプ10により構成されている。LED集合ランプ10の発光色の階調はRGB各16階調とすることが多い。また、発光パターンの繰り返し周期は、50ミリ秒、100ミリ秒、150ミリ秒くらいに設定されており、発光表示時間は5秒をデフォルトとしている。また、各データを保存する記憶媒体としては、コントローラ2のハードディスク装置22のに限るものではなく、例えばPCカードなどのリムーバブル記憶媒体でもよい。
【0055】
===その他の実施例===
前述した実施例を発展させることで例えば、図8に示したような横3×縦6に配置された18個のユニット1からなる平面状イルミネーションシステムについても、そのイルミネーション番組を効率よく作成することができる。この場合、左→右、右→左、左→右、・・・の方向に直列接続された全ユニットを1ラインに展開して原画を作成するとよい。こうすることで、このシステムによるある瞬間の発光パターンを72画素の1つのライン(行)で表現することができる。このシステムを50ミリ秒の間隔で5秒間継続して発光させて1つの番組を構成する場合、その番組は100行分に相当する。つまり、(72×100)個の画素データからなるビットマップ画像データ1枚で1つの番組が表現できることになる。このように用意されたビットマップ画像データについての画像編集は前述の実施例と同様に行える。よって、前述した実施例と同様な効果が得られる。
このビットマップ画像データによって表現された発光パターンの動作確認およびそのデータ化は、所定の処理を行った後に前述の実施例と同様に実施できる。ここで前記所定の処理とは、1行分の画素データと前記平面状のシステムの全集合ランプ10とを対応づける処理のことである。例えば、各ユニット1をその接続関係を保ちながら1行に展開した場合、左→右に12個分の画素データを1〜3番目のユニット1の集合ランプ10に対応させ、それにつづく右→左の12個分の画素データを4〜6番目のユニット1の集合ランプ10に対応させ、・・・という一連の処理を行う。
【0056】
また、この実施例をさらに発展させることで、例えば、図9に示したような赤色の立方体の中に青色の円錐が内包されてなる3次元の立体原画から多彩な発光パターンを容易に作成できる。この場合、立体体の上下面に平行でかつこれをスライスする画素抽出面を上から下へ平行移動させることにより、正方形のモニタ窓内に表示されるスライス画像に変化を与えるようにする。このスライス画像の経時変化を図10に示す。時間が(a)→(b)→(c)と経過するに伴って、正方形の中の円の直径がしだいに小さくなっているのがわかる。なお、ここでは立体原画の(外殻)形状を立方体とし、モニタ窓の形状をそれをスライスした形状である正方形としたが、これに限るものではない。この実施例は、前述した平面状のイルミネーションシステムに有効である。
【0057】
また、観覧車のイルミネーションのようにラインが放射状に配置されるシステムなどについてもこの発明を適用できる。この場合、編集の対象となる平面/立体原画と実際のイルミネーションシステムとの対応づけを行う処理を工夫することで複雑で多彩なイルミネーション表現を容易に実現することができる。例えば、観覧車の装飾を複数個のクラスタに分解することで編集作業を単純化するとともに、その分解されたクラスタ自身の形状も装飾に生かすということが考えられる。
【0058】
【発明の効果】
この発明の線形イルミネーションシステムにおいては、頭にとどめることが困難な光の流れによるイルミネーション番組を1つのビットマップ画像データとして視覚的に捉えることができるようにしたので、それぞれ特徴の異なるイルミネーション番組データについての識別処理が簡単に行えるとともに、複数のイルミネーション番組データを任意に組み合わせて連続したイルミネーションとして実行させる場合において、設置場所・季節・時間帯にふさわしい多彩で面白味のあるイルミネーションを具現化できる。
【0059】
また、画像編集ツールとしてグラフィカル・ユーザ・インターフェースを採用したので、お絵かき感覚で容易にしかも迅速にイルミネーション番組を作成できるとともに、作成したデータを後から容易に変更することができる。さらに、その編集作業を発光パターンの経時変化をディスプレイで逐次確認しながら直感的に行うことができるので従来では想像することさえ困難だったイルミネーション表現も簡単に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的な線形イルミネーションシステムの概略構成図である。
【図2】図1に示したイルミネーションシステムの電気的構成を示したブロック図である。
【図3】この発明の一実施例によるビットマップ画像データについての概略図であり、(a)はその画像データのフォーマット(ブランク画像)を示しており、(b)はそのフォーマットに従って表示された「流星群」であり、(c)は「花火」であり、(d)は「ビリヤード」である。
【図4】この発明の一実施例によるビットマップ画像データについての概略図であり、(イ)は「ビリヤード」→「花火」であり、(ロ)は「流星群」→「ビリヤード」である。
【図5】この発明の一実施例によるイルミネーション番組の動作確認を説明するための概略図であり、(a)は3周期目、(b)は9周期目に相当する。
【図6】この発明の一実施例による案件編集画面の概略図である。
【図7】この発明の一実施例によるタイムテーブル編集画面の概略図である。
【図8】代表的な平面状イルミネーションシステムの概略構成図である。
【図9】この発明の一実施例によるビットマップ立体画データによる発光パターンの作成を説明するための概略図である。
【図10】同上の発光パターンの経時変化を示す概略図であり、時間は(a)→(b)→(c)の順に経過している。
【符号の説明】
1 LEDイルミネーションユニット
2 システムコントローラ
3 電源装置
Claims (5)
- 線状に配列される複数のランプと、ランプ駆動手段と、記憶手段と、イルミネーション制御手段と、モニタ制御手段と、ビデオRAMと、モニタ表示手段を備えた線形イルミネーションシステムであって、
ランプ駆動手段は、イルミネーション制御手段より与えられる各ランプ用の発光制御データに基づいて各ランプを発光させ、
記憶手段は、番組データを格納し、
番組データは、1セット分の発光制御データ集合を複数セット分所定順番で配列した構成であり、
1セット分の発光制御データ集合は、各ランプに個別に与えるべき各発光制御データを所定順番で配列した構成であり、
イルミネーション制御手段は、番組データを構成する複数セット分の発光制御データ集合をその配列順番に従って順番に1セット分抽出する処理と、抽出した1セット分の発光制御データ集合の各発光制御データを各ランプ用としてランプ駆動手段に与えて各ランプを発光させる処理とを繰り返し、
モニタ制御手段は、記憶手段から番組データを読み出し、その番組データを構成している複数セット分の発光制御データ集合を二次元展開してビットマップ画像データとしてビデオRAMに書き込み、そのビットマップ画像データをモニタ表示手段に面の画像として表示させる
線形イルミネーションシステム。 - モニタ制御手段は、さらに、ビデオRAM上のビットマップ画像データを構成している複数セット分の発光制御データ集合をその配列順番に従って順番に1セット分ずつ抽出してモニタ表示手段の画面上の線状モニタ窓に線状の画像として順次表示する
請求項1に記載の線形イルミネーションシステム。 - 記憶手段は、複数の番組データを格納し、
イルミネーション制御手段は、複数の番組データを1番組ずつ順番に処理する
請求項1または2に記載の線形イルミネーションシステム。 - 記憶手段は、番組IDで区別される複数の番組データと、タイトルIDで区別される複数のタイトルを格納し、
タイトルは、複数の番組IDの順列を含み、
イルミネーション制御手段は、指定されたタイトルIDに該当するタイトルを記憶手段から読み出し、そのタイトルに含まれる複数の番組IDの順列に従って各番組IDに該当する番組データを順番に記憶手段から読み出して処理する
請求項1〜3のいずれかに記載の線形イルミネーションシステム。 - 記憶手段は、さらに、タイムテーブルを格納し、
タイムテーブルは、1日を複数に区分する時間枠と、タイトルIDとを対応付けし、
イルミネーション制御手段は、タイムテーブルから現在の時間枠に対応付けされたタイトルIDを抽出し、そのタイトルIDに該当するタイトルを記憶手段から読み出し、そのタイトルに含まれる複数の番組IDの順列に従って各番組IDに該当する番組データを順番に記憶手段から読み出して処理する
請求項4に記載の線形イルミネーションシステム。
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