JP4480451B2 - 投写型映像表示装置及び表示システム - Google Patents
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Description
映像をスクリーンに投写する投写型映像表示装置において、
光源手段から発せられた光を2つの互いに直交する第1及び第2の偏光に分離する偏光分離手段と、
第1の言語の第1の字幕を表す第1の字幕信号と、第1の映像信号とを合成して第1の合成映像信号を生成するとともに、第2の言語の第2の字幕を表す第2の字幕信号と、第2の映像信号とを合成して第2の合成映像信号を生成する映像信号処理手段と、
前記第1の合成映像信号に従った通過率で前記第1の偏光を通過させることにより前記第1の合成映像信号で変調された、前記第1の偏光の第1の映像光を出力する第1の映像光形成手段と、
前記第2の合成映像信号に従った通過率で前記第2の偏光を通過させることにより前記第2の合成映像信号で変調された、前記第2の偏光の第2の映像光を出力する第2の映像光形成手段と、
前記第1及び第2の映像光を合成し、投写して映像を表示させる合成投写手段と、
少なくとも2つの言語で表現された第1及び第2の操作指示文字の画像データを記憶する記憶手段とを備え、
前記映像信号処理手段は、前記第1の操作指示文字の画像データを、前記第1の字幕信号とともに、前記第1の映像信号と合成するとともに、前記第2の操作指示文字の画像データを、前記第2の字幕信号とともに、前記第2の映像信号と合成する
ことを特徴とするものである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示装置の構成を示す概略図である。図示のように、この投写型映像表示装置は、映像をスクリーン12に投写するものであり、光源手段、例えば光源ランプ1と、偏光ビームスプリッタで構成された偏光分離手段2と、操作入力手段3と、選択回路4と、映像信号処理回路5と、第1及び第2の映像光形成手段6P、6Sと、例えば偏光ビームスプリッタで構成された偏光合成手段7と、映像投写手段としての投写レンズ8とを有するものであり、偏光視認手段としての視認用眼鏡9P、9Sと組合せられて、表示システムを構成する。
操作入力手段3は、投写型映像表示装置で表示させたい字幕の言語を選択するため、操作者乃至使用者が操作して操作入力を与えるためのものであり、キー入力手段又はビジュアルインターフェース或いはこれらの組合せで構成される。
映像光形成手段6P及び6Sの各々は例えば単版式のカラー液晶表示パネルで構成されている。単板式のカラー液晶表示パネルは、例えば光の三原色である赤、緑、青の色フィルタが互いに隣接した画素を覆うように配置されているもので、視覚の積分効果によってカラー表示を実現する。
一例として、映像信号Pi1、Pi2は同一映像のものであるとする。字幕信号SB1、SB2は、映像信号Pi1、Pi2に付随したものである。
映像信号処理回路5はまた、映像信号Pi2に字幕信号SB2を合成し、合成映像信号Ps2を生成する。合成映像信号Ps2は、映像信号Pi2で表される映像の、指定された位置に字幕信号SB2で表される字幕が重ねられたものであり、字幕が重ね合わされる映像上の位置は、字幕信号SB2に付随した位置情報によって指定される。
液晶パネル6Sは、映像信号処理回路5から供給される映像信号Ps2で表される各画素の彩度に応じた透過率で、S波を透過させることにより、映像信号Ps2で変調されたS波の映像光PSを出力する。
この結果、同じ映像光でありながら液晶パネル6Pでは英語の字幕付きの映像を生じさせる映像光PP(P波の映像光)が形成され、液晶パネル6Sではフランス語の字幕付きの映像を生じさせる映像光PS(S波の映像光)が形成されることになる。
また、上記実施の形態1では、映像光形成手段6P、6Sが各々単板式のカラー液晶表示パネルで構成されているものとして説明した。代わりに、映像光形成手段6P、6Sとしては、入力された光を赤、緑、青の三原色光に分離して、各原色光を3個の液晶パネルに入射し、各原色光に対応した3つの映像を得た後、再び合成する3板式であってもよい。
図4は、本発明の実施の形態2に係る投写型映像表示装置の構成を示すブロック図である。図4において、図1と同一符号はそれぞれ同一又は相当部分を示しているが、映像信号処理回路5における信号処理が異なり、また、記憶手段としてのメモリ11を備えている点で異なる。
メモリ11は、メニュー言語番号L1=2を受けて、英語の機能選択メニューのグラフィックデータをデータM1として出力し、メニュー言語番号L2=3を受けて、フランス語の機能選択メニューのグラフィックデータをデータM2として出力する。
メモリ11から読み出されたグラフィックデータM1、M2は、映像信号処理回路5に入力されて、それぞれ字幕信号SB1、SB2とともに映像信号Ps1、Ps2と合成される。
例えば上記のように言語が選択されている場合には、英語の機能選択メニューを使う場合には、P波視認用眼鏡9Pをかけ、フランス語の機能選択メニューを使う場合には、S波視認用眼鏡9Sをかければ良い。
そのため、例えば、異なる言語を用いる参加者が集まる国際会議などで、一続きの映像を表示しながら、複数の講演者乃至参加者が交互に講演乃至発言を行う場合には、表示される映像自体を切り替えなくても、異なる偏光視認用眼鏡をかけた講演者が自分に見えている言語の機能選択メニューを使用して、機能を利用することができる。
図1や図4には、P波の映像を選択して視聴するための偏光視認用眼鏡9Pと、S波の映像を選択して視聴するための偏光視認用眼鏡9Sとが別個のものとして示されている。
代わりに、一つの偏光視認用眼鏡9を、P波の映像を選択して視聴する第1の状態と、S波の映像を選択して視聴する第2の状態の間で切り替え可能に構成しておき、視認したい字幕や機能選択メニューに応じて、状態を選択することとしても良い。図7に示す眼鏡はそのような切り替えを可能に構成したものである。
透明板13a、13bが四角であり、リム14a、14bが下側の辺と内側の辺の部分に設けた溝によって透明板13a、13bを保持する構造であるので、90度の回転を容易に確認することができる。
また、透明板13a、13bが第1及び第2の状態にあるとき、透明板13a、13bの縁部近傍に設けた突起(図示しない)と、リム14a、14bの溝に設けた凹部(図示しない)との着脱自在の弾性的係合により、透明板13a、13bが第1及び第2の状態にあるとき、透明板13a、13bを弾性的に固定することができるようになっている。
図7に示す眼鏡9の代わりに図8に示す眼鏡組立て体19を用いることもできる。
図8に示す眼鏡組立て体19は、図7に示す眼鏡9と同様であるが、音声信号切替スイッチ20とヘッドフォンスピーカ21を付加したものであり、その機能ブロック図は図9に示す。
なお、図1を参照して説明した実施の形態1や図4を参照して説明した実施の形態2でも、同様の音声信号の選択的出力が行われるのが一般的であるが、この点は実施の形態1や実施の形態2の特徴ではないので、詳細な説明を省略した。
Claims (6)
- 映像をスクリーンに投写する投写型映像表示装置において、
光源手段から発せられた光を2つの互いに直交する第1及び第2の偏光に分離する偏光分離手段と、
第1の言語の第1の字幕を表す第1の字幕信号と、第1の映像信号とを合成して第1の合成映像信号を生成するとともに、第2の言語の第2の字幕を表す第2の字幕信号と、第2の映像信号とを合成して第2の合成映像信号を生成する映像信号処理手段と、
前記第1の合成映像信号に従った通過率で前記第1の偏光を通過させることにより前記第1の合成映像信号で変調された、前記第1の偏光の第1の映像光を出力する第1の映像光形成手段と、
前記第2の合成映像信号に従った通過率で前記第2の偏光を通過させることにより前記第2の合成映像信号で変調された、前記第2の偏光の第2の映像光を出力する第2の映像光形成手段と、
前記第1及び第2の映像光を合成し、投写して映像を表示させる合成投写手段と、
少なくとも2つの言語で表現された第1及び第2の操作指示文字の画像データを記憶する記憶手段とを備え、
前記映像信号処理手段は、前記第1の操作指示文字の画像データを、前記第1の字幕信号とともに、前記第1の映像信号と合成するとともに、前記第2の操作指示文字の画像データを、前記第2の字幕信号とともに、前記第2の映像信号と合成する
ことを特徴とする投写型映像表示装置。 - 前記記憶手段が互いに異なる3以上の言語で表現された3以上の操作指示文字の画像データを記憶し、
前記映像信号処理手段は、前記第1の字幕の言語に応じて、前記3以上の操作指示文字の画像データのうちの一つを選択して前記第1の操作文字の画像データとして用い、前記第2の字幕の言語に応じて、前記3以上の操作指示文字の画像データのうちの他の一つを選択して前記第2の操作文字の画像データとして用いる
ことを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。 - 請求項1又は2に記載の投写型映像表示装置と、
投写される合成映像のうちの一方の偏光映像光を透過させる偏光視認手段と
を含む表示システム。 - 前記偏光視認手段は、
一方向の偏光を透過させる光学手段を有し、
前記光学手段が第1の状態と第2の状態の間で切り換え可能であり、
前記光学手段は、
前記第1の状態にあるとき前記第1の偏光の第1の映像光を透過させ、
前記第2の状態にあるとき前記第2の偏光の第2の映像光を透過させる
ことを特徴とする請求項3に記載の表示システム。 - 前記光学手段を、光軸を中心として90度回転させることにより、前記第1の状態と前記第2の状態の間の切り替えが行われることを特徴とする請求項4に記載の表示システム。
- 前記光学手段が前記第1の状態にあるか第2の状態にあるかに応じて第1及び第2の音声信号の何れか一方の音声信号を選択する音声信号切替手段と、
前記選択された音声信号を音声として出力する音声出力手段と
を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の表示システム。
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