JP4480250B2 - 記録/再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手前側より奥側へカートリッジをスライド挿入してセットするように構成した記録/再生装置、特に記録/再生装置の蓋体を開閉する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カートリッジを使用する記録/再生装置の一例として、携帯可能なポータブルミニディスクプレーヤがある。この種のポータブルミニディスクプレーヤ(以下、ポータブルMDという)として、手前側より奥側へカートリッジをスライド挿入してセットするように構成した記録/再生装置(ポータブルMD)が特開平12−90535号公報に開示されている。
【0003】
この記録/再生装置は、図7、図8に示すように、ホルダー6を備えた可動キャビネット1が、カートリッジ7を着脱する際にのみ、本体キャビネット2の上面開口部10から上方へ突出量dだけ移動し、カートリッジ7の挿入・取り出しを行う着脱の際以外のカートリッジ非装着状態および装着完了状態(記録/再生時を含む)では、可動キャビネット1が本体キャビネット2の内部に移動して沈み込んだ状態、すなわちキャビネットの厚み方向において近接した状態となるように構成されている。
【0004】
そして、カートリッジ7を装着した状態においては、本体キャビネット2の内部に可動キャビネット1が沈み込んだ状態で、カートリッジ7に内蔵されたディスクが本体キャビネット2の側のディスク回転駆動機構4に連結されて回転駆動され、光ピックアップ5がディスクにアクセスするように構成している。この場合に、カートリッジ7を装着した使用状態で、ポータブルMDの厚みがカートリッジ7の非装着状態と同じ厚みにすることができるため、図9に示すように、カートリッジ7を昇降させるスペース(カートリッジ7をディスク回転駆動機構90などから離脱させるためのスペース)をキャビネット91内に常に確保する構造の記録/再生装置に比べて、薄型化を実現できる。
【0005】
具体的には、この記録/再生装置は、以下のような構成とされている。
この記録/再生装置は、図7、図8、図10〜図18に示すように、カートリッジ7に収納された記録媒体に対して記録/再生する記録/再生手段としてのディスク回転駆動機構4および光ピックアップ5と、前記記録/再生手段を有する第一キャビネットとしての本体キャビネット2と、この本体キャビネット2に対してその厚み方向において接近した第一の位置と離脱した第二の位置とにわたって移動自在に構成され、蓋体として機能する第二キャビネットとしての可動キャビネット1と、この可動キャビネット1内でカートリッジ7を保持するホルダー6と、このホルダー6の前面に設けられた挿抜口6cを中央にしてその両側にそれぞれ配置され、本体キャビネット2と可動キャビネット1とを連結する略X字形状のリンク機構50と、可動キャビネット1を本体キャビネット2に接近した第一の位置の方向に常時付勢する付勢手段としてのねじりコイルばね36L,36Rと、前記挿抜口6cを開閉する挿抜口蓋14と、前記挿抜口6cが設けられている記録/再生装置の前面における下方箇所で左右にスライド自在に配置されたオープン操作ツマミ26とを備えている。
【0006】
本体キャビネット2は、ディスク回転駆動機構4や光ピックアップ5が取付けられたシャーシ21と、このシャーシ21を下方から覆う底部蓋39と、シャーシ21にネジ12g,12h(図14参照)で固定されてシャーシ21の左右側面部および背面部を覆う中間キャビネット38と、シャーシ21の前面部を覆う前面キャビネット26とから構成されている。
【0007】
可動キャビネット1とホルダー6とは両側面が下方に折曲されており、この両側面の前端と後端部とが支持軸11やビス12a〜12cを介して互いに組付けられる。挿抜口蓋14の左右両端には略後方に延びる支持アーム14L,14Rが一体的に形成されており、挿抜口蓋14は、ホルダー6の両側面前端部に配設された支持軸11およびビス12aを中心として上方側に開閉可能とされている。また、支持軸11には、ホルダー6を閉方向に付勢するねじりコイルばね40が外装されている。ここで、支持アーム14L,14Rは支持軸11やビス12aで軸支されている箇所よりもさらに後方に延設されており、挿抜口蓋14が上方側に開けられた際には、支持アーム14L,14Rの後方延設部分がシャーシ21に当接可能とされている(図15(b)参照)。
【0008】
リンク機構50は、ホルダー6と可動キャビネット1との間の両側方箇所ならびに後方箇所に収納されており、左右の側面部とこれらを連結する背面部とからなる平面視略コ字形状のリンクアングル19と、ホルダー6の両側方箇所においてそれぞれリンクアングル19と側面視してX形状に交差するように配置されるリンク板18L,18Rとから構成されている。リンクアングル19は、前端部の係合溝19L,19Rで前記支持軸11とビス12aとに回動可能に係合しているとともに、後端の角部に形成された切欠部19c,19dが中間キャビネット38の後部両端に突設された突部38c,38dに嵌入され、これらの箇所を回動支点として、その前側が上方に揺動可能に配置されている。また、各リンク板18L,18Rは、後端部にビス12b,12cが挿通されて回動可能に係合しているとともに、前端部から側方に突出する回転支軸24が、シャーシ21の右折曲片21Rと左折曲片21Lとに形成された取付溝21aに係合されて、これらの箇所を回動支点として、その前側が上方に揺動可能に配置されている。そして、リンクアングル19における前後方向の中間部箇所から係合片19a,19bが切り起こして形成され、この係合片19a,19bが、各リンク板18L,18Rの略中間部に形成された溝部20に係合されている。このように、側面視してX形状に交差するように配置されたリンク機構50を介することで、シャーシ21などの本体キャビネット2に対して、ホルダー6および可動キャビネット1が相対的に上下方向(キャビネット厚み方向)に平行移動可能に支持している。
【0009】
また、ホルダー6の挿抜口6cの下方位置両側部には前方に突出するホルダーガイド軸25L,25Rが前方に突出され、これらのホルダーガイド軸25L,25Rは、前面キャビネット26とシャーシ21の前面との間に配設されている昇降駆動ユニット27に係合されている。
【0010】
昇降駆動ユニット27は、図13に示すように、前面キャビネット26の裏面側にビス12d〜12fにより固定され、ホルダー6のホルダーガイド軸25R,25Lの移動経路を規定する上下ガイド孔28R,28Lや中央部にレバー軸挿通孔29が形成されている昇降ガイド板30と、ピン31a,31bが挿通する長孔32a,32bが形成されて昇降ガイド板30にスライド自在に重ね合わされたスライド板33となどで構成されている。ピン32a,32bはスライド板33の長孔32a,32bを通して昇降ガイド板30に圧入されている。昇降ガイド板30とスライド板33の間には引っ張りコイルバネ34が介装されていてスライド板33は図16に示すように向かって左側に付勢されている。
【0011】
スライド板33の中央に折り曲げ加工で形成された操作レバー33aには、昇降ガイド板30のレバー軸挿通孔29を貫通して、前面キャビネット26にスライド自在に取り付けられたオープン操作釦26aが係合している。スライド板33の両端には、図13に示すように昇降ガイド板30の上下ガイド孔28R,28Lに係合する前記ホルダーガイド軸25R,25Lが挿通される貫通孔33R,33Lが形成されており、この貫通孔33R,33Lの一部には傾斜辺35が形成されている。
【0012】
また、スライド板33には昇降ガイド板30からスライド板33の側に折り曲げて形成された折曲片35a,35bが挿通される長孔32c,32dが前記長孔32a,32bと平行に形成されており、この長孔32c,32dを貫通した折曲片35a,35bには、ピン31a,31bに外装されたネジリコイルバネ36a,36bの一端側が引っ掛けられている。そして、ネジリコイルバネ36a,36bの他端がホルダーガイド軸25R,25Lに上方から係合することにより、ホルダーガイド軸25R,25Lを介してホルダー6や可動キャビネット1が下方に付勢されている。
【0013】
また、ホルダー6の背面には切り起こしでバネ部6d(図12参照)が形成されており、カートリッジ7が装着されている際にはバネ部6dによりカートリッジ7が手前側に付勢される。
【0014】
また、中間キャビネット38の両端の内側には、シャーシ21の前記取付溝21aに係合させたリンク板18R,18Lの回転支軸24が外れる方向へ移動しないように位置規制する凹部38a,38bが形成されている。中間キャビネット38の背面の内側には、図12と図14と図15に示すようにリンクアングル19の角部に形成された切欠部19c,19dに係合する突部38c,38dが形成されている。さらに、中間キャビネット38の左側面38Lの内側で前記凹部38bよりも前寄りの位置には、図15に示すようにシャーシ21の左折曲片21Lに形成された前記切欠部23を通過して先端が前記挿抜口蓋14の支持アーム14Lの先端に係合する突起38eが形成されており、この突起38eにより、図15(b)に示すように、可動キャビネット1とホルダー6とが上方に離脱した際には、支持アーム14L,14Rの後方延設部分が押し下げられて挿抜口蓋14が開けられるようになっている。
【0015】
このような構成において、可動キャビネット1とホルダー6とは図16に示すようにネジリコイルバネ36a,36bによってシャーシ21に近接する下降位置に付勢されており、また、シャーシ21と挿抜口蓋14の支持アーム14Rとの間には、図11に示すように中央がホルダー6の支持軸11に挿通されたネジリコイルバネ40が介装されていて、挿抜口蓋14はネジリコイルバネ40によって閉塞位置に付勢されている。
【0016】
図15(a)に示す状態からカートリッジ7を装填する場合には、前面キャビネット26と挿抜口蓋14に形成されている傾斜部を有する唇状の開口当接部分Gにカートリッジ7を押し付けて図15(b)のように押し込むと、挿抜口蓋14がネジリコイルバネ40の付勢に抗して閉塞位置から開放位置に回動し、挿抜口蓋14の支持アーム14R,14Lの後端がシャーシ21に当接してホルダー6の入口側を上方へ持ち上げる。
【0017】
このとき、リンク機構50を介して支持されているホルダー6および可動アーム1は、挿抜口蓋14の閉塞位置から開放位置に回動に伴ってシャーシ21に対して平行に上昇する。
【0018】
ホルダー6のバネ部6dに抗してカートリッジ7をホルダー6に押し込んで行き、カートリッジ7が前面キャビネット26の上縁よりも奥側に押し込まれると、カートリッジ7による挿抜口蓋14を開放する力が解除されて、挿抜口蓋14がネジリコイルバネ40の付勢で閉塞位置に回動するとともに、カートリッジ7が装填されたホルダー6が、ネジリコイルバネ36a,36bの付勢によって降下して図18に示す状態に変化する。この状態では、カートリッジ7に内蔵されたディスクがディスク回転駆動機構4に連結され、光ピックアップ5がディスクにアクセスできる。
【0019】
装填されたカートリッジ7を取り出す際には、前面キャビネット26のオープン操作ツマミ釦26aを向かって右方向に操作する。これにより、ホルダー6のホルダーガイド軸25R,25Lが、向かって右方向に移動するスライド板33の貫通孔33R,33Lの傾斜辺35によって図17に示すように昇降ガイド板30の上下ガイド孔28R,28Lに沿って押し上げられる。そして、ホルダー6がネジリコイルバネ36a,36bの付勢に抗してスライド板33の傾斜辺35によって押し上げられる際に、挿抜口蓋14の支持アーム14Lの先端が図15(b)に示すように中間キャビネット38の突起38eに係合して挿抜口蓋14がネジリコイルバネ40の付勢に抗して開放方向に回動し、前面キャビネット26の背面とカートリッジ7との当接がなくなったときに、カートリッジ7はホルダー6のバネ部6dによってホルダー6から図1(a)に示す状態に自動排出される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成の記録/再生装置では、オープン操作ツマミ26aが、カートリッジ7を挿脱する前面位置に設けられているため、図19に示す取り出し手順のように、一方の手で本体キャビネット2を保持した状態で、他方の手によりオープン操作ツマミ26aを動かすことにより挿抜口6aを開け、カートリッジ7を排出させてからその手をカートリッジ7に移して取り出すという2回の操作が要求され、取り出し操作に手間が掛かっていた。
【0021】
また、上述のように、記録/再生装置が特に薄形化したものであるため、カートリッジ7を取り出そうとしてオープン操作ツマミ26aを動かした際に、挿抜口6aから出てこようとするカートリッジ7が、オープン操作ツマミ26aを操作する指に当接し易くなり、操作性が低下する場合があった。また、指に当接しないようにオープン操作ツマミ26aを小さくすると、さらに操作性が低下するおそれがあった。
【0022】
本発明は上記問題を解決するもので、薄形化を実現できながら、取り出し操作に手間がかからず、挿抜口から出てこようとするカートリッジがオープン操作ツマミを操作する指に当接することのない記録/再生装置を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本発明は、手前側より奥側へカートリッジをスライド挿入してセットするように構成した記録/再生装置において、カートリッジに収納された記録媒体に対する記録/再生手段を有する第一キャビネットと、この第一キャビネットに対してその厚み方向において接近した第一の位置と離脱した第二の位置とにわたって移動自在に構成され、蓋体として機能する第二キャビネットと、この第二キャビネット内でカートリッジを保持するホルダーと、このホルダーに設けられた挿抜口を中央にしてその両側にそれぞれ配置され、第一キャビネットと第二キャビネットとを連結するリンク機構と、前記第二キャビネットを第一キャビネットに接近した第一の位置の方向に常時付勢する付勢手段と、前記第二キャビネットを前記付勢手段による付勢力に抗して前記第一の位置から第二の位置に離脱させる方向へ移動させる前記リンク機構と連動するべく構成し、第二キャビネットの第一キャビネットに対する離脱時に前面位置のホルダの挿抜口を開放させる開放手段と、前記挿抜口に隣接する前記第一キャビネットの側面箇所においてスライド自在に配置されたオープン操作ツマミとを備え、このオープン操作ツマミと前記開放手段とを連動させ、オープン操作ツマミの操作により挿抜口を開放可能に構成したことを特徴とする。
【0024】
この構成により、薄形化を実現できながら、取り出し操作に手間がかからず、挿抜口から出てこようとするカートリッジがオープン操作ツマミを操作する指に当接することのない記録/再生装置を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
請求項記載の発明は、前面側より奥側へカートリッジをスライド挿入してセットするように構成した記録/再生装置において、カートリッジに収納された記録媒体に対する記録/再生手段を有する第一キャビネットと、この第一キャビネットに対してその厚み方向において接近した第一の位置と離脱した第二の位置とにわたって移動自在に構成され、蓋体として機能する第二キャビネットと、この第二キャビネット内でカートリッジを保持するホルダーと、このホルダーに設けられた挿抜口を中央にしてその両側にそれぞれ配置され、第一キャビネットと第二キャビネットとを連結するリンク機構と、前記第二キャビネットを第一キャビネットに接近した第一の位置の方向に常時付勢する付勢手段と、前記第二キャビネットを前記付勢手段による付勢力に抗して前記第一の位置から第二の位置に離脱させる方向へ移動させる前記リンク機構と連動するべく構成し、第二キャビネットの第一キャビネットに対する離脱時に前面位置のホルダの挿抜口を開放させる開放手段と、前記挿抜口に隣接する前記第一キャビネットの側面箇所においてスライド自在に配置されたオープン操作ツマミとを備え、このオープン操作ツマミと前記開放手段とを連動させ、オープン操作ツマミの操作により挿抜口を開放可能に構成したことを特徴とする。
【0027】
請求項1の構成によれば、片手で第一キャビネットを保持した状態で、その手の親指を用いて前記オープン操作ツマミを安定して操作することが可能となる。また、この操作によりカートリッジを片手だけで排出できるため、空いたもう一方の手はカートリッジを取り出すことのみ行うだけで済み、取り出し時の操作性が良好となる。また、オープン操作ツマミを操作する指にカートリッジが当接することがないため、これによっても操作性が良好となる。
【0028】
請求項記載の発明は、請求項1に記載の記録/再生装置において、オープン操作ツマミは、第一キャビネットの側面より開閉自在または離脱自在に配設された補助蓋体に、スライド自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0029】
請求項記載の発明は、請求項記載の記録/再生装置において、補助蓋体は電池用挿入口を開閉する蓋体であることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態に係る記録/再生装置を図1〜図3に基づいて説明する。なお、図7、図8、図10〜図19に示す従来の記録/再生装置とはオープン操作ツマミおよびこれに連動するリンク機構の一部分が異なるだけであるため、これに関する箇所についてのみ説明し、従来のものと同機能のものには同符号を付す。
【0030】
図1〜図3は本発明の実施の形態における係る記録/再生装置としてのポータブルMDを示している。図1の(a)および(b)は本発明の実施の形態における係る記録/再生装置としてのポータブルMDのカートリッジ排出状態およびカートリッジ収納状態の斜視図、図2は同ポータブルMDの分解斜視図、図3の(a)および(b)は同ポータブルMDのカートリッジ収納状態における部分切欠平面図および部分切欠側面図、図4の(a)および(b)は同ポータブルMDのカートリッジ排出状態における部分切欠平面図および部分切欠側面図、図5は同ポータブルMDの補助蓋体を開けた状態を示す要部斜視図、図6は同ポータブルMDのカートリッジ排出時の操作を示す斜視図である。
【0031】
図1〜図5に示すように、このMDプレーヤは、カートリッジ7に収納された記録媒体に対する記録/再生手段としてのディスク回転駆動機構4や光ピックアップ5などを有し、上面側が開口された第一キャビネットとしての本体キャビネット2(底部蓋39、中間キャビネット38、前面キャビネット26およびシャーシ21などからなる)と、記録/再生装置の厚み方向(この実施の形態に対応する図面においては上下方向)において本体キャビネット2に接近した第一の位置(本体キャビネット2の内部に移動して沈み込んだ状態、図1(b)参照)と離脱した第二の位置(本体キャビネット2から上方へ突出量dだけ移動した状態、図1(a)参照)とにわたって平行に移動自在に配置された第二キャビネットとしての可動キャビネット1と、可動キャビネット1内でカートリッジ7を保持するべく構成したホルダー6と、このホルダー6のカートリッジ7を挿抜する挿抜口6aを中央にしてその両側に配置され、シャーシ21などの第一キャビネットと可動キャビネット1とを連結するリンク機構60と、可動キャビネット1を第一キャビネットに接近した第一の位置方向に常時付勢する付勢バネ36a,36bと、可動キャビネット1の移動動作に連動可能とされて挿抜口6aを開閉する挿抜口蓋14と、挿抜口6aが設けられている前面部に隣接する第一キャビネットの側面箇所で前後にスライド自在に支持されている開放手段としての開放リンク71と、前記側面箇所で前後にスライド自在に支持され、開放リンク71の前部外側に固着部74を介して取付けられた中継ツマミ72を覆うように係合可能なオープン操作ツマミ73とを備えている。
【0032】
リンク機構60は、ホルダー6と可動キャビネット1との間の側方箇所にそれぞれ収納可能とされており、前後に延びるリンクアングル61L,61Rと、これらのリンクアングル61L,61Rと同様に前後方向に延設され、ホルダー6の両側方箇所においてそれぞれリンクアングル61L,61Rと側面視してX形状に交差するように配置されるリンク板18L,18Rと、中間キャビネット38の両側面の各内側に固定される支持リンク62L,61Rとから構成されている。そして、リンクアングル61L,61Rはその前端部で、ホルダ6の前端部に設けられている支持軸11とビス(図示せず)に回動可能に係合しているとともに、その後端部が支持リンク62L,61Rの後端箇所62aに回動自在に係合され、これらの係合箇所を回動支点として揺動可能とされている。また、各リンク板18L,18Rは、その後端部がホルダ6の後端部の支持軸65に回動可能に係合しているとともに、その前端部が支持リンク62L,61Rの前端部62bに回動可能に係合されて、これらの箇所を回動支点として揺動可能とされている。そして、リンクアングル61L,61Rの中間部箇所とリンク板18L,18Rの中間部箇所とがピン63で連結されており、これらのリンクアングル61L,61Rとリンク板18L,18Rとがピン63の連結箇所を交点として側面視してX形状に交差するように配置されたリンク機構60を介することで、シャーシ21などの本体キャビネット2に対して、ホルダー6および可動キャビネット1が相対的に上下方向(キャビネット厚み方向)に平行移動可能に支持されている。
【0033】
また、向かって右側の支持リンク62Rには、開放リンク71の後端に取付けられた摺動ローラ71aを通すガイド溝62cが形成されているとともに、この支持リンク62Rに連結されたリンク板18Rの前寄り下面には、前記摺動ローラ71aに当接可能な傾斜面18aが形成されている。そして、オープン操作ツマミ73が開放リンク71の中継ツマミ72に係合した状態で後方に押されて移動すると、図4(b)に示すように、開放リンク71の摺動ローラ71aが傾斜面18aに摺動しながらリンク板18Rを押し上げて、この結果、ホルダー6および可動キャビネット1が相対的に上方向に押し上げられるとともに、これに連動して、挿抜口6aを開閉する挿抜口扉14が上方に開けられるようになっている。なお、73は開放リンク71の後端と支持リンク61R前側寄り箇所にわたって架け渡された引張りばねで、開放リンク71が前方位置に戻るように付勢している。
【0034】
オープン操作ツマミ73は、中間キャビネット38の右側面の前寄り位置において開閉自在に配設された補助蓋体80に、前後にスライド自在に取り付けられている。補助蓋体80は、電池81を挿入する挿入口を開閉する蓋体であり、シャーシ21に取付けられた軸部21fを中心として側方に回動可能な接続端子82に取付けられて、接続端子82と一体的に開閉自在とされている。そして、補助蓋体80を閉じた際には、補助蓋体80の大部分を覆うような比較的大きな寸法のオープン操作ツマミ73が、その裏面側に形成された凹部73aで中継ツマミ72に係合して、オープン操作ツマミ73の動きが開放リンク71に伝達されるようになっている。なお、83は、オープン操作ツマミ73を補助蓋体80における所定位置まで戻す復帰バネである。
【0035】
この構成によっても、ホルダー6を備えた可動キャビネット1が、図1(a)に示すように、カートリッジ7を着脱する際にのみ、本体キャビネット2の上面開口部10から上方へ所定突出量dだけ移動し、カートリッジ7の挿入・取り出しを行う着脱の際以外のカートリッジ非装着状態および装着完了状態では、図1(b)に示すように、可動キャビネット1が本体キャビネット2の内部に移動して沈み込んだ状態、すなわちキャビネットの厚み方向において近接した状態となる。これにより、カートリッジ7を昇降させるスペースをキャビネット内に確保した構造のものに比べて、薄型化を実現できる。
【0036】
また、図1(a)に示すように、補助蓋体80を閉じた状態でオープン操作ツマミ73を矢印方向に移動させるとオープン操作ツマミ93に連動した開放リンク71の摺動ローラ71aがリンク板18Rの傾斜面18aに当接してリンク板18Rを押し上げながら移動し、この結果、ホルダー6および可動キャビネット1が、シャーシ21などに近接した第一の位置から上方向に押し上げられて、シャーシ21などから離脱した第二の位置に移動し、これに連動して挿抜口扉14が上方に開けられて挿抜口6aが開口し、カートリッジ7が排出される。
【0037】
また、オープン操作ツマミ93が挿抜口6aが位置する前面ではなくて、隣接する側面に配設されているため、図6に示すように、片手でポータブルMDを安定して保持した状態で、その手の親指を用いてオープン操作ツマミ73を容易に操作することができる。また、この操作によりカートリッジ7を片手だけで排出できるため、空いたもう一方の手はカートリッジ7を取り出すことのみ行うだけで済み、取り出し時の操作性が良好となる。また、上述したように、薄型化を実現できながら、カートリッジ7を排出する際にオープン操作ツマミ73を操作する指にカートリッジ7が当接することがないため、これによっても操作性が向上する。また、オープン操作ツマミ73をポータブルMDの厚みの範囲内で大きくしても支障を生じないため、オープン操作ツマミ73を適度な大きさにでき、これによっても良好な操作性を得られる。
【0038】
また、オープン操作ツマミ73を、電池挿入用挿入口を開閉する補助蓋体80に設けたので、補助蓋体とオープン操作ツマミとをそれぞれ別個の場所に設けた場合に比べて、外観の単純化を図れる。
【0039】
なお、上記の実施の形態においては、電池挿入用挿入口を開閉する補助蓋体80にオープン操作ツマミ73を設けたが、別の箇所に配設可能であることはもちろんである。また、上記の実施の形態では記録/再生装置がポータブルMDである場合を述べたが、これに限るものではなく、光ディスクカートリッジの他、磁気ディスクカートリッジやカセットテーププレーヤの場合のテープカートリッジを扱う記録/再生装置にも適用できることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、カートリッジの挿入・取り出し時には第二キャビネットが第一キャビネットからその厚み方向に略平行に離脱して前記挿抜口が開口されてカートリッジの挿入・取り出しを行え、それ以外の時には、第二キャビネットが第一キャビネットに接近して薄形化が可能とされた記録/再生装置において、オープン操作ツマミを、前面に配置されている挿抜口に隣接する前記第一キャビネットの側面箇所に配置したことにより、カートリッジの排出時には、片手で記録/再生装置を安定して保持した状態で、その手の親指を用いてオープン操作ツマミを容易に操作することができ、もう一方の手でカートリッジを取り出すだけで済み、取り出し時の操作性が良好となる。また、薄型化を実現できながら、カートリッジを排出する際にオープン操作ツマミを操作する指にカートリッジが当接することがないため、これによっても操作性が向上する。さらに、オープン操作ツマミを記録/再生装置の厚みの範囲内で大きくしても支障を生じないため、オープン操作ツマミを適度な大きさにでき、これによっても良好な操作性を得られる。
【0041】
また、オープン操作ツマミを、電池挿入用挿入口を開閉するなどの用途の補助蓋体に設けることで、補助蓋体とオープン操作ツマミとをそれぞれ別個の場所に設けた場合に比べて、外観の単純化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の実施の形態における記録/再生装置としてのポータブルMDのカートリッジ排出状態およびカートリッジ収納状態の斜視図
【図2】同ポータブルMDの分解斜視図
【図3】(a)および(b)は同ポータブルMDのカートリッジ収納状態における部分切欠平面図および部分切欠側面図
【図4】(a)および(b)は同ポータブルMDのカートリッジ排出状態における部分切欠平面図および部分切欠側面図
【図5】同ポータブルMDの補助蓋体を開けた状態を示す要部斜視図
【図6】同ポータブルMDのカートリッジ排出時の操作を示す斜視図
【図7】(a)および(b)は、従来のポータブルMDにおけるカートリッジ着脱状態と、これ以外のカートリッジ非装着状態および装着完了状態とのそれぞれの状態を示す外観斜視図
【図8】(a)および(b)は、それぞれ同従来のポータブルMDの断面図
【図9】(a)および(b)は、それぞれ比較例のポータブルMDの断面図
【図10】図8、図9に示す従来のポータブルMDの分解斜視図
【図11】同従来のポータブルMDにおける可動キャビネットとホルダーとその周辺の分解斜視図
【図12】同従来のポータブルMDにおける可動キャビネットとホルダーとの組立品にシャーシを組み付ける状態の斜視図
【図13】同従来のポータブルMDにおけるホルダーのロック手段の分解斜視図
【図14】同従来のポータブルMDにおける前面パネルと中間キャビネット取り付け状態を示す分解斜視図
【図15】(a)および(b)は、同従来のポータブルMDにおけるカートリッジ着脱状態とこれ以外のカートリッジ非装着状態および装着完了状態の正面図
【図16】同従来のポータブルMDにおけるカートリッジ挿入前のロック手段を示す正面断面図
【図17】同従来のポータブルMDにおけるカートリッジ挿入後でオープン操作釦の操作状態を示す正面断面図
【図18】同従来のポータブルMDにおけるカートリッジ挿入後を示す正面断面図
【図19】同従来のポータブルMDにおけるカートリッジ取り出し手順を示す斜視図
【符号の説明】
1 可動キャビネット(第二キャビネット)
2 本体キャビネット(第一キャビネット)
4 ディスク回転駆動機構
5 光ピックアップ
6 ホルダー
6a 挿抜口
14 挿抜口蓋
18a 傾斜面
18L,18R リンク板
36a,36b 付勢バネ(付勢手段)
60 リンク機構
61L,61R リンクアングル
63 ピン
71 開放リンク(開放手段)
71a 摺動ローラ
72 中継ツマミ
73 オープン操作ツマミ
80 補助蓋体
81 電池

Claims (3)

  1. 手前側より奥側へカートリッジをスライド挿入してセットするように構成した記録/再生装置において、
    カートリッジに収納された記録媒体に対する記録/再生手段を有する第一キャビネットと、この第一キャビネットに対してその厚み方向において接近した第一の位置と離脱した第二の位置とにわたって移動自在に構成され、蓋体として機能する第二キャビネットと、この第二キャビネット内でカートリッジを保持するホルダーと、このホルダーに設けられた挿抜口を中央にしてその両側にそれぞれ配置され、第一キャビネットと第二キャビネットとを連結するリンク機構と、前記第二キャビネットを第一キャビネットに接近した第一の位置の方向に常時付勢する付勢手段と、前記第二キャビネットを前記付勢手段による付勢力に抗して前記第一の位置から第二の位置に離脱させる方向へ移動させる前記リンク機構と連動するべく構成し、第二キャビネットの第一キャビネットに対する離脱時に前面位置のホルダの挿抜口を開放させる開放手段と、前記挿抜口に隣接する前記第一キャビネットの側面箇所においてスライド自在に配置されたオープン操作ツマミとを備え、このオープン操作ツマミと前記開放手段とを連動させ、オープン操作ツマミの操作により挿抜口を開放可能に構成したことを特徴とする記録/再生装置。
  2. オープン操作ツマミは、第一キャビネットの側面より開閉自在または離脱自在に配設された補助蓋体に、スライド自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録/再生装置。
  3. 補助蓋体は電池用挿入口を開閉する蓋体であることを特徴とする請求項記載の記録/再生装置。
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