JP4475468B2 - 通信聴取システム - Google Patents

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Description

本発明は、難聴者など聴覚を支援することが必要な人に、よりよい音環境を提供する通信聴取システムに関する。
従来、会議のような座る位置を異にする複数人との会話や騒音環境下における会話において、難聴者の聴覚を支援する方法としては、第1に片耳に装用する補聴器に複数のマイクロホンを設け、音が到来する方向を特定の方向であると制限し、その方向の音のみを強調する指向性処理方法(例えば、特許文献1参照)、第2にスペクトルサブトラクションという手法により、無音区間の雑音レベルを統計的に推定し、信号全体から雑音成分のみの減算を行う雑音抑圧処理方法(例えば、特許文献2参照)、第3に両耳に装用した補聴器間の通信によって情報の授受を行い、音の到来方向を自動的に特定し、その方向の音のみ強調する両耳指向性処理方法(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
特表2002−536931号公報 特開2001−273000号公報 特開2004−343706号公報
しかし、片耳に装用する補聴器に複数のマイクロホンを設ける指向性処理方法では、特定の方向以外に所望の音信号が存在する場合には対応できないし、片耳に複数のマイクロホンを配置して方向感を得ることには物理的に限界がある。また、スペクトルサブトラクションという手法では、複数の音声が混在している場合には、所望の音声信号を抽出することは原理的に非常に困難である。更に、両耳に装用した補聴器間の通信による両耳指向性処理方法では、補聴器の指向性を自動的に所望の方向に合わせることが難しい場合も多く、時間と共に変化する音信号の到来方向に追従することは困難である。
また、両耳に装用した2つの補聴器間で通信を行う際に、ワイヤなどの有線よる通信方法では使用者の装用感の低下をもたらし、電波などの無線による通信方法では隣の人と混信してしまう場合があるという問題もあった。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、不明瞭な音の原因となる環境雑音の抑圧や所望の音信号の到来方向を特定し、自然な音の方向感を得ることができる通信聴取システムを提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、使用者が携行可能な収音装置と、使用者の左右の耳部に装着する第1聴取装置及び第2聴取装置とから構成される通信聴取システムであって、前記収音装置はつ以上のマイクロホンと、このマイクロホンが捉えた音信号を処理する演算処理部と、この演算処理部で処理された信号を送信する送信部を備え、前記第1聴取装置及び第2聴取装置は夫々前記収音装置から送信された信号を受信する受信部と、音信号を検知するマイクロホンと、このマイクロホン及び前記受信部の出力信号を処理する演算処理部と、この演算処理部で処理された信号を出力するイヤホンを備え、更に前記第1聴取装置及び第2聴取装置は前記収音装置へ信号を送信する送信部を夫々備え、前記収音装置は前記第1聴取装置及び第2聴取装置から送信された信号を受信する受信部を備え、前記収音装置に備えた2つ以上のマイクロホンを用いて求めた音信号の到来方向の推定値と、前記第1聴取装置のマイクロホンと前記第2聴取装置のマイクロホンを用いて求めた音信号の到来方向の推定値を比較する比較部を、前記収音装置、前記第1聴取装置、前記第2聴取装置に夫々備わる前記演算処理部のいずれかに設けたものである。
請求項に係る発明は、請求項記載の通信聴取システムにおいて、前記第1聴取装置及び第2聴取装置に夫々備わる送信部と受信部が、互いに信号を送受信する。
請求項に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の通信聴取システムにおいて、前記収音装置を向けた方向から到来した音信号を強調及び抽出する音信号強調抽出手段、及び/又は前記収音装置を向けた方向から到来した音信号中の雑音を抑圧する雑音抑圧手段を、前記収音装置、前記第1聴取装置、前記第2聴取装置に夫々備わる前記演算処理部の少なくとも一つに備える。
請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信聴取システムにおいて、前記比較部で算出された推定値の差が、予め設定された許容範囲内にある場合には、前記2つの到来方向の推定値を平均して到来方向の推定値とする平均化部を、前記収音装置、前記第1聴取装置、前記第2聴取装置に夫々備わる前記演算処理部のいずれかに設ける。
請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の通信聴取システムにおいて、ある一定の時間間隔で、前記収音装置と前記第1聴取装置と前記第2聴取装置との間の通信状態を判定する通信判定部を備え、この通信判定部が通信不能と判定した場合には、単独で前記第1聴取装置と前記第2聴取装置が夫々使用可能な状態になるようにした。
請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の通信聴取システムにおいて、前記収音装置と前記第1聴取装置及び第2聴取装置との間で行われる送受信が、生体通信によるものである。
請求項1に係る発明によれば、収音装置のマイクロホンと、第1聴取装置及び第2聴取装置のマイクロホンとの距離が、指向性を得るには十分であり、より精度の高い指向性処理が可能になる。また、収音装置を使用者任意の方向に向けることができるので、使用者の所望の音(例えば、複数話者の中の特定話者の音声)を、自然な方向感を両耳装用により保ちつつ、選択的に聴取できる。
また、第1聴取装置及び第2聴取装置が、収音装置との信号の授受を行うことができるので、スペースに余裕のある収音装置において、諸々の信号処理を行うことが可能になる。更に、収音装置に備えた2つ以上のマイクロホンを用いて求めた音信号の到来方向の推定値と、第1聴取装置のマイクロホンと第2聴取装置のマイクロホンを用いて求めた音信号の到来方向の推定値との差を求めることができる。
請求項に係る発明によれば、第1聴取装置と第2聴取装置が互いに信号の送受信を行うので、使用者に合った両耳のバランスをとりながら、自然な音の方向感が得られるような処理をすることができる。
請求項に係る発明によれば、収音装置を使用者の意思に基づいて向けた方向から到来した音信号を、音信号強調抽出手段及び/又は雑音抑圧手段により処理して不必要な音声や環境雑音を低減し、より自然な音の方向感を得ることができる。
請求項に係る発明によれば、より正確な音信号の到来方向の推定値を求めることができる。
請求項に係る発明によれば、収音装置と第1聴取装置と第2聴取装置との間の通信が不能であっても、単独で第1聴取装置と第2聴取装置が夫々使用可能になる。
請求項に係る発明によれば、生体通信を用いるので、ワイヤなど有線通信による煩わしさや、電波などの無線通信による混信がなくなり、円滑に通信を行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る通信聴取システムの第1実施の形態のブロック図、図2は同じく使用状態を示す模式図、図3は同じく第2実施の形態のブロック図、図4は同じく第3実施の形態のブロック図である。
本発明に係る通信聴取システムの第1実施の形態は、図1に示すように、使用者が手に持って使用するペン型形状の収音装置1と、使用者の左右の耳部に装着する第1聴取装置2及び第2聴取装置3とから構成される。なお、使用者が難聴者の場合には、第1聴取装置2及び第2聴取装置3の機能を備えた耳穴形や耳かけ形などの補聴器が適用される。
収音装置1は、音信号を収集するマイクロホン11と、このマイクロホン11の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換部12と、このA/D変換部12でデジタル信号に変換された音信号を処理する演算処理部13と、この演算処理部13で処理された信号を第1聴取装置2及び第2聴取装置3に送信する送信部14を備える。
第1聴取装置2は、収音装置1及び第2聴取装置3から送信される信号を受信する受信部21と、音信号を収集するマイクロホン22と、このマイクロホン22の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換部23と、このA/D変換部23でデジタル信号に変換された音信号及び受信部21の出力信号を処理する演算処理部24と、この演算処理部24で処理された信号をアナログ信号に変換するD/A変換部25と、このD/A変換部25でアナログ信号に変換された音信号を出力するイヤホン26と、演算処理部24で処理された信号及び通信判定用信号を収音装置1及び第2聴取装置3に送信する送信部27を備える。
また、第2聴取装置3も、第1聴取装置2と同様に構成され、収音装置1及び第1聴取装置2から送信される信号を受信する受信部31と、音信号を収集するマイクロホン32と、このマイクロホン32の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換部33と、このA/D変換部33でデジタル信号に変換された音信号及び受信部31の出力信号を処理する演算処理部34と、この演算処理部34で処理された信号をアナログ信号に変換するD/A変換部35と、このD/A変換部35でアナログ信号に変換された音信号を出力するイヤホン36と、演算処理部34で処理された信号を収音装置1及び第1聴取装置2に送信する送信部37を備える。
更に、ある一定の時間間隔で、収音装置1と第1聴取装置2との間の通信状態を判定する通信判定部28を第1聴取装置2に備え、ある一定の時間間隔で、収音装置1と第2聴取装置3との間の通信状態を判定する通信判定部38を第2聴取装置3に備えている。いずれかの通信判定部28,38が通信不能と判定した場合には、第1聴取装置2と第2聴取装置3は夫々単独で使用可能な状態になる。また、収音装置1と第1聴取装置2との間の通信、収音装置1と第2聴取装置3との間の通信、第1聴取装置2と第2聴取装置3との間の通信は、無線通信でも生体通信でもよい。
以上のように構成された本発明に係る通信聴取システムの第1実施の形態の作用について説明する。先ず、図2に示すように、使用者がペン型の収音装置1を手に持ち、第1聴取装置2を右耳に装着し、第2聴取装置3を左耳に装着する。すると、収音装置1を所望の音源の方向に向け、始動させると、収音装置1に設けたマイクロホン11が音信号を収集する。マイクロホン11が収集した音信号は、A/D変換部12、演算処理部13、送信部14を経て、第1聴取装置2及び第2聴取装置3に送信される。また、第1聴取装置2に設けたマイクロホン21と第2聴取装置3に設けたマイクロホン31も、夫々音信号を収集する。
例えば、会議のように複数の話者がいる場合に、発言している特定の話者の方向に収音装置1のマイクロホン11を向ける。すると、収音装置1のマイクロホン11が捉えた音信号と、第1聴取装置2のマイクロホン22が捉えた音信号を用いて、所謂マイクロホンアレイ技術により音信号の到来方向に対して重み付けの指向性処理等が第1聴取装置2の演算処理部24で行われる。マイクロホンアレイ技術とは、各マイクロホン11,22が捉えた音信号の到来時間差及びレベル差を用いて、その音信号の到来方向を推定すると共に、その方向に指向性を与えるように音信号に係数を乗ずるなどの指向性処理技術をいう。
また、使用の際には収音装置が必然と所望の音源(例えば、特定話者)と近くなるので、収音装置が採取した音に重み付けすることでS/N比が向上する。同様に、収音装置1のマイクロホン11が捉えた音信号と、第2聴取装置3のマイクロホン32が捉えた音信号を用いて、マイクロホンアレイ技術により音信号の到来方向に対して重み付けの指向性処理等が第2聴取装置3の演算処理部34で行われる。
また、両耳に装着した第1聴取装置2と第2聴取装置3のみで、マイクロホン22,32が捉えた音信号を用いて指向性処理を行うことも可能である。しかし、第1聴取装置2と第2聴取装置3のみによる指向性処理の音信号の到来方向が、使用者の所望の方向と違っている場合には、収音装置1を用いることによって、所望の音信号の到来方向を得ることができる。
次に、本発明に係る通信聴取システムの第2実施の形態は、図3に示すように、使用者が手に持って使用するペン型形状の収音装置4と、使用者の左右の耳部に装着する第1聴取装置5及び第2聴取装置6とから構成される。なお、第1聴取装置5及び第2聴取装置6は、図1に示す第1聴取装置2及び第2聴取装置3と同様な構成なので、説明を省略する。
収音装置4は、音信号を収集する複数のマイクロホン41a,41b,…と、これらのマイクロホン41a,41b,…の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換部42と、このA/D変換部42でデジタル信号に変換された音信号を処理する演算処理部43と、この演算処理部43で処理された信号を第1聴取装置5及び第2聴取装置6に送信する送信部44と、第1聴取装置5及び第2聴取装置6から送信される信号を受信する受信部45と、後述する指向処理手段50の音源方向走査について自動と固定を切り替える指向性切替スイッチ46を備える。
また、演算処理部43は、通常の演算処理手段47としての機能の他に、収音装置4を向けた方向から到来した音信号を強調及び抽出する音信号強調抽出手段48としての機能、音信号中の雑音を抑圧する雑音抑圧手段49としての機能を有する。また、演算処理部43にマイクロホン41a,41b,…が捉えた音信号を強調させる指向処理手段50としての機能を持たせることもできる。
以上のように構成された本発明に係る通信聴取システムの第2実施の形態の作用について説明する。先ず、図2に示すように、使用者がペン型の収音装置4を手に持ち、第1聴取装置5を右耳に装着し、第2聴取装置6を左耳に装着する。すると、収音装置4に設けたマイクロホン41a,41b,…が音信号を収集する。マイクロホン41a,41b,…が収集した音信号は、A/D変換部42、演算処理部43、送信部44を経て、第1聴取装置5及び第2聴取装置6に送信される。また、第1聴取装置5に設けたマイクロホン21と第2聴取装置6に設けたマイクロホン31も、夫々音信号を収集する。
例えば、会議のように複数の話者がいる場合であっても、収音装置4が複数のマイクロホン41a,41b,…を備えているので、演算処理部43において音信号強調抽出手段48により、到来した音信号を強調・抽出処理、及び雑音抑圧手段49により背景雑音の抑圧処理(指向性の演算)が可能になる。これにより、収音装置4のマイクロホン41a,41b,…を、発言している話者に向けることなく、複数人の会話の音信号のうち、所定の音信号を抽出することができる指向性処理機能を持たせることが可能になる。この指向性処理機能は、マイクロホンアレイ技術に基づく。指向性処理機能で抽出された音が使用者所望の音と異なる場合は、指向性切替スイッチ46で指向性を固定状態に切り替え、使用者が収音装置4を所望の音源の方向に向けて使用する。その他の作用は、第1実施の形態と同様である。
次に、本発明に係る通信聴取システムの第3実施の形態は、図4に示すように、使用者が手に持って使用するペン型形状の収音装置7と、使用者の左右の耳部に装着する第1聴取装置8及び第2聴取装置9とから構成される。なお、第1聴取装置8及び第2聴取装置9は、図1に示す第1聴取装置2及び第2聴取装置3と同様な構成なので、説明を省略する。
収音装置7は、音信号を収集する複数のマイクロホン71a,71b,…と、これらのマイクロホン71a,71b,…の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換部72と、このA/D変換部72でデジタル信号に変換された音信号を処理する演算処理部73と、この演算処理部73で処理された信号を第1聴取装置8及び第2聴取装置9に送信する送信部74と、第1聴取装置8及び第2聴取装置9からの信号を受信する受信部75を備える。また、演算処理部73は、通常の演算処理手段76としての機能の他に、到来した音信号を強調及び抽出する音信号強調抽出手段77としての機能、音信号中の雑音を抑圧する雑音抑圧手段78としての機能を有する。また、演算処理部73にマイクロホン71a,71b,…が捉えた音信号を強調させる指向処理手段79としての機能を持たせることもできる。
更に、収音装置7には、比較部80と平均化部81が設けられている。比較部80は、収音装置7に備えた2つ以上のマイクロホン71a,71b,…を用いて求めた音信号の到来方向の推定値と、第1聴取装置8のマイクロホン22と第2聴取装置9のマイクロホン32を用いて求めた音信号の到来方向の推定値を比較する機能を有する。平均化部81は、比較部80で算出された推定値の差が、予め設定された許容範囲内にある場合には、2つの到来方向の推定値を平均して到来方向の推定値とする機能を有する。
以上のように構成された本発明に係る通信聴取システムの第3実施の形態の作用について説明する。先ず、図2に示すように、使用者がペン型の収音装置7を手に持ち、第1聴取装置8を右耳に装着し、第2聴取装置9を左耳に装着する。すると、収音装置7に設けたマイクロホン71a,71b,…が音信号を収集する。マイクロホン71a,71b,…が収集した音信号は、A/D変換部72を経て演算処理部43で処理される。また、第1聴取装置8に設けたマイクロホン21と第2聴取装置9に設けたマイクロホン31も、夫々音信号を収集する。
例えば、会議のように複数の話者がいる場合でも、発言している話者の方向に収音装置7のマイクロホン71a,71b,…を特に向ける必要はない。この場合、収音装置7のマイクロホン71a,71b,…により捉えた音信号について、演算処理部73で指向性処理を行う。一方、第1聴取装置8のマイクロホン21により捉えた音信号と第2聴取装置9のマイクロホン31により捉えた音信号について、第1聴取装置8の演算処理部24で指向性処理を行う。これらの指向性処理は、マイクロホンアレイ技術に基づいて行われる。
第1聴取装置8の演算処理部24で行われた指向性処理の結果(指向性パラメータ)は、送信部27により収音装置7の受信部75を経て比較部80に入力される。比較部80では、収音装置7に備えた2つ以上のマイクロホン71a,71b,…を用いて求めた音信号の到来方向の推定値(指向性パラメータ)と、第1聴取装置8のマイクロホン22と第2聴取装置9のマイクロホン32を用いて第1聴取装置8の演算処理部24で求めた音信号の到来方向の推定値(指向性パラメータ)が比較される。
そして、比較部80で算出された推定値(指向性パラメータ)の差が、予め設定された許容範囲内にある場合には、2つの到来方向の推定値(指向性パラメータ)は平均化部81に送られる。すると、平均化部81で、2つの到来方向の推定値(指向性パラメータ)が平均され、その平均化された推定値(指向性パラメータ)が、音信号の到来方向として決定される。その他の作用は、第1実施の形態と同様である。
第3実施の形態では、第1聴取装置8のマイクロホン21により捉えた音信号と第2聴取装置9のマイクロホン31により捉えた音信号について、第1聴取装置8の演算処理部24で指向性処理を行ったが、この指向性処理を第2聴取装置9の演算処理部34で行うこともできる。また、第1聴取装置8のマイクロホン21により捉えた音信号と第2聴取装置9のマイクロホン31により捉えた音信号を夫々収音装置7に送信し、収音装置7の演算処理部73で指向性処理を行うこともできる。
以上、特許請求の範囲に記載した発明の実施の形態について具体的に説明してきたが、本発明はこれらの実施の形態で説明したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨の範囲内において種種の変更が可能である。例えば、上記では、補聴器を用いた通信聴取システムについて説明したが、これは一例に過ぎず、これ以外にも会議やパーティーなど複数話者がいる中での任意の話者の音声や、電車のホームやイベント会場で種々のアナウンスが交錯する中で所望のアナウンスを、自然な方向感を保ちつつ聞くことが可能な通信聴取システムとしてコミュニケーションツール全般に、本発明を適用することが可能である。
本発明によれば、使用者が任意の方向に向けられる収音装置のマイクロホンと、第1聴取装置及び第2聴取装置のマイクロホンとの距離が、指向性を得るには十分であり、より精度の高い指向性処理が可能になると共に、両耳に相互通信可能な聴取装置を装着することで自然な方向感を実現することができる通信聴取システムを提供することができる。
本発明に係る通信聴取システムの第1実施の形態のブロック図 本発明に係る通信聴取システムの使用状態を示す模式図 本発明に係る通信聴取システムの第2実施の形態のブロック図 本発明に係る通信聴取システムの第3実施の形態のブロック図
符号の説明
1,4,7…収音装置、2,5,8…第1聴取装置、3,6,9…第2聴取装置、11,22,32,41a,41b,71a,71b…マイクロホン、12,23,33,42,72…A/D変換部、13,24,34,43,73…演算処理部、14,27,37,44,74…送信部、21,31,45,75…受信部、25,35…D/A変換部、26,36…イヤホン、28,38…通信判定部、46…指向性切替スイッチ、47,76…補聴処理手段、48,77…音信号強調抽出手段、49,78…雑音抑圧手段、50,79…指向処理手段、80…比較部、81…平均化部。

Claims (6)

  1. 使用者が携行可能な収音装置と、使用者の左右の耳部に装着する第1聴取装置及び第2聴取装置とから構成される通信聴取システムであって、前記収音装置はつ以上のマイクロホンと、このマイクロホンが捉えた音信号を処理する演算処理部と、この演算処理部で処理された信号を送信する送信部を備え、前記第1聴取装置及び第2聴取装置は夫々前記収音装置から送信された信号を受信する受信部と、音信号を検知するマイクロホンと、このマイクロホン及び前記受信部の出力信号を処理する演算処理部と、この演算処理部で処理された信号を出力するイヤホンを備え、更に前記第1聴取装置及び第2聴取装置は前記収音装置へ信号を送信する送信部を夫々備え、前記収音装置は前記第1聴取装置及び第2聴取装置から送信された信号を受信する受信部を備え、前記収音装置に備えた2つ以上のマイクロホンを用いて求めた音信号の到来方向の推定値と、前記第1聴取装置のマイクロホンと前記第2聴取装置のマイクロホンを用いて求めた音信号の到来方向の推定値を比較する比較部を、前記収音装置、前記第1聴取装置、前記第2聴取装置に夫々備わる前記演算処理部のいずれかに設けることを特徴とする通信聴取システム。
  2. 請求項記載の通信聴取システムにおいて、前記第1聴取装置及び第2聴取装置に夫々備わる送信部と受信部が、互いに信号を送受信することを特徴とする通信聴取システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の通信聴取システムにおいて、前記収音装置を向けた方向から到来した音信号を強調及び抽出する音信号強調抽出手段、及び/又は前記収音装置を向けた方向から到来した音信号中の雑音を抑圧する雑音抑圧手段を、前記収音装置、前記第1聴取装置、前記第2聴取装置に夫々備わる前記演算処理部の少なくとも一つに備えることを特徴とする通信聴取システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信聴取システムにおいて、前記比較部で算出された推定値の差が、予め設定された許容範囲内にある場合には、前記2つの到来方向の推定値を平均して到来方向の推定値とする平均化部を、前記収音装置、前記第1聴取装置、前記第2聴取装置に夫々備わる前記演算処理部のいずれかに設けることを特徴とする通信聴取システム。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の通信聴取システムにおいて、ある一定の時間間隔で、前記収音装置と前記第1聴取装置と前記第2聴取装置との間の通信状態を判定する通信判定部を備え、この通信判定部が通信不能と判定した場合には、単独で前記第1聴取装置と前記第2聴取装置が夫々使用可能な状態になることを特徴とする通信聴取システム。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の通信聴取システムにおいて、前記収音装置と前記第1聴取装置及び第2聴取装置との間で行われる送受信が、生体通信によることを特徴とする通信聴取システム。
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