JP4474380B2 - ゴムシート接合装置および接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴムシートの端面同士を突合せ接合によって接合するゴムシート接合装置および接合方法に関し、特に、接合部に盛り上がりが生ずることなく、平坦性に優れたゴムシートを簡単かつ効率的に製造できるゴムシート接合装置および接合方法に関するものである。
一般に車両のタイヤ用として、ゴム単体の配合ゴムシートであるインナーライナーや、繊維または鋼線で補強されたゴムシートであるボディプライやベルト等は、ゴムシートの端面同士を継ぎ合わせて使用されることが多い。ゴムシートは、例えば、多数本のコードをカレンダーロールによってゴムを被覆し、ボディプライ用大巻反を作成し、しかる後、コードを長手方向に平行配置した大巻反を、そのロール状態から巻き戻しつつタイヤの種類やサイズ等によって決まるプライ幅に対応した長さで切断し、その切断したゴムシート片のコードに沿う端縁を順次接合することにより、所定長さのボディプライ用あるいはベルト用等のゴムシートを製造するようになっている。
隣接する2つのシート端縁の継ぎ合わせに通常使用されるのは、重ね合わせ接合と突合せ接合の2つの方法である。重ね合わせ接合は、一方のシートの端縁に第2のシートの端縁を重ね合わせ、重ね合わされた領域を含む接合領域に圧力を加えて接合させることによってなされる。
この接合方法においては、重ね合わせ接合領域のゴムシート厚さが、通常領域の2倍となることから、ゴムシートの厚みのみならず、繊維または鋼線補強ゴムシートでは補強コードも2倍となり、厚みが不均一になって、剛性の差異も大きくなり、タイヤの均一性が低下して、ユニフォミティーが劣ることとなる。このため近年では、重ね合わせ接合は、減少する傾向にある。
これに対して、突合せ接合は、一方のシートの端縁を他方のシートの隣接する端縁に押し付け、機械的または物理的手段によってそれらをしっかりと接合するように加圧することによってなされる。このため、接合部に盛り上がりが生ずることになる。
すなわち、特許文献1に記載されているように、第1のシートと第2のシートの両端縁を傘歯状のローラで近寄らせながら接合するため、接合部は盛り上がることになる。このような接合部の盛り上がりを均すために、特許文献1に記載のものにおいては、シートを接合した後工程に、加温手段を設けた上下の均し板によって接合部を上下から挟んで押え付ける均し工程を追加することにより、接合部の平坦性を高めるようにしている。
特開2004−142219号公報(段落0027〜0031、図1)
上記した特許文献1に記載のものにおいては、接合部の盛り上がりを均すために、加温手段を設けた上下の均し板によって化学的にゴムを変質させて平坦性を得ているため、シートの接合部と他の部分は、厚み的には同じであっても、品質的には異なったものとなる。従って、このような接合方法によって接合されたシートによりタイヤが製造された場合には、タイヤの円周上に物性の異なる不均一な部分が存在することになり、品質向上の妨げとなっていた。しかも、均し工程の追加により、設備費用が増加するとともに、サイクルタイムが長くなる問題がある。
本発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたもので、接合部が盛り上がることがなく、しかも厚さおよび品質が均一なゴムシートを接合するための接合装置および接合方法を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、2つのゴムシートの端面同士を突合せ接合によって接合するゴムシート接合装置において、前記2つのゴムシートの一方の接合端部を開放可能に保持する第1保持体と、該第1保持体に対して相対移動可能に設けられ前記2つのゴムシートの他方の接合端部を開放可能に保持する第2保持体と、該第2保持体を前記第1保持体に対して相対移動させて前記第1保持体および前記第2保持体にそれぞれ保持された2つのゴムシートの端面同士を圧接させる第1の動作手段と、前記第1保持体との間でゴムシートを受渡し可能に保持する第3保持体と、前記第1保持体と前記第3保持体との間で受渡されたゴムシートの接合端面を一定の位置に位置決めするように前記第3保持体を直線方向に一定量ずつ送り出す送り出し手段とを備え、前記第1保持体および前記第2保持体の互いに対向する面には、オーバラップ可能に噛み合う櫛歯状の凹凸を形成した保持部がそれぞれ設けられ、前記第1の動作手段は、ゴムシートの接合時に、前記第1の保持手段および前記第2の保持手段に保持された前記ゴムシートの接合端面間に所定量の押し代を付与するように、前記第1の保持手段に対する前記第2の保持手段の相対移動量が設定されていることを特徴とするゴムシート接合装置である。
請求項2に係る発明は、2つのゴムシートの端面同士を突合せ接合によって接合するゴムシート接合方法にして、2つのゴムシートの一方の接合端部を櫛歯状の凹凸を形成した第1保持体に保持させるとともに、2つのゴムシートの他方の接合端部を前記凹凸にオーバラップ可能に噛み合う櫛歯状の凹凸を形成した第2保持体に保持させる保持工程と、前記第1保持体と第2保持体を前記各凹凸が互いにオーバラップする位置まで相対的に移動させ前記第1保持体および前記第2保持体にそれぞれ保持された2つのゴムシートの端面同士を圧接して接合する接合工程と、接合されたゴムシートを保持して前記第1保持体との間で受渡し可能な第3保持体を一定量ずつ一方向に直線移動させて前記接合されたゴムシートの接合端部を一定の位置に位置決めするとともに、その後、前記第3保持体によるゴムシートの保持を開放して、前記第3保持体を前記と逆方向に一定量だけ直線移動させる送り出し工程とからなるゴムシート接合方法である。
請求項3に係る発明は、複数のゴムシートの端面同士を突合せ接合により順次接合して細長いゴムシート群を作製し、該ゴムシート群の両端部を突合せ接合によって接合してエンドレス状のバンドを製造するゴムシート接合装置において、
前記ゴムシートの一方の接合端部を開放可能に保持する第1の保持手段と、該第1の保持手段に対して相対移動可能に設けられ前記ゴムシートの他方の接合端部を開放可能に保持する第2の保持手段と、該第2の保持手段を前記第1の保持手段に対して相対移動させて前記第1の保持手段および前記第2の保持手段にそれぞれ保持されたゴムシートの一方の接合端部と他方の接合端部を圧接させる動作手段と、複数のゴムシートが接合されたゴムシート群の先端部をループ状の軌跡に沿って順次移動させ、該ゴムシート群の先端部を前記第2の保持手段によって保持できる位置まで折り返すゴムシート群折り返し手段とを備え、前記第1の保持手段および前記第2の保持手段の互いに対向する面には、オーバラップ可能に噛合う保持部がそれぞれ設けられていることを特徴とするゴムシート接合装置である。
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記ゴムシート群折り返し手段は、前記ゴムシート群の先端部を把持可能なハンドを備えたロボットによって構成され、前記ゴムシート群にゴムシートが接合される毎に、前記ロボットによって前記ゴムシート群の先端部を前記ループ状の軌跡に沿って一定ピッチずつ移動させるようにしてなるゴムシート接合装置である。
請求項5に係る発明は、複数のゴムシートの端面同士を突合せ接合により順次接合して細長いゴムシート群を製造し、該ゴムシート群の両端部を突合せ接合によって接合してエンドレス状のバンドを製造するゴムシート接合方法にして、前記ゴムシートの一方の接合端部を第1保持体に保持させるとともに、他方の接合端部を第2保持体に保持させる第1保持工程と、前記第1保持体と第2保持体を互いにオーバラップする位置まで相対的に移動させ前記第1保持体に保持されたゴムシートの接合端面を前記第2保持体に保持されたゴムシートの接合端面に圧接して接合する第1接合工程と、複数のゴムシートが接合されたゴムシート群の先端部をループ状の軌跡に沿って順次移動させて前記第2保持体に保持される位置まで折り返す折り返し工程と、前記ゴムシート群の先端部を保持した前記第2保持体と前記ゴムシート群の後端部を保持した前記第1保持体を互いにオーバラップする位置まで相対的に移動させて前記ゴムシート群の両端部を接合する第2接合工程とからなるゴムシート接合方法である。
請求項1に係る発明によれば、2つのゴムシートの接合端部をそれぞれ保持する第1保持体および第2保持体の互いに対向する面に、オーバラップ可能に噛み合う保持部を設けたので、2つのゴムシートの接合端部をすべて保持した状態で、接合端面同士を圧接させることが可能となり、両ゴムシートを強固な圧接力で圧接しても、その接合部に盛り上がり部が生ずるのを防止することができる。また、第1保持体との間でゴムシートを受渡し可能に保持する第3保持体を直線方向に一定量ずつ送り出すようにしたので、接合後のゴムシートの接合端面を常に一定の位置に位置決めできるようになり、これにより、供給されたゴムシート片を第2保持体によって保持し、第1保持体に対して相対移動させるだけで、ゴムシートを効率的に接合することができる。
しかも、ゴムシートの接合時に、第1の保持手段および第2の保持手段に保持されたゴムシートの接合端面間に所定量の押し代を付与するように、第1の保持手段に対する第2の保持手段の相対移動量を設定したので、ゴムシートの接合端部の盛り上がりを防止しつつ、ゴムシートの接合強度を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、第1保持体と第2保持体を各凹凸が互いにオーバラップする位置まで相対的に移動させ第1保持体および第2保持体にそれぞれ保持された2つのゴムシートの端面同士を圧接して接合するとともに、接合されたゴムシートを第1保持体との間で受渡し可能な第3保持体に保持して一定量ずつ一方向に直線移動させて接合されたゴムシートの接合端部を一定の位置に位置決めし、その後、第3保持体によるゴムシートの保持を開放して、第3保持体を前記と逆方向に一定量だけ直線移動させるようにしたので、2つのゴムシートの端面同士を強固な圧接力で圧接しても、その接合部に盛り上がり部が生ずるのを防止することができ、2つのゴムシートの接合後に盛り上がり部を均す均し工程を不要にすることができる。
しかも、第3保持体によって、接合後のゴムシートの接合端面を常に一定の位置に位置決めできるようになり、ゴムシートを効率的に接合することができる。
請求項3に係る発明によれば、第1の保持手段および第2の保持手段にそれぞれ保持されたゴムシートの一方の接合端部と他方の接合端部を圧接して接合するとともに、複数のゴムシートが接合されたゴムシート群の先端部をループ状の軌跡に沿って順次移動させ、ゴムシート群の先端部を第2の保持手段によって保持できる位置まで折り返すゴムシート群折り返し手段とを備えているので、同一の設備を用いて、複数のゴムシートより所定長さのゴムシート群を作製でき、かつそのゴムシート群よりエンドレス状のバンドを製造することができ、タイヤ等に利用可能なエンドレス状のバンドを、省スペースの設備で製造することができる。
請求項4に係る発明によれば、ゴムシート群折り返し手段を、ゴムシート群の先端部を把持可能なハンドを備えたロボットによって構成したので、簡単な構成でゴムシート群の先端部を折り返すことができる。
請求項5に係る発明によれば、複数のゴムシートが接合されたゴムシート群の先端部をループ状の軌跡に沿って順次移動させて第2保持体に保持される位置まで折り返すようにしたので、タイヤ等に利用可能なエンドレス状のバンドを、きわめて効率的に製造することができる。
以下、本発明の実施の形態を、ボディプライ用繊維補強ゴムシートを製造する第1の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、図2において、便宜上、上下方向をZ軸方向とし、左右の水平方向をY軸方向とし、前後の水平方向をX軸方向とし、また、図2において左方をY軸方向の前方、右方をY軸方向の後方と呼ぶことにする。
図1、図2および図3において、突合せ接合ステーション2stには、2つのゴムシートSの端面同士を接合するゴムシート接合装置10が配設されている。接合装置10は、脚部11によって床面に水平に設置された支持台12を備え、支持台12上にはX軸方向に所定量離間した一対の支柱13、14が立設されている。一対の支柱13、14の上端および下端はそれぞれ横フレーム15、16によって互いに連結され、これら支柱13、14および横フレーム15、16によって固定フレーム17を構成している。
固定フレーム17の横フレーム15、16には、それぞれX軸方向に伸長した取付けベース19,20が固定され、これら取付けベース19,20に、互いに接合すべき2つのゴムシートSの一方を保持する第1の保持手段21と、この第1の保持手段21に対して水平なY軸方向に相対移動可能で、2つのゴムシートSの他方を保持して移動可能な第2の保持手段22が設けられている。
第1の保持手段21は、互いに上下方向に接近離間可能な一対の第1保持体23、24を備えている。一対の第1保持体23、24は、鉛直方向に配置された上部リニアガイド25および下部リニアガイド26によってそれぞれ上下方向に移動可能にガイドされ、第1シリンダ装置29、30によって互いに同期して上下方向に開閉されるようになっている。
すなわち、上方の取付けベース19のX軸方向の両側には、上部リニアガイド25のガイドブロック25bがそれぞれ設置され、これらガイドブロック25bにレール25aがそれぞれ上下方向に摺動可能に案内されている。レール25aには連結ブロック27がそれぞれ取付けられ、これら連結ブロック27に第1保持体23の両端部がそれぞれ結合されている。
また、下方の取付けベース20のX軸方向の両側には、下部リニアガイド26のガイドブロック26bがそれぞれ設置され、これらガイドブロック26bにレール26aがそれぞれ上下方向に摺動可能に案内されている。レール26aには連結ブロック28がそれぞれ取付けられ、これら連結ブロック28に第1保持体24の両端部がそれぞれ結合されている。
取付けベース19、20のX軸方向の中央部には、第1シリンダ装置29、30がそれぞれ設置され、これら第1シリンダ装置29、30のピストンロッドが一対の第1保持体23、24の上端および下端にそれぞれ連結されている。これにより、一対の第1保持体23、24は第1シリンダ装置29、30によって上下方向に開閉されるようになっている。
一対の第1保持体23、24の先端部(図2の左端部)には、図4および図5に詳細図示するように、櫛歯状の凹凸31a、32aがそれぞれ所定深さにわたって形成され、上下に対向する櫛歯状の凸部同士によってゴムシートSの接合端部の上下面を挟持する保持部31、32を構成している。保持部31、32はゴムシートSの接合端面S1を櫛歯状の凹凸31a、32aの先端部よりL1量だけ後退した位置で保持するようになっている。また、保持部31、32のゴムシートSに接する面には、接合時にゴムシートSが保持部31、32に対して後退しないよう、図4に示すように、ゴムシートSの上下面に食い込む微小高さの波状爪31b、32b、例えば鋸歯状爪が形成されている。
保持部31,32のX軸方向に沿った水平方向長さは、ゴムシートSの長さLBより大きく構成されており、第1シリンダ装置29、30による第1保持体23,24の相互の接近によって、各保持部31、32の間でゴムシートSをその長さの全長で保持できるようにしている。
一方、第2の保持手段22は、互いに上下方向に接近離間可能な一対の第2保持体41、42を備えている。一対の第2保持体41、42は、水平方向に配置された上部リニアガイド43および下部リニアガイド44を介して前記連結ブロック27,28に連結されている。これにより、一対の第2保持体41、42は、前記一対の第1保持体23、24とそれぞれ一体的に開閉されるようになっている。
すなわち、一対の第2保持体41、42は、上部および下部リニアガイド43、44のレール43a、44aに、第1保持体23、24とY軸方向に対向するようにそれぞれ設置されている。レール43a、44aは連結ブロック27,28に設置されたガイドブロック43b、44bに水平なY軸方向に摺動可能に案内されている。
連結ブロック27、28にはそれぞれ第2シリンダ装置47、48が設置され、これらシリンダ装置47、48のピストンロッドが一対の第2保持体41、42にそれぞれ連結されている。これにより、一対の第2保持体41、42は第2シリンダ装置47、48の同調運動によって水平方向に一体的に移動され、第2保持体41、42を第1保持体23、24に対してY軸方向に相対移動させるようになっている。かかる第2シリンダ装置47,48が請求項における第1の動作手段を構成している。
一対の第2保持体41、42の第1保持体23、24と対向する先端部(図2の右端部)には、図4および図5に詳細図示するように、櫛歯状の凹凸45a、46aがそれぞれ所定深さにわたって形成され、これら上下に対向する櫛歯状の凸部同士によってゴムシートSの接合端部の上下面を挟持する保持部45、46を構成している。保持部45、46はゴムシートSの接合端面S1を櫛歯状の凹凸45a、46aの先端部よりL1量だけ後退した位置で保持するようになっている。また、保持部45、46のゴムシートSに接する面には、ゴムシートSの接合時にゴムシートSが保持部45、46に対して後退しないよう、図4に示すように、ゴムシートSの上下面に食い込む微小高さの波状爪45b、46b、例えば鋸歯状爪が形成されている。
一対の第2保持体41、42側に形成した櫛歯状の凹凸45a、46aは、一対の第1保持体23、24側に形成した櫛歯状の凹凸31a、32aに噛合うことができるように、いずれか一方の凹部に他方の凸部が対向するように配列されている。これにより、第1保持体23、24と第2保持体41、42が、櫛歯状の凹凸31a、32a、45a、46aの相互の噛合いにより、オーバラップするようになっている。なお、保持部45,46のX軸方向に沿った水平方向長さも、ゴムシートSの長さより大きく構成されており、各保持部45、46の間でゴムシートSをその長さの全長で保持できるようにしている。
前記支持台12上には、固定フレーム17の後方にリニアガイド51のレール51aがY軸方向に沿って設置され、レール51a上に移動台52がリニアガイド51のガイドブロック51bを介してY軸方向に移動可能に案内されている。移動台52には垂直フレーム53が立設され、垂直フレーム53上にゴムシートSを保持して定量ずつ送り出し可能な送り出し手段54が設けられている。
送り出し手段54は、互いに上下方向に接近離間可能な一対の第3保持体55、56を備えている。一対の第3保持体55、56は垂直フレーム53に設置された第3シリンダ装置57、58にそれぞれ連結され、これら第3シリンダ装置57,58によって一対の第3保持体55、56が上下方向に開閉されるようになっている。一対の第3保持体55、56の先端部は固定フレーム17を貫いて、前記第1保持体23,24との間でゴムシートSを受渡しできる位置まで延在されている。かかる第3シリンダ装置57,58が第2の動作手段を構成している。


支持台12の下方にはボールねじ軸61がY軸方向と平行な軸線の回りに回転可能に支持され、このボールねじ軸61に移動台52の下面に固定されたボールナット62が螺合されている。ボールねじ軸61は支持台12に設置された電動モータ63のモータ軸に連結され、電動モータ63の回転によってボールねじ軸61およびボールナット62を介して移動台52をY軸方向に移動制御するようになっている。
なお、前記第1の保持手段21および第2の保持手段22をそれぞれ移動可能に案内支持する各構成要素は、図3に示すように上下方向に対称に配置されているが、図2においては、第1の保持手段21および第2の保持手段22の構成を理解し易いように、上半分においては、上側の第2保持体41を移動させるシリンダ装置47を省略し、下半分においては、下側の第1保持体24をガイドするリニアガイド26、連結ブロック28および第1シリンダ装置30等を省略して示している。
上記したゴムシートSは、図10に示すように、ボビンBにロール状に巻かれた所定幅LAのリボンRを、タイヤの種類やサイズ等によって決まるプライ幅に対応した所定長さLBでコードCに直角に切断して作成される。リボンRは、リボン長手方向に引き揃えられた例えばポリエステルからなる多数本の繊維コードCをゴム被覆させたものである。繊維コードCにはゴムとの接着性を得るためにディッピング処理が施され、図示してないが、繊維コードCを小型押出し機より押出された未加硫配合ゴム中を通過させることによりゴム被覆するようになっている。
図1および図10において、前記突合せ接合ステーション2stに隣接して、リボンRを所定長さLBに切断する切断ステーション1stが配設されている。切断ステーション1stには、ボビンBより繰り出されたリボンRを保持して突合せ接合ステーション2stに供給する供給手段70と、リボンRをコードCに直角な方向にプライ幅に対応した所定長さLBに切断する切断手段80が備えられている。かかる切断手段80により、幅がLA、長さがLBの長方形のゴムシートSが作成され、供給手段70によって突合せ接合ステーション2stに順次供給される。
次に上記したように構成された第1の実施の形態における動作について説明する。なお、以下の説明においては、理解を容易にするために、第2の保持手段22に供給されるゴムシートSをゴムシート片と称し、複数のゴムシート片Sが接合されたものをゴムシート群と称することにする。
まず、繊維コードにゴムを被覆させた所定幅LAのリボンRの先端が切断ステーション1stに導かれ、切断手段80によってタイヤの種類やサイズ等によって決まる所定長さ(プライ幅)LBに切断される。所定長さLBに切断されたゴムシート片Sは、供給手段70によって突合せ接合ステーション2stに供給される(図1および図10参照)。
突合せ接合ステーション2stに最初のゴムシート片Sが供給されると、続いて、電動モータ63が駆動され、電動モータ63の回転によってボールねじ軸61およびボールナット62を介して移動台52が原位置より、第2の保持手段22に向かってY軸方向に移動制御される。移動台52は、図6に示すように、供給手段70によって供給されたゴムシート片Sの先端部を第3保持体55、56で保持できる位置まで前進される。しかる状態で、第3保持体55、56が移動台52上に設置された第3シリンダ装置57、58によって互いに接近する方向に移動され、これにより、第3保持体55、56によって最初のゴムシート片Sの先端部を保持する。
このように、最初のゴムシート片Sが供給されたときだけは、第3保持体55,56にはゴムシートがなく空になっているため、供給されたゴムシート片Sを第3保持体55,56によって直接取りにいくように移動台52が移動制御される。
第3保持体55、56によってゴムシート片Sの先端部が保持されると、供給手段70によるゴムシート片Sの保持が開放され、その状態で、電動モータ63が前記と逆方向に駆動され、移動台52がY軸方向に後退される。そして、移動台52は、第3保持体55、56に保持されたゴムシート片Sの接合端部が第1保持体23、24にて保持できる位置(図2に示す位置)まで後退される。これによって、ゴムシート片Sの接合端面S1は、櫛歯状の凹凸31a、32aの先端面より僅かな量(L1)だけ後退した位置に位置決めされる。
次いで、2番目のゴムシート片Sが前記と同様に、所定長さLBに切断され、突合せ接合ステーション2stに供給される。突合せ接合ステーション2stに供給されたゴムシート片Sの接合端面S1は、第2保持体41、42の間にあって、櫛歯状の凹凸45a、46aの先端面より僅かな量(L1)だけ後退した位置に位置決めされている。この状態で、第1シリンダ装置29、30が作動され、図7に示すように、第1保持体23,24がリニアガイド25、26によってZ軸方向にガイドされながら互いに接近する方向に上下動される。これにより、第3保持体55、56に保持されたゴムシート片Sの接合端部の上下面が第1保持体23,24の保持部31,32によって保持(挟持)される。従って、ゴムシート片Sはその接合端面S1が、図4の2点鎖線で示すように、保持部31、32の櫛歯状の凹凸31a、32aの先端面よりL1だけ後退した位置で保持部31、32により保持されることになる。
第1保持体23,24が互いに接近する方向に上下動されると、連結ブロック27,28および第2シリンダ装置47,48を介して第2保持体41,42が第1保持体23,24とそれぞれ一体的に互いに接近する方向に上下動される。これにより、供給手段70に保持されたゴムシート片Sの接合端部の上下面が第2保持体41,42の保持部45、46によって保持(挟持)される。この場合にも、ゴムシート片Sの接合端面S1は、保持部45,46の櫛歯状の凹凸45a、46aの先端面よりL1だけ後退した位置で保持部45,46によって保持される。
2つのゴムシート片Sが、図7に示すように、第1保持体23,24および第2保持体41、42の各間にそれぞれ保持されると、第3保持体55、56が第3シリンダ装置57,58によって開放されるとともに、供給手段70によるゴムシート片Sの保持が開放される。
続いて第2シリンダ装置47,48が作動され、図8に示すように、第2保持体41,42がリニアガイド43,44によってY軸方向にガイドされながら第1保持体23,24に向かって水平移動され、第2保持体41,42に形成された櫛歯状の凹凸45a、46aが、第1保持体23,24に形成された櫛歯状の凹凸31a、32aに噛合う。このようにして、第2保持体41,42側の櫛歯状の凹凸45a、46aが、第1保持体23,24側の櫛歯状の凹凸31a、32aに所定深さまで進入すると、第2保持体41,42側の保持部45、46に保持されたゴムシート片Sの接合端面S1が、第1保持体23、24側の保持部31,32に保持されたゴムシート片Sの接合端面S1に圧接される。
この際、第2シリンダ装置47,48のストロークエンドは、両ゴムシートSに所定量ΔL(例えば1mm程度)の押し代分を付与するように設定されている。すなわち、第2保持体41,42の櫛歯状の凹凸45a、46aは、第1保持体23、24の櫛歯状の凹凸31a、32aに対して、2L1+ΔLの深さで噛合うように、両保持体23、24、41,42は互いにオーバラップされる。これによって、両ゴムシートSの圧接時にゴムシートSの接合端部を確実に保持した状態で、接合端面S1同士を強固な圧接力で圧接でき、両ゴムシートSを確実に接合する。
このように、櫛歯状の凹凸31a、32a、45a、46aの相互の噛合いにより、第2保持体41,42が第1保持体23に対してオーバラップできるようにしたので、両ゴムシートSのそれぞれの接合端部を第1および第2保持体23,24、41,42の各保持部31、32、45,46によって確実に保持した状態で、両ゴムシートSの接合端面S1同士を強固な圧接力で圧接することが可能となり、接合端部に盛り上がり部が生ずるのを防止でき、平坦性を向上できる。また、盛り上がりが生じないので、ゴムシートSに熱を加えながら盛り上がり部を均すことが不要となり、ゴムシートSが変質することもなく、品質を均一に保てるようになる。
このようにして、第2シリンダ装置47,48がストロークエンドまで作動され、両ゴムシートSの接合端面S1が圧接されて接合されると、次いで、第3保持体55、56が第3シリンダ装置57,58によって互いに接近する方向に移動され、接合されたゴムシート群Sを保持する。同時に、第1シリンダ装置29,30が作動されて、第1保持体23,24および第2保持体41,42がリニアガイド25,26によってZ軸方向にガイドされながら互いに離間する方向に上下動され、ゴムシートSの保持を開放する。
第1保持体23,24および第2保持体41,42によるゴムシートSの保持が開放されると、電動モータ63によって移動台52とともに第3保持体55、56がゴムシート片Sの幅寸法に相当するストローク分(LA)だけY軸方向に後退される。これにより、図9に示すように、第3保持体55、56によって保持されたゴムシート群Sがゴムシート片Sの幅寸法LA分だけY軸方向に後退されるので、ゴムシート群Sの新たな接合端面S1が、第1保持体23、24の櫛歯状の凹凸31a、32aの先端面より僅かに後退した位置に位置決めされることになる。
以下、上記した動作と同様にして、3番目のゴムシート片Sが第2保持体41,42の間に供給されると、そのゴムシート片Sを第2保持体41,42によって保持すると同時に、複数のゴムシート片Sを接合したゴムシート群Sを第1保持体23,24によって保持し、しかる状態で、第2保持体41,42を第1保持体23,24に対してY軸方向に相対移動させ、前述したと同様にして、ゴムシート片Sの接合端面S1をゴムシート群Sの接合端面S1に圧接し、2つのゴムシートSを接合する。
かかるゴムシートSの接合工程の間に、電動モータ63によって移動台52をゴムシート片Sの幅寸法LAに相当するストローク分だけY軸方向に前進させて、第3保持体55、56をゴムシート群Sに対して図8に示す位置まで定量送り出すことにより、第3保持体55、56は、新たなゴムシート群Sの接合端面S1に対して常に一定の関係位置でゴムシート群Sを保持することになる。すなわち、ゴムシート群Sを保持した第3保持体55、56をゴムシート片Sの幅寸法LA分だけY軸方向に後退することにより、常にゴムシート群Sの接合端面S1を、一定の位置に位置決めできることになる。
このように、上記した動作を繰り返して、ゴムシート群Sの一端側にゴムシート片Sを順次接合していく。そして、N枚のゴムシート片Sによってタイヤ1本分のボディプライシートに相当する所定長さ(N×LA)のゴムシート群Sが製造されると、このゴムシート群(ボディプライシート)Sは、図略のシート引き出し手段によって第3保持体55,56の間より引き出される。そして、ゴムシート群Sはトレーに移送され、タイヤ成形ドラムへ搬送される。
なお、リボンRを使用したボディプライシートの作成は、前もって準備されたリボンを使用して行うことも、また、リボンを製造しながら連続的にボディプライシートを作成することもできる。
図11および図12は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、スチールコードによる自動車タイヤのベルト用シートを製造する例を示すものである。
この実施の形態における接合装置100は、めっき処理した素線を撚り合わせた多数本のスチールコードCのコード群をゴム押出機のダイに押出されてきた未加硫配合ゴム中を通過させてゴム被覆を行った所定幅LAのリボンR1が使用される。ボビンBより繰り出されたリボンR1は切断ステーション1stに配設された切断手段80により、リボン長手方向に引き揃えられたコードCに対して所定角度傾斜するベルト角度で、かつタイヤ仕様のベルト幅に応じた所定長さLBに切断される。切断されたゴムシートSは、供給手段70により、突合せ接合ステーション2stに供給され、第2の保持手段22の一対の第2保持体41、42(ただし、42は図示せず)の間に供給され、保持される。その状態で、第2保持体41、42は、第1の実施の形態で述べたと同様に、第1の保持手段21の一対の第1保持体23,24(ただし、24は図示せず)に対してY軸方向(図11の上下方向)に相対移動され、第1および第2保持体23、24の両櫛歯状の凹凸31a、45a同士が噛合う位置まで前進される。これにより、第2保持体41,42に保持されたゴムシートSの接合端面S1が第1保持体23,24に保持されたゴムシートSの接合端面S1に圧接され、両ゴムシートSが接合される。
接合されたゴムシートSを保持する第3保持体55,56(ただし、56は図示せず)は、ゴムシートSをコードCに対して所定の傾斜角度に沿って送り出しできるように、Y軸方向およびX軸方向(図11の左右方向)に移動できるようになっており、ゴムシートSが接合される毎に、第3保持体は、ゴムシートSの幅寸法LA分だけY軸方向に移動されるとともに、傾斜角度に応じた距離だけX軸方向に移動され、常にゴムシートSの接合端面S1を一定の位置に位置決めする。
このようにして、所定角度、所定幅のタイヤ1本分のベルト用シートが製造され、かかるベルト用シートは、図略のシート引き出し手段によってトレーに移送され、タイヤ成形ドラムへ搬送される。
上記した実施の形態においては、繊維コードをゴム被覆したボディプライ用シート、あるいはスチールコードをゴム被覆したタイヤベルト用シートを接合する例について述べたが、本発明の接合装置および接合方法は、コードを持たないゴム単体を接合して配合ゴムシートを製造するものにも適用できるものである。
図13〜図17は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、上記した第1の実施の形態で述べたように製造されたタイヤ1本分に相当する所定長さのゴムシート群Sの先端部を、当該ゴムシート群Sの後端部に突合せ接合して、エンドレス状のバンドを製造するようにしたものである。
かかる第3の実施の形態においては、送り出し手段54の第3保持体55,56の間より一定量ずつ送り出されたゴムシート群Sの先端部を把持し、当該ゴムシート群Sの先端部をループ状の軌跡に沿って順次移動させ、第2保持手段22によって保持できる位置まで折り返すゴムシート群折り返し手段81が設けられ、このゴムシート群折り返し手段81を備えている点で、第1の実施の形態のものと相違する。しかるに、タイヤ1本分に相当する所定長さのゴムシート群Sを製造するまでは、第1の実施の形態で述べたとほぼ同じであるので、以下においては、第1の実施の形態における図面を用いながら、第1の実施の形態と異なる点を主に説明し、図13および図14において、第1の実施の形態と同一構成部分については同一部品に同一の参照番号を付し、説明は省略する。
なお、第3の実施の形態においては、エンドレス状のバンドが製造されることになるので、製造されたバンドを、第1の実施の形態で述べたゴムシート接合装置10より取外す必要がある。従って、第3の実施の形態においては、図3に示すゴムシート接合装置10に立設された一対の支柱13、14の一方(支柱13)が取り除かれ、支柱14によってゴムシート接合装置10を片持ち支持している(図13参照)点が、第1の実施の形態のものと異なっている。
以下、第3の実施の形態を、ゴムシート群折り返し手段81としてロボットを利用した例につき、図13〜図16に基づいて説明する。ロボットはロボットアーム83を備え、ロボットアーム83には、図16に示すように、開閉可能な一対のハンド85,86が設けられている。これらハンド85、86は、一対の第3保持体55、56より送り出されたゴムシート群Sの先端部を把持するようになっている。なお、ハンド85、86は、図15に示すように、第2保持体41,42と間でゴムシート群Sを受渡しするために、先端部の端面S11より所定量L11だけ離れた位置を把持するようになっている。
ロボットアーム83は、少なくとも3軸の自由度を有し、図14の左右方向(Y軸方向)および上下方向(Z軸方向)に移動可能で、かつY軸およびZ軸に直交するθ軸の回りに旋回可能となっている。そして、3軸の同時制御によって、ハンド85、86に把持したゴムシート群Sの先端部を、図17に示すループ状の軌跡LL上をゴムシート片の幅寸法に相当する一定ピッチずつ矢印方向に移動制御させながら、ゴムシート群Sの後端部に対応する位置に折り返すようになっている。
そして、第3の実施の形態においては、上記した第1の実施の形態で述べたように、供給手段70によって突合せ接合ステーション2stに供給されたゴムシート片Sが順次接合され、ゴムシート群Sが作製される。ゴムシート群Sの先端部が第3保持体55、56より所定量突出されると、図13および図15に示すようにロボットアーム83のハンド85、86によってゴムシート群Sの先端部が把持される。その状態で、ロボットアーム83は、ゴムシート片Sが接合されてゴムシート群Sが一定量ずつ送り出される毎に、3軸同時制御によって、図17に示すループ状の軌跡LL上をゴムシート片の幅寸法に相当するピッチ分だけ順次矢印方向に移動制御される。
このようにして、タイヤ1本分に相当する所定長さのゴムシート群Sが製造されると、ロボットアーム83が図17に示す位置まで移動され、ロボットアーム83のハンド85、86によって把持されたゴムシート群Sの先端部は、第2保持手段22によって保持できる位置に位置決めされる。すなわち、ゴムシート群Sの先端部の端面S11は、図4に示すように、第2保持体41、42の間にあって、櫛歯状の凹凸45a、46aの先端面より僅かな量L1だけ後退した位置に位置決めされる。
その状態で、第1の実施の形態で述べたと同様に、第1シリンダ装置29、30の作動によって、第1保持体23,24および第2保持体41,42が互いに接近する方向に上下動され、第3保持体55、56に保持されたゴムシート群Sの後端部が第1保持体23,24によって保持されるとともに、ロボットアーム83のハンド85、86に保持されたゴムシート群Sの先端部が第2保持体41,42によって保持される。従って、ゴムシート群Sはその両端面が、図4の2点鎖線で示すように、櫛歯状の凹凸31a、32aの先端面よりL1だけ後退した位置で保持部31、32により保持されるとともに、櫛歯状の凹凸45a、46aの先端面よりL1だけ後退した位置で保持部45,46により保持されることになる。
続いて、第2シリンダ装置47,48の作動により、第2保持体41,42が第1保持体23,24に向かって移動され、第2保持体41,42に形成された櫛歯状の凹凸45a、46aが、第1保持体23,24に形成された櫛歯状の凹凸31a、32aに噛合いつつ、第2保持体41,42に保持されたゴムシート群Sの先端部の端面S11が、第1保持体23、24に保持されたゴムシート群Sの後端部の端面S12に圧接され、エンドレス状のバンドが製造される。
このように製造されたエンドレス状のバンドは、図略のバンド引き出し手段によりX軸方向(図13における左方向)に引き出されて、ゴムシート接合装置10より取外され、タイヤ組付け工程に移送される。
上記した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態で述べたと同様なゴムシート接合装置10を用いて、複数のゴムシート片Sより所定長さのゴムシート群Sを作製でき、かつ当該ゴムシート群Sよりエンドレス状のバンドを連続的に製造することができる。従って、タイヤに利用して好適なエンドレス状のバンドを、省スペースの設備で、効率的に製造することができる。
上記した第3の実施の形態においては、ゴムシート群Sの先端部を、ゴムシート群Sの後端部に対応する位置まで折り返すのにロボットを用いた例で説明したが、本発明は必ずしもロボットに限定されるものでなく、例えば、ループ状のガイド部材に移動可能に案内された可動体にゴムシート群Sの先端部を把持する把持部材を設けて、可動体をガイド部材に沿って移動させることにより、ゴムシート群Sの先端部をループ状に移動制御させるものでもよい。
なお、上記した実施の形態で述べた第1の保持手段21、第2の保持手段22の具体的構成およびそれらの支持構成ならびに動作手段については、実施の形態で述べた構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想に沿って種々の形態を採り得ることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態を示すゴムシート接合装置の平面図である。 図1のA方向から見た図である。 図2のB方向から見た図である。 図2のC部を拡大して示す図である。 図4のD−D線に沿って切断した図である。 図2の作動状態図で、最初のゴムシートが供給された状態を示している。 図2の作動状態図で、2つのゴムシートを保持した状態を示している。 図2の作動状態図で、2つのゴムシートの接合状態を示している。 図2の作動状態図で、接合したゴムシートを定量だけ送り出した状態を示している。 リボンの繰り出し状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示すゴムシート接合装置の平面図である。 第2の実施の形態におけるリボンの繰り出し状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態を示すゴムシート接合装置の平面図である。 図13のE方向から見た図である。 本発明の第3の実施の形態におけるロボットのハンドを示す平面図である。 図15のF方向から見た図である。 図14の作動状態を示す図である。
符号の説明
10、100・・・接合装置、12・・・支持台、17・・・固定フレーム、21・・・第1の保持手段、22・・・第2の保持手段、23,24・・・第1保持体、25、26・・・第1リニアガイド、29、30・・・第1シリンダ装置、31、32・・・保持部、31a、32a・・・櫛歯状の凹凸、41,42・・・第2保持体、43、44・・・第2リニアガイド、45,46・・・保持部、45a、46a・・・櫛歯状の凹凸、47,48・・・第2シリンダ装置(第1の動作手段)、51・・・リニアガイド、52・・・移動台、54・・・送り出し手段、55、56・・・第3保持体、57、58・・・第3シリンダ装置(第2の動作手段)、61・・・ボールねじ軸、62・・・ボールナット、63・・・電動モータ、70・・・供給手段、80・・・切断手段、81・・・ゴムシート群折り返し手段、82・・・ロボット、83・・・ロボットアーム、85、86・・・ハンド、S・・・ゴムシート、S1・・・接合端面、R、R1・・・リボン、C・・・コード。

Claims (5)

  1. 2つのゴムシートの端面同士を突合せ接合によって接合するゴムシート接合装置において、
    前記2つのゴムシートの一方の接合端部を開放可能に保持する第1保持体と、該第1保持体に対して相対移動可能に設けられ前記2つのゴムシートの他方の接合端部を開放可能に保持する第2保持体と、該第2保持体を前記第1保持体に対して相対移動させて前記第1保持体および前記第2保持体にそれぞれ保持された2つのゴムシートの端面同士を圧接させる第1の動作手段と、前記第1保持体との間でゴムシートを受渡し可能に保持する第3保持体と、前記第1保持体と前記第3保持体との間で受渡されたゴムシートの接合端面を一定の位置に位置決めするように前記第3保持体を直線方向に一定量ずつ送り出す送り出し手段とを備え、前記第1保持体および前記第2保持体の互いに対向する面には、オーバラップ可能に噛み合う櫛歯状の凹凸を形成した保持部がそれぞれ設けられ、前記第1の動作手段は、ゴムシートの接合時に、前記第1の保持手段および前記第2の保持手段に保持された前記ゴムシートの接合端面間に所定量の押し代を付与するように、前記第1の保持手段に対する前記第2の保持手段の相対移動量が設定されていることを特徴とするゴムシート接合装置。
  2. 2つのゴムシートの端面同士を突合せ接合によって接合するゴムシート接合方法にして、
    2つのゴムシートの一方の接合端部を櫛歯状の凹凸を形成した第1保持体に保持させるとともに、2つのゴムシートの他方の接合端部を前記凹凸にオーバラップ可能に噛み合う櫛歯状の凹凸を形成した第2保持体に保持させる保持工程と、前記第1保持体と第2保持体を前記各凹凸が互いにオーバラップする位置まで相対的に移動させ前記第1保持体および前記第2保持体にそれぞれ保持された2つのゴムシートの端面同士を圧接して接合する接合工程と、接合されたゴムシートを保持して前記第1保持体との間で受渡し可能な第3保持体を一定量ずつ一方向に直線移動させて前記接合されたゴムシートの接合端部を一定の位置に位置決めするとともに、その後、前記第3保持体によるゴムシートの保持を開放して、前記第3保持体を前記と逆方向に一定量だけ直線移動させる送り出し工程とからなるゴムシート接合方法。
  3. 複数のゴムシートの端面同士を突合せ接合により順次接合して細長いゴムシート群を作製し、該ゴムシート群の両端部を突合せ接合によって接合してエンドレス状のバンドを製造するゴムシート接合装置において、
    前記ゴムシートの一方の接合端部を開放可能に保持する第1の保持手段と、該第1の保持手段に対して相対移動可能に設けられ前記ゴムシートの他方の接合端部を開放可能に保持する第2の保持手段と、該第2の保持手段を前記第1の保持手段に対して相対移動させて前記第1の保持手段および前記第2の保持手段にそれぞれ保持されたゴムシートの一方の接合端部と他方の接合端部を圧接させる動作手段と、複数のゴムシートが接合されたゴムシート群の先端部をループ状の軌跡に沿って順次移動させ、該ゴムシート群の先端部を前記第2の保持手段によって保持できる位置まで折り返すゴムシート群折り返し手段とを備え、前記第1の保持手段および前記第2の保持手段の互いに対向する面には、オーバラップ可能に噛合う保持部がそれぞれ設けられていることを特徴とするゴムシート接合装置。
  4. 請求項3において、
    前記ゴムシート群折り返し手段は、前記ゴムシート群の先端部を把持可能なハンドを備えたロボットによって構成され、前記ゴムシート群にゴムシートが接合される毎に、前記ロボットによって前記ゴムシート群の先端部を前記ループ状の軌跡に沿って一定ピッチずつ移動させるようにしてなるゴムシート接合装置。
  5. 複数のゴムシートの端面同士を突合せ接合により順次接合して細長いゴムシート群を製造し、該ゴムシート群の両端部を突合せ接合によって接合してエンドレス状のバンドを製造するゴムシート接合方法にして、
    前記ゴムシートの一方の接合端部を第1保持体に保持させるとともに、他方の接合端部を第2保持体に保持させる第1保持工程と、前記第1保持体と第2保持体を互いにオーバラップする位置まで相対的に移動させ前記第1保持体に保持されたゴムシートの接合端面を前記第2保持体に保持されたゴムシートの接合端面に圧接して接合する第1接合工程と、複数のゴムシートが接合されたゴムシート群の先端部をループ状の軌跡に沿って順次移動させて前記第2保持体に保持される位置まで折り返す折り返し工程と、前記ゴムシート群の先端部を保持した前記第2保持体と前記ゴムシート群の後端部を保持した前記第1保持体を互いにオーバラップする位置まで相対的に移動させて前記ゴムシート群の両端部を接合する第2接合工程とからなるゴムシート接合方法。
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