JP4474186B2 - 色識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、色に基づいて対象物を検出するための色識別装置に関する。
対象物に3色の光を投射し、その反射光または透過光を受光することにより色に基づいて対象物を検出するために色識別装置が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
上記色識別装置においては、対象物に赤色の光、緑色の光および青色の光を順次投射し、反射光または透過光を受光し、赤色の光、緑色の光および青色の光の受光量に基づいて対象物の色に関する一致度が算出される。ここで、一致度とは、設定された色に対して対象物の色が近似している程度をいう。
検出すべき色の設定は、ティーチング処理により行われる。ティーチング処理では、検出したい色を有する対象物を検出領域に配置した状態で設定スイッチを押下することにより一致度の許容範囲が設定される。それにより、設定された許容範囲内の色を有する対象物を検出することができる。
特開2000−121440号公報
しかしながら、ある色の対象物が検出されないように許容範囲を変更したい場合または別の色の対象物がさらに検出されるように許容範囲を変更したい場合がある。このような場合には、作業者が手動により許容範囲の設定を変更する必要がある。しかし、作業者により許容範囲の設定がばらつくため、常に最適な許容範囲を設定することが困難である。
本発明の目的は、労力および手間を要することなくかつ作業者によりばらつくことなく検出すべき色の範囲を容易に設定することができる色識別装置を提供することである。
本発明に係る色識別装置は、検出領域に光を投射し、帰還光を受光することにより基準色を有する対象物を検出する色識別装置であって、異なる複数の波長を有する光を投射する光源と、各波長の光に基づく帰還光を受光する受光素子と、受光素子により得られる各波長の光の受光量を複数の波長の光の受光量の総和が所定値となるように正規化し、所定値に対する正規化された各波長の光の受光量の比率を色情報として生成する情報生成手段と、初期の検出範囲設定時に、複数回にわたって情報生成手段により各波長の光ごとに生成される色情報に基づいて、検出すべき基準色に対応する各波長の光ごとの色情報の基準値を算出するとともに、基準値に対する色情報のばらつきに対応する値を各波長の光ごとに算出し、複数の波長の色について算出されたばらつきに対応する値を合計することにより許容誤差を算出し、所定値からの許容誤差の減算により一致度許容値を算出し、所定値と一致度許容値との間の範囲を検出範囲として設定し、検出範囲の補正時に、情報生成手段により生成される色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な検出範囲を補正する検出範囲設定手段と、検出動作時に、情報生成手段により生成される色情報初期の検出範囲設定時に算出された基準値との差を各波長の光ごとにそれぞれ算出し、算出された複数の波長の光についての差の合計を算出し、算出された差の合計を所定値から減算することにより一致度値を算出し、算出された一致度値および検出範囲設定手段により設定または補正された検出範囲に基づいて検出すべき対象物の検出状態を判定する判定手段とを備えたものである。
本発明に係る色識別装置においては、初期の検出範囲設定時には、複数回にわたって情報生成手段により各波長の光ごとに生成される色情報に基づいて、検出すべき基準色に対応する各波長の光ごとの色情報の基準値が算出されるとともに、基準値に対する色情報のばらつきに対応する値が各波長の光ごとに算出され、複数の波長の色について算出されたばらつきに対応する値が合計されることにより許容誤差が算出され、所定値からの許容誤差の減算により一致度許容値が算出され、所定値と一致度許容値との間の範囲が検出範囲として自動的に設定される。また、検出範囲の補正時には、情報生成手段により生成される色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な検出範囲が自動的に補正される。検出動作時には、情報生成手段により生成される色情報初期の検出範囲設定時に算出された基準値との差が各波長の光ごとにそれぞれ算出され、算出された複数の波長の光についての差の合計が算出され、算出された差の合計が所定値から減算されることにより一致度値が判定手段により算出され、算出された一致度値および検出範囲設定手段により設定または補正された検出範囲に基づいて検出すべき対象物の検出状態が判定手段により判定される。それにより、労力および手間を要することなくかつ作業者によりばらつくことなく検出すべき色範囲を容易に設定することができる。
検出範囲の補正は、検出範囲を拡大する検出範囲の追加補正を含み、検出範囲設定手段は、検出範囲の追加補正時に、情報生成手段により生成される追加すべき色に関する色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な検出範囲を拡大してもよい。
この場合、情報生成手段により生成される追加すべき色に関する色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な検出範囲が検出範囲設定手段により拡大される。それにより、労力および手間を要することなくかつ作業者によりばらつくことなく検出すべき色範囲を容易に拡大することができる。
検出範囲の補正は、検出範囲を縮小する検出範囲の排除補正を含み、検出範囲設定手段は、検出範囲の排除補正時に、情報生成手段により生成される排除すべき色に関する色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な検出範囲を縮小してもよい。
この場合、情報生成手段により生成される排除すべき色に関する色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な検出範囲が検出範囲設定手段により縮小される。それにより、労力および手間を要することなくかつ作業者によりばらつくことなく検出すべき色範囲を容易に縮小することができる。
検出範囲設定手段は、複数回にわたって情報生成手段により各波長の光ごとに生成される色情報の最大値と基準値との差または最小値と基準値との差をばらつきに対応する値として各波長の光ごとに算出し、複数の波長の色について算出されたばらつきに対応する値の合計に所定の余裕度を付加することにより許容誤差を算出してもよい
この場合、複数の波長の色について算出されたばらつきに対応する値の合計に対して所定の余裕度を付加することにより、対象物を検出するための検出範囲を自動的に設定することができる。
色識別装置は、検出範囲設定手段に検出範囲の設定動作を指令する1または複数のキーさらに備え、検出範囲設定手段は、1または複数のキーの操作に応答して検出範囲の設定動作を行ってもよい。
この場合、検出範囲設定手段への検出範囲の設定動作の指令が簡単なキー操作により行われる。それにより、作業者に労力および手間がかからない。
判定手段は、一致度値が、検出範囲設定手段により設定または補正された検出範囲内にある場合に、対象物を検出したことを示す信号を出力してもよい。
この場合、一致度値が検出範囲内にある場合に対象物を検出したことを示す信号が出力されるので、対象物が検出されたことを認識することができる。
色識別装置は、一致度値を表示する第1の表示部および一致度許容値を表示する第2の表示部をさらに備えてもよい。この場合、作業者は、一致度値および一致度許容値をそれぞれ第1の表示部および第2の表示部により容易に認識することができる。
本発明によれば、労力および手間を要することなくかつ作業者によりばらつくことなく検出すべき色範囲を容易に設定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施の形態に係る色識別装置の模式図である。
本実施の形態に係る色識別装置100は、センサへッド部10、光ファイバケーブル20、電線ケーブル30、本体部40および出力ケーブル50を備える。本体部40は、設定入力部45および本体側表示部46を備える。
図1に示すように、センサへッド部10から延びる光ファイバケーブル20および電線ケーブル30は、本体部40に接続される。本体部40から延びる出力ケーブル50は図示しない他の外部機器に接続される。
センサへッド部10には投光光学系11および受光光学系12が設けられている。投光光学系11から出射される光Lは対象物Wで反射されることにより、受光光学系12に入射する。
設定入力部45は、モードキー4d、設定キー4e、上キー4fおよび下キー4gを備える。また、本体側表示部46は、複数の出力表示灯4aおよび7セグメントLED4b,4cを備える。
モードキー4dは、使用者が動作モードを変更するために用いられる。設定キー4e、上キー4fおよび下キー4gは、後述の初期ティーチング処理、追加ティーチング処理および排除ティーチング処理を行うときに用いられる。詳細については後述する。
出力表示灯4aは、対象物Wの検出状態(検出および非検出)を点灯および非点灯により表示する。本実施の形態では、4種類の一致度許容値に対応する4つの検出状態が表示される。
7セグメントLED4bは、例えば、後述の一致度をリアルタイムに表示する。また、7セグメントLED4cは、例えば、後述の一致度許容値を表示する。
図2は本実施の形態に係る色識別装置100の内部構成を示すブロック図である。
色識別装置100のセンサへッド部10は、投光光学系11、受光光学系12、受光素子13および受光回路14を備える。色識別装置100の本体部40は、投光制御部41、複数の投光素子42a,42b,42c、信号処理制御部43、出力回路44、設定入力部45、本体側表示部46および記憶部47を備える。
投光制御部41は複数の投光素子42a,42b,42cの発光動作を制御する。具体的には、複数の投光素子42a,42b,42cの各々の発光タイミングを示す投光タイミング信号STを複数の投光素子42a,42b,42cおよび信号処理制御部43に出力する。
複数の投光素子42a,42b,42cは、例えば、LED(発光ダイオード)等からなる。複数の投光素子42a,42b,42cにより発生される光Lは、光ファイバケーブル20を通じてセンサへッド部10の投光光学系11に導かれる。光ファイバケーブル20は単一の光ファイバを含む。投光素子42a,42b,42cの各々の発光色は異なる。本実施の形態では、投光素子42aは緑色の光を出射し、投光素子42bは青色の光を出射し、投光素子42cは赤色の光を出射する。
投光光学系11および受光光学系12は、例えば、レンズ等により構成されている。複数の投光素子42a,42b,42cにより発生される光Lは、光ファイバケーブル20および投光光学系11を通して外部に出射される。受光光学系12においては、投光光学系11により外部に出射された光Lのうち、対象物Wにより反射された光Lが入射する。
受光光学系12に入射した光Lは、受光素子13に導かれる。受光素子13は受光量に対応する受光信号S1を生成する。
受光回路14は、受光素子13により生成された受光信号S1を増幅して電線ケーブル30を通じて本体部40の信号処理制御部43へ伝送する。
信号処理制御部43は、受光信号S1に対して所定の信号処理を行い、対象物Wの検出および非検出を示す検出信号S2を出力回路44を介して外部へ出力する。信号処理制御部43は、上記所定の信号処理として、後述の初期ティーチング処理、追加ティーチング処理、排除ティーチング処理および検出処理を行う。
また、信号処理制御部43は、入力される受光信号S1および使用者による設定入力部45の操作に基づいて所定の情報を本体側表示部46に表示させる。
記憶部47は、後述の初期ティーチング処理により算出された一致度許容値等を記憶する。この初期ティーチング処理による一致度許容値は、後述の追加ティーチング処理または排除ティーチング処理により更新される。なお、上記の一致度許容値により定められる対象物Wの検出範囲については後述する。
次に、色識別装置100内に設けられる投光素子42a,42b,42cについて説明する。
図3は、センサヘッド部10内部における複数の投光素子42a,42b,42cの配置を示す模式的断面図である。
図3において、ホルダ9には、投光素子42a,42b,42c、投光レンズ3および2つのダイクロイックミラー5a,5bが配設されている。投光レンズ3の前方には光ファイバケーブル20が取り付けられる。
投光素子42cはその光軸Lcが投光レンズ3の光軸Lxと平行となり、かつ、ダイクロイックミラー5a,5bによる光の屈折を考慮してややずれるように配置されている。投光素子42bはその光軸Lbが投光レンズ3の光軸Lxに対して略垂直に交差するように配置されている。投光素子42aはその光軸Laが投光レンズ3の光軸Lxに対して0度よりも大きく90度よりも小さい角度(鋭角)で交差するように配置されている。投光素子42a,42b,42cの光軸La,Lb,Lcは同一平面上に配置される。それにより、センサへッド部10そのものの薄型化が可能となる。
ダイクロイックミラー5a,5bはそれぞれ特定の波長域の光を反射し、それ以外の波長の光を透過する。本実施の形態では、ダイクロイックミラー5aは、投光素子42aの発光波長の光を反射し、それ以外の波長の光を透過する。また、ダイクロイックミラー5bは、投光素子42bの発光波長の光を反射し、それ以外の波長の光を透過する。
ダイクロイックミラー5bは、投光素子42cから出射された光を透過して投光レンズ3に導き、かつ投光素子42bから出射された光を反射して投光レンズ3に導くように配置されている。また、ダイクロイックミラー5aは、ダイクロイックミラー5bを透過した投光素子42cからの光およびダイクロイックミラー5bで反射された投光素子42bからの光を透過して投光レンズ3に導き、かつ投光素子42aから出射された光を反射して投光レンズ3に導くように配置されている。
投光素子42aからダイクロイックミラー5aまでの光路長およびダイクロイックミラー5aから投光レンズ3までの光路長の合計と、投光素子42bからダイクロイックミラー5bまでの光路長およびダイクロイックミラー5bから投光レンズ3までの光路長の合計と、投光素子42cから投光レンズ3までの光路長とは、光の波長を考慮してほぼ等しく設定されている。
投光レンズ3は、投光素子42a,42b,42cからの光を光ファイバケーブル20の一方の端部に集光するように配置されている。光ファイバケーブル20は、投光レンズ3により集光された光Lを図2のセンサへッド部10の投光光学系11に導く。これにより、センサへッド部10の投光光学系11から対象物Wへ投光レンズ3により集光された光Lが出射される。
投光素子42a,42b,42cは、図2の投光制御部41により制御される発光タイミングに応じて、時分割で順に点灯される。
投光素子42aが点灯された場合には、投光素子42aから出射された緑色の光がダイクロイックミラー5aで反射され、投光レンズ3および図2の光ファイバケーブル20によりセンサへッド部10の投光光学系11に導かれ、検出領域に投射される。
投光素子42bが点灯された場合には、投光素子42bから出射された青色の光がダイクロイックミラー5bで反射され、反射された光がダイクロイックミラー5aを透過し、投光レンズ3および図2の光ファイバケーブル20によりセンサへッド部10の投光光学系11に導かれ、検出領域に投射される。
投光素子42cが点灯された場合には、投光素子42cから出射された赤色の光がダイクロイックミラー5bおよびダイクロイックミラー5aを透過し、投光レンズ3および図2の光ファイバケーブル20によりセンサへッド部10の投光光学系11に導かれ、検出領域に投射される。
検出領域に対象物Wが存在する場合、対象物Wから反射する光Lが受光光学系12を介して受光素子13に導かれる。受光素子13により受光される赤色の光の受光量、緑色の光の受光量および青色の光の受光量に基づいて対象物Wの色が検出される。
ここで、図2の信号処理制御部43による信号処理について説明する。
信号処理制御部43による所定の信号処理は、投光制御部41から与えられる投光タイミング信号STに基づいて行われる。
例えば、投光制御部41は、初めに投光素子42aを発光させる。この場合、他の投光素子42b,42cは発光しない。この時点において、受光素子13には緑色の光Lが入射する。受光素子13は入射される緑色の光Lを検出し、受光信号S1を生成する。
ここで、信号処理制御部43には、投光制御部41から投光素子42aを発光させる投光タイミング信号STが入力されるとともに、受光素子13により生成された受光信号S1が受光回路14から入力される。これにより、投光制御部41は、対象物Wに緑色の光Lが投射された場合の反射光の受光量を得ることができる。
続いて、投光制御部41は、投光素子42bを発光させる。この場合、他の投光素子42a,42cは発光しない。この時点において、受光素子13には青色の光Lが入射する。受光素子13は入射される青色の光Lを検出し、受光信号S1を生成する。
上記と同様に、信号処理制御部43には、投光制御部41から投光素子42bを発光させる投光タイミング信号STが入力されるとともに、受光素子13により生成された受光信号S1が受光回路14から入力される。これにより、投光制御部41は、対象物Wに青色の光Lが投射された場合の反射光の受光量を得ることができる。
さらに、投光制御部41は、投光素子42cを発光させる。この場合、他の投光素子42a,42bは発光しない。この時点において、受光素子13には赤色の光Lが入射する。受光素子13は入射される赤色の光Lを検出し、受光信号S1を生成する。
上記と同様に、信号処理制御部43には、投光制御部41から投光素子42cを発光させる投光タイミング信号STが入力されるとともに、受光素子13により生成された受光信号S1が受光回路14から入力される。これにより、投光制御部41は、対象物Wに赤色の光Lが投射された場合の反射光の受光量を得ることができる。
対象物Wから反射して得られる3色の反射光の受光量を比較すると対象物Wの色を判別することができる。これは、対象物Wに入射する光Lの波長が異なると、対象物Wから反射される光Lの光量が異なるためである。
信号処理制御部43は、受光素子13に入射される3色の受光量に基づいて、対象物Wの色を判別するため、各色についての受光量の比率を算出する。以下、この受光量の比率を受光量比率と呼ぶ。受光量比率については後述する。
図4は本実施の形態に係る色識別装置100の追加ティーチング処理により定められる対象物Wの検出範囲を示す説明図であり、図5は本実施の形態に係る色識別装置100の排除ティーチング処理により定められる対象物Wの検出範囲を示す説明図である。
ここで、初期ティーチング処理とは、対象物Wの検出のための基準となる色に対応する後述の基準値および検出のための許容幅を定める後述の一致度許容値を算出するための処理である。
追加ティーチング処理とは、初期ティーチング処理により設定された基準値を変更せずに一致度許容値を変更することにより検出範囲を大きくするための処理である。また、排除ティーチング処理とは、初期ティーチング処理により設定された基準値を変更せずに一致度許容値を変更することにより検出範囲を小さくするための処理である。
以下、初期ティーチング処理に用いられる対象物Wを基準対象物と呼び、追加ティーチング処理および排除ティーチング処理に用いられる対象物Wを補正対象物と呼び、検出処理において実際に検出される対象物Wを検出対象物と呼ぶ。
ここで、初期ティーチング処理による対象物Wの検出範囲の設定について説明する。
本実施の形態においては、初期ティーチング処理により基準対象物の受光量比率のサンプリングが所定回数繰り返され、赤色の光、緑色の光および青色の光(以下、3色の光と呼ぶ)のそれぞれについて対象物Wの受光量比率の最大値および最小値が算出される。
上記の受光量比率とは、3色の光の受光量の総和に対する各色の受光量の比率をいう。この場合、3色の光の受光量の総和が所定値(以下、正規化最大値と呼ぶ)となるように各色の受光量が正規化される。ここでは、正規化最大値を例えば1000とする。
算出された受光量比率の最大値および最小値より3色の光のそれぞれについて基準値が算出される。ここでは、受光量比率の最大値および受光量比率の最小値の中間値を基準値とする。
例えば算出された赤色(R)の上記基準値を522、緑色(G)の基準値を336、青色(B)の基準値を142とする。なお、本実施の形態では、受光量比率の最大値および受光量比率の最小値の中間値を基準値としているが、これに限定されず、所定回数行われるサンプリングにより算出される複数の受光量比率の平均値を基準値としてもよい。
次に、受光量比率の基準値と最大値との差または受光量比率の基準値と最小値との差が3色の光のそれぞれについて算出される。例えば算出された赤色の上記差を100、緑色の差を50、青色の差を50とする。
算出された上記3つの差をそれぞれ加算することによって差の合計が検出の許容誤差として算出される。この場合、許容誤差は200となる。
そして、許容誤差を正規化最大値から差し引くことにより、一致度許容値が算出される。この場合、上記より許容誤差は200であるが、余裕を確保することにより許容誤差を例えば250としてもよい。したがって、一致度許容値は1000−250により算出される750となる。ここで、一致度許容値とは、基準対象物と同一の色を有するとみなすしきい値のことである。色むら等により検出対象物が基準対象物と僅かに異なる色を有する場合に、その検出対象物を基準対象物と同一の色を有するとみなして検出することができる。
正規化最大値と一致度許容値との間の範囲が初期ティーチング処理による検出対象物の初期の検出範囲となる。すなわち、後述の検出処理により算出される検出対象物の一致度が正規化最大値(1000)と一致度許容値(750)とにより設定される初期の検出範囲内にある場合に、その検出対象物が検出される。
図4に示すように、正規化最大値を基準として初期ティーチング処理により初期の検出範囲が設定されている。ここで、後述の追加ティーチング処理により検出対象物の初期の検出範囲が拡大される場合を説明する。
上述したように、初期ティーチング処理により設定された検出対象物の赤色の基準値を522、緑色の基準値を336、青色の基準値を142とする。
追加ティーチング処理により補正対象物の受光量比率のサンプリングが所定回数繰り返され、3色の光のそれぞれについて補正対象物の受光量比率の最大値および最小値が算出される。
算出された受光量比率の最大値および最小値より3色の光のそれぞれについて受光量比率の中間値が算出される。例えば算出された赤色の中間値を302、緑色の中間値を416、青色の中間値を282とする。
続いて、初期ティーチング処理により設定された基準値(R=522,G=336,B=142)と上記中間値(R=302,G=416,B=282)との差が3色の光のそれぞれについて絶対値により算出される。この場合、赤色の上記差が220、緑色の差が80、青色の差が140となる。
次に、3色の光についての上記差をそれぞれ加算することによって差の合計が色違い合計差として算出される。この場合、色違い合計差は440となる。
次に、正規化最大値1000から色違い合計差440を差し引くことにより一致度許容値が更新される。この場合、更新された一致度許容値は560となる。この一致度許容値560が、図4に示す余裕を確保する前の追加更新一致度許容値である。
一方、追加ティーチング処理においても、初期ティーチング処理と同様に、受光量比率の中間値と最大値との差または受光量比率の中間値と最小値との差が3色の光のそれぞれについて存在する。したがって、上記の更新された一致度許容値にさらに余裕を確保する必要がある。例えば赤色の上記差を10、緑色の差を10、青色の差を10とする。
上記3つの差をそれぞれ加算することによって差の合計が許容誤差として算出される。この場合、許容誤差は30となる。
そして、許容誤差を更新された一致度許容値から差し引くことにより、図4に示す余裕を確保した後の追加更新一致度許容値が算出される。この場合、許容誤差は30であるが、十分な余裕を確保するために50としてもよい。したがって、更新された一致度許容値は560−50により算出される510となる。
正規化最大値および追加ティーチング処理により更新された一致度許容値により定められる範囲が検出対象物の新たな検出範囲となる。すなわち、後述の検出処理により算出される検出対象物の一致度が正規化最大値(1000)と更新された一致度許容値(510)との間の新たな検出範囲内にある場合に、所望の検出対象物が検出される。
図5に示すように、正規化最大値を基準として初期ティーチング処理により初期の検出範囲が設定されている。ここで、後述の排除ティーチング処理により検出対象物の初期の検出範囲が縮小される場合を説明する。
上述したように、初期ティーチング処理により設定された検出対象物の赤色の基準値を522、緑色の基準値を336、青色の基準値を142とする。
排除ティーチング処理により補正対象物の受光量比率のサンプリングが所定回数繰り返され、3色の光のそれぞれについて補正対象物の受光量比率の最大値および最小値が算出される。
算出された受光量比率の最大値および最小値より3色の光のそれぞれについて受光量比率の中間値が算出される。例えば算出された赤色の中間値を497、緑色の中間値を311、青色の中間値を192とする。
続いて、初期ティーチング処理により設定された基準値(R=522,G=336,B=142)と上記中間値(R=497,G=311,B=192)との差が3色の光のそれぞれについて絶対値により算出される。この場合、赤色の上記差が25、緑色の差が25、青色の差が50となる。
次に、上記の3色の光についての上記差をそれぞれ加算することによって差の合計が色違い合計差として算出される。この場合、色違い合計差は100となる。
次に、正規化最大値1000から色違い合計差100を差し引くことにより一致度許容値が更新される。この場合、更新された一致度許容値は900となる。この一致度許容値900が、図5に示す余裕を確保する前の排除更新一致度許容値である。
一方、排除ティーチング処理においても、初期ティーチング処理と同様に、受光量比率の中間値と最大値との差または受光量比率の中間値と最小値との差が3色の光のそれぞれについて存在する。したがって、更新された一致度許容値にさらに余裕を確保する必要がある。例えば赤色の上記差を10、緑色の差を10、青色の差を10とする。
上記3つの差をそれぞれ加算することによって差の合計が許容誤差として算出される。この場合、許容誤差は30となる。
そして、許容誤差を更新された一致度許容値に加算することにより、図5に示す余裕を確保した後の排除更新一致度許容値が算出される。この場合、許容誤差は30であるが、十分な余裕を確保するために50としてもよい。したがって、更新された一致度許容値は900+50により算出される950となる。
正規化最大値および排除ティーチング処理により更新された一致度許容値により定められる範囲が検出対象物の新たな検出範囲となる。すなわち、後述の検出処理により算出される検出対象物の一致度が正規化最大値(1000)と更新された一致度許容値(950)との間の新たな検出範囲内にある場合に、所望の検出対象物が検出される。
次に、信号処理制御部43による初期ティーチング処理、追加ティーチング処理、排除ティーチング処理および検出処理についてフローチャートを用いて説明する。なお、初期ティーチング処理および追加ティーチング処理は、検出したい色を有する補正対象物を検出領域に配置した状態で行う。また、排除ティーチング処理は、検出されるべきでない色を有する補正対象物を検出領域に配置した状態で行う。
図6および図7は信号処理制御部43による初期ティーチング処理を示すフローチャートである。なお、初期ティーチング処理は、設定入力部45の設定キー4eが押下された場合に開始される。
図6に示すように、信号処理制御部43は、3色の光の受光量比率の最大値および最小値を初期設定する(ステップS1)。本実施の形態においては、例えば、3色の光の受光量比率の最大値は0に設定され、最小値は1000に初期設定される。
次に、信号処理制御部43は、3色の光の受光量の読み込みを行う(ステップS2)。次に、信号処理制御部43は、3色の光の受光量比率をそれぞれ算出する(ステップS3)。
ここで、以下の信号処理制御部43によるステップS4,S5,S6,S7,S9,S10の処理は、3色の光のそれぞれについて行われる。
続いて、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最大値よりも大きいか否かを判別する(ステップS4)。算出された受光量比率が最大値よりも大きい場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率を新たな最大値とする(ステップS5)。その後、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最小値よりも小さいか否かを判別する(ステップS6)。
ステップS4において算出された受光量比率が最大値以下の場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最小値よりも小さいか否かを判別する(ステップS6)。算出された受光量比率が最小値よりも小さい場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率を新たな最小値とする(ステップS7)。その後、信号処理制御部43は、受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返したか否かを判別する(ステップS8)。
ステップS6において算出された受光量比率が最小値以上の場合、信号処理制御部43は、受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返したか否かを判別する(ステップS8)。受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返していない場合、信号処理制御部43は、ステップS2の処理に戻り、ステップS2〜S8の処理を繰り返す。
受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返した場合、信号処理制御部43は、受光量比率の基準値をそれぞれ算出する(ステップS9)。
次に、信号処理制御部43は、算出された基準値と上記最大値との差または算出された基準値と上記最小値との差をそれぞれ算出する(図7のステップS10)。
次に、信号処理制御部43は、算出された3色の光のそれぞれの差を加算し、許容誤差として算出する(ステップS11)。
次に、信号処理制御部43は、算出された許容誤差を正規化最大値から減算し、一致度許容値として算出する(ステップS12)。その後、初期ティーチング処理が終了する。
図8および図9は信号処理制御部43による追加ティーチング処理を示すフローチャートである。なお、追加ティーチング処理は、設定入力部45の設定キー4eおよび下キー4gが押下された場合に開始される。
図8に示すように、信号処理制御部43は、3色の光の受光量比率の最大値および最小値を初期設定する(ステップS21)。
次に、信号処理制御部43は、3色の光の受光量の読み込みを行う(ステップS22)。次に、信号処理制御部43は、3色の光の受光量比率をそれぞれ算出する(ステップS23)。
ここで、以下の信号処理制御部43によるステップS24,S25,S26,S27,S29,S30の処理は、3色の光のそれぞれについて行われる。
続いて、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最大値よりも大きいか否かを判別する(ステップS24)。算出された受光量比率が最大値よりも大きい場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率を新たな最大値とする(ステップS25)。その後、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最小値よりも小さいか否かを判別する(ステップS26)。
ステップS24において算出された受光量比率が最大値以下の場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最小値よりも小さいか否かを判別する(ステップS26)。算出された受光量比率が最小値よりも小さい場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率を新たな最小値とする(ステップS27)。その後、信号処理制御部43は、受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返したか否かを判別する(ステップS28)。
ステップS26において算出された受光量比率が最小値以上の場合、信号処理制御部43は、受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返したか否かを判別する(ステップS28)。受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返していない場合、信号処理制御部43は、ステップS22の処理に戻り、ステップS22〜S28の処理を繰り返す。
受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返した場合、信号処理制御部43は、中間値をそれぞれ算出する(図9のステップS29)。
次に、信号処理制御部43は、初期ティーチング処理により算出された基準値と中間値との差をそれぞれ算出する(ステップS30)。
次に、信号処理制御部43は、算出された3色の光のそれぞれの差を加算し、色違い合計差として算出する(ステップS31)。
次に、信号処理制御部43は、正規化最大値から色違い合計差および追加ティーチング処理による許容誤差を減算し、一致度許容値を更新する(ステップS32)。その後、追加ティーチング処理が終了する。
図10および図11は信号処理制御部43による排除ティーチング処理を示すフローチャートである。なお、排除ティーチング処理は、設定入力部45の設定キー4eおよび上キー4fが押下された場合に開始される。
図10に示すように、信号処理制御部43は、3色の光の受光量比率の最大値および最小値を初期設定する(ステップS41)。
次に、信号処理制御部43は、3色の光の受光量の読み込みを行う(ステップS42)。次に、信号処理制御部43は、3色の光の受光量比率をそれぞれ算出する(ステップS43)。
ここで、以下の信号処理制御部43によるステップS44,S45,S46,S47,S49,S50の処理は、3色の光のそれぞれについて行われる。
続いて、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最大値よりも大きいか否かを判別する(ステップS44)。算出された受光量比率が最大値よりも大きい場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率を新たな最大値とする(ステップS45)。その後、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最小値よりも小さいか否かを判別する(ステップS46)。
ステップS44において算出された受光量比率が最大値以下の場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率が最小値よりも小さいか否かを判別する(ステップS46)。算出された受光量比率が最小値よりも小さい場合、信号処理制御部43は、算出された受光量比率を新たな最小値とする(ステップS47)。その後、信号処理制御部43は、受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返したか否かを判別する(ステップS48)。
ステップS46において算出された受光量比率が最小値以上の場合、信号処理制御部43は、受光量比率のサンプリングを所定回数繰り返したか否かを判別する(ステップS48)。受光量比率のサンプリングが所定回数繰り返されていない場合、信号処理制御部43は、ステップS42の処理に戻り、ステップS42〜S48の処理を繰り返す。
受光量比率のサンプリングが所定回数繰り返された場合、信号処理制御部43は、中間値をそれぞれ算出する(図11のステップS49)。
次に、信号処理制御部43は、初期ティーチング処理により算出された基準値と中間値との差をそれぞれ算出する(ステップS50)。
次に、信号処理制御部43は、算出された3色の光のそれぞれの差を加算し、色違い合計差として算出する(ステップS51)。
次に、信号処理制御部43は、正規化最大値から色違い合計差を減算し、排除ティーチング処理による許容誤差を加算することにより一致度許容値を更新する(ステップS52)。その後、排除ティーチング処理が終了する。
図12は信号処理制御部43による検出処理を示すフローチャートである。初期設定では、検出信号S2は非検出状態となっている。
図12に示すように、信号処理制御部43は、3色の光の受光量の読み込みを行う(ステップS61)。
次に、信号処理制御部43は、3色の光の受光量比率をそれぞれ算出する(ステップS62)。
次に、信号処理制御部43は、初期ティーチング処理により算出された基準値と算出された受光量比率との差を3色の光のそれぞれについて算出する(ステップS63)。
次に、信号処理制御部43は、算出された3色の光のそれぞれの差を加算し、差の合計を算出する(ステップS64)。
次に、信号処理制御部43は、算出された差の合計を正規化最大値から減算し、減算結果を一致度として算出する(ステップS65)。
次に、信号処理制御部43は、算出された一致度が一致度許容値以上か否かを判別する(ステップS66)。
算出された一致度が一致度許容値以上である場合、信号処理制御部43は、検出信号S2を検出状態にする(ステップS67)。その後、検出処理が終了する。
ステップS66において、算出された一致度が一致度許容値以上でない場合、信号処理制御部43は、検出処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、初期ティーチング処理、追加ティーチング処理および排除ティーチング処理を行うことにより検出対象物を検出するための色範囲を自動的に設定することができる。それにより、検出対象物を検出するための色範囲を高精度に設定することができるとともに、作業者に労力および手間もかからない。また、手動で色範囲を設定する必要がないので、作業者によりばらつくことなく最適な色範囲を設定することができる。
また、本実施の形態においては、初期ティーチング処理、追加ティーチング処理または排除ティーチング処理を検出動作中に行うことができる。それにより、検出動作中に新たな検出範囲を変更することができる。例えば、色識別装置100が稼動している状態で、検出したい検出対象物を検出しないという誤動作が発生した場合、検出動作を中止することなくこの検出対象物に対して追加ティーチング処理を行うことにより、検出対象物を検出するための色範囲を即座に設定することができる。
本実施の形態においては、投光素子42a,42b,42cが光源に相当し、受光量比率が色情報に相当し、信号処理制御部43が情報生成手段、検出範囲設定手段および判定手段に相当し、設定キー4e、上キー4fおよび下キー4gがキーに相当し、7セグメントLED4bが第1の表示部に相当し、7セグメントLED4cが第2の表示部に相当する。
なお、初期ティーチング処理において、受光量比率の最大値または最小値と基準値との差を算出することとしているが、これに限定されるものではなく、受光量比率の最大値または最小値に対する基準値の比率を算出してもよい。
また、検出対象物を検出するために3色の光の受光量比率を用いたが、これに限定されるものではなく、3色の光の受光量比率とともに受光量を用いて検出対象物を検出することにより、より精度の高い検出対象物の検出を実現することができる。例えば、白色と黒色や白色と灰色のような3色の光の受光量比率が同じ場合に、受光量により検出対象物の検出を行うことができる。
また、光源として3つの投光素子42a,42b,42cを用いているが、これに限定されず、2つの投光素子または4つ以上の投光素子を用いてもよい。
また、3つの投光素子42a,42b,42cを用いて光を出射しているが、これに限定されず、複数の波長を含む白色光を出射する投光素子を用いて、検出対象物からの反射光または透過光の波長スペクトルを複数色の光(例えば、赤、緑、青の3色)に分割して受光してもよい。
また、初期ティーチング処理、追加ティーチング処理または排除ティーチング処理の設定は、設定入力部45の各キーの操作に限らず、外部からの信号により行ってもよい。
また、3つの投光素子42a,42b,42cをセンサヘッド部10内に設けてもよい。この場合、光ファイバケーブル20を設ける必要がなく、電線ケーブル30を共通的に用いることができる。
さらに、本発明をセンサヘッド部10と本体部40とが分離された分離型の色識別装置100に適用しているが、これに限定されるものではなく、本発明はセンサヘッド部と本体部とが一体化された一体型の色識別装置にも適用することができる。
本発明に係る色識別装置は、色に基づいて対象物を検出するために利用することができる。
本実施の形態に係る色識別装置の模式図である。 本実施の形態に係る色識別装置の内部構成を示すブロック図である。 センサヘッド部内部における複数の投光素子の配置を示す模式的断面図である。 本実施の形態に係る色識別装置の追加ティーチング処理により定められる対象物の検出範囲を示す説明図である。 本実施の形態に係る色識別装置の排除ティーチング処理により定められる対象物の検出範囲を示す説明図である。 信号処理制御部による初期ティーチング処理を示すフローチャートである。 信号処理制御部による初期ティーチング処理を示すフローチャートである。 信号処理制御部による追加ティーチング処理を示すフローチャートである。 信号処理制御部による追加ティーチング処理を示すフローチャートである。 信号処理制御部による排除ティーチング処理を示すフローチャートである。 信号処理制御部による排除ティーチング処理を示すフローチャートである。 信号処理制御部による検出処理を示すフローチャートである。
符号の説明
4b,4c 7セグメントLED
4e 設定キー
4f 上キー
4g 下キー
10 センサヘッド部
11 投光光学系
13 受光素子
40 本体部
41 投光制御部
42a,42b,42c 投光素子
43 信号処理制御部
45 設定入力部
100 色識別装置
W 対象物

Claims (7)

  1. 検出領域に光を投射し、帰還光を受光することにより基準色を有する対象物を検出する色識別装置であって、
    異なる複数の波長を有する光を投射する光源と、
    各波長の光に基づく帰還光を受光する受光素子と、
    前記受光素子により得られる各波長の光の受光量を前記複数の波長の光の受光量の総和が所定値となるように正規化し、前記所定値に対する正規化された各波長の光の受光量の比率を色情報として生成する情報生成手段と、
    初期の検出範囲設定時に、複数回にわたって前記情報生成手段により各波長の光ごとに生成される色情報に基づいて、検出すべき基準色に対応する各波長の光ごとの色情報の基準値を算出するとともに、前記基準値に対する色情報のばらつきに対応する値を各波長の光ごとに算出し、前記複数の波長の色について算出されたばらつきに対応する値を合計することにより許容誤差を算出し、前記所定値からの前記許容誤差の減算により一致度許容値を算出し、前記所定値と前記一致度許容値との間の範囲を検出範囲として設定し、検出範囲の補正時に、前記情報生成手段により生成される色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な前記検出範囲を補正する検出範囲設定手段と、
    検出動作時に、前記情報生成手段により生成される色情報と前記初期の検出範囲設定時に算出された基準値との差を各波長の光ごとにそれぞれ算出し、算出された複数の波長の光についての差の合計を算出し、算出された差の合計を前記所定値から減算することにより一致度値を算出し、算出された一致度値および前記検出範囲設定手段により設定または補正された検出範囲に基づいて検出すべき対象物の検出状態を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする色識別装置。
  2. 前記検出範囲の補正は、検出範囲を拡大する検出範囲の追加補正を含み、
    前記検出範囲設定手段は、前記検出範囲の追加補正時に、前記情報生成手段により生成される追加すべき色に関する色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な前記検出範囲を拡大することを特徴とする請求項1記載の色識別装置。
  3. 前記検出範囲の補正は、検出範囲を縮小する検出範囲の排除補正を含み、
    前記検出範囲設定手段は、前記検出範囲の排除補正時に、前記情報生成手段により生成される排除すべき色に関する色情報および初期の検出範囲設定時に算出された基準値に基づいて対象物を検出可能な前記検出範囲を縮小することを特徴とする請求項1記載の色識別装置。
  4. 前記検出範囲設定手段は、複数回にわたって前記情報生成手段により各波長の光ごとに生成される色情報の最大値と基準値との差または最小値と基準値との差を前記ばらつきに対応する値として各波長の光ごとに算出し、前記複数の波長の色について算出されたばらつきに対応する値の合計に所定の余裕度を付加することにより前記許容誤差を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の色識別装置。
  5. 前記検出範囲設定手段に前記検出範囲の設定動作を指令する1または複数のキーさらに備え、
    前記検出範囲設定手段は、前記1または複数のキーの操作に応答して前記検出範囲の設定動作を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の色識別装置。
  6. 前記判定手段は、
    前記一致度値が、前記検出範囲設定手段により設定または補正された検出範囲内にある場合に、対象物を検出したことを示す信号を出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の色識別装置。
  7. 前記一致度値を表示する第1の表示部および前記一致度許容値を表示する第2の表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の色識別装置。
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