JP4471270B2 - 濾過装置およびその逆洗方法 - Google Patents
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Description
(1)濾過運転停止:被処理水入口弁29および処理水出口弁37を閉じる(ステップ1)。このとき、濾過塔22内は満水状態にある。
(2)逆洗I:ドレン弁31、逆洗用空気入口弁27を開き、逆洗用空気を導入して、濾過塔22の上室4内に溜まっていた処理水と共にフィルタエレメント26内部より外部に急速に吹き出させて洗浄する(ステップ2)。このとき、濾過塔22内の水は、本例では全量排出する(ブローする)。フィルタエレメント26がプリコート型の場合、この急速、全量排出による逆洗は有効である。また、この逆洗では、とくに、フィルタエレメント26の下端近傍が良好に洗浄される。
(3)逆洗準備I:その後、ドレン弁31、逆洗用空気入口弁27を閉じ、逆洗用水補給弁36aを開いて逆洗用水タンク32内に逆洗用水を補給するとともに、加圧空気送給弁33aを開いて逆洗用水タンク32内に次の逆洗時に使用する加圧空気を封入する(ステップ3)。
(4)逆洗II:逆洗用水補給弁36a、加圧空気送給弁33aを閉じ、逆洗用水導入弁35を開いて、逆洗用水タンク32内に溜められていた逆洗用水を該タンク32内に封入されていた加圧空気によりフィルタエレメント26へと送り、フィルタエレメント26内部より外部に急速に吹き出させて洗浄する(ステップ4)。このとき、ドレン弁31は開かれているので、フィルタエレメント26内部より外部に吹き出された逆洗排水は、下室5内から外部に排出される。上記ステップ3、4を所定回数(例えば、8回)繰り返して逆洗を終える。
図1は、本発明の一実施態様に係るフィルタエレメント吊下型の濾過装置1を、周りの配管系および弁とともに示している。濾過塔2の内部は、固定板3(チューブシートあるいは仕切板とも呼ばれる。)によって上室4と下室5とに区画され、固定板3には、下室5内に収容された複数のフィルタエレメント6が吊下されて固定されている。図1には2本のフィルタエレメント6を示してあるが、通常はより多数のフィルタエレメント6が設けられる。下室5には、被処理水を導入するための被処理水入口弁7を備えた被処理水導入ライン8と、ドレン弁9を備えたドレンライン10が接続されており、本実施態様では、被処理水導入ライン8とドレンライン10は一つのラインに合流された後濾過塔2の下室5に接続されている。上室4には、処理水出口弁11を備えた処理水排出ライン12と、逆洗用水導入弁13を備えた逆洗用水導入ライン14と、逆洗用空気導入弁15を備えた逆洗用空気導入ライン16が接続されている。逆洗用空気導入ライン16には、逆洗用に使用する加圧空気を貯留する逆洗用空気タンク17が接続されており、逆洗用空気タンク17には、加圧空気送給弁18aを備えた加圧空気供給ライン18bが接続されている。
Aカラム:(従来の逆洗方法)
通水停止後に処理水が集まったカラム上部に高圧の逆洗用空気を導入し、カラム下部の逆洗水ドレン弁開の状態で固定板上部の処理水を高流速で一気にフィルタエレメントを逆流させ、その後繰り返し逆洗として、カラム上室と連結した逆洗用水タンクに純水を張り、高圧空気を導入することで逆洗用水がフィルタエレメントを逆流する方法を8回繰り返した。
通水停止後に処理水が集まったカラム上部に高圧の逆洗用空気を導入し、カラム下部の逆洗水ドレン弁開の状態で固定板上部の処理水を高流速で一気にフィルタエレメントを逆流させ、その後繰返し逆洗として、可動板をスライドさせカラム上下部を連通する流路を閉塞させ、カラム上部側に逆洗用水を導入し貯留させ、この状態で高圧空気を導入し、その後可動板を通水時の状態に戻し逆洗する。この操作を5回繰り返した。
通水停止後に処理水が集まったカラム上部に高圧の逆洗用空気を導入し、カラム下部の逆洗水ドレン弁開の状態で固定板上部の処理水を高流速で一気にフィルタエレメントを逆流させ、その後繰り返し逆洗として、可動板をスライドさせカラム上下部を連通する流路が閉塞させ、カラム上部側に逆洗用水を導入し貯留させ、この状態で高圧空気を導入し、その後可動板を通水時の状態に戻し逆洗する。この操作を5回繰り返すが、Bカラムでは5回とも下部ドレン弁を開としたままで、逆洗用水をカラム下室に貯留せずに操作したのに対し、Cカラムでは1回目の逆洗では下部ドレン弁を開とし、逆洗水を全量排出するが、2回目以降はサイドベント弁を開とし、逆洗水の全量をカラム下室に貯留し、カラム下室の水張り量を調整した上で逆洗した。
2 濾過塔
3 固定板
4 上室
5 下室
6 フィルタエレメント
7 被処理水入口弁
8 被処理水導入ライン
9 ドレン弁
10 ドレンライン
11 処理水出口弁
12 処理水排出ライン
13 逆洗用水導入弁
14 逆洗用水導入ライン
15 逆洗用空気導入弁
16 逆洗用空気導入ライン
17 逆洗用空気タンク
18a 加圧空気送給弁
18b 加圧空気供給ライン
19a 逆洗用空気抜き弁
19b 逆洗用空気抜きライン
50 可動板装置
51 連通孔
52 可動板
53 摺動受け部材を兼ねたシール部材
54 開孔
55 シリンダ装置
56 ボルト
57 固定側ブラケット
58、62 ピン
59 ロッド
60 可動側ブラケット
61 ロッドエンド
P 可動ストローク
Claims (16)
- 濾過塔内部を上室と下室とに仕切るとともに上室側と下室側とを連通する複数の連通孔を有する固定板の該連通孔部に、前記下室内に収容されたフィルタエレメントを吊下し、前記下室内に導入された被処理水を前記フィルタエレメントで濾過した後前記上室を通して排出する濾過装置において、前記固定板の上に、複数の開孔を有し、かつ、前記連通孔と前記開孔を連通させて前記上室側と下室側とを連通するとともに、前記連通孔と前記開孔との連通を遮断して前記上室側と下室側との連通を遮断するように、全開孔を一体的に移動可能な可動板を設けたことを特徴とする濾過装置。
- 前記固定板の連通孔と前記可動板の開孔が、それぞれ同数設けられている、請求項1の濾過装置。
- 前記可動板が、前記固定板に対して摺動可能に設けられている、請求項1または2の濾過装置。
- 前記可動板の駆動手段としてシリンダ装置が設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の濾過装置。
- 前記上室に、該上室内に逆洗用水を導入するラインが接続されているとともに、逆洗用水導入後に上室内に加圧気体を供給するラインが接続されている、請求項1〜4のいずれかに記載の濾過装置。
- 前記濾過塔の側面で下室に対応する位置に、開閉可能なラインが接続されている、請求項1〜5のいずれかに記載の濾過装置。
- 前記フィルタエレメントが、プリーツ型またはプリコート型のフィルタエレメントからなる、請求項1〜6のいずれかに記載の濾過装置。
- 発電所に設けられる、請求項1〜7のいずれかに記載の濾過装置。
- 濾過塔内部を上室と下室とに仕切るとともに上室側と下室側とを連通する複数の連通孔を有する固定板の該連通孔部に、前記下室内に収容されたフィルタエレメントを吊下し、前記下室内に導入された被処理水を前記フィルタエレメントで濾過した後前記上室を通して排出する濾過装置における逆洗方法であって、逆洗時に前記連通孔の全部を同時に遮蔽した後、前記上室内に逆洗用水を導入して貯留し、前記連通孔の全部を同時に遮蔽解除して、前記上室内に貯留されていた逆洗用水を用いて逆洗することを特徴とする、濾過装置の逆洗方法。
- 前記連通孔の遮蔽および遮蔽解除を、複数の開孔を有し、かつ、前記連通孔と前記開孔を連通させて前記上室側と下室側とを連通するとともに、前記連通孔と前記開孔との連通を遮断して前記上室側と下室側との連通を遮断するように、全開孔を一体的に移動可能な可動板の移動により行う、請求項9の濾過装置の逆洗方法。
- 前記上室内への逆洗用水の導入、貯留後に、上室内に加圧気体を供給する、請求項9または10の濾過装置の逆洗方法。
- 前記下室内におけるフィルタエレメントの最下部よりも上位まで水を張った状態で、前記上室から前記フィルタエレメントを通して下室内へ逆洗用水を送る逆洗を行う、請求項9〜11のいずれかに記載の濾過装置の逆洗方法。
- 前記逆洗が繰り返され、前記逆洗時における下室内への水張りの水位を、繰り返される逆洗ごとに徐々に上昇するよう変化させる、請求項12の濾過装置の逆洗方法。
- 前記濾過塔の側面で下室に対応する位置に、開閉可能なラインを接続し、逆洗時に該ラインを開とし、濾過塔下部に接続されたドレンラインを原則的に閉として、逆洗に使用された逆洗排水の全量または一部を前記逆洗時用の下室内への水張り用水とする、請求項12または13の濾過装置の逆洗方法。
- 前記フィルタエレメントとして、プリーツ型またはプリコート型のフィルタエレメントを用いる、請求項9〜14のいずれかに記載の濾過装置の逆洗方法。
- 発電所に設けられている濾過装置を逆洗する、請求項9〜15のいずれかに記載の濾過装置の逆洗方法。
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