JP4471093B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Description
この方式の場合、R、G、Bの各色の信号は巡回して出力されることになり、ライン周期が同じであればモノクロ読み取り処理に対して3倍の読み取り時間が必要なるが、後段の画像処理回路はモノクロ処理同様1系統分で済むというメリットがある。
しかしながら、入出力端子を共用できるなど、ハードウェアを低コストで構成することが可能である。
図3に画像処理装置におけるカラーデータの管理の様子を示す。
今、注目する期間に入力するデータがRの色成分であったとする。このRの色成分との組み合わせセットとしては、2ライン前に入力したGの色成分と1ライン前に入力したBの色成分との組み合わせ(図中CA)と、1ライン前に入力したBの色成分と1ライン後に入力するGの色成分との組み合わせ(同CB)、1ライン後に入力するGの色成分と2ライン後に入力するBの色成分との組み合わせ(同CC)の3通りが考えられる。
故に、有効期間を常に特定の色成分から開始するようなシステムを構築すれば、画像処理回路としては、その色成分を基準としたライン管理を考慮すればよく、規則性が高いことからシンプルなデータ制御仕様で信頼性の高い画像処理回路を構築できる。
そこで、本発明の目的は、開始タイミングの遅延を極力小さくでき、原稿の先端の読み取りの欠落を防止した画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
本発明は、無効ラインの固定入力色成分を緑とすることで、モノクロ読み取り時との切り換え時にスムーズな移行が可能な画像読み取りシステムの実現を目的としている。
本発明は、有効期間の具体的な適用ケースとして、白基準データの採取期間に適用することで、有効期間内に極力多くの基準データを採取できる画像読み取りシステムの実現を目的としている。
本発明は、有効期間の具体的な適用ケースとして、原稿読み取り期間に適用することで、有効期間の開始タイミングに遅れが生じることによる画像の先端切れなどが発生しない画像読み取りシステムの実現を目的としている。
一般に、モノクロ読み取りは緑のデータだけで処理する場合が多く、そのような読み取りを行う際は、有効鈴期間も無効期間ラインも緑のデータが入力するように固定すればよいことになる。読み取り装置として、カラー/モノクロの読み取りモード切り換えを想定した場合、カラー読み取り時の無効ライン期間にて緑のデータを固定して入力する方式(請求項1、5参照)を採用すると、読み取りモードの切り換えに連動して、無効ライン期間での入力データを切り換える必要がない。従って、制御仕様的に共通性が高くなる。
図1に示す画像処理装置は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のLED(発光ダイオード)を光源として有するCIS(Contact Image Sensor:密着イメージセンサ)13にてカラー原稿(以下「原稿」という)11のカラー画像を読み取る構成例である。
CIS13は、LED取り付け基板23に取り付けられた複数(例えば3色)のLEDと、LEDから照射されて原稿11で反射した光を導光するレンズアレー24と、レンズアレー24を透過した光を受光して電気信号に変換する受光素子(例えば、フォトダイオードもしくはフォトトランジスタ)を有する周辺回路基板25とが有底無蓋の筐体26内に設けられ、開口部(原稿11側)にコンタクトガラス22が取り付けられたものである。LED取り付け基板23は斜めに設けられている。レンズアレー24は複数の円柱レンズが並列に配置(紙面に垂直に配置)されたものである。
3色のLEDはCIS制御回路18によってその点灯タイミングを制御されるものとし、CIS13の蓄積時間を単位として各色順次点灯することで、CIS13から順次各色の信号成分が出力される。
本画像処理装置は、ADC(アナログ信号デジタル信号変換器)14でデジタルデータに変換された画データは、画像処理回路17に送られ、各種デジタル画像処理を施された後、画データバス20を介して各色1ラインずつ順次RAM(ランダムアクセスメモリ)21に展開されるものである。
副走査方向の有効読み取り範囲の開始/終了を制御する方式としては、これ以外に、原稿11もしくは読み取り部(CIS13)の移動量を、ある基準となる位置から計測する手段をもつことにより実現するものもある。例えば図示しないステッピングモータのパルス数のカウントなどがその具体例である。
本発明の画像処理装置における原稿位置センサ10の出力と、副走査方向の制御タイミング、およびLEDの点灯タイミングと画像処理回路17への入力色の関係を図2に例示する。
図2において、原稿位置センサ10(図1参照)は原稿11(図1参照)がない場合にはLow(「0」論理レベル)を出力し、原稿11がある場合にはHigh(「1」論理レベル)を出力するものとする。また、CIS13に内蔵されたLEDの制御はLow(「0」論理レベル)のとき消灯であるとし、High(「1」論理レベル)のとき点灯であるとし、緑色発光ダイオード(G)のみ点灯している状態がスタンバイ状態であるとする。
しかし、実際の機器においては、全てのLEDを消灯させた状態を待機状態として併せ持つものが一般的で、前記スタンバイ状態は、原稿11がセットされた状態であるものとする。
そのタイミングTaをトリガとしてLEDの点灯制御が緑色発光ダイオード(G)から青色発光ダイオード(B)へ変化する(緑色発光ダイオード(G)を消灯し、青色発光ダイオード(B)を点灯させる)。
更に次のライン同期タイミングにて赤色発光ダイオード(R)から緑色発光ダイオード(G)へ変化すると、赤色発光ダイオード(R)の画像データが画像処理回路17に入力する。この時点で各色の画像データが1ラインずつ画像処理回路17に入力することになり、各色の白基準データを採取することが可能となる。
タイミングTbにて、白基準データの採取の終了の制御命令が発生すると、次のライン同期タイミングにて緑色発光ダイオード(G)が点灯する。(図2では、前のラインがたまたま緑色発光ダイオード(G)だったので点灯色が変化していない状態となっている)この状態は、画像処理回路17に入力するデータが特に必要なものではない、無効期間状態を示している。本発明では、無効期間では特定色、殊に緑発光ダイオード(G)を点灯させ、更にこの緑色発光ダイオード(G)を有効期間の第1入力色とすることを特徴としており、上述の制御がその部分に該当する。
図中タイミングTcにて原稿位置センサ10の状態が「1」論理レベルに変化すると、I/Oポート15を経由してCPU16がこの「1」論理レベルを検知し、原稿読み取りを開始すべく制御命令を発生させる。
制御命令が発生されると、その次のライン同期タイミングにてLEDの点灯制御が緑色発光ダイオード(G)から青色発光ダイオード(B)へ変化する。これはタイミングTaでの動作と同一であり、青色発光ダイオード(B)が点灯しているライン期間で、有効データの第1入力色として緑色発光ダイオード(G)の画像データが画像処理回路17に入力するものである。
以降、ライン単位に順次LEDが点灯し、原稿位置センサ10の状態が「0」論理レベルに変化すると(図中タイミングTd)原稿読み取り終了の制御命令を発生し、次のライン同期タイミングにてLEDの点灯色が緑色(G)になり、以降固定されるものである。
最も簡単なものは、画データバスでRAM21に転送後、緑色(G)および青色(B)の最終ラインを消去し、各色同じライン数に揃えることである。カラー画像データとして最終ラインが1ライン少なくなることになるが、原稿読み取り期間の制御タイミングを遅らせてあらかじめライン数を増やしておくなど、簡単な処置で対応可能である。これら終了タイミングの処置に関しては、本発明を制約するものではないことを付け加える。
また、図2では、第1入力色を緑色(G)とし、第2入力色を青色(B)とし、第3入力色を赤色(R)として説明したが、青色(B)と赤色(R)とは逆であっても本発明の請求する範囲に影響するものではない。
11 原稿(カラー原稿)
12 基準白板
13 CIS
14 ADC
15 I/Oポート
16 CPU
17 画像処理回路
18 CIS制御回路
19 制御用バス
20 画データバス
21 RAM
22 コンタクトガラス
23 LED取り付け基板
24 レンズアレー
25 周辺回路基板
26 筐体
Claims (6)
- それぞれ異なった色の光を発光する複数の発光ダイオードと、
原稿に前記発光ダイオードのそれぞれの色の光を順次繰り返して巡回照射する照射手段と、
前記原稿で反射した光を受光して各色成分を1ライン分ずつ順次電気信号に変換する変換手段と、
前記変換手段からの電気信号を入力して画像処理を施す画像処理手段と、を有する画像処理装置において、
入力するデータが必要なものではない無効ライン期間では前記発光ダイオードの特定の色の光を照射し、入力するデータが必要なものである有効ライン期間では遷移した直後の第1色の光の照射を該特定の色の光の照射とし、有効ライン期間では1ラインずつ順次各色の光を照射する制御手段を備え、
前記有効ライン期間は、白基準データの採取期間であることを特徴とする画像処理装置。 - 前記特定の色成分は緑であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記有効ライン期間は、前記白基準データの採取期間及び原稿読み取り期間の両方であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 原稿に発光ダイオードからそれぞれ異なった色の光を順次繰り返して巡回照射し、前記原稿で反射した光を受光して各色成分を1ライン分ずつ順次電気信号に変換し、変換された電気信号を入力して画像処理を施す画像処理方法において、
入力するデータが必要なものではない無効ライン期間では前記発光ダイオードの特定の色の光を照射し、入力するデータが必要なものである有効ライン期間では遷移した直後の第1色の光の照射を該特定の色の光の照射とし、有効ライン期間では1ラインずつ順次各色の光を照射すると共に、前記有効ライン期間を、白基準データの採取期間とすることを特徴とする画像処理方法。 - 前記特定の色成分は緑であることを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
- 前記有効ライン期間は、前記白基準データの採取期間及び原稿読み取り期間の両方であることを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
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