JP4471051B2 - 染毛剤組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インドリン及び/又はインドリン化合物とラッカーゼを配合した染毛剤組成物に関し、更に詳しくは、皮膚刺激性が少なく、経時安定性が良好で、かつ優れた染毛効果を有し、また使用性にも優れ、特に1剤型として調製できる酸化染毛剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
通常、酸化染毛剤は、酸化染料(第1剤)と酸化剤(第2剤)とを含有し、これらを使用時に混合して反応させ、頭髪に作用させて白髪を染毛するものである。市販の酸化染毛剤を使用した場合、第1剤に配合されているパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール等が皮膚感作性物質であるために、かぶれを起こす危険性がある。一方、第2剤の組成物は、殆どすべてのものが過酸化水素を酸化剤として使用しており、髪や皮膚を傷めやすいことが懸念されている。
【0003】
そこで、これまでの酸化染料に代わる物質としてインドール化合物やインドリン化合物(特開平8−40857号公報)等が提案されているが、この物質だけでは染毛性が乏しいのが現状である。一方、過酸化水素によるダメージを軽減する試みとして、酸化酵素を用いる技術が多く提案されている。例えば、酸化酵素としてラッカーゼを用いるもの(米国特許第3251742号、特開平6−172145号公報)、ペルオキシダーゼを用いるもの(特開昭47−10400号公報、特開昭53−32132号公報)、ウリカーゼを用いるもの(特開昭63−246313号公報)等が知られている。これら開示されている多くの技術は、酵素の特性から、過酸化水素を添加したり、過酸化水素を有効に利用して染毛したりと、根本的には過酸化水素による障害の排除を解決していない。また、ラッカーゼについても保存中の不安定な性質のため、組成に配合した際、容器中のヘッドスペースの酸素と酸化染料とが反応してしまい、不溶の凝集物が生成してしまう。製品中でこの不溶な凝集物が発生してしまうことは、染毛剤としては非常に問題である。従って、この不溶物を抑制しなければ、製品として上市できないという大きな問題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、皮膚感作性が少なく、経時安定性が良好で、かつ優れた染毛効果を有し、また使用性にも優れる酸化染毛剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、インドリン及び/又はインドリン化合物とラッカーゼとを併用することにより、皮膚刺激性が少なく、また優れた染毛効果を有すると共に、1剤型に調製しても経時安定性が良好であり、使用性に優れた酸化染毛剤組成物が得られることを知見し、更に、弱還元性物質を配合すると、より好適であることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
【0006】
従って、本発明は下記染毛剤組成物及び製造方法を提供する。
[1].5,6−ジヒドロキシインドリン・HBrと、ラッカーゼと、N−アセチル−L−システインと、噴射剤とを配合してなり、1剤型のエアゾールタイプである染毛剤組成物。
[2].噴射剤充填中及び/又はその直後、振とうの操作を加えることにより得られたことを特徴とする[1]記載の染毛剤組成物。
[3].5,6−ジヒドロキシインドリン・HBrと、ラッカーゼと、N−アセチル−L−システインと、噴射剤とを配合してなり、1剤型のエアゾールタイプである染毛剤組成物の製造方法であって、噴射剤充填中及び/又はその直後、振とうの操作を加えることを特徴とする染毛剤組成物の製造方法。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
【0007】
ここで、インドリン、インドリン化合物としては、インドリン、それに5,6−ジヒドロキシインドリン、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、4−ヒドロキシ−5−メトキシインドリン、6−ヒドロキシ−7−メトキシインドリン、6,7−ジヒドロキシインドリン、4,5−ジヒドロキシインドリン、4−メトキシ−6−ヒドロキシインドリン、N−ヘキシル−5,6−ジヒドロキシインドリン、2−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、3−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、4−ヒドロキシインドリン、2,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、2−メチル−5−エチル−6−ヒドロキシインドリン、2−メチル−5−ヒドロキシ−6−β−ヒドロキシエチルインドリン、4−ヒドロキシプロピルインドリン、2−ヒドロキシ−3−メトキシインドリン、6−ヒドロキシ−5−メトキシインドリン、6−ヒドロキシインドリン、5−ヒドロキシインドリン、7−ヒドロキシインドリン、7−アミノインドリン、5−アミノインドリン、4−アミノインドリン、5,6−ジヒドロキシインドリンカルボン酸、1−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン並びにこれらの塩類などを挙げることができ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0008】
本発明において用いられるインドリン及び/又はインドリン化合物の組成物への配合濃度としては、使用頻度、製剤の形態により異なるが、通常は0.01〜30%(重量%、以下同じ)、好ましくは0.05〜20%配合するのがよい。
【0009】
本発明の染毛剤組成物において、色の変化を出したいときは、カップラーとして少量の酸化染料を使用することができる。このような酸化染料としては公知のものを使用することができ、例えば、医薬部外品原料規格に記載されている5−アミノ−o−クレゾール、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、2,6−ジアミノピリジン、5−(2−ヒドロキシルエチルアミノ)−2−メチルフェノール、N,N−ビス(β−ヒドロキシル)−p−フェニレンジアミン・硫酸塩、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、レゾルシン、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン・硫酸ナトリウム、トルエン−2,5−ジアミン、5−アミノ−o−クレゾール・硫酸塩、p−アミノフェノール・硫酸塩、o−クロロ−p−フェニレンジアミン・硫酸塩、4,4’−ジアミノジフェニルアミン・硫酸塩、p−メチルアミノフェノール・硫酸塩、p−フェニレンジアミン・硫酸塩、m−フェニレンジアミン・硫酸塩、トルエン−2,5−ジアミン・硫酸塩、2,4−ジアミノフェノキシエタノール・塩酸塩、トルエン−2,5−ジアミン・塩酸塩、m−フェニレンジアミン・塩酸塩、2,4−ジアミノフェノール・塩酸塩、3,3’−イミノジフェノール、p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N−フェニル−p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N−フェニル−p−フェニレンジアミン・酢酸塩、1,5−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−3,4−ジアミン、p−メチルアミノフェノール、N,N’−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノンジイミン、o−アミノフェノール・硫酸塩、2,4−ジアミノフェノール・硫酸塩、m−アミノフェノール・硫酸塩等を単独であるいは2種以上を組み合わせて適宜量用いることができる。
【0010】
また、これらの酸化染料と共に用いられることの多い2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、ニトロ−p−フェニレンジアミン・塩酸塩、1,4−ジアミノアントラキノン、ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、2−アミノ−5−ニトロフェノール・硫酸塩、レゾルシノール、ニトロ−p−フェニレンジアミン・硫酸塩、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン・硫酸塩、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン・硫酸塩などの直接染料も用いることができる。
【0011】
なお、上記カップラーの組成物への配合濃度としては、染毛色を変えたいときだけに使用すればよく、そのときは0.001〜5%、好ましくは0.005〜2%配合するのがよい。
【0012】
ここで、本発明の場合、例えばWO99/36034、WO99/36035、WO99/36036、WO99/36037、WO99/36038、WO99/36039、WO99/36040、WO99/36041、WO99/36042、WO99/36043、WO99/36044、WO99/36045及びWO99/36046に記載されている種々の染料(開発した物質あるいは酸化性塩基化合物)及びカップリング化合物(カップリング剤)を利用することができる。
【0013】
上記酸化性塩基化合物としては、例えばパラ−フェニレンジアミン類、二重塩基性化合物、パラ−アミノフェノール類、オルソ−アミノフェノール類及び複素環酸化性塩基化合物などを挙げることができる。
【0014】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る酸化性塩基化合物として好適なパラ−フェニレンジアミン類としては、下記一般式(1)で示される化合物及びその酸性塩付加物を挙げることができる。
【0015】
【化1】
【0016】
ここで、上記式中、R1は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のポリヒドロキシアルキル基、(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜4)アルキル基、窒素を含む基で置換された炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基あるいは4’−アミノフェニル基を表し、R2は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のポリヒドロキシアルキル基、(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜4)アルキル基、窒素を含む基で置換された炭素数1〜4のアルキル基を表し、R3は、水素原子、塩素、臭素、ヨウ素あるいはフッ素のようなハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルコキシ基、炭素数1〜4のアセチルアミノアルコキシ基、炭素数1〜4のメシルアミノアルコキシ基あるいは炭素数1〜4のカルバモイルアミノアルコキシ基を表し、R4は、水素原子、ハロゲン原子あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表す。
【0017】
上記式(1)における窒素を含む基の中では、アミノ基、モノ(炭素数1〜4)アルキルアミノ基、ジ(炭素数1〜4)アルキルアミノ基、トリ(炭素数1〜4)アルキルアミノ基、モノヒドロキシ(炭素数1〜4)アルキルアミノ基、イミダゾリニウム及びアンモニウムが特に好適である。
【0018】
上記式(1)で示されるパラ−フェニレンジアミン類の中ではさらに特に以下のようなパラ−フェニレンジアミン類がより好適である。即ち、パラ−フェニレンジアミン、パラトルエンジアミン、2−クロロパラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチルパラ−フェニレン−ジアミン、2,6−ジメチルパラ−フェニレンジアミン、2,6−ジエチルパラ−フェニレンジアミン、2,5−ジメチルパラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラ−フェニレンジアミン、N,N−ジエチルパラ−フェニレンジアミン、N,N−ジプロピルパラ−フェニレンジアミン、4−アミノN,N−ジエチル3−メチルアニリン、N,N−ビス(β−ヒドロキシ−エチル)パラ−フェニレンジアミン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ2−メチルアニリン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ2−クロロアニリン、2−β−ヒドロキシエチルパラ−フェニレンジアミン、2−フルオロパラ−フェニレンジアミン、2−イソプロピルパラ−フェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピル)パラ−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチルパラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル3−メチルパラ−フェニレンジアミン、N,N−(エチル、β−ヒドロキシエチル)パラ−フェニレンジアミン、N−(β,γ−ジヒドロキシプロピル)パラ−フェニレンジアミン、N−(4’−アミノフェニル)パラ−フェニレンジアミン、N−フェニルパラ−フェニレン−ジアミン、2−β−ヒドロキシエチロキシパラ−フェニレンジアミン、2−β−アセチルアミノエチロキシパラ−フェニレンジアミン、N−(β−メトキシエチル)パラ−フェニレンジアミン及びその酸性塩付加物。
【0019】
上記式(1)で示されるパラ−フェニレンジアミン類の中では以下のものが特に好ましい。パラ−フェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、2−イソプロピルパラ−フェニレンジアミン、2−β−ヒドロキシエチルパラ−フェニレンジアミン、2−β−ヒドロキシエチロキシパラ−フェニレンジアミン、2,6−ジメチルパラ−フェニレンジアミン、2,6−ジエチルパラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチルパラ−フェニレンジアミン、N、N−ビス(β−ヒドロキシエチル)パラ−フェニレンジアミン、2−クロロパラ−フェニレンジアミン、2−β−アセチルアミノエチロキシパラ−フェニレンジアミン及びその酸性塩付加物。
【0020】
本発明において、二重塩基性化合物とはアミノ基及び/又はヒドロキシル基を持つ架橋性基にて、少なくとも2つの芳香族原子核を含むような化合物を意味する。
【0021】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る酸化性塩基化合物としては、二重塩基性化合物の中でも、下記一般式(2)で示される化合物及びその酸性塩付加物が好適である。
【0022】
【化2】
【0023】
ここで、上記式中、Z1及びZ2は、同一であっても異なっていてもよく、ヒドロキシル基あるいは−NH2基を表し、炭素数1〜4のアルキル基あるいは架橋基Yで置換されていてもよい。架橋基Yは、1から14の炭素原子を持つ直鎖あるいは側鎖アルキレン鎖で、1つか複数の窒素原子を含む基及び/又は酸素原子、イオウ原子あるいは窒素原子のような1つか複数の異種原子で中断あるいは終了することができ、任意に複数のヒドロキシル基あるいは炭素数1〜6のアルキル基で置換することができる。
【0024】
R5及びR6は、水素あるいはハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基、炭素数1〜4のポリヒドロキシアルキル基、炭素数1〜4のアミノアルキル基あるいは架橋基Yを表し、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、架橋基Yあるいは炭素数1〜4のアルキル基を表す。
【0025】
従って、上記一般式(2)で示される化合物は1分子当たり単一の架橋基Yを含むものである。
【0026】
上記一般式(2)で示される窒素を含む基の中では、以下の基を挙げることができる。アミノ基、モノ(炭素数1〜4)アルキルアミノ基、ジ(炭素数1〜4)アルキル−アミノ基、トリ(炭素数1〜4)アルキルアミノ基、モノヒドロキシ(炭素数1〜4)アルキルアミノ基、イミダゾリニウム及びアンモニウム。
【0027】
上記一般式(2)で示される二重塩基性化合物として、より具体的には、例えばN,N=ビス−(β−ヒドロキシエチル)N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)1,3ジアミノプロパノール、N,N=ビス−(β−ヒドロキシエチル)N,N=ビス−(4’−アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N=ビス−(4’−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)N,N’−ビス−(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス−(4−メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス−(エチル)N,N’−ビス−(4’−アミノ、3−メチルフェニル)エチレンジアミン、1,8−ビス(2,5−ジアミノフェノキシ)−3,5−ジオキサオクタン及びその酸性塩付加物を挙げることができる。
【0028】
上記一般式(2)で示される化合物の中で、特に好ましい二重塩基性化合物としては、N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)1,3ジアミノプロパノール、1,8−ビス(2,5−ジアミノフェノキシ)−3,5−ジオキサオクタン及びその酸性塩付加物を挙げることができる。
【0029】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る酸化性塩基化合物であるパラ−アミノフェノール類としては、特に下記一般式(3)で示される化合物及びそれらに酸で塩基を付加したものが好適である。
【0030】
【化3】
【0031】
ここで、上記式中、R13は、水素原子あるいはハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基、(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜4)アルキル基、炭素数1〜4のアミノアルキル基あるいは(炭素数1〜4)ヒドロキシアルキル(炭素数1〜4)アミノアルキル基を表し、R14は、水素原子あるいはハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のポリヒドロキシアルキル基、炭素数1〜4のアミノアルキル基、炭素数1〜4のシアノアルキル基あるいは(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜4)アルキル基を表す。従って、R13あるいはR14の少なくとも一方は水素原子を表す。
【0032】
上記一般式(3)で示されるパラ−アミノフェノール類として、より具体的には、例えばパラ−アミノフェノール、4−アミノ3−メチルフェノール、4−アミノ3−フルオロフェノール、4−アミノ3−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ2−メチルフェノール、4−アミノ2−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ2−メトキシメチルフェノール、4−アミノ2−アミノメチルフェノール、4−アミノ2−(β−ヒドロキシエチル アミノメチル)フェノール、4−アミノ2−フルオロフェノール及びそれらの酸性塩付加物を挙げることができる。
【0033】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る酸化性塩基化合物であるオルソ−アミノフェノール類としては、例えば2−アミノフェノール、2−アミノ5−メチルフェノール、2−アミノ6−メチルフェノール、5−アセタミド2−アミノフェノール及びそれらの酸性塩付加物を挙げることができる。
【0034】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る酸化性塩基化合物としては、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体、ピラゾロ−ピリミジン誘導体及びそれらの酸性塩付加物などが好適である。
【0035】
上記ピリジン誘導体としては、例えば特許GB−PS1026978及びGB−PS1153196に記載された化合物、即ち、2,5−ジアミノピリジン、2−(4−メトキシフェニル)アミノ3−アミノピリジン、2,3−ジアミノ6−メトキシピリジン、2−(β−メトキシエチル)アミノ3−アミノ6−メトキシピリジン、3,4−ジアミノピリジン及びそれらの塩付加物等が好適である。
【0036】
上記ピリミジン誘導体としては、例えばドイツ特許DE2359399あるいは日本の特許JP88−169571及びJP91−333495あるいは特許出願WO96/15765に記述がある。即ち、2,4,5,6−テトラ−アミノピリミジン、4−ヒドロキシ2,5、6−トリアミノピリミジン、2−ヒドロキシ4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ5,6−ジアミノピリミジン、2,5,6−トリアミノピリミジン及びそれらに酸で塩基を付加したものなどが好適である。
【0037】
上記ピラゾール誘導体としては、例えば特許DE3843892及びDE4133957、及び特許出願 WO94/08969、WO94/08970、FR−A2733及びDE19543988に記述がある。即ち、4,5−ジアミノ1−メチルピラゾール、3,4−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ1−(4’−クロロベンジル)ピラゾール、4,5−ジアミノ1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−メチル1−フェニルピラゾール、4,5−ジアミノ1−メチル3−フェニルピラゾール、4−アミノ1,3−ジメチル5−ヒドラジノピラゾール、1−ベンジル4,5−ジアミノ3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−テルトーブチル1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−テルトーブチル3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−(β−ヒドロキシエチル)3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3−(4’−メトキシフェニル)ピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3−ヒドロキシメチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−ヒドロキシメチル1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−ヒドロキシメチル1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ3−メチル1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ5−(2’−アミノエチル)アミノ1,3−ジメチルピラゾール、3,4,5−トリアミノピラゾール、1−メチル3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジアミノ1−メチル4−メチルアミノピラゾール、3,5−ジアミノ4-(β−ヒドロキシエチル)アミノ1−メチルピラゾール及びそれらの酸性塩付加物などを挙げることができる。
【0038】
上記ピラゾロピリミジン誘導体としては、例えばピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、2−メチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、2,5−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン、2,7−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン、3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オル、3−アミノ−5−メチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オル、3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−5−オル、2−(3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−イルアミノ)−エタノール、3−アミノ7−ヒドロキシエチルアミノ−5−メチル−ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン、2−(7−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3−イルアミノ)−エタノール、2−[(3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−イル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−エタノール、2−[(7−アミノ−ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3−イル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−エタノール、5,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、2,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、2,5,N−7,N−7−テトラメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン及びそれらの塩付加物及び互換性平衡がある場合それらの互変異性型などを挙げることができる。
【0039】
上記ピラゾロピリミジン誘導体としては、例えば下記一般式(4)で示されるピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、それらの酸性あるいは塩基性の塩付加物及び互変性平衡が存在する場合それらの互変異性型を挙げることができる。
【0040】
【化4】
【0041】
ここで、上記式中、R15、R16、R17及びR18は同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アリル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のポリヒドロキシアルキル基、(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜4)アルキル基、炭素数1〜4のアミノアルキル基(アミンはアセチル基、ウレイド基あるいはスルホニル基で防護されている)、(炭素数1〜4)アルキルアミノ(炭素数1〜4)アルキル基、ジ[(炭素数1〜4)アルキル]アミノ(炭素数1〜4)アルキル基(ジアルキル基は炭素環あるいは五員環または六員環を形成することができる)、ヒドロキシ(炭素数1〜4)アルキル基あるいはジ[ヒドロキシ(炭素数1〜4)アルキル]アミノ(炭素数1〜4)アルキル基を表す。
【0042】
同一あるいは異なっていてもよいX基は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アリル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4ポリヒドロキシアルキル基、アミノ(炭素数1〜4)アルキル基、(炭素数1〜4)アルキル(炭素数1〜4)アミノアルキル基、ジ[(炭素数1〜4)アルキル]アミノ(炭素数1〜4)アルキル基(ジアルキル基は炭素環あるいは五員環または六員環を形成することができる)、ヒドロキシ(炭素数1〜4)アルキル基あるいはジ[ヒドロキシ(炭素数1〜4)アルキル]アミノ(炭素数1〜4)アルキル基あるいはジ[(炭素数1〜4)アルキル]アミノ基、ハロゲン原子、カルボキシル酸基あるいはスルホン酸基を表す。
【0043】
iは0,1,2あるいは3であり、pは0あるいは1であり、qは0あるいは1であり、nは0あるいは1であり、且つ総計p+qは0ではなく、p+qが2の場合、nは0という値を持ち、NR15R16基及びNR17R18基は(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)あるいは(3,7)の部位を占有する。一方、p+qが1の場合、nは1という値を持ち、NR15R16基(あるいはNR17R18基)及び水酸基は(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)あるいは(3,7)の部位を占有する。
【0044】
上記一般式(4)で示されるピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンが、α位において2,5あるいは7位の1つで窒素原子に対してヒドロキシル基を含んでいる場合、互換性平衡が存在し、たとえば以下のような反応式で示すことができる。
【0045】
【化5】
【0046】
上記一般式(4)で示されるピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンとしては、例えばピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、2,5−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン、2,7−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン、3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オル、3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−5−オル、2−(3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン7−イルアミノ)−エタノール、2−(7−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン3−イルアミノ)−エタノール、2−[(3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン7−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]エタノール、2−[(7−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン3−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]エタノール、5,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、2,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、2,5−N7,N7−テトラメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン及びこれらの塩付加物及び互換性平衡がある場合は互換異性型などを挙げることができる。
【0047】
上記一般式(4)で示されるピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンは、以下の参考文献に述べられている合成法に基づいてアミノピラゾールの環化によって作成することができる。
(1)EP 628559 BEIERSDORF−LILLY
(2)R.Vishdu,H.Navedul,Indian J.Chem.,34b(6),514,1995.
(3)N.S.Ibrahim,K.U.Sadek,F.A.Abdel−Al,Arch.Pharm.,320,240,1987.
(4)R.H.Springer,M.B.Scholten,D.E.O’Brien,T.Novinson,J.P.Miller,R.K.Robins,J.Med.Chem.,25,235,1982.
(5)T.Novinson,R.K.Robins,T.R.Matthews,J.Med.Chem.,20,296,1977.
(6)US 3907799 ICN PHARMACEUTICAL
【0048】
上記式(4)のピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンは、以下の参考文献に述べられている合成法に基づいてヒドラジンの環化によってさらに作成することができる。
(1)A.McKillop,R.J.Kobilecki,Heterocycles,6(9),1355,1977.
(2)E.Alcade,J.De Mendoza,J.M.Marcia−Marquina,C.Almera,J.Elguero,J.Heterocyclic Chem.,11(3),423,1974.
(3)K.Saito,I.Hori,M.Higarashi,H.Midorikawa,Bull.Chem.Soc.Japan,47(2),476,1974.
【0049】
上記ピラゾール誘導体としては、例えば特許あるいは特許出願DE3843892、DE4133957、DE4234886,DE4234887、FR2733749,FR2735685,WO94/08969及びWO94/08970も中に述べられているような、例えば4,5−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ−1−メチルピラゾール、1−ベンジル4,5−ジアミノピラゾール、3,4−ジアミノピラゾール、1−ベンジル−4,5−ジアミノ3−メチルピラゾール、4−アミノ1,3−ジメチル5−ヒドラジノピラゾール、4,5−ジアミノ3−メチル1−フェニルピラゾール、4,5−ジアミノ3−メチル1−テルト−ブチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−メチル3−テルト−ブチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3−(4’−メトキシフェニル)ピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3−ヒドロキシメチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−ヒドロキシメチル1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−ヒドロキシメチル1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ3−メチル1−イソプロピルピラゾール及びそれらの酸性塩付加物等の化合物を挙げることができる。
【0050】
上記酸化性塩基化合物あるいは上記塩基性化合物は、本発明の染毛剤組成物の総重量に対して約0.0005〜約12%、特に0.005〜6%とすることが好ましい。
【0051】
本発明の染毛剤組成物に配合し得るカップリング剤として好適なメタ−アミノフェノール類あるいはメタ−アミノフェノール類(複数)は、下記一般式(5)で示される化合物及びその酸性塩付加物から選択すると好適である。
【0052】
【化6】
【0053】
ここで、上記式中、R19は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基あるいは炭素数2〜6のポリヒドロキシアルキル基を表し、R20は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基あるいは塩素、臭素及びフッ素から選択するハロゲン原子を表し、R21は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基、炭素数2〜4のポリヒドロキシアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルコキシ基あるいは炭素数2〜4のポリヒドロキシアルコキシ基を表す。
【0054】
上記一般式(5)で示されるメタ−アミノフェノール類の中では、メタ−アミノフェノール、5−アミノ−2−メトキシフェノール、5−アミノ−2−(β−ヒドロキシエチロキシ)−フェノール、5−アミノ−2−メチルフェノール、5−N−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−メチルフェノール、5−N−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール、5−アミノ−2,4−ジメトキシフェノール、5−(γ−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの酸性塩付加物等が特に好適である。
【0055】
本発明の染毛剤組成物におけるカップリング剤として好適なメタ−フェニレンジアミン類あるいはメタ−フェニレンジアミン類(複数)としては、下記一般式(6)で示される化合物及びその酸性塩付加物が好適である。
【0056】
【化7】
【0057】
ここで、上記式中、R22は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキル基あるいは炭素数2〜6のポリヒドロキシアルキル基を表し、R23及びR24は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルコキシ基あるいは炭素数2〜6のポリヒドロキシアルコキシ基を表し、R25は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアミノアルコキシ基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルコキシ基、炭素数2〜4のポリヒドロキシアルコキシ基あるいは2,4−ジアミノフェノキシアルコキシ基を表す。
【0058】
上記一般式(6)で示されるメタ−フェニレンジアミン類の中では、2,4−ジアミノベンゼン、3,5−ジアミノ−1−エチル−2−メトキシベンゼン、3,5−ジアミノ−2−メトキシ−1−メチルベンゼン、2,4−ジアミノ−1−エトキシベンゼン、1,3−ビス(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、ビス(2,4−ジアミノフェン−オキシ)−メタン、1−(β−アミノエチロキシ)−2,4−ジアミノ−ベンゼン、2−アミノ−1−(β−ヒドロキシ−エチロキシ)−4−メチルアミノ−ベンゼン、2,4−ジアミノ−1−エトキシ5−メチル−ベンゼン、2,4−ジアミノ−5−(β−ヒドロキシエチロキシ)−1−メチルベンゼン、2,4−ジアミノ−1−(β,γ−ジヒドロキシ−プロピロキシ)ベンゼン、2,4−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチロキシ)−ベンゼン、2−アミノ−4−N−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−1−メトキシ−ベンゼン及びそれらの酸性塩付加物が特に好適である。
【0059】
本発明の染毛剤組成物にカップリング剤として使用し得るメタ−ジフェノール類あるいはメタ−ジフェノール類(複数)は、下記一般式(7)で示される化合物及びその酸性塩付加物が好適である。
【0060】
【化8】
【0061】
ここで、上記式中、R26及びR27は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、あるいは塩素、臭素及びフッ素から選択するハロゲン原子を表す。
【0062】
上記一般式(7)で示されるメタ−ジフェノール類の中では、1,3−ジヒドロキシ−ベンゼン、2−メチル−1,3−ジヒドロキシ−ベンゼン、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシ−ベンゼン、2−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼン及びそれらの酸性塩付加物が特に好適である。
【0063】
本発明の染毛剤組成物は、更に上記カップリング剤とは異なるカップリング剤を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができ、また、特にその色彩を改良したり、その光沢を強めるような直接染料を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合することも可能である。
【0064】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る複素環カップリング剤としては、ベンジミダゾール誘導体、ベンゾモルフォリン誘導体、セサモール誘導体、ピラゾロ−アゾール誘導体、ピロロ−アゾール誘導体、イミダゾロ−アゾール誘導体、ピラゾロ−ピリミジン誘導体、ピラゾリン3,5−ジオン誘導体、ピロロ−[3,2−d]オキサゾール誘導体、ピラゾロ−[3,4−d]チアゾール誘導体、チアゾロ−アゾールSオキシド誘導体、チアゾロ−アゾールS,Sジオキシド誘導体及びそれらの酸性塩付加物が好適である。
【0065】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るベンジミダゾール誘導体としては、下記一般式(I)で示される化合物及びその酸性塩付加物が好適である。
【0066】
【化9】
【0067】
ここで、上記式中、R1は水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表し、R2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基あるいはフェニル基を表し、R3はヒドロキシル基、アミノ基あるいはメトキシ基を表し、R4は水素原子、ヒドロキシル基、メトキシ基あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表す。そして、R3及びR4は、R3がアミノ基の場合、それは4位にあり、R3が4位にある場合、R4は7位にあり、R3が5位にある場合、R4は6位にある。
【0068】
上記一般式(I)で示されるベンジミダゾール誘導体の中では、4−ヒドロキシベンジミダゾール、4−アミノベンジミダゾール、4−ヒドロキシ−7−メチルベンジミダゾール、4−ヒドロキシ−2−メチルベンジミダゾール、1−ブチル−4−ヒドロキシベンジミダゾール、4−アミノ−2−メチルベンジミダゾール、5,6−ジヒドロキシベンジミダゾール、5−ヒドロキシ−6−メトキシベンジミダゾール、4,7−ジヒドロキシベンジミダゾール、4,7−ジヒドロキシ−1−メチルベンジミダゾール、4,7−ジメトキシベンジミダゾール、5,6−ジヒドロキシ−1−メチルベンジミダゾール、5,6−ジヒドロキシ−2−メチルベンジミダゾール、5,6−ジメトキシベンジミダゾール及びそれらの酸性塩付加物が特に好適である。
【0069】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るベンゾモルフォリン誘導体としては、下記一般式(II)で示される化合物及びその酸性塩付加物が特に好適である。
【0070】
【化10】
【0071】
ここで、上記式中、R5及びR6は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Zはヒドロキシル基あるいはアミノ基を表す。
【0072】
上記一般式(II)で示されるベンゾモルフォリン誘導体の中では、6−ヒドロキシ1,4−ベンゾモルフォリン、N−メチル6−ヒドロキシ1,4−ベンゾモルフォリン、6−アミノ1,4−ベンゾモルフォリン及びそれらの酸性塩付加物が特に好適である。
【0073】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るセサモール誘導体の中では、下記一般式(III)で示される化合物及びその酸性塩付加物が特に好適である。
【0074】
【化11】
【0075】
ここで、上記式中、R7は、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素数1〜4のアルキルアミノ基、炭素数1〜4のモノヒドロキシアルキルアミノ基あるいは炭素数2〜4のポリヒドロキシアルキルアミノ基を表し、R8は、水素原子、ハロゲン原子あるいは炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。
【0076】
上記一般式(III)で示されるセサモール誘導体の中では、2−ブロモ4,5−メチレンジオキシフェノール、2−メトキシ4,5−メチレンジオキシアニリン、2−(β−ヒドロキシエチル)アミノ4,5−メチレンジオキシベンゼン及びそれらの酸性塩付加物が特に好適である。
【0077】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るピラゾロ−アゾール誘導体としては、以下のような出版物:Chem.Ber.32,797,(1899),Chem.Ber.89,2550,(1956),J.Chem.Soc.Perkin trans I,2047,(1977),J.Prakt.Chem.,320,533,(1978)と同様に特許や特許出願:FR 2 075 583,EP−A−119 860,EP−A−285274,EP−A−244 160,EP−A−578 248,GB 1 458 377,US 3 277 554,US 3 419 391,US3 061 432,US 4 500 630,US 3 725 067,US 3 926 631,US 5 457 210,JP 84/99437,JP 83/42045,JP 84/162548,JP 84/171956,JP 85/33552,JP 85/43659,JP 85/172982,JP 85/190779の中で述べられているような化合物が特に好適に使用することができる。
【0078】
上記ピラゾロ−アゾール誘導体として、より具体的には、例えば2−メチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2−エチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2−イソプロピルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2−フェニルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、7−クロロ2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、3,6−ジメチル−ピラゾロ[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−フェニル−3−メチルチオ−ピラゾロ[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−アミノピラゾロ[1,5−a]ベンジミダゾール及びそれらの酸性塩付加物等を挙げることができる。
【0079】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るピロロ−アゾール誘導体としては、以下のような特許及び特許出願:米国特許 5 256 526号,EP−A−557 851,EP−A−578 248,EP−A−518 238,EP−A−456 226,EP−A−488 909,EP−A−488 248及び以下のような出版物:D.R.Liljegren Ber.1964,3436;E.J. Browne,J.C.S.,1962,5149;P.Magnus,J.A.C.S.,1990,112,2465;P.Magnus,J.A.C.S.,1987,109,2711;Angew.Chem.1960,72,956;及びRec.Trav.Chim.1961,80,1075に記載された化合物が挙げられる。
【0080】
上記ピロロアゾール誘導体として、より具体的には、5−シアノ−4−エトキシカルボニル−8−メチルピロロ[1,2−b]−1,2,4−トリアゾール、5−シアノ−8−メチル−4−フェニルピロロ[1,2−b]−1,2,4−トリアゾール、7−アミノ−6−エトキシカルボニルピロロ[1,2−a]−ベンジミダゾール及びそれらの酸性塩付加物等を挙げることができる。
【0081】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るイミダゾロ−アゾール誘導体としては、米国特許第5.441.863号,特開昭62−279337号公報,特開平6−236011号公報及び特開平7−92632号公報に記載された化合物を挙げることができる。
【0082】
上記イミダゾロ−アゾール誘導体として、より具体的には、7,8−ジシアノ−イミダゾロ[3,2−a]−イミダゾール、7,8−ジシアノ−4−メチル−イミダゾロ[3,2−a]−イミダゾール及びそれらの酸性塩付加物等を挙げることができる。
【0083】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るピラゾロ−ピリミジン誘導体としては、EP−A−304−001に記載された化合物を挙げることができる。
【0084】
上記ピラゾロ−ピリミジン誘導体として、より具体的には、ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オン、2,5−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オン、2−メチル−6−エトキシカルボニルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オン、2−メチル−5−メトキシメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オン、2−テルト−ブチル−5−トリフルオメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オン、2,7−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−5−オン及びそれらの酸性塩付加物等を挙げることができる。
【0085】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るピラゾリン−3,5−ジオン誘導体としては、以下のような特許及び特許出願:特開平7−36159号公報,特開平7−84348号公報及び米国特許第4128425号及び以下のような出版物に述べられているような化合物を挙げることができる。
(1)L.WYZGOWSKA,Acta.Pol.Pharm.1982,39(1−3),83.
(2)E.HANNIG,Pharmazie,1980,35(4),231
(3)M.H.ELNAGDI,Bull.Chem.Soc.Jap.,46(6),1830,1973
(4)G.CARDILLO,Gazz.Chim.Ital.1966,96,(8−9),973,
【0086】
上記ピラゾリン−3,5−ジオン誘導体として、より具体的には、1,2−ジフェニルピラゾリン−3,5−ジオン、1,2−ジエチルピラゾリン−3,5−ジオン及びそれらの酸性塩付加物等を挙げることができる。
【0087】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るピロロ−[3,2−d]−オキサゾール誘導体としては、特開平7−325375号公報に記載された化合物を挙げることができる。
【0088】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るピラゾロ−[3,4−d]−チアゾール誘導体としては、特開平7−244361号公報及びJ.Heterocycl.Chem.16,13,(1979)に記載された化合物を挙げることができる。
【0089】
本発明の染毛剤組成物に複素環カップリング剤として配合し得るチアゾロ−アゾールS−オキシド誘導体及びチアゾロ−アゾールS,S−ジオキシド誘導体としては、以下のような文書に記載された化合物を挙げることができる。
(1)特開平7−98489号公報;
(2)Khim.Geterotsilk.Soedin,1967,p.93;
(3)J.Prakt.Chem.,318,1976,p.12;
(4)Indian J.Heterocycl.Chem.1995,5(2),p.135;
(5)Acta.Pol.Pharm.1995,52(5),415;
(6)Heterocycl.Commun.1995,1(4),297;
(7)Arch.Pharm.(Weinheim,Ger.),1994,327(12),825.
【0090】
上記複素環式の酸化染料、即ち複素環式酸化性塩基化合物及び/又は複素環式カップリング剤は、本発明の染毛剤組成物の総重量に対して好ましくは約0.0001〜約12%、特に約0.005〜6%とすることが好ましい。
【0091】
本発明の染毛剤組成物には、上記複素環式酸化染色剤に加えて、更に、ベンゼン化合物の形で少なくとも1つの酸化性塩基化合物、ベンゼン化合物の形で少なくとも1つのカップリング剤、及び/又は特に色彩を改良し、光沢を良くするような直接染料を少なくとも1種配合することができる。
【0092】
本発明の染毛剤組成物に好適に配合されるカップリング剤は、酸化染毛剤組成物に従来から用いられていたようなものであり、例えばメタフェニレンジアミン類、メタアミノフェノール類、メタジフェノール類、複素環カップリング剤及び酸性塩付加物である。
【0093】
このようなカップリング剤として、より具体的には、例えば2−メチル−5−アミノ−フェノール、5−N−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−メチル−フェノール、3−アミノ−フェノール、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシ−2−メチル−ベンゼン、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシ−ベンゼン、2,4−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチロキシ)−ベンゼン、2−アミノ−4−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メトキシ−ベンゼン、1,3−ジアミノ−ベンゼン、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、セサモール、α−ナフトール、6−ヒドロキシ−インドール、4−ヒドロキシ−インドール、4−ヒドロキシ−N−メチル−インドール、6−ヒドロキシ−インドリン、2,6−ジヒドロキシ−4−メチル−ピリジン、1−H−3−メチル−ピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチル−ピラゾール−5−オン、2,6−ジメチル−ピラゾール−[1,5b]−1,2,4−トリアゾール、2,6−ジメチル−[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−メチル−ピラゾロ[1,5−a]−ベンジミダゾール及びそれらの酸性塩付加物等を挙げることができる。
【0094】
またこのほかにカップリング剤として、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジンを用いることもできる。
【0095】
このようなカップリング剤は、本発明の染毛剤組成物全体に対して約0.0001〜約10%、特に約0.005〜約5%の重量であることが好ましい。
【0096】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る陽イオン性の直接染料としては、陽イオン性アミノ−アントラキノン染料、陽イオン性モノあるいはジ−アゾ染料及び陽イオン性ナフトキノン染料を挙げることができる。
【0097】
上記の例では特に、[8−[(p−アミノフェニル)アゾ]−7−ヒドロキシ−2−ナフチル]トリメチル塩酸アンモニウム(色素指数ではベーシックブラウン16あるいはアリアノールマホガニー306002とも呼ばれている)、3−[(4−アミノ−6−ブロモ−5,8−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−8−イミノ−5−オキソ−2−ナフタレニル)アミノ]N,N,N−トリメチル−ベンゼン塩酸アミニウム(色素指数ではベーシックブルー99あるいはアリアノールスチールブルー306004とも呼ばれている)、7−ヒドロキシ−8−[(2−メトキシフェニル)アゾ]−N,N,N−トリメチル−2−ナフタレン塩酸アミニウム(色素指数ではベーシックレッド76あるいはアリアノールマダーレッドとも呼ばれている)、[8−(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アゾ]−7−ヒドロキシ−2−ナフチル]トリメチル塩酸アンモニウム(色素指数ではベーシックブラウン17あるいはアリアノールシエナブラウン306001とも呼ばれている)及び3−[(4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1−フェニル−1H−ピラゾ−ル-4−イル)アゾ]N,N,N−トリメチル塩酸ベンザミニウム(色素指数ではベーシックイエロー57あるいはアリアノールストローイエロー306005とも呼ばれている)等が好適である。
【0098】
上記陽イオン性染料としては、さらに以下の中から選択することができる。
【0099】
【化12】
【0100】
ここで、上記式中、Dは窒素原子あるいはCH基を表す。R19及びR20は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基のグループをさし、これらはCN−基、OH−基あるいはNH2基のうちの1つで置換することができる。またベンゼン環の炭素原子と共に任意で酸素あるいは窒素を含む複素環基を形成するグループのひとつで置換することができる。またこれら複素環基は1つか複数の炭素数1〜4のアルキル基あるいは4’−アミノフェニル基で置換することができる。
【0101】
R21及びR22は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、あるいは塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素の中から選択するハロゲン原子、シアン基、炭素数1〜4のアルキル基あるいはアセチルオキシ基を表す。Xは陰イオンを表し、好ましくは塩酸、メチル硫酸及び酢酸から選択する。Aは以下のA1−A19の構造から選択する基を表す。
【0102】
【化13】
【0103】
【化14】
【0104】
ここで、上記式中、R22は、炭素数1〜4のアルキル基を表し、ヒドロキシル基で置換することができる。R23は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。
【0105】
【化15】
【0106】
ここで、上記式中、R24は水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表す。R25は、水素原子、CN−基あるいはアミノ基で置換できるアルキル基あるいは4’−アミノフェニル基を表し、あるいはR25は、R24と共に炭素数1〜4のアルキル基で置換できる、任意で酸素及び/又は窒素を含む複素環基を表す。R26及びR27は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、臭素、塩素、ヨウ素あるいはフッ素のようなハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基あるいはCN−基を表す。Xは陰イオンを表し、好ましくは塩酸、メチル硫酸及び酢酸の中から選択する。
【0107】
【化16】
【0108】
ここで、上記式中、R28は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R29及びR30は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表す。
【0109】
【化17】
【0110】
ここで、上記式中、R31は水素原子、炭素数1〜4のアルコキシル基、臭素、塩素、ヨウ素あるいはフッ素のようなハロゲン原子、あるいはアミノ基を表す。R32は水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表し、あるいはR32はベンゼン環の炭素原子と共に複素環を形成し、それは任意に酸素原子を含み、及び/又は1つか複数の炭素数1〜4のアルキル基で置換することができる。R33は水素原子、あるいは臭素、塩素、ヨウ素あるいはフッ素のようなハロゲン原子を表す。R34及びR35は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、あるいは炭素数1〜4のアルキル基を表す。D1及びD2は、同一であっても異なっていてもよく、窒素原子あるいはCH−基を表す。mは0あるいは1である。従って、R31は非置換型アミノ基を表し、D1及びD2は同時にCH−基の場合、mは0である。Xは、陰イオンを表し、好ましくは塩酸、メチル硫酸及び酢酸の中から選択する。
【0111】
【化18】
【0112】
ここで、上記式中、R36は炭素数1〜4のアルキル基を表し、mが0で、D1が窒素原子を表す場合、Eもまた以下の構造E9を持つ基を表す。
【0113】
【化19】
ここで、上記式中、R36は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
【0114】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る陽イオン性直接染料として挙げた上記一般式(V),(VI),(VII)及び(VII’)で示される化合物は、たとえば特許出願WO95/01772,WO95/15144及びEP−A−0714954の中で記載されているように公知の化合物である。
【0115】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る陽イオン性直接染料として挙げた上記一般式(V)で示される化合物として、より具体的には、以下の構造式(V1)から(V52)で示される化合物を挙げることができる。
【0116】
【化20】
【0117】
【化21】
【0118】
【化22】
【0119】
【化23】
【0120】
【化24】
【0121】
【化25】
【0122】
【化26】
【0123】
【化27】
【0124】
【化28】
【0125】
上記構造式(V1)から(V52)で示される上述の化合物の中では上記構造式(V1),(V2),(V4),(V14)及び(V31)で示される化合物が特に好ましい。
【0126】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る陽イオン性直接染料として挙げた上記一般式(VI)で示す化合物として、より具体的には、下記構造式(VI1)から(VI12)で示される化合物を挙げることができる。
【0127】
【化29】
【0128】
【化30】
【0129】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る陽イオン性直接染料として挙げた上記一般式(VII)で示される化合物として、より具体的には、下記構造式(VII1)から(VII18)で示される化合物を挙げることができる。
【0130】
【化31】
【0131】
【化32】
【0132】
【化33】
【0133】
上記構造式(VII1)から(VII18)で示される上述の化合物の中では、上記構造式(VII4),(VII5)及び(VII13)で示される化合物が特に好ましい。
【0134】
本発明の染毛剤組成物に配合し得る陽イオン性直接染料として挙げた上記一般式(VII’)で示される化合物として、より具体的には、下記構造式(VII’1)から(VII’13)で示される化合物を挙げることができる。
【0135】
【化34】
【0136】
上記陽イオン性の直接染料あるいは染料は、本発明の染毛剤組成物全体に対して、約0.001〜約10%となるように配合することが好ましく、約0.05〜約5%であることが特に好ましい。
【0137】
一般的に、発明(酸化性塩基化合物及びカップリング剤)に基づいた染毛剤組成物の範囲でふさわしい酸性付加塩は、塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、乳酸塩及び酢酸塩から選択できる。
【0138】
本発明において用いられる酸化酵素のラッカーゼは、その起源等は特に限定されないが、微生物由来のものが好ましく、その中でも特にマイセリオフトラ(Myceliophthora)属又はシタリジウム(Scytalidium)属由来のラッカーゼが好ましい。本発明において用いられるラッカーゼの組成物への配合量としては、製剤の形態、使用頻度、処理時間、酵素剤の力価にもよるが、通常は0.0005〜20%、好ましくは0.005〜10%配合するのがよい。0.0005%未満では十分な効果が得られず、また20%を超えて配合しても添加量の増加に見合った効果の上昇がみられない。
【0139】
ここで、上記ラッカーゼにつき、更に、詳述すると、 “ラッカーゼ”という用語は、酵素分類E.C.1.10.3.2(ラッカーゼ)により構成される酵素を含んでいる。ラッカーゼは複数の銅を含み、フェノール及び芳香性アミンにおける酸化反応の触媒として作用する。ラッカーゼが介在する酸化では適当なフェノール基質からアリロキシ・ラジカル中間体を生じ、そうしてできた中間体が最終的に結合することによってダイマー、オリゴマーあるいはポリマーの反応生成物が提供される。
【0140】
ラッカーゼは、例えば真菌、あるいは細菌、又は植物に由来するものを使用することができるが、これらの中でも真菌に由来するラッカーゼが好適である。その中でも、エブリコ属種の株、特にP.pinsitusあるいはP.versicolorの株、たとえばM.thermophilaのようなMyceliophthora種に属する株、Rhizoctonia種に属する株が好ましく、特に、Rh.praticolaあるいはRh.solaniの株、Pyricularia種の株がより好ましく、特に、P.oryzaeあるいはS.thermophiliumのようなScytalidiumの株が更に好ましい。ラッカーゼはまた、Rhus属のような植物、例えばRhus verniciferaに由来してもよい。
【0141】
本発明の染毛剤組成は、エブリコ種のラッカーゼのようなオキシドレダクターゼ、特にWO96/00290に記載されている(ノボ ノルディスク バイテック社より)Polyporus pinisitusラッカーゼ(Trametes villosaラッカーゼとも言う)、あるいはMyceliophthora種ラッカーゼ、特にWO95/33836に記載されている(ノボ ノルディスク バイテック社より)Myceliophthora thermophilaラッカーゼのようなラッカーゼを使用することもできる。
【0142】
更に、WO95/33837及びWO97/19998(ノボ ノルディスクバイテック社より)に記載されているS.thermophiliumのようなScytalidium、あるいは商品名シグマNo.L5510としてシグマから購入することができるPyricularia oryzaeラッカーゼ、あるいはC.cinereusラッカーゼのようなCoprinus種のラッカーゼ、特にC.cinereusIFO 30116ラッカーゼ、あるいはRh.solaniラッカーゼのようなRhizoctonia種のラッカーゼ、特にWO95/07988(ノボ ノルディスクA/Sより)に記載されている6.0から8.5にpHの至適範囲を持つ中性Rh.solaniラッカーゼも好適に使用することができる。
【0143】
本発明のラッカーゼとしては、Collybia,Fomes,Lentinus,Pleurotus,Aspergillus,Neurospora,Podospora,たとえばP.radiata(WO92/01046)のようなPhlebia、たとえばC.hirsitus(JP2−238885)のようなCoriolus種、あるいはBotrytisのような真菌に由来するものを使用することもできる。
【0144】
本発明の場合、上記ラッカーゼに加えて、更に、ラッカーゼ関連酵素を配合することができ、この場合、“ラッカーゼ関連酵素”とは、酵素分類E.C.1.10.3.1で構成されるカテコールオキシダーゼ酵素、酵素分類E.C.1.3.3.5で構成されるビリルビンオキシダーゼ酵素及びE.C.1.14.99.1で構成されるモノ−フェノール モノ−酸素添加酵素を含んでいる。ビリルビンオキシダーゼは、好ましくはM.verrucariaのようなMyrothecium種の株に由来する方がよい。過酸化物(H2O2)を生じるオキシダーゼは、生じた過酸化物を除くあるいは少なくとも減らすために一般にペルオキシダーゼと組み合わせて用いる。好適なオキシダーゼとしては、グルコースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.4)、ヘキソースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.5)、L−アミノ酸オキシダーゼ(E.C.1.4.3.2)、キシリトールオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.9)、ピラノースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.10)及びアルコールオキシダーゼ(E.C.1.1.3.13)を挙げることができる。
【0145】
本発明の染毛剤組成物にLアミノ酸オキシダーゼを配合する場合は、WO94/25574(ノボ ノルディスクA/Sより)に記載されているLアミノ酸オキシダーゼのようにTrichderma harzianumのような、あるいはTrichoderma virideのようなTrichoderma種に由来するものを使用することができる。
【0146】
好適なグルコースオキシダーゼとしては、Aspergillus nigerのようなアスペルギルス種、あるいはクラドスポラム種(Cladospolium)、特にCladosporium oxysporumに起源があるものを挙げることができる。
【0147】
紅藻Chondrus crispus(アイルランドのコケとして一般に知られている)(Sullivan及びIkawa,(1973)、Biochim. Biophys.Acts,309、p.11−22;Ikawa,(1982),Meth.in Enzymol.89,Carbohydratemetabolism Part D,145−149)に由来するヘキソースオキシダーゼは、D−グルコース、D−ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、D−グルコース6−リン酸、D−マンノース、2−デオキシ−D−グルコース、2−デオキシ−D−ガラクトース、D−フルクトース、D−グルクロン酸、及びD−キシロースのような幅広いスペクトラムの炭水化物を酸化する。
【0148】
本発明の染毛剤組成物は、更に、弱還元性物質を配合すると、より好適であり、ここで、本発明の弱還元性物質とは、還元能の指標である擬一次反応速度定数kobsを下記測定方法によって測定した時、その値が0.001秒-1以下である還元剤を意味する。
【0149】
<擬一次反応速度定数kobsの測定方法>
測定する還元剤を300mM、リン酸バッファー100mM(pH=5)になるように溶液を調製する。この溶液に法廷色素 紫401号を0.2mMになるよう加え、波長575nmのピークの経時変化をUV計(島津製作所UV−160型UV計)にて測定する。このときの経時での変化の速度定数を求め、擬一次反応速度定数kobsを規定する。
【0150】
上記弱還元性物質として、具体的には、例えばチオ硫酸ナトリウム、dl−システイン、N−アセチル−L−システイン、チオ尿素、ジチオジグリコール酸、L−アスコルビン酸、ソルビン酸、アジピン酸及びこれらの塩等を挙げることができる。なお、上記測定方法により求めたkobsの値は、強還元性物質であるチオグリコール酸が0.0081、亜硫酸ナトリウムが0.0068であるのに対して、上記弱還元性物質として例示したチオ硫酸ナトリウムは0.00075、N−アセチル−L−システインは0.00031、チオ尿素は0.00045である。
【0151】
本発明の染毛剤組成物に上記弱還元性物質を配合する場合、その配合量は特に制限されるものではなく、弱還元性物質の種類などによって、適宜選定することができ、通常組成物全体に対して10%以下、好ましくは0.01〜10%、より好ましくは0.1〜7%とすると好適である。配合量が多すぎると、還元作用が強くなりすぎて、染毛性が抑制される場合がある。なお、配合量が少なすぎると、配合の効果が十分に得られない場合がある。
【0152】
本発明の染毛剤組成物は、更に、上記成分の他に、必要に応じて、pH緩衝剤、界面活性剤、ヒドロキシエチルセルロースやキサンタンガム等の増粘剤、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、パール化剤などを添加することができる。ここで、界面活性剤としては、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルアミノ酸塩やC12〜C18飽和及び不飽和脂肪酸アシルグルタミン酸エステル等のアニオン界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等の両性界面活性剤、モノもしくはジアルキル第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸アルキロールアミド等のノニオン界面活性剤のいずれも用いることができる。
【0153】
また、毛髪の感触を向上させるために、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン誘導体を配合することもできる。
【0154】
本発明の染毛剤組成物は、液状、クリーム状、ジェル状、エアゾール形態等のいずれの剤型にも調製し得るが、この場合、使用性等の点から1剤型に調製することが好ましい。
【0155】
上記成分を配合して組成物を調製する場合、配合は真空もしくは窒素ガス、二酸化炭素ガス、希ガス等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。その配合方法としてはいずれの方法でもよく、特に制限されない。例えば、真空バキュームをしたり窒素ガスで置換したりあるいは真空バキュームした後、不活性ガスにより置換する方法等が挙げられる。
【0156】
本発明の組成物は、特にエアゾール形態とすることが好ましいが、エアゾール形態にした時、噴射剤充填中及び/又はその直後、振とうの操作を加えることが好ましい。これは容器内の残存酸素を強制的に消費させ、色素前駆体の生成を抑制するための操作である。即ち、これにより系内で染料の不溶化、凝集物化がなく、安定性が良好になる。振とうの方法は、上下振とう、水平振とう、旋回振とう、8の字振とう等いずれの方法でもよく、特に制限されない。振とう時間は、種類により10秒〜30分、好ましくは1〜10分である。
【0157】
なお、噴射剤は、液化プロパンガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、炭酸ガス等いずれでもよいが、噴射後の泡形成性の面でLPGが良好である。
【0158】
また、噴射剤充填は、空気下でも可能であるが、真空もしくは窒素ガス、二酸化炭素ガス、希ガス等の不活性ガス雰囲気下の方がより好ましく、その方法はいずれの方法でもよく、特に制限されない。
【0159】
本発明の染毛剤組成物のpHは5.0〜9.5が好ましく、より好ましくは6.0〜8.0である。pHが9.5より大きいと、刺激が問題となる場合が生じる。
【0160】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例で%は重量%を示す。また、下記例で用いた性能試験法は下記の通りである。
【0161】
皮膚刺激性:
感作性を評価する動物代替法として用いられているキンバーらの方法(Toxicol.Lett.55:203−213,1991)、ホスティネックらの方法(Arch.Dermatol.Res.287:567−571,1995)に準じて行った。即ち、顕色物質をアセトン:オリーブ油混合液(混合比4:1)に2%となるように溶解し、これらの溶液を8週齢のBalb/cマウスの背部皮膚に塗布した。塗布してから5日目に処置したマウスからリンパ節を取り出し、リンパ系細胞を自己血清を添加したPRMI1640培地に懸濁し、リンパ系細胞液を調製した。
得られたリンパ系細胞を37℃,5%CO2存在下で3日間培養し、培養液の増殖活性を測定した。感作性の程度は次の計算式で感作性指数を求め、以下の基準に照らし合わせて判断した。
【0162】
【数1】
【0163】
染毛性(ΔE):
乾燥したヤギ白髪の毛束約10gをシャンプーし、水を切り(水を切った後の毛束の重量は17g)、これに下記の組成物各3gを素早く均一に塗布した。30℃にて一定時間放置し、すすいだ。乾燥した後、シャンプー・風乾し、ヤギ毛の染毛性を評価した。
染毛性(ΔE)は、染色毛束を色差計(日本電色社製SE2000)でL,a,b値を測定し、未染色毛との色差(ΔE)を求め、染毛性を評価した。なお、ΔEはその数値が大きければ大きいほど染毛性が良いことを表す。
【0164】
〔参考例、比較例〕
下記処方の1剤型染毛剤組成物を調製し、その性能を評価した。結果を表2に示す。
【0171】
【表1】
【0172】
【表2】
【0173】
更に、表3に示す処方の1剤型染毛剤組成物を調製し、その性能を評価した。結果を表4に示す。
【0174】
【表3】
【0175】
【表4】
【0176】
【発明の効果】
本発明の染毛剤組成物は、皮膚刺激が少なく、かつ優れた染毛効果を有するものである。
Claims (3)
- 5,6−ジヒドロキシインドリン・HBrと、ラッカーゼと、N−アセチル−L−システインと、噴射剤とを配合してなり、1剤型のエアゾールタイプである染毛剤組成物。
- 噴射剤充填中及び/又はその直後、振とうの操作を加えることにより得られたことを特徴とする請求項1記載の染毛剤組成物。
- 5,6−ジヒドロキシインドリン・HBrと、ラッカーゼと、N−アセチル−L−システインと、噴射剤とを配合してなり、1剤型のエアゾールタイプである染毛剤組成物の製造方法であって、噴射剤充填中及び/又はその直後、振とうの操作を加えることを特徴とする染毛剤組成物の製造方法。
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