JP4470525B2 - 容器識別装置及び容器識別機能を有する液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、例えばカラー対応のインクジェットプリンタにおいて、異なる色等のインクを収容したインクタンクを識別するとともに、インクタンク内のインクの有無を識別する容器識別装置、及びそのような容器識別機能を有する液体吐出装置に係るものであり、詳しくは、容器を識別する回路と液体の有無を識別する回路とを同一回路で構成することにより、構成の簡素化を図った技術に関するものである。
インクジェットプリンタでは、インクタンク内にインクが貯留されており、このインクタンクからインク流路を通してインク吐出部にインクを送り、インク液滴を吐出させている。ここで、カラー対応のインクジェットプリンタでは、一般的に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)の4色のインクが使用され、これら各色のインクタンクから各色のインクが供給されて、カラー印刷が実行される。
このように、インクタンク内に異なる色のインクが収容されている場合には、色ごとに決められた所定の場所にインクタンクを装着しなければ、プリンタヘッドの内部で色が混色するという不具合が発生してしまう。そのため、各色のインクタンクを個々に識別する必要がある。そして、インクタンクの識別は、プリンタにマニュアル操作で識別情報等を入力することもできるが、プリンタで自動判別させる方が利便性が高いことは言うまでもない。
また、白黒のモノカラー印刷を行う場合であっても、カラーのインクタンクを使用するのではなく、濃度の違う黒色インクのインクタンクを用い、複数の黒系インクタンクでモノカラー印刷した方が、はるかに高い画質が得られることが知られている。そのため、モノカラー印刷に際しても、濃度の違うインクタンクを個々に識別する必要がある。
そこで、従来より、装着されたインクタンクの識別装置を備えたインクジェットプリンタが種々提案されている。
このようなインクタンク識別装置における識別方法には、大きく分けて、機械的な識別方法と、電気的な識別方法との2種類がある。そして、機械的な識別方法については、例えばインクタンクに設けられた識別用の溝と、プリンタ側のヘッドカートリッジに設けられた突起とが合うか合わないかにより、インクタンクの誤装着の防止を図るという単純な機構が知られている。
一方、電気的な識別方法の1つとしては、収容されるインクに関する情報を含むICチップを各ヘッドカートリッジに設けておき、これらのICチップからインクに関する情報を読み出し、その情報に基づいて印刷処理を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−154683号公報
また、電気的な識別方法は、特許文献1に記載の方法の他にも知られている。例えば、図10は、電気的な識別方法を採用した従来のインクタンク識別装置の一例(従来例1)を示す斜視図である。
図10に示す技術は、インクタンク11の前面に回路基板61を装着するものであり、インクタンク11内のインクの種類ごとに、異なる位置となるように回路基板61を取り付ける。そして、回路基板61とインクタンクホルダ(図示せず)との電気的な接続関係を検出することにより、インクタンク11の誤装着を防止している(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−120379号公報
さらにまた、図11は、電気的な識別方法を採用した従来のインクタンク識別装置の他の例(従来例2)を示す断面図である。
図11に示す技術は、インクタンク11内に、電極パッド1、電極パッド2、電極パッド3の3つの電極パッドを設けるもので、図11に示す例では、電極パッド1と電極パッド2は通電可能な状態となっているが、電極パッド3は絶縁状態(×印)となっている。そして、この状態を通常のインクが収容されているインクタンク11とすれば、これらの電極パッドに通電することで、このインクタンク11であるか、他の種類のインクを収容したインクタンクであるかを識別することができる(例えば、特許文献3参照)。
特開平10−67127号公報
すなわち、図11に示す例では、電極パッド1と電極パッド2との間には電流が流れるが、電極パッド1と電極パッド3との間、及び電極パッド2とパッド3との間には、電流が流れない。なお、この状態は、通常のインクタンク11が取り付けられているものとして、プリンタのROM等に予め記憶されている。
そこで、別の色のインクを収容しているインクタンクは、例えば電極パッド3を通電可能な状態としておく。すると、このインクタンクは、通常のインクタンク11に対して異なることが識別できる。
また、インクジェットプリンタは、インクタンクの異同の識別の他、インクの有無を精度良く識別できるようにする必要がある。
その理由としては、第1に、インクタンクの外見からインク残量を目視により判別することは困難だからである。また、第2に、インクが完全に無くなるまでインクの吐出動作を行うと、インク吐出部を劣化させてしまうおそれがあるからである。さらにまた、第3に、大判の印画紙に印画を行う場合、精度良くインク残量を検出することができないと、印画中にインクが無くなり、それまでの印画が無駄になってしまう場合があり得るからである。
このように、インクジェットプリンタ等の液体吐出装置においては、液体を内部に収容した液体容器について、異なる種類の液体を収容した液体容器を識別できるようにすることが要求される。
また、その液体容器の内部に収容されている液体の有無を識別できるようにすることも要求される。
しかしながら、機械的な識別方法は、信頼性の面で問題がある。
一方、電気的な識別方法である上記の特許文献1の技術では、ICチップを使うことによってコストアップとなり、経済性の面で問題がある。また、上記の特許文献2及び特許文献3には、インクタンク11の種類の識別手段については開示されているものの、インクの有無の識別手段については何ら開示されていない。そのため、インクの有無まで識別しようとすると、別回路のインク識別手段が必要となり、経済性の面で問題が生ずる。
ここで、本件出願人は、特開2003−291367号公報に開示したように、液体容器内に収容されたインクその他の液体がどの程度残っているかの段階表示ができるようにした技術を既に提案している。この液体残量表示装置によれば、簡素な構造で正確に液体残量を検出・表示することができる。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、特開2003−291367号公報に開示した液体残量表示装置を応用し、容易かつ確実に、インクタンクの種類の識別、及びインクの有無の識別が可能で、しかも、両者の構成要素を共通化することにより、構成が簡易で、低廉化を図ることができる容器識別装置及び容器識別機能を有する液体吐出装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の1つである請求項1に記載の発明は、導電性を有する液体を内部に収容するとともに、少なくとも初期状態において、液体検知電極と基準電極とが液体に接して通電可能状態となっている液体容器の容器識別装置であって、前記液体容器を着脱自在に収容する容器収容部を備え、前記容器収容部は、前記液体検知電極と対応する検出電極と、前記基準電極と対応する共通電極と、識別電極とを有しており、前記容器収容部に、前記識別電極と対応し、かつ液体と接することなく前記液体検知電極と導通する容器検知電極を有する一の液体容器と、前記容器検知電極を有しない他の液体容器とを収容し、電圧を印加した際に、前記検出電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体検知電極の位置における液体の有無を識別し、前記識別電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体容器の異同を識別することを特徴とする。
また、本発明の他の1つである請求項4に記載の発明は、導電性を有する液体を内部に収容するとともに、少なくとも初期状態において、液体検知電極と基準電極とが液体に接して通電可能状態となっている液体容器と、前記液体容器を着脱自在に収容し、前記液体検知電極と対応する検出電極と、前記基準電極と対応する共通電極とを有する容器収容部と、前記検出電極と前記共通電極との間に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記検出電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体検知電極の位置における液体の有無を識別可能としつつ、前記液体容器内の液体を外部に吐出する液体吐出装置であって、前記容器収容部は、前記電圧印加手段によって前記共通電極との間に電圧が印加される識別電極を有しており、前記容器収容部に、前記識別電極と対応し、かつ液体と接することなく前記液体検知電極と導通する容器検知電極を有する一の液体容器と、前記容器検知電極を有しない他の液体容器とを収容し、電圧を印加した際に、前記識別電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体容器の異同を識別することを特徴とする。
上記の発明においては、液体容器の液体検知電極が液体容器内の液体に接している場合には、液体が導電性を有することから、容器収容部の検出電極と共通電極との間に電圧を印加すると、容器収容部の共通電極、液体容器の基準電極、液体容器内の液体、液体容器の液体検知電極、及び容器収容部の検出電極に電流が流れる。
一方、液体検知電極が液体容器内の液体に接していない場合には、そこで通電が妨げられることとなる。
したがって、初期状態において、液体検知電極が液体に接するようにしておけば、電圧を印加することにより、その液体容器は、確かに、液体検知電極の位置に液体が存在することが識別でき、未使用の液体容器であることが判別できる。
一方、使用に伴って液体が消費されると、液体検知電極が液体に接しない状態となり、電圧を印加しても通電しなくなるので、液体検知電極の位置に液体が存在しないことが識別でき、使用済みの液体容器であることが判別できる。
そして、液体検知電極及び検出電極を液体容器内の液体の減少に伴う液面の低下方向に複数配置しておけば、各液体検知電極の通電状態を検出することで、どの液体検知電極の位置まで液面があるかを知ることができる。そのため、液体残量の有無だけでなく、液体の残量を段階的に(例えば全体の何%程度、残量を有するか等)、正確に識別することができるようになる。
また、上記の発明においては、容器収容部が識別電極を有している。この識別電極は、液体容器に容器検知電極がある場合には、その容器検知電極と対応しており、容器検知電極は、液体と接することなく液体検知電極と導通している。そのため、初期状態において電圧を印加すると、容器収容部の共通電極、液体容器の基準電極、液体容器内の液体、液体容器の液体検知電極、液体容器の容器検知電極、及び容器収容部の識別電極に電流が流れる。
一方、液体容器に容器検知電極がない場合には、そこで通電が妨げられることとなる。
したがって、容器収容部に、容器検知電極を有する一の液体容器と、容器検知電極を有しない他の液体容器とを収容し、電圧を印加すれば、識別電極に電流が流れたか否かに基づいて、液体容器の異同を識別することができる。なお、容器収容部が1つの場合には、一の液体容器と他の液体容器とを交互に収容して識別すれば良く、容器収容部が複数ある場合には、一の液体容器と他の液体容器とを同時に収容して識別することもできる。
そして、容器検知電極及び識別電極を複数配置しておけば、液体検知電極との導通の組合せを変えることにより、各液体容器をそれぞれ識別することができる。そのため、例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)の4色のインクをそれぞれ収容した4つのインクタンクの識別も可能となる。
本発明の容器識別装置及び容器識別機能を有する液体吐出装置によれば、容器収容部の検出電極に電流が流れたか否かに基づいて、液体容器の液体検知電極の位置における液体の有無を識別することができ、容器収容部の識別電極に電流が流れたか否かに基づいて、液体容器の異同を識別することができるので、手動操作で設定することなく、液体容器内の液体の有無、及び液体容器の種類の2つを容易かつ確実に識別することが可能となる。
しかも、液体容器内の液体の有無、及び液体容器の種類の2つの識別について、構成要素を共通化することができるので、構成が簡易で、低廉化を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本発明における容器識別装置は、下記実施形態では、インクを収容したインクタンクの識別装置に相当し、本発明における液体吐出装置は、下記実施形態では、インクタンク識別装置を備えたインクジェットプリンタに相当する。すなわち、導電性を有する液体は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)等のインクであり、これらのインクを内部に収容したインクタンクをインクジェットプリンタのインクタンクホルダ(本発明の容器収容部に相当)に装着し、インクタンク内のインクを外部に吐出して印画するものである。
図1は、本実施形態のインクタンク識別装置10を示す断面図であり、カートリッジ式のインクタンク11をインクタンクホルダ31に装着する前の状態を示す図である。
図1に示すように、インクタンク11の上部には、大気連通口12が設けられ、その下部には、ゴムパッキンを備えるインク取出し口13が設けられている。また、インクタンクホルダ31には、インク取出し口13に対応する位置に、インク供給針32が設けられている。
そして、インクタンク11をインクタンクホルダ31に装着し、インク取出し口13のゴムパッキンにインク供給針32を突き刺すことにより、インクタンク11内のインクをインクジェットプリンタのプリンタヘッド(図示せず)に供給し、被記録媒体である印画紙に向けてインクを吐出して印画するようになっている。なお、印画すると、インクタンク11内のインクが減少し、液面は、図1中、上側(大気連通口12側)から下側(インク取出し口13側)に向かう。すなわち、鉛直下方向がインク減少時の液面の低下方向である。
ここで、図1に示すインクタンク11は、側面に、インク減少時の液面の低下方向(鉛直下方向)にほぼ等間隔で配列された3つの液体検知電極21(21a〜21c)を備えている。そして、液体検知電極21aは、インクタンク11内のほぼ最上位置(インクタンク11内のインクが満タンのときに接する位置)に配置され、液体検知電極21cは、インクタンク11内の底面近傍位置に配置されている。
なお、液体検知電極21(21a〜21c)は、インクタンク11の傾斜を考慮して、図1の奥行き方向(紙面に垂直な方向)におけるインクタンク11のほぼ中央位置に配置されている。すなわち、液体検知電極21(21a〜21c)は、後述するように、インクの有無(残量)を検出するものであるが、インクタンク11が傾斜すると液面が水平でなくなる。そのため、仮に液体検知電極21(21a〜21c)がインクタンク11内の手前側又は奥側に近い位置に配置されていると、インクタンク11の傾斜によって液面が昇降し、正確な液面位置(液位)が検出できなくなる。そこで、たとえインクタンク11が傾斜したとしても正確な液位が検出できるように、インクタンク11の傾斜時に最も影響の少ない(傾斜時の液位変化が少ない)位置に配置している。
また、インクタンク11の底面には、基準電極22が配置されており、インクが満タンの初期状態において、液体検知電極21(21a〜21c)と基準電極22とがインクに接して通電可能状態となっている。
さらに、インクタンク11の側面の最上位置には、インクと接することなく液体検知電極21cと導通する容器検知電極23が配置されている。
一方、図1に示すインクタンクホルダ31には、インクタンク11の液体検知電極21(21a〜21c)と対応する検出電極41(41a〜41c)と、基準電極22と対応する共通電極42と、容器検知電極23と対応する識別電極43とが配置されている。そして、検出電極41(41a〜41c)、共通電極42、及び識別電極43は、電圧印加手段を有する識別回路51と接続されている。なお、共通電極42は、グラウンド(GND)に接地されている。
図2は、本実施形態(実施例1)のインクタンク識別装置10を示す断面図であり、図1に示すインクタンク11と同じインクタンク11aを、図1に示すインクタンクホルダ31と同じインクタンクホルダ31aに装着した後の状態を示す図である。
図2に示すように、インクタンク11aを積載し、検出電極41a〜41cと識別電極43とが配置された端子ホルダを図2の右方向に向けてスライドさせることにより、液体検知電極21a〜21cと検出電極41a〜41cとが接触し、かつ容器検知電極23と識別電極43とが接触して、インクタンク11aの装着が完了することとなる。
また、図3は、本実施形態(実施例1)のインクタンク識別装置10を示す断面図であり、図1に示すものとは異なるインクタンク11bを、図1に示すインクタンクホルダ31と同じインクタンクホルダ31aに装着した後の状態を示す図である。
図3に示すインクタンク11bには、識別電極43と対応する位置にダミー電極24が配置されているが、このダミー電極24は、液体検知電極21cと導通していない。そのため、図3に示すインクタンク11bは、図2に示すインクタンク11aのような容器検知電極23を有していないこととなる。
ここで、図2に示すインクタンク11aが、例えば淡い黒のインクを収容したものであり、図3に示すインクタンク11bが、例えば通常のカラーインクタンクであるとする。この場合、白黒のモノカラー印刷をするか、カラー印刷をするかによって、淡い黒のインクタンクであるか、カラーインクタンクであるかを識別し、誤装着を防止する必要が生ずる。また、印画のためには、インクタンク11aやインクタンク11b内のインクの残量を知る必要もある。
図2及び図3に示すインクタンク識別装置10において、このようなインクタンク11aとインクタンク11bとの種類の異同を識別するには、電圧印加手段を有する識別回路51により、識別電極43と共通電極42との間に電圧を印加する。また、インクの残量を識別するには、検出電極41a〜41cと共通電極42との間に電圧を印加する。
すると、インクタンク11a及びインクタンク11b内のインクが絶縁体でなく、導電性を有するので、インクが存在する部分では、検出電極41a〜41cと共通電極42との間でわずかに電流が流れ、抵抗値が変化する。すなわち、図2に示すインクタンク11aの場合は、検出電極41a〜41cにより、液体検知電極21a〜21cの導通が液位(インクの残量)に応じて検知される。また、識別電極43により、容器検知電極23が液体検知電極21cと常に同じ通電状態となることが検知される。なお、図2に示すインクタンク11aは、容器検知電極23と液体検知電極21cとが導通しているので、検出電極41cと共通電極42との間に電圧を印加すれば、識別電極43と共通電極42との間に電圧を印加したことにもなる。
一方、図3に示すインクタンク11bの場合、検出電極41a〜41cにより、液体検知電極21a〜21cの導通が液位(インクの残量)に応じて検知される点に関しては、図2に示すインクタンク11aと同じである。
しかし、図3に示すインクタンク11bには容器検知電極がない(ダミー電極24には電気的な導通がない)ので、識別電極43と共通電極42との間に電圧を印加したとしても、識別電極43が通電状態になることはない。
図4は、図2及び図3に示すインクタンク識別装置10における識別回路51の通電状態をまとめた表であり、図4(a)は、図2に示すインクタンク11aの場合の通電状態を示し、図4(b)は、図3に示すインクタンク11bの場合の通電状態を示している。なお、図4中のONは通電ありの状態、OFFは通電なしの状態を意味している。また、識別電極43のON・OFFが変化する液位では、下線を付して、通電状態の違いを明確にしてある。
図4に示すように、図2に示すインクタンク11aの場合は、インクが満タンの初期状態(液位=100%)において、識別電極43がON(図4(a)参照)となるが、図3に示すインクタンク11bの場合は、インクが満タンの初期状態(液位=100%)であっても、識別電極43がOFF(図4(b)参照)となる。
したがって、インクタンク11a又はインクタンク11bの装着時に、識別電極43のON・OFFを検知して区別すれば、インクタンク11a(淡い黒のインクタンク)とインクタンク11b(カラーインクタンク)との識別が可能となる。
また、インクタンク11a又はインクタンク11b内のインクの残量は、検出電極41a〜41cのON・OFFの検知によって識別できる。すなわち、図4に示すように、インクタンク11aもインクタンク11bも、インクが満タンの初期状態から、半分より多く残っているときまで(100%≧液位>50%)は、検出電極41aがON(図4(a)及び(b)参照)であるが、インクが半分以下(50%≧液位)になると、検出電極41aがOFFに変わる。
したがって、検出電極41aのON・OFFを検知して区別すれば、インクが半分より多く残っている(100%≧液位>50%)か否かの識別が可能となる。
同様に、50%≧液位>10%の場合は、検出電極41bがONであるが、10%≧液位になると、検出電極41bがOFFに変わるので、検出電極41bのON・OFFを検知して区別すれば、50%≧液位>10%の範囲内にあるか否かの識別が可能となる。
さらに同様に、10%≧液位>0%の場合は、検出電極41cがONであるが、インクがなくなったり、空のインクタンクを装着したりすると、検出電極41cがOFFに変わるので、検出電極41cのON・OFFを検知して区別すれば、インクが多少なりとも残っている(10%≧液位>0%)か否かの識別が可能となる。
ここで、図4に示すように、識別電極43のON・OFFの状態は、10%≧液位>0%まで変わらない。これは、容器検知電極23を底面近傍位置の液体検知電極21cと導通させているからである。逆に言えば、インクが残っている段階でインクタンクの種類の識別ができなくなることを防止するために、容器検知電極23と液体検知電極21cとを導通させている。
したがって、インクが多少なりとも残っていれば、インクタンクの種類の識別が可能である。
ところが、インクがなくなったり、空のインクタンクを装着した場合には、インクタンク11aであってもインクタンク11bであっても識別電極43がOFF(図4(a)及び(b)参照)となるので、インクタンクの種類の識別ができなくなる。
しかし、この場合には、インクタンクを交換することとなり、新しいインクタンクを装着すれば、再びインクタンクの種類の識別が行われるので、何ら問題は生じない。
図5から図8は、本実施形態(実施例2)のインクタンク識別装置10を示す断面図であり、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)の4色のインクをそれぞれ収容した4種類のインクタンク11c〜11fをインクタンクホルダ31bに装着した後の状態を示す図である。
図5から図8に示すように、インクタンク11c〜11fの基本的な構造は、図1に示すインクタンク11と同一である。
しかし、図5から図8に示すインクタンクホルダ31bには、2つの識別電極43a及び43bが配置されており、4種類のインクタンク11c〜11fをそれぞれ識別できるようになっている。
ここで、図5に示すインクタンク11cは、識別電極43a及び43bに対応する2つのダミー電極24a及び24bを有している。また、図6に示すインクタンク11dは、識別電極43aに対応する容器検知電極23a(液体検知電極21cと導通)と、識別電極43bに対応するダミー電極24bとを有しており、図7に示すインクタンク11eは、識別電極43aに対応するダミー電極24aと、識別電極43bに対応する容器検知電極23b(液体検知電極21cと導通)とを有している。さらに、図8に示すインクタンク11fは、識別電極43a及び43bに対応する2つの容器検知電極23a及び23b(両方とも液体検知電極21cと導通)とを有している。
図9は、図5〜図8に示すインクタンク識別装置10における識別回路51の通電状態をまとめた表であり、図9(a)は、図5に示すインクタンク11cの場合の通電状態を示し、図9(b)は、図6に示すインクタンク11dの場合の通電状態を示し、図9(c)は、図7に示すインクタンク11eの場合の通電状態を示し、図9(d)は、図8に示すインクタンク11fの場合の通電状態を示している。
図9に示すように、図5に示すインクタンク11cの場合は、100%≧液位>50%から10%≧液位>0%まで、すなわち、100%≧液位>0%の範囲内において、識別電極43aがOFF、識別電極43bもOFFとなる(図9(a)参照)。
また、図6に示すインクタンク11dの場合は、液位が同じ範囲内で、識別電極43aがON、識別電極43bがOFFとなり(図9(b)参照)、図7に示すインクタンク11eの場合は、識別電極43aがOFF、識別電極43bがONとなり(図9(c)参照)、図8に示すインクタンク11fの場合は、識別電極43aがON、識別電極43bもONとなる(図9(d)参照)。
このように、インクタンクホルダ31bに2つの識別電極43a及び43bを配置し、インクタンク11c〜11fにおける容器検知電極23a及び23bと、ダミー電極24a及び24bとの組合せを変えれば、識別電極43a及び43bのON・OFFの組合せを検知して区別することにより、4種類のインクタンク11c〜11fをそれぞれ識別することができる。
なお、インクタンク11c〜11f内のインク残量については、図4の場合と同様に、100%≧液位>50%、50%≧液位>10%、10%≧液位>0%、及びインクなし又は空インクタンクの4段階の識別が可能となっており、検出電極41a〜41cのON・OFFの関係は、インクタンク11c〜11fで同じである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。すなわち、
(1)容器検知電極23,23a,23bは、インクと接しないものなので、配置位置に制限はなく、ダミー電極24,24a,24bは、導通がないものなので、省略することもできる。
(2)本実施形態では、液体検知電極21を21a〜21cの3つとしたが、液体検知電極21の数をより多くすることにより、さらに細分化したインク残量の検出を行うことができる。また、本実施形態では、容器検知電極23を最大で23a及び23bの2つとし、識別電極43も最大で43a及び43bの2つとしたが、容器検知電極23及び識別電極43の数をより多くすることにより、さらに多くの種類のインクタンク11を識別することができる。
(3)本実施形態では、インクジェットプリンタのインクタンク識別装置10について説明したが、これに限らず、液体容器内に収容した種々の液体の有無の識別装置や、種々の液体を収容した液体容器の異同の識別装置に広く適用することができる。
本発明の容器識別装置及び容器識別機能を有する液体吐出装置は、インクジェットプリンタに適用して特に好適なものであるが、被記録媒体は印画紙に限ることなく、例えばフィルムに対して液体を吐出する医療用の液体吐出装置等に適用したり、染め物に対して染料を吐出する液体吐出装置等に適用したりすることもできる。
また、生体試料を検出するためのDNA含有溶液を吐出する液体吐出装置等に適用することも可能である。
インクタンク識別装置を示す断面図であり、インクタンクをインクタンクホルダに装着する前の状態を示す図である。(実施例) インクタンク識別装置を示す断面図であり、図1に示すものと同じインクタンクをインクタンクホルダに装着した後の状態を示す図である。(実施例1) インクタンク識別装置を示す断面図であり、図1に示すものと異なるインクタンクをインクタンクホルダに装着した後の状態を示す図である。(実施例1) 図2及び図3に示すインクタンク識別装置における識別回路の通電状態をまとめた表である。(実施例1) インクタンク識別装置を示す断面図であり、図6〜図8に示すものと異なるインクタンクをインクタンクホルダに装着した後の状態を示す図である。(実施例2) インクタンク識別装置を示す断面図であり、図5、図7〜図8に示すものと異なるインクタンクをインクタンクホルダに装着した後の状態を示す図である。(実施例2) インクタンク識別装置を示す断面図であり、図5〜図6、図8に示すものと異なるインクタンクをインクタンクホルダに装着した後の状態を示す図である。(実施例2) インクタンク識別装置を示す断面図であり、図5〜図7に示すものと異なるインクタンクをインクタンクホルダに装着した後の状態を示す図である。(実施例2) 図5〜図8に示すインクタンク識別装置における識別回路の通電状態をまとめた表である。(実施例2) インクタンク識別装置の一例を示す斜視図である。(従来例1) インクタンク識別装置の他の例を示す断面図である。(従来例2)
符号の説明
10 インクタンク識別装置(容器識別装置)
11(11a〜11f) インクタンク(液体容器)
21(21a〜21c) 液体検知電極
22 基準電極
23(23a,23b) 容器検知電極
24(24a,24b) ダミー電極
31(31a,31b) インクタンクホルダ(容器収容部)
41(41a〜41c) 検出電極
42 共通電極
43(43a,43b) 識別電極
51 識別回路(電圧印加手段を含む)

Claims (6)

  1. 導電性を有する液体を内部に収容するとともに、少なくとも初期状態において、液体検知電極と基準電極とが液体に接して通電可能状態となっている液体容器の容器識別装置であって、
    前記液体容器を着脱自在に収容する容器収容部を備え、
    前記容器収容部は、前記液体検知電極と対応する検出電極と、前記基準電極と対応する共通電極と、識別電極とを有しており、
    前記容器収容部に、前記識別電極と対応し、かつ液体と接することなく前記液体検知電極と導通する容器検知電極を有する一の液体容器と、前記容器検知電極を有しない他の液体容器とを収容し、電圧を印加した際に、前記検出電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体検知電極の位置における液体の有無を識別し、前記識別電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体容器の異同を識別する
    ことを特徴とする容器識別装置。
  2. 請求項1に記載の容器識別装置において、
    前記液体検知電極及び前記検出電極は、前記液体容器内の液体の減少に伴う液面の低下方向における複数位置に配置され、
    前記容器検知電極は、最も低い位置に配置された前記液体検知電極と導通する
    ことを特徴とする容器識別装置。
  3. 請求項1に記載の容器識別装置において、
    前記容器検知電極及び前記識別電極は、複数位置に配置され、
    各前記容器検知電極は、前記液体検知電極と1対1、又は多対1で導通する
    ことを特徴とする容器識別装置。
  4. 導電性を有する液体を内部に収容するとともに、少なくとも初期状態において、液体検知電極と基準電極とが液体に接して通電可能状態となっている液体容器と、
    前記液体容器を着脱自在に収容し、前記液体検知電極と対応する検出電極と、前記基準電極と対応する共通電極とを有する容器収容部と、
    前記検出電極と前記共通電極との間に電圧を印加する電圧印加手段と
    を備え、
    前記検出電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体検知電極の位置における液体の有無を識別可能としつつ、前記液体容器内の液体を外部に吐出する液体吐出装置であって、
    前記容器収容部は、前記電圧印加手段によって前記共通電極との間に電圧が印加される識別電極を有しており、
    前記容器収容部に、前記識別電極と対応し、かつ液体と接することなく前記液体検知電極と導通する容器検知電極を有する一の液体容器と、前記容器検知電極を有しない他の液体容器とを収容し、電圧を印加した際に、前記識別電極に電流が流れたか否かに基づいて、前記液体容器の異同を識別する
    ことを特徴とする容器識別機能を有する液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置において、
    前記液体検知電極及び前記検出電極は、前記液体容器内の液体の減少に伴う液面の低下方向における複数位置に配置され、
    前記容器検知電極は、最も低い位置に配置された前記液体検知電極と導通する
    ことを特徴とする容器識別機能を有する液体吐出装置。
  6. 請求項4に記載の液体吐出装置において、
    前記容器検知電極及び前記識別電極は、複数位置に配置され、
    各前記容器検知電極は、前記液体検知電極と1対1、又は多対1で導通する
    ことを特徴とする容器識別機能を有する液体吐出装置。
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