JP4468057B2 - スラッジ除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原油タンク等のオイルタンクの底部に堆積するスラッジの除去方法に関し、具体的には、スラッジの除去により発生する廃棄物の量が極めて少ないスラッジの除去方法に関する。
オイルタンクのオイル中には、水分及び砂等の固形分が存在するため、該オイルタンクの底部には、油分、水分及び固形分の三成分により形成されるスラッジが堆積する。該スラッジは、非常に粘度が高いため、オイルタンクの底部にドレンラインを設けて、該ドレンラインからオイルと共に排出すること等によっては、除去することはできない。
そこで、従来より、スラッジ除去剤を用いてスラッジの除去が行われていた。特許文献1の特開2001−300587号公報には、堆積している含油スラッジに、粗軽油若しくは原油及び界面活性剤を含有する組成物を加熱下、攪拌、循環しつつ作用させて当該スラッジを流動化させ、これを排出する該油スラッジの排出方法が開示されている。該スラッジの排出方法では、界面活性剤及び油分を含有するスラッジ廃棄物が発生する。
また、スラッジ除去剤を用いないスラッジの除去方法としては、特許文献2の特開平7−108241号公報には、原油タンク中に堆積したスラッジを当該タンクに原油を貯溜した状態で洗浄ノズルから吐出される原油により粉砕して浮遊させ、このスラッジを前記洗浄ノズルの噴射位置近傍に配置される回収ノズルで回収する原油タンク中のスラッジ回収工法が開示されている。該スラッジ回収方法では、原油を含むスラッジ廃棄物が発生する。
特開2001−300587号公報 特開平7−108241号公報
該スラッジ廃棄物は、粘度が非常に高いので、該廃棄物中から油分を分離し、スラッジ廃棄物中の油分を再使用することは困難である。また、特許文献1のスラッジ排出方法で発生するスラッジ廃棄物の油分は、界面活性を含有している。そのため、該スラッジ廃棄物は、通常、焼却処理によって処分される。
従って、該スラッジ廃棄物の処理費用が嵩み、製造コスト等が上昇するばかりでなく、油分の焼却処理時に、炭酸ガス等を多量に発生させ、環境等に対しても悪影響を与えるというが問題があった。
また、スラッジ除去剤を循環使用することにより、スラッジ除去剤の使用量を少なくすることが考えられるが、スラッジ除去剤がスラッジを含有すると、該スラッジ除去剤の粘度が大きく上昇するので、該スラッジ除去剤を循環使用することが困難となり、また、スラッジ除去剤のスラッジ除去性能が低下する。
従って、本発明の課題は、オイルタンクのスラッジの除去により発生する廃棄物の量を、極めて少なくすることができるスラッジ除去方法を提供することにある。
本発明者らは、上記従来技術における課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、(1)スラッジを含有しているスラッジ除去剤(以下、スラッジ含有スラッジ除去剤と記載する。)は、加熱することにより流動性が向上し、該スラッジ含有スラッジ除去剤中からの固形分の分離が容易になること、(2)該固形分を分離して得た再生スラッジ除去剤は、スラッジ除去剤としての性能を回復しており、且つ粘度も低いので、スラッジ除去剤として再使用ができること、(3)加熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤を一部抜き出し、固形分の除去された該再生スラッジ除去剤を、スラッジ除去剤循環ラインに返送することにより、該スラッジ含有スラッジ除去剤の粘度上昇の原因となる固形分が、常に系外へと取り出されるので、循環しているスラッジ除去剤の粘度上昇及びスラッジ除去性能の低下が少なく、その結果、スラッジ除去剤を循環使用することが可能になること等を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明(1)は、スラッジ除去剤をオイルタンク内のスラッジに接触させ、スラッジ含有スラッジ除去剤をオイルタンク外へ取り出すスラッジ除去工程、該スラッジ除去工程により得られるスラッジ含有スラッジ除去剤を、40℃以上に加熱し、加熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤を、オイルタンクに戻すスラッジ除去剤循環工程、熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤の一部を抜き出し、抜き出した該スラッジ含有スラッジ除去剤を固形分と再生スラッジ除去剤に分離し、次いで該再生スラッジ除去剤をスラッジ除去剤循環ラインに戻すスラッジ除去剤再生工程及び該スラッジ除去剤再生工程で得られる該再生スラッジ除去剤の一部を抜き出し、抜き出した該再生スラッジ除去剤を、油分、水分及び固形分の三成分に分離する三成分分離工程を有するスラッジ除去方法を提供することにある。
本発明のスラッジ除去方法によれば、オイルタンクのスラッジの除去により発生する廃棄物の量を、極めて少なくすることができる。
本発明の実施の形態におけるスラッジ除去方法を、図1を参照に説明する。図1は、本発明の実施の形態例のスラッジ除去方法を実施するためのフロー図である。図1中、スラッジ除去装置30は、オイルタンク1の内部に設置される洗浄機4、加熱槽7、固形分分離装置8、三成分分離装置9、該オイルタンク1と加熱槽7を繋ぐスラッジ抜出管10、該スラッジ抜出管10に設けられる送液ポンプ5、該加熱槽7と該洗浄機4を繋ぐスラッジ除去剤循環管11、該スラッジ除去剤循環管11に設けられる送液ポンプ19及び弁23、該スラッジ除去剤循環管11から分岐して、該固形分分離装置8に繋がる加熱スラッジ除去剤抜出管12、該加熱スラッジ除去剤抜出管12に設けられる弁20、加熱スラッジ含有スラッジ除去剤抜出管12より下流で、該スラッジ除去剤循環管11から分岐して、該固形分分離装置8に繋がるスラッジ除去剤返送管13、該スラッジ除去剤返送管13に設けられる送液ポンプ21及び弁24、該スラッジ除去剤返送管13から分岐し、該三成分分離装置9に繋がる再生スラッジ除去剤抜出管14、該再生スラッジ除去剤抜出管14に設けられる弁22、その他図示されていない熱交換器、配管、弁により構成される。
本発明に係るスラッジ除去方法は、スラッジ除去工程、スラッジ除去剤循環工程、及びスラッジ除去剤再生工程を有する。
該スラッジ除去工程及びスラッジ除去剤循環工程は、次のように操作して行う。まず、加熱槽7にスラッジ除去剤3を投入し、該加熱槽7で加熱する。弁23を開とし、弁20及び24を閉とし、加熱後の該スラッジ除去剤3を、送液ポンプ19で洗浄機4に送液して、オイルタンク1内のスラッジ2に接触させることにより、スラッジ2の一部を剥離させる。剥離した該スラッジ2及びスラッジ除去剤3はオイルタンク1内で混合し、スラッジ含有スラッジ除去剤6となる。該スラッジ含有スラッジ除去剤6を、送液ポンプ5によりオイルタンク1から取り出し、加熱槽7に送液し、加熱槽7で加熱する。加熱後のスラッジ含有スラッジ除去剤6を、送液ポンプ19で洗浄機4に送液して、スラッジ2と接触させる。以降、スラッジ除去工程(スラッジ含有スラッジ除去剤6とスラッジ2の接触→スラッジ含有スラッジ除去剤6の取り出し)→スラッジ除去剤循環工程(スラッジ含有スラッジ除去剤6の加熱→スラッジ含有スラッジ除去剤6の洗浄機4への送液)を繰り返し行い、該スラッジ含有スラッジ除去剤6の循環使用によるスラッジの除去を行う。そして、該スラッジ除去工程及び該スラッジ除去剤循環工程は、オイルタンク1内の全てのスラッジ2が除去されるまで続ける。
該スラッジ除去工程及び該スラッジ除去剤循環工程を行いながら、スラッジ除去剤再生工程を行う。該スラッジ除去剤再生工程は、次のように操作して行う。弁24を開とし、弁22は閉とし、弁20の開度を調整しながら、加熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤6の一部を、スラッジ除去剤循環管11から抜き出し、抜き出した加熱後のスラッジ含有スラッジ除去剤6を、固形分分離装置8を用いて固形分15と再生スラッジ除去剤に分離し、再生スラッジ除去剤を得、次いで該再生スラッジ除去剤を、再生スラッジ除去剤返送管13より、スラッジ除去剤循環管11に戻す。
また、該スラッジ除去剤再生工程を行いながら、三成分分離工程を行うことができる。該三成分分離工程は、弁22の開度を調整しながら、該再生スラッジ除去剤の一部を、再生スラッジ除去剤返送管13から抜き出し、抜き出した該再生スラッジ除去剤を、三成分分離装置9を用いて、油分、水分及び固形分の三成分に分離し、回収油分16、回収水分17及び固形分18を得る。
そして、該スラッジ除去工程及びスラッジ除去剤循環工程を行うことにより、オイルタンク1のスラッジ2が全て除去されたら、弁23及び24を閉とし、スラッジ含有スラッジ除去剤6の循環を止め、固形分分離装置8及び三成分分離装置9の運転のみ継続する。そして、全てのスラッジ含有スラッジ除去剤6を三成分に分離し、固形分15、回収油分16、回収水分17及び固形分18を得る。
該スラッジ除去方法を行う該オイルタンク1は、軽油、重油、原油等の炭化水素化合物を貯蔵するオイルタンクであれば特に制限されない。
該スラッジ2は、該オイルタンク1の底部に堆積しており、油分、水分及び固形分の三成分により構成されている。そのため、該スラッジ2は、粘度が非常に高い。該三成分の構成比率は、オイルタンク1に貯蔵されるオイル及び貯蔵期間等により異なるが、概ね、油分が5〜90重量%、水分が5〜35重量%、固形分が3〜75重量%である。
最初に投入される該スラッジ除去剤3としては、引火点が40〜200℃の炭化水素化合物であれば特に制限されず、例えば、軽油、重油、原油等を用いることができる。これらのうち、引火点が60〜80℃の炭化水素が、溶解性、分離性、作業性及び安全性に優れる点で好ましく、引火点が65〜76℃の炭化水素が特に好ましい。また、該オイルタンク1で貯蔵されているオイルを用いることが、スラッジ除去剤を新たに加える必要がなく、効率が良い点で好ましい。
該スラッジ2と、該スラッジ除去剤3又は該スラッジ含有スラッジ除去剤6(以下、スラッジ除去剤等とも記載する。)を接触させる方法としては、特に制限されず、例えば、該スラッジ除去剤等を該スラッジ2に吹付け、接触させる方法(吹付け法)、又は該スラッジ2の上にスラッジ除去剤層ができるように、該オイルタンク1内に滞留する該スラッジ除去剤等の量を調節し、該スラッジ除去剤層を攪拌することにより、該スラッジ除去剤等を該スラッジ2に接触させる方法(攪拌法)等が挙げられる。
該洗浄機4としては、該スラッジ除去剤等を該スラッジ2に接触させることができるものであれば特に制限されず、例えば、該吹付け法の場合は、該スラッジ除去剤等を霧状で噴霧する装置、棒状で噴射する装置、回転しながら噴射する装置等が挙げられ、また、該攪拌法の場合は、攪拌羽根を備える攪拌機等が挙げられる。
該スラッジ含有スラッジ除去剤6を加熱槽7にて加熱する温度は、40℃以上、好ましくは45℃以上、更に好ましくは50℃以上である。該加熱する温度が、40℃未満だとスラッジ2を除去し難く、あるいは、固形分分離装置8における固形分15の分離が困難になる。また、該加熱する温度の上限は、特に制限されないが、好ましくは100℃である。該加熱する温度が100℃より高くても、スラッジ2を除去し易く、あるいは、固形分分離装置8における固形分15の分離が容易になるという本発明の効果を奏するが、循環ライン等での放熱が大きくなり、熱効率が悪くなる。
該スラッジ含有スラッジ除去剤6を上記温度に加熱することにより、該スラッジ含有スラッジ除去剤6のスラッジ除去性能が高まり、スラッジ2の除去効率が高まるばかりでなく、該スラッジ含有スラッジ除去剤6の流動性が向上するので、固形分分離装置8において固形分15を分離し易くなる。
該スラッジ除去剤再生工程において、該スラッジ除去剤循環管11から抜き出す加熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤6の抜き出し量は、固形分分離装置8で分離される固形分15の量が、スラッジ2と混合することにより増加する該スラッジ含有スラッジ除去剤6中の固形分の量と、同量又はそれ以上となるように調整する。従って、該抜き出し量は、スラッジ2中の固形分含有量及び初めに加えるスラッジ除去剤3の量により異なるが、概ね、加熱槽7からの送液量の5〜70%であり、好ましくは20〜50%、更に好ましくは30〜40%である。該抜き出し量が、5%未満だと再使用するスラッジ含有スラッジ除去剤6にスラッジ2中の固形分が蓄積し、該スラッジ含有スラッジ除去剤6のスラッジ除去性能が低下し易くなる。また、該抜き出し量が、70%を超えるとスラッジ含有スラッジ除去剤6中の固形分の量が少ないにもかかわらず、固形分分離装置8での処理量が多くなるので、非効率となる。なお、該抜き出し量の調整は、弁20の開度により調整することができる。また、該固形分分離装置8で分離された固形分15中の油分及び水分の含有量の合計が、25%以下となるように、加熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤6の抜き出し量を調整することが、廃棄物の量を少なくでき、且つ運転効率が高まる点で、好ましい。
該固形分分離装置8としては、固体と液体を分離できるものであれば特に制限されず、例えば、遠心分離機、スクリュー式デカンタ、フィルターろ過機、ディスクセパレーター等が挙げられ、それらのうちスクリュー式デカンタ、ディスクセパレーターが、処理速度が速い点で好ましい。また、該固形分分離装置8で該スラッジ含有スラッジ除去剤6を処理する温度は、35℃以上、特に好ましくは40℃以上、更に好ましくは45℃以上である。該処理する温度が35℃未満だと、固形分分離装置8における固形分15の分離が困難となる。また、該処理する温度の上限は、特に制限されないが、好ましくは100℃である。該処理する温度が100℃より高くても、固形分分離装置8における固形分15の分離が容易になるという本発明の効果を奏するが、固形分分離装置8等での放熱が大きくなり、熱効率が悪くなる。
該固形分分離装置8で、加熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤6を処理して得られる該再生スラッジ除去剤は、粘度を上昇させる原因となる固形分の大部分が除去されているので、粘度が低い。また、該再生スラッジ除去剤中に残留するスラッジ2中の油分は、初めに加えるスラッジ除去剤3と同じ炭化水素化合物であるので、該再生スラッジ除去剤のスラッジ除去性能は、該スラッジ除去剤3に比べ若干低いものの、スラッジ2を除去できる程度まで十分に回復している。
そして、該再生スラッジ除去剤を該スラッジ除去剤循環管11に戻すことにより、該スラッジ除去剤再生工程を経ていない該スラッジ含有スラッジ除去剤6の粘度を低くし、且つスラッジ除去性能を高めることができる。また、スラッジ除去剤循環管11に戻す前に、該再生スラッジ除去剤を、ラインヒーター等を用いて加熱することができる。また、該再生スラッジ除去剤を戻す位置は、該スラッジ除去剤循環管11に制限されず、スラッジタンク1、洗浄機4、加熱槽7、スラッジ抜出管10、スラッジ除去剤循環管11等で形成されるスラッジ除去剤循環ライン中であれば、いずれの箇所でもよい。また、該固形分分離装置8と該送液ポンプ21の間に、図示していない緩衝タンクを設けることができる。該緩衝タンクを設けることが、該固形分分離装置8の処理量が変動しても、安定して該再生スラッジ除去剤を該スラッジ除去剤循環ラインに返送することができる点で好ましい。
すなわち、本発明に係るスラッジ除去方法によれば、該スラッジ含有スラッジ除去剤6中の固形分の量を、一定量以下にすることができるので、該スラッジ含有スラッジ除去剤6を循環使用することができる。従って、スラッジ除去剤の使用量を少なくきるので、スラッジ除去後の廃棄物の量が少ない。
また、本発明に係るスラッジ除去方法は、更に、三成分分離工程を有することができる。該三成分分離装置9としては、油分、水分及び固形分の混合物を、それぞれの成分に分離することができるものであれば、特に制限されず、例えば、スクリュー式デカンタ、ディスクセパレーター等が挙げられ、一度に三成分を分離する装置であっても、該三成分を一成分づつ分離する装置の組み合わせであってもよい。それらのうち、一度に三成分を分離するディスクセパレーターが、処理効率が高い点で好ましい。
該三成分分離工程で処理される該再生スラッジ除去剤は、固形分含有量が少ないため、油分、水分及び固形分の分離が容易である。そのため、回収油分16中の不純物の含有量、すなわち、水分及び固形分の含有量は、5重量%以下と少ない。
そして、該回収油分16は、不純物含有量が5重量%以下と少なく、且つ油分が全て炭化水素化合物であるので、燃料その他の製品又はその原料として使用することができる。従って、該スラッジ除去方法によれば、油分に由来する廃棄物を極めて少なくすることができる。このことにより、該スラッジ除去方法によるスラッジ廃棄物は、大部分が固形分15、回収水分17及固形分18となり、スラッジ廃棄物の量を極めて少なくすることができる。
従来のスラッジ除去方法のスラッジ廃棄物は、大部分が油分なので、油分に由来する廃棄物が極めて少ない本発明に係るスラッジ除去方法は、従来のスラッジ除去方法に比べ、大幅にスラッジ廃棄物の量を減らすことができる。本発明に係るスラッジの除去方法の廃棄物の量は、従来の方法の廃棄物の量に比べ、概ね10分の1以下である。
該三成分分離工程において、該再生スラッジ除去剤返送管13から抜き出す再生スラッジ除去剤の抜き出し量は、スラッジ2と混合することにより増加する該スラッジ含有スラッジ除去剤6中の油分の量と、同量又はそれ以下となるように調整する。該抜き出し量が多すぎると、循環するスラッジ含有スラッジ除去剤6の量が減少し、スラッジ除去効率が低下する。また、該三成分分離工程は、該スラッジ2の除去と同時に行うことも、該スラッジ2の除去を終了してから行うこともできる。なお、該抜き出し量は、弁22の開度により調整することができる。また、該三成分分離装置9で分離された固形分18中の油分及び水分の含有量の合計が、5%以下となるように、該再生スラッジ除去剤の抜き出し量を調整することが、廃棄物の量を少なくでき、且つ運転効率が高まる点で、好ましい。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
前回にスラッジの除去をおこなってから60ヶ月経過した13000kLのC重油タンク1中のC重油を全て抜き、図1に示すスラッジ除去装置30を設置した。なお、固形分分離装置8と送液ポンプ21の間には、図1には示されていない緩衝タンクが設置されている。次に、引火点が72℃の炭化水素化合物45000kgをスラッジ除去剤として、加熱槽7に投入し、弁23及び24を開とし、弁20及び22の開度を調整し、下記運転条件で、48時間、運転を行った。その後、弁23及び24を閉とし、固形分分離装置8及び三成分分離装置9のみ、48時間、運転を続けた。その結果、固形分15の量は300kgであり、該固形分15中の油分含有量は15重量%、水分含有量は10重量%であった。回収油分16の量は79400kgであり、該回収油分16中の水分含有量は1重量%、固形分含有量は1重量%であった。回収水分17の量は100kgであった。固形分18の量は300kg、該固形分18中の油分含有量は15重量%、水分含有量10重量%であった。また、C重油タンク1の底部を、目視にて観察したところ、該底部には、該C重油タンク1の構造上、取り出しきれずに残留するスラッジ含有スラッジ除去剤6が見られるものの、該C重油タンク1の底部に付着しているスラッジ2は見られなかった。
なお、図1中、各装置及び運転条件は以下のとおりである。
(各装置)
・洗浄機4;スラッジ除去剤を棒状に噴射することができる噴射機20台備える。
・加熱槽7;30kL、加熱温度 80℃
・固形分分離装置8;「商品名:デカンティングセントリヒュージ(三菱化工機社製)」、最大処理量7kL/時間
・三成分分離装置9;「商品名:ディスクセパレーター(三菱化工機社製)」、最大処理量3kL/時間
・送液ポンプ5、19及び21;「商品名:ウォーシントンポンプ(大野鉄工社製)」
(運転条件)
・洗浄機4の噴射量:150kL/時間
・スラッジ含有スラッジ除去剤6の抜き出し量(固形分分離装置8の処理量);該固形分分離装置8で、スラッジ含有スラッジ除去剤6を処理して得られる固形分15中の油分の含有量が、25%以下となるように、スラッジ含有スラッジ除去剤6の抜き出し量を調整した。
・再生スラッジ除去剤の抜き出し量(三成分分離装置9の処理量);該三成分分離装置9で、再生スラッジ除去剤を処理して得られる固形分18中の油分の含有量が、5%以下となるように、再生スラッジ除去剤の抜き出し量を調整した。
上記実施例のスラッジ廃棄物のうち、79400kgと大部分を占める該回収油分16は、水分含有量が1重量%、固形分含有量が1重量%と、不純物含有量が少ないので、燃料用の原料等に用いることができる。そのため、処分が必要なスラッジ廃棄物は、固形分15、回収水分17及び固形分18の合計700kgとなる。従って、本発明のスラッジ除去方法によれば、極めてスラッジ廃棄物の量を少なくすることができる。
本発明の実施の形態例のスラッジ除去方法を実施するためのフロー図である。
符号の説明
1 オイルタンク
2 スラッジ
3 スラッジ除去剤
4 洗浄機
5、19、21 送液ポンプ
6 スラッジ含有スラッジ除去剤
7 加熱槽
8 固形分分離装置
9 三成分分離装置
10 スラッジ抜出管
11 スラッジ除去剤循環管
12 加熱スラッジ除去剤抜出管
13 再生スラッジ除去剤返送管
14 再生スラッジ除去剤抜出管
15、18 固形分
16 回収油分
17 回収水分
20、22、23、24 弁

Claims (1)

  1. スラッジ除去剤をオイルタンク内のスラッジに接触させ、スラッジ含有スラッジ除去剤をオイルタンク外へ取り出すスラッジ除去工程、該スラッジ除去工程により得られるスラッジ含有スラッジ除去剤を、40℃以上に加熱し、加熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤を、オイルタンクに戻すスラッジ除去剤循環工程、熱後の該スラッジ含有スラッジ除去剤の一部を抜き出し、抜き出した該スラッジ含有スラッジ除去剤を固形分と再生スラッジ除去剤に分離し、次いで該再生スラッジ除去剤をスラッジ除去剤循環ラインに戻すスラッジ除去剤再生工程及び該スラッジ除去剤再生工程で得られる該再生スラッジ除去剤の一部を抜き出し、抜き出した該再生スラッジ除去剤を、油分、水分及び固形分の三成分に分離する三成分分離工程を有することを特徴とするスラッジ除去方法。
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