JP4467381B2 - シャワー器具用シャワー剤 - Google Patents

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本発明は、シャワー器具用シャワー剤及びシャワー器具の使用方法に関し、特に、薬剤収容室に収容されたシャワー剤を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、該原水と共に下流側流路に流出させる混合用アタッチメントを備えるシャワー器具に用いるシャワー器具用シャワー剤、及びシャワー器具の使用方法に関する。
シャワー器具やその他の薬剤散布器具に取り付けて、各種の液状、ゲル状、粒状、固形状等の家庭用消費薬剤や混合用薬剤を、原水に混合しながら散布できるようにした混合用アタッチメントが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の混合用アタッチメントは、同心状に配置された内側筒体と外側筒体とを有しており、内側筒体の内側を原水主流路とすると共に、内側筒体と外側筒体との間の中空部を、両端を上流側閉塞部と下流側閉塞部とで覆って薬剤収容室としたものであり、薬剤収容室に収容された薬剤等を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、原水と共に下流側流路に流出させる。
また、特許文献1に記載の混合用アタッチメントは、薬剤収容室の上流側端部における流入口と接続して、流出口に向かう螺旋流を流入する原水によって薬剤収容室内に生じさせる螺旋流発生手段を備えており、この螺旋流発生手段を介して螺旋流を発生させることにより、薬剤収容室内のデッドスペースや流れの生じ難い部分にも原水を効果的に行き届かせて、少ない流量の原水によっても薬剤収容室内の混合用薬剤を効率良く原水に混合しつつ容易に流出させることを可能にする。
特開2004−42027号公報
一方、例えばシャワー水に混合用薬剤としてシャワー剤を混合しつつ、入浴やシャワーの仕上げを行う場合には、例えば5〜150秒間程度の所定の時間、例えば0.05〜5質量%程度の所定の濃度で湯水によるシャワー用の原水にシャワー剤を混合できるようにして、シャワー剤を全身に行き渡らせるようにすることが望ましい。また、シャワー剤を混合しつつ所定の時間シャワーを行った後は、薬剤収容室に収容されたシャワー剤を、溶け残りを生じないように使い切ることができるようにして、シャワー器具を次に使う際の清潔感等を保持できるようにすることが望ましい。
本発明は、原水にシャワー剤を混合しつつシャワーを行えるようにした特定の構成のシャワー器具に用いられて、所定の時間、所定の濃度で原水に混合できシャワー剤を全身に行き渡らせることができると共に、所定の時間の経過後にはシャワー器具の薬剤収容室に溶け残りが無いように使い切ることを可能にするシャワー器具用シャワー剤、及び該シャワー剤を用いたシャワー器具の使用方法を提供することを目的とする。
本発明は、同心状に配置された内側筒体と外側筒体とを有しており、前記内側筒体の内側を原水主流路とすると共に、内側筒体と外側筒体との間の中空部を、両端を上流側閉塞部と下流側閉塞部とで覆って薬剤収容室とし、該薬剤収容室に収容されたシャワー剤を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、該原水と共に下流側流路に流出させる混合用アタッチメントを備えるシャワー器具に用いるシャワー剤であって、前記薬剤収容室は5〜25mLの容量を有すると共に、前記薬剤収容室には、上流側端部における流入口と接続して、流入する原水によって流出口に向かう螺旋流を生じさせる螺旋流発生手段が設けられており、前記原水主流路への流量Q1と、前記流入口を介した前記薬剤収容室への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1が0.03〜0.3となっており、前記シャワー剤の粘度が1600〜35000mPa・secであるシャワー器具用シャワー剤を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、同心状に配置された内側筒体と外側筒体とを有しており、前記内側筒体の内側を原水主流路とすると共に、内側筒体と外側筒体との間の中空部を、両端を上流側閉塞部と下流側閉塞部とで覆って薬剤収容室とし、該薬剤収容室に収容されたシャワー剤を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、該原水と共に下流側流路に流出させる混合用アタッチメントを備えるシャワー器具であって、前記薬剤収容室は5〜25mLの容量を有すると共に、前記薬剤収容室には、上流側端部における流入口と接続して、流入する原水によって流出口に向かう螺旋流を生じさせる螺旋流発生手段が設けられており、前記原水主流路への流量Q1と、前記流入口を介した前記薬剤収容室への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1が0.03〜0.3となっているシャワー器具の薬剤収容室に、粘度が1600〜35000mPa・secのシャワー剤を注入し、該薬剤収容室に原水を流入させつつ、5〜15L/分の流量で原水を供給することにより、シャワー剤が混合された原水を散水させるシャワー器具の使用方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のシャワー器具用シャワー剤、及び該シャワー剤を用いたシャワー器具の使用方法によれば、シャワー器具用シャワー剤は、原水にシャワー剤を混合しつつシャワーを行えるようにした特定の構成のシャワー器具に用いられて、所定の時間、所定の濃度で原水に混合できシャワー剤を全身に行き渡らせることができると共に、所定の時間の経過後にはシャワー器具の薬剤収容室に溶け残りが無いように使い切ることを可能にすることができる。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係るシャワー器具用シャワー剤が用いられるシャワー器具11は、混合用アタッチメント10を一体として備えるものであり、この混合用アタッチメント10は、当該シャワー器具11と、シャワー水供給ホース12との間に介在して取り付けられ、原水であるシャワー用の湯水に浴用薬剤、洗浄用薬剤、香料薬剤、スキンケア用薬剤、ヘアケア用薬剤等のシャワー剤を添加混合しつつ下流側のシャワー器具11に向けて流下させて、これらのシャワー剤が添加混合された湯水によってシャワーを行うことを可能し、シャワー器具11をシャワー剤散布器具としても用いることができるようにするために採用されたものである。すなわち、本実施形態によれば、混合用アタッチメント10は、例えば合成樹脂からなり、例えば使用者が湯上り用としてシャワーを使用する際に、その都度、薬剤収容室15(図2参照)に所望量のシャワー剤を注入し、入浴の仕上げとして、例えば5〜150秒間程度、シャワー剤を徐放させつつ例えば0.05〜5質量%程度の所望の濃度で混合したシャワー用の湯水を身体に散水させ、当該シャワー剤を身体に付着させて、これらのシャワーによる効用が効果的に得られるようにすること目的として用いられるものである。
そして、本実施形態のシャワー器具用シャワー剤は、図2及び図3(a),(b)に示すような、同心状に配置された内側円筒体16と外側円筒体17とを有しており、内側円筒体16の内側を原水主流路18とすると共に、内側円筒体16と外側円筒体17との間の中空部を、両端を上流側閉塞部19と下流側閉塞部20とで覆って薬剤収容室15とし、この薬剤収容室15に収容されたシャワー剤をシャワー水供給ホース12側の上流側流路13から流入した原水に混合しつつ、原水と共にシャワー器具11側の下流側流路14に流出させる混合用アタッチメント10を備えるシャワー器具11に用いるシャワー剤である。そして、混合用アタッチメント10の薬剤収容室15は5〜25mLの容量を有すると共に、この薬剤収容室15には、上流側端部における流入口37と接続して、流入する原水によって流出口39に向かう螺旋流を生じさせる螺旋流発生手段42が設けられており、原水主流路18への流量Q1と、流入口37を介した薬剤収容室15への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1が0.03〜0.3となっており、且つシャワー器具用シャワー剤の粘度は1600〜35000mPa・secとなっている。
また、本実施形態によれば、1600〜35000mPa・secの粘度を有するシャワー器具用シャワー剤は、薬剤収容室15への薬剤注入孔23と嵌合するノズル先端部を有する容器に収容されて、製品化されている。
本実施形態によれば、混合用アタッチメント10を構成する内側円筒体16は、円盤ドーナツ形状の上方基盤32と円盤ドーナツ形状の下方基盤33とによって上下の端部を支持された状態で固定され、内側の原水主流路18は、上方基盤32及び下方基盤33の中央貫通穴32a,33aを介して下流側流路14や上流側流路13と連通している。この内側円筒体16の下部及び上部における周面が上流側閉塞部19及び下流側閉塞部20によって覆われる部分には、上流側連通孔34及び下流側連通孔35が、当該内側円筒体16の周壁を横方向に貫通するようにして、周方向の同じ位置に上下に配置されて各々形成されている(図3(a),(b)参照)。
外側円筒体17は、好ましくは透明な合成樹脂からなるスリーブ形状の部材であって、その下端部及び上端部において、内側円筒体16との間に上流側閉塞部19及び下流側閉塞部20を各々介在させて、内側円筒体16に対して周方向に回転移動可能に取り付けられる。これによって、外側円筒体17の内側には、当該外側円筒体17と、内側円筒体16と、上流側閉塞部19及び下流側閉塞部20とによって囲まれる、5〜25mLの容量を有する円環状断面の薬剤収容室15が形成されることになる。ここで、薬剤収容室15の容量は、5〜25mLとする必要がある。好ましくは10〜20mLである。薬剤収容室15の容量が5mLよりも小さいと、シャワー剤を注入できる量が少なくなるため、シャワー剤による効果が十分に得られなくなったり、シャワー剤の溶けが速すぎてシャワー剤を全身に適用できなくなる場合がある。薬剤収容室15の容量が25mLよりも大きいと、シャワーヘッドの使い勝手が悪くなる(薬剤収容室を大きくしなければならないため、シャワーヘットが長く、あるいは太くなり、また原水主流路を細くする必要を生じて通常の使用時の散水量が低減する等)場合がある。
また、本第1実施形態によれば、外側円筒体17には、これの下部における周面に薬剤収容室15への薬剤注入孔23が開口形成され、この薬剤注入孔23は水抜き孔を兼ねると共に、外側円筒体17の上部には、薬剤注入孔23の垂直上方に位置して空気孔36が開口形成されている。そして、薬剤注入孔23及び空気孔36を覆うようにして、これらと同時に合致可能なスライド注入孔24及びスライド空気孔43を有する開閉スライド部材25が、外側円筒体17の軸方向Xにスライド移動可能に取り付けられている(図3(a),(b)参照)。
外側円筒体17と内側円筒体16との間に介在する上流側閉塞部19と下流側閉塞部20は、円盤ドーナツ形状の部材であって、下方基盤33と上方基盤32の薬剤収容室15側の内面に各々回転移動可能に密着して取り付けられる。また上流側閉塞部19と下流側閉塞部20は、シール性を確保するためのO−リングを適宜の位置に介在させつつ、上流側閉塞部19と下流側閉塞部20の外周面を外側円筒体17の内周面に各々接合一体化すると共に、これらの内周面を内側円筒体16の外周面に各々回転移動可能に密着させて取り付けられる。これによって上流側閉塞部19と下流側閉塞部20は、内側円筒体16を中心とした周方向に、外側円筒体17と一体となって回転移動することになる。
また、上流側閉塞部19と下流側閉塞部20の内部には、これらの断面中央部分を同心状かつ円環状に貫通するようにして、原水流入路21及び流出路22が、周方向に沿って延設して各々形成されている。原水流入路21が形成された上流側閉塞部19には、内側円筒体16の上流側連通孔34と合致することが可能な周方向の特定の位置に、内側円筒体16の外周面を覆う当該上流側閉塞部19の内壁部分を貫通して、流入口37(図3(b)参照)が形成されている。また原水流入路21の天面壁部分を貫通して、収容室連通孔38が周方向に複数箇所開口形成されており、これらの収容室連通孔38を介して、原水流入路21から薬剤収容室15に原水を供給することができるようになっている。
一方、流出路22が形成された下流側閉塞部20には、内側円筒体16の下流側連通孔35と合致することが可能な周方向の特定の位置に、内側円筒体16の外周面を覆う当該下流側閉塞部20の内壁部分を貫通して、流出口39(図3(b)参照)が、流入口37と同じ方向に開口して形成されている。また流出路22の下面壁部分を貫通して、収容室連通孔40が周方向に複数箇所開口形成されており、これらの収容室連通孔40を介して、シャワー剤を混入した原水を薬剤収容室15から流出路22に排出することができるようになっている。
そして、本実施形態によれば、内側円筒体16に対する、上流側閉塞部19及び下流側閉塞部20が一体となった外側円筒体17の相対的な回転移動によって、図3(a)に示すような、上流側連通孔34及び下流側連通孔35と、流入口37及び流出口39とが互いにずれて原水流入路21及び流出路22が閉塞された状態と、図3(b)に示すような、上流側連通孔34及び下流側連通孔35と、流入口37及び流出口39とが互いに合致して原水流入路21及び流出路22が開放された状態とを切り替えて、原水流入路21及び流出路22の開閉操作を容易に行うことが可能になる。
ここで、本実施形態によれば、原水流入路21及び流出路22が開放された際の、原水主流路18への流量Q1と、流入口37を介した薬剤収容室15への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1は、一般的なシャワー使用時の原水の流量である、5〜15L/分、好ましくは8〜12L/分の流量でシャワーを使用した際に、0.03〜0.3とする必要がある。好ましくは0.05〜0.2である。流量Q1と流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1が0.03よりも小さいと、薬剤収容室15への流量が少なくなり、収容されたシャワー剤に溶け残りが発生するなど剤を十分に溶解させにくくなるという不具合が生じることになる。流量分配比Q2/Q1が0.3よりも大きいと、特定の濃度以上の濃度でシャワー剤を混合したシャワー水を、5秒間以上継続して供給することが困難になり、また原水主流路の流量が少なくなって通常のシャワー使用時の散水量が低減すること等により、シャワーヘッドの使い勝手が悪くなる。
なお、本実施形態によれば、薬剤収容室15の内部には、例えば比重の異なる2種類の流動子50a,50bが各々2個ずつ合計4個収容されている。流動子50a,50bは、流入口37から流出口39へ向かう水の流れの作用によって、薬剤収容室15の内部において、壁面に衝突したり流動子同士で衝突しながら上下左右にあばれるようにして自由に動く(遊動する)ことができるようになっている。これによって、薬剤収容室15に流入した原水にシャワー剤をさらにスムーズに混合することが可能になる。
本実施形態によれば、薬剤収容室15に設けられた、流入する原水によって流出口39に向かう螺旋流を生じさせる螺旋流発生手段42は、図4に示すように、例えば周方向を向いた切欠き面51に周方向放流口52を開口形成した放流羽からなり、周方向に180度ずらして2箇所に配置されている。螺旋流発生手段42の周方向放流口52は、各々上流側閉塞部19の収容室連通孔38を介して原水流入路21と連通しており、流入口37及び流出口39が開放された際に、原水流入路21に流入する原水の圧力によって当該原水を螺旋方向に放流させ、これによって流出口39に向かう螺旋方向の流れを薬剤収容室15の内部に容易に生じさせる。
なお、薬剤収容室15には、螺旋流発生手段42に加えて、例えば放流羽の外周面に近接して上方に向けて開口形成した軸方向放流口による軸方向放流手段54を設けることもできる。軸方向放流手段54は、収容室連通孔38を介して原水流入路21と連通しており、流入口37及び流出口39が開放された際に原水流入路21に流入する原水の圧力によって、当該原水を軸方向に向けて放流させる。これによって、螺旋方向の流れと軸方向の流れとが混合された不規則な流れ(乱流)を、薬剤収容室15の内部に容易に生じさせることが可能になり、薬剤収容室15に流入した原水にシャワー剤をさらにスムーズに混合することが可能になる。
そして、本実施形態によれば、混合用アタッチメント10が一体として取り付けられるシャワー器具11は、図2に示すように、例えば合成樹脂からなり、これの中空内部が、混合用アタッチメント10の原水主流路18と連通する下流側流路14を形成している。またヘッド部11aの斜め下方を向いた開口面は円形の散水面として開口しており、この散水面を覆うようにして、多数の散水孔が形成された散水板55が、例えば中心部分を貫通するようにしてシャワー器具11の円柱状固定部11bに向けてビスをねじ込むことにより、一体として取り付けられている。なお、本実施形態によれば、散水板55に形成された多数の散水孔は、例えば0.6〜1.0mmの孔径を有しており、最近接ピッチを3.0〜5.0mmとして開口形成されている。また、散水板55に形成された多数の散水孔の総面積は、好ましくは30〜60mm2となっている。
上述の構成を有する混合用アタッチメント10を備えるシャワー器具11は、例えば長さが180〜250mm程度、太さ(最大径)が30〜60mm程度、重量が100〜250g程度となっている。また、散水角度θ1(図1参照)が例えば10〜20度となっている。さらに、一般的なシャワー使用時の原水の流量である5〜15L/分程度の流量でシャワーを使用した際に、混合用アタッチメント10が取り付けられていない一般のシャワー器具と比較して、8割以上の流量を確保できるようになっている。
また、上述の構成を有する混合用アタッチメント10を備えるシャワー器具11は、外側円筒体17の軸方向Xにスライド移動可能に取り付けられた開閉スライド部材25を介した操作によって、空気孔36や水抜き注入孔23を開閉したり、原水流入路21や流出路22を開閉したりできるようになっている。すなわち、開閉スライド部材25を外側円筒体17に対して上下にスライド移動することにより、空気孔36や水抜き注入孔23を開閉することができ、外側円筒体17を上流側閉塞部19及び下流側閉塞部20と共に内側円筒体16に対して周方向に回転移動することにより、上流側閉塞部19に形成された原水流入路21や下流側閉塞部20に形成された流出路22の開閉を行うことができるようになっている。
そして、上述のシャワー器具11を用いてシャワー剤を混合したシャワー水によるシャワーを行うには、まず薬剤注入孔23及び空気孔36を開放し、薬剤注入孔23を介して例えば5〜25gのシャワー器具用シャワー剤を薬剤収容室15に注入する。
ここで、本実施形態のシャワー器具用シャワー剤は、浴用薬剤、洗浄用薬剤、香料薬剤、スキンケア用薬剤、ヘアケア用薬剤等のシャワー剤であって、1600〜35000mPa・sec、好ましくは2500〜30000mPa・sec、より好ましくは5000〜20000mPa・sec、特に好ましくは8000〜15000mPa・secの粘度を有しており、薬剤注入孔23と嵌合するノズル先端部を有する容器に収容されて製品化されている。シャワー器具用シャワー剤が薬剤注入孔23と嵌合するノズル先端部を有する容器に収容されていることにより、例えばこのノズル先端部を、薬剤注入孔23に嵌合させるように挿入して容器を押圧することにより、当該シャワー器具シャワー剤を、使用の度にスムーズに注入して薬剤収容室15に容易に収容させることが可能になる。
また、本実施形態のシャワー器具用シャワー剤は、1600〜35000mPa・secの粘度を有している必要がある。シャワー剤の粘度が1600mPa・secよりも小さいと、シャワー剤の溶けが速すぎてシャワー剤を全身に適用できないという不具合が生じることになり、35000mPa・secよりも大きいと、薬剤収容室15内にシャワー剤の溶け残りが生じてシャワー剤の効果が十分に得られなくなるという不具合が生じることになる。またのシャワー器具用シャワー剤の粘度を2500〜30000mPa・secとすることにより、シャワー剤の溶けが速すぎることがないのでシャワー剤をより斑なく全身に適用することが可能になるという利点が得られることになる。また、容器に収容されたシャワー剤を薬剤収容室15に注入する際に、高粘度のため特に大きな押圧力を必要としたり低粘度のため剤がたれたりこぼれたりするといった不都合を防ぎ、剤の薬剤収容室15への注入を快適に行うことができるという利点が得られることになる。なお、粘度の測定条件は、使用機器:BM型粘度計((株)東京什器製)、ローター:No.4、回転数:12rpm、測定時間:60秒、測定温度:25℃、である。
薬剤収容室15へシャワー器具用シャワー剤を所望量注入したら、開閉スライド部材25をスライド操作し、外側円筒体17の薬剤注入孔23及び空気孔36と、開閉スライド部材25のスライド注入孔24及びスライド空気孔43をずらして、薬剤注入孔23及び空気孔36を閉塞する。また、この状態から、外側円筒体17を、上流側閉塞部19及び下流側閉塞部20と共に内側円筒体16に対して回転移動操作することにより、原水流入路21や流出路22を開放し、原水である湯水を薬剤収容室15へ流入させてシャワー剤を希釈させ、当該シャワー剤が混合されたシャワー水を散水可能とする。これによって、薬剤収容室15のシャワー剤を使い切るまで、好ましくは5〜150秒間、特に好ましくは5〜120秒間継続して、0.05〜5質量%の所望の濃度でシャワー剤を混合したシャワー水を身体に散水させ、当該シャワー剤を全身にわたって容易に付着させることが可能になる。さらに好ましくは、本実施形態のシャワー器具用シャワー剤を用いることにより、10秒間以上、0.1〜2質量%程度の濃度でシャワー剤を混合したシャワー水を身体に散水させることが可能になる。
シャワー剤を混合したシャワー水によるシャワーが終了したら、外側円筒体17を、上流側閉塞部19及び下流側閉塞部20と共に内側円筒体16に対して回転移動操作することにより、原水流入路21や流出路22を閉鎖した後、開閉スライド部材25を介した操作によって、外側円筒体17の薬剤注入口23及び空気孔36と、開閉スライド部材25のスライド注入口24及びスライド空気孔43とを合致させることにより、シャワー剤と入れ替わった原水を薬剤収容室15から水抜きすることが可能な状態になると共に、薬剤収容室15へシャワー剤を再び注入してゆくことが可能な状態に復帰することになる。本実施形態によれば、上述の5〜150秒間程度のシャワーの使用によって、薬剤収容室15に収容されたシャワー器具用シャワー剤を使い切るように設定されているので、再びシャワー剤を注入してシャワー器具11を使用する際の清潔感等を容易に保持することが可能になる。
したがって、本実施形態によれば、シャワー器具用シャワー剤は、1600〜35000mPa・secの粘度を有していると共に、螺旋流発生手段が設けらた容量が5〜25mLの薬剤収容室15に収容して用いられ、且つシャワー器具の混合用アタッチメントは、原水主流路への流量Q1と、流入口を介した薬剤収容室への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1が0.03〜0.3となっているので、所定の時間、所定の濃度で当該シャワー剤を原水に混合しながらシャワーを行うことがきると共に、所定の時間の経過後には薬剤収容室に溶け残りが無いように使い切ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明のシャワー器具用シャワー剤は、薬剤収容室への薬剤注入孔と嵌合するノズル先端部を有する容器に
収容されている必要は必ずしもなく、その他の容器に収容されて製品化されていても良い。また、薬剤収容室の内部に、流動子が収容されている必要は必ずしもなく、螺旋流発生手段に加えて軸方向放流手段を設ける必要は必ずしもない。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
上述の実施形態の混合用アタッチメントを備えるシャワー器具と同様のシャワー器具を用い、これの薬剤収容室に、表1に示す粘度を有し、表1に示す処方で配合された処方No.1〜No.9の9種類のシャワー剤を収容して、これらのシャワー剤について、「シャワー剤の粘度による溶解時間の評価」と「実使用評価」を行った。なお、シャワー器具の薬剤収容室の容量を15mLとし、各々12gのシャワー剤を薬剤収容室に注入した。また、シャワー器具の原水主流路への流量Q1と、流入口を介した薬剤収容室への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1を0.07とした。さらに、原水として38〜40℃の湯を使用し、9.5〜10.0L/分の流量でシャワー器具に供給した。
Figure 0004467381
「シャワー剤の粘度による溶解時間の評価」において、薬剤収容室にシャワー剤がある場合には、これを透明な外側円筒体の外側から目視によって確認した。「実使用評価」においては、評価1として、シャワー剤が斑なく全身に行き渡った否かを評価し、大変よく行き渡ったを「◎」、行き渡ったを「○」、行き渡ったが溶け残りが多いを「△」、溶けが速すぎ行き渡らないを「×」とした。また、評価2として、シャワー剤の効果としてタオルドライ後にしっとり感を感じたか否かを評価し、全身的に大変よく感じたを「◎」、全身的によく感じたを「○」、やや感じたか或いは部分的に感じたを「△」、感じないを「×」とした。評価結果を表2及び表3に示す。
Figure 0004467381
Figure 0004467381
表1及び表2に示す評価結果によれば、本発明に係る処方No.2,3,4,5,6,7のシャワー剤は、「剤の粘度による溶解時間の評価」及び「実使用評価」において優れており、上述のシャワー器具に用いられて、例えば仕上げ用のシャワーに適した所定の時間、所定の濃度で原水に混合しつつシャワーを行うことができると共に、所定の時間の経過後には、シャワー器具の薬剤収容室に溶け残りが無いように容易に使い切ることができることが判明する。
本発明の一実施形態に係るシャワー器具用シャワー剤が用いられる混合用アタッチメントを備えるシャワー器具の側面図である。 本発明の一実施形態に係るシャワー器具用シャワー剤が用いられる混合用アタッチメントを備えるシャワー器具の断面図である。 (a)及び(b)は、混合用アタッチメントの断面図である。 薬剤収容室に設けられる螺旋流発生手段を示す略示斜視図である。
符号の説明
10 混合用アタッチメント
11 シャワー器具
12 シャワー水供給ホース
13 上流側流路
14 下流側流路
15 薬剤収容室
16 内側円筒体
17 外側円筒体
18 原水主流路
19 上流側閉塞部)
20 上流側閉塞部
21 原水流入路
22 流出路
23 薬剤注入孔
25 開閉スライド部材
36 空気孔
37 流入口
39 流出口
42 螺旋流発生手段
50a,50b 流動子
54 軸方向放流手段
55 散水板

Claims (4)

  1. 同心状に配置された内側筒体と外側筒体とを有しており、前記内側筒体の内側を原水主流路とすると共に、内側筒体と外側筒体との間の中空部を、両端を上流側閉塞部と下流側閉塞部とで覆って薬剤収容室とし、該薬剤収容室に収容されたシャワー剤を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、該原水と共に下流側流路に流出させる混合用アタッチメントを備えるシャワー器具に用いるシャワー剤であって、
    前記薬剤収容室は5〜25mLの容量を有すると共に、前記薬剤収容室には、上流側端部における流入口と接続して、流入する原水によって流出口に向かう螺旋流を生じさせる螺旋流発生手段が設けられており、
    前記原水主流路への流量Q1と、前記流入口を介した前記薬剤収容室への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1が0.03〜0.3となっており、
    前記シャワー剤の粘度が1600〜35000mPa・secであるシャワー器具用シャワー剤。
  2. 前記薬剤収容室への薬剤注入孔と嵌合するノズル先端部を有する容器に収容された請求項1記載のシャワー器具用シャワー剤。
  3. 同心状に配置された内側筒体と外側筒体とを有しており、前記内側筒体の内側を原水主流路とすると共に、内側筒体と外側筒体との間の中空部を、両端を上流側閉塞部と下流側閉塞部とで覆って薬剤収容室とし、該薬剤収容室に収容されたシャワー剤を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、該原水と共に下流側流路に流出させる混合用アタッチメントを備えるシャワー器具であって、前記薬剤収容室は5〜25mLの容量を有すると共に、前記薬剤収容室には、上流側端部における流入口と接続して、流入する原水によって流出口に向かう螺旋流を生じさせる螺旋流発生手段が設けられており、前記原水主流路への流量Q1と、前記流入口を介した前記薬剤収容室への流量Q2との原水の流量分配比Q2/Q1が0.03〜0.3となっているシャワー器具の薬剤収容室に、粘度が1600〜35000mPa・secのシャワー剤を注入し、該薬剤収容室に原水を流入させつつ、5〜15L/分の流量で原水を供給することにより、シャワー剤が混合された原水を散水させるシャワー器具の使用方法。
  4. 5〜150秒間、0.05〜5質量%の濃度でシャワー剤が混合された原水を散水させる請求項3記載のシャワー器具の使用方法。
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