JP4169684B2 - 混合用アタッチメント - Google Patents

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本発明は、混合用薬剤を原水に混合しつつ、該原水と共に流出させる混合用アタッチメント、及び該混合用アタッチメントを一体として取り付けた薬剤散布器具に関する。
例えばシャワー器具等の散布器具において、ホース等の管路を経て供給される原水に入浴剤等の薬剤を混合用薬剤として添加混合し、これらの混合用薬剤とともに原水を散布器具から散布できるようにしたアタッチメントが開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に記載のアタッチメントは、図9に示すように、外部容器50の内部に薬剤収容室としての内部容器51が設けられた2重構造を備え、ホース等の管路や、各種の散布器具に取り付けて使用されるものである。そして、内部容器51には混合用薬剤が収容され、内部容器51の流入口52に設けられたバルブ53を開いて原水を内部に流入させて、混合用薬剤を溶解又は希釈しつつ常時開放の流出口54を介して流出させて、原水流路55を通過する原水に合流させることにより、混合用薬剤が添加混合された状態で原水を散布器具から散布できるようにするものである。
一方、特許文献2に記載のアタッチメントは、図10に示すように、内側筒体56と外側筒体57とからなる2重構造を備えており、内側筒体56の内側を原水の主通水路とすると共に、内側筒体56と外側筒体57との間を副通水路(薬剤収容室)として、内部に水によって溶出する固形化された化粧剤を封入してなるものである。そして、薬剤収容室への原水の流入口に設けられた円板状配水板58に対して、これの上流側に重ねて配置された円板状制御板59を、つまみ60を介して相対的にスライド回転させることにより、通水孔61を開閉操作することができるようになっている。
特開平8−187454号公報 実開平6−81389号公報
しかしながら、上記従来の混合用アタッチメントによれば、原水のみを使用する場合と、混合用薬剤を添加混合しつつ原水を使用する場合との切替えは、流入口に設けられたバルブや円板状制御板を操作して、薬剤収容室への原水の流入を制御することのみによって行われるものであり、薬剤収容室から原水流路への流出口については、開閉操作が行われることなく常時開放された状態となっているため、例えば流入口を閉塞して混合用薬剤を混入させることなく原水だけを使用したい場合でも、流出口を介して混合用薬剤が薬剤収容室から漏れ出ることになって、原水のみの使用が困難になると共に、収容された混合用薬剤が浪費される。
また、流入口に設けられたバルブや円板状制御板による開閉機構と同様のものを、流出口にも設けて、混合用薬剤が薬剤収容室から漏れ出ないようにすることも考えられるが、流入口の開閉操作に加えて、流出口の開閉操作をも行う必要を生じて切替え操作に手間がかかると共に、特に流入口と流出口の開閉を同時に行って、原水に混合用薬剤が混入した状態と原水に混合用薬剤が混入しない状態とをスムーズかつ即時に切替えてゆくことが困難になる。
本発明は、薬剤収容室への流入路と薬剤収容室からの流出路の開閉を、簡単な操作によって同時に行うことを可能にして、原水に混合用薬剤が混入した状態と原水に混合用薬剤が混入しない状態とをスムーズかつ即時に切替えてゆくことのできる混合用アタッチメント、及び該混合用アタッチメントを取り付けた薬剤散布器具を提供することを目的とする。
本発明は、上流側流路と下流側流路との間に介在して設けられ、薬剤収容室に収容された混合用薬剤を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、該原水と共に下流側流路に流出させる混合用アタッチメントであって、同心状に配置された内側筒体と外側筒体とを有しており、前記内側筒体の内側を原水流路とすると共に、内側筒体と外側筒体との間の中空部を、両端を上流側閉塞部と下流側閉塞部とで覆って前記薬剤収容室とし、前記上流側流路から前記薬剤収容室への流入路を前記上流側閉塞部に、前記薬剤収容室から前記下流側流路への流出路を前記下流側閉塞部に各々形成し、前記内側筒体に対する前記外側筒体の回転操作によって、前記流入路及び前記流出路の開閉を行う混合用アタッチメント、及び該混合用アタッチメントを一体として取り付けた薬剤散布器具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の混合用アタッチメント及び該混合用アタッチメントを一体として取り付けた薬剤散布器具によれば、原水のみの使用時に混合用薬剤が薬剤収容室から漏れ出ることがなく、薬剤収容室への流入路と薬剤収容室からの流出路の開閉を、簡単な操作によって同時に行うことを可能にして、原水に混合用薬剤が混入した状態と原水が混合用薬剤に混入しない状態とをスムーズかつ即時に切替えてゆくことができる。
本発明の好ましい第1実施形態に係る混合用アタッチメント10は、図1に示すように、例えば、散布器具であるシャワー器具11と、シャワー水供給ホース12との間に介在して取り付けられ、原水であるシャワー水に浴用薬剤、洗浄用薬剤、香料薬剤、スキンケア用薬剤等の薬剤を添加混合しつつ下流側のシャワー器具11に向けて流下させて、これらの薬剤が混合されたシャワー水によってシャワーを行うことを可能にすることにより、シャワー器具11を薬剤散布器具としても用いることができるように採用されたものである。
本第1実施形態の混合用アタッチメント10は、図2(a)及び(b)に示すように、シャワー水供給ホース12内の上流側流路13とシャワー器具11内の下流側流路14との間に介在して設けられ、薬剤収容室15に液状、ゲル状、粒状等の状態で収容された薬剤を上流側流路13から流入した原水に混合させて、当該薬剤を希釈又は溶解させた混合液を原水と共に下流側流路14に流出させるアタッチメントであって、同心状に配置された内側円筒体19と外側円筒体20とを有し、内側円筒体19の内側を原水流路21とすると共に、内側円筒体19と外側円筒体20との間の環状断面を有する中空部を、両端を上流側閉塞部22と下流側閉塞部23とで覆って薬剤収容室15とし、上流側流路12から薬剤収容室15への流入路16を上流側閉塞部22に、薬剤収容室15から下流側流路14への流出路17を下流側閉塞部23に各々形成し、内側円筒体19に対する外側円筒体20の回転操作によって、流入路16及び流出路17の開閉を行うようにしたものである。
また、本第1実施形態の混合用アタッチメント10によれば、上流側閉塞部22及び下流側閉塞部23は、外側閉塞部22a,23aと内側閉塞部22b,23bとを回転可能に重ね合わせた構造を備えている。そして、内側円筒体19に対する外側円筒体20の回転操作によって、2重構造を構成する上流側内側閉塞部22bを回転させると共に、2重構造を構成する下流側内側閉塞部23bを回転させることにより、上流側外側閉塞部22aに形成された外側流入路16aと、上流側内側閉塞部22bに形成された内側流入路16bとが連通する状態又は連通しない状態を切り替え、且つ下流側外側閉塞部23aに形成された外側流出路17aと、下流側内側閉塞部23bに形成された内側流出路17bとが連通する状態又は連通しない状態を切り替えて、流入路16及び流出路17の開閉を同時に行い、これによって薬剤収容室15に収容された混合用薬剤の不要な流出を防ぐことができるようになっている。
本第1実施形態によれば、混合用アタッチメント10は、公知の各種のプラスチック成形加工方法によって形成された合成樹脂製の略円柱形状の装置であって、上端部にはシャワー器具11が螺合装着される装着穴24が、周壁33により囲まれて形成されている。またアタッチメント10の下端部には、シャワー水供給ホース12が装着される装着突起25が、張出し基端部30から下方に突出して設けられている。そして、装着穴24との装着突起25との間を貫通するようにして、混合用アタッチメント10を縦断する原水流路21が、円形断面の混合用アタッチメント10の中央部分に位置して内側円筒体19の内側に形成されている。
また、透明な合成樹脂製の部材である外側円筒体20と、その上下の端部から径方向内方に突出して一体として設けられた上流側内側閉塞部22b及び下流側内側閉塞部23bと、内側円筒体19の外周面とで囲まれた空間が円環状断面の薬剤収容室15を形成している。また外側円筒体20には、これの上端部分に空気孔26が形成されていると共に、下端部分に水抜き注入孔27(水抜き及び薬剤の注入を行うための孔)が空気孔26の垂直下方に位置して設けられている。さらに外側円筒体20の外側を覆うようにして、透明な円筒状のカバー体28が装着されており、このカバー体28は、外側円筒体20に対して上下に移動可能で、且つ外側円筒体20と係止一体化されて外側円筒体20と共に上流側外側閉塞部22a及び下流側外側閉塞部23aに対して回転可能に設けられている。
さらに、本第1実施形態によれば、上流側内側閉塞部22bと共に上流側閉塞部22を構成する上流側外側閉塞部22aは、張出し基端部30を挟んで装着突起25と一体成形され、内側円筒体19の外周面を覆うようにして装着固定されると共に、上流側内側閉塞部22bの外側から内側円筒体19と外側円筒体20との間の間隔を塞ぐように取り付けられる部分である。また下流側内側閉塞部23bと共に下流側閉塞部23を構成する下流側外側閉塞部23aは、内側円筒体19の上端から径方向外方に延設されるようにして内側円筒体19と一体成形され、下流側内側閉塞部23bの外側から内側円筒体19と外側円筒体20との間の間隔を塞ぐように設けられる部分である。なお、本第1実施形態によれば、外側閉塞部22a,23aと内側閉塞22b,23bとの接合箇所やその他の部材同士の接合箇所には、必要に応じて適宜Oリング等が設けられ、これらの接合箇所の止水性を向上させている。
本第1実施形態によれば、外側円筒体20の外側に装着されたカバー体28の操作によって、スライド係止機構を介して薬剤収容室15に収容された混合用薬剤の流入路16及び流出路17の開閉や、薬剤収容室15からの水抜き及び薬剤収容室15への混合用薬剤の注入が可能な状態への切替えを、容易に行うことができるようになっている。すなわち、図3に示すように、円筒状のカバー体28の上半部分には、当該カバー体28の回転を容易に行わせるための滑り止め用凸状37が複数設けられており、またカバー体28の下端縁部には、スライド係止機構として切り欠き凹部29が設けられ、この切り欠き凹部29は、装着突起25の張出し基端部30から上方に突出して設けられた基端係止突起31と係止されるようになっている。また、カバー体28の上端には、カバー体突起32が上方に突出して設けられ、このカバー体突起32は、装着穴24の周壁33の下端縁に沿って周方向に延設形成された切欠き凹溝34にスライド可能に遊嵌係止されるようになっている。さらに、カバー体28には、その上端部にカバー体空気孔35が、その下端部にカバー体水抜き注入孔36が各々開口形成されており(図2(a)参照)、これらのカバー体空気孔35及びカバー体水抜き注入孔36は、外側円筒体20の空気孔26及び水抜き注入孔27と同時に合致できるように、これらの間隔と等しい間隔で、且つカバー体水抜き注入孔36をカバー体空気孔35の垂直下方に位置させた状態で設けられている。
そして、カバー体28を外側円筒体20に対して下方にスライド移動させて切り欠き凹部29を基端係止突起31に係止させれば、空気孔26とカバー体空気孔35、及び水抜き注入孔27とカバー体水抜き注入孔36とが同時に合致することになると共に(図5(a),(b)参照)、上流側外側閉塞部22aに形成された外側流入口16aと上流側内側閉塞部22bに形成された内側流入口16b、及び下流側外側閉塞部23aに形成された外側流出口17aと、下流側内側閉塞部23bに形成された内側流出口17bが連通しない状態となる。この状態(図3参照)から、カバー体28を外側円筒体20に対して上方にスライド移動させれば、切り欠き凹部29の基端係止突起31への係止状態が開放されると共に、カバー体28の上端のカバー体突起32が切欠き凹溝34の左端に配置され、またカバー体28の内側面に形成された一体化係止溝38が、外側円筒体20の外周面に形成された一体化係止凸条39に係止されて、カバー対28と外側円筒体20とが一体として回転できる状態となる。なお、カバー体28を外側円筒体20に対して上方にスライド移動させることにより、合致していた空気孔26とカバー体空気孔35、及び水抜き注入孔27とカバー体水抜き注入孔36が上下にずれてこれらが閉塞されることになる(図2(a)参照)。
カバー体28を上方にスライド移動させてカバー体28と外側円筒体20とが一体として回転可能な状態から、さらに、カバー体突起32を切欠き凹溝34に沿って右側に回転移動させつつ、カバー体突起32が切欠き凹溝34の右端に当接するまでこれらを回転させれば、内側閉塞部22b,23bが回転して、上流側外側閉塞部22aに形成された外側流入路16aと上流側内側閉塞部22bに形成された内側流入路16b、及び下流側外側閉塞部23aに形成された外側流出路17aと下流側内側閉塞部23bに形成された内側流出路17bとが連通した状態となり(図2(b)参照)、流入路16及び流出路17が同時に通水可能となり、薬剤収容室15に原水を流入させると共に混合用薬剤を流出させることができる。
一方、混合用薬剤の流出が可能となった状態から、カバー体28と外側円筒体20とを一体として逆方向(上記連通した状態とするカバー体28の回転とは逆の方向)に回転させれば、流入路16及び流出路17が同時に閉塞して、混合用薬剤の流出及び原水の薬剤収容室15への流入が遮断された状態に容易に復帰することになる。さらにカバー体28を外側筒体20に対して下方にスライド移動させれば、空気孔26とカバー体空気孔35、及び水抜き注入孔27とカバー体水抜き注入孔36が合致した状態に再び復帰することになり、薬剤収納室15に残存する流体を排出することが可能になる。
なお、本第1実施形態によれば、薬剤収容室15の上流側端部における流入路16の出口と接続して、流出路17に向かう螺旋流を薬剤収容室15内に生じさせる螺旋流発生手段18が設けられている。すなわち、本第1実施形態によれば、螺旋流発生手段18は、例えば図4にも示すように、内側流入路16bと連通して上流側内側閉塞部22bの上方に突出して設けられると共に、円環状断面を有する薬剤収容室15の下端部分に周方向に180度の間隔をおいて配置された、放流口41を有する上端が閉塞された一対の中空円筒突起40からなるものである。またこれらの中空円筒突起40は、放流口41を、各々円環状断面の薬剤収容室15の周方向に沿った同じ回転方向に向けて横向きに開口させていることより、流入路16から流入する原水を円環状断面の周方向に向けて放流口41から放流させ、これによって薬剤収容室15内に、流出路17に向かう螺旋流を発生させるようになっている。
そして、本第1実施形態の混合用アタッチメント10によれば、薬剤収容室15への流入路16と薬剤収容室15からの流出路17の開閉を、上述のスライド係止機構を介した内側円筒体19に対する外側円筒体20の回転による簡単な操作によって同時に行うことを可能にして、原水に混合用薬剤を混入させる状態と原水に混合用薬剤を混入させない状態とをスムーズかつ即時に切替えてゆくことができる。
すなわち、図2(a)に示す流入路16及び流出路17が閉塞していて、上流側流路13から下流側流路14に向かう原水が原水流路21のみを通過している状態から、カバー体28と共に外側円筒体20を回転させれば、外側流入路16aと内側流入路16b、及び外側流出路17aと内側流出路17bとが同時に連通することになり(図2(b)参照)、これによって薬剤収容室15に原水をスムーズに引き込むことが可能になると共に、引き込んだ原水に混合用薬剤を混合させて、この混合液を流出路17を介して原水流路21を通過する原水と共に下流側流路14に容易かつ
スムーズに流出させることが可能になる。
なお、本第1実施形態の混合用アタッチメント10によれば、原水流路21と接続する外側流入路16aと外側流出路17aが、原水流路21に対して流下方向に斜めに延設されているので、原水流路21から原水をさらにスムーズに取り込むことが可能になり、また薬剤収容室15内で原水により混合用薬剤が希釈(溶解)されることによって得られた混合液を、原水流路21を通過する原水にさらにスムーズに混合できる。
また、本第1実施形態の混合用アタッチメント10によれば、薬剤収容室15内に混合用薬剤を補充する作業を容易に行うことができる。すなわち、本実施形態によれば、流入路16及び流出路17を薬剤収容室15と連通した態として、混合用薬剤を原水に混合しつつ所定時間シャワーを行うと、薬剤収容室15内の混合用薬剤が略完全に希釈(溶解)されて無くなり、原水のみが薬剤収容室15内に存在する状態となる。混合用薬剤が無くなったら、カバー体28と共に外側円筒体20を逆方向に回転させて、流入路16及び流出路17を閉塞状態とすると共に、カバー体28を外側円筒体20に対して下方にスライド移動させれば、図5(a)に示すように、空気孔26とカバー体空気孔35、及び水抜き注入孔27とカバー体水抜き注入孔36とが合致した状態となり、合致した空気孔26,35から空気を供給しつつ、合致した水抜き注入孔27,36から薬剤収容室15内の原水をその自重によって速やかに排除することが可能になる。
そして、薬剤収容室15の内部が空になったら、図5(b)に示すように、混合用薬剤が例えば液状のものである場合には、合致した水抜き注入孔27,36に薬剤補充容器のノズル部44を挿入し、合致した空気孔26,35から空気を排除しつつ下方から混合用薬剤を充填してゆくことにより、混合用薬剤が薬剤収容室15に迅速かつ容易に補充されることになる。薬剤収容室15に混合用薬剤が補充されたら、カバー体28を外側円筒体20に対して上方にスライド移動させて空気孔26,35及び水抜き注入孔27,36を閉塞しさらにカバー体28を回転させれば、混合用薬剤を原水に混合可能な状態に速やかに復帰することになる。
図6(a)〜(c)は、本発明の第2実施形態に係る混合用アタッチメント45を示すものである。本第2実施形態の混合用アタッチメント45は、上記第1実施形態の混合用アタッチメントと同様の内部構成を備える一方で、そのスライド係止機構が上記第1実施形態のスライド係止機構とは異る構成を備えている。すなわち、本第2実施形態によれば、スライド係止機構は、外側円筒体46の外側に回転スライド可能に装着されたカバー体47の上端縁部に、周方向に延設された切り欠き案内溝48を設け、この切り欠き案内溝48に、外側円筒体46の上端部外周面から径方向外方に突出する係止突起49をスライド可能に遊嵌係止することによって構成されている。
そして、係止突起49を切り欠き案内溝48の回転方向Xにおける先端側端部(図6(a)のA−A断面図では右側端部)に当接させて、空気孔26とカバー体空気孔35、及び水抜き注入孔27とカバー体水抜き注入孔36とを合致させている状態(図6(a)参照)から、カバー体47を外側円筒体46に対して回転方向Xに回転させ、係止突起49を切り欠き案内溝48の回転方向Xにおける後端側端部に当接させれば(図6(b)参照)、カバー体47と共に外側円筒体46を一体として回転方向Xに回転させることができる状態になると共に、空気孔26とカバー体空気孔35、及び水抜き注入孔27とカバー体水抜き注入孔36とが互いにずれて、これらが閉塞することになる。さらに、カバー体47と共に外側円筒体46を一体として回転方向Xに回転させることにより、内側閉塞部22b,23bが回転して、上流側外側閉塞部22aに形成された外側流入路16aと上流側内側閉塞部22bに形成された内側流入路16b、及び下流側外側閉塞部23aに形成された外側流出路17aと下流側内側閉塞部23bに形成された内側流出路17bとが同時に連通した状態となり、これによって薬剤収容室15に原水を流入させて混合用薬剤を流出させることが可能になる。
したがって、本第2実施形態の混合用アタッチメント45によれば、カバー体47による回転操作のみによって、薬剤収容室15に収容された混合用薬剤の流入路16及び流出路17の開閉や、薬剤収容室15からの水抜き及び混合用薬剤の注入が可能な状態への切替えを容易に行うことが可能になると共に、上記第1実施形態の混合用アタッチメント10と同様の作用効果を奏することになる。
図7(a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係る混合用アタッチメント80を示すものである。本第3実施形態の混合用アタッチメント80は、上記第1実施形態の混合用アタッチメント10と略同様の構成を備える一方で、内側円筒体19に対する外側円筒体20の回転操作によって上流側閉塞部81に形成された流入路83及び下流側閉塞部82に形成された流出路84の開閉を行う機構が、上記第1実施形態の開閉機構と相違している。
すなわち、本第3実施形態によれば、内側円筒体19には、周面が上流側閉塞部81及び下流側閉塞部82によって覆われる部分に、上流側連通孔85及び下流側連通孔86が、当該内側円筒体19の周壁を横方向に貫通するようにして各々形成されている。また、上流側閉塞部81及び下流側閉塞部82の内部に各々形成された流入路83及び流出路84は、円環状部分である当該上流側閉塞部81及び下流側閉塞部82の周方向に沿って、これらの中央部分を同心状かつ円環状に貫通するようにして各々設けられている。
さらに、本実施形態によれば、上流側閉塞部81の内部に形成された流入路83は、周方向の特定の位置において、内側円筒体19の外周面を覆う部分の上流側閉塞部81を貫通して形成された流入口87(図7(b)参照)を有していると共に、流入路83の天面壁を貫通して周方向に複数箇所形成された収容室側連通孔88を有しており、これらの収容室側連通孔88を介して、流入路83から薬剤収容室15に原水を供給することができるようになっている。また下流側閉塞部82の内部に形成された流出路84は、内側円筒体19の外周面を覆う部分の下流側閉塞部82を貫通して形成された流出口89(図7(b)参照)を有していると共に、流出路84の下面壁を貫通して周方向に複数箇所形成された収容室側連通孔90を有しており、これらの収容室側連通孔90を介して、混合用薬剤を混入した原水を薬剤収容室15から流出路84に排出することができるようになっている。
そして、本第3実施形態の混合用アタッチメント80によれば、上記第1実施形態の混合用アタッチメント10と同様の、内側円筒体19に対する、上流側閉塞部81及び下流側閉塞部82に係止一体化された外側円筒体20の回転操作によって、図7(a)に示すような、上流側連通孔85及び下流側連通孔86と、流入路83の流入口87及び流出路84の流出口89とが互いにずれた状態と、図7(b)に示すような、上流側連通孔85及び下流側連通孔86と、流入路83の流入口87及び流出路84の流出口89とが同時に合致する状態とを切り替えて、流入路83及び流出路84の開閉操作を容易に行うことが可能になり、これによって、上記第1実施形態の混合用アタッチメント10と同様の作用効果を奏することになる。
また、本第3実施形態の混合用アタッチメント80によれば、内側円筒体19に設けられた上流側連通孔85及び下流側連通孔86の開口部に近接して、薬剤収容室15のシール状態を保持したままこれらをスムーズに回転させるために介在させるO−リング91が設置されている。O−リング91を内側円筒体19に設置することによって、回転軸に対する摺動部分の回転半径を小さくしている。回転半径を小さくすることによって回転トルクを小さくすることができる。また小さい径のO−リング91を用いることができるようになり、これらによって、例えば混合用薬剤との接触によるO−リング91の膨張や変形を効果的に抑制することが可能になって、内側円筒体19に対する外側円筒体20のスムーズな回転操作を長期間に亘って容易に保持することが可能になる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の混合用アタッチメントは、シャワー水に浴用薬剤やスキンケア用薬剤等の身体用薬剤を混合して送り出すものに限定されることなく、シャワー器具以外のその他の薬剤散布器具に取り付けて、各種の液状、ゲル状、粒状、固形状等の家庭用消費薬剤や農業用薬剤等の薬剤を原水に混合するために採用することもできる。また、薬剤収容室の内部に螺旋流を生じさせる螺旋流発生手段は設けても設けなくても良く、内側筒体に対して外側筒体を回転操作して流入路及び流出路を開閉する機構は、上述の開閉機構に限定されるものではない。
そして、本発明によれば、例えば上述の構成を有する混合用アタッチメント10,45,80を、シャワー器具とシャワー水供給ホースとの間に介在させて使用する以外に、図8に示すように、これらの混合用アタッチメント10,45,80をシャワー器具70に一体として取り付けて、混合用薬剤がシャワー水と共に流出する状態と、シャワー水のみが流出する状態とを切り替えることができる機能を備えるシャワー器具70として用いることもできる。すなわち、混合用アタッチメント10,45,80は、公知の各種の取付け手段を介して、例えば脱塩素フィルターを備える浄水部71と共に、薬剤散布器具としてのシャワー器具70に一体として取り付けて用いることができる。また、混合用アタッチメント10,45,80は、シャワー器具70の外部から見えないように当該シャワー器具70に内蔵させて取り付けることもできる。
本発明に係る混合用アタッチメントをシャワー器具に取り付けて使用する状況を説明する側面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る混合用アタッチメントにより混合用薬剤を原水に混合する状況を説明する断面図である。 本発明の第1実施形態に係る混合用アタッチメントにおけるスライド係止機構を説明する正面図ある。 本発明の第1実施形態に係る混合用アタッチメントに設けられた螺旋流発生手段を説明する略示斜視図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る混合用アタッチメントに混合用薬剤を補充する状況を説明する断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2実施形態に係る混合用アタッチメントにおけるスライド係止機構を説明する正面図、及び各正面図のA−Aに沿った断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係る混合用アタッチメントにより混合用薬剤を原水に混合する状況を説明する断面図である。 本発明に係る混合用アタッチメントを一体として取り付けたシャワー器具を例示する断面図である。 従来の混合用アタッチメントの一例を説明する部分破断側面図である。 従来の混合用アタッチメントの他の一例を説明する断面図である。
符号の説明
10,45,80 混合用アタッチメント
11,70 シャワー器具
12 シャワー水供給ホース
13 上流側流路
14 下流側流路
15 薬剤収容室
16,83 流入路
16a 外側流入路
16b 内側流入路
17,84 流出路
17a 外側流出路
17b 内側流出路
19 内側円筒体(内側筒体)
20,46 外側円筒体(外側筒体)
21 原水流路
22,81 上流側閉塞部
22a 上流側外側閉塞部
22b 上流側内側閉塞部
23,82 下流側閉塞部
23a 下流側外側閉塞部
23b 下流側内側閉塞部
26 空気孔
27 水抜き注入孔
28,47 カバー体
35 カバー体空気孔
36 カバー体水抜き注入孔
85 上流側連通孔
86 下流側連通孔
87 流入口
88,90 収容室側連通孔
89 流出口
91 O−リング

Claims (5)

  1. 上流側流路と下流側流路との間に介在して設けられ、薬剤収容室に収容された混合用薬剤を上流側流路から流入した原水に混合しつつ、該原水と共に下流側流路に流出させる混合用アタッチメントであって、
    同心状に配置された内側筒体と外側筒体とを有しており、前記内側筒体の内側を原水流路とすると共に、内側筒体と外側筒体との間の中空部を、両端を上流側閉塞部と下流側閉塞部とで覆って前記薬剤収容室とし、
    前記上流側流路から前記薬剤収容室への流入路を前記上流側閉塞部に、前記薬剤収容室から前記下流側流路への流出路を前記下流側閉塞部に各々形成し、
    前記内側筒体に対する前記外側筒体の回転操作によって、前記流入路及び前記流出路の開閉を行う混合用アタッチメント。
  2. 前記上流側閉塞部及び前記下流側閉塞部が、外側閉塞部と内側閉塞部の少なくとも一方を回転スライド可能に重ね合わせた構造を備えており、前記内側筒体に対する前記外側筒体の回転操作によって、外側閉塞部と内側閉塞部の少なくとも一方を回転させることにより、外側閉塞部に形成された外側流入口或いは外側流出口と、内側閉塞部に形成された内側流入口或いは内側流出口とが連通する状態又は連通しない状態を切り替えて、前記流入路及び前記流出路の開閉を行う請求項1記載の混合用アタッチメント。
  3. 前記内側筒体には、周面が前記上流側閉塞部及び前記下流側閉塞部によって覆われる部分に上流側連通孔及び下流側連通孔が各々形成されていると共に、前記流入路及び前記流出路は、その流入口及び流出口が、前記内側筒体の外周面を覆う面に開口しており、前記内側筒体に対する前記外側筒体の回転操作によって、前記内側筒体と前記上流側閉塞部及び前記下流側閉塞部とを相対的に回転させることにより、前記上流側連通孔及び前記下流側連通孔と前記流入口及び前記流出口とが合致する状態又は合致しない状態を切り替えて、前記流入路及び前記流出路の開閉を行う請求項1記載の混合用アタッチメント。
  4. 薬剤散布器具に取り付けて使用される請求項1〜3のいずれかに記載の混合用アタッチメント。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の混合用アタッチメントを一体として取り付けた薬剤散布器具。
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