JP4467177B2 - 地下構造物用蓋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホールの開口を閉塞するマンホール用蓋のような地下構造物用蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
マンホール用蓋としては金属材料で一体的なプレート状に形成されたものが多く用いられているが、マンホール用蓋には自動車車輪などから下向き荷重が繰り返し加えられるので、特に、中央部が大きく湾曲して又はたわんで変形するおそれがある。このような変形を防止するためには、マンホール用蓋を厚く形成すればよいが、蓋を厚く形成すると蓋の重量が過大となって取扱性が悪くなるだけでなく、蓋に用いる金属材料が増大してコスト高となってしまう。そこで、重量及び使用金属材料の増大を低くおさえて必要な機械的強度(変形こわさ又は破壊強さ)を確保するために、適当な高さの枠部の間に補強用リブを設けた蓋本体を金属材料で形成し、この枠部内に詰め物材を充填して硬化させ、硬化した詰め物材で蓋本体に不足する機械的強度を補う構成のマンホール用蓋も使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、詰め物材は一般的に脆いので、このような構成のマンホール用蓋では、蓋本体の機械的強度不足は十分補われてはいない。
【0004】
そこで本発明は、金属材料等の蓋本体材料の使用量が少なくてすみ、しかも湾曲に対する十分な機械的強度を有する地下構造物用蓋の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の地下構造物用蓋は、マンホール等の地下構造物の開口に設置される地下構造物用蓋であって、枠部及びこの枠部間に設けられている補強用リブ(補強用はりを含む)から形成された蓋本体と、前記枠部内に充填されて硬化した詰め物材(詰め物材は、枠部間に流し込まれたり流し入れられたりするが、枠部内の空間を全体的にうめる必要は必ずしもなく、例えば枠部間の下側空間や上側空間にのみ充填される場合もある)と、から構成され、前記補強用リブは、前記詰め物材を区分けする複数の又は多数の囲み部を形成するように設けられていることを基本的構成としている。詰め物材を区分け又は小さく区分けしておけば、区分けされたそれぞれの詰め物材の曲げ強度は、区分けされていない場合と比較して大きいので、詰め物材が容易に変形又は損傷するといったことがない。したがって、硬化した詰め物材によって、枠部間に補強用リブを設けた、例えば金属製の蓋本体に不足する機械的強度を十分補うことが可能となる。補強用リブは枠部と同一材料、例えば金属材料で一体的に形成されるのが普通である。詰め物材としてはコンクリートや硬化性合成樹脂のような硬化性流動材を用いることができ、通常は、硬化した詰め物材の強度を高めるために骨材が混入される。
【0006】
地下構造物用蓋の機械的強度を高めるためには、枠部の下端に例えば金属製の薄い又は比較的薄い閉塞用プレート部(地下構造物の開口を完全には塞がないようなもの、例えばガス抜き孔が設けられているものも含まれるが、このようなガス抜き孔等は詰め物材に設けられた貫通孔と連通するのが普通である)を一体的に形成し、補強用リブをこの閉塞用プレート部の上面に一体的に設けることが可能である。詰め物材は、枠部及び閉塞用プレート部により形成される収容凹部内に充填され、閉塞用プレート部に沿って補強用リブにより短くあるいは小さく区分けされる。
【0007】
地下構造物用蓋の重量を小さくあるいは使用材料量、例えば使用金属量を少なくするためには、蓋本体を上面及び下面開放のもの(閉塞用プレート部を設けないもの)として構成しておくことが好ましい。しかしながら、蓋本体をこのように枠部及び通常は薄い補強用リブのみから構成すると、詰め物材は一般的に脆いので、蓋上面に大きな荷重が継続してあるいは頻繁に加わる場合には、詰め物材の下端部に大きな亀裂が生じる場合もあり得る。したがって、適当な高さを有するように形成される(特に薄肉の)補強用リブに水平方向又はほぼ水平方向に突出する側方突出部を設けることが好ましい。側方突出部を設けても閉塞用プレート部を構成するよりは使用材料量、例えば使用金属量は増加しない。そして、詰め物材の脆さは、詰め物材中に側方突出部が埋め込まれることにより、あるいは詰め物材が側方突出部と接触していることにより十分に補強される。側方突出部は枠部下端と同一の高さ位置、または枠部下端よりも多少上方位置に配置されるのが普通である。通常、側方突出部は補強用リブの下端に形成される。詰め物材は、補強用リブの上端から側方突出部までを完全に又はほぼ完全に(例えば側方突出部の下面のみを残して)包み込むように、あるいは補強用リブの上端から側方突出部の上面までを覆うように充填される。詰め物材が側方突出部を含んで補強用リブを完全に包み込むように構成すれば、補強用リブに錆が発生するのを効果的に防止できる。詰め物材を広い範囲で補強するためには、側方突出部を補強用リブの両側に設ける。側方突出部を構成することによりまた、詰め物材が簡単に崩れ落ちるのを防止できる。側方突出部は、補強用リブ全体に設けてもよいが、最も変形量が大きい蓋中央部又は補強用リブの中央部にのみ形成してもよい。
【0008】
場合によっては、詰め物材は側方突出部の下面を覆うように、あるいは側方突出部を含んで補強用リブの下側を包み込むように、または補強用リブの上側を僅かに残して全体を覆うように充填される。側方突出部が補強用リブの下端に設けられ、かつ詰め物材が側方突出部の下面のみを覆うように充填される場合には、詰め物材は補強用リブによって区分けされないこととなる。
【0009】
また、使用金属量等をそれほど増加させないで、詰め物材の脆さを補強するために、枠部の下面開口を部分的に塞ぐ補強用プレート部を補強用リブの下端に一体的に形成してもよい。補強用リブの下端に形成される補強用プレート部は枠部に接続されることもある。補強用プレート部は最も変形量が大きい蓋中央部又は補強用リブの中央部にのみ形成すると効果的である場合が多い。
【0010】
ところで、補強用リブは、上端が枠部の高さ方向中央まで達していなくても十分な補強効果を達成する場合が多い。したがって、補強用リブの上端を枠部の高さ方向中央よりも低く位置させて金属等の材料の使用量をおさえるのが得策である。
【0011】
なお、特に、詰め物材を少数に区分けする場合、すなわち囲み部(区分け部)を大きく構成する場合には、変形時に詰め物材に生じる圧縮応力の向きと直交するように補強用リブを形成するのが好ましい。例えば、円形又は四角形の蓋本体あるいは枠部又は閉塞用プレート部に、中心を蓋本体あるいは枠部又は閉塞用プレート部の中心と一致させて円形の補強用リブを1本又は径を変えて数本形成したり、正方形又は長方形あるいは六角形等の補強用リブを、中心を蓋本体あるいは枠部又は閉塞用プレートへ部の中心と一致させて1つ又は大きさを変えて数個あるいは相似状に数個設ける。また、特に、蓋本体あるいは枠部又は閉塞用プレート部が長方形状又は正方形状の四角形状に形成され、一方対向蓋辺部のみが受枠又は地下構造物に支持されるような場合には、変形時の詰め物材の圧縮応力の向きは一方対向蓋辺部方向となるので、他方対向蓋辺部方向に延びて詰め物材の応力方向と直交する複数の補強リブ(補強用リブ)により詰め物材を区分けするのが有効である。この場合には、荷重が加わったときに補強リブが変形するのを防止するために、一方対向蓋辺部方向に延びて補強リブと一体的に直交する少数の補助リブ(補強用リブ)を設けるのが普通である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明に係る第1のマンホール用蓋の上面側を概略的に示す斜視図、図2は第1のマンホール用蓋の下面側を概略的に示す斜視図である。
【0014】
第1のマンホール用蓋1(地下構造物用蓋)の蓋本体3(第1蓋本体)は、長方形状の閉塞用プレート部5及びこの閉塞用プレート部5の上面外周縁に沿って一体的に設けられた枠部7から形成されて収容凹部(枠部7の内側)を有する上面開放又は開口の容器状に構成され、枠部7は、外面が閉塞用プレート部5の周縁に一致するように形成された約45mmの高さの下側枠部分9と、上端に外向きフランジ11が一体的に設けられ、下側枠部分9との間に支持用突出部分13を形成している約45mmの高さの上側枠部分15と、から一体的に構成されている。第1のマンホール用蓋1はマンホール蓋受枠(図示せず)に支持用突出部分13全周で、あるいは短辺側の支持用突出部分13で支持される。第1のマンホール用蓋1の下側枠部分9内には、この下側枠部分9よりも高さの低い補強用リブ17が設けられ、この補強用リブ17の下端は閉塞用プレート部5の上面に一体的に、かつ両方の側端(長さ方向端)は下側枠部分9に一体的に接続されている。補強用リブ17は、第1のマンホール用蓋1(蓋本体3)の約1.3mの長さを有する長辺部19と平行に延びる複数本(3本)の縦リブ21と、約1.0mの長さを有する短辺部23と平行に延びて縦リブ21と直交する複数本(3本)の横リブ25と、第1のマンホール用蓋1(蓋本体3)の一方の対角線と平行に延びる複数本(7本)の第1傾斜リブ27(一方の対角線に沿って延びるリブを含む)と、他方の対角線と平行に延びる複数本(7本)の第2傾斜リブ29(他方の対角線に沿って延びるリブを含む)と、から構成されていて、縦リブ21及び横リブ25は蓋本体3と相似形の長方形の格子目形状を形成し、第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ29はこの長方形の格子目の一方の対角線及び他方の対角線に沿って延びるように設けられている。したがって、リブ21、25、27、29により多数の三角形状の囲み部31が形成されることとなる。
【0015】
枠部7内(収容凹部内)には、流動状のレジンコンクリート33(詰め物材)が上側枠部分15上端位置まで流し込まれて充填され、枠部7内全体をうめて硬化している。したがって、レジンコンクリート33(硬化後のもの)の下側部分は囲み部31内に入り込み、この囲み部31によって多数に区分けされている。レジンコンクリート33の下側部分又は中間部分までが補強用リブ17又は囲み部31により区分けされれば、レジンコンクリート33の強度を充分高めることができ、またこのように構成することにより金属材料の使用量が増すことも回避できる。
ここに記載された技術は次の発明に包含される。
(1)閉塞用プレート部の上面には補強用リブが設けられ、この補強用リブにより前記詰め物材の下側部分を区分けする、又は中間部分までを区分けする複数の又は多数の囲み部が形成されている、地下構造物用蓋。
【0016】
なお、第1のマンホール用蓋1の閉塞用プレート部5下面の中央箇所35は約1mm乃至3mm突出するように凸状に形成されている(閉塞用プレート部5の外側箇所の厚さは5mm乃至6mmであるが、中央箇所35のみが約6mm乃至9mmと厚肉)。このように構成して、閉塞用プレート部5全体の重量又は使用金属量をそれほど増加させないで、最も変形量が大きい蓋中央部を効果的に補強している。
【0017】
図3は補強用リブ17の形状を示すための蓋本体3の部分平面図、図4は補強用リブ17の形状を示すための第1のマンホール用蓋1の断面図である。
【0018】
補強用リブ17は中央部37(図1の太線部分)で幅が大きくなるように形成されている。荷重が加わったときに最も変形量が大きな箇所、すなわち第1のマンホール用蓋1の中央部に位置する補強用リブ17の部分37を外側部に位置する部分39より幅を厚く形成して補強用リブ17自体の中央部の強度(変形こわさ・損傷強さ)を高めるとともに、中央の囲み部31の内側面積を小さくし、中央部でレジンコンクリート33がより小さく区分けされるように構成している。したがって、中央部37を厚くしたことによる補強用リブ17の重量の増加分以上に閉塞用プレート部5の重量を減少させて蓋本体3全体を軽く形成しても強度を低下させないようにできる。補強用リブ17の幅は、外側部39では6mm乃至8mmに形成されているが(ただし、中間の横リブ25の外側部39は16mm)、中央部37では10mm乃至12mmに形成されている(ただし、中間の横リブ25の中央部37は中心に向かって16mmから24mmまで漸次太くなり、中央部37で対角線に沿って延びる第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ29の外側に位置する部分41(図1も参照)は7mm乃至8mmの幅)。
【0019】
補強用リブ17は、第1のマンホール用蓋1の長手方向(長辺方向)中央で高くなるように形成され、補強用リブ17自体の中央の強度が高まるとともに、中央でレジンコンクリート33の区分け高さが大きくなるように構成されているので、中央を高くしたことによる補強用リブ17の重量の増加分以上に閉塞用プレート部5の重量を減少させて蓋本体3全体を軽く形成しても変形こわさ又は強さは低下しない。補強用リブ17を長辺方向中央及び短辺方向中央、すなわち第1のマンホール用蓋1の中央位置で高くなるように構成する場合もある。縦リブ21は一方の短辺部23(下側枠部分9)との接続位置で9mmの高さを有し、一方の短辺部23寄りの横リブ25を僅かに越えるまで上端が円弧状に湾曲して漸次高さを増していき、34mmの高さとなるように形成されている。縦リブ21は他方の短辺部23寄りの横リブ25の僅かに手前まで34mmの高さを保って延びるが、この横リブ25の僅かに手前からは上端が円弧状に湾曲して漸次高さを減少して9mmの高さで他方の短辺部23(下側枠部分9)に接続する。そして、縦リブ21、第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ29が、長手方向の同一位置では同一高さを有するように構成されている。横リブ25はそれぞれ一定の高さで延びて縦リブ21、第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ29と同一の高さで交わり、中間のものが短辺部23寄りのものよりも高く形成され、また中間のものが短辺部23寄りのものよりも厚く形成されている。
【0020】
レジンコンクリート33内には、粒径20mm乃至30mmの単粒度砕石4号の砕石骨材43が主骨材として積み重ね状態で混入されている。レジンコンクリート33は囲み部31により小さくセグメント化され、蓋変形時には囲み部31の上側がレジンコンクリート33の圧縮抵抗を受けるので、レジンコンクリート33の下側に大きな引っ張り力は作用しにくく、したがってレジンコンクリート33の下側にクラックは生じにくいのであるが、砕石骨材43が積み重ねられて連続した状態で混入されることにより、レジンコンクリート33の下面にクラックが生じ、最も下側の砕石骨材43の間を通って上方に伝達したとしても、上側の砕石骨材43にはばまれてそれ以上上側には伝達しないので、レジンコンクリート33の曲げ抵抗・強さがさらに増大する。したがって、レジンコンクリート33の厚みは砕石骨材43(主骨材)の最小粒径、平均粒径又は最大粒径の2倍以上であることが効果的である。
【0021】
なお、補強用リブ17の外側部39に対応した閉塞用プレート部5の部分を取り去った構成を採用すると、補強用リブ17の中央部37に対応した位置にのみプレート部44(補強用プレート部)が形成されていることになり、これにより中央部の変形防止機能を大きく低下させないで使用金属量を減少させることができる。例えば、プレート部44を肉厚4mmで形成すれば、使用金属量は大幅に減少するが、それでも十分な変形防止機能を期待できる場合が少なくない。
【0022】
図5は本発明に係る第2のマンホール用蓋の上面側を概略的に示す斜視図である。
【0023】
第2のマンホール用蓋45は第1のマンホール用蓋1のリブパターンを変更したものであり、補強用リブ47は、短辺部23に平行に延びる7本の補強リブ49と、長辺部19に平行に延びて補強リブ49と直交する2本の補助リブ51と、から構成され、この補強用リブ47により長方形状の囲み部52が形成されている。第2のマンホール用蓋45は、蓋本体53(第2蓋本体)の両短辺部23側のみがマンホール蓋受枠に支えられるように構成されたものであり、枠部54の長辺部19側には支持用突出部分は設けられていない。蓋の両短辺部23(一方対向蓋辺部)のみが支持される構成の第2のマンホール用蓋45では、短辺部23と平行な多数本の補強リブ49を設け、長辺部19と平行な補助リブ51で、補強リブ49が変形するのを防止している。補強リブ51は、補強リブ49が変形するのを防止できる本数だけ設ければよい。
【0024】
図6乃至図9はリブパターンを変更して構成された別の蓋本体(第3乃至第6蓋本体)の構成を概略的に示す片側平面図である。
【0025】
図6の第3蓋本体55の補強用リブ57は、第3蓋本体55の一方の対角線と平行に延びる複数本(7本)の第1傾斜リブ59(一方の対角線に沿って延びるリブを含む)と、他方の対角線と平行に延びる複数本(7本)の第2傾斜リブ61(他方の対角線に沿って延びるリブを含む)と、から構成されていて、多数の菱形形状の囲み部63を形成している。図7の第4蓋本体65の補強用リブ67は、第4蓋本体65と同一中心の2つの長方形リブ69、71と、小さい長方形リブ69及び大きい長方形リブ71を連結して下側枠部分9まで延びる複数の補助リブ73と、長方形リブ69の長辺部間を連結する補助リブ75と、から構成されていて、多数の四角形状の囲み部77を形成している。図8の第5蓋本体79の補強用リブ81は、第4蓋本体65の補助リブ73の本数を増加させたものであり、より多数の小さな四角形状の囲み部83を形成している。図9の第6蓋本体85の補強用リブ87は多数の連続した正六角形リブ89から構成され、それぞれのリブ89が正六角形状の囲み部91を形成している。
【0026】
図10は補強用リブの別の構成を示すための概念図である。
【0027】
蓋本体93は幅の大きな補強用リブ95を有するが、補強用リブ95は閉塞用プレート部97を内側に折り曲げて突出させたような形状、すなわち方形波形状に形成されていて、内部に下側開口の空洞あるいは溝99が形成されている。
【0028】
図11は本発明に係る第3のマンホール用蓋を部分的かつ概略的に示す斜視図である。
【0029】
第3のマンホール用蓋101は第2のマンホール用蓋45の補強用リブ構造を変更したものであり、長方形状の囲み部52を有するが、第3のマンホール用蓋101の枠部54下端には閉塞用プレート部が設けられていないで、枠部54は上面及び下面開放として構成されている(ここでは枠部54の下面開口は補強用リブ103によって複数に区画される)。補強用リブ103(補強用はり)の補強リブ105及び補助リブ107の下端は枠部54の下端と同一の高さ位置に配置され、この補強リブ105及び補助リブ107の下端部には多少側方に延びる薄肉の側方突出部109が形成されている。そして、レジンコンクリート33は枠部54の上端から下端まで枠部54内全体に充填されている。すなわち、側方突出部109の下面(補強用リブ103の下面)を残して補強用リブ103は全体的にレジンコンクリート33に包み込まれている。なお、図12に示すように、補強リブ105及び補助リブ107の下端を枠部54下端よりも多少上方に位置させて、側方突出部109(の下面)を含んで補強リブ105及び補助リブ107が全体的にレジンコンクリート33に包み込まれるように構成してもよい。さらに図13に示すように、枠部54の下端部に閉塞用プレート部5を形成し、この閉塞用プレート5と補強用リブ103(補強用リブ103の上端は枠部54の上端とほぼ同一の高さに位置し、下端は閉塞用プレート部5よりも高く、枠部54の高さ方向ほぼ中間に位置している)の側方突出部109下面(補強用リブ103下面)との間の大きな隙間に、側方突出部109下面と接触してこの下面を覆うようにレジンコンクリート33を充填してもよい。この場合に、レジンコンクリート33を枠部54の上端まで充填すればより大きな機械的強度を有するマンホール用蓋を構成できる。ここでは、補強用リブ103の高さを大きくすることなく補強用リブ103を枠部54の上側に配置し、かつ補強用リブ103によって補強されていない枠部54の下側にレジンコンクリート33を充填して効果的な耐変形構造を確保しようとしている。また、側方突出部109を長く突出させて側方突出部109の先端間の間隔を短く構成することもできる。この場合には、枠部54が下面開口のものであれば、下面開口は側方突出部109によりかなりの程度塞がれることとなる。また、側方突出部109を補強用リブ103の全体に形成しないで、例えば最も補強機能が要求される補強用リブ103の中央部(図5の符号111参照)にのみ形成してもよく、第1のマンホール用蓋1に側方突出部を形成する場合にも、補強用リブ17の中央部37にのみ側方突出部を形成することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の地下構造物用蓋は、十分な機械的強度を有するものでありながら、少ない金属材料等の蓋本体材料を使用して製造でき、したがって製造コストの低いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1のマンホール用蓋の上面側を概略的に示す斜視図である。
【図2】第1のマンホール用蓋の下面側を概略的に示す斜視図である。
【図3】補強用リブの形状を示すための蓋本体の部分平面図である。
【図4】補強用リブの形状を示すための第1のマンホール用蓋の断面図である。
【図5】本発明に係る第2のマンホール用蓋の上面側を概略的に示す斜視図である。
【図6】第3蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図である。
【図7】第4蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図である。
【図8】第5蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図である。
【図9】第6蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図である。
【図10】補強用リブの別の構成を示すための概念図である。
【図11】本発明に係る第3のマンホール用蓋を部分的かつ概略的に示す斜視図である。
【図12】第3のマンホール用蓋の変形例を部分的かつ概略的に示す斜視図である。
【図13】第3のマンホール用蓋の別の変形例を部分的かつ概略的に示す端面図である。
【符号の説明】
1、45、101 マンホール用蓋(地下構造物用蓋)
3、53、55、65、79、85、93 蓋本体
7、54 枠部
17、47、57、67、81、87、95、103 補強用リブ
31、52、63、77、83、91 囲み部
33 レジンコンクリート(詰め物材)
Claims (2)
- マンホール等の地下構造物の開口に設置される地下構造物用蓋であって、
枠部及びこの枠部間に設けられている補強用リブから形成され、上面及び下面が開放された蓋本体と、前記枠部内に充填されて硬化した詰め物材と、から構成され、
前記補強用リブは、その下端に、前記蓋本体の下面開口を部分的に塞ぐ補強用プレート部を一体的に有し、前記詰め物材を区分けする複数の又は多数の囲み部を形成するように設けられている、ことを特徴とする地下構造物用蓋。 - 前記補強用プレート部は、前記補強用リブの中央部にのみ形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の地下構造物用蓋。
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WO2021241852A1 (ko) * | 2020-05-25 | 2021-12-02 | 주식회사 앤에스 | 포장도로면 파손으로 인한 사고를 예방하는 포장도로 일체형 작업구 덮개 장치 및 시공 방법 |
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