JP2002201657A - 地下構造物用蓋 - Google Patents

地下構造物用蓋

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JP2002201657A JP2000404909A JP2000404909A JP2002201657A JP 2002201657 A JP2002201657 A JP 2002201657A JP 2000404909 A JP2000404909 A JP 2000404909A JP 2000404909 A JP2000404909 A JP 2000404909A JP 2002201657 A JP2002201657 A JP 2002201657A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属材料の使用量が少なくてすみ、しかも湾
曲に対する十分な機械的強度を有する地下構造物用蓋を
提供する。 【解決手段】 マンホール用蓋1の枠部9内に補強用リ
ブ17を設け、多数の三角形状の囲み部31を形成す
る。枠部9内に流動状のレジンコンクリート33を流し
込んで充填し、硬化状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホールの開口
を閉塞するマンホール用蓋のような地下構造物用蓋に関
する。
【0002】
【従来の技術】マンホール用蓋としては金属材料で一体
的なプレート状に形成されたものが多く用いられている
が、マンホール用蓋には自動車車輪などから下向き荷重
が繰り返し加えられるので、特に、中央部が大きく湾曲
して又はたわんで変形するおそれがある。このような変
形を防止するためには、マンホール用蓋を厚く形成すれ
ばよいが、蓋を厚く形成すると蓋の重量が過大となって
取扱性が悪くなるだけでなく、蓋に用いる金属材料が増
大してコスト高となってしまう。そこで、重量及び使用
金属材料の増大を低くおさえて必要な機械的強度(変形
こわさ又は破壊強さ)を確保するために、適当な高さの
枠部の間に補強用リブを設けた蓋本体を金属材料で形成
し、この枠部内に詰め物材を充填して硬化させ、硬化し
た詰め物材で蓋本体に不足する機械的強度を補う構成の
マンホール用蓋も使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、詰め物
材は一般的に脆いので、このような構成のマンホール用
蓋では、蓋本体の機械的強度不足は十分補われてはいな
い。
【0004】そこで本発明は、金属材料等の蓋本体材料
の使用量が少なくてすみ、しかも湾曲に対する十分な機
械的強度を有する地下構造物用蓋の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の地下構造物用蓋は、マンホール等の地下構造
物の開口に設置される地下構造物用蓋であって、枠部及
びこの枠部間に設けられている補強用リブ(補強用はり
を含む)から形成された蓋本体と、前記枠部内に充填さ
れて硬化した詰め物材(詰め物材は、枠部間に流し込ま
れたり流し入れられたりするが、枠部内の空間を全体的
にうめる必要は必ずしもなく、例えば枠部間の下側空間
や上側空間にのみ充填される場合もある)と、から構成
され、前記補強用リブは、前記詰め物材を区分けする複
数の又は多数の囲み部を形成するように設けられている
ものである。詰め物材を区分け又は小さく区分けしてお
けば、区分けされたそれぞれの詰め物材に生じる曲げ応
力は小さくなるので、詰め物材が容易に変形又は損傷す
るといったことがない。したがって、硬化した詰め物材
によって、枠部間に補強用リブを設けた、例えば金属製
の蓋本体に不足する機械的強度を十分補うことが可能と
なる。補強用リブは枠部と同一材料、例えば金属材料で
一体的に形成されるのが普通である。詰め物材としては
コンクリートや硬化性合成樹脂のような硬化性流動材を
用いることができ、通常は、硬化した詰め物材の強度を
高めるために骨材が混入される。
【0006】地下構造物用蓋の機械的強度を高めるため
には、枠部の下端に例えば金属製の薄い又は比較的薄い
閉塞用プレート部(地下構造物の開口を完全には塞がな
いようなもの、例えばガス抜き孔が設けられているもの
も含まれるが、このようなガス抜き孔等は詰め物材に設
けられた貫通孔と連通するのが普通である)を一体的に
形成し、補強用リブをこの閉塞用プレート部の上面に一
体的に設けることが好ましい。詰め物材は、枠部及び閉
塞用プレート部により形成される収容凹部内に充填さ
れ、閉塞用プレート部に沿って補強用リブにより短くあ
るいは小さく区分けされる。
【0007】地下構造物用蓋の重量を小さくあるいは使
用材料量、例えば使用金属量を少なくするためには、蓋
本体を上面及び下面開放のもの(閉塞用プレート部を設
けないもの)として構成しておくことが好ましい。しか
しながら、蓋本体をこのように枠部及び通常は薄い補強
用リブのみから構成すると、詰め物材は一般的に脆いの
で、蓋上面に大きな荷重が継続してあるいは頻繁に加わ
る場合には、詰め物材の下端部に大きな亀裂が生じる場
合もあり得る。したがって、適当な高さを有するように
形成される(特に薄肉の)補強用リブに水平方向又はほ
ぼ水平方向に突出する側方突出部を設けることが好まし
い。側方突出部を設けても閉塞用プレート部を構成する
よりは使用材料量、例えば使用金属量は増加しない。そ
して、詰め物材の脆さは、詰め物材中に側方突出部が埋
め込まれることにより、あるいは詰め物材が側方突出部
と接触していることにより十分に補強される。側方突出
部は枠部下端と同一の高さ位置、または枠部下端よりも
多少上方位置に配置されるのが普通である。通常、側方
突出部は補強用リブの下端に形成される。詰め物材は、
補強用リブの上端から側方突出部までを完全に又はほぼ
完全に(例えば側方突出部の下面のみを残して)包み込
むように、あるいは補強用リブの上端から側方突出部の
上面までを覆うように充填される。詰め物材が側方突出
部を含んで補強用リブを完全に包み込むように構成すれ
ば、補強用リブに錆が発生するのを効果的に防止でき
る。詰め物材を広い範囲で補強するためには、側方突出
部を補強用リブの両側に設ける。側方突出部を構成する
ことによりまた、詰め物材が簡単に崩れ落ちるのを防止
できる。側方突出部は、補強用リブ全体に設けてもよい
が、最も変形量が大きい蓋中央部又は補強用リブの中央
部にのみ形成してもよい。
【0008】場合によっては、詰め物材は側方突出部の
下面を覆うように、あるいは側方突出部を含んで補強用
リブの下側を包み込むように、または補強用リブの上側
を僅かに残して全体を覆うように充填される。側方突出
部が補強用リブの下端に設けられ、かつ詰め物材が側方
突出部の下面のみを覆うように充填される場合には、詰
め物材は補強用リブによって区分けされないこととな
る。
【0009】また、使用金属量等をそれほど増加させな
いで、詰め物材の脆さを補強するために、枠部の下面開
口を部分的に塞ぐ補強用プレート部を補強用リブの下端
に一体的に形成してもよい。補強用リブの下端に形成さ
れる補強用プレート部は枠部に接続されることもある。
補強用プレート部は最も変形量が大きい蓋中央部又は補
強用リブの中央部にのみ形成すると効果的である場合が
多い。
【0010】ところで、補強用リブは、上端が枠部の高
さ方向中央まで達していなくても十分な補強効果を達成
する場合が多い。したがって、補強用リブの上端を枠部
の高さ方向中央よりも低く位置させて金属等の材料の使
用量をおさえるのが得策である。
【0011】なお、特に、詰め物材を少数に区分けする
場合、すなわち囲み部(区分け部)を大きく構成する場
合には、変形時に詰め物材に生じる圧縮応力の向きと直
交するように補強用リブを形成するのが好ましい。例え
ば、円形又は四角形の蓋本体あるいは枠部又は閉塞用プ
レート部に、中心を蓋本体あるいは枠部又は閉塞用プレ
ート部の中心と一致させて円形の補強用リブを1本又は
径を変えて数本形成したり、正方形又は長方形あるいは
六角形等の補強用リブを、中心を蓋本体あるいは枠部又
は閉塞用プレートへ部の中心と一致させて1つ又は大き
さを変えて数個あるいは相似状に数個設ける。また、特
に、蓋本体あるいは枠部又は閉塞用プレート部が長方形
状又は正方形状の四角形状に形成され、一方対向蓋辺部
のみが受枠又は地下構造物に支持されるような場合に
は、変形時の詰め物材の圧縮応力の向きは一方対向蓋辺
部方向となるので、他方対向蓋辺部方向に延びて詰め物
材の応力方向と直交する複数の補強リブ(補強用リブ)
により詰め物材を区分けするのが有効である。この場合
には、荷重が加わったときに補強リブが変形するのを防
止するために、一方対向蓋辺部方向に延びて補強リブと
一体的に直交する少数の補助リブ(補強用リブ)を設け
るのが普通である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1は本発明に係る第1のマンホール用蓋
の上面側を概略的に示す斜視図、図2は第1のマンホー
ル用蓋の下面側を概略的に示す斜視図である。
【0014】第1のマンホール用蓋1(地下構造物用
蓋)の蓋本体3(第1蓋本体)は、長方形状の閉塞用プ
レート部5及びこの閉塞用プレート部5の上面外周縁に
沿って一体的に設けられた枠部7から形成されて収容凹
部(枠部7の内側)を有する上面開放又は開口の容器状
に構成され、枠部7は、外面が閉塞用プレート部5の周
縁に一致するように形成された約45mmの高さの下側
枠部分9と、上端に外向きフランジ11が一体的に設け
られ、下側枠部分9との間に支持用突出部分13を形成
している約45mmの高さの上側枠部分15と、から一
体的に構成されている。第1のマンホール用蓋1はマン
ホール蓋受枠(図示せず)に支持用突出部分13全周
で、あるいは短辺側の支持用突出部分13で支持され
る。第1のマンホール用蓋1の下側枠部分9内には、こ
の下側枠部分9よりも高さの低い補強用リブ17が設け
られ、この補強用リブ17の下端は閉塞用プレート部5
の上面に一体的に、かつ両方の側端(長さ方向端)は下
側枠部分9に一体的に接続されている。補強用リブ17
は、第1のマンホール用蓋1(蓋本体3)の約1.3m
の長さを有する長辺部19と平行に延びる複数本(3
本)の縦リブ21と、約1.0mの長さを有する短辺部
23と平行に延びて縦リブ21と直交する複数本(3
本)の横リブ25と、第1のマンホール用蓋1(蓋本体
3)の一方の対角線と平行に延びる複数本(7本)の第
1傾斜リブ27(一方の対角線に沿って延びるリブを含
む)と、他方の対角線と平行に延びる複数本(7本)の
第2傾斜リブ29(他方の対角線に沿って延びるリブを
含む)と、から構成されていて、縦リブ21及び横リブ
25は蓋本体3と相似形の長方形の格子目形状を形成
し、第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ29はこの長方
形の格子目の一方の対角線及び他方の対角線に沿って延
びるように設けられている。したがって、リブ21、2
5、27、29により多数の三角形状の囲み部31が形
成されることとなる。
【0015】枠部7内(収容凹部内)には、流動状のレ
ジンコンクリート33(詰め物材)が上側枠部分15上
端位置まで流し込まれて充填され、枠部7内全体をうめ
て硬化している。したがって、レジンコンクリート33
(硬化後のもの)の下側部分は囲み部31内に入り込
み、この囲み部31によって多数に区分けされている。
レジンコンクリート33の下側部分又は中間部分までが
補強用リブ17又は囲み部31により区分けされれば、
レジンコンクリート33の強度を充分高めることがで
き、またこのように構成することにより金属材料の使用
量が増すことも回避できる。ここに記載された技術は次
の発明に包含される。 (1)閉塞用プレート部の上面には補強用リブが設けら
れ、この補強用リブにより前記詰め物材の下側部分を区
分けする、又は中間部分までを区分けする複数の又は多
数の囲み部が形成されている、地下構造物用蓋。
【0016】なお、第1のマンホール用蓋1の閉塞用プ
レート部5下面の中央箇所35は約1mm乃至3mm突
出するように凸状に形成されている(閉塞用プレート部
5の外側箇所の厚さは5mm乃至6mmであるが、中央
箇所35のみが約6mm乃至9mmと厚肉)。このよう
に構成して、閉塞用プレート部5全体の重量又は使用金
属量をそれほど増加させないで、最も変形量が大きい蓋
中央部を効果的に補強している。
【0017】図3は補強用リブ17の形状を示すための
蓋本体3の部分平面図、図4は補強用リブ17の形状を
示すための第1のマンホール用蓋1の断面図である。
【0018】補強用リブ17は中央部37(図1の太線
部分)で幅が大きくなるように形成されている。荷重が
加わったときに最も変形量が大きな箇所、すなわち第1
のマンホール用蓋1の中央部に位置する補強用リブ17
の部分37を外側部に位置する部分39より幅を厚く形
成して補強用リブ17自体の中央部の強度(変形こわさ
・損傷強さ)を高めるとともに、中央の囲み部31の内
側面積を小さくし、中央部でレジンコンクリート33が
より小さく区分けされるように構成している。したがっ
て、中央部37を厚くしたことによる補強用リブ17の
重量の増加分以上に閉塞用プレート部5の重量を減少さ
せて蓋本体3全体を軽く形成しても強度を低下させない
ようにできる。補強用リブ17の幅は、外側部39では
6mm乃至8mmに形成されているが(ただし、中間の
横リブ25の外側部39は16mm)、中央部37では
10mm乃至12mmに形成されている(ただし、中間
の横リブ25の中央部37は中心に向かって16mmか
ら24mmまで漸次太くなり、中央部37で対角線に沿
って延びる第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ29の外
側に位置する部分41(図1も参照)は7mm乃至8m
mの幅)。
【0019】補強用リブ17は、第1のマンホール用蓋
1の長手方向(長辺方向)中央で高くなるように形成さ
れ、補強用リブ17自体の中央の強度が高まるととも
に、中央でレジンコンクリート33の区分け高さが大き
くなるように構成されているので、中央を高くしたこと
による補強用リブ17の重量の増加分以上に閉塞用プレ
ート部5の重量を減少させて蓋本体3全体を軽く形成し
ても変形こわさ又は強さは低下しない。補強用リブ17
を長辺方向中央及び短辺方向中央、すなわち第1のマン
ホール用蓋1の中央位置で高くなるように構成する場合
もある。縦リブ21は一方の短辺部23(下側枠部分
9)との接続位置で9mmの高さを有し、一方の短辺部
23寄りの横リブ25を僅かに越えるまで上端が円弧状
に湾曲して漸次高さを増していき、34mmの高さとな
るように形成されている。縦リブ21は他方の短辺部2
3寄りの横リブ25の僅かに手前まで34mmの高さを
保って延びるが、この横リブ25の僅かに手前からは上
端が円弧状に湾曲して漸次高さを減少して9mmの高さ
で他方の短辺部23(下側枠部分9)に接続する。そし
て、縦リブ21、第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ2
9が、長手方向の同一位置では同一高さを有するように
構成されている。横リブ25はそれぞれ一定の高さで延
びて縦リブ21、第1傾斜リブ27及び第2傾斜リブ2
9と同一の高さで交わり、中間のものが短辺部23寄り
のものよりも高く形成され、また中間のものが短辺部2
3寄りのものよりも厚く形成されている。
【0020】レジンコンクリート33内には、粒径20
mm乃至30mmの単粒度砕石4号の砕石骨材43が主
骨材として積み重ね状態で混入されている。レジンコン
クリート33は囲み部31により小さくセグメント化さ
れ、蓋変形時には囲み部31の上側がレジンコンクリー
ト33の圧縮抵抗を受けるので、レジンコンクリート3
3の下側に大きな引っ張り力は作用しにくく、したがっ
てレジンコンクリート33の下側にクラックは生じにく
いのであるが、砕石骨材43が積み重ねられて連続した
状態で混入されることにより、レジンコンクリート33
の下面にクラックが生じ、最も下側の砕石骨材43の間
を通って上方に伝達したとしても、上側の砕石骨材43
にはばまれてそれ以上上側には伝達しないので、レジン
コンクリート33の曲げ抵抗・強さがさらに増大する。
したがって、レジンコンクリート33の厚みは砕石骨材
43(主骨材)の最小粒径、平均粒径又は最大粒径の2
倍以上であることが効果的である。
【0021】なお、補強用リブ17の外側部39に対応
した閉塞用プレート部5の部分を取り去った構成を採用
すると、補強用リブ17の中央部37に対応した位置に
のみプレート部44(補強用プレート部)が形成されて
いることになり、これにより中央部の変形防止機能を大
きく低下させないで使用金属量を減少させることができ
る。例えば、プレート部44を肉厚4mmで形成すれ
ば、使用金属量は大幅に減少するが、それでも十分な変
形防止機能を期待できる場合が少なくない。
【0022】図5は本発明に係る第2のマンホール用蓋
の上面側を概略的に示す斜視図である。
【0023】第2のマンホール用蓋45は第1のマンホ
ール用蓋1のリブパターンを変更したものであり、補強
用リブ47は、短辺部23に平行に延びる7本の補強リ
ブ49と、長辺部19に平行に延びて補強リブ49と直
交する2本の補助リブ51と、から構成され、この補強
用リブ47により長方形状の囲み部52が形成されてい
る。第2のマンホール用蓋45は、蓋本体53(第2蓋
本体)の両短辺部23側のみがマンホール蓋受枠に支え
られるように構成されたものであり、枠部54の長辺部
19側には支持用突出部分は設けられていない。蓋の両
短辺部23(一方対向蓋辺部)のみが支持される構成で
は、短辺部23と平行な多数本の補強リブ49を設ける
ことによりレジンコンクリート33の十分な強度を確保
できる場合が多く、長辺部19と平行な補助リブ51
は、補強リブ49が変形するのを防止できる本数だけ設
ければよい。
【0024】図6乃至図9はリブパターンを変更して構
成された別の蓋本体(第3乃至第6蓋本体)の構成を概
略的に示す片側平面図である。
【0025】図6の第3蓋本体55の補強用リブ57
は、第3蓋本体55の一方の対角線と平行に延びる複数
本(7本)の第1傾斜リブ59(一方の対角線に沿って
延びるリブを含む)と、他方の対角線と平行に延びる複
数本(7本)の第2傾斜リブ61(他方の対角線に沿っ
て延びるリブを含む)と、から構成されていて、多数の
菱形形状の囲み部63を形成している。図7の第4蓋本
体65の補強用リブ67は、第4蓋本体65と同一中心
の2つの長方形リブ69、71と、小さい長方形リブ6
9及び大きい長方形リブ71を連結して下側枠部分9ま
で延びる複数の補助リブ73と、長方形リブ69の長辺
部間を連結する補助リブ75と、から構成されていて、
多数の四角形状の囲み部77を形成している。図8の第
5蓋本体79の補強用リブ81は、第4蓋本体65の補
助リブ73の本数を増加させたものであり、より多数の
小さな四角形状の囲み部83を形成している。図9の第
6蓋本体85の補強用リブ87は多数の連続した正六角
形リブ89から構成され、それぞれのリブ89が正六角
形状の囲み部91を形成している。
【0026】図10は補強用リブの別の構成を示すため
の概念図である。
【0027】蓋本体93は幅の大きな補強用リブ95を
有するが、補強用リブ95は閉塞用プレート部97を内
側に折り曲げて突出させたような形状、すなわち方形波
形状に形成されていて、内部に下側開口の空洞あるいは
溝99が形成されている。
【0028】図11は本発明に係る第3のマンホール用
蓋を部分的かつ概略的に示す斜視図である。
【0029】第3のマンホール用蓋101は第2のマン
ホール用蓋45の補強用リブ構造を変更したものであ
り、長方形状の囲み部52を有するが、第3のマンホー
ル用蓋101の枠部54下端には閉塞用プレート部が設
けられていないで、枠部54は上面及び下面開放として
構成されている(ここでは枠部54の下面開口は補強用
リブ103によって複数に区画される)。補強用リブ1
03(補強用はり)の補強リブ105及び補助リブ10
7の下端は枠部54の下端と同一の高さ位置に配置さ
れ、この補強リブ105及び補助リブ107の下端部に
は多少側方に延びる薄肉の側方突出部109が形成され
ている。そして、レジンコンクリート33は枠部54の
上端から下端まで枠部54内全体に充填されている。す
なわち、側方突出部109の下面(補強用リブ103の
下面)を残して補強用リブ103は全体的にレジンコン
クリート33に包み込まれている。なお、図12に示す
ように、補強リブ105及び補助リブ107の下端を枠
部54下端よりも多少上方に位置させて、側方突出部1
09(の下面)を含んで補強リブ105及び補助リブ1
07が全体的にレジンコンクリート33に包み込まれる
ように構成してもよい。さらに図13に示すように、枠
部54の下端部に閉塞用プレート部5を形成し、この閉
塞用プレート5と補強用リブ103(補強用リブ103
の上端は枠部54の上端とほぼ同一の高さに位置し、下
端は閉塞用プレート部5よりも高く、枠部54の高さ方
向ほぼ中間に位置している)の側方突出部109下面
(補強用リブ103下面)との間の大きな隙間に、側方
突出部109下面と接触してこの下面を覆うようにレジ
ンコンクリート33を充填してもよい。この場合に、レ
ジンコンクリート33を枠部54の上端まで充填すれば
より大きな機械的強度を有するマンホール用蓋を構成で
きる。ここでは、補強用リブ103の高さを大きくする
ことなく補強用リブ103を枠部54の上側に配置し、
かつ補強用リブ103によって補強されていない枠部5
4の下側にレジンコンクリート33を充填して効果的な
耐変形構造を確保しようとしている。また、側方突出部
109を長く突出させて側方突出部109の先端間の間
隔を短く構成することもできる。この場合には、枠部5
4が下面開口のものであれば、下面開口は側方突出部1
09によりかなりの程度塞がれることとなる。また、側
方突出部109を補強用リブ103の全体に形成しない
で、例えば最も補強機能が要求される補強用リブ103
の中央部(図5の符号111参照)にのみ形成してもよ
く、第1のマンホール用蓋1に側方突出部を形成する場
合にも、補強用リブ17の中央部37にのみ側方突出部
を形成することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地下構造
物用蓋は、十分な機械的強度を有するものでありなが
ら、少ない金属材料等の蓋本体材料を使用して製造で
き、したがって製造コストの低いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1のマンホール用蓋の上面側を
概略的に示す斜視図である。
【図2】第1のマンホール用蓋の下面側を概略的に示す
斜視図である。
【図3】補強用リブの形状を示すための蓋本体の部分平
面図である。
【図4】補強用リブの形状を示すための第1のマンホー
ル用蓋の断面図である。
【図5】本発明に係る第2のマンホール用蓋の上面側を
概略的に示す斜視図である。
【図6】第3蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図で
ある。
【図7】第4蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図で
ある。
【図8】第5蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図で
ある。
【図9】第6蓋本体の構成を概略的に示す片側平面図で
ある。
【図10】補強用リブの別の構成を示すための概念図で
ある。
【図11】本発明に係る第3のマンホール用蓋を部分的
かつ概略的に示す斜視図である。
【図12】第3のマンホール用蓋の変形例を部分的かつ
概略的に示す斜視図である。
【図13】第3のマンホール用蓋の別の変形例を部分的
かつ概略的に示す端面図である。
【符号の説明】
1、45、101 マンホール
用蓋(地下構造物用蓋) 3、53、55、65、79、85、93 蓋本体 7、54 枠部 17、47、57、67、81、87、95、103
補強用リブ 31、52、63、77、83、91 囲み部 33 レジンコン
クリート(詰め物材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホール等の地下構造物の開口に設置
    される地下構造物用蓋であって、 枠部及びこの枠部間に設けられている補強用リブから形
    成された蓋本体と、前記枠部内に充填されて硬化した詰
    め物材と、から構成され、 前記補強用リブは、前記詰め物材を区分けする複数の又
    は多数の囲み部を形成するように設けられている、こと
    を特徴とする地下構造物用蓋。
  2. 【請求項2】 前記枠部の下端には閉塞用プレート部が
    一体的に形成され、前記補強用リブは前記閉塞用プレー
    ト部の上面に一体的に設けられている、ことを特徴とす
    る請求項1記載の地下構造物用蓋。
  3. 【請求項3】 前記蓋本体は上面及び下面が開放され、
    前記補強用リブの下端には、前記蓋本体の下面開口を部
    分的に塞ぐ補強用プレート部が一体的に形成されてい
    る、ことを特徴とする請求項1記載の地下構造物用蓋。
  4. 【請求項4】 前記補強用プレート部は、前記補強用リ
    ブの中央部にのみ形成されている、ことを特徴とする請
    求項3記載の地下構造物用蓋。
  5. 【請求項5】 前記蓋本体は上面及び下面が開放され、
    前記補強用リブは適当な高さを有するように形成されて
    いて、前記補強用リブには水平方向又はほぼ水平方向に
    突出する側方突出部が設けられている、ことを特徴とす
    る請求項1記載の地下構造物用蓋。
  6. 【請求項6】 前記側方突出部は前記補強用リブの両側
    に設けられている、ことを特徴とする請求項5記載の地
    下構造物用蓋。
  7. 【請求項7】 前記側方突出部は、前記補強用リブの中
    央部にのみ設けられている、ことを特徴とする請求項5
    又は6記載の地下構造物用蓋。
  8. 【請求項8】 前記補強用リブは、前記側方突出部を含
    んで全体が前記詰め物材により包み込まれている、こと
    を特徴とする請求項5、6又は7記載の地下構造物用
    蓋。
  9. 【請求項9】 マンホール等の地下構造物の開口に設置
    される地下構造物用蓋であって、 枠部及びこの枠部間に設けられている補強用リブから形
    成された蓋本体と、前記枠部内に充填されて硬化した詰
    め物材と、から構成され、 前記補強用リブは、水平方向又はほぼ水平方向に突出す
    る側方突出部を有し、少なくとも前記側方突出部の下面
    が前記詰め物材により覆われている、ことを特徴とする
    地下構造物用蓋。
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