JP4467032B2 - ドアオープナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キッチンシンクや冷蔵庫等のドアをタッチスイッチの操作で自動開放する電動式のドアオープナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
キッチンシンクや貯蔵庫、例えば冷蔵庫における冷蔵室のドアは、冷蔵庫本体の前面において一端部がヒンジにより回動自在に支持されている回動式が汎用的で、特に一般家庭ではほとんどこのタイプが使用されている。このドアの内面周縁部には、閉じた状態で密封性を向上させるため、冷蔵庫本体の前面に吸着するマグネットを備えたガスケットを設けている。このため、ドアを手動で開放させるにはある程度の操作力が必要となり、特に力の弱い子供や身体の不自由な人にとっては負担がかかる。
【0003】
こうした負担を軽減するため、モータを駆動源として、このモータの回転を滑りねじにより直線運動に変換し、静寂で軽量・コンパクトな上に、大きな突出ストロークを有するドアオープナーを本出願人は提案している(特願2001−197027号参照)。
【0004】
図23にこの電動式のドアオープナーに係る実施形態の一例を説明する。このドアオープナー51は、ケース57内に収容したモータ52と、このモータ52の回転出力を減速させながら伝達する歯車減速機構53と、この歯車減速機構53に並設したねじ軸55と、このねじ軸55に螺合し、回転可能で、進退不可なナット56とを備え、歯車減速機構53が、モータ52の出力軸52aと、この出力軸52aに同軸状に連設した第1軸59と、この第1軸59と軸心が平行になるように並設した第2軸60とからなり、第1軸59と第2軸60に複数の歯車を配設すると共に、これら歯車列を順次交互に噛合させてモータ52の回転を減速していく。最終的にトルクリミッター機構54を構成する歯車54aを、ナット56の外周に形成した歯車56aに噛合し、ねじ軸55の直線運動に変換する。このねじ軸55がケース57に対して突出することにより、ドア58を開放する。
【0005】
ナット56の側方には、端面に当接するストッパー65を配設し、ナット56を回転可能、かつ軸方向移動不可の状態に構成している。このストッパー65はケース57と一体に形成し、上部が開口するU字状の受け部でねじ軸55を支持している。一方、ねじ軸55の一端にもストッパー66を配設し、ねじ軸55を回転不可、かつ軸方向移動可能な状態に構成している。このストッパー66は、ガイド面66a、66aを有する矩形をなし、ケース57のガイド面57a、57bに沿って摺動する。したがって、ねじ軸55の突出ストローク量は、このストッパー66によって規制されている。しかし、係る先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常、冷蔵庫にはドアヒンジ部に、半ドア防止機構としてカム等からなる自動閉鎖機構(図示せず)を設けているが、前述した電動式のドアオープナー51において、ねじ軸55でドア58を開放する際、この自動閉鎖機構でドア58が閉じる距離を超えるストロークまで突出させる突出ストロークと突出力が必要である。したがって、このドアオープナー51の突出ストロークと突出力をさらに増大させるにはモータ52の電流容量を大きくする必要があり、小型化が難しいという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ドア開放時間を短縮し、小型であっても突出力が大きく、ドア開放量を増大させることができるドアオープナーを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、ケース内に収容したモータと、前記ケースに対して突出し進退自在に支持したプッシャと、このプッシャに同軸上に収容されたそれぞればね定数が異なる複数個のスプリングと、前記モータの駆動力をこのスプリングに伝達する歯車減速機構と、この歯車減速機構に噛合する歯車を装着し、回転可能で、かつ進退不可なねじ軸と、このねじ軸に螺合し、回転不可で、かつ進退可能なナットからなる滑りねじ装置とを備え、前記モータの回転で前記ナットを前進させて前記スプリングを所定のばね力に達するまで圧縮して所望のばね力を蓄積させ、前記スプリングの復元力によって前記プッシャを突出させるようにした構成を採用した。
【0009】
このように、ケース内に収容したモータと、ケースに対して突出し進退自在に支持したプッシャと、このプッシャに同軸上に収容されたそれぞればね定数が異なる複数個のスプリングと、モータの駆動力をこのスプリングに伝達する歯車減速機構と、この歯車減速機構に噛合する歯車を装着し、回転可能で、かつ進退不可なねじ軸と、このねじ軸に螺合し、回転不可で、かつ進退可能なナットからなる滑りねじ装置とを備え、モータの回転でナットを前進させてスプリングを圧縮し、スプリングにばね力を蓄積させたので、ドアの開放時間を短縮することができると共に、スプリングの復元力でプッシャを突出させることができ、モータへの負荷を軽減し、プッシャに外力がかかってもスプリングでこの外力を緩和して内部に衝撃力が生じなく、耐久性を向上させることができる。
【0013】
また、請求項に記載の発明は、前記スプリングを圧縮する部材の位置検出を行なうスイッチ機能を備えているため、簡単な制御回路の構成でモータの回転制御を行なうことができる。
【0014】
好ましくは、請求項に記載の発明のように、前記スイッチ機能は磁石と磁気センサーからなる非接触式の磁気検出方式であれば、摺動接点方式に比べ接点等の摩耗を防止することができ、信頼性と耐久性が向上する。
【0016】
本発明のうち請求項記載の発明は、ケース内に収容したモータと、このモータの回転を減速させながら伝達する歯車減速機構と、この歯車減速機構に並設し、一端部にこの歯車減速機構に噛合する歯車を装着し、回転可能で、かつ進退不可なねじ軸と、このねじ軸に螺合し、回転不可で、かつ進退可能なナットからなる滑りねじ装置と、ケースに対して突出し、進退自在に支持した有底の円筒状のプッシャと、このプッシャの底部と前記ナット間に同軸上に収容し、それぞればね定数が異なる複数個のスプリングとを備え、前記モータの回転で前記ナットを進退させると共に、このナットの前進により前記スプリングを所定のばね力に達するまで圧縮して所望のばね力を蓄積させ、このスプリングの復元力によって前記プッシャを、前記ナットの前進速度よりも高速で突出させてドアを開放するようにした構成を採用した。
【0017】
このように、ナットの前進によりスプリングを圧縮し、スプリングにばね力を蓄積させたので、ドアの開放時間を短縮することができると共に、スプリングの復元力でプッシャを突出させることができ、モータへの負荷を軽減し、プッシャに外力がかかってもスプリングでこの外力を緩和して内部に衝撃力が生じなく、耐久性を向上させることができる。
【0019】
好ましくは、請求項に記載の発明のように、前記スプリングを、大径のスプリングと、この大径のスプリングに内挿し、これよりも自然長が長い小径のスプリングとで構成すれば、小スペースでプッシャの突出量を長くできると共に、ばね定数の小さい小径のスプリングを初期に圧縮することになり、この間モータにかかる負荷を抑制してナットを速く前進させることができる。
【0020】
好ましくは、請求項に記載の発明のように、前記スプリングの巻き方向を互いに逆方向とすれば、スプリングが相互に絡み合うのを防止することができる。
【0021】
また、請求項に記載の発明のように、前記ナットの前進により、前記スプリングを所定のばね力に達するまで予め圧縮すると共に、前記プッシャに、所定の軸方向力によって解除可能なロック機構を付設したので、プッシャの突出速度と突出量をさらに増大することができ、ドアの開放時間を短縮することができる。
【0022】
好ましくは、請求項に記載の発明のように、前記ロック機構が、前記プッシャの直交方向に進退自在に配設したストッパーと、このストッパーとケース間に付勢して収容したスプリングと、前記ストッパーの係止部を形成したプッシャとを備えているので、小スペースでスプリングのばね力を容易に蓄積することができる。
【0023】
また、請求項に記載の発明のように、前記ナットの後退時に、前進時よりも前記モータの回転数を低下させるようにすれば、プッシャが戻る時の騒音レベルを低下させ、静寂性を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るドアオープナーを装着した冷蔵庫の斜視図を示し、図2(a)は、本発明に係るドアオープナーの第1の実施形態を示す縦断面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)のI−I線に沿った縦断面図を示す。
【0025】
図1において、冷蔵庫1のドア2を開放するドアオープナー3は、ドアヒンジ4と反対側の冷蔵庫1の本体上部に装着し、ドア2の前面に設けたタッチスイッチ5を押すとこのドアオープナー3が作動し、ドア2に突設した被押圧部6を突き放す。ドア2を開放するための力、すなわち、ドアオープナー3のプッシャ18が突出する力として、ドア2と冷蔵庫1の本体とを密封する図示しないガスケットを冷蔵庫1の本体から引き離す力が必要となる。通常、冷蔵庫1の密封性を高めるためにガスケット内にはマグネット(図示せず)を内蔵しており、この引き離す力は2〜3kgf程度である。
【0026】
また、プッシャ18の突出量と突出速度との関係を検証するため、出願人は、冷蔵庫1の本体側部に一軸の駆動テーブルTを設置し、テーブルTの駆動速度とストロークを変えてドア2の開放量Lを調査した。通常、ドアヒンジ4部には、半ドア防止機構としてカム等からなる自動閉鎖機構を設けているため、50mm程度ドア2を開放しても機械的にドア2を引き込んで閉じてしまう。すなわち、テーブルTのストローク(突出量)が50mmのものでは、突出速度200mm/sec.でドア2を一旦開放することはできるが、この自動閉鎖機構が作用する位置を越えて遠くまで開放することはできなく、テーブルTが後退すると再びドア2が閉じてしまう。ドアオープナー3の装着位置によって多少の差異はあるも、本出願人の検証では、50mmストロークの場合、プッシャ18の突出速度は200mm/sec.が必要で、これよりもさらに高速で突出すればドア2を開放できることが判った。
【0027】
図2に示すドアオープナー3は、モータ7と、モータ7の軸に固定した平歯車8と、この平歯車8に噛合し、固定軸9bに回転自在に支持した平歯車10aと、小径の平歯車10bとからなる2段ギヤ10と、平歯車10bに噛合し、固定軸9aに回転自在に支持した平歯車11aと、小径の平歯車11bとからなる2段ギヤ11と、この平歯車11bに噛合し、固定軸9bに回転自在に支持した平歯車12とを備えた歯車減速機構13と、この歯車減速機構13の平歯車12に噛合する平歯車14を一端部に固定したねじ軸15と、このねじ軸15に螺合したナット16とからなる滑りねじ装置17と、このナット16に外挿し、円筒状のプッシャ18と、このプッシャ18の底部18aとナット16間に収容したスプリング19を主要な構成としている。
【0028】
ねじ軸15の一端部は一面をカットして断面D字状に形成し、内径を同じくこのD字状に形成した平歯車14を嵌合し、ねじ軸15と一体に回転するようにしている。また、ケース20の支持部20aの内径でねじ軸15を支持し、支持部20aの側面と支持部20bで平歯車14を支持している。21はねじ軸15の端部に装着した止め輪で、平歯車14を軸方向に位置決め固定している。ねじ軸15は支持部20aにより回転可能、かつ軸方向に進退不可になる。
【0029】
モータ7の回転は、平歯車8から2段ギヤ10、11を介して平歯車12によって順次減速して伝達し、最終的にこの平歯車12に噛合する平歯車14に伝達する。さらに、この平歯車14と一体に回転するねじ軸15に伝達し、ねじ軸15に螺合するナット16の直線運動に変換される。ここでは、減速機構として平歯車を用いた歯車減速機構13を例示したが、他の減速機構でも良い。また、歯車は、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂を射出成形によって形成している。さらにグリースをこれらの歯車に塗布すれば、摩耗と騒音を抑制することができる。
【0030】
ねじ軸15の外周には1条または多条の螺旋状のねじ溝15aを形成し、ナット16の内周に形成したねじ溝16aに摺接している。このナット16を後述する回転不可に支持することにより、モータ7の回転をナット16の直線運動に変換することができる。なお、ねじ軸15は、SUS304等のステンレス鋼で形成し、ナット16は、例えばポリイミド系やPPS(ポリフェニレンサルファイド)系等の合成樹脂を射出成形して形成している。こうした滑りねじ装置17は、耐摩耗性、低摩擦性、および耐食性に優れている。
【0031】
図3の分解図で示すように、プッシャ18は外周に2面取り18bを形成した有底円筒状をなし、この2面取り18bの一面には、ナット16の突起部16bをガイドするスリット状の案内溝18cを形成している。プッシャ18の内周18dに進退自在に嵌挿したナット16の突起部16bがこの案内溝18cに沿って摺動するため、ナット16は回転することなく直線移動する。また、プッシャ18の端部には切欠き18eを形成して平歯車10aとの干渉を避けている。なお、プッシャ18は、ポリアセタールやポリプロピレン等の合成樹脂製とすることにより、耐摩耗性を向上することができると共に、前述したドア2の被押圧部6との衝突音を緩和することができる。
【0032】
スプリング19は、ナット16の端面16cとプッシャ18の底部18a(図2参照)との間に付勢して収容している。また、このスプリング19は、外径の異なる内側スプリング19aと外側スプリング19bからなり、非線形のばね定数を有している。内側スプリング19aは、ナット16の端部16cとプッシャ18の底部18a間に圧縮した状態で収容し、外側スプリング19bは、この内側スプリング19aよりも短く、ナット16の前進する過程で圧縮することになる。なお、これらのスプリング19a、19bは、その巻き方向を逆方向とすることにより、相互の絡みを防止することができる。
【0033】
プッシャ18をケース20から突出可能に支持し、このプッシャ18の後部には一対のピンからなるストッパー22を突設させ、ナット16の端面16dに当接してプッシャ18がナット16から脱落しないようにしている。なお、ストッパー22としてはこのピンに限らず、例えば止め輪のようなものでも良い。
【0034】
図2に示すように、ナット16の突起部16bは、プッシャ18の2面取り18bよりも突出して形成し、ケース20のガイド面20cに沿ってナット16の回転を阻止した状態で摺動することができる。また、プッシャ18の2面取り18bは、ケース20のガイド面20dに嵌合し、ケース20に対して回転不可、かつ進退可能に構成している。なお、プッシャ18の案内溝18cにナット16の突起部16bを係合させているため、プッシャ18のガイド性は別として、プッシャ18の回転防止だけならば、プッシャ18の2面取り18bはなくても良い。
【0035】
さて、ナット16の位置を検出するために、ナット16の突起部16bには電極23を設け、ケース20のガイド面20cに設けた基板24に対峙している。また、電極23は、りん青銅板等の導電性金属板を折曲して形成し、そのばね弾性でもって基板24に押し付け、浮き上がりを防止しているが、電極23の裏面に別体のばねを介在させても良い。
【0036】
基板24上には、図8に示すようなリミットセンサー用のパターン24a、24b、24c、24dを形成している。このパターン24a、24b、24c、24dは銅箔等からなる導電性の箔をそれぞれ間隔を設けて貼り付けている。突起部16bがこのパターン24a、24b、24c、24d上を通過すると、電極23によって隣り合うパターン24a、24b、あるいは24c、24dを短絡させ、ナット16の位置を検出することができる。本実施形態では、24a、24bが短絡すると後進端、24c、24dが短絡すると前進端を検出することになる。24bと24cは、信号線を削減するために共通パターンとして短絡しており、電気的にはGNDに接続してリミットスイッチとしての機能を果たしている。また、これらパターン24a、24b、24c、24dとして用いた箔は、銅箔のみでは強度的に弱いため、銅箔の表面にNiメッキか、さらにその上に金メッキ等の表面処理を施すこともある。なお、ここでは、ナット16の位置検出に摺動接点方式を採用しているが、これに限らず、磁石と磁気センサーからなる非接触式の磁気検出方式であっても良い。これにより、摺動接点方式に比べ接点等の摩耗を防止することができ、信頼性と耐久性が向上する。
【0037】
次にドアの開放ユニットとして、このドアオープナー3の動作説明を図2および図4、5を用いて行う。図2(a)は冷蔵庫1のドア2が閉まっている状態を示している。この時、ナット16は後進端に位置し、基板24のパターン24a、24bは電極23によって短絡している(図8参照)。また、内側スプリング19aは僅かに圧縮しており、ナット16の端面16dはストッパー22に当接している。この状態では、ドア2の被押圧部6とプッシャ18は接触しているか、僅かなすきまをもっている。
【0038】
この状態でタッチスイッチ5(図1参照)を押すと、ドア2を開放する指令が入り、モータ7が回転する。図4に示すように、モータ7が回転を始めると、平歯車8が回転し、平歯車10a、10bからなる2段ギヤ10、平歯車11a、11bからなる平歯車11、および平歯車12によって減速し、最終的にはこの平歯車12に噛合する平歯車14、およびこの平歯車14に固定しているねじ軸15が回転する。このねじ軸15の回転をナット16の直線運動に変換してナット16が前進すると、先ず内側スプリング19aのみを圧縮し、次いで外側スプリング19bも合わせて圧縮していく。さらにナット16が前進してスプリング19を圧縮しその圧縮力を高めて行き、ドア2を開放するのに必要な力になるとドア2は冷蔵庫1(図1参照)の本体から離れる。
【0039】
図5に示すように、ナット16の端面16cを基点にスプリング19が復元しようとするため、プッシャ18は初期よりも小さな力で、かつナット16の前進速度よりも速く突出することになり、モータ7に負荷をかけずに高速で突出することになる。したがって、ドア2の自動閉鎖機構(図示せず)が作用する距離を越えてドア2を突き放すことができる。なお、この時、ストッパー22がナット16の端面16dに当接するためプッシャ18はナット16から脱落することはない。
【0040】
ここで、電極23が基板24のパターン24c、24dを短絡し、ナット16が前進端に来たことを検出する(図8参照)。するとモータ7が逆回転を始めてナット16は後退していく。このナット16の後退に伴ってナット16の端面16dがストッパー22を押し、プッシャ18もナット16と共に後退していく。その後、基板24のパターン24a、24bが電極23によって短絡すると、この検出信号を受けてモータ7の回転は停止し、一連のドア2の開放動作が終了する(図2の状態)。
【0041】
プッシャ18が最大に突出した状態か、またドア2を開放するためにモータ7が正回転している最中にドア2が急に閉じられるような時、あるいはドア2が開放できないように外部から力が加わっているような時、このような時には、スプリング19が圧縮力を受けてプッシャ18のみ後退することができる。したがって、スプリング19の弾性が衝撃ダンパーとなり、ナット16や平歯車14等に衝撃力はかからず、ドアオープナー3の内部を安定して保護することができ、耐久性を向上させることができる。ここで、何らかの外力でドア2が開かなくても、一定時間モータ7を回転させて開放動作を行った後、自動的にモータ7を逆回転させてナット16を後退させ、プッシャ18を戻す制御を行なっている。なお、滑りねじ装置17におけるリードをハイリード、例えばねじ軸15の軸径の少なくとも3倍程度のリードを使用すれば、プッシャ18を押すことでナット16を後退させることができ、停電時でも手動にてプッシャ18を初期位置に戻すことができる。
【0042】
このようにナット16の前進端と後進端位置を検出するリミットスイッチ機能を有しているが、モータ7の通電時間を管理してモータ7の正逆回転を制御し、このリミットスイッチ機能を省略することもできる。また、冷蔵庫1内のドアセンサー(図示せず)が使用できる場合には、このドアセンサーの検出信号でモータ7を停止させ、ナット16の後退動作に切り替えても良い。また、モータ7の電流値を検出し、この電流値が許容値を超えた時にモータ7を逆回転させてナット16を後退させても良い。
【0043】
図6は、本実施形態におけるナット16の位置とスプリング19のばね力の関係を示すグラフである。従来のように単一のスプリング使用した場合、ナット16の前進に伴って破線で示したようにばね力Fは線形的に単調増加し、ドア2が冷蔵庫1の本体から離れる力F1になり、このF1を超えた時点でドア2は開放する。その後もナット16は前進端リミットに到達するまで前進するが、スプリング19の復元力でプッシャ18は、ナット16の前進速度を超えて高速で突出し、ドア2を突き放すことになる。この場合、スプリング19の圧縮過程でナット16の端面16cに加わる負荷は時間とともに増加するため、モータ7に負荷がかかって回転が徐々に低下し、結果的にドア2の開放時間が長くなる。ここでばね定数を単に大きくしたスプリングを使用しても良いが、これではプッシャ18は剛体に近くなってばね力F1までの到達時間は短縮されるも、ドア2が冷蔵庫1の本体から離れるまでのナット16の移動距離X1が短くなり、スプリングが復元してプッシャ18の突出量も少なくなってドア2を開放することが難しくなる。ドア2を突き放すためには、ドア2が冷蔵庫1の本体から離れる時点でナット16を可能な限り前進させておき、スプリング19の復元によって突出するプッシャ18のストローク量に余裕をもたせておくことが望ましい。
【0044】
本実施形態では、長さの異なる内側スプリング19aと外側スプリング19bを組合せ、非線形のスプリング19を構成しているため、図6の実線で示すように、ナット16の前進初期はばね定数(内側スプリング19a)を小さく設定しているため、モータ7にかかる負荷を抑制してナット16をより速く前進させ、途中からばね定数(内側スプリング19a+外側スプリング19b)を大きくしてばね力Fが早い段階でF1に到達するように設定した。したがって、ばね力FがF1に到達するまでのナット16の移動量はX2となり、線形のスプリングを使用した場合に比べ、同じスペース内でナット16の移動距離を大きくすることが可能となった。すなわち、ナット16の前進過程でばね定数が大きくなり、スプリング19のばね力F(復元力)が蓄積され、プッシャ18の突出量を長くすることができ、かつ、プッシャ18の突出速度もナット16の前進速度を超えて高速となるため、ドア2を開放するまでの時間を実質的に短縮することができる。
【0045】
図7に制御回路の一例を示す。制御回路25自体は、冷蔵庫1内の制御回路内に組込んでも、ドアオープナー3内に収納しても良い。ドア2の開放を指令するタッチスイッチ5は、冷蔵庫1のドア2の前面に設けている。このドア2の開放指令の信号とナット16の前進端リミット26、後進端リミット27の信号は制御回路25に送信され、モータ7の回転制御を行なう。これらの信号はワンチップのCPU28に接続し、モータアンプ29を通してモータ7の回転方向や、回転時間等を管理している。したがって、例え前進端リミット26、後進端リミット27が不具合を起こしても、モータ7への通電時間の最大値を設定しているため、モータ7の機械的なロック時にも焼付き等は回避できる。なお、CPU28の代替として、タイマーICや汎用のロジック回路を組合せても良い。
【0046】
図9は、本発明に係るドアオープナーの第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、前述した第1の実施形態と異なる点は、プッシャにロック機構を付加した構成のみで、その他同一部品、同一部位には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0047】
このドアオープナー3’において、モータ7の回転は、平歯車8から2段ギヤ10、11を介して平歯車12によって順次減速して伝達し、最終的にこの平歯車12に噛合する平歯車14に伝達する。さらに、この平歯車14と一体に回転するねじ軸15に伝達し、ねじ軸15に螺合するナット16の直動運動に変換される。ここで、プッシャ18’が突出しないようにロック機構30を付加し、予めナット16を前進させ、スプリング19を圧縮している。
【0048】
ロック機構30は、図10に示すように、凸曲面に形成した先端部31aを有する中空状のストッパー31を、ケース20’に形成した円筒部32に進退自在に嵌挿し、この円筒部32の底部とストッパー31間にスプリング33を付勢させて収容している。ストッパー31の先端部31aは、ケース20’から突出し、プッシャ18’と接触する。
【0049】
一方、プッシャ18’には、図11に示すように、一方の2面幅18b’に案内溝18c’とリブ18e、および係止孔18fを形成している。また、リブ18eを挟んで案内溝18c’側の側面には緩斜面18g、係止孔18f側の側面には急斜面18hをそれぞれ形成している。ロック状態では、ストッパー31が突出して先端部31aがこの急斜面18hに当接し、スプリング33の復元力でプッシャ18’が突出するのを抑えている。この状態でドア2の開放指令を待つことになる。ロックが解除された時には、ストッパー31の先端部31aが緩斜面18gに沿って再び前進して案内溝18c’に係合するため、プッシャ18’の突出を妨げない。
【0050】
図12は本実施形態の基板24’を示している。この基板24’は、前述した基板24のパターン24a、24b、24c、24dにパターン24eを追加している。これは、電極23がパターン24cとこのパターン24eを短絡した時点でモータ7の回転を停止して待機状態になるように設定している。
【0051】
図9の待機状態からドア2の開放指令が入ると、モータ7が回転し、ナット16が前進してさらにスプリング19を圧縮していく。このスプリング19のばね力Fが増加し所定のばね力に達すると、先端部31aの凸曲面がスプリング33に抗して急斜面18hを滑って後退し、ストッパー31とプッシャ18’との係合が解ける。ロック解除と共に、今度はスプリング19に蓄積していたばね力Fが一気にドア2に加わり、冷蔵庫1の本体からドア2を引き離すと同時に、スプリング19の復元力によってプッシャ18’は高速で突出し、ドア2を開放することができる。
【0052】
その後、ナット16は前進端リミットまで前進した後、後進端リミットに到達するまで後退する。このナット16の後退と共に、プッシャ18’もストッパー22を介して後退していく。後進端リミットが接近すると、ストッパー31の先端部31aは緩斜面18gに沿って後退し、後進端リミット位置ではロック状態になる。さらに、ナット16を前進させ、図9に示した待機位置で停止し、一連の動作が終了する。なお、このストッパー31は、プッシャ18’との摺動特性を考慮して、プッシャ18’の材質が、例えばポリアセタール等の合成樹脂で形成している場合は、金属製よりも合成樹脂製の方が耐摩耗性の面で好ましい。ここでは、ポリアセタールやポリイミド等の合成樹脂を使用している。また、ストッパー31とプッシャ18’の摺動面にグリース等の潤滑剤を塗布すれば、摺動特性と耐摩耗性を向上することができる。
【0053】
図13は待機方式を採用した第2の実施形態の制御回路を示している。図7で例示した第1の実施形態の制御回路と異なるのは、前述した待機位置リミット34を追加した点のみであるので、その説明を省略する。
【0054】
また、この実施形態では、第1の実施形態と同様、内側スプリング19aと外側スプリング19bを組合せ、非線形のスプリング19を構成しているが、この待機方式では必ずしも非線形のスプリング19でなくても、ロック機構30によって単一のスプリングであっても良い。こうした線形のばね定数を有する単一のスプリングであっても、これを予め圧縮し、そのばね力を蓄積して復元力をプッシャ18’に付与し、ナット16の前進速度よりも高速にプッシャ18’を突出させることができる。したがって、プッシャ18’にロック機構30を付加することにより、プッシャ18’自体のストロークが短くても短時間でドア2を開放することができる。
【0055】
以上詳述した実施形態では、ドアを開放するまでの時間を短縮することができるが、開放後も初期位置に戻すためにモータを逆回転させる必要があり、1回の全作動時間は1〜1.5秒かかる。この間、モータの駆動音が続き、静寂性の面で開放後の作動時は、できるだけ低騒音が好ましい。この種の騒音発生源は歯車減速機構であり、歯車からの騒音レベルを抑制するために、合成樹脂製の歯車を使用するかグリースを塗布している。さらにこの駆動音を抑制する手段としては、図14に示すように、モータ回転数制御手段35を制御回路25に付加し、開放後の戻り動作時にはモータ7の回転数を下げ、騒音レベルを低下するようにしても良い。このモータ回転数制御手段35としては、モータ印加電圧を下げることが有効である。なお、モータ7の駆動方式をPWM等の方式にしても良い。なお、本実施の形態では、モータを逆転させる際にプッシャ18、18’を初期位置へ復帰させているが、これに限定されるものではなく、例えば、使用者がドア2を閉じる際の慣性力を被押圧部6によってプッシャ18、18’に伝達し、すなわち、モータを電動で回転させずにプッシャ18、18’を押し、ギヤを逆入力回転させて初期位置へ復帰させるようにしても良い。
【0056】
図15(a)は、本発明に係るドアオープナーの第3の実施形態を示す縦断面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)のXV−XV線に沿った縦断面図である。なお、前述した実施形態と特に異なる点は、モータの回転を直線運動に変換する機構で、その他同一部品、同一部位には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0057】
ドアオープナー103は、モータ7と、モータ7の軸に固定したウオームギア108と、このウオームギア108に噛合し、固定軸109により回転自在に支持したウオームホイール110aと平歯車110bとからなる2段ギア110と、平歯車110bに噛合し、固定軸111により支持した平歯車112aとピニオン112bとからなる2段ギア112と、ピニオン112bに噛合するラック113aを一体に形成したプランジャ113と、このプランジャ113に外挿したプッシャ114と、プッシャ114とプランジャ113間に収容したスプリング115を主要な構成としている。
【0058】
モータ7の回転は、ウオームギア108から2段ギア110を介してピニオン112bまで順次減速して伝達され、最終的にこのピニオン112bに噛合するラック113aによってプランジャ113の直線運動に変換される。これらの歯車は、ポリアセタール樹脂等の熱可塑性合成樹脂を射出成形によって形成しているが、グリース等の潤滑剤を歯車に塗布すれば、摩耗と騒音を抑制することができる。なお、ここでは減速機構としてウオームギア108、ウオームホイール110aおよび平歯車110b、112aの組み合わせを例示したが、これに限らず他の減速機構であっても良い。
【0059】
図16の分解斜視図で示すように、プッシャ114は長軸辺の角部が円弧形状をなす有底の筒状をしている。このプッシャ114の一側面114aには、プランジャ113の突起部113bをガイドするスリット状の案内溝114bを形成している。そして、プッシャ114の内周に進退自在に嵌挿したプランジャ113がこの案内溝114bに沿って摺動する。したがって、プランジャ113は、回転することなく直線運動することになる。なお、プッシャ114をポリアセタール樹脂等の合成樹脂製とすることにより耐摩耗性が向上すると共に、ドア2の被押圧部6との衝突時の衝撃を緩和することができる。
【0060】
図15に示すように、スプリング115は、プランジャ113の端面113cとプッシャ114の底部114cとの間に自然長から僅かに圧縮した状態で収容している。また、プッシャ114をケース117から突出可能に支持しているが、このプッシャ114の後端に一対のピンからなるストッパー116を突設することにより、プッシャ114が突出してもこのストッパー116がプランジャ113の側部113dに係止して、プッシャ114がプランジャ113から脱落するのを防止している。ここで、プランジャ113の側部113dにOリング等からなる弾性部材100を装着することにより、プランジャ113の側部113dとストッパー116との衝突音を緩和する。なお、ストッパー116として例示した一対のピン以外にも、例えば、C形止め輪のようなものであっても良い。
【0061】
さらに、プッシャ114の案内溝114bと対向する面には、長手方向に沿って長窓114dを形成し、この長窓114dにケース117の突起117aを係合させている。これにより、例えプッシャ114のストッパー116、あるいはそのストッパー116の装着部が破損したとしても、ケース117からプッシャ114が脱落することはない。
【0062】
図15(a)において、プランジャ113の突起部113bには磁石101を埋設し、プリント基板102上には前進端リミット103b、後進端リミット103aを実装している。これら103b、103aはホールICからなり、プランジャ113の前進端および後進端位置を検出する非接触リミットスイッチを構成している。プリント基板102には、制御部との信号授受を行なうコネクタ104と、モータ端子7a、7bに電力を供給する電極105a、105bを設けている。これらのモータ端子7a、7bと電極105a、105bは半田付けにより接続しているが、電極105a、105bに弾性を付与し、その弾性力によってモータ端子7a、7bと接続するようにしても良い。こうした電気部品を1枚のプリント基板102上に実装したことで、組立時の配線処理を簡略化することができる。
【0063】
次にドアの開放ユニットとして、このドアオープナー103の動作を図15、図17および図18を用いて説明する。図15は冷蔵庫1のドア2が閉まっている状態を示している。この時、プランジャ113は後進端に位置し、後進端リミット103aは磁石101の磁束を受けてONの状態にある。また、スプリング115は、プランジャ113の端面113cとプッシャ114の底部114cの間に圧縮された状態にあり、プランジャ113の側部113dは弾性部材100を介してストッパー116に当接している。この時のスプリング115の初期圧縮荷重は、1〜3kgfの範囲に設定している。この状態では、ドア2の被押圧部6には殆ど荷重は作用していない。
【0064】
この状態でタッチスイッチ5を押すとドア2を開放する指令が入り、モータ7が回転を始める。図17に示すように、モータ7の回転に伴いウオームギア108が回転し、ウオームホイール110a、平歯車110bからなる2段ギア110、および平歯車112aによって減速し、最終的にはピニオン112bに噛合するラック113aが前進して行く。このラック113aの前進に伴い、ラック113aと一体になったプランジャ113がストッパー116から離れて行く。離れた瞬間は、スプリング115に蓄積された初期圧縮荷重が一気に解放され、プッシャ114を介して被押圧部6に加わるが、その後、プランジャ113の前進によってスプリング115は再び圧縮され、さらにプランジャ113が前進してスプリング115を圧縮してその圧縮力を蓄積して行く。そして、ドア2を開放するのに必要な力に到達すると、ドア2は冷蔵庫1の本体から離れる。
【0065】
図18に示すように、プランジャ113の端面113cを基点にスプリング115が復元しようとするため、プッシャ114はプランジャ113の前進速度よりも高速になり、モータ7に負荷をかけずにプッシャ114が勢い良く突出することになる。したがって、前述したドア2の自動閉鎖機構(図示せず)が作用する距離を超えてドア2を突き放すことができる。
【0066】
ここで、プランジャ113の突起部113bに埋設した磁石101により、前進端リミット103bがONしたことを検出する。すると、モータ7はダイナミックブレーキにより停止後、逆回転を始めてプランジャ113が後退して行く。このプランジャ113の後退に伴ってプランジャ113の側部113dが弾性部材100を介してストッパー116を押出し、プッシャ114もプランジャ113と一体になって後退して行く。その後、磁石101により、後進端リミット103aがONし、この検出信号を受けてモータ7の回転は停止して一連のドア2の開放動作が終了する(図15の状態)。
【0067】
プッシャ114が最大に突出した状態でドア2が急に閉じられた場合、あるいは、ドア2を開放するためにモータ7が正回転している最中にドア2が開放できなくなるような外部からの力が負荷された場合でも、スプリング115が圧縮力を受けてプッシャ114のみ後退することができる。したがって、スプリング115の弾性が衝撃ダンパーとなり、ピニオン112b等に衝撃力はかからず、ドアオープナー103の内部を長期間安定して保護することができ、耐久性を向上することができる。
【0068】
ここで、何らかの外力でドア2が開放しなくても、前進端リミット103bがONするまでプランジャ113は前進し、その後、後退動作を開始する。また、この前進端リミット103bがONしなくても、一定時間モータ7を回転させて解放動作を行なった後、自動的にモータ7を逆回転させてプランジャ113を後退させ、プッシャ114を戻す制御を行なっている。
【0069】
また、ウオームギア108の進み角を大きく設定しておけば、プッシャ114が突出した状態で故障等で戻らなくなった場合でも、プッシャ114を直接またはドア2を介して手動で押し戻すことで、ウオームホイール110a側からウオームギア108の逆入力回転が可能となる。ここで、ウオームギア108の条数を2条または3条にすることで進み角を容易に大きくすることができる。
【0070】
このように本実施形態では、プランジャ113の前進端と後進端位置を検出するリミットスイッチ機能を有しているが、前述したように、モータ7の通電時間を管理してモータ7の正逆回転を制御し、このリミットスイッチ機能を省略することもできる。また、冷蔵庫1内のドアセンサー(図示せず)が使用できる場合には、このドアセンサーの検出信号でモータ7を停止させ、プランジャ113の後退動作に切り替えても良い。また、モータ7の電流値を検出し、この電流値が許容値を超えた時にモータ7を逆回転させてプランジャ113を後退させても良い。
【0071】
図19(a)は、本実施形態におけるプランジャ113の位置とばね力との関係を示すグラフである。ここではプッシャ114が突出しないように先端を規制した状態でプランジャ113を前進させた場合のプッシャ114の推力を示している。従来のように初期圧縮荷重がほぼ0の場合、ばね力は0から増加して行くため、解放に必要なばね力F1を得るまでのプランジャの移動量(X1)は長くなり、その結果解放までの時間が長くなる(図中、破線で示す)。一方、実線が本実施形態のばね力の特性を示しているが、プランジャ113が前進すると同時に初期圧縮荷重Ffがばね力となり、そこからドア解放に必要なばね力F1を得るまでプランジャ113はX2の位置まで前進する。そして、ばね力がF1に到達してドア2のガスケット(図示せず)が冷蔵庫1の本体から離れた後もプランジャ113は前進端リミット103bに到達するまでさらに前進する。その結果、プッシャ114は、蓄積されたスプリング115の復元力でプランジャ113の前進速度を超えて突出し、ドア2を勢い良く突き放すことになる。ここで、初期圧縮荷重Ffは1〜3kgfに設定するのが好ましく、最大ばね力Fmは略8kgfとなる。
【0072】
図19(b)は、ドア2の開放時のばね力の状態を示すグラフである。破線が従来、実線が本実施形態のばね力を示している。ばね力がドア解放に必要なばね力F1に到達した後、ドア2のガスケットが冷蔵庫1の本体から離れると、スプリング115の復元に伴い、プッシャ114が被押圧部6を押しながらドア2を突き放し、従来同様ばね力が減少して行くが、初期圧縮荷重Ffがあることによってばね力の減少の程度が少なく、最後まで初期圧縮荷重Ff以上のばね力で押し続けることができ、ドア2の開放量を増やすことができる。
【0073】
従来のように、ばね力が0の段階からスプリング115を圧縮してばね力を蓄積して行くと、ドア2の開放に必要なばね力F1に到達するまでの時間が長くなり(t1)、ドア開放指令から実際にドア2が開放されるまでに時間がかかるが、本実施形態のように、初期圧縮荷重Ffを付与しておけば、ドア解放に必要なばね力F1に到達するまでの時間がt2に短縮されると共に、ドア2の開放量を増加させることができる。因みに、従来ではドア開放までの時間が略0.7秒であったが、本実施形態では略半分の0.3〜0.4秒に短縮することができた。
【0074】
図20は、本発明に係るドアオープナーの第4の実施形態における要部分解斜視図である。この実施形態では、スプリング118を内側スプリング118aと外側スプリング118bの2本で構成している。その他、前述した実施形態と同一部品部位には同じ符号を付して重複説明を避ける。
【0075】
ここで、スプリング118は、外径が異なる内側スプリング118aと外側スプリング118bを同軸上に配置して構成され、非線形のばね定数を有している。小径の内側スプリング118aは大径の外側スプリング118bよりも短く、プランジャ113の前進する過程で圧縮する長さに設定している。外側スプリング118bは、プランジャ113の端面113cとプッシャ114の底部114c間に圧縮した状態で収容している。また、これらのスプリング118a、118bの巻き方向を逆方向とすることにより相互の絡みを防止している。なお、これらのスプリング118a、118b両方を予め圧縮した状態で収容し、初期圧縮荷重Ffを大きく設定しても良い。
【0076】
ドア開放時のばね力の変化を図21に示す。(a)は本実施形態におけるプランジャ113の位置とばね力との関係、(b)はドア開放時のばね力の状態を示すグラフで、スプリング118が非線形のばね定数を有しているため、C点でばね定数が変化しているのが判る(図中実線)。また、破線はスプリング118a、118b両方を予め圧縮した状態で収容した場合を示し、初期圧縮荷重がFfからFf’に増加している。なお、各スプリング118a、118bにグリース等の潤滑剤を予め塗布しておけば、復元時のきしみ音を抑制することができる。
【0077】
初期圧縮荷重Ffがドア解放に必要なばね力F1に近い程、解放時間は短縮されるが、プランジャ113の移動量が少なくなるため、スプリング118の復元可能な時間が少なくなる。その結果、ドア2の解放量が反って少なくなると共に、最大ばね力もFmからFm’に増大する。最大ばね力の増大により、ドア2が開かない場合において、最大ばね力Fm’までばね力が上昇し、モータ7や各ギアへの負荷が大きくなる恐れがあるため、初期圧縮荷重Ffは1〜3kgfの範囲に設定するのが好ましい。
【0078】
図22は、第3および第4の本実施形態における制御回路を示す。この制御回路106自体は、冷蔵庫1の制御回路内に組み込んでも、またドアオープナー103内のプリント基板102に収容しても良い。ドア2の開放を指令するタッチスイッチ5は、冷蔵庫1のドア2の前面に設けている。ドア2の開放指令の信号とプランジャ113の前進端リミット、後進端リミット103b、103aの信号は制御回路106に送信され、モータ7の回転制御を行なう。これらの信号はワンチップのCPU28に接続し、モータアンプ29を通してモータ7の回転方向や回転時間をそれぞれ管理する。したがって、前進端リミット103b、後進端リミット103aが故障しても、モータ7への通電時間の最大値を設定しているため、機械的にロックしてもモータ7の焼付きを防止することができる。なお、CPU28の代替として、タイマICや汎用のロジック回路を組み合わせても良い。また、後退時の騒音が高い場合、後退時のモータアンプ29の印加電圧を電圧切り替え手段107を用いて下げるようにしても良い。
【0079】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係るドアオープナーは、ケース内に収容したモータと、前記ケースに対して突出し進退自在に支持したプッシャと、このプッシャに同軸上に収容されたそれぞればね定数が異なる複数個のスプリングと、前記モータの駆動力をこのスプリングに伝達する歯車減速機構と、この歯車減速機構に噛合する歯車を装着し、回転可能で、かつ進退不可なねじ軸と、このねじ軸に螺合し、回転不可で、かつ進退可能なナットからなる滑りねじ装置とを備え、前記モータの回転で前記ナットを前進させて前記スプリングを所定のばね力に達するまで圧縮して所望のばね力を蓄積させ、前記スプリングの復元力によって前記プッシャを突出させるようにしたので、ドアの開放時間を短縮することができると共に、スプリングの復元力でプッシャを突出させることができ、モータへの負荷を軽減し、プッシャに外力がかかってもスプリングでこの外力を緩和して内部に衝撃力が生じなく、耐久性を向上させることができる。
【0081】
また、ケース内に収容したモータと、このモータの回転を減速させながら伝達する歯車減速機構と、この歯車減速機構に並設し、一端部にこの歯車減速機構に噛合する歯車を装着し、回転可能で、かつ進退不可なねじ軸と、このねじ軸に螺合し、回転不可で、かつ進退可能なナットからなる滑りねじ装置と、ケースに対して突出し、進退自在に支持した有底の円筒状のプッシャと、このプッシャの底部と前記ナット間に同軸上に収容し、それぞればね定数が異なる複数個のスプリングとを備え、前記モータの回転で前記ナットを進退させると共に、このナットの前進により前記スプリングを所定のばね力に達するまで圧縮して所望のばね力を蓄積させ、このスプリングの復元力によって前記プッシャを、前記ナットの前進速度よりも高速で突出させてドアを開放するようにしたので、モータへの負荷を軽減し、プッシャに外力がかかってもスプリングでこの外力を緩和して内部に衝撃力が生じなく、耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアオープナーを装着した冷蔵庫を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明に係るドアオープナーの第1の実施形態を示す縦断面図である。
(b)は同上、側面図である。
(c)は(a)のI−I線に沿った縦断面図である。
【図3】同上、要部分解斜視図である。
【図4】本発明に係るドアオープナーの第1の実施形態におけるドア開放寸前の状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係るドアオープナーの第1の実施形態におけるドア開放時の状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明に係るドアオープナーの第1の実施形態におけるナットの移動距離とスプリングのばね力との関係を示すグラフである。
【図7】本発明に係るドアオープナーの第1の実施形態における制御回路を示す概略図である。
【図8】同上、基板のパターンを示す概略図である。
【図9】本発明に係るドアオープナーの第2の実施形態を示す縦断面図である。
【図10】同上、要部拡大断面図である。
【図11】同上、要部斜視図である。
【図12】同上、基板のパターンを示す概略図である。
【図13】同上、制御回路を示す概略図である。
【図14】同上、他の制御回路を示す概略図である。
【図15】(a)は本発明に係るドアオープナーの第3の実施形態を示す縦断面図である。
(b)は同上、側面図である。
(c)は(a)のXV−XV線に沿った縦断面図である。
【図16】同上、要部分解斜視図である。
【図17】本発明に係るドアオープナーの第3の実施形態におけるドア開放寸前の状態を示す縦断面図である。
【図18】本発明に係るドアオープナーの第3の実施形態におけるドア開放寸前の状態を示す縦断面図である。
【図19】本発明に係るドアオープナーの第3の実施形態におけるプランジャの移動距離とスプリングのばね力との関係を示すグラフである。
【図20】本発明に係るドアオープナーの第4の実施形態における要部分解斜視図である。
【図21】本発明に係るドアオープナーの第4の実施形態におけるプランジャの移動距離とスプリングのばね力との関係を示すグラフである。
【図22】本発明に係るドアオープナーの第3および第4の実施形態における制御回路を示す概略図である。
【図23】従来のドアオープナーを示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・冷蔵庫
2・・・・・・・・・・ドア
3、3’・・・・・・・ドアオープナー
4・・・・・・・・・・ドアヒンジ
5・・・・・・・・・・タッチスイッチ
6・・・・・・・・・・被押圧部
7・・・・・・・・・・モータ
7a、7b・・・・・・端子
8・・・・・・・・・・平歯車
9a、9b・・・・・・固定軸
10、11・・・・・・2段ギヤ
10a、10b・・・・平歯車
11a、11b・・・・平歯車
12、14・・・・・・平歯車
13・・・・・・・・・歯車減速機構
15・・・・・・・・・ねじ軸
15a、16a・・・・ねじ溝
16・・・・・・・・・ナット
16b・・・・・・・・突起部
16c、16d・・・・端面
17・・・・・・・・・滑りねじ装置
18、18’・・・・・プッシャ
18a・・・・・・・・底部
18b、18b’・・・2面幅
18c、18c’・・・案内溝
18d・・・・・・・・内周
18e・・・・・・・・リブ
18f・・・・・・・・係止孔
18g・・・・・・・・緩斜面
18h・・・・・・・・急斜面
19、33・・・・・・スプリング
19a・・・・・・・・内側スプリング
19b・・・・・・・・外側スプリング
20、20’・・・・・ケース
20a、20b・・・・支持部
20c・・・・・・・・ガイド面
21・・・・・・・・・止め輪
22、31・・・・・・ストッパー
23・・・・・・・・・電極
24・・・・・・・・・基板
24a〜24e・・・・パターン
25・・・・・・・・・制御回路
26・・・・・・・・・前進端リミット
27・・・・・・・・・後進端リミット
28・・・・・・・・・CPU
29・・・・・・・・・モータアンプ
30・・・・・・・・・ロック機構
31a・・・・・・・・先端部
32・・・・・・・・・円筒部
34・・・・・・・・・待機位置リミット
35・・・・・・・・・モータ回転数制御手段
51・・・・・・・・・ドアオープナー
52・・・・・・・・・モータ
52a・・・・・・・・モータ軸
53・・・・・・・・・歯車減速機構
54・・・・・・・・・トルクリミッター機構
54a、56a・・・・歯車
55・・・・・・・・・ねじ軸
56・・・・・・・・・ナット
57・・・・・・・・・ケース
57a、57b・・・・ガイド面
58・・・・・・・・・ドア
59・・・・・・・・・第1軸
60・・・・・・・・・第2軸
65、66・・・・・・ストッパー
66a・・・・・・・・ガイド面
100・・・・・・・・弾性部材
101・・・・・・・・磁石
102・・・・・・・・プリント基板
103・・・・・・・・ドアオープナー
103a・・・・・・・後進端リミット
103b・・・・・・・前進端リミット
104・・・・・・・・コネクタ
105a、105b・・電極
106・・・・・・・・制御回路
107・・・・・・・・電圧切り替え手段
108・・・・・・・・ウオームギア
109、111・・・・固定軸
110、112・・・・2段ギア
110a・・・・・・・ウオームホイール
110b、112a・・平歯車
112b・・・・・・・ピニオン
113・・・・・・・・プランジャ
113a・・・・・・・ラック
113b・・・・・・・突起部
113c・・・・・・・端面
113d・・・・・・・側部
114・・・・・・・・プッシャ
114a・・・・・・・一側面
114b・・・・・・・案内溝
114c・・・・・・・底部
114d・・・・・・・長窓
115、118・・・・スプリング
116・・・・・・・・ストッパー
117・・・・・・・・ケース
118a・・・・・・・内側スプリング
118b・・・・・・・外側スプリング
T・・・・・・・・・・駆動テーブル
F、F1・・・・・・・ばね力
Ff、Ff’・・・・・初期圧縮荷重
Fm、Fm’・・・・・最大ばね力
L・・・・・・・・・・ドアの開放量
X1、X2・・・・・・ナット(プランジャ)の移動距離
t1、t2・・・・・・時間

Claims (9)

  1. ケース内に収容したモータと、前記ケースに対して突出し進退自在に支持したプッシャと、このプッシャに同軸上に収容されたそれぞればね定数が異なる複数個のスプリングと、前記モータの駆動力をこのスプリングに伝達する歯車減速機構と、この歯車減速機構に噛合する歯車を装着し、回転可能で、かつ進退不可なねじ軸と、このねじ軸に螺合し、回転不可で、かつ進退可能なナットからなる滑りねじ装置とを備え、前記モータの回転で前記ナットを前進させて前記スプリングを所定のばね力に達するまで圧縮して所望のばね力を蓄積させ、前記スプリングの復元力によって前記プッシャを突出させるようにしたことを特徴とするドアオープナー。
  2. 前記スプリングを圧縮する部材の位置検出を行なうスイッチ機能を備えた請求項1に記載のドアオープナー。
  3. 前記スイッチ機能は磁石と磁気センサーからなる非接触式の磁気検出方式である請求項2に記載のドアオープナー。
  4. ケース内に収容したモータと、このモータの回転を減速させながら伝達する歯車減速機構と、この歯車減速機構に並設し、一端部にこの歯車減速機構に噛合する歯車を装着し、回転可能で、かつ進退不可なねじ軸と、このねじ軸に螺合し、回転不可で、かつ進退可能なナットからなる滑りねじ装置と、ケースに対して突出し、進退自在に支持した有底の円筒状のプッシャと、このプッシャの底部と前記ナット間に同軸上に収容し、それぞればね定数が異なる複数個のスプリングとを備え、前記モータの回転で前記ナットを進退させると共に、このナットの前進により前記スプリングを所定のばね力に達するまで圧縮して所望のばね力を蓄積させ、このスプリングの復元力によって前記プッシャを、前記ナットの前進速度よりも高速で突出させてドアを開放するようにしたことを特徴とするドアオープナー。
  5. 前記スプリングが、大径のスプリングと、この大径のスプリングに内挿し、これよりも自然長が長い小径のスプリングとからなる請求項1乃至4いずれかに記載のドアオープナー。
  6. 前記スプリングの巻き方向を互いに逆方向とした請求項5に記載のドアオープナー。
  7. 前記ナットの前進により、前記スプリングを所定のばね力に達するまで予め圧縮すると共に、前記プッシャに、所定の軸方向力によって解除可能なロック機構を付設した請求項4乃至6いずれかに記載のドアオープナー。
  8. 前記ロック機構が、前記プッシャの直交方向に進退自在に配設したストッパーと、このストッパーとケース間に付勢して収容したスプリングと、前記ストッパーの係止部を形成したプッシャとを備えている請求項7に記載のドアオープナー。
  9. 前記ナットの後退時に、前進時よりも前記モータの回転数を低下させるようにした請求項4乃至8いずれかに記載のドアオープナー。
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