JP4466898B2 - ディスクローディングロール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響機器、情報機器、映像機器等で使用されるCD、LD、DVD等の光ディスクまたは光磁気ディスク等のディスクを各機器内に搬送するためのディスクローディングロールに関し、ディスクに付着した手脂、埃等でスリップしてローディングできないことがないように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD、LD、DVD等の光ディスクまたは光磁気ディスク等を装置内のターンテーブルにセットするために、相対向する一対のローディングロールが使用されている。例えば、図3に示すように、ローディングロール1の中心には軸2が貫通状態で設けられており、相対向して同様のローディングロールが設けられ、何れか一方が回転駆動されるようになっている。また、ディスクローディングロール1は、軸方向両端部から中央に向かって径が漸小する形状を有し、ローディングされるディスク3はその周縁部のみでローディングロール1に支持されセンターリングされるようになっている。
【0003】
このような一対のローディングロール1の間にディスク3が挿入されると、何れか一方のローディングロール1が回転駆動され、ディスク3は、一対のローディングロール1に挟まれて装置内部に搬送される。そして、ディスク3の先端が奥の壁に突き当たると、ディスク3の移動およびディスクローディングロール1の回転が停止し、軸2のみが空回りし、ディスク3は、ターンテーブルにセットされる。
【0004】
また、一対のローディングロール1を用いる代わりに、図4に示すように、樹脂製板材4と、同様なローディングロール1との間にディスク3が挿入されるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなディスクローディングロールは、ディスク3に付着した手脂や埃がロール表面に転写し、長期的に使用していくとロール表面に堆積し、ディスクを搬送するときの搬送トルクが不十分になるという問題がある。すなわち、使用初期においては、400g以上の搬送トルクが得られていたものが、手脂や埃の付着により150g程度まで低下してしまい、ディスクを搬送しないという問題がある。
【0006】
そこで、従来、例えば、ショットブラスト、サンドブラスト等によって金型表面を粗し、これで成形することが行われているが、十分な効果は得られていない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、手脂や埃が付着し、長期的に使用しても著しいトルク低下がないディスクローディングロールを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、外径が軸方向に亘って変化した外周面を有するゴム弾性体からなると共にディスクの周縁部に当接して当該ディスクをローディングするディスクローディングロールにおいて、当該ローラの外周面が凹凸面であると共に、前記凹凸面の凸部が、1cm 2 当たり1000個以上存在し、当該凹凸面の表面粗さRmaxが20μm以上であることを特徴とするディスクローディングロールにある。
【0010】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記凹凸面は金型により成形されたものであることを特徴とするディスクローディングロールにある。
【0011】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記凹凸面が、ローレット状、リブ状又はシボ形状からなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とするディスクローディングロールにある。
【0012】
本発明のディスクローディングロールは、表面が凹凸面であるので、表面に手脂や埃が付着しても、著しいトルク低下がない。
【0013】
ここで、本発明で凹凸面は、当該凹凸面の表面粗さRmaxが20μm以上、好ましくは30μm以上である。本発明の凹凸面では、凹部と凸部との径方向の厚さの差が20μm以上、好ましくは30μm以上である。なお、本発明の凹凸面は、金型表面をサンドブラスト等により処理をしてRmaxが10μm以下の従来の凹凸面とは区別される。
【0014】
また、本発明の凹凸面は、凸部が、1cm2当たり1000個以上存在するもが好ましい。
【0015】
本発明では、このような凹凸面を有することにより、表面に付着した手脂や埃が凹部に逃げ、常にゴム面がディスクに接触することで、搬送トルクの低下が少ない。
【0016】
本発明のディスクローディングロールの凹凸面は、金型による成形により形成される。凹凸面を形成する模様を金型内面に形成する方法は特に限定されないが、機械加工以外に腐食処理により簡便且つ低コストで所定の凹凸面を形成することができる。
【0017】
図1及び図2には、本発明のディスクローディングロールの例を示す。図1のディスクローディングロール10は、外周面に半球状の凸部11を具備するものであり、図2に示すディスクローディングロール20は、四角錐台状の凸部21を具備するものである。
【0018】
なお、凹凸面の形状は特に限定されないが、例えば、ローレット状、リブ状又はシボ形状などから選択される。
【0019】
また、本発明のディスクローディングロールは、EPDM、シリコーン、クロロプレン、NBR等を用いて成形することができる。
【0020】
本発明のCD搬送用ロールのゴム硬度は、一般には、ショア Aで40〜90°であるが、特に、40〜60°が好ましく、十分な搬送トルクを得るためである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて図面を参照して説明するが、本発明の趣旨に反しない限り、本実施例に限定されることはない。
【0022】
(実施例1)
まず、シリコーンゴム100重量部を用いて筒状体成形した。具体的には170℃で8分間電熱プレスで加硫し、ゴム硬度がショア Aで50°の筒状体を得た。これを突切りしてディスクローディングロールとした。
【0023】
このディスクローディングロールは、図1に示す凸部11を有する。凸部11の高さは、約27μm程度(表面粗さRmax27.7μm)で、ピッチが約20μmで形成され、1cm2当たり1200個程度存在する。このような凸部11は、金型により成形したものである。
【0024】
(比較例1)
実施例1と同様なゴム部材を用いて、サンドブラスト処理を行った金型で成形して比較例1のディスクローディングロールとした。
【0025】
(比較例2)
実施例1と同様なゴム部材を特別な処理をしていない金型で成形して比較例2のディスクローディングロールとした。
【0026】
(試験例)
かかる実施例及び比較例のディスクローディングロール10を図4に模式的に示すようにCDの搬送に用い、初期の排出力と、CDの搬入・排出を2万サイクル行った後の排出力が低下率を測定した。この結果を表1に示す。
【0027】
表1に示す結果より、実施例のローディングロールでは、初期及び2万サイクル後も250g以上の搬送トルクが得られた。すなわち、2万サイクル後でも歯の形状の摩耗は無く十分な搬送力が得られ、手脂や埃が付着した状態となっても十分な搬送トルクが得られることが確認された。
【0028】
一方、サンドブラスト処理の比較例1のローディングロールでは、2万サイクル後には排出力が30%低下し、鏡面の表面を有する比較例2では、2万サイクル後には排出力が60%低下した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のディスクローディングロールは、表面に凹凸面を有しているので、手脂や埃が付着しても凹部に逃げ、搬送トルクが著しく低下せず、長期に亘って安定して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のディスクローディングロールを示す図である。
【図2】本発明の他の実施形態のディスクローディングロールを示す図である。
【図3】従来技術に係るディスクローディングロールの使用状態を示す図である。
【図4】従来技術に係るディスクローディングロールの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
10,20 ディスクローディングロール
11,21 凸部
Claims (3)
- 外径が軸方向に亘って変化した外周面を有するゴム弾性体からなると共にディスクの周縁部に当接して当該ディスクをローディングするディスクローディングロールにおいて、当該ローラの外周面が凹凸面であると共に、前記凹凸面の凸部が、1cm 2 当たり1000個以上存在し、当該凹凸面の表面粗さRmaxが20μm以上であることを特徴とするディスクローディングロール。
- 請求項1において、前記凹凸面は金型により成形されたものであることを特徴とするディスクローディングロール。
- 請求項1又は2において、前記凹凸面が、ローレット状、リブ状又はシボ形状からなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とするディスクローディングロール。
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