JP4466388B2 - 電動工具 - Google Patents

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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
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    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/02Construction of casings, bodies or handles

Description

本発明は、電動工具に関するものである。
従来から、電動工具1は、たとえば図11のように、筒状の本体部2の内部にモータ3及び該モータ3に回転駆動される駆動部4を収容し、本体部2からその筒軸に対して直交する方向にグリップ部5を突設し、グリップ部5の突出方向の先端部にグリップ部5の突出方向の延長上に電池パック6を着脱自在に取付ける電池パック装着部7を設けて構成されている。このような電動工具1は、電池パック装着部7に電池パック6を取付けてモータ3に給電を行い駆動部4に連結させた各種工具をモータ3の出力にて回転駆動させるように使用されるのであるが、近年の電動工具1では、その使用性を高めるために、各種工具や施工現場に合わせてモータ3の出力トルクや回転数を制御する制御回路基板8を備えることが一般に行われている(たとえば、特許文献1及び2参照)。
ところで、この制御回路基板8は精密電子機器であることから、衝撃、振動、粉塵及び水を嫌うものである。したがって、電動工具1に制御回路基板8を内装する際には、その内装箇所を慎重に設定する必要がある。電動工具1の本体部2には駆動部4が内装されているが、この電動工具1の駆動部4にはハンマードリル等の工具を使用するために積極的に振動や衝撃を発生させるものが多いのであり、また電動工具1の重心はモータ3や駆動部4を内装する本体部2にあり、電動工具1が落下した際には図12のように重心のある本体部2から落下することが多い(図中35は地面である)。しかして、たとえば図11の電動工具1では制御回路基板8は、振動や衝撃を直接受けにくいグリップ部5の突出方向の先端部近傍に回路収納部9を設け、この回路収納部9内に内装されている。なお、図中26は制御回路基板8を操作するための操作部であり、27は操作部26を嵌め込むためのハウジングに穿設した操作部装着用開口である。
しかしながら、電動工具1にあっては、モータ3が内装された本体部2のハウジングにはモータ冷却用開口32(図12参照)が設けられ、また、グリップ部5を握った手で電動工具1のオンオフ制御を行わせるためにグリップ部5と本体部2との間にはトリガースイッチ15が位置されるのであって摺動するトリガー15aとハウジングとの間には摺動時の磨耗等を鑑みて摺動用の隙間33が形成されるが、このモータ冷却用開口32や隙間33からはハウジング内に塵や水が侵入し易く、ハウジング内に侵入した塵や水は重力にてグリップ部5の突出方向の先端部へ移動していき、溜まってしてしまうという問題を有していた。
この問題に鑑み、本発明者らは本願に至る過程で、たとえば図11の電動工具のように、制御回路基板8からモータ3に至る制御用電線28を通す通線用空所29を回路収納部9に連設し、この通線用空所29に防塵クッション材30を充填することを想起した。この防塵クッション材30によると、モータ冷却用開口32や隙間33からハウジング内に侵入した塵や水の回路収納部9内への侵入防止には一定の効果を得ることができたが、水は、ハウジング半体の接合面31(図11の電動工具1のハウジングはハウジング半体同士を左右から合わせて一体化することで形成されている)や操作部装着用開口27と操作部26との間に生じる恐れのある微少隙間sからも容赦なくハウジング内に侵入してしまうのであり、この微少隙間sから回路収納部9に侵入しようとする水に対しては充分な効果を得ることができるものではなかった。つまり、回路収納部9には水が侵入してしまうのであり、回路収納部9に侵入した水はその粘性等によって留まってしまうのであり、そのため制御回路基板8を腐食させたりショートさせたりして動作不良を誘発してしまうのであった。なお、制御回路基板8を濡らす水が少量であれば制御回路基板8に防水コーティング等の簡易な防水処理をすることで小型且つ安価に対応できるが、水が多量であれば制御回路基板8にポッテイング等の防水処理を施さねばならず制御回路基板8が大型化したりコストアップに繋がってしまうのである。
特開平7−290368号公報 特開平9−155755号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、制御回路基板の衝撃や振動や塵による不具合を回避するのは勿論、制御回路基板を内装する回路収納部に侵入した水を排水できて水による制御回路基板の不具合をも回避するようにして長寿命化を確保した電動工具を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る電動工具は、筒状の本体部2の内部にモータ3及び該モータ3に回転駆動される駆動部4を収容し、本体部2からその筒軸に対して直交する方向にグリップ部5を突設し、グリップ部5の突出方向の先端部にグリップ部5の突出方向の延長上に電池パック6を着脱自在に取付ける電池パック装着部7を設けてなる電動工具1であって、グリップ部5の突出方向の先端部近傍にモータ3を制御する制御回路基板8を内装した回路収納部9を設け、回路収納部9と電池パック装着部7とを隔てるグリップ部5内に設けた隔壁10に、回路収納部9と電池パック装着部7とを連通する排水孔11を設けたことを特徴とする。これによると、グリップ部5の突出方向の先端部近傍に内装した制御回路基板8は駆動部4による振動や衝撃及び電動工具1の落下時の衝撃等の影響を受けにくく、振動や衝撃による制御回路基板8の不具合を回避できるのであり、また、制御回路基板8を内装する回路収納部9に水が侵入しても排水孔11からすばやく排水することができ、水による制御回路基板8の腐食やショートによる動作不良といった不具合も回避できるのであり、また、この排水孔11は電池パック6が装着される電池パック装着部7に開口するので、排水孔11には適度な隙間を備えて電池パック6が被さり、排水孔11から回路収納部9に塵が侵入することもなく塵による制御回路基板8の不具合も回避できるのである。つまり、制御回路基板8の不具合発生を効果的に抑制できて電動工具1の長寿命化を確保することができる。
また、請求項2に係る電動工具は、請求項1において、上記隔壁10に、電動工具1を本体部2からのグリップ部5の突出方向が略鉛直下方を向くような縦姿勢にしたときに、回路収納部9に侵入した水を排水孔11に向けて流下させる下り勾配12を形成したことを特徴とする。これによると、電動工具1は本体部2からのグリップ部5の突出方向が略鉛直下方を向くような縦姿勢で使用されることが多いのであるが、このとき隔壁10には回路収納部9に侵入した水を排水孔11に向けて流下させる下り勾配12が形成されているので、電動工具1の使用時には回路収納部9に流入した水を隔壁10の下り勾配12に沿ってすばやく排水孔11から排水させることができるのであり、水による制御回路基板8のショート等の不具合発生を更に抑制することができる。
また、請求項3に係る電動工具は、請求項1において、上記隔壁10において、電動工具1を本体部2からのグリップ部5の突出方向が略鉛直下方を向くような縦姿勢にしたときに回路収納部9の中で下方位置となる部位及び、本体部2からのグリップ部5の突出方向が略水平になるような横姿勢にしたときに回路収納部9の中で下方位置となる部位に、それぞれ排水孔11a,11bを設けたことを特徴とする。これによると、電動工具1を本体部2からのグリップ部5の突出方向が略鉛直下方を向くような縦姿勢にしたときにも、本体部2からのグリップ部5の突出方向が略水平になるような横姿勢にしたときにも、対応する排水孔11a,11bを介して回路収納部9から水を確実に排水することができるのであり、水による制御回路基板8のショート等の不具合発生を更に抑制することができる。
また、請求項4に係る電動工具は、請求項1において、冷却用通気孔13が穿設された電池パック6を電池パック装着部7に装着したとき、冷却用通気孔13と排水孔11とがずれて位置したことを特徴とする。これによると、回路収納部9から排水孔11を介して排水された水が電池パック6に穿設された冷却用通気孔13に流れ込まないようにでき、水による電池パック6のショート等の不具合を回避することができる。
本発明は、制御回路基板の衝撃や振動や塵による不具合を回避するのは勿論、制御回路基板を内装する回路収納部に侵入した水を排水可能にして水による制御回路基板のショート等の不具合をも回避できるようにし、電動工具の長寿命化を図り得るといった利点を有するものであり、更には、電動工具を使用状態に多い縦姿勢や載置状態に多い横姿勢にしたときにも対応させて回路収納部に侵入した水を排水可能にしたり、回路収納部から排水した水による電池パックへのショート等の不具合も回避可能にするといった利点も有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1乃至図3には本発明の実施の形態の例を示す。図2のように、本例の電動工具1は、筒状の本体部2からその筒軸と略直交する方向に略筒状のグリップ部5を突設してなる略T字状のハウジングを有している。なお、このハウジングは、本体部2の筒軸方向及びグリップ部5の突出方向に対してそれぞれ略垂直な方向(以下、電動工具1の幅方向と称する)で分割したハウジング半体を合わせて一体化させることで形成されている。ここで、本体部2には、図1のように、その筒軸方向の基端部から先端部に向けて、モータ3、駆動部4、チャック14が順に設けられている。モータ3は、後述する制御回路基板8による制御を受けて電池パック6からの給電によって回転駆動する。駆動部4は、モータ3の回転出力を各種工具が着脱自在に取付けられるチャック14へ伝達する伝達機構であって、モータの回転を減速させる減速機構や本体部2の筒軸方向に衝撃を与える衝撃機構等から構成されている。つまり、本例の電動工具1はインパクト回転工具である。また、グリップ部5は電動工具1の使用者に把持される部位であるが、グリップ部5を把持した手で電動工具1のオンオフ操作を行い易くするために、グリップ部5の本体部2からの突出方向の基端部(グリップ部5と本体部2との連結部位)には、モータ3への給電をオンオフするトリガースイッチ15が設けられている。グリップ部5の突出方向の先端付近には、グリップ部5の筒軸と略直交する面方向に突出するフランジ部16が形成されている。フランジ部16のグリップ部5の突出方向の先端側の部位には、電池パック6を着脱自在に取付ける電池パック装着部7が設けられている。つまり、図2のように、電池パック6はフランジ部16のグリップ部5の突出方向の延長上に位置して電動工具1に取付けられるのである。
詳しくは、フランジ部16におけるグリップ部5の本体部2からの突出方向側の端面には、本体部2の方向に凹没する挿入凹部17が形成されている。この挿入凹部17は、フランジ部16にはグリップ部5の本体部2からの突出方向における端面から本体部2側に浅く凹没する浅凹部17aと、浅凹部17aの底面からグリップ部5の内部に至るまで本体部2側に深く凹没する深凹部17bとで形成されいる。深凹部17b内にはモータ3と電気的に接続された給電プラグ18が臨んで設けられている。浅凹部17a内には電池パック6の係合爪24と係合する被係合部19が臨んで設けられている。
ここで、電池パック6は、図4のように、充電池を内装した矩形ブロック状の電池本体部20の上面から略垂直上方に挿入台部21及び挿入突部22が突設されており、挿入台部21よりも突出させた挿入突部22の上端部には充電池と電気的に接続した給電プラグ23が設けられ、挿入台部21の外面には上記被係合部19と係合する係合爪24が設けられ、この係合爪24は電池本体部20の側面に設けた着脱操作釦25と連結されていて着脱操作釦25の操作にて突没自在にされている。また、電池パック6には充電池を空冷するための冷却用通気孔13が設けられる場合があり、図4の電池パック6では挿入台部21の上面に開口するようにスリット状の冷却用通気孔13が設けられている。この電池パック6を電池パック装着部7に装着するには、深凹部17bに挿入突部22を挿入して電池パック6と電動工具1の給電プラグ23,18同士を接続し、浅凹部17aに挿入台部21を挿入して係合爪24を被係合部19に引っ掛け係止させることで行われる。詳しくは、電池パック6の電池パック装着部7への装着は、挿入凹部17の内面形状に比べて電池パック6の挿入台部21や挿入突部22の外面形状が多少小さく形成されていて、挿入台部21や挿入突部22を挿入凹部17に挿入したときにきつい嵌め合いにならないように装着の容易性が考慮されている。なお、着脱操作釦25を操作して係合爪24を挿入台部21内に没入させると、被係合部19との係合が解除されて、電池パック装着部7から電池パック6が取り外せるようになっている。
また、フランジ部16の内部における、グリップ部5の突出方向の基端側の部位で且つ本体部2の先端方向と同方向の部位には、制御回路基板8が内装される回路収納部9が形成されている。つまり、回路収納部9はグリップ部5の突出方向の先端近傍に設けられている。詳しくは、回路収納部9は、電池パック装着部7と隔壁10にて隔てられており、この隔壁10とフランジ部16のハウジングとで囲まれて部屋状に形成されている。具体的に、隔壁10は、深凹部17bの底面を形成する深凹部用横壁10aと、深凹部用横壁10aから連設して深凹部17bの側面を形成する深凹部用縦壁10bと、深凹部用縦壁10bから連設して浅凹部17aの底面を形成する浅凹部用横壁10cと、浅凹部用横壁10cから連設して浅凹部17aの側面を形成する浅凹部用縦壁10dと、浅凹部用縦壁10dから連設してフランジ部16におけるグリップ部5の突出方向側の端面を形成する端面用横壁10eで形成されている。ここで、上記各横壁10a,10c,10eは本体部2の筒軸方向に略平行で且つグリップ部5の突出方向に略直交するように面しており、また上記各縦壁10b,10dはグリップ部5の突出方向に略平行で且つ本体部2の筒軸方向に略直交するように面している。そして、回路収納部9は、フランジ部16のハウジングと、隔壁10の深凹部用縦壁10b、浅凹部用横壁10c、浅凹部用縦壁10d及び端面用横壁10eとで囲まれて形成されており、回路収納部9に収納された制御回路基板8は浅凹部用横壁10cに間隔をあけて沿わせるようにして配置されている。このように制御回路基板8はグリップ部5の先端部近傍に配置されているのであり、すなわち、制御回路基板8は、振動や衝撃を発生させるモータ3や駆動部4を内装すると共に重心となって電動工具1が落下した際に落下の衝撃を受け易い本体部2から極力離れた位置に配置され、振動や衝撃による制御回路基板8の不具合の発生が防止されている(図12参照)。
なお、制御回路基板8上方のフランジ部16のハウジングには操作部装着用開口27が形成され、制御回路基板8を操作する操作部26が外方に臨むように操作部装着用開口27に嵌め込まれて取付けられている。また、回路収納部9には、グリップ部5のハウジングと隔壁10の深凹部用縦壁10bとで囲まれて形成される制御回路基板8からモータ3に至る制御用電線28を通すための通線用空所29が連設されている。本例では、この通線用空所29には上記制御用電線28は通しつつも通線用空所29を塞ぐ防塵クッション材30が充填配置されている。この防塵クッション材30によると、本体部2のハウジングに穿設したモータ冷却用開口32やトリガースイッチ15のハウジングとの隙間33からグリップ部5内に塵が侵入して重力によりグリップ部5の突出方向の先端に落下してきても、この塵の回路収納部9への侵入が防止されるのであり、塵による制御回路基板8の不具合の回避が図られている。
ところで、背景技術でも述べたように精密電子機器である制御回路基板8は、振動や塵に対しては勿論、水に対しても腐食やショートによる動作不良という不具合が生じてしまって弱いものである。ここで、上記塵が電動工具1内に侵入するモータ冷却用開口32やトリガースイッチ15のトリガー15aとハウジングとの隙間33からは水も電動工具1内に侵入するのであり、防塵クッション材30によると水を多少吸収保持できてその分の水の回路収納部9への侵入を防止できるが、防塵クッション材30の水の吸収保持量が一定以上になると、それ以上の水は防塵クッション材30から染み出して回路収納部9に侵入してしまう。また、操作部26と操作部装着用開口27との間やハウジング半体の接合面31にできる微少隙間sでは、塵は通さないものの、塵よりも粒子の細かい水は回路収納部9に侵入させてしまう。回路収納部9に侵入した水は粘性や大気圧の関係によって回路収納部9に残留してしまうのであり、回路収納部9に残留した水が長期に亙り制御回路基板8を浸すと、制御回路基板8にコーティング等の簡単な防水処理を施すことでは制御回路基板8に水による不具合が生じてしまうのである。本発明は、塵や振動による制御回路基板8の不具合は勿論のこと、水による制御回路基板8の不具合をも回避するべく、制御回路基板8を内装する回路収納部9に侵入した水を排水可能にしたことにある。以下、詳述する。
すなわち、グリップ部5内で回路収納部9と電池パック装着部7とを隔てる隔壁10には、回路収納部9と電池パック装着部7とを連通する排水孔11が設けられている。具体的に、本例では、図1や図3のように、隔壁10の端面用横壁10eに排水孔11aが穿設されている。電動工具1は本体部2からのグリップ部5の突出方向が略鉛直下方を向くような縦姿勢で使用されることが多いが、この電動工具1の縦姿勢時には隔壁10の端面用横壁10eは回路収納部9の最下端部位に位置するものであり、したがって、制御回路基板8を内装する回路収納部9に侵入した水は、重力によって回路収納部9の最下端部位である端面用横壁10eに至り、この端面用横壁10eに穿設した排水孔11aからすばやく電池パック装着部7に排水することができ、つまり回路収納部9に侵入した水は回路収納部9内で溜まらずに制御回路基板8を濡らす間もなく回路収納部9から排水されるのであり、水による制御回路基板8のショート等の不具合が回避されているのである。なお、この排水孔11aは電池パック6が装着される電池パック装着部7に開口しており、つまり排水孔11aの電池パック6側の開口は電池パック装着部7に装着された電池パック6が装着容易性を確保するための適度な隙間を保って被さっているから、排水孔11aから回路収納部9に塵が侵入することも無くて塵による制御回路基板8の不具合の回避も確保されている。このように、制御回路基板8の不具合発生を効果的に抑制できたものであり、電動工具1の長寿命化が確保されているのである。
また、本例で用いた電池パック6は冷却用通気孔13を備えたものであるが、電池パック装着部7に電池パック6を装着したときには、排水孔11aと冷却用通気孔13とはずれた位置関係を有するのであり、回路収納部9から排水孔11aを介して排水された水が電池パック6に穿設された冷却用通気孔13に流れ込まないようにされている。更に言うと、排水孔11aの電池パック装着部7側の開口は、電池パック6における冷却用通気孔13が開口する挿入台部21の上面よりも一段低くされた電池本体部20の上面に向けて開口するものであって、回路収納部9から電池パック装着部7に排水された水はそのまま電池本体部20を伝って外部に容易に排水可能にされており、挿入台部21の上面を伝っての冷却用通気孔13への水の流入も回避されている。このように回路収納部9から排水された水による電池パック6のショート等の不具合も有効に回避されているのである。
以下、本発明の実施の形態の他例を列挙する。これら諸例は、先の実施の形態の例の一部を変更したものであってその余の部分は同構成であるから、先の実施の形態の例と同構成の部位には同符合を付して説明を省き、先の実施の形態の例と異なる部位につき説明していく。
図5には本発明の実施の形態の他例を示す。本例は、電動工具1を縦姿勢にしたときに隔壁10に排水孔11に向う下り勾配12を設けた例である。詳しくは、隔壁10の浅凹部用横壁10cに、端面用横壁10eに穿設した排水孔11a側程下方に向うような下り勾配12が形成されている。具体的に言うと、上記下り勾配12は、グリップ部5の突出方向に直交し且つ本体部2の筒軸方向に平行な面に対し、排水孔11側に向けて傾く傾斜角を有した傾斜面である。電動工具1は本体部2からのグリップ部5の突出方向が略鉛直下方を向くような縦姿勢で使用されることが多いのであるが、このとき隔壁10には回路収納部9に侵入した水を排水孔11に向けて流下させる下り勾配12が形成されているので、電動工具1の使用時には回路収納部9に流入した水を隔壁10の下り勾配12に沿ってすばやく排水孔11から排水させることができるのであり、水による制御回路基板8のショート等の不具合発生を更に抑制することができたものである。なお、制御回路基板8が沿設される浅凹部用横壁10cに下り勾配12を形成したことは、特に隔壁10に沿って流れる水が制御回路基板8を浸し易い浅凹部用横壁10c上での水の溜まりを防止するものであり、水による制御回路基板8のショート等の不具合発生の更なる抑制が図られているのである。
図6乃至図9には本発明の実施の形態の更に他例を示す。本例は、回路収納部9と電池パック装着部7とを連通する排水孔11を、先例のように電動工具1を縦姿勢にしたときに回路収納部9の最下端部になる隔壁10の端面用横壁10eに設けた排水孔11aに加え、電動工具1を本体部2からのグリップ部5の突出方向が略水平になるような横姿勢にしたときに回路収納部9の最下端部になる浅凹部用横壁10cにおける電動工具1の幅方向両幅にも排水孔11bを設けた例である。ここで、電動工具1は図8のように本体部2からのグリップ部5の突出方向が略水平に向くような横姿勢で地面等の載置面34に置かれることが多い。たとえば図10のように、排水孔11を浅凹部用横壁10cにおける電動工具1の幅方向中央に穿設したものでは、載置面34に置く等して電動工具1を横姿勢にした際には、回路収納部9内に侵入した水の喫水線は排水孔11aに届かない場合があって外部に排出されずに回路収納部9内に溜まってしまうのであるが、本例のように浅凹部用横壁10cにおける電動工具1の幅方向両幅に排水孔11bを設けたものでは、載置面34に置く等して電動工具1を横姿勢にしたときにも回路収納部9に侵入した水をこの排水孔11bから充電池電池パック装着部7に排水可能にでき、水による制御回路基板8のショート等の不具合発生を更に抑制することができるのである。
更に言うと、浅凹部用横壁10cにおける電動工具1の幅方向両幅に排水孔11bを設けたことによると、電動工具1を横姿勢にしたときに、一の排水孔11bで回路収納部9から水を排水させるように機能すると共に他の排水孔11bが回路収納部9に空気を流入させるように機能でき、回路収納部9からすばやく水を排水させることができるという利点がある。また、複数個の排水孔11(11a,11b)を設けたことによっても、別個の排水孔11にて排水機能を作用させたり回路収納部9への空気流入機能を作用させたりできて上述のように回路収納部9からすばやく排水させることができたり、回路収納部9内の空気の流れを良好にできて回路収納部9に粘性等により残留した水を効率良く乾燥できるといった利点がある。
なお、本例も、電池パック6には図4のような挿入台部21の上面に開口するスリット状の冷却用通気孔13を設けたものを使用しており、図9にはこの電池パック6を電池パック装着部7に取り付けた状態を示している。ここで、浅凹部用横壁10cが形成する浅凹部17aは、浅凹部17aに挿入される電池パック6の挿入台部21よりも充分に大きく形成されており、浅凹部用横壁10cにおける電動工具1の幅方向両端に設けた排水孔11bの電池パック装着部7側の開口は、端面用横壁10eに設けた排水孔11a同様、電池パック装着部7に装着した電池パック6の電池本体部20の上面に向けて開口するようにしてあり、回路収納部9から電池パック装着部7に排水された水はそのまま電池本体部20を伝って外部に容易に排水可能にされているのである。したがって、各排水孔11a,11bは冷却用通気孔13とずれた位置関係を有すると共に、冷却用通気孔13が開口する挿入台部21の上面よりも一段低くされた電池本体部20の上面に向けて開口しているので、回路収納部9から排水孔11a,11bを介して排水された水が電池パック6に穿設された冷却用通気孔13に直接流入することや、挿入台部21の上面を伝っての冷却用通気孔13への水の流入も回避されており、回路収納部9から排水孔11a,11bを介して排水された水が電池パック6に穿設された冷却用通気孔13に流れ込まないようにできて水による電池パック6のショート等の不具合も回避されているのである。なお、本発明の実施の形態の他の諸例の電動工具1では防塵クッション材30を備えていないが、無論これらの電動工具1に防塵クッション材30を採用してもよいのは言うまでもない。
本発明の実施の形態の例の電動工具の側断面図である。 同上の縦姿勢状態にある電動工具の斜視図である。 同上の電動工具における電池パック装着部の斜視図である。 同上の電動工具で用いる電池パックの斜視図である。 本発明の実施の形態の他例の電動工具の側断面図である。 本発明の実施の形態の更に他例の電動工具における電池パック装着部の斜視図である。 同上の電動工具のフランジ部での水平断面図である。 同上の電動工具を横姿勢にして載置面に載置した状態の正面図である。 同上の電池パックを取り付けた状態の電動工具の側断面図である。 比較例としての電動工具を横姿勢にしたフランジ部での断面図である。 背景技術の例の電動工具の側断面図である。 電動工具が落下して着地した状態の側面図である。
符号の説明
1 電動工具
2 本体部
3 モータ
4 駆動部
5 グリップ部
6 電池パック
7 電池パック装着部
8 制御回路基板
9 回路収納部
10 隔壁
11 排水孔
11a 排水孔
11b 排水孔
12 下り勾配
13 冷却用通気孔

Claims (4)

  1. 筒状の本体部の内部にモータ及び該モータに回転駆動される駆動部を収容し、本体部からその筒軸に対して直交する方向にグリップ部を突設し、グリップ部の突出方向の先端部にグリップ部の突出方向の延長上に電池パックを着脱自在に取付ける電池パック装着部を設けてなる電動工具であって、グリップ部の突出方向の先端部近傍にモータを制御する制御回路基板を内装した回路収納部を設け、回路収納部と電池パック装着部とを隔てるグリップ部内に設けた隔壁に、回路収納部と電池パック装着部とを連通する排水孔を設けたことを特徴とする電動工具。
  2. 上記隔壁に、電動工具を本体部からのグリップ部の突出方向が略鉛直下方を向くような縦姿勢にしたときに回路収納部に侵入した水を排水孔に向けて流下させる下り勾配を形成したことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
  3. 上記隔壁において、電動工具を本体部からのグリップ部の突出方向が略鉛直になるような縦姿勢にしたときに回路収納部の中で下方位置となる部位及び、本体部からのグリップ部の突出方向が略水平になるような横姿勢にしたときに回路収納部の中で下方位置となる部位に、それぞれ排水孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
  4. 冷却用通気孔が穿設された電池パックを電池パック装着部に装着したとき、冷却用通気孔と排水孔とがずれて位置したことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
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