JP4465748B2 - Method for producing group III nitride compound semiconductor device - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はIII族窒化物系化合物半導体素子の製造方法に関する。詳しくは、有機金属気相成長法(MOCVD法)によりIII族窒化物系化合物半導体素子を製造するときのバッファ層の成膜方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サファイア製の基板上にAlGa1−XN(0≦X≦1)からなるバッファ層を介してIII族窒化物系化合物半導体を積層した構造を有するIII族窒化物系化合物半導体素子が知られている。
バッファ層の成膜方法として、例えば、特開昭62−119196号公報には、1000℃程度で熱処理したサファイア基板の上に950〜1150℃の成長温度でAlGa1−XN(0≦X≦1)バッファ層をMOCVD法により成長させることが記載されている。
一方、その後の研究により、1000℃程度で熱処理したサファイア基板の上に400℃程度の低温でバッファ層を成長させると、その上に成長させるGaN系化合物半導体層の結晶性が向上することがわかった。特開平2−229476号公報等を参照されたい。現在実用化されている主なIII族窒化物系化合物半導体発光素子(LED等)ではかかる低温成長バッファ層を利用している。
なお、MOCVD法を実行するにあたり、成長温度とは加熱された基板の温度をいう。
【0003】
しかしながら、バッファ層の上に成膜させる半導体層の成膜温度は一般的に1000℃程度であるため、上記のような低温成長バッファ層を用いると、表面クリーニングのため1000℃程度で熱処理された基板を400℃程度にまで一旦冷却して、その後再度基板を1000℃程度にまで昇温することとなる。このように基板温度条件を高温→低温→高温と変化させると、基板温度の調節自体に時間と手間がかかる。従って、低温成長バッファ層を介してGaN系化合物半導体層を成長させもって半導体素子を製造する際に、かかる基板温度条件の大きな変化が製造効率向上の足かせとなっている。
【0004】
かかる課題を解決するため、バッファ層を高温で形成することが特開平9−148626号公報、特開平7−321374号公報、特開平9−64477号公報、特開昭59−57997号公報等に開示されている。
また、サファイア基板の表面を窒化することについて特開平5−41541号公報を参照されたい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記各従来公報で提案されている高温バッファ層の上にIII族窒化物系化合物半導体層を形成する際の、より好適な条件を提供することを一の目的とする。
本発明者らは、かかる目的を達成すべく下鋭意研究を重ねた結果、III族窒化物系化合物半導体を成長させるときの通常の温度、即ち高温においても、一定の条件下であって、その膜厚を所定のものとすることにより、サファイア基板の上に従来品と同等以上の結晶性の良いIII族窒化物系化合物半導体層を直接成長させることができた。
【0006】
この発明はかかる知見に基づいてなされたものである。即ち、
300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の上に1000〜1180℃の成長温度で膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を成長させるステップを含む、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体素子の製造方法。
【0007】
本発明の製造方法によれば、基板の熱処理からIII族窒化物系化合物半導体層の成膜までの一連の製造工程を大きな温度の変化を伴うことなく行うことができる。その結果、従来基板温度を調節するために要していた時間と手間を削減することができ、半導体素子の製造効率を向上することができる。
更に本発明者らの観察によれば、上記の条件で形成した第一のIII族窒化物系化合物半導体層の上に成長された第二のIII族窒化物系化合物半導体層はそのモホロジーが優れたものであった。従って、第一のIII族窒化物系化合物半導体層は素子の機能部分を構成する第二のIII族窒化物系化合物半導体層と基板との間に介在されるバッファ層として優れたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各構成要素について説明する。
基板の材質はIII族窒化物系化合物半導体に適したものであれば特に限定されない。サファイア、スピネル、シリコン、炭化シリコン、酸化亜鉛、リン化ガリウム、ヒ化ガリウム、酸化マグネシウム、酸化マンガンなどを基板の材料として挙げることができる。
サファイア基板の上に結晶性の良いIII族窒化物系化合物半導体層を形成するためにバッファ層が汎用される。このバッファ層として低温で成長されたAlxGax−1N(0≦x≦1)、特にAlNが好適である。
この発明ではサファイア基板のa面上にIII族窒化物系化合物半導体を成長させるようにすることが好ましい。
【0009】
基板の表面には窒化層が形成されている。MOCVD法を実行する際には、水素ガスなどの流通下、基板を昇温してその表面をクリーニングした後、基板の温度を保ったまま、水素ガスをキャリアガスとしてIII族窒化物系化合物半導体の窒素材料元となる第1のガス(アンモニア、ヒドラジン、有機アミンなど)を流通させることによりこの窒化層は形成される。本発明の1の局面では、かかる表面窒化層の厚さ(深さ)を10〜300Åとした。300Åを超える厚さの表面窒化層も使用可能であるが、そうすると表面窒化層の形成に長時間を要することとなる。
例えば、水素ガス(10リットル/分)とアンモニアガス(3リットル/分)との混合ガスを1190℃に加熱されたサファイア基板上に30分間流通させたとき、約200Åの厚さの表面窒化層が形成された。水素ガスとアンモニアガスとの混合ガスの流通時間を調整することにより、この表面窒化層の厚さを制御できる。更には、アンモニアガスの濃度及び/又は基板温度の調整によっても表面窒化層の厚さを制御できると考えられる。
【0010】
この発明の第2の局面においては、表面窒化層の厚さが10Å未満である。基板の表面クリーニング終了後、最初、アンモニアガスなどの窒素材料元ガスを流通させる。そして、その流通が安定した後、速やかに、TMAなどのIII族金属元素材料ガスを流通させる。本発明者らの経験によれば、アンモニアガスを導入するバルブを開いてから30秒〜90秒後(通常は、30〜60秒未満)にはアンモニアガスの流通は安定する。これにより、10Å未満の厚さの表面窒化層が形成される。この場合、短時間であるがアンモニアガスのみが基板表面へ供給されるので、当該基板表面が窒化されると考えられるが、その厚さは測定困難である。
第2の局面ではアンモニアガスの流通が安定した後、速やかにIII族金属元素材料ガスを流通させるという製造ステップ自体が重要である。
【0011】
III族窒化物系化合物半導体は、一般式としてAlGaIn1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦X+Y≦1)で表され、AlN、GaN及びInNのいわゆる2元系、AlGa1−xN、AlIn1−xN及びGaIn1−xN(以上において0≦x≦1)のいわゆる3元系を包含する。III族元素の一部をボロン(B)、タリウム(Tl)等で置換しても良く、また、窒素(N)の一部もリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で置換できる。発光素子の素子機能部分は上記2元系若しくは3元系のIII族窒化物系化合物半導体より構成することが好ましい。
III族窒化物系化合物半導体は任意のドーパントを含むものであっても良い。n型不純物として、Si、Ge、Se、Te、C等を用いることができる。p型不純物として、Mg、Zn、Be、Ca、Sr、Ba等を用いることができる。なお、かかるp型不純物をドープしたのみではIII族窒化物系化合物半導体を低抵抗のp型半導体とすることは困難であり、p型不純物をドープした後にIII族窒化物系化合物半導体を電子線照射、プラズマ照射若しくは炉による加熱にさらすことが好ましい。
本発明において、基板の上に形成される第一のIII族窒化物系化合物半導体層の形成方法は有機金属化合物気相成長法(この明細書で、「MOCVD法」という。)である。この第一のIII族窒化物系化合物半導体としては3元系のAlGa1−XN(0≦X≦1)とすることが好ましい。また、2元系のAlN、GaN、InNとすることも好ましい。
【0012】
当該第一のIII族窒化物系化合物半導体の上に形成される第二のIII族窒化物系化合物半導体の形成方法は特に限定されない。本願の効果が、第一のIII族窒化物系化合物半導体層をMOCVD法で高温成長できることに鑑みれば、当該第一のIII族窒化物系化合物半導体層とその成長温度が実質的に同じとなるMOCVD法で第二のIII族窒化物系化合物半導体層を形成することが、製造効率向上の点で好ましい。
この第二のIII族窒化物系化合物半導体は、周知の分子線結晶成長法(MBE法)、ハライド系気相成長法(HVPE法)、液相成長法等によっても形成することができる。
【0013】
以下、第1の局面について、すなわち10〜300Åの表面窒化層を持つ基板を用いた場合の第一のIII族窒化物系化合物半導体層に要求される条件について詳細に説明する。
(第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長温度条件について)
本発明者らは厚さ200Åの表面窒化層を有するサファイア基板のa面の上にAlN層(膜厚:2.3μm)をMOCVD法により成長温度を変化させて形成した。更にAlN層の上にGaN層(膜厚:2μm、成長温度:AlN層と同じ)を同じくMOCVD法で形成した。当該GaN層の表面を光学顕微鏡で観察した結果を以下に示す。
【0014】

Figure 0004465748
ここで、◎:鏡面
〇:ほぼ鏡面
△:鏡面ではないがこの上に第二のIII族窒化物系化合物半導体を形成可能
×:モホロジーが悪くこの上に第二のIII族窒化物系化合物半導体を形成不可能
【0015】
表1の結果より、サファイア基板上にMOCVD法により形成されるAlN層の成長温度は1000〜1180℃とすることが好ましい。更に好ましくは、1050〜1170℃であり、更に更に好ましくは1100〜1150℃であり、更に更に更に好ましくは1120〜1140℃であり、最も好ましくは1130℃である。
以上より、基板上にMOCVD法により形成されるIII族窒化物系化合物半導体層の成長温度は1000〜1180℃とすることが好ましい。更に好ましくは、1050〜1170℃であり、更に更に好ましくは1100〜1150℃であり、更に更に更に好ましくは1120〜1140℃であり、最も好ましくは1130℃である。
【0016】
(第一のIII族窒化物系化合物半導体層の膜厚条件について)
本発明者らは厚さ200Åの表面窒化層を有するサファイア基板のa面の上にAlN層(成長温度:1130℃)をその膜厚を変化させてMOCVD法により形成した。更にAlN層の上にGaN層(膜厚:2μm、成長温度:AlN層と同じ)を同じくMOCVD法で形成した。当該GaN層の表面を光学顕微鏡で観察した結果を以下に示す。
【0017】
Figure 0004465748
ここで、◎:鏡面
○:ほぼ鏡面
△:鏡面ではないがこの上に第二のIII族窒化物系化合物半導体を形成可能
×:モホロジーが悪くこの上に第二のIII族窒化物系化合物半導体を形成不可能
【0018】
表2の結果より、サファイア基板上へMOCVD法により形成されるAlN層の膜厚は、1130℃の成長温度において、1.2〜3.2μmとすることが好ましい。更に好ましくは、1.5〜3.0μmであり、更に更に好ましくは2.0〜2.7μmであり、最も好ましくは2.3μmである。
以上より、基板上にMOCVD法により形成されるIII族窒化物系化合物半導体層の膜厚は、既述の第一のIII族窒化物系化合物半導体の成長温度条件において、1.2〜3.2μmとすることが好ましい。更に好ましくは、1.5〜3.0μmであり、更に更に好ましくは2.0〜2.7μmであり、最も好ましくは2.3μmである。
【0019】
(第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長速度条件について)
量産の観点から、1μm以上のIII族窒化物系化合物半導体層を形成するためには、少なくともIII族窒化物系化合物半導体層の成長速度として10nm/分が必要である。一方、成長速度向上を図ってIII族元素材料ガスの流量を増加してもIII族窒化物系化合物半導体層の成長速度は単調には増加せず、原料利用率が低下する。従って、コスト面から、III族窒化物系化合物半導体層の成長速度の上限を250nm/分とする。
【0020】
(第一のIII族窒化物系化合物半導体層の圧力条件について)
III族元素材料ガスであるTMAは反応性が高いので、これをMOCVD装置のチャンバへ過剰に導入すると、気相中(キャリアガス中)でアンモニアガス等と反応してしまい基板まで到達することが困難になる。従って、TMAの流量を増大させることをもって第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長速度を上げることは困難である。気相中での反応を抑えるために減圧下で第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長を行ったところ、良好なモフォロジーをもった第二のIII族窒化物系化合物半導体層の形成が可能になった。
【0021】
本発明者らの検討によれば、200Åの表面窒化層を有するサファイア基板のa面にMOCVD法を実行したときのAlN層の最高成長速度とチャンバ内の圧力との関係は次の通りであった。
Figure 0004465748
換言すれば、反応時圧力と成長速度とをそれぞれパラメータとしたとき、AlN層の適正成長速度は上記の各値で囲まれた範囲である。
このことから、有意な成長速度を得るには、反応時の圧力を2500〜40000Paとすることが好ましい。
かかる反応時圧力と成長速度との関係はAlN以外のIII族窒化物系化合物半導体にも当てはまる。
【0022】
次に、第2の局面について、すなわち0〜10Åの表面窒化層を持つ基板を用いた場合に第一のIII族窒化物系化合物半導体層に要求される条件について説明する。
なお、成長温度条件、成長速度条件、成長時圧力条件については第1の局面と同じである。
【0023】
(第一のIII族窒化物系化合物半導体の膜厚条件について)
第2の局面では、第1の局面と比較して、第一のIII族窒化物系化合物半導体層に要求される膜厚条件が異なる(比較的薄くなる)。
サファイア基板のa面をクリーニングした後、基板温度を1130℃に維持してキャリアガスとしての水素ガス中へアンモニアガスを導入し、ほぼ1分後(その流通状態が安定したので)、TMAを更に導入し膜厚の異なるAlN層をMOCVD法により成長させた。更にAlN層の上にGaN層(膜厚:2μm、成長温度:AlN層と同じ)を同じくMOCVD法で形成した。当該GaN層の表面を光学顕微鏡で観察した結果を以下に示す。
【0024】
Figure 0004465748
Figure 0004465748
ここで、◎:鏡面
○:ほぼ鏡面
△:鏡面ではないがこの上に第二のIII族窒化物系化合物半導体を形成可能
×:モホロジーが悪くこの上に第二のIII族窒化物系化合物半導体を形成不可能
【0025】
表4の結果より、0〜10Åの表面窒化層を有するサファイア基板上へMOCVD法により形成されるAlN層の膜厚は、1130℃の成長温度において、0.01〜2.3μmとすることが好ましい。AlN層の膜厚が0.01μm未満である場合にはその上に成長するGaN層のモホロジーが悪化するという不具合がある。更に好ましくは、0.1〜1.5μmであり、更に更に好ましくは0.2〜0.5μmであり、最も好ましくはほぼ0.45μmである。
以上より、基板上にMOCVD法により形成されるIII族窒化物系化合物半導体層の膜厚は、既述の第一のIII族窒化物系化合物半導体の成長温度条件において、0.01〜2.3μmとすることが好ましい。更に好ましくは、0.1〜1.5μmであり、更に更に好ましくは0.2〜0.5μmであり、最も好ましくはほぼ0.45μmである。
【0026】
次に、この発明の実施例の説明をする。
この実施例は発光ダイオード10であり、その構成を図1に示す。
【0027】
各層のスペックは次の通りである。
Figure 0004465748
【0028】
n型層16は発光層17側の低電子濃度n層とバッファ層15側の高電子濃度n層とからなる2層構造とすることができる。
発光層17は超格子構造のものに限定されない。発光素子の構成としてはシングルヘテロ型、ダブルヘテロ型及びホモ接合型のものなどを用いることができる。その他、MIS接合、PIN接合を用いて発光層を構成することもできる。
発光層17とp型層18との間にマグネシウム等のアクセプタをドープしたバンドギャップの広いAlInGa1−X−YN(X=0,Y=0,X=Y=0を含む)層を介在させることができる。これは発光層17中に注入された電子がp型層18に拡散するのを防止するためである。
p型層18を発光層17側の低ホール濃度p層と電極側の高ホール濃度p層とからなる2層構造とすることができる。
また、n型層、p型層を上記のような2層構造(クラッド層、コンタクト層)とするとともに各層の機能を向上させるために、超格子構造としてもよい。
【0029】
上記構成の発光ダイオードは次のようにして製造される。
まず、MOCVD装置の反応装置内へ水素ガスを流通させながら当該サファイア基板を1000℃まで昇温させて5分間維持する。そして、基板11を1130℃まで昇温し、材料ガスとして先ずアンモニアガスのみを15分間導入する。これにより、厚さ(深さ)100Åの表面窒化層13が形成される。
その後、基板温度を1130℃に維持しながらTMAを導入してAlN製のバッファ層15をMOCVD法で成長させ、更に基板温度を維持してn型層16を形成し、それ以降の第二のIII族窒化物系化合物半導体層17、18を常法(MOCVD法)に従い形成する。この成長法においては、アンモニアガスとIII族元素のアルキル化合物ガス、例えばトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)やトリメチルインジウム(TMI)とを適当な温度に加熱された基板上に供給して熱分解反応させ、もって所望の結晶を基板の上に成長させる。
このようにして形成された本実施例の第二のIII族窒化物系化合物半導体層はそのモホロジー及び結晶性において好ましいものである。
【0030】
透光性電極19は金を含む薄膜であり、p型層18の上面の実質的な全面を覆って積層される。p電極20も金を含む材料で構成されており、蒸着により透光性電極19の上に形成される。
n電極21はエッチングにより露出されたn−GaN層16の面へ蒸着により形成される。
【0031】
本発明が適用される素子は上記の発光ダイオードに限定されるものではなく、受光ダイオード、レーザダイオード、太陽電池等の光素子の他、整流器、サイリスタ及びトランジスタ等のバイポーラ素子、FET等のユニポーラ素子並びにマイクロウェーブ素子などの電子デバイスにも適用できる。
また、これらの素子の中間体としての積層体にも本発明は適用されるものである。
【0032】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0033】
以下、次の事項を開示する。
(21) サファイア基板を1000〜1180℃に維持して、
該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の窒素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表面に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、
続いて、前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物半導体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通させて、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を形成する、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体素子の製造方法。
(22) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(21)に記載の製造方法。
(23) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(21)に記載の製造方法。
(24) 前記成長温度が1050〜1180℃である、ことを特徴とする請求項1〜14、(21)〜(23)のいずれかに記載の製造方法。
(25) 前記成長温度が1110〜1150℃である、ことを特徴とする請求項1〜14、(21)〜(23)のいずれかに記載の製造方法。
(26) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、ことを特徴とする請求項2、11及び(22)のいずれかに記載の製造方法。
(27) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、ことを特徴とする請求項2、11及び(22)のいずれかに記載の製造方法。
(28) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、ことを特徴とする請求項3、12及び(23)のいずれかに記載の製造方法。
(29) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、ことを特徴とする請求項3、12及び(23)のいずれかに記載の製造方法。
(31) 300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の上に1000〜1180℃の成長温度で形成され、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を含む、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体素子。
(32) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(31)に記載の素子。
(33) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(31)に記載の素子。
(34) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長速度が10〜250nm/分である、ことを特徴とする(31)〜(33)のいずれかに記載の素子。
(35) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長時の圧力が2500〜40000Paである、ことを特徴とする(31)〜(33)のいずれかに記載の素子。
(36) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAlGa1−XN(0≦X≦1)からなる、ことを特徴とする(31)〜(35)のいずれかに記載の素子。
(37) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAlNからなる、ことを特徴とする(36)に記載の素子。
(38) 前記基板はサファイアである、ことを特徴とする(31)〜(37)のいずれかに記載の素子。
(39) 前記サファイア基板のa面に前記III族窒化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴とする(38)に記載の素子。
(40) 300Å以下の表面窒化層厚を持つサファイア基板の上に形成された膜厚が0.01〜3.2μmの第一のIII族窒化物系化合物半導体層と、該第一のIII族窒化物系化合物半導体層の上に形成された第二のIII族窒化物系化合物半導体層を備えてなるIII族窒化物系化合物半導体素子において、前記第一と第二のIII族窒化物系化合物半導体層は実質的に同じ成長温度により、若しくは前者の成長温度を後者の成長温度より高くして、MOCVD法で形成される、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体素子。
(41) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(40)に記載の素子。
(42) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(40)に記載の素子。
(43) 30〜90秒間窒化処理されたサファイア基板と、
該窒化処理しされたサファイア基板の上に1000〜1180℃で形成されたIII族窒化物系化合物半導体層を含む、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体素子。
(44) 前記窒化処理の時間が30秒以上60秒未満である、ことを特徴とする(43)に記載の素子。
(51) サファイア基板を1000〜1180℃に維持して、
該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の窒素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表面に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、
続いて、前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物半導体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通させて、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を形成する、ことにより得られるIII族窒化物系化合物半導体素子。
(52) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(51)に記載の素子。
(53) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(51)に記載の素子。
(54) 前記成長温度が1050〜1180℃である、ことを特徴とする(31)〜(53)のいずれかに記載の素子。
(55) 前記成長温度が1110〜1150℃である、ことを特徴とする(31)(53)のいずれかに記載の素子。
(56) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、ことを特徴とする(32)、(41)及び(52)のいずれかに記載の素子。
(57) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、ことを特徴とする(32)、(41)及び(52)のいずれかに記載の素子。
(58) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、ことを特徴とする(33)、(442)及び(53)のいずれかに記載の素子。
(59) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、ことを特徴とする請求項(33)、(42)及び(53)のいずれかに記載の素子。
(37−1) 前記AlN層の上にGaN層が形成されている、ことを特徴とする(37)に記載の素子。
(61) 300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の上に1000〜1180℃の成長温度で膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を成長させるステップを含む、ことを特徴とする積層体の製造方法。
(62) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(61)に記載の製造方法。
(63) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(61)に記載の製造方法。
(64) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長速度が10〜250nm/分である、ことを特徴とする(61)〜(63)のいずれかに記載の製造方法。
(65) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長時の圧力が2500〜40000Paである、ことを特徴とする(61)〜(63)のいずれかに記載の製造方法。
(66) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAlGa1−XN(0≦X≦1)からなる、ことを特徴とする(61)〜(65)のいずれかに記載の製造方法。
(67) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAlNからなる、ことを特徴とする(66)に記載の製造方法。
(68) 前記基板はサファイアである、ことを特徴とする(61)〜(67)のいずれかに記載の製造方法。
(69) 前記サファイア基板のa面に前記III族窒化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴とする(68)に記載の製造方法。
(70) 300Å以下の表面窒化層厚を持つサファイア基板の上に膜厚が0.01〜3.2μmの第一のIII族窒化物系化合物半導体層を形成し、該第一のIII族窒化物系化合物半導体層の上に第二のIII族窒化物系化合物半導体層を形成するIII族窒化物系化合物半導体素子の製造方法において、前記第一と第二のIII族窒化物系化合物半導体層は実質的に同じ成長温度により、若しくは前者の成長温度を後者の成長温度より高くして、MOCVD法で形成される、ことを特徴とする積層体の製造方法。
(71) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(70)に記載の製造方法。
(72) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(70)に記載の製造方法。
(73) サファイア基板を30〜90秒間窒化処理する工程と、
該窒化処理したサファイア基板の上に1000〜1180℃でIII族窒化物系化合物半導体層を成長させる工程を含む、ことを特徴とする積層体の製造方法。
(74) 前記窒化処理の時間が30秒以上60秒未満である、ことを特徴とする(73)に記載の製造方法。
(81) サファイア基板を1000〜1180℃に維持して、
該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の窒素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表面に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、
続いて、前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物半導体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通させて、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を形成する、ことを特徴とする積層体の製造方法。
(82) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(81)に記載の製造方法。
(83) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(81)に記載の製造方法。
(84) 前記成長温度が1050〜1180℃である、ことを特徴とする(61)〜(83)のいずれかに記載の製造方法。
(85) 前記成長温度が1110〜1150℃である、ことを特徴とする(61)〜(83)のいずれかに記載の製造方法。
(86) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、ことを特徴とする(62)、(71)及び(82)のいずれかに記載の製造方法。
(87) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、ことを特徴とする(62)、(71)及び(82)のいずれかに記載の製造方法。
(88) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、ことを特徴とする(63)、(72)及び(83)のいずれかに記載の製造方法。
(89) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、ことを特徴とする(63)、(72)及び(83)のいずれかに記載の製造方法。
(91) 300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の上に1000〜1180℃の成長温度で形成され、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を含む、ことを特徴とする積層体。
(92) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(91)に記載の積層体。
(93) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(91)に記載の積層体。
(94) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長速度が10〜250nm/分である、ことを特徴とする(91)〜(93)のいずれかに記載の積層体。
(95) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長時の圧力が2500〜40000Paである、ことを特徴とする(91)〜(93)のいずれかに記載の積層体。
(96) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAlGaN(0≦X≦1)からなる、ことを特徴とする(91)〜(95)のいずれかに記載の積層体。
(97) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAlNからなる、ことを特徴とする(96)に記載の積層体。
(98) 前記基板はサファイアである、ことを特徴とする(91)〜(97)のいずれかに記載の積層体。
(99) 前記サファイア基板のa面に前記III族窒化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴とする(98)に記載の積層体。
(100) 300Å以下の表面窒化層厚を持つサファイア基板の上に形成された膜厚が0.01〜3.2μmの第一のIII族窒化物系化合物半導体層と、該第一のIII族窒化物系化合物半導体層の上に形成された第二のIII族窒化物系化合物半導体層を備えてなる積層体において、前記第一と第二のIII族窒化物系化合物半導体層は実質的に同じ成長温度により、若しくは前者の成長温度を後者の成長温度より高くして、MOCVD法で形成される、ことを特徴とする積層体。
(101) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(100)に記載の積層体。
(102) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(100)に記載の積層体。
(103) 30〜90秒間窒化処理されたサファイア基板と、
該窒化処理しされたサファイア基板の上に1000〜1180℃で形成されたIII族窒化物系化合物半導体層を含む、ことを特徴とする積層体。
(104) 前記窒化処理の時間が30秒以上60秒未満である、ことを特徴とする(103)に記載の積層体。
(111) サファイア基板を1000〜1180℃に維持して、
該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の窒素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表面に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、
続いて、前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物半導体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通させて、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を形成する、ことにより得られるIII族窒化物系化合物半導体積層体。
(112) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする(111)に記載の積層体。
(113) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜2.3μmである、ことを特徴とする(111)に記載の積層体。
(114) 前記成長温度が1050〜1180℃である、ことを特徴とする(91)〜(113)のいずれかに記載の積層体。
(115) 前記成長温度が1110〜1150℃である、ことを特徴とする(91)(113)のいずれかに記載の積層体。
(116) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、ことを特徴とする(92)、(101)及び(112)のいずれかに記載の積層体。
(117) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、ことを特徴とする(92)、(101)及び(112)のいずれかに記載の積層体。
(118) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、ことを特徴とする(93)、(1042)及び(113)のいずれかに記載の積層体。
(119) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、ことを特徴とする請求項(93)、(102)及び(113)のいずれかに記載の積層体。
(97−1) 前記AlN層の上にGaN層が形成されている、ことを特徴とする(97)に記載の積層体。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施例の発光ダイオードを示す。
【符号の説明】
10 発光ダイオード
13 表面窒化層
15 バッファ層
16 n型層
17 発光層
18 p型層[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for producing a group III nitride compound semiconductor device. More specifically, the present invention relates to an improvement in a method for forming a buffer layer when manufacturing a group III nitride compound semiconductor device by metal organic chemical vapor deposition (MOCVD).
[0002]
[Prior art]
Conventionally, Al on a sapphire substrate X Ga 1-X A group III nitride compound semiconductor element having a structure in which a group III nitride compound semiconductor is laminated through a buffer layer made of N (0 ≦ X ≦ 1) is known.
As a method for forming a buffer layer, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 62-119196, Al is grown at a growth temperature of 950 to 1150 ° C. on a sapphire substrate heat-treated at about 1000 ° C. X Ga 1-X It is described that an N (0 ≦ X ≦ 1) buffer layer is grown by MOCVD.
On the other hand, subsequent research shows that when a buffer layer is grown on a sapphire substrate heat-treated at about 1000 ° C. at a low temperature of about 400 ° C., the crystallinity of the GaN-based compound semiconductor layer grown thereon is improved. It was. See JP-A-2-229476. The main group III nitride compound semiconductor light emitting devices (LEDs and the like) currently in practical use utilize such a low temperature growth buffer layer.
Note that in performing the MOCVD method, the growth temperature refers to the temperature of the heated substrate.
[0003]
However, since the film formation temperature of the semiconductor layer formed on the buffer layer is generally about 1000 ° C., when the low-temperature growth buffer layer as described above is used, heat treatment is performed at about 1000 ° C. for surface cleaning. The substrate is once cooled to about 400 ° C., and then the substrate is again heated to about 1000 ° C. Thus, when the substrate temperature condition is changed from high temperature → low temperature → high temperature, it takes time and labor to adjust the substrate temperature itself. Therefore, when a semiconductor device is manufactured by growing a GaN-based compound semiconductor layer via a low-temperature growth buffer layer, such a large change in the substrate temperature condition is a drag on improving the manufacturing efficiency.
[0004]
In order to solve such a problem, the formation of the buffer layer at a high temperature is disclosed in JP-A-9-148626, JP-A-7-321374, JP-A-9-64477, JP-A-59-57997, and the like. It is disclosed.
For nitriding the surface of the sapphire substrate, refer to Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-41541.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide more favorable conditions for forming a group III nitride compound semiconductor layer on a high-temperature buffer layer proposed in the above-mentioned conventional publications.
As a result of intensive investigations to achieve such an object, the present inventors have found that even under a normal temperature for growing a group III nitride compound semiconductor, that is, at a high temperature, under certain conditions, By setting the film thickness to a predetermined value, a group III nitride compound semiconductor layer having good crystallinity equal to or higher than that of the conventional product could be directly grown on the sapphire substrate.
[0006]
The present invention has been made based on such knowledge. That is,
Growing a group III nitride compound semiconductor layer having a thickness of 0.01 to 3.2 μm at a growth temperature of 1000 to 1180 ° C. on a substrate having a surface nitride layer thickness of 300 mm or less. A method for producing a Group III nitride compound semiconductor device.
[0007]
According to the manufacturing method of the present invention, a series of manufacturing steps from the heat treatment of the substrate to the formation of the group III nitride compound semiconductor layer can be performed without a large temperature change. As a result, the time and labor required for adjusting the substrate temperature in the prior art can be reduced, and the semiconductor device manufacturing efficiency can be improved.
Further, according to the observation by the present inventors, the second group III nitride compound semiconductor layer grown on the first group III nitride compound semiconductor layer formed under the above conditions has an excellent morphology. It was. Therefore, the first group III nitride compound semiconductor layer is excellent as a buffer layer interposed between the substrate and the second group III nitride compound semiconductor layer constituting the functional part of the device.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, each component of the present invention will be described.
The material of the substrate is not particularly limited as long as it is suitable for the group III nitride compound semiconductor. Examples of the substrate material include sapphire, spinel, silicon, silicon carbide, zinc oxide, gallium phosphide, gallium arsenide, magnesium oxide, and manganese oxide.
A buffer layer is widely used to form a group III nitride compound semiconductor layer with good crystallinity on a sapphire substrate. As this buffer layer, AlxGax-1N (0 ≦ x ≦ 1), particularly AlN, grown at a low temperature is suitable.
In this invention, it is preferable to grow a group III nitride compound semiconductor on the a-plane of the sapphire substrate.
[0009]
A nitride layer is formed on the surface of the substrate. When performing MOCVD, the temperature of the substrate is raised under the flow of hydrogen gas and the surface is cleaned, and then the group III nitride compound semiconductor is used with hydrogen gas as the carrier gas while maintaining the temperature of the substrate. The nitride layer is formed by circulating a first gas (ammonia, hydrazine, organic amine, etc.) that is the source of nitrogen material. In one aspect of the present invention, the thickness (depth) of the surface nitrided layer is set to 10 to 300 mm. Although a surface nitride layer having a thickness exceeding 300 mm can be used, it takes a long time to form the surface nitride layer.
For example, when a mixed gas of hydrogen gas (10 liters / minute) and ammonia gas (3 liters / minute) is circulated for 30 minutes on a sapphire substrate heated to 1190 ° C., a surface nitrided layer having a thickness of about 200 mm Formed. The thickness of the surface nitrided layer can be controlled by adjusting the flow time of the mixed gas of hydrogen gas and ammonia gas. Furthermore, it is considered that the thickness of the surface nitride layer can be controlled by adjusting the concentration of ammonia gas and / or the substrate temperature.
[0010]
In the second aspect of the present invention, the thickness of the surface nitrided layer is less than 10 mm. After the substrate surface cleaning is completed, first, a nitrogen material source gas such as ammonia gas is circulated. And after the distribution is stabilized, a Group III metal element material gas such as TMA is circulated promptly. According to the experience of the present inventors, the circulation of ammonia gas is stabilized 30 seconds to 90 seconds (usually less than 30 to 60 seconds) after the valve for introducing ammonia gas is opened. As a result, a surface nitride layer having a thickness of less than 10 mm is formed. In this case, since only ammonia gas is supplied to the substrate surface for a short time, it is considered that the substrate surface is nitrided, but its thickness is difficult to measure.
In the second aspect, after the ammonia gas flow is stabilized, the production step itself of quickly flowing the group III metal element material gas is important.
[0011]
Group III nitride compound semiconductors have a general formula of Al X Ga Y In 1-XY N (0 ≦ X ≦ 1, 0 ≦ Y ≦ 1, 0 ≦ X + Y ≦ 1), a so-called binary system of AlN, GaN and InN, Al x Ga 1-x N, Al x In 1-x N and Ga x In 1-x The so-called ternary system of N (where 0 ≦ x ≦ 1) is included. Part of the group III element may be substituted with boron (B), thallium (Tl), etc., and part of nitrogen (N) may also be phosphorus (P), arsenic (As), antimony (Sb), bismuth. It can be replaced with (Bi) or the like. The element functional part of the light emitting element is preferably composed of the above-described binary or ternary group III nitride compound semiconductor.
The group III nitride compound semiconductor may contain an arbitrary dopant. Si, Ge, Se, Te, C, or the like can be used as the n-type impurity. Mg, Zn, Be, Ca, Sr, Ba, or the like can be used as the p-type impurity. Note that it is difficult to make a group III nitride compound semiconductor a p-type semiconductor with low resistance only by doping such a p-type impurity. After doping a p-type impurity, the group III nitride compound semiconductor is converted into an electron beam. It is preferred to be exposed to irradiation, plasma irradiation or furnace heating.
In the present invention, the method for forming the first group III nitride compound semiconductor layer formed on the substrate is an organic metal compound vapor phase growth method (referred to as “MOCVD method” in this specification). As the first group III nitride compound semiconductor, ternary Al is used. X Ga 1-X N (0 ≦ X ≦ 1) is preferable. It is also preferable to use binary AlN, GaN, or InN.
[0012]
The method for forming the second group III nitride compound semiconductor formed on the first group III nitride compound semiconductor is not particularly limited. Considering that the effect of the present application is that the first group III nitride compound semiconductor layer can be grown at a high temperature by the MOCVD method, the growth temperature thereof is substantially the same as that of the first group III nitride compound semiconductor layer. Forming the second group III nitride compound semiconductor layer by MOCVD is preferable in terms of improving production efficiency.
This second group III nitride compound semiconductor can also be formed by a well-known molecular beam crystal growth method (MBE method), halide vapor phase growth method (HVPE method), liquid phase growth method, or the like.
[0013]
Hereinafter, the first aspect, that is, the conditions required for the first group III nitride compound semiconductor layer when using a substrate having a surface nitride layer of 10 to 300 mm will be described in detail.
(Regarding the growth temperature condition of the first group III nitride compound semiconductor layer)
The inventors of the present invention formed an AlN layer (film thickness: 2.3 μm) on the a-plane of a sapphire substrate having a surface nitride layer having a thickness of 200 mm by changing the growth temperature by MOCVD. Further, a GaN layer (film thickness: 2 μm, growth temperature: same as AlN layer) was formed on the AlN layer by the MOCVD method. The results of observing the surface of the GaN layer with an optical microscope are shown below.
[0014]
Figure 0004465748
Where ◎: Mirror surface
〇: Almost mirror surface
△: The second group III nitride compound semiconductor can be formed on the mirror surface although it is not a mirror surface.
X: The second group III nitride compound semiconductor cannot be formed on this because of poor morphology
[0015]
From the results shown in Table 1, it is preferable that the growth temperature of the AlN layer formed on the sapphire substrate by MOCVD is 1000 to 1180 ° C. More preferably, it is 1050-1170 degreeC, More preferably, it is 1100-1150 degreeC, Still more preferably, it is 1120-1140 degreeC, Most preferably, it is 1130 degreeC.
As described above, the growth temperature of the group III nitride compound semiconductor layer formed on the substrate by MOCVD is preferably 1000 to 1180 ° C. More preferably, it is 1050-1170 degreeC, More preferably, it is 1100-1150 degreeC, Still more preferably, it is 1120-1140 degreeC, Most preferably, it is 1130 degreeC.
[0016]
(About film thickness conditions of the first group III nitride compound semiconductor layer)
The inventors of the present invention formed an AlN layer (growth temperature: 1130 ° C.) on the a-plane of a sapphire substrate having a surface nitride layer having a thickness of 200 mm by MOCVD while changing the film thickness. Further, a GaN layer (film thickness: 2 μm, growth temperature: same as AlN layer) was formed on the AlN layer by the MOCVD method. The results of observing the surface of the GaN layer with an optical microscope are shown below.
[0017]
Figure 0004465748
Where ◎: Mirror surface
○: Almost mirror surface
△: The second group III nitride compound semiconductor can be formed on the mirror surface although it is not a mirror surface.
X: The second group III nitride compound semiconductor cannot be formed on this because of poor morphology
[0018]
From the results shown in Table 2, the thickness of the AlN layer formed on the sapphire substrate by MOCVD is preferably 1.2 to 3.2 μm at a growth temperature of 1130 ° C. More preferably, it is 1.5-3.0 micrometers, More preferably, it is 2.0-2.7 micrometers, Most preferably, it is 2.3 micrometers.
From the above, the film thickness of the group III nitride compound semiconductor layer formed on the substrate by the MOCVD method is 1.2 to 3 in the growth temperature condition of the first group III nitride compound semiconductor described above. The thickness is preferably 2 μm. More preferably, it is 1.5-3.0 micrometers, More preferably, it is 2.0-2.7 micrometers, Most preferably, it is 2.3 micrometers.
[0019]
(Regarding the growth rate condition of the first group III nitride compound semiconductor layer)
From the viewpoint of mass production, in order to form a group III nitride compound semiconductor layer of 1 μm or more, at least 10 nm / min is required as the growth rate of the group III nitride compound semiconductor layer. On the other hand, even if the flow rate of the group III element material gas is increased in order to improve the growth rate, the growth rate of the group III nitride compound semiconductor layer does not increase monotonously and the raw material utilization rate decreases. Therefore, the upper limit of the growth rate of the group III nitride compound semiconductor layer is set to 250 nm / min from the viewpoint of cost.
[0020]
(Regarding pressure conditions of the first group III nitride compound semiconductor layer)
Since TMA, which is a group III element material gas, is highly reactive, if it is excessively introduced into the chamber of the MOCVD apparatus, it may react with ammonia gas or the like in the gas phase (in the carrier gas) and reach the substrate. It becomes difficult. Therefore, it is difficult to increase the growth rate of the first group III nitride compound semiconductor layer by increasing the flow rate of TMA. In order to suppress the reaction in the gas phase, the first group III nitride compound semiconductor layer was grown under reduced pressure to form a second group III nitride compound semiconductor layer having good morphology. Became possible.
[0021]
According to the study by the present inventors, the relationship between the maximum growth rate of the AlN layer and the pressure in the chamber when the MOCVD method is performed on the a-plane of the sapphire substrate having a 200-nm surface nitride layer is as follows. It was.
Figure 0004465748
In other words, when the reaction pressure and the growth rate are used as parameters, the appropriate growth rate of the AlN layer is in a range surrounded by the above values.
From this, in order to obtain a significant growth rate, the pressure during the reaction is preferably set to 2500 to 40000 Pa.
The relationship between the reaction pressure and the growth rate is also applicable to a group III nitride compound semiconductor other than AlN.
[0022]
Next, the second aspect, that is, the conditions required for the first group III nitride compound semiconductor layer when using a substrate having a surface nitride layer of 0 to 10 mm will be described.
The growth temperature condition, the growth rate condition, and the growth pressure condition are the same as in the first aspect.
[0023]
(About film thickness conditions of the first group III nitride compound semiconductor)
In the second aspect, the film thickness conditions required for the first group III nitride compound semiconductor layer are different (relatively thin) as compared to the first aspect.
After cleaning the a surface of the sapphire substrate, the substrate temperature was maintained at 1130 ° C. and ammonia gas was introduced into hydrogen gas as a carrier gas. AlN layers with different thicknesses introduced were grown by MOCVD. Further, a GaN layer (film thickness: 2 μm, growth temperature: same as AlN layer) was formed on the AlN layer by the MOCVD method. The results of observing the surface of the GaN layer with an optical microscope are shown below.
[0024]
Figure 0004465748
Figure 0004465748
Where ◎: Mirror surface
○: Almost mirror surface
△: The second group III nitride compound semiconductor can be formed on the mirror surface although it is not a mirror surface.
X: The second group III nitride compound semiconductor cannot be formed on this because of poor morphology
[0025]
From the results in Table 4, the film thickness of the AlN layer formed by MOCVD on a sapphire substrate having a surface nitride layer of 0 to 10 mm is 0.01 to 2.3 μm at a growth temperature of 1130 ° C. preferable. When the film thickness of the AlN layer is less than 0.01 μm, there is a problem that the morphology of the GaN layer grown thereon deteriorates. More preferably, it is 0.1-1.5 micrometers, More preferably, it is 0.2-0.5 micrometer, Most preferably, it is about 0.45 micrometer.
From the above, the film thickness of the group III nitride compound semiconductor layer formed on the substrate by MOCVD is 0.01 to 2. under the above-described growth temperature condition of the first group III nitride compound semiconductor. The thickness is preferably 3 μm. More preferably, it is 0.1-1.5 micrometers, More preferably, it is 0.2-0.5 micrometer, Most preferably, it is about 0.45 micrometer.
[0026]
Next, embodiments of the present invention will be described.
This embodiment is a light-emitting diode 10 and its configuration is shown in FIG.
[0027]
The specifications of each layer are as follows.
Figure 0004465748
[0028]
The n-type layer 16 has a low electron concentration n on the light emitting layer 17 side. Electron density n on the layer and buffer layer 15 side + It can be set as the two-layer structure which consists of a layer.
The light emitting layer 17 is not limited to a superlattice structure. As a structure of the light emitting element, a single hetero type, a double hetero type, a homojunction type, or the like can be used. In addition, the light emitting layer can also be configured using a MIS junction or a PIN junction.
Wide band gap Al doped with an acceptor such as magnesium between the light emitting layer 17 and the p-type layer 18 X In Y Ga 1-XY N (including X = 0, Y = 0, X = Y = 0) layers may be interposed. This is to prevent electrons injected into the light emitting layer 17 from diffusing into the p-type layer 18.
The p-type layer 18 is replaced with a low hole concentration p on the light emitting layer 17 side. High hole concentration p on layer and electrode side + It can be set as the two-layer structure which consists of a layer.
Further, the n-type layer and the p-type layer may have a two-layer structure (cladding layer, contact layer) as described above, and may have a superlattice structure in order to improve the function of each layer.
[0029]
The light emitting diode having the above structure is manufactured as follows.
First, the sapphire substrate is heated to 1000 ° C. and maintained for 5 minutes while flowing hydrogen gas into the reactor of the MOCVD apparatus. Then, the temperature of the substrate 11 is raised to 1130 ° C., and only ammonia gas is introduced as a material gas for 15 minutes. Thereby, a surface nitride layer 13 having a thickness (depth) of 100 mm is formed.
Thereafter, TMA is introduced while maintaining the substrate temperature at 1130 ° C. to grow the AlN buffer layer 15 by the MOCVD method, and the n-type layer 16 is formed while maintaining the substrate temperature. Group III nitride compound semiconductor layers 17 and 18 are formed according to a conventional method (MOCVD method). In this growth method, ammonia gas and a group III element alkyl compound gas such as trimethylgallium (TMG), trimethylaluminum (TMA) or trimethylindium (TMI) are supplied onto a substrate heated to an appropriate temperature. A desired crystal is grown on the substrate by a thermal decomposition reaction.
The thus formed second group III nitride compound semiconductor layer of this example is preferable in terms of its morphology and crystallinity.
[0030]
The translucent electrode 19 is a thin film containing gold and is laminated so as to cover substantially the entire upper surface of the p-type layer 18. The p-electrode 20 is also made of a material containing gold, and is formed on the translucent electrode 19 by vapor deposition.
The n electrode 21 is formed by vapor deposition on the surface of the n-GaN layer 16 exposed by etching.
[0031]
The elements to which the present invention is applied are not limited to the above light emitting diodes, but are optical elements such as light receiving diodes, laser diodes and solar cells, bipolar elements such as rectifiers, thyristors and transistors, and unipolar elements such as FETs It can also be applied to electronic devices such as microwave elements.
The present invention is also applicable to a laminate as an intermediate of these elements.
[0032]
The present invention is not limited to the description of the embodiments and examples of the invention described above. Various modifications may be included in the present invention as long as those skilled in the art can easily conceive without departing from the description of the scope of claims.
[0033]
The following matters are disclosed below.
(21) Maintaining the sapphire substrate at 1000-1180 ° C.,
A first gas which is a nitrogen material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated on the substrate to form a surface nitride layer having a thickness of 300 mm or less on the substrate surface,
Subsequently, a second gas which is a group III element material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated together with the first gas, and a group III nitride system having a film thickness of 0.01 to 3.2 μm. A method for producing a group III nitride compound semiconductor device, comprising forming a compound semiconductor layer.
(22) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. Production method.
(23) The production according to (21), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. Method.
(24) The method according to any one of claims 1 to 14, and (21) to (23), wherein the growth temperature is 1050 to 1180 ° C.
(25) The manufacturing method according to any one of claims 1 to 14, and (21) to (23), wherein the growth temperature is 1110 to 1150 ° C.
(26) The manufacturing method according to any one of claims 2, 11 and (22), wherein the film thickness is 1.5 to 3.0 μm.
(27) The method according to any one of claims 2, 11 and (22), wherein the film thickness is 2.0 to 2.7 μm.
(28) The manufacturing method according to any one of claims 3, 12, and (23), wherein the film thickness is 0.01 to 1.7 μm.
(29) The manufacturing method according to any one of claims 3, 12, and (23), wherein the film thickness is 0.3 to 1.0 μm.
(31) including a group III nitride compound semiconductor layer having a thickness of 0.01 to 3.2 μm formed on a substrate having a surface nitride layer thickness of 300 mm or less at a growth temperature of 1000 to 1180 ° C. A group III nitride compound semiconductor device characterized by the above.
(32) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. element.
(33) The element according to (31), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. .
(34) The element according to any one of (31) to (33), wherein the growth rate of the group III nitride compound semiconductor layer is 10 to 250 nm / min.
(35) The element according to any one of (31) to (33), wherein a pressure during growth of the group III nitride compound semiconductor layer is 2500 to 40000 Pa.
(36) The group III nitride compound semiconductor layer is made of Al. X Ga 1-X N (0 <= X <= 1), The element in any one of (31)-(35) characterized by the above-mentioned.
(37) The element according to (36), wherein the group III nitride compound semiconductor layer is made of AlN.
(38) The element according to any one of (31) to (37), wherein the substrate is sapphire.
(39) The element according to (38), wherein the group III nitride compound semiconductor layer is formed on the a-plane of the sapphire substrate.
(40) a first group III nitride compound semiconductor layer having a thickness of 0.01 to 3.2 μm formed on a sapphire substrate having a surface nitride layer thickness of 300 mm or less, and the first group III In the group III nitride compound semiconductor device comprising a second group III nitride compound semiconductor layer formed on the nitride compound semiconductor layer, the first and second group III nitride compounds are provided. The group III nitride compound semiconductor device, wherein the semiconductor layer is formed by MOCVD at substantially the same growth temperature or with the former growth temperature higher than the latter growth temperature.
(41) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. element.
(42) The element according to (40), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. .
(43) a sapphire substrate nitrided for 30 to 90 seconds;
A group III nitride compound semiconductor device comprising a group III nitride compound semiconductor layer formed at 1000 to 1180 ° C. on the nitrided sapphire substrate.
(44) The device according to (43), wherein the nitriding time is 30 seconds or more and less than 60 seconds.
(51) Maintaining the sapphire substrate at 1000 to 1180 ° C.,
A first gas which is a nitrogen material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated on the substrate to form a surface nitride layer having a thickness of 300 mm or less on the substrate surface,
Subsequently, a second gas which is a group III element material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated together with the first gas, and a group III nitride system having a film thickness of 0.01 to 3.2 μm. A group III nitride compound semiconductor device obtained by forming a compound semiconductor layer.
(52) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. element.
(53) The element according to (51), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. .
(54) The element according to any one of (31) to (53), wherein the growth temperature is 1050 to 1180 ° C.
(55) The element according to any one of (31) and (53), wherein the growth temperature is 1110 to 1150 ° C.
(56) The element according to any one of (32), (41), and (52), wherein the film thickness is 1.5 to 3.0 μm.
(57) The element according to any one of (32), (41), and (52), wherein the film thickness is 2.0 to 2.7 μm.
(58) The element according to any one of (33), (442), and (53), wherein the film thickness is 0.01 to 1.7 μm.
(59) The device according to any one of (33), (42), and (53), wherein the film thickness is 0.3 to 1.0 μm.
(37-1) The device according to (37), wherein a GaN layer is formed on the AlN layer.
(61) growing a group III nitride compound semiconductor layer having a thickness of 0.01 to 3.2 μm at a growth temperature of 1000 to 1180 ° C. on a substrate having a surface nitride layer thickness of 300 mm or less; The manufacturing method of the laminated body characterized by this.
(62) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. Production method.
(63) The production according to (61), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. Method.
(64) The method according to any one of (61) to (63), wherein the growth rate of the group III nitride compound semiconductor layer is 10 to 250 nm / min.
(65) The manufacturing method according to any one of (61) to (63), wherein the pressure during growth of the group III nitride compound semiconductor layer is 2500 to 40000 Pa.
(66) The group III nitride compound semiconductor layer is made of Al. X Ga 1-X It consists of N (0 <= X <= 1), The manufacturing method in any one of (61)-(65) characterized by the above-mentioned.
(67) The manufacturing method according to (66), wherein the group III nitride compound semiconductor layer is made of AlN.
(68) The manufacturing method according to any one of (61) to (67), wherein the substrate is sapphire.
(69) The manufacturing method according to (68), wherein the group III nitride compound semiconductor layer is formed on the a-plane of the sapphire substrate.
(70) forming a first group III nitride compound semiconductor layer having a thickness of 0.01 to 3.2 μm on a sapphire substrate having a surface nitride layer thickness of 300 mm or less, and the first group III nitride In the method of manufacturing a group III nitride compound semiconductor device, wherein the second group III nitride compound semiconductor layer is formed on the compound compound semiconductor layer, the first and second group III nitride compound semiconductor layers Is formed by MOCVD with substantially the same growth temperature or with the former growth temperature higher than the latter growth temperature.
(71) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. Production method.
(72) The production according to (70), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. Method.
(73) nitriding the sapphire substrate for 30 to 90 seconds;
A method for producing a laminate, comprising a step of growing a group III nitride compound semiconductor layer at 1000 to 1180 ° C. on the nitrided sapphire substrate.
(74) The method according to (73), wherein the nitriding time is 30 seconds or more and less than 60 seconds.
(81) Maintaining the sapphire substrate at 1000 to 1180 ° C.,
A first gas which is a nitrogen material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated on the substrate to form a surface nitride layer having a thickness of 300 mm or less on the substrate surface,
Subsequently, a second gas which is a group III element material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated together with the first gas, and a group III nitride system having a film thickness of 0.01 to 3.2 μm. A method for producing a laminate, comprising forming a compound semiconductor layer.
(82) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. Production method.
(83) The film according to (81), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. Method.
(84) The manufacturing method according to any one of (61) to (83), wherein the growth temperature is 1050 to 1180 ° C.
(85) The manufacturing method according to any one of (61) to (83), wherein the growth temperature is 1110 to 1150 ° C.
(86) The manufacturing method according to any one of (62), (71), and (82), wherein the film thickness is 1.5 to 3.0 μm.
(87) The method according to any one of (62), (71), and (82), wherein the film thickness is 2.0 to 2.7 μm.
(88) The manufacturing method according to any one of (63), (72), and (83), wherein the film thickness is 0.01 to 1.7 μm.
(89) The manufacturing method according to any one of (63), (72), and (83), wherein the film thickness is 0.3 to 1.0 μm.
(91) A group III nitride compound semiconductor layer having a film thickness of 0.01 to 3.2 μm formed on a substrate having a surface nitride layer thickness of 300 mm or less at a growth temperature of 1000 to 1180 ° C. A laminate characterized by the following.
(92) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. Laminated body.
(93) The laminate according to (91), wherein the surface nitride layer has a thickness of less than 10 mm, and the group III nitride compound semiconductor has a thickness of 0.01 to 2.3 μm. body.
(94) The layered product according to any one of (91) to (93), wherein the growth rate of the group III nitride compound semiconductor layer is 10 to 250 nm / min.
(95) The laminated body according to any one of (91) to (93), wherein the pressure during growth of the group III nitride compound semiconductor layer is 2500 to 40000 Pa.
(96) The group III nitride compound semiconductor layer is made of Al. X Ga 1X The laminate according to any one of (91) to (95), which is made of N (0 ≦ X ≦ 1).
(97) The layered product according to (96), wherein the group III nitride compound semiconductor layer is made of AlN.
(98) The laminate according to any one of (91) to (97), wherein the substrate is sapphire.
(99) The laminate according to (98), wherein the group III nitride compound semiconductor layer is formed on the a-plane of the sapphire substrate.
(100) A first group III nitride compound semiconductor layer having a thickness of 0.01 to 3.2 μm formed on a sapphire substrate having a surface nitride layer thickness of 300 mm or less, and the first group III In the laminate including the second group III nitride compound semiconductor layer formed on the nitride compound semiconductor layer, the first and second group III nitride compound semiconductor layers are substantially A laminate having the same growth temperature or a MOCVD method in which the former growth temperature is higher than the latter growth temperature.
(101) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. Laminated body.
(102) The laminate according to (100), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. body.
(103) a sapphire substrate nitrided for 30 to 90 seconds;
A laminate comprising a group III nitride compound semiconductor layer formed at 1000 to 1180 ° C. on the nitrided sapphire substrate.
(104) The laminate according to (103), wherein the nitriding time is 30 seconds or more and less than 60 seconds.
(111) Maintain the sapphire substrate at 1000-1180 ° C.,
A first gas which is a nitrogen material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated on the substrate to form a surface nitride layer having a thickness of 300 mm or less on the substrate surface,
Subsequently, a second gas which is a group III element material source of the group III nitride compound semiconductor is circulated together with the first gas, and a group III nitride system having a film thickness of 0.01 to 3.2 μm. A group III nitride compound semiconductor laminate obtained by forming a compound semiconductor layer.
(112) The film thickness of the surface nitride layer is 10 to 300 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 1.2 to 3.2 μm. Laminated body.
(113) The multilayer according to (111), wherein the film thickness of the surface nitride layer is less than 10 mm, and the film thickness of the group III nitride compound semiconductor is 0.01 to 2.3 μm. body.
(114) The laminate according to any one of (91) to (113), wherein the growth temperature is 1050 to 1180 ° C.
(115) The laminate according to any one of (91) and (113), wherein the growth temperature is 1110 to 1150 ° C.
(116) The laminate according to any one of (92), (101), and (112), wherein the film thickness is 1.5 to 3.0 μm.
(117) The laminate according to any one of (92), (101), and (112), wherein the film thickness is 2.0 to 2.7 μm.
(118) The laminate according to any one of (93), (1042), and (113), wherein the film thickness is 0.01 to 1.7 μm.
(119) The laminate according to any one of (93), (102), and (113), wherein the film thickness is 0.3 to 1.0 µm.
(97-1) The laminate according to (97), wherein a GaN layer is formed on the AlN layer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a light emitting diode according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Light emitting diode
13 Surface nitrided layer
15 Buffer layer
16 n-type layer
17 Light emitting layer
18 p-type layer

Claims (5)

10Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の上に1000〜1180℃の成長温度で膜厚が0.1〜1.5μm第一のIII族窒化物系化合物半導体層を形成し、該第一のIII族窒化物系化合物半導体層の上に第二のIII族窒化物系化合物半導体層を形成し、前記第一のIII族窒化物系化合物半導体層がAlNからなり、前記第二のIII族窒化物系化合物半導体層がGaNからなる、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体素子の製造方法。 A first group III nitride compound semiconductor layer having a thickness of 0.1 to 1.5 μm is formed on a substrate having a surface nitride layer thickness of 10 mm or less at a growth temperature of 1000 to 1180 ° C., and the first Forming a second group III nitride compound semiconductor layer on the group III nitride compound semiconductor layer, wherein the first group III nitride compound semiconductor layer is made of AlN, and the second group III nitride A method for producing a group III nitride compound semiconductor device, wherein the nitride compound semiconductor layer is made of GaN . 前記第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長速度が10〜250nm/分である、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。  The manufacturing method according to claim 1, wherein a growth rate of the first group III nitride compound semiconductor layer is 10 to 250 nm / min. 前記第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長時の圧力が2500〜40000Paである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。  The manufacturing method according to claim 1, wherein a pressure during growth of the first group III nitride compound semiconductor layer is 2500 to 40000 Pa. 前記基板はサファイアである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。  The manufacturing method according to claim 1, wherein the substrate is sapphire. 前記サファイア基板のa面に前記第一のIII族窒化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴とする請求項4に記載の製造方法。  The manufacturing method according to claim 4, wherein the first group III nitride compound semiconductor layer is formed on the a-plane of the sapphire substrate.
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