JP4465223B2 - 濾過体及びその製造方法並びに流体フィルタ - Google Patents
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Description
しかし、上記特許文献1では、菊花型エレメントの折曲げ工程上でビードを形成する必要があるが、生産性の観点から菊花型エレメントの軸方向の両端部を冶具で挟圧すると、ビードが形成されないことがある。また、再活性を有するポリアミド等の熱溶融型接着剤を用いる場合、高温放置による変形の問題がある。また、熱溶融型接着剤は活性時及び再活性時に高温にて保持する必要があり、複雑・高価な製造設備が必要である。さらに、熱溶融型接着剤は硬化するまでに比較的時間がかかる等の問題があった。
しかし、上記特許文献2では、光硬化性樹脂として、アクリル樹脂等の熱可塑性高分子材料を用いた場合、その材料の強度面における温度依存性により、例えば、自動車エンジンの潤滑油等のように極めて高温環境下となり得る用途に適用した場合、シール部の強度面の問題により使用可能となる温度環境が限られていた。
また、本発明は、その濾過体の好適な製造方法、並びのその濾過体を用いた好適な流体フィルタを提供することを他の目的とする。
1.筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、
前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられており、
前記補強部材が合成樹脂よりなり、該補強部材の光透過率(T1)と、前記光硬化性樹脂の光透過率(T2)との比(T1/T2)が0.7〜1.3であることを特徴とする濾過体。
2.筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、
前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられており、
前記補強部材の厚さ(t)と、前記菊花型エレメントの軸方向の端面から前記シール部のシール面までの高さ(h)との比(t/h)が0.1〜0.8であることを特徴とする濾過体。
3.筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、
前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられており、
前記補強部材の外周縁が、前記シール部の外周縁より内側に位置しており、該補強部材の外周縁と該シール部材の外周縁との間隔(a)が3mm以下であることを特徴とする濾過体。
4.前記補強部材が、メッシュ構造を有する補強シートである上記1.乃至3.のいずれか一項に記載の濾過体。
5.前記多数の空隙部が、1インチ平方当たりに30〜250である上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の濾過体。
6.前記補強部材の一方の表面が、前記菊花型エレメントの軸方向の端面に接触している上記1.乃至5.のいずれか一項に記載の濾過体。
7.筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられている濾過体の製造方法であって、
透明な成形型の内部に、多数の空隙部を有するリング状の補強部材及び光硬化性樹脂を配設する工程と、
前記成形型を、筒状の菊花型エレメントの軸方向の端面にあてた状態で、前記光硬化性樹脂を光硬化させて該菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部を形成する工程と、を備え、
前記配設する工程は、前記成形型の内部に、前記補強部材を配設し、その後、前記光硬化性樹脂を配設する工程であり、
前記形成する工程は、前記成形型を、その軸心が上下方向を向いた前記菊花型エレメントの軸方向の下端面にあてた状態で、該菊花型エレメントの上下方向を反転させ、その後、前記光硬化性樹脂を光硬化させる工程であることを特徴とする濾過体の製造方法。
8.上記1.乃至6.のいずれか一項に記載の濾過体の製造方法であって、
筒状の菊花型エレメントの軸方向の端面に、多数の空隙部を有するリング状の補強部材を配設する工程と、
その配設された前記補強部材の表面に光硬化性樹脂を配設する工程と、
その配設された前記光硬化性樹脂に透明な成形型をあてた状態で、前記光硬化性樹脂を光硬化させて前記菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部を形成する工程と、
を備えることを特徴とする濾過体の製造方法。
9.上記1.乃至6.のいずれか一項に記載の濾過体の製造方法であって、
透明な成形型の内部に、多数の空隙部を有するリング状の補強部材及び光硬化性樹脂を配設する工程と、
前記成形型を、筒状の菊花型エレメントの軸方向の端面にあてた状態で、前記光硬化性樹脂を光硬化させて該菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部を形成する工程と、
を備えることを特徴とする濾過体の製造方法。
10.前記配設する工程は、前記成形型の内部に、前記補強部材を配設し、その後、前記光硬化性樹脂を配設する工程であり、
前記形成する工程は、前記成形型を、その軸心が上下方向を向いた前記菊花型エレメントの軸方向の下端面にあてた状態で、該菊花型エレメントの上下方向を反転させ、その後、前記光硬化性樹脂を光硬化させる工程である上記9.記載の濾過体の製造方法。
11.前記光硬化性樹脂の粘度が10000〜100000mPa・sである上記8.乃至10.のいずれか一項に記載の濾過体の製造方法。
12.上記1.乃至6.のいずれか一項に記載の濾過体と、該濾過体を収納する収納体と、該収納体に設けられ且つ該濾過体を上下方向から支持する上方支持部及び下方支持部と、を備え、
前記シール部が、前記菊花型エレメントの軸方向の両端面と、前記上方支持部及び前記下方支持部との間をシールしていることを特徴とする流体フィルタ。
また、前記補強部材が、メッシュ構造を有する補強シートである場合は、補強部材に対して光硬化性樹脂を透過させ易く、シール部の加工性を向上させることができる。また、光透過性に優れる。
また、前記補強部材が合成樹脂よりなり、該補強部材の光透過率と、前記光硬化性樹脂の光透過率との比が0.7〜1.3である場合は、補強部材の光透過率と光硬化性樹脂の光透過率が略同じ値となるので、シール部の加工性をさらに向上させることができる。
また、前記補強部材の厚さと、前記菊花型エレメントの軸方向の端面から前記シール部のシール面までの高さとの比が0.1〜0.8である場合は、シール部自体の適度な強度・弾性を確保しつつ、補強部材による十分な補強効果を発揮できる。
また、前記多数の空隙部が、1インチ平方当たりに30〜250である場合は、補強部材に対して光硬化性樹脂を透過させ易く、シール部の加工性をさらに向上させることができる。また、光透過性に優れる。
また、前記補強部材の一方の表面が、前記菊花型エレメントの軸方向の端面に接触している場合は、補強部材によるさらに強力な補強効果を発揮できる。
また、前記補強部材の外周縁が、前記シール部の外周縁より内側に位置しており、該補強部材の外周縁と該シール部材の外周縁との間隔が3mm以下である場合は、補強部材によるさらに強力な補強強化を発揮できる。
本発明の濾過体の製造方法によれば、先ず、菊花型エレメントの軸方向の端面に補強部材が配設され、次に、その配置された補強部材の表面に光硬化性樹脂が配設され、次いで、その配設された光硬化性樹脂に透明な成形型をあてた状態で、この光硬化性樹脂を光硬化させて菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部が形成される。従って、加熱工程やシール部材を別途設ける必要がなく、製造工程及び部品点数を低減できる。
他の本発明の濾過体の製造方法によれば、先ず、透明な成形型の内部に補強部材及び光硬化性樹脂が配設され、次いで、その成形型を、菊花型エレメントの軸方向の端面にあてた状態で、光硬化性樹脂を光硬化させて菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部が形成される。従って、加熱工程やシール部材を別途設ける必要がなく、製造工程及び部品点数を低減できる。
また、前記配設する工程は、前記成形型の内部に、前記補強部材を配設し、その後、前記光硬化性樹脂を配設する工程であり、前記形成する工程は、該菊花型エレメントの上下方向を反転させ、その後、前記光硬化性樹脂を光硬化させる工程である場合は、光硬化性樹脂の硬化条件(例えば、粘度、温度、光照射時間、強さ等)をより容易に管理することができる。
また、前記光硬化性樹脂の粘度が10000〜100000mPa・sである場合は、光硬化性樹脂の硬化条件をさらに容易に管理することができる。また、菊花型エレメントの端部において、この光硬化性樹脂を浅すぎず深すぎず適度な深さまで浸入させることができる。また、菊花型エレメントを反転させる場合、光硬化性樹脂の中で補強部材を好適に下降させることができる。
本発明の流体フィルタによれば、シール部によって、菊花型エレメントの軸方向の両端面と、上方支持部及び下方支持部との間がシールされる。そして、シール部(光硬化性樹脂)の内部に高強度な補強部材が一体に設けられているので、流体フィルタの使用時に、シール部において菊花型エレメントの軸方向の端面の外周側で発生する強い引張力に対する優れた耐久性及び耐熱性を発揮でき、シール部の劣化が抑制される。
本発明に係る濾過体は、以下に述べる菊花型エレメント、シール部、及び補強部材を備えて構成される。この濾過体は、例えば、プロテクタ部材を更に備えることができる。このプロテクタ部材は、通常、筒状であり、その周面に多数の貫通孔が形成されている。
なお、上記シール部は、通常、後述する補強部材の多数の空隙部に充填される部位を有している。
上記補強部材の厚さtは、菊花型エレメントやシール部のサイズ等に応じて適宜選択することができるが、菊花型エレメントが車両用である場合、補強部材の厚さtが、0.05〜1.0mm、より0.07〜0.7mm、特に0.1〜0.5mmであることが好ましい。また、上記シール部の高さhは、菊花型エレメントのサイズ等に応じて適宜選択することができるが、菊花型エレメントが車両用である場合、シール部の高さhが、0.5〜2.0mm、より0.6〜1.8mm、特に0.7〜1.6mmであることが好ましい。
本発明に係る濾過体の製造方法は、上述の濾過体の製造方法であって、上記菊花型エレメントの軸方向の端面に、上記補強部材を配設する工程(a)と、その配設された補強部材の表面に上記光硬化性樹脂を配設(例えば、塗布等)する工程(b)と、その配設された光硬化性樹脂に透明な成形型をあてた状態で、この光硬化性樹脂を光硬化させて菊花型エレメントの軸方向の端部に上記シール部を形成する工程(c)と、を備えることを特徴とする。
上記工程(b)において、光硬化性樹脂の粘度が、10000〜100000mPa・s、より25000〜80000mPa・s、特に40000〜60000mPa・sであることが好ましい。光硬化性樹脂の硬化条件をより容易に管理でき加工性に優れるためである。また、菊花型エレメントに対して、この光硬化性樹脂を浅すぎず深すぎず適度な深さまで浸入させ、両者の接着性を向上させることができる。
上記工程(c)において、可視光、紫外光等の照射時間は、通常、25〜35秒程度である。
他の本発明に係る濾過体の製造方法は、上述の濾過体の製造方法であって、透明な成形型の内部に、上記補強部材及び上記光硬化性樹脂を配設する工程(a)と、前記成形型を、上記菊花型エレメントの軸方向の端面にあてた状態で、この光硬化性樹脂を光硬化させて菊花型エレメントの軸方向の端部に上記シール部を形成する工程(b)と、を備えることを特徴とする。
なお、上記菊花型エレメントを反転させると、成形型も反転され、液状の光硬化性樹脂の中を補強部材が沈下することとなる。従って、光硬化性樹脂の粘度や光照射時間等を適宜管理することによって、シール部に対する補強部材の高さ位置を調整することができる。
上記工程(b)において、可視光、紫外光等の照射時間は、通常、25〜35秒程度である。
本発明に係る流体フィルタは、上述の濾過体と、この濾過体を収納する収納体と、この収納体に設けられ且つ濾過体を上下方向から支持する上方支持部及び下方支持部と、を備え、上記シール部が、上記菊花型エレメントの軸方向の両端面と、上方支持部及び下方支持部との間をシールしていることを特徴とする。
本発明を具体化した実施例について、いわゆる「スピンオン型」のオイルフィルタを例として図面に基づいて説明する。
尚、本実施例では、本発明に係る「流体フィルタ」として、スピンオン型のオイルフィルタを例示する。このオイルフィルタは、自動車等の車両のエンジン潤滑系回路の途中に適宜固定手段を介して設置され、エンジンオイル中に混入する塵埃(ダスト)、金属磨耗片やスラッジなどの異物を濾過し得るものである。
(1)オイルフィルタの構成
本実施例1に係るオイルフィルタ1は、図1に示すように、ケーシング2(本発明に係る「収納体」として例示する)と、このケーシング2内に収納される濾過体10と、この濾過体10を上下方向から狭持するリリーフバルブ4(本発明に係る「上方支持部」として例示する。)及びチェックバルブ5(本発明に係る「下方支持部」として例示する。)と、を備えている。
本実施例1に係る濾過体10は、図2及び図3に示すように、筒状の菊花型エレメント11と、この菊花型エレメント11の上端部12a及び下端部12bに設けられるリング状のシール部14,15と、を備えている。
尚、本実施例1では、菊花型エレメント11の上端部近傍13aの上側(即ち上端部12a)及び下端部近傍13bの下側(即ち下端部12b)には、接着層17が形成されていない。
なお、液状の上記光硬化性樹脂は、波長400nmにて透光性を有している。また、各シール部14,15は、上下対称の同じ構造であるため、以下の説明では、シール部14についてのみ詳説し、シール部15については詳説を省略する。
ここで、図4に示すように、上記補強シート18の厚さtは0.2mmに設定されている。従って、この補強シート18の厚さt(0.2mm)と、主シール部位14aの高さh(0.5mm)との比(t/h)が0.4となっている。
次に、本実施例1に係る濾過体10の製造方法について説明する。
先ず、上述のように、多数のひだ16を有し、隣り合うひだ16の上端部近傍13a及び下端部近傍13bが接着層17で接着された菊花型エレメント11(図6及び7参照)を用意する。次に、その軸方向が垂直方向を向いた状態の菊花型エレメント11の上端面の内周側に、上記補強シート18を載置し、次いで、その載置された補強シート18を覆うように上記光硬化性樹脂を塗布する(図8及び9参照)。この塗布される光硬化性樹脂の粘度は、温度約25℃で、48000±5000mPa・sである。
次に、本実施例1に係る濾過体10の他の製造方法について説明する。
先ず、上述のように、多数のひだ16を有し、隣り合うひだ16の上端部近傍13a及び下端部近傍13bが接着層17で接着された菊花型エレメント11(図6及び7参照)を用意する。次に、透明な成形型100の内部に、先ず、上記補強シート18を載置し、その後、その載置された補強シート18を覆うように上記光硬化性樹脂を充填する(図11参照)。この充填される光硬化性樹脂の粘度は、温度約25℃で、48000±5000mPa・sである。
本実施例1では、菊花型エレメント11の上端部12a及び下端部12bに、光硬化性樹脂よりなるシール部14,15を一体的に設けたので、従来のように、熱溶融型接着剤によりシール部材を接着させるものに比べて、別途シール部材を用いる必要がなく、部品点数を低減できる。また、高温放置による変形の問題がほぼなく、また高温加熱工程を必要とせず、また簡易・安価な製造設備で製造でき、さらに硬化を比較的短時間で行うことがきる。
次に、本実施例2に係る濾過体20について説明する。
上記濾過体20は、図14及15に示すように、菊花型エレメント21と、この菊花型エレメント21の上端部22a及び下端部22bに設けられる円盤リング状のシール部24,25と、を備えている。
なお、このシール部24,25は、上記実施例1と同様にして、光硬化性樹脂(例えば、アクリル系樹脂等)より形成されており、実施例1のシール部14,15と略同じ機能・性質等を示すものとする。
なお、この補強シート28は、上記実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂より形成されており、実施例1の補強シート18と略同じ機能・性質等を示すものとする。
なお、本実施例2の濾過体20は、上記実施例1と同様の製造方法を適用して得ることができる。
次に、本実施例3に係る濾過体30について説明する。
上記濾過体30は、図16及17に示すように、菊花型エレメント31と、この菊花型エレメント31の上端部32a及び下端部32bに設けられる放射リング状のシール部34,35と、を備えている。
なお、このシール部34,35は、上記実施例1と同様にして、光硬化性樹脂(例えば、アクリル系樹脂等)より形成されており、実施例1のシール部14,15と略同じ機能・性質等を示すものとする。
なお、この補強シート38は、上記実施例1と同様にして、ポリエステル樹脂より形成されており、実施例1の補強シート18と略同じ機能・性質等を示すものとする。
なお、本実施例3の濾過体30は、上記実施例1と同様の製造方法を適用して得ることができる。
Claims (12)
- 筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、
前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられており、
前記補強部材が合成樹脂よりなり、該補強部材の光透過率(T1)と、前記光硬化性樹脂の光透過率(T2)との比(T1/T2)が0.7〜1.3であることを特徴とする濾過体。 - 筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、
前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられており、
前記補強部材の厚さ(t)と、前記菊花型エレメントの軸方向の端面から前記シール部のシール面までの高さ(h)との比(t/h)が0.1〜0.8であることを特徴とする濾過体。 - 筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、
前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられており、
前記補強部材の外周縁が、前記シール部の外周縁より内側に位置しており、該補強部材の外周縁と該シール部材の外周縁との間隔(a)が3mm以下であることを特徴とする濾過体。 - 前記補強部材が、メッシュ構造を有する補強シートである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の濾過体。
- 前記多数の空隙部が、1インチ平方当たりに30〜250である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の濾過体。
- 前記補強部材の一方の表面が、前記菊花型エレメントの軸方向の端面に接触している請求項1乃至5のいずれか一項に記載の濾過体。
- 筒状の菊花型エレメントの軸方向の両端部に、光硬化性樹脂よりなるシール部を設けてなる濾過体において、前記シール部の内部には、多数の空隙部を有するリング状の補強部材が設けられている濾過体の製造方法であって、
透明な成形型の内部に、多数の空隙部を有するリング状の補強部材及び光硬化性樹脂を配設する工程と、
前記成形型を、筒状の菊花型エレメントの軸方向の端面にあてた状態で、前記光硬化性樹脂を光硬化させて該菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部を形成する工程と、を備え、
前記配設する工程は、前記成形型の内部に、前記補強部材を配設し、その後、前記光硬化性樹脂を配設する工程であり、
前記形成する工程は、前記成形型を、その軸心が上下方向を向いた前記菊花型エレメントの軸方向の下端面にあてた状態で、該菊花型エレメントの上下方向を反転させ、その後、前記光硬化性樹脂を光硬化させる工程であることを特徴とする濾過体の製造方法。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の濾過体の製造方法であって、
筒状の菊花型エレメントの軸方向の端面に、多数の空隙部を有するリング状の補強部材を配設する工程と、
その配設された前記補強部材の表面に光硬化性樹脂を配設する工程と、
その配設された前記光硬化性樹脂に透明な成形型をあてた状態で、前記光硬化性樹脂を光硬化させて前記菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部を形成する工程と、
を備えることを特徴とする濾過体の製造方法。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の濾過体の製造方法であって、
透明な成形型の内部に、多数の空隙部を有するリング状の補強部材及び光硬化性樹脂を配設する工程と、
前記成形型を、筒状の菊花型エレメントの軸方向の端面にあてた状態で、前記光硬化性樹脂を光硬化させて該菊花型エレメントの軸方向の端部にシール部を形成する工程と、
を備えることを特徴とする濾過体の製造方法。 - 前記配設する工程は、前記成形型の内部に、前記補強部材を配設し、その後、前記光硬化性樹脂を配設する工程であり、
前記形成する工程は、前記成形型を、その軸心が上下方向を向いた前記菊花型エレメントの軸方向の下端面にあてた状態で、該菊花型エレメントの上下方向を反転させ、その後、前記光硬化性樹脂を光硬化させる工程である請求項9記載の濾過体の製造方法。 - 前記光硬化性樹脂の粘度が10000〜100000mPa・sである請求項8乃至10のいずれか一項に記載の濾過体の製造方法。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の濾過体と、該濾過体を収納する収納体と、該収納体に設けられ且つ該濾過体を上下方向から支持する上方支持部及び下方支持部と、を備え、
前記シール部が、前記菊花型エレメントの軸方向の両端面と、前記上方支持部及び前記下方支持部との間をシールしていることを特徴とする流体フィルタ。
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