JP4464195B2 - 会計装置及び附帯事業費用配付方法ならびにコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1は、間接部門の費用を勘案したものであるが、電気事業会計規則に従って附帯事業費用を配付することは記載されていない。
なお、本欄において参照している「(符号)」は、後述する欄(発明を実施するための最良の形態)において対応する構成を例示するのみで、何ら特許請求の範囲の各請求項の解釈を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施の形態による会計装置1の処理概要について示している。
例えば、電気事業者が電気通信事業を行うなど、企業が本業と附帯事業を行っている場合がある。このとき、費用を一旦本業に計上しておき、後に附帯事業に配付することが想定される。これにより、本業と附帯事業に係わる費用が整理される。
(1) 給料手当:個人別に附帯事業への従事実績により配付する。
(2) 厚生費、雑費、消耗費、諸費等:一人当たりの単価を算定し、附帯事業への従事実績により配付する。
(3) 修繕費、損害保険料、減価償却費:面積、共有比率に準じて配付する。
(4) 賃貸料、委託料:件数をベースに配付する。
(5) 退職給与金:附帯事業への従事割合に準じて配付する。
図6及び図7は、会計装置1の附帯事業費用配付処理の動作フローを示す。
図6において、先ず、会計装置1は、操作者から、分担コード、配付処理対象を特定するための対象特定情報、起票情報の入力を受ける。対象特定情報とは、配付元の本業の伝票データの会計年度、会計期間などの情報である。起票情報とは、起票される配付のための伝票データの伝票タイプ、配付日としての転記日付、伝票日付などの情報である。
図7において、会計伝票起票部9は、ステップS110で読み出した附帯事業分担関連費マスタレコードのうち、1つめのレコードに注目する(ステップS210)。そして、注目している附帯事業分担関連費マスタレコードに属する全ての編集データそれぞれから、配付のための伝票データを作成する。まず、会計伝票起票部9は、最初の編集データに注目する(ステップS215)。
ここでは、分担コード「XXX(電気事業工事件名配付用)」、処理会計年度「2004年度」、会計期間「4月〜5月」の対象特定情報、転記日付「2004年6月1日」、伝票日付「2004年6月1日」の起票情報が会計装置1に入力されたとする。このとき、会計装置1は、分担コード「XXX(電気事業工事件名配付用)」に対応する附帯事業分担関連費マスタレコード(図4参照)を読み出す。
シーケンスNo.1の対象データ取得パラメータの情報で示される配付元の原価要素「A」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」の対象金額は、図3に示す伝票データより、会計期間「4月」の「10,000円」となる。従って、原価要素「A」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」の配付前支出金額A11は、「10,000円」となる。
また、シーケンスNo.1の配付基準コードは「AAA」であり、配付基準マスタレコード(図5)を参照すると、転記日付「2004年6月1日」に対応する会計期間「6月」の配付比率が「10%」であることがわかる。従って、配付比率A12は、「10%」となる。
また、シーケンスNo.1の仕訳パラメータの情報により、貸方は本業の原価要素「A」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」であり、借方は附帯事業の原価要素「C」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」であることがわかる。
配付金額A13=−(配付前支出金額A11×配付比率A12)=−(10,000×10%)=−1,000(円)
この配付金額A13「−1,000円」は、原価要素「C」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」へ配付され、配付金額C13「1,000円」となる。
配付後支出金額A14=配付前支出金額A11+配付金額A13=10,000+(−1,000)=9,000(円)
また、原価要素「C」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」の配付後支出金額C14を以下のように算出する。
配付後支出金額C14=配付金額C13=1,000(円)
同様に、シーケンスNo.2の附帯事業分担関連費マスタレコード(図4)及び伝票データ(図3)により、原価要素「A」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」の配付前支出金額A21は、「10,000円」となる。また、配付基準コードは「AAA」であり、配付基準マスタレコード(図5)を参照すると、配付比率A22は、転記日付「2004年6月1日」に対応する会計期間6月の配付比率「10%」となる。また、貸方は本業の原価要素「A」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」であり、借方は附帯事業の原価要素「D」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」であることがわかる。
配付金額A23=−(配付前支出金額A21×配付比率A22)=−(10,000×10%)=−1,000(円)
この配付金額A23「−1,000円」は、原価要素「D」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」へ配付され、配付金額D13「1,000円」となる。
配付後支出金額A24=配付後支出金額A14+配付金額A23=9,000+(−1,000)=8,000(円)
また、原価要素「D」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」の配付後支出金額D14を以下のように算出する。
配付後支出金額D14=配付金額D13=1,000(円)
同様に、シーケンスNo.3の附帯事業分担関連費マスタレコード(図4)及び伝票データ(図3)により、原価要素「B」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」の配付前支出金額B11は、「20,000円」となる。また、配付基準コードは「BBB」であり、配付基準マスタレコード(図5)を参照すると、配付比率B12は、転記日付「2004年6月1日」に対応する会計期間6月の配付比率「20%」となる。また、貸方は本業の原価要素「B」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」であり、借方は附帯事業の原価要素「C」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」であることがわかる。
配付金額B13=−(配付前支出金額B11×配付比率B12)=−(20,000×20%)=−4,000(円)
この配付金額B13「−4,000円」は、原価要素「C」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」へ配付され、配付金額C23「4,000円」となる。
配付後支出金額B14=配付後支出金額B11+配付金額B13=20,000+(−4,000)=16,000(円)
また、原価要素「C」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」の配付後支出金額C24を以下のように算出する。
配付後支出金額C24=配付金額C23=4,000(円)
同様に、シーケンスNo.4の附帯事業分担関連費マスタレコード(図4)及び伝票データ(図3)により、原価要素「B」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」の配付前支出金額B21は、「20,000円」となる。また、配付基準コードは「BBB」であり、配付基準マスタレコード(図5)を参照すると、配付比率B22は、転記日付「2004年6月1日」に対応する会計期間6月の配付比率「20%」となる。また、貸方は本業の原価要素「B」、WBS要素「X(電気事業工事件名X)」であり、借方は附帯事業の原価要素「D」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」であることがわかる。
配付金額B23=−(配付前支出金額B21×配付比率B22)=−(20,000×20%)=−4,000(円)
この配付金額B23「−4,000円」は、原価要素「D」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」へ配付され、配付金額D23「4,000円」となる。
配付後支出金額B24=配付後支出金額B14+配付金額B23=16,000+(−4,000)=12,000(円)
また、原価要素「D」、WBS要素「Y(附帯事業工事件名Y)」の配付後支出金額D24を以下のように算出する。
配付後支出金額D24=配付金額D23=4,000(円)
また、配付基準マスタから配付比率を読み出す代わりに、インタフェース部6により、他のシステムから配付比率を算出する元となる情報を読み出し、この読み出した情報から配付比率を算出してもよい。例えば、各本業と附帯事業に携わる従業員の人数比を読み込み、この人数比に応じて配付比率を算出してもよい。あるいは、直接配付比率を入力することでもよい。配付比率変更部7は、配付データ取得部5が読みだした配付基準マスタのレコード内で示される配付比率を、インタフェース部6から入力された情報に応じて変更し、配付金額算出部8へ受け渡す。
また、上記においては、配付元を本業、配付先を附帯事業としたが、配付元を附帯事業、配付先を本業としてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
2・・・配付比率記憶部
3・・・原価実績記憶部
4・・・配付管理実行記憶部
5・・・配付データ取得部
6・・・インタフェース部
7・・・配付比率変更部
8・・・配付金額算出部
9・・・会計伝票起票部
Claims (12)
- 本業と附帯事業との間で費用を配付する会計装置であって、
本業あるいは附帯事業におけるプロジェクトまたは内部指図であるコストオブジェクトと、原価あるいは勘定を分類する原価要素と、期間及び金額との情報からなる原価実績情報を記憶する原価実績記憶手段と、
配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトと、配付先の附帯事業の原価要素及びコストオブジェクトと、費用分担を特定する分担コードとを含む附帯事業分担関連費データを記憶するとともに、期間に対応した配付比率の情報を記憶する配付比率記憶手段と、
分担コード、期間及び配付日の入力を受け、前記配付比率記憶手段から、前記分担コードに対応した前記附帯事業分担関連費データを取得するとともに、前記配付日に対応する期間の前記配付比率の情報を取得する配付データ取得手段と、
取得した前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトに対応した前記原価実績記憶手段内の原価実績情報から得た前記期間における金額と、取得した前記配付比率の情報とを基に配付金額を算出する配付金額算出手段と、
算出した前記配付金額を、前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトから前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付先の附帯事業の原価要素及びコストオブジェクトへ前記配付日に配付する原価実績情報を生成する会計伝票起票手段と、
を備えることを特徴とする会計装置。 - 前記コストオブジェクトは、本業あるいは附帯事業における部署、作業階層を構成する作業単位、あるいは、業務のうちのいずれか又は任意の組み合わせである、
ことを特徴とする請求項1に記載の会計装置。 - 外部から取得した配付比率の情報に従い、前記配付データ取得手段が取得した前記配付比率を調整する配付比率変更手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の会計装置。 - 配付元は附帯事業であり、配付先は本業である、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の会計装置。 - 本業と附帯事業との間で費用を配付する会計装置に用いられる附帯事業費用配付方法であって、
前記会計装置は、
本業あるいは附帯事業におけるプロジェクトまたは内部指図であるコストオブジェクトと、原価あるいは勘定を分類する原価要素と、期間及び金額との情報からなる原価実績情報を記憶する原価実績記憶手段と、
配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトと、配付先の附帯事業の原価要素及びコストオブジェクトと、費用分担を特定する分担コードとを含む附帯事業分担関連費データを記憶するとともに、期間に対応した配付比率の情報を記憶する配付比率記憶手段とを備えており、
前記会計装置の配付データ取得手段が、分担コード、期間及び配付日の入力を受け、前記配付比率記憶手段から、前記分担コードに対応した前記附帯事業分担関連費データを取得するとともに、前記配付日に対応する期間の前記配付比率の情報を取得する配付データ取得過程と、
前記会計装置の配付金額算出手段が、取得した前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトに対応した前記原価実績記憶手段内の原価実績情報から得た前記期間における金額と、取得した前記配付比率の情報とを基に配付金額を算出する配付金額算出過程と、
前記会計装置の会計伝票起票手段が、算出した前記配付金額を、前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトから前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付先の附帯事業の原価要素及びコストオブジェクトへ前記配付日に配付する原価実績情報を生成する会計伝票起票過程と、
からなることを特徴とする附帯事業費用配付方法。 - 前記コストオブジェクトは、本業あるいは附帯事業における部署、作業階層を構成する作業単位、あるいは、業務のうちのいずれか又は任意の組み合わせである、
ことを特徴とする請求項5に記載の附帯事業費用配付方法。 - 前記会計装置の配付比率変更手段が、外部から取得した配付比率の情報に従い、前記配付データ取得過程において取得した前記配付比率を調整する配付比率変更過程をさらに備える、
ことを特徴とする請求項5に記載の附帯事業費用配付方法。 - 配付元は附帯事業であり、配付先は本業である、
ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかの項に記載の附帯事業費用配付方法。 - 本業あるいは附帯事業におけるプロジェクトまたは内部指図であるコストオブジェクトと、原価あるいは勘定を分類する原価要素と、期間及び金額との情報からなる原価実績情報を記憶する原価実績記憶手段と、配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトと、配付先の附帯事業の原価要素及びコストオブジェクトと、費用分担を特定する分担コードとを含む附帯事業分担関連費データを記憶するとともに、期間に対応した配付比率の情報を記憶する配付比率記憶手段とを備え、本業と附帯事業との間で費用を配付する会計装置に用いられるコンピュータプログラムであって、
分担コード、期間及び配付日の入力を受け、前記配付比率記憶手段から、前記分担コードに対応した前記附帯事業分担関連費データを取得するとともに、前記配付日に対応する期間の前記配付比率の情報を取得する配付データ取得ステップと、
取得した前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトに対応した前記原価実績記憶手段内の原価実績情報から得た前記期間における金額と、取得した前記配付比率の情報とを基に配付金額を算出する配付金額算出ステップと、
算出した前記配付金額を、前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付元の本業の原価要素及びコストオブジェクトから前記附帯事業分担関連費データ内の前記配付先の附帯事業の原価要素及びコストオブジェクトへ前記配付日に配付する原価実績情報を生成する会計伝票起票ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記コストオブジェクトは、本業あるいは附帯事業における部署、作業階層を構成する作業単位、あるいは、業務のうちのいずれか又は任意の組み合わせである、
ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。 - 外部から取得した配付比率の情報に従い、前記配付データ取得ステップにおいて取得した前記配付比率を調整する配付比率変更ステップとをコンピュータに実行させる、
ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。 - 配付元は附帯事業であり、配付先は本業である、
ことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかの項に記載のコンピュータプログラム。
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