JP4463900B2 - フェニルアゾール化合物、製造法及び抗高脂血症薬 - Google Patents

フェニルアゾール化合物、製造法及び抗高脂血症薬 Download PDF

Info

Publication number
JP4463900B2
JP4463900B2 JP21658199A JP21658199A JP4463900B2 JP 4463900 B2 JP4463900 B2 JP 4463900B2 JP 21658199 A JP21658199 A JP 21658199A JP 21658199 A JP21658199 A JP 21658199A JP 4463900 B2 JP4463900 B2 JP 4463900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
substituent
formula
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21658199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000290280A (ja
Inventor
信広 梅田
信夫 望月
誠一 内田
忠幸 西部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP21658199A priority Critical patent/JP4463900B2/ja
Publication of JP2000290280A publication Critical patent/JP2000290280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4463900B2 publication Critical patent/JP4463900B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フェニルアゾール化合物、製造法及び該化合物を有効成分とする抗高脂血症薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生体内での過酸化脂質の生成とそれに付随したラジカル反応が、膜障害や細胞障害等を介して、生体に種々の悪影響を及ぼすことが明らかになってきた。それに伴い、抗酸化剤及び過酸化脂質生成抑制剤の医薬への応用が種々試みられており、これを基本骨格として抗酸化剤の研究がなされている。
【0003】
このような研究報告として、例えば、J.Amer.Oil Chemists’Soc.,51 200−203(1974)、特開平2−121975号公報、EP.345593号公報及びEP.483772号公報等がある。しかしながら、これらに記載された薬剤は、いずれも作用が弱かったり、副作用があったりして、実用的に必ずしも満足できるものでない。
【0004】
ところで、心筋梗塞等の重篤な心疾患は、アテローム性動脈硬化症の主要因子である高脂血症によって誘発される疾患である。高脂血症には、血中脂質であるトリグリセライド濃度が高くなるタイプと、血中コレステロール濃度が高くなるタイプ、及びその両者の濃度が高くなるタイプの3種類が知られている。心筋梗塞の予防のためには高脂血症の治療が重要であり、優れた活性と安全性を有する抗高脂血症薬の開発が求められている。
【0005】
かかる抗高脂血症薬の代表的な薬剤として、プラバスタチン(Pravastatin)、シンバスタチン(Simvastatin)及びクロフィブレート系薬剤等が知られている。しかし、これらの薬剤は、血中脂質のトリグリセライド及びコレステロール濃度を同時かつ同程度に低下させる薬剤ではない。
【0006】
従って、血中トリグリセライドとコレステロールを同時かつ同程度に低下させ、かつ過酸化脂質生成抑制作用を有する薬剤は、動脈硬化を原因とする虚血性心疾患,心筋梗塞,脳梗塞等の疾患の治療ならびに予防の見地から特に注目されているが、いまだこれらを満足させる薬剤は見いだされていない。
【0007】
本発明化合物に類似の化合物として、WO95/29163号公報には、下記に示すイミダゾリルフェニル誘導体(a)が、コレステロール生合成阻害活性を有することが記載されている。
【0008】
【化8】
Figure 0004463900
【0009】
また、DE.3,407,505号公報には、下記に示す化合物(b)が関節炎治療剤として記載されている。
【0010】
【化9】
Figure 0004463900
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の薬剤に比べて、血中トリグリセライドとコレステロールを同時かつ同程度に低下させ、かつ、過酸化脂質の生成を抑制する作用を有する薬剤を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、血中トリグリセライド及びコレステロールを同時に同程度に強く低下させ、かつ、過酸化脂質生成抑制作用を有する化合物を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(a)一般式(1)
【0013】
【化10】
Figure 0004463900
【0014】
(式中、Aは、置換基を有していてもよいイミダゾリル基又は置換基を有していてもよいピラゾリル基を表す。
Bは、下記に示すいずれかの基を表す。
【0015】
【化11】
Figure 0004463900
【0016】
(式中、R2 ,R3 は、それぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、C1-6 アルキル基、C1-6 アルコキシ基、C2-6 アルケニル基、C2-6 アルキニル基、C2-6 アルケニルオキシ基、C2-6 アルキニルオキシ基、C1-6 アシルオキシ基又はC3-6 シクロアルキル基を表し、kは、0又は1−15の整数を表す。また、また、kが2以上のとき、R2 及びR3 は、それぞれ同一でも相異なっていてもよい。)
Dは、置換基を有していてもよいクロマン−2−イル基、置換基を有していてもよい2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル基、置換基を有していてもよいチオクロマン−2−イル基、置換基を有していてもよい2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−2−イル基又は置換基を有していてもよい1,3−ベンゾキサチオール−2−イル基を表す。
1 ,R4 は、それぞれ独立して、水素原子又は置換されてもよいC1-6 アルキル基を表す。
mは、0又は1を表す。)
で表されるフェニルアゾール化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0017】
(b)一般式(2)
【0018】
【化12】
Figure 0004463900
【0019】
(式中、A及びR1 は、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物と、一般式(3)
【0020】
【化13】
Figure 0004463900
【0021】
(式中、B,D,R4 及びmは、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物とを脱水縮合することを特徴とする、一般式(1)
【0022】
【化14】
Figure 0004463900
【0023】
(式中、A,B,D,R1 4 及びmは、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物の製造法、
【0024】
(c)前記一般式(2)で表される化合物と、一般式(4)
【0025】
【化15】
Figure 0004463900
【0026】
(式中、B’は前記Bと同じ意味を表し、D’は、アシル基で保護された置換基を有する前記Dを表す。)
で表される化合物とを反応させることを特徴とする、一般式(1−1)
【0027】
【化16】
Figure 0004463900
【0028】
(式中、A,B’,D’及びR1 は、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物の製造法、及び
【0029】
(d)前記一般式(1)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩の1種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴とする抗高脂血症薬である。
【0030】
前記一般式(1)で表される化合物等において、Aの置換基を有していてもよいイミダゾリル基又は置換基を有していてもよいピラゾリル基としては、例えば、下記に示される基を挙げることができる。
【0031】
【化17】
Figure 0004463900
【0032】
ここで、R5 ,R6 は、それぞれ独立して、水素原子又は置換されていてもよいC1-6 アルキル基を表し、R7 は、水素原子、置換されてもよいC1-6 アルキル基又はC1-6 アシル基を表す。また、nは、0又は1−3の整数を、pは、0又は1−2の整数をそれぞれ表し、n又はpが2以上のとき、R5 ,R6 は同一でも相異なっていてもよい。
【0033】
前記R5 ,R6 及びR7 のC1-6 アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル基等が挙げられる。また、これらのC1-6 アルキル基は、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等のハロゲン原子等で置換されていてもよい。
【0034】
前記R7 のC1-6 アシル基としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ピバロイル、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0035】
また、R7 が水素原子のとき、ピラゾリル基は下記に示した互変異性構造をとりうる。
【0036】
【化18】
Figure 0004463900
【0037】
上記式中、Bは、下記のいずれかの基を表す。
【0038】
【化19】
Figure 0004463900
【0039】
ここで、R2 ,R3 は、それぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、
塩素、フッ素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル基等のC1-6 アルキル基、又は(塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等のハロゲン原子、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ基等のC1-6 アルコキシ基等で置換されていてもよい)C1-6 アルキル基、
【0040】
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ基等のC1-6 アルコキシ基、
エテニル、1−プロペニル、1−メチルビニル、アリル、1−メチルアリル、2−ブテニル基等のC2-6 アルケニル基、
エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル基等のC2-6 アルキニル基、
エテニルオキシ、1−プロペニルオキシ、1−メチルビニルオキシ、アリルオキシ、1−メチルアリルオキシ、2−ブテニルオキシ基等のC2-6 アルケニルオキシ基、
エチニルオキシ、1−プロピニルオキシ、2−プロピニルオキシ基等のC2-6 アルキニルオキシ基、
アセトキシ基、プロピオニロキシ基、ブチリロキシ基等のC1-6 アシルオキシ基、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基等のC3-6 シクロアルキル基を表す。
【0041】
なお、kは、0又は1−15の整数を表し、kが2以上のとき、R2 及びR3 はそれぞれ複数存在するが、これら複数のR2 及びR3 は、それぞれ同一でも相異なっていてもよい。
【0042】
Dは、置換基を有していてもよいクロマン−2−イル基,置換基を有していてもよい2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル基、置換基を有していてもよいチオクロマン−2−イル基、置換基を有していてもよい2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−2−イル基、又は置換基を有していてもよい1,3−ベンゾキサチオール−2−イル基を表す。かかるDとしては、例えば、次のような基を挙げることができる。
【0043】
【化20】
Figure 0004463900
【0044】
上記式中、*は不斉炭素原子を表し、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、qは、1又は2を表す。
また、R8 ,R9 ,R12,R13及びR14は、それぞれ独立して、水素原子又はC1-6 アルキル基を表し、R10,R11は、それぞれ独立して、水素原子、C1-6 アルキル基又はC1-6 アルコキシ基を表す。
【0045】
前記R8 ,R9 ,R10,R11,R12,R13及びR14のC1-6 アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル基等が挙げられる。
また、R10及びR11のC1-6 アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ基等が挙げられる。
【0046】
前記Gは、好ましくはOR15又はNHR16等で表される基であり、R15,R16は、それぞれ独立して、水素原子又はC1-6 アシル基を表す。ここで、R15,R16のC1-6 アシル基としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル及び置換基を有していてもよいベンゾイル基等が挙げられる。かかるベンゾイル基の置換基をとしては、ベンゼン環の任意の位置に置換するフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、メチル、エチル基等のC1-6 アルキル基、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ基等のC1-6 アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基等を挙げることができる。
【0047】
1 ,R4 は、それぞれ独立して水素原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル等のC1-6 アルキル基、又は(塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等のハロゲン原子、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ基等のC1-6 アルコキシ基等で置換されていてもよい)C1-6 アルキル基を表す。
【0048】
また、前記一般式(1)で表される化合物の薬学的に許容される塩としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸等の無機酸の塩や、酢酸、プロピオン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、ニコチン酸、ヘプタグルコン酸等の有機酸の塩を挙げることができる。これらの塩は、通常の合成化学的手法により容易に製造することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
本発明化合物である前記一般式(1)で表される化合物は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0050】
製造法1
【0051】
【化21】
Figure 0004463900
【0052】
(式中、A,B,D,R1 ,R4 及びmは、前記と同じ意味を表す。)
【0053】
即ち、一般式(3)で示されるカルボン酸誘導体と一般式(2)で示されるアミンとを、常法により脱水縮合させることにより、一般式(1)で示されるアミド誘導体を得るものである。
【0054】
この脱水縮合反応は、適当な縮合剤の存在下に行うことができる。この場合、縮合剤としては、例えば、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド,1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド,2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン等を用いることができる。
【0055】
また、この反応において、反応系に、N−ヒドロキシコハク酸イミド,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール,3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジンを共存させることにより、反応をより速やかに進行させることができる。
【0056】
反応溶媒としては、反応に不活性な溶媒であれば、特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1.4−ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ピリジン等を挙げることができる。
反応は、−15℃〜溶媒の沸点程度、好ましくは0〜80℃で円滑に進行する。
【0057】
一般式(3)で示されるカルボン酸誘導体のうち、mが0である化合物は、文献記載の既知の方法[例えば、Collection Czechoslov.Chem.Commun.,24,1689−1694(1959),J.Amer.Oil Chemists’Soc.,51,200−203(1974),J.Org.Chem.,54,561−569(1989),J.Med.Chem.,33,1491−1496(1990),WO97/49388号公報等]によって製造することができる。
【0058】
mが1である一般式(3)で示されるカルボン酸誘導体は、例えば、下記反応式に従って製造することができる。
【0059】
【化22】
Figure 0004463900
【0060】
(式中、B,D及びR4 は、前記と同じ意味を表す。)
即ち、一般式(6)で示されるカルボン酸誘導体と一般式(5)で示されるアミンとを、前記製造法1と同様にして脱水縮合させることにより、一般式(7)で示されるアミド化合物を得る。次いで、一般式(7)のエステルを公知の方法で加水分解して、一般式(8)で示されるカルボン酸誘導体を得ることができる。
【0061】
一般式(2)で表される化合物のうち、4−(4−アミノフェニル)ピラゾ−ルは文献記載の既知の方法〔例えば、Indian J.Chem.,26B,
616−619(1987)〕によって製造することができる。
【0062】
製造法2
本発明化合物のうち、m=0で、が、アシル基で保護された置換基を有する基である化合物は、下記反応式に従って製造することができる。
【0063】
【化23】
Figure 0004463900
【0064】
(式中、A,B’, D’及びR1 は、前記と同じ意味を表す。)
【0065】
即ち、一般式(3’)で示されるカルボン酸誘導体を、塩化チオニル、五塩化リン、シュウ酸ジクロリド等のハロゲン化剤を用いて、酸クロリド(4)を得たのち、得られた酸クロリドを不活性有機溶媒中、塩基存在下に、一般式(2)で示されるアミンと反応させるものである。
【0066】
反応溶媒としては、反応に不活性な溶媒であれば、特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、DMF、DMSO、ピリジン等を用いることができる。
【0067】
反応に用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)等のアミン類、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基類等を挙げることができる。
反応は、−15℃〜溶媒の沸点程度、好ましくは0〜80℃で行われる。
【0068】
本発明において、反応終了後は、通常の後処理を行うことにより目的物を得ることができる。
本発明化合物の構造は、IR、NMR及びMS等から決定することができる。
【0069】
なお、本発明化合物(1)及び原料化合物(3),(5)には、いくつかの光学活性体及び互変異性体が存在し得る。これらは全て本発明の範囲に含まれる。
【0070】
(抗高脂血症薬)
本発明化合物は、血中トリグリセライド濃度とコレステロール濃度を同程度に強く低下させることから、抗高脂血症薬として有用である。また、本発明化合物は、抗酸化作用、過酸化脂質生成抑制作用を有することから、LDLの酸化的変性を防ぐことによって動脈硬化病変の発生、進展を阻止することができ、動脈硬化の治療剤となりうるとともに、酸化作用に基づく各種疾病、例えば、老化痴呆性疾患、心臓病、癌、糖尿病、消化器疾患、熱傷、眼疾患、腎疾患等の治療剤としても有用である。
【0071】
さらに、脳卒中や心筋梗塞等の虚血性臓器疾患では、虚血部位の血液再灌流時に種々の活性酸素が発生し、脂質過酸化反応による細胞膜破壊等により組織障害が増悪される。抗酸化作用を有する本発明化合物は、種々の活性酸素や過酸化脂質を除去することにより、虚血病変部の組織障害を防ぐことができ、虚血臓器障害の治療薬となりうる。
【0072】
本発明化合物をこれらの医薬として投与する場合は、一般式(1)で表される本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の純粋な形又は類似の有用性を有する薬剤の投与様式として許容されている任意の様式で行うことができる。
【0073】
例えば、経口、経鼻、非経口、局所、経皮又は経直腸的に、固体、半固体、凍結乾燥粉末又は液体の剤形、例えば、錠剤、坐薬、丸薬、軟質及び硬質カプセル、散薬、液剤、懸濁剤、エアゾル剤等として、好ましくは正確な投与量を処方でき、かつ、簡便に投与することができる適当な剤形として行うことができる。
【0074】
また、組成物には、慣用の医薬用担体又は賦形剤及び単独の又は1種の活性成分として、式(I)で表される化合物を含有させるが、さらに他の薬剤,製剤用成分,担体,アジュバント等を包含させることもできる。
【0075】
医薬として許容される組成物は、一般式(1)の化合物もしくはその医薬的に許容される塩の1種又は2種以上を、1〜99重量%、及び適当な医薬用賦形剤99〜1重量%を、意図された投与様式に応じて所定量含有する。組成物は、好ましくは、式(1)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩の1種又は2種以上を、5〜75重量%含有し、残部は適当な医薬的賦形剤とする。
【0076】
好ましい投与経路は経口であり、処置される高脂血症の程度に応じて調整される簡便な1日投与量基準が用いられる。このような経口投与用の組成物は、一般式(1)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩の1種又は2種以上、及び任意の通常用いられる賦形剤、例えば、医薬用のマニトール、乳糖、デンプン、ゼラチン化デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロースエーテル誘導体、グルコース、ゼラチン、スクロース、クエン酸塩、没食子酸プロピル等を加えて形成される。
【0077】
このような組成物は、液剤、懸濁剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、持続放出製剤、坐剤等の形態で使用される。
【0078】
また、このような組成物の場合は、例えば、乳糖、スクロース、リン酸二カルシウム等の希釈剤、例えば、クロスカルメロースナトリウム又はその誘導体等の崩壊剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、例えば、デンプン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、セルロースエーテル誘導体等の結合剤等含有させることができる。
【0079】
坐剤の場合には、体内で徐々に溶解する担体、例えば、ポリオキシエチレングリコール又はポリエチレングリコール(PEG)、例えば、PEG1000(96%)もしくはPEG4000(4%)に、一般式(1)の化合物又は薬学的に許容される塩0.5〜50重量%を分散して製剤化するのが好ましい。
【0080】
医薬として投与できる液体組成物は、一般式(1)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩の1種又は2種以上を0.5〜50重量%、及び任意の医薬アジュバントを、水、食塩水、デキストロース水溶液、グリセロール、エタノール等の担体中に、溶解、分散させる等の処理を行い、溶液又は懸濁液の形態とすることによって製造することができる。
【0081】
本発明の医薬組成物には、所望により、少量の補助物質、例えば、湿潤剤,乳化剤,pH緩衝剤,抗酸化剤等、例えば、クエン酸、ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミンオレエート、ブチル化ヒドロキシトルエン等を添加することもできる。
【0082】
このような製剤は、通常の方法、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18版,Mack Publishing Company,Easton,Pennsylvania,1990等に教示される記載に従って製造することができる。
【0083】
一般式(1)で表される化合物もしくはその薬学的に許容される塩の1種又は2種以上は、個人及び処置される高コレステロール血症によって特徴づけられる病的状態に依存して変動する治療有効量で投与される。通常、治療有効1日用量は、体重1kgあたり、式(1)の化合物約0.14mg〜約14.3mg/日であり、好ましくは、体重1kgあたり約0.7mg〜約10mg/日、より好ましくは、体重1kgあたり約1.4mg〜約7.2mg/日である。
【0084】
例えば、体重70kgのヒトに投与する場合、一般式(1)の化合物又はその薬学的に許容される塩の用量範囲は、1日約10mg〜約1.0g、好ましくは、1日約50mg〜約700mg、より好ましくは、1日約100mg〜約500mgである。
【0085】
【実施例】
次に、実施例、参考例により、本発明をさらに具体的に説明する。
【0086】
実施例1
(±)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)−N−〔4−(イミダゾール−1−イル)フェニル〕カルボキサミド(化合物番号1−1)の製造
【0087】
【化24】
Figure 0004463900
【0088】
(±)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸4.0g、4−アミノフェニルイミダゾール2.82g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩3.4g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.72g、及びトリエチルアミン2.5mlをDMF30mlに加え、室温で20時間攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ、析出物を濾取し、得られた結晶をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒を減圧留去した。残渣をクロロホルム−エーテルから結晶化させて、目的物3.85gを得た。
mp.229−231℃
【0089】
実施例2
(±)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)−N−〔4−(ピラゾール−5−イル)フェニル〕カルボキサミド(化合物番号2−1)の製造
【0090】
【化25】
Figure 0004463900
【0091】
(±)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸1.0g、4−アミノフェニルピラゾール0.70g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.85g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール0.68g、及びトリエチルアミン0.63mlをDMF8mlに加え、室温で20時間攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ、析出物を濾取し、1N−水酸化ナトリウム水溶液10mlとエタノール10mlを加え、1時間還流した。冷却後、1N−塩酸で中和し、クロロホルムで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:3)で精製して、目的物0.53gを得た。
mp.215−218℃
【0092】
実施例3
(±)−2−[(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル)−N−メチルカルボニルアミノ]−N−〔4−(イミダゾール−1−イル)フェニル〕アセタミド(化合物番号1−8)の製造
【0093】
【化26】
Figure 0004463900
【0094】
(±)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸2.0g、ザルコシンエチルエステル塩酸塩1.36g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩1.70g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.36g及びトリエチルアミン2.5mlをDMF15mlに加え、室温で20時間攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ、析出物を濾取し、得られた結晶をクロロホルム−メタノールで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒を減圧留去した。
【0095】
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:3)で精製した後、得られた中間体を1N−水酸化ナトリウム水溶液15mlとエタノール15ml溶液に加え、全容を1時間還流した。冷却後、塩酸でpH1として、クロロホルム−メタノールで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒を減圧留去して粗生成物を2.51g得た。
【0096】
得られたこの粗生成物、4−アミノフェニルイミダゾール1.41g、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩1.71g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.36g及びトリエチルアミン1.26mlをDMF16mlに加え、混合物を室温で20時間攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ、析出物を濾取し、得られた結晶をクロロホルム−メタノールで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:3)で精製し、目的物を1.02g得た。(アモルファス)
【0097】
1H−NMR(CDCl3 ,δppm):1.7(s,3H),1.75(m,1H),2.05(s,3H),2.2(s,3H),2.25(s,3H),2.5-2.9(m,3H),3.45(s,3H),3.75(d,1H),4.4(d,1H),7.1(s,1H),7.2-7.3(m,3H),7.7-7.8(m,3H)
【0098】
参考例1
5−(4−ニトロフェニル)ピラゾールの製造
【0099】
【化27】
Figure 0004463900
【0100】
4−ニトロアセトフェノン15gとN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール54gの混合物を1時間還流した。反応液を冷却後、析出した結晶を濾取(得量:13.5g)した。得られた結晶をエタノール150mlに溶解し、ヒドラジン水和物4.62gとp−トルエンスルホン酸水和物0.15gを加えて、さらに1時間還流した。溶媒を減圧留去し、エーテルを加えて、結晶化させることにより、目的物10.1gを得た。
【0101】
参考例2
5−(4−アミノフェニル)ピラゾールの製造
【0102】
【化28】
Figure 0004463900
【0103】
5−(4−ニトロフェニル)ピラゾール10.1gをエタノール100mlに溶解し、ここへ塩化第一スズ水和物35.7gを添加して、さらに攪拌しながら、濃塩酸25.5mlを滴下した。滴下終了後、反応混合物を3時間還流した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、希水酸化ナトリウム水溶液を加え、強アルカリ性とし、クロロホルム抽出した。飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、目的物を8.1g得た。
【0104】
上記実施例を含め、本発明化合物の代表例を第1表〜第3表に示す。
なお、以下の表中の記号h1 〜h13は下記の意味を表す。
【0105】
【化29】
Figure 0004463900
【0106】
【化30】
Figure 0004463900
【0107】
【表101】
Figure 0004463900
【0108】
【表102】
Figure 0004463900
【0109】
【表103】
Figure 0004463900
【0110】
【表104】
Figure 0004463900
【0111】
【表105】
Figure 0004463900
【0112】
【表201】
Figure 0004463900
【0113】
【表202】
Figure 0004463900
【0114】
【表203】
Figure 0004463900
【0115】
【表301】
Figure 0004463900
【0116】
【表302】
Figure 0004463900
【0117】
【表4】
Figure 0004463900
【0118】
次に、本発明化合物を含有する製剤の製造例を挙げる。
Figure 0004463900
【0119】
上記のような組成となるように、化合物番号1−1(第1表)の化合物の50g,乳糖407g及びコンスターチ100gを、流動造粒コーティング装置(大川原製作所(株)製)を使用して、均一に混合した。これに、10%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液200gを噴霧して造粒した。乾燥後、20メッシュの篩を通し、これに、カルボキシメチルセルロースカルシウム20g,ステアリン酸マグネシウム3gを加え、ロータリー打錠機(畑鉄工所(株)製)で7mm×8.4Rの臼杵を使用して、一錠当たり120mgの錠剤を得た。
【0120】
【発明の効果】
次に、本発明化合物が優れた薬理活性を有することを、各種試験例により示す。
【0121】
薬理試験例1 コレステロール負荷ハムスターの血清脂質に及ぼす影響
1%コレステロール及び10%やし油含有粉末飼料をシリアンハムスター(Std:Syrian、雄、4週齢)に3週間自由摂取させた。
次に、0.1%塩酸溶液あるいは1%ポリエチレン硬化ヒマシ油(NIKKOL HCO−60)溶液に各試験化合物を溶解あるいは懸濁し、最終週に1日1回5日間経口投与した。対照群に対しては、上記溶媒を経口投与した。次に、最終投与2〜4時間後にペントバルビタール麻酔下腹部大静脈より採血し、血清を分離した。次いで、血清総コレステロール値及び血清トリグリセライド値を測定キットを用い、自動生化学測定装置で測定し、各群の測定値から下式に従い血清脂質低下率を算出した。
【0122】
【数1】
Figure 0004463900
【0123】
その結果を第5表に示す。
【0124】
【表5】
Figure 0004463900
【0125】
薬理試験例2 in vitroでの抗過酸化脂質作用
Malvyらの方法(Malvy,C.,et al.,Biochemical and Biophisical Research Communications.,95,734−737(1980)に準じて、ラット肝ミクロソームでの過酸化脂質活性を測定した。即ち、ラット肝ミクロソームに500μMシステイン及び5μM硫酸第一鉄を加えて加温し、過酸化脂質の分解で生じたマロンアルデヒドをチオバルビツール酸法で測定した。本発明化合物の50%阻害濃度(IC50値)を求めた。結果を第6表に示す。
【0126】
【表6】
Figure 0004463900
【0127】
薬理試験例3 in vivoでの抗過酸化脂質作用
四塩化炭素投与ラットにおける、肝過酸化脂質生成量及び肝障害に対する本発明化合物の効果を検討した。
即ち、SD系雄性ラット(6週齢)、一群5匹を用い、オリーブ油と等量混合液の四塩化炭素を1ml/kg(四塩化炭素として0.5ml/kg)の割合で経口投与した。四塩化炭素投与24時間後に、肝臓を摘出し、Uchiyamaらの方法(Uchiyama,M.,et al.,Analitical biochemistry.,86,271−278(1978年)に準じて、チオバルビツール酸法で肝過酸化脂質生成量を測定した。また、四塩化炭素による肝障害の指標として血清の酵素活性(GOT,GPT)を測定した。
【0128】
次に、0.1%塩酸溶液あるいはオリーブ油に各試験化合物を溶解あるいは懸濁し、四塩化炭素投与1時間前、3時間後及び6時間後の3回経口投与した。正常ラット群及び対照群には、上記溶媒を経口投与した。各群の測定値から下式に従い、過酸化脂質生成抑制率及び肝障害抑制率を算出した。
【0129】
【数2】
Figure 0004463900
【0130】
【数3】
Figure 0004463900
【0131】
その結果を第7表に示す。
【0132】
【表7】
Figure 0004463900
【0133】
薬理試験例4 反復経口投与毒性
化合物番号1−1の化合物を1%ポリエチレン硬化ヒマシ油(NIKKOL
HCO−60)溶液に懸濁し、1群6匹のラット(雄性SD系)に、1日量100mg/kgの割合で7日間経口投与した。その結果、死亡及びその他の毒性症状は何ら観察されなかった。
【0134】
以上説明したように、本発明化合物は、安全性も高く、血中トリグリセライド濃度とコレステロール濃度を同程度に強く低下させることから、抗高脂血症薬として有用である。
【0135】
また、本発明化合物は、抗酸化作用、過酸化脂質生成抑制作用を有することから、LDLの酸化的変性を防ぐことによって動脈硬化病変の発生、進展を阻止することができ、動脈硬化治療剤となりうる。
【0136】
さらに、本発明化合物は、優れた抗酸化作用を有するので、種々の活性酸素や過酸化脂質を除去することにより、虚血病変部の組織障害を防ぐことができ、虚血臓器障害治療薬となりうる。
【0137】
また、本発明の製造法によれば、前記一般式(1)で表される化合物を工業的に有利に製造することができる。

Claims (4)

  1. 一般式(1)
    Figure 0004463900
    (式中、Aは、置換基を有していてもよいイミダゾリル基又は置換基を有していてもよいピラゾリル基を表す。
    Bは、下記に示すいずれかの基を表す。
    Figure 0004463900
    (式中、R2 ,R3 は、それぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、C1-6 アルキル基、C1-6 アルコキシ基、C2-6 アルケニル基、C2-6 アルキニル基、C2-6 アルケニルオキシ基、C2-6 アルキニルオキシ基、C1-6 アシルオキシ基又はC3-6 シクロアルキル基を表し、kは、0又は1−15の整数を表す。また、また、kが2以上のとき、R2 及びR3 は、それぞれ同一でも相異なっていてもよい。)
    Dは、置換基を有していてもよいクロマン−2−イル基、置換基を有していてもよい2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル基、置換基を有していてもよいチオクロマン−2−イル基、置換基を有していてもよい2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−2−イル基又は置換基を有していてもよい1,3−ベンゾキサチオール−2−イル基を表す。
    1 ,R4 は、それぞれ独立して、水素原子又は置換されてもよいC1-6 アルキル基を表す。
    mは、0又は1を表す。)
    で表されるフェニルアゾール化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. 一般式(2)
    Figure 0004463900
    (式中、A及びR1 は、前記と同じ意味を表す。)
    で表される化合物と、一般式(3)
    Figure 0004463900
    (式中、B,D,R4 及びmは、前記と同じ意味を表す。)
    で表される化合物とを脱水縮合することを特徴とする、一般式(1)
    Figure 0004463900
    (式中、A,B,D,R1 ,R4 及びmは、前記と同じ意味を表す。)
    で表される化合物の製造法。
  3. 前記一般式(2)で表される化合物と、一般式(4)
    Figure 0004463900
    (式中、B’は、前記Bと同じ意味を表し、D’は、アシル基で保護された置換基を有する前記Dを表す。)
    で表される化合物とを反応させることを特徴とする、一般式(1−1)
    Figure 0004463900
    (式中、A,B’,D’及びRは、前記と同じ意味を表す。)で表される化合物の製造法。
  4. 前記一般式(1)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩の1種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴とする抗高脂血症薬。
JP21658199A 1998-07-31 1999-07-30 フェニルアゾール化合物、製造法及び抗高脂血症薬 Expired - Fee Related JP4463900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21658199A JP4463900B2 (ja) 1998-07-31 1999-07-30 フェニルアゾール化合物、製造法及び抗高脂血症薬

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21831698 1998-07-31
JP2431899 1999-02-01
JP10-218316 1999-02-01
JP11-24318 1999-02-01
JP21658199A JP4463900B2 (ja) 1998-07-31 1999-07-30 フェニルアゾール化合物、製造法及び抗高脂血症薬

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000290280A JP2000290280A (ja) 2000-10-17
JP4463900B2 true JP4463900B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=27284592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21658199A Expired - Fee Related JP4463900B2 (ja) 1998-07-31 1999-07-30 フェニルアゾール化合物、製造法及び抗高脂血症薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4463900B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5726390B2 (ja) * 2006-03-30 2015-05-27 クラシエフーズ株式会社 低比重リポ蛋白質酸化防止剤及びそれを用いた飲食品
JP2012184257A (ja) * 2012-06-19 2012-09-27 Kracie Foods Ltd 低比重リポ蛋白質酸化防止剤及びそれを用いた飲食品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000290280A (ja) 2000-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20010072080A (ko) 페닐아졸 화합물, 그의 제조 방법 및 고지혈증용 약제
KR910002583B1 (ko) 피페라진 유도체 또는 이의 염, 이의 제조방법 및 활성 성분으로서 이를 함유하는 약제학적 조성물
JP3145410B2 (ja) 新規な4,6−ジアリールピリミジン誘導体及びその塩
US4714762A (en) Antiarteriosclerotic substituted benzimidazol-2-yl-and 3H-imidazo[4,5-b]pyridin-2-yl-phenoxy-alkanoic acids and salts and esters thereof
JP3048511B2 (ja) 新規なn−ピリジルカルボキサミドと誘導体、その製造方法及びそれらを含む薬剤組成物
EP0430709A2 (en) Benzthiophen derivatives
JP2007176809A (ja) 複素環置換アミド化合物、その製造法および医薬組成物
EP3144303B1 (en) 6-substituted phenoxychroman carboxylic acid derivatives
BG66240B1 (bg) Аминоалкилбензоил - бензофурани или бензотиофени, метод за получаването им и състави, които ги съдържат
KR19990071894A (ko) 벤조퓨란 카르복사미드 및 술폰아미드
WO1996020936A1 (en) Novel thiazolidin-4-one derivatives
JP2004520424A (ja) 抗ウイルス剤としての置換型キノリンカルボキサミド
JPH01110682A (ja) 抗アレルギー性活性を有する新規ベンゾチオフエン
JP4261639B2 (ja) フェニルイミダゾール系抗高脂血症薬
JP2010524913A (ja) 炎症治療において有用なピラゾール
US6093714A (en) Tricyclic benzazepine compounds
JP4463900B2 (ja) フェニルアゾール化合物、製造法及び抗高脂血症薬
US5900426A (en) Benzothiazole derivatives
JP2000109465A (ja) フェニルピラゾ―ル化合物、製法及び抗高脂血症薬
JPH07252260A (ja) 新規チエノチアジン誘導体、その製造方法及びその使用方法
US5100911A (en) Thienyloxyalkylamine derivatives, process for their preparation and medicaments containing them
US20090030049A1 (en) Medicament for genital herpes
KR101440255B1 (ko) 치환 페닐알칸산의 신규 결정 및 제조 방법
US4558046A (en) Substituted carboxy-thiazolo [3,2-a] pyrimidine derivatives and process for their preparation
JPS62174062A (ja) 1,5−ベンゾジアゼピン誘導体およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees