JP4461514B2 - 動力発生器およびこれを使用したポット - Google Patents

動力発生器およびこれを使用したポット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータ回路を有し、回転運動などを行う動力発生器と家庭などにおいて使用される電気湯沸かし器等のポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術におけるこの種の動力発生器の回路図を図9に示す。
【0003】
図9においては、三相巻線1をコイル3、4、5によって構成して、第1の物体2に設けている。
【0004】
第1の物体2と相対的に可動自在に設けられた永久磁石6、7を有する第2の物体8を有している。
【0005】
なお、図9においては、2極の構成で示しているが、実際にはN極とS極がいずれも2個ずつ存在する4極着磁の構成となっている。
【0006】
第1の物体2は、さらに直流電源9、インバータ回路10、制御回路11を有していて、インバータ回路10は、直流電源9の高電位側出力端子と三相巻線1の各端子間、および直流電源9の低電位側出力端子と三相巻線1の各端子間に接続したスイッチング素子12、13、14、15、16、17を有している。
【0007】
ダイオード18、19、20、21、22、23は、各スイッチング素子のコレクタとエミッタ間に接続されており、スイッチング素子の切り換え直後に逆方向の電流を通過させるものとなっている。
【0008】
さらに、第1の物体2と第2の物体8との相対位置を検知する位置検知手段24が設けられており、これは第1の物体2に電気角120度ずつ隔てて第2の物体8の永久磁石6、7からの磁界を検知するホールIC25、26、27によって構成されている。
【0009】
制御回路11は、スイッチング素子12、13、14、15、16、17を、すべて電気角120度ずつ順次オンさせるものである。
【0010】
図10は、従来の技術における動力発生器を2000rpmで運転している状態における各部の動作波形図であり、(ア)はホールIC25の出力電圧波形、(イ)はホールIC26の出力電圧波形、(ウ)はホールIC27の出力電圧波形、(エ)はスイッチング素子12のオンオフ波形、(オ)はスイッチング素子13のオンオフ波形、(カ)はスイッチング素子14のオンオフ波形、(キ)はスイッチング素子15のオンオフ波形、(ク)はスイッチング素子16のオンオフ波形、(ケ)はスイッチング素子17のオンオフ波形を示しているものである。
【0011】
図10においては、4極着磁構成で2000rpmであることから、電気角60度は2.5msに相当し、各ホールICの出力信号(ア)〜(ウ)は、いずれもハイの期間とローの期間が共に電気角180度であり、時間は7.5msの波形となる。
【0012】
また、制御回路11の作用により、各スイッチング素子のオンオフが、(エ)〜(ケ)の様になり、これらはいずれもオン期間が5msで電気角では120度に相当するものとなっている。
【0013】
以上のような動作により、スイッチング素子12〜17が順次オンオフすると、第2の物体8が回転し、動力が機械的な負荷に供給されるものとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の技術においては、永久磁石が回転することにより三相巻線に発生する誘導起電力に対して、インバータ回路から三相巻線に供給される電流が動力に変換されるものとなるが、使用される装置によっては通常の運転速度よりも速度を絞って運転することが必要となる場合があり、また起動時などには速度が低い条件もある。
【0015】
このような低速の条件においては、三相巻線に発生する誘導起電力の大きさが速度に比例して小さくなることから、インバータ回路の直流電源の電圧値が一定である場合には、インバータ回路からの流入電流が大となり、インバータ回路を構成するスイッチング素子の損失が大となったり、ひどい場合には破壊したりするものとなり、三相巻線についても抵抗による損失(銅損)が大となって発熱が大きくなる。
【0016】
また、必要なトルクが少なくてすむような動作モードが存在する装置の場合には、特に低速の場合には前述のように電流が大となってしまうことから、余分のトルクが機械的負荷に出力されて、正常な動作がなされない場合もある。
【0017】
このような過剰な電流の供給を抑えるために、(エ)〜(カ)に見られるようにスイッチング素子12、13、14は電気角120度のオン期間にて、15.6kHzの周波数でオンオフし、その導通比率でもって、供給電流を制限するものとなっている。
【0018】
したがって、このような動作を行わせるため制御回路11の構成は複雑、高価なものとなり、また高周波のノイズを発生して他の装置に悪影響が生ずるなどの問題を発生させるものであった。
【0019】
本発明は、このような課題を解決するためのものであって、速度が低い場合や必要なトルクが少ない場合にも、簡単な構成で供給電流を絞ることが可能となり、発生するトルクも小さく絞ることもできる動力発生器を実現するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、永久磁石を有し回転自在に設けられたインペラと、前記インペラの回転角度に応じて前記永久磁石の鎖交磁束が変化する巻線と、前記インペラと前記巻線の間に設けられた隔壁と、前記巻線に交流電流を供給するインバータ回路を備えた簡単な構成で実現し、インペラの同期外れを検知し、さらに電気湯沸かし器として使用した場合に使用者の安全性を確保してポンプを再起動することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、三相巻線を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に可動自在に設けられ永久磁石を有する第2の物体と、直流電源と、インバータ回路と、制御回路を有し、前記インバータ回路は、前記直流電源の高電位側出力端子と前記三相巻線の各端子間に接続した3個の高電位側スイッチング素子と、前記直流電源の低電位側出力端子と前記三相巻線の各端子間に接続した3個の低電位側スイッチング素子を有し、前記制御回路は、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の少なくともいずれかを、電気角120度よりも短く電気角60度よりも長い期間オンさせ、低速時には高速時に比してオン期間の電気角を小とし、負荷のトルクが過大となると同期外れを起こす同期機として駆動を行い、3個の高電位側スイッチング素子がすべてオフとなる期間または3個の低電位側スイッチング素子がすべてオフとなる期間を設けることにより、供給する電流を加減しつつ動力発生を行わせるという作用を行う。
【0022】
また請求項記載の発明は、請求項1記載の動力発生器の前記制御回路を、前記高電位側スイッチング素子および前記低電位側スイッチング素子のオン期間を電気角120度期間内に少なくとも二回とし、その間に所定電気角に相当するオフ期間を有する構成とし、3個の高電位側スイッチング素子がすべてオフとなる期間または3個の低電位側スイッチング素子がすべてオフとなる期間を設けることにより、供給する電流を加減しつつ動力発生を行わせるという作用を行う。
【0023】
また請求項記載の発明は、液体をためる容器と、ケーシング内に永久磁石を有したインペラを回転自在に設け前記ケーシングを透して回転磁界を受けて回転駆動する請求項1または2に記載の動力発生器を有するポンプと、吐出口を有するポット、前記制御回路は、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の少なくともいずれかを、電気角120度よりも短く電気角60度よりも長い期間オンさせ、かつそのオン期間は、前記動力発生器の速度に応じて変化させることにより、動力発生器に供給する電流を加減しつつ前記ポンプの動作を行わせるものである。
【0024】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
【0025】
(実施例1)
図1は本発明の請求項1記載の発明を使用した実施例1における動力発生器の回路図である。
【0026】
図1においては、三相巻線30をコイル32、33、34、35、36、37によって構成して、第1の物体31に設けている。
【0027】
第1の物体31と相対的に可動自在に設けられ、永久磁石38、39を有する第2の物体40を有している。
【0028】
なお、図1においては、2極の構成で示しているが、実際には穴のあいた円盤状の磁性体にN極とS極がいずれも2個ずつ存在する4極着磁の構成となっている。
【0029】
第1の物体31は、さらに直流電源41、インバータ回路42、制御回路43を有していて、インバータ回路42は、8.5Vの直流電源41の高電位側出力端子と三相巻線30の各端子間には、それぞれPNP形のバイポーラ形の高電位側スイッチング素子44、45、46を接続し、また直流電源41の低電位側出力端子と三相巻線30の各端子間には、それぞれNPN形のバイポーラ形の低電位側スイッチング素子47、48、49を接続している。
【0030】
ダイオード50、51、52、53、54、55は、各スイッチング素子のコレクタとエミッタ間に接続されており、スイッチング素子の切り換え直後に逆方向の電流を通過させるものとなっている。
【0031】
制御回路43は、高電位側スイッチング素子44、45、46、低電位側スイッチング素子47、48、49に対してオンオフ信号を出力するものである。
【0032】
図2は、実施例1の動力発生器を使用したポンプを詳細構造にて示しているものであり、(ア)はポンプとして構成した状態における断面図、(イ)は(ア)のケーシング57から上の部分を取り去った状態における上面図がしめされたものとなっている。
【0033】
(ア)において、ベークライト製のプリント基板62には、コイル32、35がはんだ付けによって実装されているが、これは断面図における構成を示しているもので、現実にはコイルは6個存在する。
【0034】
コイルは、いずれも直径0.2mmのエナメル線を300回巻いて構成したものである。
【0035】
厚さ1mmの鉄板で構成したヨーク部63には、いずれも鉄製のティース部64、65、66、67、68、69が設けられていて、その上にはティース板88、89、90、91、92、93が設けられている。
【0036】
ティース板88、89、90、91、92、93の上には、プリサルホン製のケーシング57が設けられており、ケーシング57の上部には着脱自在の蓋58、ステンレス製のシャフト59が設けられている。
【0037】
ケーシング57内にはPPS製で3枚の羽を持ったインペラ60が回転自在に設けられ、インペラ60の下部には樹脂成形された、1mmの厚さの鉄板で構成したバックヨーク61、ネオジ焼結の1mmの厚さの永久磁石38、39を有している。
【0038】
このような構成により、ケーシング57を透してコイル32〜37から発せられる回転磁界を受け、非接触でインペラ60が回転駆動され、ポンプ上部の蓋58の開口部から水を吸い、右側の出口から水を排出するものとなっている。
【0039】
なお、ケーシング57は樹脂製のもののほか、非磁性ステンレスであってもよく、若干の渦電流は流れるものの、回転磁界を作り出すための周波数が低いこともあり、ほとんど性能低下にはつながらない。
【0040】
また、ケーシング57は、発明者らの実験によれば、0.3mm程度の厚さであれば磁性ステンレスにて構成したものであっても性能的にほぼ樹脂製ケーシングのものと同等のものが得られるものとなっている。
【0041】
図3は、本実施例の動力発生器が2000rpmで回転動作している場合における動作波形図で、(ア)は高電位側スイッチング素子44のオンオフ波形、(イ)は高電位側スイッチング素子45のオンオフ波形、(ウ)は高電位側スイッチング素子46のオンオフ波形、(エ)は低電位側スイッチング素子47のオンオフ波形、(オ)は低電位側スイッチング素子48のオンオフ波形、(カ)は低電位側スイッチング素子49のオンオフ波形を示している。
【0042】
本実施例では4極構成で、2000rpmの速度である故、電気角60度は2.5msに相当するが、本実施例では各スイッチング素子は、電気角84度に相当する3.5msの期間オンするものとしている。
【0043】
このように、電気角120度よりもオンの期間を縮めたことにより、同期機として回転するが、電気角120度に相当する5msの期間に渡ってずっとオン状態とさせる場合に比較して、三相巻線30に供給される電流値が減少し、コイル32〜37の発熱も小となり、直流電源41から供給電流も少なくて済むものとなる。
【0044】
なお、2000rpmよりも回転を増す場合には、オン期間の電気角を図3に示している84度よりも大とし、逆に回転をさらに落として運転したい場合には、オン期間の電気角を84度よりも小とすればよく、それによって速度に比例した誘導起電力に対して、電流の値を適度に加減することができるものとなる。
【0045】
ちなみに、オンの期間を電気角60度とした場合には、高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子が同時にオンする期間がなくなることから、電流供給がなくなり、トルクは発生しなくなるものである。
【0046】
よって、オン期間の電気角を60度〜120度の範囲で加減することにより、電流値を適正な値に制御することができるものとなる。
【0047】
また、従来の技術のような15.6kHzなどの高周波のスイッチングが必要でないことから、制御回路43の構成も簡単なもので済み、またラジオなどに雑音を与えるという障害も防ぐことができるという優れた効果もある。
【0048】
本実施例は、同期機として駆動していることから、負荷のトルクが過大となると同期外れを起こすことになる。
【0049】
したがって、運転される負荷の速度、トルク特性に応じて、制御回路43から出力される周波数とオン期間の値を決めてやることにより、いずれも速度においても同期外れがなく、かつ直流電源41からの電力消費と三相巻線30の発熱を抑えた運転を行うことができ、発明者らの実験によれば特にポンプなどの負荷に使用した場合には、流量を絞るために回転速度、すなわち周波数を低下させた際に、同時にオン期間の電気角を120度よりも短くすることにより、フルパワー回転条件に対して効果的に電流の低減が実現できるものとなることが確認されている。
【0050】
なお、本実施例では、高電位側スイッチング素子44、45、46と低電位側スイッチング素子47、48、49はすべてオン期間を同じとしているが、すべて同じ期間に限定しているものではなく、例えば高電位側スイッチング素子44、45、46については、電気角120度のオン期間とし、低電位側スイッチング素子47、48、49のみを電気角120度より小さいオン期間としてよく、その場合にも、直流電源41からの電流供給がなされるなくなる期間が発生することから電流値を低減するという効果が得られるものとなり、請求項1記載の発明の範囲となる。
【0051】
このように請求項1記載の発明においては、位置検知手段はなくてもよいものであるが、例えば磁気センサ(ホールIC)などを用いた位置検知手段などを用いて、その出力タイミングで各スイッチング素子の切り換えを行う構成としてもよい。
【0052】
(実施例4)
請求項記載の発明を用いた実施例4における動力発生器についても、回路図は実施例1の図1と全く同等である。
【0053】
図7は、実施例4の動力発生器を2000rpmで運転している状態における各部の動作波形図であり、(ア)は高電位側スイッチング素子44のオンオフ波形、(イ)は高電位側スイッチング素子45のオンオフ波形、(ウ)は高電位側スイッチング素子46のオンオフ波形、(エ)は低電位側スイッチング素子47のオンオフ波形、(オ)は低電位側スイッチング素子48のオンオフ波形、(カ)は低電位側スイッチング素子49のオンオフ波形を示しているものである。
【0054】
図7においては、4極着磁構成で2000rpmであることから、電気角60度は2.5msに相当している。
【0055】
本実施例においては、制御回路43の作用により、各スイッチング素子のオンオフが、(ア)〜(カ)の様になり、これらはいずれも各ホールIC出力信号のエッジからまず、2ms(電気角48度)の期間オンとし、次の1.4ms(電気角34度)の期間をオフとした後に、再び1.6ms(電気角で38度)の期間をオンとしている。
【0056】
以上のような動作により、高電位側スイッチング素子44〜46と低電位側スイッチング素子47〜49が順次オンオフすると、第2の物体40が回転し、動力が機械的な負荷に供給されるものとなる。
【0057】
高電位側スイッチング素子のいずれかと低電位側スイッチング素子のいずれかが同時にオンしている期間に直流電源41からの電流供給が行われるものとなるので、本実施例では、各時限を変化させることによって供給される電流を加減することもできるものとなる。
【0058】
特に本実施例においては、ホールICなど構成した位置検知手段は設けていない同期機としての動作となる。
【0059】
(実施例5)
図8は、請求項記載の発明を用いた実施例5のポットの構成図を示している。
【0060】
図8においては、液体(すなわち水)をためる容器74と、動力発生器75を用いたポンプ76、ポンプ76の出口から接続したパイプ77と吐出口78を有している。
【0061】
なお本実施例の動力発生器75は実施例1に示した請求項1記載の発明のものを使用しており、制御回路43は、高電位側スイッチング素子44、45、46と低電位側スイッチング素子47、48、49を、いずれも電気角120度よりも短く電気角60度よりも長い期間オンさせるものとなっている。
【0062】
さらに本実施例のポットは、パイプ77の途中に切替弁79を有し、ポンプ76の出口からの経路を吐出口78と、浄水フィルタ80のいずれか一方に切り換える機能を持たせている。
【0063】
ここで、浄水フィルタ80は、椰子殻活性炭を用いていて、容器74内の水を通過させて浄化する作用を持つものである。
【0064】
ヒータ81は容器74の底部に設けられ、1000Wのパワーで水を加熱して沸騰させるもので、リレーなどによって構成した温調回路82の作用により、着脱プラグ83、電源プラグ84を経て供給される100Vの交流電源が入り切りされて動作するものとなっている。
【0065】
出湯ボタン85は、スイッチ86および切替弁79と連動しており、出湯ボタン85が使用者によって押された場合には、スイッチ86がオンとなり、同時に切替弁79は、ポンプ76からの経路を吐出口78に切り換えるものであり、出湯ボタン85が押されていない時には、スイッチ86はオフとなり、また切替弁79は、ポンプ76からの経路を浄水フィルタ80に導くものとなっている。
【0066】
スイッチ86は、動力発生器75に電気的に接続されており、スイッチ86がオンとなった場合には、動力発生器75は2500rpm、すなわちインバータ回路の動作周波数83Hzで、かつ電気角120度のオン期間で運転されるものとなっている。
【0067】
スイッチ86がオフの場合にも、ヒータ81によって容器74内の水を加熱している期間中に、動力発生器75が図3に示しているように動作し、2000rpmで回転駆動されるものとなっている。
【0068】
以上の構成において、実施例5の動作の説明を行う。
【0069】
使用者が容器74内に水を3リットル入れて、着脱プラグ83を本体に接続し、電源プラグ84を100Vのコンセントに接続することにより、ヒータ81が発熱し、水が加熱される。
【0070】
水が沸騰するまでの期間において、動力発生器75が図3に示したように動作し、2000rpmで回転動作するが、この時切替弁79が浄水フィルタ80側に繋がれているので、パイプ77からの水は浄水フィルタ80を通過して、再び容器74に戻り、循環浄水が行われる。
【0071】
本実施例では、循環浄水動作時の循環水量は、毎分1.8リットルとなる。
【0072】
ヒータ81による加熱が進み、容器74内の水が100度まで達すると、温調回路82の作用によって、ヒータ81への通電は一旦停止され、その後は水温が約98度になるように、ヒータ81への通電が間欠的に行われるようになり、保温動作が行われ、動力発生器75の動作も停止した状態となる。
【0073】
使用者が湯を出したい場合には、出湯ボタン85を押すことにより、切替弁79が吐出口78側に切り換えられると同時に、動力発生器75は、2500rpmの速度で回転し、毎分3リットルの湯が吐出口78より出るものとなる。
【0074】
このように、オン期間を動力発生器75の速度に応じて変化させたものとしている。
【0075】
すなわち、本実施例では循環浄水時と出湯時で、ポンプ76の動力発生器75の回転速度を、それぞれ2000rpmと2500rpmという2段階としているが、特に低速側である2000rpmの動作においては、図3に示した様にオン期間を電気角84度まで短縮していることから、インバータ回路42から供給される電流値は出湯時よりも小さくてすみ、よってインバータ回路42を構成する各スイッチング素子の電流容量や、直流電源41の電流容量などは、出湯時に合わせて設計すれば、循環浄水時にもそれを越えることがなく、よって小型、低コストのもので実現可能となり、三相巻線30の発熱も抑えることができる。
【0076】
また無駄な電力を消費することがなく省エネルギーにもなるものである。
【0077】
特に、従来の技術に用いられるような例えば15.6kHzなどの高周波のスイッチングが必要でないことから、各スイッチング素子のオンオフのスピードもさほど要求されず、よって低速の素子でも実現できる。
【0078】
また、本実施例において使用しているダイオード50〜55についても特にファストリカバリと呼ばれる種類のものでなくとも十分に動作するものとなっている。
【0079】
また、制御回路43についても高速のスイッチングが必要でないことから、駆動回路などに要求される応答性が低くてもよいことから、例えばスピードアップコンデンサなどを使用して回路の応答性を向上させるというようなことは必要ない。
【0080】
オンオフを決定する信号の生成においても、通常のポットによく使用される温調回路のマイクロコンピュータを兼用することもでき、非常に回路構成が簡単になり、低コスト、小型の装置が実現できるものとなる。
【0081】
なお、本実施例においては、実施例1の動力発生器を使用しているが、請求項1から請求項記載の発明に示すいずれの構成の動力発生器を用いてもよく、他の実施例のものなどであってもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明は、特に三相巻線を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に可動自在に設けられ永久磁石を有する第2の物体と、直流電源と、インバータ回路と、制御回路を有し、前記インバータ回路は、前記直流電源の高電位側出力端子と前記三相巻線の各端子間に接続した3個の高電位側スイッチング素子と、前記直流電源の低電位側出力端子と前記三相巻線の各端子間に接続した3個の低電位側スイッチング素子を有し、前記制御回路は、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の少なくともいずれかを、電気角120度よりも短く電気角60度よりも長い期間オンさせ、低速時には高速時に比してオン期間の電気角を小とし、負荷のトルクが過大となると同期外れを起こす同期機として駆動を行い、供給する電流を加減しつつ動力発生を行わせるという作用を行う。
【0083】
また請求項記載の発明は、特に請求項1記載の動力発生器の前記制御回路を、前記高電位側スイッチング素子および前記低電位側スイッチング素子のオン期間を電気角120度期間内に少なくとも二回とし、その間に所定電気角に相当するオフ期間を有する構成とすることにより、供給する電流を加減しつつ動力発生を行わせるという作用を行う。
【0084】
また請求項記載の発明は、特に液体をためる容器と、
ケーシング内に永久磁石を有したインペラを回転自在に設け前記ケーシングを透して回転磁界を受けて回転駆動する請求項1または2に記載の動力発生器を有するポンプと、吐出口を有するポットで、前記制御回路は、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の少なくともいずれかを、電気角120度よりも短く電気角60度よりも長い期間オンさせ、かつそのオン期間は、前記動力発生器の速度に応じて変化させることにより、動力発生器に供給する電流を加減しつつ前記ポンプの動作を行わせるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における動力発生器を示す回路図
【図2】同、動力発生器を用いたポンプの構成図
【図3】同、動力発生器の動作波形図
【図4】実施例2における動力発生器を示す回路図
【図5】同、動力発生器の動作波形図
【図6】実施例3における動力発生器の動作波形図
【図7】実施例4における動力発生器の動作波形図
【図8】実施例5におけるポットの構成図
【図9】従来の技術における動力発生器の回路図
【図10】同、動力発生器の動作波形図
【符号の説明】
30 三相巻線
31 第1の物体
38、39 永久磁石
40 第2の物体
41 直流電源
42 インバータ回路
43 制御回路
44、45、46 高電位側スイッチング素子
47、48、49 低電位側スイッチング素子
70 位置検知手段
74 容器
75 動力発生器
76 ポンプ
78 吐出口

Claims (3)

  1. 三相巻線を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に可動自在に設けられ永久磁石を有する第2の物体と、直流電源と、インバータ回路と、制御回路を有し、前記インバータ回路は、前記直流電源の高電位側出力端子と前記三相巻線の各端子間に接続した3個の高電位側スイッチング素子と、前記直流電源の低電位側出力端子と前記三相巻線の各端子間に接続した3個の低電位側スイッチング素子を有し、前記制御回路は、前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側スイッチング素子の少なくともいずれかを、電気角120度よりも短く電気角60度よりも長い期間オンさせ、低速時には高速時に比してオン期間の電気角を小とし、負荷のトルクが過大となると同期外れを起こす同期機として駆動を行う動力発生器。
  2. 制御回路は、高電位側スイッチング素子および低電位側スイッチング素子のオン期間を電気角120度期間内に少なくとも二回とし、その間に所定電気角に相当するオフ期間を有する請求項1記載の動力発生器。
  3. 液体をためる容器と、ケーシング内に永久磁石を有したインペラを回転自在に設け前記ケーシングを透して回転磁界を受けて回転駆動する請求項1または2に記載の動力発生器を有するポンプと、吐出口を有するポット。
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