JP4461063B2 - 記録再生方法、記録再生装置、記録再生プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
また、矩形波または1マークに対し1本のパルス光を用いる記録方法が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
DVDドライブの場合、光源として発振波長が635nm帯のレーザダイオードと発振波長が650nm帯のレーザダイオードとの2つの波長のレーザダイオードで規格化されている。
一般的にヒートモードによってピット(マーク)が形成される色素系追記型DVD媒体は、特定の記録速度において記録時のレーザ発光による記録パルスのパルス幅と記録パワーとが最適化され、異なった記録線速度では形成されるマークやスペースの状態が変化する。
即ち、マークの形成に必要な加熱パルスによる熱容量の不足が生じたり、最適な分解温度に対して到達する加熱温度が異なってマークの平均長がばらついたり、最適な加熱パルスのデューティ比が異なって均一なマーク幅が得られなくなりマーク長に応じて太りや細りが生じたりするため、ジッタ特性が悪化してしまう。
また、DVD系媒体の物理フォーマットに関しては、DVD−R媒体のフォーマットの場合、ランドプリピットと呼ばれるランド部の一部をカットしたフォーマットで規格化されている。この方式をとると、ランドプリピット信号(LPPb)が0.16未満ではプリピットアドレス等のプリピット情報が良好に再生出来ず、0.32を超えるとLPP信号自体がデータ領域においてノイズ的な振る舞いをし、データエラーが多く発生してしまう。
本発明に係る第1の実施形態は、基本的な最適パルス照射パターンである。
最短長マークのパルス先端部が高出力化されており、短い方から2番目以降の長さのマークについて、パルスの先端部と後端部を上乗せパワーを加えて高出力化するものである。最短長マークのパルス先端が高出力化するパルスの長さとしては、基本クロック周期Tの0.3倍〜1.5倍、すなわち、0.3T〜1.5Tの範囲が特に好ましく、0.2T〜2.0Tの範囲でも実施可能である。
また短い方から2番目以降マークの先端、後端部を高出力化する長さとしては、0.5T〜2Tの範囲が特に好ましく、0.2T〜2.5Tの範囲でも実施可能である。更に、最短長マークのパルス先端とそれ以外のマークのパルス先端と後端部が高出力化されており、その最短長マークのパルス後端部光量と、短い方から2番目以降のマークのパルス先端部光量が等しい。
上記のようなパルス波形を選択することにより、特に高線速記録において低ジッタで良好な記録が可能となる。
色素系の光記録媒体は、高線速化を実現しようとすると記録パワーを大きくしなければならず、その結果マーク間の熱干渉が一層起こり易くなる。
ここで、アシンメトリとは、RF信号(ピックアップの出力)において、信号の対称性がくずれ、データの判定すべきレベルが中心からずれたときのずれ量を全体の振幅の比で表したものである。このずれはディスクやピックアップの性能により発生する。通常、装置の判定レベルは回路構成上、信号の中心レベルで行われるので、アシンメトリが多いとエラーレート(ジッタ)が増加する。
また、1マークを複数パルス光(マルチパルス)で書き込む場合においても、パルス光を最適化すれば、上述の低アシンメトリ問題を解決することは可能であるが、複数のパルス光を用いるため、パルス光の立ち上がり、立ち下がり時間にばらつきを生じた際に記録品質自体がばらつく可能性がある。このばらつきは高線速記録になるほど発生し易くなることは言うまでもない。
本発明に係る実施形態2においては、記録先速度が42m/s以上の高線速記録における記録品質の向上が大きな課題であるが、高速での記録は最短長マークをいかに均一に形成するかが記録品質に大きく寄与する。
図4において、上段はスペースとマークとの関係を示し、中段は直前のスペース長psが3Tに等しい場合の記録レーザ光の波形を示し、下段はpsが3Tより大きい場合の記録レーザ光の波形を示し、各段の横軸は時間を示す。
例えば、psが3Tで、記録マーク長cmが3Tの記録レーザ光は、パルスパワーW0で0.80T、パルスパワーW1で1.15T照射した後、所定期間クーリングエリア(冷却期間)を設け、psが3Tより長く、cmが4Tより長い記録レーザ光は、パルスパワーW0で1.20T、パルスパワーW3で(n−4)×1.00T+1.05T、パルスパワーW2で0.70T照射した後、所定期間クーリングエリアを設けることを示す。
図5において、上段はスペースとマークとの関係を示し、中段はpsが3Tに等しい場合の記録レーザ光の波形を示し、下段はpsが3Tより大きい場合の記録レーザ光の波形を示し、各段の横軸は時間を示す。
特に記録線速度が大きくなると最短長マークが形成し難くなるため、上記の範囲で補正して最短長マークのパルス幅を長くする。
光学特性としては、記録再生波長近傍の長波長近傍の波長域の光、即ち記録光及び再生光の波長±5nmの波長域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.2の範囲にあることが好ましい。
nが1.5未満の場合には、十分な光学的変化を得難く記録変調度が低くなるため好ましくなく、nが3.0を越えると、波長依存性が高くなり過ぎ、記録再生波長領域であってもエラーとなってしまうため好ましくない。
また、kが0.02未満の場合には、記録感度が悪くなるため好ましくなく、kが0.2を越えると、50%以上の反射率を得ることが困難となるので好ましくない。なお、DVDは、再生専用機では650nm付近で規格化されているが、記録型媒体の記録光の波長はオーサリング専用媒体の635nmの他に、一般用途として650〜660nmで規格化されている。
これに対し、高周波ウォブルにすればLPPは必要なくなり、ウォブルを変調して同期をとるため、LPP方式の様にデータエラーが多発するような事態には至らない。
周波数は4Tより小さいと高すぎて検出し難くなり、回転制御やアドレス検知信頼性の点でも問題がある。
本発明に係る実施形態が対象とするDVD媒体のウォブルの振幅は、適当なフィルター、例えば4MHzのハイパスフィルターや30kHzのロウパスフィルターを通した信号のウォブル振幅(Wo)と、適当なフィルター、例えば30kHzのフィルターを通したプシュプル信号(PP)の比Wo/PPが、0.1≦Wo/PP≦0.4を満足するようなものであれば、本発明の目的であるウォブルでの同期合わせは容易であり、更に好ましくは0.15≦Wo/PP≦0.30の範囲である。
Wo/PPの値が0.1未満では同期をとるのに不十分な信号強度であり、0.4を越えるとデータ部エラーが増えてくる傾向にある。
但し、LPP方式に比べ、LPPが大きな媒体のデータエラー発生への影響度は小さくウォブル振幅の増加に伴うデータエラーは緩やかである。
d1×mが1200を下回ると充分な差信号が得られず、記録再生時に充分なトッラキングが行えないし、d1×mが160000を上回ると逆に発振してしまうためやはりトラッキングには好ましくなく、更に前述した基板成形の転写限界に起因する基板溝深さの限界もあって、実質的には160000を上回ることは出来ない。
〔基板〕
基板は、基板側から記録再生を行なう場合には使用レーザに対して透明でなければならないが、記録層側から記録再生を行なう場合には透明である必要はない。
基板材料としては、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、或いは、ガラス、セラミック、金属などを用いることができる。
なお、基板の表面にはトラッキング用の案内溝や案内ピット、更にアドレス信号などのプリフォーマットが形成されていても良い。
記録層はレーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録するものであり、その材料としては有機色素を主成分とするものを用いる。
ここで、主成分とは、記録再生に必要十分な量の有機色素を含有することを意味するが、通常は、必要に応じて適宜添加する少量の添加剤を除き、有機色素のみを用いる。
有機色素の例としては、アゾ系、ホルマザン系、ジピロメテン系、(ポリ)メチン系、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、テトラアザポルフィリン系、スクアリリウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系(インダンスレン系)、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系色素、或いはそれらの金属錯体などが挙げられる。中でも好ましいのは、アゾ(金属キレート)色素、ホルマザン(金属キレート)色素、スクアリリウム(金属キレート)色素、ジピロメテン(金属キレート)色素、トリメチンシアニン色素、テトラアザポルフィリン色素である。
上記色素は熱分解特性として、分解開始温度100℃〜360℃のものが好ましく、特に100℃〜350℃のものが好ましい。分解開始温度が360℃を越えると記録時のピット形成がうまく行われずジッタ特性が悪くなる。また、100℃未満であるとディスクの保存安定性が悪化する。
記録層の膜厚は100Å〜10μm、好ましくは200Å〜2000Åが適当である。
下引き層は、(1)接着性の向上、(2)水又はガスなどのバリアー、(3)記録層の保存安定性の向上、(4)反射率の向上、(5)溶剤からの基板の保護、(6)案内溝、案内ピット、プレフォーマットの形成などの目的で設けられる。
(1)の目的に対しては、アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の高分子化合物、又はシランカップリング剤などを用いることができる。
反射層の材料としては、Au、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、Snなどの単体で高反射率の得られる腐食され難い金属や半金属が挙げられるが、反射率や生産性の点からAu、Ag、Alが特に好ましい。また、これらの金属や半金属は単独で使用しても2種以上の合金として使用しても良い。膜形成法としては蒸着、スッパタリングなどが挙げられ、膜厚としては、50Å〜5000Å、好ましくは、100Å〜3000Åである。
層及び基板面ハードコート層は、
(1)記録層(反射吸収層)の傷、ホコリ、汚れ等からの保護、
(2)記録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、
(3)反射率の向上等を目的として使用される。これらの目的に対しては、前記下引き層と同じ材料を用いることができる。また、ポリメチルアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂などの有機材料を用いることもできる。最も好ましいのは生産性に優れた紫外線硬化樹脂である。保護層又は基板面ハードコート層の膜厚は、0.01μm〜30μm、好ましくは0.05μm〜10μmである。上記下引き層、保護層及び基板面ハードコート層には、記録層の場合と同様に安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
保護基板は、保護基板側からレーザ光を照射する場合には、使用レーザ光に対して透明でなければならないが、単なる保護板として用いる場合には透明でなくてもよい。使用可能な保護基板材料は前記基板材料と全く同じであり、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、ガラス、セラミック、又は金属などを用いることができる。
接着層の材料としては、2枚の記録媒体を接着できる材料なら何でもよく、生産性を考慮すると、紫外線硬化型接着剤又はホットメルト型接着剤が好ましい。
図1(b)に示す色素系追記型DVD媒体は、基板1の一方(図では上側)の面上に、色素含有記録層2、反射層6、保護層4、接着層8及び保護基板7を順次積層したものである。
図1(c)に示す色素系追記型DVD媒体は、基板1の一方(図では上側)の面上に、下引き層3、色素含有記録層2、反射層6、保護層4、接着層8及び保護基板7を順次積層し、基板1の他方(この場合下側)の面上に基板面ハードコート層5を積層したものである。
図2に示す色素系追記型DVD媒体は、第1基板21の一方(図では上側)の面上に、第1色素含有記録層22、第1反射層26、第1保護層24、接着層40、第2保護層34、第2反射層36、第2色素含有記録層32及び第2基板31を順次積層したものである。
図3に示す色素系追記型DVD媒体は、第1基板101の一方(図では上側)の面上に、第1色素含有記録層102、第1反射層103、第1保護層104、中間層300、第2保護層204、第2色素含有記録層203、第2反射層202及び第2基板201を順次積層したものである。
第1色素含有記録層102、第1反射層103及び第1保護層104で第1情報層100が構成され、第2保護層204、第2色素含有記録層203及び第2反射層202で第2情報層200が構成されている。
光の入射方向は矢印で示すように第1基板101の他方(この場合下側)の面からの方向となる。
大容量の情報を記録する装置として、光ディスクが使用されているが、光ディスクは通常、光ディスクドライブ(記録再生装置)によって記録再生される。
ここで、光ディスクとドライブ構成について、概略を説明する。DVD−RAM・WO(Write Once)、DVD−R、DVD+RとDVD−RAM(Random Access Memory)、DVD−RW、DVD+RWディスクは、書き込みが可能な(記録可能な)DVD(Digital Versatile Disc)である。前者のDVD−RAM・WO、DVD−R、DVD+Rは、1回だけ書き込みが可能なDVDである(なお、DVD Write Onceともいわれている)。また、後者のDVD−RAM、DVD−RW、DVD+RWは、複数回の書き込みが可能なDVDである。これらのDVD+RやDVD+RWディスク等、すなわち、光ディスクは、次の図6のようなドライブによって情報の記録再生が行われる。
同図において、11は光ディスク、12は光ディスク11を回転させるスピンドルモータ、13は光ディスク11にレーザ光LBを照射もしくは反射光を受光すると共に、光ディスク11の径方向に移動させる光ピックアップ、14はスピンドルモータ12及び光ピックアップ13の移動用のシークモータ(図示せず)を駆動するモータドライバ、15は光ピックアップ13からの光信号を増幅するリードアンプ、16は光ピックアップ13の図示しないヘッドの位置を制御するサーボ手段、17はDVDからの信号をデコードするDVDデコーダ、18はADIPデコーダ、19は光ピックアップ13のヘッドに用いられる半導体レーザを制御するレーザコントローラ、20はDVDへの信号をエンコードするDVDエンコーダ、21はDVD−Rへの信号をエンコードするDVD−ROMエンコーダ、22はバッファRAM、23はバッファRAM22を制御するバッファマネージャ、24はDVD−ROMからの信号をデコードするDVD−ROMデコーダ、25はATAPI/SCSIインターフェース、26はディジタル形式の信号をアナログ形式の信号に変換するD/Aコンバータ、27はROM、28は記録再生装置を統括制御するCPU、29はRAMを示し、Audioはオーディオ出力信号を示す。
光ディスク11は、スピンドルモータ12によって回転駆動される。このスピンドルモータ12は、モータドライバ14とサーボ手段16とにより、線速度または角速度が一定になるように制御される。この線速度又は角速度は、階段的に変更することが可能である。
これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基いて、モータドライバ14とサーボ手段16により、レーザ光LBのスポットが光ディスク11上の目的の場所に位置するように制御される。
なお、記録データは、8ビットずつまとめられて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ23によって一旦バッファRAM22に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース25を介して、図示しないホストコンピュータへ一括して転送される。
なお、上記地点はDVD−RW/−Rではウォブル信号の代わりにランドプリピット、DVD−RAM/RAM・WOではプリピットによって求められる。
また、アドレス情報を得る方式はランドプリピットやプリピットからアドレス情報を得る構成であっても良い。
情報処理装置は、制御装置12、インターフェース14、記録装置16、入力装置11及び表示装置13などを備えている。制御装置12は、CPU(中央処理装置、マイクロコンピュータ)、メインメモリ(何れも図示せず)などを含んで構成され、ホストコンピューターの全体を制御する。
インターフェース14は、光ディスクドライブ15(図5参照)との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。インターフェース14は前述した光ディスクドライブ15のインターフェース25と接続されている。
なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。記録装置16(HDD、ハードディスク)には、制御装置12のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。
なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置と入力装置とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。また、情報処理装置はオペレーティングシステム(OS)を搭載している。そして、情報処理装置を構成する全てのデバイスはOSによって管理されているものとする。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体及びその記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROM、EEPROM等を用いてよい。
このポリカーボネート基板上に、化学式1で示す化合物と化学式2で示す化合物とを重量比で70:30に秤量し、2,2,3,3,−テトラフルオロ−1−プロパノールで溶解し、スピンナー塗布し、厚さ700Åの有機色素層を形成する。
保護層を設けた後、厚さ0.6mm、外径120mmの射出成形ポリカーボネート平板基板をアクリル系フォトポリマーにて接着し記録媒体とした。
上記光記録媒体に対し、発振波長が660nmで、ビーム径が0.9μmの半導体レーザ光を用い、トラッキングしながらEFM信号(最小ピット長約0.4μm)を、表2に示す記録条件と記録線速とでBottom Jitter(ボトム・ジッタ)が極小となるような記録パワーで記録し、その個所を再生してジッタ値、アシンメトリ、PIエラー数を求めた。
なお、記録レーザ光の波形は図4、5に示す通りである。
更に、線速42m/sのパルス長と線速56m/sのパルス長とは、図4、5に示すパルス長を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例8は、クーリングパルス長を0.4Tと本発明2の最短スペース長3Tの1/6、即ち0.5Tより短くした例である。
また、上記光記録媒体に対し、発振波長660nm、ビーム径0.9μmの半導体レーザ光を用い、トラッキングしながらEFM信号(最小ピット長約0.4ミクロン)を下記表3に示す記録条件と記録線速で、かつ表1補正ありの条件下、ボトム・ジッタが極小となるような記録パワーで記録し、その個所を再生してジッタ値、アシンメトリ、PIエラー数を求めた。なお、比較例7〜9では、DVD−Rで実施されているLPPフォーマットのLPPbの大きさを振った(変化させた)試作条件スタンパと成形基板を用いて、実施例と同様の作成条件で光記録媒体を作成し、実施例と同様の評価を行った。
2 色素含有記録層
3 下引き層
4 保護層
5 基板面ハードコート層
6 反射層
7 保護基板
8 接着層
11 入力装置
12 制御装置
13 表示装置
14 インターフェイス
15 光ディスクドライブ
16 記録装置
21 第1基板
22 第1色素含有記録層
24 第1保護層
26 第1反射層
31 第2基板
32 第2色素含有記録層
34 第2保護層
36 第2反射層
40 接着層
100 第1情報層
101 第1基板
102 第1色素含有記録層
103 第1反射層
104 第1保護層
200 第2情報層
201 第2基板
202 第2反射層
203 第2色素含有記録層
204 第2保護層
300 中間層
space スペース
mark マーク
Cooling Area クーリング領域
T 基本クロック周期
n 3以上の整数
n’ 3以上の整数
ps 直前のスペース長
cm 記録マーク長
W0 最短長マークの先端部パルス記録パワー
W1 最短長マークの後端部パルス記録パワー及び、短い方から2番目以降の長さのマークのパルス先端部記録パワー
W2 短い方から2番目以降の長さのマークのパルス後端部記録パワー
W3 短い方から2番目以降の長さのマークの上乗せなしパワー
Claims (30)
- 色素系追記型DVD媒体の記録層にパルス光でマークを記録し、該記録を再生光で再生する記録再生方法であって、
最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録し、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録し、
前記記録時にパルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とすることを特徴とする記録再生方法。 - 色素系追記型DVD媒体のウォブルを設けた案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層にパルス光でマークを記録し、該記録を再生光で再生する記録再生方法であって、
最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録し、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録し、
前記マーク記録時に、パルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を、一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とすることを特徴とする記録再生方法。 - 前記記録時に、パルス後端部以降の前記クーリングパルスの照射光量を、一定時間0.1mW以下とすることを特徴とする請求項1または2記載の記録再生方法。
- パルス後端部以降に前記クーリングパルスを照射する時間を、最短長スペースの1/6〜6/6の長さとすることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の記録再生方法。
- 直前のスペース長が最短長である最短長マーク及び直前のスペース長が最短長である最短長でないマークを形成する場合に、該最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該最短長でないマークを形成する記録パルスの加熱パルス幅から、該最短長でないマークの記録マーク長と該最短長マークの記録マーク長との差分を引いた加熱パルス幅よりも長く設定し、かつ、
直前のスペース長が最短長である第1の最短長マーク及び直前のスペース長が最短長でない第2の最短長マークを形成する場合に、該第1の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該第2の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅よりも短く設定することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の記録再生方法。 - 前記ウォブルは、基本クロック周期をTとして4T〜96T相当の周波数とすることを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の記録再生方法。
- 前記ウォブルの振幅(Wo)と、トラックエラーを検出制御するための、2分割光検出器による差信号であるプッシュプル振幅(PP)との比「Wo/PP」を、0.1≦Wo/PP≦0.4の範囲として同期合わせすることを特徴とする請求項2から6の何れかに記載の記録再生方法。
- 記録用のパルス光の波長が600nm〜720nmであることを特徴とする請求項2から7の何れかに記載の記録再生方法。
- 記録用のパルス光及び再生用のパルス光の波長±5nmの波長域の光に対して、記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.2であることを特徴とする請求項2から8の何れかに記載の記録再生方法。
- 記録層の分解開始温度が100℃〜360℃であることを特徴とする請求項2から9の何れかに記載の記録再生方法。
- 色素系追記型DVD媒体が、基板上に、色素含有記録層と、反射層、保護層、接着層、保護基板及び基板面ハードコート層から選択される少なくとも1つの層とを有することを特徴とする請求項2から10の何れかに記載の記録再生方法。
- 色素系追記型DVD媒体が反射層を有し、該反射層が、金、銀、アルミニウムの何れか、又はそれらを主成分とする合金であることを特徴とする請求項2から11の何れかに記載の記録再生方法。
- 色素系追記型DVD媒体が保護層を有し、該保護層が紫外線硬化樹脂からなることを特徴とする請求項2から12の何れかに記載の記録再生方法。
- 色素系追記型DVD媒体が、第1基板と第2基板との間に、少なくとも色素含有記録層と反射層と保護層と接着層とをこの順に有する層構成、及び、少なくとも第1色素含有記録層と第1反射層と第1保護層と接着層と第2保護層と第2反射層と第2色素含有記録層とをこの順に有する層構成、のいずれかを有し、前記色素追記型DVD媒体の少なくとも片方の面に記録再生面を有することを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の記録再生方法。
- 前記接着層が、紫外線硬化樹脂を含むことを特徴とする請求項14に記載の記録再生方法。
- 色素系追記型DVD媒体の記録層にパルス光でマークを記録する記録手段と、該記録を再生光で再生する再生手段とを有する記録再生装置であって、
前記記録手段は、最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録し、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録し、
前記記録時にパルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とすることを特徴とする記録再生装置。 - 色素系追記型DVD媒体のウォブルを設けた案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層にパルス光でマークを記録する記録手段と、該記録を再生光で再生する再生手段とを有する記録再生装置であって、
前記記録手段は、最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録し、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録し、
前記マーク記録時に、パルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を、一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とすることを特徴とする記録再生装置。 - 前記記録手段は、前記記録時に、パルス後端部以降の前記クーリングパルスの照射光量を、一定時間0.1mW以下とすることを特徴とする請求項1または2記載の記録再生方法。
- 前記制御手段は、パルス光の後端部以降に前記クーリングパルスを照射する時間を、最短長スペースの1/6〜6/6の長さとすることを特徴とする請求項16から18の何れかに記載の記録再生装置。
- 前記制御手段は、直前のスペース長が最短長である最短長マーク及び直前のスペース長が最短長である最短長でないマークを形成する場合に、該最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該最短長でないマークを形成する記録パルスの加熱パルス幅から、該最短長でないマークの記録マーク長と該最短長マークの記録マーク長との差分を引いた加熱パルス幅よりも長く設定し、かつ、
直前のスペース長が最短長である第1の最短長マーク及び直前のスペース長が最短長でない第2の最短長マークを形成する場合に、該第1の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該第2の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅よりも短く設定することを特徴とする請求項16から19いずれかに記載の記録再生装置。 - 実質的なコンピュータが記録手段に、色素系追記型DVD媒体の記録層にパルス光でマークを記録させる処理と、再生手段に該記録を再生光で再生させる処理とを実行させる記録再生プログラムであって、前記コンピュータに、最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録する処理、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録する処理、
前記記録時にパルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とする処理を実行させることを特徴とする記録再生プログラム。 - 実質的なコンピュータが記録手段に、色素系追記型DVD媒体のウォブルを設けた案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層にパルス光でマークを記録させる処理と、該記録を再生光で再生させる処理とを実行させる記録再生プログラムであって、前記コンピュータに、
最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録させる処理と、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録させる処理と、
前記マーク記録時に、パルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を、一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とする処理とを実行させることを特徴とする記録再生プログラム。 - 前記コンピュータに、前記記録時に、パルス後端部以降の前記クーリングパルスの照射光量を、一定時間0.1mW以下とするように制御する処理を実行させる記録再生プログラムを記録したことを特徴とする請求項1または2記載の記録再生プログラム。
- 前記コンピュータに、パルス光の後端部以降に前記クーリングパルスを照射する時間を、最短長スペースの1/6〜6/6の長さとするように制御する処理を実行させる記録制御プログラムを記録したことを特徴とする請求項21から23の何れかに記載の記録再生プログラム。
- 前記コンピュータは、直前のスペース長が最短長である最短長マーク及び直前のスペース長が最短長である最短長でないマークを形成する場合に、該最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該最短長でないマークを形成する記録パルスの加熱パルス幅から、該最短長でないマークの記録マーク長と該最短長マークの記録マーク長との差分を引いた加熱パルス幅よりも長く設定し、かつ、
直前のスペース長が最短長である第1の最短長マーク及び直前のスペース長が最短長でない第2の最短長マークを形成する場合に、該第1の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該第2の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅よりも短く設定することを特徴とする請求項21から24のいずれかに記載の記録再生プログラム。 - 実質的なコンピュータが記録手段に、色素系追記型DVD媒体の記録層にパルス光でマークを記録させる処理と、再生手段に該記録を再生光で再生させる処理とを実行させる記録再生プログラムであって、前記コンピュータに、最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録する処理、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録する処理、
前記記録時にパルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とする処理を実行させる記録再生プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。 - 実質的なコンピュータが記録手段に、色素系追記型DVD媒体のウォブルを設けた案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層にパルス光でマークを記録させる処理と、該記録を再生光で再生させる処理とを実行させる記録再生プログラムであって、前記コンピュータに、
最短長マークを、パルス先端部が最も高出力化され、パルス後端部が該パルス先端部のパワーより低いパワーで高出力化された1つのパルス光で記録させる処理と、
2番目以降の長さの各マークを、パルス先端部及びパルス後端部の2カ所が一定時間高出力化され、該パルス先端部のパワーが前記最短長マークのパルス光のパルス後端部のパワーと等しく、該パルス後端部のパワーが前記2番目以降の長さの各マークのパルス光のパルス先端部のパワーより低い1つのパルス光で記録させる処理と、
前記マーク記録時に、パルス後端部以降のクーリングパルスの照射光量を、一定時間所定の値以下とし、かつ記録線速度を42m/s以上56m/s以下とする処理とを実行させる記録再生プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。 - 前記前記コンピュータに、前記記録時に、パルス後端部以降の前記クーリングパルスの照射光量を、一定時間0.1mW以下とするように制御する処理を実行させる記録再生プログラムを記録したことを特徴とする請求項26または27記載の記録媒体。
- 前記コンピュータは、パルス光の後端部以降に前記クーリングパルスを照射する時間を、最短長スペースの1/6〜6/6の長さとすることを特徴とする請求項26から28の何れかに記載の記録媒体。
- 前記コンピュータは、直前のスペース長が最短長である最短長マーク及び直前のスペース長が最短長である最短長でないマークを形成する場合に、該最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該最短長でないマークを形成する記録パルスの加熱パルス幅から、該最短長でないマークの記録マーク長と該最短長マークの記録マーク長との差分を引いた加熱パルス幅よりも長く設定し、かつ、
直前のスペース長が最短長である第1の最短長マーク及び直前のスペース長が最短長でない第2の最短長マークを形成する場合に、該第1の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該第2の最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅よりも短く設定することを特徴とする請求項26から29の何れかに記載の記録媒体。
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