JP2006252750A - 色素系追記型dvd媒体の記録方法及び記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】色素系追記型DVD媒体に対して高線速記録を行う際に、良好な記録波形を得ることができる記録方法及び記録再生装置の提供。
【解決手段】案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とすることを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録方法及び記録再生装置。
【選択図】図5
【解決手段】案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とすることを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録方法及び記録再生装置。
【選択図】図5
Description
本発明は、色素系追記型DVD媒体の記録方法及び記録再生装置に関する。また、これに適した色素系追記型DVD媒体に関する。
現在、大容量光ディスクとしてDVD±Rの高速化開発が進められている。記録容量の向上のためには、要素技術として、記録ピット微少化のための記録材料開発、MPEG2に代表される画像圧縮技術の採用、記録ピット読み取りのための半導体レーザの短波長化等が必要である。
これまで赤色波長域の半導体レーザとしては、バーコードリーダや計測器用に670nm帯のAlGaInPレーザダイオードが商品化されているのみであったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが本格的に光ストレージ市場で使用されている。DVDドライブの場合、光源として635nm帯と650nm帯のレーザダイオードで2つの波長で規格化されている。一方、再生専用のDVD−ROMドライブは波長〜650nmで商品化されている。
一般的にヒートモードによってピット(マーク)が形成される色素系追記型DVD媒体は、特定の記録速度において記録時のレーザ発光による記録パルスのパルス幅と記録パワーが最適化され、異なった記録線速度では形成されるマークやスペースの状態が変化する。即ち、マークの形成に必要な加熱パルスによる熱容量の不足が生じたり、最適な分解温度に対して到達する加熱温度が異なってマークの平均長がばらついたり、最適な加熱パルスのデューティ比が異なって均一なマーク幅が得られなくなりマーク長に応じて太りや細りが生じたりするため、ジッター特性が悪化してしまう。
これまで赤色波長域の半導体レーザとしては、バーコードリーダや計測器用に670nm帯のAlGaInPレーザダイオードが商品化されているのみであったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが本格的に光ストレージ市場で使用されている。DVDドライブの場合、光源として635nm帯と650nm帯のレーザダイオードで2つの波長で規格化されている。一方、再生専用のDVD−ROMドライブは波長〜650nmで商品化されている。
一般的にヒートモードによってピット(マーク)が形成される色素系追記型DVD媒体は、特定の記録速度において記録時のレーザ発光による記録パルスのパルス幅と記録パワーが最適化され、異なった記録線速度では形成されるマークやスペースの状態が変化する。即ち、マークの形成に必要な加熱パルスによる熱容量の不足が生じたり、最適な分解温度に対して到達する加熱温度が異なってマークの平均長がばらついたり、最適な加熱パルスのデューティ比が異なって均一なマーク幅が得られなくなりマーク長に応じて太りや細りが生じたりするため、ジッター特性が悪化してしまう。
このような背景から、例えばDVD+Rについては、記録パルスの発光波形が、非特許文献1〜2に記述されている。前者は16倍速対応単層型、後者は2.4倍速対応2層型のDVD+R媒体に関する規格書である。しかし、特に2層型媒体に2.4倍速以上の記録速度にて記録する場合に、上記の規格書に記述された記録パルス発光波形では記録媒体によっては充分な品質が得られない場合があった。
また、DVD系媒体の物理フォーマットに関しては、DVD−R媒体のフォーマットの場合、ランドプリピットと呼ばれるランド部の一部をカットしたフォーマットで規格化されている。この方式をとると、ランドプリピット信号(LPPb)が0.16未満ではプリピットアドレス等のプリピット情報が良好に再生できず、0.32を越えるとLPP信号自体がデータ領域においてノイズ的な振る舞いをし、データエラーが多く発生してしまう。従って、LPPは、記録材料に合ったカット幅をスタンパで微調整して、LPPbが0.16〜0.32の範囲になるようにランドカット幅を制御しなければならない。
また、DVD系媒体の物理フォーマットに関しては、DVD−R媒体のフォーマットの場合、ランドプリピットと呼ばれるランド部の一部をカットしたフォーマットで規格化されている。この方式をとると、ランドプリピット信号(LPPb)が0.16未満ではプリピットアドレス等のプリピット情報が良好に再生できず、0.32を越えるとLPP信号自体がデータ領域においてノイズ的な振る舞いをし、データエラーが多く発生してしまう。従って、LPPは、記録材料に合ったカット幅をスタンパで微調整して、LPPbが0.16〜0.32の範囲になるようにランドカット幅を制御しなければならない。
なお、色素を記録層に用いた光記録媒体の公知例としては、ポリメチン色素或いはポリメチン色素と光安定化材を記録材料として用いるもの、テトラアザポルフィリン(ポルフィラジン)色素又はシアニン色素+アゾ金属キレート色素(塩形成色素)からなる層と反射層を記録層とするもの、ホルマザン(金属キレート)色素+その他の色素を記録材料として用いるもの、ジピロメテン(金属キレート)色素+その他の色素を記録材料として用いるものなどがあり、枚挙に暇がない。また、記録材料に色素を用いマルチパルス記録を行うものも多数知られているが、本発明者等の知る限り、本発明のように色素系追記型DVD媒体に対し1パルスで記録を行い、かつ高線速記録を行う際の記録波形に着目した文献は見当たらない。参考までに、矩形波又は1マークに対し1本のパルス光を用いる記録方法に関する文献としては、特許文献1〜7などが知られている。
本発明は、色素系追記型DVD媒体に対して12m/s以上、更には30m/s以上の高線速記録を行う際に、良好な記録波形を得ることができる記録方法の提供を目的とする。また、本発明はCD系媒体に比べて短波長に発振波長を有する半導体レーザを用いる追記型DVDシステムの新フォーマット方式であって、LPP方式と同様、データの書き足し部における未記録領域を無くす有効な方式、更には、DVD−Rランドプリピット方式に比較して、スタンパ作製時に於ける微細なカット幅制御やLPP信号のデータ部への漏れ出しによるデータエラーが生じない優れた方式の提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜12)の発明(以下、本発明1〜12という)によって解決される。
1) 案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とすることを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録方法。
2) パルス後端部以降にクーリングパルスを設け、その照射光量を0.75mW以下とし、照射する時間を、基本クロック周期Tの40/16以下の長さとすることを特徴とする1)記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
3) 案内溝がウォブル溝により形成され、該ウォブルの周波数が基本クロック周期をTとして4T〜96Tであることを特徴とする1)又は2)記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
4) パルス光の波長が600〜720nmであることを特徴とする1)〜3)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
5) DVD信号に対する記録線速度が3.83±0.03m/sであることを特徴とする1)〜4)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
6) マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワーを、最短長マークのパルスパワーの2.4〜19.5%とし、かつ記録線速度を30m/s以上とすることを特徴とする1)〜5)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
7) 色素系追記型DVD媒体が、基板上に、記録層の他に、反射層、保護層、接着層、保護基板、基板面ハードコート層から選ばれる少なくとも一つの層を有することを特徴とする1)〜6)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
8) 色素系追記型DVD媒体が反射層を有し、該反射層が、金、銀、アルミニウムの何れか、又はそれらを主成分とする合金からなることを特徴とする7)に記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
9) 色素系追記型DVD媒体が、ウォブルを設けた案内溝を有する基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を有し、更に接着層を介して保護基板を有する構造(単層型)であるか、或いは、ウォブルを設けた案内溝を有する基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を有する構成単位が2組、紫外線硬化樹脂からなる接着層を介して基板が外側になるように貼り合わされた構造(2層型)であることを特徴とする7)又は8)記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
10) 請求項1〜9の何れかに記載の記録方法を実施するのに最適な最短長マークのパルスパワー情報と、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー情報が、予め案内溝に記録されていることを特徴とする色素系追記型DVD媒体。
11) 案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とする機能を有することを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録再生装置。
12) 10)記載の色素系追記型DVD媒体を用いることにより、該媒体の案内溝に予め記録されているパルスパワー情報に基づいて記録条件が設定される機能を有することを特徴とする記録再生装置。
1) 案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とすることを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録方法。
2) パルス後端部以降にクーリングパルスを設け、その照射光量を0.75mW以下とし、照射する時間を、基本クロック周期Tの40/16以下の長さとすることを特徴とする1)記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
3) 案内溝がウォブル溝により形成され、該ウォブルの周波数が基本クロック周期をTとして4T〜96Tであることを特徴とする1)又は2)記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
4) パルス光の波長が600〜720nmであることを特徴とする1)〜3)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
5) DVD信号に対する記録線速度が3.83±0.03m/sであることを特徴とする1)〜4)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
6) マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワーを、最短長マークのパルスパワーの2.4〜19.5%とし、かつ記録線速度を30m/s以上とすることを特徴とする1)〜5)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
7) 色素系追記型DVD媒体が、基板上に、記録層の他に、反射層、保護層、接着層、保護基板、基板面ハードコート層から選ばれる少なくとも一つの層を有することを特徴とする1)〜6)の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
8) 色素系追記型DVD媒体が反射層を有し、該反射層が、金、銀、アルミニウムの何れか、又はそれらを主成分とする合金からなることを特徴とする7)に記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
9) 色素系追記型DVD媒体が、ウォブルを設けた案内溝を有する基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を有し、更に接着層を介して保護基板を有する構造(単層型)であるか、或いは、ウォブルを設けた案内溝を有する基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を有する構成単位が2組、紫外線硬化樹脂からなる接着層を介して基板が外側になるように貼り合わされた構造(2層型)であることを特徴とする7)又は8)記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
10) 請求項1〜9の何れかに記載の記録方法を実施するのに最適な最短長マークのパルスパワー情報と、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー情報が、予め案内溝に記録されていることを特徴とする色素系追記型DVD媒体。
11) 案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とする機能を有することを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録再生装置。
12) 10)記載の色素系追記型DVD媒体を用いることにより、該媒体の案内溝に予め記録されているパルスパワー情報に基づいて記録条件が設定される機能を有することを特徴とする記録再生装置。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
図1に本発明の基本的なパルス照射パターンを示す。
最短長マークのパルス長(T1)は、基本クロック周期Tの1/16倍〜48/16倍が好ましく、特に25/16倍〜48/16倍が好ましい。パルス長(T1)が短いと記録感度が低下し易いためである。
また短い方から2番目以降の長さのマーク、即ち最短長マーク以外のマークにおいて、パルスの先端部に上乗せパワーを加えて高出力化する長さ(T2)は、基本クロック周期Tの1/16倍〜32/16倍が好ましく、特に16/16倍〜32/16倍が好ましい。また、後端部に上乗せパワーを加えて高出力化する長さ(T3)は、基本クロック周期Tの0/16倍〜32/16倍が好ましく、特に0/16倍〜16/16倍が好ましい。
先端部の上乗せ後のパワー(W1)は、上乗せパワーを加えない部分のパワー(W2)の1.0倍より大きく2.0倍以下が好ましい。即ち、1.0<W1/W2≦2.0が好ましい。この範囲から外れるとマークの長さが基本クロックからずれやすく、良好なジッターが得にくいためである。更に、W1、W2と、最短長マークのパルスパワー(W0)や最短長マーク以外のマークの後端部の上乗せ後のパワー(W3)の関係は、W0≧W1≧W3で、且つ、W1≧W3のときW3>W2、W1>W3のときW3≧W2であることが好ましい。
図1に本発明の基本的なパルス照射パターンを示す。
最短長マークのパルス長(T1)は、基本クロック周期Tの1/16倍〜48/16倍が好ましく、特に25/16倍〜48/16倍が好ましい。パルス長(T1)が短いと記録感度が低下し易いためである。
また短い方から2番目以降の長さのマーク、即ち最短長マーク以外のマークにおいて、パルスの先端部に上乗せパワーを加えて高出力化する長さ(T2)は、基本クロック周期Tの1/16倍〜32/16倍が好ましく、特に16/16倍〜32/16倍が好ましい。また、後端部に上乗せパワーを加えて高出力化する長さ(T3)は、基本クロック周期Tの0/16倍〜32/16倍が好ましく、特に0/16倍〜16/16倍が好ましい。
先端部の上乗せ後のパワー(W1)は、上乗せパワーを加えない部分のパワー(W2)の1.0倍より大きく2.0倍以下が好ましい。即ち、1.0<W1/W2≦2.0が好ましい。この範囲から外れるとマークの長さが基本クロックからずれやすく、良好なジッターが得にくいためである。更に、W1、W2と、最短長マークのパルスパワー(W0)や最短長マーク以外のマークの後端部の上乗せ後のパワー(W3)の関係は、W0≧W1≧W3で、且つ、W1≧W3のときW3>W2、W1>W3のときW3≧W2であることが好ましい。
本発明では、各パルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の光を照射する。「マーク形成に対応するパルス光以外の照射光」とは、記録時の照射光からマークを形成する記録パルス光(クーリングパルスがある場合にはクーリングパルスを含む)を除いた部分であり、図1の例では記録パルス間のW4の照射光レベル部である。
マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワーW4は、最短長マークのパルスパワーW0の1.2〜22%とする。マーク形成に対応するパルス光以外の照射光はマーク形成時のプレヒートの役割があり、そのパワーW4がW0の1.2〜22%の場合に良好なジッターを得やすい。1.2%未満ではプレヒート効果が十分に得られず、22%を超えるとプレヒートにより逆にマーク長がずれるためである。好ましくは2.4〜19.5%である。
更に、マーク間の熱干渉を低減するためにクーリングパルス(Tc)を設定しても良く、その場合のパルス照射時間は、基本クロック周期Tの40/16以下の長さが好ましい。Tcが長くなるとW4の照射時間が短くなり、本発明の効果が得にくくなるためである。また、後述する図11から、ジッターが規格値9%以下になるパワー範囲の広さは、Pc=0mWにおいて、Tcの長さが32/16T≒16/16T>40/16T≒0/16Tの関係にあり、32/16T〜16/16Tの辺りが最適であって、40/16Tを超えると最適範囲からますます離れることになり、効果を期待できなくなるためである。
マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワーW4は、最短長マークのパルスパワーW0の1.2〜22%とする。マーク形成に対応するパルス光以外の照射光はマーク形成時のプレヒートの役割があり、そのパワーW4がW0の1.2〜22%の場合に良好なジッターを得やすい。1.2%未満ではプレヒート効果が十分に得られず、22%を超えるとプレヒートにより逆にマーク長がずれるためである。好ましくは2.4〜19.5%である。
更に、マーク間の熱干渉を低減するためにクーリングパルス(Tc)を設定しても良く、その場合のパルス照射時間は、基本クロック周期Tの40/16以下の長さが好ましい。Tcが長くなるとW4の照射時間が短くなり、本発明の効果が得にくくなるためである。また、後述する図11から、ジッターが規格値9%以下になるパワー範囲の広さは、Pc=0mWにおいて、Tcの長さが32/16T≒16/16T>40/16T≒0/16Tの関係にあり、32/16T〜16/16Tの辺りが最適であって、40/16Tを超えると最適範囲からますます離れることになり、効果を期待できなくなるためである。
また、記録線速度は12m/s以上とし、好ましくは30m/s以上とする。記録線速度の上限は特にないが、現在の記録再生装置では機能的に60〜70m/s程度が限界である。
上記のようなパルス波形を選択することにより、特に高線速記録において低ジッターで良好な記録が可能となる。
DVD媒体の場合、単層型記録媒体と2層型記録媒体で異なる線密度設定となっており、単層型では3.49m/s、2層型では3.83m/sであるが、特に2層型記録媒体の記録線密度、即ちDVD信号に対する記録線速度が3.83±0.03m/sの場合に、より良好な効果が得られる。
上記のようなパルス波形を選択することにより、特に高線速記録において低ジッターで良好な記録が可能となる。
DVD媒体の場合、単層型記録媒体と2層型記録媒体で異なる線密度設定となっており、単層型では3.49m/s、2層型では3.83m/sであるが、特に2層型記録媒体の記録線密度、即ちDVD信号に対する記録線速度が3.83±0.03m/sの場合に、より良好な効果が得られる。
従来技術では1マークを複数パルス光(マルチパルス)で書き込む記録方法も提案されているが、複数のパルス光を用いるため、記録速度が速くなった場合に、パルス光の立ち上がり、立ち下がり時間にばらつきが発生し易く、更に高速応答が難しいため12.64m/s以上の記録線速度では採用が困難である。
これに対し本発明では、1マーク当り1パルス光で記録するため、該マルチパルス光記録に比べて記録品質のばらつきが少ない記録方法を提供できる利点がある。また、書き込み中のアドレス検出においては、マルチパルス法よりも単純な記録波形であるため記録時の光量を平均化し易く、スペース部の反射光量だけでなくマーク部の光量も平均化してアドレス検出することが可能となる。更に、パルスの後端に0.75mW以下のクーリングパルス(Pc)を設けても、スペース部の照射光パワー(W4)を高く設定することでアドレス検出を比較的容易に実施できる利点を有する。後述する図11に示すように、Pc=0.75mWでは、ジッターが規格値9%以下になるパワー範囲の広さが他の場合と同じくらい広い。しかし、あまりパワーを高くすると、実質的にクーリングパルスを設けないのと同じことになってしまうので、これ以上高くすることは好ましくない。
本発明に該当するパワー制御波形の例を図5〜図7に示す。
これに対し本発明では、1マーク当り1パルス光で記録するため、該マルチパルス光記録に比べて記録品質のばらつきが少ない記録方法を提供できる利点がある。また、書き込み中のアドレス検出においては、マルチパルス法よりも単純な記録波形であるため記録時の光量を平均化し易く、スペース部の反射光量だけでなくマーク部の光量も平均化してアドレス検出することが可能となる。更に、パルスの後端に0.75mW以下のクーリングパルス(Pc)を設けても、スペース部の照射光パワー(W4)を高く設定することでアドレス検出を比較的容易に実施できる利点を有する。後述する図11に示すように、Pc=0.75mWでは、ジッターが規格値9%以下になるパワー範囲の広さが他の場合と同じくらい広い。しかし、あまりパワーを高くすると、実質的にクーリングパルスを設けないのと同じことになってしまうので、これ以上高くすることは好ましくない。
本発明に該当するパワー制御波形の例を図5〜図7に示す。
また、熱干渉の影響を考慮して、直前のスペース長が最短長であるマークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該マークの長さが最短長であるか否かで区別し、最短長マークの加熱パルス幅を最短長でないマークの加熱パルス幅よりも長く設定することで、より低ジッターな記録が実現できる。
更に、最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該最短長マークの直前のスペース長が最短長であるか否かで区別し、直前のスペース長が最短であるマークの加熱パルス幅を、直前のスペース長が最短でないマークの加熱パルス幅よりも短く設定することで、一層低ジッターな記録が実現できる。
上記加熱パルス幅を短く設定するための補正量(長さ)は、2/16T以下の範囲が特に好ましい。形成されるマークの直前のスペース長が最短長である場合に、そのマークを形成するパルスの加熱パルス幅が他のマークの場合と略等しいと、熱干渉により該直前のスペース長が短くなり、ジッターが若干悪化する。そこで、このような場合のみ、マークを記録するための加熱パルス幅を短くすると効果がある。更にパルス幅を短くしたい場合は加熱パルスの前エッジを短くすることが効果的なのは言うまでもない。
また、形成されるマークの直前のスペース長が最短長であるとき、そのマークを形成するパルスの加熱パルス幅が2/16Tよりも短いと、マーク長自身が短くなり過ぎるので好ましくない。
最短長マークの加熱パルス幅を他のマークの場合よりも長く設定する際の補正量(長さ)は、1/16T〜3/16Tが好ましい。特に記録線速度が大きくなると最短長マークが形成し難くなるため、上記の範囲で補正して最短長マークの加熱パルス幅を長くする。
更に、最短長マークを形成する記録パルスの加熱パルス幅を、該最短長マークの直前のスペース長が最短長であるか否かで区別し、直前のスペース長が最短であるマークの加熱パルス幅を、直前のスペース長が最短でないマークの加熱パルス幅よりも短く設定することで、一層低ジッターな記録が実現できる。
上記加熱パルス幅を短く設定するための補正量(長さ)は、2/16T以下の範囲が特に好ましい。形成されるマークの直前のスペース長が最短長である場合に、そのマークを形成するパルスの加熱パルス幅が他のマークの場合と略等しいと、熱干渉により該直前のスペース長が短くなり、ジッターが若干悪化する。そこで、このような場合のみ、マークを記録するための加熱パルス幅を短くすると効果がある。更にパルス幅を短くしたい場合は加熱パルスの前エッジを短くすることが効果的なのは言うまでもない。
また、形成されるマークの直前のスペース長が最短長であるとき、そのマークを形成するパルスの加熱パルス幅が2/16Tよりも短いと、マーク長自身が短くなり過ぎるので好ましくない。
最短長マークの加熱パルス幅を他のマークの場合よりも長く設定する際の補正量(長さ)は、1/16T〜3/16Tが好ましい。特に記録線速度が大きくなると最短長マークが形成し難くなるため、上記の範囲で補正して最短長マークの加熱パルス幅を長くする。
次に、記録層に必要な項目として光学特性が挙げられる。
光学特性としては、記録再生波長近傍の長波長近傍の波長域の光、即ち記録光及び再生光の波長±5nmの波長域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.2の範囲にあることが好ましい。nが1.5未満の場合には、十分な光学的変化を得難く記録変調度が低くなるため好ましくなく、nが3.0を越えると、波長依存性が高くなり過ぎ、記録再生波長領域であってもエラーとなってしまうため好ましくない。また、kが0.02未満の場合には、記録感度が悪くなるため好ましくなく、kが0.2を越えると、50%以上の反射率を得ることが困難となるので好ましくない。
なお、DVDは、再生専用機では650nm付近で規格化されているが、記録型媒体の記録光の波長はオーサリング専用媒体の635nmの他に、一般用途として650〜660nmで規格化されている。しかしながら、これらの波長はあくまで中心波長であり、LDの製造のバラツキで短波長側、長波長側に振れる。またLDは、その特性上、一般的に温度が上昇すると波長が長波長側にシフトする。本発明は上記波長域を含む600〜720nmの記録波長、好ましくは635〜665nmで実施可能な方法である。
光学特性としては、記録再生波長近傍の長波長近傍の波長域の光、即ち記録光及び再生光の波長±5nmの波長域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.2の範囲にあることが好ましい。nが1.5未満の場合には、十分な光学的変化を得難く記録変調度が低くなるため好ましくなく、nが3.0を越えると、波長依存性が高くなり過ぎ、記録再生波長領域であってもエラーとなってしまうため好ましくない。また、kが0.02未満の場合には、記録感度が悪くなるため好ましくなく、kが0.2を越えると、50%以上の反射率を得ることが困難となるので好ましくない。
なお、DVDは、再生専用機では650nm付近で規格化されているが、記録型媒体の記録光の波長はオーサリング専用媒体の635nmの他に、一般用途として650〜660nmで規格化されている。しかしながら、これらの波長はあくまで中心波長であり、LDの製造のバラツキで短波長側、長波長側に振れる。またLDは、その特性上、一般的に温度が上昇すると波長が長波長側にシフトする。本発明は上記波長域を含む600〜720nmの記録波長、好ましくは635〜665nmで実施可能な方法である。
次に、基板に設ける蛇行した案内溝のウォブル特性について述べるが、ウォブル周波数を特定するためのTは基本クロック周期であり、DVD(4.7GB)媒体であれば、約0.133μm、時間にして約38nsec.である。
通常、ウォブルの周波数帯としては150T〜400T相当が用いられているが、この周波数帯は、周波数変調にしろ位相変調にしろデータの書き足しをする場合にウォブルの周波数が低すぎて、前データと書き足しデータとの間がかなり空いてしまい高密度記録には向かない。これに対しDVD−RではLPPを設け、このLPP信号によりデータの書き込む位置を制御している。
しかしながら、LPP方式ではLPPの信号振幅が小さ過ぎるとLPPが良好に読み出せず、逆にLPPが大き過ぎると今度はLPP信号自体が書き込みデータへ漏れ込んでデータエラーが多発するという不具合が生じるため、LPPには、0.16≦LPPb≦0.32、好ましくは0.18≦LPPb≦0.26という制約が生じ、スタンパ作成の際、ランドのカット幅を微細に制御しなくてはならない。
これに対し、高周波ウォブルにすればLPPは必要なくなり、ウォブルを変調して同期をとるため、LPP方式の様にデータエラーが多発するような事態には至らない。本発明3で規定するように、ウォブルの好ましい周波数は4T〜96Tである。4Tより小さいと高周波数すぎて検出し難くなり、回転制御やアドレス検知信頼性の点でも問題がある。一方、96Tより大きくなると周波数が低すぎて、データを追記書きする際の継ぎ目に間隔が開きすぎ、容量の低下やデータ処理速度低下等の問題を生じる。
通常、ウォブルの周波数帯としては150T〜400T相当が用いられているが、この周波数帯は、周波数変調にしろ位相変調にしろデータの書き足しをする場合にウォブルの周波数が低すぎて、前データと書き足しデータとの間がかなり空いてしまい高密度記録には向かない。これに対しDVD−RではLPPを設け、このLPP信号によりデータの書き込む位置を制御している。
しかしながら、LPP方式ではLPPの信号振幅が小さ過ぎるとLPPが良好に読み出せず、逆にLPPが大き過ぎると今度はLPP信号自体が書き込みデータへ漏れ込んでデータエラーが多発するという不具合が生じるため、LPPには、0.16≦LPPb≦0.32、好ましくは0.18≦LPPb≦0.26という制約が生じ、スタンパ作成の際、ランドのカット幅を微細に制御しなくてはならない。
これに対し、高周波ウォブルにすればLPPは必要なくなり、ウォブルを変調して同期をとるため、LPP方式の様にデータエラーが多発するような事態には至らない。本発明3で規定するように、ウォブルの好ましい周波数は4T〜96Tである。4Tより小さいと高周波数すぎて検出し難くなり、回転制御やアドレス検知信頼性の点でも問題がある。一方、96Tより大きくなると周波数が低すぎて、データを追記書きする際の継ぎ目に間隔が開きすぎ、容量の低下やデータ処理速度低下等の問題を生じる。
本発明が対象とするDVD媒体のウォブルの振幅は、適当なフィルター、例えば4MHz、30kHzのハイ、ロウパスフィルターを通した信号のウォブル振幅(Wo)と、適当なフィルター、例えば30kHzのフィルターを通したプシュプル信号(PP)の比Wo/PPが、0.1≦Wo/PP≦0.4を満足するようなものであれば、本発明の目的であるウォブルでの同期合わせは容易であり、更に好ましくは0.15≦Wo/PP≦0.30の範囲である。Wo/PPの値が0.1未満では同期をとるのに不十分な信号強度であり、0.4を越えるとデータ部エラーが増えてくる傾向にある。但し、LPP方式に比べ、LPPが大きな媒体のデータエラー発生への影響度は小さくウォブル振幅の増加に伴うデータエラーは緩やかである。
更にスタンパを作成する際、LPP方式のLPPカット幅を前述した0.16〜0.32の範囲内にするには高度なカット幅制御技術を必要とするが、本発明の高周波ウォブル方式においては高周波発生源とウォブルの振り量の大きさ(ウォブル振り量を制御する回路で振り量は任意に再現性よく作成できる)を管理しさえすれば目的が達成されるため、スタンパの歩留まりや、媒体の歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
更にスタンパを作成する際、LPP方式のLPPカット幅を前述した0.16〜0.32の範囲内にするには高度なカット幅制御技術を必要とするが、本発明の高周波ウォブル方式においては高周波発生源とウォブルの振り量の大きさ(ウォブル振り量を制御する回路で振り量は任意に再現性よく作成できる)を管理しさえすれば目的が達成されるため、スタンパの歩留まりや、媒体の歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
また、上記のフォーマットを有する基板の溝形状としては、有機色素を用いて溶剤塗工法により記録層を形成する場合を例にとると、好ましい溝深さは1000〜2500Åであり、更に好ましくは1500〜2000Åである。溝深さが1000Å未満ではプシュプル信号が充分にとれずトラッキング制御ができない。また、2500Åを越えると基板成形の際に転写性が甘くなるため好ましくない。
更に、色素記録層を設けた場合の色素溝深さはウォブル周波数をmT(mは自然数)とし、色素溝深さをd1とした時に1200≦d1×m≦160000の範囲にあることが好ましい。d1×mが1200を下回ると充分な差信号が得られず、記録再生時に充分なトッラキングが行えないし、d1×mが160000を上回ると逆に発振してしまうためやはりトラッキングには好ましくなく、更に前述した基板成形の転写限界に起因する基板溝深さの限界もあって、実質的には160000を上回ることは出来ない。
また、記録密度4〜5GBの容量を確保するためにトラックピッチは0.64〜0.8μm程度が必要である。溝幅に関しては、記録材料によって異なるが、ほぼ全ての有機材料において、半値幅0.18〜0.40μmの幅で適用できる。
更に、色素記録層を設けた場合の色素溝深さはウォブル周波数をmT(mは自然数)とし、色素溝深さをd1とした時に1200≦d1×m≦160000の範囲にあることが好ましい。d1×mが1200を下回ると充分な差信号が得られず、記録再生時に充分なトッラキングが行えないし、d1×mが160000を上回ると逆に発振してしまうためやはりトラッキングには好ましくなく、更に前述した基板成形の転写限界に起因する基板溝深さの限界もあって、実質的には160000を上回ることは出来ない。
また、記録密度4〜5GBの容量を確保するためにトラックピッチは0.64〜0.8μm程度が必要である。溝幅に関しては、記録材料によって異なるが、ほぼ全ての有機材料において、半値幅0.18〜0.40μmの幅で適用できる。
次に、本発明の対象となる色素系追記型DVD媒体の層構成、各層の必要特性及び構成材料について説明する。
図2(a)〜(d)は、通常の追記型光ディスクの層構成例であり、図3(a)〜(c)は通常のCD−R媒体の層構成例であり、図4(a)〜(d)は追記型DVD媒体の層構成例である。特に図4(d)は片面2層型の記録媒体構成である。本発明の対象となる色素系追記型DVD媒体の好ましい基本構成は、図4(b)〜(d)に示すような、第1基板と第2基板(保護基板)を、記録層を中にして接着剤で貼り合わせたものである。
記録層は有機色素層単層でも、反射率を高めるため有機色素層と反射層との積層でも良い。記録層と基板の間には下引き層又は保護層を設けてもよく、機能向上のため各層を2層以上の積層構造とした構成でも良い。最も普通に用いられるのは、第1基板/有機色素層/反射層/保護層/接着層/第2基板(保護基板)からなる構造である。
図2(a)〜(d)は、通常の追記型光ディスクの層構成例であり、図3(a)〜(c)は通常のCD−R媒体の層構成例であり、図4(a)〜(d)は追記型DVD媒体の層構成例である。特に図4(d)は片面2層型の記録媒体構成である。本発明の対象となる色素系追記型DVD媒体の好ましい基本構成は、図4(b)〜(d)に示すような、第1基板と第2基板(保護基板)を、記録層を中にして接着剤で貼り合わせたものである。
記録層は有機色素層単層でも、反射率を高めるため有機色素層と反射層との積層でも良い。記録層と基板の間には下引き層又は保護層を設けてもよく、機能向上のため各層を2層以上の積層構造とした構成でも良い。最も普通に用いられるのは、第1基板/有機色素層/反射層/保護層/接着層/第2基板(保護基板)からなる構造である。
《基板》
基板は、基板側から記録再生を行なう場合には使用レーザに対して透明でなければならないが、記録層側から記録再生を行なう場合には透明である必要はない。基板材料としては、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、或いは、ガラス、セラミック、金属などを用いることができる。なお、基板の表面にはトラッキング用の案内溝や案内ピット、更にアドレス信号などのプリフォーマットが形成されていても良い。
基板は、基板側から記録再生を行なう場合には使用レーザに対して透明でなければならないが、記録層側から記録再生を行なう場合には透明である必要はない。基板材料としては、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、或いは、ガラス、セラミック、金属などを用いることができる。なお、基板の表面にはトラッキング用の案内溝や案内ピット、更にアドレス信号などのプリフォーマットが形成されていても良い。
《記録層》
記録層はレーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録するものであり、その材料としては有機色素を主成分とするものを用いる。ここで、主成分とは、記録再生に必要十分な量の有機色素を含有することを意味するが、通常は、必要に応じて適宜添加する少量の添加剤を除き、有機色素のみを用いる。
有機色素の例としては、アゾ系、ホルマザン系、ジピロメテン系、(ポリ)メチン系、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、テトラアザポルフィリン系、スクアリリウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系(インダンスレン系)、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系色素、或いはそれらの金属錯体などが挙げられる。中でも好ましいのは、アゾ(金属キレート)色素、ホルマザン(金属キレート)色素、スクアリリウム(金属キレート)色素、ジピロメテン(金属キレート)色素、トリメチンシアニン色素、テトラアザポルフィリン色素である。
上記色素は熱分解特性として、分解開始温度100〜360℃のものが好ましく、特に100〜350℃のものが好ましい。分解開始温度が360℃を越えると記録時のピット形成がうまく行われずジッター特性が悪くなる。また、100℃未満であるとディスクの保存安定性が悪化する。
記録層はレーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録するものであり、その材料としては有機色素を主成分とするものを用いる。ここで、主成分とは、記録再生に必要十分な量の有機色素を含有することを意味するが、通常は、必要に応じて適宜添加する少量の添加剤を除き、有機色素のみを用いる。
有機色素の例としては、アゾ系、ホルマザン系、ジピロメテン系、(ポリ)メチン系、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、テトラアザポルフィリン系、スクアリリウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系(インダンスレン系)、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系色素、或いはそれらの金属錯体などが挙げられる。中でも好ましいのは、アゾ(金属キレート)色素、ホルマザン(金属キレート)色素、スクアリリウム(金属キレート)色素、ジピロメテン(金属キレート)色素、トリメチンシアニン色素、テトラアザポルフィリン色素である。
上記色素は熱分解特性として、分解開始温度100〜360℃のものが好ましく、特に100〜350℃のものが好ましい。分解開始温度が360℃を越えると記録時のピット形成がうまく行われずジッター特性が悪くなる。また、100℃未満であるとディスクの保存安定性が悪化する。
上記色素には光学特性、記録感度、信号特性などの向上の目的で他の有機色素、金属、金属化合物を混合してもよく、或いは色素層と他の有機色素、金属、金属化合物からなる層を積層しても良い。
このような金属、金属化合物の例としては、In、Te、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、Al、Be、TeO2、SnO、As、Cdなどが挙げられ、それぞれを分散混合するか或いは積層して用いることができる。
更に、上記染料中に高分子材料、例えばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の材料、或いはシランカップリング剤などを分散混合しても良いし、特性改良の目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤などを一緒に用いることも出来る。
このような金属、金属化合物の例としては、In、Te、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、Al、Be、TeO2、SnO、As、Cdなどが挙げられ、それぞれを分散混合するか或いは積層して用いることができる。
更に、上記染料中に高分子材料、例えばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の材料、或いはシランカップリング剤などを分散混合しても良いし、特性改良の目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤などを一緒に用いることも出来る。
記録層の形成は、蒸着、スパッタリング、CVD、溶剤塗布などの通常の手段によって行うことができる。塗布法を用いる場合には、上記染料などを有機溶剤に溶解し、スプレー、ローラーコーティグ、ディッピング、スピンコーティングなどの慣用のコーティング法によって行うことが出来る。用いられる有機溶媒としては一般にメタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;クロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエタン、四塩化炭素、トリクロルエタンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香族類;メトキシエタノール、エトキシエタノールなどのセロソルブ類;ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの炭化水素類などが挙げられる。
記録層の膜厚は100Å〜10μm、好ましくは200〜2000Åが適当である。
記録層の膜厚は100Å〜10μm、好ましくは200〜2000Åが適当である。
《下引き層》
下引き層は、(1)接着性の向上、(2)水又はガスなどのバリアー、(3)記録層の保存安定性の向上、(4)反射率の向上、(5)溶剤からの基板の保護、(6)案内溝、案内ピット、プレフォーマットの形成などの目的で設けられる。(1)の目的に対しては、アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の高分子化合物、又はシランカップリング剤などを用いることができる。(2)及び(3)の目的に対しては、上記高分子材料以外に、SiO、MgF、SiO2、TiO、ZnO、TiN、SiNなどの無機化合物を用いることができ、更に、Zn、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、Au、Ag、Alなどの金属又は半金属を用いることができる。(4)の目的に対しては、Al、Au、Ag等の金属や、メチン染料、キサンテン系染料などからなる金属光沢を有する有機薄膜を用いることができる。(5)及び(6)の目的に対しては、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。
下引き層の膜厚としては、0.01〜30μm、好ましくは、0.05〜10μmが適当である。
下引き層は、(1)接着性の向上、(2)水又はガスなどのバリアー、(3)記録層の保存安定性の向上、(4)反射率の向上、(5)溶剤からの基板の保護、(6)案内溝、案内ピット、プレフォーマットの形成などの目的で設けられる。(1)の目的に対しては、アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の高分子化合物、又はシランカップリング剤などを用いることができる。(2)及び(3)の目的に対しては、上記高分子材料以外に、SiO、MgF、SiO2、TiO、ZnO、TiN、SiNなどの無機化合物を用いることができ、更に、Zn、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、Au、Ag、Alなどの金属又は半金属を用いることができる。(4)の目的に対しては、Al、Au、Ag等の金属や、メチン染料、キサンテン系染料などからなる金属光沢を有する有機薄膜を用いることができる。(5)及び(6)の目的に対しては、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。
下引き層の膜厚としては、0.01〜30μm、好ましくは、0.05〜10μmが適当である。
《反射層》
反射層の材料としては、Au、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、Snなどの単体で高反射率の得られる腐食され難い金属や半金属が挙げられるが、反射率や生産性の点からAu、Ag、Alが特に好ましい。また、これらの金属や半金属は単独で使用しても2種以上の合金として使用しても良い。
膜形成法としては蒸着、スッパタリングなどが挙げられ、膜厚としては、50〜5000Å、好ましくは、100〜3000Åである。
反射層の材料としては、Au、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、Snなどの単体で高反射率の得られる腐食され難い金属や半金属が挙げられるが、反射率や生産性の点からAu、Ag、Alが特に好ましい。また、これらの金属や半金属は単独で使用しても2種以上の合金として使用しても良い。
膜形成法としては蒸着、スッパタリングなどが挙げられ、膜厚としては、50〜5000Å、好ましくは、100〜3000Åである。
《保護層、基板面ハードコート層》
保護層及び基板面ハードコート層は、(1)記録層(反射吸収層)の傷、ホコリ、汚れ等からの保護、(2)記録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(3)反射率の向上等を目的として使用される。これらの目的に対しては、前記下引き層と同じ材料を用いることができる。また、ポリメチルアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂などの有機材料を用いることもできる。最も好ましいのは生産性に優れた紫外線硬化樹脂である。
保護層又は基板面ハードコート層の膜厚は、0.01〜30μm、好ましくは0.05〜10μmである。
上記下引き層、保護層及び基板面ハードコート層には、記録層の場合と同様に安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
保護層及び基板面ハードコート層は、(1)記録層(反射吸収層)の傷、ホコリ、汚れ等からの保護、(2)記録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(3)反射率の向上等を目的として使用される。これらの目的に対しては、前記下引き層と同じ材料を用いることができる。また、ポリメチルアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂などの有機材料を用いることもできる。最も好ましいのは生産性に優れた紫外線硬化樹脂である。
保護層又は基板面ハードコート層の膜厚は、0.01〜30μm、好ましくは0.05〜10μmである。
上記下引き層、保護層及び基板面ハードコート層には、記録層の場合と同様に安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
《保護基板》
保護基板は、保護基板側からレーザ光を照射する場合には、使用レーザ光に対して透明でなければならないが、単なる保護板として用いる場合には透明でなくてもよい。
使用可能な保護基板材料は前記基板材料と全く同じであり、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、又はガラス、セラミック、金属などを用いることができる。
《接着層》
接着層の材料としては、2枚の記録媒体を接着できる材料なら何でもよく、生産性を考慮すると、紫外線硬化型接着剤又はホットメルト型接着剤が好ましい。
上記構成の色素系追記型DVD媒体において、本発明1〜9の何れかの記録方法を実施するのに最適な最短長マークのパルスパワー情報と、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー情報を、予め案内溝に記録しておくことにより、本発明の記録方法を容易に実施することが可能となる。
保護基板は、保護基板側からレーザ光を照射する場合には、使用レーザ光に対して透明でなければならないが、単なる保護板として用いる場合には透明でなくてもよい。
使用可能な保護基板材料は前記基板材料と全く同じであり、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、又はガラス、セラミック、金属などを用いることができる。
《接着層》
接着層の材料としては、2枚の記録媒体を接着できる材料なら何でもよく、生産性を考慮すると、紫外線硬化型接着剤又はホットメルト型接着剤が好ましい。
上記構成の色素系追記型DVD媒体において、本発明1〜9の何れかの記録方法を実施するのに最適な最短長マークのパルスパワー情報と、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー情報を、予め案内溝に記録しておくことにより、本発明の記録方法を容易に実施することが可能となる。
次に本発明の記録再生装置について説明する。
大容量の情報を記録する装置として光ディスクが使用されているが、光ディスクは通常光ディスクドライブ(記録再生装置)によって記録再生される。ここで、光ディスクと光ディスクドライブの構成について概略を説明する。
DVD−RAM・WO、DVD−R、DVD+R、及びDVD−RAM、DVD−RW、DVD+RWディスクは、書き込みが可能な(記録可能な)DVD(Digital Versatile Disc)である。DVD−RAM・WO、DVD−R、DVD+Rは、1回だけ書き込みが可能なDVDである(なお、DVD Write Onceとも言われている)。また、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RWは、複数回の書き込みが可能なDVDである。これらのDVD+RやDVD+RWディスク等の光ディスクは、次の図8のようなドライブによって情報の記録再生が行われる。
大容量の情報を記録する装置として光ディスクが使用されているが、光ディスクは通常光ディスクドライブ(記録再生装置)によって記録再生される。ここで、光ディスクと光ディスクドライブの構成について概略を説明する。
DVD−RAM・WO、DVD−R、DVD+R、及びDVD−RAM、DVD−RW、DVD+RWディスクは、書き込みが可能な(記録可能な)DVD(Digital Versatile Disc)である。DVD−RAM・WO、DVD−R、DVD+Rは、1回だけ書き込みが可能なDVDである(なお、DVD Write Onceとも言われている)。また、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RWは、複数回の書き込みが可能なDVDである。これらのDVD+RやDVD+RWディスク等の光ディスクは、次の図8のようなドライブによって情報の記録再生が行われる。
図8は、光ディスクドライブについて、その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図において、11は光ディスク、12はスピンドルモータ、13は光ピックアップ、14はモータドライバ、15はリードアンプ、16はサーボ手段、17はDVDデコーダ、18はADIPデコーダ、19はレーザコントローラ、20はDVDエンコーダ、21はDVD−ROMエンコーダ、22はバッファRAM、23はバッファマネージャ、24はDVD−ROMデコーダ、25はATAPI/SCSIインターフェース、26はD/Aコンバータ、27はROM、28はCPU、29はRAMを示し、LBはレーザ光、Audioはオーディオ出力信号を示す。
この図8において、矢印はデータが主に流れる方向を示しており、また、図を簡略化するために、図8の各ブロックを制御するCPU28には、太線のみを付けて各ブロックとの接続を省略している。ROM27には、CPU28にて解読可能なコードで記述された制御プログラムが格納されている。なお、光ディスクドライブの電源がオン状態になると、前記プログラムはメインメモリ(図示せず)にロードされ、前記CPU28はそのプログラムに従って上記各部の動作を制御すると共に、制御に必要なデータ等を一時的にRAM29に保存する。
光ディスクドライブの構成と動作は、次の通りである。光ディスク11は、スピンドルモータ12によって回転駆動される。このスピンドルモータ12は、モータドライバ14とサーボ手段16により、線速度又は角速度が一定になるように制御される。この線速度又は角速度は、階段的に変更することが可能である。
光ディスクドライブの構成と動作は、次の通りである。光ディスク11は、スピンドルモータ12によって回転駆動される。このスピンドルモータ12は、モータドライバ14とサーボ手段16により、線速度又は角速度が一定になるように制御される。この線速度又は角速度は、階段的に変更することが可能である。
光ピックアップ13は、図示されない半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子及びポジションセンサを内蔵しており、レーザ光LBを光ディスク11に照射する。また、この光ピックアップ13は、シークモータによってスレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基づいて、モータドライバ14とサーボ手段16により、レーザ光LBのスポットが光ディスク11上の目的の場所に位置するように制御される。
そして、リード時には、光ピックアップ13によって得られた再生信号が、リードアンプ15で増幅されて2値化された後、DVDデコーダ17に入力される。入力された2値化データは、このDVDデコーダ17において、8/16復調される。なお、記録データは、8ビットずつ纏められて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
そして、リード時には、光ピックアップ13によって得られた再生信号が、リードアンプ15で増幅されて2値化された後、DVDデコーダ17に入力される。入力された2値化データは、このDVDデコーダ17において、8/16復調される。なお、記録データは、8ビットずつ纏められて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
復調されたデータは、デインターリーブとエラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、DVD−ROMデコーダ24へ入力され、データの信頼性を高めるために更にエラー訂正の処理が行われる。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ23によって一旦バッファRAM22に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース25を介して、図示しないホストコンピュータへ一気に転送される。なお、音楽データの場合には、DVDデコーダ17から出力されたデータが、D/Aコンバータ26へ入力され、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取り出される。
また、ライト時には、ATAPI/SCSIインターフェース25を通して、ホストコンピュータから送られてきたデータは、バッファマネージャ23によって一旦バッファRAM22に蓄えられる。その後、ライト動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、DVD+RW/+Rでは、予め光ディスク11上にトラックの蛇行により刻まれているウォブル信号によって求められる。
また、ライト時には、ATAPI/SCSIインターフェース25を通して、ホストコンピュータから送られてきたデータは、バッファマネージャ23によって一旦バッファRAM22に蓄えられる。その後、ライト動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、DVD+RW/+Rでは、予め光ディスク11上にトラックの蛇行により刻まれているウォブル信号によって求められる。
なお、上記地点はDVD−RW/−Rではウォブル信号の代わりにランドプリピット、DVD−RAM/RAM・WOではプリピットによって求められる。
DVD+RW/+Rディスクにおけるウォブル信号には、ADIP(ADress In Pre−groove)と呼ばれるアドレス情報が含まれており、この情報が、ADIPデコーダ18によって取り出される。また、このADIPデコーダ18によって生成される同期信号は、DVDエンコーダ20へ入力され、光ディスク11上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファRAM22のデータは、DVD−ROMエンコーダ21やDVDエンコーダ20において、エラー訂正コードの付加や、インターリーブが行われ、レーザコントローラ19、光ピックアップ13を介して、本発明の記録波形により光ディスク11に記録される。
DVD+RW/+Rディスクにおけるウォブル信号には、ADIP(ADress In Pre−groove)と呼ばれるアドレス情報が含まれており、この情報が、ADIPデコーダ18によって取り出される。また、このADIPデコーダ18によって生成される同期信号は、DVDエンコーダ20へ入力され、光ディスク11上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファRAM22のデータは、DVD−ROMエンコーダ21やDVDエンコーダ20において、エラー訂正コードの付加や、インターリーブが行われ、レーザコントローラ19、光ピックアップ13を介して、本発明の記録波形により光ディスク11に記録される。
本発明11の記録再生装置は、案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とする機能を有するので高線速における高品質記録が実現可能である。
また、本発明12の記録再生装置においては、最適な最短長マークのパルスパワー情報と、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー情報が、予め案内溝に記録されている本発明10に係る色素系追記型DVD媒体を用いることにより、ディスクに最適な記録条件を容易に設定することができる。即ち、記録再生装置で案内溝に記録された上記パルスパワー情報を読み出して記録条件を設定することにより、記録エラーのない最適記録が可能になる。DVD+Rの場合の具体例としては、案内溝にウォブル信号として記録されたADIP情報をエンコードし、上記パルスパワーが設定できる。
また、本発明12の記録再生装置においては、最適な最短長マークのパルスパワー情報と、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー情報が、予め案内溝に記録されている本発明10に係る色素系追記型DVD媒体を用いることにより、ディスクに最適な記録条件を容易に設定することができる。即ち、記録再生装置で案内溝に記録された上記パルスパワー情報を読み出して記録条件を設定することにより、記録エラーのない最適記録が可能になる。DVD+Rの場合の具体例としては、案内溝にウォブル信号として記録されたADIP情報をエンコードし、上記パルスパワーが設定できる。
図9は、図8に示す光ディスクドライブを使用した情報処理装置の概略図である。
情報処理装置は、主制御装置、インターフェース、記録装置、入力装置及び表示装置などを備えている。
主制御装置は、CPU(中央処理装置、マイクロコンピュータ)、メインメモリ(何れも図示せず)などを含んで構成され、ホストコンピューターの全体を制御する。
インターフェースは、光ディスクドライブとの双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。インターフェースは前述した光ディスクドライブのインターフェース25と接続されている。なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
情報処理装置は、主制御装置、インターフェース、記録装置、入力装置及び表示装置などを備えている。
主制御装置は、CPU(中央処理装置、マイクロコンピュータ)、メインメモリ(何れも図示せず)などを含んで構成され、ホストコンピューターの全体を制御する。
インターフェースは、光ディスクドライブとの双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。インターフェースは前述した光ディスクドライブのインターフェース25と接続されている。なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
記録装置(HDD、ハードディスク)には、主制御装置のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。なお、情報処理装置の駆動電源がオン状態になると、上記プログラムは主制御装置のメインメモリにロードされる。
表示装置は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(図示せず)を備え、制御装置からの各種情報を表示する。
入力装置は、例えばキーボード、マウス、ポインティングデバイスなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示せず)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置と入力装置とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。また、情報処理装置はオペレーティングシステム(OS)を搭載している。そして、情報処理装置を構成する全てのデバイスはOSによって管理されているものとする。
表示装置は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(図示せず)を備え、制御装置からの各種情報を表示する。
入力装置は、例えばキーボード、マウス、ポインティングデバイスなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示せず)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置と入力装置とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。また、情報処理装置はオペレーティングシステム(OS)を搭載している。そして、情報処理装置を構成する全てのデバイスはOSによって管理されているものとする。
本発明によれば、色素系追記型DVD媒体に対し、12m/s以上の線速度で低ジッター、低エラー率な記録が可能であり、DVD−Rで用いているランドプリピットフォーマットよりも簡単に製造可能な高周波ウォブルフォーマットで、データ部の書き足しを効率良く実施できる。
更に、本発明2〜4によれば、書き足しデータ部先頭の未記録領域を低減でき、低エラー率な色素系DVD媒体の記録方法を提供できる。
更に、本発明2〜4によれば、書き足しデータ部先頭の未記録領域を低減でき、低エラー率な色素系DVD媒体の記録方法を提供できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例により限定されるものではない。
《実施例、比較例》
溝深さ320Å、溝幅(底幅)0.25μm、トラックピッチ0.74μm、ウォブル周波数32T相当の案内溝凸凹パターンを有する、直径120mm、厚さ0.57mmのポリカーボネート製の第2基板の表面上に、Arをスパッタガスとして、スパッタ法により厚さ約1500ÅのAgIn(約99.5/0.5)からなる第2反射層を形成した。
次に、該反射層の表面に、下記〔化1〕のスクアリリウム色素化合物を2,2,3,3−テトラフルオルプロパノールに溶解した塗布液をスピンコートすることにより厚さ約800Åの第2記録層を設けた。この第2記録層の光吸収スペクトルは、最大吸収波長が607nm、最大吸収波長での吸光度(Abs)が1.19であった。色素膜厚は断面TEM像にて確認した。この色素の熱分解温度は280℃であった。
更にその上に、Arをスパッタガスとしてスパッタ法によりZnS−SiC(8/2比率)を約1500Åの厚さに設けて無機保護層を形成し第2の情報基板を作成した。
一方、溝深さ1500Å、溝幅(底幅)0.25μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝凸凹パターンを有する直径120mm、厚さ0.58mmのポリカーボネート製の第1基板の表面上に、下記〔化1〕のスクアリリウム色素化合物と下記〔化2〕のホルマザン金属キレートを7/3の重量比で混合し、2,2,3,3−テトラフルオルプロパノールに溶解した塗布液をスピンコートすることにより、厚さ約500Åの第1記録層を設け、その上にArをスパッタガスとして、スパッタ法により厚さ約120ÅのAgIn(約99.5/0.5)反射層を形成して第1の情報基板を作成した。
次いで、上記第1と第2の情報基板を、紫外線硬化型接着剤(日本化薬製KARAYAD DVD576)で貼り合わせ、図4(d)の片面2層構成の光記録媒体を得た。
溝深さ320Å、溝幅(底幅)0.25μm、トラックピッチ0.74μm、ウォブル周波数32T相当の案内溝凸凹パターンを有する、直径120mm、厚さ0.57mmのポリカーボネート製の第2基板の表面上に、Arをスパッタガスとして、スパッタ法により厚さ約1500ÅのAgIn(約99.5/0.5)からなる第2反射層を形成した。
次に、該反射層の表面に、下記〔化1〕のスクアリリウム色素化合物を2,2,3,3−テトラフルオルプロパノールに溶解した塗布液をスピンコートすることにより厚さ約800Åの第2記録層を設けた。この第2記録層の光吸収スペクトルは、最大吸収波長が607nm、最大吸収波長での吸光度(Abs)が1.19であった。色素膜厚は断面TEM像にて確認した。この色素の熱分解温度は280℃であった。
更にその上に、Arをスパッタガスとしてスパッタ法によりZnS−SiC(8/2比率)を約1500Åの厚さに設けて無機保護層を形成し第2の情報基板を作成した。
一方、溝深さ1500Å、溝幅(底幅)0.25μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝凸凹パターンを有する直径120mm、厚さ0.58mmのポリカーボネート製の第1基板の表面上に、下記〔化1〕のスクアリリウム色素化合物と下記〔化2〕のホルマザン金属キレートを7/3の重量比で混合し、2,2,3,3−テトラフルオルプロパノールに溶解した塗布液をスピンコートすることにより、厚さ約500Åの第1記録層を設け、その上にArをスパッタガスとして、スパッタ法により厚さ約120ÅのAgIn(約99.5/0.5)反射層を形成して第1の情報基板を作成した。
次いで、上記第1と第2の情報基板を、紫外線硬化型接着剤(日本化薬製KARAYAD DVD576)で貼り合わせ、図4(d)の片面2層構成の光記録媒体を得た。
上記光記録媒体の第1記録層に対し、波長657nm、NA:0.65、線速度30.64m/sの条件でDVD(8−16)信号を記録した後、線速度3.83m/sで再生評価を行った。評価装置はパルステック社製のODU1000を使用した。
記録パルス波形は図5に示すものを用い、W0=W1=W3、クーリングパルス:なし(即ち、Pc=W4)、W1/W2=1.5とし、W4=0mW、0.75mW、1.5mWの3条件でのジッター値の記録パワー(W0)依存性を測定した。
その結果、図10から分るように、W4が、1.5mW>0.75mW>0mWの序列で良好なジッター特性が得られ、W4設定の有効性が確認された。
次に、W1=41mW、W2=29.75mWとし、W4/W1、Tc、Pc(クーリングパルスの照射光パワー)を変更してジッター値を測定した。なお、線速度30.64m/s条件については図6に示す記録パルス波形を用い、線速度12.64m/s条件については図7に示す記録パルス波形を用いた。
その結果、30.64m/s条件では、図11のように、W4/W1=1.2〜22%でDVD+R規格値(9%以下)を満足する良好な特性が得られ、W4/W1=2.4〜19.5%でジッター値7%以下となる良好な結果が得られた。
また、12.64m/s条件では、W4/W1=3.6%、Tcなし、Pc=0.75mWの条件でジッター値7.9%が得られた。
記録パルス波形は図5に示すものを用い、W0=W1=W3、クーリングパルス:なし(即ち、Pc=W4)、W1/W2=1.5とし、W4=0mW、0.75mW、1.5mWの3条件でのジッター値の記録パワー(W0)依存性を測定した。
その結果、図10から分るように、W4が、1.5mW>0.75mW>0mWの序列で良好なジッター特性が得られ、W4設定の有効性が確認された。
次に、W1=41mW、W2=29.75mWとし、W4/W1、Tc、Pc(クーリングパルスの照射光パワー)を変更してジッター値を測定した。なお、線速度30.64m/s条件については図6に示す記録パルス波形を用い、線速度12.64m/s条件については図7に示す記録パルス波形を用いた。
その結果、30.64m/s条件では、図11のように、W4/W1=1.2〜22%でDVD+R規格値(9%以下)を満足する良好な特性が得られ、W4/W1=2.4〜19.5%でジッター値7%以下となる良好な結果が得られた。
また、12.64m/s条件では、W4/W1=3.6%、Tcなし、Pc=0.75mWの条件でジッター値7.9%が得られた。
1 基板
2 記録層
3 下引き層
4 保護層
5 ハードコート層
6 反射層
7 保護基板
8 接着層
space スペース
mark マーク
T 基本クロック周期
Tc クーリング時間
Pc クーリングパルスの照射光パワー
n 3以上の整数
ps 直前のスペース長
cm 記録マーク長
W0 最短長マークの記録パワー
W1 短い方から2番目以降の長さのマークのパルス先端部の記録パワー
W2 短い方から2番目以降の長さのマークの上乗せなし記録パワー
W3 短い方から2番目以降の長さのマークのパルス後端部の記録パワー
W4 マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー
2 記録層
3 下引き層
4 保護層
5 ハードコート層
6 反射層
7 保護基板
8 接着層
space スペース
mark マーク
T 基本クロック周期
Tc クーリング時間
Pc クーリングパルスの照射光パワー
n 3以上の整数
ps 直前のスペース長
cm 記録マーク長
W0 最短長マークの記録パワー
W1 短い方から2番目以降の長さのマークのパルス先端部の記録パワー
W2 短い方から2番目以降の長さのマークの上乗せなし記録パワー
W3 短い方から2番目以降の長さのマークのパルス後端部の記録パワー
W4 マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー
Claims (12)
- 案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とすることを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- パルス後端部以降にクーリングパルスを設け、その照射光量を0.75mW以下とし、照射する時間を、基本クロック周期Tの40/16以下の長さとすることを特徴とする請求項1記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- 案内溝がウォブル溝により形成され、該ウォブルの周波数が基本クロック周期をTとして4T〜96Tであることを特徴とする請求項1又は2記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- パルス光の波長が600〜720nmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- DVD信号に対する記録線速度が3.83±0.03m/sであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワーを、最短長マークのパルスパワーの2.4〜19.5%とし、かつ記録線速度を30m/s以上とすることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- 色素系追記型DVD媒体が、基板上に、記録層の他に、反射層、保護層、接着層、保護基板、基板面ハードコート層から選ばれる少なくとも一つの層を有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- 色素系追記型DVD媒体が反射層を有し、該反射層が、金、銀、アルミニウムの何れか、又はそれらを主成分とする合金からなることを特徴とする請求項7に記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- 色素系追記型DVD媒体が、ウォブルを設けた案内溝を有する基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を有し、更に接着層を介して保護基板を有する構造(単層型)であるか、或いは、ウォブルを設けた案内溝を有する基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を有する構成単位が2組、紫外線硬化樹脂からなる接着層を介して基板が外側になるように貼り合わされた構造(2層型)であることを特徴とする請求項7又は8記載の色素系追記型DVD媒体の記録方法。
- 請求項1〜9の何れかに記載の記録方法を実施するのに最適な最短長マークのパルスパワー情報と、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光のパワー情報が、予め案内溝に記録されていることを特徴とする色素系追記型DVD媒体。
- 案内溝を有する基板上に形成された有機色素を主成分とする記録層に対し、最短長マークを最も高出力化された1つのパルス光で記録し、2番目以降の長さのマークを、最短長マークのパルスパワー以下で、かつパルス先端部と後端部の2カ所が一定時間高出力化された1つのパルス光で記録するに当たり、前記マーク記録時において、マーク形成に対応するパルス光の前に、マーク形成に対応するパルス光以外の照射光であって、そのパルスパワーが最短長マークのパルスパワーの1.2〜22%である光を照射し、かつ記録線速度を12m/s以上とする機能を有することを特徴とする色素系追記型DVD媒体の記録再生装置。
- 請求項10記載の色素系追記型DVD媒体を用いることにより、該媒体の案内溝に予め記録されているパルスパワー情報に基づいて記録条件が設定される機能を有することを特徴とする記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006030057A JP2006252750A (ja) | 2005-02-08 | 2006-02-07 | 色素系追記型dvd媒体の記録方法及び記録再生装置 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2006252750A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009064531A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-03-26 | Ricoh Co Ltd | 記録方法、追記型多層光記録媒体、プログラム、記録媒体、情報記録装置及び情報記録システム |
-
2006
- 2006-02-07 JP JP2006030057A patent/JP2006252750A/ja active Pending
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JP2009064531A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-03-26 | Ricoh Co Ltd | 記録方法、追記型多層光記録媒体、プログラム、記録媒体、情報記録装置及び情報記録システム |
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