JP4460959B2 - 微細磁性粒子の除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁石を使用した磁気フィルタに係り、特に電磁石の磁極形状を改良することにより、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる磁性粒子を吸着除去することができるように構成した微細磁性粒子の除去装置に関するものである。
従来、流体中の磁性粒子を除去するための磁気フィルタとして、流体用の入口および出口を有する円筒状の容器の内部に、強磁性体からなり磁気粒子の吸着を司るフィルタ体(鋼製金網、スチールウール等)を設ける一方、容器の外部には、容器の周面に巻回したコイルよりなる電磁石を設けて、電磁石により所定の方向に磁力線を形成させてフィルタ体を磁化し、導入口から容器内に導かれてフィルタ体を通過し排出口から排出される流体に混在している磁気粒子を、この磁化されたフィルタ体に磁気吸着することにより分離、除去するように構成したものが開示され、さらに前記フィルタ体を磁化させる手段として永久磁石を使用した構成からなる磁気フィルタが提案されている(特許文献1参照)。
また、磁性粉を添加した活性汚泥液が流れる流路に、磁石を有する回転ドラムの一部を臨ませると共に回転させて、その磁石で活性汚泥を磁気吸着して活性汚泥と処理水とに分離・回収するための活性汚泥の磁気分離装置として、前記回転ドラムの下部に、その回転ドラムの下部外周と側面を覆う湾曲流路を形成し、その回転ドラムの外周に、前記流路を流れ方向左右に仕切る鍔状の磁気吸着部材を設けると共に、その回転ドラムの上部に、この磁気吸着部材に吸着した活性汚泥を除去する掻取部材を設けた構成からなる磁気分離装置が提案されている(特許文献2参照)。
すなわち、この特許文献2に記載の磁気分離装置において、前記磁気吸着部材は薄円板で形成したディスクとし、このディスクの構成例として、例えば帯状に交互に着磁されたフェライト磁石からなるシート状磁石を平行に配置して構成したもの、あるいはディスクの外周に、所要の間隔を置いて多数の円筒状の磁石を配列して構成したもの等が開示されている。
一方、近年において、電子産業の急速な発展につれて、電子材料用や半導体製造用などに、高純度のシリカ、アルミナ等の非磁性金属酸化物が使用されるようになり、またデバイス製品の高度化につれて半導体用の封止材で使用される非磁性金属酸化物に対する要望は、単に不純物濃度を低減させるのみではなく、非磁性金属酸化物に含まれる、その成分以外の異物の個数を低減させることが必要とされるようになったことから、前記非磁性金属酸化物粉末を、磁力1000ガウス以上の磁石に接触させることにより、非磁性金属酸化物粉末に混入される異物ないし不純物としての磁性粒子を除去するように構成した高純度非磁性金属酸化物粉末の製造方法が提案されている(特許文献3参照)。
すなわち、この特許文献3に記載の高純度非磁性金属酸化物粉末の製造方法において、前記非磁性金属酸化物粉末に混入される異物ないし不純物としての磁性粒子を除去するための磁石として、その形状は特に限定しないが格子状の磁石を用いることが好ましいとされ、例えば磁石の間隔を2mm以上とし、棒状の磁石が数本横に配列された形状で、その間隙を粉末が通過し、その際に異物粒子が磁石に吸着され、除去されることが開示されている。
特開平7−68109号公報 特開平8−168790号公報 特開2004−10420号公報
前述した従来の特許文献1に記載の磁気フィルタ、もしくは特許文献2に記載の磁気分離装置においては、電子材料用や半導体製造用に使用する非磁性金属酸化物粉末に混入される異物ないし不純物としての磁性粒子を、除去する手段として、効率良くしかも確実に微細な磁性粒子を除去するには、構造的に不適当である。
しかるに、前述したような微細な磁性粒子を効率良く吸着し除去するためには、磁石による磁極周辺における磁界(磁化力)が強く、磁界の変化(磁場勾配)が大きいことが必要である。しかしながら、前記特許文献3に記載されるような格子状の磁石の構成配置においては、例えば棒磁石の極性配置をどのように設定したとしても、磁界(磁化力)の強さや、磁界の変化(磁場勾配)を大きくするには限界があり、満足し得る磁性粒子の吸着ないし除去を行うことができない難点がある。
そこで、本発明者は、種々検討並びに試作を重ねた結果、電磁コイルによってそれぞれ異極性に付勢される一対の対向配置された電磁石の磁極体からなり、前記磁極体の対向面には、規則的または不規則的に所要の間隔で隣接して位置する凸部と凹部とを、それぞれ対称的に設けると共に、前記凸部同士を所定間隔で対向配置し、前記磁極体の対向面間に、微細磁性粒子を含む流体を流過させる通路を形成した構成とすることにより、前記通路を形成する凸部と凹部とを有する磁極体の対向面において、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができることを突き止めた。
すなわち、前記磁極体の対向面側に設ける凸部と凹部とを、例えば図15に示すように、磁極体Mの全長を130mmとし、その側面ないし断面において、凸部cvと凹部ccとの段差寸法を10mmに設定し、また凸部cvと凹部ccとの隣接する幅寸法をそれぞれ10mmに設定する。この場合において、前記磁極体Mの凸部cvに対し、それぞれ0〜4mmの離間位置における磁界の強さを測定したところ、図16に示すような特性結果が得られた。しかるに、図16に示す測定結果から、磁極体Mの凸部cvに対刷る磁界の強さは、約1.5〜1.6T[15000〜16000G]であり、また凹部ccに対する磁界の強さは、約0.9〜1.1T[9000〜11000G]となる。従って、このような磁極体Mの対向面における凸部cvと凹部ccとの形成によって、各種の粉体、気体等の流体を流過させる磁極体の対向面において、磁界の変化(磁場勾配)を大きく設定することができ、これにより各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができることが確認された。
そこで、本発明において、前記磁極体の対向面側における凸部と凹部との形成に際しては、それぞれ平行または同心円状に所定間隔で交互に設けることができる。しかも、凸部は、平行または同心円方向に連続する形状とすることのみならず、それぞれ角錐、円錐、角柱、円柱等により所定間隔で設けてもよく、さらにはその断面形状が矩形に限らず、台形、三角形、円形、楕円形、その他の多角形等に設計することが可能であり、これらの設計変更によっても、前述したように微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができる。
また、本発明においては、前記構成からなる電磁石の磁極体に代えて、永久磁石を使用することも可能であり、この場合において、それぞれ異極性に保持した一対の永久磁石を対向配置して、前記永久磁石の対向面間に、微細磁性粒子を含む流体を流過させる通路を形成した構成とすることによっても、前記と同様に流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することが可能である。
従って、本発明の目的は、それぞれ異極性に保持される電磁石の一対の対向する磁極体の対向面あるいは永久磁石の対向面に、磁界の変化(磁場勾配)を大きく設定することができる凸部と凹部とを交互に設けることによって、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができる微細磁性粒子の除去装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の微細磁性粒子の除去装置は、一対のディスク板を対向配置して、これらのディスク板を電磁コイルによってそれぞれ異極性に付勢される電磁石の磁極体として構成し、
前記磁極体としてのディスク板の対向面には、規則的または不規則的に所要の間隔で隣接して位置する凸部と凹部とを、それぞれ対称的に設けると共に、前記凸部同士を所定間隔で対向配置し、
前記ディスク板の対向面を、その両端部側に流体導入口と流体排出口とを設けた環状ホルダを使用すると共に、それぞれOリングを介し相互に対向させて密閉固定し、さらに前記各ディスク板と環状ホルダとの結合部分の外周を囲繞するように結合固定金具を装着して、前記ディスク板の対向面間に、微細磁性粒子を含む流体を流過させる通路を構成してなることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の微細磁性粒子の除去装置は、前記一対の対向配置されたディスク板が、磁性材料からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ同心円状に所定間隔で凸部と凹部とを交互に設けたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の微細磁性粒子の除去装置は、前記一対の対向配置されたディスク板が、磁性材料からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ凹部と交互に設けられる凸部を、角錐、円錐、角柱、円柱からなる構成とし、その他の部分を凹部として設定する構成からなることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の微細磁性粒子の除去装置は、前記一対の対向配置されたディスク板が、磁性材料からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ交互に設けられる凸部と凹部との間隔を変化させた構成からなることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の微細磁性粒子の除去装置は、前記磁性材料からなるディスク板が、電磁コイルによってそれぞれ異極性に付勢される一対の対向配置された電磁石のヨークに、着脱自在に結合固定してなることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の微細磁性粒子の除去装置は、一対のディスク板を対向配置して、これらのディスク板をそれぞれ異極性に付勢される永久磁石で構成し、
前記永久磁石からなるディスク板の対向面には、規則的または不規則的に所要の間隔で隣接して位置する凸部と凹部とを、それぞれ対称的に設けると共に、前記凸部同士を所定間隔で対向配置し、
前記ディスク板の対向面を、その両端部側に流体導入口と流体排出口とを設けた環状ホルダを使用すると共に、それぞれOリングを介し相互に対向させて密閉固定し、さらに前記各ディスク板と環状ホルダとの結合部分の外周を囲繞するように結合固定金具を装着して、前記ディスク板の対向面間に、微細磁性粒子を含む流体を流過させる通路を構成してなることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の微細磁性粒子の除去装置は、前記一対の対向配置されたディスク板が永久磁石からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ同心円状に所定間隔で凸部と凹部とを交互に設けたことを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の微細磁性粒子の除去装置は、前記一対の対向配置されたディスク板が永久磁石からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ凹部と交互に設けられる凸部を、角錐、円錐、角柱、円柱からなる構成とし、その他の部分を凹部として設定する構成からなることを特徴とする。
本発明の請求項9に記載の微細磁性粒子の除去装置は、前記一対の対向配置されたディスク板が永久磁石からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ交互に設けられる凸部と凹部との間隔を変化させた構成からなることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の微細磁性粒子の除去装置によれば、電磁コイルによってそれぞれ異極性に付勢される一対の対向配置される電磁石の磁極体に、規則的または不規則的に所要の間隔で隣接して位置する凸部と凹部とを、それぞれ対称的に設けることによって、磁界の変化(磁場勾配)を大きく設定することができ、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができる。
本発明の請求項2ないし4に記載の微細磁性粒子の除去装置によれば、前記磁極体の対向面側に交互に設ける凸部と凹部との形状を種々変化させることによっても、それぞれ前記磁極体の対向面における磁界の変化(磁場勾配)を大きく設定することができ、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができる。
本発明の請求項5に記載の微細磁性粒子の除去装置によれば、前記一対の対向配置される磁極体を所要の部品および金具等を使用して組み立てることにより、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子の除去装置への適用を容易かつ簡便なものとすることができる。
本発明の請求項6に記載の微細磁性粒子の除去装置によれば、異極性にして対向配置した一対の永久磁石に、規則的または不規則的に所要の間隔で隣接して位置する凸部と凹部とを、それぞれ対称的に設けることによって、磁界の変化(磁場勾配)を大きく設定することができ、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができる。また、前記一対の対向配置される永久磁石を所要の部品および金具等を使用して組み立てることにより、微細磁性粒子の除去装置への適用を容易かつ簡便なものとすることができる。
本発明の請求項7ないし9に記載の微細磁性粒子の除去装置によれば、前記永久磁石の対向面側に交互に設ける凸部と凹部との形状を種々変化させることによっても、それぞれ前記永久磁石の対向面における磁界の変化(磁場勾配)を大きく設定することができ、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができる。
次に、本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の実施の形態につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の原理構成を示すものである。すなわち、図1において、参照符号10は電磁石のC形ヨークを示し、このヨーク10のそれぞれ対向する両端部側に電磁コイル12A、12Bが巻装されると共に、前記ヨーク10の対向面にそれぞれ異極性に付勢される一対の磁極体14A、14Bが結合配置される。
そして、前記磁極体14A、14Bの対向面には、所要の間隔で隣接して位置する凸部16A、16Bと凹部18A、18Bとを、それぞれ対称的に設けると共に、前記凸部同士16A、16Bを所定間隔で対向配置し、前記磁極体14A、14Bの対向面間に、微細磁性粒子を含む各種の粉体、気体等の流体を流過させるための通路を形成する。
図2ないし図4は、前述した微細磁性粒子の除去装置において、電磁石のヨーク10に取り付けられて付勢されるように構成された、一対の対向配置される磁極体14A、14Bからなる磁極体組立30の一実施例を示すものである。すなわち、図2の(a)は磁極体組立30の正面図、図2の(b)は(a)のA−A線断面図、図3は磁極体組立30の分解斜視図、図4は磁極体組立30の組立て状態を示す斜視図である。
しかるに、図2ないし図4において、磁極体組立30は、それぞれ磁極体14A、14Bを磁性材料からなるディスク板により構成し、これらのディスク板からなる磁極体14A、14Bの対向面を、その両端部側に流体導入口32aと流体排出口32bとを設けた環状ホルダ34を使用して、それぞれOリング36A、36Bを介し相互に対向させて密閉固定する。このように構成することにより、前記環状ホルダ34の内部に微細磁性粒子
を含む各種の粉体、気体等の流体を流過させるための通路20を形成することができる。さらに、前記各ディスク板からなる磁極体14A、14Bと、環状ホルダ34との結合部分の外周を、結合固定金具41a、41bおよび42a、42bにより囲繞装着した構成からなる。なお、図3において、参照符号43および44は、前記結合固定金具41a、41bおよび42a、42bをそれぞれ結合固定するためのボルトとナットを示す。
従って、前記構成からなる磁極体組立30は、ディスク板からなる磁極体14A、14Bの中心部に設けた孔部38A、38Bを介して、それぞれ電磁石のヨークに結合固定することができる。そして、前記環状ホルダ34の流体導入口32aから適宜微細磁性粒子を含む流体を供給し、流体排出口32bより排出することにより、前記環状ホルダ34の内部において、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができるように構成することができる。
図5ないし図13は、前述した本発明に係る微細磁性粒子の除去装置における要部構成である磁極体54-1〜54-6、54-1′のそれぞれ各種実施例ないし変形例を示すものである。
図5の(a)、(b)は、典型的な磁極体54-1の一実施例を示すものであって、それぞれ平行に所定間隔で凸部56-1と凹部58-1とを交互に設けた構成からなるものである。この場合、微細磁性粒子を含んだ流体は、図示の矢印の方向すなわち凸部56-1の長手方向と交差する方向に流過させるように設定する。なお、本実施例においては、前記凸部56-1の断面形状を、図示の矩形に限定されることなく、後述する図14に示すような各種の断面形状に設定することができる。
図6の(a)、(b)に示す磁極体54-2は、前記図5に示す磁極体54-1と実質的に同一の構成からなり、それぞれ平行に所定間隔で交互に設けられる凸部56-2と凹部58-2とが、微細磁性粒子を含んだ流体の流過方向(矢印で示す)に対し、所要角度θ(例えば45°)旋回変位するように設定したものである。
図7の(a)、(b)は、磁極体54-3の別の実施例を示すものであって、それぞれ同心円状に所定間隔で凸部56-3と凹部58-3とを交互に設けた構成からなるものである。なお、本実施例においても、前記凸部56-3の断面形状を、図示の矩形に限定されることなく、後述する図14に示すような各種の断面形状に設定することができる。
図8の(a)、(b)に示す磁極体54-4は、前記図5に示す磁極体54-1の変形例を示すものであって、それぞれ平行して所定間隔で交互に設けられる凸部56-4を、断面矩形の四角錐として、所定の間隔で構成配置したものである。そして、前記凸部56-4以外の面が凹部58-4として設定される。なお、本実施例においては、前記凸部56-4の形状を、断面矩形の四角柱に限定されることなく、後述する図14に示すような各種断面形状の角錐、円錐、角柱、円柱等とすることが可能である。
図9の(a)、(b)に示す磁極体54-5は、前記図7に示す磁極体54-3の変形例を示すものであって、それぞれ同心円状に所定間隔で交互に設けられる凸部56-5を、断面矩形の円柱として、所定の間隔で構成配置したものである。そして、前記凸部56-5以外の面が凹部58-5として設定される。なお、本実施例においては、前記凸部56-5の形状を、断面矩形の円柱に限定されることなく、後述する図14に示すような各種断面形状の角錐、円錐、角柱、円柱等とすることが可能である。
図10の(a)、(b)に示す磁極体54-6は、前記図7に示す磁極体54-3のさらに別の変形例を示すものであって、それぞれ同心円状に所定間隔で交互に設けられる凸部56-6を、断面矩形の三角柱として、外周から中心方向に順次寸法を縮小変化させると共に、所定の間隔で構成配置したものである。そして、前記凸部56-6以外の面が凹部58-6として設定される。なお、本実施例においては、前記凸部56-6の形状を、断面矩形の三角柱に限定されることなく、後述する図14に示すような各種断面形状の角錐、円錐、角柱、円柱等とすることが可能である。
図11の(a)、(b)に示す磁極体54-1′は、前記図5に示す磁極体54-1のさらに別の変形例を示すものであって、磁極体54-1′の対向面側の上下半面において、上半面に所定間隔で交互に設けられる凸部56-1と凹部58-1に対し、下半面に所定間隔で交互に設けられる凸部56-1′と凹部58-1′が所要寸法の段差dを有するように構成したものである。従って、このように構成した、磁極体54-1′の一対を使用することにより、図12および図13に示すような磁極体54-1′の組合せによる微細磁性粒子を含んだ流体の通路を形成することができる。なお、本実施例における磁極体54-1′の凸部56-1(56-1′)と凹部58-1(58-1′)については、図示の構成例に限定されることなく、前述した図6ないし図10に示す構成例とすることも可能である。
図12の(a)、(b)、(c)は、前記磁極体54-1′の組合せについての構成例を示すものである。すなわち、本実施例においては、一対の磁極体54-1′の対向面において、段差dのない凸部56-1と凹部58-1に対し、段差dのある凸部56-1′と凹部58-1′を対向配置した構成からなるものである。
図13の(a)、(b)、(c)は、前記磁極体54-1′の組合せについての別の構成例を示すものである。すなわち、本実施例においては、一対の磁極体54-1′の対向面において、段差dのない凸部56-1と凹部58-1同士および段差dのある凸部56-1′と凹部58-1′同士を、それぞれ対向配置した構成からなるものである。
図14の(a)〜(e)は、前述した磁極体54-1〜54-6、54-1′のそれぞれ対向面側に設けた凸部56-1〜56-6、56-1′の断面形状のそれぞれ構成例を示すものである。すなわち、図14において、(a)は断面三角形、(b)は断面矩形、(c)は断面台形、(d)は断面楕円形、そして(e)は断面多角形をそれぞれ示す。
前述した図12ないし図14に示す実施例ないし変形例においては、全て電磁石の磁極体14A、14B、54-1〜54-6の構成としてそれぞれ説明したが、前記電磁石の磁極体に代えて、永久磁石(14A、14B、54-1〜54-6)を使用した構成とすることができる。このように、永久磁石を使用する場合においては、図2ないし図4に示すように、磁極体組立30を永久磁石組立(30)とし、それぞれ永久磁石(14A、14B)のディスク板として構成し、これらのディスク板からなる永久磁石(14A、14B)の対向面を、その両端部側に流体導入口32aと流体排出口32bとを設けた環状ホルダ34を使用して、それぞれOリング36A、36Bを介し相互に対向させて密閉固定する。このように構成することにより、前記環状ホルダ34の内部に微細磁性粒子を含む各種の粉体、気体等の流体を流過させるための通路20を形成することができる。さらに、前記各ディスク板からなる永久磁石(14A、14B)と、環状ホルダ34との結合部分の外周を、結合固定金具41
a、41bおよび42a、42bにより囲繞装着した構成とする。
そして、前記構成からなる永久磁石組立(30)は、ディスク板からなる永久磁石(14A、14B)の中心部に設けた孔部38A、38Bを介して、それぞれ所要の固定部材に結合固定することができる。そして、前記環状ホルダ34の流体導入口32aから適宜微細磁性粒子を含む流体を供給し、流体排出口32bより排出することにより、前記環状ホルダ34の内部において、各種の粉体、気体等の流体中に含まれる微細磁性粒子を効率良く吸着除去することができるように構成することができる。
以上、本発明の好適な実施例ないし変形例についてそれぞれ説明したが、本発明は前述した各実施例ないし変形例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更を行うことが可能である。
本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の原理構成を示す概略説明図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の要部構成の一実施例を示すものであって、(a)概略平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 図2に示す微細磁性粒子の除去装置の要部構成の分解斜視図である。 図3に示す微細磁性粒子の除去装置の要部構成の組立て斜視図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体の一実施例であって、(a)は磁極体の対向面側の平面図、(b)は磁極体の斜視図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体の変形例であって、(a)は磁極体の対向面側の平面図、(b)は磁極体の斜視図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体の別の変形例であって、(a)は磁極体の対向面側の平面図、(b)は磁極体の斜視図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体のさらに別の変形例であって、(a)は磁極体の対向面側の平面図、(b)は磁極体の斜視図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体の他の変形例であって、(a)は磁極体の対向面側の平面図、(b)は磁極体の斜視図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体のさらに他の変形例であって、(a)は磁極体の対向面側の平面図、(b)は磁極体の斜視図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体の別の実施例であって、(a)は磁極体の斜視図、(b)は磁極体の側面図である。 図11に示す微細磁性粒子の除去装置の磁極体の組合せを示す一実施例であって、(a)は磁極体の斜視図、(b)は磁極体の側面図、(c)は磁極体の中央縦断面図である。 図11に示す微細磁性粒子の除去装置の磁極体の組合せを示す別の実施例であって、(a)は磁極体の斜視図、(b)は磁極体の側面図、(c)は磁極体の中央縦断面図である。 (a)〜(e)は本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体の凸部の断面形状をそれぞれ示す説明図である。 本発明に係る微細磁性粒子の除去装置の磁極体の構成例を示す説明図である。 図15に示す微細磁性粒子の除去装置の磁極体の磁極位置〔mm〕に対する磁界の強さ〔T〕の関係を示す特性曲線図である。
符号の説明
10 ヨーク
12A、12B 電磁コイル
14A、14B 磁極体(永久磁石)
16A、16B 凸部
18A、18B 凹部
20 通路
30 磁極体組立(永久磁石組立)
32a 流体導入口
32b 流体排出口
34 環状ホルダ
36A、36B Oリング
38A、38B 孔部
41a、41b 結合固定金具
42a、42b 結合固定金具
43 ボルト
44 ナット
54-1〜54-6 磁極体(永久磁石)
56-1〜56-6 凸部(平面形状の変形)
58-1〜58-6 凹部(平面形状の変形)
56-a〜56-e 凸部(断面形状の変形)

Claims (9)

  1. 一対のディスク板を対向配置して、これらのディスク板を電磁コイルによってそれぞれ異極性に付勢される電磁石の磁極体として構成し、
    前記磁極体としてのディスク板の対向面には、規則的または不規則的に所要の間隔で隣接して位置する凸部と凹部とを、それぞれ対称的に設けると共に、前記凸部同士を所定間隔で対向配置し、
    前記ディスク板の対向面を、その両端部側に流体導入口と流体排出口とを設けた環状ホルダを使用すると共に、それぞれOリングを介し相互に対向させて密閉固定し、さらに前記各ディスク板と環状ホルダとの結合部分の外周を囲繞するように結合固定金具を装着して、前記ディスク板の対向面間に、微細磁性粒子を含む流体を流過させる通路を構成してなることを特徴とする微細磁性粒子の除去装置。
  2. 前記一対の対向配置されたディスク板は、磁性材料からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ同心円状に所定間隔で凸部と凹部とを交互に設けたことを特徴とする請求項1記載の微細磁性粒子の除去装置。
  3. 前記一対の対向配置されたディスク板は、磁性材料からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ凹部と交互に設けられる凸部は、角錐、円錐、角柱、円柱からなる構成とし、その他の部分を凹部として設定する構成からなることを特徴とする請求項2記載の微細磁性粒子の除去装置。
  4. 前記一対の対向配置されたディスク板は、磁性材料からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ交互に設けられる凸部と凹部との間隔を変化させた構成からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の微細磁性粒子の除去装置。
  5. 前記磁性材料からなるディスク板は、電磁コイルによってそれぞれ異極性に付勢される一対の対向配置された電磁石のヨークに、着脱自在に結合固定してなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の微細磁性粒子の除去装置。
  6. 一対のディスク板を対向配置して、これらのディスク板をそれぞれ異極性に付勢される永久磁石で構成し、
    前記永久磁石からなるディスク板の対向面には、規則的または不規則的に所要の間隔で隣接して位置する凸部と凹部とを、それぞれ対称的に設けると共に、前記凸部同士を所定間隔で対向配置し、
    前記ディスク板の対向面を、その両端部側に流体導入口と流体排出口とを設けた環状ホルダを使用すると共に、それぞれOリングを介し相互に対向させて密閉固定し、さらに前記各ディスク板と環状ホルダとの結合部分の外周を囲繞するように結合固定金具を装着して、前記ディスク板の対向面間に、微細磁性粒子を含む流体を流過させる通路を構成してなることを特徴とする微細磁性粒子の除去装置。
  7. 前記一対の対向配置されたディスク板は、永久磁石からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ同心円状に所定間隔で凸部と凹部とを交互に設けたことを特徴とする請求項6記載の微細磁性粒子の除去装置。
  8. 前記一対の対向配置されたディスク板は、永久磁石からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ凹部と交互に設けられる凸部は、角錐、円錐、角柱、円柱からなる構成とし、その他の部分を凹部として設定する構成からなることを特徴とする請求項7記載の微細磁性粒子の除去装置。
  9. 前記一対の対向配置されたディスク板は、永久磁石からなる平板からなり、この平板の対向面側に、それぞれ交互に設けられる凸部と凹部との間隔を変化させた構成からなることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の微細磁性粒子の除去装置。
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